JP2004200112A - 非水電解質二次電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遷移金属酸化物を含む正極と、リチウムの吸蔵・放出可能な炭素材料を含む負極と、溶媒および溶質からなる非水電解液とを備える非水電解質二次電池において、溶媒がエチレンカーボネートと、γ−ブチロラクトンと、炭素数が3以上のアルキル基(R1)および炭素数が2以下のアルキル基(R2)を有する鎖状炭酸エステルとを含有している。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は非水電解質二次電池に関し、特に非水電解液を改良することにより電池の高温安定性および充放電特性を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、非水電解質二次電池の非水電解液においては、高誘電率溶媒と低粘度溶媒とを所定の比率で混合して構成される混合溶媒がよく用いられている。具体的には、高誘電率溶媒としては、例えば炭酸エステル系化合物であるエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート等の環状カーボネートの他、γ−ブチロラクトン、ジメチルスルホキシド、スルホラン等が、低粘度溶媒としては、例えば同じく炭酸エステル系化合物であるジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等の鎖状カーボネートが広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、非水電解質二次電池の負極に炭素材料を使用する場合には、高誘電率溶媒としてエチレンカーボネート(EC)が最も好適であるが、エチレンカーボネートは高温環境下において分解してガスを発生し易く、このため密閉された状態の電池の内圧が上昇して電池のケースに膨れが生じたり、また場合によっては放電容量の低下を招くことがあった。
【0004】
そこで、高温環境下での熱安定性が高いγ−ブチロラクトンをエチレンカーボネートに混合させたものを高誘電率溶媒として使用することが考えられるが、γ−ブチロラクトンは、充電時すなわちリチウムイオンのインタカレート時に負極上で分解反応が起こり、その分解生成物によって電池の不可逆容量が増加してサイクル特性が低下するという問題がある。また、γ−ブチロラクトンは粘度が高いため、高率放電特性が悪化するという問題がある。
【0005】
一方、低粘度溶媒として用いられているジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)は概して沸点が低く、そのため高温環境下で長期間保存したり電池の充放電を繰り返したりすると、鎖状カーボネートの一部が揮発したり分解したりするため、電池のケースに膨れが生じたり、放電容量の低下を招くことがあった。
【0006】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、高温放置特性および高率放電特性に優れる非水電解質二次電池を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、遷移金属酸化物を含む正極と、リチウムの吸蔵・放出可能な炭素材料を含む負極と、溶媒および溶質からなる非水電解液とを備える非水電解質二次電池であって、前記溶媒がエチレンカーボネートと、γ−ブチロラクトンと、下記化学式(1)で表される鎖状炭酸エステル(a)とを含有しているところに特徴を有する。
【化1】
(但し、式中R1は炭素数が3以上のアルキル基、R2は炭素数が2以下のアルキル基を表す。)
【0008】
上述したように、非水電解液の高誘電率溶媒としてエチレンカーボネート(EC)と併せて熱安定性に優れるγ−ブチロラクトンを使用することにより、高温環境下に放置した場合でも電池に膨れ等を生じさせることがない非水電解質二次電池を得ることが可能となる。
【0009】
また、低粘度溶媒として、炭素数が3以上のアルキル基(R1)および炭素数が2以下のアルキル基(R2)を有する鎖状炭酸エステル(本発明の化学式1で表される鎖状炭酸エステル(a))を混合させることにより、さらに高温環境下でも電池に膨れ等を生じさせ難く、かつ高率放電特性にも優れる非水電解質二次電池を得ることができる。すなわち、混合させる鎖状炭酸エステルが炭素数が3以上のアルキル基(R1)を有する場合には、高温環境下での分解反応が起こり難くなるから、ガスの発生による電池の膨れ等を防止することが可能となる。また、鎖状炭酸エステルが炭素数が2以下のアルキル基(R2)を有する場合、溶媒の粘度を低下させることができるから、高率放電特性を向上させることができる。このように、鎖状炭酸エステルのアルキル基の炭素数を調整することにより、高温放置特性および高率放電特性の双方に優れる非水電解質二次電池を得ることができる。
【0010】
なお、炭素数が3以上のアルキル基(R1)の実際の炭素数は、3〜5とすることが好ましい。炭素数が多すぎると、炭素数が2以下のアルキル基(R2)を有する鎖状炭酸エステルであっても、溶媒の粘度が高くなって高率放電特性を向上させる効果が小さくなるためである。
【0011】
炭素数が3以上のアルキル基(R1)および炭素数が2以下のアルキル基(R2)を有する鎖状炭酸エステル(a)としては、具体的には、メチルプロピルカーボネート(MPC)、メチルブチルカーボネート(MBC)、メチルペンチルカーボネート(MPeC)、エチルプロピルカーボネート(EPC)、エチルブチルカーボネート(EBC)等があり、これらは単独で使用しても複数を混合させて使用してもよい(請求項2の発明)。
【0012】
さらに、前記溶媒に炭素数が2以下のアルキル基(R3,R4)を有する鎖状炭酸エステル(本発明の化学式2で表される鎖状炭酸エステル(b))を混合させる(請求項3の発明)ことにより、溶媒の粘度をさらに低下させて、高率放電特性を向上させることが可能となる。鎖状炭酸エステル(a)と鎖状炭酸エステル(b)との混合比率は、40:60〜70:30(体積比)の範囲内とすることが好ましく、この範囲内では高率放電特性に優れ、かつ高温放置時の電池の膨れの少ない非水電解質二次電池を得ることができる。
【0013】
なお、このような鎖状炭酸エステル(b)としては、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)があり、これらは単独で使用しても複数を混合させて使用してもよい。
【0014】
また、溶媒中のエチレンカーボネートおよびγ−ブチロラクトンの混合比率は10:90〜60:40(体積比)とし、かつ、鎖状炭酸エステル(a)および鎖状炭酸エステル(b)の合計体積は溶媒の総体積に対して20〜60体積%とすることが好ましい(請求項4の発明)。鎖状炭酸エステルの割合が60体積%よりも大きくなると、酸化されやすい鎖状炭酸エステル(b)が多くなるため、高温放置時の膨れが大きくなる。逆に、20体積%よりも小さくなると、溶媒の粘度が高くなり、電解液のイオン伝導度が小さくなるため、高率放電特性が低下する。エチレンカーボネートの割合が10体積%よりも小さいと、負極上に良好な被膜ができなくなるため、初期充放電効率が低下して、かつ放電容量も低下する。逆に、60体積%よりも大きくなると、エチレンカーボネートは高温で分解しやすいため、高温放置時の膨れが大きくなる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。この実施例では、非水電解質二次電池として、携帯電話やノートパソコン等の小型電子機器によく使用されている角型リチウムイオン二次電池(以下電池という)を例示する。この電池は、正極板と負極板との間にセパレータが挟まれ、そこに電解液が浸透された状態でケース内に密封状態として収容されることで構成されている。なお、電池の大きさは、厚さ7.8mm、幅22.2mm、高さ46.5mmとされている。また、電池の公称容量は550mAhとした。
【0016】
正極板は、リチウムコバルト複合酸化物を活物質として用い、このリチウムコバルト複合酸化物に対して結着剤としてポリフッ化ビニリデンを、導電剤としてアセチレンブラックを重量比87:8:5の割合で混合してペースト状に調整した後、厚さ20μmのアルミニウム箔からなる集電体の両面に均一に塗布し、乾燥後プレスすることで作製されている。
【0017】
負極板は、グラファイトを活物質として用い、このグラファイトに対して結着剤としてポリフッ化ビニリデンを重量比86:14の割合で混合し、ペースト状に調整したものを厚さ10μmの銅箔からなる集電体の両面に均一に塗布し、乾燥後プレスすることで作製されている。
セパレータは、ポリエチレン製のものを使用している。
【0018】
このような構成の電池において、使用する電解液溶媒の組成を種々変化させた電池を作製し、その特性を比較した。なお、以下で述べるすべての電池において、電解液の溶質としては1mol/lのLiBF4を用いた。
【0019】
[実施例1〜8および比較例1〜8]
まず、実施例1〜8および比較例1〜8においては、電解液溶媒として、エチレンカーボネート(EC)とγ−ブチロラクトン(GBL)と鎖状炭酸エステルの混合溶媒を使用した場合の、鎖状炭酸エステルの種類の影響を検討した。
【0020】
(実施例1)
電解液溶媒の組成を、EC、GBL、メチルプロピルカーボネート(MPC)の体積比率(%)が20:30:50とした。
【0021】
(実施例2)
電解液溶媒の組成を、EC、GBL、メチルブチルカーボネート(MBC)の体積比率(%)が20:30:50とした。
【0022】
(実施例3)
電解液溶媒の組成を、EC、GBL、メチルペンチルカーボネート(MPeC)の体積比率(%)が20:30:50とした。
【0023】
(実施例4)
電解液溶媒の組成を、EC、GBL、エチルプロピルカーボネート(EPC)の体積比率(%)が20:30:50とした。
【0024】
(実施例5)
電解液溶媒の組成を、EC、GBL、エチルブチルカーボネート(EBC)の体積比率(%)が20:30:50とした。
【0025】
(実施例6)
電解液溶媒の組成を、EC、GBL、メチルプロピルカーボネート(MPC)、メチルブチルカーボネート(MBC)の体積比率(%)が20:30:30:20とした。
【0026】
(実施例7)
電解液溶媒の組成を、EC、GBL、エチルプロピルカーボネート(EPC)、メチルブチルカーボネート(MBC)の体積比率(%)が20:30:30:20とした。
【0027】
(実施例8)
電解液溶媒の組成を、EC、GBL、メチルプロピルカーボネート(MPC)、エチルプロピルカーボネート(EPC)の体積比率(%)が20:30:30:20とした。
【0028】
(比較例1)
電解液溶媒の組成を、EC、GBLの体積比率(%)が40:60とした。
【0029】
(比較例2)
電解液溶媒の組成を、EC、メチルプロピルカーボネート(MPC)の体積比率(%)が50:50とした。
【0030】
(比較例3)
電解液溶媒の組成を、GBL、メチルプロピルカーボネート(MPC)の体積比率(%)が50:50とした。
【0031】
(比較例4)
電解液溶媒の組成をメチルプロピルカーボネート(MPC)の体積比率(%)が100とした。
【0032】
(比較例5)
電解液溶媒の組成を、EC、エチルメチルカーボネート(EMC)の体積比率(%)が50:50とした。
【0033】
(比較例6)
電解液溶媒の組成を、EC、ジエチルカーボネート(DEC)の体積比率(%)が50:50とした。
【0034】
(比較例7)
電解液溶媒の組成を、EC、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)の体積比率(%)が50:30:20とした。
【0035】
(比較例8)
電解液溶媒の組成を、GBL、ジエチルカーボネート(DEC)の体積比率(%)が50:50とした。
【0036】
これらの実施例1〜8および比較例1〜8の電池について、初期放電容量と高率/低率放電容量比を求め、さらに高温放置試験をおこなった。
【0037】
まず、作製した電池を、1サイクル目の充放電として、25℃において、550mA(1C)定電流で4.2Vまで、さらに4.2V定電圧で、合計3時間充電をおこない、その後、550mA(1C)定電流で2.75Vまで放電し、その時の容量を「初期放電容量」とした。
【0038】
次に、2サイクル目として、25℃において、550mA(1C)定電流で4.2Vまで、さらに4.2V定電圧で、合計3時間充電をおこない、その後、1100mA(2C)定電流で2.75Vまで放電し、その時の容量を「2C(高率)放電容量」とした。さらに、3サイクル目として、25℃において、550mA(1C)定電流で4.2Vまで、さらに4.2V定電圧で、合計3時間充電をおこない、その後、110mA(0.2C)定電流で2.75Vまで放電し、その時の容量を「0.2C(低率)放電容量」とした。そして、2C放電容量/0.2C放電容量比を「高率/低率放電容量比」とした。
【0039】
また、高温放置試験は、4サイクル目として、25℃において、550mA(1C)定電流で4.2Vまで、さらに4.2V定電圧で、合計3時間充電をおこない、電池の厚みを測定した後、この電池を80℃恒温槽中に2日間保存し、保存直後の電池の厚みを測定し、80℃保存時の電池の膨れを求めた。
実施例1〜8および比較例1〜8の電池についての試験結果を表1にまとめた。
【0040】
【表1】
【0041】
表1から、電解液溶媒が、エチレンカーボネート(EC)と、γ−ブチロラクトン(GBL)と、一般式R1−O−CO−O−R2で表される鎖状炭酸エステル(ただし、R1が炭素数3以上のアルキル基、R2が炭素数2以下のアルキル基である)とからなる実施例1〜8の電池においては、初期放電容量は約580mAh、高率/低率放電容量比は75%以上、80℃保存後の電池の膨れは0.8mm以下と、いずれも優れた特性を示したのに対し、電解液溶媒が上記条件を満たさない比較例1〜8の電池においては、初期放電容量、高率/低率放電容量比および80℃保存後の電池の膨れのいずれかの特性が著しく低下していることがわかった。
【0042】
[実施例9〜20および比較例9]
つぎに、実施例9〜20および比較例9においては、電解液溶媒として、エチレンカーボネート(EC)とγ−ブチロラクトン(GBL)と鎖状炭酸エステルの混合溶媒を使用した場合で、鎖状炭酸エステルとしてつぎの(a)と(b)の2種類を用いた場合の、(a)と(b)の混合比の影響を検討した。
(a):一般式R1−O−CO−O−R2で表され、R1が炭素数3以上のアルキル基、R2が炭素数2以下のアルキル基である鎖状炭酸エステル。
(b):一般式R3−O−CO−O−R4で表され、R3およびR4は共に炭素数2以下のアルキル基である鎖状炭酸エステル。
【0043】
実施例9〜20においては、すべての場合、電解液溶媒の組成をEC20体積%、GBL30体積%とし、残りの50体積%を2種類の鎖状炭酸エステルとした。
【0044】
(実施例9)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)メチルプロピルカーボネート(MPC)10体積%、(b)エチルメチルカーボネート(EMC)40体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は20:80とした。
【0045】
(実施例10)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)メチルプロピルカーボネート(MPC)15体積%、(b)エチルメチルカーボネート(EMC)35体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は30:70とした。
【0046】
(実施例11)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)メチルプロピルカーボネート(MPC)20体積%、(b)エチルメチルカーボネート(EMC)30体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は40:60とした。
【0047】
(実施例12)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)メチルプロピルカーボネート(MPC)30体積%、(b)エチルメチルカーボネート(EMC)20体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は60:40とした。
【0048】
(実施例13)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)メチルプロピルカーボネート(MPC)35体積%、(b)エチルメチルカーボネート(EMC)15体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は70:30とした。
【0049】
(実施例14)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)メチルプロピルカーボネート(MPC)40体積%、(b)エチルメチルカーボネート(EMC)10体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は80:20とした。
【0050】
(実施例15)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)エチルプロピルカーボネート(EPC)30体積%、(b)エチルメチルカーボネート(EMC)20体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は60:40とした。
【0051】
(実施例16)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)メチルブチルカーボネート(MBC)30体積%、(b)エチルメチルカーボネート(EMC)20体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は60:40とした。
【0052】
(実施例17)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)エチルブチルカーボネート(EBC)30体積%、(b)エチルメチルカーボネート(EMC)20体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は60:40とした。
【0053】
(実施例18)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)メチルぺンチルカーボネート(MPeC)30体積%、(b)エチルメチルカーボネート(EMC)20体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は60:40とした。
【0054】
(実施例19)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)メチルプロピルカーボネート(MPC)30体積%、(b)ジメチルカーボネート(DMC)20体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は60:40とした。
【0055】
(実施例20)
電解液溶媒の鎖状炭酸エステルの組成を、(a)メチルプロピルカーボネート(MPC)30体積%、(b)ジエチルカーボネート(DEC)20体積%とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は60:40とした。
【0056】
(比較例9)
電解液溶媒の組成を、EC、GBL、エチルメチルカーボネート(EMC)の体積比率(%)が20:30:50とした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は0:100とした。
【0057】
これらの実施例9〜20および比較例9の電池について、実施例1と同様の条件で、初期放電容量と高率/低率放電容量比を求め、さらに高温放置試験をおこなった。
実施例9〜20および比較例9の電池についての試験結果を表2にまとめた。なお、表2には、比較のため、実施例1のデータも示した。
【0058】
【表2】
【0059】
上記評価結果からわかるように、EC、GBL、鎖状炭酸エステル(a)、鎖状炭酸エステル(b)から構成された実施例9〜20の電池は、いずれも良好な初期充放電効率、高率/低率放電容量比が得られ、電池の膨れも小さかった。その中でも、同種の鎖状炭酸エステル(a)および(b)の混合割合を変化させた実施例9〜14の電池を比較してみると、鎖状炭酸エステル(a)の体積割合が40%よりも少ない実施例9、実施例10では、80℃保存後の電池の膨れが大きくなる傾向があった。また、鎖状炭酸エステル(a)の体積割合が70%より多い実施例14および実施例1では、70%より少ない他のものと比較して高率/低率放電容量比が若干低下する傾向があった。このことから、鎖状炭酸エステル(a):鎖状炭酸エステル(b)の体積比率は、40:60〜70:30の範囲内とすることが特に好ましいことがわかる。また、鎖状炭酸エステルの比率(a):(b)を60:40とし、鎖状炭酸エステル(a)や(b)の種類を変えた実施例15〜20では、諸特性がバランスよく優れていた。
【0060】
[実施例21〜25および比較例10、11]
さらに、実施例21〜25および比較例10、11においては、電解液溶媒として、エチレンカーボネート(EC)とγ−ブチロラクトン(GBL)と鎖状炭酸エステルの混合溶媒を使用した場合で、ECとGBLの混合比の影響を検討した。実施例21〜25および比較例10、11においては、全ての場合、鎖状炭酸エステル(a)としてはメチルプロピルカーボネート(MPC)、(b)としてはエチルメチルカーボネート(EMC)用い、電解液溶媒の組成をMPC30体積%、EMC20体積%とし、残りの50体積%をECとGBLとした。すなわち、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は60:40(体積比)とした。
【0061】
(実施例21)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLの体積比率(%)が4:45とした。すなわち、ECとGBLの割合は10:90とした。
【0062】
(実施例22)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLの体積比率(%)が10:40とした。すなわち、ECとGBLの割合は20:80とした。
【0063】
(実施例23)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLの体積比率(%)が30:20とした。すなわち、ECとGBLの割合は60:40とした。
【0064】
(実施例24)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLの体積比率(%)が35:15とした。すなわち、ECとGBLの割合は70:30とした。
【0065】
(実施例25)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLの体積比率(%)が40:10とした。すなわち、ECとGBLの割合は80:20とした。
【0066】
(比較例10)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLの体積比率(%)が0:50とした。すなわち、ECとGBLの割合は0:100とした。
【0067】
(比較例11)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLの体積比率(%)が50:0とした。すなわち、ECとGBLの割合は100:0とした。
【0068】
これらの実施例21〜25および比較例10、11の電池について、実施例1と同様の条件で、初期放電容量と高率/低率放電容量比を求め、さらに高温放置試験をおこなった。
実施例21〜25および比較例10、11の電池についての試験結果を表3にまとめた。なお、表3には、比較のため、実施例12のデータも示した。
【0069】
【表3】
【0070】
上記評価結果からわかるように、実施例のものはいずれも良好であるが、特に溶媒中のEC:GBLが10:90〜60:40(体積比)の範囲内である実施例21〜23、実施例12のものは、諸特性がバランスよく優れていた。これに対し、ECを含まない比較例10のものは、初期放電容量が低く、高率/低率放電容量比も大きく低下した。また、溶媒中のECの割合が多い実施例24,25や、GBLを含まない比較例11では、高温放置後の電池の膨れが大きくなる傾向があった。
【0071】
[実施例26〜31および比較例12]
また、実施例27〜32および比較例12においては、電解液溶媒として、エチレンカーボネート(EC)と、γ−ブチロラクトン(GBL)と、鎖状炭酸エステル(a)としてのメチルプロピルカーボネート(MPC)と、鎖状炭酸エステル(b)としてのエチルメチルカーボネート(EMC)とを用い、これらの混合組成を変えて、環状炭酸エステル(EC+GBL)と鎖状炭酸エステル(MPC+EMC)の混合割合の影響を検討した。なお、すべての場合、鎖状炭酸エステルの割合、(a):(b)は60:40(体積比)とした。
【0072】
(実施例26)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLとMPCとEMCの体積比率(%)が36:54:6:4とした。すなわち、環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルの混合割合は90:10とした。
【0073】
(実施例27)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLとMPCとEMCの体積比率(%)が32:48:12:8とした。すなわち、環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルの混合割合は80:20とした。
【0074】
(実施例28)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLとMPCとEMCの体積比率(%)が24:36:24:16とした。すなわち、環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルの混合割合は60:40とした。
【0075】
(実施例29)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLとMPCとEMCの体積比率(%)が16:24:36:24とした。すなわち、環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルの混合割合は40:60とした。
【0076】
(実施例30)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLとMPCとEMCの体積比率(%)が12:18:42:28とした。すなわち、環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルの混合割合は30:70とした。
【0077】
(実施例31)
電解液溶媒の組成を、ECとGBLとMPCとEMCの体積比率(%)が8:12:48:32とした。すなわち、環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルの混合割合は20:80とした。
【0078】
(比較例12)
電解液溶媒の組成を、MPCとEMCの体積比率(%)が60:40とした。すなわち、環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルの混合割合は0:100とした。
【0079】
これらの実施例26〜31および比較例12の電池について、実施例1と同様の条件で、初期放電容量と高率/低率放電容量比を求め、さらに高温放置試験をおこなった。
実施例26〜31および比較例12の電池についての試験結果を表4にまとめた。なお、表4には、比較のため、実施例23および比較例1のデータも示した。
【0080】
【表4】
【0081】
上記評価結果からわかるように、実施例26〜31のものは比較例のものより優れているが、特に鎖状炭酸エステルの割合が全溶媒に対して20〜60%(体積比)の範囲内である実施例27〜29および実施例23のものは、諸特性がバランスよく優れていた。これに対し、鎖状炭酸エステルの割合が20%より低い実施例26では、高率/低率放電容量比が低下する傾向があった。また、鎖状炭酸エステルの割合が60%より多い実施例30,31では、高温放置後の電池の膨れが大きくなる傾向があった。
【0082】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、正極活物質としてリチウムコバルト複合酸化物を使用する代わりにリチウムニッケル複合酸化物やリチウムマンガン複合酸化物等を使用してもよく、さら要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による電解液を用いることにより、高温放置特性および高率放電特性の双方に優れる非水電解液二次電池を得ることができた。また、鎖状炭酸エステルは融点が比較的低いため、低温時の電池特性が損われることもない。
Claims (4)
- 前記鎖状炭酸エステル(a)がメチルプロピルカーボネート、メチルブチルカーボネート、メチルペンチルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、エチルブチルカーボネートより選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
- 前記溶媒中のエチレンカーボネートとγ−ブチロラクトンとの比率が10:90〜60:40(体積比)であり、かつ前記鎖状炭酸エステル(a)および前記鎖状炭酸エステル(b)の合計体積が前記溶媒の総体積に対して20〜60体積%とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の非水電解質二次電池。
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| JP2002369976A JP2004200112A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 非水電解質二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002369976A JP2004200112A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 非水電解質二次電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004200112A true JP2004200112A (ja) | 2004-07-15 |
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Family Applications (1)
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| JP2002369976A Pending JP2004200112A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 非水電解質二次電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2004200112A (ja) |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002369976A patent/JP2004200112A/ja active Pending
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