JP2012116076A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙間の間隔のばらつきに伴う問題を抑制する。
【解決手段】プリンタは、ヘッドと、用紙搬送する搬送機構と、これらを制御する制御部と、センサとを含んでいる。制御部は、フラッシングデータ設定部と、このフラッシングデータ設定部によって設定されたフラッシングを実行するようにヘッドを制御するヘッド制御部と、センサによる用紙の検出タイミングに基づいて用紙間隔を算出する用紙間隔算出部と、搬送機構を制御する搬送制御部とを有している。そして、用紙間隔算出部によって算出された時間が所定用紙間隔に対応する時間よりも短いときに、次の用紙間隔が所定間隔よりも長くなるように搬送制御部が給紙タイミングを遅らせるように給紙ローラを制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録媒体に画像を記録する記録装置に関する。
特許文献1には、記録ヘッドと、複数の記録媒体が一定の間隔を隔てつつ順に搬送されるように搬送機構を制御する搬送制御部と、記録媒体に画像を記録するための吐出信号を所定のタイミングで記録ヘッドに出力する吐出制御部とを含む記録装置について記載されている。吐出制御部は、記録媒体間において、吐出口から液体を吐出して吐出口をメンテナンスするためのメンテナンス信号を記録ヘッドに出力する。
特開平05−147219号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の記録装置においては、搬送時において記録媒体間の間隔がばらついた場合、例えば、当該間隔がメンテナンスを行うために必要な間隔よりも短い場合、当該メンテナンスを行うことができず吐出不良が生じる虞がある。一方、当該間隔がメンテナンスを行うために必要な間隔よりも長い場合、印刷動作に要する全体的な時間が長くなる虞がある。
そこで、本発明の目的は、記録媒体間の間隔のばらつきに伴う問題を抑制することが可能な記録装置を提供することである。
本発明の記録装置は、液体を吐出する吐出口を有し、記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録ヘッドと対向する位置を通過するように記録媒体を搬送するとともに、搬送経路に沿って複数の記録媒体を順に搬送する搬送手段と、前記搬送手段による複数の記録媒体の搬送中において、前記吐出口が搬送される記録媒体と対向しているときに、その記録媒体に対して記録を行うために液体を吐出するとともに、前記吐出口が連続して搬送される2つの記録媒体の間に位置しこれら2つの記録媒体のいずれとも対向していないときに、前記吐出口から液体を吐出する吐出フラッシング及び前記吐出口から液体を吐出させず当該吐出口内の液体を振動させる非吐出フラッシングの少なくとも一方のフラッシングを行うように、前記記録ヘッドを制御する吐出制御部と、記録媒体の前記搬送経路に沿って前記記録ヘッドよりも上流に配置されており、記録媒体間の間隔を測定する測定手段と、を備えている。そして、前記搬送手段は、前記記録ヘッドよりも上流において、記録媒体間の間隔を調整する調整手段を有しており、前記調整手段は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔に応じて、次の記録媒体間の間隔を調整する。
これによると、3以上の記録媒体が順に搬送されるときに、測定された記録媒体間(先の記録媒体間)の間隔に応じて、次の記録媒体間の間隔を、フラッシングを行うため及び印刷動作に要する全体的な時間を短くするための適正な間隔に調整することが可能となる。
本発明において、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が所定間隔よりも短いか否かを判定する判定部をさらに備えている。そして、前記調整手段は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が前記所定間隔よりも短いと前記判定部が判定したときに、次の記録媒体間の間隔を前記所定間隔よりも長くなるように調整することが好ましい。これにより、先の記録媒体間の間隔が短くても、不足したフラッシングの実行時間を次の記録媒体間において補うことができる。
また、本発明において、前記吐出制御部は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が前記所定間隔よりも短いと前記判定部が判定したときに、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔に応じた時間となるように、その記録媒体間において行う前記フラッシングの実行時間を所定時間よりも短くすると共に、前記調整手段により調整される次の記録媒体間の間隔に応じた時間となるように、前記次の記録媒体間における前記実行時間を前記所定時間よりも長くすることが好ましい。これにより、先の記録媒体間におけるフラッシングの実行時間が短くても次の記録媒体間において実行時間を長くすることで、不足した実行時間を次の記録媒体間において補うことができる。
また、本発明において、前記調整手段は、前記所定間隔から前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔を引いた差分だけ、前記次の記録媒体間の間隔を前記所定間隔よりも長くなるように調整し、前記吐出制御部は、前記所定間隔から前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔を引いた差分に応じて、前記次の記録媒体間における前記実行時間を長くすることが好ましい。これにより、不足した実行時間を次の記録媒体間において効果的に補うことができる。
また、本発明において、前記所定間隔から前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔を引いた差を累積して記憶する記憶部をさらに備えている。そして、前記吐出制御部は、前記記憶部が記憶する累積値が所定値以下のときに、前記フラッシングにおいて前記非吐出フラッシングを行うように前記記録ヘッドを制御しており、前記累積値が前記所定値を超えると、前記フラッシングにおいて前記吐出フラッシングを行うように前記記録ヘッドを制御することが好ましい。これにより、不足した実行時間の累積値が所定値を超えた場合に、回復効果の高い吐出フラッシングを行うことが可能となる。
また、本発明において、前記所定間隔から前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔を引いた差を累積して記憶する記憶部と、前記吐出口から液体が強制的に排出されるように前記記録ヘッド内の液体に圧力を付与する圧力付与手段とをさらに備えている。そして、前記吐出制御部は、前記記憶部が記憶する累積値が所定値以下のときに、前記フラッシングにおいて前記吐出フラッシングを行うように前記記録ヘッドを制御し、前記累積値が前記所定値を超えたときに、記録媒体に記録を行うための液体の吐出を中断するように前記記録ヘッドを制御し、前記圧力付与手段は、前記累積値が前記所定値を超えると、前記吐出口から液体が強制的に排出されるように前記記録ヘッド内の液体に圧力を付与することが好ましい。これにより、不足した実行時間の累積値が所定値を超えた場合に、回復効果の高い強制排出により多くの液体を吐出口から強制排出することが可能となる。
また、本発明において、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が所定間隔よりも長いかを判定する判定部をさらに備えている。そして、前記調整手段は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が前記所定間隔よりも長いと前記判定部が判定したときに、次の記録媒体間の間隔を前記所定間隔よりも短くなるように調整することが好ましい。これにより、先の記録媒体間の間隔が長い場合に、次の記録媒体間の間隔を短くすることで、印刷動作に要する全体的な時間が長くなるのを抑制することが可能となる。
また、本発明において、前記吐出制御部は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が前記所定間隔よりも長いと前記判定部が判定したときに、その記録媒体間の間隔において前記吐出フラッシングを行わせると共に、前記次の記録媒体間の間隔において前記非吐出フラッシングを行わせることが好ましい。これにより、先の記録媒体間において、回復効果の高い吐出フラッシングを行うことで、次の記録媒体間において非吐出フラッシングの実行時間が短くても吐出口の液体の乾燥を抑制できる。
また、本発明において、前記吐出制御部は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が前記所定間隔よりも長いと前記判定部が判定したときに、前記調整手段により調整される次の記録媒体間の間隔に応じた時間となるように、前記次の記録媒体間の間隔における前記フラッシングの実行時間を前記所定時間よりも短くすることが好ましい。これにより、次の記録媒体間において実行時間を短くすることで、印刷動作に要する全体的な時間が長くなるのを抑制することが可能となる。
また、本発明において、前記調整手段は、記録媒体を収容する収容部から記録媒体を送り出す給紙ローラ、及び、この給紙ローラの駆動を制御する給紙ローラ制御部を含んでいることが好ましい。これにより、収容部から記録媒体を送り出すタイミングを調整して記録媒体間の間隔を調整することが可能となる。
また、本発明において、前記調整手段は、前記搬送経路に沿って記録媒体を収容する収容部と前記記録ヘッドとの間に設けられた記録媒体の斜行を補正するレジローラ、及び、このレジローラの駆動を制御するレジローラ制御部を含んでいることが好ましい。これにより、レジローラの駆動タイミングを調整して記録媒体間の間隔を調整することが可能となる。
本発明の記録装置によると、3以上の記録媒体が順に搬送されるときに、測定された記録媒体間(先の記録媒体間)の間隔に応じて、次の記録媒体間の間隔を、フラッシングを行うため及び印刷動作に要する全体的な時間を短くするための適正な間隔に調整することが可能となる。
本発明に係る記録装置の第1実施形態としてのインクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタの制御部が実行する印刷動作を示すフローチャートである。 図3に示す印刷実行処理のフローチャートである。 図4に示す吐出フラッシング実行処理のフローチャートである。 本発明の第2実施形態としてのプリンタの制御部が実行する印刷実行処理のフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明に係る記録装置の第1実施形態としてのインクジェットプリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体1aにより画定される空間には、後述の給紙ユニット1cから排紙部31に向けて、図1に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。
筐体1aは、ブラックインクを吐出するヘッド10、ヘッド10の吐出面10aと対向する位置を通過するように用紙Pを搬送する搬送機構11と、ヘッド10に対応する支持・メンテナンスユニット60、ヘッド10に供給するブラックインクを貯留するカートリッジ(不図示)、プリンタ1の各部の動作を制御する制御部100等を収容している。
ヘッド10は、主走査方向に長尺なライン式であり、略直方体の外形形状を有する。ヘッド10は、フレーム3を介して筐体1aに支持されている。ヘッド10において、上面には、可撓性チューブが取り付けられるジョイント(ともに不図示)が設けられ、下面の吐出面10aには、多数の吐出口が開口し、内部には、チューブ及びジョイントを介してカートリッジから供給されたインクが吐出口に至るまでの流路が形成されている。なお、カートリッジ内のインクは、印刷時においてヘッド10側の負圧により自動的に吸引される。また、カートリッジ内のインクは、ヘッド10からインクを強制排出(パージ)するときにポンプ9(図2参照)によってヘッド10に供給される。つまり、ポンプ(圧力付与手段)9が駆動されると、カートリッジ内のインクがヘッド10の内部流路に強制的に送液され、流路内のインクに圧力が付与される。こうして、ヘッド10の吐出口からインクがパージされる。
搬送機構11は、給紙ユニット1c、ガイド29、送りローラ対22,26〜28、及び、レジローラ対23を有しており、給紙ユニット1cから排紙部31までの用紙搬送経路を構成している。これら給紙ユニット1c、送りローラ対22,26〜28、及び、レジローラ対23は、制御部100により制御される。
給紙ユニット1cは、給紙トレイ(収容部)20及び給紙ローラ21を有する。このうち給紙トレイ20が筐体1aに対して副走査方向に着脱可能である。給紙トレイ20は、上方に開口する箱であり、用紙Pを収容可能である。給紙ローラ21は、制御部100の制御により回転し、給紙トレイ20の最も上方にある用紙Pを送り出す。
給紙ローラ21によって送り出された用紙Pは、ガイド29によりガイドされ且つ送りローラ対22によって挟持されつつレジローラ対23へと送られる。レジローラ対23は、設定されたレジ掛け時間(本実施形態においては、通常行うレジ掛け時間Trと、この時間よりも長い最大レジ掛け時間Trmaxのいずれか一方)の間、送りローラ対22によって搬送されてきた用紙Pの前端を無回転状態で挟持する。これにより、用紙Pの前端がレジローラ対23に挟持された状態でその傾きが補正(用紙Pの斜行が補正)される。そして、レジ掛け時間が経過した後、レジローラ対23が回転され、斜行補正された用紙Pがヘッド10と支持・メンテナンスユニット60との間へと送られる。
支持・メンテナンスユニット60は、対応するヘッド10の吐出面10aに鉛直方向に対向して配置されている。支持・メンテナンスユニット60は、主走査方向の軸を有し且つ制御部100の制御により当該軸を中心として回転可能な回転体63、回転体63の周面に固定されたプラテン61、対向部材62、及び、廃液トレイ65を含む。プラテン61及び対向部材62は、共に主走査方向及び副走査方向に関して吐出面10aより一回り大きなサイズを有し、且つ、鉛直方向に互いに対向して配置されている。
プラテン61の表面は、吐出面10aに対向しつつ用紙Pを支持する支持面61aであり、用紙Pを保持できるように材料や加工に工夫が施されている。例えば支持面61aに、弱粘着性のシリコン層を形成したり、副走査方向に沿ったリブを多数形成したりすることで、支持面61a上に載置された用紙Pの浮き等が防止される。また、プラテン61は、樹脂により構成されている。
対向部材62は、ガラスや金属(例えばSUS)等の、水分を吸収しない又は吸収し難い材料から構成されている。対向部材62の表面は、平滑であって、吐出面10aに対向する対向面62aである。
回転体63は、制御部100の制御により、支持面61aが吐出面10aに対向し且つ対向面62aが吐出面10aに対向しない第1状態(図1参照)と、この第1状態から180°回転した状態であって支持面61aが吐出面10aに対向せず且つ対向面62aが吐出面10aに対向する第2状態とのいずれかに切り換わるように回転する。
廃液トレイ65は、回転体63等の下方に配置されており、廃液タンク(図示せず)に連通している。吐出口から対向面62aに向けて吐出された廃液は、廃液トレイ65に受容され、廃液タンクに排出される。
ヘッド10は、吐出面10aが支持面61aに対向し且つ吐出面10aと支持面61aとの間に記録に適した所定の間隙が形成されるように、フレーム3に支持されている。給紙ユニット1cから上記のようにして支持・メンテナンスユニット60へと送られた用紙Pは、支持面61aに支持され且つ回転するレジローラ対23及び送りローラ対26の少なくとも一方に挟持されつつ搬送される。用紙Pがヘッド10の真下を通過する際に、制御部100の制御によりヘッド10が駆動し、吐出面10aの吐出口から用紙Pの表面に向けてインクが吐出されることで、用紙P上に画像が形成される。吐出口からのインク吐出動作は、センサ33からの検出信号に基づき、制御部100による制御の下で行われる。その後、搬送機構11によって用紙Pは、ガイド29によりガイドされ且つ送りローラ対26〜28によって挟持されつつ上方に搬送され、筐体1a上部に形成された開口30から排紙部31へと排出される。
筐体1a内には、制御部100に接続された3つのセンサ32〜34が設けられている。センサ32は、送りローラ対22とレジローラ対23との間に配置されており、これらローラ対間における用紙搬送経路を通過する用紙Pを検出し、その検出信号を制御部100に出力する。センサ33は、レジローラ対23とヘッド10との間に配置されており、これらの間における用紙搬送経路を通過する用紙Pを検出し、その検出信号を制御部100に出力する。センサ34は、送りローラ対27,28間に配置されており、これらローラ対間における用紙搬送経路を通過する用紙Pを検出し、その検出信号を制御部100に出力する。
次に、図2を参照しつつ、制御部100について説明する。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。制御プログラムは、ROMに記憶されている。そして、この制御プログラムがCPUで実行されることにより、図2に示す制御部100を構成する各機能部が実現される。制御部100は、I/Fを介して、外部装置(プリンタ1に接続されたPC(Personal Computer)等)とのデータ送受信等を行う。
図2に示すように、制御部100は、プリンタ1全体を制御するものであり、搬送制御部120、回転体制御部125、印刷データ記憶部130、ヘッド制御部131、ポンプ制御部132、用紙間隔算出部133、判定部134、フラッシングデータ設定部135、レジ掛け時間設定部136、ジャム判定部137、及び、記憶部140を有している。
搬送制御部120は、給紙ローラ制御部121と、レジローラ制御部122と、送りローラ制御部123とを有しており、印刷データ記憶部130に記憶された印刷データに含まれる搬送データに基づいて、各制御部121〜123が対応する駆動部(給紙ローラ21、送りローラ対22,26〜28、レジローラ対23)の駆動を制御する。搬送制御部120と搬送機構11によって搬送手段が構成されている。
送りローラ制御部123は、給紙トレイ20から送り出された用紙Pを排紙部31まで搬送するように、送りローラ対22,26〜28の駆動を制御する。レジローラ制御部122は、送りローラ対22によって搬送されてきた用紙Pに対して、レジ掛け時間設定部136によって設定されたレジ掛け時間の間だけ用紙Pの前端を止め、その後、当該用紙Pを搬送するようにレジローラ対23の駆動を制御する。
給紙ローラ制御部121は、給紙トレイ20から用紙Pが送り出されるように、給紙ローラ21を駆動する。このとき、給紙ローラ制御部121は、1印刷データにおいて2枚目以降の用紙Pを送り出すときは、先の用紙Pの後端を給紙トレイ20から送り出してから搬送待ち時間Td1だけ待って、次の用紙Pを送り出すように給紙ローラ21の駆動を制御する。なお、搬送待ち時間Td1とレジ掛け時間Trとの合計時間が、先に送り出した用紙Pと次に送り出す用紙Pとの間隔が所定間隔であるときにその所定間隔に対応する時間Tdである。本実施形態においてTdは、通常用紙間において行う非吐出フラッシングF1に要する時間に相当する。また、このとき、給紙ローラ制御部121は、1印刷データにおいて3枚目以降の用紙Pを送り出すときであって判定部134によって先に搬送された2枚の用紙P(搬送方向に沿って隣接する用紙P)の用紙間隔が所定間隔よりも短いと判定されたときは、フラッシングデータ設定部135によって設定されたフラッシングカウントFc(後述する)を行うための時間を搬送待ち時間Td1に加えて待ってから次の用紙Pを送り出すように給紙ローラ21の駆動を制御する。また、給紙ローラ制御部121は、1印刷データにおいて3枚目以降の用紙Pを送り出すときであって直前に吐出フラッシングF2が行われたときは、当該吐出フラッシングF2が終了し回転体63が第2状態から第1状態に戻ってから次の用紙Pを送り出すように、給紙ローラ21の駆動を制御する。
回転体制御部125は、ヘッド10の吐出口からインクを吐出する吐出フラッシングF2及びパージが行われるときだけ、第1状態から第2状態となるように回転体63を制御する。
印刷データ記憶部130は、外部装置から転送された用紙P上に記録されるべき画像にかかる画像データ(ヘッド10からのインクの吐出データ)や搬送データを含む印刷データを記憶している。
ヘッド制御部131は、印刷データ記憶部130に記憶された吐出データに基づいて、用紙Pに対してインクを吐出するように、ヘッド10からのインク吐出を制御する。このとき、ヘッド制御部131は、センサ33が用紙Pの前端を検知してから所定時間経過後に、用紙Pに対してインクの吐出を開始するようにヘッド10を制御する。なお、ここでいう所定時間は、ヘッド10について、センサ33が用紙Pの前端を検知したときの用紙Pの前端から、最も上流にある吐出口(不図示)までの搬送経路に沿った距離を、用紙Pの搬送速度で割った時間である。
また、ヘッド制御部131は、フラッシングデータ設定部135によって設定されたフラッシングデータに基づいて、ヘッド10からインクを吐出させる吐出フラッシングF2及びインクを吐出させずに吐出口近傍のインクを振動させる非吐出フラッシングのいずれか一方を行うように、ヘッド10を制御する。このとき、ヘッド制御部131は、搬送されてきた2枚の隣接する用紙間において、吐出又は非吐出フラッシングが行われるようにヘッド10を制御する。
ポンプ制御部132は、所定期間ごとであって印刷が行われていないときに、ヘッド10から対向面62aに向けてインクをパージするように、ポンプ9を制御する。ここでいう所定期間は、例えば20〜30日に設定される。
用紙間隔算出部133は、センサ32が次に搬送されてきた用紙Pの前端を検出した時刻T1から当該用紙の直前に搬送されてきた用紙Pの後端を検出した時刻T2を差し引いた時間T3と、レジ掛け時間Trとを足し合わせて、用紙間隔に相当する時間T4を算出する。なお、用紙間隔算出部133とセンサ32とによって、搬送方向に沿って隣接する2枚の用紙Pの間隔を測定する測定手段が構成されている。
判定部134は、先に搬送されてきた用紙Pとこの次に搬送されてきた用紙Pとの間の用紙間隔が所定間隔よりも短いか否かを判定する。具体的には、判定部134は、用紙間隔算出部133によって算出された時間T4が、隣接する2枚の用紙Pの所定間隔に相当する時間Tdよりも短いか否かを判定する。つまり、時間T4が時間Tdよりも短いときに、判定部134が先に搬送されてきた用紙Pとこの次に搬送されてきた用紙Pとの間の間隔が所定間隔よりも短いと判定する。また、判定部134は、時間T4が時間Tdよりも短いときに、時間T3に最大レジ掛け時間Trmaxを足し合わせた時間T5が時間Tdよりも短いか否かを判定する。
また、判定部134は、記憶部140がフラッシングカウントFcを記憶しているか否かを判定する。このとき、記憶部140にフラッシングカウントFcが記憶されている場合、判定部134は、時間T4が時間Tdと記憶部140に記憶されたフラッシングカウントFcに相当する時間とを足し合わせた時間T6よりも短いか否かを判定する。また、このとき、判定部134は、時間T4が時間T6よりも短いと判定した場合、時間T5が時間T6よりも短いか否かを判定する。また、判定部134は、記憶部140が記憶する累積フラッシングカウントFc(累積値)が所定カウントFiよりも大きいか否かを判定する。
フラッシングデータ設定部135は、時間T4が時間Td以上と判定し記憶部140がフラッシングカウントFcを記憶していないと判定部134が判定した場合、通常行う非吐出フラッシングF1であって各吐出口内のインクを所定回数だけ振動させるフラッシングデータを作成して記憶する。一方、フラッシングデータ設定部135は、時間T4が時間Tdよりも短いと判定し時間T5が時間Tdよりも短いと判定部134が判定した場合、非吐出フラッシングFeであって各吐出口内のインクを振動させる回数が非吐出フラッシングF1よりも少ないフラッシングデータを作成して記憶する。このときの非吐出フラッシングFeのフラッシングデータは、非吐出フラッシングFeに要する時間が非吐出フラッシングF1に要する時間よりも短く、時間T5とほぼ同じになっている。また、フラッシングデータ設定部135は、時間T4が時間Tdよりも短いと判定し時間T5が時間Td以上と判定部134が判定した場合、非吐出フラッシングF1のフラッシングデータを作成して記憶する。
また、フラッシングデータ設定部135は、時間T4が時間T6以上と判定部134が判定した場合、非吐出フラッシングF1と記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcとを満たすフラッシングデータを作成して記憶する。また、フラッシングデータ設定部135は、時間T5が時間T6以上と判定部134が判定した場合、非吐出フラッシングF1と記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcとを満たすフラッシングデータを作成して記憶する。また、フラッシングデータ設定部135は、時間T5が時間T6よりも短いと判定部134が判定した場合、非吐出フラッシングF1とフラッシングカウントFfとを満たすフラッシングデータを作成して記憶する。フラッシングカウントFfは、記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcのうち時間T5から時間Tdを差し引いた時間において実行可能なフラッシングカウントFcに相当するものである。また、フラッシングデータ設定部135は、累積フラッシングカウントFcが所定値Fiよりも大きいと判定部134が判定した場合、所定発数のインク滴を各吐出口から吐出する吐出フラッシングF2のフラッシングデータを作成して記憶する。本実施形態においては、ヘッド制御部131とフラッシングデータ設定部135とが吐出制御部を構成している。また、本実施形態における吐出フラッシングF2は各吐出口からインク滴を10滴吐出するフラッシングデータであり、非吐出フラッシングF1は各吐出口内のインクを50回振動させるフラッシングデータである。吐出フラッシングにおける1滴のインク吐出は、非吐出フラッシングにおける吐出口内のインクを10回振動させたときと同等の効果がある。
レジ掛け時間設定部136は、判定部134が、時間T4が時間Tdよりも短い、及び、時間T4が時間T6よりも短いのいずれか一方を判定した場合、最大レジ掛け時間Trmaxを設定する。一方、レジ掛け時間設定部136は、判定部134が、時間T4が時間Td以上と判定し記憶部140がフラッシングカウントFcを記憶していない、及び、時間T4が時間T6以上のいずれか一方を判定した場合、通常レジ掛け時間Trを設定する。
ジャム判定部137は、給紙トレイ20から用紙Pを送り出してからセンサ32によって用紙Pが検出されるまでの間隔、及び、センサ32〜34の用紙Pを検出する検出間隔が所定時間(例えば、時間Tdの数倍の時間)を超えるときだけ、当該用紙Pにジャムが発生したと判定する。なお、ここでいう所定時間は、給紙トレイ20、各センサ32〜34間の搬送経路に沿った離隔距離を用紙Pの搬送速度で割った時間である。また、ジャム判定部137は、上述のようにジャムが発生したと判定したときに、音を発するようにブザー8を制御する。これにより、用紙搬送経路内において用紙Pにジャムが生じたことをユーザに知らせることが可能となる。
記憶部140は、非吐出フラッシングF1から非吐出フラッシングFeを差し引いたフラッシングカウントFcを記憶する。ここでいうフラッシングカウントFcは、非吐出フラッシングF1で行う各吐出口内のインクを振動させる回数から、非吐出フラッシングFeで行う回数を差し引いた分の振動回数である。つまり、フラッシングカウントFcは、非吐出フラッシングF1に要する時間から非吐出フラッシングFeに要する時間を差し引いた時間に等しい。そして、このようなフラッシングカウントFcが発生する度に記憶部140に累積されていく。また、記憶部140は、累積フラッシングカウントFcからフラッシングカウントFf分を差し引いたフラッシングカウントFcを記憶する。
なお、制御部100は、フラッシングデータ設定部135によって設定されたフラッシングデータがヘッド制御部131によって実行されると、当該フラッシングデータを消去する。このとき、記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcは実行された分のフラッシングカウントFcが減算されたフラッシングカウントFcに書き換えられる。また、このとき、吐出フラッシングF2が行われると累積フラッシングカウントFcはすべて消去される。
続いて、プリンタ1において3以上の用紙Pに連続印刷するときの印刷動作について、図3〜図5を参照しつつ以下に説明する。図3に示すように、プリンタ1の制御部100が、まず、外部装置から印刷データを受信する(S1)。このとき、印刷データ記憶部130は、印刷データに含まれる画像データをヘッド10からのインクの吐出データとして記憶するとともに、搬送データも記憶する。
次に、ステップ2(S2)において、印刷実行処理が行われる。その後、ステップ3(S3)において、今回の印刷データに基づく3以上の所定枚数の印刷が終了したか否かが判定され、終了していない場合はステップ2が繰り返し行われ、終了した場合は印刷動作が終了する。
印刷実行処理は、図4に示すように、今回の印刷動作における所定枚数分だけ繰り返し行われる処理である。ステップ4(S4)は、今回の印刷動作において1枚目の用紙Pか否かを判定する。なお、この判定は制御部100が、時刻T1を記憶しているか否かで判定される。これは、2枚目の用紙Pを搬送するときには、制御部100がすでに時刻T1を記憶しているからである。そして、用紙Pが1枚目のときは、ステップ5(S5)に進み、2枚目以降の場合はステップ25(S25)に進む。
ステップ5においては、給紙ローラ制御部121が送りローラ対22に向けて用紙Pを給紙トレイ20から送り出すように給紙ローラ21を駆動する。このとき、送りローラ制御部123は、給紙ローラ21によって搬送されてきた用紙Pをレジローラ対23に向けて搬送するように送りローラ対22を駆動する。次に、ステップ6(S6)において、用紙Pの前端がセンサ32によって検出されたか否か判定される。このとき、ジャム判定部137は、給紙トレイ20から用紙Pを送り出してから所定時間が経過してもセンサ32によって用紙Pが検出されない場合、センサ32までの搬送経路においてジャムが生じていると判定しステップ7(S7)に進む。そして、ステップ7において、ジャム判定部137が、ブザー8を制御してユーザにジャムが生じていることを知らせる(エラー報知)。一方、ステップ6において、給紙トレイ20から用紙Pを送り出してから所定時間が経過するまでにセンサ32が用紙Pの前端を検出すると、制御部100はこのときの用紙Pの前端の検出時刻T1を記憶するとともに、ステップ8(S8)に進む。なお、検出時刻T1は用紙Pの前端を検出する度に新しい時刻に書き換えられる。
ステップ8においては、判定部134が、時間T4が時間Td以上であるか否かを判定する。しかしながら、1枚目の用紙Pにおいては、用紙間隔に相当する時間が算出されていないので、ステップ9〜ステップ15の処理をとばしてステップ16(S16)まで進み、レジローラ制御部122が予め設定されたレジ掛け時間の設定に基づいて、当該用紙Pに対して斜行補正を行うようにレジローラ対23を制御する。この後、レジローラ対23が用紙Pをヘッド10側に搬送する。なお、1枚目の用紙Pにおいては初期の設定値である通常のレジ掛け時間Trが設定されているが、レジ掛け時間設定部136によってレジ掛け時間が設定されている場合はそのレジ掛け時間に基づく斜行補正が行われる。この後、ステップ17(S17)において、ヘッド制御部131が予め設定されたフラッシングデータに基づいて、当該用紙Pがヘッド10と対向するまでにフラッシング(非吐出フラッシングF1)を実行するように、ヘッド10を制御する。なお、1枚目の用紙Pにおいては初期の設定値である非吐出フラッシングF1が設定されているが、フラッシングデータ設定部135によってフラッシングデータが設定されている場合はそのフラッシングデータに基づくフラッシングが行われる。
次に、ステップ18(S18)において、用紙Pの前端がセンサ33によって検出されたか否か判定される。このとき、ジャム判定部137は、センサ32が用紙Pの前端を検出してから所定時間が経過してもセンサ33によって用紙Pの前端が検出されない場合、センサ32,33間の搬送経路においてジャムが生じていると判定しステップ19(S19)に進む。そして、ステップ19において、ジャム判定部137が、ブザー8を制御してユーザにジャムが生じていることを知らせる(エラー報知)。一方、ステップ18において、センサ32が用紙Pの前端を検出してから所定時間が経過するまでにセンサ33が用紙Pの前端を検出すると、ステップ20(S20)に進む。
ステップ20においては、ヘッド制御部131が印刷データ記憶部130に記憶された吐出データに基づいて、ヘッド10を駆動することによって、所望のタイミングで吐出口からインクを吐出させる。こうして、レジローラ対23から送り出された用紙Pの所望位置に画像が記録され、当該用紙Pに対する印字が終了する。また、このときには、送りローラ制御部123が、画像が形成された用紙Pを排紙部31に排出するように、送りローラ対26〜28を駆動する。次に、ステップ21(S21)において、センサ32が用紙Pの後端を検出したか否かが判定される。このとき、ジャム判定部137は、センサ33が用紙Pの前端を検出してから所定時間が経過してもセンサ32によって用紙Pの後端が検出されない場合、センサ32,34間の搬送経路においてジャムが生じていると判定しステップ22(S22)に進む。そして、ステップ22において、ジャム判定部137が、ブザー8を制御してユーザにジャムが生じていることを知らせる(エラー報知)。一方、ステップ21において、センサ33が用紙Pの前端を検出してから所定時間が経過するまでにセンサ32が用紙Pの後端を検出すると、制御部100はこのときの用紙Pの後端の検出時刻T2を記憶するとともに、ステップ23(S23)に進む。なお、検出時刻T2は用紙Pの後端を検出する度に新しい時刻に書き換えられる。
ステップ23において、センサ34が用紙Pの後端を検出したか否かが判定される。このとき、ジャム判定部137は、センサ32が用紙Pの後端を検出してから所定時間が経過してもセンサ34によって用紙Pの後端が検出されない場合、センサ32,34間の搬送経路においてジャムが生じていると判定しステップ24(S24)に進む。そして、ステップ24において、ジャム判定部137が、ブザー8を制御してユーザにジャムが生じていることを知らせる(エラー報知)。一方、ステップ23において、センサ32が用紙Pの後端を検出してから所定時間が経過するまでにセンサ34が用紙Pの後端を検出すると、当該用紙Pが排紙部31に排出されたと認識され、当該用紙Pにおける印刷実行処理が終了する。
そして、上述したようにステップ3において所定枚数の印刷が終了していない場合は、ステップ2が引き続き行われる。つまり、2枚目の用紙Pが搬送されるときは制御部100が時刻T1を記憶しているため、ステップ4からステップ25に進む。そして、ステップ25において、制御部100は、記憶部140がフラッシングカウントFcを記憶している否かを判定し、記憶していない場合はステップ26(S26)に進み、記憶している場合はステップ27(S27)に進む。なお、2枚目の用紙Pを搬送するときは、記憶部140がフラッシングカウントFcを記憶していないため、ステップ26に進む。ステップ26においては、給紙ローラ制御部121が、先の用紙Pの後端が給紙トレイ20から送り出されてから搬送待ち時間Td1だけ待ってから用紙Pが送り出されるように給紙ローラ21を駆動し、ステップ5に進む。そして、1枚目の用紙Pと同様に、ステップ5〜ステップ7の処理を行った後、ステップ8に進む。
ステップ8においては、判定部134が、時間T4が時間Td以上であるか否かを判定する。このときの時間T4は用紙間隔算出部133が算出する。そして、時間T4が時間Td以上のときはステップ9(S9)に進み、時間T4が時間Td未満の場合はステップ30(30)に進む。
ステップ9においては、判定部134が、記憶部140がフラッシングカウントFcを記憶しているか否かを判定する。このとき、2枚目の用紙PにおいてはフラッシングカウントFcを記憶していないので、ステップ28(S28)に進む。ステップ28において、フラッシングデータ設定部135が、非吐出フラッシングF1を設定する。次に、ステップ29(S29)において、レジ掛け時間設定部136が、通常のレジ掛け時間Trを設定する。そして、ステップ16〜ステップ24の処理を行う。
ステップ30においては、判定部134が、時間T5が時間Td以上であるか否かを判定する。そして、時間T5が時間Td以上のときはステップ31(S31)に進み、時間T5が時間Td未満の場合はステップ33(33)に進む。そして、ステップ31において、フラッシングデータ設定部135が、非吐出フラッシングF1を設定する。時間T5が時間Td以上であるため、用紙間において非吐出フラッシングF1を行うことが可能であり、通常の非吐出フラッシングF1のフラッシングデータが設定される。次に、ステップ32(S32)において、レジ掛け時間設定部136が、最大レジ掛け時間Trmaxを設定する。これは、ステップ30において最大レジ掛け時間Trmaxを含む時間T5が時間Td以上であるか否かを判定しているためである。そして、ステップ16〜ステップ24の処理を行う。
ステップ33においては、フラッシングデータ設定部135が、非吐出フラッシングFeのフラッシングデータを作成して記憶する。このときの非吐出フラッシングFeのフラッシングデータは、非吐出フラッシングFeに要する時間が今回の時間T5とほぼ同じになっている。次に、ステップ34(S34)において、レジ掛け時間設定部136が、最大レジ掛け時間Trmaxを設定する。これは、ステップ30において最大レジ掛け時間Trmaxを含む時間T5が時間Td以上であるか否かを判定しているためである。次に、ステップ35(S35)において、記憶部140が非吐出フラッシングF1から非吐出フラッシングFeを差し引いたフラッシングカウントFcを記憶する。つまり、最大レジ掛け時間において斜行補正を行っても今回の用紙間隔が所定間隔よりも短くなり、今回設定できなかった分の非吐出フラッシングの振動回数を記憶部140が記憶する。そして、ステップ16〜ステップ24のステップを行う。
続いて、上述の2枚目の用紙Pが搬送されるときと同様に、3枚目の用紙Pが搬送されるときは、制御部100が時刻T1を記憶しているため、ステップ4からステップ25に進む。なお、2枚目以降の用紙Pはすべてステップ4からステップ25に進む。そして、ステップ25において、記憶部140がフラッシングカウントFcを記憶していない場合は、2枚目の用紙Pを搬送するときと同様な処理が行われる。一方、記憶部140がフラッシングカウントFcを記憶している場合は、ステップ27に進む。そして、ステップ27において、判定部134が、記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcが所定値Fiを超えたか否かを判定し、超えていないときはステップ36(S36)に進み、超えたときはステップ40(S40)に進む。
ステップ36においては、給紙ローラ制御部121が先の用紙Pの後端が給紙トレイ20から送り出されてから搬送待ち時間Td1+記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcに相当する時間だけ待ってから用紙Pを送り出すように給紙ローラ21を駆動し、ステップ5に進む。つまり、先に搬送された2枚の用紙P(搬送方向に沿って隣接する2枚の用紙P)の用紙間隔が所定間隔よりも短く、さらに最大レジ掛け時間Trmax分、用紙間隔を広げても当該用紙間隔が所定間隔よりも短く、記憶部140にフラッシングカウントFcが記憶されている場合(ステップ35の処理が行われた場合)に、次に搬送される用紙Pの給紙タイミングをステップ36で遅らせることで、前回に実行できなかったフラッシングカウントFc(すなわち、F1−Fe分)に相当する時間分を、先の用紙Pと次の用紙Pとの用紙間隔に持たせ、当該用紙間隔において、前回分のフラッシングカウントFcを今回の通常非吐出フラッシングF1に加えて行わせることを可能にする。この後、上述と同様に、ステップ9まで進み、ステップ9において、判定部134が、記憶部140がフラッシングカウントFcを記憶していると判定し、ステップ10(S10)に進む。
ステップ10においては、判定部134が、時間T4が時間T6以上であるか否かを判定し、時間T4が時間T6以上であればステップ11(S11)に進み、時間T4が時間T6未満であればステップ12(S12)に進む。ステップ11において、レジ掛け時間設定部136が、通常のレジ掛け時間Trを設定する。一方、ステップ12においては、判定部134が、時間T5が時間T6以上であるか否かを判定し、時間T5が時間T6以上であればステップ13(S13)に進み、時間T5が時間T6未満であればステップ37(S37)に進む。なお、ステップ36で用紙Pの給紙タイミングを遅らせているにも拘わらずステップ12及びステップ37の処理を行うのは、例えば、前の用紙Pと次の用紙Pとが給紙の際に重送し、次の用紙Pの前端が搬送方向にある程度出た状態となっている状態で次の用紙Pを搬送することで、遅らせた給紙タイミングがその用紙Pのある程度出た状態が吸収してしまうことで生じる。
ステップ13において、レジ掛け時間設定部136が、最大レジ掛け時間Trmaxを設定する。これは、ステップ12において最大レジ掛け時間Trmaxを含む時間T5が時間T6以上であるか否かを判定しているためである。次に、ステップ14(S14)において、フラッシングデータ設定部135が、非吐出フラッシングF1+累積フラッシングカウントFcのフラッシングデータを作成して記憶する。次に、ステップ15(S15)において、制御部100が記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcを消去する。そして、ステップ16〜ステップ24の処理を行う。
ステップ37においては、ステップ13と同様の処理が行われる。次に、ステップ38(S38)において、フラッシングデータ設定部135が、非吐出フラッシングF1+累積フラッシングカウントFcのうちの今回実行可能なフラッシングカウントFfのフラッシングデータを作成して記憶する。次に、ステップ39(S39)において、制御部100が記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcからフラッシングカウントFf分を減算したフラッシングカウントFcに書き換える。そして、ステップ16〜ステップ24の処理を行う。
次に、ステップ40においては、吐出フラッシング実行処理が行われる。つまり、図5に示すように、ステップ41(S41)において、制御部100が直前に搬送された用紙Pを排紙部31に排出する。このとき、制御部100は、用紙センサ34によって用紙Pの後端が検出されることで当該用紙Pが排出部31に排出されたことを認識する。次に、ステップ42(S42)において、フラッシングデータ設定部135が、吐出フラッシングF2のフラッシングデータを作成して記憶する。
次に、ステップ43(S43)において、制御部100が、対向面62aが吐出面10aと対向しているか否かを判定し、対向していない場合はステップ44(S44)に進み、対向している場合はステップ45(S45)に進む。ステップ44においては、回転体制御部125が、第1状態から第2状態となるように回転体63を制御する。ステップ45においては、ヘッド制御部131が設定されたフラッシングデータに基づいて、対向面62aに向けてインクを吐出するフラッシング(吐出フラッシングF2)を実行するように、ヘッド10を制御する。
次に、ステップ46(S46)において、制御部100が記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcを消去する。次に、ステップ47(S47)において、回転体制御部125が、第2状態から第1状態となるように回転体63を制御する。そして、1枚目の用紙Pのときと同様に、ステップ5以降が順に行われる。
以上のような処理が、所定枚数の用紙Pについて行われることで今回の印刷動作が終了する。
以上のように、本実施形態のプリンタ1によると、3以上の用紙Pが順に搬送されるときに、測定された先の用紙間(例えば、1枚目と2枚目の用紙間)の間隔に応じて、次の用紙間(例えば、2枚目と3枚目の用紙間)の間隔を、フラッシングを行うための適正な間隔に調整することが可能となる。このため、ヘッドの吐出不良を抑制することが可能となる。
具体的には、ステップ33の処理が実行された場合、次の用紙Pにおけるステップ36において、所定間隔から先の用紙間隔を差し引いた間隔に相当する時間(フラッシングカウントFcに相当する時間)を次の用紙間隔に相当する時間に加えるように、次の用紙Pの給紙タイミングを遅らせている。このように給紙タイミングを遅らせることで、先の用紙間隔で行えなかった分の非吐出フラッシング(フラッシングカウントFc)を次の用紙間隔において通常の非吐出フラッシングF1に加えて行うことが可能となる。つまり、先の用紙間におけるフラッシングの実行時間が短くても、次の用紙間におけるフラッシングの実行時間を長くすることで、不足したフラッシングの実行時間を次の用紙間において補うことができる。さらに、先の用紙間を所定間隔から差し引いた分だけ、次の用紙間の間隔を所定間隔よりも長くなるように調整し、当該差し引いた分に対応する時間だけ次の用紙間におけるフラッシングの実行時間を長くしているので、不足した実行時間を次の用紙間において効果的に補うことができる。
また、記憶部140の累積フラッシングカウントFcが所定値Fiを超えると、フラッシングデータ設定部135が吐出フラッシングF2を設定する。このため、ヘッド制御部131が、回復効果の高い吐出フラッシングF2を行うことが可能となる。
上述の実施形態においては、通常のフラッシングとして非吐出フラッシングを行い、記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcが所定値Fiを超えたときだけ、吐出フラッシングを行わせているが、通常のフラッシングを吐出フラッシングとし、記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcが所定値Fiを超えたときだけ、パージを行ってもよい。また、上述の実施形態においては、通常のフラッシングとして非吐出フラッシングを行い、記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcが所定値Fiを超えたときだけ、吐出フラッシングを行わせているが、記憶部140に記憶された累積フラッシングカウントFcが所定値Fiを超えたときだけ、パージを行ってもよい。この場合(Fc<Fiのとき)は、ステップ41において、ヘッド制御部131が直前に搬送された用紙Pに対する印字を中断するようにヘッド10を制御する。そして、ステップ42において、当該用紙Pを排紙部31に排出する。そして、ステップ43,44が行われ、ステップ45において、ポンプ制御部132が吐出フラッシングのときよりも吐出口からインクを多く吐出するパージを行うように、ポンプ9を制御する。そして、上述の実施形態と同様なステップの処理が行われる。これにおいても、記憶部140の累積フラッシングカウントFcが所定値Fiを超えると、ポンプ制御部132によって回復効果の高い強制排出により多くのインクを吐出口から強制排出することが可能となる。また、上述の実施形態においては、非吐出フラッシングは、隣接する用紙Pの用紙間隔においてのみ、つまり、吐出面10aが連続して搬送される2つの用紙Pの間に位置しこれら2つの用紙Pのいずれとも対向していないときのみ実行されているが、これに限らない。非吐出フラッシングは、吐出面10aと用紙Pの余白領域が対向しているときにおいても行なって良い。この場合には、Tdは非吐出フラッシングF1に要する時間に相当しなくても良い。
また、本実施形態においては、用紙間隔を調整する調整手段として、給紙ローラ21及びこれを制御する給紙ローラ制御部121により構成されている。このため、給紙トレイ20から用紙Pを送り出すタイミングを調整することで、用紙間の間隔を調整することが可能となる。
変形例として、レジローラ対23及びレジローラ制御部122が調整手段を構成してもよい。つまり、上述の実施形態においては記憶部140がフラッシングカウントFcを記憶しているときに、給紙タイミングをフラッシングカウントFcに相当する時間だけ遅らせていたが、これに代えてレジローラ対23によって用紙間隔を調整してもよい。この場合、レジローラ制御部122が最大レジ掛け時間Trmaxから通常のレジ掛け時間Trを差し引いた時間内において、用紙間隔を広げるようにレジローラ対23を制御すればよい。これにより、レジローラ対23の駆動タイミングを調整して用紙間の間隔を調整することが可能となり、上述と同様の効果を得ることが可能となる。
続いて、本発明の第2実施形態によるプリンタについて、図6を参照しつつ以下に説明する。本実施形態におけるプリンタの制御構成は、第1実施形態と若干異なるもののこれ以外はほぼ同様な構成である。
本実施形態の制御部100も、搬送制御部120、回転体制御部125、印刷データ記憶部130、ヘッド制御部131、ポンプ制御部132、用紙間隔算出部133、判定部134、フラッシングデータ設定部135、レジ掛け時間設定部136、ジャム判定部137、及び、記憶部140を有している。なお、第1実施形態と異なる制御構成についてだけ、以下に説明する。
本実施形態の搬送制御部120も、給紙ローラ制御部121と、レジローラ制御部122と、送りローラ制御部123とを有しており、搬送データに基づいて、各制御部121〜123が対応する駆動部(給紙ローラ21、送りローラ対22,26〜28、レジローラ対23)の駆動を制御する。
給紙ローラ制御部121は、給紙トレイ20から用紙Pが送り出されるように、給紙ローラ21を駆動する。このとき、給紙ローラ制御部121は、1印刷データにおいて2枚目以降の用紙Pを送り出すときは、先の用紙Pの後端を給紙トレイ20から送り出してから搬送待ち時間Td1だけ待って、次の用紙Pを送り出すように給紙ローラ21の駆動を制御する。また、給紙ローラ制御部121は、1印刷データにおいて3枚目以降の用紙Pを送り出すときであって判定部134によって先に搬送された2枚の用紙Pの用紙間隔が所定間隔よりも長いと判定されたときは、搬送待ち時間Td1に替えてフラッシングデータ作成部135によって設定された非吐出フラッシングFs(後述する)に相当する時間だけ待ってから次の用紙Pを送り出すように給紙ローラ21の駆動を制御する。
ヘッド制御部131は、第1実施形態と同様に、印刷データ記憶部130に記憶された吐出データに基づいて、用紙Pに対してインクを吐出するように、ヘッド10からのインク吐出を制御する。また、ヘッド制御部131は、フラッシングデータ設定部135によって設定されたフラッシングデータに基づいて、ヘッド10からインクを吐出させる吐出フラッシングF2及び非吐出フラッシングのいずれか一方を行うように、ヘッド10を制御する。このとき、ヘッド制御部131は、用紙Pと吐出面10aとが対向していないときに、吐出又は非吐出フラッシングが行われるようにヘッド10を制御する。
用紙間隔算出部133は、1枚目の用紙Pの搬送開始からの経過時刻Tから用紙Pの後端を検出した時刻T2を差し引いた時間T7と、レジ掛け時間Trとを足し合わせて、用紙間隔に相当する時間T8を算出する。なお、用紙間隔算出部133とセンサ32とによって、搬送方向に沿って隣接する2枚の用紙Pの間隔を測定する測定手段が構成されている。
判定部134は、用紙間隔算出部133によって算出された時間T8が時間Tdよりも長いか否かを判定する。つまり、センサ32が先に搬送されてきた用紙Pの後端を検出してから、所定間隔に対応する時間Tdが経過しても次の用紙Pの前端を検出しない場合に、当該用紙間の間隔が長いと判定部134が判定する。この後、判定部134は、吐出フラッシングが実行されたか否か判定する。さらにこのとき、吐出フラッシングが実行された場合、判定部134は、吐出フラッシングF2が完全に実行されたか否か判定する。また、時間T8が時間Tdよりも長い場合、判定部134は、先の用紙Pが吐出面10aと対向しているか否かを判定する。また、判定部134は、対向面62aと吐出面10aとが対向しているか否か判定する。
フラッシングデータ設定部135は、時間T8が時間Tdよりも長いと判定し、先の用紙Pが吐出面10aと対向していないと判定し、さらに対向面62aと吐出面10aとが対向していないと判定部134が判定した場合、吐出フラッシングF2のフラッシングデータを作成して記憶する。また、フラッシングデータ設定部135は、吐出フラッシングが実行されていないと判定部134が判定した場合、今回の用紙Pが吐出面10aと対向するまでに行う非吐出フラッシングF1と、今回の用紙Pと次の用紙Pとの間(次の用紙間隔)において行う非吐出フラッシングF1とを満たすフラッシングデータを作成し記憶する。
また、フラッシングデータ設定部135は、吐出フラッシングF2が実行されたと判定部134が判定した場合、今回の用紙Pと次の用紙Pとの間において行う非吐出フラッシングFsのフラッシングデータを作成し記憶する。一方、フラッシングデータ設定部135は、吐出フラッシングF2の一部が実行されたと判定部134が判定した場合、今回の用紙Pが吐出面10aと対向するまでに行う非吐出フラッシングF3と、今回の用紙Pと次の用紙Pとの間において行う非吐出フラッシングFsとを満たすフラッシングデータを作成し記憶する。
本実施形態における吐出フラッシングF2及び非吐出フラッシングF1は、第1実施形態と同様なフラッシングデータである。また、非吐出フラッシングFsにおいては、各吐出口内のインクを40回振動させるフラッシングデータである。
本実施形態における非吐出フラッシングF3は、記憶部140に記憶されたフラッシングカウントに応じて振動回数が変化(0〜50回)する非吐出フラッシングである。具体的には、フラッシングデータ設定部135は、例えば、吐出フラッシングF2におけるインク滴10滴中の1滴以上5滴以下しか吐出されなかった場合、残りのインク滴(5〜9滴)の吐出に相当する振動回数(50〜90回)分から非吐出フラッシングFsの振動回数(40回)を差し引いた振動回数(10〜50回)分の振動が各吐出口内のインクにおいて実行される非吐出フラッシングF3のフラッシングデータを作成し記憶する。また、フラッシングデータ設定部135は、例えば、吐出フラッシングF2におけるインク滴10滴中の6滴以上9滴以下吐出された場合、残りインク滴(1〜4滴)の吐出に相当する振動回数(10〜40回)分が非吐出フラッシングFsによって補われるので、0回の振動が各吐出口内のインクにおいて実行される非吐出フラッシングF3のフラッシングデータを作成し記憶する。つまり、このときは、非吐出フラッシングF3においてインクの振動が生じない。
レジ掛け時間設定部136は、通常レジ掛け時間Trを設定する。ジャム判定部137は、第1実施形態と同様に、センサ32〜34の用紙Pを検出する検出間隔が所定時間(例えば、時間Tdの数倍の時間)を超えるときだけ、当該用紙Pにジャムが発生したと判定する。また、ジャム判定部137は、上述のようにジャムが発生したと判定したときに、音を発するようにブザー8を制御する。
記憶部140は、吐出フラッシングF2から実行された吐出フラッシングを差し引いたフラッシングカウントを記憶する。ここでいうフラッシングカウントは、各吐出口において、吐出フラッシングF2で行うインク吐出回数から、実行された吐出フラッシングのインク吐出回数を差し引いた回数である。つまり、フラッシングカウントは、吐出フラッシングF2に要する時間から実行した吐出フラッシングに要する時間を差し引いた時間に等しい。
なお、制御部100は、フラッシングデータ設定部135によって設定されたフラッシングデータがヘッド制御部131によって実行されると、当該フラッシングデータを消去する。また、制御部100は、吐出フラッシングが行われるとフラッシングデータ設定部135によって設定されたフラッシングデータを消去する。また、制御部100は、非吐出フラッシングF3がヘッド制御部131によって実行されると、記憶部140のフラッシングカウントを消去する。
続いて、プリンタ1において3以上の用紙Pに連続印刷するときの印刷動作について、図6を参照しつつ以下に説明する。本実施形態においても、第1実施形態と同様に、プリンタの制御部100が、まず、外部装置から印刷データを受信する(S1)。このとき、印刷データ記憶部130は、印刷データに含まれる画像データをヘッド10からのインクの吐出データとして記憶するとともに、搬送データも記憶する。
次に、ステップ2(S2)において、印刷実行処理が行われる。その後、ステップ3(S3)において、今回の印刷データに基づく3以上の所定枚数の印刷が終了したか否かが判定され、終了していない場合はステップ2が繰り返し行われ、終了した場合は印刷動作が終了する。
本実施形態における印刷実行処理は、図6に示すように、今回の印刷動作における所定枚数分だけ繰り返し行われる処理である。ステップ1(J1)は、ステップ4(S4)と同様の処理が行われる。そして、用紙Pが1枚目のときは、ステップ2(J2)に進み、2枚目以降の場合はステップ18(J18)に進む。
ステップ2において、給紙ローラ制御部121が送りローラ対22に向けて用紙Pを給紙トレイ20から送り出すように給紙ローラ21を駆動する。このとき、送りローラ制御部123は、給紙ローラ21によって搬送されてきた用紙Pをレジローラ対23に向けて搬送するように送りローラ対22を駆動する。次に、ステップ3(J3)において、用紙Pの前端がセンサ32によって検出されたか否か判定される。このとき、センサ32が用紙Pの前端を検出すると、制御部100はこのときの用紙Pの前端の検出時刻T1を記憶するとともに、ステップ4(J4)に進む。なお、検出時刻T1は用紙Pの前端を検出する度に新しい時刻に書き換えられる。一方、センサ32が用紙Pの前端を検出しない場合は、ステップ21(J21)に進む。ステップ21において、判定部134が、時間T8が時間Tdよりも長いか否か判定する。しかしながら、1枚目の用紙Pにおいては、用紙間隔に相当する時間が算出されていないので、ステップ3に戻る。つまり、1枚目の用紙Pにおいては、ステップ3からステップ4に必ず進む。
ステップ4において、支持面61aと吐出面10aとが対向しているか否か判定され、対向していない場合はステップ27(J27)に進み、対向している場合はステップ5(J5)に進む。ここでも1枚目の用紙Pの搬送時においては吐出フラッシングが行われず、支持面61aと吐出面10aとが対向しているので、ステップ4からステップ5に必ず進む。
ステップ5において、判定部134が吐出フラッシングが実行されたか否か判定する。このとき、吐出フラッシングが行われたときはステップ31(J31)に進み、吐出フラッシングが行われていないときはステップ6(J6)に進む。ここでも1枚目の用紙Pの搬送時においてはステップ5からステップ6に必ず進む。
ステップ6において、今回のフラッシングが設定されているか否か判定される。このとき、設定されている場合はステップ8(J8)に進み、設定されていない場合はステップ7(J7)に進む。なお、1枚目の用紙Pにおいてはフラッシングが設定されていないので、ステップ7からステップ8に必ず進む。
ステップ7において、フラッシングデータ設定部135が、今回の用紙Pが吐出面10aと対向するまでに行う非吐出フラッシングF1を設定する。そして、ステップ8において、フラッシングデータ設定部135が、今回の用紙Pと次の用紙Pとの間(次の用紙間隔)において行う非吐出フラッシングF1を設定する。
次に、ステップ9(J9)において、レジローラ制御部122が設定されたレジ掛け時間Trの設定に基づいて、当該用紙Pに対して斜行補正を行うようにレジローラ対23を制御する。この後、レジローラ対23が用紙Pをヘッド10側に搬送する。そして、ステップ10(J10)において、ヘッド制御部131が設定されたフラッシングデータに基づいて、当該用紙Pがヘッド10と対向するまでにフラッシング(非吐出フラッシングF1)を実行するように、ヘッド10を制御する。
次に、第1実施形態のステップ18〜ステップ24と同様な、ステップ11(J11)〜ステップ17(J17)の処理が行われ、当該用紙Pにおける印刷実行処理が終了する。
そして、所定枚数の印刷が終了していない場合は、引き続きステップ1(J1)が行われる。つまり、2枚目の用紙Pが搬送されるときは制御部100が時刻T1を記憶しているため、ステップ1からステップ18に進む。ステップ18においては、今回のフラッシングが非吐出フラッシングF1に設定されているか否かを判定する。このとき、非吐出フラッシングF1に設定されていない場合はステップ19(J19)に進み、設定されている場合はステップ20(J20)に進む。なお、ステップ19へは、3枚目以降の用紙Pが搬送されるときに進む可能性があり、2枚目の用紙Pの搬送においてはステップ18からステップ20にしか進まない。ステップ20においては、給紙ローラ制御部121が先の用紙Pの後端が給紙トレイ20から送り出されてから搬送待ち時間Td1だけ待ってから用紙Pを送り出すように、給紙ローラ21を駆動し、ステップ2に進む。そして、ステップ2からステップ3を経由してステップ21に進み、ステップ21において、判定部134が、時間T8が時間Tdよりも長いか否か判定する。このときの時間T8は用紙間隔算出部133が算出する。そして、時間T8が時間Td以下のときはステップ3に戻り、1枚目の用紙Pの搬送のときと同様にステップ6までの処理が行われ、ステップ6からステップ8に進んでからステップ17までの処理が行われる。一方、用紙Pの搬送が何らかの理由で遅れ、時間T8が時間Tdよりも長いときはステップ22(J22)に進む。
ステップ22においては、判定部134が、先の用紙Pが吐出面10aと対向しているか否かを判定する。このとき、先の用紙Pが吐出面10aと対向しているときはステップ3に戻り、当該用紙Pと吐出面10aとが対向しなくなるまでステップ3、ステップ21,22が繰り返される。このステップ3,21,22を繰り返す間に、センサ32が用紙Pを検出すると、ステップ3からステップ4に進んで、最終的にはステップ17までの処理が行われる。用紙Pと吐出面10aとが対向していないときは、ステップ23(J23)に進む。
ステップ23は、判定部134が、対向面62aと吐出面10aとが対向しているか否か判定する。このとき、対向面62aが吐出面10aと対向していないときはステップ24(J24)に進む。ステップ24においては、回転体制御部125が、第1状態から第2状態となるように回転体63を制御する。このとき、対向面62aが吐出面10aと対向するまでの間、ステップ3,21,22,23,24が繰り返し行われ、この間にセンサ32が用紙Pを検出すると、ステップ3からステップ4に進む。そして、ステップ4において、支持面61aが吐出面10aと対向していないときはステップ27に進む。
ステップ27においては、吐出フラッシングが実行されているか否かを判定され、今回のように吐出フラッシングが行われる前にステップ27の処理が行われる場合はステップ30(J30)に進む。そして、ステップ30において、回転体制御部125が、第2状態から第1状態となるように回転体63を制御し、ステップ5に進む。この後、ステップ17までの処理が行われる。
一方、ステップ23において、対向面62aが吐出面10aと対向しているときはステップ25(J25)に進む。ステップ25においては、フラッシングデータ設定部135が、吐出フラッシングF2のフラッシングデータを作成して記憶する。そして、ステップ26(J26)においては、ヘッド制御部131が設定されたフラッシングデータに基づいて、対向面62aに向けてインクを吐出するフラッシング(吐出フラッシングF2)を実行するように、ヘッド10を制御し、ステップ3に戻る。
この後、ステップ3からステップ4に進み、吐出フラッシングが行われている最中及び行われた後においては、支持面61aと吐出面10aとが対向していないので、ステップ27に進む。そして、ステップ27において、吐出フラッシングが終了しているとき(吐出フラッシングF2が終了したとき)は、ステップ30に進む。この場合、ステップ30からステップ5を経由してステップ31に進み、ステップ31において、判定部134が、吐出フラッシングF2が完全に実行されたか否かを判定する。そして、吐出フラッシングF2が完全に行われているので、ステップ32(J32)に進み、ステップ32においては制御部100がフラッシングデータの設定値を消去する。次に、ステップ33(J33)において、フラッシングデータ設定部135が、次の用紙間隔において行う非吐出フラッシングFsを設定し、ステップ9に進む。この後、ステップ17までの処理が行われる。なお、このときのステップ10においては、ステップ32において今回のフラッシング設定が消去されているのでフラッシングが行われない。これは吐出フラッシングF2が完全に行われているからである。また、次の用紙間隔において行う非吐出フラッシングがF1よりも短いFsであっても、吐出口内のインクの乾燥(増粘)に影響はほとんどない。
一方、ステップ27において、吐出フラッシングが実行中のときは、ステップ28(J28)に進む。ステップ28は、ヘッド制御部131が実行中の吐出フラッシングを停止するように、ヘッド10を制御する。次に、ステップ29(J29)において、記憶部140が吐出フラッシングF2から実行された吐出フラッシングを差し引いたフラッシングカウントを記憶し、ステップ30に進む。この場合、ステップ30からステップ5を経由してステップ31に進む。そして、ステップ31においては、吐出フラッシングF2が完全に行われていないので、ステップ34(J34)に進み、ステップ34においては制御部100がフラッシングデータの設定値を消去する。次に、ステップ35において、フラッシングデータ設定部135が、今回の用紙Pが吐出面10aと対向するまでに行う非吐出フラッシングF3を設定する。次に、ステップ36において、フラッシングデータ設定部135が、次の用紙間隔において行う非吐出フラッシングFsを設定し、ステップ9に進む。この後、ステップ17までの処理が行われる。なお、このときのステップ10においては、ステップ35において設定された非吐出フラッシングF3が行われるが、先に吐出フラッシングF2の一部が行われているので、次の用紙間隔において行う非吐出フラッシングがF1よりも短いFsであっても、吐出口内のインクの乾燥(増粘)に影響はほとんどない。
続いて、上述の2枚目の用紙Pが搬送されるときと同様に、3枚目以降の用紙Pが搬送されるときは、制御部100が時刻T1を記憶しているため、ステップ1からステップ18に進む。そして、ステップ18からステップ20に進む場合は、2枚目の用紙Pの搬送のときと同様な処理が行われる。一方、ステップ18において、非吐出フラッシングF1に設定されていない場合はステップ19に進む。ステップ19においては、給紙ローラ制御部121が先の用紙Pの後端が給紙トレイ20から送り出されてから非吐出フラッシングFsに相当する時間だけ待ってから用紙Pを送り出すように、給紙ローラ21を駆動し、ステップ2に進む。そして、ステップ2以降の処理が2枚目の用紙Pの搬送のときと同様に行われる。以上のような処理が、所定枚数の用紙Pについて行われることで今回の印刷動作が終了する。
以上のように、本実施形態のプリンタ1によると、3以上の用紙Pが順に搬送されるときに、測定された先の用紙間(例えば、1枚目と2枚目の用紙間)の間隔に応じて、次の用紙間(例えば、2枚目と3枚目の用紙間)の間隔を、印刷動作に要する全体的な時間を短くするための適正な間隔に調整することが可能となる。このため、印刷動作に要する全体的な時間が長くなるのを抑制することが可能となる。
具体的には、ステップ33,36(J33,J36)の処理が実行された場合(すなわち、用紙間隔が所定間隔よりも長い場合)、次の用紙Pにおけるステップ19において、非吐出フラッシングに要する時間がF1よりも短いFsが設定され、この分だけ給紙タイミングが遅らされる。つまり、次の用紙間隔が、今回の用紙間隔が所定間隔以下のときよりも短くなる。このため、印刷動作に要する全体的な時間が長くなるのを抑制することが可能となる。また、今回の用紙間隔が所定間隔よりも長い場合に、吐出フラッシングF2を実行させ(ステップ26(J26))、次の用紙間隔において非吐出フラッシングFsが実行されるように設定する(ステップ33,36)。このように、先(今回)の用紙間において、回復効果の高い吐出フラッシングを行うことで、次の用紙間において非吐出フラッシングの実行時間がF1よりも短くても吐出口のインクの乾燥を抑制できる。また、今回の用紙間隔が所定間隔よりも長い場合に、当該所定間隔のときに行われる非吐出フラッシングF1の実行時間よりも短い非吐出フラッシングFsとすることで、印刷動作に要する全体的な時間が長くなるのを抑制することが可能となる。
変形例として、レジローラ対23及びレジローラ制御部122が調整手段を構成してもよい。つまり、上述の第2実施形態においてはステップ18において非吐出フラッシングF1に設定されていないときに、給紙タイミングを非吐出フラッシングFsに相当する時間だけ遅らせていたが、これに代えてレジローラ対23によって用紙間隔を調整してもよい。この場合、レジローラ制御部122が通常のレジ掛け時間Trから非吐出フラッシングFsに相当する時間を差し引いた時間内において、用紙間隔を短くするようにレジローラ対23を制御すればよい。これにより、レジローラ対23の駆動タイミングを調整して用紙間の間隔を調整することが可能となり、上述と同様の効果を得ることが可能となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の各実施形態では送りローラ対22,26〜28、レジローラ対23等による搬送機構を例示したが、搬送ベルト及びベルトローラ等による搬送機構を採用してもよい。また、上述の各実施形態では対向部材62をプラテン61と一体としているが、対向部材はプラテン61と一体となることに限定されない。例えば、回転体63を省略すると共に、対向部材を支持部(プラテン)から離隔させ、対向部材及び支持部が独立して移動するように構成してよい。
本発明は、モノクロプリンタのみならず、カラープリンタにも適用可能である。さらに本発明は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。ヘッドは、インク以外の任意の液体を吐出してよい。また、記録装置に含まれるヘッドの数は1以上であればよい。記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な任意の媒体であってよい。
1 インクジェットプリンタ(記録装置)
9 ポンプ(圧力付与手段)
10 ヘッド(記録ヘッド)
11 搬送機構(搬送手段の一部)
21 給紙ローラ(調整手段の一部)
23 レジローラ対(調整手段の一部)
32 センサ(測定手段の一部)
100 制御部
120 搬送制御部(搬送手段の一部)
121 給紙ローラ制御部(調整手段の一部)
122 レジローラ制御部(調整手段の一部)
131 ヘッド制御部(吐出制御部の一部)
133 用紙間隔算出部(測定手段の一部)
134 判定部
135 フラッシングデータ設定部(吐出制御部の一部)
140 記憶部

Claims (11)

  1. 液体を吐出する吐出口を有し、記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと対向する位置を通過するように記録媒体を搬送するとともに、搬送経路に沿って複数の記録媒体を順に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段による複数の記録媒体の搬送中において、前記吐出口が搬送される記録媒体と対向しているときに、その記録媒体に対して記録を行うために液体を吐出するとともに、前記吐出口が連続して搬送される2つの記録媒体の間に位置しこれら2つの記録媒体のいずれとも対向していないときに、前記吐出口から液体を吐出する吐出フラッシング及び前記吐出口から液体を吐出させず当該吐出口内の液体を振動させる非吐出フラッシングの少なくとも一方のフラッシングを行うように、前記記録ヘッドを制御する吐出制御部と、
    記録媒体の前記搬送経路に沿って前記記録ヘッドよりも上流に配置されており、記録媒体間の間隔を測定する測定手段と、を備えており、
    前記搬送手段は、前記記録ヘッドよりも上流において、記録媒体間の間隔を調整する調整手段を有しており、
    前記調整手段は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔に応じて、次の記録媒体間の間隔を調整することを特徴とする記録装置。
  2. 前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が所定間隔よりも短いか否かを判定する判定部をさらに備え、
    前記調整手段は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が前記所定間隔よりも短いと前記判定部が判定したときに、次の記録媒体間の間隔を前記所定間隔よりも長くなるように調整することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記吐出制御部は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が前記所定間隔よりも短いと前記判定部が判定したときに、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔に応じた時間となるように、その記録媒体間において行う前記フラッシングの実行時間を所定時間よりも短くすると共に、前記調整手段により調整される次の記録媒体間の間隔に応じた時間となるように、前記次の記録媒体間における前記実行時間を前記所定時間よりも長くすることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記調整手段は、前記所定間隔から前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔を引いた差分だけ、前記次の記録媒体間の間隔を前記所定間隔よりも長くなるように調整し、
    前記吐出制御部は、前記所定間隔から前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔を引いた差分に応じて、前記次の記録媒体間における前記実行時間を長くすることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記所定間隔から前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔を引いた差を累積して記憶する記憶部をさらに備えており、
    前記吐出制御部は、前記記憶部が記憶する累積値が所定値以下のときに、前記フラッシングにおいて前記非吐出フラッシングを行うように前記記録ヘッドを制御しており、前記累積値が前記所定値を超えると、前記フラッシングにおいて前記吐出フラッシングを行うように前記記録ヘッドを制御することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記所定間隔から前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔を引いた差を累積して記憶する記憶部と、
    前記吐出口から液体が強制的に排出されるように前記記録ヘッド内の液体に圧力を付与する圧力付与手段とをさらに備えており、
    前記吐出制御部は、前記記憶部が記憶する累積値が所定値以下のときに、前記フラッシングにおいて前記吐出フラッシングを行うように前記記録ヘッドを制御し、前記累積値が前記所定値を超えたときに、記録媒体に記録を行うための液体の吐出を中断するように前記記録ヘッドを制御し、
    前記圧力付与手段は、前記累積値が前記所定値を超えると、前記吐出口から液体が強制的に排出されるように前記記録ヘッド内の液体に圧力を付与することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が所定間隔よりも長いかを判定する判定部をさらに備え、
    前記調整手段は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が前記所定間隔よりも長いと前記判定部が判定したときに、次の記録媒体間の間隔を前記所定間隔よりも短くなるように調整することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  8. 前記吐出制御部は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が前記所定間隔よりも長いと前記判定部が判定したときに、その記録媒体間の間隔において前記吐出フラッシングを行わせると共に、前記次の記録媒体間の間隔において前記非吐出フラッシングを行わせることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記吐出制御部は、前記測定手段により測定された記録媒体間の間隔が前記所定間隔よりも長いと前記判定部が判定したときに、前記調整手段により調整される次の記録媒体間の間隔に応じた時間となるように、前記次の記録媒体間の間隔における前記フラッシングの実行時間を前記所定時間よりも短くすることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  10. 前記調整手段は、記録媒体を収容する収容部から記録媒体を送り出す給紙ローラ、及び、この給紙ローラの駆動を制御する給紙ローラ制御部を含んでいることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記調整手段は、前記搬送経路に沿って記録媒体を収容する収容部と前記記録ヘッドとの間に設けられた記録媒体の斜行を補正するレジローラ、及び、このレジローラの駆動を制御するレジローラ制御部を含んでいることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の記録装置。
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