JP2518318B2 - 熱交換器用タンクの部品取付構造 - Google Patents

熱交換器用タンクの部品取付構造

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JP2518318B2
JP2518318B2 JP62287574A JP28757487A JP2518318B2 JP 2518318 B2 JP2518318 B2 JP 2518318B2 JP 62287574 A JP62287574 A JP 62287574A JP 28757487 A JP28757487 A JP 28757487A JP 2518318 B2 JP2518318 B2 JP 2518318B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば自動車用ラジエータ等の熱交換器用
タンクの外壁面にファンシュラウド等の部品を取付ける
ための構造に関する。
〔従来の技術および問題点〕
従来、熱交換器用タンクの外壁面にファンシュラウド
を取付けるため、タンク外壁面に形成された受け部にボ
ルトまたはナットを収容したものが知られている。すな
わち実開昭50−27264号公報および実開昭54−57567号公
報は、タンク外壁面の受け部にナットを挿着し、受け部
を形成する前方壁に設けられた溝にボルトを挿通させ、
このボルトをナットに螺着してファンシュラウド等の部
品を取付ける構成を開示している。ところがこの構成の
場合、取付部品に作用する外力が大きいとボルトおよび
ナットが溝から抜けやすく、この構成は限られた範囲で
しか適用できないという問題がある。一方実公昭59−31
39号公報は、受け部に挿着されたボルトが溝から抜ける
のを防止する構成を示している。しかし、この構成はボ
ルトの抜け防止のためにカラーあるいは板ばね等の部材
を必要としており、このため部品点数および作業工数の
増加という問題を生じる。
本発明は、特別な部材を設けることなく、ボルトある
いはナット等の螺着具が受け部から抜け出ることを防止
できる、簡単な構成を有する部品取付構造を得ることを
目的としてなされたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、前記の問題点を解決するための手段とし
て、少なくとも内面がタンク形状を形成する熱交換器用
タンクと、前記熱交換器用タンクの外壁面に前記熱交換
器用タンクの長手方向と略垂直な方向に突出して設けら
れ、内部に凹状の収容空間を形成する受け部と、ナット
とそれに螺合するボルトからなり、前記ナットが前記受
け部の収容空間内に収容されると共に、前記受け部の前
方壁に形成された穴に挿通される前記ボルトが前記ナッ
トに螺合することによって、他の部品を前記受け部に締
めつけて固定する螺着具と、前記受け部と前記ナットと
の間に設けられ、前記収容空間の開口方向への前記ナッ
トの抜けを防止するナットの抜け防止機構とを備えてお
り、前記受け部は、前記熱交換器用タンクの外壁面から
その長手方向と略垂直な方向に突出する底壁と、前記熱
交換器用タンクの外壁面から突出して前記底壁と連接す
る側壁と、前記底壁と前記側壁とに連接されて前記熱交
換器用タンクの長手方向と略平行に設けられた前記前方
壁と、前記熱交換器用タンクの外壁面、前記受け部の底
壁、側壁、及び前方壁によって包囲された空間内におい
て前記受け部に取り付けられて前記前方壁との間に前記
ナットの収容空間を形成する可撓性を有する後方壁とか
ら構成されており、前記螺着具の一方であるナットが前
記受け部の前方壁と前記後方壁との間に弾力的に挟持さ
れて前記ナットの抜け防止機構によって抜けを防止され
ると共に、前記螺着具の他方であるボルトが前記前方壁
に形成された前記穴に挿通されて前記ナットに螺合する
ことにより、前記熱交換器用タンクの長手方向と略垂直
な方向における前記螺着具の動きが規制されようにした
ことを特徴とする熱交換器用タンクの部品取付構造を提
供する。
〔実施例〕
以下図示実施例に基いて本発明を説明する。
第2図は、自動車用ラジエータのタンク10のファンシ
ュラウド(図示せず)を取付ける部分を示す。このタン
ク10は合成樹脂から成形され、その外壁面11には受け部
20が形成される。受け部20は、外壁面11に対して略垂直
に突出する一対の側壁21,22と、これらの側壁21,22の突
出端に設けられ外壁面11に沿って延びる前方壁23と、こ
の前方壁23より外壁面11側に設けられ前方壁23に平行な
後方壁24と、これらの壁21,22,23,24の下端に設けられ
る底壁25とにより形成される。螺着具であるナット30
は、直方体を呈し、側壁21,22、前方壁23、後方壁24お
よび底壁25により囲繞される凹状の収容空間である凹部
26内に収容される。
前方壁23には、ナット30に螺合するボルトを挿通させ
るための穴27が穿設され、また穴27の上部内壁面には係
合部である係合溝28が形成される。一方、ナット30の前
面31であって雌ねじ部32より上方の部分には、突起33が
形成される。尚、本実施例においては、突起33と係合部
である係合溝28が、螺着具の抜け防止機構を形成する。
この突起33は、ナット30を凹部26内に収容した状態にお
いて、第1図に示すように係合溝28に係合し、この係合
溝28と協動してナット30が受け部20から受け部20の開口
方向へ抜出るのを阻止する。さらに、ナット30は第1図
に示すように、ナット30に対応する所定間隔で設けられ
た前方壁23と後方壁24により、第1図中の左右方向、す
なわち熱交換器用タンクの長手方向と略垂直な方向の動
きが規制される為、ナット30が受け部20から受け部20の
開口方向へ抜出るのをより確実に阻止することができ
る。
ナット30の突起33の下面は、第1図から理解されるよ
うに、ナット30の上面34に対して傾斜する斜面35であ
り、先端部36へ近づくほど薄くなっており、先端部36は
丸く成形されている。前方壁23の係合溝28の上方には、
前方壁23の上端部から凹部26内へ向って傾斜する案内溝
29が形成される。突起33の斜面35は、ナット30を凹部26
内へ挿着するとき、案内溝29に係合して案内される。一
方、後方壁24は、第2図に示すように、この後方壁24の
全幅の数分の1の幅を有して上方へ延びる2本の脚板24
aを有し、これらの脚板24aの間には切欠24bが形成され
る。しかして脚板24aは可撓性を有する。
したがって、受け部20の凹部26内にナット30を挿入す
る時、突起33の斜面35は案内溝29に係合し、ナット30の
背面は後方壁24の脚板24aに摺接する。すなわち、斜面3
5が案内溝29に案内されるため、ナット30が凹部26内に
挿入されるに従って脚板24aはナット30の背面に押圧さ
れて後方へ撓む。そして突起33が案内溝29から解放され
て係合溝28内に係合すると、脚板24aは弾発力により元
の直立位置へ復元し、これによりナット30は凹部26内に
固定される。ここで図示しないボルトをナット30に螺合
させ、ファンシュラウド等がタンク10に取付けられる。
なおボルトは、ナット30の後方において切欠24bを挿通
して後方壁24より後側の空間12内へ突出する場合もあ
る。
以上のように本実施例によれば、突起33が係合溝28に
係合し、ナット30の背面が脚板24aにより支持されるた
め、ナット30は通常の外力を受けても受け部20から脱落
することはない。また、特別な部材を設けることなくナ
ット30の受け部20からの脱落防止が図られるので、構成
が簡単であり、しかも部品の取付作業が容易なものとな
る。
第3〜5図は本発明の他の実施例を示す。
この実施例において、ナット30は後方に延びて円筒状
を呈する突起41を有し、この突起41の内部にはナットの
雌ねじ部32が形成される。後方壁24は、第5図に示すよ
うに、斜め上方へ向って延びる2本の脚板42を有する。
これらの脚板42の内側には、円弧状の係合溝43が形成さ
れ、また脚板42の上端部には、係合溝43の内方へ向って
傾斜する一対の案内面44が形成される。一対の案内面44
の内側端部間の距離lは突起41の外径よりも小さく、ま
た係合溝43の内径は突起41の外径よりも若干大きい。
したがってナット30の受け部20内への挿着時、突起41
の下面が案内面44に係合し、ナット30が凹部26内へ挿入
されるに従って脚板42は外方へ撓んで開く。そして突起
41が案内面44を通過して係合溝43内に係合すると、脚板
42は弾発力により元の位置へ復元し、これによりナット
30は凹部26内に固定される。本実施例においては、突起
41と係合部である係合溝43が、螺着具の抜け防止機構を
形成する。
しかしてこの実施例によっても、第1図および第2図
に示す第1の実施例と同様な効果が得られる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、受け部に形成された溝にボルトを挿
通させるとか、ボルトを受け部に設けられた抜け防止機
構によって保持するような従来の部品取付構造とは異な
り、螺着具の一方を構成するナットが、受け部の前方壁
と、可撓性を有する後方壁との間に弾力的に挟持された
状態で収容空間に設けられた抜け防止機構によって保持
されるので、ナットを受け部の収容空間内へ押し込むと
きは、可撓性のある後方壁が弾性変形をしてナットを容
易に、且つ円滑に収容空間内へ受け入れると共に、ナッ
トを受け入れた後は、同じ後方壁がナットを後方から弾
圧して前方壁に向かって押しつけるので、ナットは左右
方向に僅かに移動し得る自由度を残しながらも前方壁と
後方壁との間に弾力的に挟持されることによって、それ
だけでも収容空間から簡単には脱落し難くなる。これに
加えてナットは、ナットの抜け防止機構によっても脱落
や妄動を防止される。このようにナットが収容空間から
脱落したり妄動するおそれがないために、そのナットに
対して螺着具の他方であるボルトを螺合する作業もきわ
めて容易になる。そして、ボルトを受け部の前方壁に形
成された穴に挿通した後にナットに螺合することによっ
て、ボルト及びナットが受け部の収容空間から脱落しよ
うとするあるゆる動きを確実に抑止することができる。
このように、ナットを収容空間内へ挿入する作業及びそ
のナットにボルトを螺合する作業がきわめて容易である
にもかかわらず、ナットが収容空間から脱落したり、ボ
ルトが受け部から外れたりするようなトラブルを確実に
防止することができる。しかも、本発明の部品取付構造
は構成がきわめて簡単で、螺着具の脱落防止のために部
品点数を増加させる必要もないので、安価に且つ容易
に、部品の製造及び組立を行うことができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、 第2図は第1図の実施例の斜視図、 第3図は本発明の他の実施例を示す斜視図、 第4図は第3図の実施例の断面図、 第5図は第4図のV−V線に沿う断面図である。 10……タンク、11……外壁面、20……受け部、28,43…
…係合溝、30……螺着具、33,41……突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−76823(JP,U) 実開 昭50−27264(JP,U) 実開 昭61−134527(JP,U) 実公 昭59−3139(JP,Y2)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも内面がタンク形状を形成する熱
    交換器用タンクと、 前記熱交換器用タンクの外壁面に前記熱交換器用タンク
    の長手方向と略垂直な方向に突出して設けられ、内部に
    凹状の収容空間を形成する受け部と、 ナットとそれに螺合するボルトからなり、前記ナットが
    前記受け部の収容空間内に収容されると共に、前記受け
    部の前方壁に形成された穴に挿通される前記ボルトが前
    記ナットに螺合することによって、他の部品を前記受け
    部に締めつけて固定する螺着具と、 前記受け部と前記ナットとの間に設けられ、前記収容空
    間の開口方向への前記ナットの抜けを防止するナットの
    抜け防止機構とを備えており、 前記受け部は、前記熱交換器用タンクの外壁面からその
    長手方向と略垂直な方向に突出する底壁と、前記熱交換
    器用タンクの外壁面から突出して前記底壁と連接する側
    壁と、前記底壁と前記側壁とに連接されて前記熱交換器
    用タンクの長手方向と略平行に設けられた前記前方壁
    と、前記熱交換器用タンクの外壁面、前記受け部の底
    壁、側壁、及び前方壁によって包囲された空間内におい
    て前記受け部に取り付けられて前記前方壁との間に前記
    ナットの収容空間を形成する可撓性を有する後方壁とか
    ら構成されており、 前記螺着具の一方であるナットが前記受け部の前方壁と
    前記後方壁との間に弾力的に挟持されて前記ナットの抜
    け防止機構によって抜けを防止されると共に、前記螺着
    具の他方であるボルトが前記前方壁に形成された前記穴
    に挿通されて前記ナットに螺合することにより、前記熱
    交換器用タンクの長手方向と略垂直な方向における前記
    螺着具の動きが規制されようにしたことを特徴とする熱
    交換器用タンクの部品取付構造。
  2. 【請求項2】前記螺着具のナットの抜け防止機構は突起
    と係合部により形成されることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の部品取付構造。
  3. 【請求項3】前記突起は前記ナットに形成され、前記係
    合部は前記受け部に形成される係合溝であることを特徴
    とする特許請求の範囲第2項記載の部品取付構造。
  4. 【請求項4】前記突起は前記ナットの前記前方壁側の上
    部に形成されることを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載の部品取付構造。
  5. 【請求項5】前記係合溝が前記受け部の前方壁の前記ボ
    ルトを挿通するための穴の前記外壁面側の内面に形成さ
    れることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の部品
    取付構造。
  6. 【請求項6】前記突起は前記ナットの後方に延びて、円
    筒状を呈し、内部にナットの雌ねじ部を有することを特
    徴とする特許請求の範囲第3項記載の部品取付構造。
  7. 【請求項7】前記後方壁には前記突起が係合する係合溝
    が形成され、前記係合溝は前記突起の円筒形状に一部対
    応する形状を有することを特徴とする特許請求の範囲第
    6項記載の部品取付構造。
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