JP2006169621A - 成形性に優れたばね用ステンレス鋼線及びその製造方法 - Google Patents

成形性に優れたばね用ステンレス鋼線及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006169621A
JP2006169621A JP2005018823A JP2005018823A JP2006169621A JP 2006169621 A JP2006169621 A JP 2006169621A JP 2005018823 A JP2005018823 A JP 2005018823A JP 2005018823 A JP2005018823 A JP 2005018823A JP 2006169621 A JP2006169621 A JP 2006169621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel wire
stainless steel
spring
wire
formability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005018823A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensho Cho
▲顕▼鍾 趙
Heitetsu Shin
炳▲てつ▼ 申
Yukio Yamaoka
幸男 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Manho Rope & Wire Ltd
Original Assignee
Manho Rope & Wire Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Manho Rope & Wire Ltd filed Critical Manho Rope & Wire Ltd
Publication of JP2006169621A publication Critical patent/JP2006169621A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D7/00Modifying the physical properties of iron or steel by deformation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D7/00Bending rods, profiles, or tubes
    • B21D7/02Bending rods, profiles, or tubes over a stationary forming member; by use of a swinging forming member or abutment
    • B21D7/021Construction of forming members having more than one groove
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D7/00Bending rods, profiles, or tubes
    • B21D7/02Bending rods, profiles, or tubes over a stationary forming member; by use of a swinging forming member or abutment
    • B21D7/022Bending rods, profiles, or tubes over a stationary forming member; by use of a swinging forming member or abutment over a stationary forming member only
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Metal Extraction Processes (AREA)
  • Wire Processing (AREA)

Abstract

【課題】 ばね用ステンレス鋼線の機械的特性を改善することによって、耐力比を管理することによって、ばね成形性を向上させ,不良率を顕著に減少させたばね用ステンレス鋼線と、その鋼線を製造するための方法を提供する。
【解決手段】 本発明のばね用ステンレス鋼線によれば、鋼線の引張強さと0.2%耐力との比率、すなわち「0.2%耐力比(%)」が71〜90%になるように調整する。
また、本発明のばね用ステンレス鋼線の製造方法によれば、鋼線の製造において、最終ダイスを通過した後の鋼線に、曲げ加工変形を付与することによって、鋼線の0.2%耐力比を調整する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ばね用ステンレス鋼線に関し、特に、コイルスプリングの成形性が改善されたばね用ステンレス鋼線及びその製造方法に関する。
ばねの製造には、主に高炭素鋼を元素材とする硬鋼線及びピアノ線と、ステンレス鋼線が使われている。
高炭素鋼を元素材とする硬鋼線及びピアノ線は、表面にリン酸亜鉛コーティングを化学反応により安価で容易に被膜することができるので、ばね成形性に優れていると知られている。
しかしながら、ステンレス鋼線は、耐蝕性が高いため、安価で且つ簡便な方法であるばね成形時に滑り性が良い上記のようなコーティング皮膜を化学反応により表面に成形させることは困難である。
このため、ばね用ステンレス鋼線は、硬鋼線及びピアノ線に比べて成形性がよくない。
そこで、成形性の改善のために、1966年にステンレス鋼線にニッケルメッキを実施する新技術が開発され(特公昭44−14572号)、現在主な素材として使われている。しかしながら、成形性は、裸線に比べて向上したものの、充分とは言えない水準であった。
このような事情により、それ以後にもばね用ステンレス鋼線のばね成形性については、裸線、ニッケルメッキ線に拘らず色々な改善がなされてきた。
例えば、特開昭60−257917号、特公昭61−245873号、特開平6−198372号、特開平6−226330号などには、ハロゲンを含む合成樹脂、フッ素樹脂、アミン酸系化合物などを鋼線の表面にコーティングして、成形性の改善を図る技術が開示されている。また、特開平9−85332号には、表面に窒化層を形成させることによって、ばねの成形時に自由長の不良率を減少させる技術が開示されている。
また、特許第2799700号及び特許第3053789号には、ばね用ステンレス鋼線の表面のニッケルメッキ厚さ、メッキ層の母材に対する硬度比、潤滑剤付着量、表面粗度などを特定の範囲に限定して、ばね成形性の改善を図る技術が開示されている。
このように,ばね用ステンレス鋼線の成形性を改善させるための研究が、主に表面の特徴を変えて成形性を向上させる技術、いわゆる表面性状の改善に集中してきたことが判明し、これが近年の技術改良の傾向であると言える。前述したように、従来の技術では、ばね用ステンレス鋼線の表面の特性を変化させて、ばねの成形時にコイルリング長さの安定化を図る手法が大勢を占めている。
しかしながら、最近の世界的大競争時代において、ばね成形産業でもコストダウンが常時要求され、また、煩雑な数値精度の要求も過度のものとなり、コイリングスピード向上によるコストダウンの達成が最高の目標になっている。
したがって、ばね用ステンレス鋼線のばね成形性の向上がより一層要求されていて、従来の方法では、未だ十分に満足できる状況ではないと言える。
この発明の先行技術文献情報としては、次のものがある。
特許第2799700号公報 特許第3053789号公報
本発明は、前記従来の技術のように鋼線の表面性状の変化を追求した方法でばね成形性をこれ以上向上させることは不可能であるという判断の下に、表面性状の変化を追求した方法から脱皮して、ばね用ステンレス鋼線の機械的特性を改善することによって、ばね成形性を向上させたばね用ステンレス鋼線と、該鋼線を製造するための方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、ステンレス鋼線に曲げ加工変形を付与して、鋼線の引張強さと0.2%耐力との比率、すなわち「0.2%耐力比(%)」が71〜90%になるように調整することを特徴とするばね成形性が大幅向上したばね用ステンレス鋼線を提供する。
また、本発明は、ステンレス線材を鋼線に製造する伸線工程と、伸線工程で製造されたステンレス鋼線を巻き取る巻き取り工程とを備えるステンレス鋼線の製造方法において、前記伸線工程の最終ダイスを通過したステンレス鋼線に、0.2%耐力比を低下させるための曲げ加工工程を付加した後、巻き取ることを特徴とする成形性に優れたばね用ステンレス鋼線を製造する方法を提供する。
また、本発明は、ステンレス線材を伸線するためのダイスボックスと、ダイスボックスで最終伸線された鋼線を巻き取るための巻き取り装置とで構成されるステンレス鋼線の製造装置において、前記最終ダイスボックスと巻き取り装置の巻き取りドラムとの間に曲げ加工変形を付与するための曲げ加工装置が設置されることを特徴とする成形性に優れたばね用ステンレス鋼線の製造装置を提供する。
本発明のばね用ステンレス鋼線の製造において、最終ダイスで伸線加工を完了した後、矯正ローラにより、又は、図6の方法をも含む適正な方法により、ステンレス鋼線に曲げ加工変形を加え、0.2%耐力を低下させて、結果的に、0.2%耐力比(%)を71〜90%に調整すれば、ばね成形時の数値のばらつきを小さくすることが可能であり、不良率の改善に効果があることが明らかになった。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1は、従来の単純な上巻き方式で最終ダイス1で伸線された鋼線4が直接単ドラムよりなる上部巻き取りドラム2に巻き取られる巻き取り状況を示す説明図である。
図2は、下部巻き取りドラム3と上部巻き取りドラム2との間に転向ローラ7及び4×5型縦横矯正ローラ5、6が設置された上下部ドラムが同時に設置され巻き取られるダブルキャプスタン付着の上巻き方式が適用された製造装置であって、最終ダイス1で伸線された鋼線4は、まず、下部巻き取りドラム3に数回巻き取られ、その後、転向ローラ7及び縦横矯正ローラ5、6を通りながら、鋼線に軽度の曲げ加工変形を加えて、0.2%耐力を変化させた後、上部巻き取りドラム2へ行くようになり、ここで、順次に上部巻き取りドラム2に巻き取りが行われる巻き取り状況を示す説明図である。
図3は、図2の矯正ローラ部の詳細図であり、縦矯正ローラ6及び横矯正ローラ5の詳細を示す説明図である。
図4は、公称線径0.50mmのニッケルメッキされたばね用ステンレス鋼線をJIS Z 2241金属材料引張試験方法に規定されているオフセット法によって鋼線を上下部チャックにセットされた後、破断荷重の5%を加えて、鋼線を真直にした後、伸び計を装着し、負荷を加えて、0.2%耐力と、鋼線が破断される破断点を測定したステンレス鋼線の荷重−伸び率の曲線を示すものであって、図4によれば、ステンレス鋼線の破断荷重が416Νであり、0.2%耐力が370Νであるから、0.2%耐力比が88.9%であることが分かる。
本発明は、最終ダイスを通過した鋼線に曲げ加工変形を加えて、0.2%耐力比を71〜90%に調整することを主な特徴とするが、本発明において、ステンレス鋼線の0.2%耐力比を71〜90%に限定することは、この範囲内でばね成形性に優れているからである。
本発明者は、伸線加工工程が行われた鋼線は、伸線加工工程中に受けた加工圧力に起因して、その内部に応力が存在し、この内部応力が鋼線の成形性を低下させる主な要因であることを明らかにし、内部応力がばね成形性に及ぼす関係を研究した結果、鋼線の内部に存在する内部応力は、降伏強度、すなわち0.2%耐力と密接な関係を有し、降伏強度が低いほど、ばね成形性に優れていることを確認した。
さらに、降伏強度が無限に低いと言って、成形性に優れるようになるものでなく、降伏強度と引張強さの比率、すなわち0.2%耐力比が一定の範囲にあるとき、成形性に優れることが明らかになった。
実験結果が図5の0.2%耐力比とばね成形時の自由長不良率との関係を示すグラフに示されている。図5によれば、0.2%耐力比が71%未満である場合、降伏強度を低下させて、鋼線内部の応力を減少させる効果があるが、強度が急激に低下し、ばね成形性が悪化する。また、90%を超過する場合、降伏強度が高い状態なので、内部応力が除去されず、残存するため、成形性が低下する。従って、鋼線の0.2%耐力比が71〜90%であるとき、ばね成形性に優れていることが分かる。
本発明の製造方法において、ステンレス鋼線のばね成形性を向上させるために、伸線工程と巻き取り工程との間に微細な曲げ加工変形工程を付加している。その理由は、ステンレス鋼線は、その製造特性上、伸線過程で多くの加工圧力を受けて、内部に応力が存在し、この内部応力がばね成形性を阻害する主な要因になることは上述した通りであるが、鋼線に微細な圧力を上下左右に加えると、鋼線に微細な変形が誘発され、これにより、鋼線の降伏強度が低下するようになり、内部応力を減少させることが可能となり、0.2%耐力比を改善させるために、曲げ加工を行う工程を追加した。
曲げ加工の方法は、鋼線に微細な力を一定の方向に均一に反復的に加えることで可能であるが、本発明では、図2及び図3に示すように、最終ダイス1を通過した鋼線4が巻き取りドラムに巻き取られる前に、転向ローラ7、縦矯正ローラ6、横矯正ローラ5を通過しつつ、上下左右に繰り返される荷重を受けるようにすることで、0.2%耐力比を調整した。この際、縦横矯正ローラの使用個数と押圧ローラの押し込み量を変化させて、0.2%耐力比を変化させることが可能である。
本発明の製造装置は、最終ダイスボックスと巻き取り装置の巻き取りドラムとの間に曲げ加工変形装置を設置することを特徴とする。つまり、図2に示すように、下部巻き取りドラム3と上部巻き取りドラム2とを共に有するダブルキャプスタン方式の巻き取りドラムを使用する場合、下部巻き取りドラム3を通過した鋼線4が上部巻き取りドラム2に移送される過程に転向ローラ7、縦矯正ローラ6、横矯正ローラ5を設置することができる。又は、図3に示すように、4×5型の縦矯正ローラ6及び横矯正ローラ5を設置することによって、鋼線に軽い程度の曲げ加工変形を加えて、0.2%耐力を変化させる装置を設置することもできる。
また、ステンレス鋼線は、転向ローラで曲げられることだけで、0.2%耐力が低下し、耐力比(%)が変化する可能性があるから、図6のように、転向ローラ7とテンションコントロールローラ8を有する下巻き方式も実施することができる。
この場合には、転向ローラ、テンションコントロールローラの溝径を任意に小さくすれば、矯正ローラと同様に、鋼線には微細な曲げ変形が発生するので、引張強さを少し低下させることだけで、0.2%耐力を極めて低下させることが可能であり、矯正ローラを使用することなく、0.2%耐力比を調整することができる。
このように、本発明は、図2に示すように、最終ダイスボックス1を通過したステンレス鋼線4は、下部巻き取りドラム3で数回巻き取られ、その後、転向ローラ7を通過しつつ、方向転換と共に1次曲げ加工が行われ、さらに縦矯正ローラ6を通過しつつ、上下に繰り返される曲げ加工が行われ、さらに横矯正ローラ5を通過しつつ、左右に繰り返される曲げ加工が行われ、これにより、鋼線の上下左右の全ての部位に均一な曲げ加工が行われるので、鋼線内部に存在する内部応力を減少させて、0.2%耐力を低下させることが可能である。
ここで、0.2%耐力比の変化は、矯正ローラの使用個数の増減と、押圧ローラの押し込み量とを組み合わせて調整することによって、変化させることが可能である。すなわち図3に示すように、1つの縦ローラと1つの横ローラを1組みとし、組み数0から合計4組みの使用を最大使用数にして、その組み合わせ毎にローラの押し込み量を変化させて調整するか、矯正ローラの溝径を変更することによって調整することができる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1
C:0.07%、Si:0.37%、Mn:1.23%、P:0.021%、S:0.005%、Ni:8.09%、Cr:18.04%の成分を有するSUS304 5.5mmψの線材を伸線し、1150℃の光輝焼鈍を繰り返した後、1.55mmψの軟質中間線にした。
続いて、この中間線に表1に示す条件で厚さ1.50μmのニッケルメッキを実施した。
Figure 2006169621
その後、ニッケルメッキされた鋼線を表2に示す条件で連続伸線して、鋼線を製造した。
Figure 2006169621
そして、伸線された鋼線を、図1に示した従来の方法(試料番号:1)と、図2に示した本発明の方式(試料番号:2−12)で巻き取りを行った。図2の方式の場合、縦横矯正ローラの使用組みの増減と押し込み量の増減とを組み合わせて、ばね用ステンレス鋼線に微細曲げ変形を加え、0.2%耐力を変化させて、結果的に0.2%耐力比(%)を変形させた種々のばね用ステンレス鋼線を製作した。
さらに、0.2%耐力比(%)の効果を確認するために、中間線サイズを1.34mmψ、1.15mmψ、1.00mmψに変更して、総減面率の変化を付与したものも、表2と同様の条件で伸線回数だけ10回、8回、7回に各々変更して伸線し、図1に示す単純な上巻き方式で巻き取りを実施して、0.2%耐力は低いものの、0.2%耐力比(%)が高いステンレス鋼線(試料番号:13−15)も製作した。
以上のように製作したばね用ステンレス鋼線は、次の表3の方法により0.2%耐力、引張強さ及びこれによる0.2%耐力比(%)を求めた。
Figure 2006169621
そして、製造された各種の鋼線を、コンピュータ制御の自動コイリング機により表4の数値に基づいて1000個ずつ成形して、自動検査装備によりばねの自由長を測定し、表4の数値規格により良品と不良品とに自動選別して、不良率を求めた。
Figure 2006169621
以上の条件で製造された実施結果を表5に示す。
Figure 2006169621
表5によれば、従来の方式である図1の方式で巻き取った鋼線(試料番号1、13、14、15)は、微細な曲げ変形が加えられなかったことにより、0.2%耐力比(%)が90%以上と高く不良率の多いものであった。
本発明の方式である図2の方式で、矯正ローラを使用せずに、溝径が線径の450倍の転向ローラを使用して、上巻きで巻き取ったもの(試料番号2)は、図1の方式と比較して、0.2%耐力比(%)が少し低下するものの、不良率はやはり高い。しかしながら、450dといった比較的大きい溝径のローラであっても、0.2%耐力が低下することは明白であるから、前述の図5の方式においてローラ径を450dより少し小さくすれば、鋼線の0.2%耐力比(%)を71〜90%に管理できることは明白であり、本発明の技術は、特に、矯正ローラの使用に限定されるものではないことが明白であると言える。
0.2%耐力比(%)が71〜90%を示す鋼線(試料番号4〜8)は、ばね自由長の不良率が低いが、この値より未満又は超過するものは、不良率が急増することが分かる。
実施例2
材料成分、中間線サイズ、伸線条件、巻き取り方式、矯正ローラの使用方法などの製造条件を、実施例1と同様にして、ニッケルメッキされないばね用ステンレス鋼線を製造した。
しかしながら、裸線の場合は、ニッケルメッキがないため、中間線の光輝焼鈍後の巻き取り前に、前述の無機コーティングで硫酸ナトリウム(NaSO)20%濃度の液中に連続的に鋼線を浸漬し、続いて、150℃程度で乾燥させることによって、鋼線の表面に硫酸ナトリウム結晶皮膜を固着させ、この皮膜をステアリン酸カルシウム潤滑剤のキャリア皮膜として作用させ、連続伸線の安定化を図った。
また、裸線ばね用ステンレス鋼線を、実施例1と同様に、中間線のサイズを細く、総減面率を小さくした鋼線も製作し、0.2%耐力比(%)の効果を実証した。
以上のように製作したばね用ステンレス鋼線は、表3の方法により0.2%耐力、引張強さ、0.2%耐力比(%)を求めた。
そして、各種の鋼線を、コンピュータ制御の自動コイリング機により表4の数値に基づいて1000個ずつ成形して、自動検査装備によりばねの自由長を測定し、表4の数値規格により良品と不良品とに自動選別して、不良率を求めた。その結果を表6に示す。
Figure 2006169621
表6から明らかなように、裸線のステンレス鋼線の不良率がニッケルメッキされたステンレス鋼線に比べて多少高いことが分かるが、これらのうち、0.2%耐力比が71〜90%の範囲にあるもの(試料番号4〜8)がばね成形性に優れていることが分かる。
実施例1、2のニッケルメッキされた鋼線及びニッケルメッキされていない鋼線の0.2%耐力比(%)とばね成形時の自由長不良率との関係が図5に示されている。図5に示されたように、2種類のステンレス鋼線において、共通に0.2%耐力比(%)が71〜90%を示す区間に属する鋼線は、ばね自由長の不良率が少なく、この値より未満又は超過する0.2%耐力比(%)を有する区間の鋼線は、ばね自由長の不良率が急激に増加することが分かる。
また、図5のデータには、中間線サイズを小さくして、全体加工度を低下させ、図1の方式で伸線して、0.2%耐力は低いものの、0.2%耐力比(%)が高い鋼線である表5の試料番号13、14、15及び表6の試料番号11、12、13も含まれているため、単純に0.2%耐力を低くしても、不良率は改善されず、従って、0.2%耐力比(%)が非常に重要な因子であることが分かる。
鋼線が最終ダイスを通過した後、上部巻き取りドラムに巻き取られる従来の単純な上巻き方式の説明図。 本発明が適用される鋼線が最終ダイスを通過した後、転向ローラ及縦横矯正ローラを経て上部巻き取りドラムに巻き取られるダブルキャプスタン方式の説明図。 縦横矯正ローラの詳細説明図。 ステンレス鋼線の荷重−伸び率の曲線と、0.2%耐力を示すグラフ。 ばね成形性に影響する0.2%耐力比と、ばね自由長不良率との関係を示すグラフ。 鋼線が最終ダイスを通過した後、下部巻き取りドラムに巻き取られる下巻き方式の説明図。
符号の説明
1 ダイスボックス,最終ダイス,又は最終ダイスボックス
2 上部巻き取りドラム
3 下部巻き取りドラム
4 ステンレス鋼線(線径:d)
5 横矯正ローラ(ローラ溝径:30d)
6 縦矯正ローラ(ローラ溝径:30d)
7 転向ローラ(ローラ溝径:450d)
8 テンションコントロールローラ
9 下巻きドラム
10 タッチローラ

Claims (5)

  1. 0.2%耐力比が71〜90%であることを特徴とする成形性に優れたばね用ステンレス鋼線。
  2. 前記ステンレス鋼線は、ニッケルメッキされたものであることを特徴とする請求項1に記載の成形性に優れたばね用ステンレス鋼線。
  3. 線材を鋼線に製造する伸線工程と、伸線工程により製造された鋼線を巻き取る巻き取り工程とを備えるステンレス鋼線の製造方法において、
    前記伸線工程の最終ダイスを通過したステンレス鋼線に微細な曲げ加工を行うことによって、0.2%耐力比を低下させる曲げ加工変形工程を付加した後、巻き取ることを特徴とする成形性に優れたばね用ステンレス鋼線の製造方法。
  4. 前記曲げ加工変形工程は、転向ローラ、又は、縦横矯正ローラにより行われることを特徴とする請求項3に記載の成形性に優れたばね用ステンレス鋼線の製造方法。
  5. 前記曲げ加工変形工程において、0.2%耐力比の調整は、縦横矯正ローラの使用個数及び押し込み量により行われることを特徴とする請求項3に記載の成形性に優れたばね用ステンレス鋼線の製造方法。
JP2005018823A 2004-12-16 2005-01-26 成形性に優れたばね用ステンレス鋼線及びその製造方法 Pending JP2006169621A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020040106876A KR100620325B1 (ko) 2004-12-16 2004-12-16 성형성이 뛰어난 스프링용 스테인레스 강선 및 그 제조방법

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006169621A true JP2006169621A (ja) 2006-06-29

Family

ID=36670675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005018823A Pending JP2006169621A (ja) 2004-12-16 2005-01-26 成形性に優れたばね用ステンレス鋼線及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2006169621A (ja)
KR (1) KR100620325B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102962271A (zh) * 2012-12-12 2013-03-13 河南恒星科技股份有限公司 水箱拉丝机收线校直机构
CN105382131A (zh) * 2015-12-01 2016-03-09 江苏兴达钢帘线股份有限公司 一种降低收线张力及改善钢丝直线性装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109550798A (zh) * 2018-11-10 2019-04-02 江苏兴达钢帘线股份有限公司 一种可控制应力的单丝拉拔方法及装置
KR102203011B1 (ko) 2020-07-02 2021-01-14 조재희 신선기 드럼의 작업가능시간 연장방법

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5729532A (en) 1980-07-28 1982-02-17 Shinko Kosen Kogyo Kk Preparation of stainless steel wire material
JPS61266558A (ja) 1985-05-20 1986-11-26 Shinko Kosen Kogyo Kk 高靭性の2相ステンレス鋼線
JPH0830252B2 (ja) * 1990-11-19 1996-03-27 神鋼鋼線工業株式会社 ばね用ステンレス鋼線
JP3746877B2 (ja) 1997-06-26 2006-02-15 日本精線株式会社 耐食性とばね特性にすぐれたばね用ステンレス鋼線
CN100445408C (zh) 2003-03-28 2008-12-24 株式会社神户制钢所 加工性优异的高强度弹簧用钢丝以及高强度弹簧

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102962271A (zh) * 2012-12-12 2013-03-13 河南恒星科技股份有限公司 水箱拉丝机收线校直机构
CN105382131A (zh) * 2015-12-01 2016-03-09 江苏兴达钢帘线股份有限公司 一种降低收线张力及改善钢丝直线性装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR100620325B1 (ko) 2006-09-12
KR20060068236A (ko) 2006-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101846613B1 (ko) 황동 도금 강선의 제조 방법 및 황동 도금 강선
JPS6356289B2 (ja)
JP5879897B2 (ja) 耐デラミネーション特性に優れた極細鋼線とその製造方法
CN110293147B (zh) 一种高抗氧化电热不锈钢带的生产方法
JP4980111B2 (ja) 純ニッケルパイプの製造方法及び純ニッケルパイプ
CN102449179A (zh) 胎圈钢丝及其生产方法
JP2006169621A (ja) 成形性に優れたばね用ステンレス鋼線及びその製造方法
JP6199569B2 (ja) 高強度鋼線の製造方法
CN116274440A (zh) 超低损耗光纤增强用碳素钢丝制造工艺
JPH06226330A (ja) 自動コイリング用鋼線及びその製造方法
EP1961498A1 (en) Steel wire for spring
JP5648309B2 (ja) 溶融亜鉛系めっき鋼板の製造方法
JP2009095859A (ja) 捻回特性に優れた鋼線材及びその製造方法
US9592533B2 (en) Process for tin coating a metallic substrate, process for hardening a tin layer and wire having a tin coating
JP3017910B2 (ja) ばね製品の製造方法
JP3750214B2 (ja) プレス破断の発生しがたい成形性に優れた極薄缶用鋼板およびその製造方法
JP2007182610A (ja) ばね用ステンレス鋼線及びコイルばね
JPH062049A (ja) ビードワイヤの製造方法およびその装置
CN113351660B (zh) 一种提高铝包钢单线延伸率的拉拔方法
JP4566961B2 (ja) 鋼線伸線装置
JP2008049353A (ja) ニッケルメッキステンレス鋼線
JPH08158280A (ja) ゴム補強用スチールコード素線の製造方法
JPH01222090A (ja) 耐蝕性に優れた鋼線
JP2025025847A (ja) エナメル線の製造方法
JP2003245742A (ja) プレフォーマー用ピン及び撚線装置のプレフォーマー

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070525

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071101