JP2017144367A - 塗布方法、及び、塗布装置 - Google Patents
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一つのシリンジで複数の塗布点に異なる量の塗布液を塗布する場合は、直前の塗布点に塗布される量とは異なる量の塗布液が塗布される塗布点である変化点が生じる。従来はこのような変化点について十分に検討されておらず、変化点に塗布されるべき塗布液の量と実際に変化点に塗布される塗布液の量とがずれてしまう虞があった。
ところで、ある塗布点にAという量の塗布液を塗布するとき、塗布装置はシリンジ内の塗布液を加圧してノズルから吐出させる加圧部をAに応じた制御量に従って駆動する。通常、このAに応じた制御量は、直前に塗布した塗布液の量もAであることを前提に決定されている。言い換えると、Aに応じた制御量は、Aという量の塗布液を塗布したときにノズルの先端に残る量の塗布液がノズルの先端に残っていることを前提に決定されている。
しかしながら、変化点には直前の塗布点に設定されている量とは異なる量が設定されているので、変化点にAという量が設定されているとき、直前の塗布点に設定されている量はAではない。このため上述した前提が崩れ、Aに応じた制御量に従って加圧部を駆動しても変化点に塗布される量がAにならない虞があった。すなわち、変化点に塗布されるべき塗布液の量と実際に変化点に塗布される塗布液の量とがずれてしまう虞があった。
上記の塗布方法によると、変化点に設定されている量を当該量と直前の塗布点に設定されている量とに応じた第1の補正値に基づいて補正する。このようにすると、直前の塗布点に塗布液を塗布したときにノズルの先端に残っている塗布液の量と、変化点に塗布液を塗布するときにノズルの先端に残っていると想定されている量(すなわち変化点に設定されている量の塗布液を塗布したときに残る量)との差によって生じるずれを補正することができる。これにより、変化点に塗布されるべき塗布液の量と実際に変化点に塗布される塗布液の量とのずれを低減することができる。
上記の塗布方法によると、変化点だけではなく、変化点に続く規定数の塗布点であって変化点ではない塗布点についてもその塗布点に設定されている量を補正するので、それら規定数の塗布点についても設定されている量と実際に塗布される量とのずれを低減することができる。
図1から図11を参照して実施形態1を説明する。以降の説明では図1に示す左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、図1において紙面に垂直な方向をZ軸方向という。
本実施形態に係る塗布装置1は、図1に示す基台11、一対のコンベア12、ヘッド搬送部13、ヘッドユニット14、図3に示すエア供給回路15、図2に示す基板認識カメラ16(検出部の一例)などを備えている。
次に、図3を参照して、塗布装置1の電気的構成について説明する。図3に示すように、塗布装置1は制御部33を備えている。制御部33にはY軸サーボモータ19、X軸サーボモータ23、Z軸サーボモータ27、R軸サーボモータ28、基板認識カメラ16、切替バルブ32などが接続されている。
次に、図4を参照して、前述した塗布量データについて説明する。ここで、本実施形態ではノズル25Bから吐出される塗布液Qの量は切替バルブ32を開いている時間にほぼ正比例する。このため、本実施形態では切替バルブ32を開く時間(ミリ秒)によって塗布液Qの量を表すものとする。
図5に示すように、本実施形態に係る塗布方法は通常補正工程(S101)、変化点補正工程(S102)、及び、塗布工程(S103)を含む。なお、通常補正工程及び変化点補正工程は塗布工程の前に毎回必ず行わなければならないものではなく、本実施形態ではプリント基板Pの品種が切り替わるときに行われるものとする。
塗布装置1では、経時変化などの種々の理由により、塗布量データに設定されている塗布液Qの量と実際に塗布される塗布液Qの量とがずれてしまうことがある。通常補正は各塗布点についてその塗布点に設定されている量と実際に塗布される量とのずれが低減されるように塗布量データを補正するものである。
S201では、制御部33は塗布量データから塗布液Qの量を重複することなく抽出する。例えば図4に示す塗布量データには10ミリ秒が2つ、30ミリ秒が6つなどのように同じ量が複数設定されており、重複なく抽出すると10ミリ秒、20ミリ秒、30ミリ秒、及び、40ミリ秒の合計4つの量が抽出される。
S203では、制御部33は選択した量の塗布液Qを試験用のプリント基板Pに塗布する。そして、制御部33はプリント基板Pに塗布された塗布液Qを基板認識カメラ16によって撮像して画像を生成し、その画像を解析して塗布液Qの直径を判断する。そして、制御部33はその直径を切替バルブ32が開かれていた時間に換算することにより、実際に塗布された塗布液Qの量(ミリ秒)を検出する。制御部33は選択した量についてこれを複数回繰り返し、その平均値を当該選択した量についての実際に塗布された塗布液Qの量として検出する。
S205では、制御部33は塗布量データに設定されている全ての当該選択した量を、当該選択した量から補正値を減じた量に一律に補正する。例えば上述した例の場合、選択した量(20ミリ秒)から補正値(1ミリ秒)を減じた量は19ミリ秒(=20ミリ秒−1ミリ秒)であるので、塗布量データに設定されている全ての20ミリ秒が一律に19ミリ秒に補正される。
先ず、図4を参照して、変化点について説明する。変化点とは、直前の塗布点に設定されている量とは異なる量が設定されている塗布点のことをいう。例えば塗布順序が2番目の塗布点に設定されている塗布液Qの量は10ミリ秒であり、3番目の塗布点に設定されている塗布液Qの量は30ミリ秒であるので、3番目の塗布点は変化点であることになる。同様に5番目、9番目、及び、11番目の塗布点も変化点である。
図7は20ミリ秒の塗布液Qを塗布した後にノズル25Bの先端に残っている塗布液Qを示しており、図8は40ミリ秒の塗布液Qを塗布した後にノズル25Bの先端に残っている塗布液Qを示している。これらの図から判るように、塗布液Qを塗布したとき、ノズル25Bの先端には表面張力によって塗布液Qがはみ出した状態で残り、そのはみ出した状態で残る塗布液Qの量は塗布した量にほぼ正比例する。
S301では、制御部33は塗布量データから変化点を特定する(特定工程の一例)。
S302では、制御部33は変化点における変化パターンを重複することなく抽出する。例えば図4に示す例の場合は「10ミリ秒から30ミリ秒」、「30ミリ秒から20ミリ秒」、「20ミリ秒から40ミリ秒」、及び、「40ミリ秒から30ミリ秒」の合計4つの変化パターンが抽出されることになる。
S304では、制御部33は選択した変化パターンにおける変化前の量の塗布液Qを試験用のプリント基板Pに塗布する(第1の試験塗布工程の一例)。例えば選択した変化パターンが「20ミリ秒から40ミリ秒」である場合は、変化前の量は20ミリ秒である。
S305では、制御部33は上述したS304に続いて、選択した変化パターンにおける変化後の量の塗布液Qをプリント基板Pに塗布する(第2の試験塗布工程の一例)。例えば選択した変化パターンが「20ミリ秒から40ミリ秒」である場合は、変化後の量は40ミリ秒である。
塗布工程では前述した搬送状態と塗布状態とが交互に実行され、複数枚のプリント基板Pに塗布液Qが塗布される。そして、この塗布状態において、制御部33は塗布量データに設定されている量(ミリ秒)に応じて切替バルブ32を開くことにより、塗布量データに設定されている量の塗布液Qを各塗布点に塗布させる。
以上説明した実施形態1に係る塗布装置1によると、変化点に設定されている量を当該量と直前の塗布点に設定されている量とに応じた第1の補正値に基づいて補正する。このようにすると、直前の塗布点に塗布液Qを塗布したときにノズル25Bの先端に残っている塗布液の量と、変化点に塗布液Qを塗布するときにノズル25Bの先端に残っていると想定されている量(すなわち変化点に設定されている量の塗布液Qを塗布したときに残る量)との差によって生じるずれを補正することができる。これにより、変化点に塗布されるべき塗布液Qの量と実際に変化点に塗布される塗布液Qの量とのずれを低減することができる。
次に、実施形態2を図12ないし図14によって説明する。
図12に示す実線38は20ミリ秒の塗布液Qを塗布した後に40ミリ秒の塗布液Qを6回連続して塗布したときの塗布液Qの直径の変化率を示しており、点線39は40ミリ秒の塗布液Qを塗布した後に20ミリ秒の塗布液Qを6回連続して塗布したときの塗布液Qの直径の変化率を示している。
図14を参照して、塗布点補正工程について具体的に説明する。
S501では、制御部33は変化パターンを一つ選択する。
S502では、制御部33は選択した変化パターンにおける変化前の量の塗布液Qを試験用のプリント基板Pに塗布する(第3の試験塗布工程の一例)。
S505では、制御部33は変化点の直後の塗布点に設定されている量(すなわち変化点に設定されていた補正前の量と同じ量)の塗布液Qを試験用のプリント基板Pに塗布する(すなわち2点目以降を塗布する)。
S507では、制御部33は変化点の直後の塗布点に設定されている量と検出した量との差が許容範囲内であるか否かを判断し、許容範囲内ではない場合はS508に進み、許容範囲内である場合はS509に進む。
S508では、制御部33は繰り返し回数iに1を加算し、S505に戻る。上述したS504〜S508は繰り返し工程の一例である。
例えば、変化率を上述した差とし、差の許容範囲を±3%としたとする。その場合、図12に示す実線38は2回目の塗布で3%以内となっている。この場合は差が許容範囲内になったときの繰り返し回数iは1となり、繰り返し回数iから1を減じた数は0であるので、規定数として0が設定される。従ってこの場合は変化点の後に続く塗布点についてはいずれも第2の補正値を用いた補正は行われないことになる。
以上説明した実施形態2に係る塗布装置によると、変化点だけではなく、変化点に続く規定数の塗布点についても前述した第2の補正値に基づいて補正するので、それら規定数の塗布点についても設定されている量と実際に塗布される量とのずれを低減することができる。
本明細書で開示される技術は上記既述及び図面によって説明した各実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
あるいは、工場出荷の段階で各変化パターンに応じた第1の補正値を記憶部に固定で記憶させておいてもよいし、外部のコンピュータから各変化パターンに応じた第1の補正値を取得する構成であってもよい。
Claims (6)
- 基板に部品を接着するための塗布液を前記基板上の複数の塗布点に順に塗布する塗布装置を用いた塗布方法であって、
各前記塗布点に塗布される前記塗布液の量が塗布順序に対応付けられて設定されている塗布量データから、直前の前記塗布点に設定されている量とは異なる量が設定されている前記塗布点である変化点を特定する特定工程と、
前記変化点に設定されている量を、当該量と直前の前記塗布点に設定されている量とに応じた第1の補正値に基づいて補正する第1の補正工程と、
前記第1の補正工程の後に、前記塗布量データに基づいて前記複数の塗布点に前記塗布液を塗布する塗布工程と、
を含む、塗布方法。 - 前記変化点の直前の前記塗布点に設定されている量の前記塗布液を試験用の基板に塗布する第1の試験塗布工程と、
前記第1の試験塗布工程に続いて、前記変化点に設定されている量の前記塗布液を試験用の基板に塗布する第2の試験塗布工程と、
前記第2の試験塗布工程で塗布された前記塗布液の量を検出部によって検出する検出工程と、
前記変化点に設定されている量と前記検出工程で検出された量との差に基づいて前記第1の補正値を設定する第1の補正値設定工程と、
を更に含む、請求項1に記載の塗布方法。 - 前記変化点の後に続く連続する規定数の前記塗布点であって変化点ではない前記塗布点に設定されている量を第2の補正値に基づいて補正する第2の補正工程を更に含む、請求項1又は請求項2に記載の塗布方法。
- 前記第2の補正工程は、
前記第1の補正工程の後に、前記変化点の直前の前記塗布点に設定されている量の前記塗布液を試験用の基板に塗布する第3の試験塗布工程と、
前記第3の試験塗布工程に続いて、前記変化点に設定されている補正後の量の前記塗布液を試験用の基板に塗布する第4の試験塗布工程と、
前記第4の試験塗布工程の後に、前記変化点の直後の前記塗布点に設定されている量の前記塗布液を試験用の基板に塗布する工程と、当該工程で塗布された前記塗布液の量を検出部によって検出する工程とを、当該直後の塗布点に設定されている量と検出した量との差が許容範囲内になるまで繰り返す繰り返し工程と、
前記差が許容範囲内になったときの繰り返し回数に基づいて前記規定数を設定する規定数設定工程と、
を含む、請求項3に記載の塗布方法。 - 前記第2の補正工程は、前記変化点の直後の前記塗布点に設定されている量と前記繰り返し工程で検出された量との差に基づいて、前記変化点に続く連続する前記規定数の前記塗布点毎に前記第2の補正値を個別に設定する第2の補正値設定工程を更に含む、請求項4に記載の塗布方法。
- 基板に部品を接着するための塗布液を前記基板上の複数の塗布点に順に塗布する塗布装置であって、
制御部を備え、
前記制御部は、
各前記塗布点に塗布される前記塗布液の量が塗布順序に対応付けられて設定されている塗布量データから、直前の前記塗布点に設定されている量とは異なる量が設定されている前記塗布点である変化点を特定する特定処理と、
前記変化点に設定されている量を、当該量と直前の前記塗布点に設定されている量とに応じた第1の補正値に基づいて補正する第1の補正処理と、
前記第1の補正処理の後に、前記塗布量データに基づいて前記複数の塗布点に前記塗布液を塗布する塗布処理と、
を実行する、塗布装置。
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