JP2596830Y2 - 磁 芯 - Google Patents

磁 芯

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JP2596830Y2
JP2596830Y2 JP1991082201U JP8220191U JP2596830Y2 JP 2596830 Y2 JP2596830 Y2 JP 2596830Y2 JP 1991082201 U JP1991082201 U JP 1991082201U JP 8220191 U JP8220191 U JP 8220191U JP 2596830 Y2 JP2596830 Y2 JP 2596830Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トランスやインダクタ
ンス素子に用いるフェライト等で構成された磁芯に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、中央脚部と外側脚部とこれら両脚
部を接続する底面部とからなる磁芯の代表例としては、
ポットコアと称呼される磁芯が知られており、さらに、
ポットコアの外側脚部や底面部の一部を切り欠いて開口
部を形成した形状として図28に示されるERコア、図
29に示されるPQコア、図30に示されるRMコア、
図31に示されるLPコア、図32に示されるEPCコ
ア等と称呼される種々の磁芯が知られている。
【0003】さて、図27は従来のERコアの平断面図
であり、この図において、ERコア1は外周面が円周面
となった円柱形状の中央脚部2と外側脚部3とこれら両
脚部を接続する方形状の底面部4とから成っており、外
側脚部3の内壁面5は前記中央脚部2の外周面と同心の
円弧面となっている。すなわち、前記中央脚部2の外周
面は半径R1の円周面であり、前記内壁面5の円弧面は
中央脚部2の中心と内壁面5との間の距離R2を曲率半
径とする円弧面である。また、当該ERコアの長手側面
には、前記外側脚部3の設けられていない部分があり、
これが開口部6となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図27のご
とく外側脚部3の内壁面5を中央脚部2と同心の円弧面
で形成した場合、次のような問題が生じていた。すなわ
ち、中央脚部2が円柱形状であり、これに装着されるボ
ビン巻胴部分も円周面、さらにボビン巻胴部分に巻装さ
れる巻線部も円環状となるが、トランス等においては、
引出線や中間タップを外側脚部3の設けられていない両
側の開口部6から引出す関係上ボビンに巻装された巻線
部は仮想線Jのように真円とはならず、仮想線Kのよう
に開口部6のある側方に膨らんだ楕円状の形状になりが
ちである。このため外側脚部3の端縁a乃至外側脚部の
内壁面の一部において巻線部と接触しやすくなり、巻線
したボビンを無理にERコア1に組み込んだ場合には線
材に傷が生じ、絶縁破壊を起こす危険があった。
【0005】また、図27のERコアにおいて、コアの
欠け防止のために端縁a部分にのみそれぞれ面取りを設
けたものもあるが、単なる面取りだけでは巻線部と外側
脚部内壁面の一部と接触する場合があり、上記不都合を
防止するには不十分である。
【0006】なお、ERコア以外のPQコア、RMコ
ア、LPコア、EPCコア等でも外側脚部の内壁面の全
て又はその一部が中央脚部の全て又はその一部をなす円
周面と同心の円弧面で形成されるため同様の不都合を生
じていた。
【0007】本考案は、上記の点に鑑み、外側脚部の断
面積を殆ど減少させることなくかつ外形寸法を増大させ
ないで、開口部での外側脚部内壁面と中央脚部の間隔を
広げることができ、巻線部を外側脚部の端縁乃至外側脚
部の内壁面の一部に接触させることなく容易に組み込む
ことが可能な磁芯を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る第1の磁芯は、中央脚部と外側脚部と
これら両脚部を接続する底面部とからなり、かつ前記外
側脚部の設けられていない開口部を有する構造を持ち、
さらに前記中央脚部中心と前記外側脚部の内壁面との間
の距離よりも大きな曲率半径を持ちかつ当該曲率半径の
中心が当該内壁面に対し遠ざかる向きに前記中央脚部中
心から長手方向に平行に延長した直線上に位置する円弧
面又は当該円弧面に近似した面で前記外側脚部内壁面を
構成している。
【0009】また、本考案に係る第2の磁芯は、中央脚
部と外側脚部とこれら両脚部を接続する底面部とからな
り、前記中央脚部の外周面のうち前記外側脚部に対向す
る少なくとも一部分が円弧面となっており、かつ前記外
側脚部の設けられていない開口部を有する構造を持ち、
さらに前記中央脚部の前記円弧面についての第1の曲率
半径中心と前記外側脚部の内壁面との間の距離よりも大
きな第2の曲率半径を持ちかつ当該第2の曲率半径の中
心が当該内壁面に対し遠ざかる向きに前記第1の曲率半
径中心から長手方向に平行に延長した直線上に位置する
円弧面又は当該円弧面に近似した面で前記外側脚部内壁
面を構成している。
【0010】
【作用】本考案の磁芯においては、従来よりも大きな曲
率半径又はこれに近似した面で外側脚部の内壁面を構成
しており、外形寸法を増大させず、しかも外側脚部の断
面積を殆ど減少させることなく相互に対向する外側脚部
内壁面の端縁間の距離又は該端縁と中央脚部間距離を大
きくすることができる。この結果、巻線部が引出線等で
楕円状に膨らんだ場合であっても巻線部の装着が容易と
なり、線材を傷付ける危険を解消でき、ひいては絶縁破
壊の問題を解消することができる。また、外形寸法、中
央脚部の形状寸法を同一にし、使用するボビンの形状寸
法を同じにすることが可能であるから従来の磁芯に置き
換えてそのまま使用することができ、外側脚部内壁面の
端縁と巻線部との間に従来の磁芯よりも開口部側に増大
した間隙が設けられることにより、磁芯乃至巻線の発熱
に対する放熱性も良好となる。
【0011】
【実施例】以下、本考案に係る磁芯の実施例を図面に従
って説明する。
【0012】図1乃至図3は本考案の第1実施例であっ
て、本考案をERコアに適用した場合を示す。これらの
図において、ERコア11は外周面が円周面となった円
柱形状の中央脚部12と外側脚部13とこれらを接続す
る方形状の底面部14とから成り、フェライト等の磁性
材で一体に形成されるものである。ここで、前記中央脚
部12の外周面は半径Rの円周面であり、さらに中央
脚部12の中心と外側脚部13の内壁面15との間の距
離Rよりも大きな曲率半径Rの円弧面で内壁面15
を構成している。曲率半径Rの中心fは前記中央脚
部12の中心を通り開口部16を有する長手側面に平行
な直線上に位置している(曲率半径R の中心f は、
内壁面15に対し遠ざかる向きに中央脚部12の中心か
ら長手方向に平行に延長した直線上に位置してい
る。)。なお、参考に中央脚部12の外周面と同心の曲
率半径Rを有する従来の場合の円弧面を仮想線Lで示
す。また、図示は省略したが、図1において右側の内壁
面15の曲率半径Rの中心fは中央脚部中心に対し
て対称位置にある。
【0013】この第1実施例では、従来の仮想線Lの場
合に比べ、内壁面15の端縁aは間隔Δbだけ後退する
ことになり、対向する内壁面15の端縁間距離(開口部
16の開口寸法)bは従来に比べ増大することになる。
このため、巻線部の外形が図27で説明したように、開
口部側に楕円状に膨らんでも内壁面端縁aと巻線部とが
接触する危険性は無くなり、巻線部の装着を容易に行う
ことができる。また、外形寸法は従来のERコアと同一
に定めることが可能であり、外側脚部13の断面積の低
下もごく僅かである。また、内壁面15の端縁と巻線部
との間に従来のERコアよりも開口部側に増大した間隙
が設けられることにより、ERコア自体乃至巻線部の発
熱に対する放熱性も良好となる。
【0014】図4は本考案の第2実施例であって、本考
案をERコアに適用した場合を示す。この図において、
ERコア21は、外側脚部13Aの内壁面15Aを、曲
率半径R3の円弧面22と、該円弧面22の両端部分の
面取部23とで形成したものである。その他の構成は、
前述の第1実施例と同様である。この場合、従来の中央
脚部12の外周面と同心の曲率半径R2の円弧面を示す
仮想線Lと内壁面15Aの端縁aとの差Δbはさらに大
きな量となる。
【0015】図5は本考案の第3実施例であって、本考
案をERコアに適用した場合を示す。この図において、
ERコア31は、外側脚部13Bの内壁面15Bを、中
央脚部12の外周面(半径R1)と同心の曲率半径R2
有する従来の場合の円弧面(仮想線L)に接しかつ当該
ERコアの長手側面に垂直な平面32と、該平面32の
両側に連続する曲率半径R4の円弧面33とで形成した
ものである(但し、R4>R2)。該曲率半径R4の中心
4は前記中央脚部12の中心を通り前記開口部16を
有する長手側面に平行な直線上に位置している。その他
の構成は、前述の第1実施例と同様である。この場合
も、従来の中央脚部12の外周面と同心の曲率半径R2
の円弧面を示す仮想線Lと内壁面15Bの端縁aとの差
Δbを充分確保できる。
【0016】図6は本考案の第4実施例であって、本考
案をERコアに適用した場合を示す。この図において、
ERコア41は、外側脚部13Cの内壁面15Cを、中
央脚部12の外周面(半径R1)と同心の曲率半径R2
有する従来の場合の円弧面(仮想線L)に接しかつ当該
ERコアの長手側面に垂直な平面42と、該平面42の
両側に連続していて仮想線Lの円弧面の外側に位置する
平面43とで形成したものである。これらの連続平面4
2,43は前記曲率半径R2よりも大きな曲率半径R5
円弧Uに接しており、該曲率半径R5の中心f5は前記中
央脚部12の中心を通り前記開口部16を有する長手側
面に平行な直線上に位置している。換言すれば、平面4
2,43は第1実施例の曲率半径R3の円弧面に近似し
た内壁面を構成している。その他の構成は、前述の第1
実施例と同様である。この場合も、従来の中央脚部12
の外周面と同心の曲率半径R2の円弧面を示す仮想線L
と内壁面15Cの端縁aとの差Δbを充分確保できる。
【0017】図7乃至図9は本考案の第5実施例であっ
て、本考案をPQコアに適用した場合を示す。これらの
図において、PQコア51は、外周面が円周面となった
円柱形状の中央脚部52と、これよりも幅の広い外側脚
部53と、底面部54とから成り、フェライト等の磁性
材で一体に形成されるものである。また、当該PQコア
長手側面には、外側脚部53の設けられていない部分が
あり、ここが開口部56となっている。前記中央脚部5
2の外周面は半径R11の円周面であり、さらに中央脚部
52の中心と外側脚部53の内壁面55との間の距離R
12よりも大きな曲率半径R13の円弧面で内壁面55を構
成している。該曲率半径R13の中心f13は前記中央脚部
52の中心を通り前記開口部56を有する長手側面に平
行な直線上に位置している。なお、参考に中央脚部52
の外周面と同心の曲率半径R12を有する従来の場合の円
弧面を仮想線Mで示す。また、図示は省略したが、図7
において右側の内壁面55の曲率半径R13の中心f13
中央脚部中心に対して対称位置にある。
【0018】この第5実施例では、従来の仮想線Mの場
合に比べ、内壁面55の端縁aは間隔Δeだけ後退する
ことになり、対向する内壁面55の端縁間距離(開口部
56の開口寸法)eは従来に比べ増大することになる。
このため、巻線部の外形が、開口部側に楕円状に膨らん
でも内壁面端縁aと巻線部とが接触する危険性は無くな
り、巻線部の装着を容易に行うことができる。また、外
形寸法は従来のPQコアと同一に定めることが可能であ
り、外側脚部53の断面積の低下もごく僅かである。ま
た、放熱性は内壁面55の端縁aと巻線部との間に間隙
を設けることができるから向上する。
【0019】図10は本考案の第6実施例であって、本
考案をPQコアに適用した場合を示す。この図におい
て、PQコア61は、外側脚部53Aの内壁面55A
を、曲率半径R13の円弧面62と、該円弧面62の両端
部分の面取部63とで形成したものである。その他の構
成は、前述の第5実施例と同様である。この場合、従来
の中央脚部52の外周面と同心の曲率半径R12の円弧面
を示す仮想線Mと内壁面55Aの端縁aとの差Δeはさ
らに大きな量となる。
【0020】図11は本考案の第7実施例であって、本
考案をPQコアに適用した場合を示す。この図におい
て、PQコア71は、外側脚部53Bの内壁面55B
を、中央脚部52の外周面(半径R11)と同心の曲率半
径R12を有する従来の場合の円弧面(仮想線M)に接し
かつ当該PQコアの長手側面に垂直な平面72と、該平
面72の両側に連続する曲率半径R14の円弧面73とで
形成したものである(但し、R14>R12)。該曲率半径
14の中心f14は前記中央脚部52の中心を通り前記開
口部56を有する長手側面に平行な直線上に位置してい
る。その他の構成は、前述の第5実施例と同様である。
この場合も、従来の中央脚部52の外周面と同心の曲率
半径R12の円弧面を示す仮想線Mと内壁面55Bの端縁
aとの差Δeを充分確保できる。
【0021】図12は本考案の第8実施例であって、本
考案をPQコアに適用した場合を示す。この図におい
て、PQコア81は、外側脚部53Cの内壁面55C
を、中央脚部52の外周面(半径R11)と同心の曲率半
径R12を有する従来の場合の円弧面(仮想線M)に接し
かつ当該PQコアの長手側面に垂直な平面82と、該平
面82の両側に連続していて仮想線Mの円弧面の外側に
位置する平面83とで形成したものである。これらの連
続平面82,83は前記曲率半径R12よりも大きな曲率
半径R15の円弧Vに接しており、該曲率半径R15の中心
15は前記中央脚部52の中心を通り前記開口部56を
有する長手側面に平行な直線上に位置している。換言す
れば、平面82,83は第5実施例の曲率半径R13の円
弧面に近似した内壁面を構成している。その他の構成
は、前述の第5実施例と同様である。この場合も、従来
の中央脚部52の外周面と同心の曲率半径R12の円弧面
を示す仮想線Mと内壁面55Cの端縁aとの差Δeを充
分確保できる。
【0022】図13乃至図15は本考案の第9実施例で
あって、本考案をRMコアに適用した場合を示す。これ
らの図において、RMコア91は、外周面が円周面とな
った円柱形状の中央脚部92と、これよりも幅が広く外
壁面が多角面状の外側脚部93と、底面部94とから成
り、フェライト等の磁性材で一体に形成されるものであ
る。また、底面部94にはくぼみ97が形成され、さら
に、当該RMコア長手側面には、外側脚部93の設けら
れていない部分があり、ここが開口部96となってい
る。前記中央脚部92の外周面は半径R21の円周面であ
り、さらに中央脚部92の中心と外側脚部93の内壁面
95との間の距離R22よりも大きな曲率半径R23の円弧
面で内壁面95を構成している。該曲率半径R23の中心
23は前記中央脚部92の中心を通り前記開口部96を
有する長手側面に平行な直線上に位置している。なお、
参考に中央脚部92の外周面と同心の曲率半径R22を有
する従来の場合の円弧面を仮想線Nで示す。また、図示
は省略したが、図13において右側の内壁面95の曲率
半径R23の中心f23は中央脚部中心に対して対称位置に
ある。
【0023】この第9実施例では、従来の仮想線Nの場
合に比べ、内壁面95の端縁aは間隔Δgだけ後退する
ことになり、対向する内壁面95の端縁間距離(開口部
96の開口寸法)gは従来に比べ増大することになる。
このため、巻線部の外形が、開口部側に楕円状に膨らん
でも内壁面端縁aと巻線部とが接触する危険性は無くな
り、巻線部の装着を容易に行うことができる。また、外
形寸法は従来のRMコアと同一に定めることが可能であ
り、外側脚部93の断面積の低下もごく僅かである。ま
た、放熱性は内壁面95の端縁aと巻線部との間に間隙
を設けることができるから向上する。
【0024】図16は本考案の第10実施例であって、
本考案をRMコアに適用した場合を示す。この図におい
て、RMコア101は、外側脚部93Aの内壁面95A
を、曲率半径R23の円弧面102と、該円弧面102の
両端部分の面取部103とで形成したものである。その
他の構成は、前述の第9実施例と同様である。この場
合、従来の中央脚部92の外周面と同心の曲率半径R22
の円弧面を示す仮想線Nと内壁面95Aの端縁aとの差
Δgはさらに大きな量となる。
【0025】図17は本考案の第11実施例であって、
本考案をRMコアに適用した場合を示す。この図におい
て、RMコア111は、外側脚部93Bの内壁面95B
を、中央脚部92の外周面(半径R21)と同心の曲率半
径R22を有する従来の場合の円弧面(仮想線N)に接し
かつ当該RMコアの長手側面に垂直な平面112と、該
平面112の両側に連続する曲率半径R24の円弧面11
3とで形成したものである(但し、R24>R22)。該曲
率半径R24の中心f24は前記中央脚部92の中心を通り
開口部96を有する長手側面に平行な直線上に位置して
いる。その他の構成は、前述の第9実施例と同様であ
る。この場合も、従来の中央脚部92の外周面と同心の
曲率半径R22の円弧面を示す仮想線Nと内壁面95Bの
端縁aとの差Δgを充分確保できる。
【0026】図18は本考案の第12実施例であって、
本考案をRMコアに適用した場合を示す。この図におい
て、RMコア121は、外側脚部93Cの内壁面95C
を、中央脚部92の外周面(半径R21)と同心の曲率半
径R22を有する従来の場合の円弧面(仮想線N)に接し
かつ当該RMコアの長手側面に垂直な平面122と、該
平面122の両側に連続していて仮想線Nの円弧面の外
側に位置する平面123,124とで形成したものであ
る。これらの連続平面122,123,124は前記曲
率半径R22よりも大きな曲率半径R25の円弧Wに接して
おり、該曲率半径R25の中心f25は前記中央脚部92の
中心を通り開口部96を有する長手側面に平行な直線上
に位置している。換言すれば、平面122,123,1
24は第9実施例の曲率半径R23の円弧面に近似した内
壁面を構成している。その他の構成は、前述の第9実施
例と同様である。この場合も、従来の中央脚部92の外
周面と同心の曲率半径R22の円弧面を示す仮想線Nと内
壁面95Cの端縁aとの差Δgを充分確保できる。
【0027】図19乃至図21は本考案の第13実施例
であって、本考案をLPコアに適用した場合を示す。こ
れらの図において、LPコア131は、外周面が円周面
となった円柱形状の中央脚部132と、これよりも幅の
広い外側脚部133と、底面部134とから成り、フェ
ライト等の磁性材で一体に形成されるものである。ま
た、当該LPコア長手側面には、外側脚部133の設け
られていない部分があり、ここが開口部136,137
となっている。但し、LPコアの場合、使用時には、開
口寸法の大きな開口部137が基板等に対向する如く配
置して用いる。前記中央脚部132の外周面は半径R31
の円周面であり、外側脚部133の内壁面135は当該
LPコアの長手側面に垂直な平面138と、該平面13
8に連続する曲率半径R33の円弧面139とで形成した
ものである。前記平面138の長さは中央脚部132の
半径R31に等しく設定されており、該円弧面139は、
中央脚部132の中心と外側脚部133の内壁面135
との間の距離R32よりも大きな曲率半径R33を有するも
のである。該曲率半径R33の中心f33は前記中央脚部1
32の中心を通り前記開口部137を有する長手側面に
平行な直線上に位置している。なお、参考に中央脚部1
32の外周面と同心の曲率半径R32を有する従来の場合
の円弧面を仮想線Sで示す。また、図示は省略したが、
図19において右側の内壁面135の曲率半径R33の中
心f33は中央脚部中心に対して対称位置にある。
【0028】この第13実施例では、従来の仮想線Sの
場合に比べ、内壁面135の端縁aは間隔Δhだけ後退
することになり、端縁aと中央脚部132間の距離は従
来に比べ増大することになる。このため、巻線部の外形
が、開口部側に楕円状に膨らんでも内壁面端縁aと巻線
部とが接触する危険性は無くなり、巻線部の装着を容易
に行うことができる。また、外形寸法は従来のLPコア
と同一に定めることが可能であり、外側脚部133の断
面積の低下もごく僅かである。また、放熱性は内壁面1
35の端縁aと巻線部との間に間隙を設けることができ
るから向上する。
【0029】図22は本考案の第14実施例であって、
本考案をLPコアに適用した場合を示す。この図におい
て、LPコア141は、外側脚部133Aの内壁面13
5Aを、中央脚部132の外周面半径R31より長い長さ
の平面138Aと、該平面138Aに連続していて曲率
半径R32の仮想線Sの円弧面の外側に位置する平面14
2,143とで形成したものである。これらの連続平面
138A,142,143は前記曲率半径R32よりも大
きな曲率半径R34の円弧Xに接しており、該曲率半径R
34の中心f34は前記中央脚部132の中心を通り開口部
137を有する長手側面に平行な直線上に位置してい
る。換言すれば、平面138A,142,143は第1
3実施例の曲率半径R33の円弧面に近似した内壁面を構
成する。)。その他の構成は、前述の第13実施例と同
様である。この場合も、従来の中央脚部132の外周面
と同心の曲率半径R32の円弧面を示す仮想線Sと内壁面
135Aの端縁aとの差Δhを充分確保できる。
【0030】図23乃至図25は本考案の第15実施例
であって、本考案をEPCコアに適用した場合を示す。
これらの図において、EPCコア151は、外周面が長
円周面(半円周面同士を平面で接続したもの)となった
長円柱形状(断面が長円形)の中央脚部152と、これ
よりも幅の広い外側脚部153と、底面部154とから
成り、フェライト等の磁性材で一体に形成されるもので
ある。また、当該EPCコア長手側面には、外側脚部1
53の設けられていない部分があり、ここが開口部15
6,157となっている。但し、EPCコアの場合、使
用時には、開口寸法の大きな開口部157が基板等に対
向する如く立てて用いる。前記中央脚部152の前記外
側脚部153に対向する外周面部分は半径R41の円周
面であり、外側脚部153の内壁面155は当該EPC
コアの長手側面に垂直な平面158と、該平面158に
連続する曲率半径R43の円弧面159とで形成したも
のである。前記平面158の長さは中央脚部152の半
円周面の半径R41に等しく設定されている。前記円弧
面159は、中央脚部152の半円周面中心と外側脚部
153の内壁面155との間の距離R42よりも大きな
曲率半径R43を有するものである。該曲率半径R43
の中心f43は前記中央脚部152の半径R41の中心
を通り前記開口部157を有する長手側面に平行な直線
上に位置している(曲率半径R 43 の中心f 43 は、内
壁面155に対し遠ざかる向きに曲率半径R 41 中心か
ら長手方向に平行に延長した直線上に位置する)。な
お、参考に中央脚部152の半円周面と同心の曲率半径
42を有する従来の場合の円弧面を仮想線Tで示す。
また、図示は省略したが、図23において内壁面155
の曲率半径R43の中心f43は対称位置に2箇所あ
る。
【0031】この第15実施例では、従来の仮想線Tの
場合に比べ、内壁面155の端縁aは間隔Δjだけ後退
することになり、端縁aと中央脚部152間の距離は従
来に比べ増大することになる。このため、巻線部の外形
が、開口部側に膨らんでも内壁面端縁aと巻線部とが接
触する危険性は無くなり、巻線部の装着を容易に行うこ
とができる。また、外形寸法は従来のEPCコアと同一
に定めることが可能であり、外側脚部153の断面積の
低下もごく僅かである。また、放熱性は内壁面155の
端縁aと巻線部との間に間隙を設けることができるから
向上する。
【0032】図26は本考案の第16実施例であって、
本考案をEPCコアに適用した場合を示す。この図にお
いて、EPCコア161は、外側脚部153Aの内壁面
155Aを、中央脚部152の半円周面半径R41よりも
長い平面158Aと、該平面158Aに連続していて仮
想線T(曲率半径R42)の円弧面の外側に位置する平面
162,163とで形成したものである。これらの連続
平面158A,162,163は前記曲率半径R42より
も大きな曲率半径R44の円弧Yに接しており、該曲率半
径R44の中心f44は前記中央脚部152の半径R41の中
心を通り開口部157を有する長手側面に平行な直線上
に位置している。換言すれば、平面158A,162,
163は第15実施例の曲率半径R43の円弧面に近似し
た内壁面を構成している。その他の構成は、前述の第1
5実施例と同様である。この場合も、従来の中央脚部1
52の半円周面と同心の曲率半径R42の円弧面を示す仮
想線Tと内壁面155Aの端縁aとの差Δjを充分確保
できる。
【0033】なお、上記各実施例では、ERコア、PQ
コア、RMコア、LPコア及びEPCコアの場合につい
て説明したが、本考案は、これらの実施例に限定される
ものではなく、これらのコアに類似した形状のものにも
適用可能であることはあきらかである。また、中央脚部
は正多角柱状であってもよく、外側脚部の内壁面は3面
以上の連続平面であってもよい。
【0034】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の磁芯によ
れば、従来の場合よりも大きな曲率半径の円弧面又は当
該円弧面に近似した面で外側脚部内壁面の少なくとも一
部を構成するようにしたので、巻線部が引出線等で楕円
状に変形したような場合であっても内壁面端縁と巻線部
とが接触する危険がなくなり、巻線部の挿入が容易とな
るとともに絶縁破壊事故を防止することができ、製造時
の歩留り向上も図ることができる。また、外形寸法を従
来品と同じに設定し、しかも、外側脚部の断面積の減少
をごく僅かにすることが可能であるから、従来品にその
まま置き換えて使用することも可能である。さらに、外
側脚部内壁面の端縁と巻線部との間に間隙を設けること
により、放熱効果の改善も図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す平面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同底面図である。
【図4】本考案の第2実施例を示す要部拡大平面図であ
る。
【図5】本考案の第3実施例を示す要部拡大平面図であ
る。
【図6】本考案の第4実施例を示す要部拡大平面図であ
る。
【図7】本考案の第5実施例を示す平面図である。
【図8】同正面図である。
【図9】同底面図である。
【図10】本考案の第6実施例を示す要部拡大平面図で
ある。
【図11】本考案の第7実施例を示す要部拡大平面図で
ある。
【図12】本考案の第8実施例を示す要部拡大平面図で
ある。
【図13】本考案の第9実施例を示す平面図である。
【図14】同正断面図である。
【図15】同底面図である。
【図16】本考案の第10実施例を示す要部拡大平面図
である。
【図17】本考案の第11実施例を示す要部拡大平面図
である。
【図18】本考案の第12実施例を示す要部拡大平面図
である。
【図19】本考案の第13実施例を示す正面図である。
【図20】同側面図である。
【図21】同平面図である。
【図22】本考案の第14実施例を示す要部拡大正面図
である。
【図23】本考案の第15実施例を示す正面図である。
【図24】同側面図である。
【図25】同平面図である。
【図26】本考案の第16実施例を示す要部拡大正面図
である。
【図27】従来例を示す平断面図である。
【図28】従来のERコアを示す斜視図である。
【図29】従来のPQコアを示す斜視図である。
【図30】従来のRMコアを示す斜視図である。
【図31】従来のLPコアを示す斜視図である。
【図32】従来のEPCコアを示す斜視図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41 ERコア 2,12,52,92,132,152 中央脚部 3,13,13A,13B,13C,53,53A,5
3B,53C,93,93A,93B,93C,13
3,133A,153,153A 外側脚部 4,14,54,94,134,154 底面部 5,15,15A,15B,15C,55,55A,5
5B,55C,95,95A,95B,95C,13
5,135A,155,155A 内壁面 22,33,62,73,102,113,139,1
59 円弧面 23,63,103 面取部 32,42,43,72,82,83,112,12
2,123,124,138,138A,142,14
3,158,158A,162,163 平面 51,61,71,81 PQコア 91,101,111,121 RMコア 131,141 LPコア 151,161 EPCコア

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央脚部と外側脚部とこれら両脚部を接
    続する底面部とからなり、前記外側脚部の設けられてい
    ない開口部を有する磁芯において、前記中央脚部中心と
    前記外側脚部の内壁面との間の距離よりも大きな曲率半
    径を持ちかつ当該曲率半径の中心が当該内壁面に対し遠
    ざかる向きに前記中央脚部中心から長手方向に平行に延
    長した直線上に位置する円弧面又は当該円弧面に近似し
    た面で前記外側脚部内壁面を構成したことを特徴とする
    磁芯。
  2. 【請求項2】 中央脚部と外側脚部とこれら両脚部を接
    続する底面部とからなり、前記中央脚部の外周面のうち
    前記外側脚部に対向する少なくとも一部分が円弧面とな
    っており、かつ前記外側脚部の設けられていない開口部
    を有する磁芯において、前記中央脚部の前記円弧面につ
    いての第1の曲率半径中心と前記外側脚部の内壁面との
    間の距離よりも大きな第2の曲率半径を持ちかつ当該第
    2の曲率半径の中心が当該内壁面に対し遠ざかる向きに
    前記第1の曲率半径中心から長手方向に平行に延長した
    直線上に位置する円弧面又は当該円弧面に近似した面で
    前記外側脚部内壁面を構成したことを特徴とする磁芯。
  3. 【請求項3】 前記円弧面に近似した面が、連続多平面
    又は平面と曲面とからなる連続面である請求項1又は2
    記載の磁芯。
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