JP2020172836A - エレベータ式駐車装置 - Google Patents
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Abstract
Description
パレット3がその長手方向を入出庫方向Yに向けると、略十字状の開口部54のうちのパレット3が塞がない部分に2つの大きな開口56が生じる(図1(D))。入出庫時には、利用者が入出庫フロア55に入るため、開口56を塞ぐ必要がある。
従来のエレベータ式駐車装置では、昇降旋回装置52の両側のケージ上に上下動可能に設けられた2つの昇降プラットホーム57でこの開口56を閉鎖していた(図1(C))。
そのため、端部排水堰と排水勾配を有するフラットパレットを用いた場合、昇降プラットホーム57とフラットパレットの端部排水堰の頂面との間に、車椅子使用者の通路となる床面の許容値を超える段差が発生する可能性がある。この段差を以下、「パレット端段差」と呼ぶ。
パレット端段差は、例えば端部排水堰の高さが約16mm、排水勾配による高低差が約10mmの場合、その合計の約26mmとなる。
この場合、パレット3を水平旋回するためには、昇降旋回装置をパレット3の中心(すなわちケージの中心)に設置する必要がある。そのため横行装置は、昇降旋回装置との干渉を避けて、ケージの中心から長手方向にずれた位置に設置することになる。
したがって、ケージの中心から長手方向にずれた位置に横行装置が設置されかつ格納方向Xと入出庫方向Yとが異なるエレベータ式駐車装置に従来の昇降プラットホーム57を使用することはできなかった。
凹み部分の深さは、例えば約10mmであるが、パレットに隣接するため、上述したパレット端段差はその分大きくなり、この場合、例えば約36mmとなる。
上面が実質的に平らなパレットと、
前記格納方向の前記パレットを載せて昇降路を昇降するケージと、を備え、
前記ケージは、前記格納棚との間で前記パレットを横行させる横行装置と、
平面視で前記格納方向の前記パレットが位置し前記入出庫方向の前記パレットが位置しない2つの開口を閉鎖する1対の昇降プラットホームと、を有し、
前記昇降プラットホームは、前記ケージに上下動可能に固定されており、
前記パレットは、その長さ方向の中央部が両端部より高い排水勾配と、その幅方向両端部に沿って前記長さ方向に延び上面より上に突出した端部排水堰とを有し、
前記車両の入出庫時において、前記昇降プラットホームの上面高さが、固定床の入出庫高さよりも高くかつ前記端部排水堰の頂面よりも低く設定されており、
前記入出庫フロアと前記昇降プラットホームとの間の第1段差と、前記昇降プラットホームと前記端部排水堰の前記頂面との間の第2段差とが、許容値未満に設定されている、エレベータ式駐車装置が提供される。
しかし本発明によれば、第1段差と第2段差が、許容値未満に設定されているので、パレット端段差が許容値の2倍以下であれば、この条件を満たすことができる。許容値の2倍は、例えば40mmである。
このエレベータ式駐車装置100は、入出庫フロア5における車両1の入出庫方向Yと格納棚6における車両1の格納方向Xとが異なるエレベータ式駐車装置である。
格納方向Xと入出庫方向Yは、この例では、90度異なっている。しかし本発明はこれに限らず、格納方向Xと入出庫方向Yは、30度や45度異なるものであってもよい。
以下、必要な場合を除き、格納方向Xを「X方向」、入出庫方向Yを「Y方向」と略称する。
ケージ10は、格納方向X(X方向)のパレット3を載せて昇降路4を昇降する。
昇降旋回装置20は、入出庫フロア5に位置するケージ上のパレット3を入出庫高さFLより上に持ち上げて水平旋回させる。
固定床30は、入出庫フロア5の入出庫高さFLに固定され、ケージ10とX方向及びY方向のパレット3とが通過可能な開口を有する。この開口は、後述する十字開口32である。
例えば入庫時に昇降旋回装置20は、ケージ上のパレット3の長手方向を入出庫方向Yに向け、入出庫フロア5に設けられた支持レール5aに乗せる。車両1は、そのパレット上に自走して入庫する。
その結果、図3(B)に示すように、仮に、後述する昇降プラットホーム14が無い場合、十字開口32のうちパレット3によって覆われなかった2つ開口が入出庫高さFLの入出庫フロア5に露出する。
第1開口33は、横行装置12が設置されていない側の開口、第2開口34は、横行装置12が設置された側の開口である。第1開口33と第2開口34の平面視寸法は実質的に同一である。
またケージ10には、格納棚6とケージ10との間でパレット3を横行させる横行装置12が設けられている。
昇降旋回装置20がパレット3の中心に位置するため、横行装置12は、昇降旋回装置20との干渉を避けて、ケージ10の中心から長手方向にずれた位置に設けられる。そのため横行装置12は、十字開口32のうち入出庫方向Yに向いたパレット3によって覆われなかった第2開口34に露出する。
排水勾配62は、図4(C)に示すように、パレット60Aの長さ方向の中央部が両端部より高い勾配(キャンバー)である。排水勾配62による高低差h1は、例えば約10mmである。
また、端部排水堰64Aは、図4(E)に示すように、パレット60Aの幅方向両端部に沿って長さ方向に延び上面より上に突出している。端部排水堰64Aの堰高さh2は例えば約16mmである。
また、パレット60Aの下面には、横行時にパレット60Aの長さ方向両端部を支持するための1対のレール67と、横行時に後述する係合ローラ12cと嵌合する係合溝68とを有する。
この例で横行装置12は、鉛直な回転軸を中心に水平旋回する旋回アーム12aと、回転軸を中心に旋回アーム12aを水平駆動する旋回駆動装置12bとを有する。旋回アーム12aの先端には上向きに延びる係合ローラ12cが取り付けられている。
上述した構成により、旋回アーム12aを旋回させることで、パレット60Aを支持ローラ10aで案内して格納棚6との間でパレット60Aを横行させることができる。
第1プラットホーム14Aと第2プラットホーム14Bは、それぞれケージ10に上下動可能に固定され、入出庫方向Yのパレット60Aと十字開口32との間に生じる開口(第1開口33と第2開口34)を閉鎖する。
図5(B)に示すように第1プラットホーム14Aは、その上を人が歩行可能な矩形の平板15aと、平板15aの下面から下方に鉛直に延びるガイド棒16と、を有する。
同様に第2プラットホーム14Bは、その上を人が歩行可能な矩形の平板15bと、平板15aの下面から下方に鉛直に延びるガイド棒16と、を有する。
ガイド棒16は、ケージ10のフレーム11に上下動可能に固定されている。
この図に示すように、上部開閉装置40は、第2プラットホーム14Bの下面に固定されている。
可動床42は、第3開口35を全閉する全閉位置aと全開する全開位置bとの間で移動可能な床である。
移動ガイド44は、第2プラットホーム14Bの下面に固定され、全閉位置aと全開位置bとの間で可動床42を移動可能に案内する。
移動駆動装置46は、第2プラットホーム14Bの下面に固定され、全閉位置aと全開位置bとの間で可動床42を移動する。
水平ガイドレール44aは、第3開口35を間に挟んでY方向(ケージ10の幅方向)の両側に位置し、X方向(ケージ10の長さ方向)に水平に延びる。傾斜ガイドレール44bは、水平ガイドレール44aの外端に連続して位置し外方が下向きに傾斜している。
この例で、移動ガイド44は、断面がコの字形である。また、1対の移動ガイド44のコの字形の開いた部分が互いに対向して内側に向いている。
この例で可動床42は、第3開口35に相当する矩形床であり、そのY方向の両側にそれぞれ2つの案内ローラ43が取り付けられている。
この構成により、案内ローラ43を水平ガイドレール44aと傾斜ガイドレール44bで案内して、可動床42を全閉位置aと全開位置bとの間で移動することができる。
1対のチェーン47は、第3開口35を間に挟んでY方向の両側に設けられ、可動床42の外方端を水平ガイドレール44a及び傾斜ガイドレール44bに沿って移動する。
図7において、チェーン47は、2つのスプロケット48a,48bの間に架け渡されている。また、可動床42の外方端が、アッタチメント45を介してチェーン47の一部に固定されている。
上述した構成により、全閉位置aと全開位置bとの間で可動床42を移動することができる。
平板15bの上面と可動床42の上面との差(以下、凹み深さh3)は、例えば約10mmである。
しかし、この場合、境目X1の段差は、排水勾配62による高低差h1と端部排水堰64Aの堰高さh2の和であり、上述の例で約26mmとなり、段差の許容値(例えば20mm)を超える可能性がある。
同様に、境目X2の段差は、排水勾配62による高低差h1、端部排水堰64Aの堰高さh2、及び可動床42の凹み深さh3の総和であり、上述の例で約36mmとなり、段差の許容値(例えば20mm)を超える可能性がある。
第2ルートR2に可動床42の凹みが無い場合は、第1ルートR1と同様である。
この場合、第1段差Z1と第3段差Z3の和が高低差h1、堰高さh2、及び凹み深さh3の総和(上述の例で約36mm)となる限りで、第1段差Z1と第2段差Z2を許容値未満(例えばそれぞれ18mm)に設定することができる。
傾斜部70は、例えばモルタルで形成し、台形の一方の脚(傾斜面)は車椅子使用者に適した緩斜面であることが好ましい。車椅子使用者に適した緩斜面の勾配は、例えば1/16〜1/8である。またこの例で、台形の他方の脚は、鉛直又は鉛直に近く構成され、昇降プラットホーム14に近接した位置決めされている。
この構成により、境目Y1,Y2における第1段差Z1を車椅子使用者が安全かつスムースに通過できる。
この構成により、図9(E)に示すように、昇降プラットホーム14の上面を端部排水堰64Bの頂面近傍に位置決めすることで、境目X1,X2における第2段差Z2又は第3段差Z3を車椅子使用者が安全かつスムースに通過できる。
この構成によっても、境目X1,X2における段差を車椅子使用者が安全かつスムースに通過できる。
なお、この構成により、長さ方向の中央部の端部排水堰64Bの高さが両端部より低くなるが、中央部は前後の車輪の中間に位置し、排水勾配62の中央頂部に位置するので、排水をパレット60Bの長さ方向両端へ支障なく流すことができる。
従って、図9(E)に示すように、昇降プラットホーム14の上面を端部排水堰64Bの頂面近傍に位置決めすることで、排水勾配62の影響を無くして、境目X1,X2における段差を車椅子使用者が安全かつスムースに通過できる。
図10(A)(B)において、水平ガイドレール44aは断面がコの字形の型鋼又は溶接部材である。また、水平ガイドレール44aのコの字形の開いた部分の内側に沿って、2つの案内ローラ43が移動する。
ローラガイド72は、この例では、移動方向(X方向)の断面形状が台形であり、台形の上底が下底より短く、一方又は両方の脚が傾斜ガイドレール44bの勾配と同等以下の緩斜面に形成されている。
なお、図10(A)において、アッタチメント45は上下方向に延びる長穴45aを有し、この長穴45aを通るボルトでアッタチメント45と可動床42が固定されている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
従って、図示しない従来の床面は、図8(B)と同様であり、境目X1の段差は、上述の例で約26mmであり、許容値(例えば20mm)を超える可能性がある。
同様に、従来の境目X2の段差は、上述の例で約36mmであり、許容値(例えば20mm)を超える可能性がある。
従って、排水勾配62の影響が実質的に無くなり、図8(C)における排水勾配62による高低差h1は無視でき、第1ルートR1における第1段差Z1と第2段差Z2の和は、端部排水堰64Aの堰高さh2(上述の例で約16mm)となる。
第2ルートR2も第1ルートR1と同様である。
さらに、上述した端部排水堰64Bを用いることで、境目X1,X2における第2段差Z2(又は第3段差Z3)も実質的に無くし、車椅子使用者が安全かつスムースに通過できる。
しかし本発明によれば、第1段差Z1と第2段差Z2が、許容値未満に設定されているので、パレット端段差が許容値の2倍以下であれば、この条件を満たすことができる。許容値の2倍は、例えば40mmである。
さらに、上述した端部排水堰64Bを用いることで、排水勾配62の影響が実質的に無くなり、境目X1,X2における第2段差Z2(又は第3段差Z3)も実質的に無くし、車椅子使用者が安全かつスムースに通過できる。
h3 凹み深さ、R1 第1ルート、R2 第2ルート、X 格納方向、
X1,X2 境目、Y 入出庫方向、Y1,Y2 境目、Z1 第1段差、
Z2 第2段差、Z3 第3段差、1 車両、3 パレット、5 入出庫フロア、
5a 支持レール、6 格納棚、9 昇降駆動装置、10 ケージ、
10a 支持ローラ、11 フレーム、12 横行装置、12a 旋回アーム、
12b 旋回駆動装置、12c 係合ローラ、14 昇降プラットホーム、
14A 第1プラットホーム、14B 第2プラットホーム、15a,15b 平板、
16 ガイド棒、20 昇降旋回装置、30 固定床、32 十字開口、
33 第1開口、34 第2開口、35 第3開口、40 上部開閉装置、
42 可動床、43 案内ローラ、44 移動ガイド、44a 水平ガイドレール、
44b 傾斜ガイドレール、45 アッタチメント、46 移動駆動装置、
47 チェーン、48a,48b スプロケット、49 同期駆動装置、
49a 同期軸、49b 駆動装置、52 昇降旋回装置、54 開口部、
55 入出庫フロア、56 開口、57 昇降プラットホーム、59 ケージ、
60A,60B パレット(フラットパレット)、62 排水勾配、
64A,64B 端部排水堰、66 タイヤ止め、67 レール、68 係合溝、
70 傾斜部、72 ローラガイド、100 エレベータ式駐車装置
Claims (8)
- 入出庫フロアにおける車両の入出庫方向と格納棚における前記車両の格納方向とが異なるエレベータ式駐車装置であって、
上面が実質的に平らなパレットと、
前記格納方向の前記パレットを載せて昇降路を昇降するケージと、を備え、
前記ケージは、前記格納棚との間で前記パレットを横行させる横行装置と、
平面視で前記格納方向の前記パレットが位置し前記入出庫方向の前記パレットが位置しない2つの開口を閉鎖する1対の昇降プラットホームと、を有し、
前記昇降プラットホームは、前記ケージに上下動可能に固定されており、
前記パレットは、その長さ方向の中央部が両端部より高い排水勾配と、その幅方向両端部に沿って前記長さ方向に延び上面より上に突出した端部排水堰とを有し、
前記車両の入出庫時において、前記昇降プラットホームの上面高さが、固定床の入出庫高さよりも高くかつ前記端部排水堰の頂面よりも低く設定されており、
前記入出庫フロアと前記昇降プラットホームとの間の第1段差と、前記昇降プラットホームと前記端部排水堰の前記頂面との間の第2段差とが、許容値未満に設定されている、エレベータ式駐車装置。 - 前記固定床の前記車両の入出庫時における前記昇降プラットホームとの隣接部に設けられ、前記第1段差に相当する高さの傾斜部を有する、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
- 前記横行装置は、前記ケージの中心から前記格納方向にずれた位置に設けられ、
1対の前記昇降プラットホームは、前記開口のうち、前記横行装置が設置されていない側の第1開口を閉鎖する第1プラットホームと、
前記開口のうち、前記横行装置が設置されている側の第2開口を閉鎖する第2プラットホームと、からなり、
前記第2プラットホームは、平面視で前記横行装置と干渉しない第3開口と、該第3開口を開閉可能な可動床を有する上部開閉装置と、を有し、
前記車両の入出庫時において、前記可動床の上面高さが、前記第2プラットホームよりも低く設定されており、
前記可動床と前記端部排水堰の前記頂面との第3段差が、前記許容値未満に設定されている、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記パレットの前記端部排水堰は、幅方向断面が台形であり、上底が下底より短く、一方又は両方の脚が、車椅子使用者に適した緩斜面である、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
- 前記排水勾配は前記端部排水堰の幅方向内側に設けられており、
前記車両の入出庫時において、前記端部排水堰の前記頂面が実質的に水平となるように、前記端部排水堰の高さは、前記長さ方向の中央部が両端部より低く設定されている、請求項4に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記上部開閉装置は、前記第2プラットホームの下面に固定され、前記第3開口の全閉位置と全開位置との間で前記可動床を移動可能に案内する移動ガイドと、
前記第2プラットホームの下面に固定され、前記全閉位置と前記全開位置との間で前記可動床を移動する移動駆動装置とを有する、請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記移動ガイドは、前記第3開口を間に挟んで前記入出庫方向の両側に位置し、前記格納方向に水平に延びる水平ガイドレールと、該水平ガイドレールの外端に連続して位置し外方が下向きに傾斜した傾斜ガイドレールと、を有し、
前記可動床は、その前記入出庫方向の両端に前記水平ガイドレール及び前記傾斜ガイドレールに沿って案内される複数の案内ローラを有し、
前記移動駆動装置は、前記第3開口を間に挟んで前記入出庫方向の両側に設けられ、前記可動床の外方端を前記水平ガイドレール及び前記傾斜ガイドレールに沿って移動する1対のチェーンと、該チェーンを同期駆動する同期駆動装置と、を有する、請求項6に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記水平ガイドレールは、前記案内ローラを上方にシフトして前記全閉位置の前記可動床を上方にシフトするローラガイドを有する、請求項7に記載のエレベータ式駐車装置。
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