JP2003255556A - 画像形成材、画像形成方法 - Google Patents

画像形成材、画像形成方法

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JP2003255556A
JP2003255556A JP2002054489A JP2002054489A JP2003255556A JP 2003255556 A JP2003255556 A JP 2003255556A JP 2002054489 A JP2002054489 A JP 2002054489A JP 2002054489 A JP2002054489 A JP 2002054489A JP 2003255556 A JP2003255556 A JP 2003255556A
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JP2002054489A
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Katsura Eto
桂 江藤
Hisano Higure
久乃 日暮
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Toppan Edge Inc
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Toppan Forms Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/34Multicolour thermography

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な解像度、発色感度および彩度を実現で
き、混色が抑制された画像形成材を提供する。 【解決手段】 支持体210上に3層の画像形成層21
1〜213を積層し、光硬化剤220を第2熱応答性マ
イクロカプセル217〜219に内包させ、支持体21
0側から、シアン(C)発色用の顕色剤214を内包す
る第2熱応答性マイクロカプセル217を有する画像形
成層211と、マゼンタ(M)発色用の顕色剤215を
内包する第2熱応答性マイクロカプセル218を有する
画像形成層212と、イエロー(Y)発色用の顕色剤2
16を内包する第2熱応答性マイクロカプセル219を
有する画像形成層213とを積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機およびプリ
ンター等の画像形成装置に好適な画像形成材および画像
形成方法に関し、特にフルカラーに好適な画像形成材お
よび方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー画像の形成方法としては、銀塩写
真方式、感熱方式、電子写真方式、インクジェット方式
などが実用化されているが、これらの方式は消耗品を必
要とする。具体的には、銀塩写真方式は現像液が必要で
あり、感熱方式はインクリボンが必要であり、電子写真
方式はカラートナーが必要であり、インクジェット方式
ではカラーインクが必要である。そして、これらの消耗
品は使用後、廃棄物となる。この様な観点から、消耗品
を必要とせず廃棄物を低減する目的で、自己発色性の画
像形成材の開発が進められている。
【0003】例えば、画像形成材を露光して潜像を形成
し加圧してカラー画像を現像する感光感圧方式が特許第
2627830号公報に記載されており、サイカラー方
式と呼ばれ実用化されている。
【0004】しかしながら、感光感圧方式の場合、加圧
によりマイクロカプセルを破壊しカラー前駆物質と現像
物質とを反応させて発色させるため、十分な解像度を得
られない場合がある。
【0005】また、加熱により現像する方式が特開昭6
0−242093号公報に記載されており、TA方式と
呼ばれ実用化されている。
【0006】しかしながら、感熱方式の場合、マイクロ
カプセル壁のガラス転移温度以上の加熱により発色成分
をマイクロカプセル壁を通過させ反応させ発色させるた
め、発色に多量の熱エネルギーが必要となる場合や十分
な解像度を得られない場合がある。
【0007】以上の様な不具合を回避する手段として、
例えば感光感熱方式が提案されている。感光感熱方式の
場合、画像形成層に光硬化剤を存在させておき、露光に
より非発色領域を硬化してネガ型潜像を形成し、加熱に
より現像する。この方式の場合、少量の熱エネルギーに
より十分な解像度の画像が得られると考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】感光感熱方式として
は、例えば、熱応答性マイクロカプセルに発色成分を内
包し、光重合性の顕色剤を熱応答性マイクロカプセル外
に配する感光感熱記録層が、特開2000−19995
2号公報に提案されており、光重合性の顕色剤を乳化液
で塗布し乾燥することが記載されている。
【0009】しかしながら、この様な方式の場合、乳化
液を塗布すること等に起因して、所望の性能を有する画
像形成材を得られない恐れがある。
【0010】また、他の感光感熱方式として、例えば特
開2000−218944号公報および特開2000−
296675号公報に、多重の熱応答性カプセルにジア
ゾニウム塩およびカプラーを内包させる方式が提案され
ており、更に、特開2000−221692号公報およ
び特開2001−83697号公報には、多重カプセル
を光応答性として感光感熱とする方式が提案されてい
る。
【0011】しかしながら、これらの方式の場合、十分
な発色を実現するに必要なジアゾニウム塩の量を確保し
ようとすると、カプセルが多重であるためカプセルの粒
子径が大きくなり、解像度が不十分となる場合がある。
また、粒子径を十分小さくすることができないため、画
像形成層を十分薄くすることができず、ジアゾニウム塩
の量を増やしカプセルの粒子径が大きくなった場合、画
像形成層の層厚が大きくなり、かえって発色感度が低下
することもある。更に、光照射によりネガ型の潜像を形
成する方式においては光硬化剤を使用するため、多重カ
プセルの粒子径が更に大きくなる場合があり、一方、大
粒子径のカプセルを硬化するには多量の光硬化剤を必要
とする場合もあり、十分な解像度および発色感度を実現
できないこともある。加えて、これらの不具合は、複数
の画像形成層が積層されている場合、特に顕著となる恐
れがある。
【0012】また、カプセル自身の作製が困難な場合も
あり、所望の特性を有するカプセルを製造できないこと
もある。この理由の一つとして、十分に微粉化された顕
色剤を内包するカプセルの作製が困難であることが挙げ
られる。また、仮に水系の低粘度な粉砕媒体を用いて顕
色剤を十分に微粉化できたとしても、水分を十分に除去
できない場合もある。更に、十分量の顕色剤を内包させ
ることができない場合もある。
【0013】一方、以上の様な方式を含む種々の形式に
おいて、他の方法により発色感度を向上することも試み
られている。例えば、特開昭61−277490号公報
に、芳香族ヒドロキシ化合物がマイクロカプセル壁のガ
ラス転移温度を低下する効果を有していると記載されて
おり、芳香族ヒドロキシ化合物を増感剤として使用する
ことが提案されている。そして、p−ベンジルオキシフ
ェノール(PBOP)及びp−t−ブチルフェノール
(TBP)等が実用に供されている。
【0014】しかしながら、これらの芳香族ヒドロキシ
化合物を使用したとしても、発色感度の向上が不十分な
場合があり、特に彩度が不十分の場合がある。
【0015】また、解像度および発色感度を向上する他
の方法としては、比較的薄膜の画像形成層を複数積層す
る方式があり、この方式は以上で示した公開公報を初め
種々の刊行物に記載されており、実用化もされている。
この場合、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン
(C)に発色する前駆体をそれぞれ含む画像形成層が積
層されるのが普通であり、各層の間に層間保護層が形成
される。
【0016】しかしながら、複数の画像形成層が積層さ
れている場合、各層の間に層間保護層が形成されている
にも関わらず、画像形成層に含まれる成分に依っては層
間保護層のバリア性が不十分なため、ある画像形成層の
成分が層間保護層を通過して他の画像形成層に進入する
場合がある。また、十分なバリア性を有する層間保護層
の場合でも成膜温度が高すぎると、層間保護層の成膜の
際に発色前駆体および顕色剤が反応して発色してしまう
ことがある。これらの理由により、十分な解像度および
発色感度を実現できなかったり、混色が起きる場合があ
る。
【0017】以上の様な状況に鑑み、十分な解像度、発
色感度および彩度を実現でき、混色が抑制された画像形
成材を実現することを、本発明の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明によれば、発色前駆体、顕色剤および光硬化剤
を含む画像形成層が支持体上に積層されてなる画像形成
材において、該発色前駆体は、熱応答性透過膜壁よりな
る第1熱応答性マイクロカプセルに内包されており、該
顕色剤は、熱応答性透過膜壁よりなる第2熱応答性マイ
クロカプセルに内包されていることを特徴とする画像形
成材が提供される。
【0019】また、この様な画像形成材に光を照射し、
前記光硬化剤を硬化して潜像を形成する工程と、該潜像
が形成された画像形成材を加熱し、前記発色前駆体およ
び前記顕色剤の少なくとも何れか一方を前記熱応答性透
過膜壁を通過させ、前記発色前駆体と前記顕色剤とを接
触させ反応させ、前記発色前駆体を発色させて該潜像を
現像する工程とを含むことを特徴とする画像形成方法が
提供される。
【0020】本発明によれば、発色前駆体および顕色剤
が異なる熱応答性マイクロカプセルに、それぞれ内包さ
れており、熱応答性マイクロカプセルは単層(シングル
マイクロカプセル)である。
【0021】この結果、十分な発色を実現するに必要量
の発色前駆体を確保した状態で、熱応答性マイクロカプ
セルの粒子径を十分小さくできるため、高い解像度、発
色感度および彩度を実現でき、混色を抑制できる。ま
た、熱応答性マイクロカプセルの粒子径を十分小さくで
きるため、十分量の発色前駆体および顕色剤を確保した
状態で画像形成層を薄くすることができ、高い解像度、
発色感度および彩度を実現でき、混色を抑制できる。更
に、シングルの熱応答性マイクロカプセルを用いるた
め、光硬化剤の使用量を低減でき、熱応答性マイクロカ
プセル小粒子径化を図ることができ、高い解像度、発色
感度および彩度を実現でき、混色を抑制できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0023】(第1熱応答性マイクロカプセル)発色前
駆体を内包する第1熱応答性マイクロカプセルの平均粒
子径は、十分量の発色前駆体を確保するために、0.1
μm以上が好ましく、0.3μm以上がより好ましく、
0.5μm以上が更に好ましい。一方、解像度および発
色感度の観点から、20μm以下が好ましく、10μm
以下がより好ましく、5μm以下が更に好ましい。
【0024】なお、平均粒子径としては、体積平均粒子
径を例えばCoulter Electronics社
(英国)製コールターマルチサイダーを用いて測定でき
る。
【0025】発色前駆体とは、顕色剤とカップリング反
応および酸化還元反応(電子の供受反応)等を起して発
色するものを言い、ジアゾニウム系前駆体およびロイコ
系前駆体などを使用できる。
【0026】ジアゾニウム系前駆体としては、例えば、
4−(4′−メチルフェニルチオ)−2,5−ジエトキ
シベンゼンジアゾニウム塩、4−ピロリヂノ−3−メチ
ルベンゼンジアゾニウム塩、4−モルフォリノ−2,5
−ジブトキシベンゼンジアゾニウム塩、4−モルフォリ
ノベンゼンジアゾニウム塩、4−モルフォリノ−2,5
−オクトキシベンゼンジアゾニウム塩、4−(N−(2
−エチルヘキサノイル)ピペラジノ)−2,5ジエトキ
シベンゼンジアゾニウム塩、4−N,N−ジエチルアミ
ノベンゼンジアゾニウム塩、3−(−2−オクチルオキ
シエトキシ)−モルフォリノベンゼンジアゾニウム塩、
4−N−ヘキシル−N−トリルアミノ−2−ヘキシルオ
キシベンゼンジアゾニウム塩などを使用でき、塩として
は、ヘキサフルオロフォスフェート、テトラフルオロボ
レート、1,5−ナフタレンスルホネート、パーフルオ
ロアルキルカルボネート、パーフルオロアルキルスルフ
ォネート、塩化亜鉛塩、塩化錫塩などを挙げることがで
きる。
【0027】また、ロイコ系前駆体としては、トリアリ
ールメタン系前駆体、ジフェニルメタン系前駆体、チア
ジン系前駆体、キサンテン系前駆体、スピロピラン系前
駆体などを使用でき、より具体的には、3,3−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノ)フタリ
ド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,
3−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、3−
(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルイ
ンドール−3−イル)フタリド、3−(o−メチル−p
−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインド
ール−3−イル)、4,4′−ビス(ジメチルアミノ)
ベンズヒドリンベンジルエーテル、N−ハロフェニルロ
イコオーラミン、ローダミン−B−アニリノラクタム、
ローダミン−B−(p−クロロアニリノ)ラクタム、2
−ベンジルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−アニリノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−シクロヘキシルメチルアミノフ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−イソアミル
エチルアミノフルオラン、2−(o−クロロアニリノ)
−6−ジエチルアミノフルオラン、2−オクチルアミノ
−6−ジエチルアミノフルオラン、2−エトキシエチル
アミノ−3−クロロ−2−ジエチルアミノフルオラン、
2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベ
ンジルロイコメチレンブルー、3−メチル−スピロ−ジ
ナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピラン、
3,3′−ジクロロースピロージナフトピラン、3−ベ
ンジルピロジナフトピラン、3−プロピル−スピロ−ジ
ベンゾピラン等を使用できる。
【0028】発色前駆体の第1熱応答性マイクロカプセ
ルに占める割合は、十分量の発色前駆体を確保した状態
で第1熱応答性マイクロカプセルの粒子径を小さくする
観点から、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上
がより好ましく、2質量%以上が更に好ましい。一方、
発色前駆体含有量の上限は特にないが、熱応答性マイク
ロカプセル壁が存在するため、99質量%以下が普通で
ある。また、発色前駆体が高濃度の場合は不溶部分を含
んでいたり固体の場合もある。この様な場合も含め、発
色前駆体の含有量は、60質量%以下、30質量%以
下、10質量%以下などとされる。
【0029】(第2熱応答性マイクロカプセル)顕色剤
を内包する第2熱応答性マイクロカプセルの平均粒子径
は、十分量の顕色剤を確保するために、0.1μm以上
が好ましく、0.3μm以上がより好ましく、0.5μ
m以上が更に好ましい。一方、解像度および発色感度の
観点から、20μm以下が好ましく、10μm以下がよ
り好ましく、5μm以下が更に好ましい。
【0030】顕色剤とは、発色前駆体とカップリング反
応および酸化還元反応(電子の供受反応)等を起して発
色前駆体を発色させるものを言い、使用する発色前駆体
に最適なものが選択される。
【0031】例えば、酸性白土、活性白土、アタバルジ
ャイト、ゼオライト等の粘土物質;安息香酸、サリチル
酸、3,5−ジ−(α−メチルベンジル)サリチル酸な
どの芳香族カルボン酸;芳香族カルボン酸の亜鉛塩、ア
ルミニウム塩、マグネシウム塩などの多価金属塩;フェ
ノールホルムアルデヒド樹脂、フェノールアセチレン樹
脂などのフェノール樹脂;フェノール樹脂の多価金属塩
などを使用できる。
【0032】より具体的には、クレー系顕色剤、レゾル
シン系顕色剤、フロログルシン系顕色剤、ピラゾロン系
顕色剤、ジケトン系顕色剤、オキシジフェニル系顕色
剤、ナフトール系顕色剤、フェノール系顕色剤、フェノ
ールレジン系顕色剤、ビスフェノール系顕色剤、サリチ
ル酸系顕色剤、ヒドロキシ安息香酸エステル系顕色剤な
どを使用でき、例えば、レゾルシン、フロログルシン、
2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナト
リウム、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸モルホリノプ
ロピルアミド、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,
3−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシ−
6−スルフォニルナフタレン、2−ヒドロキシ−3−ナ
フトエ酸アニリド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸エ
タノールアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸オク
チルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N−ド
デシルオキシプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3一ナ
フトエ酸テトラデシルアミド、アセトアニリド、アセト
アセトアニリド、ベンゾイルアセトアニリド、2−クロ
ロ−5−オクチルアセトアセトアニリド、1−フェニル
−3−メチル−5−ビラゾロン、1−(2′−オクチル
フェニル)−3−メチル−5−ピラゾロン、1−
(2′,4′,6′−トリクロロフェニル)−3−ペン
ズアミド−5−ビラゾロン、1−(2′,4′,6′−
トリクロロフエニル)−3−アニリノ−5−ビラゾロ
ン、1−フェニル−3−フェニルアセトアミド−5−ビ
ラゾロン、1−(2−ドデシルオキシフェニル)−2−
メチルカーボネイトシクロヘキサン−3,5−ジオン、
1−(2−ドデシルオキシフェニル)シクロヘキサン−
3,5−ジオン、N−フェニル−N−ドデシルバルビツ
ール酸、N−フェニル−N−(3−ステアリルオキシ)
ブチルバルビツール酸、2,2−ビス(p−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフ
ェニル)ペンタン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、2,2−ビス(4′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジクロロフェニル)プロパン、1,1−(p−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−(p−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、1,1−(p−ヒドロキ
シフェニル)ペンタン、1,1−(p−ヒドロキシフェ
ニル)−2−エチルヘキサン、3,5−ジ(α−メチル
ベンジル)サリチル酸およびその多価金属塩、3,5−
ジ(tert−ブチル)サリチル酸およびその多価金属
塩、3−α,α−ジメチルベンジルサリチル酸およびそ
の多価金属塩、p−ヒドロキシ安息香酸プチル、p−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−
2−エチルヘキシル、p−フェニルフェノ−ル、p−ク
ミルフェノール等を使用する。
【0033】なお、以上の様な顕色剤は、必要に応じて
2種以上を併用することもできる。
【0034】光硬化剤は、第1熱応答性マイクロカプセ
ル及び第2熱応答性マイクロカプセルの少なくとも何れ
か一方に存在していることが好ましい。なぜなら、マイ
クロカプセルの外に光硬化剤が存在する場合と比較し
て、少量の光硬化剤で十分な光硬化を実現できるため、
画像形成層を薄くすることができ、解像度および発色感
度が向上する。また、画像形成層の原料を支持体上に塗
布後、これを乾燥するなどの際に、光硬化剤がマイクロ
カプセル外にあれば、塗布層を形成することが困難な場
合もある。
【0035】光硬化剤は可視光または紫外光により硬化
するものであり、画像形成材および画像形成方法の様態
に応じて、可視光および紫外光の何れで硬化するかを選
択する。この様な光硬化剤は、光硬化主剤および光硬化
開始剤を組合わせて構成できる。この場合、光硬化剤に
可視光または紫外光を照射すると、光硬化開始剤より、
ラジカル、カチオン及びアニオン等の活性種が発生す
る。この活性種により光硬化主剤が重合して、硬化反応
が進行する。なお、必要に応じて、硬化効率を高めるた
めに、機能性顔料および機能性染料などを併用すること
もできる。
【0036】光硬化主剤としては、アクリル酸エステル
系重合性化合物、アクリルアミド系重合性化合物、メタ
クリル酸系重合性化合物、メタクリル酸エステル系重合
性化合物、メタクリルアミド系重合性化合物、無水マレ
イン酸系重合性化合物、マレイン酸エステル系重合性化
合物、スチレン系重合性化合物、ビニルエーテル系重合
性化合物、ビニルエステル系重合性化合物、アリルエー
テル系重合性化合物などを使用でき、より具体的には、
(メタ)アクリル酸およびその塩、(メタ)アクリル酸
エステル類、(メタ)アクリルアミド類;無水マレイン
酸、マレイン酸エステル類;イタコン酸、イタコン酸エ
ステル類;スチレン類;ビニルエーテル類;ビニルエス
テル類;N−ビニル複素環類;アリールエーテル類;ア
リルエステル類などを使用でき、更に具体的には、上記
のうち分子内に複数のビニル基を有する光重合性モノマ
ーを使用することが好ましく、例えば、トリメチロール
プロパンやペンタエリスリトール等の多価アルコール類
の(メタ)アクリル酸エステル;レゾルシノール、ピロ
ガロール、フロログルシノール等の多価フェノール類お
よびビスフェノール類の(メタ)アクリル酸エステル;
(メタ)アクリレート末端エポキシ樹脂;(メタ)アク
リレート末端ポリエステル等が挙げられる。
【0037】中でも、エチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトール
テトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキ
シペンタアクリレート、ヘキサンジオール−1,6−ジ
メタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレー
ト等が特に好ましい。
【0038】光硬化開始剤としては、芳香族カルボニル
系開始剤、アセトフェノン系開始剤、有機過酸化物系開
始剤、有機ハロゲン化物系開始剤、アゾ化合物系開始
剤、染料−ボレート錯体系開始剤、金属アレーン錯体系
開始剤などを使用でき、より具体的には、(η5−2,
4−シクロペンタジエン−1−イル)[(1,2,3,
4,5,6−η)−(1−メチルエチル)ベンゼン]鉄
(1+)ヘキサフルオロホスフェート(1−)、4,
4′−テトラキス(t−ブチルジオキシカルボニル)ベ
ンゾフェノン、ヨードニウム塩、アルキルホウ酸塩など
を使用できる。
【0039】また、光硬化開始剤の他の例として陽イオ
ン染料を使用できる。
【0040】例えば、一般式[BR1234-・D+
(式中、Dは陽イオン染料部分を表し;R1、R2、R3
及びR4は互いに独立にアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、アルカリール基、アルケニル基、アルキニル
基、シクロアルキル基またはアリル基を表す。)で示さ
れる陽イオンボレートであり、中でも、ボレート陰イオ
ンと光還元性の錯体を形成し、陽イオン性メチン、ポリ
メチン、トリアリールメタン、インドリン、チアジン、
オキサジン及びアクリジン染料などが好ましく、陽イオ
ン性シアニン、カルボシアニン、ヘミシアニン、ローダ
ミン及びアゾメチン染料などが好ましい。
【0041】また、シアニン染料、ジアリールケトン誘
導体、多環式キノン、ベンゾインアルキルエーテル、ア
ルコキシフェニルケトン、o−アシル化オキシイミノケ
トン、フェナントレンキノン、ベンゾフェノン、置換ベ
ンゾフェノン、キサントン、チオキサントン、ハロゲン
化化合物、クロロスルホニル及びクロロメチル多核芳香
族化合物、クロロスルホニル及びクロロメチル複素環式
化合物、クロロスルホニル及びクロロメチルベンゾフェ
ノン、フルオレノン、ハロアルカン等を使用できる。
【0042】光硬化剤は、第1熱応答性マイクロカプセ
ル及び第2熱応答性マイクロカプセルの少なくとも何れ
か一方に存在していることが好ましいが、特に第2熱応
答性マイクロカプセルに存在していることが好ましい。
なぜなら、発色前駆体の中には溶解度が比較的低いもの
があるため、光硬化剤を第1熱応答性マイクロカプセル
に内包すると、第1熱応答性マイクロカプセルの粒子径
を十分小さくできない恐れがあるからである。
【0043】更に、第2熱応答性マイクロカプセルに内
包されている顕色剤が可視光または紫外光による光硬化
性であれば、光硬化剤を低減または不使用とできるため
好ましい。光硬化性の顕色剤は、1分子内に発色前駆体
と反応する部位と重合性の部位とを有しており、発色前
駆体を発色させる作用と、必要に応じて光硬化開始剤と
併用されて光の照射により硬化する作用とを有する。
【0044】発色前駆体と反応する部位としては、レゾ
ルシン系反応部位、フロログルシン系反応部位、ピラゾ
ロン系反応部位、ジケトン系反応部位、オキシジフェニ
ル系反応部位、ナフトール系反応部位、フェノール系反
応部位、フェノールレジン系反応部位、ビスフェノール
系反応部位、サリチル酸系反応部位、ヒドロキシ安息香
酸エステル系反応部位などを挙げることができる。ま
た、重合性の部位としては、アクリル酸エステル系重合
性部位、アクリルアミド系重合性部位、メタクリル酸系
重合性部位、メタクリル酸エステル系重合性部位、メタ
クリルアミド系重合性部位、無水マレイン酸系重合性部
位、マレイン酸エステル系重合性部位、スチレン系重合
性部位、ビニルエーテル系重合性部位、ビニルエステル
系重合性部位、アリルエーテル系重合性部位を挙げるこ
とができる。
【0045】なお、必要に応じて、他の光硬化剤、硬化
効率を高めるための増感色素などを併用することもでき
る。
【0046】(熱応答性マイクロカプセルの壁)熱応答
性マイクロカプセルの壁は熱応答性透過膜壁から作製
し、十分な解像度、発色感度および彩度を実現し、混色
を抑制する観点から、水素結合性の熱軟化性樹脂から作
製することが好ましい。熱軟化性樹脂とは所定のガラス
転移温度を有し、所定の軟化温度で溶融することなく軟
化する樹脂を言い、ガラス転移温度および軟化温度は、
画像形成材で使用される材料、発色前駆体と顕色剤とが
反応して発色する温度(発色温度)、増感剤の有無など
を考慮して選択される。発色熱応答性透過膜壁が熱軟化
性樹脂で作製されていれば、発色温度でマイクロカプセ
ルが変形および破損することなく、発色前駆体および顕
色剤がマイクロカプセル壁を通過でき、これらが反応す
ることで発色する。また、水素結合性の樹脂とは、分子
内に水素結合を形成し得る部位を有する樹脂を言う。
【0047】なお、ガラス転移温度は粘弾性法およびD
SC法などにより測定できる。また、Foxらなどによ
る経験式を用いて計算することもできる。粘弾性法によ
る場合、例えば、東洋ボールドウイン(株)製バイブロ
ン(DDV−II−EA型)を用いて、常温から200
℃の範囲で粘弾性の温度変化を測定し(周波数:110
Hz)、得られた粘弾性の温度変化をプロットし、動的
弾性率が急激に低下する温度をガラス転移温度として測
定できる。
【0048】水素結合性の熱軟化性樹脂のガラス転移温
度は20℃以上が好ましく、50℃以上がより好まし
く、一方180℃以下が好ましく、150℃以下がより
好ましい。
【0049】以上の様な観点から、水素結合性の熱軟化
性樹脂としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリウ
レア系樹脂、ポリウレタンウレア系樹脂またはポリアミ
ド系樹脂などが好ましい。
【0050】(熱応答性マイクロカプセルの製造方法)
発色前駆体を内包する第1熱応答性マイクロカプセル
は、界面重合法、in−situ重合法、乳化重合法、
懸濁重合法、スプレードライ法などにより作製できる。
例えば、非水で高沸点であり発色前駆体の保持能力に優
れる溶媒と、発色前駆体とを混合する。これに、イソシ
アネート等の熱応答性透過膜壁の原料を加え、更に水お
よび乳化剤を添加し、乳化剤存在下の水系でイソシアネ
ートと水とを反応させ、例えばポリウレタンウレアの熱
応答性透過膜壁を成膜する。
【0051】非水の溶媒は水中で油滴を形成し、油滴の
表面でイソシアネートと水とが反応し、発色前駆体は溶
媒層に存在しているため、発色前駆体を内包する第1熱
応答性マイクロカプセルを得ることができる。溶媒とし
ては、非水系で油滴の形成能に優れていることが好まし
い。また、熱応答性透過膜壁の成膜の際に溶媒が揮発し
ボイドが形成され熱応答性マイクロカプセルの内容物が
漏れることを抑制するため、高沸点であることが好まし
い。更に、発色前駆体の十分量を確保するために、発色
前駆体の保持能力に優れているものが好ましい。なお、
発色前駆体の保持能力とは、発色前駆体を溶解および分
散状態で保持し、水中に発色前駆体が移動することを抑
制する能力をいう。この様な観点から、溶媒としては、
フタル酸ジブチル(DBP)、リン酸トリフェニル、リ
ン酸トリクレジル等が好ましい。
【0052】また、乳化剤としては、油滴の安定性の観
点から、ポリビニルアルコール、ゼラチン、アラビアゴ
ム、ヘキサエチルセルロース、メチルセルロース、ドデ
シルベンゼンスルフォン酸ナトリウム等を用いることが
できる。
【0053】一方、顕色剤を内包する第2熱応答性マイ
クロカプセルは、例えば以下の方法により生産性良好に
作製できる。
【0054】先ず、25℃における動粘度が1〜200
mm2/秒で非水性の低極性液媒体存在下において、顕
色剤を十分に粉砕し微粉化する。その後、粉砕され微粉
化された顕色剤を含有する低極性液媒体に、高極性液媒
体を混合して、顕色剤を低極性液媒体から高極性液媒体
へ移送する。
【0055】低極性液媒体中で顕色剤を粉砕した直後
は、顕色剤が低極性液媒体中に分散した状態となってい
る。この分散混合液に高極性液媒体を添加しホモジナイ
ザー等を用いて混合すると、低極性液媒体層に存在して
いた顕色剤は高極性液媒体層に移動し、顕色剤が存在す
る媒体が低極性液媒体から高極性液媒体に置換される。
この理由は明らかではないが、顕色剤の表面の媒体に対
する親和性の相違に起因すると考えられる。また、この
現象は、相転移の1種であるとも考えられる。
【0056】この様な方法を採用すれば、濾過および遠
心などの操作により低極性液媒体を顕色剤から除去する
必要がないため、顕色剤が塊状となる等により粗粉とな
ることが抑制される。結果として、十分に微粉化された
顕色剤を内包する第2熱応答性マイクロカプセルを得る
ことができる。顕色剤が十分微粉であれば、十分な解像
度、発色感度および彩度を実現でき、混色が抑制された
画像形成材を製造できる。
【0057】この様な観点から、顕色剤の平均粒子径は
20μm以下が好ましく、10μm以下がより好まし
く、5μm以下が更に好ましい。一方、顕色剤はより微
粉であることが好ましいが、顕色剤の粉砕を速やかに完
了し十分な生産性を確保する観点から、0.01μm以
上が好ましく、0.1μm以上がより好ましく、0.3
μm以上が更に好ましく、0.5μm以上が最も好まし
い。なお、顕色剤の平均粒子径はとしては、体積平均粒
子径を例えばCoulter Electronics
社(英国)製コールターマルチサイダーを用いて測定で
きる。
【0058】また、十分に微粉な顕色剤を得るために
は、低極性液媒体が顕色剤の粉砕能に優れていることが
好ましく、この観点から低極性液媒体の25℃における
動粘度は、1mm2/秒以上が好ましく、一方、低粘度
であることが好ましく、具体的には200mm2/秒以
下が好ましく、100mm2/秒以下がより好ましく、
50mm2/秒以下が更に好ましく、20mm2/秒以下
が最も好ましい。なお、低極性液媒体の動粘度は、自由
落下式の毛細管粘度計を用いて測定される。
【0059】更に、低極性液媒体が非水系であれば、顕
色剤および高極性液媒体に水分が混入することを避けら
れる。また、濾過、遠心、加熱および減圧などの操作に
より水分を顕色剤から除去する必要がないため、顕色剤
が塊状となる等により粗粉となることを抑制できる。結
果として、水分を含まず十分に微粉化された顕色剤を内
包する第2熱応答性マイクロカプセルを製造できる。
【0060】以上の様な観点から、低極性液媒体は液状
オイルであることが好ましく、液状オイルとしては、流
動パラフィン、天然パラフィン、合成パラフィン、パラ
フィン炭化水素、アルキルナフテン炭化水素、炭素数5
〜20の飽和脂肪族鎖状炭化水素、炭素数5〜20の飽
和脂肪族環状炭化水素、炭素数5〜20の芳香族炭化水
素およびシリコーンオイル等が好ましく、中でも流動パ
ラフィン及びシリコーンオイルが好ましく、安価である
等の理由から流動パラフィンが好ましい。なお、これら
の液状オイルは、必要に応じて2種以上を併用すること
もできる。
【0061】粉砕の方法としては、ビーズミル、ボール
ミル、ローラーミル、回転粉砕機、遊星ミル、攪拌ミル
等を利用し、顕色剤を十分粉砕する観点から湿式粉砕法
が好ましい。
【0062】また、顕色剤の低極性液媒体中に占める割
合は、顕色剤を十分粉砕する観点から、50質量%以下
が好ましく、30質量%以下がより好ましく、20質量
%以下が更に好ましく、一方、生産効率の観点から普通
1質量%以上とする。
【0063】粉砕後に顕色剤を低極性液媒体から高極性
液媒体に移送する際、使用する高極性液媒体の容量を十
分小さくすることにより、顕色剤の濃度を十分高めるこ
とができるため、十分量の顕色剤を確保できる。更に、
第2熱応答性マイクロカプセルの粒子径を小さくするこ
ともできる。この結果、十分な解像度、発色感度および
彩度を実現でき、混色が抑制された画像形成材を製造で
きる。
【0064】この様な観点から、高極性液媒体の使用量
は、低極性液媒体の1質量部に対して100質量部以下
が好ましく、20質量部以下がより好ましく、5質量部
以下が更に好ましく、1質量部以下が更には好ましく、
0.5質量部以下が最も好ましい。一方、顕色剤の十分
な移送を実現するために、0.001質量部以上が好ま
しく、0.02質量部以上がより好ましく、0.1質量
部以上が更に好ましい。
【0065】また、同様の観点から、高極性液媒体中の
顕色剤の濃度は、0.01質量%以上が好ましく、0.
02質量%以上がより好ましく、0.05質量%以上が
更に好ましく、一方、20質量%以下が好ましく、10
質量%以下がより好ましく、5質量%以下が更に好まし
い。
【0066】光硬化剤を内包する第2熱応答性マイクロ
カプセルを作製する場合は、第2熱応答性マイクロカプ
セルの内容物量を低減し粒子径を小さくする、また製造
工程を簡略化する等の観点から、高極性液媒体として光
硬化剤を用いることが好ましい。
【0067】また、光硬化剤として光硬化主剤と光硬化
開始剤との混合物を用いる場合は、光硬化開始剤の不要
な反応を避けるために、高極性液媒体として光硬化主剤
を用いることが好ましい。
【0068】高極性液媒体として用いる光硬化主剤とし
ては、第1熱応答性カプセルの場合と同様の観点から、
非水系で油滴の形成能に優れていることが好ましく、高
沸点であることが好ましく、顕色剤の保持能力に優れて
いるものが好ましい。
【0069】これらの観点から、高極性液媒体として用
いる光硬化主剤の具体例として、アクリル酸エステル系
重合性化合物、アクリルアミド系重合性化合物、メタク
リル酸系重合性化合物、メタクリル酸エステル系重合性
化合物、メタクリルアミド系重合性化合物、無水マレイ
ン酸系重合性化合物、マレイン酸エステル系重合性化合
物、スチレン系重合性化合物、ビニルエーテル系重合性
化合物、ビニルエステル系重合性化合物、アリルエーテ
ル系重合性化合物などを使用でき、中でも(メタ)アク
リル系モノマー、(メタ)アクリル系オリゴマー、ポリ
エステルアクリレート(粘度:100〜15,000P
a・s)が好ましい。
【0070】なお、顕色剤が光硬化性の場合は、高極性
液媒体として光硬化剤に限らず、非水系で油滴の形成能
に優れており、高沸点であり、光硬化性顕色剤の保持能
力に優れていれば良い。
【0071】高極性液媒体に顕色剤を移送後は、顕色剤
を含む高極性液媒体を回収する。高極性液媒体として光
硬化主剤を用いる場合、光硬化主剤に顕色剤を移送した
後に光硬化開始剤を混合するが、その際、光硬化開始剤
を含有する光硬化主剤を別途調製し、これと顕色剤を含
有する光硬化主剤とを混合することにより、光硬化開始
剤の添加濃度の精度を上げることができる。
【0072】その後、例えば水と反応して第2熱応答性
マイクロカプセル壁を形成するものとして、熱応答性透
過膜壁の原料を加え、第2熱応答性マイクロカプセルの
原料を調製する。そして、得られた第2熱応答性マイク
ロカプセルの原料に水および乳化剤を混合し、乳化剤存
在下の水系で熱応答性透過膜壁原料と例えば水とを反応
させ、熱応答性透過膜壁を成膜し、第2熱応答性マイク
ロカプセル壁を形成する。
【0073】以上より、顕色剤および光硬化主剤を内包
し、光硬化開始剤を更に内包し、熱応答性透過膜壁から
なる第2熱応答性マイクロカプセルを得ることができ
る。
【0074】(増感剤)本発明者らは、新たな増感剤に
ついても鋭意検討した結果、熱応答性マイクロカプセル
の壁が水素結合性の熱軟化性樹脂から作製されている場
合、非環式脂肪族多価アルコールが優れた増感剤として
作用することを見出した。その理由は明らかではない
が、非環式脂肪族多価アルコールが水素結合性の熱軟化
性樹脂に作用し、発色前駆体および顕色剤の熱応答性マ
イクロカプセル壁の通過性が向上するためだと考えられ
る。このため、解像度および発色感度が向上する。
【0075】また、特に彩度が向上する。この理由は明
らかではないが、非環式脂肪族多価アルコールが水素結
合性の熱軟化性樹脂に作用し、発色前駆体および顕色剤
の熱応答性マイクロカプセル壁の通過性が向上するため
だと考えられる。また、非環式脂肪族多価アルコールが
熱軟化性樹脂内の水素結合に影響し、ガラス転移温度を
低下させるためだと考えられる。更に、非環式脂肪族多
価アルコールが熱軟化性樹脂に対し可塑剤作用を有して
いるためだとも考えられる。
【0076】以上の場合、発色前駆体および顕色剤は、
熱応答性マイクロカプセルの外表面および外側で反応し
発色すると考えられ、このため鮮やかな色を発色するこ
とができ、彩度が向上すると考えられる。
【0077】また、発色前駆体および顕色剤が、熱応答
性マイクロカプセルの内表面および内側で反応し発色す
るとしても、鮮やかな色を発色することができ、彩度が
向上すると考えられる。
【0078】一方、発色温度より低温では、熱応答性マ
イクロカプセル壁に十分なバリア性が要求される。発色
前駆体および顕色剤が熱応答性マイクロカプセル壁を通
過せず、発色が十分抑制される必要があるからである。
この様な理由から、非環式脂肪族多価アルコールは熱応
答性マイクロカプセルの外側に存在していることが好ま
しく、発色温度より低温では非流動性であることが好ま
しい。この場合、発色温度より低温では非環式脂肪族多
価アルコールが熱応答性マイクロカプセル壁に作用する
ことが抑制され、発色前駆体および顕色剤が熱応答性マ
イクロカプセル壁を通過することが抑制される。また、
発色温度以上では、非環式脂肪族多価アルコールは溶融
し、熱応答性マイクロカプセル壁に十分作用することが
好ましい。
【0079】上記の様な観点から、非環式脂肪族多価ア
ルコールの融点は30℃以上が好ましく、40℃以上が
より好ましく、50℃以上が更に好ましく、一方、20
0℃以下が好ましく、150℃以下がより好ましく、1
00℃以下が更に好ましい。
【0080】また、非環式脂肪族多価アルコールとして
は、増感作用の強さ及び融点を考慮して、多価アルカノ
ールアルキルが好ましく、以下の一般式(I)で示され
る多価アルカノールアルキルがより好ましい;
【0081】
【化1】 式中、R1は炭素数1〜12のアルキル基を表し、R2
4は独立に炭素数1〜12のアルキレン基を表す。
【0082】以上の中でも、トリメチロールメタン、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメ
チロールブタン、トリエチロールメタン、トリエチロー
ルエタン、トリエチロールプロパン、トリエチロールブ
タン等が好ましく、特に、トリメチロールプロパン(T
MP)が好ましい。なお、必要に応じて、2種以上の非
環式脂肪族多価アルコールを併用することもできる。
【0083】これらの非環式脂肪族多価アルコールを使
用することにより、PBOP及びTBP等の芳香族ヒド
ロキシ化合物と比較して、彩度を格段に向上することが
できる。
【0084】なお、非環式脂肪族多価アルコールの画像
形成層に占める割合は、性能のバランスを考慮して決定
され、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がさらに
好ましく、3.5質量%以上がより好ましく、一方、3
5質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好まし
く、25質量%以下が更に好ましい。
【0085】(層間保護層)画像形成層の構造として
は、互いに異なる色を発色する顕色剤を含む複数種の第
2熱応答性マイクロカプセルを単一の画像形成層に存在
させる場合や、2層以上の十分薄い画像形成層を積層
し、各層は互いに異なる顕色剤を含む第2熱応答性マイ
クロカプセルを含有する積層構造とする場合もある。積
層構造の場合、例えば、支持体側からシアン(C)を発
色する層、マゼンタ(M)を発色する層、イエロー
(Y)を発色する層を積層する。
【0086】画像形成層が複数積層されている場合、各
層間で成分の混合が起きないように、十分なバリア性を
有する層間保護層を各層間に形成することが好ましい。
特に、非環式脂肪族多価アルコールを使用する場合、非
環式脂肪族多価アルコールは熱応答性マイクロカプセル
壁のみならず、層間保護層にも作用するため、層間保護
層には特に高いバリア性が要求される。
【0087】この観点から、溶融法により成膜された層
間保護層が好ましい。溶融法により成膜された層間保護
層は、溶剤を揮発して作製されるキャストフィルム等と
比較してボイドが少なく、高いバリア性を有していると
考えられる。
【0088】また、層間保護層は、熱応答性マイクロカ
プセル壁のガラス転移温度より低温で溶融法により成膜
されることが好ましい。層間保護層を低温で形成できれ
ば、成膜の際に、発色前駆体および顕色剤が熱応答性マ
イクロカプセル壁を通過して混合され反応して発色する
ことが抑制される。この観点から、層間保護層の成膜温
度は60℃以下が好ましく、55℃以下がより好まし
く、50℃以下が更に好ましい。一方、十分なバリア性
を有する層間保護層を得るために、10℃以上が好まし
く、20℃以上がより好ましく、30℃以上が更に好ま
しい。
【0089】以上の様な理由より、溶融法により成膜さ
れる層間保護層を画像形成層の間に配置することによ
り、高い解像度、発色感度および彩度を実現でき、混色
を抑制できる。
【0090】層間保護膜の製造方法としては、先ず層間
保護層の原料樹脂を含むサスペンジョンを塗布し、10
〜60℃で乾燥して塗布層を形成し、得られた塗布層を
熱応答性透過膜壁のガラス転移温度より低温で溶融して
フィルムとする方法が好ましい。サスペンジョンを使用
することにより、高いバリア性を有する層間保護層が形
成できる。また、より高いバリア性を有する層間保護層
を生産性良好に形成する観点から、サスペンジョン中の
原料樹脂の平均粒子径は、0.05μm以上が好まし
く、0.1μm以上がより好ましく、一方、10μm以
下が好ましく、5μm以下がより好ましい。
【0091】また、層間保護膜の製造方法としては、先
ず層間保護層の原料樹脂を含むペーストレジンを塗布
し、10〜60℃で乾燥して塗布層を形成し、得られた
塗布層を熱応答性透過膜壁のガラス転移温度より低温で
溶融してフィルムとする方法が好ましい。ペーストレジ
ンを使用することにより、高いバリア性を有する層間保
護層を形成できる。また、より高いバリア性を有する層
間保護層を生産性良好に形成する観点から、ペーストレ
ジン中の原料樹脂の平均粒子径は、0.05μm以上が
好ましく、0.1μm以上がより好ましく、一方、10
μm以下が好ましく、5μm以下がより好ましい。
【0092】なお、サスペンジョン及びペーストレジン
のマトリックスは水系が好ましい。
【0093】更に必要に応じて、可塑剤、安定剤、粘度
低下剤、希釈剤、オルガノゾル等を含有するサスペンジ
ョン及びペーストレジンも使用できる。
【0094】原料樹脂としては、成膜性、得られる層間
保護層の十分なバリア性などの観点から、塩化ビニル系
樹脂、アクリル系樹脂またはスチレン系樹脂が好まし
く、中でも塩化ビニル系樹脂が好ましい。
【0095】塩化ビニル系樹脂としては、例えば、ポリ
塩化ビニル、酢酸ビニルと塩化ビニルとの共重合体、塩
化ビニリデンと塩化ビニルとの共重合体、アクリロニト
リルと塩化ビニルとの共重合体、(メタ)アクリル酸エ
ステルと塩化ビニルとの共重合体、スチレンと塩化ビニ
ルとの共重合体、ビニルエーテルと塩化ビニルとの共重
合体、マレイン酸およびマレイン酸エステルと塩化ビニ
ルとの共重合体、脂肪族ビニルと塩化ビニルとの共重合
体、エチレンと塩化ビニルとの共重合体、プロピレンと
塩化ビニルとの共重合体などを使用でき、更に第3のモ
ノマーを共重合させることもできる。
【0096】これらの中でも、酢酸ビニルと塩化ビニル
との共重合体(酢ビ・塩ビ)が好ましい。なお、共重合
の場合、塩化ビニルと共重合されるモノマーの含有率は
40モル%以下が好ましく、30モル%以下が更に好ま
しい。
【0097】アクリル系樹脂としては、例えば、ポリ
(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニルと(メタ)ア
クリル酸エステルとの共重合体、塩化ビニリデンと(メ
タ)アクリル酸エステルとの共重合体、アクリロニトリ
ルと(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体、塩化ビ
ニルと(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体、スチ
レンと(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体、ビニ
ルエーテルと(メタ)アクリル酸エステルとの共重合
体、マレイン酸およびマレイン酸エステルと(メタ)ア
クリル酸エステルとの共重合体、脂肪族ビニルと(メ
タ)アクリル酸エステルとの共重合体、エチレンと(メ
タ)アクリル酸エステルとの共重合体、プロピレンと
(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体などを使用で
き、更に第3のモノマーを共重合させることもできる。
【0098】これらの中でも、酢酸ビニルと(メタ)ア
クリル酸エステルとの共重合体が好ましい。なお、共重
合の場合、(メタ)アクリル酸エステルと共重合される
モノマーの含有率は40モル%以下が好ましく、30モ
ル%以下が更に好ましい。
【0099】スチレン系樹脂としては、ポリスチレン、
酢酸ビニルとスチレンとの共重合体、塩化ビニリデンと
スチレンとの共重合体、アクリロニトリルとスチレンと
の共重合体、(メタ)アクリル酸エステルとスチレンと
の共重合体、塩化ビニルとスチレンとの共重合体、ビニ
ルエーテルとスチレンとの共重合体、マレイン酸および
マレイン酸エステルとスチレンとの共重合体、脂肪族ビ
ニルとスチレンとの共重合体、エチレンとスチレンとの
共重合体、プロピレンとスチレンとの共重合体などを使
用でき、スチレンとしてはα置換体の様なスチレン誘導
体も使用でき、、更に第3のモノマーを共重合させるこ
ともできる。
【0100】これらの中でも、酢酸ビニルとスチレンと
の共重合体が好ましい。なお、共重合の場合、スチレン
と共重合されるモノマーの含有率は40モル%以下が好
ましく、30モル%以下が更に好ましい。
【0101】以上の様にして作製される層間保護層の層
厚は、十分なバリア性を得るために、1μm以上が好ま
しく、2μm以上がより好ましく、3μm以上が更に好
ましく、一方、高い解像度、発色感度および彩度を維持
するために、30μm以下が好ましく、20μm以下が
より好ましく、15μm以下が更に好ましい。
【0102】(画像形成層が単層の画像形成材)図1に
は、画像形成層が単層の場合の画像形成材の具体例を示
した。支持体110上には1層の画像形成層111が積
層され、画像形成層は、発色前駆体112を内包する第
1熱応答性マイクロカプセル113を含有している。ま
た、画像形成層は、顕色剤114〜116のそれぞれ
と、光硬化主剤117a及び光硬化開始剤117bとを
含有する第2熱応答性マイクロカプセル118〜120
も含有している。
【0103】支持体としては、中性紙、酸性紙、コーテ
ィツドペーパー、ラミネート紙などの紙類;ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム、3酢酸セルロースフイル
ム、ポリエチレンフイルム、ポリスチレンフイルム、ポ
リカーボネートフイルム等のフイルム類;アルミニウ
ム、亜鉛、銅などの金属板;これらの支持体表面に表面
処理、下塗、金属蒸着処理などの各種処理を施したもの
等を使用できる。
【0104】画像形成層は、シアン(C)発色用の顕色
剤114を内包する第2熱応答性マイクロカプセル11
8と、マゼンタ(M)発色用の顕色剤115を内包する
第2熱応答性マイクロカプセル119と、イエロー
(Y)発色用の顕色剤116を内包する第2熱応答性マ
イクロカプセル120とを含んでいる。
【0105】これらの熱応答性マイクロカプセルは、バ
インダー121中に保持されている。また、バインダー
中で熱応答性マイクロカプセルの外側には、非環式脂肪
族多価アルコール122としてTMPが分散されてい
る。なお、バインダーとしては、ポリビニルアルコー
ル、澱粉、ゼラチン、アラビアゴム等を使用できる。
【0106】以上の様な画像形成材は、次の様にして製
造できる。先ず、第1熱応答性マイクロカプセル及び第
2熱応答性マイクロカプセルを、それぞれ調製し、水系
エマルジョンを得る。得られた水系エマルジョンを混合
し、これにTMP及びバインダーを添加して画像形成層
原料を調製する。得られた画像形成層原料は、ブレード
コーター、ロッドコーター、ナイフコーター、ロールド
クターコーター、リバースロールコーター、トランスフ
ァーロールコーター、グラビアコーター、キスロールコ
ーター、カーテンコーター、エクストルージョンコータ
ー等を利用して塗布され、10〜60℃で例えば送風乾
燥して水分を除去することにより、画像形成層が得られ
る。
【0107】画像形成層は、熱応答性マイクロカプセル
の粒子径を十分小さくすることによって、薄膜とできる
ため、十分な解像度および発色感度を実現できる。具体
的には、200μm以下が好ましく、150μm以下が
より好ましく、100μm以下が更に好ましい。一方、
十分な発色強度を確保する観点から、5μm以上が好ま
しく、10μm以上がより好ましく、20μm以上が更
に好ましい。
【0108】なお、画像形成層には、必要に応じて、塩
基、分光増感剤などを更に添加することもできる。
【0109】更に、画像形成層上には、ポリビニルアル
コール、スチレンブタジエンゴム、ゼラチン等からな
り、厚み1〜5μmの表面保護層123等を、必要に応
じて積層することもできる。
【0110】画像形成層が単層の場合、画像形成材全体
を薄くすることができ、構造も簡便である。
【0111】(画像形成層が多層の画像形成材)図2に
は、画像形成層が多層の場合として、3原色に対応して
3層の画像形成層211〜213が支持体210上に積
層されている画像形成材の具体例を示した。各画像形成
層は、発色前駆体221を内包する第1熱応答性マイク
ロカプセル222と、非環式脂肪族多価アルコール22
3として非流動性状のTMPとを、バインダー224中
に保持しており、画像形成層が単層の場合と同様にして
作製される。但し、各画像形成層は、異なる色に対応す
る顕色剤214〜216を内包する第2熱応答性マイク
ロカプセル217〜219を、それぞれ含有している。
【0112】光硬化剤220は光硬化主剤および光硬化
開始剤を含んでおり、第2熱応答性マイクロカプセルに
内包されている。そして、支持体側から、シアン(C)
発色用の顕色剤214を内包する第2熱応答性マイクロ
カプセル217を有する画像形成層211と、マゼンタ
(M)発色用の顕色剤215を内包する第2熱応答性マ
イクロカプセル218を有する画像形成層212と、イ
エロー(Y)発色用の顕色剤216を内包する第2熱応
答性マイクロカプセル219を有する画像形成層213
とが積層されている。
【0113】なお、色に関する積層の順番は、各色の濃
さ等を考慮して決定され、例えば支持体側から、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順とする。
【0114】また、各画像形成層の間には、酢ビ・塩ビ
からなる層間保護層225及び226が形成されてい
る。
【0115】各画像形成層の厚さは、マイクロカプセル
の粒子径を十分小さくすることによって、薄膜とできる
ため、十分な解像度および発色感度を実現できる。具体
的には、150μm以下が好ましく、100μm以下が
より好ましく、50μm以下が更に好ましく、30μm
以下が最も好ましい。一方、十分な発色強度を確保する
観点から、2μm以上が好ましく、5μm以上がより好
ましく、8μm以上が更に好ましい。
【0116】また、同様の理由から、3層の画像形成層
と層間保護層との全体の層厚は、10μm以上が好まし
く、20μm以上がより好ましく、30μm以上が更に
好ましく、一方、300μm以下が好ましく、200μ
m以下がより好ましく、100μm以下が更に好まし
い。
【0117】なお、画像形成層が多層の場合も、厚み1
〜5μmの表面保護層227等を必要に応じて積層す
る。
【0118】画像形成層が複数積層されている場合、単
層と比べ全体が厚くなったり、構造が複雑となる場合が
あるが、得られる画像の品位は良好である。
【0119】(画像の形成方法)以上の様にして作製さ
れた画像形成材上には、感光感熱方式によりフルカラー
画像を形成することができる。
【0120】先ず、色の違いに対応する光を画像形成材
に照射し、光硬化剤を硬化してネガ型潜像を形成する。
潜像を作製するための露光は、1回の工程で行う場合も
あれば2回以上の工程で行うこともあり、画像形成材の
構造、得られる画像品位および作業性などを考慮して決
定される。
【0121】次に、潜像が形成された画像形成材を、所
定の温度に加熱する。加熱により、熱応答性マイクロカ
プセルに内包される発色前駆体および顕色剤が熱応答性
透過膜壁を通過して、熱応答性マイクロカプセル外部に
拡散する。このため、発色前駆体および顕色剤が接触し
反応することにより、発色する。この結果、潜像が現像
される。
【0122】現像のための加熱工程も、1回の工程で行
う場合もあれば2回以上の工程で行うこともあり、画像
形成材の構造、得られる画像品位および作業性などを考
慮して決定される。例えば、画像形成層が3層形成され
ており、各層の画像形成層に含まれる第2熱応答性マイ
クロカプセルの壁を構成する熱応答性透過膜のガラス転
移温度が異なる場合は、異なる温度で加熱を3回行い、
各色で現像を行う。また、露光により光硬化剤が硬化さ
れている場合は、1回の加熱により現像を行えるため好
ましい。更に、現像後は、必要に応じて更に露光および
加熱などを行い、画像の定着を行う場合もある。
【0123】以上の様に、画像形成層に光硬化剤を存在
させておき、露光により非発色領域を硬化してネガ型潜
像を形成し、加熱により現像する感光感熱方式に依れ
ば、少量の熱エネルギーにより十分な解像度の画像が得
られる。
【0124】本発明の画像形成材は、複写機およびプリ
ンター等の画像形成装置に好適に使用され、特にフルカ
ラーの画像形成に好適である。
【0125】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限される
ものではない。なお、特に明記しない限り、試薬等は市
販の高純度品を使用した。
【0126】(解像度)解像度は、DPIとカラーバラ
ンスとを考慮して、良好(○)、実用に耐え得る程度
(△)、不良(×)の3段階で評価した。
【0127】(発色感度)画像形成材を所定の温度で3
0秒〜1分間保温し、発色の状態を確認し、十分な感度
がある(○)、実用に耐え得る程度の感度である
(△)、感度が不足している(×)の3段階で評価し
た。
【0128】(彩度)カプセル等が存在せず発色前駆体
および顕色剤のみが存在する状態で、発色前駆体および
顕色剤が反応した際に得られる画像が最も鮮やかである
とし、実際の画像形成材により得られた画像の彩度を、
極めて鮮やかである(○)、鮮やかである(△)、くす
んでいる(×)の3段階で評価した。
【0129】(混色)標準画像と、標準画像をシアン
(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)に色分解し
た画像をそれぞれ形成し、標準画像と色分解された画像
とを比較することにより、混色の程度を、混色が確認さ
れない(○)、僅かに混色が確認される(△)、混色が
確認される(×)の3段階で評価した。
【0130】(実施例1)画像形成材1 発色前駆体として9質量部の大東ケミックス社製ジアゾ
ニウム塩(商品名:DH−300PF6)を、溶媒とし
て171質量部のDBPに40℃で溶解し、イソシアネ
ートモノマー(三井武田ケミカル(株)製、商品名:タ
ケネートD110N)160質量部を混合した。これ
に、279質量部の水と乳化剤として21質量部のクラ
レ社製ポリビニルアルコール(商品名:PVA117)
とを添加し、ホモジナイザーにより乳化後、40℃で2
0時間反応して、平均粒子径1μmの第1熱応答性マイ
クロカプセルを得た。これをイオン交換樹脂(オルガノ
社製、商品名:アンバーライトMB−3)を用いて精製
し、50質量%の第1熱応答性マイクロカプセルを含む
水系エマルジョン600質量部を調製した。
【0131】一方、シアン(C)用の顕色剤として2質
量部の2−Hydroxy−3−naphthalen
e−3−carboxylic acid morph
olinopropylamideを、低極性液液媒体
として25℃での動粘度が15mm2/秒の流動パラフ
ィン18質量部の存在下、ビーズミルにより平均粒子径
が0.5μmとなるまで粉砕した。その後、得られたス
ラリーを8質量部の光硬化主剤であるポリエステルアク
リレート(粘度:6,000〜12,000Pa・s)
と混合して、顕色剤を光硬化主剤に移送した。また、別
に光硬化開始剤として1,1’−ジ−n−ヘプチル−
3,3,3’,3’−テトラメチルインドジカルボシア
ニン−トリフェニル−n−ブチルボレートを1質量%溶
解した光硬化主剤のポリエステルアクリレート(粘度:
6,000〜12,000Pa・s)190質量部を用
意し、顕色剤を含む硬化主剤と混合した。得られた混合
物に、イソシアネート、水および乳化剤を第1熱応答マ
イクロカプセルの場合と同様に添加および反応すること
により、平均粒子径が2μmの第2熱応答性マイクロカ
プセルを得た。これを用いて、50質量%の第2熱応答
性マイクロカプセルを含む水系エマルジョン600質量
部を調製した。
【0132】なお、得られた第2熱応答性マイクロカプ
セルの電子顕微鏡写真を図3に示す。第2熱応答性マイ
クロカプセルが実際に形成されていることが分かる。
【0133】更に同様にして、顕色剤がマゼンタ(M)
用の4−ヒドロキシ−1−メチル−2−キノロンであ
り、光硬化開始剤がマゼンタ(M)用の1,1’−ジ−
n−ヘプチル−3,3,3’,3’−テトラメチルイン
ドカルボシアニントリフェニル−n−ブチルボレートで
ある第2熱応答性マイクロカプセルを作製した。
【0134】また、顕色剤がイエロー(Y)用の2,4
−ジメトキシアセトアセトアニリドであり、光硬化開始
剤がイエロー(Y)用の3,3−ジメチル−1−ヘプチ
ルインド−3’−ヘプチルチアシアニン−トリフェニル
−n−ブチルボレートである第2熱応答性マイクロカプ
セルを作製した。
【0135】以上で得られた熱応答マイクロカプセルを
含む水系エマルジョン100質量部に対し、増感剤とし
て5質量部のTMPと、バインダーとして重量平均分子
量が1,700のポリビニルアルコールを4質量部とを
混合し、画像形成層原料を調製した。これを、厚み20
0μmのコート紙よりなる支持材上に塗布し40℃で乾
燥して、厚み100μmの画像形成層を1層作製した。
この画像形成層上に、厚み2μmのポリビニルアルコー
ルからなる表面保護層を更に積層して、画像形成材1を
得た。
【0136】得られた画像形成材1の性能を、現像温度
90℃及び現像時間20秒の条件で評価したところ、解
像度:○、発色感度:○、彩度:○、混色:○であっ
た。
【0137】(実施例2)画像形成材2 画像形成材1の場合と同様にして、第1熱応答性マイク
ロカプセルを含む水系エマルジョンと、各色用の第2熱
応答性マイクロカプセルを含む水系エマルジョンとを調
製した。
【0138】次に、第1熱応答性マイクロカプセルを含
む水系エマルジョン10質量部と、シアン(C)用の第
2熱応答性マイクロカプセルを含む水系エマルジョン1
0質量部と、1質量部のTMPと、重量平均分子量1,
700のポリビニルアルコール1質量部とを混合し、シ
アン(C)用の画像形成層原料を調製した。これを、厚
み200μmのコート紙よりなる支持材上に塗布し40
℃で乾燥して、厚み30μmのシアン(C)用画像形成
層を作製した。
【0139】更に、得られたシアン(C)用の画像形成
層上に、酢ビ・塩ビ共重合体を50質量%含有するサス
ペンジョン(日信化学社製、商品名:ビニブラン38
0)を塗布し40℃で乾燥した。これを50℃で溶融す
ることにより、厚み10μmの層間保護層を形成した。
【0140】引続き、シアン(C)用の画像形成層の場
合と同様にして、マゼンタ(M)用の画像形成層を形成
後、層間保護層を作製し、更に、イエロー(Y)用の画
像形成層を形成した。そして、厚み2μmのポリビニル
アルコールからなる表面保護層を積層し、画像形形成材
2を得た。
【0141】得られた画像形成材2の性能を、現像温度
90℃及び現像時間20秒の条件で評価したところ、解
像度:○、発色感度:○、彩度:○、混色:○であっ
た。
【0142】(比較例1)画像形成材3 画像形成材1の場合と同様にして、第1熱応答性マイク
ロカプセルを含む水系エマルジョンを調製した。
【0143】一方、顕色剤を内包するカプセルは製造せ
ず、乳化液として画像形成層が1層の場合の画像形成材
3を作製した。
【0144】得られた画像形成材3の性能を、現像温度
90℃及び現像時間20秒の条件で評価したところ、解
像度:×、発色感度:×、彩度:×、混色:○であっ
た。
【0145】(比較例2)画像形成材4 画像形成材2の場合と同様にして、第1熱応答性マイク
ロカプセルを含む水系エマルジョンを調製した。
【0146】一方、顕色剤を内包するカプセルは製造せ
ず、乳化液として画像形成層が3層の場合の画像形成材
4の作製を試みたが、積層体を形成できなかった。
【0147】なお、仮に積層体を作製でき、層間保護層
をポリビニルアルコール及びスチレン・ブタジエンゴム
(SBR)等のキャストフィルムから作製した場合、評
価は、解像度:×、発色感度:×、彩度:×、混色:×
となると考えられる。
【0148】
【発明の効果】発色前駆体および顕色剤を異なる熱応答
性マイクロカプセルに内包し、熱応答性マイクロカプセ
ルは単層(シングルマイクロカプセル)とすることによ
り、高い解像度、発色感度および彩度を実現でき、混色
を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成材の構造を説明するたの模式的断面図
である。
【図2】画像形成材の構造を説明するたの模式的断面図
である。
【図3】第2熱応答性マイクロカプセルの電子顕微鏡写
真である。
【符号の説明】
110 支持体 111 画像形成層 112 発色前駆体 113 第1熱応答性マイクロカプセル 114 顕色剤 115 顕色剤 116 顕色剤 117a 光硬化主剤 117b 光硬化開始剤 118 第2熱応答性マイクロカプセル 119 第2熱応答性マイクロカプセル 120 第2熱応答性マイクロカプセル 121 バインダー 122 非環式脂肪族多価アルコール 123 表面保護層 210 支持体 214 顕色剤 215 顕色剤 216 顕色剤 217 第2熱応答性マイクロカプセル 218 第2熱応答性マイクロカプセル 219 第2熱応答性マイクロカプセル 220 光硬化剤 221 発色前駆体 222 第1熱応答性マイクロカプセル 223 非環式脂肪族多価アルコール 224 バインダー 225 層間保護層 226 層間保護層 227 表面保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/38 511 B41M 5/18 D Fターム(参考) 2H025 AA01 AA02 AB09 AB20 AC01 AC08 AD03 BC13 BC42 CA00 CC16 CC20 DA10 FA06 FA22 2H026 AA07 AA11 BB01 BB41 DD36 FF03 FF05 2H096 AA23 AA30 BA05 BA20 EA14 GA52

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発色前駆体、顕色剤および光硬化剤を含
    む画像形成層が支持体上に積層されてなる画像形成材に
    おいて、該発色前駆体は、熱応答性透過膜壁よりなる第
    1熱応答性マイクロカプセルに内包されており、該顕色
    剤は、熱応答性透過膜壁よりなる第2熱応答性マイクロ
    カプセルに内包されていることを特徴とする画像形成
    材。
  2. 【請求項2】 前記光硬化剤は、前記第1熱応答性マイ
    クロカプセル及び前記第2熱応答性マイクロカプセルの
    少なくとも何れか一方に存在していることを特徴とする
    請求項1記載の画像形成材。
  3. 【請求項3】 前記発色前駆体の前記第1熱応答性マイ
    クロカプセルに占める割合は0.5〜99質量%である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成材。
  4. 【請求項4】 前記第1熱応答性マイクロカプセルの平
    均粒子径は0.1〜20μmであり、前記第2熱応答性
    マイクロカプセルの平均粒子径は0.1〜20μmであ
    ることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の画像
    形成材。
  5. 【請求項5】 前記熱応答性透過膜壁は、水素結合性の
    熱軟化性樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至4
    何れかに記載の画像形成材。
  6. 【請求項6】 第1熱応答性マイクロカプセル及び第2
    熱応答性マイクロカプセルの外側に、非環式脂肪族多価
    アルコールを更に含むことを特徴とする請求項1乃至5
    何れかに記載の画像形成材。
  7. 【請求項7】 前記第2熱応答性マイクロカプセルは、
    25℃における動粘度が1〜200mm2/秒の液状オ
    イル存在下において、前記顕色剤を粉砕する工程と、該
    粉砕された顕色剤を含有する該液状オイルと高極性液媒
    体とを混合して、前記顕色剤を該液状オイルから該高極
    性液媒体へ移送する工程とを含んでなる方法により製造
    されることを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の
    画像形成材。
  8. 【請求項8】 前記硬化剤は、光硬化主剤および光硬化
    開始剤を含んでおり、前記高極性液媒体は該光硬化主剤
    であることを特徴とする請求項7記載の画像形成材。
  9. 【請求項9】 前記支持体上には1層の前記画像形成層
    が積層され、前記光硬化剤は前記第2熱応答性マイクロ
    カプセルに内包されており、該1層の画像形成層は、シ
    アン(C)発色用の顕色剤を内包する第2熱応答性マイ
    クロカプセルと、マゼンタ(M)発色用の顕色剤を内包
    する第2熱応答性マイクロカプセルと、イエロー(Y)
    発色用の顕色剤を内包する第2熱応答性マイクロカプセ
    ルとを含むことを特徴とする請求項1乃至8何れかに記
    載の画像形成材。
  10. 【請求項10】 前記1層の画像形成層の層厚は5〜2
    00μmであることを特徴とする請求項9記載の画像形
    成材。
  11. 【請求項11】 前記支持体上には3層の前記画像形成
    層が積層され、前記光硬化剤は前記第2熱応答性マイク
    ロカプセルに内包されており、シアン(C)発色用の顕
    色剤を内包する第2熱応答性マイクロカプセルを有する
    画像形成層と、マゼンタ(M)発色用の顕色剤を内包す
    る第2熱応答性マイクロカプセルを有する画像形成層
    と、イエロー(Y)発色用の顕色剤を内包する第2熱応
    答性マイクロカプセルを有する画像形成層とが任意の順
    序で積層されていることを特徴とする請求項1乃至8何
    れかに記載の画像形成材。
  12. 【請求項12】 前記画像形成層の各層の層厚は2〜1
    50μmであることを特徴とする請求項11記載の画像
    形成材。
  13. 【請求項13】 前記画像形成層の間には、前記熱応答
    性透過膜壁のガラス転移温度より低温で溶融法により成
    膜された層間保護層が形成されていることを特徴とする
    請求項11又は12記載の画像形成材。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13何れかに記載の画像
    形成材に光を照射し、前記光硬化剤を硬化して潜像を形
    成する工程と、該潜像が形成された画像形成材を加熱
    し、前記発色前駆体および前記顕色剤の少なくとも何れ
    か一方を前記熱応答性透過膜壁を通過させ、前記発色前
    駆体と前記顕色剤とを接触させ反応させ、前記発色前駆
    体を発色させて該潜像を現像する工程とを含むことを特
    徴とする画像形成方法。
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