JP2573732B2 - 移動体通信方式およびその移動局における搭載無線機 - Google Patents

移動体通信方式およびその移動局における搭載無線機

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JP2573732B2 JP2232527A JP23252790A JP2573732B2 JP 2573732 B2 JP2573732 B2 JP 2573732B2 JP 2232527 A JP2232527 A JP 2232527A JP 23252790 A JP23252790 A JP 23252790A JP 2573732 B2 JP2573732 B2 JP 2573732B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、移動体通信方式およびその移動局における
搭載無線機に係り、とくに、移動局の所在を認識しつつ
通信を行う移動体通信方式および、この移動体通信方式
に適用される移動局における搭載無線機に関する。
(従来の技術) 従来、自動車等の車両に適用される移動体通信方式と
して、たとえば路上に沿って所定の間隔にて複数の固定
局(路上機)が配設されて、間欠的な通信エリアが形成
され、これら通信エリアを車両が通過する際に、それぞ
れの固定局を介して通信を行なわせる「間欠極小ゾーン
方式」と呼ばれる移動体通信方式が提案されている(特
願昭63−38407号参照)。
近年、このような移動体通信方式を基本構成とした通
信システムとして、その路上機が、それらの通信エリア
を車両が通過する際に、それぞれの車両の車載機から送
信される無線信号を受信することにより、それぞれの車
両の位置を認識して、交通流を測定する交通流把握シス
テム(AVI)と、この交通流把握システムにて認識した
車両に、路上機を介して関連機関からへ指示を与えて、
その運行管理を行う自動車両運行管理システム(AVM)
とを組み合わせた移動体通信方式が考えられている。こ
の移動体通信方式においては、移動局の加入時に車載装
置契約にてそれぞれの車載機に特定の移動局コードを付
与して、この移動局コードを交通流把握システムおよび
自動車両運行管理システムにて共通に用いる。
交通流把握システムは、移動局から送信される移動局
コードをそれぞれの路上機の通信エリアにて受信するこ
とにより、車両の位置情報を検出して、この車両の位置
情報を路車間情報センタといわれる情報システムセンタ
のデータベースに記録して、交通流を把握する。また、
このシステムは気象、規制、渋滞等の道路情報を各移動
局に送信して、車両の経路誘導サービス等を行うサービ
スが付加されている。
自動車両運行管理システムは、交通流把握システムが
それぞれの移動局コードによって検出した移動局の位置
情報に基づいて該当移動局を探知して、たとえば、契約
企業の運行管理者が、路車間情報センタから自社車両等
の位置情報および詳細な道路交通情報を入手して自社車
老の運行管理や指示を、路上機を介して該当移動局に与
える。この場合、移動局との間との交信は、双方向に音
声メッセージ、ファクシミリまたは、画像などによって
行われる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の技術においては、交通流把握シ
ステムが、各移動局に割り当てられた加入車両固有の移
動局コードを受信して、加入車両をすべて把握できるの
で、交通流把握システムと他のシステムを接続した場
合、この場合、自動車両運行システムだけではなく、た
とえば交通違反取締システム等と接続した場合、知られ
たくない車両の位置情報を任意に検知されてしまい、車
両の保有者のプライバシが損なわれる怖れがあった。
また、これを防止するために、車両が自動車両管理シ
ステムと通信を行うときのみ移動局コードを交通流把握
システムに登録するようにすると、交通流把握システム
にて測定する車両の件数が減少して交通流測定の精度が
低下するという問題があった。
本発明は、このような従来の技術の欠点を解消して、
交通流把握システムと他のシステムを接続した場合であ
っても、交通流測定の精度を低下させることなく、車両
の保有者のプライバシーを保護することができ、かつ各
システムの通信効率を低下させることがない移動体通信
方式およびその移動局における搭載無線機を提供するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は上述の課題を解決するために、移動体の通路
に沿って、所定の間隔にて固定局が配置されて間欠的な
通信エリアを形成し、これら通信エリアにてそれぞれ固
定局が、移動局から送信される無線信号を受信すること
によりそれぞれの移動局の位置情報を検出して、それら
の交通流を測定する交通流把握システムと、該交通流把
握システムにて検出した移動局の位置情報に基づいて、
該移動局と前記固定局を介して通信を行う交通流把握シ
ステム以外の他のシステムとに適用される移動体通信方
式において、この移動局が、搭載無線機の電源投入時
に、その無線機に割り当てられた固有コードと異なる擬
似コードを生成しておき、交通流把握システム以外のシ
ステムと通信を行う場合には、固定局の通信エリアに
て、無線機に割り当てられた固有コードを送信部から無
線信号として送信し、交通流把握システムのみと通信を
行う場合には、固定局の通信エリアにて、電源投入時に
生成した擬似コードを送信部から無線信号として送信す
ることを特徴とする。
また、この発明の移動体通信方式において、交通流把
握システムは、それぞれの移動局に割り当てられた固有
コード、または移動局が電源投入時に生成した擬似コー
ドのいずれかを固定局によって受信することにより、そ
れぞれの移動局の位置情報を検出して、それらの交通流
を把握することを特徴とする。
さらに、交通流把握システム以外の他のシステムは、
交通流把握システムによる移動局に割り当てられた固有
コードの検出に基づいて各固定局を介して該当移動局と
交信することを特徴とする。
また、本発明の移動局における搭載無線機は、その電
源投入時に乱数を発生して、この乱数と電源投入時刻と
無線機に割り当てられた固有コードとに基づいて、擬似
コードを生成する擬似コード発生手段と、この擬似コー
ド発生手段によって生成された擬似コードと固有コード
とをそれぞれ記憶する記憶手段と、交通流把握システム
以外のシステムと通信を行う通信モードと、交通流把握
システムのみと通信を行う非通信モードとを有するスイ
ッチ手段と、このスイッチ手段の状態を判断して、移動
局が固定局の通信エリアを通過する際に、このスイッチ
手段が通信モードになっている場合に、記憶手段に記憶
された固有コードを読み出して送信部からこの固有コー
ドを無線信号として送信させ、スイッチ手段が非通信モ
ードになっている場合に記憶手段に記憶された擬似コー
ドを読み出して、この擬似コードを送信部から無線信号
として送信させる制御手段とを備えてなることを特徴と
する。
(作用) 本発明の移動体通信方式およびその移動局における搭
載無線機によれば、交通流把握システム以外のシステム
と通信を行う移動局は、その搭載無線機のスイッチ手段
を通信モードに選択しておくことにより、固定局が配置
された各通信エリアにて、無線機に割り当てられた固有
コードをその搭載無線機より固定局に送信して交通流把
握システムにその所在を通知する。この結果、交通流把
握システムは、移動局の位置情報およびその所属を検出
することができ、他のシステムは交通流把握システムに
よる移動局の検出結果に基づいて該当移動局と通信を行
い得る。
また、移動局は、交通流把握システムのみと通信を行
う場合、その搭載無線機のスイッチ手段を非通信モード
に選択しておくことにより、固定局が配置された各通信
エリアにて、乱数にてマスクされた擬似コードをその搭
載無線機より固定局に送信して交通流把握システムにそ
の所在を通知する。この結果、交通流把握システムは、
移動局の位置情報のみを検出して、他のシステム等によ
る自局の探知を防止する。
(実施例) 次に、添付図面を参照して本発明による移動体通信方
式およびその移動局における搭載無線機の一実施例を詳
細に説明する。
第1図には、本発明による移動体通信方式を陸上交
通、とくに自動車を含む車両の道路交通に適用した実施
例が路車間個別通信システムとして示されている。この
路車間個別通信システムは、道路交通における車両の交
通流を測定するための交通流把握システムと、この交通
流把握システムにおいて把握した、たとえば特定ユーザ
の車両をそのユーザ独自に運行管理を行わせるための自
動車両運行システムとを備えている。
本実施例では、これらシステムを構成するために、一
般道路や高速道路に沿って所定の間隔、たとえば道路に
許容される車速に応じて数百メートルないし数キロメー
トルの間隔で複数の路上局10が配置されている。この路
上局10は、路上を通過する加入車両12と無線にて通信を
行なう基地局として機能する固定局である。
路上局10は、送受信機14を有し、これは、加入車両12
に搭載された第4図に示す無線機(車載機)160との間
で電波18を送受信し、そのサービスエリアすなわちゾー
ン20内に存在する車両12と通信を行なう。
そのゾーン20は、路上局10の配置間隔に比較してはる
かに小さいサービスエリアを有しており、所定の間隔に
て間欠的に配置された複数の路上局10によって全体にて
間欠的な通信エリアを形成する、いわゆる「間欠極小ゾ
ーン方式」が採用されている。ゾーン20を「極小ゾー
ン」と称する。
このゾーン20の径は、たとえば数十メートルないし10
0メートルのオーダとなっており、近接する2つのゾー
ン20の間には、路上局10の送信する電波に車載機160が
実質的に応動しない領域すなわち「無電波領域」が存在
するようになっている。車両12は、ゾーン20に含まれて
いる間だけ路上局10と通信を行なうことができる。この
通信は高速で行なわれる。
隣接する路上局10についても同じ周波数を繰返し使用
する。基本的には、路上局10と車両12の車載機160との
間の無線リンクには、本システム全体で単一の周波数を
使用すれば十分であるが、全二重通信を行うこの実施例
の自動車両運行システムの場合は、上下で互いに異なる
1対の周波数が使用される。
路上局10は、路車間個別通信回線網22の一部を構成
し、同回線網22を介して、路車間情報センタ26(システ
ムセンタ)およびユーザセンタ28などの通信設備にアク
セスする。
路車間個別通信回線網22は、路車間情報センタ26およ
びユーザセンタ28と、車両12との間でスイッチングすな
わち交換を行なう通信回線網である。
このような間欠極小ゾーン方式を利用した本システム
では、車両12と路上局10との間の通信の高速化が可能で
あり、高速データ通信をも含めた多彩なサービスが提供
される。
たとえば、この実施例においては、交通流把握システ
ムにて、自動車などの加入車両12を道路混雑状況や気象
条件に応じて適切なルートに誘導するナビゲーションサ
ービスを行う。
自動車両運行システムでは、多数の車両12の運行を効
率的に管理するため各種情報および指示を双方向の通信
を行うことによって車両12に伝達する。
これらサービスを行う目的で、路車間個別通信回線網
22を介してセンタ26および28と車両12(移動局16)との
間にて通信を行なわせる。
第2図は路車間個別通信回線網の中継方式を示す図で
あり、この図において、路車間個別通信回線網22は、あ
る地区に配置されている複数の路上局10が収容される地
区局30と、複数の地区局30をある地域にわたって収容す
る地域局32と、これらの地域局32をいくつか収容した総
括局34とからなる階位構成をとっている。
地区局30、地域局32および総括局34の相互の間の回線
は本実施例では、基幹回線および斜回線などの中継線36
からなるトリー状回線網をなし、総括局34相互間は、網
型回線網を構成している。本発明においては、この網形
態に限定されるものではなく、たとえば一般道路や高速
道路などの道路形態に応じた局階位構成や、たとえば線
状網などの他の態様をとってよいことは、言うまでもな
い。総括局34、地域局32または地区局30には、第1図に
示すように、一般の公衆に供される一般電話回線網24お
よびデータ交換網25に対する中継線38を収容してもよ
い。
路車間情報センタ26は、路上局10にて捕捉された移動
局16(車両)の位置情報を蓄積するためのデータベース
を有しているとともに、各地域における気象または道路
規制や渋滞状況等の道路情報を有するデータベースを備
えて、加入車両12のナビゲーションを処理する情報処理
システムセンタである。
また、ユーザセンタ28は、加入車両12のうち特定のユ
ーザ等に帰属するものの運行をユーザ独自に管理する情
報処理システムセンタである。このユーザセンタ28は、
路車間情報センタ26のデータベースから車両12の位置情
報とともに、各種情報を入手して自社車両等に運行のた
めの指示を与える。
両者は中継線40によって総括局34に収容されている。
勿論これらは、地域局32や地区局30に接続されていても
よい。
総括局34、地域局32および地区局30は、それぞれ固有
の局コードを有する。それらのうち総括局34および地域
局32のコードを局階位構成で表わすことによって、地域
局32を特定する登録地上局コード52(第3図参照)が定
められる。
多数の加入車両12を保有する大口のユーザの加入車両
12については、地域局コードの代りにそのユーザに固有
のユーザコードを用いてもよい。
加入車両12に搭載された移動局16は、本実施例におい
ては地域局32に登録され、その地域局32において、移動
局16のそれぞれに移動局コード540(第3図参照)が付
与される。したがって、全国的には、移動局16すなわち
車載機160は、登録地上局コード52および移動局コード5
40にて特定される。なお、加入車両12は総括局34や地区
局30に登録されてもよい。
第3図は各加入車両移動局16に割り当てられる車両固
有コードのフォーマット例を示すものであり、上記のよ
うにして割り当てられた登録地上局コード52および移動
局コード540を含み、このようにして割り当てられた移
動局固有のコードは、この実施例においては、自動車両
運行システムのサービスを受ける場合に使用される。交
通流把握システムのみを利用する場合は、後述するよう
に移動局コード540と同桁の疑似コード542が使用され
る。
また、移動局コード540または擬似コード542のいずれ
のコードを使用する場合であっても、車両12を特定する
コードは、本実施例においては、静的コード50と動的コ
ード60とで構成される。
静的コード50は、路上局10にて捕捉した移動局16を特
定するコードであり、地上局コード52と、移動局コード
540または擬似コード542からなる車両固有コード54と、
本システムを識別するためのシステムコード56とを含
む。システムコード56は、他のシステムと区別して本シ
ステムを指定するコードであり、本システムの内部では
省略してもよい。
この静的コード50は、本システム内部での個々の移動
局16の認識番号としての機能を有し、センタ26、28から
移動局16へ着信する場合の番号体系と密接な関係があ
る。特に、ユーザセンタ28にて該当車両を認識する場合
は、車両固有コード54に各移動局16に割り当てられた移
動局コード540が使用される。路車間情報センタ26にお
いては、車両固有コード54に、移動局コード540および
擬似コード542のいずれか一方を使用すればよい。
この静的コード50は、車両固有コード54として移動局
コード540が用いられる場合は、その車両12の所属等が
特定され、その車両固有の情報を受ける場合、すなわち
自動車両運行システムのサービスを受ける場合に有利で
ある。
車両固有コード54として擬似コード542が用いられる
場合は、車両が特定されずにすべての車両に共通のサー
ビス、すなわち交通流把握システムのサービスのみを受
ける場合に有利である。
動的コード60は、加入車両12の移動状態に相応したコ
ードであり、加入車両12の現在状況を把握し、ナビゲー
トするのに有効に使用される。したがって、加入車両12
の走行地区域や移動状況に関連した車両固有のコードで
あり、センタ26、28からの個別通信のための車両位地の
検索、加入車両12の旅行目的地への経路誘導情報の提供
などに重要な役割を果たす。そのため本実施例では、加
入車両12の運行目的地を示す目的地コード62と、その現
在の走行地区域を示す走行地区域コード64とを含む。走
行地区コード64は、総括局34、地域局32および地区局30
の局コードで構成される。この他に、設定された通信リ
ンクを特定するリンクコードを含めてもよい。
本実施例では、第2図に示すように走行車両テーブル
80が地域局32に用意されている。走行車両テーブル80に
は、その地域局32に帰属するものとして登録されている
自局の加入車両12についてそれらの現在の走行地区域を
示すデータが局地域別に格納され、また自局管内の地区
域を走行する加入車両12のデータが登録局別に格納され
ている。走行車両テーブル80のこれらのデータは常時更
新され、路車間情報センタ26へ転送される。同様の車両
テーブルは、同図において地区局30の場合を点線84で例
示するように、たとえば地区局30や総括局34にも設けて
よい。
第1図に概念的に示すように、路上局10にメモリ42が
配設され、これは、通過車両テーブル82(第2図)や、
移動局16との間で送受信すべき情報が格納される記憶領
域を含む。通過車両テーブル82は、路上局10の極小ゾー
ン20を通過する加入車両12に関するデータを保持する。
これらのデータは、コード50および60を含み、加入車両
12の通過に伴って常時更新され、路車間情報センタ26の
データベースに転送される。
移動局16は、本実施例では自動車などの加入車両12に
搭載され、路上局10との間でナビゲーション情報や運行
管理情報などのデータ、メッセージおよび画像信号を送
受信し、それらの信号を搭乗者に可視および(または)
可聴表示する車載装置である。好ましくは、搭乗車に対
して画像や音声にてインタフェースする映像ディスプレ
イ、ファクシミリ送受信装置、音声合成装置などを備え
ている。また、加入車両12の操縦機構に対する自動運行
制御機能を有していてもよい。移動局16は、乱数表機能
を備え、これに従って路上局10からのボーリングに呼応
して路上局10との間のリンク18における複数のチャネル
のうち、利用できる空きチャネルが路上局10により選択
される。
この移動局16の車載装置160を第4図および第5図を
参照して、さらに詳細に説明する。なお、第4図は車載
装置の構成を示すブロック図、第5図は擬似コード生成
過程を示す図である。
この車載装置160は、第4図に示すように、無線送受
信部162と、記憶部164と、モード切替スイッチ166と、
擬似コード発生部168と、時計部170と、制御部172とを
備えている。
無線送受信部162は、路上局10と時分割伝送方式(TDM
A)による無線信号の送受信を行う無線送受信部であ
り、車両固有コード54を含む第7図に示すデータの送受
信を行う。
記憶部164は、加入契約時に割り付けられた移動局コ
ード540を常時記憶する領域Bと、擬似コード発生部168
にて生成された擬似コード542を電源がオフとなるまで
記憶する領域Cと、これら領域Bまたは領域Cに格納さ
れたコードのいずれかを制御部172の制御によって読み
移して、無線送受信部162にて送信される車両固有コー
ド54を記憶する領域Aとを有する。
モード切替スイッチ166は、自動車両運行システムの
サービスを受ける場合の通信モードと、自動車両運行シ
ステムを受けない場合の非通信モードとを選択するスイ
ッチである。
擬似コード発生部168は、電源投入時に乱数を発生し
て、その時刻と、移動局コード54とに基づいて擬似コー
ド542を生成する回路である。たとえば、この擬似コー
ド発生部168は、第5図に示すように、移動局コード540
が10桁の場合、この移動局コード540に時刻(4桁)500
を付加して、この14桁のコード70に、電源投入時に発生
した乱数72を加算する等の処理を施す。この擬似コード
発生部168は、その処理結果から任意の6桁の数字を抽
出して処理コード74を形成する。さらに、この擬似コー
ド発生部168は、6桁の処理コード74の先頭に、4桁の
符号たとえば「9999」のような移動局コード540に用い
られない4桁の符号76を付加して、移動局コード540と
同桁の10桁の擬似コード542を生成する構成である。
再び第4図において、時計部170は、バックアップ電
池を内蔵し、電源オフ時においても時刻を計時する。
制御部172は、各部を制御する回路であり、特に、電
源投入時に、時計部170の時刻を読み取って擬似コード
発生部168に送り、この擬似コード発生部168にて生成さ
れた擬似コード542を記憶部164の領域Cに書き込む擬似
コード生成のための制御と、モード切替スイッチ166の
状態を読み取り、その状態を判断して記憶部164の領域
Aに、領域Bに記憶された移動局コード540または領域
Cに記憶された擬似コード542を書き移す制御と、無線
送受信部162の起動時に記憶部168の記憶領域Aに格納さ
れた車両固有コード54を転送する制御とをそれぞれ行
う。
次に、第6図〜第8図を参照してこの実施例における
移動体通信方式およびその移動局における搭載無線機の
動作および作用を説明する。なお、第6図はフレームフ
ォーマット例を示す図、第7図は車載装置160の動作を
説明するためのフローチャート、第8図は通信シーケン
スの例を示す図である。
移動局16と基地局10との間の通信は、第6図に例示す
るようなフォーマットのフレーム100でボーリングにて
行なわれる。本実施例では、フレーム100は周期が683ミ
リ秒(ms)、伝送速度が512Kビット/秒で、これに含ま
れる多数のタイムスロットに複数のチャネルが多重化さ
れる。この1フレーム周期内で原則的には所要の双方向
通信が完結される。無線リンクの電波18には単一の周波
数が使用される。全二重通信の場合、上下で互いに相違
する1対の周波数が使用される。しかし、それらの周波
数は固定でよく、どの路上局10のゾーン20に加入車両12
が移動しても同じ周波数が使用される。
フレーム100の先頭には導入部102が位置し、これは、
プリアンブル、同期信号、ボーリング識別信号および路
上局10のコードなどが含まれる。これを使って路上局10
は、第8図に示すように、ゾーン20内の移動局16に所定
の周期でボーリングする。
この場合、移動局16は、その車載機160の電源投入時
にあらかじめ第7図に示す動作を行っている。その動作
は、電源が投入されると(ステップST1)、制御部172
が、時計部170からそのときの時刻を読み取るととも
に、記憶部164の領域Bから移動局コード540を読み出し
て、この移動局コード540と時刻を擬似コード発生部170
へ転送する(ステップST2)。擬似コード発生部170は、
電源投入とともに、乱数を発生して、この乱数と転送さ
れた時刻および移動局コード540に基づいて擬似コード5
42を生成する(ステップST3)。擬似コード発生部170に
て擬似コード542が生成されると、制御部172は、そのコ
ードを記憶部の領域Cへ格納する(ステップST4)。こ
の状態において、移動局16が送信モードになると、制御
部172は、モード切替スイッチ166の状態を読み取って
(ステップST5)、その判定を行う(ステップST6)判定
結果が自動車両運行システムと通信を行う通信モードに
なっている場合は、領域Bの移動局コード540を領域A
に読み移す(ステップST7)。また、モード切替スイッ
チ166が自動車両運行システムと通信を行わない非通信
モードになっている場合は、領域Cから擬似コード542
を読み取って、領域Aに書き込む(ステップST8)。
移動局16は、遊休状態では受信モードにあり、導入部
102の受信を終ると送信モードになる。
再び第6図において、導入部102に後に車両認識部104
が続き、これは、移動局16がボーリングに応答して車両
固有コード54を含む静的コード50および動的コード60を
送信し、路上局10がこれを認識する期間である。有利に
は、2ブロック反復伝送を行なうことによって、加入車
両12の認識率が格段に向上する。
移動局16は、ボーリングに呼応して乱数表から複数の
チャネルのうち利用できる空きチャネルを選択する。こ
のチャネルを使用して静的コード50やサービス機能コー
ドで路上局10へ送信する。
これらコードを受信した路上局10は、回線網22を介し
て路車間情報センタ26へデータを転送する。
路車間情報センタ26においては、それらコードから車
両の位置を把握して、その位置情報をデータベースに記
録する。
本実施例では、車両認識部104に続いて同報通信部106
が配置され、これを用いて路上局10から交通情報などの
ビーコン型動的ナビゲーション情報、および登録応答信
号(ACKまたはNACK)が移動局16へ向けて送信される。
したがって、この同方通信部106の通信の際には、車載
機160固有の移動局コード540を用いた場合であっても、
擬似コード542を用いた場合であっても利用することが
できる。
移動局16が選択したチャネルが他と衝突しなければ、
これが路上局10に登録され、ACK信号が移動局16へ送信
される。
こののち車両通信部108が続き、これによって本実施
例では、第8図に示すように路上局10と移動局16との間
に全二重通信が行なわれる。その周波数は上下で互いに
相違し、路上局10で選択されたチャネルが使用される。
しかし、隣接する路上局10のゾーン20に加入車両12が移
動しても同じ周波数が使用される。勿論、半二重や単向
通信であってもよい。
車両通信部108では、移動局16とユーザセンタ28との
間でナビゲーション情報や運行管理情報などのデータ、
メッセージおよび画像信号が送受信され、加入車両12の
搭乗者にそれらの情報が画像や音声にて表示される。こ
の場合、ユーザセンタ28は、路車間情報センタ26から自
社車両等の特定車両の移動局コード540に関する位置情
報およびその他の交通情報等を入手して、車両通信部10
8を利用して交信を行う。
また、一般電話回線網24、データ交換網25、あるいは
本システム内の他の移動局16に対する通信も同様にして
行なってもよい。
路上局10では、こうしてボーリング周期ごとにゾーン
20内の移動局16から得られた加入車両12のデータを通信
車両テーブル82に保持してもよい。路上局10は、これら
のデータを回線36を通して地区局30、地域局32または総
括局34に転送する。
これらの局では、こうした転送されたデータを、たと
えば走行車両テーブル80に格納する。こうして、たとえ
ば地域局32の走行車両テーブル80は、常時新たなデータ
によって更新される。
センタ26、28や一般電話回線網24、データ交換網25か
らの移動局16宛ての情報は、これらの局のいずれか、た
とえば路上局10のメモリ42に一旦、蓄積される。路上局
10では、管内の移動局16から得られた静的コード50と送
信情報の宛て先コードとを比較し、該当する移動局16へ
宛てて送信すべき情報があるか否かを調べる。両者の一
致を検出すると、メモリ42に格納されていたその情報を
車両通信部108の下りチャネルを用いてその移動局16へ
送信する。
上りチャネルにより移動局16から送信された情報は、
メモリ42に一時蓄積される。この上り送信情報は、のち
に路車間個別通信回線網22を介してセンタ26、28、デー
タ交換網25または一般電話回線網24に転送される。
車両通信部108が終了すると、上下の応答信号(第8
図)を送信する通信完了部110がこれに続く。これは伝
達の完了を確認する信号であり、情報内容の確認ではな
い。
こうして1フレーム100の通信が、加入車両12が路上
局10のサービスゾーン20内を走行している間に行なわれ
る。隣接する2つのゾーン20の間の無電波領域を加入車
両12が走行している間は、移動局16は路車間個別通信回
線網22と通信することができない。単一の周波数を使用
することで、従来の漏洩同軸ケーブル放送システムが起
想されるかもしれない。しかし本実施例は、放送システ
ムではなく、あくまでも個別通信システムであり、しか
も無電波領域の存在という点で漏洩同軸ケーブル放送シ
ステムとは根本的に相違する。
本実施例は、原則として加入車両12がある極小ゾーン
20内に含まれる間に1つの通信が完結するように構成さ
れている。一般道路にせよ高速道路にせよ、その道路に
おいて通常の走行をしているかぎりは、上述の無電波領
域をはさんでいくつかの極小ゾーン20を加入車両12が構
想することによって、かなりのまとまった通信を行なう
ことができるような間隔で路上局10が道路に殺って配設
されている。換言すれば、路上局10のこのような離隔配
置によって、通信トラヒックの多い移動局16に対しても
十分に所要の通信を達成することができる。
本発明を路車間個別通信システムに適用した実施例に
ついて説明した。しかし本発明はこれに限定されず、車
両以外の、たとえば個人すなわち広義の歩行者などのあ
らゆる移動体との個別通信に有効に適用される。
なお、ここで説明した実施例は本発明を説明するため
のものであって、本発明は必ずしもこれに限定されるも
のではなく、本発明の精神を逸脱することなく当業者が
可能な変形および修正は本発明の範囲に含まれる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の移動体通信方式におよ
びその移動局における搭載無線機、交通流把握システム
以外のシステムと通信を行う移動局は、その搭載無線機
のスイッチ手段を通信モードにしておくと、固定局が配
置された各通信エリアにて、無線機に割り当てられた固
有コードを固定局に送信して交通流把握システムにその
所在を通知して、その検出結果に基づいて運行管理シス
テムなどと個別の通信を効率良く行うことができる。
また、交通流把握システムのみと通信を行う移動局
は、その搭載無線機のスイッチ手段を非通信モードとし
ておくと、固定局が配置された各通信エリアにて、乱数
にてマスクされた擬似コードを送信して交通流把握シス
テムにその所在を通知することにより、位置情報のみを
検出させるようにして、他のシステム等による自局の探
知を防止することができ、プライバシの保護を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による移動体通信方式を車両の道路交
通に適用した実施例を路車間個別通信システムとして示
す概念的ブロック図、 第2図は、第1図に示す実施例における路車間個別通信
回線網の局階位構成の例を示す中継方式図、 第3図は同実施例における車両固有のコードのフォーマ
ットの例を示す説明図、 第4図は同実施例における車載装置の構成を示すブロッ
ク図、 第5図は、同実施例における擬似コード生成過程を示す
概念図、 第6図は、同実施例におけるフレームフォーマットの例
を示す説明図、 第7図は同実施例における車載装置の動作を示すフロー
チャート、 第8図は、同実施例における移動局と固定局の通信シー
ケンスを示すシーケンス図である。 主要部分の符号の説明 10……路上局 12……加入車両 14……送受信機 16……移動局 20……極小ゾーン 22……路車間個別通信回線網 42……メモリ 80……走行車両テーブル 82……通過車両テーブル 160……車載装置 162……無線送受信部 164……記憶部 166……モード切替スイッチ 168……擬似コード発生部 170……時計部 172……制御部 540……移動局コード 542……擬似コード

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体の通路に沿って、所定の間隔にて固
    定局が配置されて間欠的な通信エリアを形成し、該通信
    エリアにて、前記固定局が移動局から送信される無線信
    号を受信することによりそれぞれの移動局の位置情報を
    検出して、それらの交通流を測定する交通流把握システ
    ムと、該交通流把握システムにて検出した移動局の位置
    情報に基づいて、該移動局と前記固定局を介して通信を
    行う前記交通流把握システム以外の他のシステムとに適
    用される移動体通信方式において、 前記移動局は、その搭載無線機の電源投入時に該無線機
    に割り当てられた固有コードと異なる擬似コードを生成
    しておき、 交通流把握システム以外のシステムと通信を行う場合に
    は、前記固定局の通信エリアにて、搭載無線機に割り当
    てられた固有コードを送信部から無線信号として送信
    し、 前記交通流把握システムのみと通信を行う場合には、前
    記固定局の通信エリアにて、電源投入時に生成した擬似
    コードを送信部から無線信号として送信することを特徴
    とする移動体通信方式。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の移動体通信方式におい
    て、前記交通流把握システムは、前記移動局それぞれに
    割り当てられた固有コード、または電源投入時に各搭載
    無線機にて生成した擬似コードのいずれか一方を各固定
    局によって受信することにより、それぞれの移動局の位
    置情報を検出して、交通流を把握することを特徴とする
    移動体通信方式。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の移動体通信方式におい
    て、前記交通流把握システム以外の他のシステムは、前
    記交通流把握システムによる前記移動局に割り当てられ
    た固有コードの検出に基づいて、各固定局を介して該当
    移動局と交信することを特徴とする移動体通信方式。
  4. 【請求項4】移動体の通路に沿って、所定の間隔にて固
    定局が配置されて間欠的な通信エリアを形成し、これら
    通信エリアにて、前記固定局がそれぞれの移動局から送
    信される無線信号を受信することによりそれぞれの移動
    局の位置情報を検出して、それらの交通流を測定する交
    通流把握システムと、該交通流把握システムにて検出し
    た移動局の位置情報に基づいて、該移動局と前記固定局
    を介して通信を行う交通流把握システム以外の他のシス
    テムとに適用される移動体通信方式における移動局の搭
    載無線機において、 該搭載無線機は、その電源投入時に乱数を発生して、該
    乱数と電源投入時刻と該無線機に割り当てられた固有コ
    ードとに基づいて、擬似コードを生成する擬似コード発
    生手段と、 該擬似コード発生手段によって生成された擬似コードと
    前記固有コードとをそれぞれ記憶する記憶手段と、 前記交通流把握システム以外の他のシステムと通信を行
    う通信モードと、交通流把握システムのみと通信を行う
    非通信モードとを有するスイッチ手段と、 該スイッチ手段の状態を判断して、移動局が前記固定局
    の通信エリアを通過する際に、該スイッチ手段が通信モ
    ードになっている場合は、前記記憶手段に記憶された固
    有コードを読み出して送信部から該固有コードを無線信
    号として送信させ、スイッチ手段が非通信モードになっ
    ている場合は前記記憶手段に記憶された擬似コードを読
    み出して、該擬似コードを送信部から無線信号として送
    信させる制御手段とを備えてなることを特徴とする移動
    局における搭載無線機。
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