JP2636802B2 - 落橋防止装置 - Google Patents

落橋防止装置

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JP2636802B2 JP14203995A JP14203995A JP2636802B2 JP 2636802 B2 JP2636802 B2 JP 2636802B2 JP 14203995 A JP14203995 A JP 14203995A JP 14203995 A JP14203995 A JP 14203995A JP 2636802 B2 JP2636802 B2 JP 2636802B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋に地震等の外力が加
わったときに、当該橋の橋脚から橋桁が落下するのを防
止する落橋防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、橋脚に隣接した鉄製,鉄筋コンク
リート製又はプレストレストコンクリート製の橋桁を乗
せ連設してなる、例えば、河川用の橋や高速道路用の橋
は、主に地震時の対策として、図6に示すように、橋脚
1の上で隣接する橋桁2,3の側壁の間に、鋼板製の落
橋防止装置4がボルト・ナット等で固着されていた。
【0003】前記落橋防止装置4によって、地震時に橋
桁の長手方向の揺れ等による橋桁の橋脚からの落下を防
止するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地震力
の大きさによっては前記落橋防止装置4が破断されて、
橋桁が橋脚1から落下して、地上の人,自動車,物等に
致命的な被害を与えることがあった。そこで、最近で
は、図7乃至図8に示すように、橋桁2,3間にPC鋼
より線を束ねたケーブルを架設した落橋防止装置5が取
り付けられている。
【0005】前記落橋防止装置5の構成は、図8に示す
ように、橋桁2,3の側壁面に、適宜間隔をおいて取付
金具6,7が回動自在にしてボルト6a,7aで装着さ
れている。
【0006】そして、前記取付金具6,7の橋桁の側壁
面に直交して立設したブラケット8,9間に、ケーブル
10が架設され、その両端部に緩衝材11が介在され、
定着ナット12で定着されている。
【0007】前記ケーブル10の端部は、図9に示すよ
うに、外周にネジ溝が刻設されたスリーブ(以下、マン
ションと言う)で、例えば、鋼製等の金属製マンション
13が固着され、その接続部にキャップ14が被覆され
ている。
【0008】このような落橋防止装置5により、例え
ば、図10に示すように地震時に、橋脚1から橋桁2,
3がズレてその一方が落下しても、前記落橋防止装置5
のケーブル10によって橋桁3を落下途中で保持し、橋
桁3が地上にまで到達することがないように保護するも
のである。
【0009】このようにして、橋桁の落下による被害を
防止するものであるが、前記落橋防止装置5において
は、図10に示すように、大きな地震などの外力によっ
て橋桁3が橋脚1から落下したときに、該橋桁3が地上
に落下するのを防止するケーブル10が、橋脚1の角部
1aに当たり、角部で擦られることによって損傷し、破
断することがあった。
【0010】即ち、ケーブル10の表面は、PC鋼より
線を保護するポリエチレン被覆層があり、該ポリエチレ
ン被覆層が前記橋脚1の角部1aで強く擦られたり、曲
げられたりして、この部分が弱くなりここで破断するこ
ととなる。
【0011】このように、従来の落橋装置は、ケーブル
の保護において解決すべき課題を有していた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る落橋防止装
置の上記課題を解決するための要旨は、隣接する橋桁の
対向した各端部に設けた定着手段と、該両定着手段の間
に架設したケーブルとからなる落橋防止装置であって、
前記定着手段におけるケーブルに防護カバーを被覆した
ことである。
【0013】前記防護カバーが、二つ割りの保護部材で
なること、;また、ケーブルの存在を周囲にとけ込ませ
るために、前記防護カバーが、橋桁の色彩と同色系の色
彩に着色されていること、;更に、ケーブルの存在が顕
著になるように前記防護カバーが、橋桁の色彩と非同色
系の色彩に着色されていることである。
【0014】
【作用】本発明に係る落橋装置によれば、ケーブルに被
覆された防護カバーにより、ケーブルが橋桁の落下によ
って橋脚の角部に強く擦られて当接しても、前記防護カ
バーでケーブルのポリエチレン被覆が破れたり、この部
分で破断することを防止する。
【0015】また、防護カバーを二つ割りにすること
で、定着手段にケーブルが架設されて、橋桁に落橋装置
が装着された後でも、防護カバーを取り付けることがで
きるようになる。更に、所望の色彩にケーブルを着色す
ることで、ケーブルに対する要望に対応させることが出
来る。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係る実施例について図面を参
照して詳細に説明する。なお、理解容易のために、従来
例に対応する部分には従来例と同一の符号を付けて説明
する。
【0017】本発明の第1実施例に係る落橋装置は、図
1に示すように、橋脚1の上で互いに隣接して載置され
た橋桁2,3の側壁面に、各々金属製(例えば、鋼製)
の定着具15,16をボルト6a,7aで対向させて固
定する。但し、ボルト6a,7aの軸回りに大きな回転
力が加わったときには定着具15,16は回動自在とな
る。
【0018】そして、前記定着具15,16の対向した
平板体の止着部材15a,16aの略中央部にはケーブ
ル10を挿通させる貫通孔が設けられている。
【0019】更に、該貫通孔に、円筒状で金属製若しく
は合成樹脂製の防護筒22がその両端部を突出させて嵌
挿されている。なお、該防護筒22と前記止着部材15
a,16aの貫通孔とは、遊嵌状態となっている。
【0020】PC鋼より線の束(例えば、φ12.7m
mのものを7本より合わせたもの)をポリエチレン被覆
してなるケーブル10の両端部には、図2に示すよう
に、かしめて固着した金属製のスリーブであるマンショ
ン13があり、該マンション13の外周にはネジ溝が刻
設されている。
【0021】次に、円筒状のポリエチレン製,カーボン
製若しくはスチール製で弾性体の防護カバー23を一体
に形成し、該防護カバー23をケーブル10に挿入して
被覆する。該防護カバー23の長さは、定着具15,1
6の間に若干の間隙を確保して被覆する長さとする。
【0022】そして、防護カバー23をケーブル10に
被覆させた後に、前記マンション13に、予め、移動阻
止手段19としてのハーフナット20と弾性材21とを
キャップ14の端部にまで寄せて各々螺合又は嵌挿させ
る。
【0023】前記弾性材21の材質としてはゴム製の弾
性パッキン、若しくは、コイルスプリング21a(図4
参照)等である。
【0024】そして、対向配置された定着具15,16
の止着部材15a,16aの防護筒22に、ケーブル1
0の端部のマンション13を各々挿通させる。
【0025】更に、止着部材15a,16aから突出し
ている前記マンション13の外周部にその端部から、図
3に示すように、緩衝材11として、合成樹脂製の伸縮
スポンジ11cとゴム製の硬質パッキン11b及び金属
製の支圧板11aとを順に嵌合させる。この緩衝材11
の伸縮スポンジ11cと硬質パッキン11bの弾性体と
して、図4に示すように、コイルスプリング11dを用
いても良い。
【0026】その後、定着ナット12を前記マンション
13の外周部の端部からネジ部に螺合させ、前記伸縮ス
ポンジ11cが、その無負荷時の厚さの3/4から2/
3に縮まる程度に押し込まれた状態になるまで、前記定
着ナット12を締め込んで締結する。これによって、前
記伸縮スポンジ11cの弾発力でケーブル10が弛まず
に架設される。
【0027】このように、定着部材15,16にケーブ
ル10を架設した後に、前記定着部材15,16の、ケ
ーブル10に沿って対向配置にされたブラケット15
b,15c,16b,16cの間に、ケーブル10の外
周を囲繞するようにして、二つ割りの偏向具(デェビエ
ーター)17,17を挿入しボルト18で固定して設け
る。
【0028】このように、定着具15,16の間に、ケ
ーブル10を保護する防護カバー23を設けた落橋装置
としたことで、図5に示すように、例えば、大地震で橋
桁3が橋脚1から落下した場合に、ケーブル10によっ
て橋桁3が地上にまで落下するのが防止されると共に、
橋脚1の角部1aに前記防護カバー23が当接する。
【0029】よって、ケーブル10の表面が直接に橋脚
1の角部1aに当接して擦られることが無く、キズ付が
防止されてケーブル10がこの角部で破断することを防
止する。
【0030】本発明の第2実施例は、防護カバー23を
二つ割りにした点で前記第1実施例と相違するものであ
る。
【0031】防護カバー23を二つ割りにすることで、
定着具15,16間にケーブル10を架設した後におい
て、例えば、上下方向から各々一方の防護カバーを被せ
て、ボルト・ナットで固定することで、架設後のケーブ
ル10に防護カバー23を被覆させることが出来る。
【0032】よって、防護カバー23のケーブル10へ
の取り付け作業が容易となって工期が短縮されるように
なる。
【0033】本発明の第3実施例は、防護カバー23に
種々の着色を施すことである。即ち、防護カバー23の
表面に、例えば、橋桁2,3の側面の色彩と同じ色彩と
なるように着色することで、この落橋装置の存在するこ
とが直ちに認識されず、当該落橋装置が橋桁に溶け込ん
だ状態となり、一体性を持たせることが出来る。
【0034】また、これとは逆に、橋桁2,3の側面の
色彩と明らかに異なる色彩で防護カバー23の表面を着
色すれば、落橋装置の存在が目で見て直ちに認識され、
防護カバー23の存在をアピールすることが出来るもの
である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る落橋
装置は、隣接する橋桁の対向した各端部に設けた定着手
段と、該両定着手段の間に架設したケーブルとからなる
落橋防止装置であって、前記定着手段におけるケーブル
に防護カバーを被覆したので、橋桁が地震などの影響で
橋脚から落下した場合に、前記防護カバーによって前記
ケーブルのキズ付等が防止されて保護され、この部分で
破断することを防止すると言う優れた効果を奏する。
【0036】前記防護カバーが、二つ割りの保護部材と
されることで、該防護カバーをケーブルに装着する作業
がケーブルの架設の前後で行うことが出来るようにな
り、施工の容易化となると言う優れた効果を奏する。
【0037】前記防護カバーが、橋桁の色彩と同色系若
しくは非同色系の色彩に着色されていることにより、落
橋装置を目立たなくしたり目立つようにしたりすること
ができると言う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る落橋装置の正面図で
ある。
【図2】同第1実施例のケーブルにおけるその端部の正
面図である。
【図3】同第1実施例に係る落橋防止装置の定着部分の
拡大側面図である。
【図4】同第1実施例に係る落橋防止装置であって、緩
衝材と弾性材とをコイルスプリングにした場合の実施例
の正面図(イ)と、緩衝材又は弾性材とコイルスプリン
グとを併用した場合の正面図(ロ)である。
【図5】同第1実施例の使用状態の説明図である。
【図6】従来例に係る落橋防止装置の側面図である。
【図7】同従来例に係る落橋防止装置の斜視図である。
【図8】同従来例に係る落橋防止装置の側面図である。
【図9】同ケーブルの端部の縦断面図である。
【図10】同従来例に係る落橋防止装置による、地震時
の作用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 橋脚、 2,3 橋桁、 10 ケーブル、 11 緩衝材、 12 定着ナット、 13 スリーブ(マンション)、 14 キャップ、 15,16 定着具、 15a,16a 止着部材、 17 偏向具、 19 移動阻止手段、 21 弾性材、 22 防護筒、 23 防護カバー。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する橋桁の対向した各端部に設けた
    定着手段と、該両定着手段の間に架設したケーブルとか
    らなる落橋防止装置であって、 前記定着手段におけるケーブルに防護カバーを被覆した
    ことを特徴とする落橋防止装置。
  2. 【請求項2】 防護カバーが、二つ割りの保護部材でな
    ることを特徴とする請求項1に記載の落橋防止装置。
  3. 【請求項3】 防護カバーが、橋桁の色彩と同色系の色
    彩に着色されていることを特徴とする請求項1に記載の
    落橋装置。
  4. 【請求項4】 防護カバーが、橋桁の色彩と非同色系の
    色彩に着色されていることを特徴とする請求項1に記載
    の落橋防止装置。
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