本発明の好ましい実施形態の下記の詳細な説明および本明細書に含まれる実施例を参照することにより、本発明をより容易に理解することができる。本明細書において使用される術語は、具体的な実施形態を記述することのみを目的とするものであり、限定を意図したものではないことを理解されたい。さらに、本明細書において具体的に定義されているのでない限り、本明細書において使用される術語には、関連技術分野において公知の通りのその慣習的な意味が与えられていることを理解されたい。
本明細書において使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、別段の指示がない限り、複数の参照物を含む。例えば、「a」置換基は、1つまたは複数の置換基を含む。
「アルキル」は、指定数の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖基を含む飽和一価脂肪族炭化水素ラジカルを指す。アルキル置換基は、典型的には、1から20個の炭素原子(「C1〜C20アルキル」)、好ましくは1から12個の炭素原子(「C1〜C12アルキル」)、より好ましくは1から8個の炭素原子(「C1〜C8アルキル」)、または1から6個の炭素原子(「C1〜C6アルキル」)、または1から4個の炭素原子(「C1〜C4アルキル」)を含有する。アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル等を含む。アルキル基は、置換されていても非置換であってもよい。特に、別段の定めがない限り、アルキル基は、1つまたは複数の、最大でアルキル部分上に存在する水素原子の総数のハロ基によって置換されてよい。故に、C1〜C4アルキルは、ハロゲン化アルキル基、例えばトリフルオロメチルまたはジフルオロエチル(すなわち、CF3および−CH2CHF2)を含む。
置換されていてもよいものとして本明細書において記述されているアルキル基は、別段の指示がない限り、独立に選択される1つまたは複数の置換基によって置換されていてよい。置換基の総数は、そのような置換が化学的に意味を為す程度まで、アルキル部分上の水素原子の総数と等しくてよい。置換されていてもよいアルキル基は、典型的には、1から6個までの任意選択の置換基、時に1から5個の任意選択の置換基、好ましくは1から4個までの任意選択の置換基、またはより好ましくは1から3個までの任意選択の置換基を含有する。
アルキルに好適な任意選択の置換基は、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリール、ハロ、=O(オキソ)、=S(チオノ)、=N−CN、=N−ORX、=NRX、−CN、−C(O)Rx、−CO2Rx、−C(O)NRxRy、−SRx、−SORx、−SO2Rx、−SO2NRxRy、−NO2、−NRxRy、−NRxC(O)Ry、−NRxC(O)NRxRy、−NRxC(O)ORx、−NRxSO2Ry、−NRxSO2NRxRy、−ORx、−OC(O)Rxおよび−OC(O)NRxRyを含むがこれらに限定されず、ここで、各RxおよびRyは、独立に、H、C1〜C8アルキル、C1〜C8アシル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールもしくは5〜12員のヘテロアリールであるか、またはRxおよびRyは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2または3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてよい3〜12員のヘテロシクリルまたは5〜12員のヘテロアリールを形成してよく、各RxおよびRyは、ハロ、=O、=S、=N−CN、=N−OR’、=NR’、−CN、−C(O)R’、−CO2R’、−C(O)NR’2、−SR’、−SOR’、−SO2R’、−SO2NR’2、−NO2、−NR’2、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)NR’2、−NR’C(O)OR’、−NR’SO2R’、−NR’SO2NR’2、−OR’、−OC(O)R’および−OC(O)NR’2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで、各R’は、独立に、H、C1〜C8アルキル、C1〜C8アシル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたはC5〜C12ヘテロアリールであり、ここで、各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールは、本明細書においてさらに定義されている通りに置換されていてもよい。
アルキル上の典型的な置換基は、ハロ、−OH、C1〜C4アルコキシ、−O−C6〜C12アリール、−CN、=O、−COORx、−OC(O)Rx、−C(O)NRxRy、−NRxC(O)Ry、−NRxRy、C3〜C8シクロアルキル、C6〜C12アリール、5〜12員のヘテロアリールおよび3〜12員のヘテロシクリルを含み、ここで、各RxおよびRyは、独立に、HもしくはC1〜C4アルキルであるか、またはRxおよびRyは、それらが結合したNと一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよく、ここで、各前記C3〜C8シクロアルキル、C6〜C12アリール、5〜12員のヘテロアリールおよび3〜12員のヘテロシクリルは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
いくつかの実施形態において、アルキルは、1個または複数の置換基によって、好ましくは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、該置換基は、ハロ、−OH、C1〜C4アルコキシ、−O−C6〜C12アリール、−CN、=O、−COORx、−OC(O)Rx、−C(O)NRxRy、−NRxC(O)Ry、−NRxRy、C3〜C8シクロアルキル、C6〜C12アリール、5〜12員のヘテロアリールおよび3〜12員のヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ここで、各RxおよびRyは、独立に、HもしくはC1〜C4アルキルであるか、またはRxおよびRyは、それらが結合したNと一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよく、各前記C3〜C8シクロアルキル、C6〜C12アリール、5〜12員のヘテロアリールおよび3〜12員のヘテロシクリルは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
他の実施形態において、アルキルは、1個または複数の置換基によって、好ましくは、ハロ、−OH、C1〜C4アルコキシ、−CN、−NRxRy、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで、各RxおよびRyは、独立に、HもしくはC1〜C4アルキルであるか、またはRxおよびRyは、それらが結合したNと一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよく、ここで、各前記シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
いくつかの場合において、置換アルキル基は、置換基を参照して具体的に命名されていてよい。例えば、「ハロアルキル」は、1個または複数のハロ置換基によって置換されている指定数の炭素原子を有するアルキル基を指し、典型的には、1〜6個の炭素原子および1、2または3個のハロ原子(すなわち、「C1〜C6ハロアルキル」)を含有する。故に、C1〜C6ハロアルキル基は、トリフルオロメチル(−CF3)およびジフルオロメチル(−CF2H)を含む。
同様に、「ヒドロキシアルキル」は、1個または複数のヒドロキシ置換基によって置換されている指定数の炭素原子を有するアルキル基を指し、典型的には、1〜6個の炭素原子および1、2または3個のヒドロキシ(すなわち、「C1〜C6ヒドロキシアルキル」)を含有する。故に、C1〜C6ヒドロキシアルキルは、ヒドロキシメチル(−CH2OH)および2−ヒドロキシエチル(−CH2CH2OH)を含む。
「アルコキシアルキル」は、1個または複数のアルコキシ置換基によって置換されている指定数の炭素原子を有するアルキル基を指す。アルコキシアルキル基は、典型的には、アルキル部中に1〜6個の炭素原子を含有し、1、2または3個のC1〜C4アルコキシ置換基によって置換されている。そのような基は、本明細書において時にC1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキルとして記述されている。
「アミノアルキル」は、そのような基について本明細書においてさらに定義されている通り、1個または複数の置換または非置換アミノ基によって置換されている指定数の炭素原子を有するアルキル基を指す。アミノアルキル基は、典型的には、アルキル部中に1〜6個の炭素原子を含有し、1、2または3個のアミノ置換基によって置換されている。故に、C1〜C6アミノアルキル基は、例えば、アミノメチル(−CH2NH2)、N,N−ジメチルアミノ−エチル(−CH2CH2N(CH3)2)、3−(N−シクロプロピルアミノ)プロピル(−CH2CH2CH2NH−cPr)およびN−ピロリジニルエチル(−CH2CH2−N−ピロリジニル)を含む。
「アルケニル」は、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも1つの炭素−炭素二重結合からなる、本明細書で定義されている通りのアルキル基を指す。典型的には、アルケニル基は、2から20個の炭素原子(「C2〜C20アルケニル」)、好ましくは2から12個の炭素原子(「C2〜C12アルケニル」)、より好ましくは2から8個の炭素原子(「C2〜C8アルケニル」)、または2から6個の炭素原子(「C2〜C6アルケニル」)、または2から4個の炭素原子(「C2〜C4アルケニル」)を有する。代表的な例は、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−、2−または3−ブテニル等を含むがこれらに限定されない。アルケニル基は、非置換であってもよいし、またはアルキルに好適なものとして本明細書において記述されている同じ基によって置換されていてもよい。
「アルキニル」は、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも1つの炭素−炭素三重結合からなる、本明細書で定義されている通りのアルキル基を指す。アルキニル基は、2から20個の炭素原子(「C2〜C20アルキニル」)、好ましくは2から12個の炭素原子(「C2〜C12アルキニル」)、より好ましくは2から8個の炭素原子(「C2〜C8アルキニル」)、または2から6個の炭素原子(「C2〜C6アルキニル」)、または2から4個の炭素原子(「C2〜C4アルキニル」)を有する。代表的な例は、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−、2−または3−ブチニル等を含むがこれらに限定されない。アルキニル基は、非置換であってもよいし、またはアルキルに好適なものとして本明細書において記述されている同じ基によって置換されていてもよい。
「アルキレン」は、本明細書において使用される場合、2つの他の基を一緒に連結することができる指定数の炭素原子を有する二価のヒドロカルビル基を指す。時に、アルキレンは、−(CH2)n−[ここで、nは1〜8であり、好ましくはnは1〜4である]を指す。定められている場合、アルキレンは他の基によって置換されていてもよく、1または複数度の不飽和(すなわち、アルケニレンまたはアルキニレン部分)または環を含み得る。アルキレンの開放原子価は鎖の反対端にある必要はない。故に、−CH(Me)−および−C(Me)2−も、シクロプロパン−1,1−ジイル等の環式基およびエチレン(−CH=CH−)またはプロピレン(−CH2−CH=CH−)等の不飽和基のように、用語「アルキレン」の範囲内に含まれる。アルキレン基が置換されていてもよいとして記述される場合、置換基は、典型的には本明細書において記載されている通りのアルキル基上に存在するものを含む。
「ヘテロアルキレン」は、アルキレン鎖の1個または複数の不連続な炭素原子が、−N(R)−、−O−または−S(O)q−[ここで、RはHまたはC1〜C4アルキルであり、qは0〜2である]によって置きかえられている、上述した通りのアルキレン基を指す。例えば、基−O−(CH2)1〜4−は、対応するアルキレンの炭素原子の1つがOによって置きかえられている、「C2〜C5」−ヘテロアルキレン基である。
「アルコキシ」は、アルキル部が指定数の炭素原子を有する、一価の−O−アルキル基を指す。アルコキシ基は、典型的には、1から8個の炭素原子(「C1〜C8アルコキシ」)、または1から6個の炭素原子(「C1〜C6アルコキシ」)、または1から4個の炭素原子(「C1〜C4アルコキシ」)を含有する。例えば、C1〜C4アルコキシは、−OCH3、−OCH2CH3、−OCH(CH3)2、−OC(CH3)3等を含む。そのような基は、本明細書において、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、tert−ブチルオキシ等とも称されることがある。アルコキシ基は、非置換であってもよいし、アルキル部上で、アルキルに好適なものとして本明細書において記述されている同じ基によって置換されていてもよい。特に、アルコキシ基は、1つまたは複数の、最大でアルキル部上に存在する水素原子の総数のハロ基によって置換されていてよい。故に、C1〜C4アルコキシは、ハロゲン化アルコキシ基、例えばトリフルオロメトキシおよび2,2−ジフルオロエトキシ(すなわち、−OCF3および−OCH2CHF2)を含む。
同様に、「チオアルコキシ」は、アルキル部が指定数の炭素原子を有し、アルキル部上で、アルキルに好適なものとして本明細書において記述されている同じ基によって置きかえられていてもよい、一価の−S−アルキル基を指す。例えば、C1〜C4チオアルコキシは、−SCH3および−SCH2CH3を含む。
「シクロアルキル」は、シクロアルキル環の炭素原子を介してベース分子と結合している単環式、架橋または縮合二環式または多環式環系であってよい、指定数の炭素原子を含有する非芳香族の飽和または部分不飽和炭素環式環系を指す。典型的には、本発明のシクロアルキル基は、3から12個の炭素原子(「C3〜C12シクロアルキル」)、好ましくは3から8個の炭素原子(「C3〜C8シクロアルキル」)を含有する。代表的な例は、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタン、シクロヘプタトリエン、アダマンタン等を含む。シクロアルキル基は、非置換であっても、アルキルに好適なものとして本明細書において記述されている同じ基によって置換されていてもよい。
シクロアルキル環の説明としての例は、
「シクロアルキルアルキル」は、アルキレンリンカー、典型的にはC1〜C4アルキレンを介してベース分子と結合している、シクロアルキル環、典型的にはC3〜C8シクロアルキルについて記述するために使用され得る。シクロアルキルアルキル基は、炭素環式環およびリンカー中における炭素原子の総数によって記述され、典型的には、4〜12個の炭素原子を含有する(「C4〜C12シクロアルキルアルキル」)。故に、シクロプロピルメチル基はC4−シクロアルキルアルキル基であり、シクロヘキシルエチルはC8−シクロアルキルアルキルである。シクロアルキルアルキル基は、非置換であっても、シクロアルキルおよび/またはアルキレン部上で、アルキル基に好適なものとして本明細書において記述されている同じ基によって置換されていてもよい。
用語「ヘテロシクリル」、「ヘテロ環式」または「ヘテロ脂環式」は、本明細書において、N、OおよびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を環員として含む、指定数の環原子を含有する非芳香族の飽和または部分不飽和環系を指すために交換可能に使用され得、ここで、ヘテロ環式環は、CまたはNであってよい環原子を介してベース分子と結合している。ヘテロ環式環を1つまたは複数の他のヘテロ環式または炭素環式環と縮合してよく、該縮合環は、飽和、部分不飽和または芳香族であってよい。好ましくは、ヘテロ環式環は、N、OおよびSから選択される1から4個のヘテロ原子、より好ましくは1から2個の環ヘテロ原子を環員として含有し、但し、そのようなヘテロ環式環は、2つの連続する酸素原子を含有しない。ヘテロシクリル基は、非置換であってもよいし、アルキル、アリールまたはヘテロアリールに好適なものとして本明細書において記述されている同じ基によって置換されていてもよい。加えて、環N原子は、アミンに好適な基、例えば、アルキル、アシル、カルバモイル、スルホニル置換基等によって置換されていてもよく、環S原子は、1または2個のオキソ基(すなわち、S(O)q、ここで、qは、0、1または2である)によって置換されていてもよい。好ましいヘテロ環は、本明細書における定義に従う3〜12員のヘテロシクリル基を含む。
飽和ヘテロ環式基の説明としての例は、
部分不飽和ヘテロ環式基の説明としての例は、
架橋および縮合ヘテロ環式基の説明としての例は、
いくつもの実施形態において、ヘテロ環式基は、炭素および非炭素両方のヘテロ原子を包含する3〜12個の環員、好ましくは4〜6個の環員を含有する。ある特定の好ましい実施形態において、3〜12員のヘテロ環を含む置換基は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルおよびチオモルホリニル環から選択され、そのそれぞれは、特定の置換基につき、そのような置換が化学的に意味を為す程度まで、置換されていてもよい。
オキソ基がNもしくはSに結合してニトロもしくはスルホニル基を形成する場合、またはトリアジン、トリアゾール、テトラゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール等のある特定のヘテロ芳香族環の事例を除き、通常、2個を超えるN、OまたはS原子が順次に結合していることはないことが理解される。
用語「ヘテロシクリルアルキル」は、所定の長さのアルキレンリンカーを介してベース分子と結合している所定のサイズのヘテロ環式基を記述するために使用され得る。典型的には、そのような基は、C1〜C4アルキレンリンカーを介してベース分子に結合している置換されていてもよい3〜12員のヘテロ環を含有する。そのように指示されている場合、そのような基は、アルキレン部上で、アルキル基に好適なものとして本明細書において記述されている同じ基によって、およびヘテロ環式部上で、ヘテロ環式環に好適なものとして記述されている基によって置換されていてもよい。
「アリール」または「芳香族」は、少なくとも1個の環が完全に共役したπ電子系を含有する、周知の芳香族性の特徴を有する置換されていてもよい単環式または縮合二環式または多環式環系を指す。典型的には、アリール基は、6から20個の炭素原子(「C6〜C20アリール」)、好ましくは6から14個の炭素原子(「C6〜C14アリール」)またはより好ましくは6から12個の炭素原子(「C6〜C12アリール」)を環員として含有する。縮合アリール基は、別のアリール環と縮合している、または飽和もしくは部分不飽和炭素環式もしくはヘテロ環式環と縮合しているアリール環(例えば、フェニル環)を含み得る。そのような縮合アリール環系上のベース分子との結合点は、環系の芳香族部のC原子または非芳香族部のCもしくはN原子であってよい。アリール基の例は、限定されないが、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、インダニル、インデニルおよびテトラヒドロナフチルを含む。アリール基は、非置換であってもよいし、または本明細書においてさらに記述されている通りに置換されていてもよい。
同様に、「ヘテロアリール」または「ヘテロ芳香族」は、指定数の環原子を含有し、芳香族環中にN、OおよびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を環員として含む、周知の芳香族性の特徴を有する単環式または縮合二環式または多環式環系を指す。ヘテロ原子の包含は、5員環および6員環における芳香族性を可能にする。典型的には、ヘテロアリール基は、5から20個の環原子(「5〜20員のヘテロアリール」)、好ましくは5から14個の環原子(「5〜14員のヘテロアリール」)、より好ましくは5から12個の環原子(「5〜12員のヘテロアリール」)を含有する。ヘテロアリール環は、ヘテロ芳香族環の環原子を介してベース分子に結合するため、芳香族性は維持される。故に、6員のヘテロアリール環は、環C原子を介してベース分子に結合することができ、一方、5員のヘテロアリール環は、環CまたはN原子を介してベース分子に結合することができる。非置換ヘテロアリール基の例は、多くの場合、ピロール、フラン、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、トリアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、ベンズイミダゾール、インダゾール、キノリン、イソキノリン、プリン、トリアジン、ナフチリジンおよびカルバゾールを含むがこれらに限定されない。いくつもの好ましい実施形態において、5〜6員のヘテロアリール基は、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、ピリジニルおよびピリミジニル環からなる群から選択される。ヘテロアリール基は、非置換であってもよいし、または本明細書においてさらに記述されている通りに置換されていてもよい。
置換されていてもよいものとして本明細書において記述されているアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル部分は、別段の指示がない限り、独立に選択される1個または複数の置換基によって置換されていてよい。置換基の総数は、そのような置換が化学的に意味を為し、アリールおよびヘテロアリール環の事例においては芳香族性が維持される程度まで、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル部分上の水素原子の総数と等しくてよい。置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、典型的には、1から5個までの任意選択の置換基、時に1から4個の任意選択の置換基、好ましくは1から3個の任意選択の置換基、またはより好ましくは1から2個までの任意選択の置換基を含有する。
アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル環に好適な任意選択の置換基は、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリール、ならびに、ハロ、=O、−CN、−C(O)Rx、−CO2Rx、−C(O)NRxRy、−SRx、−SORx、−SO2Rx、−SO2NRxRy、−NO2、−NRxRy、−NRxC(O)Ry、−NRxC(O)NRxRy、−NRxC(O)ORx、−NRxSO2Ry、−NRxSO2NRxRy、−ORx、−OC(O)Rxおよび−OC(O)NRxRyを含むがこれらに限定されず、ここで、各RxおよびRyは、独立に、H、C1〜C8アルキル、C1〜C8アシル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールもしくは5〜12員のヘテロアリールであるか、またはRxおよびRyは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成してよく、各RxおよびRyは、ハロ、=O、=S、=N−CN、=N−OR’、=NR’、−CN、−C(O)R’、−CO2R’、−C(O)NR’2、−SR’、−SOR’、−SO2R’、−SO2NR’2、−NO2、−NR’2、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)NR’2、−NR’C(O)OR’、−NR’SO2R’、−NR’SO2NR’2、−OR’、−OC(O)R’および−OC(O)NR’2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで、各R’は、独立に、H、C1〜C8アルキル、C1〜C8アシル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールであり、各前記C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールは、本明細書においてさらに定義されている通りに置換されていてもよい。
典型的な実施形態において、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル環上での任意選択の置換は、1個または複数の置換基、好ましくは、ハロ、C1〜C8アルキル、−OH、C1〜C8アルコキシ、−CN、=O、−C(O)Rx、−COORx、−OC(O)Rx、−C(O)NRxRy、−NRxC(O)Ry、−SRx、−SORx、−SO2Rx、−SO2NRxRy、−NO2、−NRxRy、−NRxC(O)Ry、−NRxC(O)NRxRy、−NRxC(O)ORy、−NRxSO2Ry、−NRxSO2NRxRy、−OC(O)Rx、−OC(O)NRxRy、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリール、5〜12員のヘテロアリール、−O−(C3〜C8シクロアルキル)、−O−(3〜12員のヘテロシクリル)、−O−(C6〜C12アリール)および−O−(5〜12員のヘテロアリール)からなる群から独立に選択される1から3個の置換基を含み、ここで、各RxおよびRyは、独立に、HもしくはC1〜C4アルキルであるか、またはRxおよびRyは、それらが結合したNと一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよく、ここで、任意選択の置換基として記述されている、またはRxもしくはRyの一部である各前記C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリール、5〜12員のヘテロアリール、−O−(C3〜C8シクロアルキル)、−O−(3〜12員のヘテロシクリル)、−O−(C6〜C12アリール)および−O−(5〜12員のヘテロアリール)は、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)、−N(C1〜C4アルキル)2およびN−ピロリジニルからなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
単環式ヘテロアリール基の説明としての例は、
縮合環ヘテロアリール基の説明としての例は、
「アリールアルキル」基は、アルキレンまたは同様のリンカーを介してベース分子と連結している本明細書において記載されている通りのアリール基を指す。アリールアルキル基は、環およびリンカー中における炭素原子の総数によって記述される。故に、ベンジル基はC7−アリールアルキル基であり、フェニルエチルはC8−アリールアルキルである。典型的には、アリールアルキル基は7〜16個の炭素原子(「C7〜C16アリールアルキル」)を含有し、ここで、アリール部は6〜12個の炭素原子を含有し、アルキレン部は1〜4個の炭素原子を含有する。そのような基は、−C1〜C4アルキレン−C6〜C12アリールとして表されることもある。
「ヘテロアリールアルキル」は、アルキレンリンカーを介してベース分子に結合している上述した通りのヘテロアリール基を指し、芳香族部分の少なくとも1個の環原子がN、OおよびSから選択されるヘテロ原子である点で、「アリールアルキル」とは異なる。ヘテロアリールアルキル基は、本明細書において、時に置換基を除く合わせた環およびリンカー中における非水素原子(すなわち、C、N、SおよびO原子)の総数によって記述されている。故に、例えば、ピリジニルメチルは「C7」−ヘテロアリールアルキルと称されることがある。典型的には、非置換ヘテロアリールアルキル基は、6〜20個の非水素原子(C、N、SおよびO原子を含む)を含有し、ここで、ヘテロアリール部は典型的には5〜12個の原子を含有し、アルキレン部は典型的には1〜4個の炭素原子を含有する。そのような基は、−C1〜C4アルキレン−5〜12員のヘテロアリールとして表されることもある。
同様に、「アリールアルコキシ」および「ヘテロアリールアルコキシ」は、ヘテロアルキレンリンカー(すなわち、−O−アルキレン−)を介して塩基分子に結合しているアリールおよびヘテロアリール基を指し、該基は、合わせた環およびリンカー中における非水素原子(すなわち、C、N、SおよびO原子)の総数によって記述される。故に、−O−CH2−フェニルおよび−O−CH2−ピリジニル基は、それぞれC8−アリールアルコキシおよびC8−ヘテロアリールアルコキシ基と称されるであろう。
アリールアルキル、アリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロアリールアルコキシ基が置換されていてもよいとして記述される場合、置換基は、基の二価のリンカー部のいずれか上またはアリールもしくはヘテロアリール部上にあってよい。アルキレンまたはヘテロアルキレン部上に存在していてもよい置換基は、概してアルキルまたはアルコキシ基について上述したものと同じであり、一方、アリールまたはヘテロアリール部上に存在していてもよい置換基は、概してアリールまたはヘテロアリール基について上述したものと同じである。
「ヒドロキシ」は−OH基を指す。
「アシルオキシ」は、アルキル部が指定数の炭素原子(典型的にはC1〜C8、好ましくはC1〜C6またはC1〜C4)を有し、アルキルに好適な基によって置換されていてもよい、一価の基−OC(O)アルキルを指す。故に、C1〜C4アシルオキシは、−OC(O)C1〜C4アルキル置換基、例えば−OC(O)CH3を含む。
「アシルアミノ」は、アルキル部が指定数の炭素原子(典型的にはC1〜C8、好ましくはC1〜C6またはC1〜C4)を有し、アルキルに好適な基によって置換されていてもよい、一価の基、−NHC(O)アルキルまたは−NRC(O)アルキルを指す。故に、C1〜C4アシルアミノは、−NHC(O)C1〜C4アルキル置換基、例えば−NHC(O)CH3を含む。
「アリールオキシ」または「ヘテロアリールオキシ」は、置換されていてもよい−O−アリールまたは−O−ヘテロアリールを指し、各場合において、アリールおよびヘテロアリールは本明細書においてさらに定義されている通りである。
「アリールアミノ」または「ヘテロアリールアミノ」は、置換されていてもよい−NH−アリール、−NR−アリール、−NH−ヘテロアリールまたは−NR−ヘテロアリールを指し、各場合において、アリールおよびヘテロアリールは本明細書においてさらに定義されている通りであり、Rは、アミンに好適な置換基、例えば、アルキル、アシル、カルバモイルまたはスルホニル基等を表す。
「シアノ」は−C≡N基を指す。
「非置換アミノ」は、基−NH2を指す。アミノが置換されているまたは置換されていてもよいとして記述される場合、該用語は、形態−NRxRyの基を含み、ここで、それぞれまたはRxおよびRyは、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、チオアシル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルであり、各場合において、指定数の原子を有し、本明細書において記載されている通りに置換されていてもよい。例えば、「アルキルアミノ」は、RxおよびRyの一方がアルキル部分であり、他方がHである基−NRxRyを指し、「ジアルキルアミノ」は、RxおよびRyの両方がアルキル部分である−NRxRyを指し、ここで、該アルキル部分は指定数の炭素原子(例えば、−NH−C1〜C4アルキルまたは−N(C1〜C4アルキル)2)を有する。典型的には、アミン上のアルキル置換基は、1から8個の炭素原子、好ましくは1から6個の炭素原子、またはより好ましくは1から4個の炭素原子を含有する。該用語は、RxおよびRyが、それらが結合したN原子と一緒になって、3〜12員のヘテロシクリルまたは5〜12員のヘテロアリール環を形成し、そのそれぞれは、それ自体がヘテロシクリルまたはヘテロアリール環について本明細書において記載されている通りに置換されていてもよく、N、OおよびSから選択される1から3個の追加のヘテロ原子を環員として含有し得、但し、そのような環は2個の連続する酸素原子を含有しない形態も含む。
「ハロゲン」または「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード(F、Cl、Br、I)を指す。好ましくは、ハロはフルオロまたはクロロ(FまたはCl)を指す。
「ヘテロ形態」は、時に、本明細書において、例えば、アルキル、アリールまたはアシル等の基の誘導体を指すために使用され、指定された炭素環式基の少なくとも1個の炭素原子は、N、OおよびSから選択されるヘテロ原子によって置きかえられている。故に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、アリールおよびアリールアルキルのヘテロ形態は、それぞれ、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロアシル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルである。オキソ基がNまたはSと結合してニトロまたはスルホニル基を形成している場合を除き、通常、2個を超えるN、OまたはS原子が順次に結合していることはないことが理解される。
「任意選択の(optional)」または「任意選択により(optionally)」は、その後に記述されている事象または状況が起こり得るが必要ではないことを意味し、該記述は、事象または状況が起こる場合および起こらない場合を含む。
用語「置換されていてもよい(optionally substituted)」および「置換または非置換」は、記述されている特定の基が非水素置換基を有し得ないこと(すなわち、非置換)、または該基が1個もしくは複数の非水素置換基を有し得ること(すなわち、置換)を指示するために交換可能に使用され得る。特記されない限り、存在し得る置換基の総数は、そのような置換が化学的に意味を為す程度まで、記述されている基の非置換形態上に存在しているH原子の数と等しい。オキソ(=O)置換基等、任意選択の置換基が二重結合を介して結合している場合、該基が2つの利用可能な原子価を占有するため、含まれ得る他の置換基の総数は2つ低減される。任意選択の置換基が代替物のリストから独立に選択される場合、選択される基は同じであっても異なっていてもよい。
一態様において、本発明は、式(I)の化合物:
または薬学的に許容できるその塩
[式中、
Uは、NまたはCR
3であり、
Vは、NまたはCR
4であり、
Lは、C
1〜C
4アルキレンリンカーであり、
Mは、結合または−O−であり、
R
1は、C
1〜C
8アルキル、C
1〜C
8アルコキシ、ハロ、−OH、−CNまたは−NR
7R
8であり、ここで、各前記C
1〜C
8アルキルまたはC
1〜C
8アルコキシは、1個または複数のR
21によって置換されていてもよく、
R
2は、H、C
1〜C
8アルキル、C
1〜C
8アルコキシ、−OR
6、−NR
7R
8、−C(O)NR
7R
8、−SO
2NR
7R
8、−NR
7SO
2R
8、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各前記C
1〜C
8アルキルまたはC
1〜C
8アルコキシは、1個または複数のR
22によって置換されていてもよく、各前記C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR
32によって置換されていてもよく、
R
3は、H、C
1〜C
8アルキル、C
1〜C
8アルコキシ、ハロ、−OH、−CNまたは−NR
7R
8であり、ここで、各前記C
1〜C
8アルキルまたはC
1〜C
8アルコキシは、1個または複数のR
23によって置換されていてもよく、
R
4は、H、ハロ、C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリール、5〜12員のヘテロアリール、−(C
1〜C
4アルキル)R
z、−OR
x、−CN、−C(O)R
x、−CO
2R
x、−C(O)NR
xR
y、−SR
x、−SOR
x、−SO
2R
x、−SO
2NR
xR
y、−NO
2、−NR
xR
y、−NR
xC(O)R
y、−NR
xC(O)NR
xR
y、−NR
xC(O)OR
y、−NR
xSO
2R
y、−NR
xSO
2NR
xR
y、−OC(O)R
xおよび−OC(O)NR
xR
yからなる群から選択され、
各R
xおよびR
yは、H、C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択されるか、またはR
xおよびR
yは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよく、
各R
zは、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
ここで、R
4、R
xまたはR
y中の各前記C
1〜C
8アルキルおよび(C
1〜C
4アルキル)R
z中の各前記C
1〜C
4アルキルは、1個または複数のR
24によって置換されていてもよく、R
4、R
x、R
y、R
z、または一緒になったR
xおよびR
y中の各前記C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR
34によって置換されていてもよく、
各R
5は、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、−CN、−NR
9R
10および−C(O)NR
9R
10からなる群から独立に選択され、ここで、各前記C
1〜C
4アルキルまたはC
1〜C
4アルコキシは、ハロ、−OH、C
1〜C
4アルコキシ、−CN、−NR
9R
10および−C(O)NR
9R
10からなる群から独立に選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、
R
6は−(CR
11R
12)
n−R
13であり、
各R
7およびR
8は、H、C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択されるか、または
R
7およびR
8は、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成してよく、
ここで、R
7またはR
8中の各前記C
1〜C
8アルキルは、1個または複数のR
27によって置換されていてもよく、R
7、R
8、または一緒になったR
7およびR
8中の各前記C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR
37によって置換されていてもよく、
各R
9およびR
10は、独立に、HまたはC
1〜C
4アルキルであるか、または
R
9およびR
10は、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成してよく、
ここで、R
9またはR
10中の各前記C
1〜C
4アルキルならびに一緒になったR
9およびR
10中の各前記3〜12員のヘテロシクリルまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜C
4アルキル)および−N(C
1〜C
4アルキル)
2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよく、
各R
11およびR
12は、独立に、H、ハロまたはC
1〜C
4アルキルであり、ここで、各前記C
1〜C
4アルキルは、1個または複数のR
22によって置換されていてもよく、
R
13は、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各前記C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR
32によって置換されていてもよく、
mは、0から4であり、
nは、0から4であり、
各R
21、R
22、R
23およびR
24は、ハロ、C
1〜C
8アルキル、−CN、=O、−C(O)R
e、−CO
2R
e、−C(O)NR
eR
f、−OR
e、−SR
e、−SOR
e、−SO
2R
e、−SO
2NR
eR
f、−NO
2、−NR
eR
f、−NR
eC(O)R
f、−NR
eC(O)NR
eR
f、−NR
eC(O)OR
f、−NR
eSO
2R
f、−NR
eSO
2NR
eR
f、−OC(O)R
e、−OC(O)NR
eR
f、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各R
eおよびR
fは、H、C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択されるか、または
R
eおよびR
fは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよく、
ここで、R
21、R
22、R
23、R
24、R
e、R
f、または一緒になったR
eおよびR
f中の各前記C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
4アルコキシ−C
1〜C
6アルキル、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜C
4アルキル)および−N(C
1〜C
4アルキル)
2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよく、
各R
27は、ハロ、−OH、C
1〜C
4アルコキシ、−CN、−NR
9R
10、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、各前記C
1〜C
4アルコキシ、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
4アルコキシ−C
1〜C
6アルキル、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜C
4アルキル)および−N(C
1〜C
4アルキル)
2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよく、
各R
32、R
34およびR
37は、ハロ、C
1〜C
8アルキル、−CN、=O、−C(O)R
c、−CO
2R
c、−C(O)NR
cR
d、−OR
c、−SR
c、−SOR
c、−SO
2R
c、−SO
2NR
cR
d、−NO
2、−NR
cR
d、−NR
cC(O)R
d、−NR
cC(O)NR
cR
d、−NR
cC(O)OR
d、−NR
cSO
2R
d、−NR
cSO
2NR
cR
d、−OC(O)R
c、−OC(O)NR
cR
d、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各R
cおよびR
dは、H、C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択されるか、または
R
cおよびR
dは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよく、
ここで、R
32、R
34、R
37、R
c、R
d、または一緒になったR
cおよびR
d中の各前記C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
4アルコキシ−C
1〜C
6アルキル、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜C
4アルキル)および−N(C
1〜C
4アルキル)
2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよく、
XおよびZは、H、C
1〜C
8アルキル、C
2〜C
8アルケニル、C
2〜C
8アルキニル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリール、5〜12員のヘテロアリール、ハロ、CN、−C(O)R
a、−CO
2R
a、−C(O)NR
aR
b、−SR
a、−SOR
a、−SO
2R
a、−SO
2NR
aR
b、−NO
2、−NR
aR
b、−NR
aC(O)R
b、−NR
aC(O)NR
aR
b、−NR
aC(O)OR
a、−NR
aSO
2R
b、−NR
aSO
2NR
aR
b−OR
a、−OC(O)R
aまたは−OC(O)NR
aR
bからなる群から独立に選択され、
ここで、各前記C
1〜C
8アルキル、C
2〜C
8アルケニル、C
2〜C
8アルキニル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリール基は、ハロ、−CN、−C(O)R
a、−CO
2R
a、−C(O)NR
aR
b、−SR
a、−SOR
a、−SO
2R
a、−SO
2NR
aR
b、−NO
2、−NR
aR
b、−NR
aC(O)R
b、−NR
aC(O)NR
aR
b、−NR
aC(O)OR
a −NR
aSO
2R
b、−NR
aSO
2NR
aR
b、−OR
a、−OC(O)R
a、−OC(O)NR
aR
b、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよく、
各R
aおよびR
bは、独立に、H、C
1〜C
8アルキル、C
2〜C
8アルケニル、C
2〜C
8アルキニル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、各前記C
1〜C
8アルキル、C
2〜C
8アルケニル、C
2〜C
8アルキニル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、C
1〜C
4アルキル、−OR
14、−NR
14 2、−CO
2R
14、−C(O)NR
14 2、−SO
2R
14および−SO
2NR
14 2からなる群から独立に選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよく、ここで、各R
14は、独立に、HまたはC
1〜C
4アルキルであるか、または
R
aおよびR
bは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成してよく、ここで、前記ヘテロシクリルまたはヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
4アルコキシ−C
1〜C
6アルキル、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜C
4アルキル)および−N(C
1〜C
4アルキル)
2からなる群から独立に選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよく、
Yは、H、ハロ、−OHまたはC
1〜C
4アルコキシである]
を提供する。
式(I)の化合物において、UおよびVのそれぞれは、Nおよび置換炭素原子(それぞれCR3およびCR4)から独立に選択され、そのため、UおよびVを含有するコア環は、様々にフェニル、ピリジニルまたはピリダジニル環であってよい。式(I)のいくつかの実施形態において、UおよびVのうち1個を超えてNであることはない。式(I)の他の実施形態において、UおよびVの両方がNである。式(I)の他の実施形態において、UおよびVのうち1個がNである。またさらなる実施形態において、UまたはVのいずれもNではない。
式(I)の一実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、そのため、UおよびVを含有する環は、フェニル環である。いくつかのそのような実施形態において、R3は、HまたはF、好ましくはHである。
式(I)の別の実施形態において、UはNであり、VはCR4であり、そのため、UおよびVを含有する環は、[4,3−c]−縮合ピリジン環である。
式(I)の別の実施形態において、UはCR3であり、VはNであり、そのため、UおよびVを含有する環は、[3,2−c]−縮合ピリジン環である。いくつかのそのような実施形態において、R3は、HまたはF、好ましくはHである。
式(I)の化合物において、LはC1〜C4アルキレンリンカーである。好ましい実施形態において、LはC2〜C3アルキレンリンカーである。いくつかの具体的な実施形態において、Lは、メチレン、エチレンまたはプロピレンリンカーである。いくつかの好ましい実施形態において、Lはエチレンリンカーである。他の好ましい実施形態において、Lはプロピレンリンカーである。
式(I)のいくつかの実施形態において、LはC1〜C4アルキレンリンカーであり、mは0であり、そのため、アルキレンリンカーLは非置換である。他の実施形態において、mは1から4の整数であり、そのため、アルキレンリンカーLは1〜4個のR5基によって置換されている。1つの好ましい実施形態において、Lはエチレンリンカーであり、mは0である。別の好ましい実施形態において、Lはプロピレンリンカーであり、mは0である。
式(I)の化合物において、Mは、結合または−O−である。いくつかの好ましい実施形態において、Mは結合である。他の好ましい実施形態において、Mは−O−である。
式(I)のいくつかの実施形態において、LはC1〜C4アルキレンリンカーであり、Mは結合である。いくつかの実施形態において、LはC2〜C3アルキレンリンカーであり、Mは結合である。他の実施形態において、Lは、メチレン、エチレンまたはプロピレンリンカーであり、Mは結合である。いくつかのそのような実施形態において、Lはエチレンリンカーであり、Mは結合である。他のそのような実施形態において、Lはプロピレンリンカーであり、Mは結合である。
さらなる実施形態において、LはC1〜C4アルキレンリンカーであり、Mは結合であり、mは0であり、そのため、アルキレンリンカーLは非置換である。他の実施形態において、LはC1〜C4アルキレンリンカーであり、Mは結合であり、mは1から4の整数であり、そのため、アルキレンリンカーLは1から4個のR5基によって置換されている。いくつかのそのような実施形態において、LはC2〜C3アルキレンリンカーである。他のそのような実施形態において、Lは、メチレン、エチレンまたはプロピレンリンカーである。
式(I)のいくつかの実施形態において、LはC1〜C4アルキレンリンカーであり、Mは−O−である。いくつかの実施形態において、LはC2〜C3アルキレンリンカーであり、Mは−O−である。他の実施形態において、Lは、メチレン、エチレンまたはプロピレンリンカーであり、Mは−O−である。いくつかのそのような実施形態において、Lはエチレンリンカーであり、Mは−O−である。他のそのような実施形態において、Lはプロピレンリンカーであり、Mは−O−である。
さらなる実施形態において、LはC1〜C4アルキレンリンカーであり、Mは−O−であり、mは0であり、そのため、アルキレンリンカーLは非置換である。他の実施形態において、LはC1〜C4アルキレンリンカーであり、Mは−O−であり、mは1から4の整数であり、そのため、アルキレンリンカーLは1から4個のR5基によって置換されている。いくつかのそのような実施形態において、LはC2〜C3アルキレンリンカーである。他のそのような実施形態において、Lは、メチレン、エチレンまたはプロピレンリンカーである。
式(I)の化合物において、各R5は、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、−CN、−NR9R10および−C(O)NR9R10からなる群から独立に選択され、ここで、各前記C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシは、ハロ、−OH、C1〜C4アルコキシ、−CN、−NR9R10および−C(O)NR9R10からなる群から独立に選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい。
R5が−NR9R10または−C(O)NR9R10を含む場合、各R9およびR10は、独立に、HもしくはC1〜C4アルキルであるか、またはR9およびR10は、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成してよい。R9またはR10中の各前記C1〜C4アルキル、ならびに一緒になったR9およびR10中の各前記3〜12員のヘテロシクリルまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
いくつかの実施形態において、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される。いくつかのそのような実施形態において、各R5はハロ、好ましくはフルオロである。一実施形態において、mは1であり、R5はFである。別の実施形態において、mは2であり、各R5はFである。いくつかのそのような実施形態において、mは2であり、各R5はFであり、R5基は、Lの1個の炭素原子上でジェミナルに二置換されている。他の実施形態において、mは、1または2であり、各R5は、−OH、=O、C1〜C4アルキルおよびC1〜C4アルコキシからなる群から独立に選択され、ここで、各前記C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシは、1から3個の置換基ハロ、−OHまたはC1〜C4アルコキシ基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、mは、1または2であり、R5は、−OH、メチルまたはメトキシである。
式(I)の化合物において、R1は、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、ハロ、−OH、−CNまたは−NR7R8であり、ここで、各前記C1〜C8アルキルまたはC1〜C8アルコキシは、1個または複数のR21によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、前記C1〜C8アルキルまたはC1〜C8アルコキシは、1から3個のR21基によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、R1は、C1〜C4アルキルまたはハロであり、ここで、前記C1〜C4アルキルは、1から3個のR21基によって置換されていてもよい。他の実施形態において、R1は、非置換C1〜C4アルキルまたはハロである。
式(I)のいくつかの実施形態において、R1はハロ、好ましくはクロロ(Cl)またはフルオロ(F)である。式(I)の他の実施形態において、R1はC1〜C8アルキルであり、ここで、前記C1〜C8アルキルは、1から3個のR21基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R1は、置換されていてもよいC1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、R1は、非置換C1〜C4アルキル、好ましくはメチルまたはエチルである。具体的な実施形態において、R1は、メチル、エチル、クロロまたはフルオロである。好ましい実施形態において、R1はメチルである。他の好ましい実施形態において、R1はClである。
式(I)の化合物において、R2は、H、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、−OR6、−NR7R8、−C(O)NR7R8、−SO2NR7R8、−NR7SO2R8、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、各前記C1〜C8アルキルまたはC1〜C8アルコキシは、1個または複数のR22によって置換されていてもよく、各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR32によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、前記C1〜C8アルキルまたはC1〜C8アルコキシは、1から3個のR22基によって置換されていてもよく、各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい。
一実施形態において、R2はC1〜C8アルキルであり、ここで、前記C1〜C8アルキルは、1個または複数のR22基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R2は、1から3個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルキルである。いくつかのそのような実施形態において、R2は、1から3個のR22によって置換されていてもよいC1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、R2は、ハロ、−C(O)NReRf、−ORe、−NReRf、−NReC(O)Rfおよび−NReSO2Rfからなる群から独立に選択される1から3個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C4アルキルであり、ここで、ReおよびRfは、上記の式(I)のように定義されている。いくつかのそのような実施形態において、ReおよびRfは、独立に、HまたはC1〜C4アルキルである。他の実施形態において、ReおよびRfは、一緒になって、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によってそれぞれ置換されていてもよい、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたはチオモルホリニルから選択される4〜6員のヘテロシクリル環を形成する。
式(I)のいくつかの実施形態において、R2はC1〜C8アルコキシであり、ここで、前記C1〜C8アルコキシは、1個または複数のR22基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである。他の実施形態において、R2は、1から4個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである。他の実施形態において、R2は、1から3個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである。
いくつかのそのような実施形態において、各R22は、独立に、ハロまたは−OH、好ましくはフルオロまたは−OHである。具体的な実施形態において、前記C1〜C8アルコキシは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシであり、そのそれぞれは、1から5個のフルオロまたはOH基によって、最大で水素原子の数まで独立に置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、前記C1〜C8アルコキシは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシである。一実施形態において、R2はイソプロポキシである。別の実施形態において、R2はエトキシである。また別の実施形態において、R2はsec−ブトキシである。
さらなる実施形態において、R2は、1から5個のフルオロまたは−OH基によって独立に置換されているC1〜C8アルコキシである。前記C1〜C8アルコキシが少なくとも1個のFによって置換されている実施形態を、C1〜C8フルオロアルコキシ基と称してもよい。C1〜C8フルオロアルコキシ基の例は、限定されないが、基1,1−ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1−(トリフルオロメチル)エトキシ、1,1,1−(トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ、3,3,4,4−テトラフルオロブトキシ、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロポキシ、1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)オキシおよび2,2−ジフルオロエトキシを包含する。
別の実施形態において、R2は、ハロ、−C(O)NReRfおよび−OReから独立に選択される1から5個のR22基によって置換されているC1〜C8アルコキシであり、ここで、ReおよびRfは、独立に、HまたはC1〜C4アルキルである。
また別の実施形態において、R2は−OR6であり、ここで、R6は−(CR11R12)n−R13[ここで、nは0から4である]である。そのような化合物において、各R11およびR12は、独立に、H、ハロまたはC1〜C4アルキルであり、ここで、各前記C1〜C4アルキルは、1個または複数のR22によって置換されていてもよい。好ましくは、各R11およびR12は、独立に、H、ハロまたは非置換C1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、各R11およびR12は、独立に、Hまたはメチルである。前述の実施形態において、R13は、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR32によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、nは0であり、R13は、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールであり、そのため、−OR6は、C3〜C8シクロアルキルオキシ、3〜12員のヘテロシクリルオキシ、C6〜C12アリールオキシまたは5〜12員のヘテロアリールオキシ基をそれぞれ含み、そのそれぞれは、1個または複数のR32によって置換されていてもよい。いくつもの実施形態において、nは、1または2であり、R13は、1個または複数のR32によって置換されていてもよい5〜12員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、R2は、−NR7R8、−C(O)NR7R8、−SO2NR7R8および−NR7SO2R8からなる群から選択され、ここで、各R7およびR8は、H、C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択されるか、またはR7およびR8は、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成してよく、ここで、R7またはR8中の各前記C1〜C8アルキルは、1個または複数のR27によって置換されていてもよく、R7、R8、または一緒になったR7およびR8中の各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR37によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、各R37は、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される。いくつかのそのような実施形態において、R2が、−NR7R8、−C(O)NR7R8または−SO2NR7R8を含む場合、R7およびR8のそれぞれは、独立に、HまたはC1〜C4アルキルである。
式(I)の別の実施形態において、R2は5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールは、1個または複数のR32によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい。
いくつかの実施形態において、R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい、5〜6員のヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態において、前記5〜6員のヘテロアリールは、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルおよびピリダジニルからなる群から選択され、そのそれぞれは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい。他のそのような実施形態において、前記5〜6員のヘテロアリールは、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリルまたはチアジアゾリルからなる群から選択され、そのそれぞれは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい。1つの好ましい実施形態において、前記5〜6員のヘテロアリールは、1から3個のR32基によってそれぞれ置換されていてもよい、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、ピリジニルおよびピリミジニルからなる群から選択される。別の好ましい実施形態において、前記5〜6員のヘテロアリールは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい、ピラゾリルまたはトリアゾリルである。別の好ましい実施形態において、前記5〜6員のヘテロアリールは、ピラゾリル、イソオキサゾリルまたはトリアゾリルであり、そのそれぞれは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい。
具体的な実施形態において、R2は、下記の5〜6員のヘテロアリール基から選択されてよく、ここで、アスタリスク(*)は、ベース分子との結合点を表し、任意選択の置換基R32は、その非置換形態においてH原子を担持するヘテロアリール環の任意の原子(NまたはC)上に存在していてよい:
[式中、pは、0、1、2または3であり、qは、0、1または2であり、rは、0または1であり、sは、0、1、2、3または4である]。
さらなる実施形態において、R2は、下記の5員のヘテロアリール基から選択されてよく、ここで、アスタリスク(*)は、ベース分子との結合点を表し、任意選択の置換基R32は、互変異性形態を包含するその非置換形態においてH原子を担持するヘテロアリール環の任意の原子(NまたはC)上に存在していてよい:
[式中、pは、0、1、2または3であり、qは、0、1または2である]。
具体的な実施形態において、R2は、下記の5員のヘテロアリール基から選択されてよく、ここで、アスタリスク(*)は、ベース分子との結合点を表す:
別の実施形態において、R2は3〜12員のヘテロシクリルであり、ここで、前記ヘテロシクリルは、1個または複数のR32によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、前記ヘテロシクリルは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、前記3〜12員のヘテロシクリルは、1から3個のR32基によってそれぞれ置換されていてもよい、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロフラニルおよびテトラヒドロピラニルからなる群から選択される。
また別の実施形態において、R2はC6〜C12アリールであり、ここで、前記アリールは、1個または複数のR32によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、前記アリールは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい。具体的な実施形態において、前記アリールは、1から3個のR32基によってそれぞれ置換されていてもよい、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよびテトラヒドロナフチルからなる群から選択される。
別の実施形態において、R2は、1個または複数のR32によって置換されていてもよいC3〜C8シクロアルキルである。いくつかのそのような実施形態において、前記C3〜C8シクロアルキルは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい。具体的な実施形態において、前記シクロアルキルは、1から3個のR32基によってそれぞれ置換されていてもよい、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルからなる群から選択される。
式(I)の化合物において、R3は、H、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、ハロ、−OH、−CNまたは−NR7R8であり、ここで、各前記C1〜C8アルキルまたはC1〜C8アルコキシは、1個または複数のR23によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、前記C1〜C8アルキルまたはC1〜C8アルコキシは、1から3個のR23基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R3は、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシであり、そのそれぞれは、1から3個のR23基によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、各C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシは、ハロ、−OHまたはC1〜C4アルコキシから選択される1から3個のR23基によって置換されていてもよい。具体的な実施形態において、R3は−OMeである。さらに他の実施形態において、R3は、Hまたはハロ、好ましくはHまたはFである。好ましい実施形態において、R3はHである。他の実施形態において、R3はFである。さらに他の実施形態において、R3は−CNである。
式(I)の化合物において、R4は、上記の式(I)のようにさらに定義されている通り、H、ハロ、C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリール、5〜12員のヘテロアリール、−(C1〜C4アルキル)Rz、−ORx、−CN、−C(O)Rx、−CO2Rx、−C(O)NRxRy、−SRx、−SORx、−SO2Rx、−SO2NRxRy、−NO2、−NRxRy、−NRxC(O)Ry、−NRxC(O)NRxRy、−NRxC(O)ORy、−NRxSO2Ry、−NRxSO2NRxRy、−OC(O)Rxおよび−OC(O)NRxRyからなる群から選択される。
各RxおよびRyは、H、C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択されるか、またはRxおよびRyは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよい。
各Rzは、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択される。
前述の実施形態のそれぞれにおいて、R4、RxまたはRy中の各前記C1〜C8アルキルおよび(C1〜C4アルキル)Rz中の各前記C1〜C4アルキルは、1個または複数のR24によって置換されていてもよく、R4、Rx、Ry、Rz、または一緒になったRxおよびRy中の各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR34によって置換されていてもよい。
一実施形態において、R4は、H、ハロまたは−CNである。いくつかのそのような実施形態において、R4はHである。他のそのような実施形態において、R4はハロ、好ましくはClまたはFである。他のそのような実施形態において、R4はハロ、好ましくはClまたはFである。他のそのような実施形態において、R4は、ClまたはBrである。さらに他のそのような実施形態において、R4は−CNである。
別の実施形態において、R4は−C(O)NRxRyであり、ここで、RxおよびRyは、上記の式(I)のように定義されている。いくつかのそのような実施形態において、RxおよびRyは、独立に、HまたはC1〜C4アルキルである。
さらに別の実施形態において、R4は、1個または複数のR24によって置換されていてもよいC1〜C8アルキルである。いくつかのそのような実施形態において、R4は、1から3個のR24基によって置換されていてもよいC1〜C8アルキルである。他のそのような実施形態において、R4は、1から3個のR24基によって置換されていてもよいC1〜C4アルキルである。いくつかのそのような実施形態において、R4は、−ORe、−NReRf、−NReC(O)Rf、−NReC(O)ORf、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択される1から3個のR24基によって置換されていてもよいC1〜C4アルキルであり、そのそれぞれは、さらに定義されており、式(I)で記述されている通りに置換されていてもよい。
別の実施形態において、R4は−(C1〜C4アルキル)−Rzであり、ここで、Rzは、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、Rz中の各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR34によって置換されていてもよい。
1つのそのような実施形態において、R4は−(C1〜C4アルキル)Rzであり、ここで、Rzは3〜12員のヘテロシクリルであり、Rz中の前記3〜12員のヘテロシクリルは、1個または複数のR34によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、Rz中の前記3〜12員のヘテロシクリルは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい。
別の実施形態において、R4は−(C1〜C4アルキル)Rzであり、ここで、Rzは5〜12員のヘテロアリールであり、Rz中の前記5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR34によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、Rz中の前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、Rzは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである。
いくつかの実施形態において、R4が−(C1〜C4アルキル)−Rzである場合、−(C1〜C4アルキル)−Rzの一部を形成する−(C1〜C4アルキル)リンカー部分は、Rzに結合しているメチレン、エチレン、プロピレンまたはブチレン基から選択される、非置換C1〜C4アルキレン基である。いくつかの実施形態において、前記−(C1〜C4アルキル)基は、1個または複数のR24基によって置換されていてもよい。他の実施形態において、前記−(C1〜C4アルキル)基は、1から3個のR24基によって置換されていてもよい、メチレン、エチレン、プロピレンまたはブチレンである。
式(I)のまた別の実施形態において、R4は、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、R4中の各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR34によって置換されていてもよい。
1つのそのような実施形態において、R4は、1個または複数のR34によって置換されていてもよい3〜12員のヘテロシクリルである。いくつかのそのような実施形態において、前記3〜12員のヘテロシクリルは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、前記3〜12員のヘテロシクリルは、1から3個のR34基によってそれぞれ置換されていてもよい、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニルおよびチオモルホリニルからなる群から選択される。
別の実施形態において、R4は、1個または複数のR34によって置換されていてもよい5〜12員のヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態において、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R4は、1から3個のR34基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである。
いくつかの実施形態において、R4またはRz中の前記5〜6員のヘテロアリールは、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、オキサゾイル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルまたはピリダジニル環からなる群から選択され、そのそれぞれは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい。
本明細書における式のそれぞれの具体的な実施形態において、R4は、下記の5〜6員のヘテロアリール基から選択されてよく、ここで、アスタリスク(*)は、ベース分子との結合点を表し、任意選択の置換基R34は、その非置換形態においてH原子を担持するヘテロアリール環の任意の原子(NまたはC)上に存在していてよい:
[式中、p’は、0、1、2または3であり、
q’は、0、1または2であり、
r’は、0または1であり、
s’は、0、1、2、3または4である]。
さらなる実施形態において、R4は−ORxであり、ここで、Rxは、H、C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、Rx中の各前記C1〜C8アルキルは、1個または複数のR24によって置換されていてもよく、Rx中の各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR34によって置換されていてもよい。
式(I)の化合物において、各R7およびR8は、H、C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択される。そのような実施形態において、R7またはR8中の各前記C1〜C8アルキルは、1個または複数のR27によって置換されていてもよく、R7またはR8中の各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR37によって置換されていてもよい。式(I)のいくつかの実施形態において、各R7およびR8は、独立に、HまたはC1〜C8アルキルであり、ここで、前記C1〜C8アルキルは、1個または複数のR27によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、前記C1〜C8アルキルは、1から3個のR27基によって置換されていてもよい。
式(I)の他の実施形態において、R7およびR8は、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成する。そのような実施形態において、一緒になったR7およびR8中の各前記3〜12員のヘテロシクリルまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR37によって置換されていてもよい。
式(I)の化合物において、各R21、R22、R23およびR24は、式(I)のようにさらに定義されている通り、ハロ、C1〜C8アルキル、−CN、=O、−C(O)Re、−CO2Re、−C(O)NReRf、−ORe、−SRe、−SORe、−SO2Re、−SO2NReRf、−NO2、−NReRf、−NReC(O)Rf、−NReC(O)NReRf、−NReC(O)ORf、−NReSO2Rf、−NReSO2NReRf、−OC(O)Re、−OC(O)NReRf、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択される。
式(I)のいくつかの実施形態において、各ReおよびRfは、H、C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択される。
式(I)の他の実施形態において、ReおよびRfは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2または3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルまたは5〜12員のヘテロアリール環を形成する。
R21、R22、R23、R24、Re、Rf、または一緒になったReおよびRf中の各前記C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
具体的な実施形態において、各R21、R22、R23およびR24は、ハロ、−ORe、−CN、−NReRf、−C(O)NReRf、−NReC(O)Rf、−SO2NReRfおよび−NReSO2Rfからなる群から独立に選択され、ここで、ReおよびRfは、上記の式(I)のように定義されている。いくつかのそのような実施形態において、各ReおよびRfは、HおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択され、ここで、前記C1〜C4アルキルは、ハロ、−OH、C1〜C4アルコキシ、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
他のそのような実施形態において、R21、R22、R23またはR24が−NReRfまたは−C(O)NReRfを含む場合、各ReおよびRfは、独立に、HもしくはC1〜C4アルキルであるか、またはReおよびRfは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成してよく、ここで、各前記3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
式(I)の他の実施形態において、各R21、R22、R23およびR24は、置換されていてもよい3〜12員のヘテロシクリルまたは置換されていてもよい5〜12員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、前記3〜12員のヘテロシクリルまたは前記5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
ある特定の実施形態において、各R21、R22、R23およびR24は、Cl、F、−OH、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、NHSO2CH3および−N(CH3)SO2CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、置換されていてもよい4〜6員のヘテロシクリル、置換されていてもよいフェニル、ならびに置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールからなる群から独立に選択される。いくつかのそのような実施形態において、前記4〜6員のヘテロシクリルは、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたはチオモルホリニルであり、そのそれぞれは、式(I)で定義されている通りに置換されていてもよい。他のそのような実施形態において、前記5〜6員のヘテロアリールは、置換されていてもよいピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、ピリジニルまたはピリミジニルである。いくつかの実施形態において、前記4〜6員のヘテロシクリルまたは前記5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、−CN −NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよい。
式(I)の化合物において、R27は、ハロ、−OH、C1〜C4アルコキシ、−CN、−NR9R10、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、各前記C1〜C4アルコキシ、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。R27が−NR9R10である場合、各R9およびR10は、独立に、HもしくはC1〜C4アルキルであるか、またはR9およびR10は、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成してよく、ここで、R9またはR10中の各前記C1〜C4アルキル、ならびに一緒になったR9およびR10中の各前記3〜12員のヘテロシクリルまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
式(I)の化合物において、各R32、R34およびR37は、ハロ、C1〜C8アルキル、−CN、=O、−C(O)Rc、−CO2Rc、−C(O)NRcRd、−ORc、−SRc、−SORc、−SO2Rc、−SO2NRcRd、−NO2、−NRcRd、−NRcC(O)Rd、−NRcC(O)NRcRd、−NRcC(O)ORd、−NRcSO2Rd、−NRcSO2NRcRd、−OC(O)Rc、−OC(O)NRcRd、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、各RcおよびRdは、H、C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択されるか、またはRcおよびRdは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよく、ここで、R32、R34、R37、Rc、Rd、または一緒になったRcおよびRd中の各前記C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
いくつかのそのような実施形態において、各R32、R34およびR37は、独立に、ハロ、C1〜C8アルキル、−CN、−C(O)NRcRd、−NRcRd、−NRcC(O)Rd、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記C1〜C8アルキルは、−OH、−C1〜C4アルコキシまたはハロによって置換されていてもよく、各RcおよびRdは、独立に、HまたはC1〜C4アルキルであり、各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
具体的な実施形態において、各R32、R34およびR37は、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルおよび5〜6員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、式(I)で定義されている通りに置換されていてもよい。具体的な実施形態において、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、1個または複数のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい。他の具体的な実施形態において、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、−CN −NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2から独立に選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよい。
いくつかのそのような実施形態において、前記4〜6員のヘテロシクリルは、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたはチオモルホリニルであり、そのそれぞれは、式(I)で定義されている通りに置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、前記5〜6員のヘテロアリールは、置換されていてもよいピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、ピリジニルまたはピリミジニルである。他のそのような実施形態において、前記5〜6員のヘテロアリールは、置換されていてもよいピリジルまたはピリミジニルである。さらに他のそのような実施形態において、前記5〜6員のヘテロアリールは、置換されていてもよいピラゾリルまたはトリアゾリルである。
式(I)の化合物において、XおよびZは、H、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリール、5〜12員のヘテロアリール、ハロ、−CN、−C(O)Ra、−CO2Ra、−C(O)NRaRb、−SRa、−SORa、−SO2Ra、−SO2NRaRb、−NO2、−NRaRb、−NRaC(O)Rb、−NRaC(O)NRaRb、−NRaC(O)ORa、−NRaSO2Rb、−NRaSO2NRaRb −ORa、−OC(O)Raおよび−OC(O)NRaRbからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基は、ハロ、−CN、−C(O)Ra、−CO2Ra、−C(O)NRaRb、−SRa、−SORa、−SO2Ra、−SO2NRaRb、−NO2、−NRaRb、−NRaC(O)Rb、−NRaC(O)NRaRb、−NRaC(O)ORa −NRaSO2Rb、−NRaSO2NRaRb、−ORa、−OC(O)Ra、−OC(O)NRaRb、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで、RaおよびRbは、上記の式(I)のように定義されている。
いくつかの実施形態において、XおよびZは、C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリール、5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、そのそれぞれは、上記の式(I)で記述されている通りに置換されていてもよい。他の実施形態において、XおよびZは、−NRaRbおよび−ORaからなる群から独立に選択され、ここで、RaおよびRbは、上記の式(I)のように定義されている。式(I)の具体的な実施形態において、XおよびZは、それぞれ独立に、C1〜C8アルキル、好ましくはC1〜C4アルキルであり、ここで、前記アルキルは、ハロ、−OH、C1〜C4アルコキシ、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2によって置換されていてもよい。好ましい実施形態において、XおよびZは、それぞれ独立に、C1〜C4アルキルである。
式(I)の化合物において、Yは、H、ハロ、−OHまたはC1〜C4アルコキシである。具体的な実施形態において、Yは、HまたはFである。いくつかのそのような実施形態において、YはHである。他のそのような実施形態において、YはFである。他の実施形態において、YはOHである。さらに他の実施形態において、YはC1〜C4アルコキシである。
式(I)の好ましい実施形態において、XおよびZは、C1〜C8アルキルからそれぞれ独立に選択され、Yは、HまたはFである。式(I)のより好ましい実施形態において、XおよびZは、C1〜C4アルキルからそれぞれ独立に選択され、YはHである。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、式(I−A)、(I−B)または(I−C)の化合物:
[式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、L、M、m、X、YおよびZは、式(I)のように定義されている]
である。
式(I)に関して本明細書において記述されている実施形態およびそれらの組合せは、式(I−A)、(I−B)および(I−C)中の対応する基にも適用可能である。
別の態様において、本発明は、式(II)の化合物:
または薬学的に許容できるその塩
[式中、
Uは、NまたはCR
3であり、
Vは、NまたはCR
4であり、
R
1は、C
1〜C
8アルキル、C
1〜C
8アルコキシ、ハロ、−OH、−CNまたは−NR
7R
8であり、ここで、各前記C
1〜C
8アルキルまたはC
1〜C
8アルコキシは、1個または複数のR
21によって置換されていてもよく、
R
2は、H、C
1〜C
8アルキル、C
1〜C
8アルコキシ、−OR
6、−NR
7R
8、−C(O)NR
7R
8、−SO
2NR
7R
8、−NR
7SO
2R
8、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各前記C
1〜C
8アルキルまたはC
1〜C
8アルコキシは、1個または複数のR
22によって置換されていてもよく、各前記C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR
32によって置換されていてもよく、
R
3は、H、C
1〜C
8アルキル、C
1〜C
8アルコキシ、ハロ、−OH、−CNまたは−NR
7R
8であり、ここで、各前記C
1〜C
8アルキルまたはC
1〜C
8アルコキシは、1個または複数のR
23によって置換されていてもよく、
R
4は、H、ハロ、C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリール、5〜12員のヘテロアリール、−(C
1〜C
4アルキル)R
z、−OR
x、−CN、−C(O)R
x、−CO
2R
x、−C(O)NR
xR
y、−SR
x、−SOR
x、−SO
2R
x、−SO
2NR
xR
y、−NO
2、−NR
xR
y、−NR
xC(O)R
y、−NR
xC(O)NR
xR
y、−NR
xC(O)OR
y、−NR
xSO
2R
y、−NR
xSO
2NR
xR
y、−OC(O)R
xおよび−OC(O)NR
xR
yからなる群から選択され、
各R
xおよびR
yは、H、C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択されるか、またはR
xおよびR
yは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよく、
各R
zは、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
ここで、R
4、R
xまたはR
y中の各前記C
1〜C
8アルキルおよび(C
1〜C
4アルキル)R
z中の各前記C
1〜C
4アルキルは、1個または複数のR
24によって置換されていてもよく、R
4、R
x、R
y、R
z、または一緒になったR
xおよびR
y中の各前記C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR
34によって置換されていてもよく、
各R
5は、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、−CN、−NR
9R
10および−C(O)NR
9R
10からなる群から独立に選択され、ここで、各前記C
1〜C
4アルキルまたはC
1〜C
4アルコキシは、ハロ、−OH、C
1〜C
4アルコキシ、−CN、−NR
9R
10および−C(O)NR
9R
10からなる群から独立に選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、
R
6は−(CR
11R
12)
n−R
13であり、
各R
7およびR
8は、H、C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択されるか、または
R
7およびR
8は、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成してよく、
ここで、R
7またはR
8中の各前記C
1〜C
8アルキルは、1個または複数のR
27によって置換されていてもよく、R
7、R
8、または一緒になったR
7およびR
8中の各前記C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR
37によって置換されていてもよく、
各R
9およびR
10は、独立に、HまたはC
1〜C
4アルキルであるか、または
R
9およびR
10は、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成してよく、
ここで、R
9またはR
10中の各前記C
1〜C
4アルキルならびに一緒になったR
9およびR
10中の各前記3〜12員のヘテロシクリルまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜C
4アルキル)および−N(C
1〜C
4アルキル)
2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよく、
各R
11およびR
12は、独立に、H、ハロまたはC
1〜C
4アルキルであり、ここで、各前記C
1〜C
4アルキルは、1個または複数のR
22によって置換されていてもよく、
R
13は、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各前記C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR
32によって置換されていてもよく、
mは、0から4であり、
nは、0から4であり、
各R
21、R
22、R
23およびR
24は、ハロ、C
1〜C
8アルキル、−CN、=O、−C(O)R
e、−CO
2R
e、−C(O)NR
eR
f、−OR
e、−SR
e、−SOR
e、−SO
2R
e、−SO
2NR
eR
f、−NO
2、−NR
eR
f、−NR
eC(O)R
f、−NR
eC(O)NR
eR
f、−NR
eC(O)OR
f、−NR
eSO
2R
f、−NR
eSO
2NR
eR
f、−OC(O)R
e、−OC(O)NR
eR
f、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各R
eおよびR
fは、H、C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択されるか、または
R
eおよびR
fは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよく、
ここで、R
21、R
22、R
23、R
24、R
e、R
f、または一緒になったR
eおよびR
f中の各前記C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
4アルコキシ−C
1〜C
6アルキル、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜C
4アルキル)および−N(C
1〜C
4アルキル)
2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよく、
各R
27は、ハロ、−OH、C
1〜C
4アルコキシ、−CN、−NR
9R
10、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、ここで、各前記C
1〜C
4アルコキシ、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
4アルコキシ−C
1〜C
6アルキル、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜C
4アルキル)および−N(C
1〜C
4アルキル)
2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよく、
各R
32、R
34およびR
37は、ハロ、C
1〜C
8アルキル、−CN、=O、−C(O)R
c、−CO
2R
c、−C(O)NR
cR
d、−OR
c、−SR
c、−SOR
c、−SO
2R
c、−SO
2NR
cR
d、−NO
2、−NR
cR
d、−NR
cC(O)R
d、−NR
cC(O)NR
cR
d、−NR
cC(O)OR
d、−NR
cSO
2R
d、−NR
cSO
2NR
cR
d、−OC(O)R
c、−OC(O)NR
cR
d、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各R
cおよびR
dは、H、C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択されるか、または
R
cおよびR
dは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリール環を形成してよく、
ここで、R
32、R
34、R
37、R
c、R
d、または一緒になったR
cおよびR
d中の各前記C
1〜C
8アルキル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
4アルコキシ−C
1〜C
6アルキル、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜C
4アルキル)および−N(C
1〜C
4アルキル)
2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよく、
XおよびZは、H、C
1〜C
8アルキル、C
2〜C
8アルケニル、C
2〜C
8アルキニル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリール、5〜12員のヘテロアリール、ハロ、CN、−C(O)R
a、−CO
2R
a、−C(O)NR
aR
b、−SR
a、−SOR
a、−SO
2R
a、−SO
2NR
aR
b、−NO
2、−NR
aR
b、−NR
aC(O)R
b、−NR
aC(O)NR
aR
b、−NR
aC(O)OR
a、−NR
aSO
2R
b、−NR
aSO
2NR
aR
b−OR
a、−OC(O)R
aまたは−OC(O)NR
aR
bからなる群から独立に選択され、
ここで、各前記C
1〜C
8アルキル、C
2〜C
8アルケニル、C
2〜C
8アルキニル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリール基は、ハロ、−CN、−C(O)R
a、−CO
2R
a、−C(O)NR
aR
b、−SR
a、−SOR
a、−SO
2R
a、−SO
2NR
aR
b、−NO
2、−NR
aR
b、−NR
aC(O)R
b、−NR
aC(O)NR
aR
b、−NR
aC(O)OR
a −NR
aSO
2R
b、−NR
aSO
2NR
aR
b、−OR
a、−OC(O)R
a、−OC(O)NR
aR
b、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよく、
各R
aおよびR
bは、独立に、H、C
1〜C
8アルキル、C
2〜C
8アルケニル、C
2〜C
8アルキニル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、各前記C
1〜C
8アルキル、C
2〜C
8アルケニル、C
2〜C
8アルキニル、C
3〜C
8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C
6〜C
12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールは、ハロ、C
1〜C
4アルキル、−OR
14、−NR
14 2、−CO
2R
14、−C(O)NR
14 2、−SO
2R
14および−SO
2NR
14 2からなる群から独立に選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよく、ここで、各R
14は、独立に、HまたはC
1〜C
4アルキルであるか、または
R
aおよびR
bは、それらが結合したN原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子をそれぞれ含有していてもよい3〜12員のヘテロシクリルもしくは5〜12員のヘテロアリールを形成してよく、ここで、前記ヘテロシクリルまたはヘテロアリールは、ハロ、−OH、=O、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、C
1〜C
6ハロアルキル、C
1〜C
6ヒドロキシアルキル、C
1〜C
4アルコキシ−C
1〜C
6アルキル、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜C
4アルキル)および−N(C
1〜C
4アルキル)
2からなる群から独立に選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよく、
Yは、H、ハロ、−OHまたはC
1〜C
4アルコキシである]
を提供する。
式(I)を用いて本明細書において記述されている実施形態およびそれらの組合せは、式(II)中の対応する基にも適用可能である。
式(II)の化合物において、Uは、NまたはCR3であり、Vは、NまたはCR4であり、UおよびVは、独立に選択される。
式(II)のいくつもの実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、そのため、UおよびVを含有する環は、フェニル環である。そのような3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン化合物は、時に、式(II−A)によって表される。いくつかのそのような実施形態において、R3は、Hまたはハロ、好ましくはHまたはF、より好ましくはHである。
式(II)の別の実施形態において、UはNであり、VはCR4であり、そのため、UおよびVを含有する環は、[4,3−c]−縮合ピリジン環である。そのような3,4−ジヒドロ−2,6−ナフチリジン−1(2H)−オン化合物は、時に、式(II−B)によって表される。
式(II)の別の実施形態において、UはCR3であり、VはNであり、そのため、UおよびVを含有する環は、[3,2−c]−縮合ピリジン環である。そのような7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(6H)−オン化合物は、時に、式(II−C)によって表される。いくつかのそのような実施形態において、R3は、Hまたはハロ、好ましくはHまたはF、より好ましくはHである。
式(II)のいくつもの実施形態において、mは0であり、R5は存在しない。式(II)のいくつかの実施形態において、mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される。いくつかの実施形態において、mは、1または2であり、R5は、F、−OHおよびメチルからなる群から独立に選択される。
式(II)のいくつかの実施形態において、R1は、1から3個のR21基によって置換されていてもよい、C1〜C4アルキルまたはハロである。いくつかのそのような実施形態において、R1はハロ、好ましくはClまたはFである。他のそのような実施形態において、R1はC1〜C4アルキルであり、ここで、前記C1〜C4アルキルは、1から3個のR21基によって置換されていてもよい。具体的な実施形態において、R1は非置換C1〜C4アルキル、好ましくはメチルまたはエチルである。具体的な実施形態において、R1は、メチル、エチル、クロロまたはフルオロである。好ましい実施形態において、R1はClである。他の好ましい実施形態において、R1はメチルである。
式(II)のいくつかの実施形態において、R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである。他の実施形態において、R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C4アルコキシである。他の実施形態において、R2は、1から3個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C4アルコキシである。いくつかのそのような実施形態において、各R22は、ハロまたは−OH、好ましくはFまたは−OHから独立に選択される。他のそのような実施形態において、各R22は、ハロ、−C(O)NReRfおよび−OReから独立に選択され、ここで、ReおよびRfは、独立に、HまたはC1〜C4アルキルである。
式(II)の具体的な実施形態において、R2は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシであり、そのそれぞれは、1から5個のフルオロまたはOH基によって、最大で水素原子の数まで独立に置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R2は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシである。一実施形態において、R2はイソプロポキシである。別の実施形態において、R2はエトキシである。また別の実施形態において、R2はsec−ブトキシである。
式(II)のさらなる実施形態において、R2はC1〜C8フルオロアルコキシ、すなわち、1から5個のFによって、最大で水素原子の数まで置換されているC1〜C8アルコキシ基である。いくつかのそのような実施形態において、R2はC1〜C4フルオロアルコキシ、すなわち、1から5個のFによって、最大で水素原子の数まで置換されているC1〜C4アルコキシ基である。具体的な実施形態において、R2は、1,1−ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1−(トリフルオロメチル)エトキシ、1,1,1−(トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ、3,3,4,4−テトラフルオロ−ブトキシ、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロポキシ、1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)オキシまたは2,2−ジフルオロエトキシである。式(II)の好ましい実施形態において、R2は、C1〜C4アルコキシまたはC1〜C4フルオロアルコキシである。
式(II)の別の実施形態において、R2は5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである。1つの好ましい実施形態において、R2は、1から3個のR32基によってそれぞれ置換されていてもよい、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、ピリジニルおよびピリミジニルからなる群から選択される5〜6員のヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態において、R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい、ピラゾリルまたはトリアゾリルである。前述のそれぞれのいくつかの実施形態において、各R32は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい。
式(II)の他の実施形態において、R2は、1から3個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルキルである。いくつかのそのような実施形態において、R2は、1から3個のR22によって置換されていてもよいC1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、各R22は、ハロ、−C(O)NReRf、−ORe、−NReRf、−NReC(O)Rfおよび−NReSO2Rfから独立に選択され、ここで、ReおよびRfは、上記の式(I)のように定義されている。
式(II)のさらなる実施形態において、R2はOR6であり、ここで、R6は−(CR11R12)n−R13であり、nは0から4である。そのような化合物において、各R11およびR12は、独立に、H、ハロまたはC1〜C4アルキルであり、ここで、各前記C1〜C4アルキルは、1個または複数のR22によって置換されていてもよい。好ましくは、各R11およびR12は、独立に、H、ハロまたは非置換C1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、各R11およびR12は、独立に、Hまたはメチルである。前述の実施形態において、R13は、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR32、好ましくは1から3個のR32によって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態において、nは0であり、R13は、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールであり、そのため、−OR6は、C3〜C8シクロアルキルオキシ、3〜12員のヘテロシクリルオキシ、C6〜C12アリールオキシまたは5〜12員のヘテロアリールオキシ基をそれぞれ含み、そのそれぞれは、1個または複数のR32、好ましくは1から3個のR32によって置換されていてもよい。他の実施形態において、nは、1または2であり、R13は、1個または複数のR32、好ましくは1から3個のR32によって置換されていてもよい5〜12員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R2が−OR6である場合、各R32は、ハロおよびC1〜C8アルキルからなる群から独立に選択され、ここで、各前記C1〜C8アルキルは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい。
式(II)のいくつかの実施形態において、R3は、H、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシまたはハロである。具体的な実施形態において、R3は、Hまたはハロ、好ましくはHまたはFである。好ましい実施形態において、R3はHである。他の実施形態において、R3はFである。
式(II)の一実施形態において、R4は、H、ハロまたは−CNである。いくつかのそのような実施形態において、R4はHである。他のそのような実施形態において、R4はハロ、好ましくはClまたはFである。他のそのような実施形態において、R4は、ClまたはBrである。さらに他のそのような実施形態において、R4は−CNである。
式(II)の別の実施形態において、R4は、1から3個のR24によって置換されていてもよいC1〜C8アルキルである。いくつかのそのような実施形態において、R4は、1から3個のR24基によって置換されていてもよいC1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、各R24は、ハロ、−ORe、−NReRf、−NReC(O)Rf、−NReC(O)ORf、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、そのそれぞれは、さらに定義されており、式(I)で記述されている通りに置換されていてもよい。
式(II)のまた別の実施形態において、R4は、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、R4中の各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR34によって置換されていてもよい。
式(II)の好ましい実施形態において、R4は、1個または複数のR34によって置換されていてもよい5〜12員のヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態において、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R4は、1から3個のR34基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態において、R4は、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルまたはピリダジニル環からなる群から選択され、そのそれぞれは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい。
いくつかの実施形態において、R4が、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールである場合、各R34は、独立に、ハロ、C1〜C8アルキル、−CN、−C(O)NRcRd、−NRcRd、−NRcC(O)Rd、C3〜C8シクロアルキル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記C1〜C8アルキルは、−OH、−C1〜C4アルコキシまたはハロによって置換されていてもよく、各RcおよびRdは、独立に、HまたはC1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、各R34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい。
式(II)の第一の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである、
各R22は、独立に、ハロまたは−OHである、
R3は、HまたはFである、
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(II)の第二の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである、
R3は、HまたはFである。
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R32およびR34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(II)の第三の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい、5〜6員のヘテロアリールである、
R3はHである、
R4は、Hまたはハロである、
各R32は、ハロ、C1〜C8アルキル、−ORc、−SRc、−SO2Rcおよび−NRcRdからなる群から独立に選択され、各RcおよびRdは、独立に、HまたはC1〜C8アルキルである、または
各R32は、ハロおよびC1〜C8アルキルからなる群から独立に選択され、ここで、各前記C1〜C8アルキルは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
YはHである。
式(II)の第四の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2はOR6である、
R6は−(CR11R12)n−R13である、
nは、0または1である、
R13は、3〜12員のヘテロシクリルまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、各前記3〜12員のヘテロシクリルまたは5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR32によって置換されていてもよい、または
R13は、1から3個のR32によって置換されていてもよい3〜12員のヘテロシクリルである、または
R13は、1から3個のR32によって置換されていてもよい5〜12員のヘテロアリールである、または
R13は、1から3個のR32によって置換されていてもよいC3〜C8シクロアルキルである、または
R13は、1から3個のR32によって置換されていてもよいC6〜C12アリールである、
R3はHである、
R4は、Hまたはハロである、
各R32は、ハロ、C1〜C8アルキル、−ORc、−SRc、−SO2Rcおよび−NRcRdからなる群から独立に選択され、各RcおよびRdは、独立に、HまたはC1〜C8アルキルである、または
各R32は、ハロおよびC1〜C8アルキルからなる群から独立に選択され、ここで、各前記C1〜C8アルキルは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
YはHである。
式(II)の第五の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2はOR6である、
R6は−(CR11R12)n−R13である、
nは、0または1である、
R13は、1から3個のR32によって置換されていてもよい3〜12員のヘテロシクリルである、
R3はHである、
R4は、Hまたはハロである、
各R32は、ハロおよびC1〜C8アルキルからなる群から独立に選択され、ここで、各前記C1〜C8アルキルは、ハロ、−OH、=O、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C6アルキル、−CN、−NH2、−NH(C1〜C4アルキル)および−N(C1〜C4アルキル)2からなる群から独立に選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
YはHである。
式(II)の第六の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2はC1〜C4アルコキシである、
R3はHである、
R4は、Hまたはハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
YはHである。
式(II)の別の実施形態において、UはNであり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである、
各R22は、独立に、ハロまたは−OHである、
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(II)の別の実施形態において、UはNであり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである、
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R32およびR34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(II)の別の実施形態において、UはCR3であり、VはNであり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである、
各R22は、独立に、ハロまたは−OHである、
R3は、HまたはFである、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(II)のさらなる実施形態において、UはCR3であり、VはNであり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである、
R3は、HまたはFである、
各R32は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(II)のいくつかの特に好ましい実施形態において、化合物は、上述した好ましい実施形態のセットのそれぞれにおける好ましい特色の3、4、5、6、7、8、9または10つの組合せを有する。
いくつかの実施形態において、式(II)の化合物は、(II−A)、(II−B)もしくは(II−C)の化合物:
または薬学的に許容できるその塩
[式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、m、X、YおよびZは、式(I)のように定義されている]
である。
式(II)に関して本明細書において記述されている実施形態およびそれらの組合せは、式(II−A)、(II−B)および(II−C)中の対応する基にも適用可能である。
別の態様において、本発明は、式(III)の化合物
または薬学的に許容できるその塩
[式中、R
1、R
2、U、V、R
5、m、X、YおよびZは、式(I)のように定義されている]
を提供する。
式(I)に関して本明細書において記述されている実施形態およびそれらの組合せは、式(III)中の対応する基にも適用可能である。
式(III)の化合物において、Uは、NまたはCR3であり、Vは、NまたはCR4であり、UおよびVは、独立に選択される。
式(III)のいくつもの実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、そのため、UおよびVを含有する環は、フェニル環である。そのような2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[c]アゼピン−1−オン化合物は、時に、式(III−A)によって表される。いくつかのそのような実施形態において、R3は、Hまたはハロ、好ましくはHまたはF、より好ましくはHである。
式(III)の別の実施形態において、UはNであり、VはCR4であり、そのため、UおよびVを含有する環は、[4,3−c]−縮合ピリジン環である。そのような6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[4,3−c]アゼピン−5−オン化合物は、時に、式(III−B)によって表される。
式(III)の別の実施形態において、UはCR3であり、VはNであり、そのため、UおよびVを含有する環は、[3,2−c]−縮合ピリジン環である。そのような6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−c]アゼピン−5−オン化合物は、時に、式(III−C)によって表される。いくつかのそのような実施形態において、R3は、Hまたはハロ、好ましくはHまたはF、より好ましくはHである。
式(III)のいくつもの実施形態において、mは0であり、R5は存在しない。式(III)のいくつかの実施形態において、mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される。いくつかの実施形態において、mは、1または2であり、R5は、F、−OHおよびメチルからなる群から独立に選択される。
式(III)のいくつかの実施形態において、R1は、1から3個のR21基によって置換されていてもよい、C1〜C4アルキルまたはハロである。いくつかのそのような実施形態において、R1はハロ、好ましくはClまたはFである。他のそのような実施形態において、R1はC1〜C4アルキルであり、ここで、前記C1〜C4アルキルは、1から3個のR21基によって置換されていてもよい。具体的な実施形態において、R1は非置換C1〜C4アルキル、好ましくはメチルまたはエチルである。具体的な実施形態において、R1は、メチル、エチル、クロロまたはフルオロである。好ましい実施形態において、R1はClである。他の好ましい実施形態において、R1はメチルである。
式(III)のいくつかの実施形態において、R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである。他の実施形態において、R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C4アルコキシである。いくつかのそのような実施形態において、各R22は、ハロまたは−OH、好ましくはFまたは−OHから独立に選択される。他のそのような実施形態において、各R22は、ハロ、−C(O)NReRfおよび−OReから独立に選択され、ここで、ReおよびRfは、独立に、HまたはC1〜C4アルキルである。
式(III)の具体的な実施形態において、R2は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシであり、そのそれぞれは、1から5個のフルオロまたはOH基によって、最大で水素原子の数まで独立に置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R2は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシである。一実施形態において、R2はイソプロポキシである。別の実施形態において、R2はエトキシである。また別の実施形態において、R2はsec−ブトキシである。
式(III)のさらなる実施形態において、R2はC1〜C8フルオロアルコキシ、すなわち、1から5個のFによって、最大で水素原子の数まで置換されているC1〜C8アルコキシ基である。いくつかのそのような実施形態において、R2はC1〜C4フルオロアルコキシ、すなわち、1から5個のFによって、最大で水素原子の数まで置換されているC1〜C4アルコキシ基である。具体的な実施形態において、R2は、1,1−ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1−(トリフルオロメチル)エトキシ、1,1,1−(トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ、3,3,4,4−テトラフルオロ−ブトキシ、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロポキシ、1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)オキシまたは2,2−ジフルオロエトキシである。式(III)の好ましい実施形態において、R2は、C1〜C4アルコキシまたはC1〜C4フルオロアルコキシである。
式(III)の別の実施形態において、R2は5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである。1つの好ましい実施形態において、R2は、1から3個のR32基によってそれぞれ置換されていてもよい、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、ピリジニルおよびピリミジニルからなる群から選択される5〜6員のヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態において、−R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい、ピラゾリルまたはトリアゾリルである。前述のそれぞれのいくつかの実施形態において、各R32は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい。
式(III)の他の実施形態において、R2は、1から3個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルキルである。いくつかのそのような実施形態において、R2は、1から3個のR22によって置換されていてもよいC1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、各R22は、ハロ、−C(O)NReRf、−ORe、−NReRf、−NReC(O)Rfおよび−NReSO2Rfから独立に選択され、ここで、ReおよびRfは、上記の式(I)のように定義されている。
式(III)のいくつかの実施形態において、R3は、H、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシまたはハロである。具体的な実施形態において、R3は、Hまたはハロ、好ましくはHまたはFである。好ましい実施形態において、R3はHである。他の実施形態において、R3はFである。
式(III)の一実施形態において、R4は、H、ハロまたは−CNである。いくつかのそのような実施形態において、R4はHである。他のそのような実施形態において、R4はハロ、好ましくはClまたはFである。他のそのような実施形態において、R4は、ClまたはBrである。さらに他のそのような実施形態において、R4は−CNである。
式(III)の別の実施形態において、R4は、1から3個のR24によって置換されていてもよいC1〜C8アルキルである。いくつかのそのような実施形態において、R4は、1から3個のR24基によって置換されていてもよいC1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、各R24は、ハロ、−ORe、−NReRf、−NReC(O)Rf、−NReC(O)ORf、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、そのそれぞれは、さらに定義されており、式(I)で記述されている通りに置換されていてもよい。
式(III)のまた別の実施形態において、R4は、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、R4中の各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR34によって置換されていてもよい。
式(III)の好ましい実施形態において、R4は、1個または複数のR34によって置換されていてもよい5〜12員のヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態において、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R4は、1から3個のR34基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態において、R4は、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルまたはピリダジニル環からなる群から選択され、そのそれぞれは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい。
いくつかの実施形態において、R4が、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールである場合、各R34は、独立に、ハロ、C1〜C8アルキル、−CN、−C(O)NRcRd、−NRcRd、−NRcC(O)Rd、C3〜C8シクロアルキル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記C1〜C8アルキルは、−OH、−C1〜C4アルコキシまたはハロによって置換されていてもよく、各RcおよびRdは、独立に、HまたはC1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、各R34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい。
式(III)の1つの好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである、
各R22は、独立に、ハロまたは−OHである、
R3は、HまたはFである、
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(III)の第二の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである、
R3は、HまたはFである。
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R32およびR34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(III)の第三の好ましい実施形態において、UはNであり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである、
各R22は、独立に、ハロまたは−OHである、
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(III)の第四の好ましい実施形態において、UはNであり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである、
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R32およびR34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(III)の第五の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはNであり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである、
各R22は、独立に、ハロまたは−OHである、
R3は、HまたはFである、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(III)の第六の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはNであり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである、
R3は、HまたはFである、
各R32は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(III)の特に好ましい実施形態において、化合物は、上述したセットのそれぞれにおける好ましい特色の3、4、5、6、7、8、9または10つの組合せを有する。
いくつかの態様において、式(III)の化合物は、(III−A)、(III−B)もしくは(III−C)の化合物:
または薬学的に許容できるその塩
[式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、m、X、YおよびZは、式(I)のように定義されている]
である。
式(III)に関して本明細書において記述されている実施形態およびそれらの組合せは、式(III−A)、(III−B)および(III−C)中の対応する基にも適用可能である。
さらなる態様において、本発明は、式(IV)の化合物:
または薬学的に許容できるその塩
[式中、R
1、R
2、U、V、R
5、m、X、YおよびZは、式(IV)のように定義されている]
を提供する。
式(I)に関して本明細書において記述されている実施形態およびそれらの組合せは、式(IV)中の対応する基にも適用可能である。
式(IV)の化合物において、Uは、NまたはCR3であり、Vは、NまたはCR4であり、UおよびVは、独立に選択される。
式(IV)のいくつもの実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、そのため、UおよびVを含有する環は、フェニル環である。そのような3,4−ジヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−オン化合物は、時に、式(IV−A)によって表される。いくつかのそのような実施形態において、R3は、Hまたはハロ、好ましくはHまたはF、より好ましくはHである。
式(IV)の別の実施形態において、UはNであり、VはCR4であり、そのため、UおよびVを含有する環は、[4,3−c]−縮合ピリジン環である。そのような3,4−ジヒドロピリド[4,3−f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−オン化合物は、時に、式(IV−B)によって表される。
式(IV)の別の実施形態において、UはCR3であり、VはNであり、そのため、UおよびVを含有する環は、[3,2−c]−縮合ピリジン環である。そのような3,4−ジヒドロピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−オン化合物は、時に、式(IV−C)によって表される。いくつかのそのような実施形態において、R3は、Hまたはハロ、好ましくはHまたはF、より好ましくはHである。
式(IV)のいくつもの実施形態において、mは0であり、R5は存在しない。式(IV)のいくつかの実施形態において、mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される。いくつかの実施形態において、mは、1または2であり、R5は、F、−OHおよびメチルからなる群から独立に選択される。
式(IV)のいくつかの実施形態において、R1は、1から3個のR21基によって置換されていてもよい、C1〜C4アルキルまたはハロである。いくつかのそのような実施形態において、R1はハロ、好ましくはClまたはFである。他のそのような実施形態において、R1はC1〜C4アルキルであり、ここで、前記C1〜C4アルキルは、1から3個のR21基によって置換されていてもよい。具体的な実施形態において、R1は非置換C1〜C4アルキル、好ましくはメチルまたはエチルである。具体的な実施形態において、R1は、メチル、エチル、クロロまたはフルオロである。好ましい実施形態において、R1はClである。他の好ましい実施形態において、R1はメチルである。
式(IV)のいくつかの実施形態において、R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである。他の実施形態において、R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C4アルコキシである。いくつかのそのような実施形態において、各R22は、ハロまたは−OH、好ましくはFまたは−OHから独立に選択される。他のそのような実施形態において、各R22は、ハロ、−C(O)NReRfおよび−OReから独立に選択され、ここで、ReおよびRfは、独立に、HまたはC1〜C4アルキルである。
式(IV)の具体的な実施形態において、R2は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシであり、そのそれぞれは、1から5個のフルオロまたはOH基によって、最大で水素原子の数まで独立に置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R2は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシである。一実施形態において、R2はイソプロポキシである。別の実施形態において、R2はエトキシである。また別の実施形態において、R2はsec−ブトキシである。
式(IV)のさらなる実施形態において、R2はC1〜C8フルオロアルコキシ、すなわち、1から5個のFによって、最大で水素原子の数まで置換されているC1〜C8アルコキシ基である。いくつかのそのような実施形態において、R2はC1〜C4フルオロアルコキシ、すなわち、1から5個のFによって、最大で水素原子の数まで置換されているC1〜C4アルコキシ基である。具体的な実施形態において、R2は、1,1−ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1−(トリフルオロメチル)エトキシ、1,1,1−(トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ、3,3,4,4−テトラフルオロ−ブトキシ、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロポキシ、1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)オキシまたは2,2−ジフルオロエトキシである。式(IV)の好ましい実施形態において、R2は、C1〜C4アルコキシまたはC1〜C4フルオロアルコキシである。
式(IV)の別の実施形態において、R2は5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールは、1から3個のR32基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである。1つの好ましい実施形態において、R2は、1から3個のR32基によってそれぞれ置換されていてもよい、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、ピリジニルおよびピリミジニルからなる群から選択される5〜6員のヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態において、R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい、ピラゾリルである。前述のそれぞれのいくつかの実施形態において、各R32は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい。
式(IV)の他の実施形態において、R2は、1から3個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルキルである。いくつかのそのような実施形態において、R2は、1から3個のR22によって置換されていてもよいC1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、各R22は、ハロ、−C(O)NReRf、−ORe、−NReRf、−NReC(O)Rfおよび−NReSO2Rfから独立に選択され、ここで、ReおよびRfは、上記の式(I)のように定義されている。
式(IV)のいくつかの実施形態において、R3は、H、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシまたはハロである。具体的な実施形態において、R3は、Hまたはハロ、好ましくはHまたはFである。好ましい実施形態において、R3はHである。他の実施形態において、R3はFである。
式(IV)の一実施形態において、R4は、H、ハロまたは−CNである。いくつかのそのような実施形態において、R4はHである。他のそのような実施形態において、R4はハロ、好ましくはClまたはFである。他のそのような実施形態において、R4は、ClまたはBrである。さらに他のそのような実施形態において、R4は−CNである。
式(IV)の別の実施形態において、R4は、1から3個のR24によって置換されていてもよいC1〜C8アルキルである。いくつかのそのような実施形態において、R4は、1から3個のR24基によって置換されていてもよいC1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、各R24は、ハロ、−ORe、−NReRf、−NReC(O)Rf、−NReC(O)ORf、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から独立に選択され、そのそれぞれは、さらに定義されており、式(I)で記述されている通りに置換されていてもよい。
式(IV)のまた別の実施形態において、R4は、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、R4中の各前記C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールは、1個または複数のR34によって置換されていてもよい。
式(IV)の好ましい実施形態において、R4は、1個または複数のR34によって置換されていてもよい5〜12員のヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態において、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R4は、1から3個のR34基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態において、R4は、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、オキサゾイル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルまたはピリダジニル環からなる群から選択され、そのそれぞれは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい。
いくつかの実施形態において、R4が、C3〜C8シクロアルキル、3〜12員のヘテロシクリル、C6〜C12アリールまたは5〜12員のヘテロアリールである場合、各R34は、独立に、ハロ、C1〜C8アルキル、−CN、−C(O)NRcRd、−NRcRd、−NRcC(O)Rd、C3〜C8シクロアルキル、C6〜C12アリールおよび5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記C1〜C8アルキルは、−OH、−C1〜C4アルコキシまたはハロによって置換されていてもよく、各RcおよびRdは、独立に、HまたはC1〜C4アルキルである。具体的な実施形態において、各R34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい。
式(IV)の1つの好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである、
各R22は、独立に、ハロまたは−OHである、
R3は、HまたはFである、
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(IV)の第二の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである、
R3は、HまたはFである。
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R32およびR34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(IV)の第三の好ましい実施形態において、UはNであり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである、
各R22は、独立に、ハロまたは−OHである、
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(IV)の第四の好ましい実施形態において、UはNであり、VはCR4であり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである、
R4は、H、ハロまたは5〜12員のヘテロアリールであり、ここで、前記5〜12員のヘテロアリールは、1から3個のR34基によって置換されていてもよい、
各R32およびR34は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(IV)の第五の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはNであり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から5個のR22基によって置換されていてもよいC1〜C8アルコキシである、
各R22は、独立に、ハロまたは−OHである、
R3は、HまたはFである、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(IV)の第六の好ましい実施形態において、UはCR3であり、VはNであり、化合物は、下記の好ましい特色の2つ以上の組合せを有する:
R1は、C1〜C4アルキルまたはハロである、
R2は、1から3個のR32基によって置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリールである、
R3は、HまたはFである、
各R32は、独立に、−Cl、−F、−OH、−CH3、−CH2CH3、−CF3、−CH2OH、−CH2OCH3、−OCH3、−OC2H5、−OCF3、−CN、−C(O)NH2、−C(O)NHCH3、−C(O)N(CH3)2、−NHC(O)CH3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、シクロプロピル、4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記4〜6員のヘテロシクリル、フェニルまたは5〜6員のヘテロアリールは、独立に選択される、1から3個のハロ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシによって置換されていてもよい、
mは0であり、R5は存在しない、または
mは、1または2であり、各R5は、ハロ、−OHおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立に選択される、
XおよびZは、独立に、C1〜C4アルキルである、ならびに
Yは、HまたはFである。
式(IV)のいくつかの特に好ましい実施形態において、化合物は、上述したセットのそれぞれにおける好ましい特色の3、4、5、6、7、8、9または10つの組合せを有する。
いくつかの態様において、式(IV)の化合物は、(IV−A)、(IV−B)もしくは(IV−C)の化合物:
または薬学的に許容できるその塩
[式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、m、X、YおよびZは、式(I)のように定義されている]
である。
式(IV)に関して本明細書において記述されている実施形態およびそれらの組合せは、式(IV−A)、(IV−B)および(IV−C)中の対応する基にも適用可能である。
「医薬組成物」は、活性成分としての本明細書において記述されている化合物の1つもしくは複数、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、水和物もしくはプロドラッグと、少なくとも1つの薬学的に許容できる担体または添加剤との混合物を指す。医薬組成物の目的は、対象への化合物の投与を容易にすることである。
別の態様において、本発明は、本明細書において記述されている式の1つの化合物または薬学的に許容できるその塩と、薬学的に許容できる担体または添加剤とを含む、医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、2つ以上の薬学的に許容できる担体および/または添加剤を含む。
いくつかの実施形態において、医薬組成物は、少なくとも1つの追加の抗がん治療剤または苦痛緩和剤をさらに含む。いくつかのそのような実施形態において、少なくとも1つの追加の薬用または医薬品は、後述する通りの抗がん剤である。いくつかのそのような実施形態において、組合せは、相加的、相加的より大きい、または相乗的抗がん効果を提供する。いくつかのそのような実施形態において、1つまたは複数の抗がん治療剤は、抗腫瘍剤、抗血管新生剤、シグナル伝達阻害剤および抗増殖剤からなる群から選択される。
一態様において、本発明は、対象における異常な細胞成長の治療のための方法であって、対象に、治療有効量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。
別の態様において、本発明は、対象における異常な細胞成長の治療のための方法であって、対象に、ある量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を、ある量の抗腫瘍剤と組み合わせて投与するステップを含み、それらの量は、一緒にして前記異常な細胞成長を治療する上で有効である方法を提供する。いくつかの実施形態において、抗腫瘍剤は、分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質、挿入抗生物質、成長因子阻害剤、放射線、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答修飾物質、抗体、細胞毒性物質、抗ホルモン物質および抗アンドロゲン物質からなる群から選択される。
本明細書において提供されている方法のいくつもの実施形態において、異常な細胞成はがんである。いくつかの実施形態において、提供されている方法は、下記の効果の1つまたは複数をもたらす:(1)がん細胞増殖を阻害すること、(2)がん細胞侵襲性を阻害すること、(3)がん細胞のアポトーシスを誘発すること、(4)がん細胞転移を阻害すること、または(5)血管新生を阻害すること。
別の態様において、本発明は、対象における、EZH2によって媒介される障害の治療のための方法であって、対象に、前記障害を治療するのに有効な量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。
本明細書で提供されている方法の好ましい実施形態において、対象は、哺乳動物、特にヒトである。
別段の指示がない限り、本明細書における発明化合物へのすべての言及は、その塩、溶媒和物、水和物および錯体、ならびにその多形、立体異性体および同位体標識型を含む、その塩の溶媒和物、水和物および錯体への言及を含む。
本発明の化合物は、例えば、本明細書において提供されている式の1つの化合物の酸付加塩および塩基付加塩等の薬学的に許容できる塩の形態で存在し得る。本明細書において使用される場合、用語「薬学的に許容できる塩」は、親化合物の生物学的効果および特性を保持する塩を指す。語句「薬学的に許容できる塩」は、本明細書において使用される場合、別段の指示がない限り、本明細書において開示されている式の化合物中に存在し得る酸性または塩基性基の塩を含む。
例えば、性質が塩基性である本発明の化合物は、種々の無機および有機酸と多種多様な塩を形成することができる。そのような塩は、動物への投与のために薬学的に許容できるものでなくてはならないが、多くの場合、最初に、本発明の化合物を薬学的に許容できない塩として反応混合物から単離し、次いで、アルカリ性試薬での処理によって後者を単純に変換して遊離塩基化合物に戻し、その後、後者の遊離塩基を薬学的に許容できる酸付加塩に変換することが実際には望ましい。本発明の塩基化合物の酸付加塩は、塩基化合物を、実質的に当量の選択された鉱酸または有機酸で、水性溶媒媒質中、またはメタノールもしくはエタノール等の好適な有機溶媒中で処理することによって調製できる。溶媒を蒸発させると、所望の固体塩が取得される。所望の酸塩は、適切な鉱酸または有機酸を溶液に添加することにより、有機溶媒中の遊離塩基の溶液から沈殿させることもできる。
非毒性酸付加塩を形成するもの等の塩基性化合物の薬学的に許容できる酸付加塩、すなわち、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、過リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グロクロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、pトルエンスルホン酸塩およびパモ酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩)]等の薬理学的に許容できるアニオンを含有する塩を調製するために使用され得る酸。
塩の例は、酢酸塩、アクリル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩(クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩およびメトキシ安息香酸塩等)、重炭酸塩、重硫酸塩、亜硫酸水素塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、臭化物、ブチン−1,4−二酸塩、エデト酸カルシウム、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、カプロン酸塩、カプリル酸塩、クラブラン酸塩、クエン酸塩、デカン酸塩、二塩酸塩、リン酸二水素、エデト酸塩、エジスリエート、エストレート、エシレート、エチルコハク酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコール酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキシン−1,6−二酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、ヨウ化物、イソ酪酸塩、イソチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メタリン酸塩、メタン−スルホン酸塩、メチル硫酸塩、リン酸一水素塩、ムコ酸塩、ナプシル酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩(エンボン酸塩)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニル酪酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フタル酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロ酸塩、プロパンスルホン酸塩、プロピオン酸塩、プロピオール酸塩、ピロリン酸塩、ピロ硫酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、スベリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホン酸塩、亜硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオダイドおよび吉草酸塩を含むがこれらに限定されない。
好適な塩の説明としての例は、グリシンおよびアルギニン等のアミノ酸、アンモニア、第一級、第二級および第三級アミン、ならびにピペリジン、モルホリンおよびピペラジン等の環状アミンに由来する有機塩、ならびに、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウムおよびリチウムに由来する無機塩を含む。
アミノ基等の塩基性部分を含む本発明の化合物は、上記で言及した酸に加えて、種々のアミノ酸と、薬学的に許容できる塩を形成することができる。
性質が酸性である本発明の化合物は、種々の薬理学的に許容できるカチオンと塩基塩を形成することができる。そのような塩の例は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、特に、ナトリウムおよびカリウム塩を含む。これらの塩は、すべて従来の技術によって調製される。本発明の薬学的に許容できる塩基塩を調製するための試薬として使用される化学塩基は、本明細書における酸性化合物と非毒性塩基塩を形成するものである。これらの塩は、任意の好適な方法、例えば、アミン(第一級、第二級または第三級)、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物等の無機または有機塩基による遊離酸の処理によって調製できる。これらの塩は、対応する酸性化合物を、所望の薬理学的に許容できるカチオンを含有する水溶液で処理し、次いで、得られた溶液を好ましくは減圧下で蒸発乾固させることによって調製することもできる。代替として、塩は、酸性化合物の低級アルカノリック(alkanolic)溶液と所望のアルカリ金属アルコキシドとを一緒に混合し、次いで、得られた溶液を前述と同じ方式で蒸発乾固させることによって調製することもできる。いずれの場合も、反応の完全性および所望の最終生成物の最大収率を確実にするために、好ましくは化学量論的分量の試薬が用いられる。
性質が酸性である本発明の化合物の薬学的に許容できる塩基塩を調製するための試薬として使用され得る化学塩基は、そのような化合物と非毒性塩基塩を形成するものである。そのような非毒性塩基塩は、アルカリ金属カチオン(例えば、カリウムおよびナトリウム)およびアルカリ土類金属カチオン(例えば、カルシウムおよびマグネシウム)等の薬理学的に許容できるカチオン、N−メチルグルカミン−(メグルミン)等のアンモニウムまたは水溶性アミン付加塩、ならびに薬学的に許容できる有機アミンの低級アルカノールアンモニウムおよび他の塩基塩から誘導されるものを含むがこれらに限定されない。
酸および塩基のヘミ塩、例えばヘミ硫酸塩およびヘミカルシウム塩も形成され得る。
好適な塩に関する総説については、「Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use」、StahlおよびWermuth著(Wiley−VCH、2002)を参照されたい。本発明の化合物の薬学的に許容できる塩を作製するための方法は、当業者に公知である。
本発明の塩は、当業者に公知の方法によって調製することができる。発明化合物の薬学的に許容できる塩は、化合物の溶液および所望の酸または塩基を適宜一緒に混合することによって容易に調製することができる。塩は、溶液から沈殿し、濾過によって収集することができる、または溶媒の蒸発によって回収することができる。塩におけるイオン化の程度は、完全なイオン化からほぼ非イオン化まで多様であってよい。
塩基官能基を有する遊離塩基形態の本発明の化合物は、化学量論的過剰の適切な酸で処理することによって酸付加塩に変換され得ることが、当業者には理解されるであろう。本発明の化合物の酸付加塩は、化学量論的過剰の、炭酸カリウムまたは水酸化ナトリウム等の好適な塩基により、典型的には水性溶媒の存在下、約0℃から100℃の間の温度で処理することによって、対応する遊離塩基に再変換され得る。遊離塩基形態は、有機溶媒による抽出等の従来の手段によって単離され得る。加えて、本発明の化合物の酸付加塩は、塩の示差溶解度、酸の揮発度もしくは酸性度を活用することによって、または適切に装填されたイオン交換樹脂で処理することによって交換され得る。例えば、交換は、本発明の化合物の塩と、わずかな化学量論的過剰の、出発塩の酸成分より低いpKの酸との反応の影響を受けることがある。この変換は、典型的には、約0℃から手順の媒質として使用されている溶媒の沸点の間の温度で行われる。同様の交換は、塩基付加塩と、典型的には遊離塩基形態の仲介を介して可能である。
本発明の化合物は、非溶媒和および溶媒和形態の両方で存在し得る。溶媒または水が密接に結合している場合、錯体は、湿度とは無関係に明確な化学量論を有することになる。しかしながら、チャネル溶媒和物および吸湿性化合物のように溶媒または水の結合が弱い場合、水/溶媒含有量は湿度および乾燥条件に依存することになる。そのような事例では、非化学量論が基準となる。用語「溶媒和物」は、本明細書において、本発明の化合物と、1つまたは複数の薬学的に許容できる溶媒分子、例えばエタノールとを含む分子錯体を記述するために使用されている。用語「水和物」は、該溶媒が水である場合に用いられる。本発明に従う薬学的に許容できる溶媒和物は、結晶化の溶媒が同位体で置換されていてよい水和物および溶媒和物、例えば、D2O、d6−アセトンおよびd6−DMSOを含む。
本発明の範囲内には、クラスレート、前述の溶媒和物とは対照的に薬物および宿主が化学量論的または非化学量論的量で存在する薬物−宿主包接錯体等の錯体も含まれる。化学量論的または非化学量論的量であってよい2つ以上の有機および/または無機成分を含有する薬物の錯体も含まれる。得られた錯体は、イオン化、部分イオン化、または非イオン化であってよい。そのような錯体の総説については、J Pharm Sci、64(8)、1269〜1288、Haleblian著(1975年8月)を参照されたく、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明は、本明細書において提供されている式の化合物のプロドラッグにも関する。故に、それ自体は薬理活性をほとんどまたは全く有し得ない本発明の化合物のある特定の誘導体は、患者に投与すると、例えば加水分解開裂によって、発明化合物に変換することができる。そのような誘導体を「プロドラッグ」と称する。プロドラッグの使用に関するさらなる情報は、「Pro−drugs as Novel Delivery Systems」、第14巻、ACS Symposium Series(T HiguchiおよびW Stella)ならびに「Bioreversible Carriers in Drug Design」、Pergamon Press、1987(E B Roche編、American Pharmaceutical Association)において見ることができ、それらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明に従うプロドラッグは、例えば、発明化合物中に存在する適切な官能基を、例えば、「Design of Prodrugs」H Bundgaard著(Elsevier、1985)において記述されている通りの「プロ部分」として当業者に公知のある特定の部分で置きかえることによって生成でき、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明に従うプロドラッグのいくつかの非限定的な例は、
(i)化合物がカルボン酸官能基(−COOH)を含有する場合、そのエステル、例えば(C1〜C8)アルキルによる水素の置きかえ、
(ii)化合物がアルコール官能基(−OH)を含有する場合、そのエーテル、例えば、(C1〜C6)アルカノイルオキシメチルによる水素の置きかえ、および
(iii)化合物が第一級または第二級アミノ官能基(−NH2または−NHR、ここでR≠H)を含有する場合、そのアミド、例えば、アミド、カルバメート、ウレア、ホスホネート、スルホネート等の適宜代謝的に不安定な基による、一方または両方の水素の置きかえ
を含む。
上述の例および他のプロドラッグ型の例に従う置きかえ基(replacement groups)のさらなる例は、前述の参考文献において見ることができる。
最後に、ある特定の発明化合物は、それ自体が他の発明化合物のプロドラッグとして作用し得る。
本明細書において記述されている式の化合物の代謝産物、すなわち、薬物の投与時にインビボで形成される化合物も本発明の範囲内に含まれる。
本明細書において提供されている式の化合物は、不斉炭素原子を有し得る。本発明の化合物の炭素−炭素結合は、実線(
)を使用して描写され得る。不斉炭素原子との結合を描写するための実線の使用は、その炭素原子において考えられるすべての立体異性体(例えば、特定の鏡像異性体、ラセミ混合物等)が含まれることを指示するようになっている。不斉炭素原子との結合を描写するための実線楔または点線楔のいずれかの使用は、示されている立体異性体のみが含まれるようになっていることを指示するようになっている。本発明の化合物は複数の不斉炭素原子を含有し得ることが可能である。それらの化合物において、不斉炭素原子との結合を描写するための実線の使用は、考えられるすべての立体異性体が含まれるようになっていることを指示するようになっている。例えば、別段の定めがない限り、本発明の化合物は、鏡像異性体およびジアステレオマーとして、またはラセミ体およびそれらの混合物として存在し得ることが意図されている。本発明の化合物中の1つまたは複数の不斉炭素原子との結合を描写するための実線の使用、および同じ化合物中の他の不斉炭素原子との結合を描写するための実線楔または点線楔の使用は、ジアステレオマーの混合物が存在することを指示するようになっている。
キラル中心を有する本発明の化合物は、ラセミ体、鏡像異性体またはジアステレオマー等の立体異性体として存在し得る。
本明細書における式の化合物の立体異性体は、複数種の異性を呈する化合物を含む本発明の化合物の、シスおよびトランス異性体、(R)および(S)鏡像異性体等の光学異性体、ジアステレオマー、幾何異性体、回転異性体、アトロプ異性体、配座異性体、および互変異性体、ならびにそれらの混合物(ラセミ体およびジアステレオマー対等)を含み得る。対イオンが光学活性である酸付加もしくは塩基付加塩、例えばd−乳酸もしくはl−リジン、またはラセミである該塩、例えばdl−酒石酸もしくはdl−アルギニンも含まれる。
任意のラセミ体が結晶化する場合、2つの異なる種類の結晶が可能である。第一の種類は、両方の鏡像異性体を含有する1つの均質な形態の結晶が等モル量で生成される、上記で言及したラセミ化合物(真のラセミ体)である。第二の種類は、それぞれ単一の鏡像異性体を含む2つの形態の結晶が等モル量で生成される、ラセミ混合物または集塊である。
本発明の化合物は、互変異性および構造的異性の現象を呈し得る。例えば、化合物は、エノールおよびイミン形態を含む数種の互変異性形態、ならびにケトおよびエナミン形態、ならびに幾何異性体およびそれらの混合物で存在し得る。すべてのそのような互変異性形態は、本発明の化合物の範囲内に含まれる。互変異性体は、溶液中の互変異性セットの混合物として存在する。固体形態においては、通常、1つの互変異性体が優勢である。1つの互変異性体について記述されている場合があっても、本発明は、提供されている式の化合物のすべての互変異性体を含む。
加えて、本発明の化合物のいくつかは、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)を形成し得る。アトロプ異性体は、分子中の単結合周囲での回転が妨げられた際、または大きく減速された際に、分子の他の部分との立体相互作用の結果として出現し、単結合の両端における置換基が非対称な、配座立体異性体である。アトロプ異性体の相互変換は、所定の条件下での分離および単離を可能にするのに十分遅い。熱的ラセミ化に対するエネルギー障壁は、キラル軸を形成する1つまたは複数の結合の自由回転に対する立体障害によって決定することができる。
本発明の化合物がアルケニルまたはアルケニレン基を含有する場合、幾何シス/トランス(またはZ/E)異性体が可能である。シス/トランス異性体は、当業者に周知の従来の技術、例えば、クロマトグラフィーおよび分別結晶によって分離することができる。
個々の鏡像異性体の調製/単離のための従来の技術は、好適な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、または例えばキラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用するラセミ体(または塩もしくは誘導体のラセミ体)の分割を含む。
代替として、ラセミ体(またはラセミ前駆体)を、好適な光学活性化合物、例えばアルコール、または化合物が酸性もしくは塩基性部分を含有する場合には酒石酸もしくは1−フェニルエチルアミン等の酸もしくは塩基と反応させてよい。得られたジアステレオマー混合物を、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶によって分離し、ジアステレオ異性体の一方または両方を、当業者に周知の手段によって、対応する純粋な鏡像異性体に変換することができる。
本発明のキラル化合物(およびそのキラル前駆体)は、クロマトグラフィー、典型的にはHPLCを使用し、不斉樹脂上で、0から50%まで、典型的には2から20%までのイソプロパノール、および0から5%までのアルキルアミン、典型的には0.1%のジエチルアミンを含有する炭化水素、典型的にはヘプタンまたはヘキサンからなる移動相を用いて、鏡像異性的に富化された形態で取得することができる。溶離物の濃縮により、富化混合物が得られる。
立体異性集合体は、当業者に公知である従来の技術によって分離することができ、例えば、「Stereochemistry of Organic Compounds」、E L Eliel著(Wiley、New York、1994)を参照されたく、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
「鏡像異性的に純粋な」は、本明細書において使用される場合、単一の鏡像異性体として存在し、鏡像体過剰率(e.e.)の観点から記述される化合物を記述するものである。好ましくは、化合物が鏡像異性体として存在する場合、該鏡像異性体は、約80%以上の鏡像体過剰率で、より好ましくは約90%以上の鏡像体過剰率で、またさらに好ましくは約95%以上の鏡像体過剰率で、またさらに好ましくは約98%以上の鏡像体過剰率で、最も好ましくは約99%以上の鏡像体過剰率で存在する。同様に、「ジアステレオマー的に純粋」は、本明細書において使用される場合、ジアステレオマーとして存在し、ジアステレオマー過剰率(diasteriomeric excess)(d.e.)の観点から記述される化合物を記述するものである。好ましくは、化合物がジアステレオマーとして存在する場合、該ジアステレオマーは、約80%以上のジアステレオマー過剰率、より好ましくは約90%以上のジアステレオマー過剰率、またさらに好ましくは約95%以上のジアステレオマー過剰率、またさらに好ましくは約98%以上のジアステレオマー過剰率、最も好ましくは約99%以上のジアステレオマー過剰率で存在する。
本発明は、1個または複数の原子が、自然界において通常見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置きかえられているという事実を除き、提供されている式の1つにおいて列挙されているものと同一の、同位体標識化合物も含む。
本発明の同位体標識化合物は、概して、当業者に公知の従来の技術によってまたは本明細書において記述されているものに類似のプロセスによって、他の場合には用いられる非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用して調製することができる。
本発明の化合物に組み込まれ得る同位体の例は、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Cl等であるがこれらに限定されない、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体を含む。本発明のある特定の同位体標識化合物、例えば3Hおよび14C等の放射性同位体を組み込んだものは、薬物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化、すなわち3Hおよび炭素−14、すなわち14C同位体は、それらの調製の容易さおよび検出性から特に好ましい。さらに、重水素、すなわち2H等のより重い同位体による置換は、より優れた代謝安定性から生じるある特定の治療上の利点、例えばインビボ半減期の増大または必要投薬量の低減をもたらし得、故にいくつかの状況において好ましい場合がある。本発明の同位体標識化合物は、概して、非同位体標識試薬を同位体標識試薬で代用することによって、以下のスキームならびに/または実施例および調製で開示されている手順を行うことにより調製できる。
薬学的使用が意図されている本発明の化合物は、結晶性もしくは非結晶性生成物、またはそれらの混合物として投与され得る。該化合物は、沈殿、結晶化、フリーズドライ、噴霧乾燥または蒸発乾燥等の方法により、例えば、固体プラグ剤、散剤またはフィルム剤として取得することができる。この目的のために、マイクロ波または無線周波数乾燥が使用され得る。
治療的方法および使用
本発明はさらに、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を、単独で、または他の治療剤もしくは苦痛緩和剤と組み合わせて投与するステップを含む、治療的方法および使用を提供する。
一態様において、本発明は、対象における異常な細胞成長の治療のための方法であって、対象に、治療有効量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。
別の態様において、本発明は、対象における異常な細胞成長の治療のための方法であって、対象に、ある量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を、ある量の抗腫瘍剤と組み合わせて投与するステップを含み、それらの量は、一緒にして前記異常な細胞成長を治療する上で有効である方法を提供する。いくつかのそのような実施形態において、抗腫瘍剤は、分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質、挿入抗生物質、成長因子阻害剤、放射線、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答修飾物質、抗体、細胞毒性物質、抗ホルモン物質および抗アンドロゲン物質からなる群から選択される。
本発明の化合物は、本明細書において記述されている式のいずれかの化合物、すなわち、本明細書において提供され定義されている通りの、式I、II、III、IV、I−A、I−B、I−C、II−A、II−B、II−C、III−A、III−B、III−C、IV−A、IV−BもしくはIV−Cの化合物、または薬学的に許容できるその塩を包含する。
別の態様において、本発明は、対象における異常な細胞成長の治療のための方法であって、対象に、異常な細胞成長を治療する上で有効な量の、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。
さらに別の態様において、本発明は、対象におけるがん細胞増殖を阻害する方法であって、対象に、細胞増殖を阻害するのに有効な量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。
別の態様において、本発明は、対象におけるがん細胞侵襲性を阻害する方法であって、対象に、細胞侵襲性を阻害するのに有効な量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。
別の態様において、本発明は、対象のがん細胞においてアポトーシスを誘発する方法であって、対象に、アポトーシスを誘発するのに有効な量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。
さらなる態様において、本発明は、対象においてアポトーシスを誘発する方法であって、対象に、治療有効量の本明細書において記述されている式の1つの化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。
本明細書において提供されている方法のいくつもの実施形態において、異常な細胞成長はがんであり、ここで、前記がんは、基底細胞がん、髄芽腫がん、肝臓がん、横紋筋肉腫、肺がん、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭頸部がん、皮膚もしくは眼内黒色腫、子宮がん、卵巣がん、直腸がん、肛門部のがん、胃がん、結腸がん、乳がん、子宮がん、卵管癌、子宮内膜癌、頸部癌、膣癌、外陰部癌、ホジキン病、食道がん、小腸がん、内分泌系がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、副腎がん、軟部組織肉腫、尿道がん、陰茎がん、前立腺がん、慢性もしくは急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱がん、腎臓もしくは尿管がん、腎細胞癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、または前述のがんの1つもしくは複数の組合せからなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、EZH2の突然変異形態に対して選択的であり、そのため、ある特定のがんに関連するH3K27のトリメチル化が阻害される。本明細書で提供されている方法および使用は、濾胞性リンパ腫およびびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を包含するがんを治療するために使用され得る。
本発明の化合物は、例えば、脳、乳房、子宮頸部、結腸直腸、子宮内膜、食道、胃(gastric)/胃(stomach)、頭頸部、肝細胞、喉頭、肺、口腔、卵巣、前立腺、精巣および甲状腺の癌腫および肉腫等の腫瘍を含むがんの治療に有用である。
用語「治療有効量」は、本明細書において使用される場合、治療されている障害の症状の1つまたは複数をある程度和らげる、投与されている化合物の量を指す。がんの治療に関連して、治療有効量は、(1)腫瘍のサイズを低減する、(2)腫瘍転移を阻害する(すなわち、ある程度減速させる、好ましくは停止させる)、(3)腫瘍成長もしくは腫瘍侵襲性をある程度阻害する(すなわち、ある程度減速させる、好ましくは停止させる)、ならびに/または(4)がんに関連する1つもしくは複数の兆候もしくは症状をある程度和らげる(または好ましくは排除する)という効果を有する量を指す。
本明細書において使用される場合、「対象」は、ヒトまたは動物対象を指す。ある特定の好ましい実施形態において、対象は、ヒトである。
用語「治療すること」は、本明細書において使用される場合、別段の指示がない限り、そのような用語が当てはまる障害もしくは状態、またはそのような障害もしくは状態の1つもしくは複数の症状を、逆転させること、緩和すること、その進行を阻害すること、または予防することを意味する。用語「治療」は、本明細書において使用される場合、別段の指示がない限り、「治療すること」がすぐ上で定義された通りの治療する行為を指す。用語「治療すること」は、対象のアジュバントおよびネオアジュバント治療も含む。
用語「異常な細胞成長」および「過剰増殖性障害」は、本願において交換可能に使用される。
「異常な細胞成長」は、本明細書において使用される場合、別段の指示がない限り、正常な調節機構とは無関係な細胞成長(例えば、接触阻害の喪失)を指す。異常な細胞成長は、良性(非がん性)または悪性(がん性)であってよい。これは、(1)EZH2の発現増加を示す腫瘍細胞(腫瘍)、(2)EZH2を過剰発現させた他の増殖性疾患の良性および悪性細胞、(3)異常なEZH2活性化によって増殖する腫瘍、ならびに(4)異常なEZH2活性化が出現する他の増殖性疾患の良性および悪性細胞の、異常な成長を含む。
本明細書において使用される場合、「がん」は、異常な細胞成長によって引き起こされる任意の悪性および/または侵襲性の成長または腫瘍を指す。本明細書において使用される場合、「がん」は、それらを形成する細胞の種類に因んで命名された固形腫瘍、血液、骨髄またはリンパ系のがんを指す。固形腫瘍の例は、肉腫および癌腫を含むがこれらに限定されない。血液のがんの例は、白血病、リンパ腫および骨髄腫を含むがこれらに限定されない。用語「がん」は、体内の特異的部位を起源とする原発性がん、それが始まった場所から体の他の部分へ広がった転移性がん、寛解後の最初の原発性がんからの再発、および、後のものとは種類が異なる過去のがんの履歴を持つ人物における新しい原発性がんである二次原発性がんを含むがこれらに限定されない。本発明の化合物は、EZH2を阻害し、故に、いずれも、哺乳動物、特にヒトにおける抗増殖剤(例えば、がん)または抗腫瘍剤(例えば、固形腫瘍に対する効果)としての治療的使用に適応する。特に、本発明の化合物は、悪性および良性両方の異常な細胞成長を含む様々なヒト過剰増殖性障害の予防および治療において有用である。
本明細書において提供される化合物、組成物および方法は、以下のがんを含むがこれらに限定されないがんの治療に有用である:
循環系、例えば、心臓(肉腫[血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫]、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫および奇形腫)、縦隔および胸膜、ならびに他の胸腔内器官、血管腫瘍および腫瘍関連維管束組織;
気道、例えば、鼻腔および中耳、副鼻腔、喉頭、気管、気管支および肺{小細胞肺がん(SCLC)、非小細胞肺がん(NSCLC)、気管支癌(扁平上皮細胞、未分化小細胞、未分化大細胞、腺癌)、歯槽(細気管支)癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫等};
胃腸系、例えば、食道(扁平上皮細胞癌、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(stomach)(癌、リンパ腫、平滑筋肉腫)、胃(gastric)、膵臓(導管腺癌、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、カルチノイド腫瘍、ビポーマ)、小腸(腺癌、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経繊維腫、繊維腫)、大腸(腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫);
尿生殖路、例えば、腎臓(腺癌、ウィルムス腫瘍[腎芽細胞腫]、リンパ腫、白血病)、膀胱および/または尿道(扁平上皮細胞癌、移行細胞癌、腺癌)、前立腺(腺癌、肉腫)、精巣(セミノーマ、奇形腫、胎生期癌、奇形癌、絨毛腫、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、類腺腫瘍、脂肪腫);
肝臓、例えば、肝癌(肝細胞癌)、胆管癌、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、膵内分泌腫瘍(褐色細胞腫、インスリノーマ、血管作動性腸管ペプチド腫瘍、島細胞腫およびグルカゴノーマ等);
骨、例えば、骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫瘍癌、骨軟骨腫(骨軟骨性外骨症)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫および巨細胞腫;
神経系、例えば、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、頭蓋骨がん(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎)、髄膜(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳腫瘍(星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、上衣腫、胚細胞腫[松果体腫]、多形性膠芽腫、乏突起膠腫、神経鞘腫、網膜芽腫、先天性腫瘍)、脊髄神経繊維腫、髄膜腫、神経膠腫、肉腫);
生殖器系、例えば、婦人科、子宮(子宮内膜癌)、頸部(子宮頸癌、前腫瘍性子宮頸部形成異常)、卵巣(卵巣癌[漿液性嚢胞腺癌、ムチン性嚢胞腺癌、分類不能癌]、顆粒莢膜細胞腫、セルトリライディック細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫)、外陰部(扁平上皮細胞癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、黒色腫)、膣(明細胞癌、扁平上皮細胞癌、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、卵管(癌)および女性生殖器に関連する他の部位;胎盤、陰茎、前立腺、精巣、および男性生殖器に関連する他の部位;
血液系、例えば、血液(骨髄性白血病[急性および慢性]、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群)、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫[悪性リンパ腫];
口腔、例えば、口唇、舌、歯肉、口腔底部、口蓋、および口の他の部分、耳下腺、および唾液腺の他の部分、へんとう腺、中咽頭、鼻咽頭、梨状陥凹、下咽頭、ならびに口唇、口腔および咽頭内の他の部位;
皮膚、例えば、悪性黒色腫、皮膚黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮細胞癌、カポジ肉腫、黒子型異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫およびケロイド;
副腎:神経芽細胞腫;ならびに
結合組織および軟組織を含む他の組織、後腹膜および腹膜、目、眼内黒色腫、ならびに付属器、乳房、頭部もしくは/および頸部、肛門部、甲状腺、副甲状腺、副腎ならびに他の内分泌腺および関連構造、リンパ節の続発性および特定不能の悪性新生物、呼吸および消化器系の続発性悪性新生物ならびに他の部位の続発性悪性新生物。
より具体的には、本明細書において本発明との関連で使用される場合のがんの例は、肺がん(NSCLCおよびSCLC)、頭頸部がん、卵巣がん、結腸がん、直腸がん、肛門部のがん、胃がん、乳がん、腎臓もしくは尿管がん、腎細胞癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、脊髄軸腫瘍から選択されるがん、または前述のがんの1つもしくは複数の組合せを含む。
なお一層具体的には、本明細書において本発明との関連で使用される場合の「がん」の例は、肺がん(NSCLCおよびSCLC)、乳がん、卵巣がん、結腸がん、直腸がん、肛門部のがんから選択されるがん、または前述のがんの1つもしくは複数の組合せを含む。
本発明の一実施形態において、非がん性状態は、皮膚の良性過形成(例えば乾癬)および前立腺の良性過形成(例えばBPH)等の過形成状態を含む。
別の態様において、本発明は、細胞増殖を阻害するための方法であって、細胞を、細胞の増殖を阻害するのに有効な量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩と接触させるステップを含む方法を提供する。
別の態様において、本発明は、細胞アポトーシスを誘発するための方法であって、細胞を、細胞のアポトーシスを誘発するために有効な量の本明細書において記述されている化合物と接触させるステップを含む方法を提供する。
「接触させること」は、本発明の化合物または薬学的に許容できる塩およびEZH2を発現している細胞を、化合物が直接的にまたは間接的にのいずれかでEZH2の活性に影響を及ぼし得るような方式で一緒にすることを指す。接触は、インビトロで(すなわち、例えば、限定されないが、試験管または培養培地中等の人工環境で)またはインビボで(すなわち、限定されないが、マウス、ラットまたはウサギ等の生命有機体内で)、遂行され得る。
いくつかの実施形態において、細胞は、がん細胞株等の細胞株内にある。他の実施形態において、細胞は組織または腫瘍内にあり、該組織または腫瘍は、ヒトを含む対象の体内にあってよい。
剤形およびレジメン
本発明の化合物の投与は、作用部位への化合物の送達を可能にする任意の方法によって達成することができる。これらの方法は、経口ルート、十二指腸内ルート、非経口注射(静脈内、皮下、筋肉内、血管内または注入を含む)、局所および経直腸投与を含む。
投薬レジメンは、最適な所望の応答を提供するように調整することができる。例えば、単回ボーラスを投与してもよく、数回の分割用量を経時的に投与してもよく、または治療状況の緊急事態によって指示されている通りに用量を比例的に低減または増大させてもよい。投与の容易性および投薬量の均一性のために、非経口組成物を用量単位形態で製剤化することはとりわけ有利である。用量単位形態は、本明細書において使用される場合、治療される哺乳類対象のための単位投薬量として適した物理的に不連続な単位を指し、各単位は、所望の治療効果を生成するように算出された所定分量の活性化合物を、所要の医薬担体と一緒に含有する。本発明の用量単位形態の仕様は、(a)化学療法剤の独自の特徴および実現される特定の治療効果または予防効果、ならびに(b)個体における感受性の治療のためにそのような活性化合物を化合物化する技術分野に固有の制限によって決定づけられ、それらに直接的に依存する。
故に、当業者であれば、本明細書において提供されている開示に基づき、治療技術分野において周知の方法に従って用量および投薬レジメンが調整されることが分かるであろう。すなわち、最大耐量を容易に確立することができ、各作用物質を投与する一次的な要求によって検出可能な治療的利益を患者に提供することができるのと同様に、検出可能な治療的利益を患者に提供する有効量も決定することができる。したがって、ある特定の用量および投与レジメンが本明細書において例示されているが、これらの例は、本発明を実践する際に患者に提供され得る用量および投与レジメンを何ら限定するものではない。
用量値は、緩和すべき状態の種類および重症度によって変動し得、単回または複数回用量を含み得ることに留意されたい。任意の特定の対象について、個々の必要性および組成物の投与を管理または監督する人物の専門的判定に従って特定の投薬レジメンを経時的に調整すべてきであること、ならびに、本明細書において明記されている投薬量範囲は例示的なものに過ぎず、特許請求されている組成物の範囲および実践を限定することを意図しないことをさらに理解されたい。例えば、用量は、毒性効果および/または検査値等の臨床効果を含み得る薬物動態または薬力学的パラメーターに基づいて調整することができる。故に、本発明は、当業者によって決定される通りの患者内の用量漸増を網羅する。化学療法剤の投与のための適切な投薬量およびレジメンを決定することは、関連技術分野において周知であり、本明細書において開示されている教示を提供すれば、網羅されていることが当業者に理解されるであろう。
投与される本発明の化合物の量は、治療されている対象、障害または状態の重症度、投与速度、化合物の体内動態および処方医師の裁量に依存することになる。しかしながら、有効な投薬量は、単回用量または分割用量で、1日当たり体重1kgにつき約0.001から約100mg、好ましくは約1から約35mg/kg/日の範囲内である。70kgのヒトについては、これは、約0.05から約7g/日、好ましくは約0.1から約2.5g/日の量となるであろう。いくつかの場合において、前述の範囲の下限未満の投薬量レベルで十分なことがあり、一方、他の事例では、いかなる有害な副作用も引き起こすことなくさらに大きい用量を用いることができ、但し、そのようなより大きい用量は、1日を通しての投与のために最初に数回の小さい用量に分割される。
製剤および投与ルート
本明細書において使用される場合、「薬学的に許容できる担体」は、有機体に重大な刺激を引き起こさず、投与される化合物の生物活性および特性を抑止しない、担体または賦形剤を指す。
薬学的に許容できる担体は、任意の従来の医薬担体または添加剤を含み得る。担体および/または添加剤の選択は、特定の投与モード、溶解度および安定性に対する添加剤の影響、ならびに剤形の性質等の要因にかなりの程度まで依存することになる。
好適な医薬担体は、不活性賦形剤または充填剤、水および種々の有機溶媒(水和物および溶媒和物等)を含む。医薬組成物は、所望ならば、香味剤、結合剤、添加剤等の追加の構成要素を含有し得る。故に、経口投与では、クエン酸等の種々の添加剤を、デンプン、アルギン酸およびある特定の複合ケイ酸塩等の種々の崩壊剤、ならびにスクロース、ゼラチンおよびアカシア等の結合剤と一緒に含有する錠剤が用いられ得る。添加剤の例は、限定されないが、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、種々の糖および各種のデンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油ならびにポリエチレングリコールを含む。加えて、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルク等の平滑剤が、多くの場合、錠剤化目的のために有用である。同様の種類の固体組成物は、軟質および硬質充填ゼラチンカプセル剤においても用いられ得る。したがって、材料の非限定的な例は、ラクトースまたは乳糖および高分子量ポリエチレングリコールを含む。水性懸濁液またはエリキシル剤が経口投与用に所望される場合、その中の活性化合物は、種々の甘味もしくは香味剤、着色物質または染料、所望ならば、乳化剤または懸濁化剤と、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンまたはそれらの組合せ等の賦形剤と一緒に組み合わせられてよい。
医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤、持続放出製剤、液剤、懸濁剤として経口投与に、滅菌溶液、懸濁剤もしくは乳剤として非経口注射に、軟膏剤もしくはクリーム剤として局所投与に、または坐剤として直腸内投与に好適な形態であってよい。
例示的な非経口投与形態は、滅菌水溶液中の活性化合物の溶液または懸濁液、例えばプロピレングリコール水溶液またはデキストロース溶液を含む。そのような剤形は、所望ならば好適に緩衝化されていてよい。
医薬組成物は、正確な投薬量の単回投与に好適な単位剤形であってよい。
本発明の化合物の送達に好適な医薬組成物およびそれらの調製のための方法は、当業者には容易に明らかとなるであろう。そのような組成物およびそれらの調製のための方法は、例えば、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」、第19版(Mack Publishing Company、1995)において見ることができ、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明の化合物は、経口的に投与され得る。経口投与には、化合物が胃腸管に入るような嚥下が関与し得、または化合物が口から血流に直接入る口腔もしくは舌下投与を用いてもよい。
経口投与に好適な製剤は、錠剤等の固体製剤、粒子、液体または粉末を含有するカプセル剤、ロゼンジ剤(液体充填剤を含む)、チュアブル錠、マルチおよびナノ粒子、ゲル剤、固体液剤、リポソーム剤、フィルム剤(粘膜接着剤を含む)、オビュール剤、スプレー剤ならびに液体製剤を含む。
液体製剤は、懸濁剤、液剤、シロップ剤およびエリキシル剤を含む。そのような製剤は、軟または硬カプセル剤中の充填剤として用いられ得、典型的には、担体、例えば、水、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、メチルセルロースまたは好適な油と、1つまたは複数の乳化剤および/または懸濁化剤とを含む。液体製剤は、例えばサシェからの固体の再構成によって調製することもできる。
本発明の化合物は、Expert Opinion in Therapeutic Patents、11(6)、981〜986、LiangおよびChen著(2001)において記述されているもの等、速溶性、速崩壊性の剤形で使用することもでき、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
錠剤剤形では、用量に応じて、薬物は剤形の1wt%から80wt%まで、より典型的には剤形の5wt%から60wt%までを占め得る。薬物に加えて、錠剤は概して、崩壊剤を含有する。崩壊剤の例は、デンプングリコール酸ナトリウム、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、微結晶性セルロース、低級アルキル置換ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、アルファ化デンプンおよびアルギン酸ナトリウムを含む。概して、崩壊剤は、剤形の1wt%から25wt%まで、好ましくは5wt%から20wt%までを構成することになる。
結合剤は概して、錠剤製剤に粘着性の品質を付与するために使用される。好適な結合剤は、微結晶性セルロース、ゼラチン、糖、ポリエチレングリコール、天然および合成ガム、ポリビニルピロリドン、アルファ化デンプン、ヒドロキシプロピルセルロースならびにヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む。錠剤は、ラクトース(一水和物、噴霧乾燥した一水和物、無水物等)、マンニトール、キシリトール、デキストロース、スクロース、ソルビトール、微結晶性セルロース、デンプンおよびリン酸水素カルシウム二水和物等の賦形剤も含有し得る。
錠剤はまた、ラウリル硫酸ナトリウムおよびポリソルベート80等の表面活性剤、ならびに二酸化ケイ素およびタルク等の流動促進剤も場合により含み得る。存在する場合、表面活性剤は、典型的には錠剤の0.2wt%から5wtまでの量であり、流動促進剤は、典型的には錠剤の0.2wt%から1wt%までの量である。
錠剤は概して、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、フマル酸ステアリルナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムとラウリル硫酸ナトリウムとの混合物等の滑沢剤も含有する。滑沢剤は概して、錠剤の0.25wt%から10wt%まで、好ましくは0.5wt%から3wt%までの量で存在する。
他の従来の構成要素は、酸化防止剤、着色剤、香味剤、保存剤および矯味剤を含む。
例示的な錠剤は、最大約80wt%の薬物、約10wt%から約90wt%までの結合剤、約0wt%から約85wt%までの賦形剤、約2wt%から約10wt%までの崩壊剤、および約0.25wt%から約10wt%までの滑沢剤を含有する。
錠剤混和物を、直接またはローラーによって圧縮して、錠剤を形成することができる。錠剤混和物または混和物の一部は、代替として、湿式、乾式もしくは溶融顆粒化、溶融凝固または押出した後で錠剤化してもよい。最終製剤は、1つまたは複数の層を含んでよく、コーティングされていてもコーティングされていなくてもよく、またはカプセル化されていてもよい。
錠剤の製剤化については、「Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets,Vol.1」、H.LiebermanおよびL.Lachman著、Marcel Dekker、N.Y.、N.Y.、1980(ISBN 0−8247−6918−X)において詳細に論じられており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
経口投与用の固体製剤は、即時および/または調節放出となるように製剤化することができる。調節放出製剤は、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出を含む。
好適な調節放出製剤は、米国特許第6,106,864号において記述されている。高エネルギー分散ならびに浸透性および被覆粒子等の他の好適な放出テクノロジーの詳細は、Vermaら、Pharmaceutical Technology On−line、25(2)、1〜14(2001)において見ることができる。制御放出を実現するためのチューインガムの使用は、WO00/35298において記述されている。これらの参考文献の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
非経口投与
本発明の化合物は、血流中、筋肉中または内臓器官中に直接投与されてもよい。非経口投与に好適な手段は、静脈内、動脈内、腹腔内、髄腔内、脳室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内および皮下を含む。非経口投与に好適なデバイスは、針(顕微針を含む)注射器、無針注射器および注入技術を含む。
非経口製剤は、典型的には、塩、炭水化物および緩衝剤等の添加剤を(好ましくは3から9までのpHまで)含有し得る水溶液であるが、いくつかの用途では、滅菌非水溶液として、または滅菌パイロジェンフリー水等の好適なビヒクルと併せて使用するための乾燥形態として、より好適に製剤化することができる。
滅菌条件下における、例えば凍結乾燥による非経口製剤の調製は、当業者に周知の標準的な薬学技術を使用して容易に遂行することができる。
非経口溶液の調製において使用される本発明の化合物の溶解度は、溶解度増強剤の組み込み等、適切な製剤化技術の使用によって増大させることができる。
非経口投与用の製剤は、即時および/または調節放出となるように製剤化することができる。調節放出製剤は、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出を含む。故に、本発明の化合物は、活性化合物の調節放出を提供する埋め込みデポー剤としての投与のために、固体、半固体または揺変性液体として製剤化することができる。そのような製剤の例は、薬物コーティングしたステントおよびPGLAマイクロスフィアを含む。
本発明の化合物は、皮膚または粘膜に局所的に、すなわち、真皮にまたは経皮的に投与することもできる。この目的のための典型的な製剤は、ゲル剤、ヒドロゲル剤、ローション剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤、撒布剤、包帯剤、フォーム剤、フィルム剤、皮膚パッチ剤、ウエハー剤、移植片、スポンジ、繊維、絆創膏およびマイクロ乳剤を含む。リポソーム剤を使用してもよい。典型的な担体は、アルコール、水、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、グリセリン、ポリエチレングリコールおよびプロピレングリコールを含む。浸透促進剤を組み込んでもよく、例えば、J Pharm Sci、88(10)、955〜958、FinninおよびMorgan著(1999年10月)を参照されたい。局所投与の他の手段は、エレクトロポレーション、イオントフォレーシス、フォノフォレーシス、ソノフォレーシスおよび顕微針または無針(例えば、Powderject(商標)、Bioject(商標)等)注射による送達を含む。これらの参考文献の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
局所投与用の製剤は、即時および/または調節放出となるように製剤化することができる。調節放出製剤は、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出を含む。
本発明の化合物は、鼻腔内にまたは吸入によって、典型的には、乾燥粉末吸入器からの乾燥粉末(単独で、例えばラクトースとの乾式混和物中の混合物として、または例えばホスファチジルコリン等のリン脂質と混合された混合成分粒子としてのいずれか)の形態で、または、加圧コンテナ、ポンプ、スプレー、噴霧器(好ましくは、電気流体力学を使用して霧状ミストを生成する噴霧器)もしくはネブライザーからエアゾールスプレーとして、1,1,1,2−テトラフルオロエタンまたは1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン等の好適な推進剤を使用してもしくは使用せずに、投与することもできる。鼻腔内使用のために、粉末は、生体接着剤、例えばキトサンまたはシクロデキストリンを含み得る。
加圧コンテナ、ポンプ、スプレー、噴霧器またはネブライザーは、例えば、エタノール、水性エタノール、または活性物の分散、可溶化もしくは延長放出のための好適な代替剤、溶媒としての推進剤、およびソルビタントリオレエート、オレイン酸またはオリゴ乳酸等の任意選択の界面活性剤を含む、本発明の化合物の溶液または懸濁液を含有する。
乾燥粉末または懸濁液製剤における使用前に、薬物製品は、吸入による送達に好適なサイズ(典型的には5ミクロン未満)に微粉化される。これは、スパイラルジェットミル、流動床ジェットミル、ナノ粒子を形成するための超臨界流体処理、高圧均質化または噴霧乾燥等の任意の適切な破砕方法によって実現することができる。
吸入器または注入器において使用するための、カプセル剤(例えば、ゼラチンまたはHPMC製のもの)、ブリスターおよびカートリッジは、本発明の化合物、ラクトースまたはデンプン等の好適な散剤基剤、およびl−ロイシン、マンニトールまたはステアリン酸マグネシウム等の性能調節剤の混合粉体を含有するように製剤化することができる。ラクトースは、無水であっても一水和物の形態であってもよく、好ましくは後者である。他の好適な添加剤は、デキストラン、グルコース、マルトース、ソルビトール、キシリトール、フルクトース、スクロースおよびトレハロースを含む。
電気流体力学を使用して霧状ミストを生成する噴霧器において使用するための好適な溶液製剤は、作動毎に1μgから20mgまでの本発明の化合物を含有し得、作動体積は1μLから100μLまで変動し得る。典型的な製剤は、本発明の化合物、プロピレングリコール、滅菌水、エタノールおよび塩化ナトリウムを含む。プロピレングリコールの代わりに使用することができる代替的な溶媒は、グリセロールおよびポリエチレングリコールを含む。
メントールおよびレボメントール等の好適な香味剤、またはサッカリンもしくはサッカリンナトリウム等の甘味料を、吸入/鼻腔内投与が意図されている本発明の製剤に添加してよい。
吸入/鼻腔内投与用の製剤は、例えば、ポリ(DL−乳酸−コグリコール酸(PGLA)を使用して、即時および/または調節放出となるように製剤化することができる。調節放出製剤は、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出を含む。
乾燥粉末吸入器およびエアゾールの事例において、投薬量単位は、計量された量を送達する弁を使って決定される。本発明に従う単位は、典型的には、所望量(mount)の本発明の化合物を含有する計量用量または「パフ」を投与するように整えられる。総日用量は、単回用量で、または、さらに通例は、1日を通しての分割用量として投与され得る。
本発明の化合物は、経直腸的または経膣的に、例えば、坐剤、ペッサリーまたはかん腸剤の形態で投与することができる。ココアバターが慣習的な坐剤基剤であるが、種々の代替物を適宜使用してよい。
経直腸/経膣投与用の製剤は、即時および/または調節放出となるように製剤化することができる。調節放出製剤は、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出を含む。
本発明の化合物を、典型的には、等張のpH調整した滅菌生理食塩水中の微粒化懸濁液または溶液の滴の形態で、目または耳に直接投与してもよい。眼および耳内投与に好適な他の製剤は、軟膏剤、生物分解性(例えば、吸収性ゲルスポンジ、コラーゲン)および非生物分解性(例えばシリコーン)移植片、ウエハー剤、レンズおよび微粒子、またはニオソームもしくはリポソーム等の小胞系を含む。架橋ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸、セルロース性ポリマー、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースもしくはメチルセルロース、またはヘテロ多糖ポリマー、例えばジェラン(gelan)ガム等のポリマーを、塩化ベンザルコニウム等の保存剤と一緒に組み込んでよい。そのような製剤は、イオントフォレーシスによって送達することもできる。
眼/耳内投与は、即時および/または調節放出となるように製剤化することができる。調節放出製剤は、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出またはプログラム放出を含む。
他のテクノロジー
本発明の化合物は、前述の投与モードのいずれかでの使用のための、該化合物の溶解度、溶解速度、矯味性、バイオアベイラビリティおよび/または安定性を改善するために、シクロデキストリンおよびその好適な誘導体またはポリエチレングリコール含有ポリマー等の可溶性の高分子実体と組み合わせることができる。
薬物−シクロデキストリン錯体は、例えば、ほとんどの剤形および投与ルートに概して有用であることが分かっている。包接および非包接錯体の両方を使用することができる。薬物との直接錯体形成の代替として、シクロデキストリンを補助添加物として、すなわち、担体、賦形剤または可溶化剤として使用してよい。これらの目的のために最もよく使用されるのは、アルファ−、ベータ−およびガンマ−シクロデキストリンであり、その例は、PCT公開第WO91/11172号、同第WO94/02518号および同第WO98/55148号において見ることができ、それらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
投薬量
投与される活性化合物の量は、治療されている対象、障害または状態の重症度、投与速度、化合物の体内動態および処方医師の裁量に依存して決まることになる。しかしながら、有効な投薬量は、典型的には、単回用量または分割用量で、1日当たり体重1kgにつき約0.001から約100mg、好ましくは約0.01から約35mg/kg/日の範囲内である。70kgのヒトについては、これは約0.07から約7000mg/日、好ましくは約0.7から約2500mg/日の量になるであろう。いくつかの場合において、前述の範囲の下限未満の投薬量レベルで十分なことがあり、一方、他の事例では、いかなる有害な副作用も引き起こすことなくさらに大きい用量を使用することができ、そのような大きい用量は、典型的には、1日を通しての投与のために数回の小さい用量に分割される。
パーツのキット
例えば、特定の疾患または状態を治療することを目的とした活性化合物の組合せを投与することが望ましいことがあるという理由で、少なくとも1つが本発明に従う化合物を含有する2つ以上の医薬組成物を、組成物の共投与に好適なキットの形態で好都合に組み合わせてよいことは、本発明の範囲内である。故に、本発明のキットは、少なくとも1つが本発明の化合物を含有する2つ以上の別個の医薬組成物、およびコンテナ、分割されたボトルまたは分割されたホイル小包等の、前記組成物を別個に保持するための手段を含む。そのようなキットの例は、錠剤、カプセル剤等を包装するために使用される家庭用ブリスターパックである。
本発明のキットは、異なる剤形、例えば経口および非経口剤形を投与するため、別個の組成物を異なる投薬間隔で投与するため、または別個の組成物を互いに対して滴定するために、特に好適である。服薬遵守を補助するために、キットは、典型的には、投与指示書を含み、記憶補助を備えていてよい。
併用療法
本明細書において使用される場合、用語「併用療法」は、少なくとも1つの追加の医薬品または薬用剤(例えば、抗がん剤)と、順次にまたは同時にのいずれかで一緒にした本発明の化合物の投与を指す。
上記で注記した通り、本発明の化合物は、後述する1つまたは複数の追加の複数の追加の抗がん剤と組み合わせて使用することができる。併用療法が使用される場合、1つまたは複数の追加の抗がん剤は、本発明の化合物と順次にまたは同時に投与され得る。一実施形態において、追加の抗がん剤は、本発明の化合物の投与の前に哺乳動物(例えば、ヒト)に投与される。別の実施形態において、追加の抗がん剤は、本発明の化合物の投与の後に哺乳動物に投与される。別の実施形態において、追加の抗がん剤は、本発明の化合物の投与と同時に哺乳動物(例えば、ヒト)に投与される。
本発明は、ヒトを含む哺乳動物における異常な細胞成長の治療のための医薬組成物であって、ある量の、上記で定義した通りの本発明の化合物(前記化合物の水和物、溶媒和物および多形または薬学的に許容できるその塩を含む)を、抗血管新生剤およびシグナル伝達阻害剤からなる群から選択される1つまたは複数(好ましくは1から3つ)の抗がん剤ならびに薬学的に許容できる担体と組み合わせて含み、活性剤および併用抗がん剤の量は、全体として捉えた場合に、前記異常な細胞成長を治療するための治療有効量である、医薬組成物にも関する。
本発明の一実施形態において、本発明の化合物および本明細書において記述されている医薬組成物と併せて使用される抗がん剤は、抗血管新生剤(例えば、腫瘍が新しい血管を発達させるのを停止する作用物質)である。抗血管新生剤の例は、例えば、VEGF阻害剤、VEGFR阻害剤、TIE−2阻害剤、PDGFR阻害剤、アンジオポエチン阻害剤、PKCβ阻害剤、COX−2(シクロオキシゲナーゼII)阻害剤、インテグリン(アルファ−v/ベータ−3)、MMP−2(マトリックスメタロプロテアーゼ2)阻害剤およびMMP−9(マトリックスメタロプロテアーゼ9)阻害剤を含む。
好ましい抗血管新生剤は、スニチニブ(Sutent(商標)、ベバシズマブ(Avastin(商標))、アクシチニブ(AG13736)、SU14813(Pfizer)およびAG13958(Pfizer)を含む。
追加の抗血管新生剤は、バタラニブ(CGP79787)、ソラフェニブ(Nexavar(商標))、ペガプタニブオクタナトリウム(Macugen(商標))、バンデタニブ(Zactima(商標))、PF−0337210(Pfizer)、SU14843(Pfizer)、AZD2171(AstraZeneca)、ラニビズマブ(Lucentis(商標))、Neovastat(商標)(AE941)、テトラチオモリブデート(Coprexa(商標))、AMG706(Amgen)、VEGFトラップ(AVE0005)、CEP7055(Sanofi−Aventis)、XL880(Exelixis)、テラチニブ(BAY57−9352)およびCP−868,596(Pfizer)を含む。
他の抗血管新生剤は、エンザスタウリン(LY317615)、ミドスタウリン(CGP41251)、ペリホシン(KRX0401)、テプレノン(Selbex(商標))およびUCN01(協和発酵工業株式会社)を含む。
本発明の化合物および本明細書において記述されている医薬組成物と併せて使用され得る抗血管新生剤の他の例は、セレコキシブ(Celebrex(商標))、パレコキシブ(Dynastat(商標))、デラコキシブ(SC59046)、ルミラコキシブ(Preige(商標))、バルデコキシブ(Bextra(商標))、ロフェコキシブ(Vioxx(商標))、イグラチモド(Careram(商標))、IP751(Invedus)、SC−58125(Pharmacia)およびエトリコキシブ(Arcoxia(商標))を含む。
他の抗血管新生剤は、エクシスリンド(Aptosyn(商標))、サルサラート(Amigesic(商標))、ジフルニサール(Dolobid(商標))、イブプロフェン(Motrin(商標))、ケトプロフェン(Orudis(商標))、ナブメトン(Relafen(商標))、ピロキシカム(Feldene(商標))、ナプロキセン(Aleve(商標)、Naprosyn(商標))、ジクロフェナク(Voltaren(商標))、インドメタシン(Indocin(商標))、スリンダク(Clinoril(商標))、トルメチン(Tolectin(商標))、エトドラク(Lodine(商標))、ケトロラック(Toradol(商標))およびオキサプロジン(Daypro(商標))を含む。
他の抗血管新生剤は、ABT510(Abbott)、アパラタスタット(TMI005)、AZD8955(AstraZeneca)、インシクリニド(Metastat(商標))およびPCK3145(Procyon)を含む。
他の抗血管新生剤は、アシトレチン(Neotigason(商標))、プリチデプシン(aplidine(商標))、シレングチド(EMD121974)、コンブレタスタチンA4(CA4P)、フェンレチニド(4HPR)、ハロフジノン(Tempostatin(商標))、Panzem(商標)(2−メトキシエストラジオール)、PF−03446962(Pfizer)、レビマスタット(BMS275291)、カツマキソマブ(Removab(商標))、レナリドマイド(Revlimid(商標))、スクアラミン(EVIZON(商標))、サリドマイド(Thalomid(商標))、Ukrain(商標)(NSC631570)、Vitaxin(商標)(MEDI522)およびゾレドロン酸(Zometa(商標))を含む。
別の実施形態において、抗がん剤は、いわゆるシグナル伝達阻害剤(例えば、細胞内において伝えられる細胞成長、分化および生存の基本的なプロセスを左右する分子を調節する手段を阻害すること)である。シグナル伝達阻害剤は、低分子、抗体およびアンチセンス分子を含む。シグナル伝達阻害剤は、例えば、キナーゼ阻害剤(例えば、チロシンキナーゼ阻害剤およびセリン/トレオニンキナーゼ阻害剤)および細胞周期阻害剤を含む。より具体的には、シグナル伝達阻害剤は、例えば、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、EGF阻害剤、ErbB−1(EGFR)、ErbB−2、pan erb、IGF1R阻害剤、MEK、c−Kit阻害剤、FLT−3阻害剤、K−Ras阻害剤、PI3キナーゼ阻害剤、JAK阻害剤、STAT阻害剤、Rafキナーゼ阻害剤、Akt阻害剤、mTOR阻害剤、P70S6キナーゼ阻害剤、WNT経路の阻害剤およびいわゆる多重標的キナーゼ阻害剤を含む。
好ましいシグナル伝達阻害剤は、ゲフィチニブ(Iressa(商標))、セツキシマブ(Erbitux(商標))、エルロチニブ(Tarceva(商標))、トラスツズマブ(Herceptin(商標))、スニチニブ(Sutent(商標))、イマチニブ(Gleevec(商標))およびPD325901(Pfizer)を含む。
本発明の化合物および本明細書において記述されている医薬組成物と併せて使用され得るシグナル伝達阻害剤の追加の例は、BMS214662(Bristol−Myers Squibb)、ロナファーニブ(Sarasar(商標))、ペリトレキソール(AG2037)、マツズマブ(EMD7200)、ニモツズマブ(TheraCIM h−R3(商標))、パニツムマブ(Vectibix(商標))、バンデタニブ(Zactima(商標))、パゾパニブ(SB786034)、ALT110(Alteris Therapeutics)、BIBW2992(Boehringer Ingelheim)およびCervene(商標)(TP38)を含む。
シグナル伝達阻害剤の他の例は、PF−2341066(Pfizer)、PF−299804(Pfizer)、カネルチニブ(CI1033)、パーツズマブ(Omnitarg(商標))、ラパチニブ(Tycerb(商標))、ペリチニブ(EKB569)、ミルテホシン(Miltefosin(商標))、BMS599626(Bristol−Myers Squibb)、ラプロイセル−T(Neuvenge(商標))、NeuVax(商標)(E75がんワクチン)、Osidem(商標)(IDM1)、ムブリチニブ(TAK−165)、CP−724,714(Pfizer)、パニツムマブ(Vectibix(商標))、ラパチニブ(Tycerb(商標))、PF−299804(Pfizer)、ペリチニブ(EKB569)およびパーツズマブ(Omnitarg(商標))を含む。
シグナル伝達阻害剤の他の例は、ARRY142886(Array Biopharm)、エベロリムス(Certican(商標))、ゾタロリムス(Endeavor(商標))、テムシロリムス(Torisel(商標))、AP23573(ARIAD)およびVX680(Vertex)を含む。
加えて、他のシグナル伝達阻害剤は、XL647(Exelixis)、ソラフェニブ(Nexavar(商標))、LE−AON(Georgetown University)およびGI−4000(Globelmmune)を含む。
他のシグナル伝達阻害剤は、ABT751(Abbott)、アルボシジブ(フラボピリドール)、BMS387032(Bristol Myers)、EM1421(Erimos)、インジスラム(E7070)、セリシクリブ(CYC200)、BIO112(Onc Bio)、BMS387032(Bristol−Myers Squibb)、PD0332991(Pfizer)およびAG024322(Pfizer)を含む。
本発明は、古典的な抗腫瘍剤と一緒にした本発明の化合物の使用を企図している。古典的な抗腫瘍剤は、ホルモン、抗ホルモン、アンドロゲンアゴニスト、アンドロゲンアンタゴニストおよび抗エストロゲン治療剤等のホルモンモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、遺伝子サイレンシング剤または遺伝子活性化剤、リボヌクレアーゼ、プロテオソミクス(proteosomics)、トポイソメラーゼI阻害剤、カンプトテシン誘導体、トポイソメラーゼII阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質、ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ−1(PARP−1)阻害剤、マイクロチューブリン阻害剤、抗生物質、植物由来の紡錘体阻害剤、白金配位化合物、遺伝子治療剤、アンチセンスオリゴヌクレオチド、血管標的剤(VTA)、ならびにスタチンを含むがこれらに限定されない。
1つまたは複数の他の作用物質を加えてもよい本発明の化合物との併用療法において使用される古典的な抗腫瘍剤の例は、デキサメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ヒドロコルチゾン等のグルココルチコイド、およびメドロキシプロゲステロン等のプロゲスチン、酢酸メゲストロール(Megace)、ミフェプリストン(RU−486)、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM;タモキシフェン、ラロキシフェン、ラソフォキシフェン、アフィモキシフェン、アルゾキシフェン、バゼドキシフェン、フィスフェミペン(fispemifene)、オルメロキシフェン、オスペミフェン、テスミリフェン、トレミフェン、トリロスタンおよびCHF4227(Cheisi)等)、選択的エストロゲン受容体抑制薬(SERD;フルベストラント等)、エキセメスタン(アロマシン)、アナストロゾール(アリミデックス)、アタメスタン、ファドロゾール、レトロゾール(フェマーラ);ブセレリン(スプレファクト)、ゴセレリン(ゾラデックス)、リュープロレリン(ルプロン)およびトリプトレリン(トレルスター)等のゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH;一般に黄体形成ホルモン放出ホルモン[LHRH]とも称される)アゴニスト、アバレリックス(プレナキシス)、ビカルタミド(カソデックス)、シプロテロン、フルタミド(エウレキシン)、メゲストロール、ニルタミド(ニランドロン)、およびオサテロン、デュタステライド、エプリステライド、フィナステリド、ノコギリヤシ(Serenoa repens)、PHL00801、アバレリックス、ゴセレリン、リュープロレリン、トリプトレリン、ビカルタミド、タモキシフェン、エキセメスタン、アナストロゾール、ファドロゾール、フォルメスタン、レトロゾール、ならびにこれらの組合せを含むがこれらに限定されない。
本発明の化合物と組み合わせて使用される古典的な抗腫瘍剤の他の例は、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリド(SAHA、Merck Inc./Aton Pharmaceuticals)、デプシペプチド(FR901228またはFK228)、G2M−777、MS−275、ピバロイルオキシメチルブチレートおよびPXD−101;オンコナーゼ(ランピルナーゼ)、PS−341(MLN−341)、ベルケード(ボルテゾミブ)、9−アミノカンプトテシン、ベロテカン、BN−80915(Roche)、カンプトテシン、ジフロモテカン、エドテカリン、エキサテカン(第一三共株式会社)、ギマテカン、10−ヒドロキシカンプトテシン、イリノテカンHCl(カンプトサール)、ルートテカン、オラセチン(ルビテカン、Supergen)、SN−38、トポテカン、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、9−アミノカンプトテシン、イリノテカン、SN−38、エドテカリン、トポテカン、アクラルビシン、アドリアマイシン、アモナファイド、アムルビシン、アナマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エルサミトルシン、エピルビシン、エトポシド、イダルビシン、ガラルビシン、ヒドロキシカルバミド、ネモルビシン、ノバントロン(ミトキサントロン)、ピラルビシン、ピクサントロン、プロカルバジン、レベッカマイシン、ソブゾキサン、タフルポシド、バルルビシン、ザインカード(デクスラゾキサン)、ナイトロジェンマスタードN−オキシド、シクロフォスファミド、AMD−473、アルトレタミン、AP−5280、アパジコン、ブロスタリシン、ベンダムスチン、ブスルファン、カルボコン、カルムスチン、クロラムブシル、ダカルバジン、エストラムスチン、ホテムスチン、グルフォスファミド、イホスファミド、KW−2170、ロムスチン、マホスファミド、メクロレタミン、メルファラン、ミトブロニトール、ミトラクトール、マイトマイシンC、ミトキサントロン、ニムスチン、ラニムスチン、テモゾロマイド、チオテパ、およびシスプラチン、パラプラチン(カルボプラチン)、エプタプラチン、ロバプラチン、ネダプラチン、エロキサチン(オキサリプラチン、Sanofi)、ストレプトゾシン、サトラプラチン等の白金配位アルキル化化合物、ならびにこれらの組合せを含むがこれらに限定されない。
本発明は、ジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤(メトトレキサートおよびニュートレキシン(グルクロン酸トリメトレセート)等)、プリンアンタゴニスト(6−メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、6−チオグアニン、クラドリビン、クロファラビン(クロラール)、フルダラビン、ネララビンおよびラルチトレキセド等)、ピリミジンアンタゴニスト(5−フルオロウラシル(5−FU)、アリムタ(ペメトレキセド二ナトリウム、LY231514、MTA)、カペシタビン(Xeloda(商標))、シトシンアラビノシド、Gemzar(商標)(ゲムシタビン、Eli Lilly)、テガフール(UFT OrzelおよびUforal、テガフール、ギメスタットおよびオトスタット(otostat)のTS−1組合せを含む)、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン(オクホスファート、ホスフェートステアレート、持続放出およびリポソーマル形態を含む)、エノシタビン、5−アザシチジン(ビダーザ)、デシタビンおよびエチニルシチジン等)、ならびにエフロルニチン、ヒドロキシ尿素、ロイコボリン、ノラトレキシド(チミタク)、トリアピン、トリメトレキサート、N−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−グルタミン酸、AG−014699(Pfizer Inc.)、ABT−472(Abbott Laboratories)、INO−1001(Inotek Pharmaceuticals)、KU−0687(KuDOS Pharmaceuticals)およびGPI18180(Guilford Pharm Inc)等の他の代謝拮抗物質、ならびにこれらの組合せと一緒にした、本発明の化合物の使用も企図している。
1つまたは複数の他の作用物質を加えてもよい本発明の化合物との併用療法において使用される古典的な抗腫瘍細胞毒性剤の他の例は、アブラキサン(Abraxis BioScience、Inc.)、バタブリン(Amgen)、EPO906(Novartis)、ビンフルニン(Bristol−Myers Squibb Company)、アクチノマイシンD、ブレオマイシン、マイトマイシンC、ネオカルチノスタチン(チノスタチン)、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン(ナベルビン)、ドセタキセル(タキソテール)、オルタタキセル、パクリタキセル(タクサオプレキシン、DHA/パクリタキセルコンジュゲートを含む)、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチン(エロキサチン)、サトラプラチン、カンプトサール、カペシタビン(ゼローダ)、オキサリプラチン(エロキサチン)、タキソテールアリトレチノイン、カンフォスファミド(Telcyta(商標))、DMXAA(Antisoma)、イバンドロン酸、L−アスパラギナーゼ、ペグアスパラガーゼ(Oncaspar(商標))、エファプロキシラル(Efaproxyn(商標)−放射線療法))、ベキサロテン(Targretin(商標))、テスミリフェン(DPPE−細胞毒性物質の効能を強化する))、Theratope(商標)(Biomira)、トレチノイン(Vesanoid(商標))、チラパザミン(Trizaone(商標))、モテクサフィンガドリニウム(Xcytrin(商標))Cotara(商標)(mAb)、およびNBI−3001(Protox Therapeutics)、ポリグルタメート化パクリタキセル(Xyotax(商標))ならびにこれらの組合せを含むがこれらに限定されない。
1つまたは複数の他の作用物質を加えてもよい本発明の化合物との併用療法において使用される古典的な抗腫瘍剤のさらなる例は、アドベキシン(ING201)、TNFエレード(TNFerade)(GeneVec、放射線治療に応答してTNFアルファを発現する化合物)、RB94(ベイラー医科大学(Baylor College of Medicine))、ジェナセンス(オブリメルセン、Genta)、コンブレタスタチンA4P(CA4P)、Oxi−4503、AVE−8062、ZD−6126、TZT−1027、アトルバスタチン(リピトール、Pfizer Inc.)、プラバスタチン(プラバコール、Bristol−Myers Squibb)、ロバスタチン(メバコール、Merck Inc.)、シンバスタチン(ゾコール、Merck Inc.)、フルバスタチン(レスコール、Novartis)、セリバスタチン(バイコール、Bayer)、ロスバスタチン(クレストール、AstraZeneca)、ロバスタチン、ナイアシン(アドビコール、Kos Pharmaceuticals)、カデュエット、リピトール、トルセトラピブ、ならびにこれらの組合せを含むがこれらに限定されない。
特に興味深い本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とするヒトにおける乳がんの治療のための方法であって、前記ヒトに、ある量の本発明の化合物を、トラスツズマブ、タモキシフェン、ドセタキセル、パクリタキセル、カペシタビン、ゲムシタビン、ビノレルビン、エキセメスタン、レトロゾールおよびアナストロゾールからなる群から選択される1つまたは複数(好ましくは1から3つ)の抗がん剤と組み合わせて投与するステップを含む方法に関する。
一実施形態において、本発明は、ある量の本発明の化合物を、1つまたは複数(好ましくは1から3つ)の抗がん剤と組み合わせて投与することによって、そのような治療を必要とするヒト等の哺乳動物における結腸直腸がんを治療する方法を提供する。特定の抗がん剤の例は、FOLFOX、5−フルオロウラシル(5−FU)またはカペシタビン(ゼローダ)、ロイコボリンおよびオキサリプラチン(エロキサチン)の組合せ等、アジュバント化学療法において典型的に使用されるものを含む。特定の抗がん剤のさらなる例は、ベバシズマブ(アバスチン)と組み合わせたFOLFOXまたはFOLFOX;ならびにFOLFIRI、5−FUまたはカペシタビン、ロイコボリンおよびイリノテカン(カンプトサール)の組合せ等、転移疾患の化学療法において典型的に使用されるものを含む。さらなる例は、17−DMAG、ABX−EFR、AMG−706、AMT−2003、ANX−510(CoFactor)、アプリジン(プリチデプシン、アプリジン)、アロプラチン、アクシチニブ(AG−13736)、AZD−0530、AZD−2171、カルメット−ゲラン桿菌(bacillus Calmette−Guerin)(BCG)、ベバシズマブ(アバスチン)、BIO−117、BIO−145、BMS−184476、BMS−275183、BMS−528664、ボルテゾミブ(ベルケード)、C−1311(Symadex)、カンツズマブメルタンシン、カペシタビン(ゼローダ)、セツキシマブ(エルビタックス)、クロファラビン(クロファレックス)、CMD−193、コンブレタスタチン、コタラ、CT−2106、CV−247、デシタビン(ダコジェン)、E−7070、E−7820、エドテカリン、EMD−273066、エンザスタウリン(LY−317615)エポチロンB(EPO−906)、エルロチニブ(タルセバ)、フラボピリドール(flavopyridol)、GCAN−101、ゲフィチニブ(イレッサ)、huA33、huC242−DM4、イマチニブ(グリーベック)、インジスラム、ING−1、イリノテカン(CPT−11、カンプトサール)ISIS2503、イクサベピロン、ラパチニブ(タイケルブ)、マパツムマブ(HGS−ETR1)、MBT−0206、MEDI−522(アブレグリン(Abregrin))、マイトマイシン、MK−0457(VX−680)、MLN−8054、NB−1011、NGR−TNF、NV−1020、オブリメルセン(ジェナセンス、G3139)、オンコベックス、ONYX015(CI−1042)、オキサリプラチン(エロキサチン)、パニツムマブ(ABX−EGF、ベクティビックス)、ペリチニブ(EKB−569)、ペメトレキセド(アリムタ)、PD−325901、PF−0337210、PF−2341066、RAD−001(エベロリムス)、RAV−12、レスベラトロル、レキシン−G、S−1(TS−1)、セリシクリブ、SN−38リポソーム、スチボグルコン酸ナトリウム(SSG)、ソラフェニブ(ネクサバール)、SU−14813、スニチニブ(スーテント)、テムシロリムス(CCI779)、テトラチオモリブデート、サロマイド(thalomide)、TLK−286(テルサイタ)、トポテカン(ハイカムチン)、トラベクテジン(ヨンデリス)、バタラニブ(PTK−787)、ボリノスタット(SAHA、ゾリンザ)、WX−UK1およびZYC300を含み、ここで、活性剤の量は、併用抗がん剤の量と一緒にして、結腸直腸がんを治療する上で有効である。
特に興味深い本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とするヒトにおける腎細胞癌の治療のための方法であって、前記ヒトに、ある量の本発明の化合物を、アクシチニブ(AG13736)、カペシタビン(ゼローダ)、インターフェロンアルファ、インターロイキン−2、ベバシズマブ(アバスチン)、ゲムシタビン(ジェムザール)、サリドマイド、セツキシマブ(エルビタックス)、バタラニブ(PTK−787)、スニチニブ(Sutent(商標))、AG−13736、SU−11248、タルセバ、イレッサ、ラパチニブおよびグリーベックからなる群から選択される1つまたは複数(好ましくは1から3つ)の抗がん剤と組み合わせて投与するステップを含み、ここで、活性剤の量は、併用抗がん剤の量と一緒にして、腎細胞癌を治療する上で有効である方法に関する。
特に興味深い本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とするヒトにおける黒色腫の治療のための方法であって、前記ヒトに、ある量の本発明の化合物を、インターフェロンアルファ、インターロイキン−2、テモゾロマイド(テモダール)、ドセタキセル(タキソテール)、パクリタキセル、ダカルバジン(DTIC)、カルムスチン(BCNUとしても公知である)、シスプラチン、ビンブラスチン、タモキシフェン、PD−325,901、アクシチニブ(AG13736)、ベバシズマブ(アバスチン)、サリドマイド、ソラフェニブ、バタラニブ(PTK−787)、スニチニブ(Sutent(商標))、CpG−7909、AG−13736、イレッサ、ラパチニブおよびグリーベックからなる群から選択される1つまたは複数(好ましくは1から3つ)の抗がん剤と組み合わせて投与するステップを含み、ここで、活性剤の量は、併用抗がん剤の量と一緒にして、黒色腫を治療する上で有効である方法に関する。
特に興味深い本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とするヒトにおける肺がんの治療のための方法であって、前記ヒトに、ある量の本発明の化合物を、カペシタビン(ゼローダ)、アクシチニブ(AG13736)、ベバシズマブ(アバスチン)、ゲムシタビン(ジェムザール)、ドセタキセル(タキソテール)、パクリタキセル、ペレメトレキセド二ナトリウム(アリムタ)、タルセバ、イレッサ、ビノレルビン、イリノテカン、エトポシド、ビンブラスチン、スニチニブ(Sutent(商標))およびパラプラチン(カルボプラチン)からなる群から選択される1つまたは複数(好ましくは1から3つ)の抗がん剤と組み合わせて投与するステップを含み、ここで、活性剤の量は、併用抗がん剤の量と一緒にして、肺がんを治療する上で有効である方法に関する。
合成方法
本発明の化合物は、本明細書で提供されている例示的な手順および当業者に公知であるその修正形態に従って調製される。種々の縮合ラクタム化合物の形成のための様々なルートが実証されてきた。本発明の化合物の調製への1つの一般的ルートは、ベックマン(Beckman)転位によって6員環ラクタムを提供するための5員環オキシムの環拡大を伴う(方法A)。同様に、6員環オキシムを環拡大に供して、7員環ラクタムを提供することもできる。ラクタム前駆体上の追加の官能基は、保護/脱保護、アルキル化、アシル化、活性化またはカップリングステップ等の従来の官能基操作によって、修飾することができる。代替として、所望の置換を、環拡大の前に、ラクタムと縮合した芳香族環上に設置してもよい(例えば、方法C)。ステップの順序にかかわらず、ピリジノン部分は、標準的な条件下、ラクタム窒素原子のアルキル化によって設置することができる。いくつかの実施形態において、ピリジノンの設置後に縮合芳香族環上の置換基を修飾することが望ましい場合がある(例えば、方法BおよびD)。
縮合ラクタム出発材料の調製の代替的なルートは、キノリンまたはイソキノリンN−オキシドから対応する不飽和ラクタムへの転位を伴う(例えば、方法EおよびI)。例えば水素化による還元は、飽和ラクタムを提供し、これは、縮合芳香族環上にピリジノン部分および所望の官能基を元の通りに設置するように修飾され得る。いくつかの場合において、縮合芳香族環上にハロゲン化アリールまたはトリフレート等の反応性官能基を設置することが望ましい。そのような基は、種々のカップリング反応において、追加の置換基を設置するための官能基ハンドルとして使用され得る。
例えば、方法Fにおいて、アシルアジド中間体のクルチウス転位により、Boc保護されたアミノ官能基を設置する。そのような基は、例えば、活性化したカルボニル化合物とアシル化生成物との、カップリング反応において利用され得る。脱保護されたアリールアミノ基を、アリールジアゾニウムイオンの仲介により、様々な他の官能基に変換することもできる。例えば、CuBrの存在下でNaNO2を使用するジアゾニウムイオンの形成は、臭化アリール中間体をもたらす(方法F)。そのようなジアゾニウムイオンと他の銅塩、例えばCuClまたはCuCNとの反応は、クロロまたはシアノ置換基をそれぞれ提供することが期待されるであろう。ジアゾニウムイオンを、KIもしくはHBF4との反応によってヨウ化物もしくはフッ化物に、またはH2OおよびH2SO4等の強酸との昇温における反応によってフェノールに、変換することもできる。他の方法において、ハロゲン化アリールは、公知のハロゲン化条件を使用して設置され得る。方法Lにおいて、臭化アリールは、フェノール中間体とNBSとの反応によって設置される。存在する他の官能基に応じて、芳香族ハロゲン化は、種々の求電子性ハロゲン源(例えば、Br2、I2、Cl2、NBS、NIS、NCS)を使用して、またはフリーデル・クラフツハロゲン化等を介して達成され得る。
ハロゲン化アリール中間体は、様々な金属媒介性反応を使用するクロスカップリングに利用され得る。方法FおよびPに示す通り、アリールボロン酸またはアリールボロン酸エステルとの鈴木カップリングを使用して、アリール−アリール結合を形成することができる。同様に、臭化アリールは、スティルまたは薗頭反応等の様々な他のクロスカップリング反応において利用され得る。いくつかの場合において、ハロゲン化アリールを元の出発材料に組み込んでよく(例えば、方法I)、同様の反応において利用してよい。
縮合アリール環上の他の反応性官能基は、標準的な官能基転換を介して修飾され得る。例えば、方法Gに示す通り、エステル置換基を加水分解し、アミンとカップリングしてよい。代替として、エステルまたは酸を、アルコールに還元するか、またはケトンもしくはアルデヒドに変換してよい。そのような基は、それら自体がさらなる修飾を受けることができる。例えば、アルコール中間体はアルキル化されてアルキルオキシまたはベンジルオキシ基を提供し得る。アルコールは脱離基(例えば、メシレート、トシレート、ハロゲン化物)に変換されてもよく、これを、アミン、チオール、アルコキシド、フェノキシド等の求核試薬によって置きかえるか、または光延もしくは他の反応に供して、設置され得る基の多様性を大幅に拡大することができる。同様に、ケトンまたはアルデヒドを、求核付加反応、還元的アルキル化等に供してよい。
縮合ラクタムの形成への追加のルートは、方法HおよびJにおいて提供される。各場合において、適切な長さのマスクされたアルキルアミノ基が、アリール環上のカルボキシレートエステルに対してオルトである炭素原子上に設置される。アミンおよびエステル基の脱保護は、分子内環化を起こさせて、縮合ラクタムを提供する。同様に、方法Uにおいて、5員環ラクタムは、好適なアミノメチル置換ピリジン−2(1H)−オンによる2−(ブロモメチル)−ベンゾエートエステルのN−アルキル化、続いてラクタム化によって形成される。方法Vにおいて、ラクタム環は、2−シアノメチル−ベンゾエートエステルの還元によって生成されて、2−アミノメチル−ベンゾエートエステルを提供し、これが同様にラクタム化を受ける。
様々な合成ルートが、例えば炭素−酸素または炭素−窒素結合の形成を包含するベンゾオキサゼピン化合物の調製のために提供される。方法Kにおいて、分子内光延環化は、フェノール性酸素と活性化アルコール脱離基との間に結合を設置することにより、オキサゼピン環を形成するために使用される。方法LおよびMにおいて、ラクタムアミド結合は、誘導体化アミンと活性化安息香酸との反応によって形成される。方法NおよびQにおいて、オキサゼピン環は、N−ヒドロキシエチルフルオロベンズアミド中間体の塩基触媒環化によって形成される。方法Oは、ベンゾエートへの第二級アミンのルイス酸触媒ラクタム化を伴うまた別のルートを提供する。方法Rにおいて、オキサゼピン環は、オルトカルボキシレートを担持する2−アミノエトキシ置換芳香族の塩基触媒ラクタム化によって形成される。そのような化合物は、例えば、鈴木カップリング(方法P)によって、または本明細書において既に記述されている官能基操作と類似的に、さらに官能化され得る。
いくつかの方法において、好適なラクタム中間体は容易に入手可能であり、適切な置換基を設置するように修飾され得る(例えば、方法S、TおよびW)。特に、ラクタムの窒素原子は、2−ベンジルオキシ−3−クロロメチル−4,6−ジメチル−ピリジン等の好適に保護されたピリジン−2(1H)−オンを用いるN−アルキル化によって修飾され得、これを脱保護して、置換ピリジン−2(1H)−オンを提供することができる。
これらおよび他の方法を、本明細書で提供されている実施例の調製において例示する。例えば、ラクタム環の形成、縮合ラクタムまたはその前駆体上における種々の置換基の設置または操作、およびピリジノン部分の設置を包含する、出発材料の選択および特定のステップの順序は、好適な合成戦略の選択によって変動し得ることが、当業者には理解されるであろう。
合成例を、実施例全体にわたってならびに以下の表1および2に提供する。本発明の例示的な化合物について、WT EZH2および突然変異体Y641N EZH2のEZH2 IC50値(μM)を、表3に提供する。
下記の略語を実施例全体にわたって使用する:「Ac」はアセチルを意味し、「AcO」または「OAc」はアセトキシを意味し、「Ac2O」は無水酢酸を意味し、「ACN」または「MeCN」はアセトニトリルを意味し、「AIBN」はアゾビスイソブチロニトリルを意味し、「BOC」、「Boc」または「boc」はN−tert−ブトキシカルボニルを意味し、「Bn」はベンジルを意味し、「BPO」は過酸化ジベンゾイルを意味し、「Bu」はブチルを意味し、「iBu」はイソブチルを意味し、「sBu」はsec−ブチルを意味し、「tBu」はtert−ブチルを意味し、「tBuOK」または「KOtBu」はカリウムtert−ブトキシドを意味し、「CDI」はカルボニルジイミダゾールを意味し、「DCM」(CH2Cl2)は塩化メチレンを意味し、「DEAD」はアゾジカルボン酸ジエチルを意味し、「DIAD」はアゾジカルボン酸ジイソプロピルを意味し、「DIPEA」または「DIEA」はジイソプロピルエチルアミンを意味し、「DBU」は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを意味し、「DIBAL−H」は水素化ジイソブチルアルミニウムを意味し、「DMA」はN,N−ジメチルアセトアミドを意味し、「DMAP」は4−ジメチルアミノピリジンを意味し、「DME」はジメトキシエタンを意味し、「DMF」はN−N−ジメチルホルムアミドを意味し、「DMS」はジメチルスルフィドを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、「dppf」は(ジフェニルホスフィノ)フェロセンを意味し、「DPPP」は1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンを意味し、「Et」はエチルを意味し、「EtOAc」は酢酸エチルを意味し、「EtOH」はエタノールを意味し、「HATU」は2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを意味し、「AcOH」または「HOAc」は酢酸を意味し、「i−Pr」または「iPr」はイソプロピルを意味し、「IPA」はイソプロピルアルコールを意味し、「KHMDS」はカリウムヘキサメチルジシラジド(カリウムビス(トリメチルシリル)アミド)を意味し、「LiHMDS」はリチウムヘキサメチルジシラジド(リチウムビス(トリメチルシリル)アミド)を意味し、「mCPBA」はメタ−クロロペルオキシ−安息香酸を意味し、「Me」はメチルを意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「Ms」はメタンスルホネート(一般に「メシレート」と呼ばれる)を意味し、「MTBE」はメチルt−ブチルエーテルを意味し、「NBS」はN−ブロモスクシンイミドを意味し、「NCS」はN−クロロスクシンイミドを意味し、「NIS」はN−ヨードスクシンイミドを意味し、「NMM」はN−メチルモルホリンを意味し、「NMP」は1−メチル2−ピロリジノンを意味し、「Ph」はフェニルを意味し、「RuPhos」は2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニルを意味し、「セレクトフルオル」はクロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロ−ボレート)を意味し、「TEA」はトリエチルアミンを意味し、「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味し、「Tf」はトリフルオロメタンスルホネート(一般に「トリフレート」と呼ばれる)を意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「TMS」はトリメチルシリルを意味し、「TMSA」はトリメチルシリルアジドを意味し、「TsCl」はトルエンスルホニルクロリド(一般に「トシレート」と呼ばれる)を意味し、「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィーを意味し、「TLC」は薄層クロマトグラフィーを意味し、「Rf」は保持画分を意味し、「約」はおよそを意味し、「rt」は室温を意味し、「h」は時間を意味し、「min」は分を意味し、「eq.」は当量を意味する。
合成中間体の調製
化合物F:メチル8−クロロ−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボキシレート
3,5−ジブロモ−4−メチル−フェノール(11.2g、42.1mmol)、2−ヨードプロパン(8.50mL、85.0mmol)、炭酸カリウム(17.5g、126mmol)および無水DMF(100mL)の混合物を、80℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を、エーテル(300mL)と水(300mL)とに分配した。有機相を分離し、ブライン(2×300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1,3−ジブロモ−5−イソプロポキシ−2−メチル−ベンゼン(化合物A、12.8g、99%収率)を油として得た。
500mLのParrボンベ内、MeOH(250mL)中の1,3−ジブロモ−5−イソプロポキシ−2−メチル−ベンゼン(化合物A、12.8g、41.6mmol)の溶液に、KOAc(20.0g、204mmol)、DPPP(1.25g、3.03mmol)およびPd(OAc)2(532mg、2.38mmol)を添加した。ボンベを密閉し、窒素(3×)およびCO(4×)でパージし、CO(160psi)を充填し、100℃で加熱した。加熱時、内圧は190〜200psiに上昇した。100℃で終夜加熱した後、反応混合物を室温まで冷却させた。容器に通気し、窒素(2×)でパージした。沈殿物をCELITE(登録商標)のパッドに通して濾過し、MeOHで洗浄した。真空下で濃縮した後、得られた残留物を、酢酸エチル(300mL)と水(300mL)とに分配した。有機相を分離し、ブライン(1×300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、5−イソプロポキシ−2−メチル−イソフタル酸ジメチルエステル(化合物B、10.9g、99%収率)を油として得た。
CCl4(250mL)中の5−イソプロポキシ−2−メチル−イソフタル酸ジメチルエステル(化合物B、14.5g、54.5mmol)の溶液に、NBS(11.2g、60.0mmol)を添加した。混合物を85℃で5分間撹拌した後、AIBN(2.69g、16.4mmol)を添加した。得られた反応混合物を85℃で1時間撹拌した。反応混合物を氷浴中で冷やし、沈殿物を濾過し、廃棄した。得られた濾液を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜40%、EtOAc/ヘプタン)によって精製して、2−ブロモメチル−5−イソプロポキシ−イソフタル酸ジメチルエステル(化合物C、17.5g、93%収率)を透明油として得、これを静置すると凝固した。
DMSO(200mL)中の2−ブロモメチル−5−イソプロポキシ−イソフタル酸ジメチルエステル(化合物C、17.4g、50.5mmol)の溶液に、H2O(20mL)中のNaCN(3.71g、75.7mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(500mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(1×300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜40%、EtOAc/ヘプタン)によって精製して、ジメチル2−(シアノメチル)−5−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,3−ジカルボキシレート(化合物D、12.8g、87%収率)を透明油として得、これを静置すると凝固した。
ジメチル2−(シアノメチル)−5−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,3−ジカルボキシレート(化合物D、1.04g、3.57mmol)および塩化コバルト(II)六水和物(2.56g、10.7mmol)をMeOH(60mL)に溶解し、氷浴中で冷却した。NaBH4(853mg、21.4mmol)を小分けにして添加し、反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。反応混合物に、NH4Cl(飽和水溶液、25mL)、H2O(25mL)およびEtOAc(50mL)を添加した。溶液を室温で終夜放置させた。残留固体を濾過し、水層をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜60%、EtOAc/ヘプタン)によって精製して、メチル1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボキシレート(化合物E、644mg、69%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 1.35 (s, 3 H) 1.36 (s, 3 H) 3.35 (t,
J=6.57 Hz, 2 H) 3.52 (td, J=6.57, 3.03 Hz, 2 H) 3.91 (s, 3 H) 4.61 - 4.72 (m, 1
H) 5.91 (br. s., 1 H) 7.62 (d, J=3.03 Hz, 1 H) 7.83 (d, J=3.03 Hz, 1 H); MS
264.1 [M+H].
AcOH(5mL)中のメチル1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボキシレート(化合物E、400mg、1.52mmol)の溶液に、NCS(416mg、3.04mmol)を添加した。反応混合物を100℃で終夜撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をH2OおよびNaHCO3(飽和水溶液)で希釈した。水層をEtOAcで抽出し、有機層をカラムクロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、表題化合物(化合物F、180mg、40%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 1.40 (s, 3 H) 1.42 (s, 3 H) 3.27 -
3.36 (m, 2 H) 3.37 - 3.47 (m, 2 H) 3.88 - 3.95 (m, 3 H) 4.62 (dt, J=12.07, 6.13
Hz, 1 H) 6.06 (br. s., 1 H) 7.61 (s, 1 H); MS 298.0 [M+H].
化合物K:2−(ベンジルオキシ)−4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−(クロロメチル)−6−メチルピリジン
THF(6mL)中のtert−ブチル(ジメチル)(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)シラン(1.70g、10mmol)の−40℃溶液に、iPrMgCl・LiCl(8.46mL、11mmol)を、内部温度を−20℃未満に保ちながら滴下添加した。THF(4mL)中のN−メトキシ−N−メチルアセトアミド(1.13g、11.0mmol)の溶液を−10℃に冷却し、カニューレによってアルキン溶液をワインレブアミド溶液に添加した。反応混合物を−10℃で10分間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Clおよび氷の混合物に注ぎ入れた。水層をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Mg
2SO
4で乾燥させ、濾過し、次いで、真空下で濃縮して、5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ペンタ−3−イン−2−オン(化合物G、1.5g、64%)を油として得た。
DMSO(48mL)中の2−シアノアセトアミド(1.74g、20.7mmol)およびtBuOK(2.32g、20.7mmol)の0℃溶液に、5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ペンタ−3−イン−2−オン(化合物G、4.4g、21.0mmol)を滴下添加した。反応混合物は鮮やかな橙色になった。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、NH4Cl(飽和水溶液)でクエンチし、水で希釈して、固体を凝結させた。固体を濾過によって収集し、真空下で乾燥させて、4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(化合物H、5.0g、86%)を黄褐色固体として得た。
トルエン(79mL)中の、4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(化合物H、6.6g、24mmol)、Ag2O(6.3g、27mmol)および塩化ベンジル(4.1g、33mmol)の混合物を、100℃で21時間加熱した。反応混合物をCELITE(登録商標)に通して濾過し、次いで、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜30%、EtOAc/ヘプタン)によって精製して、2−(ベンジルオキシ)−4−({[tert−ブチル(ジメチル)−シリル]オキシ}メチル)−6−メチルピリジン−3−カルボニトリル(化合物I、6.5g、74%)を黄褐色固体として得た。
MeOH(5mL)中の2−(ベンジルオキシ)−4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−6−メチルピリジン−3−カルボニトリル(化合物I、1.0g、2.8mmol)の0℃溶液に、NaBH4(81mg、2.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌させた。反応混合物を真空下で濃縮して、[2−(ベンジルオキシ)−4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−6−メチルピリジン−3−イル]メタノール(化合物J、147mg、14%)を固体として得た。
DCM(2mL)中のNCS(70.2mg、0.515mmol)の0℃溶液に、DMS(34.9mg、0.562mmol)を添加した。反応混合物を−40℃に冷却し、次いで、DCM(1mL)中の[2−(ベンジルオキシ)−4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−6−メチルピリジン−3−イル]メタノール(化合物J、175mg、0.468mmol)の溶液を、内部温度を−30℃未満に保ちながら、滴下添加した。添加完了時に、反応混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。反応混合物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、次いで、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、表題化合物(化合物K、120mg、65%)を油として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 7.50 (d, J=7.3 Hz, 2H), 7.44 - 7.29
(m, 3H), 6.94 (s, 1H), 5.46 (s, 2H), 4.83 (s, 2H), 4.70 (s, 2H), 2.47 (s, 3H),
0.97 (s, 9H), 0.14 (s, 6H); MS 392 [M+H].
化合物P:8−クロロ−6−フルオロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
スルホラン(6.0mL)中の4−フルオロ−3−メトキシ安息香酸(1.30g、7.64mmol)およびTEA(1.25mL、8.97mmol)の溶液を、HATU(3.25g、8.55mmol)で処理した。10分後、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(0.925mL、8.58mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、反応混合物を濃H
2SO
4(15mL)で処理し、60℃で2日間撹拌した。反応混合物を氷上に注ぎ、10M NaOH(約55mL)でpH約4にした。沈殿物を濾過によって収集し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、6−フルオロ−7−メトキシイソキノリン−1(2H)−オン(化合物L、1.32g、89%)を白色粉末として得た。
EtOH(20mL)中の6−フルオロ−7−メトキシイソキノリン−1(2H)−オン(化合物L、0.531g、2.75mmol)および10%Pd/Cの懸濁液を、H2のブランケット(バルーン)下、室温で2日間激しく撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、6−フルオロ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(化合物M、430mg、80%)を白色粉末として得た。
DCM(15mL)中の6−フルオロ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(化合物M、0.428g、2.19mmol)の0℃溶液に、三臭化ホウ素(DCM中1.0M、6.00mL、6.00mmol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌し、次いで、反応混合物を室温に加温させた。4時間撹拌した後、水(25mL)およびEtOAc(100mL)を添加し、混合物を激しく撹拌した。層を分離し、有機層を濾過し、真空下で濃縮して、6−フルオロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(化合物N、355mg、89%)を得た。
DMF(1mL)中の6−フルオロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(化合物N、0.110g、0.607mmol)の溶液に、n−クロロスクシンイミド(0.0780g、0.584mmol)を添加した。反応物を室温で6時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、溶液をDCM(×3)で抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮して、8−クロロ−6−フルオロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(化合物O、131mg、100%)を透明油として得た。
DMF(3.0mL)中の8−クロロ−6−フルオロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(化合物O、131mg、0.607mmol)の溶液に、炭酸セシウム(0.210g、0.645mmol)およびヨウ化イソ−プロピル(0.0850mL、0.850mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水(2×)およびブラインで洗浄した。有機層を真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(40〜100%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、表題化合物(化合物P、62mg、40%)を白色固体として得た。MS 258 [M+H].
化合物R:8−クロロ−4,4−ジフルオロ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
アセトニトリル(25mL)中の化合物−a(0.451g、2.15mmol)の溶液に、水(0.30mL)および1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジテトラフルオロボレート(0.831g、2.35mmol)を添加した。反応物を室温で72時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルに注ぎ入れ、1:1 水/ブライン、次いでブラインで洗浄した。酢酸エチル層を濃縮し、得られた薄黄色粉末(化合物−b)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、メチルスルホン酸(0.90mL、14mmol)で処理した。室温で3時間後、反応物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。ジクロロメタン層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物−c(0.269g、56%)を淡橙色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.89 (br. s.,
1H), 7.62 (s, 2H), 7.15 (t, J=5.68 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H); MS 228 [M + H]
+.
アセトニトリル(15mL)中の8−クロロ−4−フルオロ−7−メトキシイソキノリン−1(2H)−オン(化合物−c、0.267g、1.17mmol)の溶液に、水(1.0mL)および1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジテトラフルオロボレート(0.505g、1.43mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗残留物を酢酸エチルに溶解し、1:1 水/ブライン、次いでブラインで洗浄した。酢酸エチル層を濃縮して、8−クロロ−4,4−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロ−イソ−キノリン−1(2H)−オン(化合物Q、309mg、99%)を固体として得た。固体をDCM(12.0mL)に溶解し、トリエチルシラン(1.00mL、6.26mmol)およびメチルスルホン酸(0.300mL、4.26mmol)で処理した。室温で8時間後、反応混合物を固体からデカントして除き、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲル(Biotage SNAP Ultra、10g、ヘプタン中40〜90%酢酸エチルの勾配)上で精製して、化合物R(0.038g、13%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.52 (br. s.,
1H), 7.67 (d, J=8.59 Hz, 1H), 7.48 (d, J=8.84 Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.81 (dt,
J=3.54, 12.25 Hz, 2H); MS 248 [M + H]+.
化合物V:3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン
ナトリウム(23g、0.99mol)を乾燥MeOH(800mL)に小分けにして添加した。添加の後、混合物を、ナトリウムがほとんど溶解するまで1時間撹拌した。反応混合物に、2−クロロ−4,6−ジメチルピリジン−3−カルボニトリル(110g、0.66mol)を添加した。得られた混合物を70℃で加熱し、4時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1)によって精製して、2−メトキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−カルボニトリル(化合物S、103g、100%)を白色固体として得た。
LiAlH4(48.0g、1.27mol)をMTBE(600mL)に室温で小分けにして添加した。懸濁液に、MTBE/THF(1:1、600mL)中の2−メトキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−カルボニトリル(化合物S、103g、0.636mol)を小分けにして添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、水(75mL)でクエンチした。沈殿物を濾過によって収集し、固体をTHF(3×100mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メタンアミン(化合物T)を得、これを次のステップにおいて直接使用した。
THF(500mL)中の1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メタンアミン(化合物T)の溶液に、Boc2O(138.1g、0.636mol)を小分けにして添加した。添加の後、反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1)によって精製して、tert−ブチル[(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル]カルバメート(化合物U、140g、2ステップを介して83%)を白色固体として得た。
6N HCl(500mL)中のtert−ブチル[(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル]カルバメート(化合物U、140g、0.52mol)の溶液を、100℃で加熱し、6時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をEtOHで再結晶させて、表題化合物(化合物V、77g、55%)を塩酸塩として得た。1H NMR (400 MHz, D2O) δ 6.31 (s, 1H), 4.11 (s, 2H), 2.31-2.30 (s, 6H); MS 175.1 [M+Na].
化合物Z:2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン
トルエン(800mL)中の2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−カルボニトリル(85.0g、0.574mol)および塩化ベンジル(87.0g、0.688mol)の溶液に、Ag
2O(146g、0.631mol)を添加した。反応混合物を110℃で終夜撹拌した。反応混合物をCELITE(登録商標)に通して濾過し、固体をCH
2Cl
2で洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc)によって精製して、2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−カルボニトリル(化合物W、89g、65%)を白色固体として得た。
44.5g×2バッチ:CH2Cl2(500mL)中の2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−カルボニトリル(化合物W、44.5g、187mmol)の撹拌溶液に、DIBAL−H(224mL、224mmol、トルエン中1M)を0〜5℃で滴下添加した。反応混合物を室温に加温させ、追加で3時間撹拌した。混合物を1N HCl(200mL)でクエンチし、30分間激しく撹拌した。反応混合物を4N NaOH(20mL)で中和し、二相混合物を濾過し、CH2Cl2(500mL)で洗浄した。水層をCH2Cl2(200mL)で抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc)によって精製して、2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−カルバルデヒド(化合物X、70g、78%)を黄色固体として得た。
35g×2バッチ:CH3OH(1000mL)中の2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−カルバルデヒド(化合物X、35.0g、145mmol)の0℃溶液に、NaBH4(6.60g、174mmol)を小分けにして添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をNaHCO3(飽和水溶液)で希釈した。発泡が停止した後、水溶液をEtOAc(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc)によって精製して、[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メタノール(化合物Y、43g、61%)を無色油として得た。
21.5g×2バッチ:無水CH2Cl2(400mL)中の[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メタノール(化合物Y、21.5g、88.5mmol)の溶液に、SOCl2(16.0g、133mmol)を、N2下、−40℃で添加した。混合物を−40℃で30分間撹拌した。反応混合物を氷水(300mL)に注ぎ入れ、NaHCO3(固体)でpH7〜8に調整した。混合物を分離し、水層をCH2Cl2(300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、100:1)によって精製して、表題化合物(化合物Z、27.5g、60%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.51-7.49 (d, 2H), 7.41-7.37 (t, 2H),
7.34-7.30 (t, 1H), 6.62 (s, 1H), 5.45 (s, 2H), 4.73 (s, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.37
(s, 3H). MS 261.9 [M + H].
化合物EE:2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4−エチル−6−メチルピリジン
DMSO(20mL)およびカリウムtert−ブトキシド(1.18g、10.5mmol)中の2−シアノ−アセトアミド(841mg、10.0mmol)の溶液を、23℃で30分間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、次いで、ペンタ−3−イン−2−オン(1.1mL、10mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(3mL)でクエンチし、次いで、水(10mL)で希釈して、固体を凝結させた。懸濁液を濾過し、固体を真空下で乾燥させて、4−エチル−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(化合物AA、1.2g、71%)を白色固体として得た。
無水トルエン(22.7mL)中の、4−エチル−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(化合物AA、1.1g、6.8mmol)、(クロロメチル)ベンゼン(1.1mL、9.4mmol、1.4当量)および酸化銀(I)(1.8g、7.7mmol)の混合物を、110℃で17時間加熱した。反応混合物を23℃に冷却し、次いで、CELITE(登録商標)に通して濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc)によって精製して、2−(ベンジルオキシ)−4−エチル−6−メチルピリジン−3−カルボニトリル(化合物BB、1.42g、83%)を無色油として得た。
ジクロロメタン(9mL)中の2−(ベンジルオキシ)−4−エチル−6−メチルピリジン−3−カルボニトリル(化合物BB、0.687g、2.72mmol)の−5℃溶液に、ジクロロメタン中1M水素化ジイソブチルアルミニウム(3mL、3mmol)を添加した。3時間後、反応混合物を1M塩酸水溶液(3mL)でクエンチし、次いで、15分間撹拌した。ロッシェル塩の2M水溶液(3mL)を添加し、次いで、得られた混合物をCELITE(登録商標)に通して濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(40mL)で抽出し、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc)によって精製して、2−(ベンジルオキシ)−4−エチル−6−メチルピリジン−3−カルバルデヒド(化合物CC、323mg、46%)を無色油として得た。
メタノール(4.27mL)中の2−(ベンジルオキシ)−4−エチル−6−メチルピリジン−3−カルバルデヒド(化合物CC、323mg、1.28mmol)の0℃溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(54mg、1.41mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を真空下で濃縮し、次いで、酢酸エチル(20mL)および水(10mL)で希釈した。有機層をブライン(5mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc)によって精製して、[2−(ベンジルオキシ)−4−エチル−6−メチルピリジン−3−イル]メタノール(化合物DD、280mg、85%収率)を無色油として得た。
ジクロロメタン(2.47mL)中のN−クロロスクシンイミド(81.5mg、0.598mmol)の0℃溶液に、硫化ジメチル(48ul、0.653mmol)を添加した。次いで、反応混合物を−20℃に冷却し、ジクロロメタン(1mL)中の[2−(ベンジルオキシ)−4−エチル−6−メチルピリジン−3−イル]メタノール(化合物DD、140mg、0.554mmol)の溶液を滴下添加した。2時間後、反応混合物をブライン(5mL)に注ぎ入れ、次いで、ジクロロメタン(10mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc)によって精製して、表題化合物(化合物EE、35mg、23%収率)を無色油として得た。1H NMR (クロロホルム-d)
δ 7.52 (d, J=7.3 Hz, 2H), 7.29-7.44 (m, 3H), 6.65 (s,
1H), 5.46 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 2.72 (q, J=7.6 Hz, 2H), 2.44 (s, 3H), 1.28 (t,
J=7.6 Hz, 3H).
化合物HH:メチル3−ブロモ−2−メチル−6−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エトキシ]ベンゾエート
DMF(20mL)中の3−ブロモ−2−メチル安息香酸(2.98g、13.9mmol)の溶液を、炭酸セシウム(4.56g、13.9mmol)およびヨードメタン(0.900mL、14.4mmol)で処理した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶液を酢酸エチルに注ぎ入れ、水(3×)およびブラインで洗浄した。酢酸エチル層を真空下で濃縮して、メチル3−ブロモ−2−メチルベンゾエート(化合物FF、2.70g、85%収率)を透明油として得た。
密封管中、トリフルオロ酢酸(50mL)およびトリフルオロ酢酸無水物(20mL)中のメチル3−ブロモ−2−メチルベンゾエート(化合物FF、2.40g、10.5mmol)の溶液を、過硫酸カリウム(3.12g、11.5mmol)およびジクロロ(p−シメン)ルテニウム(II)二量体(0.170g、0.278mmol)で処理した。反応混合物を85℃で終夜加熱した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をジクロロメタンおよび水に溶かした。水相をK3PO4(飽和水溶液)でpH約5にした。層を分離し、有機層をカラムクロマトグラフィー(0〜30%酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、メチル3−ブロモ−6−ヒドロキシ−2−メチルベンゾエート(化合物GG、1.94g、75%)を透明油として得た。
DMF(25mL)中のメチル3−ブロモ−6−ヒドロキシ−2−メチルベンゾエート(化合物GG、1.94g、7.90mmol)の溶液を、炭酸セシウム(3.45g、10.0mmol)、次いで2−(2−ブロモエトキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(2.06g、9.84mmol)で処理した。反応混合物を55℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、水(2×)およびブラインで洗浄した。有機層を真空下で濃縮して、褐色油を得、これをカラムクロマトグラフィー(0〜25%、酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、表題化合物(化合物HH、2.11g、67%収率)を透明油として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.50 (d, J=8.80 Hz, 1H), 6.72 (d,
J=8.80 Hz, 1H), 4.68 (t, J=3.36 Hz, 1H), 4.13-4.18 (m, 2H), 4.00 (td, J=4.77,
11.37 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.86 (ddd, J=3.06, 8.59, 11.34 Hz, 1H), 3.74-3.80
(m, 1H), 3.49-3.56 (m, 1H), 2.32 (s, 3H), 1.78-1.89 (m, 1H), 1.67-1.77 (m, 1H),
1.58-1.66 (m, 2H), 1.49-1.55 (m, 2H).
化合物LL:tert−ブチル((2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメート
2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルニコチノニトリル(5.3g、36mmol)、塩化ベンジル(5.7mL、45mmol)、酸化銀(I)(9.2g、40mmol)およびトルエン(50mL)の混合物を、密封管中、110℃で20時間加熱した。混合物を室温に冷却し、固体を濾過し、ジクロロメタンですすいだ。濾液を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルニコチノニトリル(化合物II、8.1g、94%収率)を白色固体として得た。
ジクロロメタン(100mL)中の2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルニコチノニトリル(化合物II、8.1g、34mmol)の冷却(0℃)溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム溶液(ジクロロメタン中1M、41mL、41mmol)を滴下添加した。得られた混合物を室温にゆっくり加温し、終夜撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、次いで、1N塩酸(75mL)の滴下添加によって慎重にクエンチした。溶液を4N水酸化ナトリウムで中和し、次いでジクロロメタン(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルニコチンアルデヒド(化合物JJ、6.4g、78%収率)を橙色の油として得た。
メタノール(100mL)中の2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルニコチンアルデヒド(化合物JJ、6.4g、27mmol)の懸濁液に、2−アミノエタノール(8.34mL、133mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで0℃に冷却した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(4.9g、66mmol)を一度に添加し、反応物を室温にゆっくり加温し、終夜撹拌した。メタノールを真空下で除去し、次いで、残留物を水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc)によって精製して、2−(((2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)アミノ)−エタノール(化合物KK、4.2g、55%収率)を淡黄色固体として得た。
ジクロロメタン(100mL)中の2−(((2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)アミノ)エタノール(化合物KK、3.0g、10mmol)の懸濁液に、トリエチルアミン(4.4mL、32mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(2.8g、13mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いで水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(化合物LL、4g、98%収率)を透明油として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.45 (2 H, d, J=7.07 Hz), 7.32 - 7.39 (2 H, m), 7.25 - 7.32
(1 H, m), 6.71 (1 H, s), 5.34 (2 H, s), 4.53 (1 H, br. s.), 4.47 (2 H, s), 3.23
- 3.30 (2 H, m), 2.92 - 3.06 (2 H, m), 2.33 (3 H, s), 2.23 (3 H, s), 1.36 (9 H,
br. s.); MS 387 [M + H].
化合物PP:メチル6−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゾエート
DMF(40mL)中の3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸(6.00g、40.0mmol)の溶液に、K
2CO
3(11.4g、82.8mmol)および2−ヨードプロパン(8.28g、82.8mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで70℃で3時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、次いでCELITE(登録商標)に通して濾過した。濾液を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、デカントし、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜30%、EtOAc/ヘプタン)によって精製して、プロパン−2−イル2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゾエート(化合物MM、4.0g、40%)を無色油として得た。
THF(40mL)中のプロパン−2−イル2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゾエート(化合物MM、3.97g、16.8mmol)の溶液に、2N NaOH(25.2mL、50.4mmol)を添加した。反応混合物は薄黄色になり、65℃で3日間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いで真空下で濃縮した。残留物を10%HCl(水溶液)で酸性化し、次いでEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、次いで真空下で濃縮して、2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)安息香酸(化合物NN、4.0g、100%)を油として得た。
AcOH(5mL)中の2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)安息香酸(化合物NN、1.08g、5.56mmol)の溶液に、Br2(888mg、5.56mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、油を得た。粗製油をMeOH(20mL)に溶解し、次いでH2SO4を添加し、得られた混合物を65℃で2時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をEtOAcに溶解した。有機層を水およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、6−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)安息香酸(化合物OO、1.3g、86%)を油として得、これを静置すると凝固して黄褐色固体になった。
DCM(5mL)中の6−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)安息香酸(化合物OO、1.30g、4.80mmol)の0℃溶液に、塩化オキサリル(810mg、6.19mmol)、続いてDMF(10mL)を添加した。反応混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残留物をMeOH(15mL)に溶解し、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をEtOAcに溶解した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜50%、EtOAc/ヘプタン)によって精製して、表題化合物(化合物PP、894mg、65%)を琥珀色の油として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 1.33 (d, J=6.11 Hz, 6 H) 2.16 (s, 3 H)
3.95 (s, 3 H) 4.50 (dt, J=12.04, 6.08 Hz, 1 H) 6.75 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.31
(d, J=8.80 Hz, 1 H); MS 287 [M + H].
化合物QQ:3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチル安息香酸
濃H
2SO
4(40mL)中の2−フルオロ−6−メチル−安息香酸(1.48g、9.60mmol)の0℃溶液に、NBS(1.79g、10.1mmol)を添加した。混合物を0℃で3時間撹拌した。反応混合物を氷水(200mL)に注ぎ入れ、エーテル(2×200mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物(化合物QQ、2.15g、96%収率)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.64 (dd, J=8.84, 5.31 Hz, 1 H), 6.92
(t, J=8.84 Hz, 1 H), 2.54 (s, 3 H); MS 231.0 [M+H].
一般的な方法および代表的な実施例
方法A
(実施例1)
8−クロロ−7−(ジフルオロメトキシ)−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
MeOH(200mL)中の6−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(15.0g、93.0mmol)およびEt
3N(28.2g、279mmol)の撹拌懸濁液に、NH
2OH.HCl(12.8g、186mmol)を室温で添加した。添加の後、得られた溶液を室温で24時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物にEtOAc(300mL)を添加した。溶液を、水(2×150mL)、ブライン(150mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、(1E)−N−ヒドロキシ−6−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イミン(1a、17g、100%超)を白色固体として得た。
乾燥DCM(200mL)中の、(1E)−N−ヒドロキシ−6−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イミン(1a、28.0g、158mmol)、DMAP(1.93g、15.8mmol)およびEt3N(63.8g、632mmol)の溶液に、MsCl(27.5g、239mmol)を0℃で滴下添加した。添加の後、得られた溶液を室温で14時間撹拌した。反応混合物を、水(150mL)、飽和NH4Cl(130mL)およびブライン(130mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:1)によって精製して、(1E)−6−メトキシ−N−[(メチルスルホニル)オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イミン(1b、27g、67%)を黄色固体として得た。
乾燥DCM(200mL)中の、(1E)−6−メトキシ−N−[(メチルスルホニル)オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イミン(1b、27g、106mmol)、BF3/MeOH(MeOH中14%、16.8g、170mmol)およびTiCl4(32.3g、170mmol)の撹拌懸濁液に、MsCl(20.9g、183mmol)を0℃で滴下添加した。添加の後、得られた溶液を室温で14時間撹拌した。反応混合物にDCM(200mL)を添加し、溶液を飽和NaHCO3でpH約7になるまで洗浄した。有機層をブライン(150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)によって精製して、7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1c、22g、100%)を灰色固体として得た。
濃H2SO4(120mL)中の7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1c、13.0g、73.9mmol)の混合物に、NCS(10.4g、77.6mmol)を0℃で小分けにして添加した。反応混合物を室温に加温し、終夜撹拌した。反応混合物を氷水(200mL)上に注いだ。溶液をNa2CO3(固体)でpH8に塩基性化した。反応混合物をEtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:1)によって精製して、8−クロロ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1d、7.8g、50%)を黄色固体として得た。
乾燥CH2Cl2(120mL)中の8−クロロ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1d、7.8g、3.7mmol)の0℃溶液に、BBr3(11mL、111mmol)を滴下添加した。添加の後、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物にH2O(200mL)を滴下添加した。混合物をEtOAc(8×200mL)で抽出し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物に、EtOAc(20mL)および石油エーテル(40mL)を添加した。混合物を濾過し、固体を真空下で乾燥させて、8−クロロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1e、6.6g、91%)を褐色固体として得た。
ピリジン(100mL)中の8−クロロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1e、5.6g、28mmol)およびジエチルカルバミン酸クロリド(4.3g、31mmol)の混合物を、100℃で5時間撹拌した。反応混合物にH2O(300mL)を添加した。混合物をEtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を1N HCl(2×300mL)およびブライン(300mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc)によって精製して、8−クロロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルジエチルカルバメート(1f、7.6g、90%)を褐色油として得た。
乾燥DMF(20mL)中のNaH(2.2g、54mmol、油中60%)の懸濁液に、乾燥DMF(40mL)中の8−クロロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルジエチルカルバメート(1f、8.0g、27mmol)の溶液を、N2下、0℃で滴下添加した。混合物を0℃で15分間撹拌した。2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、8.5g、32.4mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物にH2O(200mL)を慎重に滴下添加した。混合物をEtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(4×200mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、3:1)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルジエチルカルバメート(1g、14g、99%)を黄色油として得た。
EtOH(200mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルジエチルカルバメート(1g、14.0g、26.8mmol)およびNaOH(10.7g、268mmol)の混合物を、終夜還流させた。反応混合物を真空下で濃縮した。反応混合物にH2O(200mL)を添加し、溶液を1N HClでpH3に酸性化した。反応混合物をEtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物に、EtOAc(20mL)および石油エーテル(100mL)を添加した。混合物を濾過し、固体を真空下で乾燥させて、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1h、9.8g、87%)をオフホワイトの固体として得た。
CH3CN/H2O(10mL/1mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1h、0.1g、0.237mmol)およびKOH(0.265g、4.74mmol)の溶液に、ジエチル[ブロモ(ジフルオロ)メチル]ホスホネート(0.126g、0.474mmol)を、N2雰囲気下、−78℃で添加した。得られた混合物を室温に加温させ、30分間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL)およびH2O(5mL)で希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAc(2×10mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(石油エーテル/EtOAc、4:1)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−7−(ジフルオロメトキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1i、0.08g、72%)を黄色油として取得した。
CH2Cl2(10mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−7−(ジフルオロメトキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1i、0.08g、0.169mmol)の溶液に、TFA(10mL)を室温で添加した。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮して残留物を得、これをCH2Cl2(20mL)に溶解し、次いで、飽和NaHCO3(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(EtOAc)によって精製して、表題化合物(実施例1、43.1mg、67%)を白色固体として取得した。1H NMR (400 MHz, メタノ−ル-d4) δ 7.36-7.34 (m, 1H), 7.24-7.22 (m, 1H),
7.00-6.63 (m, 1H), 6.11 (s, 1H), 4.76 (s, 2H), 3.51-3.48 (m, 2H), 2.90-2.87 (m,
2H), 2.29 (s, 3H), 2.25 (s, 3H); MS 382.9 [M +1].
方法B
(実施例53)
2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−カルボニトリル
濃H
2SO
4(40mL)中の7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(53a、1.7g、9.6mmol)の混合物に、NIS(2.4g、11mmol)を0℃で小分けにして添加した。混合物を室温で14時間撹拌した。混合物を0℃に冷やし、NaOH水溶液でpH8に塩基性化した。混合物をEtOAc(5×60mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×60mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:1)によって精製して、8−ヨード−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(53b、2.1g、79%)を黄色固体として得た。
無水DMF(30mL)中の8−ヨード−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(53b、2.08mg、5.22mmol)の溶液に、NaH(420mg、10.4mmol、油中60%)を、N2雰囲気下、0℃で30分間添加した。2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、1.89g、7.83mmol)を混合物に添加した。得られた混合物を室温で14時間撹拌した。混合物をH2O(60mL)でクエンチし、EtOAc(4×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−ヨード−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(53c、2.5g、91%)を黄色固体として得た。
NMP(8mL、乾燥)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−ヨード−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(53c、300mg、0.568mmol)の溶液に、CuCN(152mg、1.705mmol)を室温で添加した。得られた混合物を190℃で3時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、H2O(20mL)を混合物に添加した。混合物をEtOAc(5×20mL)で希釈した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して残留物を得、これをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、3:1)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−7−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボニトリル(53d、約0.568mmol、100%)を黄色固体として取得した。
CH2Cl2(25mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−7−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボニトリル(53d、約0.568mmol)の溶液に、TFA(12mL)を室温で添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。残留物にMeOH(100mL)を添加し、0.5時間撹拌した。混合物を濾過し、固体を真空下で乾燥させて、表題化合物(実施例53、15.9mg、6.7%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): d 11.58 (s,
1H), 7.70 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.58 (s, 2H), 3.96 (s, 3H),
3.51-3.48 (t, 2H), 2.83-2.80 (t, 2H), 2.16 (s, 3H), 2.12 (s, 3H); MS 338.1
[M+1].
方法C
(実施例58)
8−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−[(1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ]−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
乾燥DMF(8mL)中の、8−クロロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1e、120mg、0.610mmol)、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イルメタンスルホネート(526mg、2.74mmol)およびK
2CO
3(420mg、3.05mmol)の混合物を、密封管中、140℃で48時間撹拌した。反応混合物にH
2O(40mL)を添加した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(4×30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(EtOAc、Rf約0.65)によって精製して、8−クロロ−7−[(1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ]−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(58a、27mg、15%)を黄色油として得た。
乾燥DMF(6mL)中の8−クロロ−7−[(1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ]−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(58a、50mg、0.17mmol)の溶液に、NaH(油中60%、21mg、0.51mmol)を、N2雰囲気下、0℃で小分けにして添加した。得られた混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、76mg、0.29mmol)を添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物にH2O(20mL)を添加した。混合物をEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(4×15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=6:1)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−7−[(1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ]−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(58b、70mg、80%)を無色油として得た。
CH2Cl2(5mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−7−[(1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ]−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(58b、70mg、0.14mmol)の溶液に、TFA(1mL)を室温で添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc)によって精製して、表題化合物(実施例58、20mg、34%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム): δ 11.16 (s, 1H), 7.08-7.05 (d, 1H),
7.00-6.98 (d, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.75 (s, 2H), 4.57-4.54 (t, 1H), 3.55 (s, 2H),
2.77 (s, 2H), 2.33-2.25 (d, 6H), 1.55 (s, 3H); MS 428.9 [M+H].
(実施例296)
1,4−アンヒドロ−3−デオキシ−2−O−{5,8−ジクロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル}−L−トレオ−ペンチトール
第一部。乾燥ジクロロメタン(600mL)中の3−メトキシ−2−ニトロ安息香酸(60g、0.305mol)の溶液に塩化オキサリル(34mL、0.395mol)を、続いてN,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL、7.8mmol)を添加し、これにより、穏やかなガス発生を開始する。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮して、揮発物を除去した。粗製の酸塩化物を乾燥ジクロロメタン(150mL)に溶解し、次いで、乾燥ジクロロメタン(250mL)中のアミノアセトアルデヒドジエチルアセタール(48mL、0.33mol)およびトリエチルアミン(52mL、0.374mol)の冷却(5℃)溶液に滴下添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、N−(2,2−ジエトキシエチル)−3−メトキシ−2−ニトロベンズアミド(296a、92g、97%収率)を黄色固体として得た。MS: 335 [M+1].
濃硫酸(1L)中のN−(2,2−ジエトキシエチル)−3−メトキシ−2−ニトロベンズアミド(296a、92g、0.295mol)の混合物を、70℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を氷水(3L)にゆっくり注ぎ入れ、固体沈殿物を形成させた。沈殿物を濾過によって収集した。濾過ケーキを水(1L)で洗浄し、乾燥させて、7−メトキシ−8−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(296b、60g、92%収率)を褐色固体として産出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.92-7.89 (d, J= 9.2 Hz, 1H), 7.81-7.79 (d, J= 9.2 Hz, 1H),
7.18-7.15 (t, J= 6.6 Hz, 1H), 6.66-6.64 (d, J= 7.2 Hz, 1H), 3.95 (s, 3H).
エタノール(1L)中の7−メトキシ−8−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(296b、30g、0.136mol)および10%パラジウム炭素(15g、0.014mol)の懸濁液を、水素(20psi)下、40℃で72時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、フラスコおよびフィルターパッドをエタノール(1L)で洗浄し、合わせた濾液を真空下で濃縮して、8−アミノ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(296c、24g、92%収率)を褐色油として得た。MS: 193 [M+1].
N−クロロスクシンイミド(20g、0.147mol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(250mL)中の8−アミノ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(296c、24g、0.125mol)の溶液に添加し、室温で終夜撹拌した。溶液を、水(100mL)と酢酸エチル(5×100mL)とに分配した。合わせた有機抽出物をブライン(5×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固した。残留物をアセトニトリル(200mL)で粉砕し、固体を濾過によって収集した。乾燥させた後、8−アミノ−5−クロロ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(296d、12.5g、44%収率)を青色固体として取得した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.84 (s, 1H), 6.93 (s, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.29-3.25 (m, 2H),
2.81-2.78 (t, J= 6.6 Hz, 2H).
亜硝酸イソペンチル(20mL、0.149mol)を、アセトニトリル(500mL)中の塩化銅(II)(40g、0.298mol)および塩化リチウム(38g、0.905mol)の加熱した(55℃)懸濁液に滴下添加した。混合物をその温度で5分間撹拌し、次いで8−アミノ−5−クロロ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(296d、20g、0.089mol)を小分けにして添加した。添加が完了した後、撹拌を55℃で45分間続けた。反応混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(300mL)でクエンチし、酢酸エチル(4×200mL)で抽出した。合わせた有機層を塩化アンモニウム水溶液(200mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、粗製の5,8−ジクロロ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(296e、20g、90%純度、92%収率)を褐色固体として得た。MS: 245 [M+1].
ジ−tert−ブチルジカーボネート(76g、0.352mol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(200mL)中の粗製の5,8−ジクロロ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(296e、20g、0.082mol)および4−ジメチルアミノピリジン(30g、0.246mol)の冷却(0℃)溶液に小分けにして添加した。添加が完了した後、溶液を室温で終夜撹拌し、次いで、水(200mL)と酢酸エチル(5×200mL)とに分配した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 100:1から10:1で溶離する)によって精製して、tert−ブチル5,8−ジクロロ−7−メトキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート(296f、11g、39%収率)を薄黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.50 (s, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.86-3.83 (t, J= 6.8 Hz, 2H), 2.99-2.96
(t, J= 5.8 Hz, 2H), 1.54 (s, 9H).
三臭化ホウ素(10mL)を、乾燥ジクロロメタン(100mL)中のtert−ブチル5,8−ジクロロ−7−メトキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート(296f、14.5g、45.4mmol)の冷却(0℃)溶液に添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで水(10mL)を添加して、沈殿物を形成させた。沈殿物を濾過によって収集し、水(500mL)で洗浄し、乾燥させて、5,8−ジクロロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(296g、9.2g、95%収率)を薄黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 10.58 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 3.25-3.23 (m, 2H),
2.83-2.80 (t, J=6.2 Hz, 2H). MS: 232 [M+1].
第二部。無水ジクロロメタン(60mL)中の(2R)−オキシラン−2−イルメタノール(2.00g、27.0mmol)およびイミダゾール(3.68g、54.0mmol)の氷で冷やした混合物に、tert−ブチル(クロロ)ジフェニルシラン(8.40mL、32.4mmol)を滴下添加して、白色沈殿物の形成を引き起こした。混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで冷却浴を除去し、撹拌を室温で1時間続けた。塩化アンモニウム水溶液(2M、100mL)を添加し、層を分離した。水層をジクロロメタン(100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中0〜30%酢酸エチルの勾配で溶離する)によって精製して、tert−ブチル[(2S)−オキシラン−2−イルメトキシ]ジフェニルシラン(296h、8.40g、99%収率)を油として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.65 - 7.76 (m, 4H), 7.36 - 7.49 (m, 6H), 3.88 (dd, J=11.86, 3.30
Hz, 1H), 3.74 (dd, J=11.80, 4.71 Hz, 1H), 3.10 - 3.20 (m, 1H), 2.76 (dd,
J=5.14, 4.16 Hz, 1H), 2.63 (dd, J=5.14, 2.69 Hz, 1H), 1.09 (s, 9H). MS: 330
[M+1].
シアン化銅(I)(3.60g、40.2mmol)を、窒素下、三つ口フラスコに入れ、真空下、ヒートガンで穏やかに加熱することによって乾燥させた。次いで、これを窒素下で室温に冷却させた。このプロセスを3回繰り返し、次いで無水テトラヒドロフラン(80mL)を添加した。得られた混合物を−78℃に冷却し、次いで、内部温度を−68℃未満に維持しながら、臭化ビニルマグネシウム(テトラヒドロフラン中1M溶液、88.5mL、88.5mmol)を滴下添加した。不均一混合物を−20℃に加温し、この温度で30分間撹拌した。溶液を冷却して−78℃に戻した後、tert−ブチル[(2S)−オキシラン−2−イルメトキシ]ジフェニルシラン(296h、8.38g、26.8mmol)を滴下添加した。混合物を撹拌し、室温に終夜徐々に加温させた。反応混合物を100mLの水酸化アンモニウム/塩化アンモニウム(1/10 2M NH4Cl)でクエンチし、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中0〜20%酢酸エチルの勾配で溶離する)によって精製して、(2S)−1−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ペンタ−4−エン−2−オール(296i、5.68g、62%収率)を透明油として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.65 - 7.71 (m, 4H), 7.36 - 7.49 (m, 6H), 5.75 - 5.87 (m, 1H), 5.03
- 5.14 (m, 2H), 3.76 - 3.85 (m, 1H), 3.66 - 3.72 (m, 1H), 3.54 - 3.61 (m, 1H),
2.45 (d, J=4.03 Hz, 1H), 2.23 - 2.30 (m, 2H), 1.09 (s, 9H). MS: 358 [M+18].
無水テトラヒドロフラン(30mL)中の(2S)−1−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ペンタ−4−エン−2−オール(296i、5.60g、16.4mmol)の溶液を、0℃に冷却し、フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1M、18.3mL、18.3mmol)で処理した。混合物を撹拌し、室温に1時間かけて加温させ、次いで濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中0〜100%酢酸エチルの勾配で溶離する)によって精製して、(2S)−ペンタ−4−エン−1,2−ジオール(296j、1.25g、73%収率)を油として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.83 (ddt, J=17.16, 10.10, 7.15, 7.15 Hz, 1H), 5.08 - 5.21 (m, 2H),
3.73 - 3.83 (m, 1H), 3.67 (d, J=11.13 Hz, 1H), 3.48 (dd, J=10.94, 7.40 Hz, 1H),
2.51 (br. s., 1H), 2.42 (br. s., 1H), 2.17 - 2.32 (m, 2H).
無水アセトニトリル(40mL)中の(2S)−ペンタ−4−エン−1,2−ジオール(296j、1.20g、11.7mmol)および重炭酸ナトリウム(2.96g、35.2mmol)の混合物を、室温で10分間撹拌し、次いで氷浴中で0℃に冷却した。ヨウ素(8.95g、35.2mmol)を添加し、混合物を室温に加温させながら、撹拌を2時間続けた。溶液をジエチルエーテル(100mL)で希釈し、1Mチオ硫酸ナトリウム水溶液(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中0〜100%酢酸エチルの勾配で溶離する)によって精製して、(3S,5S)−5−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−3−オールおよび(3S,5R)−5−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−3−オールの混合物(296k、2.19g、82%収率)を得た。
(3S,5S)−5−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−3−オールおよび(3S,5R)−5−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−3−オールの混合物(296k、2.16g、9.47mmol)を、無水ジメチルスルホキシド(40mL)に溶解した。4−ニトロ安息香酸カリウム(2.98g、14.2mmol)および18−クラウン−6(3.76g、14.2mmol)を添加し、混合物を90℃で終夜撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を、酢酸エチル(100mL)と水(100mL)とに分配した。有機相を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中0〜100%酢酸エチルの勾配で溶離する)によって精製して、ジアステレオマー:((2S,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチル4−ニトロベンゾエートおよび((2R,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチル4−ニトロベンゾエートの混合物(296l、1.13g、45%収率)としての生成物を固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.21 - 8.33 (m, 4H), 4.46 - 4.64 (m, 3H), 4.36 (dd, J=11.68, 6.66
Hz, 1H), 4.05 (dd, J=9.90, 4.03 Hz, 0.76H), 3.93 - 3.99 (m, 0.24H), 3.80 - 3.88
(m, 1H), 2.34 - 2.45 (m, 0.25H), 2.08 - 2.17 (m, 0.77H), 1.81 - 1.96 (m, 1H),
1.57 (br. s., 1H).
((2S,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチル4−ニトロベンゾエートおよび((2R,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチル4−ニトロベンゾエートの混合物(296l、700mg、2.62mmol)を、無水ジクロロメタン(12mL)中のトリエチルアミン(1.10mL、7.89mmol)と合わせた。塩化メタンスルホニル(400μL、5.17mmol)を添加して、わずかな発熱を引き起こした。室温で3時間撹拌した後、反応混合物を、水(50mL)とジクロロメタン(2×50mL)とに分配した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中20〜100%酢酸エチルの勾配で溶離する)によって精製した。極性の低いピークは、所望の単一のジアステレオマー、((2R,4S)−4−((メチルスルホニル)オキシ)テトラヒドロフラン−2−イル)メチル4−ニトロベンゾエート(296m、672mg、74%収率)であった。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.26 - 8.33 (m, 2H), 8.17 - 8.25 (m, 2H), 5.34 - 5.43 (m, 1H), 4.50
- 4.60 (m, 2H), 4.34 - 4.43 (m, 1H), 4.13 - 4.20 (m, 1H), 4.05 - 4.12 (m, 1H),
3.07 (s, 3H), 2.47 (dd, J=14.24, 5.81 Hz, 1H), 2.00 - 2.13 (m, 1H).
N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)中の、((2R,4S)−4−((メチルスルホニル)オキシ)テトラヒドロフラン−2−イル)メチル4−ニトロベンゾエート(296m、300mg、0.869mmol)、5,8−ジクロロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(296g、222mg、0.956mmol)および炭酸セシウム(566mg、1.74mmol)の溶液を、100℃に3時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(2×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中0〜100%酢酸エチルの勾配で溶離する)によって精製して、2,5−アンヒドロ−3−デオキシ−4−O−(5,8−ジクロロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−1−O−(4−ニトロベンゾイル)−L−トレオ−ペンチトール(296n、128mg、31%収率)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.18 - 8.33 (m, 4H), 7.03 (s, 1H), 6.09 (br. s., 1H), 4.99 (td,
J=4.28, 1.96 Hz, 1H), 4.56 - 4.62 (m, 2H), 4.42 - 4.52 (m, 1H), 4.27 (d,
J=10.64 Hz, 1H), 4.02 (dd, J=10.58, 4.34 Hz, 1H), 3.48 (td, J=6.36, 3.91 Hz,
2H), 2.99 - 3.09 (m, 2H), 2.56 (ddd, J=14.24, 8.19, 6.42 Hz, 1H), 2.18 (dd,
J=14.12, 5.07 Hz, 1H). MS: 481 [M+1]
テトラヒドロフラン中のカリウムtert−ブトキシド溶液(1.0M、645μL、0.645mmol)を、無水N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の2,5−アンヒドロ−3−デオキシ−4−O−(5,8−ジクロロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−1−O−(4−ニトロベンゾイル)−L−トレオ−ペンチトール(296n、120mg、0.249mmol)の冷却(0℃)溶液に滴下添加した。30分間撹拌した後、無水N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、71mg、0.273mmol)の溶液を添加し、撹拌を0℃でもう30分間続けた。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(2×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中0〜100%酢酸エチルの勾配で溶離する)によって精製して、1,4−アンヒドロ−2−O−(2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−5,8−ジクロロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−デオキシ−L−トレオ−ペンチトール(296o、36mg、26%収率)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.45 (d, J=7.21 Hz, 2H), 7.29 - 7.40 (m, 3H), 6.94 (s, 1H), 6.62
(s, 1H), 5.43 (s, 2H), 4.92 (br. s., 1H), 4.87 (s, 2H), 4.15 - 4.26 (m, 2H),
3.91 (dd, J=10.39, 3.91 Hz, 1H), 3.75 - 3.84 (m, 1H), 3.66 - 3.75 (m, 1H), 3.25
(t, J=6.05 Hz, 2H), 2.69 (t, J=6.05 Hz, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.34 - 2.40 (m, 1H),
2.32 (s, 3H), 2.03 - 2.16 (m, 2H). MS: 557 [M+1].
トリフルオロ酢酸(2mL)中の1,4−アンヒドロ−2−O−(2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−5,8−ジクロロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−デオキシ−L−トレオ−ペンチトール(296o、36mg、0.065mmol)の溶液を、室温で3時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、残留物を、酢酸エチル(20mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)とに分配した。水層を酢酸エチル(2×20mL)で逆抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル中0〜10%メタノールの勾配で溶離する)によって精製して、凍結乾燥後、1,4−アンヒドロ−3−デオキシ−2−O−{5,8−ジクロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル}−L−トレオ−ペンチトール(実施例296、12mg、40%収率)を固体として産出した。1H NMR (400 MHz, メタノ−ル-d4) δ 7.14 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.93 -
5.02 (m, 1H), 4.64 (s, 2H), 3.95 - 4.06 (m, 2H), 3.85 (dd, J=10.39, 4.28 Hz,
1H), 3.56 - 3.64 (m, 1H), 3.49 - 3.55 (m, 1H), 3.38 (t, J=6.17 Hz, 2H), 2.80
(t, J=6.24 Hz, 2H), 2.36 (ddd, J=14.09, 7.79, 6.60 Hz, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.14
(s, 3H), 1.84 (dd, J=13.94, 5.50 Hz, 1H).
方法D
(実施例253)
5,8−ジクロロ−7−(3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
N,N−ジメチルホルムアミド(1L)中の、3−クロロ−2−メチル安息香酸(100g、0.58mol)、N−クロロスクシンイミド(90g、0.67mol)および酢酸パラジウム(II)(14.7g、65.7mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、110℃で終夜撹拌した。室温に冷却した後、炭酸セシウム(378g、1.16mol)およびヨードエタン(317g、2.03mol)を添加し、撹拌を室温で1.5時間続けた。反応混合物を、水(1L)およびメチルtert−ブチルエーテル(800mL)の混合物に注ぎ入れた。固体を濾過によって除去し、濾液層を分離した。水層をさらなるメチルtert−ブチルエーテル(600mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(1.2L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(50:1 石油エーテル/酢酸エチルで溶離する)によって精製して、エチル3,6−ジクロロ−2−メチルベンゾエート(253b、110g、約80%純度、80%収率)を黄色油として得た。
クロロホルム(1L)中の3,6−ジクロロ−2−メチルベンゾエート(253b、120g、0.52mol)およびN−ブロモスクシンイミド(147g、0.82mol)の溶液を、アゾビスイソブチロニトリル(25.3g、0.15mol)で処理し、混合物を終夜還流させた。室温に冷却した後、混合物をジクロロメタン(800mL)で希釈し、水(1.2L)で洗浄した。水層をジクロロメタン(800mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(1.5L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、エチル2−(ブロモメチル)−3,6−ジクロロベンゾエート(253c、160g、100%収率)を得、これをさらに精製することなく使用した。
水(300mL)中のシアン化ナトリウム(75.12g、1.53mol)の溶液を、ジメチルスルホキシド(2.4L)中のエチル2−(ブロモメチル)−3,6−ジクロロベンゾエート(253c、320g、1.03mol)の溶液に室温で滴下添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を水(4L)およびメチルtert−ブチルエーテル(2L)の混合物に注ぎ入れ、層を分離した。有機層を水(2L)でおよび飽和塩化ナトリウム水溶液(2L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(30:1 石油エーテル/酢酸エチルで溶離する)によって精製して、エチル3,6−ジクロロ−2−(シアノメチル)ベンゾエート(253d、150g、約75%純度、47%収率)を黄色油として得た。
塩化コバルト(II)六水和物(166g、0.70mol)を、エタノール(1.5L)中のエチル3,6−ジクロロ−2−(シアノメチル)ベンゾエート(253d、90g、0.35mol)の室温溶液に添加し、得られた混合物を0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(66.3g、1.74mol)を小分けにして添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで終夜還流させた。得られた懸濁液を濾過し、濾液を真空で濃縮した。濾過ケーキ中の固体を酢酸エチル(600mL)中で撹拌し、次いで再度濾過した。この手順を二度繰り返した。合わせた濾液を元の濾液残留物に添加し、この有機溶液を水(800mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(800mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、5,8−ジクロロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(253e、29.3g、39%収率)をオフホワイトの固体として得た。
60℃の濃硫酸(200mL)中の5,8−ジクロロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(253e、40g、0.186mol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(49.7g、0.279mol)を小分けにして添加した。撹拌を60℃で2時間続け、次いで、さらなるN−ブロモスクシンイミド(5g.28mmol)を添加した。60℃でもう1時間撹拌した後、混合物を氷水(500mL)上に注ぎ、次いでジクロロメタン(3×500mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(800mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物を酢酸エチル(40mL)および石油エーテル(20mL)中で撹拌し、得られた固体を濾過によって収集し、真空下で乾燥させて、7−ブロモ−5,8−ジクロロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(253f、41g、75%収率)をオフホワイトの固体として得た。
テトラヒドロフラン中のカリウムtert−ブトキシド溶液(1.0M、190mL、0.19mol)を、無水N,N−ジメチルホルムアミド(500mL)中の7−ブロモ−5,8−ジクロロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(253f、47g、0.16mol)の冷却(0℃)溶液に、窒素雰囲気下で滴下添加した。撹拌を0℃で5分間続け、次いで2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、40.2g、0.15mol)を一度に添加した。0℃で10分間撹拌した後、混合物を濃酢酸(2mL)で処理し、メチルtert−ブチルエーテル(600mL)に注ぎ入れた。有機溶液を水(800mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(800mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(30:1から20:1 石油エーテル/酢酸エチルで溶離する)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−7−ブロモ−5,8−ジクロロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(253g、50g、64%収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.08 (s, 1H), 7.45-7.43 (m, 2H), 7.32-7.29 (m, 3H), 6.76 (s, 1H),
5.38 (s, 2H), 4.71 (s, 2H), 3.24 (t, J = 6 Hz, 2H), 2.72 (t, J = 6 Hz, 2H),
2.36 (s, 3H), 2.31 (s, 3H). MS: 521 [M+1].
ジオキサン(20mL)中の、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−7−ブロモ−5,8−ジクロロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(253g、500mg、0.96mmol)、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(320mg、1.44mmol)、フッ化セシウム(437mg、2.88mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(70.0mg、0.06mmol)の混合物を、窒素で脱気し、次いで、110℃で18時間撹拌した。冷却した後、混合物を、水(15mL)と酢酸エチル(3×20mL)とに分配した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(10:1 石油エーテル/酢酸エチルで溶離する)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−5,8−ジクロロ−7−(3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(253h、400mg、78%収率)を黄色油として得た。
トリフルオロ酢酸(10mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−5,8−ジクロロ−7−(3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(253h、400mg、0.75mmol)の溶液を、45℃で3時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮して、揮発物を除去した。残留物を、ジクロロメタン(15mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(4×20mL)とに分配した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(10:1 ジクロロメタン/メタノールで溶離する)によって精製して、5,8−ジクロロ−7−(3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(実施例253、250mg、75%収率)を白色固体として得た。1H NMR (600 MHz, DMSO-17mm) δ 11.57 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.57 (s, 2H), 3.51 (t,
J=6.33 Hz, 2H), 2.95 (t, J=6.33 Hz, 2H), 2.24 (s, 3H), 2.18 (s, 3H), 2.12 (s,
3H), 2.06 (s, 3H). MS: 446 [M+1].
(実施例229)
5,8−ジクロロ−7−(1,4−ジメチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
マイクロ波管中の、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−7−ブロモ−5,8−ジクロロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(253g、500mg、0.96mmol)および1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンナニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(CAS:1047637−17−1、754mg、1.95mmol)の混合物に、1,4−ジオキサン(10mL)、ヨウ化銅(I)(28mg、0.14mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(160mg、0.14mmol)を添加した。アルゴンガス流を使用して溶液を脱気し、脱気を10分間続けた。マイクロ波バイアルを密閉し、混合物を、マイクロ波照射下、125℃で2時間加熱した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1:1、Rf:0.5)は、253gの50%が残っていることを示した。しかしながら、さらなる加熱は成果を挙げるものではなかった。混合物をメチルtert−ブチルエーテル(100mL)で希釈し、水(3×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル=1:1で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−5,8−ジクロロ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(229a、108mg、21%収率)を白色固体として産出した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.76 (s, 1 H), 7.44 (d, J=1.35 Hz, 2 H), 7.28 - 7.34 (m, 3 H), 6.75
(s, 1 H), 5.38 (s, 2 H), 4.71 (s, 2 H), 3.77 (s, 3 H), 3.30 - 3.34 (m, 2 H),
2.82 (s, 2 H), 2.35 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.08 (s, 3 H) MS: 446.1
[M+1].
229aの溶液(1.1g、2.1mmol)を、トリフルオロ酢酸(25mL)に溶解し、45℃で3時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン/メタノール=10:1、Rf:0.5)は、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮し、ジクロロメタン(30mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液(4×50mL)およびブライン(2×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(10:1 ジクロロメタン メタノールで溶離する)によって精製して、5,8−ジクロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(実施例229、514mg、51%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 11.73 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 4.77 (s, 2H), 3.85 (s, 3
H), 3.77 (t, J =12.8 Hz, 2H), 3.06-3.02 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.29 (s, 3H),
2.21 (s, 3H). MS: 446.1 [M+1].
(実施例66)
8−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
DCM(10mL)中の8−クロロ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(1e、535mg、2.71mmol)の溶液に、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(870mg、2.44mmol)およびEt
3N(630mg、6.23mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、8−クロロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルトリフルオロメタン−スルホネート(66a、795mg、89%)を無色油として得、これを静置すると凝固した。
DMF(5mL)中の8−クロロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルトリフルオロメタン−スルホネート(66a、300mg、0.910mmol)の溶液に、1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(205mg、0.956mmol)、PdCl2(dppf)−DCM(74.3mg、0.0910mmol)およびNa2CO3(289mg、2.73mmol)を添加した。反応混合物をN2で脱気し、密封管中、80℃で2日間撹拌した。反応混合物をpH7に調整し、分取クロマトグラフィーによって精製して、8−クロロ−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(66b、48mg、20%)を油として得た。
1,4−ジオキサン(5mL)中の、8−クロロ−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(66b、48.0、0.180mmol)、2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、71.7mg、0.274mmol)およびKHMDS(182mg、0.915mmol)の溶液を、80℃で終夜加熱した。反応混合物にH2O(10mL)を添加し、溶液をEtOAc(10mL)で抽出し、有機層を真空下で濃縮し、残留物を分取クロマトグラフィーによって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(66c、60mg、67%)を無色油として得た。
TFA(3mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(66c、60mg、0.12mmol)の溶液を、室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を分取クロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(実施例66、8.5mg、17%)を白色固体として得た。1H NMR (700 MHz, DMSO-d6) δ 11.56 (br. s, 1 H) 7.44 (d, J=7.70 Hz, 1 H) 7.35 (d, J=7.70
Hz, 1 H) 7.50 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 6.29 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 5.90 (s, 1 H) 4.60
(s, 2 H) 3.61 (s, 3 H) 3.46 - 3.50 (m, 2 H) 2.91 (t, J=5.83 Hz, 2 H) 2.19 (s, 3
H) 2.14 (s, 3 H); MS 397.0 [M + 1].
方法E
(実施例76)
2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−N,N,8−トリメチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキサミド
Ac
2O(20mL)中の8−メチルイソキノリン2−オキシド(1.4g、8.8mmol)の溶液を、3時間還流させた。混合物を真空下で濃縮し、残留物をMeOH(20mL)に溶解した。反応混合物にNaOH水溶液(20mL、1M)を添加した。混合物を1時間還流させ、室温で10時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。残留物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、3:1)によって精製して、8−メチルイソキノリン−1(2H)−オン(76a、1g、71%)を黄色固体として得た。
MeOH(20mL)中の8−メチルイソキノリン−1(2H)−オン(76a、1g、6.29mmol)および10%Pd/C(0.5g)の混合物を、H2(60psi)下、80℃で48時間水素化した。反応混合物を濾過し、固体をMeOH(2×20mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、8−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(76b、1g、約100%)を灰色固体として得た。
冷却した濃H2SO4(10mL)に、8−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(76b、1g、6.21mmol)を添加し、反応混合物を10分間撹拌した。NBS(1.1g、6.21mmol)を添加し、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、撹拌しながら氷水(30mL)に注ぎ入れた。懸濁液をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1)によって精製して、7−ブロモ−8−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(76c、0.63g、42%)を白色固体として得た。
MeOH(20mL)中の、7−ブロモ−8−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(76c、0.6g、2.5mmol)、DIPEA(2mL)およびPdCl2(dppf)(0.12g)の混合物を、CO(4MPa)下、120℃で48時間、50mLのオートクレーブ内にて撹拌した。混合物を濾過し、固体をMeOH(2×10mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1)によって精製して、メチル8−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレート(76d、0.41g、75%)を白色固体として得た。
DMF(5mL)中のメチル8−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレート(76d、100mg、0.46mmol)の撹拌溶液に、NaH(0.032g、1.32mmol、油中60%)を、N2下、0℃で添加した。0℃で30分間撹拌した後、1−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−3,5−ジメチルベンゼンベンジル2−(クロロメチル)−3,5−ジメチルフェニルエーテル(化合物Z、180mg、0.69mmol)を添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応(reation)混合物を氷水(20mL)に注ぎ入れた。反応混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボン酸(76e、120mg、61%)を黄色ガム状物として取得した。
N2雰囲気下、DMF(5mL)中の、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボン酸(76e、120mg、0.28mmol)、(CH3)2NH・HCl(34mg、0.42mmol)およびDIPEA(181mg、1.4mmol)の溶液に、HATU(214mg、0.56mmol)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を、H2O(10mL)、ブライン(2×10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−N,N,8−トリメチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキサミド(76f、80mg、63%)を無色ガム状物として得た。
MeOH(10mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−N,N,8−トリメチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキサミド(76f、80mg、0.175mmol)および10%Pd/C(10mg)の混合物を、H2バルーン下、室温で20時間水素化した。混合物を濾過し、固体をMeOH(2×10mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH=5:1)によって精製して、表題化合物(実施例76、32mg、49.7%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, メタノ−ル-d4) δ 7.22-7.2 (d, 1H), 7.17-7.15 (d, 1H),
6.11(s, 1H), 4.77(s, 2H), 3.45-3.43(m, 2H), 3.13(s, 3H), 2.9-2.85(m, 5H),
2.28(s, 3H), 2.25(s, 3H); MS 367.9 [M+H].
方法F
(実施例77)
8−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−5−[6−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
MeOH(20mL)中のメチル1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボキシレート(化合物E、1.00g、3.80mmol)の溶液に、NaOH(3.00mL、12.0mmol)を添加した。得られた反応混合物を50℃で3時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をMeOH(30mL)に溶解し、1M HClで中和してpH=2〜3とした。沈殿物が形成され、濾過によって収集し、水で洗浄し、真空下、60℃のオーブン内で乾燥させて、1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボン酸(77a、918mg、97%)を白色固体として得た。
無水ジオキサン(100mL)中の1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボン酸(77a、1.76g、7.06mmol)の懸濁液に、CDI(1.43g、8.83mmol)を添加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、次いで100℃で30分間撹拌した。室温まで冷却した後、TMSA(1.50mL、10.8mmol)を添加した。反応混合物を2時間撹拌した後、t−ブタノール(25.0mL)を添加した。得られた混合物を100℃で終夜撹拌した。室温に冷却し、真空下で濃縮した後、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、tert−ブチル[1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル]カルバメート(77b、958mg、42%)を固体として得た。
MeCN(80mL)中のtert−ブチル[1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル]カルバメート(77b、875mg、2.73mmol)およびNCS(401mg、3.00mmol)の溶液を、75℃で2時間撹拌した。室温まで冷却し、真空下で濃縮した後、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、tert−ブチル[8−クロロ−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル]カルバメート(77c、893mg、92%)を固体として得た。
THF(20mL)中のtert−ブチル[8−クロロ−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル]カルバメート(77c、500mg、0.282mmol)の溶液に、HBr(10.0mL、88.4mmol、48%水溶液)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、CuBr(303mg、2.11mmol)を添加し、続いてNaNO2(1.07mL、1.55mmol、100mg/mL溶液)を添加した。得られた反応混合物を0℃で1.5時間撹拌した。反応混合物をNaHCO3で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、5−ブロモ−8−クロロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(77d、188mg、2ステップにわたって42%)を固体として得た。
無水1,4−ジオキサン(10mL)中の5−ブロモ−8−クロロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(77d、188mg、0.590mmol)の溶液に、KHMDS(2.00mL、2.00mmol)を添加した。添加時に、暗赤色のペーストが形成された。室温で30分間撹拌した後、2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、170mg、0.649mmol)を添加した。得られた反応混合物を100℃で5時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜40%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−5−ブロモ−8−クロロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(77e、140mg、44%)を得た。
2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−5−ブロモ−8−クロロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(77e、60mg、0.110mmol)、tert−ブチル4−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−カルボキシレート(64mg、0.164mmol)、Na2CO3(200μL、0.400mmol、2M溶液)、PdCl2(dppf)−DCM(9mg、0.011mmol)および1,4−ジオキサン(2mL)の混合物を、マイクロ波中、120℃で30分間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を、酢酸エチル(20mL)と水(20mL)とに分配した。有機相を分離し、ブライン(1×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、tert−ブチル4−{5−[2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル]ピリジン−2−イル}ピペラジン−1−カルボキシレート(77f、46mg、58%収率)を固体として得た。
TFA(2mL)中のtert−ブチル4−{5−[2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル]ピリジン−2−イル}ピペラジン−1−カルボキシレート(77f、46mg、0.063mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。揮発物を真空下で濃縮した後、得られた残留物を、酢酸エチル(30mL)と重炭酸ナトリウム(30mL)とに分配した。有機相を分離し、水相を酢酸エチル(1×30mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、分取HPLCによって精製して、表題化合物(実施例77、5.0mg、15%収率)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, メタノ−ル-d4) δ 8.09 (d, J=2.27 Hz, 1 H), 7.56
(dd, J=8.59, 2.53 Hz, 1 H), 7.09 (s, 1 H), 6.88 (d, J=8.84 Hz, 1 H), 6.10 (s, 1
H), 4.77 (s, 2 H), 4.60 - 4.70 (m, 1 H), 3.55 - 3.63 (m, 4 H), 3.35 (t, J=6.06
Hz, 2 H), 2.92 - 3.02 (m, 4 H), 2.75 (t, J=6.06 Hz, 2 H), 2.30 (s, 3 H), 2.24
(s, 3 H), 1.36 (d, J=5.81 Hz, 6 H); MS 536.3 [M+H].
方法G
(実施例90)
8−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−N,N−ジメチル−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボキサミド
1,4−ジオキサン(3mL)中のメチル8−クロロ−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボキシレート(化合物F、92.0mg、0.310mmol)および2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、97.1mg、0.371mmol)の混合物に、KHMDS(308mg、1.54mmol)を添加した。反応混合物を100℃で1時間加熱した。溶媒を真空下で除去し、残留物をEtOAc(10mL)および水(10mL)で希釈した。1N HClを使用して、水層のpHを3〜4に調整した。水層をEtOAc(25mL)で抽出し、有機層を真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン/EtOAc)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボン酸(90a、52mg、33%収率)を油として得た。
DMF(1mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボン酸(90a、17mg、0.033mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.023mL、0.165mmol)およびHATU(14mg、0.035mmol)を添加した。反応混合物を5分間撹拌し、次いでジメチルアミン・HCl(4.10mg、0.050mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物をH2O(5mL)で希釈し、沈殿した固体を濾過によって収集し、真空下で乾燥させて、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−N,N−ジメチル−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボキサミド(90b、16mg、89%収率)を白色固体として得た。
2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−N,N−ジメチル−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボキサミド(90b、16mg、89%収率)およびTFA(1.5mL)の溶液を、室温で24時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、残留物を分取HPLCによって精製して、表題化合物(実施例90、11mg、85%収率)を白色固体として得た。1H NMR (700 MHz, DMSO-d6) δ 7.15 (s, 1 H) 5.90 (s, 1 H) 4.65 - 4.71 (m, 1 H) 4.56 (br.
s., 2 H) 2.98 (s, 3 H) 2.76 (s, 3 H) 2.57 (br. s, 2 H) 2.17 (s, 3 H) 2.13 (s, 3
H) 1.28 (s, 3 H) 1.28 (s, 3 H); MS: 446.1 [M + 1].
方法Gの修正形態
(実施例143)
N−({8−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル}メチル)−2−(ピロリジン−1−イル)アセトアミド
標準的な条件下、水素化ホウ素リチウムを使用して化合物Fを還元して、第一級アルコール中間体143aを提供し、これを、方法Gの条件下で化合物Zと反応させて、N−アルキル化ラクタム143bを提供した。143b中の遊離ヒドロキシルを、標準的な条件下でメシレート143cに変換させ、次いで、フタルイミドカリウムによる求核置換に供して、保護アミン143dを提供した。ヒドラジンによるフタルイミドの脱保護により、第一級アミン143eを得、これを、HATUを使用して1−ピロリジン酢酸とカップリングして、アミド143fを提供した。ベンジルエーテル部分を除去するための方法Gの条件下でのTFAによる143fの処理により、実施例143の化合物を提供した:
1H NMR (600 MHz, DMSO-17mm) d ppm 8.34
(br. s., 1 H) 8.24 (t, J=5.87 Hz, 1 H) 7.12 (s, 1 H) 5.91 (s, 1 H) 4.56 (s, 2
H) 4.50 - 4.55 (m, 1 H) 4.24 (d, J=5.87 Hz, 2 H) 3.33 - 3.36 (m, 2 H) 3.09 (s,
2 H) 2.71 (t, J=6.05 Hz, 2 H) 2.50 (br. s., 4 H) 2.15 (s, 3 H) 2.13 (s, 2 H)
1.69 (br. s., 4 H) 1.28 (d, J=6.05 Hz, 6 H); MS: 515 [M + 1].
実施例94、95、96および144は、実施例143と類似的に、アミン中間体143eと適切なカルボン酸とのアミド結合カップリング、続いて方法GのようなTFAによるベンジルエーテルの除去によって調製した。
実施例100、102、106および254は、メシレート中間体143cから、標準的な条件下での適切なアミンによる求核置換、続いて方法GのようなTFAによるベンジルエーテルの除去によって調製した。
実施例92は、方法GのようなTFAによる中間体143b中のベンジルエーテルの除去によって調製した。
実施例97、98、99および103は、好適なハロゲン化アルキルによる中間体143bのO−アルキル化、続いて方法GのようなTFAによるベンジルエーテルの除去によって調製した。
実施例91および101は、中間体(iintermediate)カルボキシアルデヒドを提供するための中間体143bの酸化、適切な炭素中心求核試薬の添加、および方法GのようなTFAによるベンジルエーテルの除去によって調製した。
方法H
(実施例107)
2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
トルエン:水の3:1混合物(2.22mL)中の、メチル6−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゾエート(化合物PP、154mg、0.536mmol)、カリウム{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}(トリフルオロ)ボレート(269mg、1.07mmol、2当量)および炭酸セシウム(613mg、1.88mmol)の混合物を、N
2で脱気した。酢酸パラジウム(7.2mg、0.032mmol)およびRuPhos(30.5mg、0.064mmol)を添加し、混合物をN
2で脱気し、次いで95℃で19時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いで10%塩酸水溶液でpH約6に酸性化した。混合物を酢酸エチル(20mL)で抽出し、有機層をブライン(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0〜100%)によって精製した。基質をジクロロメタン(2mL)および無水ジオキサン中4N塩酸(0.3mL)に溶解し、16時間撹拌し、次いで真空下で濃縮して油とした。残留物を1,4−ジオキサン(3mL)に溶解し、次いでジイソプロピルエチルアミン(25μL)を添加した。混合物を80℃で50時間加熱し、真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0〜100)によって精製して、8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(107a、18.6mg、15.8%)を白色固体として得た。
テトラヒドロフラン(0.46mL)中の8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(107a、30mg、0.14mmol)の0℃溶液に、60%水素化ナトリウム(18mg、0.45mmol)を添加した。30分後、2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、43mg、0.16mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で16時間加熱した。反応混合物を水(1mL)でクエンチし、次いで酢酸エチル(20mL)で抽出し、ブライン(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0〜100)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(107b、46mg、76%)を無色油として得た。
メタノール(3mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(107b、46mg、0.10mmol)および10%パラジウム炭素(10mg)の混合物を、バルーンを使用し、1気圧で26時間水素化した。反応混合物をCELITE(登録商標)に通して濾過し、次いで、濾液を真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、50/50〜100/0、次いでEtOAc/MeOH、100/0〜70/30)によって精製して、表題化合物(実施例107、27mg、74%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.52 (br. s., 1H), 7.05 - 7.01 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 5.87
(s, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.51 (td, J=5.9, 12.1 Hz, 1H), 2.68 (t, J=6.0 Hz, 2H),
2.42 (s, 3H), 2.13 (s, 3H), 2.11 (s, 2H), 1.25 (d, J=5.9 Hz, 6H); MS 355 (M +
H).
方法I
(実施例108)
2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−8−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
乾燥THF(60mL)中のLiAlH
4(1.90g、50.2mmol)の懸濁液に、THF(40mL)中のメチル5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゾエート(化合物PP、17.0g、65.6mmol)を−5℃で滴下添加した。添加の後、得られた混合物を室温で1時間撹拌させた。反応混合物を−5℃の20%NaOH(10mL)でクエンチし、次いで、室温で30分間撹拌した。得られた混合物を濾過し、固体をEtOAc(3×30mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、[5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)フェニル]メタノール(108a、8g、74%)を黄色油として得た。
CHCl3(300mL)中の[5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)フェニル]メタノール(108a、25.0g、96.5mmol)の溶液に、MnO2(42.0g、487mmol)を添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を濾過し、固体をCH2Cl2(2×20mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンズアルデヒド(108b、18g、73%)を無色油として得た。
MeOH(50mL)中の5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンズアルデヒド(108b、4.5g、18mmol)および2,2−ジメトキシエタンアミン(2.2g、21mmol)の溶液に、NaBH3CN(1.4g、22mmol)およびHOAc(1mL)を0℃で添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチした。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1)によって精製して、N−[5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンジル]−2,2−ジメトキシエタンアミン(108c、3.5g、58%)を無色油として取得した。
THF(40mL)およびH2O(20mL)中のN−[5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンジル]−2,2−ジメトキシ−エタンアミン(108c、3.5g、10mmol)およびNa2CO3(1.6g、15mmol)の混合物に、TsCl(2.0g、11mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌し、次いでEtOAc(4×40mL)で抽出した。合わせた有機層をH2O(2×30mL)およびブライン(2×100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1)によって精製して、N−[5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンジル]−N−(2,2−ジメトキシエチル)−4−メチルベンゼン−スルホンアミド(108d、4.7g、93%)を無色油として得た。
6M HCl(75mL)および1,4−ジオキサン(75mL)中のN−[5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンジル]−N−(2,2−ジメトキシエチル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド(108d、4.7g、9.4mmol)の混合物を、密封管中、50℃で18時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、水溶液をNa2CO3(固体)でpH8〜9に塩基性化した。混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×40mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、5−ブロモ−8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン(108e、1.6g、61%)を褐色油として得た。
DCM(40mL)中の5−ブロモ−8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン(108e、1.60g、5.71mmol)の溶液に、m−CPBA(1.47g、8.56mmol)を添加し、反応混合物を室温で10時間撹拌した。反応混合物を、NaHSO3(水溶液、2×20mL)、10%NaOH水溶液(2×20mL)およびブライン(2×10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、5−ブロモ−8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン2−オキシド(108f、1.3g、77%)を褐色固体として得た。
Ac2O(20mL)中の5−ブロモ−8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン2−オキシド(108f、1.3g、4.4mmol)の溶液を、5時間還流させた。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をEtOAc(50mL)に溶解した。得られた溶液をNaHCO3水溶液(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=10:1)によって精製して、5−ブロモ−8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−1−イルアセテート(108g、0.28g、17%)を得た。
MeOH(2mL)中の5−ブロモ−8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−1−イルアセテート(108g、0.28g、0.83mmol)の溶液に、1M NaOH(2mL)を添加した。反応混合物を1時間還流させ、次いで真空下で濃縮した。残留物を水中で希釈し、1M HClでpHを4〜5に調整した。溶液をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、5−ブロモ−8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−1(2H)−オン(108h、0.21g、86%)を黄色固体として得た。
1M Na2CO3水溶液(1mL)およびDME(5mL)中の、5−ブロモ−8−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−1(2H)−オン(108h、150mg、0.507mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(210mg、1.01mmol)およびPd(Ph3P)4(29mg、0.025mmol)の混合物を、N2で3分間脱気した。反応混合物を、マイクロ波中、140℃で35分間撹拌した。反応混合物をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc)によって精製して、8−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−1(2H)−オン(108i、0.14g、92.9%)を白色固体として得た。
EtOH(20mL)中の8−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−1(2H)−オン(108i、0.14g、0.47mmol)および10%Pd/C(0.3g)の混合物を、H2(1.6MPa)下、80℃で48時間、50mLのオートクレーブ内で水素化した。反応混合物を濾過し、固体をEtOH(2×10mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、8−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(108j、0.11g、78.7%)を白色固体として得た。
DMF(5mL)中の8−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(108j、60mg、0.2mmol)の撹拌溶液に、NaH(9.6mg、0.4mmol、油中60%)を、N2下、0℃で添加した。30分後、1−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−3,5−ジメチルベンゼンベンジル2−(クロロメチル)−3,5−ジメチルフェニルエーテル(化合物Z、115mg、0.44mmol)を添加し、室温で14時間撹拌した。反応混合物を氷水(20mL)に注ぎ入れ、次いで、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(108k、40mg、38%)を白色固体として得た。
MeOH(10mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(108k、40mg、0.076mmol)および10%Pd/C(20mg)の混合物を、H2バルーン下、室温で16時間水素化した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(EtOAc)によって精製して、表題化合物(実施例108、19mg、58%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, メタノ−ル-d4) δ 7.72 (s, 1H), 7.56(s, 1H), 7.03(s,
1H), 6.11(s, 1H), 4.78(s, 3H), 4.6-4.57 (m, 1H), 3.92(s, 3H), 3.92(s, 3H),
2.82-2.81 (m,2H), 2.47(s, 3H), 2.28-2.24 (m,5H), 1.34-1.32(d, 6H); MS 435.2
[M+H].
方法J
(実施例112)
8−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2,6−ナフチリジン−1(2H)−オン
トルエン(40mL)中の、メチル5−ブロモ−2−ヒドロキシピリジン−4−カルボキシレート(3.00g、12.9mmol)、ヨウ化イソプロピル(3.30g、19.4mmol)およびAg
2CO
3(4.66g、16.8mmol)の溶液を、100℃で2時間加熱した。固体をCELITE(登録商標)に通して濾過し、濾液を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜20%酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、メチル5−ブロモ−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(112a、3.5g、99%)を無色油として得た。
トルエン(124mL)中のメチル5−ブロモ−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(112a、3.40g、12.4mmol)およびN−ビニルフタルイミド(2.58g、14.9mmol)の溶液に、K2CO3(5.19g、37.2mmol)、続いてPd(P(tBu)3)2(0.400g、0.775mmol)を添加した。反応混合物を脱気し、密封管中、110℃で18時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、CELITE(登録商標)に通して濾過した。H2O(100mL)を添加し、有機層を分離し、真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜80%、酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、メチル5−[(E)−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)エテニル]−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(112b、1.56g、34%)を黄色固体として得た。
THF/EtOH(25mL/5mL)中のメチル5−[(E)−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)エテニル]−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(112b、1.56g、4.26mmol)の溶液を、ウィルキンソン触媒を用いるH−キューブ(H−cube)で水素化した(10バール、75℃、18時間)。溶媒を真空下で除去し、得られたガム状物をカラムクロマトグラフィー(0〜50%酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、メチル5−[2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)エチル]−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(112c、0.63g、40%)を白色固体として得た。
EtOH(50mL)中のメチル5−[2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)エチル]−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(112c、0.630g、1.71mmol)に、ヒドラジン一水和物(0.850mL、17.1mmol)を添加した。反応混合物を5時間還流させた。反応混合物を室温に冷却し、白色固体を濾過によって収集し、EtOHですすいだ。母液を濃縮し、H2O(25mL)を添加し、次いで、水層をEtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜80%酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2,6−ナフチリジン−1(2H)−オン(112d、337mg、96%)を白色固体として得た。
AcOH(3mL)中の7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2,6−ナフチリジン−1(2H)−オン(112d、75mg、0.36mmol))およびNCS(498mg、3.64mmol)の溶液を、100℃で4.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、AcOHを真空下で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜80%酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、8−クロロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2,6−ナフチリジン−1(2H)−オン(112e、60mg、68%)を白色固体として得た。
1,4−ジオキサン(3mL)中の8−クロロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2,6−ナフチリジン−1(2H)−オン(112e、60.0mg、0.250mmol)および2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、78mg、0.3mmol)の混合物に、THF中のKHMDS(1.0M、1.24mL、1.24mmol)を添加した。反応混合物を100℃で1時間加熱し、次いで室温に冷却した。反応混合物を濃縮し、H2O(10mL)を添加し、水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2,6−ナフチリジン−1(2H)−オン(112f、22mg、19%収率)を白色固体として得た。
TFA(2mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−8−クロロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2,6−ナフチリジン−1(2H)−オン(112f、22mg、0.05mmol)の溶液を、室温で24時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、残留物をMeOH(1mL)中で希釈した。溶液をMeOH中7N NH3(1.5mL)によって中和し、生成物を分取TLC(100%EtOAc)によって精製して、表題化合物を白色固体(実施例112、8mg、50%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.30 (s, 3 H) 1.32 (s, 3 H) 2.12 (s, 3 H) 2.15 (s, 3 H) 2.75
(t, J=6.17 Hz, 2 H) 3.43 (t, J=6.17 Hz, 2 H) 4.56 (s, 2 H) 5.21 - 5.30 (m, 1 H)
5.88 (s, 1 H) 8.02 (s, 1 H) 11.56 (br. s., 1 H); MS 376.2 [M + 1].
方法K
(実施例114)
4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−エトキシ−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン
0℃のメタノール(3.0mL)中の3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸(3.80g、25.0mmol)の溶液に、塩化チオニル(3.00mL、41.2mmol)を滴下添加した。反応物を室温に加温させ、次いで50℃で2時間加熱した。溶媒を真空下で除去し、得られた固体を酢酸エチルに溶解し、NaHCO
3(飽和水溶液)で洗浄した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、メチル3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾエート(114a、3.49g、84%収率)を薄黄褐色固体として得た。
ドライアイス/アセトニトリル浴(約−45℃)中、ジクロロメタン(100mL)中のメチル3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾエート(114a、3.557g、21.40mmol)の溶液に、臭素(1.15mL、22.5mmol)を滴下添加した。反応物を−45℃で2時間撹拌した後、Na2S2O3(飽和水溶液、2mL)を添加した。反応混合物を室温に加温させた。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。ジクロロメタン層を真空下で濃縮し、得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(0〜40%酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、メチル6−ブロモ−3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾエート(114b、4.8g、92%収率)を白色固体として得た。
DMF(6mL)中のメチル6−ブロモ−3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾエート(114b、0.701g、2.86mmol)の溶液に、炭酸セシウム(0.997g、3.0mmol)、次いでヨードエタン(0.400mL、5.00mmol)を添加した。反応物を65℃で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルに注ぎ入れ、水(×2)で洗浄した。酢酸エチル層を真空下で濃縮して、メチル6−ブロモ−3−エトキシ−2−メチルベンゾエート(114c、0.75g、96%収率)を透明油として得た。
DMSO(4mL)中のメチル6−ブロモ−3−エトキシ−2−メチルベンゾエート(114c、0.298g、1.09mmol)の溶液を10M NaOH(1.0mL、10mmol)で処理し、95℃で加熱した。1時間後、エステルを加水分解した。反応混合物を室温に冷却し、重炭酸ナトリウム(0.850g、10.1mmol)および水(3mL)を添加した。懸濁液を均質になるまで音波破砕した。水(2.0mL)中の硫酸銅(II)(0.0348g、0.218mmol)およびtrans−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.071mL、0.44mmol)の溶液を添加した。反応混合物を95℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルに注ぎ入れ、1N HClおよびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、3−エトキシ−6−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸(114d、0.168g、79%収率)をサーモン色の固体として得た。
THF(4.0mL)中の3−エトキシ−6−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸(114d、0.168g、0.856mmol)の溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.155g、0.91mmol)を添加し、反応物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却させ、2−({[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}アミノ)エタノール(化合物KK、330mg、1.10mmol)を添加した。次いで、加熱を60℃で16時間続けた。反応混合物を室温に冷却し、10M NaOH(0.3mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、酢酸エチルに注ぎ入れ、1M KH2PO4および水で洗浄した。有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜80%酢酸エチル/ジクロロメタン)によって精製して、N−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−3−エトキシ−6−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルベンズアミド(114e、0.274g、69%収率)を白色固体として得た。
氷浴中、THF(5mL)中のトリフェニルホスフィン(0.176g、0.671mmol)の溶液を、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.140mL、0.67mmol)で滴下処理した。10分後、N−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−3−エトキシ−6−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルベンズアミド(114e、0.155g、0.334mmol)を一度に添加した。反応混合物を氷浴中で終夜撹拌し、反応混合物を徐々に室温に加温した。反応混合物を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜40%酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−7−エトキシ−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(114f、0.087g、58%)を透明な濃厚油として得た。
ジオキサン中4N HCl(5.0mL、20mmol)中の4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−7−エトキシ−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(114f、0.085g、0.19mmol)の溶液を、45℃で16時間撹拌した。反応物を真空下で濃縮し、得られた黄色残留物を熱DMSO(1.5mL)に溶解した。少量のMeOH(1mL)を添加し、白色固体が溶液から凝結し始めた。懸濁液を終夜放置した。沈殿物を濾過によって収集し、水で洗浄して、表題化合物(実施例114、0.061g、90%収率)を鮮やかな白色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.59 (s, 1H), 6.96 (d, J=8.80 Hz, 1H), 6.81 (d, J=8.80 Hz, 1H),
5.92 (s, 1H), 4.63 (s, 2H), 4.00 (q, J=6.97 Hz, 2H), 3.91 (t, J=5.32 Hz, 2H),
3.33 (t, J=5.38 Hz, 2H), 2.21 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.13 (s, 3H), 1.33 (t,
J=6.91 Hz, 3H); MS 357 [M + H]+.
方法L
(実施例116)
4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−6−メチル−5−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−9−カルボニトリル
無水エタノール(20mL)中の3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸(2.0g、13mmol)の溶液に、硫酸(2.0mL、37mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で16時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、次いで、水(20mL)で希釈した。混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、エチル3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾエート(116a、2.4g、99%収率)を黄色油として得た。
ジクロロメタン(50mL)中のエチル3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾエート(116a、2.4g、13mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.8mL、33mmol)の冷却(0℃)溶液に、塩化メタンスルホニル(1.4mL、17mmol)を滴下添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、水(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、エチル2−メチル−3−[(メチルスルホニル)オキシ]ベンゾエート(116b、3.0g、88%収率)を黄色油として得た。
トリフルオロ酢酸(35mL)およびトリフルオロ酢酸無水物(15mL)中のエチル2−メチル−3−[(メチルスルホニル)オキシ]ベンゾエート(116b、3.0g、12mmol)の溶液に、過硫酸カリウム(3.5g、13mmol)およびジクロロ(p−シメン)ルテニウム(II)二量体(0.36g、0.59mmol)を添加した。得られた混合物を、密封管中、90℃で22時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、次いで、水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、エチル6−ヒドロキシ−2−メチル−3−[(メチルスルホニル)オキシ]ベンゾエート(116c、1.3g、41%収率)を白色固体として得た。
アセトニトリル(63mL)中のエチル6−ヒドロキシ−2−メチル−3−((メチルスルホニル)オキシ)ベンゾエート(116c、1.3g、4.8mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(1.1g、6.2mmol)を添加した。反応物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、次いで、水(30mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、エチル3−ブロモ−2−ヒドロキシ−6−メチル−5−((メチルスルホニル)オキシ)ベンゾエート(116d、1.3g、79%収率)を黄色固体として得た。
テトラヒドロフラン(12mL)中の、エチル3−ブロモ−2−ヒドロキシ−6−メチル−5−((メチルスルホニル)オキシ)ベンゾエート(116d、593mg、1.5mmol)、トリフェニルホスフィン(0.50g、1.9mmol)およびtert−ブチル((2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメート(化合物LL、0.54g、1.5mmol)の溶液を0℃に冷却し、次いで、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.40mL、1.9mmol)を滴下添加した。反応物を室温にゆっくり加温し、終夜撹拌した。反応物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、エチル2−(2−(((2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エトキシ)−3−ブロモ−6−メチル−5−((メチルスルホニル)オキシ)ベンゾエート(116e、0.58g、52%収率)を白色固体として得た。
ジクロロメタン(8mL)中のエチル2−(2−(((2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エトキシ)−3−ブロモ−6−メチル−5−((メチルスルホニル)オキシ)ベンゾエート(116e、0.58g、0.80mmol)の溶液に、85%リン酸(0.20mL、2.8mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、追加の85%リン酸(0.20mL、2.8mmol)を添加し、撹拌を2時間続けた。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で慎重にクエンチし、ジクロロメタン(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、エチル2−(2−(((2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)アミノ)エトキシ)−3−ブロモ−6−メチル−5−((メチルスルホニル)オキシ)ベンゾエート(116f、0.25g、50%収率)を透明な粘着性固体として得た。
メタノール(2mL)中のエチル2−(2−(((2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)アミノ)−エトキシ)−3−ブロモ−6−メチル−5−((メチルスルホニル)オキシ)ベンゾエート(116f、0.54g、0.86mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム溶液(水中50%、0.73g、9.2mmol)を添加した。反応混合物を、マイクロ波中、120℃で1時間加熱し、次いで、水で希釈し、濃塩酸でpH約4に酸性化した。得られた沈殿物を真空濾過によって収集し、次いで、N,N−ジメチルアセトアミド(5mL)に溶かした。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.38mL、2.2mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、0.39g、1.0mmol)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。粗反応物を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をN,N−ジメチルアセトアミド(5mL)に溶解し、炭酸セシウム(0.51g、1.6mmol)および2−ヨードプロパン(0.12mL、1.2mmol)を添加した。混合物を75℃で1時間加熱し、室温に冷却し、次いで、水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、4−((2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−9−ブロモ−7−イソプロポキシ−6−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−オン(116g、242mg、48%収率)を透明な粘着性固体として得た。
N,N−ジメチルアセトアミド(2mL)中の4−((2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−9−ブロモ−7−イソプロポキシ−6−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−オン(116g、98mg、0.18mmol)の溶液に、シアン化第一銅(50mg、0.55mmol)を添加した。反応混合物を、密封管中、120℃で20時間加熱し、室温に冷却し、次いで、追加のシアン化第一銅(25mg、0.26mmol)を添加し、反応物を、密封管中、150℃で5時間加熱した。反応物を室温に冷却し、水(5mL)で希釈し、メチルtert−ブチルエーテル(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗残留物をジクロロメタン(0.5mL)およびトリフルオロ酢酸(0.5mL、2mmol)に溶かし、室温で終夜撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残留物を逆相HPLCによって精製して、表題化合物(実施例116、13mg、19%収率)を提供した。1H NMR (700 MHz, DMSO-d6) δ 7.47 (s, 1H), 5.93 (br. s., 1H), 4.58-4.69 (m, 3H), 4.12 (br. s.,
2H), 2.19 (d, J=12.91 Hz, 6H), 2.14 (s, 3H), 1.26 (d, J=6.02 Hz, 6H): MS 396 [M
+ H].
方法M
(実施例123)
4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−9−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン
トリフルオロ酢酸無水物(42.0mL、300mmol)を、トリフルオロ酢酸(83mL)中の2,3−ジヒドロキシ安息香酸(8.30g、53.9mmol)の冷却(−5℃)溶液に、撹拌しながら滴下添加した。次いで、アセトン(14.0mL、190mmol)を27分間かけて滴下添加し、混合物を撹拌し、16.5時間かけて室温に徐々に加温させた。揮発物を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(100mL)に溶解し、溶液を、迅速に撹拌した飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)にゆっくり添加した。ガス発生が止まった後、混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、8−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4H−1,3−ベンゾジオキシン−4−オン(123a、3.55g、34%収率)をオフホワイトの固体として得た。
炭酸セシウム(5.46g、16.6mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(31mL)中の8−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4H−1,3−ベンゾジオキシン−4−オン(123a、1.50g、7.73mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で5分間撹拌した後、2−ヨードプロパン(1.00mL、10.0mmol)を添加した。混合物を室温で80分間撹拌し、次いで、脱イオン水(30mL)と酢酸エチル(2×75mL)とに分配した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、2,2−ジメチル−8−(プロパン−2−イルオキシ)−4H−1,3−ベンゾジオキシン−4−オン(123b、1.41g、77%収率)を無色ゲルとして得、これをゆっくり結晶化させて、白色固体とした。
メタノール(12mL)中の2,2−ジメチル−8−(プロパン−2−イルオキシ)−4H−1,3−ベンゾジオキシン−4−オン(123b、1.40g、5.92mmol)の溶液を、メタノール中ナトリウムメトキシド(0.5M、24mL、12mmol)で処理し、室温で3時間40分撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を、塩化アンモニウム溶液(飽和水溶液、20mL)と酢酸エチル(2×30mL)とに分配した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、メチル2−ヒドロキシ−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゾエート(123c、1.24g、93%収率)を無色液体として得た。
炭酸セシウム(2.05g、6.2mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(9.6mL)中のメチル2−ヒドロキシ−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゾエート(123c、539mg、2.40mmol)の溶液に添加して、濃厚なペーストを形成させた。臭化アリル(0.25mL、3.0mmol)を添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。脱イオン水(15mL)を添加し、溶液を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)によって精製して、メチル3−(プロパン−2−イルオキシ)−2−(プロパ−2−エン−1−イルオキシ)ベンゾエート(123d、474.5mg、79%収率)を無色油として得た。
オゾンを、ジクロロメタン(17.5mL)中のメチル3−(プロパン−2−イルオキシ)−2−(プロパ−2−エン−1−イルオキシ)ベンゾエート(123d、438.1mg、1.75mmol)の冷却(−78℃)溶液に、持続的な青紫色が取得されるまで(約5分)吹き込んで発泡させた。窒素を溶液に3分間吹き込んで発泡させて、褪色させ、次いで、硫化ジメチル(1.0mL、13.5mmol)を添加し、混合物を室温に1時間加温させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、炭酸ナトリウム溶液(飽和水溶液、10mL)と酢酸エチル(2×20mL)とに分配した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、粗残留物を得た。この粗アルデヒドをメタノール(10.0mL)に溶解し、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン塩酸塩(化合物V、334mg、1.87mmol)により、室温で5分間処理し、次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(332mg、4.50mmol)を添加し、混合物を室温で14.5時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残留物を、脱イオン水(10mL)と酢酸エチル(2×20mL)とに分配した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOH+酢酸エチル中5%NH4OH)によって精製して、メチル2−(2−{[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]アミノ}エトキシ)−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゾエート(123e、76mg、11%収率)を無色ガラスとして得た。
メタノール(5.0mL)中のメチル2−(2−{[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−アミノ}エトキシ)−3−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゾエート(123e、76.2mg、0.196mmol)の溶液を、水酸化ナトリウム(1.0M水溶液、0.800mL、0.800mmol)とともに、室温で28時間撹拌し、次いで、4.0M水酸化ナトリウム水溶液(0.5mL、2.0mmol)を添加し、撹拌を室温で25時間続けた。LCMSは、材料の一部が自発的に環化し、一方、いくらかの非環化材料が残っていることを示した。溶媒を真空下で濃縮し、残留物を1N塩酸水溶液でpH約2に酸性化した。得られた白色沈殿物を吸引濾過によって収集した。母液を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、合わせた抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、沈殿物と合わせた。水層を凍結乾燥し、残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(6.0mL)に懸濁させ、0.2ミクロンのシリンジフィルターに通過させて無機塩を除去し、次いで、トリエチルアミン(0.08mL)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、87.0mg、0.23mmol)により、室温で20時間処理した。この混合物を、脱イオン水(5mL)と酢酸エチル(3×15mL)とに分配し、合わせた有機物を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。このバッチを生成物の第一バッチと合わせ、逆相HPLCによって精製して、表題化合物4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−9−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(実施例123、11mg、16%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.58 (br. s., 1H), 7.05-7.18 (m, 3H), 5.93 (s, 1H), 4.60 (s, 2H),
4.51 (七重線, J=6.03 Hz, 1H), 4.01 (t, J=5.38 Hz, 2H),
3.43 (t, J=5.38 Hz, 2H), 2.19 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 1.23 (d, J=6.11 Hz, 6H).
MS: 357 [M+H].
方法N
(実施例124)
6−クロロ−4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン
無水DMF(30mL)中の2−クロロ−6−フルオロ−3−メトキシ−安息香酸(1.00g、4.89mmol)の溶液に、HATU(2.30g、5.85mmol)およびTEA(1.36mL、9.76mmol)を添加した。反応混合物を5分間撹拌し、次いで、2−[(2−ベンジルオキシ−4,6−ジメチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−エタノール(化合物KK、1.47g、5.12mmol)を固体として一度に添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(200mL)と水(200mL)とに分配した。有機相を分離し、ブライン(2×200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、N−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−2−クロロ−6−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メトキシベンズアミド(124a、2.31g、100%)をガム状物として得た。
無水DMF(20mL)中のN−(2−ベンジルオキシ−4,6−ジメチル−ピリジン−3−イルメチル)−2−クロロ−6−フルオロ−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−3−メトキシ−ベンズアミド(124a、2.31g、4.88mmol)の溶液に、KOtBu(THF中1M溶液、12.2mL、12.2mmol)を添加した。反応混合物を100℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を、酢酸エチル(200mL)と水(200mL)とに分配した。有機相を分離し、ブライン(2×200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン/EtOAc)によって精製して、4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−6−メチル−9−[2−(メチルアミノ)ピリミジン−5−イル]−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(124b、668mg、30%収率)を固体として得た。
TFA(10mL)中の4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−6−メチル−9−[2−(メチルアミノ)ピリミジン−5−イル]−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(124b、636mg、1.40mmol)の混合物を、60℃で3時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、得られた残留物を、エーテル(100mL)と重炭酸ナトリウム(100mL)とに分配した。有機相を分離し、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、6−クロロ−4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(124c、503mg、99%収率)を白色固体として得た。
無水DCM(10mL)中の6−クロロ−4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(124c、500mg、1.38mmol)の0℃溶液に、BBr3の溶液(DCM中1M、4.00mL、4.00mmol)をゆっくり添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌し、次いで、水でクエンチし、水でさらに希釈して、100mLとした。得られた混合物をDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、6−クロロ−4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(124d、456mg、95%収率)を固体として得た。
6−クロロ−4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(124d、100mg、0.287mmol)、トルエン−4−スルホン酸2,2,2−トリフルオロ−エチルエステル(73.0mg、0.287mmol)、炭酸カリウム(79.0mg、0.574mmol)および無水DMF(6mL)の混合物を、マイクロ波中、150℃で45分間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を、酢酸エチル(50mL)と水(50mL)とに分配した。有機相を分離し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、MeOH/EtOAc)によって精製して、表題化合物(実施例124、18mg、16%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.62 (br. s., 1 H), 7.33 (d, J=8.93 Hz, 1 H), 7.05 (d, J=8.93 Hz,
1 H), 5.94 (s, 1 H), 4.84 (q, J=8.60 Hz, 2 H), 4.62 (s, 2 H), 4.02 (br. s., 2
H), 3.41 (br. s., 2 H), 2.21 (s, 3 H), 2.14 (s, 3 H); MS 431.1 [M + 1].
方法O
(実施例126)
4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−(1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン
MeOH(4mL)中のメチル3−ブロモ−2−メチル−6−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エトキシ]−ベンゾエート(化合物HH、162mg、0.434mmol)の溶液を、6N HCl(0.2mL)で処理し、室温で30分間撹拌した。溶媒を真空で1mLに濃縮し、溶液を、DCM(25mL)とNaHCO
3(飽和水溶液、25mL)とに分配した。有機層を真空下で濃縮して、メチル3−ブロモ−6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−メチルベンゾエート(126a、138mg、110%収率)を無色油として得た。
DCM(5mL)中のメチル3−ブロモ−6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−メチルベンゾエート(126a、126mg、0.436mmol)の溶液に、デス・マーチンペルヨージナン(192mg、0.429mmol)を添加した。溶液を室温で2時間撹拌した。溶液をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン/EtOAc)によって直接的に精製して、メチル3−ブロモ−2−メチル−6−(2−オキソエトキシ)ベンゾエート(126b、111mg、90%収率)を透明油として得た。
MeOH(5mL)中のメチル3−ブロモ−2−メチル−6−(2−オキソエトキシ)ベンゾエート(126b、109mg、0.380mmol)の溶液に、化合物V(122mg、0.538mmol)を添加した。懸濁液を、反応混合物が均質になるまで音波破砕した。溶液を室温で30分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(59mg、0.800mmol)を一度に添加した。反応混合物を3時間撹拌し、次いで、溶媒を真空で濃縮した。残留物をDCM(25mL)に溶解し、有機層を水(25mL)で洗浄した。水の層をDCMで抽出し、合わせた有機層を真空で濃縮して、メチル3−ブロモ−6−(2−{[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]アミノ}エトキシ)−2−メチルベンゾエート(126c、161mg、83%)を白色泡状物として得た。
1,4−ジオキサン(1mL)中のメチル3−ブロモ−6−(2−{[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]アミノ}エトキシ)−2−メチルベンゾエート(126c、134mg、0.317mmol)の溶液に、トリメチルアルミニウム(ヘプタン中2.0M、32.0mg、0.440mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、55℃で2時間、次いで75℃で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を真空下で除去し、残留物をEtOAc(25mL)およびロッシェル塩の10%水溶液とともに激しく撹拌した。混合物が均質になったら、層を分離し、有機層をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc中(MeOH中7N NH3))によって直接的に精製して、7−ブロモ−4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(126d、36mg、27%収率)を薄黄褐色固体として得た。
1,4−ジオキサン(3mL)中の、7−ブロモ−4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(126d、36mg)、1,4−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(34mg、0.092mmol)および炭酸ナトリウム(2M水溶液、32mg、0.30mmol)の懸濁液を、N2で10分間脱気した。反応混合物をPdCl2(DPPF)−DCM(8.2mg、0.010mmol)で処理し、マイクロ波中、100℃で1時間、マイクロ波中、120℃で追加で1時間加熱した。反応混合物をDCM(25mL)に注ぎ入れ、水(3×25mL)で洗浄した。有機層を真空下で濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製して、表題化合物(実施例126、7mg、19%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.33 (s, 1H), 7.23 (d, J=8.07 Hz, 1H), 6.99 (d, J=8.19 Hz, 1H),
5.93 (s, 1H), 4.66 (s, 2H), 4.09 (t, J=5.44 Hz, 2H), 3.48 (s, 3H), 3.42-3.46
(m, 2H), 2.23 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.03 (s, 3H), 1.79 (s, 3H); MS 407.1 [M +
1].
方法P
(実施例128)
4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−6−メチル−9−[2−(メチルアミノ)ピリミジン−5−イル]−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン
1,4−ジオキサン(2.0mL)中の、4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−9−ブロモ−6−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(116g、121mg、0.224mmol)、N−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(52.7mg、0.224mmol)および炭酸ナトリウム(2.0M、71.2mg、0.672mmol)の溶液を、5分間脱気し(N
2)、次いで、PdCl
2(dppf)−DCM(50.0mg、0.0610mmol)を添加した。反応物を100℃で1時間加熱した。反応物を水(25mL)およびEtOAc(25mL)で希釈した。層を分離し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン/EtOAc)によって精製して、4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−6−メチル−9−[2−(メチルアミノ)ピリミジン−5−イル]−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(128a、94mg、74%収率)を白色固体として得た。
DCM(1mL)中の4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−6−メチル−9−[2−(メチルアミノ)ピリミジン−5−イル]−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(128a、94mg、0.17mmol)の溶液に、ジオキサン中4M HCl(1mL)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。溶媒を真空で除去し、残留物を分取HPLCによって精製して、表題化合物(実施例128、40mg、50%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.43 (s, 2H), 7.19 (q, J=4.63 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.92 (s, 1H),
4.59-4.69 (m, 3H), 3.28 (s, 3H), 3.17 (d, J=5.31 Hz, 2H), 2.83 (d, J=4.80 Hz,
2H), 2.23 (s, 3H), 2.13 (d, J=2.27 Hz, 6H), 1.27 (d, J=6.06 Hz, 6H); MS 478.2
[M + 1].
方法Q
(実施例130)
4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−N,N,6−トリメチル−5−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−7−カルボキサミド
MeOH(100mL)中の、4−メトキシベンズアルデヒド(10g、74mmol)、2−アミノエタノール(4.9g、81mmol)およびNaHCO
3(9.3g、110mmol)の混合物を、3時間還流させた。反応混合物を15℃に冷却した。混合物に、NaBH
4(3.3g、88mmol)を15℃で小分けにして添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、2−[(4−メトキシベンジル)アミノ]エタノール(130a、20g)を褐色油として得た。
乾燥DMF(80mL)中の3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチル安息香酸(化合物QQ、4.8g、2.4mmol)、2−[(4−メトキシベンジル)アミノ]エタノール(130a、5.5g、23mmol)およびDIPEA(8g、62mmol)の溶液に、HATU(12g、31mmol)を添加した。混合物を室温で14時間撹拌した。反応混合物にEtOAc(130mL)を添加した。溶液をブライン(4×60mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、2/1)によって精製して、3−ブロモ−6−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−メトキシベンジル)−2−メチルベンズアミド(130b、4g、48.8%)を無色油として得た。
乾燥DMF(60mL)中の3−ブロモ−6−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−メトキシベンジル)−2−メチル−ベンズアミド(130b、5.00g、12.6mmol)およびCs2CO3(8.20g、25.3mmol)の混合物を、65℃で14時間撹拌した。反応混合物にブライン(100mL)を添加した。混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(4×60mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5/1)によって精製して、7−ブロモ−4−(4−メトキシベンジル)−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(130c、2.8g、59%)を無色油として得た。
TFA(30mL)中の7−ブロモ−4−(4−メトキシベンジル)−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(130c、2.8g、7.4mmol)の混合物を、14時間還流させた。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、3/1)によって精製して、7−ブロモ−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(7−ブロモ−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(130d、1.2g、63%)を褐色固体として得た。
MeOH(40mL)中の7−ブロモ−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(7−ブロモ−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−オン(130d、0.80g、3.1mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.11g、0.16mmol)およびDIPEA(0.80g、6.3mmol)の混合物を、COで脱気し、混合物を、4MPa下、100℃で48時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1/1)によって精製して、メチル6−メチル−5−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−7−カルボキシレート(130e、0.34g、46%)をオフホワイトの固体として得た。
DMF(8mL)中のメチル6−メチル−5−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−7−カルボキシレート(130e、0.10g、0.45mmol)の溶液に、NaH(54mg、1.36mmol、油中60%)を0℃で添加した。0℃で10分間撹拌した後、2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、0.20g、0.77mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物にH2O(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。水層を濃HClでpH3に酸性化し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(4×30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−6−メチル−5−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−7−カルボン酸(130f、0.17g、84.7%)をオフホワイトの固体として得た。
DMF(10mL)中の、4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−6−メチル−5−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−7−カルボン酸(130f、0.17g、0.38mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(47mg、0.57mmol)およびDIPEA(0.25g、1.90mmol)の溶液に、HATU(0.29g、0.76mmol)を添加した。混合物を、N2下、室温で5時間撹拌した。反応混合物にH2O(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(4×30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1/1)によって精製して、4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−N,6−ジメチル−5−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−7−カルボキサミド(130g、0.17g、94.6%)を白色固体として得た。
MeOH(15mL)中の4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−N,6−ジメチル−5−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサゼピン−7−カルボキサミド(130g、0.17g、0.36mmol)およびPd/C(93mg)の混合物を、H2バルーン下、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、表題化合物(実施例130、130mg、94%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d): δ 11.34 (s, 1H), 7.18-7.16 (d, 1H),
6.88-6.86 (d, 1H), 5.97 (s, 1H), 4.90-4.86 (d, 2H), 4.12 (s, 1H), 3.93 (s, 1H),
3.53 (s, 2H), 3.13 (s, 3H), 2.85 (s, 3H), 2.36-2.35 (d, 6H), 2.27 (s, 3H); MS
256.8 [M+H].
方法R
(実施例131)
4−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−6−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロピリド[4,3−f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−オン
i−PrOH(36mL)中のフェニル5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモ−3−メチルピリジン−4−カルボキシレート(2.4g、6.0mmol)およびCs
2CO
3(6.1g、19mmol)の懸濁液を、N
2で2分間脱気した。反応混合物にPd
2(dba)
3(0.31g、0.34mmol)およびt−Bu−BippyPhos(0.34g、0.66mmol、cas:894086−00−1)を添加した。混合物を115℃のマイクロ波中で1時間加熱した。反応混合物に4M NaOH(7mL)およびMeOH(7mL)を添加し、反応混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物にEtOAc(60mL)およびH
2O(80mL)を添加した。水層を濃HClでpH4に酸性化し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、5−(ベンジルオキシ)−3−メチル−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボン酸(131a、1.1g、60%)を黄色固体として得た。
乾燥CH2Cl2(50mL)および乾燥MeOH(5mL)中の5−(ベンジルオキシ)−3−メチル−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボン酸(131a、1.4g、4.7mmol)の溶液に、TMSCHN2(2.6mL、5.1mmol、ヘキサン中2M)を、N2下、0℃で滴下添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10/1)によって精製して、メチル5−(ベンジルオキシ)−3−メチル−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(131b、1.1g、75%)を無色油として得た。
MeOH(60mL)中のメチル5−(ベンジルオキシ)−3−メチル−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(131b、1.1g、3.5mmol)およびPd/C(0.5g)の混合物を、H2バルーン下、室温で2時間水素化した。反応混合物をCELITE(登録商標)に通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、メチル5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(131c、0.7g、89%)を黄色油として得た。
CH3CN(24mL)中の、メチル5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(131c、0.70g、3.1mmol)、tert−ブチル(2−ブロモエチル)カルバメート(0.76g、3.4mmol)およびK2CO3(0.86g、6.2mmol)の混合物を、N2で脱気し、15時間還流させた。反応混合物にブライン(40mL)およびEtOAc(40mL)を添加した。水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10/1)によって精製して、メチル5−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エトキシ}−3−メチル−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(131d、0.74g、65%)を黄色油として得た。
乾燥CH2Cl2(20mL)中のメチル5−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エトキシ}−3−メチル−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(131d、0.74g、2.0mmol)の溶液に、TFA(5mL)を5℃で添加した。混合物を室温で14時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、メチル5−(2−アミノエトキシ)−3−メチル−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(131e、1.4g)を褐色油として得た。
乾燥EtOH(60mL)中のメチル5−(2−アミノエトキシ)−3−メチル−2−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−4−カルボキシレート(131e、1.2g、2.2mmol)およびNaOEt(3.0g、45mmol)の混合物を、14時間還流させた。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物をH2O(30mL)に溶解し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、6−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロピリド[4,3−f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−オン(131f、0.34g)を褐色固体として得た。
乾燥DMF(6mL)中の6−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロピリド[4,3−f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−オン(131f、70mg、0.30mmol)の溶液に、NaH(36mg、0.90mmol、油中60%)を0℃で添加した。混合物を0℃で10分間撹拌した。混合物に、2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、155mg、0.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で14時間撹拌した。反応混合物にEtOAc(20mL)を添加した。溶液をブライン(5×15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10/1)によって精製して、4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−6−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロピリド[4,3−f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−オン(131g、0.14g、100%)を無色油として得た。
MeOH(15mL)中の4−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−6−メチル−7−(プロパン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロピリド[4,3−f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−オン(131g、140mg、0.30mmol)および10%Pd/C(80mg)の混合物を、H2バルーン下で3時間撹拌した。反応混合物をCELITE(登録商標)のパッドに通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、表題化合物(実施例131、110mg、98%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d): δ 11.45 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 5.97 (s,
1H), 5.26-5.21 (m, 1H), 4.87 (s, 2H), 4.00-3.97 (t, 2H), 3.56-3.53 (t, 2H),
2.36 (s, 3H), 2.28-2.26 (d, 6H), 1.35-1.33 (d, 6H); MS 372.2 [M+H].
方法S
(実施例132−A)
9−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンゾアゼピン−1−オン
および
(実施例132−B)
7−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンゾアゼピン−1−オン
AcOH(3mL)中の8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンゾアゼピン−1−オン(25.0mg、0154mmol)およびn−クロロスクシンイミド(20.6mg、0.154mmol)の溶液を、100℃で4.5時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(20mL)と水(20mL)とに分配した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、9−クロロ−8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンゾアゼピン−1−オン(132a)および7−クロロ−8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンゾアゼピン−1−オン(132b)の混合物(35mg、100%)を透明油として得た。
DMF(5mL)中の9−クロロ−8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンゾアゼピン−1−オン(132a)および7−クロロ−8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンゾアゼピン−1−オン(132b)(35.0mg、0.150mmol)の混合物に、2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、47.1mg、0.180mmol)を添加した。反応混合物を80℃で24時間加熱した。反応混合物をNaOAc−HOAc緩衝液(5mL)に注ぎ入れ、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた褐色油をMeOH(1mL)に溶解し、HCl(n−ブタノール中3M、0.05mL)を添加した。反応混合物を70℃で24時間加熱した。溶媒を真空で除去し、残留物を分取HPLCによって精製して、表題化合物(実施例132−A、第一の溶離生成物、20mg、36%);1H NMR (400 MHz, メタノ−ル-d4) δ 7.09-7.14 (m, 1H), 7.05-7.10 (m, 1H),
6.13 (s, 1H), 4.89 (s, 1H), 4.71-4.79 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.38 (dd, J=5.93,
14.86 Hz, 1H), 2.92-3.01 (m, 1H), 2.57-2.73 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.25 (s,
3H), 2.06-2.14 (m, 1H), 1.53-1.64 (m, 1H); MS 361.1 [M + 1];および(実施例132−B、第二の溶離生成物、4mg、7%);1H NMR (400 MHz, メタノ−ル-d4) δ 7.26 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 6.13 (s,
1H), 4.78 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.26-3.29 (m, 2H), 2.63 (t, J=7.09 Hz, 2H),
2.34 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 1.78 (t, J=6.66 Hz, 2H); MS 361.1 [M + 1]を白色固体として得た。
方法T
(実施例133)
7−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−6−(プロパン−2−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−オン
DMF(20mL)中の、7−クロロ−6−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(500mg、2.72mmol)、2−ヨードプロパン(556mg、3.27mmol)および炭酸セシウム(1.33mg、4.08mmol)の混合物を、80℃で終夜撹拌した。溶液を室温に冷却し、反応混合物を、酢酸エチル(50mL)と水(50mL)とに分配した。有機相を分離し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン/EtOAc)によって精製して、7−クロロ−6−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(133a、300mg、65%収率)を固体として得た。
DMF(6mL)中の、7−クロロ−6−イソプロポキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(133a、120mg、0.532mmol)、2−ベンジルオキシ−3−クロロメチル−4,6−ジメチル−ピリジン(化合物Z、139mg、0.532mmol)、炭酸セシウム(260mg、0.798mmol)およびヨウ化カリウム(132mg、0.798mmol)の混合物を、100℃で終夜撹拌した。溶液を室温に冷却し、反応混合物を、酢酸エチル(50mL)と水(50mL)とに分配した。有機相を分離し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン/EtOAc)によって精製し、残留物を真空下で濃縮した。残留物をTFAにより室温で終夜処理した。過剰なTFAを真空下で除去し、得られた残留物を、酢酸エチル(50mL)と重炭酸ナトリウム(50mL)とに分配した。有機相を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、MeOH/EtOAc、1/10)によって精製して、表題化合物(実施例133、20mg、2ステップにわたって12%収率)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 12.09 (br. s., 1 H), 7.08 - 7.13
(m, 1 H), 7.02 - 7.07 (m, 1 H), 5.94 (s, 1 H), 4.66 (s, 2 H), 4.44 - 4.55 (m, 1
H), 4.31 (s, 2 H), 2.37 (s, 3 H), 2.24 (s, 3 H), 1.36 (d, J=6.06 Hz, 6 H): MS
361 [M + H].
方法U
(実施例134)
2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−6−エトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−オン
H
2SO
4(10mL)およびH
2O(160mL)中のメチル5−アミノ−2−メチルベンゾエート(6.25g、37.8mmol)の0℃溶液に、NaNO
2(水溶液、3.78N、10mL)を添加した。得られた混合物を0℃で10分間撹拌した。10分後、混合物を、CuSO
4の還流溶液(1N、100mL)に添加し、1時間還流させた。混合物を室温に冷却し、CH
2Cl
2(2×200mL)で抽出した。有機層をH
2O(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1)によって精製して、メチル5−ヒドロキシ−2−メチルベンゾエート(134a、4.2g、67%)を黄色固体として得た。
CH3CN(10mL)中のメチル5−ヒドロキシ−2−メチルベンゾエート(134a、0.600g、3.63mmol)およびヨウ化エチル(1.13g、7.26mmol)の混合物に、K2CO3(1.00g、7.26mmol)を室温で添加した。得られた混合物を100℃で12時間加熱した。反応混合物をEtOAc(25mL)およびH2O(10mL)で希釈した。有機層を分離し、NaOH(2N、5mL)、H2O(5mL)およびブライン(5mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、メチル5−エトキシ−2−メチルベンゾエート(134b、0.7g、99%)を黄色液体として得た。
CCl4(12mL)中のメチル5−エトキシ−2−メチルベンゾエート(134b、0.700g、3.61mmol)の溶液に、BPO(18.0mg、0.0720mmol)およびNBS(0.706g、3.97mmol)を室温で添加した。得られた混合物を、N2雰囲気下、80℃で12時間加熱した。混合物をCH2Cl2(10mL)およびブライン(3mL)で希釈した。有機層を分離し、NaHCO3(2N、10mL)、H2O(5mL)およびブライン(5mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1)によって精製して、メチル2−(ブロモメチル)−5−エトキシベンゾエート(134c、0.85g、86%)を黄色液体として得た。
MeOH(20mL)中のメチル2−(ブロモメチル)−5−エトキシベンゾエート(134c、0.636g、2.33mmol)および3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(化合物V、0.390g、2.56mmol)の溶液に、TEA(0.258g、2.56mmol)を室温で添加した。得られた混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮して、粗生成物を得、これを、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH=20:1)によって精製し、次いで、MeOH(15mL)から再結晶させて、表題化合物(実施例134、32.6mg、4.4%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, メタノ−ル-d4) δ 7.39-7.37 (m, 1H), 7.25 (s, 1H),
7.24-7.14 (m, 1H), 6.09 (s, 1H), 4.73 (s, 2H), 4.33 (s, 2H), 4.09-4.07 (q, 2H),
2.30 (s, 3H), 2.24 (s, 3H), 1.43-1.40 (t, 3H); MS 313.0 [M + 1].
方法V
(実施例217)
8−クロロ−2−(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルメチル)−7−メトキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
2−クロロ−6−ヨード−3−メトキシ−安息香酸メチルエステル(217a、8.1g、24.8mmol)、シアノ酢酸tert−ブチル(7.0g、49.6mmol)、CuI(0.47g、2.48mmol)およびCs
2CO
3(12.1g、37.2mmol)の混合物を、82.7mLのDMSO中で混合した。反応混合物を3回脱気(degased)し、120℃の油浴中で終夜加熱して、217bを提供した。反応物を室温に冷却し、ヨウ化メチル(3.59g、24.8mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物に300mLのH
2Oを添加し、EtOAc(300mL、次いで2×150mL)で抽出した。合わせた抽出物をブライン(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させた。残留物を、30%EtOAc/ヘプタンを用いるカラムクロマトグラフィーによって精製して、メチル6−(1−(tert−ブトキシ)−2−シアノ−1−オキソプロパン−2−イル)−2−クロロ−3−メトキシベンゾエート、217cを赤色油(2.75g、35%収率)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.38 (d, J=8.93 Hz, 1 H) 7.00 (d, J=8.93 Hz, 1 H) 3.97 (s, 3 H)
3.95 (s, 3 H) 1.97 (s, 3 H) 1.49 (s, 9 H).
20mLのDCM中の217c(2.66g、7.52mmol)の溶液に、20mLのTFAを添加した。反応物を室温で4時間撹拌した。反応混合物に50mLのH2Oを添加し、層を分離し、水層をEtOAcで抽出し、有機層を合わせ、濃縮し、20%EtOAc/ヘプタンを用いるカラムクロマトグラフィーによって精製して、メチル2−クロロ−6−(1−シアノエチル)−3−メトキシベンゾエート、217dを無色油(300mg、15.7%)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.46 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.04 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 3.99 (s, 3 H)
3.94 (s, 3 H) 3.89 (q, J=7.21 Hz, 1 H) 1.61 (d, J=7.21 Hz, 3 H).
エステル217d(0.35g、1.4mmol)および塩化コバルト(II)六水和物(0.98g、4.1mmol)を15mLのMeOHに溶解し、紫色溶液を氷浴中で冷却した。NaBH4(0.26g、6.9mmol)を小分けにして添加し、反応物を室温に加温させ、50℃で36時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残留物にH2O50mLおよびEtOAc50mLを添加し、濃HClをゆっくり添加することによってpHを3〜4に調整し、音波破砕してすべての無機塩が溶解したことを確かめ、水層を30%KOHによってpH8〜9に調整し、EtOAc3×75mLで抽出した。有機層を合わせ、濃縮し、30%EtOAc/ヘプタンを用いるカラムクロマトグラフィーによって精製して、8−クロロ−7−メトキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン、217eを白色固体(0.18g、62%収率)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.18 (br. s., 1 H) 7.10 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.01 (d, J=8.44 Hz,
1 H) 3.89 (s, 3 H) 3.51 (dt, J=12.41, 3.88 Hz, 1 H) 3.16 (ddd, J=12.56, 6.14,
4.40 Hz, 1 H) 2.93 - 3.04 (m, 1 H) 1.28 (d, J=6.97 Hz, 3 H).
3mLのジオキサン中の217e(50mg、0.22mmol)および2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、61mg、0.23mmol)の混合物に、THF中のKHMDS(1.0M、0.55mL)を添加した。反応混合物を100℃で1時間加熱し、次いで、室温に冷却した。反応混合物を濃縮し、20mLのH2Oを添加した。混合物をEtOAc3×20mLで抽出し、次いで、濃縮し、100%EtOAcを用いるカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−((2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−8−クロロ−7−メトキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン、217fを白色固体(94mg、94%収率)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.46 (d, J=6.85 Hz, 2 H) 7.28 - 7.39 (m, 3 H) 6.93 - 7.02 (m, 2
H) 6.63 (s, 1 H) 5.37 - 5.50 (m, 2 H) 4.97 (d, J=14.31 Hz, 1 H) 4.88 (d, J=14.31
Hz, 1 H) 3.90 (s, 3 H) 3.30 (dd, J=12.72, 4.16 Hz, 1 H) 3.01 (dd, J=12.72, 6.11
Hz, 1 H) 2.76 (td, J=6.54, 4.28 Hz, 1 H) 2.43 (s, 3 H) 2.28 - 2.39 (m, 3 H)
1.00 (d, J=6.97 Hz, 3 H).
217f(90mg、0.2mmol)に1mLのTFAを添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。過剰なTFAを減圧によって除去した。残留物に1mLのMeOHを添加し、溶液を1.5mLのMeOH中7N NH3によって中和した。生成物を分取HPLCによって精製して、実施例217の化合物(compopund)を白色固体(56mg、77%)として得た。1H NMR (700 MHz, DMSO-17mm) δ ppm 11.54 (br. s., 1 H) 7.23 (d, J=8.36 Hz, 1 H) 7.20 (d, J=8.36
Hz, 1 H) 5.89 (s, 1 H) 4.64 (d, J=13.86 Hz, 1 H) 4.55 (d, J=13.65 Hz, 1 H) 3.85
(s, 3 H) 3.45 (dd, J=12.87, 3.85 Hz, 1 H) 3.20 (dd, J=12.98, 5.50 Hz, 1 H) 2.93
(dd, J=11.00, 5.72 Hz, 1 H) 2.17 (s, 3 H) 2.13 (s, 3 H) 1.06 (d, J=6.82 Hz, 3
H); MS: 361 [M + 1]
方法W
(実施例145)
8−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−4,4−ジフルオロ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
氷浴中、DMF(4.0mL)中の化合物R(0.0370g、0.149mmol)の溶液に、カリウムt−ブトキシド(THF中1.0M、0.145mL、0.145mmol)を添加した。5分後、化合物Z(0.0421g、0.161mmol)を添加し、反応物を氷浴中で0.5時間撹拌した。反応物をAcOH(1滴)で酸性化し、酢酸エチルで希釈し、水(2×)およびブラインで洗浄し、真空下で濃縮した。得られた油をシリカゲル(Biotage SNAP、10g、ヘプタン中0〜50%酢酸エチルの勾配)上で精製して、145a(0.059g、84%)を透明油として得、これを静置すると結晶化した。1H NMR (400 MHz, CDCl3-d) δ 7.51 (d, J=8.59
Hz, 1H), 7.42-7.47 (m, 2H), 7.28-7.38 (m, 3H), 7.12 (d, J=8.59 Hz, 1H), 6.65
(s, 1H), 5.44 (s, 2H), 4.94 (s, 2H), 3.97 (s, 3H), 3.59 (t, J=11.62 Hz, 2H),
2.44 (s, 3H), 2.31 (s, 3H); MS 473 [M + H]
+.
酢酸(2.0mL)中の145a(0.057g、0.12mmol)の溶液に、ヨウ化カリウム(0.062g、0.37mmol)を添加した。反応物を50℃で1時間撹拌し、次いで、チオ尿素(0.018g、0.24mmol)を添加して、ヨウ化ベンジルを捕捉した。50℃で追加の20分後、ヨウ化ベンジルが消費された。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)を添加した。得られた沈殿物を濾過によって収集し、水で洗浄し、高真空下で乾燥させて、実施例145の表題化合物(0.042g、91%)を白色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.63 (br. s., 1H), 7.64 (d, J=8.56 Hz, 1H), 7.46 (d, J=8.68 Hz,
1H), 5.92 (s, 1H), 4.62 (s, 2H), 4.02 (t, J=12.17 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H), 2.17
(s, 3H), 2.14 (s, 3H); MS 383 [M + H]+.
方法X
(実施例293)
5−ブロモ−8−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン
N,N−ジメチルホルムアミド(200mL)中のメチル5−ブロモ−2−メチル−3−ニトロベンゾエート(29.0g、106mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(42.0mL、317mmol)の溶液を、110℃で終夜撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を、酢酸エチル(300mL)と水(300mL)とに分配した。有機相を分離し、水(2×300mL)およびブライン(1×300mL)で洗浄し、シリカゲルの存在下で濃縮乾固し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中0〜80%酢酸エチルの勾配で溶離する)によって精製して、7−ブロモ−5−ニトロ−1H−イソクロメン−1−オン(293a、9.62g、32%収率)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3-d) δ 8.76 (d, J=1.47 Hz, 1 H), 8.60 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 7.46 (d, J=6.11
Hz, 1 H), 7.34 (d, J=6.11 Hz, 1 H). MS: 269 [M+1]
メタノール(100mL)中の7−ブロモ−5−ニトロ−1H−イソクロメン−1−オン(293a、9.20g、34.1mmol)および7Nアンモニア溶液を含有する密封管を、60℃で終夜撹拌した。氷浴中で冷やした後、得られた沈殿物を濾過によって収集し、冷メタノールで洗浄し、風乾させて、7−ブロモ−5−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(293b、7.6g、83%収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.82 (br. s., 1 H), 8.56 - 8.64 (m, 2 H), 7.48 (d, J=7.58 Hz, 1
H), 6.89 (d, J=7.58 Hz, 1 H). MS: 267/269 [M-1].
2−メチル−2−ブタノール(100mL)中の、7−ブロモ−5−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(293b、4.00g、14.9mmol)、1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(2.17g、22.3mmol)、酢酸パラジウム(334mg、1.49mmol)、CatacXiumA(ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン)(1.10g、2.97mmol)および酢酸カリウム(7.30g、74.3mmol)の混合物を、窒素で脱気し、密封管中、120℃で終夜加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を、酢酸エチル(300mL)と水(300mL)とに分配した。有機相を分離し、ブライン(1×300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固し、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル中0%〜10%メタノールの勾配で溶離する)によって精製して、7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(293c、2.55g、60%収率)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.95 (br. s., 1 H), 8.57 (s, 2 H), 7.55 (d, J=5.38 Hz, 1 H), 6.98
(d, J=7.34 Hz, 1 H), 4.00 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H). MS: 284 [M-1].
密封管中、イソプロパノール(60mL)中の7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−ニトロイソキノリン−1(2H)−オン(293c、1.0g、3.5mmol)およびラネーニッケル(6g)の溶液を、110〜120℃で3日間加熱した。16の1gバッチ(合計16gの293c)をこの方法によって調製し、次いで、精製のために合わせた。合わせた溶液を室温に冷却し、濾過した。濾液を真空下で約30mLに濃縮して、沈殿物を形成させた。沈殿物を濾過によって収集して、5−アミノ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293d、4.0g、26%収率)を白色固体として得た。ラネーニッケル含有の第一濾過ケーキをメタノール/ジクロロメタン(1:1、400mL×4)に溶解し、30分間撹拌し、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、5−アミノ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293d、8.0g、54%収率)の第二バッチを灰色固体として得た。
N−ヨードスクシンイミド(5.27g、23.43mmol)を、氷酢酸(400mL)中の5−アミノ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293d、5.5g、21.3mmol)の溶液に小分けにして添加し、得られた混合物を室温で3日間撹拌した。次いで、第二の分量のN−ヨードスクシンイミド(2.6g、12.7mmol)を添加し、撹拌を室温で終夜続けた。混合物を真空下で濃縮して、酢酸を除去した。残留物をメタノール(200mL)に溶解し、濃縮乾固し、シリカゲルクロマトグラフィー(1:1から1:2 石油エーテル/酢酸エチルで、次いで、100:1から50:1 ジクロロメタン/メタノールで溶離する)によって精製して、5−アミノ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−ヨード−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293e、5.0g、60%収率)を黄色固体として得た。
氷酢酸(各バッチ100mL)中の5−アミノ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−ヨード−3,4−ジヒドロイソ−キノリン−1(2H)−オン(293e、各バッチ2.5g/6.5mmol、合計5.0g/13mmol)の2つのバッチを、塩化スルフリル(各バッチ1g、75mmol)で処理し、20〜25℃で滴下添加した。混合物を2時間撹拌し、次いで合わせ、真空下で濃縮して、揮発物を除去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(10:1 ジクロロメタン/メタノール)によって精製して、5−アミノ−8−クロロ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−ヨード−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293f、5.5g、90%純度、90%収率)を黄色固体として得た。
2つのバッチは、下記の方法によって調製した:氷酢酸(29mL)およびメタノール(290mL)中の5−アミノ−8−クロロ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−ヨード−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293f、各バッチ2.9g、6.9mmol)およびパラジウム炭素(2.9g)の混合物を、水素バルーン下、室温で終夜撹拌した。合わせた反応混合物をセライトに通して濾過し、フィルターパッドをメタノール(300mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(10:1 ジクロロメタン/メタノールで溶離する)によって精製して、5−アミノ−8−クロロ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293g、3.6g、合わせた収率65%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.12 (s, 1H), 6.82 (s, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.29-3.28 (m, 2H),
2.70-2.67 (m, 2H), 2.07 (s, 3H). MS: 292 [M+1].
氷水浴中で冷やしたテトラヒドロフラン(5mL)中の5−アミノ−8−クロロ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293g、300mg、1.03mmol)の溶液に、40%臭化水素酸水溶液(6.86g、33.93mmol)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌させ、次いで、再度0℃に冷却した。臭化銅(I)(295mg、2.06mmol)、続いて亜硝酸ナトリウム(78mg、1.13mmol)を添加し、得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。混合物を固体水酸化ナトリウムで中和し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、5−ブロモ−8−クロロ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293h、60mg、16.5%収率)を白色固体として得た。
水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、18mg、0.45mmol)を、無水N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の5−ブロモ−8−クロロ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293h、80mg、0.225mmol)の氷浴で冷やした溶液に添加し、得られた混合物を0℃で30分間撹拌した。固体2−(ベンジルオキシ)−3−(クロロメチル)−4,6−ジメチルピリジン(化合物Z、59mg、0.225mmol)を添加し、撹拌を0℃で1時間続けた。冷たいうちに、反応物を水(20mL)でクエンチした。得られた溶液を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(5×50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(1:1 石油エーテル/酢酸エチルで溶離する)によって精製して、2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−5−ブロモ−8−クロロ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293i、76mg、58%収率)を薄黄色油として得た。
ジクロロメタン(4mL)中の2−{[2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−イル]メチル}−5−ブロモ−8−クロロ−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(293i、76mg、0.13mmol)の溶液を、氷水浴中で冷却した。トリフルオロ酢酸(6mL)を添加し、混合物を撹拌し、室温に終夜加温させた。真空下での揮発物の除去後、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(10:1 ジクロロメタン/メタノールで溶離する)によって精製して、5−ブロモ−8−クロロ−2−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル]−7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(実施例293、56.9mg、90%収率)を白色固体)として得た。1H NMR (400 MHZ, メタノ−ル-d4): δ 7.79 (s, 1H), 6.10 (s, 1H), 4.75 (s,
2H), 3.84 (s, 3H), 3.59 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.07 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.30 (s,
3H), 2.24 (s, 3H), 2.16 (s, 3H). MS: 492 [M + 1].
本発明の追加の化合物は、本明細書において例示されている方法の修正形態によって調製した。選択された、調製した化合物および対応する特徴付けデータを、以下の表1および表2に提示する。
生物学的アッセイおよびデータ
WTおよび突然変異体EZH2 Y641Nの精製
WTおよび突然変異体EZH2を、同じ手順を使用して精製した。EZH2、EED、SUZ12およびRBBP4タンパク質についての遺伝子をpBacPAK9ベクター(Clontech)中にクローン化した。RBBP4のN−末端にFLAGタグ付けした。これらのタンパク質のバキュロウイルス発現を使用して、SF9昆虫細胞を共感染させた。昆虫細胞ペレットを、25mMのトリスpH8.0、300mMのNaCl、0.5mMのTCEP、コンプリートEDTAフリープロテアーゼ阻害剤(Roche)、0.1%NP−40を含有する緩衝液中で溶解した。溶解物からの上清を、FLAG(登録商標)M2抗体樹脂(Sigma)とともにインキュベートした。樹脂をクロマトグラフィーカラム上で洗浄し、0.2mg/mlのFLAGペプチドで溶離した。溶離物をオムニクレーブ(omnicleave)ヌクレアーゼ(Epicentre Technologies)とともに4℃で終夜インキュベートし、次いで、濃縮し、スーパーデックス200(GE Healthcare)カラムに装填した。スーパーデックス200カラムを、25mMのトリスpH8.0、150mMのNaCl、0.5mMのTCEPで溶離した。PRC2複合体を含有する画分をプールした。
ヌクレオソームアッセイプロトコール:
WTおよび突然変異体EZH2 Y6412Nアッセイに、同じプロトコールを使用した。
A. 化合物調製
1. 100%DMSO中10mMストック溶液を固体材料から調製する
2. 10mM化合物ストックを、100%DMSO中2または3倍のいずれかに連続希釈して、11点用量応答のための化合物を生成する
B. 試薬調製
1. 100mMのTris pH8.5、4mMのDTTおよび0.01%のTween−20を含有する、1倍アッセイ緩衝液を調製する
2. 精製したHeLAオリゴヌクレオソームおよび組換えヒストンH1(New England Biolabs)を、アッセイ緩衝液中で1.67倍に希釈する。
3. PRC2 4タンパク質複合体(EZH2、EED、SUZ12、RbAp48)を、アッセイ緩衝液中で3.5倍に希釈する
4. 1.5μM最終濃度では、0.94μCi/ウェルの放射性SAM(Perkin Elmer)および十分な非標識SAM(Sigma)を使用して、アッセイ緩衝液中10倍3H SAM溶液を調製する。
5. TCAをDI水中で20%に希釈する
C. 酵素反応
1. 最終反応条件は、50μlの反応体積中、WT EZH2を使用する場合は4nM、またはY641N突然変異体EZH2を使用する場合には6nMのPRC2 4−タンパク質複合体、1.5μMのSAM、25μg/mLのオリゴヌクレオソーム、50nMのrH1である。
2. 1μlの希釈した化合物をアッセイプレート(96ウェルV底ポリプロピレンプレート)に、または対照ウェルでは1μlのDMSOを添加する。
3. 30μlのヌクレオソームをアッセイプレートに添加する
4. 14μlのWTまたはY641N突然変異体PRC2 4タンパク質複合体のいずれかをアッセイプレートに添加する
5. 5μlの3H SAMを添加して、反応を開始する。
6. 60分後、100μlの20%TCAの添加により、反応を停止させる
7. 150μlのクエンチした反応物を、調製したフィルタープレート(Millipore MSIPN4B10番)に移す
8. フィルタープレートに真空を印加して、反応混合物を膜に通して濾過する。
9. フィルタープレートを5×200μlのPBSで洗浄し、拭き取り、オーブン内で30分間乾燥させる
10. 50μlのマイクロシント−20シンチレーション液(Perkin Elmer)を各ウェルに添加し、30分待ち、液体シンチレーションカウンターでカウントする。
D. データ分析
1. IC50値は、専用の曲線当てはめソフトウェアを使用して、データを4−パラメーターIC50方程式に当てはめることによって決定した。
HeLAオリゴヌクレオソームの調製:
試薬
− 細胞ペレット:15L HeLa S3(Accelgen)+6L HeLa S3(自社)
− Mnase(Worthington Biochemicals)
機器
− SW−28ローター
− ダウンス型ホモジナイザー/B乳棒
緩衝液
− 溶解液:20mMのHepes pH7.5、0.25Mのスクロース、3mMのMgCl2、0.5% Nonidet P−40、0.5mMのTCEP、1個のRocheプロテアーゼタブレット
− B:20mMのHepes pH7.5、3mMのMgCl2、0.5mMのEDTA、0.5mMのTCEP、1個のRocheプロテアーゼタブレット
− MSB:20mMのHepes pH7.5、0.4MのNaCl、1mMのEDTA、5%v/vのグリセロール、0.5mMのTCEP、0.2mMのPMSF
− LSB:20mMのHepes pH7.5、0.1MのNaCl、1mMのEDTA、0.5mMのTCEP、0.2mMのPMSF
− NG:20mMのHepes pH7.5、1mMのEDTA、0.4mのNaCl、0.2mMのPMSF、0.5mMのTCEP
− 貯蔵:20mMのHepes pH7.5、1mMのEDTA、10%グリセロール、0.2mMのPMSF、0.5mMのTCEP
プロトコール
A. 核
1. ダウンス型ホモジナイザーを使用して、約10Lのペレットを2×40mLの溶解液に再懸濁する
2. 3000×gで15分スピンさせる
3. さらに2回繰り返す
4. ペレットを2×40mLのBに再懸濁する
5. 3000×gで15分スピンさせる
B. 核再懸濁
1. ペレットを2×40mLのMSBに再懸濁する。5000×gで20分スピンさせる
2. ペレットを2×15mLのHSBに再懸濁する
3. プールし、40ストローク均質化して、DNAをせん断する
4. ペレット10000×g 20分
5. LSBを50nMのNaClで3時間透析したバッチAを除き、LSB中4℃でO/N透析する
C. Mnase消化
Mnase消化物(200μl)を試験する
1. 37℃に5分間加温する
2. CaCl2を3mMまで添加し、10UのMnaseを添加する
3. 37℃で30分、5分毎に25μLの試料を採取する
4. 1μLの0.5M EDTA、40μLのH2O、15μLの10%SDS、10μLの5M NaClおよび100μLのフェノール−クロロホルムと、各添加後にボルテックスしてプロセス反応
5. 13kで5分スピンさせる
6. 1%アガロースゲル上に5μLの水相を流す
7. 時間をおいて、約2kbの断片を産出する
8. スケールアップのために、AおよびBについては15分、CおよびDについては20分選択した
NaClを0.6Mまで添加した。
D. スクロース勾配1
1. 6×34mLを、NG中5から35%までのスクロース勾配で、AKTA精製器を使用して、38.5mLのポリアロマー(pollyallomer)管に注ぎ入れた
2. MN1消化物の頂部に約4.0mLを導く
3. 26k、4℃で16時間スピンする
4. 頂部から2mLの画分を採取する
5. Pageゲル上に流す
6. 2×2時間かかったバッチDを除き、4LのLSB中4℃で画分7〜14を0/N透析する
7. 3回繰り返す
E. 最終
1. すべてをプールし、Amicon内で濃縮する(幾分濁る)
2. 10%グリセロールを添加した
3. 5Kで15分スピンする
4. 合計144mgについて80mLで1.8mg/mL
生物活性
EZH2ヌクレオソームアッセイにおける選択された実施例の生物活性を、表3に提供する。データは、WT EZH2および突然変異体Y641N EZH2 IC50値(μM)として提示する。
本明細書において引用されているすべての刊行物および特許出願は、全体として参照により本明細書に組み込まれる。説明および例によって前述の発明について若干詳細に記述してきたが、添付の請求項の趣旨または範囲から逸脱することなく、ある特定の変更および修正が為され得ることが、本発明の教示を踏まえて、当業者には容易に明らかとなるであろう。