JP2006290301A - ゴムクロ−ラのエンドレス構造 - Google Patents

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【課題】ゴムクロ−ラ基体の両端部のスチ−ルコ−ドを重ね合わせて加硫してなるエンドレス構造において、突き合わせ部におけるスチ−ルコ−ドの湾曲をなす現象をなくすように改良を加えた。
【解決手段】長尺有端のゴムクロ−ラ基体にその長手方向に向かってスチ−ルコ−ドを埋設すると共に、ゴムクロ−ラ基体の両端部よりスチ−ルコ−ドを突出させ、当該スチ−ルコ−ドを重ね合わせて加硫接着してなるエンドレス構造であって、重ね合わせたスチ−ルコ−ド先端に対応する一方側のスチ−ルコ−ドを、前記スチ−ルコ−ド先端より遠ざける方向にウエ−ブをかけ、或いは別途のゴム材料を貼着した。1‥ゴムクロ−ラ基体、1a、1b‥ゴムクロ−ラ基体の両端、2‥スチ−ルコ−ド、2a、2b‥スチ−ルコ−ドの両端、2b0 ‥スチ−ルコ−ド2bの先端、5、50 ‥芯金、11‥ウエ−ブ。
【選択図】図3

Description

本発明はゴムクロ−ラのエンドレス構造の改良に関するものである。
ゴムクロ−ラのエンドレス構造としては、一般には長尺で有端のゴムクロ−ラ基体を加硫成形し、この両端を接着してエンドレス構造としている。その際、ゴムクロ−ラ基体中に埋設されているスチ−ルコ−ドをその両端より突出させておき、これを重ね合わせた状態で加硫接着し、エンドレスのゴムクロ−ラとするものである。
図1はその一例を示す図であり、符号1はゴムクロ−ラ基体であり、その長手方向にスチ−ルコ−ド2が埋設されたものである。そして、ゴムクロ−ラ基体1の両端より突出するかかるスチ−ルコ−ド2の両端2a、2bを重ね合わせて加硫するものである。尚、この際、通常はA部のゴムは未加硫或いは半加硫状態としておき、特にゴムクロ−ラ基体1の両端1a、1bを突き合わせて加硫することとしている。尚、ゴムクロ−ラには外面にラグが形成され、その長手方向に一定ピッチをもって芯金が埋設されているが、ここでは図示しない。
しかしながら、かかる部位Aのゴムが加硫される際には当然ゴムの流れが起き、スチ−ルコ−ド2a、2bはこの流れに伴って引っ張られる傾向にあり、図1の点線にて示すようにスチ−ルコ−ド2a側が突き合わせ側に湾曲3した状態でエンドレス構造が完成することとなる。エンドレス部がかかる状態となっているゴムクロ−ラは建設機械や高速キャリア、トラクタ−等の重作業や高速車両ではこの部分の応力歪みが大きく、スチ−ルコ−ド2の切断、ゴムとの接着の剥離、更には、ゴム部4における亀裂等の耐久性に問題があった。
本発明は上記したうに長尺のゴムクロ−ラ基体の両端部のスチ−ルコ−ドを重ね合わせて加硫してなるエンドレス構造において、突き合わせ部におけるスチ−ルコ−ドの湾曲をなす現象をなくすように改良を加えたものである。
本第1発明の要旨は、長尺で有端のゴムクロ−ラ基体であって、当該ゴムクロ−ラ基体は長手方向に向かってスチ−ルコ−ドを埋設すると共に、ゴムクロ−ラ基体の両端部よりスチ−ルコ−ドを突出させ、当該突出したスチ−ルコ−ドを重ね合わせて加硫接着してなるエンドレス構造であって、重ね合わせたスチ−ルコ−ド先端に対応する一方側のスチ−ルコ−ドを、前記スチ−ルコ−ド先端より遠ざける方向にウエ−ブをかけたエンドレス構造にかかるものである。
本第2発明の要旨は、長尺で有端のゴムクロ−ラ基体であって、当該ゴムクロ−ラ基体は長手方向に向かってスチ−ルコ−ドを埋設すると共に、ゴムクロ−ラ基体の両端部よりスチ−ルコ−ドを突出させ、当該突出したスチ−ルコ−ドを重ね合わせて加硫接着してなるエンドレス構造であって、スチ−ルコ−ド先端に対応する一方側のスチ−ルコ−ドに対し、未加硫ゴム材料或いは加硫ゴム材料を貼着して重ね合わせたことを特徴とするゴムクロ−ラのエンドレス構造にかかるものである。
本発明により、スチ−ルコ−ドのオ−バ−ラップ部の先端近傍の歪みが大幅に緩和され、内側(転輪側)のゴム亀裂の抑止、スチ−ルコ−ドの腐食切断等の不具合が改善されたものである。
エンドレス構造の加硫にあって、突き合わせ部のゴム(未加硫或いは半加硫)のボリュ−ムが少ない場合、外側(ラグ側)からのゴムの流動が発生し、このため、スチ−ルコ−ドもゴムの流れに引きずられ、内側(転輪側)に落ち込む現象がある。かかる現象が起きると、一方のスチ−ルコ−ド(内側)の先端との間が狭まり、ここに歪みが生じることによってゴム切れが発生し、ゴム欠落に発生することになる。更に、スチ−ルコ−ドが引き込まれることによりこのスチ−ルコ−ドとゴムクロ−ラの内側表面との間隔即ちゴム厚が少なくなり、外力に対する干渉力が小さくなり、ここでもゴムに亀裂が入る等の欠陥が見られる。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであり、その第1はゴム流れによって引きずられる側のスチ−ルコ−ドのかかる部位を、引きずられる方向と反対側、具体的には外側に向けて予めウエ−ブをかけておくものである。このことにより、例えゴムと共に引きずられたとしても内側に大きく落ち込むことはなくなり、通常は若干ウエ−ブの残った状態でエンドレス構造となるものである。これによってかかる部位への歪みの集中が避けられることとなったのである。かかるウエ−ブの高さはゴムクロ−ラの大きさやスチ−ルコ−ドの種類によっても異なるが、約3〜5mmの高さが有れば十分である。
その第2は、ゴム流れによって引きずられる側のスチ−ルコ−ドのかかる部位に、未加硫ゴム材料或いは加硫ゴム材料を貼着しておくものであり、このことにより、例えゴムと共に引きずられたとしても内側に大きく落ち込むことがないエンドレス構造となるものである。これによってかかる部位への歪みの集中が避けられることとなったのである。
尚、ゴムクロ−ラには通常芯金が埋設されるが、かかる芯金の直上は歪みの集中が少ない。このため、スチ−ルコ−ドの先端をこの上に置き、他方のウエ−ブもかかる芯金に対応して配置するのが最良の形態である。
以下、実施例をもって本発明を更に詳細に説明する。
図2は本第1発明の第1実施例を示すエンドレス部の図であり、重ね合わされた内側のスチ−ルコ−ド2の先端2b0 に対応する外側のスチ−ルコ−ド2にウエ−ブ11がかけられた例である。特にこの例は芯金5、5間にスチ−ルコ−ド2b側の先端2b0 及びウエ−ブ11が配置されたものである。
かかるエンドレス構造にあって、エンドレス加硫の際にスチ−ルコ−ド2aが内側に引っ張られた場合でも直接的にはウエ−ブ11の部分が引っ張られるだけであり、従って、スチ−ルコ−ド2b0 とウエ−ブ11の間隔は狭くならず、かつ、内周面との間の厚みを十分に保たれるものであり、従来のエンドレス構造の場合と異なり耐久性に大きな違いが発現されたものである。
図3は本第1発明の第2実施例を示すエンドレス部の図であり、この例では、芯金50 がエンドレス部にあり、重ね合わされた内側のスチ−ルコ−ド2の先端2bがこの芯金50 上に配置されている。一方、外側のスチ−ルコ−ド2aの一部にウエ−ブ11がかけられ、これが芯金50 上に配置された例である。
かかるエンドレス構造にあって、例えゴム加硫の際にスチ−ルコ−ド2aが内側に引っ張られた場合でも芯金50 の存在によりウエ−ブ11が多少引っ張られるだけであり、スチ−ルコ−ド2a、2b間の間隔は狭くならず、かつ、ウエ−ブ11内にもゴムが充満することから、スチ−ルコ−ド先端2b0 とウエ−ブ11間は広く保持され、かつこの部位にゴムが充満しており、かかる部位に歪みが加えられてもその緩和力は大きく、これ又、従来のエンドレス構造の場合と異なり耐久性に大きな違いが発現されたものである。
図4は本第2発明の第1実施例を示すエンドレス部の図であり、重ね合わされた内側のスチ−ルコ−ド2の先端2b0 に対応する外側のスチ−ルコ−ド2にゴム材料21を貼着してなる例である。特にこの例は芯金5、5間にスチ−ルコ−ド2b側の先端2b0 及びゴム材料21が配置されたものである。
かかるエンドレス構造にあって、エンドレス加硫の際にスチ−ルコ−ド2aが内側に引っ張られた場合でも直接的にはゴム材料21が引っ張られ、このゴム材料21が流動するもので、スチ−ルコ−ド2aは実質的にその位置を変えることがなく、従って、スチ−ルコ−ド2b0 とスチ−ルコ−ド2aの間隔は狭くならず、かつ、内周面との間の厚みを十分に保たれるものであり、従来のエンドレス構造の場合と異なり耐久性に大きな違いが発現されたものである。
図5は本発明の第2実施例を示すエンドレス部の図であり、この例では、芯金50 がエンドレス部にあり、重ね合わされた内側のスチ−ルコ−ド2の先端2bがこの芯金50 上に配置されている。一方、外側のスチ−ルコ−ド2aに貼着されたゴム材料21も又芯金50 上に配置された例である。
かかるエンドレス構造にあって、例えゴム加硫の際にスチ−ルコ−ド2aが内側に引っ張られた場合でも芯金50 の存在によりゴム材料21が多少引っ張られるだけであり、スチ−ルコ−ド2a、2b間の間隔は狭くならず、この間にゴムが充満しており、かかる部位に歪みが加えられてもその緩和力は大きく、これ又、従来のエンドレス構造の場合と異なり耐久性に大きな違いが発現されたものである。
本発明は以上の通りであり、スチ−ルコ−ドのオ−バ−ラップ部の先端近傍が大きく改善されたものであり、かかるエンドレス構造をなす全てのゴムクロ−ラに適用できるものであり、その技術的寄与は極めて大きい。
図1は従来のゴムクロ−ラのエンドレス構造を示す図である。 図2は本第1発明のエンドレス構造の第1例を示す図である。 図3は本第1発明のエンドレス構造の第2例を示す図である。 図4は本第2発明のエンドレス構造の第1例を示す図である。 図5は本第2発明のエンドレス構造の第2例を示す図である。
符号の説明
1‥ゴムクロ−ラ基体、
1a、1b‥ゴムクロ−ラ基体の両端、
2‥スチ−ルコ−ド、
2a、2b‥スチ−ルコ−ドの両端、
2b0 ‥スチ−ルコ−ド2bの先端、
3‥湾曲部、
4‥湾曲部内側のゴム部、
5、50 ‥芯金、
11‥ウエ−ブ、
21‥ゴム材料。

Claims (7)

  1. 長尺で有端のゴムクロ−ラ基体であって、当該ゴムクロ−ラ基体は長手方向に向かってスチ−ルコ−ドを埋設すると共に、ゴムクロ−ラ基体の両端部よりスチ−ルコ−ドを突出させ、当該突出したスチ−ルコ−ドを重ね合わせて加硫接着してなるエンドレス構造であって、重ね合わせたスチ−ルコ−ド先端に対応する一方側のスチ−ルコ−ドを、前記スチ−ルコ−ド先端より遠ざける方向にウエ−ブをかけたことを特徴とするゴムクロ−ラのエンドレス構造。
  2. 長尺方向に一定のピッチをもって芯金が埋設された請求項1記載のゴムクロ−ラのエンドレス構造。
  3. エンドレス構造における外側に位置するスチ−ルコ−ドにウエ−ブをかけた請求項1又は2記載のゴムクロ−ラのエンドレス構造。
  4. 芯金上に前記ウエ−ブが配置された請求項1乃至3記載のゴムクロ−ラのエンドレス構造。
  5. 長尺で有端のゴムクロ−ラ基体であって、当該ゴムクロ−ラ基体は長手方向に向かってスチ−ルコ−ドを埋設すると共に、ゴムクロ−ラ基体の両端部よりスチ−ルコ−ドを突出させ、当該突出したスチ−ルコ−ドを重ね合わせて加硫接着してなるエンドレス構造であって、スチ−ルコ−ド先端に対応する一方側のスチ−ルコ−ドに対し、ゴム材料を貼着して重ね合わせたことを特徴とするゴムクロ−ラのエンドレス構造。
  6. 前記ゴム材料が未加硫ゴムである請求項5記載のゴムクロ−ラのエンドレス構造。
  7. 前記ゴム材料が加硫ゴムである請求項5記載のゴムクロ−ラのエンドレス構造。
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