JP2017521373A - スピロ環モルフィナン及びその使用 - Google Patents

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Abstract

一態様において、本発明は、式I:(I)の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物を提供し、式中、R、R、R、R、R、Y、Zは、本開示に記載されるように定義される。本発明はまた、式II〜VII、IA〜IC、及びIIA〜IICのいずれか1つの化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物も提供する。本発明の他の態様は、1つ以上のオピオイド受容体の調節に応答する障害の治療のための、式I〜VII、IA〜IC、及びIIA〜IICの化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物の使用を含む。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、疼痛を治療するために有用である。
【化1】

Description

疼痛は、患者が医師の診察や治療を求める最も一般的な症状である。急性疼痛が通常自己限定性であるのに対して、慢性疼痛は3カ月以上続く可能性があり、患者の人格、ライフスタイル、機能的能力、及び全体的な生活の質に著しい変化をもたらす可能性がある(K.M.Foley,Pain,in Cecil Textbook of Medicine 100−107,J.C.Bennett and F.Plum eds.,20th ed.1996)。
疼痛は従来、非オピオイド性鎮痛剤(例えば、アセチルサリチル酸、コリンマグネシウムトリサリチル酸、アセトアミノフェン、イブプロフェン、フェノプロフェン、ジフルニサル、またはナプロキセン)、またはオピオイド性鎮痛剤(例えばモルヒネ、ヒドロモルホン、メタドン、レボルファノール、フェンタニル、オキシコドン、オキシモルホン、またはブプレノルフィン)のいずれかを投与することにより対処されてきた。
最近まで、各種類がサブタイプ受容体を有する、中枢神経系(CNS)中の3つの主要な種類のオピオイド受容体の証拠が存在した。これらの受容体の種類は、μ、δ、及びκとして既知である。オピエートは、これらの受容体に対する高い親和性を有する一方、体内で生じるものではないため、これらの受容体に対する内因性リガンドを同定及び単離するための研究が追随した。これらのリガンドはそれぞれ、エンドルフィン、エンケファリン、及びダイノルフィンとして同定された。追加的な実験は、既知のオピオイド受容体の種類と高い相同性を有する、オピオイド受容体様(ORL−1)受容体の同定へとつながった。このより最近発見された受容体は、この受容体が薬理学的な相同性を提示しなかったことから、構造上の根拠のみに基づいてオピオイド受容体と分類された。μ、δ、及びκ受容体に対して高い親和性を有する非選択的リガンドは、ORL−1受容体に対して低い親和性を有していたことが最初に実証された。この特徴が、内因性リガンドが依然として発見されていなかったという事実と共に、ORL−1受容体の「オーファン受容体」としての指定につながった。
カッパ(κ)オピオイド受容体アゴニストは、疼痛の治療のための既存の鎮痛剤に代わるものとして評価されている。中枢侵入性κアゴニストは、基礎的な炎症性及び神経障害性疼痛の従来の前臨床アッセイにおいて抗侵害受容作用を生成する(Vanderah et al.,J.Pharmacol.Exp.Ther.310:326−333(2004)、Negus et al.,Psychopharmacology(Berl)210:149−159(2010))。しかしながら、中枢侵入性κアゴニストはまた、鎮静及び精神異常作用等の望ましくない副作用も生成し得る(Pande et al.,Clin.Neuropharmacol.19:92−97(1996);Pande et al.,Clin.Neuropharmacol.19:451−456(1996)、及びWadenberg,CNS Drug Rev.9:187−198(2003))。
血液脳関門を容易に横断しないオピオイド受容体アゴニストは、末梢に限定され、全身投与後に中枢神経系に不良に分配される。そのような化合物は、末梢κオピオイド受容体等の末梢オピオイド受容体に作用することによって、鎮痛を生成する能力を保持するが、中枢媒介副作用を生成するそれらの効力は低減される。
オピオイド受容体に作用することによって機能する有効な鎮痛剤の必要性が存在する。同様に、末梢オピオイド受容体に作用することによって機能する鎮痛剤の必要性も存在する。同様に、中枢オピオイド受容体に作用することによって機能する鎮痛剤の必要性も存在する。同様に、κオピオイド受容体に作用することによって機能する鎮痛剤の必要性も存在する。同様に、末梢κオピオイド受容体に作用することによって機能する鎮痛剤の必要性も存在する。
一態様において、本発明は、以下に記述される式I〜VII、IA〜IC、及びIIA〜IICによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物を提供し、それらは本明細書においてまとめて「本発明の化合物」と称される(以下、各々を個々に「本発明の化合物」と称する)。
別の態様において、本発明は、合成中間体としての本発明の化合物の使用を提供する。
別の態様において、本発明は、1つ以上のオピオイド受容体の調節剤としての本発明の化合物の使用を提供する。具体的には、本開示は、μ、δ、κ、及び/またはORL−1オピオイド受容体の調節剤、また特に、μ及び/またはκオピオイド受容体の調節剤としての本発明の化合物の使用を提供する。
本発明の別の態様は、患者における1つ以上のオピオイド受容体の調節に応答する障害を治療または予防する方法であって、患者に有効量の本発明の化合物を投与することを含む方法を提供する。
また別の態様において、本発明は、疼痛を治療若しくは予防するための鎮痛剤として、またはアルコール若しくは薬物嗜癖からの禁断症状を治療若しくは予防するための薬剤として、または嗜癖障害を治療若しくは予防するための薬剤として、または掻痒状態を治療するための薬剤として、または便秘を治療若しくは予防するための薬剤として、または下痢を治療若しくは予防するための薬剤としての本発明の化合物の使用を提供する(疼痛、アルコール禁断症状、薬物禁断症状、嗜癖障害、掻痒症、便秘、及び下痢の各々が、「状態」である)。
本発明はさらに、状態を治療または予防する方法であって、それを必要とする患者に治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む方法を提供する。ある特定の実施形態において、状態は、疼痛である(急性疼痛、慢性疼痛(限定されるものではないが、神経障害性疼痛、術後疼痛、及び炎症性疼痛が挙げられる)、及び外科的疼痛を含む)。一実施形態において、本発明の化合物は、慢性疼痛の治療または予防するために有用である。
別の態様において、本開示は、治療有効量の本発明の化合物と1つ以上の薬学的に許容される担体とを含む薬学的組成物を提供する。そのような組成物は、患者における状態を治療または予防するために有用である。
別の態様において、本開示は、1つ以上のオピオイド受容体の調節に応答する障害の治療または予防における使用のための本発明の化合物を提供する。ある特定の実施形態において、障害は、μオピオイド受容体若しくはκオピオイド受容体の調節、またはそれらの組み合わせの調節に応答する。
別の態様において、本開示は、1つ以上のオピオイド受容体の調節を必要とする患者における該調節の方法であって、患者にオピオイド受容体を調節する量の本発明の化合物を投与することを含む方法を提供する。
別の態様において、本開示は、1つ以上の状態の治療または予防を必要とする患者における、該治療または予防における使用のための本発明の化合物を提供する。
また別の態様において、本開示は、急性疼痛、慢性疼痛(限定されるものではないが、神経障害性疼痛、術後疼痛、及び炎症性疼痛が挙げられる)、または外科的疼痛等の患者における疼痛の治療または予防における使用のための本発明の化合物を提供する。
さらなる別の態様において、本開示は、患者における1つ以上のオピオイド受容体の調節における使用のための本発明の化合物を提供する。
別の態様において、本開示は、1つ以上のオピオイド受容体の調節に応答する障害を治療または予防するための薬物の製造における、本発明の化合物の使用を提供する。
別の態様において、本開示は、患者における1つ以上のオピオイド受容体を調節するための薬物の製造における、本発明の化合物の使用を提供する。ある特定の実施形態において、μ若しくはκオピオイド受容体が調節されるか、またはμ及びκオピオイド受容体の両方が調節される。
別の態様において、本開示は、薬物としての使用のための本発明の化合物を提供する。
別の態様において、本開示は、患者における状態を治療または予防するための薬物の製造における、本発明の化合物の使用を提供する。
別の態様において、本開示は、急性疼痛、慢性疼痛、または外科的疼痛等の、患者における疼痛を治療または予防するための薬物の製造における、本発明の化合物の使用を提供する。
別の態様において、本開示は、1つ以上のオピオイド受容体の調節に応答する障害を治療または予防するための本発明の化合物を含む、薬学的組成物を提供する。
本発明はさらに、薬学的組成物を調製するための方法であって、本発明の化合物と薬学的に許容される担体とを混和して、薬学的組成物を形成することを含む方法を提供する。
別の態様において、本発明は、放射標識された本発明の化合物、特にH、11C、及び14C放射標識された本発明の化合物、ならびにそのような化合物の、スクリーニングアッセイにおいてオピオイド受容体への結合を検出するための放射リガンドとしての使用を提供する。
別の態様において、本発明は、オピオイド受容体に結合する能力についての候補化合物を選抜するための方法であって、a)所定の濃度の放射標識された本発明の化合物を、放射標識された化合物の受容体への結合を許容して複合体を形成する条件の下で、受容体に導入することと、b)複合体を候補化合物で滴定することと、c)該受容への候補化合物の結合を判定することとを含む方法を提供する。
さらなる態様において、本発明は、有効量の本発明の化合物を含有する無菌容器と、治療的使用のための指示書とを備えるキットに関する。
さらなる態様において、本発明は、本発明の化合物を作製する方法を提供する。
本開示の追加的な実施形態及び利点は、以下の記載に部分的に記載され、またその記載から導かれるか、または本開示の実践によって学習され得る。本開示の実施形態及び利点は、添付の特許請求の範囲に具体的に指摘される要素及び組み合わせの手段によって実現及び獲得されるであろう。
前述の発明の概要及び以下の発明を実施するための形態のどちらも、単に例証的及び説明的なものであり、特許請求される本発明を限定するものではないことを理解するべきである。
ある特定の本発明の化合物は、1つ以上のオピオイド受容体(μ、δ、κ、ORL−1)からの薬力学的応答を、中枢若しくは末梢のいずれか、またはその両方で調節するために有用であることが述べられている。薬力学的応答は、1つ以上の受容体を刺激する(作動する)か、または阻害する(拮抗する)かのいずれかである化合物に起因し得る。ある特定の本発明の化合物は、1つ以上のオピオイド受容体を拮抗してもよく、また一方で1つ以上の他の受容体を作動してもよい。さらに、アゴニスト活性を有する本発明の化合物は、完全または部分アゴニストのいずれかであってもよい。
本発明の別の態様は、合成中間体としてのある特定の本発明の化合物の使用に基づく。
一態様において、本発明は、式Iの化合物であって、
式中、
が、ヒドロキシル、シアノ、アミノカルボニル、−C(=NR)−NR7a7b、またはアルコキシであり、該アルコキシが、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、シクロアルキル、及びシクロアルケニルからなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され、
が、水素であるか、またはヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アリール、及びアルコキシカルボニルからなる群から各々独立して選択される1、2、若しくは3つの置換基で任意に置換されたアルキルであり、
が、水素、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノであり、該アルコキシ、該アルキルアミノ、及び該ジアルキルアミノの各々が、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、シクロアルキル、及びシクロアルケニルからなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され、該アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、シクロアルキル、及びシクロアルケニルが、1、2、または3つの独立して選択されるR基でさらに任意に置換され、
及びRが、各々独立して、水素またはアルキルであり、該アルキルが、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボキサミド、シクロアルキル、及びヘテロシクロからなる群から各々独立して選択される1または2つの置換基で任意に置換され、該シクロアルキル及び該ヘテロシクロの各々が、1、2、または3つの独立して選択されるR基で任意に置換され、
各Rが、ヒドロキシル、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、カルボキサミド、及びアルコキシカルボニルからなる群から独立して選択され、
が、H、ヒドロキシル、アルコキシ、またはアルキルであり、
7a及びR7bが、各々独立して、水素であるか、またはヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボキサミド、シクロアルキル、及びヘテロシクロからなる群から独立して選択される1若しくは2つの置換基で任意に置換されたアルキルであり、
Yが、C=OまたはCHであり、
が、C=OまたはCHRであり、
式中、Rが、水素、(C1−6)アルキル、または1、2、若しくは3つの独立して選択されるR基で任意に置換されたフェニルであるが、
但し、
i)Rがヒドロキシル、シアノ、アミノカルボニル、またはメトキシであり、かつRがヒドロキシルである場合、
及びRが、同一であること、ならびに
ii)Rがアリール基によって置換されたアルキルである場合、
及びRのうちの少なくとも1つが、任意に置換されたアルキルであることを条件とし、
さらに、
該化合物が、以下の通り表1に提供されるものから選択される化合物ではないことを条件とする、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、PCT特許公開第WO2014/091297A1号(国際特許出願第PCT/IB2013/002783号)に開示される化合物のうちのいずれをも含まない。一実施形態において、本発明の化合物は、WO2014/091297A1(出願第PCT/IB2013/002783号)の化合物番号1〜71及び73、ならびに特許請求の範囲(例えば、請求項64)に記載されるもの、ならびにWO2014/091297A1の表1及び3に開示されるもののうちのいずれの化合物をも含まない。
一実施形態において、本発明の化合物は、式Iの化合物であって、式中、Zが、C=Oである、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態において、Zは、CHである。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、式IIの化合物であって、
式中、R、R、R、R、R、及びYが、式Iに関連して記述される通りに定義される、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
式IまたはIIの一実施形態は、YがC=Oであることを提供する。
さらに、本発明は、式IIIの化合物であって、
式中、R、R、R、R、及びRが、上記の通りに定義される、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を含む。
別の実施形態において、本発明の化合物は、式IVの化合物であって、
式中、R、R、R、R、及びRが、上記の通りに定義される、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
本発明の別の実施形態は、式Vの化合物であって、
式中、R、R、R、R、及びRが、上記の通りに定義される、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。
さらに、本発明の別個の実施形態は、式VIの化合物であって、
式中、R、R、R、R、及びRが、上記の通りに定義される、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。
本発明のさらなる実施形態は、式VIIの化合物であって、
式中、R、R、R、R、及びRが、上記の通りに定義される化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。
式I〜VIIのうちのいずれか1つに係る一実施形態は、Rが水素であることを提供する。式I〜VIIのうちのいずれか1つに係る別の実施形態において、Rは、任意に置換された(C1−6)アルキル、例えば、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、アリール、またはアルコキシカルボニルによって任意に置換された(C1−6)アルキルである。一実施形態において、Rは、非置換(C1−6)アルキルである。別の実施形態において、Rは、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、またはアリール(例えば、フェニル)によって置換された(C1−6)アルキルである。一実施形態は、Rが、フェニルまたはジ((C1−3)アルキル)アミノによって置換された(C1−3)アルキルであることを提供する。
別個の実施形態では、本発明は、式I〜VIIのうちのいずれか1つの化合物であって、式中、Rが、水素である、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rがヒドロキシルであることを提供する。
本発明のある特定の実施形態は、式I〜VIIのうちのいずれか1つの化合物であって、式中、R及びRが、各々独立して、水素であるか、またはヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボキサミド、シクロアルキル、及びヘテロシクロからなる群から選択される置換基で任意に置換された(C1−6)アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。例えば、ある特定の例において、R及びRのうちの一方は、水素であり、もう一方は、水素または任意に置換された(C1−6)アルキルである。一実施形態は、R及びRのうちの一方が、水素であり、もう一方が、ヒドロキシル、アミノ、((C1−6)アルキル)アミノ、ジ((C1−6)アルキル)アミノ、カルボキシ、(C1−6)アルコキシ、((C1−6)アルコキシ)カルボニル、カルボキサミド、(C3−8)シクロアルキル、及び5〜6員ヘテロシクロからなる群から選択される置換基で任意に置換された(C1−6)アルキルであることを提供する。
一実施形態において、本発明の化合物は、式I〜VIIのうちのいずれか1つの化合物であって、式中、R及びRが、各々独立して、任意に置換された(C1−6)アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。一実施形態は、R及びRが、各々独立して、(C3−8)シクロアルキルまたは5〜6員ヘテロシクロによって任意に置換された(C1−6)アルキルであることを提供する。1つの例は、R及びRが、各々独立して、例えば、シクロプロピルメチル及びシクロプロピルエチル等の(C3−6)シクロアルキルによって置換された(C1−3)アルキルであることを提供する。別の実施形態において、R及びRは、各々独立して、非置換(C1−6)アルキル(例えば、メチル、及びエチル)である。
本発明の化合物は、式I〜VIIのうちのいずれか1つに係る化合物であって、式中、R及びRが、同一であるか、または異なっているかのいずれかである、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を含む。一実施形態において、R及びRは、同一である。別の実施形態において、R及びRは、異なる部分である。
本発明のある特定の実施形態は、式I〜VIIのうちのいずれか1つの化合物であって、式中、Rが、ヒドロキシルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。別の実施形態において、Rは、任意に置換された(C1−6)アルコキシ、すなわち、置換または非置換(C1−6)アルコキシ(例えば、メトキシ)である。さらなる実施形態は、Rが、シアノであることを提供する。別の実施形態において、Rは、アミノカルボニル(例えば、−C(O)NH)である。別個の実施形態は、Rが、−C(=NR)−NR7a7bであることを提供する。1つの例では、Rは、ヒドロキシルである。ある特定の状況では、R7a及びR7bは、独立して、水素または非置換(C1−3)アルキルである。一実施形態は、Rが、−C(=NR)−NR7a7bであり、式中、R7a及びR7bが、どちらも水素であることを提供する。
別の実施形態において、本発明は、式IAの化合物であって、
式中、
が、ヒドロキシル、シアノ、アミノカルボニル、−C(=NR)−NR7a7b、またはアルコキシであり、
が、水素であるか、またはジアルキルアミノ若しくはアリールで任意に置換されたアルキルであり、
及びRが、同一であり、それらは水素であるか、またはシクロアルキルで任意に置換されたアルキルであり、
が、H、ヒドロキシル、またはアルコキシであり、
7a及びR7bが、各々独立して、水素またはアルキルであるが、
但し、
1)Rがアリールで置換されたアルキルである場合、R及びRが、シクロアルキルで任意に置換されたアルキルであること、ならびに
2)Rがアルキルである場合、Rが、シアノ、アミノカルボニル、または−C(=NR)−NR7a7bであることを条件とする、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。
本発明の別の実施形態は、式IBの化合物であって、
式中、R、R、R、及びRが、式IAにおいて上に定義される通りである、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式ICの化合物であって、
式中、R、R、R、及びRが、式IAにおいて上に定義される通りである、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。
式IA〜ICのうちのいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物に係る一実施形態は、Rが、ジ(C1−3)アルキルアミノ(すなわち、−N((C1−3)アルキル))によって置換された(C1−6)アルキルであることを提供する。ある特定の実施形態において、Rは、ヒドロキシルまたは(C1−6)アルコキシである。1つの例は、Rがヒドロキシルであることを提供する。別の例は、Rが(C1−3)アルコキシ(例えば、メトキシ)であることを提供する。
式IA〜ICのうちのいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物に係る別の実施形態は、Rが、アリール(フェニル等)によって置換された(C1−6)アルキルであることを提供する。一実施形態において、Rは、ヒドロキシルまたは(C1−6)アルコキシである。1つの例は、Rがヒドロキシルであることを提供する。
式IA〜ICのうちのいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物に係るさらなる実施形態は、Rが(C1−6)アルキルであることを提供する。ある特定の実施形態において、Rは、シアノ、アミノカルボニル(−C(O)NH)、または−C(=N−OH)−NHである。
またさらに、本発明は、式IIAの化合物であって、
式中、
が、ヒドロキシル、シアノ、アミノカルボニル、−C(=NR)−NR7a7b、またはアルコキシであり、
が、水素であるか、またはヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アリール、及びアルコキシカルボニルからなる群から各々独立して選択される1、2、若しくは3つの置換基で任意に置換されたアルキルであり、
及びRが、各々独立して、水素またはアルキルであり、該アルキルが、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボキサミド、シクロアルキル、及びヘテロシクロからなる群から各々独立して選択される1または2つの置換基で任意に置換され、該シクロアルキル及び該ヘテロシクロの各々が、1、2、または3つの独立して選択されるR基で任意に置換され、
各Rが、ヒドロキシル、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、カルボキサミド、及びアルコキシカルボニルからなる群から独立して選択され、
が、H、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、またはシアノであり、
7a及びR7bが、各々独立して、水素であるか、またはヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボキサミド、シクロアルキル、及びヘテロシクロからなる群から独立して選択される1または2つの置換基で任意に置換されたアルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式IIBの化合物であって、
式中、R、R、R、及びRが、式IIAにおいて上に定義される通りである、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。
また別の実施形態において、本発明は、式IICの化合物であって、
式中、R、R、R、及びRが、式IIAにおいて上に定義される通りである、化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。
式IIA〜IICのうちのいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物に係る一実施形態は、Rが(C1−6)アルキルであることを提供する。ある特定の実施形態において、Rは、ヒドロキシルまたは(C1−6)アルコキシである。1つの例は、Rがヒドロキシルであることを提供する。別の例は、Rが(C1−3)アルコキシ(例えば、メトキシ)であることを提供する。
式IIA〜IICのうちのいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物に係る別個の実施形態において、R及びRは、各々独立して、水素または(C1−6)アルキルである。1つの例は、R及びRの両方が水素であることを提供する。別の例は、R及びRが(C1−6)アルキルであり、それらが同一か、または異なっているかのいずれかであり得ることを提供する。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、表2の化合物ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物を含む。
さらなる別の態様において、本発明はさらに、式I〜VII、IA〜IC、及びIIA〜IICのうちのいずれか1つに係る化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物を含み、式中、Rは保護されたヒドロキシル基である(すなわち、Rは−O−PGであり、式中、PGは有機/医薬品化学の分野において周知である好適なヒドロキシル保護基を表す)。PGとして好適なヒドロキシル保護基は、周知であり、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれるWuts,P.G.M. & Greene,T.W.,Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis,4rd Ed.,pp.16−430(J.Wiley & Sons,2007)に開示される任意の好適なヒドロキシル保護基が挙げられる。用語「ヒドロキシル保護基」は、本明細書で使用する場合、他の官能基または分子の部分に対して反応が実行されている間、ヒドロキシル官能性を遮断する(すなわち、保護する)基を指す。当業者は、保護基の選択、結合、及び開裂を熟知しており、多数の異なる保護基が当該技術分野において既知であり、ある保護基または別の保護基の好適性は、計画される具体的な合成スキームに依存することを理解するであろう。好適なヒドロキシル保護基は、一般的に、対象化合物の他の部分に干渉しない穏やかな反応条件を使用して選択的に導入及び除去され得る。これらの保護基は、当該技術分野において既知である方法を使用して便宜的段階で導入または除去され得る。そのような基の化学特性、それらの導入及び除去の方法は、当該技術分野において既知であり、例えば、上のGreene,T.W.and Wuts,P.G.M.に見出すことができる。追加的なヒドロキシル保護基は、例えば、それらの全体が本明細書に組み込まれる米国特許第5,952,495号、米国特許出願公開第2008/0312411号、WO2006/035195、及びWO98/02033に見出すことができる。好適なヒドロキシル保護基としては、メトキシメチル、テトラヒドロピラニル、tert−ブチル、アリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、アセチル、ピバロイル、ベンゾイル、ベンジル(Bn)、及びp−メトキシベンジル基が挙げられる。
本開示を考慮すれば、−O−PGの定義に含まれるある特定の基は、メトキシ、tert−ブトキシ等のRについての他の定義と重複し、したがって、ヒドロキシル保護基として機能する基を含むR基を有するある特定の本発明の化合物は、本明細書に記載されるように薬学的に活性であり得ることが当業者には明らかであろう。
一実施形態において、ヒドロキシル保護基PGは、アルキル、アリールアルキル、ヘテロシクロ、(ヘテロシクロ)アルキル、アシル、シリル、及び炭酸塩からなる群から選択され、それらのいずれかは任意に置換される。
別の実施形態において、ヒドロキシル保護基PGは、アルキル基、典型的には任意に置換されたC1−6アルキル基、好適には非置換メチルまたはtert−ブチルである。
別の実施形態において、ヒドロキシル保護基PGは、アリールアルキル基である。好適なアリールアルキル基としては、例えば、非置換ベンジル基、置換ベンジル基、例えば、p−メトキシベンジル等、及びナフチルメチルが挙げられる。
別の実施形態において、ヒドロキシル保護基PGは、ヘテロシクロ基、例えば、非置換テトラヒドロピラニル等または任意に置換されたテトラヒドロピラニルである。
別の実施形態において、ヒドロキシル保護基PGは、(ヘテロシクロ)アルキル基である。好適な(ヘテロシクロ)アルキル基としては、例えば、2−(4−モルホリニル)エチル等の4−モルホリニル(C1−4)アルキル基が挙げられる。
別の実施形態において、ヒドロキシル保護基PGは、シリル基である。用語「シリル」は、本明細書で採用する場合、以下の構造、
を有する基を指し、式中、R、R10、及びR11は、各々独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、(シクロアルキル)アルキル、またはアリールアルキルからなる群から選択され、それらのいずれかは任意に置換される。一実施形態において、シリル基は、トリメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、またはトリ−イソプロピルシリルである。
別の実施形態において、ヒドロキシル保護基PGは、アシル基である。用語「アシル」は、本明細書で採用する場合、以下の構造、
を指し、式中、R12は、アルキル、シクロアルキル、アリール、(シクロアルキル)アルキル、またはアリールアルキルであり、それらのいずれかは任意に置換される。アシル基は、例えば、C1−4アルキルカルボニル(例えば、アセチル等)、アリールカルボニル(例えば、ベンゾイル等)、レブリノイル、またはピバロイルであり得る。別の実施形態において、アシル基は、ベンゾイルである。
好適なヒドロキシル保護基はまた、炭酸塩基でもあり得る。用語「炭酸塩」は、本明細書で採用する場合、以下の構造、
を指し、式中、R13は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、(シクロアルキル)アルキル、またはアリールアルキルであり、それらのいずれかは任意に置換される。典型的には、R13は、C1−10アルキル(例えば、2,4−ジメチルペント(dimethylpent)−3−イル)、C2−6アルケニル(例えば、エテニルまたはプロパ−2−エニル、すなわち、アリル)、C12シクロアルキル(例えば、アダマンチル)、フェニル、またはベンジルである。
アリール、フェニル、及びヘテロアリール環に結合した任意の置換基は、各々、さもなければアリール、フェニル、またはヘテロアリール環上の任意の位置に存在していたであろう水素原子に取って代わる。
有用なハロまたはハロゲン基としては、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素が挙げられる。
有用なアルキル基は、直鎖及び分岐鎖C1−10アルキル基から選択される。典型的なC1−10アルキル基としては、とりわけ、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、及びn−デシル、イソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチル、イソ−ペンチル、ネオペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、3−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、5−メチルヘキシル、1,2−ジメチルペンチル、1,3−ジメチルペンチル、1,2−ジメチルヘキシル、1,3−ジメチルヘキシル、3,3−ジメチルヘキシル、1,2−ジメチルヘプチル、1,3−ジメチルヘプチル、及び3,3−ジメチルヘプチルが挙げられる。一実施形態において、有用なアルキル基は、直鎖C1−6アルキル基及び分岐鎖C3−6アルキル基から選択される。典型的なC1−6アルキル基としては、とりわけ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチル、ペンチル、3−ペンチル、ヘキシルが挙げられる。一実施形態において、有用なアルキル基は、直鎖C2−6アルキル基及び分岐鎖C3−6アルキル基から選択される。典型的なC2−6アルキル基としては、とりわけ、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチル、ペンチル、3−ペンチル、ヘキシルが挙げられる。一実施形態において、有用なアルキル基は、直鎖C1−4アルキル基及び分岐鎖C3−4アルキル基から選択される。典型的なC1−4アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、及びイソ−ブチルが挙げられる。
有用なアルケニル基は、直鎖及び分岐鎖C2−6アルケニル基、好ましくはC2−4アルケニルから選択される。典型的なC2−6アルケニル基としては、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、sec−ブテニル、ペンテニル、及びヘキセニルが挙げられる。典型的なC2−4アルケニル基としては、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、及びsec−ブテニルが挙げられる。
有用なアルキニル基は、直鎖及び分岐鎖C2−6アルキニル基、好ましくはC2−4アルキニルから選択される。典型的なC2−6アルキニル基としては、エチニル、プロピニル、ブチニル、2−ブチニル、ペンチニル、及びヘキシニル基が挙げられる。典型的なC2−4アルキニル基としては、エチニル、プロピニル、ブチニル、及び2−ブチニル基が挙げられる。
有用なハロアルキル基としては、1つ以上のフッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子で置換された、上述のC1−10アルキル基のうちのいずれか、好ましくは上述のC1−6アルキル基のうちのいずれか、及び好ましくは上述のC1−4アルキル基のうちのいずれか(例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、4,4,4−トリフルオロブチル、及びトリクロロメチル基)が挙げられる。
有用なヒドロキシアルキル基としては、モノヒドロキシアルキル及びジヒドロキシアルキル基等の1つ以上のヒドロキシル基によって置換された、上述のC1−10アルキル基のうちのいずれか、好ましくは上述のC1−6アルキル基のうちのいずれか、及び好ましくは上述のC1−4アルキル基のうちのいずれか(例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル、及びヒドロキシヘキシル基、及び特に、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシプロパ−2−イル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、及び1,3−ジヒドロキシプロパ−2−イル)が挙げられる。
有用なシクロアルキル基は、3、4、5、6、7、8、9、10、11、若しくは12個の炭素原子(すなわち、C−C12シクロアルキル)または指定される炭素の数を有する1、2、または3つの環を含有する飽和環式炭化水素基から選択される。一実施形態において、シクロアルキルは、1つまたは2つの環を有する。別の実施形態において、シクロアルキルは、C−Cシクロアルキルである。別の実施形態において、シクロアルキルは、C3−7シクロアルキルである。別の実施形態において、シクロアルキルは、C3−6シクロアルキルである。例となるシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボルニル、デカリン、及びアダマンチルが挙げられる。
有用なシクロアルケニル基は、4、5、6、7、8、9、10、11、若しくは12個の炭素原子(すなわち、C−C12シクロアルケニル)または指定される炭素の数を有する1、2、または3つの環を含有する部分不飽和(すなわち、1つまたは2つの二重結合を含有する)環式炭化水素基から選択される。一実施形態において、シクロアルケニルは、1つまたは2つの環を有する。別の実施形態において、シクロアルケニルは、C−Cシクロアルケニルである。別の実施形態において、シクロアルケニルは、C3−7シクロアルケニルである。別の実施形態において、シクロアルケニルは、C3−6シクロアルケニルである。一実施形態において、シクロアルケニル基は、1つの二重結合を含有する。例となる1つの二重結合を含有するシクロアルケニル基としては、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、シクロノネニル、及びシクロデセニルが挙げられる。別の実施形態において、シクロアルケニル基は、2つの二重結合を含有する。好ましくは、2つの二重結合を含有するシクロアルケニル基は、5〜12個の炭素原子を有する(すなわち、C−C12シクロアルカジエニル)。例となる2つの二重結合を有するシクロアルケニル基としては、シクロペンタジエニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタジエニル、シクロオクタジエニル、シクロノナジエニル、及びシクロデカジエニルが挙げられる。
有用なアルコキシ基としては、上述のC1−10アルキル基のうちの1つ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、及びデシルオキシ)によって、好ましくはC1−6アルキル基のうちの1つによって、及びより好ましくはC1−4アルキル基のうちの1つによって置換された酸素が挙げられる。
有用なアルケニルオキシ基としては、上記のC2−6アルケニル基のうちの1つによって、及び好ましくはC2−4アルケニル基のうちの1つ(例えば、エテニルオキシ、プロペニルオキシ、イソプロペニルオキシ、ブテニルオキシ、sec−ブテニルオキシ、ペンテニルオキシ、及びヘキセニルオキシ)によって置換された酸素が挙げられる。
有用なアルキニルオキシ基としては、上記のC2−6アルキニル基のうちの1つによって、好ましくはC2−4アルキニル基のうちの1つ(例えば、エチニルオキシ、プロピニルオキシ、ブチニルオキシ、2−ブチニルオキシ、ペンチニルオキシ、及びヘキシニルオキシ)によって置換された酸素が挙げられる。
有用なアルコキシアルキル基としては、上述のアルコキシ基のうちのいずれか(例えば、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、エトキシメチル、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピル、4−エトキシブチル、プロポキシメチル、イソ−プロポキシメチル、2−プロポキシエチル、3−プロポキシプロピル、ブトキシメチル、tert−ブトキシメチル、イソブトキシメチル、sec−ブトキシメチル、及びペンチルオキシメチル)で置換された、上述のC1−10アルキル基のうちのいずれか、及び好ましくは上述のC1−6アルキル基のうちのいずれかが挙げられる。
有用なハロアルコキシ基としては、上記のC1−10ハロアルキル基のうちの1つ、及び好ましくはC1−6ハロアルキル基(例えば、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、及び2,2,2−トリフルオロエトキシ)のうちの1つによって置換された酸素が挙げられる。
有用な(シクロアルキル)アルキル基としては、上述のシクロアルキル基のうちのいずれか(例えば、(シクロプロピル)メチル、2−(シクロプロピル)エチル、(シクロプロピル)プロピル、(シクロブチル)メチル、(シクロペンチル)メチル、及び(シクロヘキシル)メチル)で置換された、上述のC1−10アルキル基のうちのいずれか、及び好ましくは上述のC1−6アルキル基のうちのいずれかが挙げられる。
有用な(シクロアルケニル)アルキル基としては、上述のシクロアルケニル基のうちのいずれか(例えば、(シクロブテニル)メチル、2−(シクロブテニル)エチル、(シクロブテニル)プロピル、(シクロペンテニル)メチル、(シクロヘキセニル)メチル、及び(シクロペンタジエニル)メチル)で置換された、上述のC1−10アルキル基のうちのいずれか、及び好ましくは上述のC1−6アルキル基のうちのいずれかが挙げられる。
有用なアリール基は、C6−14アリール、特にC6−10アリールである。典型的なC6−14アリール基としては、フェニル、ナフチル、フェナントリル、アントラシル、インデニル、アズレニル、ビフェニル、ビフェニレニル、及びフルオレニル基、より好ましくはフェニル、ナフチル、及びビフェニル基が挙げられる。
有用なアリールオキシ基としては、上述のアリール基のうちの1つ(例えば、フェノキシ)によって置換された酸素が挙げられる。
有用なアリールアルキル基としては、上述のアリール基のうちのいずれか(例えば、ベンジル及びフェネチル)によって置換された、上述のC1−10アルキル基のうちのいずれか、及び好ましくは上述のC1−6アルキル基のうちのいずれかが挙げられる。
有用なアリールアルケニル基としては、上述のアリール基のうちのいずれか(例えば、フェニルエテニル)によって置換された上述のC2−6アルケニル基のうちのいずれかが挙げられる。
有用なアリールアルキニル基としては、上述のアリール基のうちのいずれか(例えば、フェニルエチニル)によって置換された上述のC2−6アルキニル基のうちのいずれかが挙げられる。
有用なアラルキルオキシまたはアリールアルコキシ基としては、上述のアリールアルキル基のうちの1つ(例えば、ベンジルオキシ)によって置換された酸素が挙げられる。
有用な(アリールアルコキシ)カルボニル基としては、上述のアリールアルコキシ基のうちのいずれか(例えば、(ベンジルオキシ)カルボニル)によって置換されたカルボニル基が挙げられる。
用語「ヘテロアリール」または「ヘテロ芳香族」は、本明細書で採用する場合、5〜14個の環原子を有し、環状配列内に共有された6、10、または14π電子を伴い、炭素原子及び1、2、若しくは3個の酸素、窒素、若しくは硫黄ヘテロ原子、または4つの窒素原子を含有する基を指す。一実施形態において、ヘテロアリール基は、5〜10員ヘテロアリール基である。ヘテロアリール基の例としては、チエニル、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3−b]チエニル、チアントレニル、フリル、ベンゾフリル、ピラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾオキサゾニル、クロメニル、キサンテニル、2H−ピロリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、イソインドリル、3H−インドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、シンノリニル、キナゾリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フェノチアゾリル、イソオキサゾリル、フラザニル、及びフェノキサジニルが挙げられる。典型的なヘテロアリール基としては、チエニル(例えば、チエン−2−イル及びチエン−3−イル)、フリル(例えば、2−フリル及び3−フリル)、ピロリル(例えば、ピロール−1−イル、1H−ピロール−2−イル、及び1H−ピロール−3−イル)、イミダゾリル(例えば、イミダゾール−1−イル、1H−イミダゾール−2−イル、及び1H−イミダゾール−4−イル)、テトラゾリル(例えば、テトラゾール−1−イル及びテトラゾール−5−イル)、ピラゾリル(例えば、1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−4−イル、及び1H−ピラゾール−5−イル)、ピリジル(例えば、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、及びピリジン−4−イル)、ピリミジニル(例えば、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、及びピリミジン−5−イル)、チアゾリル(例えば、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、及びチアゾール−5−イル)、イソチアゾリル(例えば、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、及びイソチアゾール−5−イル)、オキサゾリル(例えば、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、及びオキサゾール−5−イル)、及びイソオキサゾリル(例えば、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、及びイソオキサゾール−5−イル)が挙げられる。5員ヘテロアリールは、最大4個のヘテロ原子を含有し得る。6員ヘテロアリールは、最大3個のヘテロ原子を含有し得る。各ヘテロ原子は、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される。
有用なヘテロアリールアルキル基としては、上述のヘテロアリール基(例えば、(チエン−2−イル)メチル、2−フリルメチル、(ピロール−1−イル)メチル、及び2−(1H−ピロール−2−イル)エチル)のうちのいずれかによって置換された上述のC1−10アルキル基のうちのいずれかが挙げられる。
有用なヘテロアリールアルコキシ基としては、上述のヘテロアリール基のうちの1つによって置換された酸素が挙げられる。
有用な(ヘテロアリールアルコキシ)カルボニル基としては、上述のヘテロアリールアルコキシ基のうちのいずれかによって置換されたカルボニル基が挙げられる。
用語「複素環式」及び「ヘテロシクロ」は、本明細書において、炭素原子とO、N、及びSからなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子とからなる飽和または部分不飽和の3〜7員単環式、または7〜10員二環式の環系を意味するように使用され、この場合、窒素及び硫黄ヘテロ原子は、任意に酸化され得、窒素は、任意に四級化され得、上に定義される複素環式環のうちのいずれかがベンゼン環に融合された任意の二環式基を含み、複素環式環は、結果として得られる化合物が安定である場合、炭素原子上または窒素原子上で置換され得る。一実施形態において、3〜7員単環式複素環式環は、飽和か、または不飽和かのいずれかの非芳香族環である。3員ヘテロシクロは、最大1個のヘテロ原子を含有し得、4員ヘテロシクロは、最大2個のヘテロ原子を含有し得、5員ヘテロシクロは、最大4個のヘテロ原子を含有し得、6員ヘテロシクロは、最大4個のヘテロ原子を含有し得、7員ヘテロシクロは、最大5個のヘテロ原子を含有し得る。各ヘテロ原子は、四級化され得る窒素、酸素、ならびにスルホキシド及びスルホンを含む硫黄から独立して選択される。3〜7員ヘテロシクロは、窒素または炭素原子を介して結合され得る。7〜10員二環式ヘテロシクロは、四級化され得る窒素、酸素、ならびにスルホキシド及びスルホンを含む硫黄から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する。7〜10員二環式ヘテロシクロは、窒素または炭素原子を介して結合され得る。複素環式環の例としては、限定されるものではないが、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、オキサゾリジニル、2−オキソオキサゾリジニル、テトラヒドロチエニル、イミダゾリジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、及びベンゾジアゼピンが挙げられる。
有用な(ヘテロシクロ)アルキル基としては、上述の複素環式基のうちのいずれか(例えば、(ピロリジン−2−イル)メチル、(ピロリジン−1−イル)メチル、(ピペリジン−1−イル)メチル、(モルホリン−4−イル)メチル、(2−オキソオキサゾリジン−4−イル)メチル、2−(2−オキソオキサゾリジン−4−イル)エチル、(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)メチル、(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)エチル、及び(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)プロピル)によって置換された、上述のC1−10アルキル基のうちのいずれか、及び好ましくは上述のC1−6アルキル基のうちのいずれかが挙げられる。
本明細書で使用する場合、用語「アミノ」または「アミノ基」は、−NHを指す。
有用なアミノアルキル基としては、1つ以上のアミノ基で置換された、上述のC1−10アルキル基のうちのいずれか、及び好ましくは上述のC1−6シクロアルキル基のうちのいずれかが挙げられる。
有用なアルキルアミノ及びジアルキルアミノ基は、それぞれ、−NHR14及び−NR1415であり、式中、R14及びR15は、各々独立してC1−10アルキル基から選択される。
本明細書で使用する場合、用語「アミノカルボニル」は、−C(=O)NHを指す。
有用なアルキルカルボニル基としては、上述のC1−10アルキル基のうちのいずれかによって置換されたカルボニル基、すなわち、−C(=O)−が挙げられる。
有用なアルコキシカルボニル基としては、上述のアルコキシ基のうちのいずれか(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソ−プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、イソ−ブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、及びペンチルオキシカルボニル)によって置換されたカルボニル基が挙げられる。
有用なアリールカルボニル基としては、上述のアリール基のうちのいずれか1つ(例えば、ベンゾイル)によって置換されたカルボニル基が挙げられる。
有用なアルキルカルボニルオキシまたはアシルオキシ基としては、上述のアルキルカルボニル基のうちの1つによって置換された酸素が挙げられる。
有用なアルキルカルボニルアミノまたはアシルアミノ基としては、メチルカルボニルアミノ等のアミノ窒素に結合した上述のアルキルカルボニル基のうちのいずれかが挙げられる。
本明細書で使用する場合、用語「カルボキサミド」は、式−C(=O)NR1617のラジカルを指し、式中、R16及びR17は、各々独立して、水素、任意に置換されたC1−10アルキル、または任意に置換されたアリールである。例となるカルボキサミド基としては、−CONH、−CON(H)CH、−CON(CH、及び−CON(H)Phが挙げられる。
有用なアルキルアミノカルボニル及びジアルキルアミノカルボニル基は、上述のカルボキサミド基のうちのいずれかであり、式中、R16はHであり、R17はC1−10アルキルであるか、またはR16及びR17は、各々独立して、それぞれC1−10アルキル基から選択される。
本明細書で使用する場合、用語「スルホンアミド」は、式−SONR1819のラジカルを指し、式中、R18及びR19は、各々独立して、水素、任意に置換されたC1−10アルキル、または任意に置換されたアリールである。例となるスルホンアミド基としては、−SONH、−SON(H)CH、及び−SON(H)Phが挙げられる。
本明細書で使用する場合、用語「チオール」は、−SHを指す。
有用なメルカプトアルキル基としては、−SH基によって置換された、上述のC1−10アルキル基のうちのいずれか、及び好ましくは上述のC1−6アルキル基のうちのいずれかが挙げられる。
本明細書で使用する場合、用語「カルボキシ」は、−COOHを指す。
有用なカルボキシアルキル基としては、−COOHによって置換された、上述のC1−10アルキル基のうちのいずれか、及び好ましくは上述のC1−6アルキル基のうちのいずれかが挙げられる。
本明細書で使用する場合、用語「ヒドロキシル」または「ヒドロキシ」は、−OHを指す。
本明細書で使用する場合、用語「シアノ」は、−CNを指す。
本明細書で使用する場合、用語「ニトロ」は、−NOを指す。
本明細書で使用する場合、用語「ウレイド」は、−NH−C(=O)−NHを指す。
本明細書で使用する場合、用語「アジド」は、−Nを指す。
用語「周囲温度」は、本明細書で使用する場合、周囲環境の温度を意味する。室内周囲温度は、室温と同じであり、約20℃〜約25℃である。
用語「約」は、測定量に関連して本明細書で使用する場合、測定を行い、測定の目的及び測定設備の精度に見合った程度の注意を払っている当業者によって予想されるように、その測定量における正常変動を指す。典型的には、用語「約」は、記載される数±10%を含む。したがって、「約10」は、9〜11を意味する。
本明細書で使用する場合、用語「任意に置換された」は、非置換または置換であってもよい基を指す。
任意に置換された基上の任意の置換基は、別様に指示のない限り、上述のハロ、ハロ(C1−6)アルキル、アリール、複素環、シクロアルキル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール(C1−6)アルキル、アリール(C2−6)アルケニル、アリール(C2−6)アルキニル、シクロアルキル(C1−6)アルキル、ヘテロシクロ(C1−6)アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、アミノ(C1−6)アルキル、カルボキシ(C1−6)アルキル、アルコキシ(C1−6)アルキル、ニトロ、アミノ、ウレイド、シアノ、アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシ、チオール、アルキルカルボニルオキシ、アリール、ar(C1−6)アルキルオキシ、カルボキサミド、スルホンアミド、アジド、C1−6アルコキシ、ハロ(C1−6)アルコキシ、カルボキシ、アミノカルボニル、(=O)、及びメルカプト(C1−6)アルキル基からなる群から独立して選択される1つ以上の基、典型的には1、2、または3つの基を含む。好ましい任意の置換基としては、ハロ、ハロ(C1−6)アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、アミノ(C1−6)アルキル、ヒドロキシ、ニトロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ(C1−6)アルコキシ、及びアミノが挙げられる。
本発明の化合物は、式I〜VII、IA〜IC、及びIIA〜IICの開示される化合物の全ての塩を包含する。本発明は、開示される化合物の全ての無毒性である薬学的に許容される塩を含む。薬学的に許容される付加塩の例としては、無機及び有機酸付加塩ならびに塩基性塩が挙げられる。薬学的に許容される塩としては、限定されるものではないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩等の金属塩と、例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属と、例えば、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機アミン塩と、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩等の無機酸塩と、例えば、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ギ酸塩等の有機酸塩と、例えば、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩と、例えば、アルギニン酸塩、アスパラギン酸塩(asparginate)、グルタミン酸塩等のアミノ酸塩とが挙げられる。
酸付加塩は、特定の本発明の化合物の溶液を、例えば、塩酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、シュウ酸、ジクロロ酢酸等の薬学的に許容される無毒性の酸の溶液と混合することによって形成され得る。塩基性塩は、本発明の化合物の溶液を、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウム等の薬学的に許容される無毒性の塩基の溶液と混合することによって形成され得る。
本発明の化合物はまた、式I〜VII、IA〜IC、及びIIA〜IICの開示される化合物のうちのいずれかの溶媒和物も包含する。溶媒和物は、典型的には、化合物の生理的活性または毒性を著しく変更せず、したがって、薬理学的同等物として機能し得る。用語「溶媒和物」は、本明細書で使用する場合、本発明の化合物の、溶媒分子との組み合わせ、物理的結合、及び/または溶媒和、例えば、二溶媒和物、一溶媒和物、または半溶媒和物等であり、この場合、溶媒分子の本発明の化合物に対する比率は、それぞれ、約2:1、約1:1、または約1:2である。この物理的結合は、水素結合を含む、異なる程度のイオン結合及び共有結合を伴う。ある特定の例において、溶媒和物は、例えば1つ以上の溶媒分子が、結晶性固体の結晶格子に取り込まれる場合等に単離することができる。したがって、「溶媒和物」は、溶液相と単離可能な溶媒和物の両方を包含する。本発明の化合物は、例えば、水、メタノール、エタノール等の薬学的に許容される溶媒との溶媒和形態として存在し得、本発明が、式I〜VII、IA〜IC、及びIIA〜IICのうちのいずれかの化合物の溶媒和形態及び非溶媒和形態の両方を含むことが意図される。
溶媒和物の1つの種類が水和物である。「水和物」は、溶媒分子が水である、溶媒和物の特定のサブグループに関する。溶媒和物は、典型的に、薬理学的同等物として機能することができる。溶媒和物の調製は、当分野において既知である。例えば、フルコナゾールと酢酸エチル及び水との溶媒和物の調製について記載されている、M.Caira et al.,J.Pharmaceut.Sci.,93(3):601−611(2004)を参照されたい。溶媒和物、半溶媒和物、水和物等の類似の調製については、E.C.van Tonder et al.,AAPS Pharm.Sci.Tech.,5(1):Article 12(2004)、及びA.L.Bingham et al.,Chem.Commun.:,603−604(2001)に記載されている。溶媒和物を調製する、典型的な、非限定的方法は、約20℃〜約25℃を超える温度で式I〜VII、IA〜IC、及びIIA〜IICのうちのいずれか1つの化合物を所望の溶媒(有機、水、またはそれらの混合物)に溶解することと、次いで結晶を形成するために十分な速度でこの溶液を冷却することと、例えば、濾過等の既知の方法で結晶を単離することとを伴うであろう。赤外分光法等の分析技術を、溶媒和物の結晶内の溶媒の存在を確認するために使用することができる。
本発明の化合物は、同位体的に標識することができる(すなわち、放射標識)。開示される本化合物に組み込むことのできる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、及び塩素の同位体、例えば、それぞれ、H、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、及び36Cl等、好ましくはH、11C、及び14Cが挙げられる。同位体的に標識される本発明の化合物は、本開示の見地から、当分野において既知の方法により調製できる。例えば、トリチウム標識した本発明の化合物は、トリチウムでの触媒脱ハロゲン化によってトリチウムを特定の化合物に導入することによって調製できる。この方法は、本発明の化合物の好適なハロゲン置換前駆体を、塩基の存在下におけるPd/C等の適切な触媒の存在下で、トリチウムガスと反応させることを含み得る。トリチウム標識した化合物を調製するための他の好適な方法は、Filer,Isotopes in the Physical and Biomedical Sciences,Vol.1,Labeled Compounds(Part A),Chapter 6(1987)に見出すことができる。14C標識した化合物は、14C炭素を有する出発物質を採用することによって調製することができる。
同位体的に標識される本発明の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物は、オピオイド受容体への化合物の結合について試験するための放射リガンドとして使用できる。例えば、放射標識された本発明の化合物は、受容体への試験または候補化合物の具体的な結合を特性評価するために使用できる。そのような放射標識された化合物を活用する結合アッセイは、化学構造−活性相関の評価のための動物試験のインビトロ代替案を提供し得る。例えば、受容体アッセイは、競合アッセイにおいて、所定の濃度の放射標識された本発明の化合物にて、及び増加する濃度の試験化合物にて実施されてもよい。非限定的な実施形態において、本発明は、オピオイド受容体に結合する能力について候補化合物を選抜するための方法を提供し、この方法は、a)所定の濃度の放射標識された本発明の化合物を、放射標識された化合物の受容体への結合を許容して複合体を形成する条件の下で受容体に導入することと、b)複合体を候補化合物で滴定することと、c)該受容体への候補化合物の結合を判定することとを含む。
本発明はまた、開示される化合物のうちのいずれかのプロドラッグを包含することも意味される。本明細書で使用する場合、プロドラッグは、インビボで代謝され得る部分を有する化合物と見なされる。一般的に、そのようなプロドラッグは、本明細書に記述される式のうちのいずれかの化合物の官能性誘導体であり、それは、例えば、代謝されることによって、その式のうちのいずれかの必要とされる化合物にインビボで容易に変換され得るであろう。好適なプロドラッグ誘導体の選択及び調製のための従来の手順は、例えば、Design of Prodrugs,H.Bundgaard ed.,Elsevier(1985)、“Drug and Enzyme Targeting,Part A,”K.Widder et al.eds.,Vol.112 in Methods in Enzymology,Academic Press(1985)、Bundgaard,“Design and Application of Prodrugs,”Chapter 5(pp.113−191)in A Textbook of Drug Design and Development,P.Krogsgaard−Larsen and H. Bundgaard eds.,Harwood Academic Publishers(1991)、Bundgaard et al.,Adv.Drug Delivery Revs. 8:1−38(1992)、Bundgaard et al.,J.Pharmaceut.Sci.77:285(1988)、及びKakeya et al.,Chem.Pharm.Bull.32:692(1984)に記載されている。
プロドラッグ及びそれらの使用の例は、当該技術分野において周知である(例えば、Berge et al.(1997)“Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1−19)。プロドラッグの非限定的な例としては、置換基としてカルボキシ、ヒドロキシ、またはアミノ基を有する本発明の化合物のエステルまたはアミドが挙げられ、これらは、そのような親化合物を無水コハク酸等の無水物と反応させることによって調製することができる。
さらに、本明細書に開示される化合物のいくつかは、1つ以上の不斉中心を含有してもよく、したがって光学異性体、ジアステレオ異性体、及びエピマー等の他の立体異性体の形態をもたらしてもよい。本発明は、全てのそのような可能な形態、ならびにそれらのラセミの形態及び分解された形態及びそれらの混合物の使用を包含することを意味される。個々の光学異性体は、本開示の見地から、当業者に既知の方法に従って分離され得る。本明細書に記載される化合物がオレフィン二重結合または幾何学的非対称性の他の中心を含有する場合、かつ別様に特定されない場合、それらは、E及びZ幾何学異性体の両方を含むことが意図される。全ての互変異性体もまた同様に、本発明によって包括されることが意図される。
本明細書で使用する場合、用語「立体異性体」は、分子の原子の空間中における配向においてのみ異なる、個々の分子の全ての異性体についての総称である。それは、光学異性体、及び互いの鏡像ではない、2つ以上のキラル中心をもつ化合物の異性体(ジアステレオ異性体)を含む。
用語「キラル中心」は、4つの異なる基が結合する炭素原子を指す。
用語「エピマー」は、それぞれの分子実体内に存在する2つ以上の四面体の立体中心のうちの1つのみに反対の構成を有するジアステレオ異性体を指す。
用語「立体中心」は、任意の2つの基の交換が立体異性体をもたらすような基を有する原子である。
用語「光学異性体」及び「光学異性体の」は、光学異性体が偏光の平面をある方向に回転させ、その鏡像化合物が偏光の平面を反対の方向に回転させる、その鏡像上に重ね合わせることができず、したがって光学活性である分子を指す。
用語「ラセミの」は、光学異性体の等分の混合物を指し、混合物は光学不活性である。
用語「分解」は、分子の2つの光学異性体の形態のうちの1つの分離、または濃縮、または除去を指す。
用語「a」及び「an」は、1つ以上を指す。
用語「治療する」または「治療」は、統計的に有意な度合いか、または当業者にとって検出可能な度合いかのいずれかまで、障害と関連付けられる状態、症状、若しくはパラメータを改善するか、または障害の進行を予防するのに有効な量、様式、またはモードで療法を投与することを指す。有効な量、様式、またはモードは、対象に依存して変動し得、また患者に合わせられてもよい。
「含む(include)」、「含む(including)」、「含有する(contain)」、「含有する(containing)」等の開いた用語は、「備える(comprising)」を意味する。
本明細書で使用する場合、受容体に結合し、内因性リガンドの調節作用を模倣する化合物は、「アゴニスト」として定義される。受容体に結合し、アゴニストとして部分的にのみ有効な化合物は、「部分アゴニスト」として定義される。受容体に結合するが、調節作用を生成せず、むしろ受容体へのリガンドの結合を遮断する化合物は、「アンタゴニストとして定義される。(Ross and Kenakin,“Ch.2:Pharmacodynamics:Mechanisms of Drug Action and the Relationship Between Drug Concentration and Effect”,pp.31−32,in Goodman & Gilman’s the Pharmacological Basis of Therapeutics,10th Ed.(J.G.Hardman,L.E.Limbird and A.Goodman−Gilman eds.,2001))。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、μ、δ、及び/またはκオピオイド受容体のうちの1つ以上においてアゴニストである。ある特定の非限定的な実施形態において、ある特定の本発明の化合物は、鎮痛性及び/または抗痛覚過敏性と同等のレベルをもたらす用量を投与した場合、現在利用可能な鎮痛剤オピオイド化合物よりも、少ない副作用、及び/または重症度の低い副作用をもたらす。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、ORL−1オピオイド受容体においてアゴニストである。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、少なくとも1種の他の治療剤と共に使用することができる。他の治療剤は、限定されるものではないが、μオピオイドアゴニスト、非オピオイド性鎮痛剤、非ステロイド性抗炎症剤、Cox−II阻害剤、制吐剤、βアドレナリン遮断剤、抗痙攣剤、抗鬱剤、Ca2+チャネル遮断剤、抗癌剤、またはそれらの混合物であり得る。
ある特定の本発明の化合物は、μ及び/またはκ及び/またはδ及び/またはORL−1オピオイド受容体に強く結合すると考えられる。したがって、ある特定の本発明の化合物は、μ及び/またはκ及び/またはδ及び/またはORL−1オピオイド受容体において調節剤であり得る。故に、ある特定の本発明の化合物は、疼痛を治療、改善、または予防するために使用/投与され得る。
いくつかの実施形態において、ある特定の本発明の化合物は、1つ以上のオピオイド受容体のアンタゴニストである。別の実施形態において、ある特定の本発明の化合物は、μ及び/またはκオピオイド受容体のアンタゴニストである。
いくつかの実施形態において、ある特定の本発明の化合物は、1つ以上のオピオイド受容体の部分アゴニストである。別の実施形態において、ある特定の本発明の化合物は、μ及び/またはκオピオイド受容体の部分アゴニストである。
別の実施形態において、ある特定の本発明の化合物は、1つ以上のオピオイド受容体のアゴニストである。別の実施形態において、ある特定の本発明の化合物は、μ及び/またはκオピオイド受容体のアゴニストである。
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、(i)ORL−1受容体におけるアンタゴニスト活性と、(ii)μ、δ、及び/またはκ受容体のうちの1つ以上におけるアゴニスト活性との両方を有する。他の実施形態において、本発明の化合物は、(i)ORL−1受容体におけるアンタゴニスト活性と、(ii)μ受容体におけるアゴニスト活性との両方を有する。別の実施形態において、本発明の化合物は、(i)μ受容体におけるアンタゴニスト活性と、(ii)κ受容体におけるアゴニスト活性との両方を有する。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、(i)ORL−1受容体におけるアンタゴニスト活性と、(ii)μ受容体におけるアンタゴニスト活性と、(iii)κ受容体におけるアゴニスト活性とを有する。他の実施形態において、本発明の化合物は、(i)μ受容体におけるアンタゴニスト活性と、(ii)κ受容体におけるアゴニスト活性と、(iii)δ受容体におけるアンタゴニスト活性とを有する。
μオピオイド受容体のアンダゴニスト若しくはκオピオイド受容体のアゴニスト、またはその両方である本発明の化合物は、便秘を治療または改善するために使用/投与され得る。μオピオイド受容体のアゴニストである本発明の化合物は、下痢を治療または改善するために使用/投与され得る。
本発明の化合物は、急性、慢性疼痛(限定されるものではないが、神経障害性疼痛、術後疼痛、及び炎症性疼痛が挙げられる)、または外科的疼痛を治療または予防するために使用され得る。本発明の化合物を使用して治療または予防され得る疼痛の例としては、限定されるものではないが、癌性疼痛、神経障害性疼痛、陣痛、心筋梗塞疼痛、膵臓痛、疝痛、術後疼痛、頭痛、筋肉痛、関節痛、ならびに歯肉炎及び歯周炎を含む歯周病と関連付けられる疼痛が挙げられる。
急性疼痛としては、限定されるものではないが、周術期疼痛、術後疼痛、外傷後疼痛、急性疾患関連疼痛、ならびに診断手順、整形外科的処置、及び心筋梗塞に関する疼痛が挙げられる。周術期環境における急性疼痛としては、既存の疾患、外科処置、例えば、関連ドレーン、胸部若しくは経鼻胃管、または合併症、または疾患関連源と処置関連源との組み合わせによる疼痛が挙げられる。
慢性疼痛としては、限定されるものではないが、炎症性疼痛、術後疼痛、癌性疼痛、転移性癌と関連付けられる骨関節炎疼痛、三叉神経痛、急性帯状疱疹及び帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害、灼熱痛、腕神経叢裂離、後頭部神経痛、反射性交換神経性ジストロフィー、線維筋痛、痛風、幻肢疼痛、焼灼痛、ならびに他の神経痛の形態、神経障害性、及び特発性疼痛症候群が挙げられる。
本発明の化合物は、患者における炎症または炎症性疾患と関連付けられる疼痛を治療または予防するために使用され得る。そのような疼痛は、局所的な炎症応答、または全身性炎症であり得る、体組織の炎症が存在する場合に生じ得る。例えば、本発明の化合物は、限定されるものではないが、臓器移植片拒絶と、限定されるものではないが、心臓、肺、肝臓、若しくは腎臓の移植を含む、臓器移植から生じる再酸素化障害(Grupp et al.,J.Mol,Cell Cardiol.31:297−303(1999)を参照されたい)と、関節炎、リウマチ性関節炎、骨関節炎、及び増大する骨吸収と関連付けられる骨疾患を含む、関節の慢性炎症性疾患と、回腸炎、潰瘍性大腸炎、バレット症候群、及びクローン病等の炎症性腸疾患と、喘息、成人性呼吸促迫症候群、及び慢性閉塞性気道疾患等の炎症性肺疾患と、角膜変性症、トラコーマ、オンコセルカ症、ブドウ膜炎、交感性眼炎、及び眼内炎を含む、眼の炎症性疾患と、歯肉炎及び歯周炎を含む、歯肉の慢性炎症性疾患と、結核と、癩病と、尿毒症合併症、糸球体腎炎、及びネフローゼを含む、腎臓の炎症性疾患と、硬化性皮膚炎、乾癬、及び湿疹を含む、皮膚の炎症性疾患と、神経系の慢性脱髄疾患、多発性硬化症、AIDS関連の神経変性及びアルツハイマー病、伝染性髄膜炎、脳脊髄炎、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、及びウイルス性若しくは自己免疫性脳炎を含む、中枢神経系の炎症性疾患と、I型及びII型真性糖尿病を含む、自己免疫疾患と、限定されるものではないが、糖尿病性白内障、緑内障、網膜症、腎症(ミクロアルブミン尿症、及び進行性糖尿病性腎障害等)、足の壊疽、アテローム硬化性冠状動脈疾患、末梢動脈疾患、非ケトン性高血糖症高浸透圧性昏睡、足部潰瘍、関節の問題、及び皮膚若しくは粘膜合併症(感染症、脛部発疹、カンジダ感染症、若しくは糖尿病性リポイド類壊死症等)、免疫複合体脈管炎、及び全身性エリテマトーデス(SLE)を含む、糖尿病合併症と、心筋症、虚血性心疾患高コレステロール血症、及びアテローム性動脈硬化症等の、心臓の炎症性疾患と、ならびに子癇前症、慢性肝不全、脳及び脊髄外傷、及び癌を含む、著しい炎症性の要素を有し得る様々な他の疾患とを含む、炎症性疾患と関連付けられる疼痛の治療、または予防に使用され得る。
本発明の化合物はまた、例えば、グラム陽性若しくはグラム陰性ショック、出血性若しくはアナフィラキシーショック、または例えば炎症性サイトカインと関連付けられるショック等の、炎症性サイトカインに応答して癌化学療法によって誘発されるショックによって例証される、身体の全身性炎症であり得る、炎症性疾患と関連付けられる疼痛を治療または予防するためにも使用され得る。そのようなショックは、例えば、癌の治療として投与される化学治療剤によって誘発され得る。
さらに、本発明の化合物は、神経損傷と関連付けられる疼痛(すなわち、神経障害性疼痛)を治療または予防するために使用され得る。慢性神経障害性疼痛は、不明確な病因を伴う異種の病態である。慢性疼痛において、疼痛は、複数のメカニズムによって媒介され得る。この種類の疼痛は、一般的に、末梢または中枢神経組織への損傷から生じる。症候群としては、脊髄損傷、多発性硬化症、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、幻肢痛、灼熱痛、ならびに反射性交感神経性ジストロフィー及び腰痛と関連付けられる疼痛が挙げられる。慢性神経障害性疼痛患者が、自発痛、連続的で表在性の焼灼痛、及び/または深い疼く痛みと説明され得る、異常な痛覚に苦しむという点において、慢性疼痛は、急性疼痛とは異なる。疼痛は、熱、冷、及び機械痛覚過敏によって、または熱、冷、若しくは機械異痛症によって惹起され得る。
慢性神経障害性疼痛は、末梢感覚神経の損傷または感染症によって引き起こされ得る。それとしては、限定されるものではないが、末梢神経外傷、疱疹ウイルス感染症、真性糖尿病、灼熱痛、叢剥離、神経腫、肢切断、及び脈管炎からの疼痛が挙げられる。神経障害性疼痛はまた、慢性アルコール依存症、ヒト免疫不全ウイルス感染症、甲状腺機能低下症、尿毒症、またはビタミン欠乏症からの神経損傷によっても引き起こされ得る。卒中(脊髄または脳)及び脊髄損傷もまた、神経障害性疼痛を誘発し得る。癌に関連する神経障害性疼痛は、隣接する神経、脳、または脊髄の腫瘍成長の圧縮力から結果として生じる。加えて、化学療法及び放射線療法を含む癌治療が、神経損傷を引き起こし得る。神経障害性疼痛としては、限定されるものではないが、例えば糖尿病患者が苦しむ疼痛等の、神経損傷によって引き起こされる疼痛が挙げられる。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、限定されるものではないが、前兆を伴わない片頭痛(「普通型片頭痛」)、前兆を伴う片頭痛(「典型的片頭痛」)、無頭痛性片頭痛、脳底動脈片頭痛、家族性片麻痺性片頭痛、片頭痛梗塞、及び前兆遷延型片頭痛を含む片頭痛と関連付けられる疼痛を治療または予防するために使用され得る。
他の実施形態において、本発明の化合物はまた、アルコール嗜癖または薬物嗜癖からの禁断症状を治療または予防するための薬剤として、嗜癖障害を治療または予防するための薬剤として、掻痒状態を治療するための薬剤として、ならびに便秘及び下痢の治療または改善においても使用され得る。
本発明はまた、1つ以上のオピオイド受容体の調節に応答する障害(例えば、上に列挙される障害のうちのいずれか)に苦しむ患者における、該障害を治療するための薬物の製造における、定義される式I〜VII、IA〜IC、及びIIA〜IICのうちのいずれかによって表される化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物の使用にも関する。
またさらに、本発明は、1つ以上のオピオイド受容体の調節、具体的には活性化を必要とする患者における、その方法を提供し、該方法は、患者に、下に提供される式I〜VII、IA〜IC、及びIIA〜IICのうちのいずれか1つによって表される少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を投与することを含む。
本発明はまた、1つ以上のオピオイド受容体の調節、具体的には活性化を必要とする患者における、薬物、具体的にはそのための薬物の製造における、下に提供される式I〜VII、IA〜IC、及びIIA〜IICのうちのいずれか1つによって表される化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物の使用にも関する。
化合物の合成
本発明の化合物は、本開示の見地から当業者に既知の方法を使用して、または以下のスキームに示される例示的な方法によって調製され得る。例えば、式Iの化合物は、本開示の見地から従来の有機合成を使用して、または以下のスキームA〜Cに示される例示的な方法によって調製され得る。合成の追加的な方法は、以下に記載される実施例に記載及び例示される。
スキームA
化合物Aは、例えば、Hupp C.D.,et al.,Tetrahedron Letters 51:2359−2361(2010)及びIda Y.,et al.,Bioorganic & Medical Chemistry 20:949−961(2012)に記載されるもの等、文献内の手順に従って調製され得る。化合物Aは、次いで、1:1のEtOH/水等の好適な溶媒混合物中で、炭酸アンモニウムの存在下でシアン化カリウムを用いて処理され、化合物Bをもたらす。ある特定の実施形態において、Rは、既知の文献の方法(例えば、Greene,T.W.“Protective Groups in Organic Synthesis”,J.Wiley & Sons,NY,1981)を使用して、化合物Bから開裂されて、化合物Cをもたらし得るアミン保護基であり得る。
ある特定の実施形態において、Rが−O−PGであり、式中、PGが好適なヒドロキシル保護基(メチル等)である場合、ヒドロキシル保護基は、好適な溶媒(DCM等)中で好適な試薬(三臭化ホウ素(BBr)等)を用いて化合物Cを処理することによって、開裂されて、化合物Dを産出し得る(例えば、Greene,T.W.“Protective Groups in Organic Synthesis”,J.Wiley & Sons,NY,1981)。
スキームB
化合物Bは、DMF等の好適な溶媒中で好適な塩基(炭酸カリウム等)の存在下で好適なアルキル化試薬(シクロプロピルメチルブロミド等)と反応されて、化合物Eをもたらす。化合物Eは、次いで、好適な溶媒(DMF等)中で好適なより強い塩基(水酸化ナトリウム等)の存在下で好適なアルキル化試薬(シクロプロピルメチルブロミド等)と反応されて、化合物Fをもたらす。
ある特定の実施形態において、(化合物F中の)Rは、既知の文献の方法を使用して除去されて、化合物Gをもたらし得るアミン保護基である。一実施形態において、Rが−O−PGであり、式中、PGが好適なヒドロキシル保護基(メチル等)である場合、PGは、上のスキームAに記載されるものを含む既知の方法によって、開裂されて、化合物Hまたは化合物Jを提供し得る。
化合物Jは、次いで、好適な溶媒(THF等)中で好適な塩基(炭酸セシウム等)の存在下で好適なトリフラート化試薬(アニリンビス−トリフルアミド(triflamide)等)と反応されて、化合物Kをもたらす。その後、化合物Kは、亜鉛粉末及び好適な触媒(Pd(dppf)Cl等)の存在下でシアン化亜鉛と反応されて、化合物Lをもたらす。
化合物Lはその後、例えば、Jiang X.,et al.,J.Org.Chem.,69:2327(2004)に記載されるように、好適な溶媒混合物(1:1 EtOH/水等)中で好適な触媒(ヒドリド(ジメチル亜ホスフィン酸−kP)[水素ビス(ジメチル−フォスフナイト(phosphnito)−kP]プラチナ(II)等)を用いて処理されると、化合物Mに水和され得る。化合物Lはまた、好適な溶媒(EtOH等)中で、水中でヒドロキシルアミンを用いた処理によって、化合物Nに水和され得る。
スキームC
化合物Bは、好適な溶媒(DMF等)中で好適なより強い塩基(水酸化ナトリウム等)の存在下で2当量の好適なアルキル化試薬(シクロプロピルメチルブロミド等)と反応されて、化合物Nをもたらす。
インビトロアッセイプロトコル
μオピオイド受容体結合アッセイ手順:μオピオイド受容体に対する放射リガンド投与置換結合アッセイでは、0.3nMの[H]−ジプレノルフィン(Perkin Elmer、Shelton、CT)を、最終容量500μlの結合緩衝液(10mMのMgCl、1mMのEDTA、5%のDMSO、50mMのHEPES、pH7.4)中の5mg膜タンパク質/穴と共に使用した。反応は、非標識ナロキソンの増加する濃度の不在下、または存在下で行った。全ての反応は、室温で2時間、96穴深底ポリプロピレンプレート中で実施した。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて0.5%ポリエチレンイミン中に予浸させた、96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速濾過により結合反応を終了させ、続いて500μlの氷冷した結合緩衝液で3回濾過洗浄を実施した。続いて濾過プレートを50℃で2〜3時間乾燥させた。BetaScintシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え(50μl/穴)、Packard Top−Countを用いて、1分/穴の間、プレートをカウントした。GraphPad PRISM(商標)v.3.0以上(San Diego、Calif.)のワンサイト競合カーブフィッティング機能を用いて、またはワンサイト競合カーブフィッティング用の自社機能を用いて、データを解析した。
μオピオイド受容体結合データ:一般的に、K値が低いほど、本発明の化合物は、疼痛または別の状態の治療または予防においてより有効となることになる。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、μオピオイド受容体への結合に対して約10,000以下のK(nM)を提示する。他の実施形態において、本発明の化合物は、μオピオイド受容体への結合に対して約1000以下のK(nM)を提示する。一実施形態において、本発明の化合物は、μオピオイド受容体への結合に対して約300以下のK(nM)を提示する。別の実施形態において、本発明の化合物は、μオピオイド受容体への結合に対して約100以下のK(nM)を提示する。別の実施形態において、本発明の化合物は、μオピオイド受容体への結合に対して約10以下のK(nM)を提示する。また別の実施形態において、本発明の化合物は、μオピオイド受容体への結合に対して約1以下のK(nM)を提示する。また別の実施形態において、本発明の化合物は、μオピオイド受容体への結合に対して約0.1以下のK(nM)を提示する。
μオピオイド受容体機能アッセイ手順:[35S]GTPγS機能アッセイを、解凍したばかりのμ−受容体膜(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて行った。結合緩衝液(100mMのNaCl、10mMのMgCl、20mMのHEPES、pH7.4)に(最終濃度が示される)、以下の試薬、膜タンパク質(0.026mg/mL)、サポニン(10mg/mL)、GDP(3mM)、及び[35S]GTPγS(0.20nM、Perkin Elmer、Shelton、CT)を、氷上で逐次添加することによって、アッセイ反応物を調製した。調製した膜溶液(190μl/穴)を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で調製したアゴニスト[D−Ala、N−メチル−PheGly−ol]−エンケファリン(DAMGO)の20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移した。プレートを振盪しながら約25℃で30分間インキュベートした。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速な濾過により反応を終了させ、続いて200μlの氷冷洗浄緩衝液(10mMのNaHPO、10mMのNaHPO、pH7.4)で3回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で2〜3時間乾燥させた。BetaScintシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え(50μl/穴)、Packard Top−Countを用いて、1分/穴の間、プレートをカウントした。GraphPad PRISM v.3.0のシグモイド用量応答曲線フィッティング機能を用いて、または非線形シグモイド用量応答曲線フィッティング用の自社機能を用いて、データを解析した。
μオピオイド受容体機能データ:μGTP EC50は、μオピオイド受容体における、化合物に対する最大応答の50%を提供する化合物の濃度である。典型的には、本発明の化合物は、約5000以下のμGTP EC50(nM)を提示する。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、約2000以下、または約1000以下、または約100以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下のμGTP EC50(nM)を提示する。
μGTP Emax(%)は、標準的なμアゴニストであるDAMGOにより誘発される効果に対する、化合物により誘発される最大の効果である。一般的に、μGTP Emax(%)の値は、疼痛または他の状態を治療または予防するための化合物の効力を測定する。典型的には、本発明の化合物は、約10%を超える、または約20%を超えるμGTP Emax(%)を提示する。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、約50%を超える、または約65%を超える、または約75%を超える、または約85%を超える、または約100%を超えるμGTP Emax(%)を提示する。
κオピオイド受容体結合アッセイ手順:ヒトのカッパオピオイド受容体(κ)を発現する組換え型HEK−293細胞(自社でクローン化)からの膜を、氷冷した低浸透圧性緩衝液(2.5mMのMgCl、50mMのHEPES、pH7.4)(10mL/10cmシャーレ)に細胞を溶解することにより調製し、続いて組織粉砕機/テフロン乳棒で均質化した。30,000×gで、4℃で15分間遠心分離することにより膜を収集し、1〜3mg/mLの最終濃度へと、ペレットを低浸透圧性緩衝液中に再懸濁させた。ウシ血清アルブミンを有するBioRadタンパク質アッセイ試薬を標準として用いて、タンパク質濃度を判定した。κ受容体膜の分割量を−80℃で保存した。
放射リガンド投与置換アッセイでは、0.4nMの[H]−U69,593(GE Healthcare、Piscataway、NJ、40Ci/mmole)を、最終容量200μlの結合緩衝液(5%DMSO、50mMのTrizma塩基、pH7.4)中の15μgの膜タンパク質(HEK293細胞内で発現する組換え型κオピオイド受容体、自社で調製)と共に使用した。10μMの非標識ナロキソン、またはU69,593の存在下で、非特異的結合を判定した。全ての反応は、約25℃の温度で1時間、96穴ポリプロピレンプレート中で実施した。0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)中に予浸させた96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速濾過によって、結合反応を終了させた。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて収集を実施し、続いて200μlの氷冷した結合緩衝液で5回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で1〜2時間乾燥させた。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count中でプレートをカウントした。
κオピオイド受容体結合データ:ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、約10,000以上のκ受容体に対するK(nM)を提示する(これは、本発明の目的においては、κ受容体への結合を有さないと解釈される)。ある特定の本発明の化合物は、κ受容体に対して約20,000以下のK(nM)を提示する。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、κ受容体に対して約10,000以下、または約5000以下、または約1000以下、または約500以下、または約450以下、または約350以下、または約200以下、または約100以下、または約50以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下のK(nM)を提示する。
κオピオイド受容体機能アッセイ手順:機能[35S]GTPγS結合アッセイを、以下のように実施した。最終濃度0.026μg/μlのκ膜タンパク質(社内)、10μg/mLのサポニン、3μMのGDP、及び0.20nMの[35S]GTPγSを、氷上で、結合緩衝液(100mMのNaCl、10mMのMgCl、20mMのHEPES、pH7.4)に順次添加することにより、κオピオイド受容体膜溶液を調製した。この調製した膜溶液(190μl/穴)を、DMSO中で調製したアゴニストの20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移した。プレートを、振盪しながら約25℃の温度で30分間インキュベートした。96穴組織ハーベスター(Packard)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速濾過により反応を終了させ、続いて200μlの氷冷した結合緩衝液(10mMのNaHPO、10mMのNaHPO、pH7.4)で3回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で2〜3時間乾燥させた。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count中でプレートをカウントした。
κオピオイド受容体機能データ:κGTP EC50は、κ受容体における、化合物に対する最大応答の50%をもたらす化合物の濃度である。ある特定の本発明の化合物は、κオピオイド受容体機能を刺激するために約20,000以下のκGTP EC50(nM)を提示する。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、約10,000以下、または約5000以下、または約2000以下、または約1500以下、または約1000以下、または約600以下、または約100以下、または約50以下、または約25以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下のκGTP EC50(nM)を提示する。
κGTP Emax(%)は、U69,593により誘発される効果に対する、化合物により誘発される最大の効果である。ある特定の本発明の化合物は、約1%を超える、または約5%を超える、または約10%を超える、または約20%を超えるκGTP Emax(%)を提示する。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、約50%を超える、または約75%を超える、または約90%を超える、または約100%を超えるκGTP Emax(%)を提示する。
δオピオイド受容体結合アッセイ手順:δオピオイド受容体結合アッセイ手順を以下の通り行った。放射リガンド投与置換アッセイでは、0.3nMの[H]−ナルトリンドール(Perkin Elmer、Shelton、CT、33.0Ci/mmole)を、最終容量500μlの結合緩衝液(5mMのMgCl、5%DMSO、50mMのTrizma塩基、pH7.4)中の5μgの膜タンパク質(Perkin Elmer、Shelton、CT)と共に使用した。25μMの非標識ナロキソンの存在下で、非特異的結合を判定した。全ての反応は、約25℃の温度で1時間、96穴深底ポリプロピレンプレート中で実施した。0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)中に予浸させた96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速濾過によって、結合反応を終了させた。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて収集を実施し、続いて500μlの氷冷した結合緩衝液で5回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で1〜2時間乾燥させた。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count中でプレートをカウントした。
δオピオイド受容体結合データ:ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、約10,000以上のδ受容体に対するK(nM)を提示する(これは、本発明の目的においては、δ受容体への結合を有さないと解釈される)。ある特定の本発明の化合物は、δ受容体に対する約20,000以下のK(nM)を提示する。一実施形態において、本発明の化合物は、δ受容体に対する約10,000以下、または約9000以下のKi(nM)を提示する。別の実施形態において、本発明の化合物は、δ受容体に対する約7500以下、または約6500以下、または約5000以下、または約3000以下、または約2500以下のK(nM)を提示する。別の実施形態において、本発明の化合物は、δ受容体に対する約1000以下または、約500以下または、約350以下または、約250以下または、約100以下または、約10以下のK(nM)を提示する。
δオピオイド受容体機能アッセイ手順:機能[35S]GTPγS結合アッセイを、以下のように実施した。最終濃度0.026のμg/μlのδ膜タンパク質(Perkin Elmer,Shelton,CT)、10μg/mLのサポニン、3μMのGDP、及び0.20nMの[35S]GTPγSを、氷上で、結合緩衝液(100mMのNaCl、10mMのMgCl、20mMのHEPES、pH7.4)に順次添加することにより、δオピオイド受容体膜溶液を調製した。この調製した膜溶液(190μl/穴)を、DMSO中で調製したアゴニストの20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移した。プレートを、振盪しながら約25℃の温度で30分間インキュベートした。96穴組織ハーベスター(Packard)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速濾過により反応を終了させ、続いて200μlの氷冷した結合緩衝液(10mMのNaHPO、10mMのNaHPO、pH7.4)で3回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で1〜2時間乾燥させた。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count中でプレートをカウントした。
δオピオイド受容体機能データ:δGTP EC50は、δ受容体における、化合物に対する最大応答の50%をもたらす化合物の濃度である。ある特定の本発明の化合物は、約20,000以下、または約10,000以下のδGTP EC50(nM)を提示する。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、約3500以下、または約1000以下、または約500以下、または約100以下、または約90以下、または約50以下、または約25以下、または約10以下のδGTP EC50(nM)を提示する。
δGTP Emax(%)は、met−エンケファリンにより誘発される効果に対する、化合物により誘発される最大の効果である。ある特定の本発明の化合物は、約1%を超える、または約5%を超える、または約10%を超えるδGTP Emax(%)を提示する。一実施形態において、本発明の化合物は、約30%を超えるδGTP Emax(%)を提示する。別の実施形態において、本発明の化合物は、約50%を超える、または約75%を超える、または約90%を超えるδGTP Emax(%)を提示する。別の実施形態において、本発明の化合物は、約100%を超えるδGTP Emax(%)を提示する。
ORL−1受容体結合アッセイ手順:ヒトのオピオイド受容体様受容体(ORL−1)(Perkin Elmer,Shelton,CT)を発現する組み換え型HEK−293細胞からの膜を、氷冷した低浸透圧性緩衝液(2.5mMのMgCl、50mMのHEPES、pH7.4)(10ml/10cmシャーレ)に細胞を溶解することにより調製し、続いて組織粉砕機/テフロン乳棒で均質化した。30,000×gで、4℃で15分間遠心分離することにより膜を収集し、1〜3mg/mlの最終濃度へと、ペレットを低浸透圧性緩衝液中に再懸濁させる。ウシ血清アルブミンを有するBioRadタンパク質アッセイ試薬を標準として用いて、タンパク質濃度を判定する。ORL−1受容体膜の分割量を−80℃で保存する。
放射リガンド結合アッセイ(スクリーニング及び投与置換)では、0.1nMの[H]−ノシセプチン(Perkin Elmer,Shelton,CT;87.7Ci/mmole)を、最終容量500μlの結合緩衝液(10mMのMgCl、1mMのEDTA、5%のDMSO、50mMのHEPES、pH7.4)中の12μgの膜タンパク質と共に使用する。10nMの非標識ノシセプチン(American Peptide Company)の存在下で、非特異的結合を判定する。全ての反応は、室温で1時間、96穴深底ポリプロピレンプレート中で実施する。0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)中に予浸させた96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速濾過によって、結合反応を終了させる。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて収集を実施し、続いて500μlの氷冷した結合緩衝液で3回濾過洗浄する。続いて濾過プレートを50℃で2〜3時間乾燥させる。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count中でプレートをカウントする。Microsoft Excel、及びGraphPad PRISM(商標)、v.3.0以上のカーブフィッティング機能をそれぞれ用いて、またはワンサイト競合カーブフィッティング用の自社機能を用いて、スクリーニング及び投与置換実験からのデータを解析する。
ORL−1受容体結合データ:ある特定の本発明の化合物は、約5000以下のK(nM)を有し得る。一実施形態において、ある特定の本発明の化合物は、約1000以下のK(nM)を有し得る。一実施形態において、ある特定の本発明の化合物は、約500以下のK(nM)を有し得る。他の実施形態において、本発明の化合物は、約300以下、または約100以下、または約50以下、または約20以下のK(nM)を有し得る。また他の実施形態において、本発明の化合物は、約10以下、または約1以下、または約0.1以下のK(nM)を有し得る。
ORL−1受容体機能アッセイ手順:ヒトのオピオイド受容体様(ORL−1)(Perkin Elmer,Shelton,CT)を発現する組み換え型HEK−293細胞からの膜は、氷冷した低浸透圧性緩衝液(2.5mMのMgCl、50mMのHEPES、pH7.4)(10ml/10cmシャーレ)に細胞を溶解することにより調製し、続いて組織粉砕機/テフロン乳棒で均質化することができる。30,000×gで、4℃で15分間遠心分離することにより膜を収集し、1〜3mg/mlの最終濃度へと、ペレットを低浸透圧性緩衝液中に再懸濁させる。ウシ血清アルブミンを有するBioRadタンパク質アッセイ試薬を標準として用いて、タンパク質濃度を判定する。ORL−1受容体膜の分割量を−80℃で保存する。
機能的[35S]GTPγS結合アッセイを以下の通り行う。最終濃度0.026μg/μlのORL−1膜タンパク質、10μg/mlのサポニン、3μMのGDP、及び0.20nMの[35S]GTPγSを、氷上で、結合緩衝液(100mMのNaCl、10mMのMgCl、20mMのHEPES、pH7.4)に順次添加することにより、ORL−1膜溶液を調製する。この調製した膜溶液(190μl/穴)を、DMSO中で調製したアゴニスト/ノシセプチンの20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移す。プレートを、振盪しながら室温で30分間インキュベートする。96穴組織ハーベスター(Packard)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速濾過により反応を終了させ、続いて200μlの氷冷した結合緩衝液(10mMのNaHPO、10mMのNaHPO、pH7.4)で3回濾過洗浄する。続いて濾過プレートを50℃で2〜3時間乾燥させる。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count中でプレートをカウントする。GraphPad PRISM v.3.0以上のシグモイド用量応答曲線フィッティング機能、または非線形シグモイド用量応答曲線フィッティング用の自社機能を用いて、データを解析する。
ORL−1受容体機能データ:ORL−1 GTP EC50は、ORL−1受容体における、化合物に対する最大応答の50%をもたらす化合物の濃度である。ある特定の実施形態において、高い結合親和性(すなわち、低いK値)を有する本発明の化合物は、約10,000を超えるORL−1 GTP EC50(nM)を有し得る(すなわち、治療濃度では刺激しないことになる)。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、約20,000以下のORL−1 GTP EC50(nM)を有し得る。一実施形態において、本発明の化合物は、約10,000以下、または約5000以下、または約1000以下のORL−1 GTP EC50(nM)を有し得る。また他の実施形態において、本発明の化合物は、約100以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下のORL−1 GTP EC50(nM)を有し得る。
ORL−1 GTP Emax%は、標準的ORL−1アゴニストであるノシセプチンにより誘発される効果に対する、化合物により誘発される最大の効果である。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、10%未満のORL−1 GTP Emaxを有し得る(これは、本発明の目的においては、ORL−1受容体においてアンタゴニスト活性を有すると解釈される)。ある特定の本発明の化合物は、1%を超える、または5%を超える、または10%を超えるORL−1 GTP Emax(%)を有し得る。他の実施形態において、本発明の化合物は、20%を超える、または50%を超える、または75%を超える、または88%を超える、または100%を超えるORL−1 GTP Emaxを有し得る。
疼痛に関するインビボアッセイ
試験動物:各実験では、実験の開始時において200〜260gの間の重量のラットを使用する。ラットは群飼され、本発明の化合物の経口投与の前に、投与前約16時間食物が撤去される場合を除いて、常時、食物及び水への自由なアクセスを有する。対照群は、本発明の化合物で治療されるラットに対する比較として働く。対照群は、本発明の化合物の担体を投与される。対照群に投与される担体の容量は、試験群に投与される担体及び本発明の化合物の容量と同一である。
急性疼痛:急性疼痛の治療または予防のための本発明の化合物の作用を評価するため、ラットテールフリックを使用することができる。ラットを手で穏やかに制止し、テールフリック装置(Model 7360,イタリアのUgo Basileから商業的に入手可能)を用いて、尾を、先端から5cmの点において輻射熱の集束ビームに曝露する。テールフリック反応潜時を、熱的刺激の開始と尾のフリックとの間の間隔として定義する。20秒以内に反応しなかった動物はテールフリック装置から外し、20秒の退避反応潜時を割り当てる。テールフリック反応潜時を、本発明の化合物の投与の直前(前処置)、ならびに投与から1、3、及び5時間後に測定する。データをテールフリック反応潜時(複数可)として表し、最大可能効果、すなわち20秒、のパーセンテージ(%MPE)を以下のように計算する。
ラットテールフリック試験については、F.E.D’Amour et al.,“A Method for Determining Loss of Pain Sensation,”J.Pharmacol.Exp.Ther.72:74−79(1941)に記載されている。
急性疼痛の治療または予防のための本発明の化合物の作用を評価するため、ラット熱板試験も使用することができる。48〜52℃の温度に維持される加熱金属床を伴う透明なプレキシガラスシリンダーからなる熱板装置(Model 7280、イタリアのUgo Basileから商業的に入手可能)を用いて、ラットを試験する。ラットを熱板装置上のシリンダー中に、30秒の最大継続時間の間、またはラットが侵害防御挙動(挙動のエンドポイント)を提示するまで配置し、この際ラットを熱板から外し、反応潜時を記録する。熱板反応潜時を、本発明の化合物の投与の直前(前処置)、ならびに投与から1、3、及び5時間後に測定する。侵害防御挙動のエンドポイントを、以下の、1)持続的な持ち上げとして、または震え若しくは舐めることによる、足の退避、2)交互の足の持ち上げ、3)試験装置からの脱出、または脱出の試み、あるいは4)発声のいずれかとして定義する。データを反応潜時(複数可)として表し、テールフリック試験について上に説明したように、最大可能効果のパーセンテージを計算する。熱板試験については、G.Woolfe and A.D.MacDonald,J.Pharmacol.Exp.Ther.80:300−307(1944)に記載されている。
炎症性疼痛:炎症性疼痛の治療または予防のための本発明の化合物の作用を評価するため、炎症性疼痛のフロイント完全アジュバント(「FCA」)モデルを使用することができる。ラット後足のFCA誘発炎症は、持続的な炎症性の機械的痛覚過敏の発達と関連付けられ、臨床的に有用な鎮痛薬の抗痛覚過敏作用の確実な予測を提供する(L.Bartho et al.,“Involvement of Capsaicin−sensitive Neurones in Hyperalgesia and Enhanced Opioid Antinociception in Inflammation,”Naunyn−Schmiedeberg’s Archives of Pharmacol.342:666−670(1990))。各動物の左後足に、50μLの50%FCAを足底内注射により投与する。FCAの注入前(ベースライン)及び注射から24時間後、以下に記載の通りPWTを判定することにより、侵害性の機械的刺激に対する応答について動物を評価する。次いでラットに、1、3、若しくは10mg/kgの本発明の化合物、30mg/kgのCelebrex、インドメタシン、若しくはナプロキセンから選択される対照薬物、または担体のいずれかの単回投与を行う。侵害性の機械的刺激に対する応答を、投与から1、3、5、及び24時間後に判定する。各動物に関する痛覚過敏のパーセンテージ反転を以下のように定義する。
神経障害性疼痛:神経障害性疼痛の治療または予防のための本発明の化合物の作用を評価するため、SeltzerモデルまたはChungモデルのいずれかを使用することができる。
Seltzerモデルにおいて、神経障害性疼痛の部分的な坐骨神経結紮モデルを使用して、ラットにおける神経障害性痛覚過敏を生成する(Z.Seltzer et al.,“A Novel Behavioral Model of Neuropathic Pain Disorders Produced in Rats by Partial Sciatic Nerve Injury,”Pain 43:205−218(1990))。左坐骨神経の部分的結紮をイソフルラン/O吸入麻酔下で実施する。麻酔の誘導後、ラットの左大腿部を剪毛し、小さな切り込みを介して大腿部の上部に坐骨神経を露出させ、後方二頭筋半腱様筋神経が総坐骨神経から枝分かれする地点に対し、ちょうど遠位にある転子付近の部位における周囲結合組織から慎重に取り除く。3/8曲線状逆切断小針で7?0絹縫糸を神経に挿入し、神経の厚みの背側1/3〜1/2が結紮糸内で保持されるように堅く結紮する。一重の筋肉縫合糸(4−0ナイロン(Vicryl))及びvetbond組織接着剤でこの創傷を閉じる。術後、創傷部位に抗生物質の散剤を振りかける。偽処置のラットには、坐骨神経を処置しない点を除いて、同一の外科手術を施す。術後、動物を秤量し、麻酔から回復するまで加温パッド上に置く。次いで動物を挙動試験が開始するまでホームケージに戻す。以下に記載の通り、手術前(ベースライン)、次いで薬物投与直前、ならびに薬物投与から1、3、及び5時間後のPWTを判定することによって、動物を、侵害性の機械的刺激に対する応答について評価する。神経障害性痛覚過敏のパーセンテージ反転を以下のように定義する。
Chungモデルでは、神経障害性疼痛の脊髄神経結紮モデルを使用して、ラットにおける機械的痛覚過敏、温熱性痛覚過敏、及び触覚異痛症を生成する。イソフルラン/O吸入麻酔下で手術を実施する。麻酔誘導後、3cm切開し、L−Sのレベルで、棘突起から左傍脊柱筋群を分離する。1対の小型骨鉗子を用いてL横突起を慎重に取り除いて、L−L脊髄神経を視覚的に確認する。左のL(またはL及びL)脊髄神経(複数可)を単離し、絹糸で堅く結紮する。完全止血を確認し、例えばナイロン縫合糸、またはステンレス鋼ホッチキス等の非吸収性の縫合糸を用いて創傷を縫合する。偽処置のラットには、脊髄神経(複数可)を処置しない点を除いて、同一の外科手術を施す。術後、動物を秤量し、生理食塩水または乳酸リンゲル液を皮下(s.c.)注射で投与し、創傷部位に抗生物質の散剤を振りかけ、麻酔から回復するまで加温パッド上に保持する。次いで動物を挙動試験が開始するまでホームケージに戻す。以下に記載の通り、手術前(ベースライン)、次いで本発明の化合物の投与直前、ならびに本発明の化合物の投与から1、3、及び5時間後のPWTを判定することによって、動物を、侵害性の機械的刺激に対する応答について評価する。以下に記載の通り、動物はまた、侵害性の熱的刺激または触覚異痛症に対する応答についても評価できる。神経障害性疼痛のためのChungモデルについては、S.H.Kim,“An Experimental Model for Peripheral Neuropathy Produced by Segmental Spinal Nerve Ligation in the Rat,”Pain 50(3):355−363(1992)に記載される。
機械的痛覚過敏の評価としての機械的刺激に対する応答:機械的痛覚過敏を評価するために、足圧力アッセイを使用することができる。このアッセイでは、C.Stein,“Unilateral Inflammation of the Hindpaw in Rats as a Model of Prolonged Noxious Stimulation:Alterations in Behavior and Nociceptive Thresholds,”Pharmacol.Biochem.and Behavior 31:451−455(1988)に記載のように、無痛覚計(モデル7200、イタリアのUgo Basileから商業的に入手可能)を用いて、侵害性の機械的刺激に対する後足退避閾値(PWT)を判定する。ラットを穏やかに制止し、その後足を小さい丸型プラットフォーム上に置き、後足の背側面に点状の圧力を段階的に適用する。後足に適用される最大重量を250gに設定し、足の完全な退避としてエンドポイントを取る。各時間点で、各ラットに対して1回PWTを判定し、影響のあった(同側の、つまり傷と同じ側)後足のみを試験するか、または同側及び対側の(非傷害の、つまり傷の反対側)後足の両方を試験する。
温熱性痛覚過敏の評価としての熱的刺激に対する応答:温熱性痛覚過敏を評価するために、足底試験を使用することができる。この試験では、K.Hargreaves et al.,“A New and Sensitive Method for Measuring Thermal Nociception in Cutaneous Hyperalgesia,”Pain 32(1):77−88(1988)に記載される技法に従い、足底試験装置(イタリアのUgo Basileから商業的に入手可能)を用いて、後足の足底表面に適用された侵害性の熱的刺激に対する後足退避反応潜時を判定する。最大曝露時間を32秒に設定することによって、組織の損傷を回避し、任意の意図された、熱源からの足の退避をエンドポイントとして取る。3つの反応潜時を各時間点で判定し、平均する。影響のあった(同側の)足のみを試験するか、または同側及び対側の(非傷害の)足の両方を試験する。
触覚異痛症の評価:触覚異痛症を評価するために、ワイヤーメッシュの床を備える、透明なプレキシガラスの隔室にラットを配置し、少なくとも15分間の間慣らす。順化後、各ラットの影響のあった(同側の)足の足底表面に向けて、一連のvon Frey単繊条を呈する。この一連のvon Frey単繊条は、増加する直径の6つの単繊条からなり、一番小さい直径の繊維を最初に呈する。各試験をおよそ2分の間隔を空けて、各フィラメントで5回の試験を行う。各提示は、4〜8秒の間、または侵害受容性退避挙動が観察されるまで続ける。尻込み、足の退避、または足をなめることを、侵害受容の挙動応答とみなす。
呼吸抑制の評価:呼吸抑制を評価するために、大腿動脈カニューレを移植することによってラットを準備することができ、カニューレを介して血液試料を取る。薬物投与前、次いで治療から1、3、5、及び24時間後、血液試料を取る。動脈血液ガス分析装置(例えば、Respiratory/Blood Gas試験カートリッジ付きのIDEXX VetStat)を用いて、血液試料を処理する。同等のデバイスは、血液ガス分析のための標準的装置(例えば、D.Torbati et al.,Intensive Care Med.(26):585−591(2000)である。
胃の運動性の評価:10mL/kgの容量で、ビヒクル、対照化合物、または被験物質を、経口強制栄養法で動物に与える。投与から1時間後、10mL/kgの容量のチャコールミール溶液(水中の1%カルボキシメチルセルロース溶液中の5%非活性炭粉末)を全ての動物に与える。投与から2時間後(炭摂取から1時間後)、二酸化炭素吸入またはイソフルランの過剰投与により動物を屠殺し、チャコールミールの通行を確認する。胃及び小腸を慎重に取り除き、生理食塩水を浸漬させた吸収剤表面上にそれぞれ置く。幽門とチャコールミールが最も遠くに進行した位置との間の距離を測定し、幽門と回盲接合部との間の距離と比較する。チャコールミールの通行を、移動した小腸の長さのパーセンテージとして表す。
薬学的組成物
本発明の化合物は、その活性により、ヒト及び動物用医薬品において好都合に有用である。上に記載されるように、本発明の化合物は、状態の治療または予防を必要とする患者における、その治療または予防に有用である。本発明の化合物は、オピオイド受容体の調節を必要とする任意の患者に投与することができる。用語「患者」は、本明細書で使用する場合、本発明の化合物の有益な効果を経験し得る任意の動物を指す。そのような最初の動物は、ヒト及びコンパニオンアニマル等の哺乳類であるが、但し、本発明はそのように限定されることを意図されない。
患者に投与する場合、本発明の化合物は、薬学的に許容される担体または賦形剤を含む組成物の成分として投与することができる。本発明の化合物は、医師によって決定されるように、任意の適切な経路により投与することができる。投与の方法としては、皮内、筋肉内、腹腔内、非経口、静脈内、皮下、鼻腔内、硬膜外、経口、舌下、口腔内、脳内、膣内、経皮、経粘膜、直腸、吸入による投与、または局所(特に、耳、鼻、眼または皮膚への)投与を挙げることができる。送達は、局部または全身のいずれかであり得る。ある特定の実施形態において、投与は、本発明の化合物の血流内への放出をもたらすことになる。
本発明の薬学的組成物は、溶液剤、懸濁剤、乳剤、錠剤、丸剤、ペレット剤、粉末、多粒剤、カプセル剤、液体を含有するカプセル剤、粉末を含有するカプセル剤、多粒剤を含有するカプセル剤、ロゼンジ、持続放出製剤、坐剤、経皮パッチ、経粘膜フィルム、舌下錠剤若しくはタブ、煙霧剤、噴霧剤の形態、または使用に好適な任意の他の形態を取ることができる。一実施形態において、組成物は、錠剤の形態である。別の実施形態において、組成物は、カプセルの形態である(例えば、米国特許第5,698,155号を参照されたい)。好適な薬学的賦形剤の他の例は、参照により本明細書に組み込まれるRemington’s Pharmaceutical Sciences 1447−1676(Alfonso R.Gennaro ed.,19th ed.1995)に記載される。
本発明の薬学的組成物は、患者への適切な投与のための形態を提供するよう、好適な量の薬学的に許容される賦形剤を含んでもよい。そのような薬学的賦形剤は、希釈剤、懸濁剤、可溶化剤、結合剤、崩壊剤、保存剤、着色剤、滑沢剤等であってよい。薬学的賦形剤は、水または油等の液体であり得、これには、石油、動物、植物、または合成由来のもの(ピーナッツ油、ダイズ油、鉱油、ゴマ油等)が含まれる。薬学的賦形剤は、生理食塩水、ゴムアカシア、ゼラチン、デンプンのり、タルク、ケラチン、コロイド状シリカ、ウレア等であり得る。加えて、助剤、安定化剤、増粘剤、滑沢剤、及び着色剤を使用することができる。一実施形態において、薬学的に許容される賦形剤は、患者に投与する場合に無菌である。本発明の化合物が静脈内に投与される場合、水は、特に有用な賦形剤である。生理食塩水溶液、ならびにブドウ糖及びグリセリン水溶液もまた、液体の賦形剤として、特に注射用溶液剤のために採用され得る。好適な薬学的賦形剤としてはまた、デンプン、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、イネ、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、タルク、塩化ナトリウム、乾燥脱脂乳、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノール等が挙げられる。本発明の組成物は、所望されるならば、微量の湿潤剤若しくは乳化剤、またはpH緩衝剤も含有することができる。経口剤形を配合するために使用され得る薬学的に許容される担体及び賦形剤の具体的な例は、the Handbook of Pharmaceutical Excipients,American Pharmaceutical Association(1986)に記載される。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、経口投与用に配合される。経口的に送達される本発明の化合物は、例えば、錠剤、カプセル剤、ジェルキャップ、カプレット、ロゼンジ、水性または油性溶液剤、懸濁剤、顆粒剤、散剤、乳剤、シロップ剤、またはエリキシル剤の形態であり得る。本発明の化合物が経口錠剤に組み込まれる場合、そのような錠剤は、圧縮されるか、錠剤粉末であるか、腸溶性であるか、糖衣されるか、被膜されるか、多重圧縮されるか、または重層化され得る。
経口投与された本発明の化合物は、安定した、薬学的に味のよい剤形を提供するために、例えば、フルクトース、アスパルテーム、またはサッカリン等の甘味剤、ペパーミント、冬緑油、またはサクランボ等の香味剤、着色剤、及び保存料等の1つ以上の追加の薬剤、ならびに安定剤を含有することができる。固体経口投与剤形を作製するための技法及び組成物は、Marcel Dekker,Inc.から出版されているPharmaceutical Dosage Forms:Tablets(Lieberman,Lachman and Schwartz,eds.,2nd ed.)に記載される。錠剤(圧縮及び成型されたもの)、カプセル剤(硬質及び軟質ゼラチン)、ならびに丸剤を作製するための技法及び組成物もまた、Remington’s Pharmaceutical Sciences 1553−1593(Arthur Osol,ed.,16th ed.,Mack Publishing,Easton,PA 1980)に記載される。液体経口投与剤形としては、水性及び非水性の溶液剤、乳剤、懸濁剤、ならびに非発泡性顆粒剤から再構成された、溶液剤及び/または懸濁剤が挙げられ、これらは任意に、1つ以上の好適な溶媒、保存剤、乳化剤、懸濁剤、希釈剤、甘味料、着色剤、香味剤等を含有する。液体経口投与剤形を作製するための技法及び組成物は、Marcel Dekker,Inc.から出版されているPharmaceutical Dosage Forms:Disperse Systems,(Lieberman,Rieger and Banker,eds.)に記載される。
本発明の化合物が、注射(例えば、継続投与または大量瞬時投与)による非経口投与用に配合される場合、製剤は、油性または水性媒体中の懸濁剤、溶液剤、または乳剤の形態であり得、そのような製剤は、1つ以上の安定化剤、懸濁剤、分散剤等の薬学的に必要な添加剤をさらに含むことができる。本発明の化合物が非経口的に注射される場合、それは、例えば、等張無菌溶液の形態であり得る。本発明の化合物はまた、注射用製剤として再構成するために散剤の形態であり得る。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、静脈内投与のための薬学的組成物に配合される。典型的には、そのような組成物は、無菌等張水性緩衝液を含む。必要な場合、この組成物はまた、可溶化剤も含むことができる。静脈内投与用の本発明の化合物は、注射部位の疼痛を和らげるために、ベンゾカインまたはプリロカイン等の局所麻酔薬を任意に含み得る。一般的に、これらの成分は、例えば、活性薬剤の含量を示すアンプルまたは小袋等の密封容器内の、凍結乾燥した乾燥粉末または水を含まない濃縮物として、単位剤形内に別個に、または共に混合されて供給される。本発明の化合物が点滴によって投与される場合、それは、例えば、無菌の医薬品グレードの水または生理食塩水を含有する輸液ボトルで投薬することができる。本発明の化合物を注射によって投与する場合、投与前に成分を混合できるように、注射用滅菌水または生理食塩水のアンプルが提供され得る。
本発明の化合物が吸入によって投与される場合、それは、乾性煙霧剤、または水性若しくは部分的に水性の溶液剤に配合することができる。
別の実施形態において、本発明の化合物は、ベシクル、特にリポソームに入れて送達することができる(Langer,Science 249:1527−1533(1990)、ならびにTreat et al.,Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Cancer 317−327及び353−365(1989)を参照されたい)。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、局所投与される。これは、例えば、手術中の局所注入、例えば手術後の創傷包帯と併せた局所への塗布によって、注射によって、カテーテルを用いて、坐剤若しくは浣腸剤を用いて、またはインプラントを用いて達成することができ、該インプラントは、シアラスティック膜等の膜、または繊維を含む、多孔性、非多孔性、またはゲル状物質である。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、即放性の形態で送達することができる。他の実施形態において、本発明の化合物は、放出制御システムまたは持続放出システムで送達することができる。放出制御または持続放出の薬学的組成物は、それらの非放出制御または非持続放出の対応物によって達成される結果よりも、改善した薬物療法という共通の目的を有し得る。一実施形態において、放出制御または持続放出の組成物は、最小限の時間で、状態(またはその症状)を治療または予防するための本発明の化合物の最小限の量を含む。放出制御または持続放出の組成物の利点としては、薬物活性の延長、投与回数の低減、及び服薬遵守の増加が挙げられる。加えて、放出制御または持続放出の組成物は、作用の開始時間、または本発明の化合物の血中濃度等の他の特徴に良好に影響を与えることができ、したがって、不都合な副作用の発生を低減することができる。
放出制御または持続放出の組成物は、所望の治療効果または予防効果を迅速にもたらす本発明の化合物の量を最初に直ちに放出し、他の量の本発明の化合物を徐々に、かつ継続的に放出して、治療効果または予防効果のレベルを長時間にわたり維持することができる。体内で本発明の化合物の一定の濃度を維持するように、本発明の化合物は、代謝され、体から排泄される本発明の化合物の量に置き換わることになる速度で、剤形から放出されることが可能である。活性成分の放出制御または持続放出は、限定されるものではないが、pHの変化、温度の変化、酵素の濃度若しくは利用可能性、水の濃度若しくは利用可能性、または他の生理的状態若しくは化合物を含む、様々な条件により刺激され得る。
本発明による使用のための放出制御または持続放出の手段は、当分野において既知のものから選択され得る。例としては、限定されるものではないが、それぞれが本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第3,845,770号、第3,916,899号、第3,536,809号、第3,598,123号、第4,008,719号、第5,674,533号、第5,059,595号、第5,591,767号、第5,120,548号、第5,073,543号、第5,639,476号、第5,354,556号、及び第5,733,566号に記載されるものが挙げられる。そのような剤形を、例えば、ヒドロプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリクス、ゲル、浸透性膜、浸透圧系、多層コーティング、微小粒子、多粒剤、リポソーム、ミクロスフェア、またはそれらの組合せを用いて、1つ以上の有効成分の放出制御、または持続放出を提供するために使用して、異なる割合で所望の放出プロファイルを提供することができる。当分野において既知の好適な放出制御または持続放出製剤は、本明細書中に記載されるものを含めて、本開示の見地から、本発明の活性成分と共に使用するために容易に選択することができる。Goodson,“Dental Applications”(pp.115−138)Medical Applications of Controlled Release,Vol.2,Applications and Evaluation,R.S.Langer and D.L.Wise eds.,CRC Press(1984)も参照されたい。Langer,Science 249:1527−1533(1990)による概説で考察される他の放出制御または持続放出のシステムを、本発明による使用のために選択することができる。一実施形態において、ポンプを使用することができる(Langer,Science 249:1527−1533(1990)、Sefton,CRC Crit.Ref.Biomed.Eng.14:201(1987)、Buchwald et al.,Surgery 88:507(1980)、及びSaudek et al.,N.Engl.J.Med.321:574(1989))。別の実施形態において、高分子材料を使用することができる(Medical Applications of Controlled Release(Langer and Wise eds.,1974)、Controlled Drug Bioavailability,Drug Product Design and Performance(Smolen and Ball eds.,1984)、Ranger and Peppas,J.Macromol.Sci.Rev.Macromol.Chem.23:61(1983)、Levy et al.,Science 228:190(1985)、During et al.,Ann.Neurol.25:351(1989)、及びHoward et al.,J.Neurosurg.71:105(1989)を参照されたい)。さらなる別の実施形態において、放出制御または持続放出のシステムは、本発明の化合物の標的、例えば、脊柱、脳、または消化管の近くに配置することができ、したがって全身投与量の僅かに一部しか必要としない。
錠剤または丸剤の形態の場合、本発明の薬学的組成物を、消化管での分解及び吸収を遅らせるようにコーティングを行うことによって、長期間にわたって持続作用を提供することができる。浸透圧活性駆動化合物を包囲する選択的透過膜もまた、経口投与される組成物にとって好適である。これらの後者のプラットフォームにおいて、カプセル剤を包囲する環境からの流体が駆動化合物によって吸収され、駆動化合物は膨潤して、開口部を通じて薬剤または薬剤組成物を排出する。これらの送達プラットフォームは、即放性製剤の急上昇する特性とは対照的に、本質的にゼロ次送達特性を提供することができる。モノステアリン酸グリセロールまたはステアリン酸グリセロール等の時間遅延物質もまた使用することができる。経口組成物としては、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロース、及び炭酸マグネシウム等の標準的賦形剤を挙げることができる。一実施形態において、これらの賦形剤は、医薬品のグレードである。
本発明の薬学的組成物は、限定されるものではないが、放出制御または持続放出にとって適合された錠剤、カプセル剤、ジェルキャップ、及びカプレット等の、経口投与にとって好適な単一の単位剤形を含む。
状態の治療または予防にとって有効な本発明の化合物の量は、標準的な臨床上の技法によって決定することができる。加えて、インビトロ及び/またはインビボのアッセイが任意に採用されて、最適な投与量の範囲の特定に役立ち得る。採用される正確な投与量はまた、例えば、投与経路及び治療するべき状態の程度に依存し、医師の判断及び/または各患者の状況に従って決定することができる。投与における変動は、とりわけ、治療している患者の体重、年齢、性別、及び健康状態(例えば、肝機能及び腎機能)、治療すべき苦痛、症候の重症度、投与間隔の頻度、任意の有害な副作用の存在、ならびに活用している特定の化合物等の典型的な要因に応じて起こり得る。
好適な有効投与量は、1日につき患者の体重1kg当たり約0.01mg〜体重1kg当たり約3000mgの範囲であり得るが、但し、それらは典型的には、1日につき患者の体重1kg当たり約0.01mg〜体重1kg当たり約2500mg、または1日につき患者の体重1kg当たり約0.01mg〜体重1kg当たり約1000mgである。一実施形態において、有効投与量は、1日につき患者の体重1kg当たり約100mg以下である。別の実施形態において、有効投与量は、1日につき患者の体重1kg当たり約0.01mg〜体重1kg当たり約100mg/kgの本発明の化合物の範囲であり、別の実施形態においては、1日につき患者の体重1kg当たり約0.02mg〜体重1kg当たり約50mg、別の実施形態においては、1日につき患者の体重1kg当たり約0.025mg〜体重1kg当たり約20mgの範囲である。
投与は、単回用量または分割した用量とすることができる。一実施形態において、状態が寛解するまで、約24時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態において、状態が寛解するまで、約12時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態において、状態が寛解するまで、約8時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態において、状態が寛解するまで、約6時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態において、状態が寛解するまで、約4時間おきに有効投与量を投与する。本明細書中に記載される有効投与量は、投与される総量を指し、すなわち、2つ以上の本発明の化合物が投与される場合、有効投与量は、投与される総量に相当する。
μオピオイド受容体を発現することができる細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞中のμオピオイド受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は典型的には、約10−12mol/L〜約10−4mol/L、または約10−12mol/L〜約10−5mol/L、または約10−12mol/L〜約10−6mol/L、または約10−12mol/L〜約10−9mol/Lの範囲の、薬学的に許容される担体または賦形剤中の本発明の化合物の溶液剤または懸濁剤であり得る。一実施形態において、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μL〜約1mLであり得る。別の実施形態において、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLであり得る。
δオピオイド受容体を発現することができる細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞中のδオピオイド受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は典型的には、約10−12mol/L〜約10−4mol/L、または約10−12mol/L〜約10−5mol/L、または約10−12mol/L〜約10−6mol/L、または約10−12mol/L〜約10−9mol/Lの範囲の、薬学的に許容される担体または賦形剤中の本発明の化合物の溶液剤または懸濁剤であり得る。一実施形態において、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μL〜約1mLであり得る。別の実施形態において、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLであり得る。
κオピオイド受容体を発現することができる細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞中のκオピオイド受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は典型的には、約10−12mol/L〜約10−4mol/L、または約10−12mol/L〜約10−5mol/L、または約10−12mol/L〜約10−6mol/L、または約10−12mol/L〜約10−9mol/Lの範囲の、薬学的に許容される担体または賦形剤中の本発明の化合物の溶液剤または懸濁剤であり得る。一実施形態において、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μL〜約1mLであり得る。別の実施形態において、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLであり得る。
ORL−1受容体を発現することができる細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞中のORL−1受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は、典型的には、約10−12mol/L〜約10−4mol/L、または約10−12mol/L〜約10−5mol/L、または約10−12mol/L〜約10−6mol/L、または約10−12mol/L〜約10−9mol/Lの範囲の、薬学的に許容される担体または賦形剤中の化合物の溶液剤または懸濁剤であり得る。一実施形態において、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μL〜約1mLであり得る。別の実施形態において、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLであり得る。
本発明の化合物は、ヒトにおいて使用する前に、所望の治療または予防活性についてインビトロまたはインビボで検定することができる。動物モデル系が、安全性及び有効性を実証するために使用できる。ある特定の本発明の化合物は、約0.5mg/kg〜約20mg/kgの範囲の、炎症性疼痛を治療するためのED50を有すると予想される。ある特定の本発明の化合物は、呼吸抑制を誘発しない用量で、著しい鎮痛性及び/または抗痛覚過敏性を生成すると予想される。対照的に、モルヒネ等の従来のオピオイドの有効量を与えたラットからの血液試料では、二酸化炭素が著しく増加する一方で、酸素圧、酸素飽和度、及びpHが著しく減少する。
本発明によると、状態の治療または予防を必要とする患者における、その治療または予防のための方法は、患者に、本発明の化合物(すなわち、第1の治療剤)に加えて有効量の第2の治療剤を同時投与することをさらに含み得る。有効量の第2の治療剤は、既知であるか、または本開示及び公開されている臨床研究の見地から医師によって決定可能であり得る。状態(例えば、疼痛)の治療のために第2の治療剤が患者に投与される、本発明の一実施形態において、本発明の化合物(すなわち、第1の治療剤)の最小有効量は、第2の治療剤が投与されない状況でのその最小有効量よりも少ないことになる。この実施形態において、本発明の化合物及び第2の治療剤は、相加的または相乗的に作用して、状態を治療または予防することができる。代替として、第2の治療剤を使用して、第1の治療剤が投与されている対象の状態とは異なる障害を治療または予防し得、この障害は、本明細書中の上に定義された状態であってもなくてもよい。一実施形態において、本発明の化合物は、本発明の化合物の有効量と、第2の治療剤の有効量とを含む単一組成物として、第2の治療剤と共に同時に投与される。代替として、本発明の化合物の有効量を含む組成物、及び第2の治療剤の有効量を含む第2の組成物が同時に投与される。別の実施形態において、有効量の本発明の化合物は、有効量の第2の治療剤の投与の前または後に投与される。この実施形態において、第2の治療剤がその治療効果を発揮している間に、本発明の化合物が投与されるか、または本発明の化合物が、状態を治療または予防するためのその治療効果を発揮している間に、第2の治療剤が投与される。
第2の治療剤は、限定されるものではないが、オピオイドアゴニスト、非オピオイド鎮痛剤、非ステロイド性抗炎症剤、抗片頭痛剤、Cox−IA阻害剤、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、制吐剤、β−アドレナリン遮断剤、抗痙攣剤、抗鬱剤、Ca2+チャネル遮断剤、抗癌剤、UIを治療若しくは予防するための薬剤、不安を治療若しくは予防するための薬剤、記憶障害を治療若しくは予防するための薬剤、肥満を治療若しくは予防するための薬剤、便秘を治療若しくは予防するための薬剤、咳を治療若しくは予防するための薬剤、下痢を治療若しくは予防するための薬剤、高血圧を治療若しくは予防するための薬剤、癲癇を治療若しくは予防するための薬剤、食欲不振症/悪液質を治療若しくは予防するための薬剤、薬物乱用を治療若しくは予防するための薬物、潰瘍を治療若しくは予防するための薬剤、IBDを治療若しくは予防するための薬剤、IBSを治療若しくは予防するための薬剤、嗜癖障害を治療若しくは予防するための薬剤、パーキンソン病及びパーキンソン症候群を治療若しくは予防するための薬剤、卒中を治療若しくは予防するための薬剤、発作を治療若しくは予防するための薬剤、掻痒状態を治療若しくは予防するための薬剤、精神病を治療若しくは予防するための薬剤、ハンチントン舞踏病を治療若しくは予防するための薬剤、ALSを治療若しくは予防するための薬剤、認知障害を治療若しくは予防するための薬剤、片頭痛を治療若しくは予防するための薬剤、嘔吐を治療、予防、若しくは阻害するための薬剤、ジスキネジアを治療若しくは予防するための薬剤、鬱病を治療若しくは予防するための薬剤、またはこれらの任意の混合物であり得る。
本発明の組成物は、本発明の化合物を薬学的に許容される担体または賦形剤と混和することを含む方法により調製される。混和は、化合物(または誘導体)と薬学的に許容される担体または賦形剤とを混和するための既知の方法を用いて達成することができる。一実施形態において、本発明の化合物は、有効量で組成物中に存在する。
本発明はまた、有効量の本発明の化合物を含有する無菌容器と、治療的使用のための指示書とを備えるキットも提供する。
以下の実施例は、本発明の化合物、組成物、及び方法を例示するものであり、それらを限定するものではない。調製方法についての好適な修正は、本開示の見地から当業者に明らかであり、故に本発明の精神及び範囲内である。さらに、臨床療法において通常直面され、本開示の見地から当業者に明らかである多様な条件及びパラメータの修正及び適合もまた、本発明の精神及び範囲内である。
以下のリストは、本開示に使用される、例となる略語を提供する。
実施例1
(4S,4b’S,8a’R,9’R)−3’−メトキシ−11’−メチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物2)
出発物質(化合物1)は、例えば、Hupp C.D.,et al.,Tetrahedron Letters 51:2359−2361(2010)に記載されるものの通りに調製することができる。EtOH(60mL)及び水(60mL)中の化合物1(5.01g、17.56mmol)の混合物を、KCN(1.722g、26.4mmol)及び(NHCO(11.82g、123mmol)に添加した。反応混合物を、60℃で一晩加熱した。反応混合物を真空内で蒸発させて、有機物を除去し、残りを100mLのDCMと25mLの水との間で分割した。層を分離し、水溶液(aqueous)を50mLのDCMによってさらに2回抽出した。混ぜ合わさった有機物を、MgSO4上で一晩乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。残留物をDCM中の0〜14%(MeOH中の10%のNHOH)で、シリカゲル上で精製した。適切な画分の蒸発は、オフホワイトの固体としての化合物2をもたらした(5.62g、収率90%)。
化合物2:H NMR δ (400 MHz, DMSO−d): 10.66 (s, 1H), 7.02 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.86 (d, J=2.5 Hz, 1H), 6.72 (dd, J=8.4, 2.6 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 3.69 (s, 3H), 2.91 (d, J=17.9 Hz, 1H), 2.80−2.73 (m, 1H), 2.59 (d, J=14.7 Hz, 1H), 2.54−2.46 (m, 1H, DMSOと重複), 2.32−2.20 (m, 4H), 1.89−1.70 (m, 3H), 1.68−1.35 (m, 5H), 1.28−1.19 (m, 1H); LC/MS, m/z = 356.3 [M + H] (計算値: 355.4)。
類似の様式で、以下の化合物を調製した。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物3):H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ ppm 1.06 − 1.17 (m, 1 H) 1.43 (dd, J=11.69, 1.90 Hz, 1 H) 1.54 (dt, J=13.45, 3.31 Hz, 1 H) 1.82 (td, J=13.89, 3.96 Hz, 1 H) 1.96 − 2.05 (m, 1 H) 2.13 (td, J=12.57, 4.68 Hz, 1 H) 2.31 (s, 6 H) 2.34 − 2.37 (m, 2 H) 2.41 − 2.59 (m, 4 H) 2.61 − 2.76 (m, 2 H) 2.79 (d, J=5.34 Hz, 1 H) 2.84 − 2.97 (m, 1 H) 3.13 (d, J=18.21 Hz, 1 H) 3.78 (s, 3 H) 6.80 (dd, J=8.45, 2.56 Hz, 1 H) 6.92 (d, J=2.53 Hz, 1 H) 7.09 (d, J=8.47 Hz, 1 H); LC/MS, m/z =429 [M + H] (計算値: 428)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物4):H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ ppm 1.26 (d, J=11.94 Hz, 1 H) 1.41 (d, J=13.75 Hz, 1 H) 1.58 − 1.65 (m, 1 H) 1.86 (td, J=14.11, 3.91 Hz, 1 H) 1.92 − 2.06 (m, 1 H) 2.13 − 2.28 (m, 1 H) 2.31 − 2.43 (m, 4 H) 2.52 (m, 1 H) 2.84 (s, 6 H) 2.98 − 3.07 (m, 2 H) 3.11 (t, J=7.98 Hz, 2 H) 3.22 − 3.31 (m, 3 H) 3.51 (br. s., 1 H) 3.69 (s, 3 H) 6.81 (dd, J=8.50, 2.50 Hz, 1 H) 6.92 (d, J=2.48 Hz, 1 H) 7.09 (d, J=8.53 Hz, 1 H); LC/MS, m/z =443 [M + H] (計算値: 442 )。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−ベンジル−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物5):LC/MS,m/z=448[M+H](計算値:447)。
Tert−ブチル(4S,4b’R,8a’S,9’R)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−2,5−ジオキソ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−11’−カルボキシレート(化合物6):LC/MS,m/z=480[M+Na](計算値:457)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−11’−フェネチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物7):LC/MS,m/z=462.2[M+H](計算値:461.6)。
実施例2
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物8)
DMF(10mL)中の化合物3(0.502g、1.41mmol)の溶液に、60%NaH(0.171g、4.28mmol)を添加した。5分間撹拌した後、ヨウ化エチル(0.25mL、3.1mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応混合物を、NaClと共に200mLの水で希釈し、50mLの1:1DCM/ヘキサンによって3回抽出した。有機物を、MgSO上で一晩乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、DCM中0〜14%(MeOH中の10%のNHOH))によって精製して、クリーム色の固体として化合物8を得た(2.524g、収率74%)。
化合物8:H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ ppm 0.77 (t, J=7.07 Hz, 3 H) 1.09 (t, J=7.18 Hz, 3 H) 1.25 (d, J=10.40 Hz, 1 H) 1.53 − 1.76 (m, 3 H) 1.87 (td, J=13.96, 4.32 Hz, 1 H) 2.20 − 2.32 (m, 3 H) 2.37 − 2.52 (m, 2 H) 2.83 (s, 6 H) 2.86 − 2.94 (m, 1 H) 2.97 − 3.10 (m, 1 H) 3.11 − 3.20 (m, 6 H) 3.38 − 3.48 (m, 3 H) 3.67 (s, 3 H) 6.77 (dd, J=8.47, 2.48 Hz, 1 H) 6.85 (d, J=2.42 Hz, 1 H) 7.09 (d, J=8.53 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 485 [M + H] (計算値: 484 )。
類似の様式で、以下の化合物を調製した。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−11’−メチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物9):LC/MS,m/z=412.3[M+H](計算値:411.5)。
Tert−ブチル(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−2,5−ジオキソ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−11’−カルボキシレート(化合物10):LC/MS,m/z=588[M+Na](計算値:565)。
Tert−ブチル(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−2,5−ジオキソ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−11’−カルボキシレート(化合物11):LC/MS,m/z=536[M+Na](計算値:513)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−11’−フェネチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物12):LC/MS,m/z=518.3[M+H](計算値:517.7)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−11’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b]−(エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物13):H NMR (400 MHz, MEOH−d) δ ppm −0.05 − 0.04 (m, 1 H), 0.22 − 0.32 (m, 1 H), 0.41 − 0.55 (m, 4 H), 0.61 − 0.70 (m, 2 H), 0.85 − 1.00 (m, 1 H), 1.23 − 1.36 (m, 1 H), 1.60 (d, J=13.26 Hz, 1 H), 1.84 (dd, J=15.52, 6.33 Hz, 1 H), 2.00 (m, 2H), 2.11 − 2.30 (m, 2 H), 2.37 − 2.51 (m, 1 H), 2.57 − 2.80 (m, 5 H), 3.03 (dd, J=15.54, 7.51 Hz, 1 H), 3.09 (s, 6 H), 3.23 − 3.40 (m, 4 H), 3.48 − 3.57 (m, 5 H), 3.80 (m, 1 H) 3.91 (s, 3 H), 7.07 (dd, J=8.50, 2.23 Hz, 1 H), 7.12 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 7.39 (d, J=8.53 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 541, [M + H] (計算値: 540)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物14):H NMR (400 MHz, MEOH−d) δ ppm 0.79 (t, J=7.04 Hz, 3 H), 1.09 (t, J=7.15 Hz, 3 H), 1.35 (d, J=12.93 Hz, 1 H), 1.61 (m, 1 H), 1.69 − 1.80 (m, 2 H), 1.86 − 2.04 (m, 2 H), 2.12 − 2.25 (m, 1 H), 2.33 − 2.54 (m, 5 H), 2.85 (s, 6 H), 2.87 − 2.96 (m, 1 H), 3.00 − 3.16 (m, 4 H), 3.25 − 3.39 (m, 3 H), 3.45 (q, J=7.13 Hz, 2 H), 3.56 (d, J=3.80 Hz, 1 H), 3.68 (s, 3 H), 6.83 (dd, J=8.47, 2.20 Hz, 1 H), 6.90 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 7.14 (d, J=8.53 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 471, [M + H] (計算値: 470)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b]−(エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物15):H NMR (400 MHz, MEOH−d) δ ppm −0.25 (m, 1 H), −0.04 (m, 1 H) 0.16 − 0.29 (m, 4 H), 0.38 − 0.47 (m, 2 H), 0.61 − 0.76 (m, 1 H), 1.00 − 1.12 (m, 1 H), 1.25 (d, J=9.46 Hz, 1 H), 1.55 (dd, J=15.54, 6.41 Hz, 1 H), 1.61 − 1.76 (m, 2 H), 1.89 (td, J=13.64, 4.29 Hz, 1 H), 2.17 − 2.32 (m, 3 H), 2.37 − 2.43 (m, 1 H), 2.50 (td, J=13.82, 4.81 Hz, 1 H), 2.75 (dd, J=15.60, 7.51 Hz, 2 H), 2.82 (s, 6 H), 2.92 − 3.20 (m, 6 H), 3.28 (d, J=7.15 Hz, 2 H), 3.34 − 3.43 (m, 1 H), 3.66 (s, 3 H), 6.77 (dd, J=8.47, 2.48 Hz, 1 H), 6.82 (d, J=2.37 Hz, 1 H), 7.09 (d, J=8.47 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 537, [M + H] (計算値: 536)。
実施例3
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物16)
Pd(OH)(1.140g)を有するParr水素化フラスコ内のAcOH(115mL)中の化合物5(11.516g、25.7mmol)の混合物を、50psiの水素にて一晩水素化した。反応混合物を、Celiteのパッドを通して濾過し、MeOHで濯いだ。濾過物を濃縮し、10mLの濃縮物で処理した。NHOH、水、MeOH、及びDCMを、再び濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、DCM中の0〜50%(MeOH中の10%のNHOH))によって精製した後、MeOHと共に粉砕して、白色の粉末として化合物16を得た(8.359g、収率91%)。
化合物16:H NMR δ (400 MHz, DMSO−d): 10.49 (br s, 1H), 7.02 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.74 (dd, J = 8.4, 2.4 Hz, 1H), 6.51 (s, 1H), 4.51 (s, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.08 (dd, J = 17.6, 5.7 Hz, 1H), 2.82 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.68 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 2.42 (dd, J = 12.8, 4.4 Hz, 1H), 2.34−2.11 (m, 4H), 1.88 (dt, J = 12.3, 4.8 Hz, 1H), 1.73 (dt, J = 13.9, 3.7 Hz, 1H), 1.33−1.25 (m, 1H), 1.20 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 0.79 (d, J = 11.4 Hz, 1H); LC/MS, m/z = 358 [M + H] (計算値: 357)。
実施例4
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物17)
DCM(20mL)中の化合物10(1.15g、2.57mmol)の溶液に、TFA(5mL)を0℃にてゆっくりと添加した。次いで、混合物を4時間撹拌した。0℃に冷却し、次いでNaHCO水溶液でpH約9に中和し、DCM(50mL)で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、DCM中の0〜20%(MeOHの10%のNHOH))によって精製した後、MeOHと共に粉砕して、白色の粉末として化合物17を得た(0.836g、収率91%)。
化合物17:H NMR (400 MHz, MEOH−d) δ ppm −0.04 − 0.04 (m, 1 H), 0.21 − 0.29 (m, 1 H), 0.42 − 0.52 (m, 4 H), 0.62 − 0.70 (m, 2 H), 0.89 − 0.99 (m, 1 H), 1.20 (dd, J=12.41, 2.23 Hz, 1 H), 1.25 − 1.37 (m, 1 H), 1.71 − 1.85 (m, 2 H), 1.93 (m, 1 H), 2.02 − 2.13 (m, 1 H), 2.30 − 2.40 (m, 2 H), 2.51 (td, J=13.20, 3.41 Hz, 1 H), 2.67 (d, J=14.97 Hz, 1 H), 2.73 − 2.84 (m, 2 H), 2.99 (dd, J=15.57, 7.43 Hz, 1 H), 3.07 (d, J=6.11 Hz, 1 H), 3.14 (d, J=18.21 Hz, 1 H), 3.47 − 3.50 (m, 2 H), 3.53 (d, J=6.93 Hz, 2 H), 3.90 (s, 3 H), 6.95 − 7.03 (m, 2 H), 7.30 (d, J=8.31 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 466 [M + H] (計算値: 465)。
類似の様式で、以下の化合物を調製した。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物18):H NMR (400 MHz, MEOH−d) δ ppm 0.86 (t, J=7.10 Hz, 3 H), 1.06 (dd, J=12.46, 2.45 Hz, 1 H), 1.20 (t, J=7.18 Hz, 3 H), 1.56 − 1.68 (m, 2 H), 1.78 − 1.96 (m, 2 H), 2.17 − 2.28 (m, 2 H), 2.37 (td, J=13.19, 3.44 Hz, 1 H), 2.52 (d, J=14.97 Hz, 1 H), 2.55 − 2.69 (m, 2 H), 2.90 − 3.04 (m, 3 H), 3.34 − 3.41 (m, 1 H), 3.55 (q, J=7.17 Hz, 2 H), 3.77 (s, 3 H), 6.83 (dd, J=8.42, 2.59 Hz, 1 H), 6.89 (d, J=2.53 Hz, 1 H), 7.15 (d, J=8.42 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 414, [M + H] (計算値: 413)。
実施例5
(4S,4b’S,8a’R,9’R)−3’−ヒドロキシ−11’−メチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物19)
DCM(25mL)中の化合物2(0.507g、1.43mmol)の混合物に、DCM中の1MのBBr3(4.3mL、4.3mmol)を添加した。3時間後、追加量のDCM中の1MのBBr3を添加した(1.4mL、1.4mmol)。さらに1時間後、第3の部分のDCM中の1MのBBr3を添加した(1.4mL、1.4mmol)。1時間後、反応をMeOH中の5mLの5M濃縮NH4OHで停止した。混合物を真空内で蒸発させた。残留物を、DCM中の0〜30%(MeOH中の10%のNHOH)で、シリカゲル上で精製した。適切な画分の蒸発は、固体をもたらし、それを、6mLのアセトニトリルと共に粉砕し、濾過し、1mLのアセトニトリルで濯いだ。試料を乾燥させて、クリーム色の粉末として化合物19を得た(0.254g)。収率52%
化合物19:H NMR δ (400 MHz, DMSO−d): 10.68 (br. s., 1H), 8.98 (s, 1H), 6.90 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.68 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.58−6.51 (m, 2H), 2.86 (d, J=17.8 Hz, 1H), 2.79−2.72 (m, 1H), 2.53−2.44 (m, 1H), 2.39 (d, J=14.5 Hz, 1H), 2.32−2.20 (m, 4H), 1.89−1.80 (m, 1H), 1.80−1.69 (m, 2H), 1.65 (d, J=14.4 Hz, 1H), 1.61−1.44 (m, 3H), 1.44−1.35 (m, 1H), 1.24−1.16 (m, 1H); LC/MS, m/z = 342.1 [M + H] (計算値: 341.4)。
類似の様式で、以下の化合物を調製した。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物20):
H NMR (400 MHz, MEOH−d) δ ppm 0.77 (t, J=7.07 Hz, 3 H), 0.96 (dd, J=12.49, 2.31 Hz, 1 H), 1.07 (t, J=7.18 Hz, 3 H), 1.46 −1.58 (m, 2 H), 1.76 − 1.90 (m, 2 H), 2.03 (d, J=15.02 Hz, 1 H), 2.13 (td, J=12.72, 4.81 Hz, 1 H), 2.31 (td, J=13.22, 3.55 Hz, 1 H), 2.38 (s, 1 H), 2.47 (td, J=14.28, 5.17 Hz, 1 H), 2.61 (dd, J=13.51, 4.04 Hz, 1 H), 2.81 − 3.00 (m, 3 H), 3.27 (d, J=6.55 Hz, 1 H), 3.35 − 3.51 (m, 2 H), 6.58 (dd, J=8.28, 2.39 Hz, 1 H), 6.65 (d, J=2.37 Hz, 1 H), 6.95 (d, J=8.31 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 400, [M + H] (計算値: 399)。
(4S,4b’S,8a’R,9’R)−1,3−ジエチル−3’−ヒドロキシ−11’−メチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物21):
H NMR δ (400 MHz, DMSO−d): 9.08 (s, 1H), 6.96 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.68 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.56 (dd, J=8.2, 2.3 Hz, 1H), 3.41 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.94−2.79 (m, 3H), 2.57 (dd, J=17.9, 4.7 Hz, 1H), 2.40 (d, J=14.9 Hz, 1H), 2.36−2.29 (m, 1H), 2.27 (s, 3H), 1.97−1.68 (m, 6H), 1.63−1.51 (m, 2H), 1.47−1.37 (m, 1H), 1.37−1.27 (m, 1H), 1.09 (t, J=7.1 Hz, 3H), 0.76 (t, J=7.0 Hz, 3H); LC/MS, m/z = 398.3 [M + H] (計算値: 397.5)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物22):
H NMR δ (400 MHz,DCl含有D2O: 6.94 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.70 (d, J=2.5 Hz, 1H), 6.62 (dd, J=8.4, 2.5 Hz, 1H), 3.44 (d, J=5.6 Hz, 1H), 3.19 (dd, J=19.3, 6.0 Hz, 1H), 2.93 (d, J=19.3 Hz, 1H), 2.85 (dd, J=13.3, 4.2 Hz, 1H), 2.46 (td, J=13.5, 4.0 Hz, 1H), 2.24 (d, J=14.7 Hz, 1H), 2.15−1.97 (m, 3H), 1.63−1.44 (m, 2H), 1.41−1.31 (m, 1H), 1.11 (dd, J=13.8, 3.0 Hz, 1H); LC/MS, m/z = 344.3 [M + H] (計算値: 343.4)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物23):H NMR (400 MHz, MEOH−d) δ ppm −0.04 − 0.03 (m, 1 H), 0.21 − 0.29 (m, 1 H), 0.42 − 0.52 (m, 4 H), 0.61 − 0.69 (m, 2 H), 0.90 − 1.00 (m, 1 H), 1.19 (dd, J=12.41, 2.28 Hz, 1 H), 1.25 − 1.33 (m, 1 H), 1.71 − 1.78 (m, 1 H), 1.85 − 1.96 (m, 2 H), 2.04 − 2.14 (m, 1 H), 2.26 (d, J=15.57 Hz, 1 H), 2.35 (td, J=12.65, 4.84 Hz, 1 H), 2.54 (td, J=13.22, 3.49 Hz, 1 H), 2.65 (d, J=14.91 Hz, 1 H), 2.71 − 2.86 (m, 2 H), 3.03 − 3.14 (m, 3 H), 3.48 − 3.54 (m, 3 H), 6.83 (dd, J=8.25, 2.42 Hz, 1 H), 6.87 (d, J=2.42 Hz, 1 H), 7.19 (d, J=8.31 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 452, [M + H] (計算値: 451)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−3’,8a’−ジヒドロキシ−11’−フェネチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物24):H NMR δ (400 MHz, DMSO−d): 9.13 (s, 1H), 7.33−7.26 (m, 2H), 7.26−7.16 (m, 3H), 6.97 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.68 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.58 (dd, J=8.3, 2.3 Hz, 1H), 4.21 (s, 1H), 3.40 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.03−2.93 (m, 1H), 2.92−2.62 (m, 7H), 2.58−2.50 (m, 1H, DMSOと重複), 2.39 (td, J=14.1, 4.1 Hz, 1H), 2.26 (d, J=14.7 Hz, 1H), 2.05 (d, J=14.8 Hz, 1H), 1.96−1.83 (m, 2H), 1.80−1.60 (m, 2H), 1.54−1.40 (m, 2H), 1.09 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.05−0.96 (m, 1H), 0.75 (t, J=7.0 Hz, 3H); LC/MS, m/z = 504.3 [M + H] (計算値: 503.6)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物25):H NMR (400 MHz, MEOH−d) δ ppm −0.16 (m, 1 H), 0.06 − 0.16 (m, 1 H), 0.24 − 0.38 (m, 4 H), 0.47 − 0.54 (m, 2 H), 0.74 − 0.86 (m, 1 H), 1.09 − 1.20 (m, 1 H), 1.30 (m, 1 H), 1.68 − 1.85 (m, 3 H), 1.99 (m, 1 H), 2.25 (t, J=14.72 Hz, 3 H), 2.49 (d, J=14.97 Hz, 1 H), 2.59 (m, 1 H), 2.90 (s, 6 H), 2.92 (m, 1 H), 2.99 − 3.26 (m, 6 H), 3.34 − 3.51 (m, 3 H), 6.71 (dd, J=8.31, 2.31 Hz, 1 H), 6.76 (d, J=2.26 Hz, 1 H), 7.08 (d, J=8.31 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 458, [M + H] (計算値: 457)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1,3−ジエチル−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物26):H NMR (400 MHz, MEOH−d) δ ppm 0.79 (t, J=7.07 Hz, 3 H), 1.08 (t, J=7.18 Hz, 3 H), 1.22 (m, 1 H), 1.54 − 1.68 (m, 2 H), 1.76 − 1.96 (m, 2 H), 2.11 − 2.32 (m, 3 H), 2.36 − 2.51 (m, 2 H), 2.82 (s, 6 H), 2.83 − 2.88 (m, 1 H), 2.90 − 3.20 (m, 7 H), 3.35 − 3.50 (m, 3 H), 6.62 (dd, J=8.31, 2.37 Hz, 1 H), 6.70 (d, J=2.37 Hz, 1 H), 7.00 (d, J=8.36 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 471, [M + H] (計算値: 470)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1,3−ジエチル−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物27):H NMR (400 MHz, MEOH−d) δ ppm 0.81 (t, J=7.07 Hz, 3 H), 1.08 (t, J=7.18 Hz, 3 H), 1.30 (m, 1 H), 1.61 (m, 1 H), 1.68 − 1.78 (m, 1 H), 1.79 − 2.02 (m, 3 H), 2.12 − 2.27 (m, 2 H), 2.31 − 2.55 (m, 4 H), 2.84 (s, 6 H), 2.92 − 3.18 (m, 6 H), 3.25 (m, 2 H) 3.40 − 3.57 (m, 3 H), 6.67 (dd, J=8.31, 2.31 Hz, 1 H), 6.74 (d, J=2.31 Hz, 1 H), 7.04 (d, J=8.36 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 485, [M + H] (計算値: 484)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−11’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物28):H NMR (400 MHz, MEOH−d) δ ppm −0.05 − 0.04 (m, 1 H), 0.22 − 0.33 (m, 1 H), 0.42 − 0.54 (m, 4 H), 0.61 − 0.68 (m, 2 H), 0.90 − 1.00 (m, 1 H), 1.23 − 1.34 (m, 1 H), 1.55 (m, 1 H), 1.89 − 2.02 (m, 3 H), 2.12 − 2.27 (m, 2 H), 2.34 − 2.79 (m, 7 H), 3.08 (s, 6 H), 3.10 − 3.16 (m, 1 H), 3.20 − 3.38 (m, 5 H), 3.48 − 3.58 (m, 5 H), 3.77 (m, 1 H), 6.91 (dd, J=8.34, 2.28 Hz, 1 H), 6.96 (d, J=2.26 Hz, 1 H), 7.28 (d, J=8.36 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 536, [M + H] (計算値: 535)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物29):H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ ppm 1.19 (d, J=10.40 Hz, 1 H) 1.46 (d, J=13.04 Hz, 1 H) 1.62 (d, J=13.42 Hz, 1 H) 1.92 (td, J=13.98, 3.96 Hz, 1 H) 2.15 − 2.33 (m, 3 H) 2.41 − 2.57 (m, 2 H) 2.76 (br. s., 1 H) 2.88 (s, 6 H) 2.98 − 3.21 (m, 5 H) 3.34 − 3.46 (m, 2 H) 6.72 (dd, J=8.34, 2.45 Hz, 1 H) 6.83 (d, J=2.42 Hz, 1 H) 7.06 (d, J=8.36 Hz, 1 H); LC/MS, m/z = 413 [M + H] (計算値: 414)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物30):H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ ppm 1.18 − 1.27 (m, 1 H) 1.41 (d, J=13.64 Hz, 1 H) 1.66 − 1.75 (m, 1 H) 1.82 − 1.93 (m, 1 H) 1.97 − 2.10 (m, 1 H) 2.19 − 2.43 (m, 5 H) 2.53 (td, J=12.96, 3.47 Hz, 1 H) 2.87 (s, 6 H) 3.02 − 3.11 (m, 2 H) 3.12 − 3.20 (m, 2 H) 3.25 (br. s., 2 H) 3.32 (td, J=12.12, 5.09 Hz, 1 H) 3.64 (br. s., 1 H) 6.67 (dd, J=8.34, 2.39 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=2.37 Hz, 1 H) 7.04 (d, J=8.42 Hz, 1 H)。
実施例6
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−11’−メチル−2,5−ジオキソ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−3’−カルボニトリル
(化合物32)
(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−11’−メチル−2,5−ジオキソ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−3’−カルボキサミド
(化合物33)
THF(50mL)中の化合物21(2.09g、5.08mmol)の溶液に、炭酸セシウム(2.16g、6.63mmol)、及びアニリンビス−トリフルアミド(2.02g、5.66mmol)(Aldrich)を添加した。反応を周囲温度で一晩撹拌し、次いで追加量の炭酸セシウム(1.10g、3.38mmol)及びアニリンビス−トリフルアミド(1.01g、2.83mmol)を添加した。4時間後、追加量の炭酸セシウム(1.06g、3.26mmol)及びアニリンビス−トリフルアミド(0.97g、2.71mmol)を添加した。周囲温度で一晩撹拌した後、反応混合物を真空内で蒸発させた。残留物を、水(50mL)とDCM(50mL)との間で分割した。有機相を切断し、MgSO上で乾燥させ、真空内で蒸発させた。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、DCM中の0〜8%(MeOH中の10%のNHOH))によって精製して、黄褐色の固体として化合物31を得た(2.536g、収率92%)。
化合物31:LC/MS,m/z=546.0[M+H](計算値:545.6)。
DMF(25mL)中の化合物31(2.54g、4.65mmol)の溶液に、シアン化亜鉛(0.33g、2.80mmol)、亜鉛粉末(0.08g、1.24mmol)、及びPd(dppf)Cl(0.192g、0.235mmol)を添加した。アルゴンを用いて混合物から酸素を除去した後、反応容器を密封し、120℃で一晩加熱した。反応混合物を真空内で蒸発させ、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、DCM中の0〜13%(MeOH中の10%のNHOH))によって精製して、粗化合物32を得た。MeOHを伴う単純な粉砕により、純粋な化合物32の単離を達成した。化合物32を、黄褐色の粉末として単離した(1.24g、収率63%)。
化合物32:H NMR δ (400 MHz, DMSO−d): 7.94 (s, 1H), 7.62 (dd, J=7.9, 1.1 Hz, 1H), 7.41 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.59 (s, 1H), 3.42 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.22 (d, J=19.6 Hz, 1H), 2.97 (dd, J=19.6, 5.4 Hz, 1H), 2.74 (sxt, J=7.2 Hz, 2H), 2.48−2.38 (m, 2H), 2.38−2.32 (m, 1H), 2.32−2.22 (m, 4H), 2.04 (td, J=12.6, 4.6 Hz, 1H), 1.78−1.66 (m, 1H), 1.65−1.42 (m, 4H), 1.11 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.06−0.98 (m, 1H), 0.75 (t, J=7.0 Hz, 3H); LC/MS, m/z = 423.3 [M + H] (計算値: 422.5)。
1:1 EtOH/水(20mL)中の化合物32(0.50g、1.19mmol)の懸濁液に、ヒドリド(ジメチル亜ホスフィン酸−kP)[水素ビス(ジメチルフォスフナイト−kP]プラチナ(II)(0.03g、0.061mmol)(Strem Chemicals)を添加した。反応を加熱して、3.5時間灌流させた。反応混合物を真空内で蒸発させ、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、DCM中の0〜13%(MeOH中の10%のNHOH))によって精製して、粗化合物33を得た。MeCNを伴う単純な粉砕により、純粋な化合物33の単離を達成した。化合物33を、白色の粉末として単離した(0.410g、収率78%)。
化合物33:H NMR δ (400 MHz, DMSO−d): 7.94−7.83 (m, 2H), 7.69 (dd, J=8.0, 1.2 Hz, 1H), 7.32−7.24 (m, 2H), 4.56 (s, 1H), 3.41 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.17 (d, J=19.1 Hz, 1H), 2.91 (dd, J=19.2, 5.1 Hz, 1H), 2.73 (d, J=4.8 Hz, 1H), 2.62 (dq, J=14.7, 7.1 Hz, 1H), 2.48−2.39 (m, 1H), 2.39−2.24 (m, 6H), 2.11−2.00 (m, 1H), 1.82−1.71 (m, 1H), 1.70−1.59 (m, 1H), 1.56−1.42 (m, 3H), 1.10 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.06−0.98 (m, 1H), 0.70 (t, J=7.0 Hz, 3H); LC/MS, m/z = 441.1 [M + H] (計算値: 440.5)。
実施例7
(4S,4b’R,8a’S,9’R,E)−1,3−ジエチル−N’,8a’−ジヒドロキシ−11’−メチル−2,5−ジオキソ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−3’−カルボキシミダミド(化合物34)
EtOH(6mL)中の化合物32(0.252g、0.596mmol)の溶液に、水中の50%のヒドロキシルアミン(0.15mL、2.45mmol)を添加した。反応混合物を、密封した容器中で、80℃で一晩加熱した。反応混合物を真空内で蒸発させ、残留物を、まずフラッシュクロマトグラフィー(SiO、DCM中の0〜20%(MeOH中の10%のNHOH))によって、次いで逆相クロマトグラフィー(C18、0〜60%のACN中の0.1の%TFA/水中の0.1%のTFA)によって精製した。生成物画分を凍結乾燥させて、白色の粉末として化合物34のTFA塩を得た(0.169g、収率50%)。
(4S,4b’R,8a’S,9’R,E)−1,3−ジエチル−N’,8a’−ジヒドロキシ−11’−メチル−2,5−ジオキソ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−3’−カルボキシミダミド(化合物34):H NMR δ (400 MHz, CDOD): 7.81 (d, J=1.6 Hz,1H), 7.65 (dd, J=8.1, 1.7 Hz, 1H), 7.57 (d, J=8.1 Hz, 1H), 3.68−3.49 (m, 5H), 3.21−3.09 (m, 1H), 2.92 (s, 3H), 2.90−2.80 (m, 1H), 2.63−2.41 (m, 5H), 1.97−1.80 (m, 2H), 1.77−1.68 (m, 1H), 1.63−1.50 (m, 1H), 1.50−1.43 (m, 1H), 1.19 (t, J=7.2 Hz, 3H), 0.86 (t, J=7.0 Hz, 3H); LC/MS, m/z = 456.1 [M + H] (計算値: 455.6)。
実施例8
以下の表は、μ、δ、及びκオピオイド受容体のうちの1つ以上における、例証される本発明の化合物の結合及び活性応答の有効性についての結果を提供する。
表3において、ある特定の本発明の化合物のμ、δ、及び/またはκオピオイド受容体に対する結合親和性を、上に記載されるように判定した。
表4において、ある特定の本発明の化合物のμ、δ、及び/またはκオピオイド受容体に対する活性応答を、機能アッセイについて上に記載されるように判定した。
表3及び4に提供されるインビトロ試験の結果は、代表的な本発明の化合物が、一般的に1つ以上のオピオイド受容体について良好な結合親和性を有することを示す。これらの化合物は、これらの受容体を部分アゴニストから完全アゴニストとして活性化すると考えられる。故に、本発明の化合物は、1つ以上のオピオイド受容体の活性化に応答する状態、特に疼痛を治療するために有用であることが予想される。
さらに、ある特定の本発明の化合物は、Madine Darbyイヌ腎臓(MDCK)細胞株輸送アッセイによって測定する際に、血液脳関門貫通に対する低減された傾向を提示する。
ここに完全に記載された本発明により、当業者は、同一のものが本発明またはその任意の実施形態の範囲に影響を及ぼすことなく広範な同等の条件、製剤、及び他のパラメータの範囲内で実施され得ることを理解するであろう。
本発明の他の実施形態は、本明細書及び本明細書に開示される実践を考慮することにより当業者に明らかであろう。本明細書及び実施例は、単に例証的であると見なされ、本発明の真の範囲及び精神は以下の特許請求の範囲によって示されることが意図される。
本明細書に引用される全ての特許、特許出願、及び公開は、それらの全体が参照により完全に組み込まれる。

Claims (77)

  1. 式Iを有する化合物であって、
    式中、
    が、ヒドロキシル、シアノ、アミノカルボニル、−C(=NR)−NR7a7b、またはアルコキシであり、前記アルコキシが、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、シクロアルキル、及びシクロアルケニルからなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され、
    が、水素であるか、またはヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アリール、及びアルコキシカルボニルからなる群から各々独立して選択される1、2、若しくは3つの置換基で任意に置換されたアルキルであり、
    が、水素、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノであり、前記アルコキシ、前記アルキルアミノ、及び前記ジアルキルアミノの各々が、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、シクロアルキル、及びシクロアルケニルからなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され、前記アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、シクロアルキル、及びシクロアルケニルが、1、2、または3つの独立して選択されるR基でさらに任意に置換され、
    及びRが、各々独立して、水素またはアルキルであり、前記アルキルが、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボキサミド、シクロアルキル、及びヘテロシクロからなる群から各々独立して選択される1または2つの置換基で任意に置換され、前記シクロアルキル及び前記ヘテロシクロの各々が、1、2、または3つの独立して選択されるR基で任意に置換され、
    各Rが、ヒドロキシル、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、カルボキサミド、及びアルコキシカルボニルからなる群から独立して選択され、
    が、H、ヒドロキシル、アルコキシ、またはアルキルであり、
    7a及びR7bが、各々独立して、水素であるか、またはヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボキサミド、シクロアルキル、及びヘテロシクロからなる群から独立して選択される1若しくは2つの置換基で任意に置換されたアルキルであり、
    Yが、C=OまたはCHであり、
    が、C=OまたはCHRであり、
    式中、Rが、水素、(C1−6)アルキル、または1、2、若しくは3つの独立して選択されるR基で任意に置換されたフェニルであるが、
    但し、
    i)Rがヒドロキシル、シアノ、アミノカルボニル、またはメトキシであり、かつRがヒドロキシルである場合、R及びRが、同一であること、ならびに
    ii)Rがアリール基によって置換されたアルキルである場合、R及びRのうちの少なくとも1つが、任意に置換されたアルキルであることを条件とし、
    さらに、
    前記化合物が、
    1)(4S,4b’R,8a’S,9’R)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−11’−メチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン、
    2)(4S,4b’R,8a’S,9’R)−3’,8a’−ジヒドロキシ−11’−メチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン、
    3)(4S,4b’R,8a’S,9’R)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン、
    4)(4S,4b’R,8a’S,9’R)−8a’−ヒドロキシ−11’−イソペンチル−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン、
    5)(4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−エチル−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン、
    6)(4S,4b’R,8a’S,9’R)−3’,8a’−ジヒドロキシ−11’−イソペンチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン、
    7)(4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−エチル−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン、
    8)(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−3’,8a’−ジヒドロキシ−11’−メチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン、及び
    9)(4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−3’,8a’−ジヒドロキシ−11’−メチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオンからなる群から選択されるいずれの化合物でもないことを条件とする、前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  2. が、C=OまたはCHである、請求項1に記載の前記化合物
  3. 式IIを有する、
    請求項1若しくは2に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  4. Yが、C=Oである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の前記化合物。
  5. 式IIIを有する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  6. 式IVを有する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  7. 式Vを有する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  8. 式VIを有する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  9. 式VIIを有する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  10. が、水素である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の前記化合物。
  11. が、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、アリール、またはアルコキシカルボニルによって任意に置換された(C1−6)アルキルである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の前記化合物。
  12. が、非置換(C1−6)アルキルである、請求項1〜9及び11のいずれか1項に記載の前記化合物。
  13. が、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、またはアリールによって置換された(C1−6)アルキルである、請求項1〜9及び11のいずれか1項に記載の前記化合物。
  14. が、フェニルまたはジ((C1−3)アルキル)アミノによって置換された(C1−3)アルキルである、請求項13に記載の前記化合物。
  15. が、水素である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の前記化合物。
  16. が、ヒドロキシルである、請求項1〜14のいずれか1項に記載の前記化合物。
  17. 及びRが、各々独立して、水素であるか、またはヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボキサミド、シクロアルキル、及びヘテロシクロからなる群から選択される置換基で任意に置換された(C1−6)アルキルである、請求項1〜16のいずれか1項に記載の前記化合物。
  18. 及びRのうちの一方が、水素であり、もう一方が、水素であるか、またはヒドロキシル、アミノ、((C1−6)アルキル)アミノ、ジ((C1−6)アルキル)アミノ、カルボキシ、(C1−6)アルコキシ、((C1−6)アルコキシ)カルボニル、カルボキサミド、(C3−8)シクロアルキル、及び5〜6員ヘテロシクロからなる群から選択される置換基で任意に置換された(C1−6)アルキルである、請求項1〜17のいずれか1項に記載の前記化合物。
  19. 及びRが、各々独立して、(C3−8)シクロアルキルまたは5〜6員ヘテロシクロによって任意に置換された(C1−6)アルキルである、請求項1〜17のいずれか1項に記載の前記化合物。
  20. 及びRが、各々独立して、非置換(C1−6)アルキルである、請求項1〜17及び19のいずれか1項に記載の前記化合物。
  21. 及びRが、各々独立して、(C3−8)シクロアルキルまたは5〜6員ヘテロシクロによって置換された(C1−6)アルキルである、請求項1〜17及び19のいずれか1項に記載の前記化合物。
  22. 及びRが、各々独立して、(C3−6)シクロアルキルによって置換された(C1−3)アルキルである、請求項1〜17及び19のいずれか1項に記載の前記化合物。
  23. 及びRが、同一である、請求項1〜22のいずれか1項に記載の前記化合物。
  24. 及びRが、異なっている、請求項1〜22のいずれか1項に記載の前記化合物。
  25. が、ヒドロキシルである、請求項1〜24のいずれか1項に記載の前記化合物。
  26. が、非置換(C1−6)アルコキシである、請求項1〜24のいずれか1項に記載の前記化合物。
  27. が、メトキシである、請求項26に記載の前記化合物。
  28. が、シアノである、請求項1〜24のいずれか1項に記載の前記化合物。
  29. が、アミノカルボニルである、請求項1〜24のいずれか1項に記載の前記化合物。
  30. が、−C(=NR)−NR7a7bである、請求項1〜24のいずれか1項に記載の前記化合物。
  31. が、ヒドロキシルである、請求項30に記載の前記化合物。
  32. 7a及びR7bが、独立して、水素または非置換(C1−3)アルキルである、請求項30または31に記載の前記化合物。
  33. 式IAの化合物であって、
    式中、
    が、ヒドロキシル、シアノ、アミノカルボニル、−C(=NR)−NR7a7b、またはアルコキシであり、
    が、水素であるか、またはジアルキルアミノ若しくはアリールで任意に置換されたアルキルであり、
    及びRが、同一であり、それらは水素であるか、またはシクロアルキルで任意に置換されたアルキルであり、
    が、H、ヒドロキシル、またはアルコキシであり、
    7a及びR7bが、各々独立して、水素またはアルキルであるが、
    但し、
    1)Rがアリールで置換されたアルキルである場合、R及びRが、シクロアルキルで任意に置換されたアルキルであること、ならびに
    2)Rがアルキルである場合、Rが、シアノ、アミノカルボニル、または−C(=NR)−NR7a7bであることを条件とする、前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  34. 前記化合物が、式IB、
    の化合物である、請求項33に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  35. 前記化合物が、式IC、
    の化合物である、請求項33若しくは34に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  36. が、ジ(C1−3)アルキルアミノによって置換された(C1−6)アルキルである、請求項33〜35のいずれか1項に記載の前記化合物。
  37. が、アリールによって置換された(C1−6)アルキルである、請求項33〜35のいずれか1項に記載の前記化合物。
  38. が、ヒドロキシルまたは(C1−6)アルコキシである、請求項33〜37のいずれか1項に記載の前記化合物。
  39. が、(C1−6)アルキルである、請求項33〜35のいずれか1項に記載の前記化合物。
  40. が、シアノ、アミノカルボニル、または−C(=N−OH)−NHである、請求項39に記載の前記化合物。
  41. 式IIAの化合物であって、
    式中、
    が、ヒドロキシル、シアノ、アミノカルボニル、−C(=NR)−NR7a7b、またはアルコキシであり、
    が、水素であるか、またはヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アリール、及びアルコキシカルボニルからなる群から各々独立して選択される1、2、若しくは3つの置換基で任意に置換されたアルキルであり、
    及びRが、各々独立して、水素またはアルキルであり、前記アルキルが、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボキサミド、シクロアルキル、及びヘテロシクロからなる群から各々独立して選択される1または2つの置換基で任意に置換され、前記シクロアルキル及び前記ヘテロシクロの各々が、1、2、または3つの独立して選択されるR基で任意に置換され、
    各Rが、ヒドロキシル、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、カルボキサミド、及びアルコキシカルボニルからなる群から独立して選択され、
    が、H、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、またはシアノであり、
    7a及びR7bが、各々独立して、水素であるか、またはヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボキサミド、シクロアルキル、及びヘテロシクロからなる群から独立して選択される1または2つの置換基で任意に置換されたアルキルである、前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  42. 前記化合物が、式IIB、
    の化合物である、請求項41に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  43. 前記化合物が、式IIC、
    の化合物である、請求項41若しくは42に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  44. が、(C1−6)アルキルである、請求項41〜43のいずれか1項に記載の前記化合物。
  45. が、ヒドロキシルまたは(C1−6)アルコキシである、請求項41〜44のいずれか1項に記載の前記化合物。
  46. 及びRが、各々独立して、水素または(C1−6)アルキルである、請求項41〜45のいずれか1項に記載の前記化合物。
  47. 1)
    (4S,4b’S,8a’R,9’R)−3’−メトキシ−11’−メチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物2)、
    2)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物3)、
    3)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物4)、
    4)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b]−(エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物8)、
    5)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−11’−(3−(ジメチルアミノ)−プロピル)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b]−(エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物13)、
    6)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b]−(エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物14)、
    7)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b]−(エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物15)、
    8)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物17)、
    9)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物18)、
    10)
    (4S,4b’S,8a’R,9’R)−3’−ヒドロキシ−11’−メチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物19)、
    11)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物20)、
    12)
    (4S,4b’S,8a’R,9’R)−1,3−ジエチル−3’−ヒドロキシ−11’−メチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物21)、
    13)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物22)、
    14)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物23)、
    15)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−3’,8a’−ジヒドロキシ−11’−フェネチル−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物24)、
    16)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物25)、
    17)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1,3−ジエチル−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物26)、
    18)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1,3−ジエチル−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b]−(エピミノエタノ)−フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物27)、
    19)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ビス(シクロプロピルメチル)−11’−(3−(ジメチルアミノ)−プロピル)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物28)、
    20)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物29)、
    21)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−11’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−3’,8a’−ジヒドロキシ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−2,5−ジオン(化合物30)、
    22)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−11’−メチル−2,5−ジオキソ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−3’−カルボニトリル(化合物32)、
    23)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R)−1,3−ジエチル−8a’−ヒドロキシ−11’−メチル−2,5−ジオキソ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)フェナントレン]−3’−カルボキサミド(化合物33)、及び
    24)
    (4S,4b’R,8a’S,9’R,E)−1,3−ジエチル−N’,8a’−ジヒドロキシ−11’−メチル−2,5−ジオキソ−8’,8a’,9’,10’−テトラヒドロ−5’H,7’H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−[9,4b](エピミノエタノ)−フェナントレン]−3’−カルボキシミダミド(化合物34)、
    からなる群から選択される、請求項1に記載の前記化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物。
  48. 治療有効量の請求項1〜47のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物と、1つ以上の薬学的に許容される担体とを含む、薬学的組成物。
  49. 1つ以上のオピオイド受容体の調節に応答する障害の治療または予防が必要であると特定される患者における、そのような治療または予防の方法であって、前記患者に、有効量の請求項1〜47のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を投与することを含む、前記方法。
  50. 前記障害が、μオピオイド受容体若しくはκオピオイド受容体の調節、またはそれらの組み合わせの調節に応答する、請求項49に記載の前記方法。
  51. 前記障害が、前記κオピオイド受容体の調節に応答する、請求項49または50に記載の前記方法。
  52. 前記障害が、疼痛である、請求項49〜51のいずれか1項に記載の前記方法。
  53. 疼痛、便秘、下痢、掻痒症、嗜癖障害、アルコール嗜癖からの禁断症状、または薬物嗜癖から禁断症状の治療または予防が必要であると特定される患者における、そのような治療または予防の方法であって、前記患者に、有効量の請求項1〜47のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を投与することを含む、前記方法。
  54. 前記方法が、疼痛を治療するためである、請求項53に記載の前記方法。
  55. 前記疼痛が、急性疼痛、慢性疼痛、または外科的疼痛である、請求項53または54に記載の前記方法。
  56. 前記疼痛が、慢性疼痛である、請求項53〜55のいずれか1項に記載の前記方法。
  57. 前記慢性疼痛が、神経障害性疼痛、術後疼痛、または炎症性疼痛である、請求項55または56に記載の前記方法。
  58. 対象における1つ以上のオピオイド受容体を調節する方法であって、前記対象に、有効量の請求項1〜47のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を投与することを含む、前記方法。
  59. 前記対象におけるμ若しくはκオピオイド受容体が調節されるか、または前記μ及びκオピオイド受容体の両方が調節される、請求項58に記載の前記方法。
  60. 患者における1つ以上のオピオイド受容体の調節に応答する障害の治療または予防における使用のための、請求項1〜47のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  61. 前記障害が、μオピオイド受容体若しくはκオピオイド受容体の調節、またはそれらの組み合わせの調節に応答する、請求項60に記載の前記化合物。
  62. 前記障害が、前記κオピオイド受容体の前記調節に応答する、請求項60または61に記載の前記化合物。
  63. 前記障害が、疼痛である、請求項60〜62のいずれか1項に記載の前記化合物。
  64. 患者における疼痛、便秘、下痢、掻痒症、嗜癖障害、アルコール嗜癖からの禁断症状、または薬物嗜癖からの禁断症状の治療または予防における使用のための、請求項1〜47のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  65. 前記使用が、疼痛の前記治療または予防のためである、請求項64に記載の前記化合物。
  66. 前記疼痛が、急性疼痛、慢性疼痛、または外科的疼痛である、請求項64または65に記載の前記化合物。
  67. 前記慢性疼痛が、神経障害性疼痛、術後疼痛、または炎症性疼痛である、請求項66に記載の前記化合物。
  68. 1つ以上のオピオイド受容体の調節に応答する障害を治療または予防するための薬物の製造における、請求項1〜47のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物の使用。
  69. 前記障害が、μオピオイド受容体若しくはκオピオイド受容体、または前記μオピオイド及び前記κオピオイド受容体の両方の調節に応答する、請求項68に記載の前記使用。
  70. 前記障害が、前記κオピオイド受容体の調節に応答する、請求項68または69に記載の前記使用。
  71. 前記障害が、疼痛である、請求項68〜70のいずれか1項に記載の前記使用。
  72. 前記疼痛が、急性疼痛、慢性疼痛、または外科的疼痛である、請求項71に記載の前記使用。
  73. 前記慢性疼痛が、神経障害性疼痛、術後疼痛、または炎症性疼痛である、請求項72に記載の前記使用。
  74. 前記化合物が、H、11C、または14C放射標識される、請求項1〜47のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  75. 放射標識された請求項74に記載の化合物を使用して、オピオイド受容体に結合する能力について候補化合物を選抜する方法であって、a)所定の濃度の前記放射標識された化合物を前記受容体に導入して、複合体を形成することと、b)前記複合体を候補化合物で滴定することと、c)前記候補化合物の前記受容体への前記結合を判定することと、を含む、前記方法。
  76. 薬学的組成物を調製する方法であって、治療有効量の請求項1〜47のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を、薬学的に許容される担体と混和することを含む、前記方法。
  77. 有効量の請求項1〜47のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を含有する無菌容器と、治療的使用のための指示書と、を備える、キット。
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