JP2014197754A - 二線式検査回路搭載fpga - Google Patents

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Abstract

【課題】LUT34への書込内容を工夫してソフトエラーを顕在化させる。【解決手段】4入力1出力のLUT34を多数具備したLUT型FPGA(30)に二線式検査回路(15)を書込搭載する際、LUT34a,34b,34cそれぞれに論理素子21,22,23を一つずつ分散して書込搭載するとともに、各LUT34a,34b,34cの4入力のうち搭載した論理素子の2入力の何れも入力されないところには固定値“0”を入力することにより、LUT34a,34b,34cの何れについても、搭載した論理素子の2入力の全ビットパターンの何れかにアドレスの対応する4箇所(△)に、読出箇所が限定されるようにする。ソフトエラーが比較照合結果の不一致の形で顕在化する。【選択図】 図1

Description

この発明は、フェールセーフ比較回路などに組み込まれる二線式検査回路をシングルチップ・ワンチップのルックアップテーブル型フィールドプログラマブルゲートアレイにてLSI化した二線式検査回路搭載FPGAに関する。
二線式検査回路は、比較照合対象データ対が一致していているか否かを調べる論理回路であって、片方反転下で対比されるビット対が総て2ビット異値の正規符号語になっていれば即ち2ビットの符号語のうち“01”又は“10”になっていれば一つの正規符号語“01”又は“10”を出力するが、そうでなければ2ビット同値の非正規符号語すなわち2ビットの符号語のうち“00”又は“11”を出力するようになっている。
ルックアップテーブル型フィールドプログラマブルゲートアレイ(本明細書ではLUT型FPGAや単にFPGAとも呼ぶ)は、多入力1出力の組み合わせ回路に相当する論理関数を書込可能な汎用ロジックをSRAM等のルックアップテーブル(本明細書では単にLUTとも呼ぶ)で具現化した汎用ICである。
鉄道信号保安装置などの鉄道信号制御分野で用いられる多重系電子計算機には、複数の電子計算機(コンピュータ,CPU)のバスラインの情報を比較する二線式検査回路とその結果を交番信号で出力する振子回路とを組み合わせたバス照合回路が具備されており、そのLSI化も図られている。すなわち(例えば特許文献1〜5参照)、同期して動作する一対のコンピュータそれぞれの入出力情報を入力してその入出力情報対を比較する二線式検査回路と、前記入出力情報対が一致しているときには前記入出力情報に対応する交番信号を出力するが前記入出力情報対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する振子回路と、前記二線式検査回路と前記振子回路とを搭載したシングルチップ(ワンチップ)の半導体集積回路装置(LSI,IC)とを備えたバス照合回路が、実用化されて、フェールセーフコンピュータ等に応用されている。
図6は、従来の基本的なバス照合回路の構造を示し、(a)がバス照合回路10のブロック図、(b)が二線式検査回路15と振子回路16のブロック図、(c)が基本の絞込回路20の回路図である。また、図7(a)は、絞込回路20の半分を占める絞込回路半分21〜23の回路図であり、残りの半分を占める同一構成の絞込回路半分24〜26も括弧内の符号にて示している。なお、同図(b)は、絞込回路半分21〜23又は24〜26と等価であるが別態様で具現化された絞込回路半分27〜29の回路図である。
それらの構成等は詳細に知られているので(例えば特許文献1,2参照)、ここでは、後述する本願発明の理解に役立つ部分を、掻い摘んで説明する。
このバス照合回路10は(図6(a)参照)、A系CPU(第1コンピュータ)からその入出力情報Daを入力するための第1ラッチ部11,12即ちA系ラッチ制御回路11及びA系ラッチ回路12と、B系CPU(第2コンピュータ)からその入出力情報Dbを入力するための第2ラッチ部13,14即ちB系ラッチ回路13及びB系ラッチ制御回路14と、A系ラッチ回路12から入出力情報Daを入力するとともにB系ラッチ制御回路14から入出力情報Dbをビット反転させた入出力情報Db ̄(図ではアッパーライン付きDbで表しているが、本明細書では「入出力情報Db ̄」と記す)を入力してそれらの入出力情報対Da,Db(比較照合対象データ対)を比較する二線式検査回路15と、二線式検査回路15が比較結果として二線式符号で出力した出力符号語“XY”を入力して出力符号語“XY”が正規符号語“01”又は“10”であるときは入出力情報対Da,Dbに対応する交番信号を出力するが出力符号語“XY”が非正規符号語“00”又は“11”であるときはその交番信号の出力を停止する振子回路16と、最終的な照合結果をリレー信号で出力するために交番信号検出回路17によって駆動されて交番信号出力の有無に応じて励磁/非励磁される正常リレーRとを具備している。
二線式検査回路15は(図6(b)参照)、基本の絞込回路20をツリー状の多列多段に連ねたものであり、基本の絞込回路20は(図6(c)参照)、入力した二つの符号語“AB”,“CD”を一つの符号語“EF”に集約して出力するものであるが、集約に際して、二つの入力符号語が何れも正規符号語であれば正規符号語を一つ出力し、それ以外のときには非正規符号語を一つ出力するようになっている。
二線式検査で用いる二線式符号では、通常のビット値“0”にはビット対“01”が、通常のビット値“1”にはビット対“10”が、対応しており、これらのビット対だけが即ち2ビット異値の符号語だけが正規符号語とされる。そして、それ以外のビット対である“00”や“11”すなわち2ビット同値の符号語は非正規符号語とされる。
具体例を示した二線式検査回路15は(図6(b)参照)、A系CPUもB系CPUもデータバスのライン数が8本の場合のものであり、A系CPUの入出力情報Daをなす8ビットのデータDa0〜Da7と、B系CPUの入出力情報Dbをビット反転させた入出力情報Db ̄をなす8ビットのデータDb0 ̄〜Db7 ̄(図ではアッパーライン付きDb0,Db7等で表しているが、本明細書ではビットデータDb0 ̄,Db7 ̄等と記す)とを、各ビット毎の対応付けにて8対の二線式符号として入力し、それを一段目の4個の絞込回路20で4対の二線式符号語に絞り込み、それを二段目の2個の絞込回路20で2対の二線式符号語に絞り込み、それを三段目の1個の絞込回路20で1対の二線式符号語に絞り込み、それを出力符号語“XY”として振子回路16へ送出するようになっている。このような二線式検査回路15は、A系CPUの入出力情報DaとB系CPUの入出力情報Dbとを入力して入出力情報対Da,Db(比較照合対象データ対)を二線式符号にしてから二線式検査方式で比較し、入出力情報対Da,Dbの一致時には正規符号語を出力するが不一致時には非正規符号語を出力するものとなっている。なお、バスラインの本数が8ビット以外の場合は、ライン数に応じて絞込回路20の段数や列数を増減すれば良い。
また、二線式検査回路15に前置されている第1ラッチ部11,12及び第2ラッチ部13,14は(図6(a)参照)、二線式検査の実施に必須のものではないが、比較タイミング整合等のため多くのものに設けられている。A系ラッチ回路12は、A系CPUの入出力情報Daを一時保持して二線式検査回路15に送出するものであり、A系ラッチ制御回路11は、外部から与えられた又は内部で生成したクロックCLKとA系CPUのデータ読出制御信号RDa及びデータ書込制御信号WRaとに基づいてA系ラッチ回路12のラッチ動作を制御するようになっている。B系ラッチ回路13は、B系CPUの入出力情報Dbを一時保持して二線式検査回路15に送出するものであり、B系ラッチ制御回路14は、上記のクロックCLKとB系CPUのデータ読出制御信号RDb及びデータ書込制御信号WRbとに基づいてB系ラッチ回路13のラッチ動作を制御するようになっている。なお、図示の例では、B系ラッチ回路13が入出力情報Dbをビット反転させて入出力情報Db ̄にしてから二線式検査回路15に送出するようになっているが、それに代えて、A系ラッチ回路12が反転出力するようにしても良く、二線式検査回路15が入力時に入出力情報対Da,Dbの何れか一方を反転させるようにしても良い。
振子回路16は(図6(b)参照)、二線式検査回路15の出力符号語“XY”を入力して、それが正規符号語“01”又は“10”であるのか其れとも非正規符号語“00”又は“11”であるのかを検出する符号語検出回路と、その検出結果をラッチするフリップフロップFFとを具えている。入出力情報対Da,Dbが一致していて出力符号語“XY”が正規符号語“01”又は“10”になる状態が継続している間は、フリップフロップFFひいては振子回路16の出力信号Zが交番信号になるが、そうでなく入出力情報対Da,Dbが不一致のため出力符号語“XY”が非正規符号語“00”又は“11”になったときには、出力信号Zが交番信号でなくなるように、振子回路16が出来ている。
上述した二線式検査回路15(図6(b)参照)に多数組み込まれている絞込回路20について更に説明すると(図6,図7参照)、一つの絞込回路20は4入力2出力の論理回路であり(図6(c)参照)、入出力情報対Da,Db(比較照合対象データ対)の比較照合では(図6(b)参照)、4入力A,B,C,DとしてビットデータDa0,Db0 ̄,Da1,Db1 ̄が入力される絞込回路20は、ビット対Da0,Db0 ̄及びビット対Da1,Db1 ̄が何れも正規符号語であるときだけ2出力E,Fとして正規符号語を出力し、4入力A,B,C,DとしてビットデータDa2,Db2 ̄,Da3,Db3 ̄が入力される絞込回路20は、ビット対Da2,Db2 ̄及びビット対Da3,Db3 ̄が何れも正規符号語であるときだけ2出力E,Fとして正規符号語を出力し、他の絞込回路20も、同じく、4入力A,B,C,Dとして二組の正規符号語が入力されたときだけ2出力E,Fとして正規符号語を出力し、他の場合は非正規符号語を出力するようになっている。
このような絞込回路20は(図6(c),図7(a)参照)、4入力A,D,B,Cから2出力E,Fの一方の1出力Eを生成する絞込回路半分21〜23と、4入力C,A,D,Bから2出力E,Fの他方の1出力Fを生成する絞込回路半分24〜26とからなり、それらの絞込回路半分21〜23,24〜26には入力が入れ替わっているという相違点があるものの、何れの絞込回路半分21〜23,24〜26も、三つの論理素子[21,22,23],[24,25,26]で構成されている。論理素子21,22,23は何れも2入力1出力のゲートで良く、三つの論理素子21,22,23として二つのANDゲート21,22と一つのORゲート23とを用いた絞込回路半分21〜23と(図7(a)参照)、三つの論理素子27,28,29何れにもNANDゲートを用いた別態様の絞込回路半分27〜29とが公知である(図7(b)参照)。
ここで、一般的な汎用のLUT型FPGA(ルックアップテーブル型フィールドプログラマブルゲートアレイ)についても、後述する本願発明の理解に役立つ部分を、掻い摘んで説明する。図8は、一般的なLUT型FPGA30の概要構成図であり、図9は、(a)が汎用ロジック部32のブロック図、(b)がロジックエレメント33のブロック図、(c)が絞込回路20を具現化したLUT(ルックアップテーブル)対34,34の例、(d),(e)が絞込回路半分21〜23を具現化したLUT34の例である。
LUT型FPGA30は、縦横に配置された多数のデバイス内配線31と汎用ロジック部32とを具備しており(図8参照)、汎用ロジック部32はそれぞれ多数のロジックエレメント33を具備しており(図9(a)参照)、ロジックエレメント33はLUT34とレジスタ(フリップフロップ)35とを具備しており(図9(b)参照)、LUT34に論理演算値を書き込んで所望の論理関数・組み合わせ回路を具現化するとともに、それらや外部入出力端子をデバイス内配線31を介して適宜接続することで、ユーザが所望のデジタル回路をワンチップIC・シングルチップLSIに搭載することができるようになっている。なお、順序回路を構築するときには、LUT34と共にレジスタ35も用いられるようになっている。
LUT34は、一般に4入力1出力や6入力1出力のSRAM等で構成されているので(例えば特許文献6段落0002参照)、二線式検査回路15をLUT型FPGA30に搭載する際には、4入力1出力の絞込回路半分21〜23を一つのLUT34に搭載するのが、自然であり、LUT34を無駄なく利用することができる。
具体例を挙げると(図9(c)参照)、4入力A,B,C,Dから1出力Eを生成する絞込回路半分21〜23を搭載するLUT34には、4入力A,B,C,Dを4ビットアドレスとして“0000”〜“1111”の各アドレスに1ビット値“0”,“0”,“0”,“0”,“0”,“0”,“1”,“1”,“0”,“1”,“0”,“1”,“0”,“1”,“1”,“1”が書き込まれる。
また、4入力A,B,C,Dから1出力Fを生成する絞込回路半分24〜26を搭載する他のLUT(34)には(図9(c)破線枠部参照)、やはり4入力A,B,C,Dを4ビットアドレスとして“0000”〜“1111”の各アドレスに1ビット値“0”,“0”,“0”,“0”,“0”,“1”,“0”,“1”,“0”,“0”,“1”,“1”,“0”,“1”,“1”,“1”が書き込まれる。
この場合、4入力A,B,C,Dが“0101”,“0110”,“1001”,“1010”のところは2出力E,Fがそれぞれ“01”,“10”,“10”,“01”という正規符号語になるが(図9(c)○参照)、他のところは2出力E,Fが非正規符号語“00”又は“11”になる(図9(c)×参照)。
さらに、LUT型FPGA30については、LUT34に書き込まれたデータ値が宇宙線や放射線の影響で不所望に反転してしまうソフトエラー(SER)が発生しうることも知られている(例えば特許文献7段落0018〜0023参照)。
具体例としては、絞込回路半分21〜23を搭載したLUT34のアドレス“0110”のデータ値が“1”→“0”に書き変わる場合(図9(d)*参照)や、絞込回路半分21〜23を搭載したLUT34のアドレス“0111”のデータ値が“1”→“0”に書き変わる場合(図9(e)*参照)が挙げられる。
このようなソフトエラーは、単一現象故障(Single-Evennt Upset)であり、一カ所での発生確率が小さく、複数箇所でデータ値が反転する確率は更に小さい。
特開昭61−201342号公報 特開平04−119435号公報 特開2002−247012号公報 特開2002−312254号公報 特開2006−338094号公報 特許3412731号公報 特開2008−066598号公報
もっとも、ソフトエラーの発生確率が小さいとは言え、二線式検査回路はフェールセーフのために用いられるものであるから、その回路が故障したときでも動作状態は安全側に維持されなければならない。
しかしながら、上述したLUT型FPGAの各LUTに絞込回路半分を一つずつ書き込む通常の搭載態様では、ソフトエラーの発生箇所によっては、それによる回路故障が顕在化しないで潜在化する場合があり、その場合には比較照合対象データ対の不一致を見逃してしまうおそれがある。
上述の例で具体的に説明すると、先ず回路故障が顕在化する事例では、A系CPUやB系CPUといった比較照合対象が未だ正常で入出力情報対Da,Dbといった比較照合対象データ対が一致している状態で、絞込回路半分21〜23を搭載したLUT34のアドレスとなる4入力A,B,C,Dが“0110”のデータ値が“1”から“0”に反転した場合(図9(d)*参照)、このデータ値は正規符号語“10”の半分を成しているため(図9(c)参照)、絞込回路半分21〜23の出力ひいては絞込回路20の出力さらには二線式検査回路15の出力が非正規符号語に変化するので、比較照合対象データ対の不一致の検出という形で故障が顕在化する。
次に、回路故障が潜在化する事例であるが、絞込回路半分21〜23を搭載したLUT34のアドレスとなる4入力A,B,C,Dが“0111”のデータ値が“1”から“0”に反転した場合(図9(e)*参照)、この反転データ値は、非正規符号語“11”の半分を成していて(図9(c)参照)、比較照合対象が正常で比較照合対象データ対が一致している状態では未だアクセスされないため、故障が潜在化する。しかも、比較照合対象が異常になって比較照合対象データ対の不一致により上記の反転データ値がアクセスされると(図9(e)*参照)、該当する絞込回路20の出力が、本来の正しい非正規符号語“11”から(図9(c)参照)、ソフトエラーにより誤った正規符号語“01”になってしまうため、故障が潜在化し続けるばかりか、誤検知するおそれがある。
このように、LUT型FPGAの各LUTに絞込回路半分を一つずつ書き込む通常の搭載態様では、LUTのメモリアクセスが符号語に集中する謂わば符号語依存型になるため、非正規符号語書込箇所のソフトエラーが潜在化してしまうということが判明した。しかも、この潜在化は、二線式検査回路を二重化して一致確認するといった誤検知対策を施した場合ですら、比較照合対象データ対の不一致発生まで続く。そのため、二重化した一方の二線式検査回路でソフトエラーが潜在化している間に、他方の二線式検査回路でもソフトエラーが発生する可能性を無視することはできず、両方の二線式検査回路で非正規符号語の書込箇所にソフトエラーが発生した場合、その発生態様によっては二重化による誤検知の機能を喪失するおそれもある。
そこで、LUTへの書込内容を工夫することにより、LUTのソフトエラーが顕在化する二線式検査回路搭載FPGAを実現することが技術的な課題となる。
本発明の二線式検査回路搭載FPGAは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、2入力1出力の論理素子の組み合わせ回路からなり比較照合対象データ対の各ビット対が総て2ビット異値の正規符号語である場合は2ビット異値の正規符号語を出力し他の場合は2ビット同値の非正規符号語を出力する二線式検査回路を、4入力以上の多入力のルックアップテーブルを多数具備したルックアップテーブル型フィールドプログラマブルゲートアレイに搭載した二線式検査回路搭載FPGAにおいて、前記ルックアップテーブルのうち前記論理素子の何れかを書込搭載したものは、何れも、該論理素子の2入力の全ビットパターンの何れかにアドレスの対応する4箇所に読出箇所が限定されていることを特徴とする。
また、本発明の二線式検査回路搭載FPGAは(解決手段2)、上記解決手段1の二線式検査回路搭載FPGAであって、前記ルックアップテーブルのうち前記論理素子の何れかを書込搭載したものが何れも多入力1出力のものであり、それらのルックアップテーブルそれぞれに前記論理素子が一つずつ分散して書込搭載されていることを特徴とする。
さらに、本発明の二線式検査回路搭載FPGAは(解決手段3)、上記解決手段1,2の二線式検査回路搭載FPGAであって、前記ルックアップテーブルのうち前記論理素子の何れかを書込搭載したものの多入力のうち、該論理素子の2入力の何れも入力されないところには、固定値が入力されるようになっていることを特徴とする。
このような本発明の二線式検査回路搭載FPGAにあっては(解決手段1)、二線式検査回路の論理素子を搭載したLUTに対する読出アクセスが、搭載した論理素子の2入力の全ビットパターンの何れかにアドレスの対応する4箇所に限定されている。
一方、二線式検査回路に入力される比較照合対象データ対について、各絞込回路の4入力を見ると既述したように正常時は正規符号語しか入力されないが、初段の論理素子の2入力を見ると、対比されるビット対でなく、その隣のビット同士が入力されるため、データ値に依存するが正常時でも2ビットの全ビットパターンが入力される。また、他の論理素子の2入力についても、前段の論理素子の出力しだいであるが、やはり正常時であっても2ビットの全ビットパターンが入力される。
そして、そのようにデータ値に依存はするが正常時でもアクセスされうる4箇所に対して上述の如く読出アクセスが限定されるようにしたことにより、LUTにおける論理素子の書込搭載箇所にソフトエラーが発生した場合、発生箇所が何処であれ、入力された比較照合対象データ対が一致しているときであっても、データ値によっては二線式検査回路が不一致検出を出力するので、その時点で故障が顕在化する。
したがって、この発明によれば、LUTへの書込内容を符号語依存型からデータ依存型に変えたことにより、LUTのソフトエラーが顕在化する二線式検査回路搭載FPGAを実現することができる。
また、本発明の二線式検査回路搭載FPGAにあっては(解決手段2)、多入力1出力のルックアップテーブルに2入力1出力の論理素子を一つずつ分散して書込搭載することで、容易かつ的確に、上述した4箇所に読出箇所を限定することができる。
さらに、本発明の二線式検査回路搭載FPGAにあっては(解決手段3)、ルックアップテーブルの入力について論理素子の2入力以外は固定値を入力することで、容易かつ的確に、アクセス範囲を絞り込めて、上述の4箇所に読出箇所を限定することができる。
本発明の実施例1について、二線式検査回路搭載FPGAの構造を示し、(a)がバス照合回路の二線式検査回路の絞込回路半分に係る回路図、(b)が3個の絞込回路半分を分散搭載したロジックエレメント3個のブロック図、(c),(d),(e)が何れも絞込回路半分の各論理素子を具現化したLUT(ルックアップテーブル)である。 (a),(b),(c)が何れも絞込回路半分の各論理素子を具現化したLUTであり、(d),(e)が何れも絞込回路の回路図である。 (a),(b),(c)が何れも絞込回路半分の各論理素子を具現化したLUTであり、(d),(e)が何れも絞込回路の回路図である。 本発明の実施例2について、二線式検査回路搭載FPGAの構造を示し、(a)がバス照合回路の二線式検査回路の絞込回路半分に係る回路図、(b)が3個の絞込回路半分を分散搭載したロジックエレメント3個のブロック図、(c),(d),(e)が何れも絞込回路半分の各論理素子を具現化したLUTである。 本発明の実施例3について、二線式検査回路搭載FPGAの構造を示し、(a),(b)、何れも、二線式検査回路を二重化してLUT型FPGAに搭載したバス照合回路のブロック図である。 従来の基本的なバス照合回路の構造を示し、(a)がバス照合回路のブロック図、(b)が二線式検査回路と振子回路のブロック図、(c)が基本の絞込回路の回路図である。 (a)が絞込回路半分の回路図、(b)が別態様の等価な絞込回路半分の回路図である。 一般的なLUT型FPGAの概要構成図である。 (a)が汎用ロジック部のブロック図、(b)がロジックエレメントのブロック図、(c)が絞込回路すなわち絞込回路半分2個を具現化したLUT(ルックアップテーブル)対の例、(d),(e)が絞込回路半分を具現化したLUTの例である。
このような本発明の二線式検査回路搭載FPGAについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜3により説明する。
図1〜3に示した実施例1は、上述した解決手段1〜3(出願当初の請求項1〜3)を総て具現化したものであり、図4に示した実施例2や、図5に示した実施例3は、その変形例である。
なお、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、また、それらについて背景技術の欄で述べたことは以下の実施例についても共通するので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
本発明の二線式検査回路搭載FPGAの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)がバス照合回路10の二線式検査回路15の絞込回路半分21〜23に係る回路図、(b)が絞込回路半分21〜23を分散搭載した3個のロジックエレメント33に係るブロック図、(c)が絞込回路半分21〜23の論理素子21を具現化したLUT(ルックアップテーブル)34a、(d)が絞込回路半分21〜23の論理素子22を具現化したLUT34b、(e)が絞込回路半分21〜23の論理素子23を具現化したLUT34cである。
この実施例の二線式検査回路搭載FPGAは、既述した従来の二線式検査回路搭載FPGAと同じくバス照合回路10の二線式検査回路15をLUT型FPGA30に書込搭載したものであるが、LUTへの書込態様が従来品と相違している。
従来品では一つのLUT34に一つの絞込回路半分21〜23が書込搭載されていたのに対し(図9(b),(c)参照)、この発明実施品では(図1参照)、絞込回路半分21〜23という組み合わせ回路の単位でなく、個々の論理素子の単位で、LUTに搭載されている。すなわち、LUT34a,34b,34cそれぞれに論理素子21,22,23が一つずつ分散して書込搭載されている。二線式検査回路15に含まれている他の論理素子についても同様に一つのLUTに一つずつ分散して書込搭載されている。なお、LUT34a,34b,34cそれぞれに対応したレジスタ35a,35b,35cの使用は、任意であるが、ここでは使用する場合を図示した(図1(b)参照)。
絞込回路半分21〜23の論理素子21,22,23の搭載態様について詳述すると、先ず、入力値A,Dから中間値Gを生成するANDゲートの論理素子21については(図1(a),(b),(c)参照)、それに割り当てられた4入力1出力のLUT34aに対して、入力値A,D,及び固定値“0”,“0”の四つが入力されるとともに、アドレス“0000”,“0100”,“1000”の所にデータ値“0”が書き込まれ、アドレス“1100”の所にデータ値“1”が書き込まれる。なお、上記の固定値は、“0”を例示したが、“1”でも良い。
次に、入力値B,Cから中間値Hを生成するANDゲートの論理素子22についても(図1(a),(b),(d)参照)、同様にして、それに割り当てられた4入力1出力のLUT34bに対して、入力値B,C,及び固定値“0”,“0”の四つが入力されるとともに、アドレス“0000”,“0100”,“1000”,“1100”の所にそれぞれデータ値“0”,“0”,“0”“1”が書き込まれる。
さらに、中間値G,Hから出力値Eを生成するORゲートの論理素子23についても(図1(a),(b),(e)参照)、同様にして、それに割り当てられた4入力1出力のLUT34cに対して、中間値G,H,及び固定値“0”,“0”の四つが入力されるとともに、アドレス“0000”,“0100”,“1000”,“1100”の所にそれぞれデータ値“0”,“1”,“1”“1”が書き込まれる。
このような書込がなされたLUT34a,34b,34cは、それぞれ論理素子21,22,23が一つずつ書込搭載されて、それぞれに論理値A,B,C,D,G,Hのうち該当する二つずつが入力されるとともに、それ以外の所には固定値“0”が入力されるため、各論理素子21,22,23の2入力A+D,B+C,G+Hの全ビットパターン“00”,“01”,“10”,“11”の何れかにアドレス“0000”,“0100”,“1000”,“1100”の対応する4箇所(図1(c)〜(e)△参照)に読出箇所すなわち使用メモリ部分が限定されたものとなっている。その他のアドレスは(図1(c)〜(e)で△の無い箇所を参照)、絞込回路半分21〜23の入力値A,B,C,Dの値に係わらずアクセスされることのない不使用メモリ部分となっている。
この実施例1の二線式検査回路搭載FPGAについて、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2は、(a),(b),(c)がそれぞれ絞込回路半分21〜23の各論理素子21,22,23を具現化したLUT34a,LUT34b,LUT34cであり、(d),(e)が絞込回路20の回路図であって、不使用メモリ部分にソフトエラーが発生したときの動作を例示している。また、図3も、(a),(b),(c)がそれぞれ絞込回路半分21〜23の各論理素子21,22,23を具現化したLUT34a,LUT34b,LUT34cであり、(d),(e)が絞込回路20の回路図であるが、こちらは、使用メモリ部分にソフトエラーが発生したときの動作を例示している。
書込態様が異なっていても、ソフトエラーその他の回路故障の無い正常状態では、二線式検査回路搭載FPGAの使い方や動作は従来と同じなので、ここでは、従来とは異なるソフトエラー発生時動作について詳述する。
二線式検査回路15の絞込回路20の絞込回路半分21〜23の論理素子22を書込搭載したLUT34bにソフトエラーが発生した場合の事例を二つ説明する。
一つ目は不使用メモリ部分にソフトエラーが発生した場合であり(図2参照)、二つ目は使用メモリ部分にソフトエラーが発生した場合である(図3参照)。
先ず、LUT34a,LUT34b,LUT34c(図2(a)〜(c)参照)のうちLUT34bの不使用メモリ部分の一カ所のデータ値がソフトエラーによって反転したとする(図2(b)*参照)。この場合、LUT34bは部分的に故障しているが、その故障箇所は入力値B,Cが2ビットの全パターンのどの値を採ろうとアクセスされず、論理素子22の機能が全く損なわれることなく正常に維持されているので、論理素子22を含んだ絞込回路20は(図2(d),(e)参照)、入力値A,B,C,Dとして正規符号語“01”又は“10”が二つ入力されると出力値E,Fとして一つの正規符号語“01”又は“10”を出力し、それ以外のときには非正規符号語“00”又は“11”を出力する。この動作は回路故障の無い正常時と同じなので、不使用メモリ部分のソフトエラーは実質的には回路故障で無いと言える。LUT34a,34cについても同じである。
次に、LUT34a,LUT34b,LUT34c(図3(a)〜(c)参照)のうちLUT34bの使用メモリ部分の一カ所のデータ値がソフトエラーによって反転したとする(図3(b)*参照)。この場合もLUT34bの故障は部分的なものであるが、この場合、その故障箇所が入力値B,Cのパターンによってはアクセスされる。例えば論理素子22を書き込み搭載したLUT34bにおいてアドレス“1000”のデータ値が“0”から“1”に反転したとすると、論理素子22を含んだ絞込回路20は(図3(d)参照)、入力値A,B,C,Dとして二つの正規符号語“01”+“10”が入力されたときには出力値E,Fとして正しい一つの正規符号語“10”を出力するが、入力値A,B,C,Dとして他の二つの正規符号語“01”+“01”が入力されたときには(図3(e)参照)、出力値E,Fとして非正規符号語“11”を出力する。
このようにLUT34bの使用メモリ部分にソフトエラーが発生した場合は、LUT34a,34cについても同様であるが、正常時に変化するデータにより、入力値A,B,C,Dが全ビットパターンに変化することで、LUT34bのデータ反転箇所に読出アクセスが行われると、そこに書込搭載されている論理素子22の出力する中間値Hが異常値になり、それに応じて絞込回路20の出力値E,Fが非正規符号語になり、最終的には二線式検査回路15が非正規符号語を出力するため、LUTのソフトエラーが比較照合対象データ対の不一致検出という形を借りて顕在化する。
本発明の二線式検査回路搭載FPGAの実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4は、(a)がバス照合回路10の二線式検査回路15の絞込回路半分27〜29に係る回路図、(b)が絞込回路半分27〜29を分散搭載した3個のロジックエレメント33のブロック図、(c)が絞込回路半分27〜29の論理素子27を具現化したLUT(ルックアップテーブル)34a、(d)が絞込回路半分27〜29の論理素子28を具現化したLUT34b、(e)が絞込回路半分27〜29の論理素子29を具現化したLUT34cである。
この二線式検査回路搭載FPGAが上述した実施例1のものと相違するのは、絞込回路半分21〜23に代えてそれと等価だがゲート種の異なる絞込回路半分27〜29が三つのロジックエレメント33〜33それぞれに一つずつ書込搭載されている点である。
すなわち、LUT34aにはNANDゲートの論理素子27が書込搭載され(図4(a),(b),(c)参照)、LUT34bにはNANDゲートの論理素子28が書込搭載され(図4(a),(b),(d)参照)、LUT34cにはやはりNANDゲートの論理素子29が書込搭載されている(図4(a),(b),(e)参照)。
繰り返しとなる詳細な説明は割愛するが、論理素子27,28,29を書込搭載したLUT34a,LUT34b,LUT34cが何れも4入力1出力のものであることや、それらのLUT34a,LUT34b,LUT34cそれぞれに論理素子27,28,29が一つずつ分散して書込搭載されていること、LUT34a,LUT34b,LUT34cが何れも搭載した論理素子の2入力の全ビットパターンの何れかにアドレスの対応する4箇所に読出箇所が限定されていること(図4(c)〜(e)△参照)、LUT34a,LUT34b,LUT34cが何れも4入力のうち,搭載した論理素子の2入力の何れも入力されないところには,固定値“0”が入力されるようになっていることは、実施例1の二線式検査回路搭載FPGAと同様である。
そして、使用態様や動作も、ゲート種の相違による小異は別として、同様となる。
本発明の二線式検査回路搭載FPGAの実施例3について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図5は、(a),(b)、何れも、二線式検査回路15を二重化してLUT型FPGA30に搭載したバス照合回路のブロック図である。
二線式検査回路15を二重化した場合、両回路15,15に加えて、それらの出力を入力して一つの出力符号語“XY”に纏める絞込回路20も設けることにより、前段の回路11〜14も、後段の回路16,17も、既製品を踏襲するすることができる。
そのように二重化した二線式検査回路15+15+20は上述のようにしてLUT型FPGA30に搭載されるが、その際、二重化二線式検査回路15+15+20だけを搭載しても良く(図5(a)参照)、二重化二線式検査回路15+15+20に加えて前段のラッチ部11〜14や後段の振子回路16まで搭載しても良い(図5(b)参照)。
[その他]
上記実施例では、バス照合回路50の最終的な出力が正常リレーRによって生成されるようになっていたが、これはリレー信号を多用する鉄道信号制御分野への応用を意識した一例であり、正常リレーRは本願発明の実施に必須のものではない。
上記実施例では、二線式検査回路15にラッチ部11〜14が前置されていたが、ラッチ部11〜14も必須でなく、比較タイミングに余裕があるとき等には省略することも可能である。逆に比較タイミングが厳しいとき等には連続データを蓄積しうるデュアルポート等をラッチ部11〜14に代えて前置すると良い(特許文献5参照)。
本発明の二線式検査回路搭載FPGAの適用は、上述した二重系電子計算機のバス照合回路への適用に限られる訳でなく、上述した二重系を含んでいる三重系以上の多重系電子計算機のバス照合回路にも適用することができる。
10…バス照合回路、
11…A系ラッチ制御回路(第1入出力情報入力回路)、
12…A系ラッチ回路(第1入出力情報入力回路)、
13…B系ラッチ回路(第2入出力情報入力回路)、
14…B系ラッチ制御回路(第2入出力情報入力回路)、
15…二線式検査回路(比較回路)、
16…振子回路(誤り表示回路)、17…交番信号検出回路(誤り表示回路)、
20…絞込回路、
21,22,23…論理素子(絞込回路半分)、
24,25,26…論理素子(絞込回路半分)、
27,28,29…論理素子(絞込回路半分)、
30…FPGA(ルックアップテーブル型フィールドプログラマブルゲートアレイ)、
31…デバイス内配線、32…汎用ロジック部、33…ロジックエレメント、
34,34a,34b,34c…LUT(ルックアップテーブル)、
35,35a,35b,35c…レジスタ(フリップフロップ)、
A,B…入力値(入力ビット対)、C,D…入力値(入力ビット対)、
E,F…出力値(出力ビット対)、G,H…中間値、
R…正常リレー(監視リレー,最終照合結果出力リレー)

Claims (3)

  1. 2入力1出力の論理素子の組み合わせ回路からなり比較照合対象データ対の各ビット対が総て2ビット異値の正規符号語である場合は2ビット異値の正規符号語を出力し他の場合は2ビット同値の非正規符号語を出力する二線式検査回路を、4入力以上の多入力のルックアップテーブルを多数具備したルックアップテーブル型フィールドプログラマブルゲートアレイに搭載した二線式検査回路搭載FPGAにおいて、前記ルックアップテーブルのうち前記論理素子の何れかを書込搭載したものは、何れも、該論理素子の2入力の全ビットパターンの何れかにアドレスの対応する4箇所に読出箇所が限定されていることを特徴とする二線式検査回路搭載FPGA。
  2. 前記ルックアップテーブルのうち前記論理素子の何れかを書込搭載したものが何れも多入力1出力のものであり、それらのルックアップテーブルそれぞれに前記論理素子が一つずつ分散して書込搭載されていることを特徴とする請求項1記載の二線式検査回路搭載FPGA。
  3. 前記ルックアップテーブルのうち前記論理素子の何れかを書込搭載したものの多入力のうち、該論理素子の2入力の何れも入力されないところには、固定値が入力されるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された二線式検査回路搭載FPGA。
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