JP2017145158A - 着色ジルコニア焼結体 - Google Patents
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Abstract
紫色を呈色するジルコニア焼結体であって、工業的な製造に適したものを提供する
【解決手段】
コバルトとアルミニウムとの複合酸化物、酸化エルビウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム及びジルコニアを含有し、なおかつ、コバルト、アルミニウム及び亜鉛の合計含有量が酸化物換算で5重量%以下であり、アルミニウムに対する亜鉛の重量比が酸化物換算で0.9未満であるジルコニア焼結体。
【選択図】なし
Description
=安定化剤(mol)/{安定化剤(mol)+ジルコニア(mol)}×100
上記式において、安定化剤は酸化物換算した場合のmol数である。
安定化剤は、酸化エルビウム以外に焼結体の色調に大きく影響しないものを含んでいることが好ましく、酸化イットリウム(Y2O3)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化カルシウム(CaO)、及び酸化セリウム(CeO2)からなる群の少なくとも1種を含んでいることがより好ましく、ジルコニアは酸化エルビウム及び酸化イットリウム含含有ジルコニアであることが特に好ましい。
焼結体試料の密度は、アルキメデス法で測定した。
(色調の測定)
焼結体試料の色調は、JISZ8729に規定された色彩パラメーターL*、a*、b*を測定した。色調の測定には焼結体表面を鏡面に研磨した面を測定した。色調の測定は3点行い、その平均値をもって各試料の色調とした。
なお、前処理として焼結体試料の表面を0.3mm研削し、研削痕がなくなるまで、鏡面研磨を実施した。
(焼結体の強度)
JIS R1601に準拠した方法により、焼結体試料の3点曲げ強度を測定した。
オキシ塩化ジルコニウム水溶液を加水分解反応して水和ジルコニアゾルを得た。Y2O3濃度が3.0mol%及びEr2O3濃度が3.1mol%となるように、YCl3及びErCl3を当該水和ジルコニアゾルに添加した。
得られたジルコニア粉末に、CoAl2O4が0.1重量%、ZnOが0.45重量%、及び、Al2O3が0.75重量%となるように、得られたジルコニア粉末にCoAl2O4粉末、ZnO粉末及びAl2O3粉末を混合した。
得られた混合粉末に、蒸留水を加えて固形分濃度が45重量%のスラリーを得た。直径10mmのジルコニアボールを用いたボールミルによって、当該スラリーを粉砕混合した。粉砕混合は、混合粉末の粒子径がDmax≦5.5μmとなるようにして行った。
混合後、スラリーを乾燥、目開き180μmを通過させて原料粉末を得た。
CoAl2O4粉末を0.30重量%としたこと、ZnO粉末を0.70重量%としたこと及びAl2O3粉末を0.75重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
ZnO粉末を0.45重量%としたこと及びAl2O3粉末を0.50重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.20重量%としたこと、ZnO粉末を0.90重量%としたこと及びAl2O3粉末を1.50重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
Al2O3粉末を0.50重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.05重量%としたこと及びZnO粉末を0.15重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.20重量%としたこと、ZnO粉末を0.90重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を1.00重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
オキシ塩化ジルコニウム水溶液を加水分解反応して水和ジルコニアゾルを得た。Er2O3濃度が4.66mol%となるようにErCl3を当該水和ジルコニアゾルに添加したしたこと以外は実施例1と同様な方法でジルコニア粉末を得た。得られたジルコニア粉末は4.66mol%のEr2O3を含んでいた。
当該ジルコニア粉末を使用したこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
オキシ塩化ジルコニウム水溶液を加水分解反応して水和ジルコニアゾルを得た。Y2O3濃度が0.36mol%及びEr2O3濃度が2.77mol%となるように、YCl3及びErCl3を当該水和ジルコニアゾルに添加した。得られたジルコニア粉末は0.36mol%のY2O3及び2.77mol%のEr2O3を含んでいた。
当該ジルコニア粉末を使用したこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.05重量%としたこと、ZnO粉末を0.15重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を0.50重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.05重量%としたこと、及び、ZnO粉末を0.25重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.20重量%としたこと、ZnO粉末を0.65重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を1.50重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.20重量%としたこと、ZnO粉末を0.75重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を1.25重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.05重量%としたこと、ZnO粉末を0.85重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を1.25重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
オキシ塩化ジルコニウム水溶液を加水分解反応して水和ジルコニアゾルを得た。Er2O3濃度が3.16mol%となるようにErCl3を当該水和ジルコニアゾルに添加したしたこと以外は実施例1と同様な方法でジルコニア粉末を得た。得られたジルコニア粉末は3.16mol%のEr2O3を含んでいた。
CoAl2O4粉末を0.30重量%としたこと、ZnO粉末を1.00重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を1.50重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.05重量%としたこと及び、Al2O3粉末を1.00重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.05重量%としたこと、ZnO粉末を0.85重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を1.00重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.30重量%としたこと、ZnO粉末を0.95重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を1.50重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.05重量%としたこと、ZnO粉末を0.25重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を0.50重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
CoAl2O4粉末を0.20重量%としたこと、ZnO粉末を0.70重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を1.25重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。
実施例15と同様な方法で得られた酸化エルビウム含有ジルコニア粉末を使用したこと以外は実施例1と同様な方法で本実施例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表1、焼結体の組成を表2及び評価結果を表3に示す。また、本実施例のジルコニア焼結体の三点曲げ強度は1240MPaであった。本実施例のジルコニア焼結体のXRDパターンを図1に示した。酸化エルビウムのピークがないことから、酸化エルビウムがジルコニアに固溶していることが確認できる。
オキシ塩化ジルコニウム水溶液を加水分解反応して水和ジルコニアゾルを得た。Er2O3濃度が3.1mol%となるようにErCl3を当該水和ジルコニアゾルに添加したしたこと以外は実施例1と同様な方法でジルコニア粉末を得た。得られたジルコニア粉末は3.1mol%のEr2O3を含んでいた。
当該ジルコニア粉末を使用したこと、CoAl2O4粉末を0.10重量%としたこと、ZnO粉末を混合しなかったこと、及び、Al2O3粉末を0.15重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本比較例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表4、焼結体の組成を表5及び評価結果を表6に示す。
本比較例のジルコニア焼結体は亜鉛を含有せず、その色調は赤黒い色であった。
オキシ塩化ジルコニウム水溶液を加水分解反応して水和ジルコニアゾルを得た。Y2O3濃度が0.23mol%及びEr2O3濃度が3.00mol%となるように、YCl3及びErCl3を当該水和ジルコニアゾルに添加した。得られたジルコニア粉末は0.23mol%のY2O3及び3.00mol%のEr2O3を含んでいた。
当該ジルコニア粉末を使用したこと、CoAl2O4粉末を1.50重量%としたこと、ZnO粉末を3.00重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を3.00重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本比較例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表4、焼結体の組成を表5及び評価結果を表6に示す。
本比較例のジルコニア焼結体は着色金属を多量に含むため、その色調は暗い青色であった。
CoAl2O4粉末を0.05重量%としたこと、ZnO粉末を0.55重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を0.50重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本比較例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表4、焼結体の組成を表5及び評価結果を表6に示す。
本比較例のジルコニア焼結体は着色金属を多量に含むため、その色調は微かに青味を帯びた赤色であった。
オキシ塩化ジルコニウム水溶液を加水分解反応して水和ジルコニアゾルを得た。Y2O3濃度が0.41mol%及びEr2O3濃度が3.15mol%となるように、YCl3及びErCl3を当該水和ジルコニアゾルに添加した。得られたジルコニア粉末は0.41mol%のY2O3及び3.15mol%)のEr2O3を含んでいた。
当該ジルコニア粉末を使用したこと、CoAl2O4粉末を2.50重量%としたこと、ZnO粉末を4.0重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を6.0重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で本比較例のジルコニア焼結体を得た。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表4、焼結体の組成を表5及び評価結果を表6に示す。
本比較例のジルコニア焼結体は着色金属を多量に含むため、その色調は鮮やかな青色であった。
CoAl2O4粉末を0.10重量%としたこと、ZnO粉末を0.60重量%としたこと、及び、Al2O3粉末を0.25重量%としたこと以外は実施例1と同様な方法で焼結した。しかしながら、焼結によりジルコニア焼結体は割れ、色調の評価ができなかった。得られたジルコニア焼結体の安定化剤含有量を表4及び焼結体の組成を表5に示す。
Claims (6)
- コバルトとアルミニウムとの複合酸化物、酸化エルビウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム及びジルコニアを含有し、なおかつ、コバルト、アルミニウム及び亜鉛の合計含有量が酸化物換算で5重量%以下であり、アルミニウムに対する亜鉛の重量比が酸化物換算で0.9未満であるジルコニア焼結体。
- コバルトとアルミニウムとの複合酸化物、酸化亜鉛、酸化アルミニウム及び酸化エルビウムの合計含有量が20重量%以下である請求項1に記載のジルコニア焼結体。
- 前記ジルコニアの安定化剤含有量が2.0mol%以上5.0mol%以下である請求項1又は2に記載のジルコニア焼結体。
- L*a*b*表色系におけるL*、a*及びb*が、それぞれ、35≦L*≦60、2≦a*≦20、及び、−60≦b*≦−10である請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジルコニア焼結体。
- コバルトとアルミニウムの複合酸化物、酸化亜鉛及び酸化アルミニウムと、酸化エルビウム含有ジルコニアとを混合する混合工程、得られた混合物を成形する成形工程、及び、得られた成形体を焼結する焼結工程、を含む請求項1乃至4のいずれか一項に記載のジルコニア焼結体の製造方法。
- 前記焼結工程が、常圧焼結である請求項5に記載の製造方法。
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