JP2003237724A - コイル梱包用治具 - Google Patents

コイル梱包用治具

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JP2003237724A JP2002034458A JP2002034458A JP2003237724A JP 2003237724 A JP2003237724 A JP 2003237724A JP 2002034458 A JP2002034458 A JP 2002034458A JP 2002034458 A JP2002034458 A JP 2002034458A JP 2003237724 A JP2003237724 A JP 2003237724A
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inner diameter
diameter ring
flange
flange portion
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JP2002034458A
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Daijiro Kinoshita
大次郎 木下
Shinji Tsujino
真司 辻野
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Chiyoda Kogyo Co Ltd
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Chiyoda Kogyo Co Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H75/00Storing webs, tapes, or filamentary material, e.g. on reels
    • B65H75/02Cores, formers, supports, or holders for coiled, wound, or folded material, e.g. reels, spindles, bobbins, cop tubes, cans, mandrels or chucks
    • B65H75/18Constructional details
    • B65H75/185End caps, plugs or adapters

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  • Basic Packing Technique (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みが薄いにも関らず高い強度を有し、材料
コストを低減することができるコイル梱包用治具を提供
する。 【解決手段】 鋼帯コイル製品17の内周隅部18に装
着して用いられる金属製のコイル梱包用治具である内径
リング11は、大略的に輪状の形状を有し、軸線12方
向に延びる内周部13と半径方向外方に延びるフランジ
部14とが屈曲部15を介してL字状に連なり、フラン
ジ部14には、突出部16が、軸線12方向において内
周部13が延びる方向とは逆の方向に突出するように、
かつフランジ部14の周方向に連続して形成される。こ
のような内径リング11は、突出部16の形成されるこ
とによってフランジ部14の強度が向上するので、素材
厚みを薄くして材料コストを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺帯状体のコイ
ルを梱包する際、コイルの内周隅部に設けられるコイル
梱包用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】長尺帯状体のコイル製品、たとえば鋼帯
コイル製品は、製品を完全な状態で需要家に届けるため
に梱包を行って出荷される。梱包は需要家との話合いに
よって、その最終仕様が決定され、厳密には、千差万別
の様式で行われているけれども、大略的には一般的な梱
包に用いられる標準梱包と、主として輸出用梱包に用い
られる重梱包とに区別される。
【0003】図10は、鋼帯コイル製品1の標準梱包後
の荷姿を示す斜視図である。標準梱包は、大略的に次の
ようにして行われる。
【0004】(1)鋼帯コイル製品1を包装紙2で紙梱
包する。 (2)鋼帯コイル製品1の外周隅部に外周リング4と呼
ばれる梱包治具を包装紙2の上に装着する。 (3)鋼帯コイル製品1の内周隅部に内径リング5と呼
ばれる梱包治具を包装紙2の上に装着する。 (4)鋼帯コイル製品1の外周面に結束フープ3を巻掛
けて包装紙2および外周リング4の上から締付け、周方
向に結束する。 (5)鋼帯コイル製品1の外周面とその中心孔とに結束
フープ3を巻掛けて、包装紙2、外周リング4および内
径リング5の上から締付け、鋼帯コイル製品1を軸線方
向に結束する。
【0005】図11は従来から用いられている内径リン
グ5の簡略化された構成を示す斜視図であり、図12は
図11の切断面線XII−XIIから見た断面図であ
る。内径リング5は、周方向に延びて大略的に輪状に形
成され、内径リング5の軸線を含む平面内での断面形状
は、大略的にL字状である。このため内径リング5は、
鋼帯コイル製品1の内周隅部に容易に装着することがで
き、かつ内周隅部を保護することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように鋼帯コ
イル製品1は、梱包によって保護されており、最も荷傷
みの生じ易い内外周隅部が、外周リング4および内径リ
ング5によって保護されている。しかしながら、従来か
ら用いられている内径リング5には、梱包に関して以下
のような問題がある。前述のように内径リング5は、大
略的に輪状の形状を有し、軸線方向に延びる内周部6と
半径方向外方に延びるフランジ部7とが屈曲部8を介し
てL字状に連なって形成される。
【0007】内径リング5は、前述のように鋼帯コイル
製品1の内周隅部を保護するとともに、内径リング5の
軸線に直交する方向から加えられる力、たとえば鋼帯コ
イル製品1同志が段重ねに積み上げられるような場合に
おける上積み鋼帯コイル製品1の荷重によって、下段に
位置する鋼帯コイル製品1が圧縮損壊しないように、支
持部材としての役割を果たさなければならない。したが
って、内径リング5には相応の強度が必要とされる。
【0008】内径リング5の装着された鋼帯コイル製品
1に前記軸線に直交する方向の力が負荷されるとき、ま
ずフランジ部7が初めに損壊し、そのことによって内周
部6が損壊することが知られている。このことから、内
径リング5の素材は、想定される負荷に対してフランジ
部7が損壊しないような厚みが選択されている。フラン
ジ部7と内周部6とは屈曲部8を介して一体に形成され
るので、支持部材として必要な強度を付与するべくフラ
ンジ部7の素材厚みを選定するとき、必然的に内周部6
の素材厚みも同一の厚みに選定される。したがって、フ
ランジ部7に必要とされる素材厚みに合わせて内径リン
グ5の素材厚みが選定されるので、少なくとも内周部6
の素材厚みは過剰な厚みに選定されている。換言すれ
ば、フランジ部7を薄肉高強度化することができれば、
内径リング5の素材厚みを薄くすることが可能になる。
【0009】このように、コイル梱包用治具の1つであ
る内径リング5は、その素材厚みを大きくすることによ
って支持部材としての強度を持たせているので、材料コ
ストを高くする要因となっている。
【0010】本発明の目的は、厚みが薄いにも関らず高
い強度を有し、材料コストを低減することができるコイ
ル梱包用治具を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、長尺帯状体コ
イルの内周隅部に装着して用いられ、大略的に輪状の形
状を有し、軸線方向に延びる外周部と半径方向外方に延
びるフランジ部とが屈曲部を介してL字状に連なる金属
製のコイル梱包用治具において、前記フランジ部には、
前記軸線方向に突出する突出部が形成されることを特徴
とするコイル梱包用治具である。
【0012】本発明に従えば、コイル梱包用治具のフラ
ンジ部には、前記軸線方向に突出する突出部が形成さ
れ、この突出部は、骨部材であるリブとしての機能を有
しフランジ部を補強する。このことによって、コイル梱
包用治具の素材の肉厚を薄くしても高い強度を得ること
が可能になるので、材料コストの低減を実現できる。
【0013】また本発明は、前記突出部は、前記軸線方
向において前記内周部が延びる方向とは逆の方向に突出
するように形成されることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、前記突出部は、前記軸線
方向において前記内周部が延びる方向とは逆の方向に突
出するように、すなわちコイル梱包用治具をコイルに装
着するとき、前記突出部は、フランジ部に関してコイル
端面の位置する側とは反対の側に位置するので、コイル
端面を損傷することがない。
【0015】また本発明は、前記突出部は、前記フラン
ジ部の周方向に連続して形成されることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、前記突出部は、前記フラ
ンジ部の周方向に連続して形成される。したがって、フ
ランジ部に形成される突出部には断続個所がなく、フラ
ンジ部の強度向上が周方向に均一に達成されるので、コ
イル梱包用治具の一層の強度向上を実現することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
るコイル梱包用治具11の簡略化された構成を示す斜視
図であり、図2は図1の切断面線II−IIから見た断
面図である。コイル梱包用治具11は、長尺帯状体コイ
ルたとえば鋼帯コイル製品17の内周隅部18に装着し
て用いられるので、以後内径リング11と呼ぶことにす
る。
【0018】内径リング11は、たとえば日本工業規格
(JIS)G3131に規定されるSPHCなどからな
る金属製であり、大略的に輪状の形状を有し、軸線12
方向に延びる内周部13と半径方向外方に延びるフラン
ジ部14とが屈曲部15を介してL字状に連なって形成
される。内径リング11において注目すべきは、フラン
ジ部14には、軸線12方向にフランジ部14の表面か
ら突出する突出部16が、形成されることである。本実
施の形態では、突出部16は、その断面形状が大略的に
半円形に形成される。
【0019】このように形成される突出部16は、塑性
加工を受けて加工硬化することによる強度上昇と、フラ
ンジ部14の断面係数の増加とに基づいてフランジ部1
4を補強する。このとき突出部16は、骨部材(リブ)
としての機能を発現してフランジ部14を補強するの
で、以後、この突出部16を便宜上リブと呼ぶことがあ
る。
【0020】前述のように突出部16は、フランジ部1
4を補強するので、フランジ部14に突出部16の形成
された内径リング11は、同一の素材厚みのとき、フラ
ンジ部に突出部の形成されない内径リングに比べて大き
な力の負荷に耐えることができる。換言すれば、同一の
負荷に対して、フランジ部14に突出部16の形成され
た内径リング11は、フランジ部に突出部の形成されな
い内径リングに比べて、薄い素材厚みで耐えることがで
きる。このように、フランジ部14に突出部16の形成
された内径リング11は、その素材の厚みを薄くしても
高い強度を得ることが可能になるので、材料コストの低
減を実現できる。
【0021】また突出部16は、軸線12方向において
内周部13が延びる方向とは逆の方向に突出するように
形成される。このことによって、内径リング11を鋼帯
コイル製品17の内周隅部18に装着するとき、突出部
16は、フランジ部14に関して鋼帯コイル製品17の
コイル端面19の位置する側とは反対の側に位置するの
で、鋼帯コイル製品17のコイル端面19を損傷するこ
とがない。また突出部16はフランジ部14の周方向に
連続して形成されるので、フランジ部14の強度向上が
周方向に均一に達成され、内径リング11の一層の強度
向上を実現することができる。
【0022】前述のような内径リング11の成形方法に
ついて、以下に説明する。まず内径リング11の素材と
して、所定の寸法に裁断済みのたとえばJIS G31
31に規定されるSPHC製板材20を準備する。第1
のステップでは、一般的に広く用いられている多段式ロ
ール成形機によって、SPHC製板材20を長手方向に
断面L字状に曲げ成形加工する。この第1ステップにお
いて、SPHC製板材20は、内周部13とフランジ部
14とが屈曲部15を介してL字状に連なった形状に成
形される。
【0023】第2のステップでは、フランジ部14に突
出部16が成形加工される。図3は、フランジ部14に
突出部16を成形加工する概要を示す図である。フラン
ジ部14に突出部16を成形加工するリブ成形機21
は、リブ成形ロール22と支持ロール23とを備える。
リブ成形ロール22と支持ロール23とは、それぞれの
軸線が同一平面内において平行になるように配置され
る。
【0024】リブ成形ロール22は、金属製であり、そ
の表面には断面が大略半円形状に突起し周方向に延びる
リブ形成突起24が全周にわたって形成されている。ま
た支持ロール23は、金属製であり、その表面には前記
リブ形成突起24に臨む位置に、断面が大略半円形状に
くぼみ周方向に延びるリブ形成凹所25が全周にわたっ
て形成されている。
【0025】リブ成形ロール22および支持ロール23
は、それぞれロール軸26,27を備え、ロール軸2
6,27は、図示しない軸受によってチョックに回転自
在に支持される。なおリブ成形機21は、リブ成形部に
特徴を有するけれども、リブ成形部以外の各部について
は一般的なロール成形機の成形ロールスタンドと同一で
あるので、詳細な図を省略する。
【0026】支持ロール23を支持するチョックには、
油圧シリンダが設けられ、油圧シリンダによって支持ロ
ール23がリブ成形ロール22に対して近接離反するよ
うに移動可能に構成されるので、リブ成形ロール22と
支持ロール23とによって形成される間隙G1の大きさ
を調整することができる。リブ成形ロール22のロール
軸26は、歯車等を介して駆動源である電動機に接続さ
れ、所望の回転速度で回転することができる。なお、支
持ロール23は、前記間隙G1にSPHC製板材20が
通板することによって従動回転するように構成されても
良く、また支持ロール23のロール軸27が歯車等を介
して電動機に接続されて、能動回転するように構成され
ても良い。
【0027】前記間隙G1を、SPHC製板材20の厚
みとほぼ同一になるように調整し、SPHC製板材20
を通板することによって、リブ成形ロール22と支持ロ
ール23とは、断面L字状に加工されたSPHC製板材
20のフランジ部14に突出部16を長手方向に形成す
ることができる。なおこのフランジ部14に突出部16
を形成する第2のステップが終えられた段階では、SP
HC製板材20は、未だ直状である。
【0028】第3のステップでは、SPHC製板材20
はリブ成形機21によって輪状に形成される。第3のス
テップでは、リブ成形ロール22と支持ロール23とに
よって形成される間隙G1の大きさを、SPHC製板材
20のフランジ部14の素材厚みよりも小さくして、す
なわちリブ成形ロール22と支持ロール23とによって
フランジ部14が圧延されるようにロール間を通板す
る。
【0029】このことによって、フランジ部14では圧
延による伸びが生じる。一方内周部13は圧延加工を受
けないので、伸びが生じない。したがって、伸びが生じ
るフランジ部14と、伸びが生じない内周部13との変
形量の差異に基づいて、SPHC製板材20に曲率を与
え、輪状の内径リング11になるように成形加工するこ
とができる。リブ成形機21による圧延率と曲率との関
係を、各種の素材および寸法に対応して予め求めておく
ことによって、所望の寸法の内径リング11を形成する
ことができる。
【0030】リブ成形機21によって輪状に成形された
内径リング11は、SPHC製板材20のときの両端面
を残すので分断されている状態にある。この分断個所
は、たとえばTIG(タングステンイナートガスアー
ク)溶接などによって接続されてコイル梱包用治具とし
て使用されても良く、また溶接することなく分断された
ままコイル梱包用治具として使用されても良い。内径リ
ング11が分断個所を有するとき、突出部16も分断個
所を有するけれども、突出部16の突出形状が断続され
てはいないので、内径リング11が分断個所を有する場
合であっても、突出部16は、フランジ部14の周方向
に連続的に形成されているものとして扱うことができ
る。
【0031】(実施例)以下に本発明の実施例を説明す
る。
【0032】内径リング素材には、実施例1としてSP
HC製板材および実施例2としてJIS G3302に
規定されるSGHC製板材を準備した。図4は、供試板
材30の外観を示す斜視図である。図4を参照して供試
板材30の寸法表記について説明する。供試板材30
は、長方形の薄板であり、厚み:t、長手方向の長さ:
L、屈曲部に当るL字状曲げ加工線31を境界にして、
内径リングに成形後は、フランジ部となる部位32の短
手方向の長さ:F1、内周部となる部位33の短手方向
の長さ:S1の各寸法を有する。
【0033】供試板材30の寸法は、「t×F1×S1
×L」の順に表記し、その単位はmmである。実施例1
であるSPHC製板材の寸法が、2.30×40×60
×1700であり、実施例2であるSGHC製板材の寸
法が、2.30×40×110×1700であった。
【0034】実施例と強度を比較する目的で、突出部の
形成されない内径リングを成形するべく比較例1および
比較例2の供試板材を準備した。比較例1には、寸法が
3.20×40×60×1700であるSPHC製板材
を準備し、比較例2には、寸法が2.30×40×11
0×1700であるSGHC製板材を準備した。
【0035】実施例1および実施例2の供試板材30
は、前述した多段式ロール成形機およびリブ成形機21
とによって、フランジ部に突出部が連続的に形成されて
いる内径リングに成形した。実施例1および実施例2と
もに、形成された突出部の形状は、その断面が半円形で
あり、寸法は、R:25mm、深さ:2mmであった。
【0036】比較例1および比較例2の供試板材は、多
段式ロール成形機によって、L字状に曲げ加工成形した
後、リブ成形機21のリブ成形ロール22と支持ロール
23とを、リブ形成突起24およびリブ形成凹所25を
有していない平面ロールにそれぞれ交換した状態でフラ
ンジ部を圧延加工し、フランジ部に突出部が形成されて
いない内径リングに成形した。
【0037】実施例1および比較例1については、内径
リングに成形後、分断個所をTIG溶接によって接続し
て試験に供した。実施例2および比較例2については、
分断個所を有するまま試験に供した。実施例および比較
例の供試材をまとめて表1に示す。なお各内径リングと
も、曲率付与時にフランジ部が圧延加工を受けているの
で、フランジ部の厚みは、供試板材30のときの前記厚
みに比べて若干減少している。
【0038】
【表1】
【0039】次に内径リングの強度試験方法について説
明する。図5は、内径リングの強度試験方法の概要を示
す図である。内径リング34の強度試験用の供試コイル
35として、寸法が厚み:0.50mm、幅:160.
0mmおよび重量が113kgfの鋼帯をコイル状に巻
き回した裸コイル(0.50t×160.0w×C;Cは
コイルの意)を準備した。供試コイル35の内周隅部に
前述した実施例および比較例の内径リング34をそれぞ
れ装着し、厚み:0.6mm、幅:19mmの結束バン
ドによって、ほぼ等しい間隔をあけて4個所で軸線方向
に結束した。
【0040】内径リング34が装着された供試コイル3
5を、万能試験機の台盤36上に載置し、万能試験機に
よって供試コイル35に対して、矢符37に示す供試コ
イル35の軸線に直交する方向に荷重(力)を負荷しな
がら80mmの変位を与えた。この万能試験機によって
供試コイル35に変位を与えているときの力−変位曲線
を採取し、力−変位曲線から最大負荷荷重を求めて、内
径リングの強度評価指標とした。最大負荷荷重の大きい
方が、強度に優れると評価した。実施例1および2と、
比較例1および2とについて求めた力−変位曲線を図6
〜図9にそれぞれ示す。
【0041】図6は、実施例1の力−変位曲線を示す図
である。図6中のライン38が、実施例1の内径リング
を内周隅部に装着した供試コイルについて求めた力−変
位曲線である。ライン38の示すピークポイントの縦軸
読取値が、最大負荷荷重である。
【0042】図7に示す実施例2の力−変位曲線39、
図8に示す比較例1の力−変位曲線40および図9に示
す比較例2の力−変位曲線41についても、実施例1と
同様にして最大負荷荷重を求めた。結果を表2に示す。
【0043】素材の種類および寸法が全く同一で、フラ
ンジ部に突出部が形成されているか否かのみが異なる実
施例2と比較例2とを比べると、フランジ部に突出部が
形成されている実施例2の方が、フランジ部に突出部が
形成されていない比較例2よりも、最大負荷荷重が大き
く、突出部形成に基づく強度向上が実現された。
【0044】また厚みが2.30mmと薄くフランジ部
に突出部の形成されている実施例1と、厚みが3.20
mmと厚くフランジ部に突出部の形成されていない比較
例1とを比べると、実施例1および比較例1の最大負荷
荷重は両者で同等であった。すなわち、内径リングのフ
ランジ部に突出部を形成することによって、厚みが2.
30mmであっても、厚みが3.20mmの場合と同等
の強度を得ることが可能であった。すなわち、フランジ
部に突出部が形成されていなければ、3.20mmの素
材厚みが必要とされる梱包仕様の場合においても、フラ
ンジ部に突出部を形成することによって、2.30mm
の素材厚みで対応することが可能であり、約28%もの
素材板厚の削減が実現された。
【0045】
【表2】
【0046】以上に述べたように、本実施の形態では、
突出部16の断面形状は大略的に半円形であるけれど
も、これに限定されることなく、その断面形状が多角形
もしくは半楕円形などその他の形状であっても良い。ま
た突出部16の断面形状ばかりでなく、突出部16の寸
法および突出部16の形成される内径リング11の寸法
も、本実施の形態に限定されるものではなく、梱包対象
である鋼帯コイル製品17の鋼種、寸法および重量に対
応して所望の値に選択することができる。
【0047】また突出部16は、フランジ部14の周方
向に連続的に形成されるけれども、これに限定されるこ
となく、断続的に形成されても良い。フランジ部14の
周方向に断続的に突出部16が形成される場合において
も、突出部の形成されない場合に比べてフランジ部14
の強度向上は実現される。ただし、突出部16の形成さ
れない断続個所の強度水準が低いままになるので、突出
部16は連続的に形成される方がより好ましい。また内
径リング11の素材には、SPHCおよびSGHCが用
いられるけれども、これらに限定されることなく、その
他の鋼板が用いられても良い。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、コイル梱包用治具のフ
ランジ部には、前記軸線方向に突出する突出部が形成さ
れ、この突出部は、骨部材であるリブとしての機能を有
しフランジ部を補強する。このことによって、コイル梱
包用治具の素材の肉厚を薄くしても高い強度を得ること
が可能になるので、材料コストの低減を実現できる。
【0049】また本発明によれば、前記突出部は、前記
軸線方向において前記内周部が延びる方向とは逆の方向
に突出するように、すなわちコイル梱包用治具をコイル
に装着するとき、前記突出部は、フランジ部に関してコ
イル端面の位置する側とは反対の側に位置するので、コ
イル端面を損傷することがない。
【0050】また本発明によれば、前記突出部は、前記
フランジ部の周方向に連続して形成される。したがっ
て、フランジ部に形成される突出部には断続個所がな
く、フランジ部の強度向上が周方向に均一に達成される
ので、コイル梱包用治具の一層の強度向上を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるコイル梱包用治具
11の簡略化された構成を示す斜視図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】フランジ部14に突出部16を成形加工する概
要を示す図である。
【図4】供試板材30の外観を示す斜視図である。
【図5】内径リングの強度試験方法の概要を示す図であ
る。
【図6】実施例1の力−変位曲線を示す図である。
【図7】実施例2の力−変位曲線を示す図である。
【図8】比較例1の力−変位曲線を示す図である。
【図9】比較例2の力−変位曲線を示す図である。
【図10】鋼帯コイル製品1の標準梱包後の荷姿を示す
斜視図である。
【図11】従来から用いられている内径リング5の簡略
化された構成を示す斜視図である。
【図12】図11の切断面線XII−XIIから見た断
面図である。
【符号の説明】
11 内径リング 12 軸線 13 内周部 14 フランジ部 15 屈曲部 16 突出部 17 鋼帯コイル製品 18 内周隅部 19 コイル端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E037 AA02 BA10 CA05 3E052 AA14 BA01 BA20 JA17 KA20 LA06 LA20 3E066 AA17 BA01 CA11 DB01 GA05 HA01 KA05 MA07 MA09 NA35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺帯状体コイルの内周隅部に装着して
    用いられ、大略的に輪状の形状を有し、軸線方向に延び
    る内周部と半径方向外方に延びるフランジ部とが屈曲部
    を介してL字状に連なる金属製のコイル梱包用治具にお
    いて、 前記フランジ部には、前記軸線方向に突出する突出部が
    形成されることを特徴とするコイル梱包用治具。
  2. 【請求項2】 前記突出部は、 前記軸線方向において前記内周部が延びる方向とは逆の
    方向に突出するように形成されることを特徴とする請求
    項1記載のコイル梱包用治具。
  3. 【請求項3】 前記突出部は、 前記フランジ部の周方向に連続して形成されることを特
    徴とする請求項1または2記載のコイル梱包用治具。
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