JP2003189984A - 乳幼児用シート - Google Patents

乳幼児用シート

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JP2003189984A JP2001392136A JP2001392136A JP2003189984A JP 2003189984 A JP2003189984 A JP 2003189984A JP 2001392136 A JP2001392136 A JP 2001392136A JP 2001392136 A JP2001392136 A JP 2001392136A JP 2003189984 A JP2003189984 A JP 2003189984A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、組み立て操作が簡単であり、
軽量であり、しかも安定した揺動を実現できる乳幼児シ
ートを提供する。 【解決手段】 底部枠体と、前記底部枠体の前方より底
部枠体に対して後部上方に傾斜して底部枠体に連結され
た背部枠体と、前記背部枠体より前方に延設するように
連結された足部枠体とから構成され、前記底部枠体の上
方よりの投影した場合の前後方向の長さaと、前記背部
枠体の上方よりの投影した場合の前後方向の長さbと
が、a/b=1.0〜1.3の範囲にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳幼児を座らせ
て、乳幼児自体の動きに合わせて、上下前後に揺動する
ことによって、乳幼児をあやすことができ、乳幼児が退
屈せずに、また、眠りにつくことが可能で、乳幼児を座
らせたまま、容易に動かすことができる乳幼児用シート
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、このような乳幼児シートとし
て、様々な構造の乳幼児シートが提案されているが、例
えば、図11に示したような構造の乳幼児シートが知ら
れている。この乳幼児シート100は、略コ字形状の底
部枠体102の前端部104を、固定部材106に回動
自在に軸支するとともに、足部枠体108をこの固定部
材106に回動自在に軸支している。そして、この固定
部材106の上部に、背部枠体110を固定するととも
に、固定部材106の下方に前方枠体112を固定した
構造である。このように構成することによって、乳幼児
シート100は、底部枠体102と、足部枠体108
を、固定部材106に対して回動することによって、折
り畳みが可能なように構成されている。
【0003】また、図示しないが、固定部材106の内
部には、固定部材106と底部枠体102との間にバネ
部材が介装されており、これにより、組み立てて、図1
0に示したように、これらの枠体にシートカバー114
を装着して、乳幼児が座った際に、乳幼児自体の動きに
合わせて、矢印で示したように上下に揺れ動くことがで
きるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな乳幼児シート100では、使用対象月齢である新生
児期は動きが少ないため問題はないものの、後期となる
6ヶ月〜9ヶ月では、乳幼児が活発に動くようになり、
また、体重も最大で、10kg程度と重くなることに伴
って、揺れが大きくなる。このため、その勢いで、後方
や前方に乳幼児シートが倒れ、乳幼児が受け身をとるこ
ともできずに、投げ出されてしまい好ましくなかった。
【0005】さらに、乳幼児に兄弟などの幼児がいた場
合、いたずらによって、同様のことが発生するおそれも
あった。また、複雑な構成の固定部材106が必要であ
るとともに、底部枠体102と足部枠体108を、固定
部材106に対して回動して組み立てた際にストッパと
なるストッパを設ける必要があり、バネ部材も必要であ
る。
【0006】従って、転倒のおそれがあり、複雑な構成
で、部品点数も多くなり、コストが高くなるとともに、
重量も重くなり、介助者である母親などにとって、乳幼
児を座らせた状態で持ち上げることが難しい。しかも、
組み立て操作も煩雑となり、さらに、ばねを使用し、軸
で回動するために、滑らかな揺れにならずに、へたって
しまうことになる。
【0007】本発明は、このような現状に鑑み、安全
で、簡単な構造で、組み立て操作が簡単であり、軽量で
あり、長期間使用しても問題がなく、しかも安定した揺
動を実現できる乳幼児シートを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
なされたものであって、本発明の乳幼児用シートは、底
部枠体と、前記底部枠体の前方より底部枠体に対して後
部上方に傾斜して底部枠体に連結された背部枠体と、前
記背部枠体より前方に延設するように連結された足部枠
体とから構成され、前記底部枠体の上方よりの投影した
場合の前後方向の長さaと、前記背部枠体の上方よりの
投影した場合の前後方向の長さbとが、a/b=1.0
〜1.3の範囲にあることを特徴とする。
【0009】このように、底部枠体の上方よりの投影し
た場合の前後方向の長さaと、背部枠体の上方よりの投
影した場合の前後方向の長さb、すなわち、背部枠体の
後方の頂点より垂線をとり、そこから背部枠体の前方の
先端部の連結部となる湾曲部までの長さbとの割合a/
bを、1.0〜1.3の範囲に設定することによって、
例えば、生後9ヶ月目の10kgの体重の乳幼児が座っ
て大きく動いた場合でも、底部枠体の後端が、傾斜した
背部枠体の頂部となる端部よりも内側にくることがな
い。
【0010】従って、乳幼児が後方に重心をかけるよう
に動いた場合でも、シートのバランスが崩れず、後方へ
の転倒を防ぐことができる。また、割合a/bを1.3
以下とすることで、比較的コンパクトとすることがで
き、取り扱いやすく、しかも、足でけってしまったとし
ても、バランスを崩すのを防止できる。これにより、乳
幼児が安定して座ることができるとともに、乳幼児をあ
やし、眠りを誘引するのに、丁度良い揺れ速さ、揺れの
大きさの安定した前後上下方向の揺動を実現できるとと
もに、構造強度的にも繰り返しの揺動に耐える乳幼児用
シートを提供できる。
【0011】また、本発明の乳幼児用シートでは、前記
底部枠体が、前方端の幅よりも後方端の幅が狭く構成さ
れていることを特徴とする。このように底部枠体が、前
方端の幅よりも後方端の幅が狭く構成することによっ
て、前方端が広くなっているので、前方に揺動した際に
も、底部枠体の前方端がストッパの役目をして、乳幼児
用シートが前方に転倒することがない。さらに、実質的
に前方端が側方へ張り出していることになるため、乳幼
児が身体をねじった際などに、側方へ転倒することも防
ぎ、後方へも適度な揺動が確保される。
【0012】しかも、例えば、生後9ヶ月目の10kg
の体重の乳幼児が座った際にも、乳幼児が安定して座る
ことができるとともに、乳幼児をあやし、眠りを誘引す
るのに、丁度良い揺れ速さ、揺れの大きさの安定した前
後上下方向の揺動を実現できるとともに、構造強度的に
も繰り返しの揺動に耐え得る乳幼児用シートを提供でき
る。
【0013】また、本発明の乳幼児用シートは、前記底
部枠体の前方端の幅cと、後方端の幅dとが、 c/d=1.01〜2.75 の範囲にあることを特徴とする。これによって、前方に
揺動した際にも、底部枠体の前方端がストッパの役目を
して、乳幼児用シートが前方や側方に転倒することがな
く、後方へも適度な揺動が確保される。しかも、例え
ば、生後9ヶ月目の10kgの体重の乳幼児が座った際
にも、乳幼児が安定して座ることができるとともに、乳
幼児をあやし、眠りを誘引するのに、丁度良い揺れ速
さ、揺れの大きさの安定した前後上下方向の揺動を実現
できるとともに、構造強度的にも繰り返しの揺動に耐え
得る乳幼児用シートを提供できる。
【0014】また、本発明の乳幼児用シートは、前記底
部枠体が、左右一対の左枠体部材と右枠体部材の底部部
分と、前記左右の枠体部材を連結する連結枠体部材とか
ら構成されていることを特徴とする。このように構成す
ることによって、簡単な構造であり、しかも組み立てお
よび分解操作が簡単に行うことができる。
【0015】また、本発明の乳幼児用シートは、前記左
右の枠体部材が、中実部材から構成されるとともに、後
方で連結する連結枠体部材が前記左右の枠体部材の少な
くとも一方に着脱可能に構成され、前記左右の枠体部材
の前方側の底部部分を後部上方に傾斜するように湾曲さ
せて延設した湾曲部をそれぞれ、前記背部枠体における
背もたれ部材の前端部に弾性的に連結するように構成さ
れていることを特徴とする。
【0016】このように中実部材で形成された左右の枠
体部材の後端部を、中空の後方枠体部材の少なくとも一
方に着脱可能とされ、左右の枠体部材の前方側の底部部
分を後部上方に傾斜するように湾曲させて延設した湾曲
部によって、特定部位に応力が集中することなく、揺動
を確実に行える。従って、乳幼児をあやし、眠りを誘引
するのに、丁度良い揺れ速さ、揺れの大きさの安定した
前後上下方向の揺動を実現できるとともに、構造強度的
にも繰り返しの揺動に耐え得る乳幼児用シートを提供で
きる。
【0017】また、各部材が容易に分解可能であるた
め、収納時のスペースをとらず、しかも、単純な構成で
あり、比較的軽量とすることができる。また、本発明の
乳幼児用シートは、前記底部枠体と背部枠体との間に、
バネ部材として、液圧または空気圧シリンダーが介装さ
れていることを特徴とする。このように底部枠体と背部
枠体との間に、液圧または空気圧シリンダーを介装する
ことによって、安定した弾性をもたせられるので、乳幼
児をあやし、眠りを誘引するのに、丁度良い揺れ速さ、
揺れの大きさの安定した前後上下方向の揺動を実現でき
るとともに、液圧または空気圧シリンダーにより、構造
強度的にも繰り返しの揺動に耐え得る乳幼児用シートを
提供できる。
【0018】また、本発明の乳幼児用シートは、前記底
部枠体と背部枠体との間の傾斜角度が、10°〜65°
であることを特徴とする。このように、底部枠体と背部
枠体との間の傾斜角度が、10°〜65°の範囲にある
ように設定することによって、乳幼児が座った際には、
丁度良い姿勢で、例えば、腰、首などの体の各部に負担
がかかることなく座ることができるとともに、乳幼児を
あやし、眠りを誘引するのに、丁度良い揺れ速さ、揺れ
の大きさの安定した前後上下方向の揺動を実現できると
ともに、構造強度的にも繰り返しの揺動に耐え得る乳幼
児用シートを提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(実施
例)を図面に基づいてより詳細に説明する。図1は、本
発明の乳幼児用シートの実施例の斜視図、図2は、図1
の乳幼児用シートのシートカバー部材と玩具部材を取り
外した状態の斜視図、図3は、図2の乳幼児用シートの
分解斜視図、図4〜図9は、図1の乳幼児用シートの使
用状態を説明する斜視図である。
【0020】図1において、10は、全体で、本発明の
乳幼児用シートを示している。乳幼児用シート10は、
略袋形状であって、着脱自在なシートカバー部材20、
適宜必要に応じて使用するクッション部材22とを備え
ている。そして、乳幼児用シート10は、これらのシー
トカバー部材20、クッション部材22を取り外すと、
図2に示したように、フレーム枠体12から構成されて
いる。
【0021】フレーム枠体12は、図2に示したよう
に、底部枠体30と、この底部枠体30の前方より底部
枠体30に対して後部上方に傾斜して底部枠体30に連
結された背部枠体40と、背部枠体40より前部下方に
延設するように連結された足部枠体50と、これらの枠
体を相互に連結する連結部材60と、連結部材60から
前方に連結された玩具枠体70とを備えている。
【0022】底部枠体30は、左右一対の左枠体部材3
2と右枠体部材34と、左右の枠体部材32、34を後
方で連結する後方枠体部材36とから構成されている。
なお、図中、38は、これらの枠体部材に装着された滑
り止め部材であり、左右の枠体部材32、34の中間領
域をわずかに床面から浮かせるために、スペーサー部材
としても機能するように、底部枠体30の四つの隅角部
近傍に配置されている。
【0023】左枠体部材32は、中実の棒部材から構成
されており、床面などに接地する水平部分32aと、こ
の水平な部分32aの前方端から上方後方に湾曲する湾
曲部32bから構成されている。同様に、右枠体部材3
4は、中実の棒部材から構成されており、床面などに接
地する水平部分34aと、この水平な部分34aの前方
端から上方後方に湾曲する湾曲部34bから構成されて
いる。
【0024】一方、背部枠体40は、左右の枠体部材4
2、44と、後方の後方湾曲部46とから構成される略
アーチ形状の背もたれ部材と、底部枠体30の左右の枠
体部材32、34の前方側の底部部分を後部上方に傾斜
するように湾曲させて延設した湾曲部32b、34bと
から構成されている。これらの左右枠体部42、44の
前端部42a、44aには、連結部材60が固着されて
いる。なお、背部枠体40は、軽量な中空部材から構成
されている。
【0025】また、足部枠体50は、略コ字形状であ
り、左右の枠体部材52、54と、前方の水平部56と
から構成されている。そして、底部枠体30の左右の枠
体部材32、34の後端部32c、34cは、図3に示
したように、円管状の中空部材から構成された後方枠体
部材36の両端開孔部36a、36bに挿着するように
なっている。
【0026】この状態では、図3に示したように、左右
の枠体部材32、34の先端部32d、34dの幅W1
が、背部枠体40の左右枠体部42、44の前端部42
a、44aの間の距離W2よりもわずかに広くなってい
る。従って、左右の枠体部材32、34を後方枠体部材
36に挿着した後、左右の枠体部材32、34の先端部
32d、34dをそれぞれ、背部枠体40の左右枠体部
42、44の前端部42a、44aに、連結部材60を
介して弾性的に連結することができるようになってい
る。
【0027】すなわち、左右の枠体部材32、34の先
端部32d、34dの幅W1を、無理やり縮めることによ
り、左右の枠体部材32、34が弾性力により広がろう
とするが、この状態で、背部枠体40の左右枠体部4
2、44の前端部42a、44aの連結部材60に形成
された底部枠体挿着用開口部62内に、弾性的に連結す
ることによって、使用時に左右の枠体部材32、34が
抜け落ちることがないようになっている。
【0028】同様に、図3に示したように、足部枠体5
0の左右の枠体部材52、54の後端部52a、54a
の幅W3が、背部枠体40の左右枠体部42、44の前
端部42a、44aの間の距離W2よりもわずかに広くな
っている。従って、左右の枠体部材52、54の後端部
52a、54aの幅W3を、無理やり縮めることによ
り、左右の枠体部材52、54が弾性力により広がろう
とするが、この状態で、背部枠体40の左右枠体部4
2、44の前端部42a、44aの連結部材60に形成
された足部枠体挿着用開口部64内に、弾性的に連結す
ることによって、使用時に左右の枠体部材52、54が
抜け落ちることがないようになっている。
【0029】また、玩具枠体70は、鏡、回転おもちゃ
などの様々な玩具72と、これらの玩具72が回転可能
に装着された水平フレーム部74と、水平フレーム部7
4の左右の一対の左右の枠体部材76、78と、これら
の左右の枠体部材76、78に固定された連結部材80
とから構成されている。そして、図3に示したように、
連結部材80は、連結部材60の外部側部に形成された
矩形状に嵌合用凹部66に嵌着する矩形状の嵌合用突設
部82と、連結部材60の外周縁部68に嵌合する内周
縁部84とから構成されている。
【0030】従って、玩具枠体70の左右の枠体部材7
6、78に固定された連結部材80を、連結部材60に
着脱自在に固定できるようになっている。なお、玩具枠
体70を連結部材60に固定する際に、左右を逆につけ
ることによって、乳幼児との間の距離を変更できるよう
に、左右の枠体部材76、78が、連結部材80の中心
とは偏位して連結されている。
【0031】ところで、乳幼児用シート10としては、
乳幼児が安定して座ることができるとともに、乳幼児を
あやし、眠りを誘引するのに、丁度良い揺れ速さ、揺れ
の大きさの安定した前後上下方向の揺動を実現できる必
要がある。このような揺動を実現するためには、湾曲部
32b、34bにおける撓みを適切な範囲に保持する必
要があり、湾曲部32b、34bを形成する中実な左右
枠体部材32、34を以下のような範囲に含まれるよう
構成することが望ましい。
【0032】縦弾性係数(E)175×103N/mm2
〜225×103N/mm2であり、断面の直径が6mm
〜10.5mmの円柱状であり、対応する断面二次モー
メント(I)が63〜597とされた部材として、縦弾
性係数(E)×断面二次モーメント(I)で導かれる、
曲げ剛性(EI)を11025×103N〜13432
5×103Nとなるよう構成している。更に、使用する
9ヶ月児の乳幼児の最大体重として10kgの重さ
(w)を考慮し、また、9ヶ月児の乳幼児の平均身長が
71cmである事を考慮し、湾曲部32b、34bか
ら、300mmの重心となる位置(l)に10kgの荷
重がかかると想定した場合の、乳幼児用シートにおける
撓み量(y)は、3.3mm〜40mmの範囲にあり、
y=wl3/3EIによって導かれる。
【0033】このような範囲に設定することによって、
乳幼児シートに座る乳幼児は、例えば、生後9ヶ月目の
乳幼児の体重は、重くとも約10kgであり、このよう
な乳幼児が座った際にも、このような弾性率を有してい
れば、乳幼児が安定して座ることができるとともに、乳
幼児をあやし、眠りを誘引するのに、丁度良い揺れ速
さ、揺れの大きさの安定した前後上下方向の揺動を実現
できるとともに、構造強度的にも繰り返しの揺動に耐え
得る乳幼児用シートを提供できる。
【0034】また、図2に示したように、底部枠体30
の上方よりの投影した場合の前後方向の長さaと、背部
枠体40の上方よりの投影した場合の前後方向の長さ
b、すなわち、背部枠体40の後方の頂点48より垂線
をとり、そこから背部枠体40の前方の先端部の連結部
となる湾曲部32b、34bまでの長さbとが、a/b
=1.0〜1.3、好ましくは、1.01〜1.20の
範囲にあるのが望ましい。
【0035】このように、底部枠体30の上方よりの投
影した場合の前後方向の長さaと、背部枠体40の上方
よりの投影した場合の前後方向の長さbとの割合a/b
を、このような範囲に設定することによって、例えば、
生後9ヶ月目の10kgの体重の乳幼児が座った際に
も、乳幼児が安定して座って大きく動いた場合でも、底
部枠体30の後端が、傾斜した背部枠体40の頂部48
となる端部よりも内側にくることがない。
【0036】従って、乳幼児が後方に重心をかけるよう
に動いた場合でも、シートのバランスが崩れず、転倒を
防ぐことができる。また、割合a/bを1.3以下とす
ることで、比較的コンパクトとすることができ、取り扱
いやすく、しかも、足でけってしまったとしても、バラ
ンスを崩すのを防止できる。これにより、乳幼児が安定
して座ることができるとともに、乳幼児をあやし、眠り
を誘引するのに、丁度良い揺れ速さ、揺れの大きさの安
定した前後上下方向の揺動を実現できるとともに、構造
強度的にも繰り返しの揺動に耐え得る乳幼児用シートを
提供できる。
【0037】さらに、図2に示したように、本発明の乳
幼児用シート10は、底部枠体30が、前方端の幅cよ
りも後方端の幅dが狭く構成されているのが望ましく、
底部枠体の前方端の幅cと、後方端の幅dとが、c/d
=1.01〜2.75、好ましくは、1.01〜1.7
5の範囲にあるのが望ましい。
【0038】このように底部枠体30が、前方端の幅c
よりも後方端の幅dが狭く構成することによって、前方
端が広くなっているので、前方に揺動した際にも、底部
枠体30の前方端がストッパの役目をして、乳幼児用シ
ートが前方に転倒することがない。さらに、実質的に前
方端が側方へ張り出していることになるため、乳幼児が
身体をねじった際などに、側方へ転倒することも防ぎ、
後方へも適度な揺動が確保される。
【0039】また、本発明の乳幼児用シート10は、底
部枠体30と背部枠体40との間の傾斜角度αが、10
°〜65°、好ましくは、35°〜45°であるのが望
ましい。このように、底部枠体と背部枠体との間の傾斜
角度を、このような範囲に設定することによって、傾斜
角度αが10°近傍に傾きが傾けられた状態では、特に
眠った際に乳幼児への負担が小さく、傾斜角度αが65
°近傍の立った状態では、食事などの座った状態に適し
た行為が行いやすい。特に、傾斜角度αが35°〜45
°近傍の角度では、リラックスした状態となるだけでな
く、授乳後のいわゆる「ゲップ」を行いやすいという効
果がある。
【0040】このように、乳幼児が座った際には、丁度
良い姿勢で、例えば、腰、首などの体の各部に負担がか
かることなく座ることができるとともに、乳幼児をあや
し、眠りを誘引するのに、丁度良い揺れ速さ、揺れの大
きさの安定した前後上下方向の揺動を実現できるととも
に、構造強度的にも繰り返しの揺動に耐え得る乳幼児用
シートを提供できる。
【0041】なお、この角度の範囲内において傾斜を変
えられるように、図示しないが、リクライニング機構を
設けてもよい。さらに、図示しないが、本発明の乳幼児
用シート10では、底部枠体30の左右の枠体32、3
4と背部枠体40の左右の枠体42、44との間に、バ
ネ部材が介装されていてもよい。
【0042】このように底部枠体30と背部枠体40と
の間に、バネ部材を介装することによって、安定した弾
性をもたせられるので、乳幼児をあやし、眠りを誘引す
るのに、丁度良い揺れ速さ、揺れの大きさの安定した前
後上下方向の揺動を実現できるとともに、構造強度的に
も繰り返しの揺動に耐え得る乳幼児用シートを提供でき
る。
【0043】この場合、バネ部材としては、液圧または
空気圧シリンダーであるのが、繰り返し使用しても影響
が少なく、安定した揺動のためには好ましい。なお、上
記の枠体30、40,50、70の材質としては、金属
製であっても、合成樹脂製であっても良く、特に限定さ
れるものではないが、強度的には。例えば、鋼材、アル
ミ、ステンレスなどの金属製とするのが望ましい。ま
た、これらの枠体30、40,50、70の直径として
は、材料によって適宜変更して、上記したような安定し
た揺動が実現できるように設定すればよい。
【0044】このように構成される本発明の本発明の乳
幼児用シート10は、図4〜図9に示したように、以下
のように組み立てて使用すればよい。先ず、図4に示し
たように、底部枠体30の左右の枠体部材32、34の
後端部32c、34cを後方枠体部材36の両端開孔部
36a、36bに挿着する。この状態で、図5に示した
ように、左右の枠体部材32、34の先端部32d、3
4dの幅W1を、無理やり縮めることにより、左右の枠体
部材32、34が弾性力により広がろうとするが、この
状態で、背部枠体40の左右枠体部42、44の前端部
42a、44aの連結部材60に形成された底部枠体挿
着用開口部62内に、弾性的に連結する。
【0045】次に、図6に示したように、足部枠体50
の左右の枠体部材52、54の後端部52a、54aの
幅W3を、縮めることにより、左右の枠体部材52、5
4が弾性力により広がろうとするが、この状態で、背部
枠体40の左右枠体部42、44の前端部42a、44
aの連結部材60に形成された足部枠体挿着用開口部6
4内に、弾性的に連結する。
【0046】そして、図7に示したように、シートカバ
ー部材20をこれらの枠体に上下より被せるように装着
して、シートカバー部材20の裏面の図示しないホック
などで固定する。さらに、図8に示したように、適宜必
要に応じてクッション部材22をシートカバー部材20
の上に置く。この時、幼児の体型に合わせて、シートベ
ルト90の開閉部材91でベルトの長さを調整する。
【0047】その後、図9に示したように、玩具枠体7
0の左右の枠体部材76、78に固定された連結部材8
0を、連結部材60に固定すれば、組み立てが完成す
る。そして、使用後に、収納する場合には、上記の逆に
分解すればよい。以上、本発明の好ましい実施例を説明
したが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明
の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明の乳幼児用シートによれば、底部
枠体の上方よりの投影した場合の前後方向の長さaと、
背部枠体の上方よりの投影した場合の前後方向の長さ
b、すなわち、背部枠体の後方の頂点より垂線をとり、
そこから背部枠体の前方の先端部の連結部となる湾曲部
までの長さbとの割合a/bを、1.0〜1.3の範囲
に設定することによって、例えば、生後9ヶ月目の10
kgの体重の乳幼児が座って大きく動いた場合でも、底
部枠体の後端が、傾斜した背部枠体の頂部となる端部よ
りも内側にくることがない。
【0049】従って、乳幼児が後方に重心をかけるよう
に動いた場合でも、シートのバランスが崩れず、後方へ
の転倒を防ぐことができる。また、割合a/bを1.3
以下とすることで、比較的コンパクトとすることがで
き、取り扱いやすく、しかも、足でけってしまったとし
ても、バランスを崩すのを防止できる。これにより、乳
幼児が安定して座ることができるとともに、乳幼児をあ
やし、眠りを誘引するのに、丁度良い揺れ速さ、揺れの
大きさの安定した前後上下方向の揺動を実現できるとと
もに、構造強度的にも繰り返しの揺動に耐える乳幼児用
シートを提供できる。
【0050】また、本発明の乳幼児用シートによれば、
底部枠体が、前方端の幅よりも後方端の幅が狭く、底部
枠体の前方端の幅cと、後方端の幅dとが、c/d=
1.01〜2.75の範囲にあるように構成することに
よって、前方端が広くなっているので、前方に揺動した
際などにも、底部枠体の前方端がストッパの役目をし
て、乳幼児用シートが前方や側方に転倒することがな
く、後方へも適度な揺動が確保される。
【0051】また、本発明の乳幼児用シートによれば、
中実な左右の枠体部材を湾曲させて、背部枠体と連結す
ることで揺動するように構成されており、確実に揺らす
ことができ、軽量で取り扱いやすい。また、本発明の乳
幼児用シートによれば、底部枠体と背部枠体との間の傾
斜角度が、10°〜65°の範囲にあるように設定する
ことによって、乳幼児が座った際には、丁度良い姿勢
で、例えば、腰、首などの体の各部に負担がかかること
なく座ることができるなどの幾多の作用効果を奏する極
めて優れた発明である。
【0052】
【実施例】
【0053】
【実施例1】以上のような、構成を有する乳幼児用シー
トについて、実際に製造を行い、後方への転倒の発生
や、揺動の状態について確認を行った。底部枠体30に
ついて、直径7.75mmの中実な鋼材を使用し、後端
部32c、34cから湾曲部32b、34bまでの長さ
aを520mmとなるよう形成し、湾曲部32b、34
bにおいて、後部上方に40゜傾斜するよう湾曲させ
て、背部枠体40の背もたれ部材と、連結部材60を介
して連結した。
【0054】この時、図2に示したように、背部枠体4
0の中央頂部から湾曲部32b、34bまでの長さは6
70mmであり、この背部枠体40の上面から投影した
場合の前後方向における長さbは510mmであり、a
/bは1.02であった。また、底部枠体30の前方端
の幅cは530mmであり、後方端の幅dは315mm
とされており、c/dは1.68であった。
【0055】このような乳幼児用シート10に、実際に
月齢が9ヶ月で、体重約10kgの乳幼児が座って、動
いた際の影響を確認したが、大きく動いた場合でも、前
方、側方、後方に対する転倒は見られず、安定した状態
で座ることができていた。また、揺れについても適切な
揺れの速さや大きさとすることができ、安定した揺動が
見られた。
【0056】この時、湾曲部32b、34bが撓むこと
によって、揺れが発生するだけでなく、滑り止め部材3
8によって床面から浮いた底部枠体30の左右枠体部材
32、34も同時に撓み、湾曲部32b、34bを中心
として全体で撓むことによって好ましい揺れが発生して
いることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の乳幼児用シートの実施例の
斜視図である。
【図2】 図2は、図1の乳幼児用シートのシートカバ
ー部材と玩具部材を取り外した状態の斜視図である。
【図3】 図3は、図2の乳幼児用シートの分解斜視図
である。
【図4】 図4は、図1の乳幼児用シートの使用状態を
説明する斜視図である。
【図5】 図5は、図1の乳幼児用シートの使用状態を
説明する斜視図である。
【図6】 図6は、図1の乳幼児用シートの使用状態を
説明する斜視図である。
【図7】 図7は、図1の乳幼児用シートの使用状態を
説明する斜視図である。
【図8】 図8は、図1の乳幼児用シートの使用状態を
説明する斜視図である。
【図9】 図9は、図1の乳幼児用シートの使用状態を
説明する斜視図である。
【図10】 図10は、従来の乳幼児用シートのシート
カバーを取り外した状態を説明する斜視図である。
【図11】 図11は、従来の乳幼児用シートの使用状
態を説明する斜視図である。
【符号の説明】
10 乳幼児用シート 12 フレーム枠体 14 連結揺動軸点 20 シートカバー部材 22 クッション部材 30 底部枠体 32 左枠体部材 32a 水平部分 32b 湾曲部 32c 後端部 32d 先端部 34 右枠体部材 34a 水平部分 34b 湾曲部 36a 両端開孔部 36 後方枠体部材 40 背部枠体 42a 前端部 42 枠体部材 46 後方湾曲部 48 中央頂部 50 足部枠体 52a 後端部 52 枠体部材 56 水平部 60 連結部材 62 底部枠体挿着用開口部 64 足部枠体挿着用開口部 66 嵌合用凹部 68 外周縁部 70 玩具枠体 72 玩具 74 水平フレーム部 76 枠体部材 80 連結部材 82 嵌合用突設部 84 内周縁部 90 シートベルト 100 乳幼児シート 102 底部枠体 104 前端部 106 固定部材 108 足部枠体 110 背部枠体 112 前方枠体 114 シートカバー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部枠体と、前記底部枠体の前方より底
    部枠体に対して後部上方に傾斜して底部枠体に連結され
    た背部枠体と、前記背部枠体より前方に延設するように
    連結された足部枠体とから構成され、 前記底部枠体の上方よりの投影した場合の前後方向の長
    さaと、前記背部枠体の上方よりの投影した場合の前後
    方向の長さbとが、 a/b=1.0〜1.3 の範囲にあることを特徴とする乳幼児用シート。
  2. 【請求項2】 前記底部枠体が、前方端の幅よりも後方
    端の幅が狭く構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の乳幼児用シート。
  3. 【請求項3】 前記底部枠体の前方端の幅cと、後方端
    の幅dとが、 c/d=1.01〜2.75 の範囲にあることを特徴とする請求項2に記載の乳幼児
    用シート。
  4. 【請求項4】 前記底部枠体が、左右一対の左枠体部材
    と右枠体部材の底部部分と、前記左右の枠体部材を連結
    する連結枠体部材とから構成されていることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載の乳幼児用シート。
  5. 【請求項5】 前記左右の枠体部材が、中実部材から構
    成されるとともに、後方で連結する連結枠体部材が前記
    左右の枠体部材の少なくとも一方に着脱可能に構成さ
    れ、 前記左右の枠体部材の前方側の底部部分を後部上方に傾
    斜するように湾曲させて延設した湾曲部をそれぞれ、前
    記背部枠体における背もたれ部材の前端部に弾性的に連
    結するように構成されていることを特徴とする請求項4
    に記載の乳幼児用シート。
  6. 【請求項6】 前記底部枠体と背部枠体との間に、バネ
    部材として、液圧または空気圧シリンダーが介装されて
    いることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載
    の乳幼児用シート。
  7. 【請求項7】 前記底部枠体と背部枠体との間の傾斜角
    度が、10°〜65°であることを特徴とする請求項1
    から6のいずれかに記載の乳幼児用シート。
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