JP2010143596A - 歯車用収納トレー及び収納体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円板状の歯車本体、及び歯車本体の中心に設けられた軸部を有する歯車を収納するトレーであって、平板状のトレー本体2と、トレー本体の少なくとも上面4側に開口すると共に、上面側の開口端部3aの内径W2が歯車本体の直径W1よりも大きくなるようにトレー本体に形成され、歯車を、歯車の軸部がトレー本体の上下方向D1に沿った状態で収納する収納孔部3と、を備え、収納孔部を画成する内周面6の少なくとも一部には、上面側から下面7側に向かうに連れて縮径すると共に、下端の内径W3が歯車本体の直径よりも小さいテーパ面8が形成されている歯車用収納トレー1を提供する。
【選択図】図4
Description
ところで、時計を組み立てる場合には、歯車等の各種の部品をそれぞれ部品毎に製作した後、組み立てラインに搬送(運送や輸送を含む)している。従って、部品の1つである歯車に関しても、製作場所から組み立てラインまで搬送する必要がある。
第1の方法としては、製作した歯車を一定の数量ずつまとめてプラスチック箱やビニール袋に入れた後、搬送する方法である。
第2の方法としては、製作した歯車を一定の数量ずつまとめて、空気で膨らませたビニール袋に入れた後、搬送する方法である。
第3の方法としては、複数の窪みが形成されたトレーを用意し、各窪みに歯車を1つずつ収納した後、トレーごと搬送する方法である。
第4の方法としては、空気で膨らませたビニール袋を複数用意し、各ビニール袋に歯車を1つずつ入れた後、搬送する方法である。
はじめに、第1の方法の場合には、一定数量をまとめて扱うので、搬送中に歯車同士がぶつかったり、絡み合ったりしてしまい、変形や傷等が付き易いという問題があった。しかも、外部からの衝撃をうけた場合には、変形や傷が容易に付き易かった。
加えて、歯車が窪みの中でどのような姿勢になるか不明(姿勢がバラバラ)であるので、搬送後に歯車を摘んで窪みから取り上げる際に手間がかかってしまい、効率の良い作業を行うことができなかった。また、通常、組み立て前に歯車に対して注油を行うものであるが、窪みの中で歯車の姿勢がバラバラであるので、効率良く注油作業を行うことができなかった。
また、別の目的としては、この歯車用収納トレーを備えた収納体を提供することである。
本発明に係る歯車用収納トレーは、円板状の歯車本体、及び該歯車本体の中心に設けられた軸部を有し、重心が前記歯車本体から離間した前記軸部上にある歯車を収納する歯車用収納トレーであって、平板状のトレー本体と、前記トレー本体の少なくとも上面側に開口すると共に、前記上面側の開口端部の内径が前記歯車本体の直径よりも大きくなるように前記トレー本体に形成され、前記歯車を、該歯車の軸部が前記トレー本体の上下方向に沿った状態で収納する収納孔部と、を備え、前記収納孔部を画成する内周面の少なくとも一部には、上面側から下面側に向かうに連れて縮径すると共に、下端の内径が前記歯車本体の直径よりも小さいテーパ面が形成されていることを特徴とするものである。
次いで、収納する歯車を把持し、この歯車を収納孔部に、この収納孔部の上面側の開口端部から挿入する。この際、歯車を、軸部において重心が位置する側(以下、一方側と称する)の端部から収納孔部に挿入する。その後、把持を解除することで、歯車は収納孔部内を下面側に向けて進入する。この際、歯車は、重心が位置する軸部の一方側における端部から挿入されているので、この軸部の一方側の端部や歯車本体の外周縁部が収納孔部を画成する内周面と接触することで、軸部の延在方向が鉛直方向、つまりトレー本体の上下方向と一致するように姿勢が矯正される。そして、歯車は、軸部の一方側の端部が鉛直下側、つまり下面側を向くようにして収納孔部内を進入する。
以上に示したようにこの歯車用収納トレーによれば、歯車を単に収納孔部に挿入するだけの容易な作業で速やかに、しかもがたつきを抑えながら決まった向きで収納することができる。
また、この歯車用収納トレーにおいて歯車を搬送後、この歯車を用いて組み立てを行う際には、前述のように歯車ががたつきを抑えられながら決まった向きで収納されているので、搬送後であっても歯車を他方側を上面側に向けた状態で収納孔部に収納させておくことが可能となり、歯車を摘み上げる作業性を格段に向上することができる。なお、歯車において他方側に位置する部分に注油作業を行う場合は、この注油作業を歯車を収納孔部に収納した状態で行うことが可能となり、作業性をより一層向上することができる。
以上に示したように、この歯車用収納トレーによれば、収納、搬送、組み立て時まで取り出し作業を行う必要が無く、一貫して使用することができる。
しかも、歯車用収納トレー同士を重ね合わせるときに、位置決め機構によって、上段側トレーの軸逃げ用凹部が下段側トレーの収納孔部と対向して配置されるように両トレーを位置決めすることができる。従って、収納孔部に歯車を収納した際、仮にトレー本体の上面から歯車の軸部が突出するような場合であっても、軸部を上段側トレーの軸逃げ用凹部に収納することが可能となり、軸部が上段側トレーの下面に接触するのを防ぐことができる。よって、歯車の変形や歯車に傷が付いてしまうのを確実に防止することができる。
また、位置決め凸部がトレー本体の下面でなく上面に形成されているので、歯車用収納トレーを下面を下側にして架台等に載置する際に、位置決め機構を起因としてこの載置が阻害されることがない。
また、位置決め凸部及び位置決め凹溝のいずれもトレー本体の外周縁部に設けられているので、トレー本体における収納孔部のレイアウト性を向上することができる。例えば、収納孔部を複数形成する場合には、収納孔部の数をできるだけ増やすようにレイアウトすることが可能となる。
また、本発明に係る収容体によれば、搬送、組み立て時まで一貫して使用できるうえ、歯車への異物の付着、歯車の変形や歯車に傷が付いてしまうことを未然に防止し、さらに歯車を摘み上げる作業性を格段に向上することができる。
本実施形態の歯車用収納トレー1は、図1に示すように、円板状の歯車本体C1、及び該歯車本体C1の中心に設けられた軸部C2を有し、重心が歯車本体C1から離間した軸部C2上にある歯車Cを収納するものである。なお、歯車用収納トレー1に歯車Cが収納されると、収納パッケージ(収納体)Pとなる。
なお、本実施形態に示す歯車Cは一例であって、歯車用収納トレー1に収納される歯車は上述したものに限られるものではなく、歯車本体及び軸部を有し、重心が歯車本体から離間した軸部上にあるものであれば良い。
トレー本体2は、例えばいわゆるプラスチック等の合成樹脂で形成されると共に、表面が平滑となっており、図示の例では、外周縁部5における4つの角部5eがそれぞれ面取り(R加工)された平面視正方形状に形成されている。なお、トレー本体2の材質は、前述したものに限られない。
図3及び図4に示すように、収納孔部3を画成する内周面6の少なくとも一部には、上面4側から下面7側に向かうに連れて縮径すると共に、下端の内径W3が歯車本体C1の直径W1よりも小さいテーパ面8が形成されている。また、本実施形態では、収納孔部3を画成する内周面6には、テーパ面8の下端に連なると共に、該下端の内径W3と前記上下方向D1によらず内径が同等な規制面9が形成されている。更に、本実施形態では、収納孔部3は、有底状に形成されている。
また、図示の例では、収納孔部3の底面10は、前記上下方向D1に直交する平坦面に形成されると共に、その外周縁が規制面9の下端に連なっている。
また、図示の例では、前述した内径W2と内径W3との比は、例えばW2:W3=6:1となっている。また、テーパ面8の上端から下端までの前記上下方向D1に沿った大きさと、規制面9の上端から下端までの前記上下方向D1に沿った大きさとの比は、例えば3:1となっている。
図3から図5に示すように、本実施形態では、トレー本体2の下面7において収納孔部3と対応する位置には、歯車本体C1の直径W1よりも内径W4が小さい軸逃げ用凹部11が形成されている。図4に示すように、図示の例では、軸逃げ用凹部11は、トレー本体2の下面7において収納孔部3の下側に位置する部分に形成されている。
図6から図8に示すように、本実施形態では、歯車用収納トレー1は、この歯車用収納トレー1同士を後述する予め決められた向きで重ね合わせるときに、上段側トレー1の軸逃げ用凹部11が下段側トレー1の収納孔部3と対向して配置されるように両トレー1、1を位置決めする位置決め機構13を備えている。
図1及び図5から図8に示すように、図示の例では、位置決め凸部14及び位置決め凹溝15は、トレー本体2における外周縁部5である4つの辺部5a、5b、5c、5dにそれぞれ形成されている。なお、本実施形態では、外周縁部5とは、前記各辺部5a、5b、5c、5dと、前記4つの角部5eと、を備えるものである。
図示の例では、誤位置決め防止機構16は、図7及び図8に示すように、前記縦方向D2に沿う一方の辺部5aにおける位置決め凹溝15内に形成された第1突起17と、前記横方向D3に沿う各辺部5c、5dの上面4にそれぞれ突設された2つの第2突起18からなる。
第2突起18は、図8に示すように、位置決め凸部14と同形同大に形成されており、前記横方向D3に沿う各辺部5c、5dにおける前記横方向D3の中央部分に形成されている。
図9は、図1に示す歯車用収納トレーの収納孔部に歯車を収容した収納パッケージの平面図である。図10は、図9に示す収納パッケージの部分断面図である。
始めに、この歯車用収納トレー1に歯車Cを収納する方法の一例について説明する。
まず、この歯車用収納トレー1を略水平な架台等の上に上面4を上側にした状態で載置し、トレー本体2の前記上下方向D1と鉛直方向とを略一致させる。この際、位置決め凸部14がトレー本体2の下面7でなく上面4に形成されているので、位置決め機構13を起因としてこの載置が阻害されることがない。
またこの際、本実施形態では、前述(図2及び図4)のように収納孔部3の各種大きさを設定することで、歯車CのハートカムC3がトレー本体2の上面4から突出せず、且つ歯車Cの軸部C2がトレー本体2の上面4から前記上下方向D1に沿って大きさL9(但し、L9=L2+L3−L7)だけ突出するようになっている。
次に、前述のように歯車Cを収納した歯車用収納トレー1(収納パッケージP)同士を、図11に示すように、予め決められた向きで重ね合わせる場合について説明する。以下の例では、歯車用収納トレー1を2段重ね合わせる場合を例として説明する。
これにより、重ね合わせられた両歯車用収納トレー1が前記縦方向D2及び前記横方向D3の2方向に位置決めされる。このように、位置決め機構13によって位置決めする際に、単に位置決め凸部14と位置決め凹溝15とを係合するだけなので、位置決め作業を容易に行うことができる。
これにより、下段側トレー1のトレー本体2の上面4から突出している軸部C2を上段側トレー1の軸逃げ用凹部11に収納することが可能となり、軸部C2が上段側トレー1の下面7に接触するのを防ぐことができる。よって、歯車Cの変形や歯車Cに傷が付いてしまうのを確実に防止することができる。
次に、前述のように歯車Cを収納した歯車用収納トレー1同士を、図15に示すように、予め決められた向きとは異なる向きで重ね合わせようとする場合について説明する。ここで、以下の例では、図15に示すように、予め決められた向きに対して一方の歯車用収納トレー1を90度回転させた状態で重ね合わせる場合を例として説明する。
また、この歯車用収納トレー1において歯車Cを搬送する際には、前述のように歯車Cががたつきを抑えられながら収納されているので、仮に外部から衝撃を受けた場合であっても歯車Cが暴れることを抑制することが可能となり、歯車Cに傷が付くことや歯車Cの変形、及びトレー本体2の表面が擦れることに起因する異物の付着等を未然に防止することができる。
また、収納孔部3が有底状に形成されているので、トレー本体2の下面7側から異物等が入り込むのを抑制することが可能となり、歯車Cに異物が付着するのをより確実に防止することができる。
以上に示したように、この歯車用収納トレー1によれば、収納、搬送、組み立て時まで取り出し作業を行う必要が無く、一貫して使用することができる。
例えば、前記実施形態では、収納孔部3を画成する内周面6には規制面9が形成されているものとしたが、規制面9はなくても構わない。
また、前記実施形態では、収納孔部3は複数設けられているものとしたが、収納孔部3は1つでも構わない。
また、前記実施形態では、トレー本体2に方向認識用の目印として切り欠き部19が形成されているものとしたが、切り欠き部19はなくても構わない。また、前記目印は、方向認識が可能であれば切り欠き部19に限られるものではなく、例えばトレー本体2上に凸状体等を形成しても良い。
また、前記実施形態では、歯車Cが収納孔部3に収納された歯車用収納トレー1(収納パッケージP)同士を2段重ね合わせる場合を説明したが、重ね合わせる段数は3段以上でも構わず、この場合であっても同様の作用効果を奏することができる。更にまた、収納パッケージPは重ね合わせなくても良い。
また、前記実施形態において、歯車用収納トレー1を多段に重ねた後に搬送する場合には、蓋の役割として空の歯車用収納トレー1を最上段に載せるのが好ましい。また、多段に重ねた後に搬送する場合には、全体を熱収縮フィルム等で覆って梱包することが好ましい。以上のようにすることで、歯車Cに異物等が付着してしまうことを効果的に防止することができる。
2 トレー本体
3 収納孔部
3a 収納孔部の開口端部
4 トレー本体の上面
5 トレー本体の外周縁部
6 収納孔部を画成する内周面
7 トレー本体の下面
8 テーパ面
9 規制面
10 収納孔部の底面
11 軸逃げ用凹部
13 位置決め機構
14 位置決め凸部
15 位置決め凹溝
16 誤位置決め防止機構
19 切り欠き部(目印)
C 歯車
C1 歯車本体
C2 軸部
D1 トレー本体の上下方向
P 収納パッケージ(収納体)
W1 歯車本体の直径
W2 収納孔部の上面側の開口端部の内径
W3 テーパ面の下端の内径
W4 軸逃げ用凹部の内径
L1 歯車の軸部において重心が位置する方向に延在する軸部の長さ
L5 テーパ面において内径が歯車本体の直径と一致する位置から底面までの上下方向に沿った大きさ
Claims (10)
- 円板状の歯車本体、及び該歯車本体の中心に設けられた軸部を有し、重心が前記歯車本体から離間した前記軸部上にある歯車を収納する歯車用収納トレーであって、
平板状のトレー本体と、
前記トレー本体の少なくとも上面側に開口すると共に、前記上面側の開口端部の内径が前記歯車本体の直径よりも大きくなるように前記トレー本体に形成され、前記歯車を、該歯車の軸部が前記トレー本体の上下方向に沿った状態で収納する収納孔部と、を備え、
前記収納孔部を画成する内周面の少なくとも一部には、上面側から下面側に向かうに連れて縮径すると共に、下端の内径が前記歯車本体の直径よりも小さいテーパ面が形成されていることを特徴とする歯車用収納トレー。 - 請求項1に記載の歯車用収納トレーであって、
前記収納孔部を画成する内周面には、前記テーパ面の下端に連なると共に、該下端の内径と前記上下方向によらず内径が同等な規制面が形成されていることを特徴とする歯車用収納トレー。 - 請求項1又は2に記載の歯車用収納トレーであって、
前記収納孔部は、有底状に形成されていることを特徴とする歯車用収納トレー。 - 請求項3に記載の歯車用収納トレーであって、
前記収納孔部は、前記テーパ面において内径が前記歯車本体の直径と一致する位置から底面までの前記上下方向に沿った大きさが、前記歯車の軸部において重心が位置する方向に延在する該軸部の長さより大きくなるように形成されていることを特徴とする歯車用収納トレー。 - 請求項3又は4に記載の歯車用収納トレーであって、
前記トレー本体の下面において前記収納孔部と対応する位置には、前記歯車本体の直径よりも内径が小さい軸逃げ用凹部が形成され、
この歯車用収納トレー同士を予め決められた向きで重ね合わせるときに、上段側トレーの前記軸逃げ用凹部が下段側トレーの前記収納孔部と対向して配置されるように両トレーを位置決めする位置決め機構を備えていることを特徴とする歯車用収納トレー。 - 請求項5に記載の歯車用収納トレーであって、
前記位置決め機構は、前記トレー本体の上面における外周縁部に上側に向けて突設された位置決め凸部と、前記トレー本体の下面における外周縁部に下側に向けて開口され、前記位置決め凸部と係合される位置決め凹溝と、を備えていることを特徴とする歯車用収納トレー。 - 請求項5又は6に記載の歯車用収納トレーであって、
前記上段側トレーの下面と前記下段側トレーの上面とが予め決められた向きと異なる向きで重ね合わせられようとしたときに、前記上段側トレーの下面と前記下段側トレーの上面との接触を防止する誤位置決め防止機構を備えていることを特徴とする歯車用収納トレー。 - 請求項5から7のいずれか1項に記載の歯車用収納トレーであって、
前記トレー本体には、重ね合わせる際の向きを認識するための目印が形成されていることを特徴とする歯車用収納トレー。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の歯車用収納トレーであって、
前記収納孔部は、複数設けられていることを特徴とする歯車用収納トレー。 - 請求項1から9のいずれか1項に記載の歯車用収納トレーと、
円板状の歯車本体、及び該歯車本体の中心に設けられた軸部を有し、重心が前記歯車本体から離間した前記軸部上にあると共に、前記歯車用収納トレーの前記収納孔部に収納された歯車と、
を備えていることを特徴とする収納体。
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