JP2003093006A - 凍結ホイップドクリーム - Google Patents

凍結ホイップドクリーム

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JP2003093006A JP2001290786A JP2001290786A JP2003093006A JP 2003093006 A JP2003093006 A JP 2003093006A JP 2001290786 A JP2001290786 A JP 2001290786A JP 2001290786 A JP2001290786 A JP 2001290786A JP 2003093006 A JP2003093006 A JP 2003093006A
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Hiroaki Kubonai
宏晶 久保内
Yasuyuki Machikawa
康幸 町川
Noriko Furuichi
紀子 古市
Masayuki Noda
正幸 野田
Yasuhiko Shiiki
靖彦 椎木
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 解凍後も良好な組織持続性と高温耐性を
有する凍結ホイップドクリームの提供。 【解決手段】 安定剤としてデキストリンを配合し、乳
化剤としてジグリセリンモノオレイン酸エステル及び/
又はリゾレシチンを配合することにより、組織持続性を
付与することができ、さらに、安定剤として大豆多糖類
を配合し、乳化剤としてクエン酸モノグリセリド及び/
又はショ糖ベヘン酸エステルを配合することにより、高
温耐性を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予めホイップした
ホイップドクリームを凍結状態で流通・保存し、使用時
に解凍して用いる凍結ホイップドクリームに関する。本
発明の凍結ホイップドクリームは、解凍後も良好な組織
持続性と高温耐性を有する。
【0002】
【従来の技術】クリームは、料理の風味付けに用いられ
たり、ケーキ等製菓用のデコレーションやデザート、飲
料等のトッピング等に用いられている。クリームをデコ
レーションやトッピッグに用いる際には、消費者がその
目的に応じて、ホイップする必要があり、適正な物性を
有するようにホイップするには、時間と労力、さらには
熟練を要する。そこで、「使用時の扱いの簡便さ」を追
求して、予めホイップしたホイップ済みクリーム(以
下、ホイップドクリームという)として、チルドタイプ
のホイップドクリームや凍結されたフローズンタイプの
ホイップドクリームが市販されている。このうち、凍結
ホイップドクリームは、凍結状態で流通され、使用時に
解凍されるが、ホイップドクリーム中に含有される水分
の凍結解凍により、ホイップドクリームの構造の一部を
形成している脂肪球が部分的に破壊されるため、解凍後
に絞り出したときの造花性や口溶けが低下したり、離水
が生じたりと組織が劣化しやすい。そこで、ホイップド
クリームの上述のような問題を解決するために、安定剤
として酵素処理によって低分子化した水溶性植物繊維を
0.2〜3.0重量%、更にレシチン、グリセリン脂肪
酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ルの中から選ばれる1種以上を0.2〜1.7重量%添
加する方法(特開平3−130040号公報)、乳化剤
0.1〜3.0重量%、油脂10〜50重量%、水40
〜80重量%、炭水化物7〜30重量%及び乳蛋白質
0.4〜5.0重量%を含有し、且つ構成脂肪酸の60
重量%以上が炭素数18以上の不飽和脂肪酸であるHL
B0〜5のショ糖不飽和脂肪酸エステル及び構成脂肪酸
の80重量%以上が飽和脂肪酸である多価アルコール飽
和脂肪酸エステルを添加する方法(特開平9−5632
9号公報)、特定のSFC曲線を有する油脂に主要構成
脂肪酸残基が不飽和脂肪酸である乳化剤と主要構成脂肪
酸残基が炭素原子数18〜24個の飽和脂肪酸であり、
HLBが10以下でエステル化度が2以上であるポリグ
リセリン脂肪酸エステルを添加する方法(特開平11−
9214号公報)等が開示されている。これらの技術に
よれば、解凍後に絞り出したホイップドクリームの造花
性や口溶けの低下、離水の発生を抑制することはできる
ものの、解凍後、長時間室温で保持した場合に、造花性
や口溶けの低下、離水の発生といった組織の劣化は抑制
できていない。
【0003】また、チルド又は凍結ホイップドクリーム
は、最近では、焼きたてのクレープの皮や温かい飲料
等、比較的高温の飲食品にトッピングされることがあ
る。そこで、このような用途にチルド又は凍結ホイップ
ドクリームを用いる場合には、組織の劣化の抑制ととも
に、高温でも変形しにくい高温耐性が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、解凍
後、長時間室温で保持した場合に、造花性や口溶け等組
織が劣化しにくい組織持続性と、焼きたてのクレープの
皮や温かい飲料等にトッピングした場合でも変形しにく
い高温耐性を有する凍結ホイップドクリームを得るべく
鋭意研究を進めたところ、特定の乳化剤と安定剤を適宜
組み合わせて配合することにより、解凍後、長時間室温
で保持した場合に、良好な造花性及び口溶けを維持でき
る組織持続性と、さらに比較的高温の飲食品にトッピン
グした場合に、変形しにくい高温耐性を有する凍結ホイ
ップッドクリームが得られることを見出し、本発明を完
成させるに至った。したがって、本発明は、解凍後、長
時間室温で保持した場合に、造花性や口溶け等組織が劣
化しにくい組織持続性と、焼きたてのクレープの皮や温
かい飲料等にトッピングした場合でも変形しにくい高温
耐性を有する凍結ホイップドクリームを提供することを
課題とする。
【0005】本発明において、組織持続性とは、凍結ホ
イップドクリームを解凍後、長時間(1〜2時間)室温
(23〜25℃)で保持した場合に、良好な造花性及び
口溶けを維持していることをいう。本発明において、高
温耐性とは、ホイップドクリームを焼きたてのクレープ
皮や温かい飲料等、高温の飲食品に絞り出してトッピン
グした場合に、ホイップドクリームが飲食品の熱により
変形しにくいことをいう。本発明において、凍結ホイッ
プドクリームとは、油脂、乳成分、乳化剤、水等を原料
として調製された合成クリームをホイップし、適当な容
器に充填、凍結したものをいう。なお、凍結ホイップド
クリームは、凍結状態で流通・保存される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、製品中に安
定剤としてデキストリンを0.05〜0.7重量%、特
に好ましくは0.1〜0.2重量%配合し、乳化剤とし
てジグリセリンモノオレイン酸エステル及び/又はリゾ
レシチンを0.01〜0.3重量%、特に好ましくは
0.03〜0.1重量%配合することにより、安定剤と
乳化剤がホイップドクリームの構造を形成している脂肪
球に作用するため、解凍後、長時間室温で保持した場合
に、良好な造花性及び口溶けを維持した組織持続性を有
する凍結ホイップドクリームを得ることができる。安定
剤のデキストリンの配合量が、0.05重量%未満では
組織持続性を付与できないことがあるため好ましくな
く、0.7重量%を超えると粘度が上昇し過ぎることが
あるため好ましくない。また、乳化剤のジグリセリンモ
ノオレイン酸エステル及び/又はリゾレシチンの配合量
が、0.01重量%未満では、組織持続性を付与できな
いことがあるため好ましくなく、0.3重量%を超える
と風味が低下することがあるため好ましくない。
【0007】また、本発明では、上記安定剤及び乳化剤
に加えてさらに、安定剤として大豆多糖類を0.1〜1
重量%、特に好ましくは0.3〜0.7重量%配合し、
乳化剤としてクエン酸モノグリセリド及び/又はショ糖
ベヘン酸エステルを0.02〜0.5重量%、特に好ま
しくは0.05〜0.2重量%配合することにより、組
織持続性に加えて、高温の飲食品にトッピングした場合
に、変形しにくい高温耐性を有する凍結ホイップドクリ
ームを得ることができる。安定剤の大豆多糖類の配合量
が、0.1重量%未満では、高温耐性を付与できないこ
とがあるため好ましくなく、1重量%を超えると粘度が
上昇し過ぎることがあるため好ましくない。また、乳化
剤のクエン酸モノグリセリド及び/又はショ糖ベヘン酸
エステルの配合量が、0.02重量%未満では高温耐性
を付与できないことがあるため好ましくなく、0.5重
量%を超えると風味が低下することがあるため好ましく
ない。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、組織持続性を有
する凍結ホイップドクリームの製造は、油相に乳化剤と
してジグリセリンモノオレイン酸エステルを配合し、水
相に乳化剤としてリゾレシチン、安定剤としてデキスト
リンを配合し、油相を70〜80℃、水相を60〜70
℃まで加温し、ホモミキサーを用い、これらを少量ずつ
予備乳化処理を行い、次いで2段均質機等を用い、均質
圧50〜700kg/cm2 で均質処理を行い、急速冷
却後、10℃で1日以上エージングを行い、得られたク
リームを連続ホイッピングマシーン等を用いてオーバー
ランが約200%となるようにホイッピングし、ホイッ
プドクリームを適当な容器に充填し、−30〜−40℃
で凍結処理を行う。また、組織持続性及び高温耐性を有
する凍結ホイップドクリームの製造は、上記安定剤及び
乳化剤に加え、油相に乳化剤としてクエン酸モノグリセ
リド、ショ糖ベヘン酸エステルを配合し、水相に安定剤
として大豆多糖類を配合すればよい。
【0009】上記の凍結ホイップドクリームの製造にお
いて、レシチン等の油系乳化剤を油相に添加してもよ
く、また、脱脂粉乳、カゼインナトリウム、ホエータン
パク質濃縮物等の乳タンパク質素材、香料、着色料、グ
アガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、アラビ
アガム、キサンタンガム、タラガム等の天然水溶性高分
子、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ム等の合成水溶性高分子等の安定剤、ポリグリセリン脂
肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の水系乳化剤、
リン酸塩、クエン酸塩等のpH調整剤等を水相に添加し
てもよい。なお、油相と水相を乳化する際には、解凍後
の造花性やホイッピング性を考慮し、油相を15〜50
重量%、好ましくは25〜40重量%含有するように乳
化することが好ましい。また、油相として用いる油脂と
しては、例えば、乳脂、ラード、牛脂、魚油等の動物性
食用油脂、なたね油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、
大豆油、サフラワー油、コーン油等の植物性食用油脂、
さらには、これらの油脂を化学的に処理した硬化油、エ
ステル交換油、分別油等の食用油脂を用いることがで
き、これらの油脂を任意の割合で混合した油脂でもよ
く、口溶け等の食感を考慮して、融点が35℃付近であ
る油脂を用いることが好ましい。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。 実施例1 以下に示した配合及び方法で試作品1〜13を調製し
た。 対照品1:精製パーム核油3kgに、レシチン20g、
グリセリンモノステアリン酸エステル10gを添加し混
合溶解して油相を調製した。次いで、脱脂粉乳600
g、粉末水飴600g、精製上白糖600g、リン酸塩
10g、ポリグリセリン脂肪酸エステル40g及び低分
子植物繊維100gを、4.8kgの温水に添加混合
し、これを60℃に加温して水相を調製した。この水相
に70℃に加温した前記油相を添加しながら、ホモミキ
サーで10分間撹拌した。撹拌後、全量が10kgにな
るよう加水して調整し、均質機にて120kg/cm2
で均質化し、その後、10℃まで急速冷却した。得られ
た乳化物を10℃で一晩保存(エージング)し、連続ホ
イッピングマシーンにてオーバーランが200%になる
ようホイップし、このホイップドクリームを容器に充填
して、−35℃の冷凍庫で急速凍結した。凍結後のホイ
ップドクリームは、−25℃の冷凍庫で保存した。
【0011】対照品2:精製パーム核油3kgに、ジグ
リセリンモノオレイン酸エステル5g、レシチン20
g、グリセリンモノステアリン酸エステル10gを添加
し混合溶解した油相を調製した。次いで、脱脂粉乳60
0g、粉末水飴600g、精製上白糖600g、リン酸
塩10g、ポリグリセリン脂肪酸エステル40g及び低
分子植物繊維100gを、4.8kgの温水に添加混合
し、これを60℃に加温して水相を調製した。その後の
工程は、試作品1と同様の方法で行った。 対照品3:精製パーム核油3kgに、レシチン20g、
グリセリンモノステアリン酸エステル10gを添加し混
合溶解して油相を調製した。次いで、リゾレシチン5
g、脱脂粉乳600g、粉末水飴600g、精製上白糖
600g、リン酸塩10g、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル40g及び低分子植物繊維100gを、4.8kg
の温水に添加混合し、これを60℃に加温して水相を調
製した。その後の工程は、試作品1と同様の方法で行っ
た。
【0012】対照品4:精製パーム核油3kgに、レシ
チン20g、グリセリンモノステアリン酸エステル10
gを添加し混合溶解して油相を調製した。次いで、デキ
ストリン20g、脱脂粉乳600g、粉末水飴600
g、精製上白糖600g、リン酸塩10g、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル40g及び低分子植物繊維100g
を、4.8kgの温水に添加混合し、これを60℃に加
温して油相を調製した。その後の工程は、試作品1と同
様の方法で行った。 対照品5:精製パーム核油3kgに、ジグリセリンモノ
オレイン酸エステル5g、レシチン20g、グリセリン
モノステアリン酸エステル10gを添加し混合溶解して
油相を調製した。次いで、リゾレシチン5g、脱脂粉乳
600g、粉末水飴600g、精製上白糖600g、リ
ン酸塩10g、ポリグリセリン脂肪酸エステル40g及
び低分子植物繊維100gを、4.8kgの温水に添加
混合し、これを60℃に加温して水相を調製した。その
後の工程は、試作品1と同様の方法で行った。
【0013】本発明品1:精製パーム核油3kgに、ジ
グリセリンモノオレイン酸エステル5g、レシチン20
g、グリセリンモノステアリン酸エステル10gを添加
し混合溶解して油相を調製した。次いで、デキストリン
20g、脱脂粉乳600g、粉末水飴600g、精製上
白糖600g、リン酸塩10g、ポリグリセリン脂肪酸
エステル40g及び低分子植物繊維100gを、4.8
kgの温水に添加混合し、これを60℃に加温して油相
を調製した。その後の工程は、試作品1と同様の方法で
行った。 本発明品2:精製パーム核油3kgに、レシチン20
g、グリセリンモノステアリン酸エステル10gを添加
し混合溶解して油相を調製した。次いで、リゾレシチン
5g、デキストリン20g、脱脂粉乳600g、粉末水
飴600g、精製上白糖600g、リン酸塩10g、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル40g及び低分子植物繊維
100gを、4.8kgの温水に添加混合し、これを6
0℃に加温して水相を調製した。その後の工程は、試作
品1と同様の方法で行った。
【0014】本発明品3:精製パーム核油3kgに、ジ
グリセリンモノオレイン酸エステル5g、レシチン20
g、グリセリンモノステアリン酸エステル10gを添加
し混合溶解して油相を調製した。次いで、リゾレシチン
5g、デキストリン20g、脱脂粉乳600g、粉末水
飴600g、精製上白糖600g、リン酸塩10g、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル40g及び低分子植物繊維
100gを、4.8kgの温水に添加混合し、これを6
0℃に加温して水相を調製した。その後の工程は、試作
品1と同様の方法で行った。 本発明品4:バターオイル(乳脂)3kgに、ジグリセ
リンモノオレイン酸エステル5g、レシチン20g、グ
リセリンモノステアリン酸エステル10gを添加し混合
溶解して油相を調製した。次いで、リゾレシチン5g、
デキストリン20g、脱脂粉乳600g、粉末水飴60
0g、精製上白糖600g、リン酸塩10g、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル40g及び低分子植物繊維100
gを、4.8kgの温水に添加混合し、これを60℃に
加温して水相を調製した。その後の工程は、試作品1と
同様の方法で行った。
【0015】本発明品5:精製パーム油3kgに、ジグ
リセリンモノオレイン酸エステル5g、レシチン20
g、グリセリンモノステアリン酸エステル10gを添加
し混合溶解して油相を調製した。次いで、リゾレシチン
5g、デキストリン20g、脱脂粉乳600g、粉末水
飴600g、精製上白糖600g、リン酸塩10g、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル40g及び低分子植物繊維
100gを、4.8kgの温水に添加混合し、これを6
0℃に加温して水相を調製した。その後の工程は試作品
1と同様の方法で行った。 本発明品6:精製パーム核油3kgに、ジグリセリンモ
ノオレイン酸エステル5g、クエン酸モノグリセリド1
0g、レシチン20g、グリセリンモノステアリン酸エ
ステル10gを添加し混合溶解して油相を調製した。次
いで、リゾレシチン5g、デキストリン20g、大豆多
糖類50g、脱脂粉乳600g、粉末水飴600g、精
製上白糖600g、リン酸塩10g、ポリグリセリン脂
肪酸エステル40g及び低分子植物繊維100gを、
4.8kgの温水に添加混合し、これを60℃に加温し
て水相を調製した。その後の工程は、試作品1と同様の
方法で行った。
【0016】本発明品7:精製パーム核油3kgに、ジ
グリセリンモノオレイン酸エステル5g、ショ糖ベヘン
酸エステル5g、レシチン20g、グリセリンモノステ
アリン酸エステル10gを添加し混合溶解して油相を調
製した。次いで、リゾレシチン5g、デキストリン20
g、大豆多糖類50g、脱脂粉乳600g、粉末水飴6
00g、精製上白糖600g、リン酸塩10g、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル40g及び低分子植物繊維10
0gを、4.8kgの温水に添加混合し、これを60℃
に加温して水相を調製した。その後の工程は、試作品1
と同様の方法で行った。 本発明品8:精製パーム核油3kgに、ジグリセリンモ
ノオレイン酸エステル5g、クエン酸モノグリセリド1
0g、ショ糖ベヘン酸エステル5g、レシチン20g、
グリセリンモノステアリン酸エステル10gを添加し混
合溶解して油相を調製した。次いで、リゾレシチン5
g、デキストリン20g、大豆多糖類50g、脱脂粉乳
600g、粉末水飴600g、精製上白糖600g、リ
ン酸塩10g、ポリグリセリン脂肪酸エステル40g及
び低分子植物繊維100gを、4.8kgの温水に添加
混合し、これを60℃に加温して水相を調製した。その
後の工程は、試作品1と同様の方法で行った。
【0017】試験例 実施例1で調製した対照品1〜5及び試作品1〜8につ
いて、解凍後の造花性(組織)、口溶け、組織持続性及
び高温耐性を以下に示す方法で評価した。なお、凍結ホ
イップドクリームは、−25℃の冷凍庫からホイップド
クリームを取り出し、5℃の冷蔵庫中で12〜15時間
かけて解凍した。 (1)造花性(組織)の評価:解凍後のホイップドクリ
ームを絞り袋に入れて絞り出し、造花した時の組織を目
視により観察し、5点;大変好ましい、4点;好まし
い、3点;どちらともいえない、2点;好ましくない、
1点;全く好ましくない、の5段階で評価した。 (2)口溶けの評価:解凍後のホイップドクリーム10
g(品温5℃)を熟練パネラー10名に食してもらい、
5点;大変好ましい、4点;好ましい、3点;どちらと
もいえない、2点;好ましくない、1点;全く好ましく
ない、の5段階で評価した。
【0018】(3)組織持続性の評価:解凍後のホイッ
プドクリームを室温で長時間放置した場合を想定して行
った。すなわち、プレート上に解凍後のホイップドクリ
ームを40mmの高さに3つ絞り出し、25℃に温度調
節した恒温室に60分間放置し、下記の式より変形率を
算出した。 変形率(%)= {[40mm−25℃にて60分間放
置後の高さ]/40mm}×100 なお、変形率の値が小さいほど、ホイップドクリームが
変形しにくい。 (4)高温耐性の評価:解凍後のホイップドクリームを
高温の飲食品に絞り出してトッピングした時の作業を想
定して行った。すなわち、60℃に温度調節したプレー
ト上に解凍後のホイップドクリームを40mmの高さに
3つ絞り出し、3分間放置し、下記の式より変形率を算
出した。 変形率(%)= {[40mm−60℃にて3分間放置
後の高さ]/40mm}×100 いずれも少数点第二位を四捨五入して表した。これらの
結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1より、口溶けは、対照品1〜5及び本
発明品1〜8ともに好ましかった。造花性(組織)は、
デキストリンを添加した対照品4及び本発明品1〜8が
好ましく、解凍後も良好な造花性(組織)を得るにはデ
キストリンの添加が有効であることが確認された。組織
持続性は、デキストリンとジグリセリンモノオレイン酸
エステルやリゾレシチンとを組み合わせて用いた本発明
品1〜8において変形率が低くなり、特に、3種を併用
したものの変形率が特に低く好ましかった。また、ジグ
リセリンモノオレイン酸エステル、リゾレシチン、デキ
ストリンに加え、クエン酸モノグリセリド、ショ糖ベヘ
ン酸エステル、大豆多糖類を組み合わせて用いた本発明
品6〜8は、造花性(組織)、口溶け及び組織持続性が
良好であるのに加えて、他の試作品に比べ、高温でも変
形しにくい高温耐性も有していた。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、解凍後も良好な組織持
続性と高温耐性を有する凍結ホイップドクリームを提供
することができる。本発明の凍結ホイップドクリーム
は、長時間室温で保持した場合に、造花性や口溶け等組
織が劣化しにくい組織持続性と、焼きたてのクレープの
皮や温かい飲食品等にトッピングした場合でも変形しに
くい高温耐性を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古市 紀子 埼玉県所沢市松葉町1−7 プロヴァンス 301 (72)発明者 野田 正幸 埼玉県北足立郡伊奈町大字小室2268番地の 148−308 (72)発明者 椎木 靖彦 東京都品川区北品川2丁目7−3 Fターム(参考) 4B001 AC03 AC40 AC44 DC01 EC04 4B025 LB22 LG24 LG26 LG27 LK01 LK04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安定剤としてデキストリンを配合し、乳
    化剤としてジグリセリンモノオレイン酸エステル及び/
    又はリゾレシチンを配合して、組織持続性を付与したこ
    とを特徴とする凍結ホイップドクリーム。
  2. 【請求項2】 さらに、安定剤として大豆多糖類を配合
    し、乳化剤としてクエン酸モノグリセリド及び/又はシ
    ョ糖ベヘン酸エステルを配合して、高温耐性を付与した
    ことを特徴とする請求項1記載の凍結ホイップドクリー
    ム。
JP2001290786A 2001-09-25 2001-09-25 凍結ホイップドクリーム Expired - Fee Related JP5225530B2 (ja)

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