JP2014101352A - [3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]シラン化合物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
〔1〕
下記一般式(1)
で表される[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]シラン化合物。
〔2〕
ホスフィンを含有していないパラジウム化合物とホスファイト化合物の存在下に、下記一般式(2)
HSiR1 mX’3-m (2)
(式中、R1は同一又は異なる炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基であり、X’はハロゲン原子であり、mは0、1又は2である。)
で表されるヒドロシラン化合物と2−ノルボルネンとを反応させることを特徴とする下記一般式(3)
で表される[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ハロシラン化合物の製造方法。
〔3〕
ホスファイト化合物が、下記一般式(4)
P(OR3)(OR4)(OR5) (4)
(式中、R3、R4及びR5は同一又は異なる炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基である。)
で表される化合物である〔2〕に記載の[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ハロシラン化合物の製造方法。
〔4〕
パラジウム化合物が、酢酸パラジウムである〔2〕又は〔3〕に記載の[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ハロシラン化合物の製造方法。
〔5〕
mが1又は2であり、X’が塩素原子である〔2〕〜〔4〕のいずれかに記載の製造方法。
〔6〕
〔2〕〜〔5〕のいずれかに記載の製造方法で得られた[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ハロシラン化合物に、R’OH(R’は同一又は異なる炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基)で示されるアルコールを反応させることを特徴とする[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]オルガノオキシシラン化合物の製造方法。
で表される化合物である。
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]メチルジクロロシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ジメチルクロロシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]エチルジクロロシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ジエチルクロロシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]プロピルジクロロシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ジプロピルクロロシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリメトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリエトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]メチルジメトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]メチルジエトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]エチルジメトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]エチルジエトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]プロピルジメトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]プロピルジエトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ジメチルメトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ジメチルエトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ジエチルメトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ジエチルエトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ジプロピルメトキシシラン、
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ジプロピルエトキシシラン
等が挙げられる。
HSiR1 mX’3-m (2)
(式中、R1は上記と同じであり、X’はハロゲン原子であり、mは0、1又は2である。)
で表されるヒドロシラン化合物と2−ノルボルネンとを反応させることにより行う。
上記一般式(2)におけるR1は、上述した置換基が挙げられる。
P(OR3)(OR4)(OR5) (4)
(式中、R3、R4及びR5は同一又は異なる炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基である。)
で表される化合物が好ましい。
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリメトキシシランの製造
1,000mlの4つ口ガラスフラスコに還流冷却器、温度計及び撹拌機を取り付け、内部を窒素置換した。このフラスコに、2−ノルボルネン94.2g(1.0mol)をトルエン31.4gに溶解した溶液と、酢酸パラジウム22.5mg(0.0001mol)を仕込み、撹拌溶解した後にトリイソプロピルホスファイト104.2mg(0.0005mol)を添加した。内温を85〜95℃に温調しながら、3時間撹拌した後、トリクロロシラン81.3g(0.6mol)を6時間かけて滴下し、そのままの温度で2時間熟成した。得られた反応液に、メタノール42.2g(1.32mol)を、内温を55〜65℃に温調しながら、2時間かけて滴下し、1時間熟成した。更に、トルエン150mlとトリエチルアミン72.9g(0.72mol)を添加した後、メタノール21.1g(0.66mol)を1時間で滴下し、1時間熟成した。生成した塩酸塩をろ過により除いた後、減圧蒸留を行い、[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリメトキシシランを沸点123〜124℃/0.4kPaの留分として128.9g(0.415mol)得た。収率は83.0%であった。
質量スペクトル
m/z 310,278,215,183,121
1H−NMRスペクトル(重クロロホルム)
図1にスペクトルチャートを示す。
IRスペクトル
図2にチャートを示す。
以上の結果より、得られた化合物は[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリメトキシシランであることが確認された。
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリエトキシシランの製造
実施例1と同様にして、[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリクロロシラン反応液を得た。得られた反応液に、エタノール60.7g(1.32mol)を、内温を55〜65℃に温調しながら、2時間かけて滴下し、1時間熟成した。更に、トルエン150mlとトリエチルアミン72.9g(0.72mol)を添加した後、エタノール30.4g(0.66mol)を1時間で滴下し、1時間熟成した。生成した塩酸塩をろ過により除いた後、減圧蒸留を行い、[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリエトキシシランを沸点135〜126℃/0.4kPaの留分として140.2g(0.398mol)得た。収率は79.6%であった。
質量スペクトル
m/z 352,324,306,257,163
1H−NMRスペクトル(重クロロホルム)
図3にスペクトルチャートを示す。
IRスペクトル
図4にチャートを示す。
以上の結果より、得られた化合物は[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリエトキシシランであることが確認された。
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]メチルジクロロシランの製造
300mlの4つ口ガラスフラスコに還流冷却器、温度計及び撹拌機を取り付け、内部を窒素置換した。このフラスコに、2−ノルボルネン94.2g(1.0mol)をトルエン31.4gに溶解した溶液と酢酸パラジウム22.5mg(0.0001mol)を仕込み、撹拌溶解した後にトリイソプロピルホスファイト104.2mg(0.0005mol)を添加した。内温を85〜95℃に温調しながら3時間撹拌した後、メチルジクロロシラン57.5g(0.5mol)を、途中酢酸パラジウム11.2mgを2回追加しながら12時間かけて滴下した後、そのままの温度で10時間熟成した。
得られた反応液をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、目的の[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]メチルジクロロシランと2−メチルジクロロシリルノルボルナンとのガスクロマトグラフィーの面積から求められる生成比は75.5:24.5であった。また、得られた反応液を減圧蒸留して[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]メチルジクロロシランを沸点144〜145℃/0.5kPaの留分として80.3g(0.265mol)得た。収率は53.0%であった。
質量スペクトル
m/z 302,277,261,207,189,113,95,87
1H−NMRスペクトル(重クロロホルム)
図5にスペクトルチャートを示す。
IRスペクトル
図6にチャートを示す。
以上の結果より、得られた化合物は[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]メチルジクロロシランであることが確認された。
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]メチルジメトキシシランの製造
500mlの4つ口ガラスフラスコに還流冷却器、温度計及び撹拌機を取り付け、内部を窒素置換した。このフラスコに、2−ノルボルネン94.2g(1.0mol)をトルエン31.4gに溶解した溶液と酢酸パラジウム22.5mg(0.0001mol)を仕込み、撹拌溶解した後にトリイソプロピルホスファイト104.2mg(0.0005mol)を添加した。内温を85〜95℃に温調しながら3時間撹拌した後、メチルジクロロシラン57.5g(0.5mol)を、途中酢酸パラジウム11.2mgを2回追加しながら12時間かけて滴下した後、そのままの温度で10時間熟成した。得られた反応液に、メタノール17.6g(0.55mol)を、内温を55〜65℃に温調しながら、1時間かけて滴下し、1時間熟成した。更に、トルエン150mlとトリエチルアミン72.9g(0.72mol)を添加した後、メタノール17.6g(0.55mol)を1時間で滴下し、1時間熟成した。生成した塩酸塩をろ過により除いた後、減圧蒸留を行い、[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]メチルジメトキシシランを沸点118〜119℃/0.3kPaの留分として69.9g(0.237mol)得た。収率は47.5%であった。
質量スペクトル
m/z 294,279,262,188,105
1H−NMRスペクトル(重クロロホルム)
図7にスペクトルチャートを示す。
IRスペクトル
図8にチャートを示す。
以上の結果より、得られた化合物は[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]メチルジメトキシシランであることが確認された。
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリクロロシランの製造
200mlの4つ口ガラスフラスコに還流冷却器、温度計及び撹拌機を取り付け、内部を窒素置換した。このフラスコに、2−ノルボルネン47.1g(0.5mol)をトルエン15.7gに溶解した溶液と酢酸パラジウム11.2mg(0.00005mol)を仕込み、撹拌溶解した後にトリイソプロピルホスファイト20.8mg(0.0001mol)を添加した。内温を85℃まで昇温後直ちに、トリクロロシランの滴下を開始し、内温を85〜95℃に温調しながらトリクロロシラン67.8g(0.5mol)を4時間かけて滴下した後、そのままの温度で1時間熟成した。
得られた反応液をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、目的の[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリクロロシランと2−トリクロロシリルノルボルナンのガスクロマトグラフィーの面積から求められる生成比は80.3:19.7であった。
[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリクロロシランの製造
300mlの4つ口ガラスフラスコに還流冷却器、温度計及び撹拌機を取り付け、内部を窒素置換した。このフラスコに、2−ノルボルネン94.2g(1.0mol)をトルエン31.4gに溶解した溶液と、酢酸パラジウム22.5mg(0.0001mol)を仕込み、撹拌溶解した後にトリイソプロピルホスファイト104.2mg(0.0005mol)を添加した。内温を85〜95℃に温調しながら、3時間撹拌した後、トリクロロシラン81.3g(0.6mol)を6時間かけて滴下し、そのままの温度で2時間熟成した。
得られた反応液をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、目的の[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリクロロシランと2−トリクロロシリルノルボルナンとのガスクロマトグラフィーの面積から求められる生成比は96.8:3.2であった。また、得られた反応液を減圧蒸留して[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]トリクロロシランを沸点124−126℃/0.4kPaの留分として146.5g(0.453mol)得た。収率は90.5%であった。
Claims (6)
- ホスファイト化合物が、下記一般式(4)
P(OR3)(OR4)(OR5) (4)
(式中、R3、R4及びR5は同一又は異なる炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基である。)
で表される化合物である請求項2に記載の[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ハロシラン化合物の製造方法。 - パラジウム化合物が、酢酸パラジウムである請求項2又は3に記載の[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ハロシラン化合物の製造方法。
- mが1又は2であり、X’が塩素原子である請求項2〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
- 請求項2〜5のいずれか1項に記載の製造方法で得られた[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]ハロシラン化合物に、R’OH(R’は同一又は異なる炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基)で示されるアルコールを反応させることを特徴とする[3−(2−ノルボルニル)−2−ノルボルニル]オルガノオキシシラン化合物の製造方法。
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-
2013
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|---|
| JPN6016033631; PETROV, A. D. et al.: 'Preparation of organosilicon derivatives of bicyclo[2.2.1]- heptane' Zhurnal Obshchei Khimii 31, 1961, 1199-208 * |
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| Publication number | Publication date |
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| US20140121398A1 (en) | 2014-05-01 |
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