JP2017145065A - フィーダー - Google Patents

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Abstract

【課題】スタックから最下層の被供給物を安定して供給できるフィーダーを提供する。
【解決手段】フィーダー1は、スタックTが載置される載置台10と、載置台10に載置されるスタックTの最下層の被供給物Sの下面を吸着し、最下層の被供給物Sを供給方向Yに搬送するための吸着搬送部2とを備える。さらにフィーダー1は、載置台10及び吸着搬送部2を共に昇降させる昇降部3を備える。昇降部3は、最下層の被供給物Sの下面が吸着搬送部2によって吸着された状態で載置台10及び吸着搬送部2を下降させてスタックSを自由落下させる。吸着搬送部2は、スタックTの自由落下の間に最下層の被供給物Sを搬送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被供給物のスタックからその最下層の被供給物を供給するフィーダーに関する。
この種のフィーダーは、例えば特許文献1等に示されており、様々なものが開発されている。
図9に、従来のフィーダーの一例の要部が示されている。このフィーダー9には、例えば紙片等の被供給物Sが積層されてなるスタックTがセットされている。フィーダー9は、最下層の被供給物SをスタックTから分離して搬送するための搬送部90を備えている。
搬送部90は、被供給物Sを供給する方向に張設された高摩擦の搬送ベルト91を有する。搬送ベルト91は、不図示の駆動部によって回転され、最下層の被供給物Sとの間に発生する摩擦力を利用して、最下層の被供給物Sを搬送する。なお、この摩擦力Fは、スタックTが搬送ベルト91に及ぼす荷重をP、搬送ベルト91と最下層の被供給物Sとの摩擦係数をμとして、F=μPとなる。
特開2013−180897号公報
最下層の被供給物Sには、上記のように搬送部90との間で摩擦が生じるだけなく、その上にある2枚目の被供給物Sとの間でも摩擦が生じる。従って、最下層の被供給物Sが搬送部90によって搬送されるときに2枚目の被供給物Sも一緒に搬送される、所謂、重送が生じることがある。即ち、このフィーダー9では、最下層の被供給物Sの搬送のために、スタックTの荷重が利用されているが、これが同時に重送を発生させる原因にもなっているということである。
この重送を防止するためには、高摩擦のブレーキコロ92等からなるブレーキ部が必要である。ブレーキコロ92と搬送部90との隙間を、1枚の被供給物Sだけが通過できるように調整することで、最下層の被供給物Sが隙間を通過する際に、二枚目の被供給物Sが搬送されないようにブレーキ力が作用するようになっている。なお、この構成によれば、被供給物Sがブレーキコロ92と搬送部90との隙間を通過する際に楔状に変形し、被供給物Sにダメージが残ることがある。
また、図9では示されていないが、スタックTが平積みされ全荷重をその底面全体で支える場合、最下層の被供給物Sと二枚目の被供給物Sとの間の摩擦力が非常に大きく、最下層の被供給物Sの搬送力が大きくロスする。それ故、最下層の被供給物Sの搬送不能や重送の発生等の障害が非常に生じやすい。
そこで、荷重分散を図る目的から、図9の通り、スタックTの後端側を下方から支持する荷重調整コロ93が設けられている。荷重調整コロ93の上下方向及び前後方向の位置を調整して、被供給物Sの搬送力の確保と重送防止とを両立できるように荷重バランスを取る。
以上から明らかな通り、重送を防止しつつ搬送力を確保するためには、ブレーキコロ92及び荷重調整コロ93を総合的に調整しなければならない。しかも、この調整は、被供給物Sのコシの強弱や、湿度条件等を考慮して適切に行わなければならないものであり、高い調整技術が必要とされ、極めて難しい。
また、上記の摩擦力の式からも明らかな通り、最下層の被供給物Sの搬送力は、スタックTの荷重に、即ち積層される被供給物Sの増減に依存する。つまり、フィーダー9が被供給物Sを連続的に供給するときには、スタックTの荷重が変化するので、搬送力が一定せず、その結果、供給のタイミングが変化する等、安定した供給ができない。
本発明は、被供給物のスタックから最下層の被供給物を安定して供給できるフィーダーを提供することを目的する。
本発明は、被供給物が積層されてなるスタックから最下層の前記被供給物を供給するフィーダーであって、
前記スタックが載置される載置台と、
前記載置台に載置される前記スタックの最下層の前記被供給物の下面を吸着し、最下層の前記被供給物を供給方向に搬送するための吸着搬送部と、
前記載置台及び前記吸着搬送部を共に昇降させる昇降部と、を備え、
前記昇降部は、最下層の前記被供給物の下面が前記吸着搬送部によって吸着された状態で前記載置台及び前記吸着搬送部を下降させて前記スタックを自由落下させ、前記吸着搬送部は、前記スタックの自由落下の間に最下層の前記被供給物を搬送する、
ことを特徴とする。
好ましくは、前記昇降部は、
前記載置台及び前記吸着搬送部を往復昇降させるクランク機構と、
前記クランク機構を作動させるクランク用モーターと、を備える。
好ましくは、自由落下した前記スタックは、前記クランク機構が下死点に達するまでの間に前記載置台に載置される。
好ましくは、前記クランク機構は、上死点から下死点までの間の原点位置で待機しており、
前記クランク用モーターは、前記クランク機構を前記原点位置から前記上死点まで作動させる間に加速し、前記クランク機構を少なくとも前記上死点から前記下死点まで作動させる間、一定速度で回転する。
好ましくは、最下層の前記被供給物が前記吸着搬送部によって搬送されることで露出するその次の前記被供給物の下面を吸着して搬送されないようにする吸着ブレーキ部を備え、
前記吸着ブレーキ部は、
前記載置台の昇降範囲内の所定の高さを最大高さとして昇降可能に設けられたブレーキ用吸引チャンバと、
前記ブレーキ用吸引チャンバを上向きに前記最大高さに付勢する付勢部材と、を備える。
好ましくは、前記吸着搬送部から搬送されてくる最下層の前記被供給物を受け取りさらに搬送する受取搬送部を備え、
前記昇降部は、前記受取搬送部の前記被供給物を受け取るニップ位置を、前記載置台及び前記吸着搬送部と共に昇降させる。
好ましくは、前記受取搬送部は、前記ニップ位置で受け取った最下層の前記被供給物を前記吸着搬送部の搬送速度よりも速い速度で前記供給方向に搬送する。
好ましくは、前記吸着搬送部は、
少なくとも2つのプーリーと、
前記プーリーに掛け渡されて前記供給方向に沿って張設され、複数の孔が形成された搬送ベルトと、
前記搬送ベルトの内側に設けられた搬送用吸引チャンバと、を備え、
前記搬送ベルトを回転させるベルト回転部が設けられており、
前記ベルト回転部は、
前記昇降部によって昇降されないように設けられ上下方向にのびるガイド体と、
前記ガイド体に係合して前記ガイド体に沿って回転する回転体と、
前記プーリーと前記回転体とを連結し、前記回転体が前記昇降部によって回転しながら下降されるとき、前記回転体の回転を前記プーリーに伝達して前記プーリーを回転させ、前記回転体が前記昇降部によって回転しながら上昇されるとき、前記回転体の回転を前記プーリーに伝達しないワンウェイクラッチと、を備え、
前記搬送ベルトは、前記ワンウェイクラッチによる前記プーリーの回転によって、前記被供給物が前記供給方向に搬送される向きに回転される。
好ましくは、前記載置台に載置された前記スタックの前記供給方向の後端を揃えるための後揃えガイドを備え、
前記載置台、前記後揃えガイド、及び前記吸着搬送部は、前記スタックの前記供給方向の前端側が後端側よりも高くなるように水平に対して傾けて配置されている。
本発明によれば、最下層の被供給物を安定して供給できるフィーダーを提供できる。
本発明の一実施例に係るフィーダーの要部を概略的に示す図であり、クランク機構が上死点にある。 図1のフィーダーにおいて、クランク機構が下死点にある図を示す。 図1のフィーダーにより最下層の被供給物を供給する方法を示す。 図1のフィーダーにより最下層の被供給物を供給する方法を示す。 図1のフィーダーにより最下層の被供給物を供給する方法を示す。 自由落下するスタックと下降する載置台との関係を示す表である。 最下層の被供給物を供給する処理サイクルにおいてクランク用モーターの速度変化を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るフィーダーの要部を概略的に示す図であり、クランク機構が上死点にある。 従来のフィーダーの一例の要部を概略的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るフィーダーについて説明する。
図1を参照して、フィーダー1は、被供給物Sが積層されてなるスタックTからその最下層の被供給物Sを供給方向Yに供給する。
被供給物Sは、例えば、チラシ等の紙片、フィルム、冊子等である。被供給物Sは、二折り、三折り等で折られたものでもよい。被供給物Sは、上記に限られず扁平状のものであってスタックTを構成できるものであれば何でもよい。
フィーダー1は、スタックTが載置される載置台10を備えている。載置台10は、支持体11(図3)に支持されている。載置台10は、スタックTを水平に下方から支持している。フィーダー1は、スタックTの前端を揃えるための前揃えガイド12と、スタックTの被供給物Sの後端を揃えるための後揃えガイド16と、を備えている。この前揃えガイド12及び後揃えガイド16もまた支持体11に支持されている。なお、フィーダー1は、図示されていないが、支持体11に支持され、スタックTの左右の側端を揃えるための左右一対の側揃えガイドも備えている。
フィーダー1は、吸着搬送部2を備えている。吸着搬送部2は、支持体11に支持されている。吸着搬送部2は、スタックTの前端側の下方に設けられており、載置台10とともにスタックTを下方から支持している。吸着搬送部2は、最下層の被供給物Sの下面を吸着してこれを供給方向Yに搬送するためのものである。なお、吸着搬送部2と前揃えガイド12との間には、被供給物Sが吸着搬送部2によって搬送される際に通過する供給口13が形成されている。
吸着搬送部2は、本実施例では、所謂、吸着搬送ベルトコンベヤであって、少なくとも2つのプーリー20a、20bと、搬送ベルト21と、搬送用吸引チャンバ22とを備えている。プーリー20a、20bはそれぞれ、供給方向Yに対して直角な水平方向にのびて両端が支持体11にベアリングを介して支持された軸を有しており、その軸周りに回転可能である。
搬送ベルト21は、無端状であり、その全体に渡って複数の穴が形成されている。搬送ベルト21は、プーリー20a、20b間に掛け渡されて供給方向Yに沿って張設されている。
搬送用吸引チャンバ22は、最下層の被供給物Sを吸引するためのものである。搬送用吸引チャンバ22は、支持体11に支持され、搬送ベルト21の内側に位置する。搬送用吸引チャンバ22は、上向きに開口し、穴開きの搬送ベルト21に対向している。搬送用吸引チャンバ22は、吸引管23を介して不図示の吸引ポンプに接続されている。この吸引ポンプが作動されることで、搬送用吸引チャンバ22の開口に負圧が発生し、スタックTの最下層の被供給物Sが吸引されて搬送ベルト21に密着する。
吸着された被供給物Sの搬送は、即ち搬送ベルト21の回転は、後述するベルト回転部4によって行なわれる。
フィーダー1は、載置台10及び吸着搬送部2を昇降させる昇降部3を有している。昇降部3は、載置台10及び吸着搬送部2を往復昇降するためのクランク機構30と、クランク機構30を作動させるクランク用モーター31とを備えている。クランク用モーター31は、サーボモーターである。
クランク機構30は、フィーダー1の固定フレーム(図示されない)に対してベアリングを介して回転可能に支持され供給方向Yに対して直角な水平方向にのびるクランク軸32を備えている。タイミングベルト33が、クランク用モーター31の出力軸に取り付けられたタイミングプーリー34aとクランク軸32に取り付けられたタイミングプーリー34bとの間に掛け渡されている。
クランク機構30は、クランクアーム35と連結アーム36とを備えている。クランクアーム35は、その一端がクランク軸32に取り付けられ、クランク軸32の径方向にのびている。クランクアーム35の他端は、連結アーム36の一端にピン37a及びベアリングを介して取り付けられている。そして、連結アーム36の他端は、ピン37b及びベアリングを介して支持体11(図3)に取り付けられている。即ち、連結アーム36は、支持体11とクランクアーム35とを連結している。
図3(A)を参照して、昇降部3は、固定フレームに対して取り付けられて上下方向にのびるガイドレール38と、支持体11に回転可能に支持され、ガイドレール38の両側に位置し、ガイドレール38に当接する複数のガイドコロ39a〜39dと、を備えている。これらによって、支持体11がガイドレール38に沿って上下方向に案内されるようになっている。
上記構成によれば、図1、図2に示されるように、クランク用モーター31が駆動すると、クランクアーム35がクランク軸32の周りに回転され、それによって、支持体11が連結アーム36により往復昇降される。その結果、支持体11に支持された載置台10、前揃えガイド12、後揃えガイド16、及び吸着搬送部2が共に往復昇降される。なお、図1は、クランク機構30が上死点にあり、載置台10、前揃えガイド12、後揃えガイド16及び吸着搬送部2が最も上昇した状態を示し、図2は、クランク機構30が下死点にあり、載置台10、前揃えガイド12、及び吸着搬送部2が最も下降した状態を示す。
昇降部3は、以上のように載置台10及び吸着搬送部2を共に昇降させる。そして、昇降部3は、図1の状態から、載置台10及び吸着搬送部2を勢いよく下降させて、載置台10に載置されたスタックTを自由落下させることができる。
図1を参照して、フィーダー1は、吸着搬送部2の搬送ベルト21を回転させるベルト回転部4を備えている。ベルト回転部4は、上下方向にのびるラック40(ガイド体の一例)、ラック40と噛合い係合してラック40に沿って回転するピニオンギア41(回転体の一例)、及び、ピニオンギア41の軸と吸着搬送部2の上流側のプーリー20aの軸とに連結されたワンウェイクラッチ(図示されない)を備えている。
ラック40は、固定フレームに対して取り付けられており、昇降部3によって昇降されない。ピニオンギア41は、ワンウェイクラッチを介してプーリー20aに連結されかつラック40に噛み合うことにより、昇降部3によってラック40に沿って回転しながら昇降される。
ワンウェイクラッチは、ピニオンギア41が昇降部3によって回転しながら下降されるとき、当該ピニオンギア41の回転をプーリー20aに伝達し、プーリー20aを回転させる。搬送ベルト21は、プーリー20aの回転によって、被供給物Sが供給方向Yに搬送される向きに回転される。一方、ワンウェイクラッチは、ピニオンギア41が昇降部3によって回転しながら上昇されるとき、当該ピニオンギア41の回転をプーリー20aに伝達せず、プーリー20aを回転させない。従って、このとき搬送ベルト21は逆向きに回転されることはない。
即ち、ベルト回転部4は、吸着搬送部2が昇降部3によって下降されるときだけ搬送ベルト21を回転し、搬送ベルト21に吸着された被供給物Sが供給方向Yに搬送されるようにしている。吸着搬送部2が昇降部3によって上昇されるときに、搬送ベルト21が逆回転して被供給物Sが供給方向Yと反対方向に搬送されることが防止されている。また、ベルト回転部4が昇降部3と連動して作動するので、ベルト回転部4にモーター等の駆動源を別途設けなくてもよい。
フィーダー1は、吸着搬送部2の上方で供給口13の前方においてブレーキコロ14を備えている。ブレーキコロ14は、重送を防止するためのものであり、従来と同様の構成であるためその説明は省略される。
フィーダー1は、後述するように吸着搬送部2から搬送されてくる被供給物Sを受け取りさらに供給方向Yに搬送する受取搬送部5を備えている。受取搬送部5は、その上流端及びその下流端のそれぞれに、上下一対のローラー50a、50b、51a、51bを備えている。
上流端の一対のローラー50a、50bによって、これらの間に、スタックTから送り出された最下層の被供給物Sの前端を把持して受け取るニップ位置52が形成される。搬送ベルト53が上流端及び下側端の下側のローラー50a、51a間に掛け渡されている。
受取搬送部5は、モーター60、タイミングプーリー61a、61b、61c、タイミングベルト62a、62b等によって構成される受取搬送部5用の駆動部6によって駆動される。それによって、受取搬送部5は、一対のローラー50a、50bによってそのニップ位置52で被供給物Sを把持して受け取り、搬送ベルト53で供給方向Yに搬送し、一対のローラー51a、51bによってフィーダー1の下流に配置される処理装置に送り出す。
下側のローラー50aの軸に差し込まれたベアリング54は、支持体11(図3)に形成されて供給方向Yに沿ってのびる長孔15に受容されており、下側のローラー50aが長孔15に沿って移動可能となっている。その上側のローラー50bは、下側のローラー50aと一体的に移動するように設けられている。下流端の一対のローラー51a、51bは、支持体11ではなく固定フレームに対して支持されている。
上記構成により、支持体11が昇降部3によって昇降されると、図1、図2に示されるように、一対のローラー50a、50bは下流端の下側のローラー51aの軸を中心に上下方向に揺動される。即ち、一対のローラー50a、50b、つまりその間のニップ位置52が、昇降部3によって、吸着搬送部2及び載置台10共に昇降されるようになっている。
図3(A)の通り、フィーダー1は、吸着搬送部2が最下層の被供給物Sを搬送することにより露出するその次の被供給物Sの下面の後端側を吸着して、重送を防止する吸着ブレーキ部7を備えている。
吸着ブレーキ部7は、ブレーキ用吸引チャンバ70を備えている。ブレーキ用吸引チャンバ70は、上向きに開口して載置台10のスタックTと対向する。なお、載置台10には、ブレーキ用吸引チャンバ70がスタックTと対向できるように孔または切欠きが形成されている。ブレーキ用吸引チャンバ70は、載置台10の昇降範囲内の所定の高さを最大高さ(図3(A)に示される高さ)として昇降可能に設けられている。なお、ブレーキ用吸引チャンバ70は昇降部3によって昇降されるものではない。
そして、スプリング等の付勢部材(図示されない)が、ブレーキ用吸引チャンバ70を最大高さに上向きに付勢するように設けられている。ブレーキ用吸引チャンバ70は、この付勢部材の付勢によって最大高さに保持されている。
ブレーキ用吸引チャンバ70は、吸引管71を介して不図示の吸引ポンプに接続されている。この吸引ポンプが作動されることで、ブレーキ用吸引チャンバ70の開口に負圧が発生し、被供給物Sの下面を吸引できるようになっている。
なお、ブレーキ用吸引チャンバ70は、様々な長さの被供給物Sに対応できるように供給方向Yに沿って位置調整可能に設けられることが好ましい。
次いで、図3〜図7を参照して、上記構成のフィーダー1がスタックTからその最下層にある被供給物Sを供給する動作について説明する。
なお、吸着搬送部2の搬送用吸引チャンバ22(図1)は常に作動状態である。従って、スタックTの最下層の被供給物Sの前端側は搬送ベルト21に吸着されている。吸着ブレーキ部7のブレーキ用吸引チャンバ70も常に作動状態である。受取搬送部5は、駆動部6(図1)によって作動されているものとする。
図3(A)の通り、クランク機構30が下死点から上死点までの間の原点位置で待機状態となっている。フィーダー1の下流に配置された処理装置からフィーダー1に供給信号が送られると、フィーダー1は、クランク用モーター31(図1)を駆動してクランク機構30を作動させる。それにより、図3(B)の通り、クランク機構30は上死点に達し、載置台10、吸着搬送部2、一対のローラー50a、50bが最も上昇される。
図3〜図5の(B)〜(F)に示されるように、クランク機構30が上死点から下死点まで作動することで、載置台10、吸着搬送部2、及び一対のローラー50a、50b(ニップ位置52)が共に下降し、それによって載置台10のスタックTが自由落下する。
図6に、本実施例において、クランク機構30が上死点に達したときの時刻をt=0(msec)とし、これを基準とした、スタックTの自由落下量H(mm)、載置台10の下降量L(mm)、及び、スタックTの載置台10に対する浮遊間隔D(mm)の関係を示す。自由落下量Hは、H=(1/2)・gtで算出される(gは重力加速度)。また、浮遊間隔Dは、D=L−Hで算出される。図6から明らかな通り、スタックTは、0<t≦100で自由落下し、100<t≦110の間で再び載置台10に載置されることとなる。
上述の通り、吸着搬送部2が昇降部3(クランク機構30)によって下降されることにより、搬送ベルト21はベルト回転部4(図1)によって回転される。即ち、(B)〜(D)のスタックTが自由落下している間、最下層の被供給物Sは、下降中の吸着搬送部2によって供給方向Yに吸着搬送され、供給口13から少なくとも部分的に送り出される。このように吸着搬送部2が、スタックTの自由落下中に、最下層の被供給物Sを吸着して搬送することにより、最下層の被供給物Sを、重送の原因となるスタックTの荷重の影響を受けずに送り出すことができる。
スタックTの自由落下中において、図4(C)の通り、吸着搬送部2によって搬送されている最下層の被供給物Sの前端が、一対のローラー50a、50bによってニップ位置52で把持されて受け取られる。以後、クランク機構30が下死点に達するまでは、最下層の被供給物Sは受取搬送部5によっても搬送される。なお、受取搬送部5は、把持している被供給物Sを、一対のローラー50a、50bによって、吸着搬送部2の搬送速度よりも早い速度で供給方向Yに引き込み搬送する。
図4(D)の100<t≦110において、自由落下していたスタックTが載置台10に再び支持される。なお、図4(D)までの間に、自由落下しているスタックTの後端側がブレーキ用吸引チャンバ70に当たり、ブレーキ用吸引チャンバ70は、スタックTの下面を、即ち最下層の被供給物Sの搬送によって露出したその次(2枚目)の被供給物Sの下面の後端側を吸着する。以降、クランク機構30が下死点に達するまでは、ブレーキ用吸引チャンバ70はスタックTの荷重により押し下げられて載置台10と同じ高さを維持したまま下降される。
図4(D)の通り、最下層の被供給物Sは、その後端側が未だ供給口13を通過していないので、自由落下終了以降、スタックTの荷重を受けて搬送されることとなる。しかしながら、ブレーキ用吸引チャンバ70が上述の通りスタックTの2枚目の被供給物Sを吸着しており、当該吸着によるブレーキとブレーキコロ14によるブレーキとによって2枚目の被供給物Sが一緒に搬送されないようになっている。即ち、重送が防止されている。
図5(E)、(F)の通り、クランク機構30が下死点から原点位置まで作動する間に、即ち載置台10が昇降される間に、最下層の被供給物SがスタックTから完全に分離されて供給口13を通過する。それ以降、受取搬送部5によって下流の処理装置にまで搬送される。また、この間に、載置台10の上昇力がブレーキ用吸引チャンバ70の吸引力に勝ることで、スタックTはブレーキ用吸引チャンバ70から引き離される。ブレーキ用吸引チャンバ70は、付勢部材の付勢力によって最大高さに保持される。
そして、フィーダー1は、クランク用モーター31を停止してクランク機構30を図3(A)の原点位置で停止させる。フィーダー1は、以上を1つの処理サイクルとし、処理装置からの供給信号に応じて被供給物Sを重送なく供給する。
本発明に係るフィーダー1は、以上のように、昇降部3によって載置台10及び吸着搬送部2を下降させ、そしてスタックTを自由落下させ、スタックTの自由落下の間に最下層の被供給物Sを吸着搬送する。この搬送によれば、従来のフィーダー9と異なり、スタックTの荷重が、被供給物Sの搬送力を決定するパラメーターにならないので、原理的には、載置台10に被供給物Sをいくら積んでも、被供給物Sを安定して供給することができる。
また、重送の原因となるスタックTの荷重の影響を受けないことにより、スタックTの自由落下中の搬送においては、重送が生じることはない。
なお、上記実施例では、被供給物Sが長く、スタックTの自由落下の間に、最下層の被供給物Sが完全にスタックTから送り出されないので、予備的にブレーキコロ14や吸着ブレーキ部7が設けられている。従来のフィーダー9では、ブレーキコロ92は、最下層の被供給物Sだけが送り出されるようにスタックT(その上にある被供給物S)へ強く圧力をかけ、それによって重層防止効果を得ている。しかしながら、その強い圧力ゆえに、被搬送物Sに傷や汚れが発生していた。これに対して、上記実施例のフィーダー1の搬送方法によれば、ブレーキコロ14で被供給物Sを強く押し当てることなく被供給物Sを送り出すことができるので、被供給物Sに汚れや傷が付くことはない。
また、従来のフィーダー9では、被供給物Sが折られたものであるときには、ブレーキコロ92でその上層部分だけを引っ掛けることとなり良好な供給ができない状況があったが、上記実施例のフィーダー1によればこのような状況も改善される。
なお、本発明に係るフィーダー1は、スタックTの自由落下の間に最下層の被供給物Sを完全にスタックTから分離して送り出す構成でも当然よい。
上述の通り、受取搬送部5が、被供給物Sをニップ位置52で受け取った(図4(C)参照)後、吸着搬送部2の搬送速度よりも早い速度で引き込んでいることにより、最下層の被供給物Sとその次の被供給物Sとの接触時間がより短くなり、それによっても重層防止が図られている。
スタックTの荷重を利用する従来のフィーダー9では供給タイミングが不安定になることは避けらない。そして、これは、フィーダー9が封入封緘機に備えられる場合、グルーピング作業における供給ミスの原因となっていた。これに対して、本発明に係るフィーダー1は、供給タイミングが安定するので、封入封緘機に備えられても、グルーピング作業における供給ミスの問題はない。
本発明に係るフィーダー1は、従来のフィーダー9のような荷重調整コロ93を設けなくてよく、高度な調整技術は不要である。
(C)〜(E)の通り、クランク機構30が下死点に達するまでの間に、自由落下したスタックTが再び載置台10に載置されることも利点である。つまり、下降中の載置台10が自由落下しているスタックTを受けており、それによってスタックTが載置台10に当たるときの衝撃が緩和され、重量のあるスタックTにも十分に対応できるようになっている。
図7に、上記実施例において、処理サイクルにおけるクランク用モーター31の回転速度がクランク機構30の位置と関連付けて示されている。図7の通り、クランク用モーター31は、クランク機構30を原点位置から上死点まで作動させる間に所望の速度にまで加速する。それから、クランク用モーター31は、クランク機構30を少なくとも上死点から下死点まで作動させる間、所望の一定速度で回転するようになっている。それによって、フィーダー1が、供給信号を受信したときにだけ被供給物Sを供給するような構成でも、クランク機構30がスタックTを自由落下させる動作が常に安定したものとなる。
なお、フィーダー1は、上記に代えて、クランク用モーター31を駆動させ続けて、被供給物Sを一定の時間間隔で連続的に供給する構成であっても当然よい。
上記実施例のベルト回転部4では、ガイド体としてラック40が、回転体としてピニオンギア41が採用されていた。これに代えて、例えば、ガイド体として、長尺状の樹脂材を、回転体として、樹脂材に係合してこれに沿って回転し、ワンウェイクラッチに連結されたリングを採用してもよい。この場合、樹脂材をばね等によってリングに向けて付勢してリングと樹脂材との摩擦を高め、リングが樹脂材に沿って滑ることなく回転できるようにすることが好ましい。
上記実施例では、受取搬送部5用の駆動部6は1つのモーター60を備えたものである。例えば、モーター60に加えて、ローラー51aに対して、これを独立駆動する追加のモーターを設け、追加のモーターによって下流側の一対のローラー51a、51bの回転速度を個別に変えることができるようにしてもよい。それによって、フィーダー1の下流の処理装置の処理内容(例えば、封入封緘機のグルーピング)に合ったタイミングや、被供給物Sの性質に合わせた速度で、被供給物Sを下流の処理装置に送り出すことができる。
図8に、他の実施形態に係るフィーダー1が示されている。このフィーダー1では、上記実施形態とは異なり、載置台10、前揃えガイド12、後揃えガイド16、及び吸着搬送部2は、載置台10上のスタックTの前端側が後端側よりも高くなるように、水平に対して傾斜角度θで傾斜して設けられている。そして、これに合わせて、昇降部3のガイドレール38(図3参照)、ベルト回転部4のラック40(ガイド体の一例)も、傾斜して上下方向にのびている。なお、この傾斜角度θは約7度であるが、フィーダー1が傾斜角度θを図1の水平状態から所定の角度まで調整可能に構成されて、被供給物Sの状態や性質に応じて傾斜角度θを自由に設定できることが好ましい。
スタックTは昇降部3によって昇降を繰り返すため、被供給物Sの癖や、被供給物S間に介在する空気等によって、スタックTに崩れが、即ち被供給物Sの積層状態に乱れが生じる。図8のように、傾斜角度θの傾斜があり、後揃えガイド16が配置されていることで、昇降中に生じる積層状態の乱れは、スタックTの後端が後揃えガイド16によって揃えなおされることによって解消される。
1 フィーダー
10 載置台
11 支持体
12 前揃えガイド
13 供給口
14 ブレーキコロ
15 長孔
16 後揃えガイド
2 吸着搬送部
20a、20a プーリー
21 搬送ベルト
22 吸引チャンバ
22 搬送用吸引チャンバ
3 昇降部
30 クランク機構
31 クランク用モーター
4 ベルト回転部
40 ラック(ガイド体の一例)
41 ピニオンギア(回転体の一例)
5 受取搬送部
52 ニップ位置
53 搬送ベルト
54 ベアリング
6 受取搬送部用の駆動部
7 吸着ブレーキ部
70 ブレーキ用吸引チャンバ
9 フィーダー(従来)
S 被供給物
T スタック
Y 供給方向
θ 傾斜角度

Claims (9)

  1. 被供給物が積層されてなるスタックから最下層の前記被供給物を供給するフィーダーであって、
    前記スタックが載置される載置台と、
    前記載置台に載置される前記スタックの最下層の前記被供給物の下面を吸着し、最下層の前記被供給物を供給方向に搬送するための吸着搬送部と、
    前記載置台及び前記吸着搬送部を共に昇降させる昇降部と、を備え、
    前記昇降部は、最下層の前記被供給物の下面が前記吸着搬送部によって吸着された状態で前記載置台及び前記吸着搬送部を下降させて前記スタックを自由落下させ、前記吸着搬送部は、前記スタックの自由落下の間に最下層の前記被供給物を搬送する、
    ことを特徴とするフィーダー。
  2. 前記昇降部は、
    前記載置台及び前記吸着搬送部を往復昇降させるクランク機構と、
    前記クランク機構を作動させるクランク用モーターと、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィーダー。
  3. 自由落下した前記スタックは、前記クランク機構が下死点に達するまでの間に前記載置台に載置される、
    ことを特徴とする請求項2に記載のフィーダー。
  4. 前記クランク機構は、上死点から下死点までの間の原点位置で待機しており、
    前記クランク用モーターは、前記クランク機構を前記原点位置から前記上死点まで作動させる間に加速し、前記クランク機構を少なくとも前記上死点から前記下死点まで作動させる間、一定速度で回転する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のフィーダー。
  5. 最下層の前記被供給物が前記吸着搬送部によって搬送されることで露出するその次の前記被供給物の下面を吸着して搬送されないようにする吸着ブレーキ部を備え、
    前記吸着ブレーキ部は、
    前記載置台の昇降範囲内の所定の高さを最大高さとして昇降可能に設けられたブレーキ用吸引チャンバと、
    前記ブレーキ用吸引チャンバを上向きに前記最大高さに付勢する付勢部材と、を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフィーダー。
  6. 前記吸着搬送部から搬送されてくる最下層の前記被供給物を受け取りさらに搬送する受取搬送部を備え、
    前記昇降部は、前記受取搬送部の前記被供給物を受け取るニップ位置を、前記載置台及び前記吸着搬送部と共に昇降させる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフィーダー。
  7. 前記受取搬送部は、前記ニップ位置で受け取った最下層の前記被供給物を前記吸着搬送部の搬送速度よりも速い速度で前記供給方向に搬送する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のフィーダー。
  8. 前記吸着搬送部は、
    少なくとも2つのプーリーと、
    前記プーリーに掛け渡されて前記供給方向に沿って張設され、複数の孔が形成された搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの内側に設けられた搬送用吸引チャンバと、を備え、
    前記搬送ベルトを回転させるベルト回転部が設けられており、
    前記ベルト回転部は、
    前記昇降部によって昇降されないように設けられ上下方向にのびるガイド体と、
    前記ガイド体に係合して前記ガイド体に沿って回転する回転体と、
    前記プーリーと前記回転体とを連結し、前記回転体が前記昇降部によって回転しながら下降されるとき、前記回転体の回転を前記プーリーに伝達して前記プーリーを回転させ、前記回転体が前記昇降部によって回転しながら上昇されるとき、前記回転体の回転を前記プーリーに伝達しないワンウェイクラッチと、を備え、
    前記搬送ベルトは、前記ワンウェイクラッチによる前記プーリーの回転によって、前記被供給物が前記供給方向に搬送される向きに回転される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のフィーダー。
  9. 前記載置台に載置された前記スタックの前記供給方向の後端を揃えるための後揃えガイドを備え、
    前記載置台、前記後揃えガイド、及び前記吸着搬送部は、前記スタックの前記供給方向の前端側が後端側よりも高くなるように水平に対して傾けて配置されている、ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のフィーダー。
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