JP2005190828A - 多孔質体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 そこで本発明の多孔質体は、金属−酸素結合による架橋構造体と、これに共有結合した炭素原子とを含み、表面での空孔の開口率を調整し、表面で空孔が閉じた状態あるいは開口した状態を持つと共に、空孔が連続的につながった連続細孔構造を有することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
さらにまた、この場合、柔軟性が十分でないために、電極との接合体を製造する際、燃料電池に組み込む際、あるいは燃料電池作動の際などに、破損が生じ易いという問題があった。
このように燃料電池のプロトン伝導性膜においても半導体装置の層間絶縁膜においても、機械的強度が高く、空孔率が高い多孔質体が求められている。
対して貫通孔の占める容積率が20〜90%望ましくは50〜80%で、全気孔中の細孔の占める容積率が10%以上望ましくは50%以上であることを特徴とする無機系多孔質体が提案されている(特許文献1)。
このような状況の中で、燃料電池用プロトン伝導性膜においても半導体装置用の層間絶縁膜においても、柔軟性と耐熱性をあわせ持つ多孔質体が求められている。
また、耐熱性と柔軟性を併せ持つ多孔質体を提供することにある。
本発明の多孔質体は、金属−酸素結合による架橋構造を有し、当該架橋構造によって形成された空孔が連続的につながった連続細孔構造を有し、少なくとも前記空孔が前記多孔体の一主面側で開口していることを特徴とする。
また本発明の多孔質体は、前記空孔が前記多孔質体の両面で開口していることを特徴とする。
また本発明の多孔質体は、前記空孔が前記多孔質体の一方の面で開口し、他方の面で閉じていることを特徴とする。
Gyroids)とも表現でき、構造物自体と空孔がそれぞれ連続的につながっていることを意味するものである。(参考文献:SCIENCE p1716, Vol.286, 26 Nov.1999)
また、十分な架橋密度を有する多孔質体であるため、環境変化に対する大きな寸法変化が見られず、強度変化も少ない。
また、機械的強度を維持しつつ、空孔率の高い構造体あるいは構造体薄膜を提供することができる。
さらに前記空孔が前記多孔質体の一方の面で開口し、他方の面で閉じている場合には、上記効果に加えて、片面が閉じているためより機械的強度の向上をはかることができる。
また、空孔率の高い構造をとり、空気の誘電率は低いためフッ素を添加したりするよりもさらに低い誘電率を得ることができ、大幅な低誘電率化をはかることが可能となる。
加えて、この膜は、種々の機能性材料を空隙に充填することにより、所望の機能性膜として適用可能である。例えば燃料電池用のプロトン伝導性材料を充填したものは、プロトン伝導性、耐熱性の他、燃料バリア性、柔軟性等の力学物性に優れたものとなる。
この構成により、両面に空孔を持たず、内部の連続細孔が外部から遮断された多孔質体を得ることができるため、撥水性と、高度の空孔率と耐熱性、柔軟性、寸法安定性を併せ持つ多孔質体を得ることができる。この構造は、誘電率が低く、耐熱性、可撓性、機械的特性、耐湿性に優れ、例えば層間絶縁膜として利用可能である。
この構成により、空孔の平均径が0.001μmから1μmであれば、安定な構造体を得ることができる。空孔の孔径が0.001μmに満たないときは、十分な空孔率を得ることができる程度の密度で空孔を形成するのは困難であり、一方1μmを越えたときは機械的強度が低下する。
また燃料電池用途に使用する場合には、空孔の孔径が平均0.05〜5μmの範囲が望ましい。0.05μmに満たないときは、充填剤が十分に充填し得ず、また5μmを越えたときは機械的強度が低下する。さらに望ましくは0.1〜1μmとするのが、望ましく、安定で優れたプロトン伝導性膜や電極を形成することができる。
また層間絶縁膜などの半導体用途に使用する場合には、空孔の孔径が平均0.0005〜0.1μmの範囲が望ましい。0.0005μmに満たないときは、十分な空孔率を得ることができず十分に低い誘電率を得ることができない。一方0.1μmを越えたときは機械的強度が低下する。更に望ましくはこの空孔の孔径は、0.001〜0.01μmの
範囲が望ましい。孔径の平均径が、0.005μm程度、空孔率70%、誘電率1.9弱程度が安定な構造体となり、層間絶縁膜として最適である。
以上のように、空孔径が小さすぎる場合には、所望の機能を発現すべき空孔率が確保できず、大きすぎるときには機械的強度が低下する。
かかる構成によれば、これらは強酸、高温高湿度環境下でも安定であるという効果がある。また、シリコンは半導体装置中で悪影響を与えることがないため、有効である。
この方法によれば、溶媒と基体との親和性(濡れ性)を接触角の調整によって制御することにより空孔の表面状態を開孔状態とするか閉孔状態とするかを容易に調整することができ、効率よく所望の多孔質体を得ることができる。
すなわち、架橋基を有する材料と溶媒からなる混合物をゾルゲル反応させると重縮合により架橋体が形成され、その分子量が徐々に増加していく。そして分子量が増加すると、溶媒に可溶であった状態から、不溶の状態になる相分離に向かって進行するが、ある分子量のとき重合物が三次元網目状に連続的につながった状態と溶媒が同じく3次元的につながった状態(共連続構造)を形成する。
この状態は過渡的なもので溶媒量、触媒濃度、水量によりこの構造を形成したちょうどそのときにゲル化により構造を凍結できる条件にあわせている。ここで重合物と溶媒とが分離する際、基体を親溶媒性にすると、基体表面で重合物と溶媒との相分離が可能となり、開口する、
一方、基体を撥溶媒性にすると基体表面で相分離が起こらず、重合物の皮膜ができ、開口しないことになる。
すなわち、重合物、溶媒、基体の表面エネルギーをそれぞれTP、TS,TBとしたとき、│TS―TB│≦│TP―TB│となるように、溶媒、基体、重合物を生成するための材料を選択することにより、基体表面で開口した多孔質体を得ることができる。
このとき溶媒は純粋な溶媒でなくてもよく、例えば前駆体のモノマーが若干含まれていたり、この表面エネルギーを制御する目的で積極的にエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレングリコール、ポリビニルアルコールなどの溶媒に溶解する極性物質を含ませるようにしてもよい。
この方法により、基体に対して空孔が開孔した多孔質体を得ることができる。
この方法により、両面で空孔が開孔した多孔質体を得ることができる。ここで接触させる物質としては固体でも液体でも気体でもよい。
ここでも溶媒は純粋な溶媒でなくてもよく、例えば前駆体のモノマーが若干含まれていたり、この表面エネルギーを制御する目的で積極的に他の物質を含ませるようにしてもよい。
この方法により、両面で空孔が閉孔した多孔質体を得ることができる。
この方法により、基体側で空孔が閉孔し、対向面側で開孔した多孔質体を得ることができる。
本工程における加温の際にはオーブンによる加圧加熱など、公知の方法が使用可能である。また本方法を行なう際、加水分解・縮合を効率的に行なうため、あらかじめ混合溶液に水を添加しても良いし、また水蒸気下で加熱するようにしてもよい。
前駆体の添加量:x (mol)
R5のモル数:2(3−n)x(mol)
触媒の添加量:z(l)
触媒の比重:σc
触媒の濃度:Nc(規定)
触媒の分子量:Mc
水の分子量:Ms
ここで0.5、1.5はそれぞれ架橋基数に対する添加水の比率を表し、1.0の場合は全ての架橋基を加水分解するのと等量の水を配合することを意味する。
望ましくは、前記式(4)におけるR1は炭化水素基であることを特徴とする。
この方法により、容易に空孔が閉じた層間絶縁膜を得ることができ、より耐湿性の高いものとなる。特に最上層のパッシベーション膜として用いる場合には有効である。例えば、半導体装置は、半導体基板または半導体基板上に形成された第1の配線導体と、第2の配線導体との間に介在せしめられる層間絶縁膜を具備し、前記層間絶縁膜が、シリコン−酸素結合による架橋構造体と、これに共有結合した炭素原子とを含み、空孔が半導体基板側で閉じ、連続的につながった連続細孔構造を有する多孔質体で構成されたことを特徴とする。
また耐湿性も高いものとなる。さらに、低温下での形成が可能であるため、下地に影響を与えることなく信頼性の高い膜を形成することが可能となる。
この方法によれば、ガス拡散電極表面および対向面側の表面極性を制御することによって両面に開口部をもつ多孔質膜を、ガス拡散電極表面に直接形成することができるため、電極・プロトン伝導性膜の界面に異物質が接触することなく形成することができ、界面の汚染が防止され、密着性の高い電極形成が可能となる。また基体を別に使用することなく、拡散電極そのものを基体として用いるため、信頼性の高い燃料電池を作業性よく形成することができる
多孔質体の表面にプロトン伝導性電解質を供給した後、ガス拡散電極を両面に形成することを特徴とする。
この方法により、特別の接着工程なしに燃料電池のMEAを形成することができ、電極プロトン伝導性膜の界面特性の良好なMEAを形成することが可能となる。また基体を別に使用することなく、拡散電極そのものを基体あるいは蓋体として用いるため、信頼性の高い燃料電池を作業性よく形成することができる
この方法によれば、多孔質体をガス拡散電極に直接形成することができるため、電極・プロトン伝導性膜の界面に異物質が接触することなく形成することができ、界面の汚染が防止され、密着性の高い電極形成が、信頼性の高い燃料電池を作業性よく形成することができる
また、この多孔質体は、基体に対して溶媒の親和性(ぬれ性)を調整することによって形成されるもので、基体に対する前駆体溶液の溶媒の接触角を調整することにより、容易に作業性よく、用途に応じた開口状態を得ることができる。
また、比誘電率が小さく、耐湿性が高くかつ可撓性が高く機械的特性に優れた連続細孔構造の多孔質体を提供することも可能となる。
本発明の多孔質体は、前述したように、空孔が連続的につながった連続細孔構造を有し、基体および上層との接触角を調整することにより、以下に示すように、(i)表裏両面に開口を持たない多孔質体、(ii)片面に開口部を有する多孔質体、片面は開口部を持たない多孔質体、(iii)表裏両面開口部を有する多孔質体を得ることができる。
基体表面との接触角が30度を超えるように基体に供給する混合物の組成および基体表面を調整するとともに、相分離に先立ち、上面も接触角が30度を超えるような材料で被覆し、硬化させて相分離を行なうことにより、図4(a)および(b)に表面および裏面を示すように、表裏両面に開口を持たない多孔質を得ることができる。
基体表面との接触角が30度以下となるように基体に供給する混合物の組成および基体表面を調整し、上面を溶媒との接触角が30度を超えるような材料で被覆したときは、基
体側(下)面のみ開口を有し、上面は開口をもたない多孔質体を得ることができる。
基体表面との接触角が30度を超えるように溶媒および基体を添加し、上面を空気面または溶媒との接触角が30度以下となるように構成したときは図7(a)および(b)に表面および裏面を示すように、基体側(下)面のみ開口を持たない多孔質体を得ることができる。
基体表面との接触角が30度以下となるように溶媒および基体を選択したときは図5(a)および(b)に表面および裏面を示すように、両面開口を有する多孔質体を得ることができる。
また、基体表面との接触角が30度以下となるように溶媒および基体を選択し、相分離に先立ち、上面も接触角が30度以下となるような材料で被覆し、硬化させて相分離を行なうことにより、図6(a)および(b)に表面および裏面を示すように、表裏両面に開口を持たない多孔質を得ることができる。
本発明の実施の形態1として、上記(i)表裏両面に開口部をもたない多孔質体を用いて構成された低誘電率薄膜を層間絶縁膜として用いたMOSFETを含む半導体集積回路を備えた半導体装置について説明する。
まず、シリコン基板1表面にゲート酸化膜3を介して形成されたゲート電極4を形成する。そして、このゲート電極4をマスクとして不純物拡散を行い、ソース・ドレイン領域を構成する低濃度不純物拡散領域5a、5bを形成する(図3(a))。
そして所望の時間経過後再び、基板を垂直に所望の速度で上昇させて溶液から取り出す
。
本発明の実施の形態2として、上記(iii)表裏両面に開口部を有する多孔質体を用いて構成されたプロトン伝導性膜について説明する。
本発明のプロトン伝導性膜の製造方法においては、前記実施の形態1で用いたのと同様
の前駆体溶液を膜状に成形(成膜)する工程を用いる。
まず、前記実施の形態1で用いたのと同様の前駆体溶液を用意する。
そして親溶媒性表面をもつ基体を用意し、この表面に、コーティング法により、基体表面に乾燥膜厚が厚さ50μmとなるように塗布膜を形成する。
前記実施の形態1と異なるのは基体および蓋体が親溶媒性表面を持つように調整した点
のみであり、他は同様である。
で燃料電池セルを作製する。
(成膜工程)
前駆体溶液を膜状に成形するためには、キャスト、コート、注型など、公知の方法を用いることができる。膜状に成形する方法としては、均一な膜を得ることができる方法であれば特に制限はない。膜の厚みは特に制限されないが、10μmから1mmの間の任意の厚みとなるように形成することができる。燃料電池用のプロトン伝導性膜は、プロトン伝導性、燃料バリア性、膜の機械的強度から膜厚は適宜決定され、通常、膜厚が20〜300μmのものが好ましく用いることができるため、本発明のプロトン伝導性膜の膜厚もこれに準じて製造する。
本発明におけるプロトン伝導性膜は、アルコキシシリル基等の加水分解、縮合により、架橋構造を形成し、高温においても安定的にプロトン伝導性を発揮し、形状変化等も少ないことを特徴とする。このようなアルコキシシリル基等の加水分解、縮合によるSi−O−Si結合の生成はゾル−ゲル反応としてよく知られている。
ゾル−ゲル反応においては、反応加速及び制御のために、触媒が用いられるのが普通である。触媒は、通常、酸又は塩基が用いられる。
には加熱を行う方がよい。加熱は公知の方法で良く、オーブンによる加熱やオートクレーブによる加圧加熱、遠赤外線加熱、電磁誘導加熱、マイクロ波加熱などが使用できる。加熱は室温から300℃までの任意の温度で行うことが出来、100〜250℃で行うことが好ましい。この際、減圧下、窒素下、あるいはアルゴン下等、不活性ガス等の元で加熱しても良い。
また、加水分解で必要な水を補給するために水蒸気下で行っても良く、また、急激な膜の乾燥を防ぐため、溶媒蒸気下で行ってもよい。
縮合工程を経た膜は、必要に応じて水洗により未反応物や硬化触媒を取り除き、更に硫酸などでイオン交換を行ってもよい。
このようにして形成された多孔質体膜から、基体を除去した後、この多孔質体に、架橋性化合物と酸含有化合物との混合物を充填してこの充填された混合物に含まれる架橋性シリル基を加水分解および縮合させることにより多孔質膜の内部でプロトン伝導性構造体の架橋構造を形成する。
多孔質体膜に、プロトン伝導性構造体の導入によってプロトン伝導性膜を形成する際に用いる触媒は、酸であっても塩基であってもよい。
更に、あらかじめ酸触媒で膜を形成し、後で塩基を加えて更に加水分解、縮合を行うなど、触媒を組み合わせて用いる方法も有効である。
また更に、触媒として、フッ化カリウム、フッ化アンモニウムを併用してもよい。これらは主として縮合反応を促進する働きがあり、加水分解と独立して反応を制御することが
できるため、好適に用いることができる。
触媒の添加量は、任意に設定することが可能で、反応速度、膜原料との相溶性などを勘案して適宜決定する。
本発明の多孔質体を用いることにより、機械的強度が高く、柔軟性と耐熱性にすぐれたプロトン伝導性膜を得ることができた。
上記のようにして形成されたその空孔内部にプロトン伝導性構造体を含有した多孔質膜(プロトン伝導性膜)の両面に、白金担持伝導体をもつガス拡散電極シートを積層し、熱プレス等によって貼付することで膜・電極接合体、いわゆるMEAが作製される。さらにこのMEAの両面に、燃料導入用のガス流路をもった電子伝導性プレートセパレータを積層し、シール材やガスケット等と共に一体化して固定することで燃料電池セルを作製することができる。なお、このセル単位を複数個、その積層方向に直列連結させたスタック状構造を構築することで、所望の燃料電池出力を発揮することができる。
また、前記実施の形態では、多孔質膜の両面にガス拡散電極シートを積層してMEAを作成したが、極性を制御して親溶媒性となるようにした、同様のガス拡散電極シートを基体として用いて、直接多孔質体を形成し、電解質を充填して、プロトン伝導性膜を形成するとともに、さらにこのプロトン伝導性膜上にガス拡散電極を成膜してMEAを一体的に形成するようにしてもよい。
等の市販品を活用してもよいし、親溶媒性カーボンとNafion溶液から調整してもよい)シート上に直接、バーコータ・キャスト法により基体表面に塗布する。そして、20×30mmのプラスチックケース等の蓋体で覆った後、室温(20℃)にて12時間養生して、その後80℃で24時間、さらに150℃で24時間加熱硬化して、白色で弾力性をもつ厚さ50μmの多孔質体層を形成した。
さらにこの上面に、前駆体溶液95重量部に対して、5重量部のNafion溶液を混合してなるバインダ溶液を少量を塗布した後、親溶媒性ガス拡散電極シートを張り合わせ、80℃で24時間養生を行った後、120℃で加熱プレスを行いMEAを形成した。
ここで、基体表面を処理する方法は、特に限定されるものではなく、溶媒にアルコール類などの極性溶媒を選択した場合に親溶媒性にするには、コロナ処理による親水化が好適に用いられる。また、プラズマ処理による極性基の導入、親溶媒性樹脂による親水化などが使用できる。またこのとき、撥溶媒性にするにはPETフィルムやフッ素樹脂フィルムなどを選択する方法が好適に用いられる。また、フッ素化合物やシリコン化合物を接触させることによる撥水性処理やプラズマによる疎水性基の導入、フッ素樹脂、シリコーン樹脂をコートする方法などが使用できる。
(実施例1)
まず、多孔質体の形成に用いられる架橋性前駆体の合成について説明する。
(二官能前駆体の合成)
1,7−オクタジエン(和光純薬製)11.0gと、ジエトキシメチルシラン(信越シリコン社製)26.9gのトルエン溶液に、塩化白金酸(和光純薬製)とジビニルテトラメチルジシロキサン(Gelest社製)から調製したカルステッド触媒(Karsted:USP3775452)溶液0.05mmolを混合し、30℃の窒素雰囲気下で1昼夜攪拌した。こ
のようにして得られた反応混合物を蒸留にて精製し、1,8−ビス(ジエトキシメチルシリル)オクタンを得た。構造は1H−NMRで確認した。
上記ジエトキシメチルシランに代えてジメチルエトキシシランを用いた以外は前記二官能前駆体の合成工程と同様にして、1,8−ビス(ジメチルエトキシシリル)オクタンを得た。構造はNMRで確認した。
ータで測定し、内部および表面構造をSEMで観察し、空孔径平均500nmで空孔率70%、PETフィルム側表面の表面開口率30%の連続細孔構造を形成していることを確認した。
また、接触角の測定に関しては、この他種々の方法があり、例えばJIS R3257の方法等も適用可能である。
また、プロトン伝導性膜に限定されることなく、他の機能性材料を充填することで種々の機能性膜を得ることができる。
また、層間絶縁膜として使用する際には、両面に開口を形成したものも使用可能であるが、前述したとおり、図4(a)および(b)に示すように、接触角が30度を超えるように溶媒を選択することにより、両面が閉じた構造をもつようにすることができる。そして、誘電率を1.9程度にすることができることから、第1層配線と第2層配線との間に形成される寄生容量は小さく抑えられ高速駆動可能な半導体装置を提供することが可能となる。
また、養生する工程は、5℃から溶媒の沸点であり,望ましくは10℃から40℃である。温度が低すぎると反応速度が遅く、連続細孔構造を形成しない。また高すぎても反応が速く進み、連続細孔構造を形成しない。
さらに縮合反応の更なる進行、溶媒の蒸発を企図した架橋固定化反応では、溶媒の沸点以上300℃以下、望ましくは100〜200℃が望ましい。温度が低すぎると架橋反応が遅く、高すぎると有機部が劣化するおそれがある。
次に前記実施例1と同様の方法で、混合比のみを変え、三官能前駆体である1、8−ビス(トリエトキシシリル)オクタン0.43gと、単官能前駆体である1、8−ビス(ジメチルエトキシリル)オクタン0.93gをイソプロパノール1.3mlに溶解し、イソ
プロパノール溶液を形成した。
この場合、片面が閉じた多孔質膜を構成しているため、前述したように層間絶縁膜として有効である。
また、この空孔に機能性材料を充填することで、プロトン伝導性膜、電極、など種々の機能性膜を得ることができる。
次に前記実施例2と同じ前駆体溶液を形成し、この前駆体溶液を実施例2と同じPETフィルム表面に塗布し、更にこの塗布した液の上面に同じPETフィルム(厚さ50μm)を幅13cmで被覆し、その上から塗布厚設定100μmm幅15cmのアプリケータによりレベリングした。
この膜を、20×30mmのプラスチックケースの蓋で覆った後、室温(20℃)にて12時間養生して、その後80℃で24時間、さらに150℃で24時間加熱硬化した。そして形成された膜を多量のイソプロパノールで洗浄し、この後多量の蒸留水で洗浄した。この後PETフィルムを剥がすと、白色で弾力性をもつ厚さ50μmの多孔質膜が得られた。
様、両面の開口率0%、厚さ50μmの連続細孔構造を形成していることを確認した。
この多孔質膜は、内部で空孔が連続的に繋がった連続細孔構造をもっており、かつ表面にも裏面にも開口部を有さない。
この構成によれば、耐熱性、可撓性、寸法安定性を有する多孔質体を得ることができ、低誘電率材料として有効である。また耐熱性を有する断熱材料としても有効である。
この構造は、層間絶縁膜、パッシベーション膜として耐湿性も高く極めて良好な特性を有する膜となっている。
前記実施例1において、1、8−ビス(トリエトキシシリル)オクタン1.5gのみを用いて前駆体溶液を形成したほかは前記実施例1と同様にして多孔質体を形成した。
前記実施例1において、1、2−ビス(トリエトキシシリル)エタン1.5gのみを用いて前駆体溶液を形成したほかは前記実施例1と同様にして多孔質膜を形成した。
そしてこの方法では、取り扱い中に亀裂が発生し、自立膜として十分な評価を行なうことができなかった。
このようにして形成された実施例1,2および比較例1,2の多孔質膜を評価した。
(1)耐屈曲性評価
この多孔質体の耐屈曲性をJISK5600-5-1記載の耐屈曲性試験(円筒形マンドレル法)にて実施した。タイプIのマンドレル(直径10mm)を使用し、以下の評価基準で評価した。
○ 割れ、ヒビなし。
× 割れ、ヒビあり。
(2)耐熱性評価
多孔質体を、飽和水蒸気下、140℃のオートクレーブ中で5時間加熱した。加熱後の評価は、目視、寸法測定、および耐屈曲性試験を実施し、評価基準は次のとおりとした。結果を次表に示す。なおいずれも寸法変化はなく、変化率(%)は0であった。
○ 実施前と変わらず。
× 変色・変形が起こる。
耐屈曲性:(1)と同じ
変形もなく極めて良好な結果を得ることができた。
本発明の製造方法により得られたプロトン伝導性膜を通例の電気化学セルにセットし、プロトン伝導性膜と白金板とを密着させた。この白金板に、電気化学インピーダンス測定装置(ソーラトロン社製、1260型)を接続し、周波数0.1Hz〜100kHzの領域でインピーダンス測定し、イオン伝導性膜のプロトン伝導度を評価した。
本発明の製造方法にて得られたプロトン伝導性膜を、100℃で運転されている真空オーブンに2時間放置して乾燥した後、得られた膜の大きさを測定して乾燥長とした(主として円形で得られるため、直径を測定)。その後、80℃水に浸せきし、表面の水を拭き取った後、膜の大きさを測定し、変化した長さを乾燥長で割ったものを膨潤率とした。
2 絶縁膜
3 ゲート酸化膜
4 ゲート電極
5a,5b 低濃度不純物拡散領域(ソース・ドレイン領域)
6a、6b 高濃度不純物拡散領域(ソース・ドレイン領域)
7 層間絶縁膜
8 第1層配線
9 コンタクトホール
10 第2層配線
11 パッシベーション膜
Claims (26)
- 金属−酸素結合による架橋構造を有し、当該架橋構造によって形成された空孔が連続的につながった連続細孔構造を有し、
少なくとも前記空孔が前記多孔体の一主面側で開口していることを特徴とする多孔質体。 - 前記空孔が前記多孔質体の両面で開口していることを特徴とする請求項1に記載の多孔
質体。 - 前記空孔が前記多孔質体の一方の面で開口し、他方の面で閉じていることを特徴とする請求項1に記載の多孔質体。
- 金属−酸素結合による架橋構造を有し、当該架橋構造によって形成された空孔が連続的につながった連続細孔構造を有し、
少なくとも前記空孔が前記多孔体の両面で閉じていることを特徴とする多孔質体。 - 前記連続細孔構造は、空孔率40〜80%の範囲にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の多孔質体。
- 前記連続細孔構造は、空孔の孔径が平均0.001から1μmの範囲にあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の多孔質体。
- 前記Mはシリコンであることを特徴とする請求項7に記載の多孔質体。
- 前記式(1)におけるR1は炭化水素基であることを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載の多孔質体。
- 前記式(2)におけるnは1〜20の範囲にあることを特徴とする請求項10に記載の多孔質体。
- 金属―酸素結合の架橋性材料と、溶媒と、触媒とを含む混合物を調製する工程と、
前記混合物を基体上に供給する工程と、
前記混合物を前記基体上でゾルゲル反応させ、金属−酸素結合による架橋構造を有し、当該架橋構造によって形成された空孔が連続的につながった連続細孔構造を有する多孔質体を形成する工程とを含む多孔質体の製造方法であって、
前記混合物を前記基体上に供給する工程に先立ち、前記多孔質体と前記基体との界面における前記空孔の開口状態が所望の状態となるように、前記混合物の組成または前記基体の表面状態を調整する工程を含むことを特徴とする多孔質体の製造方法。 - 前記供給する工程に先立ち、前記ゾルゲル反応により生成された重合物と前記溶媒との相分離が、前記基体表面で起こるように、前記基体表面を親溶媒性にすることを特徴とする請求項13に記載の多孔質体の製造方法。
- 前記基体表面に対する前記溶媒の接触角が30度以下である請求項14に記載の多孔質体の製造方法。
- 前記供給する工程に先立ち、前記ゾルゲル反応により生成された重合物と前記溶媒との相分離が、前記基体表面で起こらないように、前記基体表面を撥溶媒性にすることを特徴とする請求項13に記載の多孔質体の製造方法。
- 前記基体表面に対する前記溶媒の接触角が30度を超える請求項16に記載の多孔質体の製造方法。
- 前記供給する工程の後、前記多孔質体を形成する工程に先立ち、前記基体に相対向する面にも、前記溶媒との接触角が30度より大きい物質を接触させる工程を含むことを特徴とする請求項13乃至17のいずれかに記載の多孔質体の製造方法。
- 前記供給する工程の後、前記多孔質体を形成する工程に先立ち、前記基体に相対向する面にも、前記溶媒との接触角が30度以下の物質を接触させる工程を含むことを特徴とする請求項13乃至17のいずれかに記載の多孔質体の製造方法。
- 前記混合物を調製する工程は、複数の架橋性シリル基と、これに共有結合せしめられた炭素原子とを有する有機無機複合架橋性化合物とを含む混合物を調製する工程であり、
前記混合物を基体上に成膜する工程と、
前記架橋性シリル基を加水分解/縮合させ、連続細孔構造を有する多孔質体を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項13乃至19のいずれかに記載の多孔質体の製造方法。 - 前記基体が、所望の素子領域および配線層を備えた半導体基板であり、
前記混合物を供給する工程に先立ち、前記半導体基板表面に疎水性処理を行なう工程を
含むことを特徴とする請求項13、16乃至20のいずれかに記載の多孔質体の製造方法。 - 前記混合物を供給する工程に先立ち、親溶媒性表面となるように、表面極性を制御したガス拡散電極を用意し、前記ガス拡散電極を基体とし、ガス拡散電極およびその対向面側に開口を形成するように、前記混合物を直接前記ガス拡散電極上に形成する工程を含むことを特徴とする請求項13、16乃至20のいずれかに記載の多孔質体の製造方法。
- 請求項13乃至22のいずれかに記載の多孔質体の製造方法によって形成された多孔質体。
- 請求項1乃至12,22、23のいずれかに記載の多孔質体の細孔に、プロトン伝導性基を導入するかあるいは前記多孔質体の表面にプロトン伝導性電解質を供給した後、ガス拡散電極を両面に形成することを特徴とする燃料電池の製造方法。
- 請求項24に記載の多孔質体の製造方法を用いて、前記混合物を供給する工程に先立ち、
親溶媒性表面となるように、表面極性を制御した第1および第2のガス拡散電極を用意し、前記第1のガス拡散電極の一方を基体とし、前記混合物を直接前記第1のガス拡散電極上に供給する工程を含み、
前記混合物の縮合に先立ち、前記混合物の供給された前記第1のガス拡散電極に、プロトン伝導性基を導入するかあるいは前記混合物の表面にプロトン伝導性電解質を形成した後、前記混合物の供給された前記第1のガス拡散電極表面に、前記第2のガス拡散電極を当接し、完全硬化する工程を含むことを特徴とする燃料電池の製造方法。 - 請求項25または26に記載の燃料電池の製造方法を用いて形成された膜−電極接合体(MEA)を用いた燃料電池。
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