JP2003201814A - 4サイクルエンジンの動弁装置 - Google Patents

4サイクルエンジンの動弁装置

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JP2003201814A
JP2003201814A JP2001400338A JP2001400338A JP2003201814A JP 2003201814 A JP2003201814 A JP 2003201814A JP 2001400338 A JP2001400338 A JP 2001400338A JP 2001400338 A JP2001400338 A JP 2001400338A JP 2003201814 A JP2003201814 A JP 2003201814A
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intake
valve
rocker arm
fulcrum
cam
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JP2001400338A
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Kosaku Yamauchi
幸作 山内
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジン特性と燃費効率、耐久性、高回転追従
性等の向上を図る。 【解決手段】支点回動軸29を軸に回動する支点部材2
8と、この支点部材28を回動させる第1のアクチュエ
ーター(32)を設け、ロッカーアーム26の力点と作
用点との間に支点部材28の先端を配置してロッカーア
ーム26の支点とし、支点部材28を回動させることに
より吸気バルブ11のバルブリフト量を可変させるとと
もに、1気筒あたり異なるカムプロフィールを持つ2つ
の吸気カム17,18を設け、それに対応して2つの押
圧ローラー58,59を設け、その一方を第2のアクチ
ュエーター(63)により2つの吸気カム17,18の
一方とロッカーアーム26の力点との間に選択的に挿入
することにより、選択した吸気カムのみのカムプロフィ
ールに沿ってロッカーアーム26を駆動し、吸気バルブ
11をリフトさせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気バルブのバル
ブリフト量を可変可能に構成した車両用レシプロ4サイ
クルエンジンの動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】既存の車両用レシプロ4サイクルエンジ
ンでは、吸気カム軸に設けた吸気カムにより吸気バルブ
を所定のタイミングで開閉制御しており、吸気カムの山
の高さにより吸気バルブのリフト量(開弁量)が決定さ
れている。したがって、バルブリフト量はエンジンの運
転状況に関わらず常に一定である。エンジンの出力調整
は吸気バルブ上流側の吸気通路内に設置したスロットル
バルブの開弁量を変化させることにより行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに吸気バルブ上流側の吸気通路内に設置したスロット
ルバルブの開弁量を変化させてエンジンの出力調整がな
されるため、スロットルバルブ自体が吸気通路内の抵抗
物となって新気の充填効率が低下し、出力、トルク等の
エンジン特性に悪影響を及ぼしていた。
【0004】しかも、アイドリング時や低負荷走行時、
スロットルOFF時(エンジンブレーキ使用時)等、新
気を多量に必要としない運転状況であっても吸気バルブ
が完全に開弁されてシリンダー内に新気が吸入されるた
め、ポンピングロスによる出力低下、燃費効率低下も無
視できなかった。
【0005】さらに、アイドリング時や低負荷走行時等
においては、バルブをさほど大きく開弁させる必要がな
いにも拘わらず、強力なバルブスプリングの付勢力に抗
して各バルブを完全に押し開いているため、エンジンの
回転抵抗が大きく、これも燃費効率低下に繋がり、しか
もエンジンノイズの発生や部品摩耗によるエンジン耐久
性の低下も招いていた。
【0006】本発明は、この問題を解決するためになさ
れたものであり、出力、トルク等のエンジン特性と、燃
費効率、エンジン耐久性(信頼性)、高回転追従性等の
向上を図ると共に、エンジンノイズ低減、構造簡素化、
軽量化、コンパクト化を実現し、かつ製造性等にも優れ
た4サイクルエンジンの動弁装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る4サイクルエンジンの動弁装置は、請
求項1に記載したように、ロッカーアームの力点を吸気
カムで押圧し、ロッカーアームの作用点で吸気バルブを
リフトさせるように構成された4サイクルエンジンの動
弁装置において、吸気カム軸に平行な支点回動軸を軸に
回動する支点部材と、この支点部材を回動させる第1の
アクチュエーターとを設け、上記ロッカーアームの力点
と作用点との間に上記支点部材の先端を配置してここを
ロッカーアームの支点とし、支点部材を回動させること
により力点と作用点との間で支点位置を動かして吸気バ
ルブのバルブリフト量を可変させるとともに、1気筒あ
たり異なるカムプロフィールを持つ2つの吸気カムを吸
気カム軸に並べて配置し、これら2つの吸気カムに対応
して2つの押圧ローラーを設け、上記2つの押圧ローラ
ーの一方を、第2のアクチュエーターにより2つの吸気
カムの一方とロッカーアームの力点との間に選択的に挿
入することにより、選択した吸気カムのみのカムプロフ
ィールに沿ってロッカーアームを駆動し、吸気バルブを
リフトさせるようにしたことを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、第1のアクチュエータ
ーの操作によりバルブリフト量を略ゼロまたはアイドル
リフト量から最大リフト量まで自由に可変できるため、
従来のスロットル制御に取って代わってバルブリフト量
の制御そのものをスロットル制御とし、これにより従来
吸気バルブ上流側の吸気通路内に設置されていたスロッ
トルバルブを省略して吸気通路内の抵抗物を無くし、新
気の充填効率を向上させるとともに、不必要な吸気行
程、圧縮行程を削除してポンピングロスを小さくし、出
力、トルク等のエンジン特性と燃費効率を大幅に向上さ
せることができる。しかも、第2のアクチュエーターの
操作によりカムプロフィールの異なる2つの吸気カムを
低中速用吸気カムと高速用吸気カムとして使い分けるこ
とができるので、低中速域における吸、排気バルブの開
弁オーバーラップ量を小さく、あるいは無くして一層燃
費効率を向上させることができる。
【0009】また、本発明に係る4サイクルエンジンの
動弁装置は、請求項2に記載したように、1本のローラ
ー操作軸に偏心方向の異なる2つの偏心カムを回転一体
に設け、これらの偏心カムに前記2つの押圧ローラーを
それぞれ係着し、上記ローラー操作軸を前記第2のアク
チュエーターで回転駆動させることにより2つの押圧ロ
ーラーを対応する2つの吸気カムに対し異なるタイミン
グで進退させ、押圧ローラーが進出した方の吸気カムの
押圧力が該押圧ローラーを介して前記ロッカーアームを
駆動するようにした。これにより、構造が簡素化されて
製造性の向上と軽量化が達成される。
【0010】さらに、本発明に係る4サイクルエンジン
の動弁装置は、請求項3に記載したように、前記吸気カ
ム軸と、吸気カム軸を回転駆動するドリブンスプロケッ
トとの間の回転位相角を変化させるバルブタイミング可
変機構を設けた。こうすれば、請求項1の効果に加えて
より低中速域における燃費効率を向上させることができ
る。
【0011】そして、本発明に係る4サイクルエンジン
の動弁装置は、請求項4に記載したように、前記ロッカ
ーアームの力点と作用点との間に前記支点部材の先端の
回動軌跡に沿う円弧状の支点区間を形成し、この支点区
間に支点部材の先端を当接させてこの当接部を支点位置
とし、支点区間内で支点部材を回動させることにより支
点位置を変化させて吸気バルブのバルブリフト量を可変
させるように構成した。この構成は構造が簡素なため、
信頼性(耐久性)および製造性の向上に貢献することが
できる。
【0012】また、本発明に係る4サイクルエンジンの
動弁装置は、請求項5に記載したように、前記ロッカー
アームの中間部に前記吸気カム軸に平行なピボット軸を
設け、このピボット軸を前記押圧ローラーと前記吸気バ
ルブの先端とを略結ぶ方向に沿ってスライド自在に保持
し、かつロッカーアームをピボット軸回りに回動自在と
するとともに、前記支点部材の回動がロッカーアームの
スライド運動に変換されるように支点部材の先端を上記
ピボット軸にスライダ連結する一方、ロッカーアームの
反支点部材側に平面状のスリッパー面を形成し、このス
リッパー面を押圧ローラーと吸気バルブの先端とに当接
させ、スリッパー面に押圧ローラーが当接する位置を力
点とし、スリッパー面に吸気バルブの先端が当接する位
置を作用点とした。これによりロッカーアームの製造性
が向上する上に、ロッカーアームを軽量化できるのでロ
ッカーアームの慣性重量を小さくしてエンジンの高回転
追従性を高めることができる。
【0013】さらに、本発明に係る4サイクルエンジン
の動弁装置は、請求項6に記載したように、前記吸気バ
ルブの閉弁時における前記スリッパー面と吸気バルブの
軸方向との相対角度を直角未満に設定した。こうすれ
ば、吸気バルブの最大バルブリフト時付近におけるバル
ブ軸への曲げ応力を小さくし、バルブ軸、バルブガイド
の摩耗を防止して信頼性を向上させることができる。
【0014】そして、本発明に係る4サイクルエンジン
の動弁装置は、請求項7に記載したように、前記ピボッ
ト軸をスライド自在に保持する部分に通じるオイル供給
通路を設けたので、ロッカーアームの支点部とスライド
保持部を同時に潤滑可能にして構造を簡素化できる。
【0015】また、本発明に係る4サイクルエンジンの
動弁装置は、請求項8に記載したように、前記ロッカー
アームの中間部に前記吸気カム軸に平行なピボット軸を
設け、このピボット軸の両端を前記支点部材の先端で保
持し、ロッカーアームをピボット軸回りに回動自在とす
るとともに、ロッカーアームの反支点部材側に、支点部
材の支点回動軸を中心とする円弧面状のスリッパー面を
形成し、このスリッパー面を前記押圧ローラーと前記吸
気バルブの先端とに当接させ、スリッパー面に押圧ロー
ラーが当接する位置を力点とし、スリッパー面に吸気バ
ルブの先端が当接する位置を作用点とした。
【0016】上記構成により、ロッカーアームの遊びを
小さくしてロッカーアームの重量軽減と製造性の向上を
図るとともに、吸気カムの位置をバルブ軸頂部に近づけ
て吸気ポートのレイアウト性を向上させ、ロッカーアー
ムの加工を容易にすることができる。
【0017】さらに、本発明に係る4サイクルエンジン
の動弁装置は、請求項9に記載したように、前記支点部
材のアクチュエーターおよびその駆動部を、前記吸気カ
ム軸を回転駆動するタイミングチェーンとこれに隣接す
る気筒との間に配置し、その反対側のエンジン端部付近
に支点部材と吸気カム軸の回転検出手段を配置したの
で、エンジン寸法をコンパクト化することができる。
【0018】そして、本発明に係る4サイクルエンジン
の動弁装置は、請求項10に記載したように、前記押圧
ローラーを前記吸気カムに軽く押し付ける付勢手段を設
けたので、高回転追従性と静粛性の向上に貢献すること
ができる。
【0019】また、本発明に係る4サイクルエンジンの
動弁装置は、請求項11に記載したように、前記ロッカ
ーアームのスリッパー面の円弧半径を、作用点側から力
点側に向かって僅かに大きくなるように徐変させたた
め、バルブリフト量小時においてロッカーアームのガタ
つきを極力抑え、エンジンノイズの低減を図るととも
に、バルブリフト量を正確に保つことができる。
【0020】さらに、本発明に係る4サイクルエンジン
の動弁装置は、請求項12に記載したように、前記吸気
バルブと、吸気バルブにより開閉される吸気ポートを1
気筒当り2つずつ設け、各吸気バルブを個別のロッカー
アームでリフトさせ、これら2つのロッカーアームの力
点を吸気カム軸の軸方向に沿って配置し、前記2つの吸
気カムの一方とこれに対応する押圧ローラーは片方のロ
ッカーアームの力点のみを押圧可能にし、他方の吸気カ
ムとこれに対応する押圧ローラーは両方のロッカーアー
ムの力点を同時に押圧可能とし、片方のロッカーアーム
のみを押圧可能な吸気カムを低中速用吸気カム、両方の
ロッカーアームを押圧可能な吸気カムを高速用吸気カム
とした。
【0021】これにより、低中速域において一方の吸気
ポートを閉止して吸気ポート通路面積を小さくできるた
め、出力特性や燃費効率を向上させることができる。ま
た、その際にシリンダー軸に対しオフセット配置された
吸気ポートから送気される混合気がスワール流を形成す
るのでリーン燃焼が可能になり、この点でも燃費効率を
向上させることができる。
【0022】そして、本発明に係る4サイクルエンジン
の動弁装置は、請求項13に記載したように、前記低中
速用吸気カムの開弁角を前記高速用吸気カムの開弁角よ
りも小さく設定したため、低中速域における出力特性や
燃費効率を一層向上させることができる。
【0023】また、本発明に係る4サイクルエンジンの
動弁装置は、請求項14に記載したように、前記2つの
吸気ポートのうち、低中速域でも高速域でも開通する吸
気ポートの通路面積を、高速域でのみ開通する吸気ポー
トの通路面積よりも小さく設定したので、低中速域にお
ける出力特性や燃費効率をなお一層向上させることがで
きる。
【0024】さらに、本発明に係る4サイクルエンジン
の動弁装置は、請求項15に記載したように、前記2つ
の吸気ポートのうち、一方の吸気ポートをシリンダー軸
に対し略平行に形成し、他方の吸気ポートをシリンダー
軸に対し略直角に形成した。これにより、シリンダー軸
に対し略平行な吸気ポートから送気される混合気がタン
ブル流を形成し、シリンダー軸に対し略直角な吸気ポー
トから送気される混合気がスワール流を形成するので、
シリンダー内における混合気の撹拌作用が高められ、こ
れによりリーン燃焼が可能となって燃費効率が向上す
る。
【0025】そして、本発明に係る4サイクルエンジン
の動弁装置は、請求項16に記載したように、低中速域
で開通する方の吸気ポートをシリンダー軸に対し略平行
に形成したため、低速域での混合気の流入抵抗を小さく
し、低中速域における出力特性や燃費効率をより一層向
上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る動弁装置が適用
された車両用4サイクルエンジンの第一実施形態を示す
シリンダーヘッド1の縦断面図であり、図2と図3はそ
れぞれ図1のII−II線とIII−III線に沿う縦
断面図、図4は図1のIV矢視図である。
【0027】このエンジンは例えば直列2気筒であり、
シリンダーヘッド11の燃焼室2に吸気ポート3と排気
ポート4が対向方向から連通し、吸気ポート3の上方に
吸気カム軸5、排気ポート4の上方に排気カム軸6がそ
れぞれ設けられたDOHCエンジンである。吸気カム軸
5はシリンダーヘッド1に形成された4つのカム軸受7
a〜7dおよびボールベアリング8に軸支され、排気カ
ム軸6も同様に軸支されている。燃焼室2の中央には点
火プラグ9が配置され、シリンダーヘッド1の上部には
ヘッドカバー10が液密的に被装されている。
【0028】吸気ポート3と排気ポート4には、それぞ
れ吸気バルブ11と排気バルブ12が筒状のバルブガイ
ド13,14により摺動自在に設けられ、これらのバル
ブ11,12はバルブスプリング15,16により常時
閉弁方向に付勢されている。このバルブ回りの構造は公
知の4サイクルエンジンと同様である。
【0029】吸気ポート3は入口が1つであるが、途中
で二股状に分岐して燃焼室2に繋がっており、その末端
部に吸気バルブ11が設けられている。したがって、1
つの燃焼室2あたり2個の吸気バルブ11が吸気カム軸
5の軸方向沿いに並んで配置されている。排気ポート4
と排気バルブ12も同様な構成である。
【0030】吸気カム軸5には、1気筒あたり異なるカ
ムプロフィールを持つ2つの吸気カム、即ち低中速用吸
気カム17と高速用吸気カム18が並べて配置され、こ
れらのカム17,18の動きが後述する略二股状のロッ
カーアーム26と押圧ローラーとを介して各吸気バルブ
11に伝えられ、吸気バルブ11が所定のタイミングで
開閉される。また、同じく排気カム軸6に設けられた排
気カム19の動きもロッカーアーム20を介して排気バ
ルブ12に伝えられ、排気バルブ12が所定のタイミン
グで開閉される。
【0031】吸気カム軸5と排気カム軸6の一端にはそ
れぞれドリブンスプロケット21が設けられ(排気カム
軸6側は非図示)、ドリブンスプロケット21と図示し
ないクランク軸のドライブスプロケットとの周囲にタイ
ミングチェーン22が巻装され、クランク軸の2分の1
の回転速度で吸気カム軸5と排気カム軸6が回転駆動さ
れる。
【0032】吸気カム軸5側のドリブンスプロケット2
1にはバルブタイミング可変機構23が設けられてい
る。この機構は油圧等により作動する公知の形式で、吸
気カム軸5とドリブンスプロケット21との間の回転位
相角を変化させるものである。
【0033】排気側のロッカーアーム20は一般的なシ
ーソー型であり、その中間のピボット部20aがロッカ
ー軸24により揺動自在に軸支され、力点であるスリッ
パ面20bに排気カム19の山が押し付けられると、作
用点であるタペット部(アジャスト部)20cが排気バ
ルブ12のステム(軸)上端を押し下げ、バルブスプリ
ング16の付勢力に抗して排気バルブ12を開弁させ
る。
【0034】一方、吸気側のロッカーアーム26は、排
気側のロッカーアーム20とは別形状とされ、ロッカー
軸は備えておらず、その一端に力点として設けられたス
リッパ面26aが後に詳述する押圧ローラー58,59
を介して低中速用吸気カム17または高速用吸気カム1
8の上にあてがわれ、他端に作用点として設けられた2
つのタペット部(アジャスト部)26bが2つの吸気バ
ルブ11,11の頂部(ステム上端)にシム27を介し
て当接する。スリッパ面26aの幅W1(図4参照)
は、低中速用吸気カム17と高速用吸気カム18との外
幅W2(図3参照)と同じか、やや広幅に設定されてい
る。
【0035】また、ロッカーアーム26の中間部上面に
は円弧面状の支点区間26cが設けられ、その上方にレ
バー状の支点部材28が設けられている。この支点部材
28は例えば中空軸状の支点回動軸29に一体形成さ
れ、支点回動軸29はその回動軸線が吸気カム軸5に平
行になるように、吸気カム軸5と共に4つのカム軸受7
a〜7dに回転自在に軸支されている。
【0036】支点回動軸29の一端にはウォームホイー
ル31が固定される一方、ヘッドカバー10には第1の
アクチュエーターとしてサーボモーター32が設けら
れ、このサーボモーター32の主軸に形成されたウォー
ムギヤ33がウォームホイール31に噛み合い、サーボ
モーター32の作動により支点回動軸29と支点部材2
8が回動する。
【0037】シリンダーヘッド1(カム軸受7a)には
支点回動軸29の回動量を直接的に検出する回動量検出
センサー34が設けられ、その下方には吸気カム軸5の
回転速度検出センサー35が設けられている。回転速度
検出センサー35は吸気カム軸5の端部に設けられた検
出突起36の動きを感知して吸気カム軸5の回転速度を
検出する。
【0038】支点部材28の先端付近はロッカーアーム
26の支点区間26cを遊び無く挟む一対のフランジ状
に形成され、その間にローラー軸38が架設されてEリ
ング39等で抜け止めがなされ、ローラー軸38の周囲
に筒状のローラー部材4040が回転自在に軸支され、
このローラー部材40がロッカーアーム26の支点区間
26cに当接する。
【0039】支点区間26cの円弧面形状は支点部材2
8の先端(ローラー部材40)の回動軌跡に沿わされ、
支点部材28は支点区間26cの円弧範囲内の角度で回
動し、ローラー部材40が支点区間26cの円弧面に当
接した位置がロッカーアーム26の支点位置となる。
【0040】なお、吸気カム軸5と排気カム軸6の軸心
部にはそれぞれオイル通路42,43が形成され、支点
回動軸29の軸心部にはオイル通路44が形成され、4
つのカム軸受7a〜7bの内部にはオイル通路7e〜7
hが形成されている。そして、図示しないオイルポンプ
から吐出されるオイルが各オイル通路42,43,4
4,7e〜7hに供給され、各軸5,6,29の軸受が
潤滑される。支点回動軸29のオイル通路44に供給さ
れたオイルの一部はオイル孔45,45より支点部材2
8先端のローラー部材40に供給され、ローラー部材4
0とロッカーアーム26の支点区間26cとの間が潤滑
される。
【0041】一方、図1および図3に示すように、シリ
ンダーヘッド1内の一側には吸気カム軸5と支点回動軸
29に平行するローラー操作軸47が4つのカム軸受7
a〜7dに軸支されている。このローラー操作軸47は
5つの部品からなる分割軸であり、端から順にクランク
アーム48、第1偏心カム軸49、連結軸50、第2偏
心カム軸51、支持軸52がスプライン嵌合等により回
転一体に連結され、クランクアーム48と連結軸50と
支持軸52の部分がカム軸受7a〜7dに回転自在に軸
支されている。
【0042】第1偏心カム軸49と第2偏心カム軸51
には、それぞれ偏心方向の異なる2つの偏心カム54,
55が軸方向に並んで一体形成されている。そして、各
偏心カム54,55にそれぞれローラーアーム56,5
7が回転自在に軸支され、各ローラーアーム56,57
の先端に先述の押圧ローラー58,59が回転自在に軸
支されている。このように押圧ローラー58,59はロ
ーラーアーム56,57を介して偏心カム54,55に
係着している。
【0043】各気筒毎にペアになるローラーアーム5
6,57は互いの背面が密着され、一方のローラーアー
ム56の背面にレバー長手方向に沿って刻設されたスラ
イド溝61に、他方のローラーアーム57の背面に突設
されたスライドピン62がスライド自在に嵌合すること
により、ローラーアーム56,57間の相対回動が阻止
されている。
【0044】また、1気筒あたり2つ設けられた押圧ロ
ーラー58,59の位置は、それぞれ吸気カム軸5の低
中速用吸気カム17と高速用吸気カム18の位置に対応
している。そして、図1に示すように第2のアクチュエ
ーターとして油圧シリンダー63が設けられており、そ
の伸縮ロッド64がリンク65を介してローラー操作軸
47のクランクアーム48先端に連結されている。
【0045】油圧シリンダー63の伸縮ロッド64が縮
まると、図1および図3のようにローラー操作軸47の
クランクアーム48が吸気カム軸5側に回動した高速位
置48aに引かれ、これにより偏心カム55が高速用吸
気カム18側に突出するように回動し、押圧ローラー5
9が高速用吸気カム18とロッカーアーム26のスリッ
パー面26aとの間に挿入される。反対に偏心カム54
が低中速用吸気カム17から離反し、押圧ローラー58
が低中速用吸気カム17とスリッパー面26aの間から
離れるため、高速用吸気カム18の押圧力が押圧ローラ
ー59を介してロッカーアーム26のスリッパー面26
aを押圧し、高速用吸気カム18のみのカムプロフィー
ルに沿ってロッカーアーム26が駆動され、吸気バルブ
11がリフトされる。
【0046】また、油圧シリンダー63の伸縮ロッド6
4が伸びると、ローラー操作軸47のクランクアーム4
8が反吸気カム軸5側に回動した低中速位置48bに押
圧され、これにより偏心カム54が低中速用吸気カム1
7側に回動し、押圧ローラー58が低中速用吸気カム1
7とロッカーアーム26のスリッパー面26aとの間に
挿入される。一方、偏心カム55は高速用吸気カム18
から離反し、押圧ローラー59が高速用吸気カム18と
スリッパー面26aの間から離れるため、低中速用吸気
カム17の押圧力が押圧ローラー58を介してロッカー
アーム26のスリッパー面26aを押圧し、低中速用吸
気カム17のみのカムプロフィールに沿ってロッカーア
ーム26が駆動され、吸気バルブ11がリフトされる。
【0047】このように、油圧シリンダー63の力でロ
ーラー操作軸47を回転駆動させることにより、2つの
押圧ローラー58,59が低中速用吸気カム17と高速
用吸気カム18に対し異なるタイミングで進退し、一方
の押圧ローラー58または59が低中速用吸気カム17
または高速用吸気カム18の一方とロッカーアーム26
のスリッパー面26aとの間に選択的に挿入されること
により、選択された吸気カム17または18のみのカム
プロフィールに沿ってロッカーアーム26が駆動され、
吸気バルブ11がリフトされる。
【0048】一方、サーボモーター32の動力により支
点部材28が回動すると、ロッカーアーム26の力点
(スリッパ面26a)と作用点(タペット部26b)と
の間で支点位置が変化し、ロッカーアーム26のレバー
比が変更されて吸気バルブ11のバルブリフト量が変化
する。
【0049】例えば、支点部材28が図1中に実線で示
す28a位置にある時にはロッカーアーム26のレバー
比が最小になって吸気バルブ11のバルブリフト量が最
大になり、燃焼室2に吸入される燃料混合気量が増大し
てエンジン出力が大きくなる。また、支点部材28が図
1中に二点鎖線で示す28b位置にある時にはロッカー
アーム26のレバー比が最大になって吸気バルブ11の
バルブリフト量が最小(ゼロまたは微小量)になり、燃
焼室2に吸入される燃料混合気量が減少してエンジン出
力が小さくなる。そして、支点部材28が28a位置と
28b位置の間を移動することにより、吸気バルブ11
のバルブリフト量が無段階に変化し、エンジンの出力が
スムーズに変化する。
【0050】このエンジンには図示しない制御装置(C
PU)が設けられ、この制御装置が、車両の運転者が操
作するスロットル装置のスロットル開度入力と、回動量
検出センサー34から入力される支点部材28の回動量
と、回転速度検出センサー35から入力される吸気カム
軸5の回転速度等の情報入力に基づいてサーボモーター
32を作動させ、これにより運転者の意図に応じたエン
ジン出力設定がなされる。
【0051】また、制御装置は、低中速運転時には低中
速用吸気カム17が選択され、高速運転時には高速用吸
気カム18が選択されるように油圧シリンダー63を制
御する。低中速用吸気カム17が選択されると吸気バル
ブ11が低中速回転域に適したバルブタイミングで開閉
され、高速用吸気カム18が選択されると吸気バルブ1
1が高速回転域に適したバルブタイミングで開閉され
る。
【0052】さらに、制御装置は、低中速運転時にはバ
ルブタイミング可変機構23を低中速モードにし、高速
運転時にはバルブタイミング可変機構23を高速モード
にする制御を実行する。例えばバルブタイミング可変機
構23が低中速モードから高速モードに切り替わると、
ドリブンスプロケット21に対する吸気カム軸5の回転
位相角が進角され、より高速運転向きの吸気タイミング
が設定される。
【0053】この動弁装置の構成によれば、吸気バルブ
11のバルブリフト量を略ゼロまたはアイドルリフト量
から最大リフト量までスムーズに可変させることができ
るため、従来のスロットル制御に取って代わってバルブ
リフト量の制御そのものをスロットル制御とし、これに
より従来吸気バルブ11の上流側の吸気通路内に設置さ
れていたスロットルバルブを省略して吸気通路内の抵抗
物を無くし、その結果、新気の充填効率を向上させて出
力、トルク等のエンジン特性を飛躍的に向上させること
ができる。
【0054】しかも、アイドリング時や低負荷走行時、
スロットルOFF時(エンジンブレーキ使用時)等、新
気を多量に必要としないような運転状況においては、吸
気バルブ11の開弁量が減少されて新気の吸入量が少な
くなるため、ポンピングロスを低減させて燃費効率をも
向上させることができる。
【0055】さらに、このようにアイドリング時や低負
荷走行時等に吸気バルブ11の開弁量が小さくなるた
め、強力なバルブスプリング15を押し縮める量が小さ
くなり、その分エンジンの回転抵抗が減少し、この点で
も燃費効率の向上に貢献するとともに、動弁装置を構成
する各部品の摩耗が遅延されてエンジン耐久性が向上
し、併せてエンジンノイズのレベルが低減される。
【0056】しかも、油圧シリンダー63の操作により
カムプロフィールの異なる低中速用吸気カム17と高速
用吸気カム18を使い分けることができることと、バル
ブタイミング可変機構23の操作により吸気カム軸5と
ドリブンスプロケット21との間の回転位相角を変化さ
せることができることから、低中速域における吸、排気
バルブ12の開弁オーバーラップ量を小さく、あるいは
ゼロに設定するとともに、エンジン回転数に応じた最適
リフト量を実現でき、一層燃費効率を向上させることが
できる。
【0057】一方、基本構造面においては、ロッカーア
ーム26の支点位置を変化させる構造としてロッカーア
ーム26の中間部上面に円弧面状の支点区間26cを設
け、この支点区間26cに支点部材28の先端(ローラ
ー部材40)を当接させるものとしたので、ロッカーア
ーム26回りの構造が簡素で信頼性(耐久性)および製
造性が高く、軽量化にも大きく貢献することができる上
に整備性も高い。
【0058】また、低中速用吸気カム17と高速用吸気
カム18を使い分けるために設けられた押圧ローラー5
8,59は、1本のローラー操作軸47に設けられた偏
心方向の異なる2つの偏心カム54,55にローラーア
ーム56,57を介して係着され、ローラー操作軸47
を油圧シリンダー63の力で回転駆動させることにより
2つの押圧ローラー58,59を低中速用吸気カム17
と高速用吸気カム18に対し異なるタイミングで進退さ
せ、押圧ローラー58,59が進出した方の吸気カム1
7または18の押圧力でロッカーアーム26を駆動する
ようになっているため、これも非常に簡素な構造であ
り、製造性の向上と軽量化を達成することができる。
【0059】さらに、このエンジンでは、支点部材28
(支点回動軸29)を駆動するサーボモーター32と、
その駆動部であるウォームホイール31およびウォーム
ギヤ33を、タイミングチェーン22とこれに隣接する
気筒との間に配置する一方、その反対側のエンジン端部
付近に支点部材28(支点回動軸29)と吸気カム軸5
の回転検出手段である回動量検出センサー34および回
転速度検出センサー35を配置した。これにより、シリ
ンダーヘッド1内部のデッドスペースを有効に活用して
エンジン寸法をコンパクト化することができる。
【0060】図5は本発明の第二実施形態を示すシリン
ダーヘッドの縦断面図であり、図6は図5のVI−VI
線に沿う縦断面図である。ここにおいて、ローラーアー
ム68,69付近以外の構成および作用については、第
一実施形態(図1、図3)のものと全く同一であるた
め、一部を除いて符号の添付と説明を省略する。
【0061】ここでは、各ローラーアーム68,69の
背面に第一実施形態でのスライド溝80,81とスライ
ドピン62が設けられておらず、その代わりに各ローラ
ーアーム68,69の軸支部にそれぞれアームスプリン
グ70,71が設けられている。このアームスプリング
70,71はコイルスプリング状に形成されていて、そ
のコイル部分がローラー操作軸47の周囲に巻き回さ
れ、スプリング両端のフック70a,70b,71a,
71bがそれぞれ軸支部7a〜7dと各ローラーアーム
68,69に突設された掛止ピン72,73に係合され
ている。
【0062】このアームスプリング70,71の付勢力
により、各押圧ローラー58,59とローラーアーム6
8,69が低中速用吸気カム17と高速用吸気カム18
側に軽く押し付けられ、これにより、ローラーアーム6
8,69と押圧ローラー58,59の慣性重量がアーム
スプリング70,71に担われ、その分バルブスプリン
グ15,15に負担が掛からなくなるので、吸気バルブ
11,11の高回転追従性を良くするとともに、各押圧
ローラー58,59とローラーアーム68,69のジャ
ンプを防止してエンジンの静粛性を向上させることがで
きる。このように、アームスプリング70,71は各押
圧ローラー58,59の付勢手段として機能する。
【0063】図7は本発明の第三実施形態を示すシリン
ダーヘッドの縦断面図であり、図8は図7のVIII−
VIII線に沿う縦断面図、図9は図7のIX矢視図で
ある。ここでも、第一実施形態や第二実施形態(図1〜
図6)と同じ構成の部分は一部を除いて符号の添付と説
明を省略する。
【0064】この第三実施形態でも第一実施形態の場合
と同様にシリンダーヘッド1に設けられた4つの軸支部
7a〜7dに吸気カム軸5と支点回動軸75が軸支され
ている。一方、吸気側のロッカーアーム76の中間部に
は吸気カム軸5と支点回動軸75に平行なピボット軸7
7が密に挿入され、その両端がスライド軸受78,79
に軸支され、各スライド軸受78,79がカム軸受7
a,7bと、カム軸受7c,7dの対向する面に形成さ
れたスライド溝80,81に嵌合されている。スライド
溝80,81は押圧ローラー58,59と吸気バルブ1
1の先端とを略結ぶ方向に沿って延びているため、ロッ
カーアーム76とピボット軸77も同じ方向に摺動自在
であり、かつロッカーアーム76はピボット軸77まわ
りに回動自在である。
【0065】支点部材82,83は第一実施形態の支点
部材28と同様に支点回動軸75に一体形成されている
が、ロッカーアーム76を両側から挟む一対の平板状に
造形されており、各々の支点部材82,83の自由端に
形成されたU字形のスライダ切欠84が、ロッカーアー
ム76とスライド軸受78,79との間でロッカーアー
ム76のピボット軸77を保持している。
【0066】ピボット軸77はU字形のスライダ切欠8
4の長手方向に沿ってスライドすることができるため、
支点部材82,83の先端とピボット軸77とはスライ
ダ連結となり、支点部材82,83の回動がロッカーア
ーム76のスライド運動に変換され、ロッカーアーム7
6はスライド軸受78,79とともにスライド溝80,
81に沿ってスライドする。
【0067】一方、ロッカーアーム76の反支点部材8
2,83側には平面状のスリッパー面76aが形成され
ており、このスリッパー面76aが押圧ローラー58,
59と吸気バルブ11の先端とに当接し、スリッパー面
76aに押圧ローラー58,59が当接する位置が力
点、吸気バルブ11の先端が当接する位置が作用点とな
る。なお、吸気バルブ11の先端はタペットアジャスト
ナット85を介してスリッパー面76aに当接してお
り、このタペットアジャストナット85を調整すること
によりバルブ隙間(タペットクリアランス)を調整でき
る。
【0068】支点部材82,83(支点回動軸75)は
第一実施形態の場合と同様にサーボモーター32の動力
により駆動されて回動する。支点部材82,83が回動
すると、支点部材82,83にスライダ連結されたロッ
カーアーム76がスライド軸受78,79とともにスラ
イド溝80,81沿いにスライドし、ロッカーアーム7
6の力点への入力部となる押圧ローラー58,59と作
用点に対応する吸気バルブ11(タペットアジャストナ
ット85)との間でピボット軸77の位置が変化するた
め、ロッカーアーム76のレバー比が変更されて吸気バ
ルブ11のバルブリフト量が変化する。
【0069】例えば、支点部材82,83が図7中に実
線で示す位置にある時にはロッカーアーム76のレバー
比が最小になってバルブリフト量が最大になり、エンジ
ン出力が大きくなる。また、支点部材82,83が図7
中に二点鎖線で示す位置にある時にはロッカーアーム7
6のレバー比が最大になってバルブリフト量が最小にな
り、エンジン出力が小さくなる。そして、支点部材8
2,83が回動することにより、吸気バルブ11のバル
ブリフト量が無段階に変化し、エンジンの出力がスムー
ズに変化する。
【0070】同時に、第一実施形態の場合と同様に、図
示しない制御装置により油圧シリンダー63が制御さ
れ、低中速運転時には低中速用吸気カム17が選択さ
れ、高速運転時には高速用吸気カム18が選択されるよ
うに押圧ローラー58,59が操作される。
【0071】この第三実施形態の構成によれば、ロッカ
ーアーム76のスリッパー面76aが単一平面状に形成
されることから、ロッカーアーム76の製造性が向上
し、同時にロッカーアーム76を小型、軽量化できるの
で、ロッカーアーム76の慣性重量が軽減され、エンジ
ンの高回転追従性を高めることができる。
【0072】また、ピボット軸77が、その摺動方向以
外には動かないことから、ピボット軸77を支持するス
ライド軸受78,79を円筒軸受とすることができ、こ
れによりピボット軸77およびロッカーアーム76の遊
び(ガタつき)を極力抑制して吸気バルブ11の挙動を
正確にし、騒音の発生を抑止するとともに、ピボット軸
77やスライド軸受78,79付近の摩耗を少なくして
エンジンの耐久性を高めることができる。
【0073】ところで、図7に示すように、吸気バルブ
11の閉弁時におけるスリッパー面76aと吸気バルブ
11の軸方向との相対角度(π−α)は直角未満に設定
されている。望ましくは、吸気バルブ11の最大バルブ
リフト時付近で上記角度(π−α)が直角となるように
する。
【0074】こうすれば、吸気バルブ11の最大バルブ
リフト時付近におけるバルブ軸への曲げ応力を小さく
し、バルブ軸、バルブガイド13の摩耗を防止して信頼
性を向上させることができる。
【0075】また、図8に示すように、吸気カム軸5の
両端付近を支持するカム軸受7a,7dの内部に形成さ
れたオイル通路87,88が、スライド軸受78,79
とピボット軸77の内径部に連通している。図9に示す
ように、オイル通路87,88には短い分岐通路89,
90が直交しており、この分岐通路89,90がスライ
ド軸受78,79の背面に形成されたオイル溝91,9
2に連通している。ピボット軸77にはオイル孔93が
穿設されている。
【0076】オイル通路に供給されたオイルは、分岐通
路89,90→オイル溝91,92→ピボット軸77内
径部→オイル孔93の順に流れ、これによりスライド溝
80,81とスライド軸受78,79の間や、ピボット
軸77とロッカーアーム76の間が良好に潤滑される。
なお、ロッカーアーム76にもオイル孔を穿設すれば各
吸気カム17,18のカム面と各押圧ローラー58,5
9の間も容易に潤滑することができる。
【0077】このように、ロッカーアーム76の支点部
(ピボット軸77)とスライド保持部(スライド軸受7
8,79、スライド溝80,81)を同時に潤滑できる
ので、潤滑構造を簡素化でき、エンジンの製造性を向上
させることができる。
【0078】図10は本発明の第四実施形態を示すシリ
ンダーヘッドの縦断面図であり、図11は図10のXI
−XI線に沿う縦断面図、図12は図10のXII矢視
図である。ここでも、第一実施形態〜第三実施形態(図
1〜図9)と同様な構成の部分は符号の添付と説明を省
略する。
【0079】この第四実施形態でも、吸気側のロッカー
アーム95の中間部に吸気カム軸5と支点回動軸96に
平行なピボット軸97が密に挿入されている。一方、支
点回動軸96に一体形成された支点部材98,99はロ
ッカーアーム95を両側から挟む一対のアーム状に造形
されており、各々の支点部材98,99の先端部にピボ
ット軸97の両端が保持されている。ロッカーアーム9
5はピボット軸97回りに回動自在である。
【0080】ロッカーアーム95の反支点部材98,9
9側には円弧面状のスリッパー面95aが形成されてい
る。このスリッパー面95aの円弧中心は支点部材9
8,99の支点回動軸96軸心とされている。スリッパ
ー面95aは押圧ローラー58,59と吸気バルブ11
の先端とに当接し、スリッパー面95aに押圧ローラー
58,59が当接する位置が力点、吸気バルブ11の先
端が当接する位置が作用点となっている。吸気バルブ1
1の先端はタペットアジャストナット100を介してス
リッパー面95aに当接する。
【0081】支点部材98,99(支点回動軸96)は
サーボモーター32の動力により駆動されて回動し、こ
れに伴い支点部材98,99に連結されたロッカーアー
ム95が支点部材98,99の先端部(ピボット軸9
7)の描く回動軌跡に沿って移動する。これにより、押
圧ローラー58,59と吸気バルブ11(タペットアジ
ャストナット100)との間でピボット軸97の位置が
変化するため、ロッカーアーム95のレバー比が変更さ
れて吸気バルブ11のバルブリフト量が変化する。
【0082】例えば、ロッカーアーム95が図10中に
実線で示す位置にある時にはロッカーアーム95のレバ
ー比が最小になってバルブリフト量が最大になり、ロッ
カーアーム95が図10中に二点鎖線で示す位置にある
時にはロッカーアーム95のレバー比が最大になってバ
ルブリフト量が最小になる。このようにロッカーアーム
95が移動することによりバルブリフト量が無段階に変
化する。
【0083】この第四実施形態の構成では、ロッカーア
ーム95がピボット軸97を介して支点部材98,99
に直結されるため、ロッカーアーム95の周辺構造を非
常に簡素化できる上に、ロッカーアーム95の遊び(ガ
タ)を最小限にして吸気バルブ11の挙動を安定させる
ことができる。しかも、ロッカーアーム95を小型、軽
量化してエンジンの高回転追従性と製造性の向上にも多
大に貢献できる。さらに、ロッカーアーム95のスリッ
パー面95aが単純な二次曲面に形成されるので、この
点でもロッカーアーム95の加工性が良い。
【0084】また、ロッカーアーム95が弓なりに湾曲
した形状になることから、吸気カム5の位置を吸気バル
ブ11の軸頂部に近づけて吸気ポート3のレイアウト性
を向上させ、吸気性能の向上を図ることができる。
【0085】ところで、図13に示すように、ロッカー
アーム95のスリッパー面95aの円弧半径を、本来の
円弧半径Rに対し、作用点側から力点側に向かって僅か
に大きくなるように徐変させてもよい。具体的には、吸
気バルブ11閉弁時における支点回動軸96の軸心Oか
ら作用点付近までの半径R1よりも、軸心Oから力点付
近までの半径R2の方が数十ミクロン程度大きくなるよ
うに設定する。
【0086】これにより、バルブリフト量が小さい時に
おけるバルブクリアランスの増大を抑え、エンジンノイ
ズを低減させるとともに、バルブリフト量を正確に保つ
ことができる。なお、スリッパー面95aの円弧半径の
徐変量をロッカーアーム95のレバー比に比例させれば
実質的なバルブクリアランスはロッカーアーム95の位
置に拘わらず一定となる。
【0087】なお、各気筒の片側の支点部材98の内部
に形成されたオイル通路101が、支点回動軸96の軸
心部に形成されたオイル通路102と、ピボット軸97
の内径部とに連通しており、ピボット軸97にはオイル
孔103が穿設されているため、オイル通路102→オ
イル通路101→ピボット軸97内径部→オイル孔10
3の順にオイルが流れ、これによりピボット軸97とロ
ッカーアーム95の間が良好に潤滑される。
【0088】図14は本発明の第五実施形態を示すシリ
ンダーヘッドの縦断面図であり、図15は図14のXV
−XV線に沿う縦断面図、図16は図14のXVI−X
VI線に沿う縦断面図、図17は図14のXVII矢視
図である。
【0089】この第五実施形態では、第一実施形態〜第
四実施形態と同様に1気筒当り2つの吸気バルブ11
a,11bが設けられている。しかし、吸気ポートは二
股状に分岐しておらず、吸気バルブ11aには吸気ポー
ト3aが、吸気バルブ11bには吸気ポート3bが、そ
れぞれ独立して設けられている。そして、両吸気ポート
3a,3bの入口が略半円形に形成され、隣接してシリ
ンダーヘッド1の一側に開口している。
【0090】吸気バルブ11a,11bは個別のロッカ
ーアーム107a,107bによりリフトされる。各ロ
ッカーアーム107a,107bは一本のピボット軸1
08に軸支され、ピボット軸108の両端が支点回動軸
110に一体形成された一対のアーム状の支点部材11
1,112に保持されている。図17に示すように、各
ロッカーアーム107a,107bを合わせた形状は、
図12に示す第四実施形態のロッカーアーム95と相似
している。
【0091】ロッカーアーム107a,107bの反支
点部材側には、それぞれ円弧面状のスリッパー面107
c,107dが形成され、それらの円弧中心が支点回動
軸110の軸心とされている(吸気バルブ11a,11
bの閉弁時)。スリッパー面107cは押圧ローラー1
14と吸気バルブ11aの先端に当接し、スリッパー面
107dは押圧ローラー115と吸気バルブ11bの先
端に当接し、スリッパー面107c,107dの、押圧
ローラー114,115が当接する位置が力点となり、
吸気バルブ11a,11bの先端が当接する位置が作用
点となる。吸気バルブ11a,11bの先端はタペット
アジャストナット127を介してスリッパー面107
c,107dに当接し、タペットアジャストナット12
7の調整によりバルブ隙間(タペットクリアランス)が
調整される。
【0092】ロッカーアーム107a,107bの力点
は吸気カム軸5の軸方向に沿って並び、吸気カム軸5に
はロッカーアーム107aの力点位置に合わせて低中速
用吸気カム117が形成され、ロッカーアーム107b
の力点位置に合わせて高速用吸気カム118が形成され
ている。ここで、低中速用吸気カム117の開弁角は、
高速用吸気カム118の開弁角よりも小さく設定されて
いる。
【0093】そして、ロッカーアーム107aの力点と
低中速用吸気カム117の間に押圧ローラー114が介
在し、ロッカーアーム107bの力点と高速用吸気カム
118の間に押圧ローラー115が介在する。押圧ロー
ラー114,115の保持構造は第二実施形態等と同様
である。
【0094】図16に示すように、低中速用吸気カム1
17と押圧ローラー114の幅W3に対し、高速用吸気
カム118と押圧ローラー115の幅W4は2倍程度に
広く設定されている。そして、図17に示すように、ロ
ッカーアーム107aの力点の幅W5は押圧ローラー1
14の全幅と押圧ローラー115の全幅の半分程度まで
に掛かるように広く設定され、ロッカーアーム107b
の力点の幅W6は押圧ローラー115の残る半分の幅の
みに掛かるように狭く設定されている。
【0095】したがって、低中速用吸気カム117と押
圧ローラー114は片方のロッカーアーム107aの力
点のみを押圧可能であり、高速用吸気カム118と押圧
ローラー115は両方のロッカーアーム107a,10
7bの力点を同時に押圧可能である。
【0096】第一実施形態〜四実施形態と同様に、支点
回動軸110は、制御装置により制御されるサーボモー
ター32に駆動されて回動し、これに伴い支点部材11
1,112に連結されたロッカーアーム107a,10
7bが支点部材111,112の先端部(ピボット軸1
08)の描く回動軌跡に沿って移動する。このため、押
圧ローラー114,115と吸気バルブ11a,11b
(タペットアジャストナット116)との間でピボット
軸108の位置が変化し、ロッカーアーム107a,1
07bのレバー比が変更されて吸気バルブ11a,11
bのバルブリフト量が変化する。
【0097】また、制御装置は、低中速運転時には低中
速用吸気カム117とロッカーアーム107aの力点と
の間に押圧ローラー114が挿入されて低中速用吸気カ
ム117が選択され、高速運転時には高速用吸気カム1
18とロッカーアーム107bの力点との間に押圧ロー
ラー115が挿入されて高速用吸気カム118が選択さ
れるように油圧シリンダー63を制御する。押圧ローラ
ー114,115の駆動機構の構成は第一実施形態等と
同様である。
【0098】低中速用吸気カム117が選択された場
合、低中速用吸気カム117の押圧力が押圧ローラー1
14を介してロッカーアーム107aを揺動させ、吸気
バルブ11aを低中速回転域に適したバルブタイミング
で開閉させる。この時、ロッカーアーム107bには高
速用吸気カム118の押圧力が加わらないため、ロッカ
ーアーム107bと吸気バルブ11bの動きは休止して
吸気ポート3bは閉じられたままとなる。したがって、
混合気は吸気ポート3aのみからシリンダー内に吸入さ
れる。
【0099】また、高速用吸気カム118が選択された
場合、高速用吸気カム118の押圧力が押圧ローラー1
15を介してロッカーアーム107aと107bを両方
揺動させ、吸気バルブ11a,11bを高速回転域に適
したバルブタイミングで開閉させる。このため、混合気
は吸気ポート3aと3bの両方からシリンダー内に吸入
される。なお、ロッカーアーム107bには休止時にお
ける揺動範囲を規制して騒音の発生を防止するためにス
トッパー120が設けられている。
【0100】このように構成すれば、低中速域において
は一方の吸気ポート3bが閉止されて吸気ポート3aの
みから混合気が吸入されるため、混合気の吸入通路面積
を小さくして出力特性や燃費効率を向上させることがで
きる。また、その際にシリンダー軸に対しオフセット配
置された吸気ポート3aから送気される混合気がシリン
ダー内部でスワール流を形成するため、リーン燃焼が可
能になり、この点でも燃費効率を向上させることができ
る。
【0101】しかも、低中速用吸気カム117の開弁角
が高速用吸気カム118の開弁角よりも小さく設定され
ているため、低中速域における出力特性や燃費効率を一
層向上させることができる。
【0102】ところで、この実施形態では、各気筒あた
り2つ設けられている吸気ポート3a,3bのうち、低
中速域でも高速域でも開通する吸気ポート3aの通路面
積が、高速域でのみ開通する吸気ポート3bの通路面積
よりも小さく設定されている。具体的には、吸気ポート
3aと3bとを隔てる壁121が吸気ポート3a側にオ
フセット配置されている。こうすることにより、低中速
域における吸入混合気の流速を高め、燃焼効率を向上さ
せるとともに、出力特性や燃費効率をなお一層向上させ
ることができる。
【0103】図18は本発明の第六実施形態を示すシリ
ンダーヘッドの縦断面図であり、図19は図18のXI
X−XIX線に沿う縦断面図である。この第六実施形態
において、各気筒に2つずつ設けられた吸気ポート3
c,3dとヘッドカバー10a以外の構成は、全て第五
実施形態のものと同様である。
【0104】ここにおいて、吸気ポート3cは低中速域
でも高速域でも常時開通する吸気ポートであり、シリン
ダー軸に対し略平行に形成され、その入口がヘッドカバ
ー10aの上面に開口している。また、吸気ポート3d
は高速域でのみ開通する吸気ポートであり、シリンダー
軸に対し略直角に形成され、その入口がシリンダーヘッ
ド1の側面に開口している。吸気ポート3dの制御形態
は第五実施形態に同じである。
【0105】このようにすれば、吸気ポート3cから送
気される混合気がシリンダー内でタンブル流を形成し、
吸気ポート3dから送気される混合気がシリンダー内で
スワール流を形成するため、シリンダー内における混合
気の撹拌作用が高められ、これによりリーン燃焼が可能
となって燃費効率を大幅に向上させることができる。
【0106】また、低中速域で開通する方の吸気ポート
3cをシリンダー軸に対し略平行に形成したことから、
低速域での混合気の流入抵抗を小さくし、低中速域にお
ける出力特性や燃費効率をより一層向上させることがで
きる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
出力、トルク等のエンジン特性と、燃費効率、エンジン
耐久性(信頼性)、高回転追従性等の向上を図ると共
に、エンジンノイズの低減、構造簡素化、軽量化、コン
パクト化を実現し、かつ製造性等を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動弁装置が適用された車両用4サ
イクルエンジンの第一実施形態を示すシリンダーヘッド
の縦断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う縦断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う縦断面図。
【図4】図1のIV矢視図。
【図5】本発明の第二実施形態を示すシリンダーヘッド
の縦断面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う縦断面図。
【図7】本発明の第三実施形態を示すシリンダーヘッド
の縦断面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う縦断面図。
【図9】図7のIX矢視図。
【図10】本発明の第四実施形態を示すシリンダーヘッ
ドの縦断面図。
【図11】図10のXI−XI線に沿う縦断面図。
【図12】図10のXII矢視図。
【図13】ロッカーアームのスリッパー面の円弧形状を
示す図。
【図14】本発明の第五実施形態を示すシリンダーヘッ
ドの縦断面図。
【図15】図14のXV−XV線に沿う縦断面図。
【図16】図14のXVI−XVI線に沿う縦断面図。
【図17】図14のXVII矢視図。
【図18】本発明の第六実施形態を示すシリンダーヘッ
ドの縦断面図。
【図19】図18のXIX−XIX線に沿う縦断面図。
【符号の説明】
1 シリンダーヘッド 11 吸気バルブ 17,18 吸気カム 26 ロッカーアーム 28 支点部材 29 支点回動軸 32 第1のアクチュエーターであるサーボモーター 58,59 押圧ローラー 63 第2のアクチュエーターである油圧シリンダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 1/42 F02F 1/42 F Fターム(参考) 3G016 AA08 AA19 BA03 BA18 BA28 BB11 BB16 BB17 BB19 BB22 BB26 DA08 GA06 3G018 AA05 AB05 BA07 BA10 BA17 BA19 CA02 CA07 CA13 CA19 DA11 FA03 FA06 FA07 GA04 GA07 3G024 AA09 DA01 DA03 DA06 DA10 DA18

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッカーアームの力点を吸気カムで押圧
    し、ロッカーアームの作用点で吸気バルブをリフトさせ
    るように構成された4サイクルエンジンの動弁装置にお
    いて、吸気カム軸に平行な支点回動軸を軸に回動する支
    点部材と、この支点部材を回動させる第1のアクチュエ
    ーターとを設け、上記ロッカーアームの力点と作用点と
    の間に上記支点部材の先端を配置してここをロッカーア
    ームの支点とし、支点部材を回動させることにより力点
    と作用点との間で支点位置を動かして吸気バルブのバル
    ブリフト量を可変させるとともに、1気筒あたり異なる
    カムプロフィールを持つ2つの吸気カムを吸気カム軸に
    並べて配置し、これら2つの吸気カムに対応して2つの
    押圧ローラーを設け、上記2つの押圧ローラーの一方
    を、第2のアクチュエーターにより2つの吸気カムの一
    方とロッカーアームの力点との間に選択的に挿入するこ
    とにより、選択した吸気カムのみのカムプロフィールに
    沿ってロッカーアームを駆動し、吸気バルブをリフトさ
    せるようにしたことを特徴とする4サイクルエンジンの
    動弁装置。
  2. 【請求項2】 1本のローラー操作軸に偏心方向の異な
    る2つの偏心カムを回転一体に設け、これらの偏心カム
    に前記2つの押圧ローラーをそれぞれ係着し、上記ロー
    ラー操作軸を前記第2のアクチュエーターで回転駆動さ
    せることにより2つの押圧ローラーを対応する2つの吸
    気カムに対し異なるタイミングで進退させ、押圧ローラ
    ーが進出した方の吸気カムの押圧力が該押圧ローラーを
    介して前記ロッカーアームを駆動するようにした請求項
    1に記載の4サイクルエンジンの動弁装置。
  3. 【請求項3】 前記吸気カム軸と、吸気カム軸を回転駆
    動するドリブンスプロケットとの間の回転位相角を変化
    させるバルブタイミング可変機構を設けた請求項1に記
    載の4サイクルエンジンの動弁装置。
  4. 【請求項4】 前記ロッカーアームの力点と作用点との
    間に前記支点部材の先端の回動軌跡に沿う円弧状の支点
    区間を形成し、この支点区間に支点部材の先端を当接さ
    せてこの当接部を支点位置とし、支点区間内で支点部材
    を回動させることにより支点位置を変化させて吸気バル
    ブのバルブリフト量を可変させるように構成した請求項
    1に記載の4サイクルエンジンの動弁装置。
  5. 【請求項5】 前記ロッカーアームの中間部に前記吸気
    カム軸に平行なピボット軸を設け、このピボット軸を前
    記押圧ローラーと前記吸気バルブの先端とを略結ぶ方向
    に沿ってスライド自在に保持し、かつロッカーアームを
    ピボット軸回りに回動自在とするとともに、前記支点部
    材の回動がロッカーアームのスライド運動に変換される
    ように支点部材の先端を上記ピボット軸にスライダ連結
    する一方、ロッカーアームの反支点部材側に平面状のス
    リッパー面を形成し、このスリッパー面を押圧ローラー
    と吸気バルブの先端とに当接させ、スリッパー面に押圧
    ローラーが当接する位置を力点とし、スリッパー面に吸
    気バルブの先端が当接する位置を作用点とした請求項1
    に記載の4サイクルエンジンの動弁装置。
  6. 【請求項6】 前記吸気バルブの閉弁時における前記ス
    リッパー面と吸気バルブの軸方向との相対角度を直角未
    満に設定した請求項5に記載の4サイクルエンジンの動
    弁装置。
  7. 【請求項7】 前記ピボット軸をスライド自在に保持す
    る部分に通じるオイル供給通路を設けた請求項5に記載
    の4サイクルエンジンの動弁装置。
  8. 【請求項8】 前記ロッカーアームの中間部に前記吸気
    カム軸に平行なピボット軸を設け、このピボット軸の両
    端を前記支点部材の先端で保持し、ロッカーアームをピ
    ボット軸回りに回動自在とするとともに、ロッカーアー
    ムの反支点部材側に、支点部材の支点回動軸を中心とす
    る円弧面状のスリッパー面を形成し、このスリッパー面
    を前記押圧ローラーと前記吸気バルブの先端とに当接さ
    せ、スリッパー面に押圧ローラーが当接する位置を力点
    とし、スリッパー面に吸気バルブの先端が当接する位置
    を作用点とした請求項1に記載の4サイクルエンジンの
    動弁装置。
  9. 【請求項9】 前記支点部材のアクチュエーターおよび
    その駆動部を、前記吸気カム軸を回転駆動するタイミン
    グチェーンとこれに隣接する気筒との間に配置し、その
    反対側のエンジン端部付近に支点部材と吸気カム軸の回
    転検出手段を配置した請求項1に記載の4サイクルエン
    ジンの動弁装置。
  10. 【請求項10】 前記押圧ローラーを前記吸気カムに軽
    く押し付ける付勢手段を設けた請求項1に記載の4サイ
    クルエンジンの動弁装置。
  11. 【請求項11】 前記ロッカーアームのスリッパー面の
    円弧半径を、作用点側から力点側に向かって僅かに大き
    くなるように徐変させた請求項8に記載の4サイクルエ
    ンジンの動弁装置。
  12. 【請求項12】 前記吸気バルブと、吸気バルブにより
    開閉される吸気ポートを1気筒当り2つずつ設け、各吸
    気バルブを個別のロッカーアームでリフトさせ、これら
    2つのロッカーアームの力点を吸気カム軸の軸方向に沿
    って配置し、前記2つの吸気カムの一方とこれに対応す
    る押圧ローラーは片方のロッカーアームの力点のみを押
    圧可能にし、他方の吸気カムとこれに対応する押圧ロー
    ラーは両方のロッカーアームの力点を同時に押圧可能と
    し、片方のロッカーアームのみを押圧可能な吸気カムを
    低中速用吸気カム、両方のロッカーアームを押圧可能な
    吸気カムを高速用吸気カムとした請求項1に記載の4サ
    イクルエンジンの動弁装置。
  13. 【請求項13】 前記低中速用吸気カムの開弁角を前記
    高速用吸気カムの開弁角よりも小さく設定した請求項1
    2に記載の4サイクルエンジンの動弁装置。
  14. 【請求項14】 前記2つの吸気ポートのうち、低中速
    域でも高速域でも開通する吸気ポートの通路面積を、高
    速域でのみ開通する吸気ポートの通路面積よりも小さく
    設定した請求項12に記載の4サイクルエンジンの動弁
    装置。
  15. 【請求項15】 前記2つの吸気ポートのうち、一方の
    吸気ポートをシリンダー軸に対し略平行に形成し、他方
    の吸気ポートをシリンダー軸に対し略直角に形成した請
    求項12に記載の4サイクルエンジンの動弁装置。
  16. 【請求項16】 低中速域で開通する方の吸気ポートを
    シリンダー軸に対し略平行に形成した請求項15に記載
    の4サイクルエンジンの動弁装置。
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