JP2017002005A - 脱炭酸反応を用いるカルボニル化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
アセト酢酸エステル合成法及びマロン酸エステル合成法(非特許文献1)は、幅広い種類の官能基を修飾させたカルボニル化合物の製造方法として、古くから知られている。官能基修飾を行った後、アセト酢酸エステルやマロン酸エステルなどのβ−オキソカルボニルオキシ構造を有する化合物から、脱炭酸反応を行ってカルボニル化合物を製造する場合、2段階の工程かつ過酷な反応条件を必要とすることが多い。すなわち、まず強酸もしくは強塩基性を使用してエステルの加水分解を行い、対応するカルボン酸を得た後、高温で加熱することにより、脱炭酸反応を起こす方法が一般的に知られている。しかしこの方法は、2段階にわたる工程を必要とし、さらに官能基許容性が低いという問題がある。
この改良方法として、Krapchoらによって報告された脱炭酸反応が知られている(非特許文献2)。この反応では、エステルに対して塩を作用させながら加熱することで、1段階で対応する脱炭酸体を得ることができる。強酸もしくは強塩基のかわりに塩を使用するため、中性に近い比較的温和な反応条件で脱炭酸を達成できる。
しかし、基質の反応点以外の部位に、酸素原子、窒素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を有する骨格や官能基が含まれている場合、ヘテロ原子が塩へ配位し、目的とする反応の進行を阻害し、その結果反応速度を低下させる可能性がある。
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH2−又は隣接していない2個以上の−CH2−は−O−、−S−及び−NRi5−に置換されていてもよい。)
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
からなる群より選ばれる基によって置換されていてもよいが、Ri1、Ri2及びRi3中の1個以上の−CH2−が置換されることによって一般式(i)は式中に2つ以上のβ−オキソ−カルボニルオキシ構造を表さず、且つ、Ri1及び/又はRi2中の1個又は2個以上の−CH2−はそれぞれ独立して−O−、−S−又は−NRi4−に置換されており、
Ri1、Ri2及びRi3中の1個以上の水素原子はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子によって置換されていてもよく、Ri1及びRi2は互いに結合して環を形成してもよく、
Ri4及びRi5はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)
で表される化合物を脱炭酸反応することによる、一般式(ii)
で表される化合物の製造方法を提供する。
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH2−又は隣接していない2個以上の−CH2−は−O−、−S−及び−NRib4−に置換されていてもよい。)
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
からなる群より選ばれる基によって置換されていてもよく、Rib1中の1個以上の水素原子はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子によって置換されていてもよく、Rib2、Rib3及びRib4はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)
Ri3は炭素原子数1〜12のアルキル基であることが好ましく、炭素原子数1〜8のアルキル基であることが好ましく、1〜5のアルキル基であることがより好ましい。また、Ri3が炭素原子数2〜20のアルキル基であるとき、アルキル基中の1個以上の−CH2−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−S−、−NRi4−、−N=CH−、−CH=N−、−CO−、−COO−、−OCO−で置換されていることが好ましく、−O−で置換されていることがより好ましい。
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH2−又は隣接していない2個以上の−CH2−は−O−、−S−及び−NRi15−に置換されていてもよい。)
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
からなる群より選ばれる基によって置換されていてもよいが、Ri13中の1個以上の−CH2−が置換されることによって一般式(i−1)は式中に2つ以上のβ−オキソ−カルボニルオキシ構造を表さず、
Ri13中の1個以上の水素原子はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子によって置換されていてもよく、Ri14及びRi15は水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)
一般式(i−1)において、Ri13は炭素原子数1〜8のアルキル基又は炭素原子数2〜8のアルケニル基であることが好ましく、炭素原子数1〜5のアルキル基又は炭素原子数2〜5のアルケニル基であることが好ましい。中でも、Ri13は炭素原子数1を表すこと、すなわち一般式(i−1)がマロン酸ジメチル誘導体を表すことがより好ましい。
一般式(i−1)で表される化合物は、以下の一般式(i−2)で表される化合物であることが好ましい。
Ri21は水素原子又は炭素原子数1〜17のアルキル基を表し、Ri21中の1個又は2個以上の−CH2−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−S−、−NRi24−、−N=CH−、−CH=N−、−CH=N−N=CH− 、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH2O−、−OCH2−、−CF2O−又は−OCF2−によって置換されていてもよく、Ri21中の1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子で置換されていてもよく、
Xi21及びXi22はそれぞれ独立して−O−、−NRi25−、−S−又は−CH2−を表すが、Xi21及びXi22の少なくとも1つは−O−、−NRi25−、−S−のいずれかを表し、
Zi21は単結合、−CH2CH2−、−(CH2)4−、−OCH2−、−CH2O−、−OCF2−、−CF2O−、−N=CH−、−CH=N−、−CH=N−N=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−、−CO−、−COO−又は−OCO−を表し、
Ai21は
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH2−又は隣接していない2個以上の−CH2−は−O−、−S−及び−NRi26−に置換されていてもよい。)
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよく、この基中に存在する水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。)
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよく、ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。)
からなる群より選ばれる基を表し、
Ri24、Ri25及びRi26はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表し、
mi21は0,1,2又は3を表すが、mi21が2又は3であってZi21が複数存在する場合は、それらは同一であっても異なっていてもよく、mi21が2又は3であってAi21が複数存在する場合は、それらは同一であっても異なっていてもよい。)
一般式(i−2)において、Xi21及びXi22の少なくともいずれか一つ以上が−O−又は−S−を表すことが好ましく、−O−を表すことがより好ましい。また、Xi21及びXi22の両方が−O−、−NRi25−又は−S−を表すことが好ましく、両方が−O−又は−S−を表すことが好ましく、両方が−O−を表すことがより好ましい。Xi21及びXi22の少なくともいずれか一つが−O−、−NRi25−又は−S−のいずれかで置換されている場合、塩を用いて脱炭酸を行う際、一般式(i−2)においてカチオン成分を捕捉した構造が安定となることから、得られる化合物がシス体選択的となる。
図中のM+は、リチウムカチオン、カリウムカチオン、ナトリウムカチオン等を挙げることができる。
一般式(i−2a)で表される化合物としては、下記一般式(i−2a−1)〜一般式(i−2a−6)がより好ましい。
一般式(i−2b)で表される化合物としては、下記一般式(i−2b−1)〜一般式(i−2b−22)がより好ましい。
一般式(i−2c)で表される化合物としては、下記一般式(i−2c−1)〜一般式(i−2c−6)がより好ましい。
一般式(i−2d)で表される化合物としては、下記一般式(i−2d−1)〜一般式(i−2d−10)がより好ましい。
一般式(i)において、1,3−ジオキサンを有する以下の一般式(i−3)で表される化合物は、例えば以下のようにして製造できる。
で表される化合物と、一般式(iv)
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH2−又は隣接していない2個以上の−CH2−は−O−、−S−及び−NRi35−に置換されていてもよい。)
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
からなる群より選ばれる基によって置換されていてもよく、Ri31中の1個以上の水素原子はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子で置換されていてもよく、
Ri34及びRi35は水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)
で表される化合物を脱水縮合させて反応させることにより、一般式(i)で表される化合物として一般式(i−3)
で表される化合物を得ることができる。
一般式(ii−2)で表される化合物はカルボニル基を含み、カルボニル基のα位のプロトンが活性であることから、本発明では、酸性条件又は塩基性条件のどちらでもケト−エノール互変異性が起きるため、異性化が促進される。使用する酸及び塩基としては、反応を好適に進行させるものであればいずれでも構わないが、具体的には、カリウム−tert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムジイソピロピルアミド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピロリジン、ピリジン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の塩基、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、三フッ化ほう素、塩化アルミニウム、四塩化チタン等の酸が挙げられる。酸性条件下では、一般式(ii−2)においてXi21及びXi22の両方が−O−、−NRi25−又は−S−のいずれかを表す複素環の開環−閉環により、異性化がより促進されるため、好ましい。
塩基と反応させる場合、中でも、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等の塩素系溶媒およびジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルホルムアミド等の極性溶媒がより好ましい。
また、前記の各溶媒を単独で使用しても、2種もしくはそれ以上の溶媒を混合して使用してもよい。
Ri1、Ri2、Ri3、Ri13、Ri21及びRi31中の2個以上の−CH2−がそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−S−、−NRi4−、−N=CH−、−CH=N−、−CH=N−N=CH− 、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH2O−、−OCH2−、−CF2O−又は−OCF2−に置換される場合、隣接する2個以上の−CH2−が上記−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−S−、−NRi4−、−N=CH−、−CH=N−、−CH=N−N=CH− 、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH2O−、−OCH2−、−CF2O−又は−OCF2−に置換されることはない。
E. Juaristi, F. Diaz, G. Cuellar, H. A. Jimenez-Vazquez, J. Org. Chem. 1997, 62, 4029-4035.
収率は、単離により、もしくはガスクロマトグラフィー(以下GC)(カラム:DB−17ms 30m、膜厚0.25μm、内径0.25mm、検出器:FID)を用い、測定を行う各成分のピーク面積比を、各成分の割合として算出した。なお、本発明において上記カラムを使用する場合には、分析を行った各成分のピーク面積比は、各成分の質量%にほぼ対応している。各成分の化合物における補正係数にほとんど差が無いからである。 以下の実施例及び比較例における「%」は特段の指定のない限り『質量%』を意味する。
以下、下記の略語を使用する。
Me:メチル基
Et:エチル基
DMSO:ジメチルスルホキシド
DMF:ジメチルホルムアミド
PTSA・H2O:p−トルエンスルホン酸一水和物
THF:テトラヒロドフラン
aq.:水溶液
(実施例1)
シス−2−(4−ブロモフェニル)−5−(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサン
1H NMR:(CDCl3、TMS内部標準)δ(ppm)=2.44(s,1H),3.81(s,3H),4.10(アキシアル,m,2H),4.72(エカトリアル,d,2H,J=10.8Hz),5.47(s,1H),7.32(dd,2H,J=6.4Hz,2.0Hz),7.47(dd,2H,J=6.4Hz,2.0Hz)
[M]:300
トランス−2−(4−ブロモフェニル)−5−(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサン
1H NMR:(CDCl3、TMS内部標準)δ(ppm)=3.14(m,1H),3.71(s,3H),3.98(アキシアル,t,2H,J=12.0Hz),4.46(エカトリアル,dd,2H,J=12.0Hz,4.8Hz),5.39(s,1H),7.35(d,2H,J=8.0Hz),7.50(d,2H,J=8.0Hz)
[M]:300
(実施例2)
シス−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサン
1H NMR:(CDCl3、TMS内部標準)δ(ppm)=2.46(s,1H),3.82(s,3H),4.12(アキシアル,m,2H),4.74(エカトリアル,d,2H,J=11.8Hz),5.48(s,1H),7.18(d,1H,J=8.0Hz),7.27(dd,1H,J=9.8Hz,1.8Hz),7.37(t,1H,J=8.0Hz)
[M]:274
トランス−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサン
1H NMR:(CDCl3、TMS内部標準)δ(ppm)=3.14(m,1H),3.72(s,3H),3.98(アキシアル,t,2H,J=11.6Hz),4.47(エカトリアル,dd,2H,J=11.6Hz,4.8Hz),5.39(s,1H),7.20(dd,1H,J=8.0Hz,1.8Hz),7.30(dd,1H,J=9.8Hz,1.8Hz),7.40(t,1H,J=8.0Hz)
[M]:274
(実施例3)
(3−1)及び(3−2)
実施例1の(1−1)及び(1−2)と同様の方法により、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ビス(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサンを得た。
(実施例4)
(4−1)及び(4−2)
実施例1の(1−1)及び(1−2)と同様の方法により、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ビス(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサンを得た。
(実施例5)
(5−1)及び(5−2)
実施例1の(1−1)及び(1−2)と同様の方法により、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ビス(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサンを得た。
(実施例6)
(6−1)及び(6−2)
実施例1の(1−1)及び(1−2)と同様の方法により、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ビス(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサンを得た。
(実施例7)
(7−1)及び(7−2)
実施例1の(1−1)及び(1−2)と同様の方法により、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ビス(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサンを得た。
(実施例8)
(8−1)及び(8−2)
実施例1の(1−1)及び(1−2)と同様の方法により、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ビス(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサンを得た。
(実施例9)
(9−1)及び(9−2)
実施例1の(1−1)及び(1−2)と同様の方法により、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ビス(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサンを得た。
(実施例10)
(10−1)及び(10−2)
実施例1の(1−1)及び(1−2)と同様の方法により、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ビス(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサンを得た。
(10−3)アルゴン雰囲気下、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ビス(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサン(93mg)、p−アミノチオフェノール(48mg)、炭酸セシウム(25mg)及びN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)の混合物を85℃にて1時間加熱撹拌した。トルエンで希釈し、水にて洗浄した有機層をサンプルとし、GCにより分析を行った。GC面積比において、2−(4−ブロモフェニル)−5−(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサンが定量的に得られた。
(実施例11)
(11−1)及び(11−2)
実施例1の(1−1)及び(1−2)と同様の方法により、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ビス(メトキシカルボニル)−1,3−ジオキサンを得た。
(比較例1)
(比較例2)
(比較例3)
(比較例4)
(比較例5)
(比較例6)
(6−2)続いて、2−フェニル−5,5−ジカルボキシ−1,3−ジオキサン(10.0g)及びトリエチルアミン(15mL)の混合物を40分間加熱還流した。トリエチルアミンを留去し、得られた固体をジクロロメタン(100mL)に溶解させた。氷冷下、この溶液に10%塩酸を用い酸性(pH2)にした。この混合物をジエチルエーテル(100mL)で2回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去することで2−フェニル−5−カルボキシ−1,3−ジオキサン(7.3g、(6−1)及び(6−2)を経た2段階での収率35%、トランス/シス=60/40)を得た。このシストランス混合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーで分離することで、シス−2−フェニル−5−カルボキシ−1,3−ジオキサン(2段階での収率14%)及びトランス−2−フェニル−5−カルボキシ−1,3−ジオキサン(2段階での収率21%)をそれぞれ白色固体として得た。
Claims (8)
- 一般式(i)
(式中、Ri1、Ri2及びRi3はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表すが、Ri1及びRi2が共に水素原子を表すことはなく、Ri1、Ri2及びRi3中の1個又は2個以上の−CH2−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−S−、−NRi4−、−N=CH−、−CH=N−、−CH=N−N=CH− 、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH2O−、−OCH2−、−CF2O−、−OCF2−又は
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH2−又は隣接していない2個以上の−CH2−は−O−、−S−及び−NRi5−に置換されていてもよい。)
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
からなる群より選ばれる基によって置換されていてもよいが、Ri1、Ri2及びRi3中の1個以上の−CH2−が置換されることによって一般式(i)は式中に2つ以上のβ−オキソ−カルボニルオキシ構造を表さず、且つ、Ri1及び/又はRi2中の1個又は2個以上の−CH2−はそれぞれ独立して−O−、−S−又は−NRi4に置換されており、
Ri1、Ri2及びRi3中の1個以上の水素原子はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子によって置換されていてもよく、Ri1及びRi2は互いに結合して環を形成してもよく、
Ri4及びRi5はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)
で表される化合物を脱炭酸反応することによる、一般式(ii)
(式中、Ri1、Ri2及びRi3はそれぞれ独立して一般式(i)中のRi1、Ri2及びRi3と同じ意味を表す。)
で表される化合物の製造方法。 - 一般式(i)で表される化合物が、一般式(i−1)
(式中、Ri1及びRi2はそれぞれ独立して一般式(i)中のRi1及びRi2と同じ意味を表し、Ri13は水素原子又は炭素原子数1〜19のアルキル基を表し、Ri13中の1個又は2個以上の−CH2−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−S−、−NRi14−、−N=CH−、−CH=N−、−CH=N−N=CH− 、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH2O−、−OCH2−、−CF2O−、−OCF2−又は
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH2−又は隣接していない2個以上の−CH2−は−O−、−S−及び−NRi15−に置換されていてもよい。)
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
からなる群より選ばれる基によって置換されていてもよいが、Ri13中の1個以上の−CH2−が置換されることによって一般式(i−1)は式中に2つ以上のβ−オキソ−カルボニルオキシ構造を表さず、
Ri13中の1個以上の水素原子はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子によって置換されていてもよく、Ri14及びRi15は水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)
で表される化合物である請求項1に記載の化合物の製造方法。 - 一般式(i−1)で表される化合物が、一般式(i−2)
(式中、Ri13は一般式(i−1)中のRi13と同じ意味を表し、
Ri21は水素原子又は炭素原子数1〜17のアルキル基を表し、Ri21中の1個又は2個以上の−CH2−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−S−、−NRi24−、−N=CH−、−CH=N−、−CH=N−N=CH− 、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH2O−、−OCH2−、−CF2O−又は−OCF2−によって置換されていてもよく、Ri21中の1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子で置換されていてもよく、
Xi21及びXi22はそれぞれ独立して−O−、−NRi25−、−S−又は−CH2−を表すが、Xi21及びXi22の少なくとも1つは−O−、−NRi25−、−S−のいずれかを表し、
Zi21は単結合、−CH2CH2−、−(CH2)4−、−OCH2−、−CH2O−、−OCF2−、−CF2O−、−N=CH−、−CH=N−、−CH=N−N=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−、−CO−、−COO−又は−OCO−を表し、
Ai21は
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH2−又は隣接していない2個以上の−CH2−は−O−、−S−及び−NRi26−に置換されていてもよい。)
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよく、この基中に存在する水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。)
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよく、ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。)
からなる群より選ばれる基を表し、
Ri24、Ri25及びRi26はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表し、
mi21は0,1,2又は3を表すが、mi21が2又は3であってZi21が複数存在する場合は、それらは同一であっても異なっていてもよく、mi21が2又は3であってAi21が複数存在する場合は、それらは同一であっても異なっていてもよい。)
で表される化合物である、請求項2に記載の化合物の製造方法。 - 一般式(i−2)で表される化合物に対する脱炭酸反応により得られた2,5−二置換六員複素環式化合物において、トランス−2,5−二置換六員複素環式化合物の質量に対するシス−2,5−二置換六員複素環式化合物の質量の比の値である、(シス体の質量)/(トランス体の質量)の値が、4以上である、請求項3に記載の化合物の製造方法。
- 一般式(iii)
(式中、Ri3は一般式(i)中のRi3と同じ意味を表す。)
で表される化合物と、一般式(iv)
(式中、Ri31は水素原子又は炭素原子数1〜17のアルキル基を表し、Ri31中の1個又は2個以上の−CH2−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−S−、−NRi34−、−N=CH−、−CH=N−、−CH=N−N=CH− 、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH2O−、−OCH2−、−CF2O−、−OCF2−又は
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH2−又は隣接していない2個以上の−CH2−は−O−、−S−及び−NRi35−に置換されていてもよい。)
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されていてもよい。)
からなる群より選ばれる基によって置換されていてもよく、Ri31中の1個以上の水素原子はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子で置換されていてもよく、
Ri34及びRi35は水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。)
で表される化合物を反応させることにより、一般式(i)で表される化合物として一般式(i−3)
(式中、Ri3は一般式(i)中のRi3と同じ意味を表し、Ri31は一般式(iv)中のRi31と同じ意味を表す。)
で表される化合物を用いて、脱炭酸反応を行う請求項1に記載の化合物の製造方法。 - 塩を作用させて脱炭酸を行う、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物の製造方法。
- 80℃〜180℃の温度で脱炭酸を行う、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物の製造方法。
- 得られた一般式(ii)で表される化合物を精製する、請求項1〜7に記載の化合物の製造方法。
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