JP2003269082A - さや管推進工法用管推進案内具 - Google Patents

さや管推進工法用管推進案内具

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Naoki Tomita
直岐 冨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小径から大径の各種のさや管に新管を円滑に
推進案内し得るようにする。 【解決手段】 管Pの挿し口1を先行する管Pの受口2
に挿入して継合わせつつさや管P’内に管路を新設する
推進工法に使用する管推進案内具10である。円弧状分
割片11を締結片12を介しボルト・ナット14で連結
し、そのボルト14にローラ7が取付け可能である。新
管Pとさや管P’の径差が小さい場合には、そのボルト
14にローラ7を取付けて使用する。締結片12、12
間には、ローラ7付のアタッチメント20が取付けられ
る。ボルト14にローラ7を取付けたものでは、案内具
10のローラ7以外の部分が触れる場合、そのアタッチ
メント20付のものを使用する。この場合、ローラ7は
前者より外側に位置するため、ローラ7以外はさや管
P’内面に触れず、新管Pを円滑に推進案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水道、ガス、下
水道等に用いる流体輸送用配管を非開削で布設するさや
管推進工法において使用する管推進案内具及びその補助
アタッチメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダクタイル鋳鉄管等の流体輸送用配管を
埋設する工法としては、地面を開削して布設する開削工
法が一般的であったが、近来は幹線道路だけではなく一
般道路においても交通量が増加しているので、開削工法
のために交通を遮断することは困難となっている。この
ため、発進坑と到達坑だけを開削し、さや管(鞘管)と
してヒューム管や鋼管等を推進埋設した後にダクタイル
鋳鉄管を挿入するさや管推進工法や、既設管をさや管と
して、その中に口径の小さい新管を挿入して管路を更新
するパイプインパイプ工法等の推進工法が広く採用され
るようになった。
【0003】そのパイプインパイプ工法は、図17に示
すように発進坑Sと到達坑Rとの間に埋設されている既
設管P’内にこれよりも径の小さな新管Pを挿入敷設す
るものであり、発進坑Sには油圧ジャッキJが設置さ
れ、この油圧ジャッキJの後部は反力受けHに当接し、
前部は押角Bを介して新管Pを押圧するようになってい
る。新管Pは、その先端部の挿し口1を先行の新管Pの
後端部の受口2に挿入することによって順次接合され、
既設管P’内に押し込まれて行く。なお、先頭の新管P
の先端部には挿入抵抗を小さくするための先導ソリKが
取り付けられる。
【0004】ところで、近年、管路にも耐震性が要求さ
れ、その耐震性を有する管継手構造として、受口2に対
し挿し口1を所要範囲において伸縮可能(抜き差し可
能)としたものがある。この耐震性管継手構造は、挿し
口1先端の突起を、受口2内面の所定長さ離れたロック
リングと奥端部とに当接させるようにして、前記所要範
囲の伸縮及び挿し口1の抜け出し・差し込みの防止を行
う(図18及び実施例参照)。
【0005】この種の耐震性の管継手構造を上述の推進
工法に採用する際、上記所要範囲の伸縮代を確保して新
管Pを敷設するかが問題となり、その伸縮代の確保は、
挿し口突起をロックリングと奥端部の中程に位置させて
推進することである。その問題を解決した技術として、
特開2001−248770号公報で開示され、図18
に示すものがある。
【0006】この技術は、NS形継手構造に係り、挿し
口1の先端に突起3、受口2の内面に芯出しゴム4を介
してロックリング5をそれぞれ設け、受口2にシール用
ゴム輪6を介在して挿し口1を挿入し、挿し口1外周面
に固定した管推進案内具10と受口2の端面との間に低
発泡ポリスチレン等から成る推進力伝達材8を介在した
構成である。
【0007】この技術は、推進時、推進力伝達材8によ
り、同図に示すように、挿し口1の先端(突起3)を伸
縮代Lの中程に維持し(胴付間隔L1 を維持し)、地震
等の地盤変動時には、推進力伝達材8が収縮又は圧壊す
ることにより、挿し口1がその縮み代L1 分、又は抜け
代L2 分、軸方向に移動してその変動を吸収するととも
に、それ以上の縮み及び抜けを阻止して継手の破損を防
止する。
【0008】また、管推進案内具10には周方向等間隔
にローラ7を設け、その推進時に、図19、図20に示
すように、さや管P’の内面にそのローラ(キャスタ
ー)7を転動させて、推進時の抵抗を極力なくして円滑
に推進するようにしている(管推進案内具10の詳細は
実施例参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この管推進案内具10
を使用した推進工法において、図20、図21に示すよ
うに、さや管P’の径に対し、新管Pの径が小さい場
合、管推進案内具10のローラ7以外の部分aがさや管
P’の内面に接触する場合がある。特に、NS形さや管
推進工法では、同図のごとく、3分割の推進案内具10
を使用するため、新管Pの径が小さいと、その接触が生
じ易い。
【0010】管推進案内具10がさや管P’に接触すれ
ば、新管Pのさや管P’内への挿入力(推進力)が大幅
に増加し、推進力伝達材8の耐荷力を超えた場合には、
本工法の目的である継手の胴付間隔L1 を保持できない
こととなる。
【0011】このとき、大径のさや管P’に対応した管
推進案内具10を作成すればよいが、コスト面から、で
き得るかぎり、さや管P’の径が異なっても同一の管推
進案内具10を使用したい。
【0012】因みに、さや管P’が新設管の場合には新
管Pの径に応じた径のものが採用されるため、上記接触
の問題は生じないが、さや管P’が既設管の場合にはそ
の問題が生じる。
【0013】この発明は、種々の径のさや管に、ローラ
以外が接触することなく新管を円滑に推進案内し得るよ
うにすることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、この発明は、ローラの取付け部にアタッチメントを
取付け、このアタッチメントに、従来より外側に位置す
るローラを取付けることとしたのである。
【0015】このようにすれば、アタッチメントを別途
に用意するだけで、異なる径のさや管に対応することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態としては、管
の挿し口を先行する管の受口に挿入して継合わせつつさ
や管内に管路を新設する推進工法における、複数の円弧
状分割片を円環状に連結して前記管に嵌め込み固定され
る管推進案内具であって、前記各分割片は、その両端に
それぞれフランジを有してその対向するフランジをボル
トにより締結することにより連結したものであり、その
ボルトには、前記さや管の内面に接して転動するローラ
が取付け可能であり、かつ、前記対向するフランジに
は、前記ローラと同様にさや管の内面に接して転動する
ローラを取付けたアタッチメントが設けられてボルトに
より締結され、後者のローラの転動軌跡は前者のローラ
の転動軌跡より管の径方向外側に位置する構成を採用す
る。
【0017】この構成の管推進案内具は、さや管の径に
応じたアタッチメントを採用し、さや管の径が小さい場
合には、アタッチメントを取付けることなく、フランジ
の締結ボルトにローラを取付けて使用する。一方、その
使用では、ローラ以外の部分がさや管の内面に接触する
恐れがある場合には、そのさや管の径に応じたアタッチ
メントをフランジ間に取付けて、ローラ以外の部分がさ
や管内面に接触することなく、推進案内できるようにす
る。
【0018】そのアタッチメントとしては、上記対向す
るフランジ間に介在される腕部と、この腕部から前記フ
ランジより管の径方向外側に突出するローラ取付部とか
ら成り、そのローラ取付部にローラが回転自在に取付け
られている構成を採用する。
【0019】また、他のアタッチメントとしては、対の
取付片から成り、その取付片は、対向するフランジの外
面に当てがわれてボルトにより締結され、その取付片間
にローラが取付けられているとともに、両取付片にはフ
ランジの前側端面に当接する止片が設けられている構成
なども採用し得る。
【0020】
【実施例】一実施例を図1乃至図6に示し、この実施例
は、ダクタイル鋳鉄管PのNS形継手構造によるさや管
推進工法に係り、上述と同様に挿し口1の先端に突起
3、受口2の内面に芯出しゴム4を介してロックリング
5がそれぞれ設けられ、シール用ゴム輪6を介在して挿
し口1を受口2に挿し込んで先行の新管Pに後行の新管
Pが継合わされる。
【0021】受口2の外側の挿し口1外周には円環状の
管推進案内具10が嵌め込み固定され、この管推進案内
具10と受口2端面の間に低発泡ポリスチレン等から成
る推進力伝達材8が介在されている。この推進力伝達材
8は円環状であるが、周方向に分割されていてもよく、
その際、間欠的でもよい。要は、推進力に抗する強さを
有すればよい。
【0022】管推進案内具10は、図4に示すように断
面L字状で3等分割されてサドルバンド状となってお
り、その分割片11の両端に締結片(フランジ)12、
中程に切欠13がそれぞれ設けられている。隣り合う分
割片11、11の締結片12、12間にはボルト・ナッ
ト14が挿通され、そのボルト・ナット14を締結する
ことにより、管推進案内具10が縮径して挿し口1の外
周面に圧接される。このとき、切欠13の存在により縮
径が円滑になされる。この切欠13は、管推進案内具1
0の径が小さい場合に有効である。ボルト・ナット14
には、鎖線のごとくローラ7を回転自在に取付けること
ができ、さや管P’の径が小さい場合には、ボルト・ナ
ット14にローラ7を付けた態様で、管推進案内具10
として使用し得る。
【0023】各分割片11のその挿し口1との圧接面に
は、スタッドを設けられることができ、その形状は、三
角錐状などの角錐状、円錐状、角柱、円柱などが考えら
れるが、喰い込み性から錐状が好ましい。スタッドの個
数は特に限定しない。また、スタッドに代えて、分割片
11の内面の円周方向にエッジを配置してもよい。スタ
ッドとエッジは併用し得る。
【0024】各分割片11の対向する締結片12、12
間にはアタッチメント20が取付けられ、このアタッチ
メント20は、図4乃至図6に示すように、締結片1
2、12間に介在される腕部21から前方に断面コ字状
のローラ取付部22が設けられたものであり、その取付
部22の立片23、23間にローラ7がボルト・ナット
24により回転自在に取付けられている。このアタッチ
メント20は、図4に示すように、各締結片12、12
間に介在されてボルト・ナット14でもって締結するこ
とにより取付けられる。アタッチメント20の回り止め
は、立片23の端面などが締結片12の端面に当接する
ことによりなされる。
【0025】アタッチメント20のローラ7の外側への
突出度合(管推進案内具10の径方向外側位置度合)
は、さや管P’の径に応じて適宜に選定する。例えば、
推進時にローラ7以外が接触しないさや管P’の径の範
囲を分類し、その分類に応じた数のローラ7位置のアタ
ッチメント20をそれぞれ作成する。その際、ボルト・
ナット24の位置を変更して対応することができる。そ
れには、立片23にそれに応じた孔を所要数形成してお
くことができる。
【0026】この実施例の構成は以上のとおりであり、
従来と同様に、図17に示した推進工法において、受口
2に挿し口1を挿入してこの管推進案内具10などでも
って管P、Pを順々に接合しつつ、さや管P’内に推進
して新管路を構築する。そのとき、図1、図2に示すよ
うに、締結片12、12のボルト・ナット14にローラ
7を取付けた場合に比べ、アタッチメント20のローラ
7のさや管P’内面との接触転動面(転動軌跡)は新管
Pの径方向外側にあるため、管推進案内具10のローラ
7以外の部分がさや管P’に触れることがなく、管Pが
円滑に推進される。
【0027】図7乃至図10には、他の実施例を示し、
この実施例は、アタッチメント20を対の取付片25か
ら構成したものであり、図8に示すように、その取付片
25を締結片12の外側に当てがってボルト・ナット1
4により締結し、その端面の止片26を締結片12に当
接することにより回り止めされる。この実施例も、図
7、図8に示すように、管推進案内具10のローラ7以
外の部分がさや管P’の内面に触れることなく、新管P
を推進案内する。
【0028】上記各実施例は、分割片11が3分割の場
合であったが、他の分割数、例えば、図11に示す、4
等分割の管推進案内具10においても、このアタッチメ
ント20は採用し得ることは勿論である。
【0029】上記実施例はNS形継手の場合であった
が、この発明は、図12に示すように、S形継手、図1
3に示すように、SII形継手、、図14に示すように、
PII形継手などの各種の離脱防止機能付伸縮継手に採用
し得る。
【0030】また、上記各実施例は、推進力伝達材8を
介在したものであったが、特開2001−141652
号公報などに記載のごとく、管推進案内具10等の管P
への締結力(固着力)で推進力に抗し、地震等の地盤変
動時には、その固着力以上の力が働くため、その管推進
案内具10が挿し口1上を滑ることにより、収縮を吸収
する伸縮継手にも、この発明は採用し得る。例えば、図
15に示すごとくである。
【0031】さらに、図16に示すように、分割片11
の締結を複数のボルト・ナット14により行うものにお
いても、アタッチメント20を設けることにより、この
発明のものとし得る。
【0032】
【発明の効果】この発明は、以上のように、アタッチメ
ントを設けることにより、さや管の径が大きくても、管
推進案内具のローラ以外の部分がさや管内面に接触する
ことをなくし得るようにしたので、各径のさや管におい
て、新管を円滑に推進し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による推進工法の作用説明用正面図
【図2】同切断側面図
【図3】同要部切断図
【図4】同実施例の管推進案内具の斜視図
【図5】同管推進案内具のアタッチメントの斜視図
【図6】同アタッチメントを示し、(a)は正面図、
(b)は左側面図、(c)は右側面図
【図7】他の実施例による推進工法の作用説明用正面図
【図8】同切断側面図
【図9】同実施例のアタッチメントの部分斜視図
【図10】同アタッチメントの一方を示し、(a)は正
面図、(b)は平面図、(c)は左側面図
【図11】他の実施例の切断側面図
【図12】他の実施例の要部断面図
【図13】他の実施例の要部断面図
【図14】他の実施例の切断側面図
【図15】同他の実施例の要部正面図
【図16】同他の実施例の要部斜視図
【図17】さや管推進工法の説明図
【図18】従来例の要部断面図
【図19】同従来例による推進工法の作用説明用正面図
【図20】同切断側面図
【図21】同要部拡大図
【符号の説明】
1 挿し口 2 受口 3 挿し口突起 5 ロックリング 6 シール用ゴム輪 7 ローラ(キャスター) 8 推進力伝達材 10 管推進案内具 11 分割片 12 締結片(フランジ) 14 ボルト・ナット 20 アタッチメント 21 腕部 22 取付部 23 立片 24 ボルト・ナット 25 取付片 26 止片 P 新管 P’ さや管(既設管)
フロントページの続き (72)発明者 小仲 正純 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会 社栗本鐵工所内 Fターム(参考) 2D054 AC18 AD27 AD35 3H015 FA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管Pの挿し口1を先行する管Pの受口2
    に挿入して継合わせつつさや管P’内に管路を新設する
    推進工法における、複数の円弧状分割片11を円環状に
    連結して前記管Pに嵌め込み固定される管推進案内具1
    0であって、 上記各分割片11は、その両端にそれぞれフランジ12
    を有してその対向するフランジ12をボルト14により
    締結することにより連結したものであり、そのボルト1
    4には、上記さや管P’の内面に接して転動するローラ
    7が取付け可能であり、 かつ、上記対向するフランジ12、12には、上記ロー
    ラ7と同様にさや管P’の内面に接して転動するローラ
    7を取付けたアタッチメント20が設けられてボルト2
    4により締結され、後者のローラ7の転動軌跡は前者の
    ローラ7の転動軌跡より管Pの径方向外側に位置するこ
    とを特徴とするさや管推進工法用管推進案内具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアタッチメント20で
    あって、上記対向するフランジ12、12間に介在され
    る腕部21と、この腕部21から前記フランジ12より
    管Pの径方向外側に突出するローラ取付部22とから成
    り、そのローラ取付部22にローラ7が回転自在に取付
    けられていることを特徴とするアタッチメント。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のアタッチメント20で
    あって、対の取付片25、25から成り、その取付片2
    5は、対向するフランジ12、12の外面に当てがわれ
    てボルト24により締結され、その取付片25、25間
    にローラ7が取付けられているとともに、両取付片25
    にはフランジ12の前側端面に当接する止片26が設け
    られていることを特徴とするアタッチメント。
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