JP2661978B2 - 表面燃焼バーナ - Google Patents
表面燃焼バーナInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、遠赤外線放射体に多数の小炎孔を形成した
表面燃焼バーナに関する。
表面燃焼バーナに関する。
従来、遠赤外線放射体がセラミックスから成ってい
た。
た。
しかし、セラミックスは成型面での制約のために形状
を任意に選択できず、また、機械的な強度や熱衝撃に対
する強度が不十分で耐久性において欠点があった。
を任意に選択できず、また、機械的な強度や熱衝撃に対
する強度が不十分で耐久性において欠点があった。
本発明の目的は、遠赤外線放射特性が優れているばか
りで無く、成型性及び耐久性においても優れた表面燃焼
バーナを提供する点にある。
りで無く、成型性及び耐久性においても優れた表面燃焼
バーナを提供する点にある。
本第1発明の特徴構成は、表面燃焼バーナにおいて多
数の小炎孔を形成する遠赤外線放射体が、Fe、Cr及びAl
を含有するステンレス鋼の表面に、大部分の長さが2μ
m以上のアルミナウイスカを有すると共に、前記表面の
粗度Raが0.5μm以上である遠赤外線放射材から成り、
前記アルミナウイスカ付の表面が燃焼面側に配置されて
いることにあり、その作用は次の通りである。
数の小炎孔を形成する遠赤外線放射体が、Fe、Cr及びAl
を含有するステンレス鋼の表面に、大部分の長さが2μ
m以上のアルミナウイスカを有すると共に、前記表面の
粗度Raが0.5μm以上である遠赤外線放射材から成り、
前記アルミナウイスカ付の表面が燃焼面側に配置されて
いることにあり、その作用は次の通りである。
つまり、いかなる材料で遠赤外線放射体を形成すれ
ば、遠赤外線放射を効率良く実行でき、しかも、形状を
任意に選択できると共に、機械的強度及び熱衝撃に対す
る強度を十分に向上できるかについて、各種実験により
追求した結果、次の事実が判明した。
ば、遠赤外線放射を効率良く実行でき、しかも、形状を
任意に選択できると共に、機械的強度及び熱衝撃に対す
る強度を十分に向上できるかについて、各種実験により
追求した結果、次の事実が判明した。
Fe、Cr、Al含有のステンレス鋼の表面を、大部分の長
さが2μm以上のアルミナウイスカを有すると共に、粗
度Raが0.5μm以上のものに形成し、ステンレス鋼の加
熱で表面から遠赤外線を放射させると、セラミックスと
同程度の高い放射率が得られた。
さが2μm以上のアルミナウイスカを有すると共に、粗
度Raが0.5μm以上のものに形成し、ステンレス鋼の加
熱で表面から遠赤外線を放射させると、セラミックスと
同程度の高い放射率が得られた。
また、アルミナウイスカが十分に生長しているために
外力や熱衝撃によって剥離しない。その上、表面の粗度
Raが十分に大きいためにアルミナウイスカの密度が大に
なり、そのことによってもアルミナウイスカの剥離が抑
制され、全体として、プレス加工等で任意の形状に容易
に成型でき、かつ、使用に際してのアルミナウイスカの
剥離を完全に防止できた。
外力や熱衝撃によって剥離しない。その上、表面の粗度
Raが十分に大きいためにアルミナウイスカの密度が大に
なり、そのことによってもアルミナウイスカの剥離が抑
制され、全体として、プレス加工等で任意の形状に容易
に成型でき、かつ、使用に際してのアルミナウイスカの
剥離を完全に防止できた。
したがって、上述のアルミナウイスカ付のステンレス
鋼で表面燃焼バーナの小炎孔形成用遠赤外線放射体を形
成し、アルミナウイスカを有する表面を燃焼面側に配置
すると、効率良い遠赤外線放射を実現できるばかりで無
く、遠赤外線放射体の形状を用途に見合った最適形状に
できると共に、遠赤外線放射体の耐久性向上を十分に図
れる。
鋼で表面燃焼バーナの小炎孔形成用遠赤外線放射体を形
成し、アルミナウイスカを有する表面を燃焼面側に配置
すると、効率良い遠赤外線放射を実現できるばかりで無
く、遠赤外線放射体の形状を用途に見合った最適形状に
できると共に、遠赤外線放射体の耐久性向上を十分に図
れる。
ちなみに、成型性を向上するに、(イ)普通のステン
レス鋼の表面に公知の遠赤外線放射塗料を塗布したも
の、又は、(ロ)金網を遠赤外線放射体にすることが考
えられるが、(イ)項のものは早期に塗料が剥離して、
遠赤外線放射性能が低下し、(ロ)項のものは遠赤外線
放射性能が低い上に、熱歪みによって形状変化を生じや
すいが、上述のアルミウイスカ付ステンレス鋼の場合
は、優れた遠赤外線放射性能、成型性、強度の全てを兼
備させることができる。
レス鋼の表面に公知の遠赤外線放射塗料を塗布したも
の、又は、(ロ)金網を遠赤外線放射体にすることが考
えられるが、(イ)項のものは早期に塗料が剥離して、
遠赤外線放射性能が低下し、(ロ)項のものは遠赤外線
放射性能が低い上に、熱歪みによって形状変化を生じや
すいが、上述のアルミウイスカ付ステンレス鋼の場合
は、優れた遠赤外線放射性能、成型性、強度の全てを兼
備させることができる。
本第2発明の特徴構成は、表面燃焼バーナにおいて多
数の小炎孔を形成する遠赤外線放射体が、20〜35重量%
のCr、0.5〜5重量%のMo、3重量%以下のMn及び3重
量%以下のSiを含有するFe−Co−Moステンレス鋼の表面
に、0.2mg/cm2以上の高温酸化膜を備えさせて成る遠赤
外線放射材から成り、前記高温酸化膜付の表面が燃焼面
側に配置されていることにあり、その作用は次の通りで
ある。
数の小炎孔を形成する遠赤外線放射体が、20〜35重量%
のCr、0.5〜5重量%のMo、3重量%以下のMn及び3重
量%以下のSiを含有するFe−Co−Moステンレス鋼の表面
に、0.2mg/cm2以上の高温酸化膜を備えさせて成る遠赤
外線放射材から成り、前記高温酸化膜付の表面が燃焼面
側に配置されていることにあり、その作用は次の通りで
ある。
つまり、いかなる材料で遠赤外線放射体を形成すれ
ば、遠赤外線放射を効率良く実行でき、しかも、形状を
任意に選択できると共に、機械的強度及び熱衝撃に対す
る強度を十分に向上できるかについて、各種実験により
さらに追究した結果、次の事実が判明した。
ば、遠赤外線放射を効率良く実行でき、しかも、形状を
任意に選択できると共に、機械的強度及び熱衝撃に対す
る強度を十分に向上できるかについて、各種実験により
さらに追究した結果、次の事実が判明した。
ステンレス鋼の組成を、20〜35重量%のCr、0.5〜5
重量%のMo、3重量%以下のMn及び3重量%以下のSiを
含有するように調整し、そのステンレス鋼の表面に、0.
2mg/cm2以上の高温酸化膜を備えさせ、ステンレス鋼の
加熱で表面から遠赤外線を放射させると、セラミックス
と同程度の高い放射率が得られた。
重量%のMo、3重量%以下のMn及び3重量%以下のSiを
含有するように調整し、そのステンレス鋼の表面に、0.
2mg/cm2以上の高温酸化膜を備えさせ、ステンレス鋼の
加熱で表面から遠赤外線を放射させると、セラミックス
と同程度の高い放射率が得られた。
また、0.2mg/cm2以上にした高温酸化膜は外力や熱衝
撃によって剥離せず、プレス加工等により任意の形状に
容易に成型でき、かつ使用に際しての高温酸化膜の剥離
を完全に防止できた。
撃によって剥離せず、プレス加工等により任意の形状に
容易に成型でき、かつ使用に際しての高温酸化膜の剥離
を完全に防止できた。
したがって、上述の高温酸化膜付のステンレス鋼で、
表面燃焼バーナの小炎孔形成用遠赤外線放射体を形成
し、高温酸化膜を有する表面を燃焼面側に配置すると、
効率良い遠赤外線放射を実現できるばかりで無く、遠赤
外線放射体の形状を用途に見合った最適形状にできると
共に、遠赤外線放射体の耐久性向上を十分に図れる。
表面燃焼バーナの小炎孔形成用遠赤外線放射体を形成
し、高温酸化膜を有する表面を燃焼面側に配置すると、
効率良い遠赤外線放射を実現できるばかりで無く、遠赤
外線放射体の形状を用途に見合った最適形状にできると
共に、遠赤外線放射体の耐久性向上を十分に図れる。
その結果、遠赤外線放射性能が優れているばかりで無
く、成型性及び耐久性においても優れた、一段と優秀な
表面燃焼バーナを提供できるようになった。
く、成型性及び耐久性においても優れた、一段と優秀な
表面燃焼バーナを提供できるようになった。
次に図面により実施例を示す。
バーナ本体(1)に遠赤外線放射体(2)を取付け、
多数の小炎孔(3)を遠赤外線放射体(2)に形成し、
グラスウールなどの通気性の断熱材(4)を遠赤外線放
射体(2)の裏面側全体に配置し、バーナ本体(1)内
にガス燃料を噴出供給するノズル(5)を設け、ノズル
(5)からのガス噴出に伴って外気を吸収する空気口
(6)をバーナ本体(1)に形成してある。
多数の小炎孔(3)を遠赤外線放射体(2)に形成し、
グラスウールなどの通気性の断熱材(4)を遠赤外線放
射体(2)の裏面側全体に配置し、バーナ本体(1)内
にガス燃料を噴出供給するノズル(5)を設け、ノズル
(5)からのガス噴出に伴って外気を吸収する空気口
(6)をバーナ本体(1)に形成してある。
つまり、ノズル(5)からのガス燃料と、そのガス燃
料を完全燃焼できる量の空気口(6)からの燃焼用空気
を、バーナ本体(1)内で混合し、混合気を小炎孔
(3)に分配供給し、遠赤外線放射体(2)の燃焼面側
で小炎孔(3)からの混合気を表面燃焼させ、断熱材
(4)の作用で逆火を防止するように構成してある。
料を完全燃焼できる量の空気口(6)からの燃焼用空気
を、バーナ本体(1)内で混合し、混合気を小炎孔
(3)に分配供給し、遠赤外線放射体(2)の燃焼面側
で小炎孔(3)からの混合気を表面燃焼させ、断熱材
(4)の作用で逆火を防止するように構成してある。
また、遠赤外線放射体(2)からの効率良い遠赤外線
放射によってマイルドな加熱や加熱性能向上などを可能
にしてあり、次に遠赤外線放射体(2)を形成する遠赤
外線放射材の詳細を説明する。
放射によってマイルドな加熱や加熱性能向上などを可能
にしてあり、次に遠赤外線放射体(2)を形成する遠赤
外線放射材の詳細を説明する。
(実施例1) 遠赤外線放射材は、Fe、Cr及びAlを含有するステンレ
ス鋼の表面にアルミナウイスカを有するものであり、そ
の表面が燃焼面側に配置されている。
ス鋼の表面にアルミナウイスカを有するものであり、そ
の表面が燃焼面側に配置されている。
Crの含有量は、防錆面から12重量%以上が、かつ、脆
化防止面から28重量%以下が望ましい。
化防止面から28重量%以下が望ましい。
Alの含有量は、アルミナウイスカ形成面から2重量%
以上が、かつ、脆化防止面から6重量%以下が望まし
い。
以上が、かつ、脆化防止面から6重量%以下が望まし
い。
ステンレス鋼にC、Si、Mnが含まれる場合、Cの含有
量を割れ防止面から0.03重量%以下に、Siの含有量を延
性維持面から1重量%以下に、Mnの含有量を靭性劣化防
止面や高温耐酸化性維持面から1重量%以下にすること
が望ましい。
量を割れ防止面から0.03重量%以下に、Siの含有量を延
性維持面から1重量%以下に、Mnの含有量を靭性劣化防
止面や高温耐酸化性維持面から1重量%以下にすること
が望ましい。
靭性や耐酸化性向上のために0.5重量%以下のTiやZr
をステンレス鋼に含有させたり、あるいは、耐剥離性向
上のために0.3重量%以下のY、Ce、La、Ndなどの希土
類をステンレス鋼に含有させてもよい。
をステンレス鋼に含有させたり、あるいは、耐剥離性向
上のために0.3重量%以下のY、Ce、La、Ndなどの希土
類をステンレス鋼に含有させてもよい。
アルミナウイスカは大部分の長さが2μm以上であ
り、そのことによって遠赤外線放射効率向上とアルミナ
ウイスカの外力による剥離防止を図れるように構成して
ある。
り、そのことによって遠赤外線放射効率向上とアルミナ
ウイスカの外力による剥離防止を図れるように構成して
ある。
2μm以上のアルミナウイスカを形成するには、ステ
ンレスを酸化雰囲気で、850〜1000℃で4Hr以上高温酸化
処理することが必要であり、望ましくは920〜930℃で16
Hr程高温酸化処理する。
ンレスを酸化雰囲気で、850〜1000℃で4Hr以上高温酸化
処理することが必要であり、望ましくは920〜930℃で16
Hr程高温酸化処理する。
アルミナウイスカを密度の高い状態で形成して、遠赤
外線放射効率向上とアルミナウイスカの外力による剥離
防止を一層効果的に図れるようにするために、ステンレ
ス鋼の表面の粗度Raを0.5μm以上にしてある。尚、粗
度Raは、触針式表面粗さ測定器(JIS B0651)で測定し
た中心線平均粗さ(JIS B0601)である。
外線放射効率向上とアルミナウイスカの外力による剥離
防止を一層効果的に図れるようにするために、ステンレ
ス鋼の表面の粗度Raを0.5μm以上にしてある。尚、粗
度Raは、触針式表面粗さ測定器(JIS B0651)で測定し
た中心線平均粗さ(JIS B0601)である。
表面の粗度Raを0.5μm以上にするに、高温酸化処理
前にブラスト処理を施す。
前にブラスト処理を施す。
ブラスト処理は、例えば、粗度100〜400番のアルミナ
や炭化硅素の砥粒、又は、直径0.05〜1.0mmの鉄球や鉄
グリッド等の投射で行う。
や炭化硅素の砥粒、又は、直径0.05〜1.0mmの鉄球や鉄
グリッド等の投射で行う。
Alの含有量が3重量%未満の場合や、ブラスト処理に
よるステンレス鋼表面の加工歪が不十分な場合、アルミ
ナウイスカの長さと密度を十分にするために、上記高温
酸化処理の前に予備酸化処理を施うことが望ましい。
よるステンレス鋼表面の加工歪が不十分な場合、アルミ
ナウイスカの長さと密度を十分にするために、上記高温
酸化処理の前に予備酸化処理を施うことが望ましい。
予備酸化処理において、アルミナウイスカ形成を良好
にするために、雰囲気中のO2濃度を0.1%以下に、加熱
温度を700℃以上に、処理時間を10sec以上にし、また、
脆化防止のために加熱温度を1000℃以下にする。
にするために、雰囲気中のO2濃度を0.1%以下に、加熱
温度を700℃以上に、処理時間を10sec以上にし、また、
脆化防止のために加熱温度を1000℃以下にする。
(実施例2) 遠赤外線放射材は、Fe、Cr及びMoを含有するステンレ
ス鋼の表面に0.2mg/cm2以上の高温酸化膜を有するもの
であり、その表面が燃焼面側に配置されている。
ス鋼の表面に0.2mg/cm2以上の高温酸化膜を有するもの
であり、その表面が燃焼面側に配置されている。
Crの含有量は、耐食性向上の面から20重量%以上に、
かつ、脆化防止と易加工性の面から35重量以下にする必
要がある。
かつ、脆化防止と易加工性の面から35重量以下にする必
要がある。
Moの含有量は、耐食性向上の面から0.5重量%以上、
かつ、脆化防止と易加工性の面から35重量%以下にする
必要がある。
かつ、脆化防止と易加工性の面から35重量%以下にする
必要がある。
Mnが含まれる場合、靭性及び高温での耐酸化性の劣化
を防止するために3重量%以下にする必要がある。
を防止するために3重量%以下にする必要がある。
Siが含まれると、高温での耐酸化性が向上して、高温
酸化処理が容易になるが、延性劣化防止面から3重量%
以下が望ましい。
酸化処理が容易になるが、延性劣化防止面から3重量%
以下が望ましい。
Ti、Nb、Zrから成る群から選択された一種又は複数種
が含まれる場合、その含有率を0.3重量%以下にして、
靭性や耐酸化性を向上することが望ましい。
が含まれる場合、その含有率を0.3重量%以下にして、
靭性や耐酸化性を向上することが望ましい。
La、Ce、Nd、Yから成る群から選択された一種又は複
数種が含まれる場合、その含有率を0.3重量%以下にし
て、高温酸化膜の耐剥離性を向上することが望ましい。
数種が含まれる場合、その含有率を0.3重量%以下にし
て、高温酸化膜の耐剥離性を向上することが望ましい。
高温酸化膜を形成するに、ステンレス鋼を酸化雰囲気
中で900〜1200℃で加熱することが望ましい。
中で900〜1200℃で加熱することが望ましい。
つまり、加熱温度が900℃未満では、ステンレス鋼中
でのCrの拡散が遅いために、表面で酸化物として抜ける
Crの量に対し、内部から表面へのCrの拡散補充量が少な
くなり、表面側の厚さ数十μmにわたってCr含有率の低
い層が形成されて、耐食性が顕著に劣化するが、900℃
以上で加熱すると、内部でのCrの拡散速度が十分に大き
くなり、十分な耐食性が得られる。また、加熱温度が12
00℃を越えると、ステンレス鋼の高温変形が激しくなっ
て実用できないが、1200℃以下で加熱すると、変形を十
分に抑制できる。
でのCrの拡散が遅いために、表面で酸化物として抜ける
Crの量に対し、内部から表面へのCrの拡散補充量が少な
くなり、表面側の厚さ数十μmにわたってCr含有率の低
い層が形成されて、耐食性が顕著に劣化するが、900℃
以上で加熱すると、内部でのCrの拡散速度が十分に大き
くなり、十分な耐食性が得られる。また、加熱温度が12
00℃を越えると、ステンレス鋼の高温変形が激しくなっ
て実用できないが、1200℃以下で加熱すると、変形を十
分に抑制できる。
高温酸化膜を0.2mg/cm2以上で形成するための加熱プ
ログラムは適当に選定できるが、一般的には、900℃以
上〜1100℃未満では、温度をT(℃)、時間をt(mi
n)として t≧142.5−0.125T となるように加熱時間を設定し、また、1100℃以上〜12
00℃以下では5min以上加熱する。尚、加熱温度を加熱途
中で適当に変更してもよい。
ログラムは適当に選定できるが、一般的には、900℃以
上〜1100℃未満では、温度をT(℃)、時間をt(mi
n)として t≧142.5−0.125T となるように加熱時間を設定し、また、1100℃以上〜12
00℃以下では5min以上加熱する。尚、加熱温度を加熱途
中で適当に変更してもよい。
酸化性雰囲気にするに、大気、酸素富化ガス、水蒸気
富化ガス、燃焼ガス、その他適当なガスを利用できる。
富化ガス、燃焼ガス、その他適当なガスを利用できる。
高温酸化膜は0.5〜2mg/cm2が最適であり、剥離しにく
くするためには10mg/cm2以下にすることが望ましい。
くするためには10mg/cm2以下にすることが望ましい。
ステンレス鋼の表面粗度を大きくして、遠赤外線の放
射面積を増大することが望ましく、その場合、加熱前に
ブラスト処理やダルスキンパス圧延で表面に加工歪みを
与える。
射面積を増大することが望ましく、その場合、加熱前に
ブラスト処理やダルスキンパス圧延で表面に加工歪みを
与える。
次に実験例を示す。
〈実験例1〉 圧延、焼鈍、酸洗の順で処理したステンレス鋼から成
る下記表1の組成の鋼板を準備した。
る下記表1の組成の鋼板を準備した。
尚、鋼板は10cm角で厚さが1mmであり、A−1ないし
A−3は本発明のステンレス鋼に相当する組成であり、
B−1及びB−2は従来品に相当する組成であり、表1
の単位は重量%である。
A−3は本発明のステンレス鋼に相当する組成であり、
B−1及びB−2は従来品に相当する組成であり、表1
の単位は重量%である。
表1のA−1ないしA−3の試料にブラスト処理、予
備酸化処理、高温酸化処理の一部又は全部を施し、処理
条件を変更し、粗度Ra、アルミナウイスカの長さ、放射
率を測定し、下記表2の結果を得た。
備酸化処理、高温酸化処理の一部又は全部を施し、処理
条件を変更し、粗度Ra、アルミナウイスカの長さ、放射
率を測定し、下記表2の結果を得た。
尚、ブラスト処理においてSiCは180番のSiCショット
を用いた場合であり、Feは0.1mmの鉄球ショットを用い
た場合である。また、放射率は、400℃での波長5〜15
μmの遠赤外線放射強度を黒体放射との平均比で示す。
を用いた場合であり、Feは0.1mmの鉄球ショットを用い
た場合である。また、放射率は、400℃での波長5〜15
μmの遠赤外線放射強度を黒体放射との平均比で示す。
表2の結果から、大部分の長さが2μm以上のアルミ
ナウイスカを表面に有すると共に、その表面の粗度Raが
0.5μm以上である場合に、0.7以上の高い放射率が得ら
れることが判明した。
ナウイスカを表面に有すると共に、その表面の粗度Raが
0.5μm以上である場合に、0.7以上の高い放射率が得ら
れることが判明した。
次に、上記表2の試料No1ないし5(本発明品)と、
上記表1のB−1、B−2の試料に市販のアルミナ・シ
リカ系遠赤外線塗料をコーティングしたもの(従来品)
について、下記(イ)及び(ロ)の加熱・冷却繰返試験
を行った。
上記表1のB−1、B−2の試料に市販のアルミナ・シ
リカ系遠赤外線塗料をコーティングしたもの(従来品)
について、下記(イ)及び(ロ)の加熱・冷却繰返試験
を行った。
(イ)700℃に加熱した後、20分間空中放冷し、その加
熱・冷却を繰返す、 (ロ)700℃に加熱した後、20分間霧吹水冷し、その加
熱・冷却を繰返す。
熱・冷却を繰返す、 (ロ)700℃に加熱した後、20分間霧吹水冷し、その加
熱・冷却を繰返す。
その結果、本発明品はいずれも、20回の加熱・冷却繰
返し後に全く変化を生じず、外力や熱衝撃によって剥離
しない良好な性状のままであった。しかし、従来品のB
−1は、上記(イ)の試験において17回の加熱・冷却繰
返しにより塗料に割れを生じ、また、従来品のB−2
は、上記(ロ)項の試験において5回の加熱・冷却繰返
しにより塗料に茶褐色の斑点を生じ、いずれも塗料が外
力や熱衝撃により剥離しやすい状態になった。
返し後に全く変化を生じず、外力や熱衝撃によって剥離
しない良好な性状のままであった。しかし、従来品のB
−1は、上記(イ)の試験において17回の加熱・冷却繰
返しにより塗料に割れを生じ、また、従来品のB−2
は、上記(ロ)項の試験において5回の加熱・冷却繰返
しにより塗料に茶褐色の斑点を生じ、いずれも塗料が外
力や熱衝撃により剥離しやすい状態になった。
つまり、本発明品は、外力や熱衝撃により剥離しない
ので、プレス加工等で任意の形状に容易に成型でき、か
つ、表面燃焼バーナの小炎孔形成用遠赤外線放射体とし
て使用しても、耐久性を十分に向上できることが判明し
た。
ので、プレス加工等で任意の形状に容易に成型でき、か
つ、表面燃焼バーナの小炎孔形成用遠赤外線放射体とし
て使用しても、耐久性を十分に向上できることが判明し
た。
〈実験例2〉 下記表3の組成のステンレス鋼板を準備した。
尚、鋼板は10cm角ど厚さが1mmである。C−1ないし
C−6は市販品で焼鈍及び酸洗したステンレス鋼であ
り、D−1及びD−2は、実験的に溶製し、圧延、焼
鈍、酸洗の順で処理したステンレス鋼である。表3の単
位は重量%である。
C−6は市販品で焼鈍及び酸洗したステンレス鋼であ
り、D−1及びD−2は、実験的に溶製し、圧延、焼
鈍、酸洗の順で処理したステンレス鋼である。表3の単
位は重量%である。
表3の試料に表面処理を施して、又は、表面処理無し
で高温酸化処理し、処理条件を変更し、粗度Ra、高温酸
化膜の量、放射率を測定し、かつ、耐食性を調べ、下記
表4の結果を得た。
で高温酸化処理し、処理条件を変更し、粗度Ra、高温酸
化膜の量、放射率を測定し、かつ、耐食性を調べ、下記
表4の結果を得た。
尚、表面処理において、SiCは180番のSiCショットを
用いたブラスト処理であり、Feは0.1mmの鉄球ショット
を用いたブラスト処理であり、圧延は荒い表面ロールに
よる圧延で表面をあらすダルスキンパス圧延処理であ
る。
用いたブラスト処理であり、Feは0.1mmの鉄球ショット
を用いたブラスト処理であり、圧延は荒い表面ロールに
よる圧延で表面をあらすダルスキンパス圧延処理であ
る。
高温酸化膜の量は、ステンレス鋼板の高温酸化処理前
後夫々における重量を測定し、単位表面積当りの増加重
量を求め、その増加重量を3.3倍した値である。つま
り、高温酸化膜はX線分析によるとほとんどCr2O3から
成り、Cr2O3とO2のモル重量比(Cr2O3/O2)が3.3である
から、上記のようにして高温酸化膜の量を求めた。
後夫々における重量を測定し、単位表面積当りの増加重
量を求め、その増加重量を3.3倍した値である。つま
り、高温酸化膜はX線分析によるとほとんどCr2O3から
成り、Cr2O3とO2のモル重量比(Cr2O3/O2)が3.3である
から、上記のようにして高温酸化膜の量を求めた。
放射率は実験例1と同様にして求めた。
耐食性は塩水噴霧試験(JIS Z2371)を4時間行っ
た。
た。
表4の結果から、Fe−Cr−Moステンレス鋼が、20〜35
重量%のCr、0.5〜5重量%のMo、3重量%以下のMn及
び3重量%以下のSiを含有するものであり、表面に0.2m
g/cm2以上の高温酸化膜を備えたもの、つまりNo1〜5に
おいて、0.7以上の高い放射率が得られると共に、耐食
性に優れて外力により剥離しないことが判明した。
重量%のCr、0.5〜5重量%のMo、3重量%以下のMn及
び3重量%以下のSiを含有するものであり、表面に0.2m
g/cm2以上の高温酸化膜を備えたもの、つまりNo1〜5に
おいて、0.7以上の高い放射率が得られると共に、耐食
性に優れて外力により剥離しないことが判明した。
したがって、表面燃焼バーナの小炎孔形成用遠赤外線
放射体として実用できる。
放射体として実用できる。
次に別実施例を説明する。
遠赤外線放射体(2)の形状は変更自在であり、例え
ば燃焼面を球状や樋状の凸面又は凹面にしたり、箱状に
したり、平面状にする等が可能である。
ば燃焼面を球状や樋状の凸面又は凹面にしたり、箱状に
したり、平面状にする等が可能である。
小炎孔(3)は、寸法、個数、配置、その他において
適当に変更でき、炎が余り延びないで面状に形成される
ようになっていればよい。
適当に変更でき、炎が余り延びないで面状に形成される
ようになっていればよい。
表面燃焼バーナの具体的構造や用途は不問であり、例
えば燃焼用空気を供給するファンを設けたり、バーナ本
体(1)内に多孔板などの混合気を小炎孔(3)に均等
に分配する分散具を設ける等が可能である。
えば燃焼用空気を供給するファンを設けたり、バーナ本
体(1)内に多孔板などの混合気を小炎孔(3)に均等
に分配する分散具を設ける等が可能である。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造および方法に限定されるものではない。
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造および方法に限定されるものではない。
図面は本発明の実施例を示す断面図である。 (2)……遠赤外線放射体、(3)……小炎孔。
Claims (2)
- 【請求項1】遠赤外線放射体(2)に多数の小炎孔
(3)を形成した表面燃焼バーナであって、前記遠赤外
線放射体(2)が、Fe、Cr及びAlを含有するステンレス
鋼の表面に、大部分の長さが2μm以上のアルミナウイ
スカを有すると共に、前記表面の粗度Raが0.5μm以上
である遠赤外線放射材から成り、前記アルミナウイスカ
付の表面が燃焼面側に配置されている表面燃焼バーナ。 - 【請求項2】遠赤外線放射体(2)に多数の小炎孔
(3)を形成した表面燃焼バーナであって、前記遠赤外
線放射体(2)が、20〜35重量%のCr、0.5〜5重量%
のMo、3重量%以下のMn及び3重量%以下のSiを含有す
るFe−Cr−Moステンレス鋼の表面に、0.2mg/cm2以上の
高温酸化膜を備えさせて成る遠赤外線放射材から成り、
前記高温酸化膜付の表面が燃焼面側に配置されている表
面燃焼バーナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21002388A JP2661978B2 (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | 表面燃焼バーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21002388A JP2661978B2 (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | 表面燃焼バーナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0261406A JPH0261406A (ja) | 1990-03-01 |
| JP2661978B2 true JP2661978B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=16582540
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21002388A Expired - Fee Related JP2661978B2 (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | 表面燃焼バーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2661978B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2751426B2 (ja) * | 1989-06-27 | 1998-05-18 | 日本鋼管株式会社 | バーナ板 |
| TWI761649B (zh) | 2017-12-27 | 2022-04-21 | 日商日揮觸媒化成股份有限公司 | 多孔二氧化矽粒子及其製造方法 |
-
1988
- 1988-08-24 JP JP21002388A patent/JP2661978B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0261406A (ja) | 1990-03-01 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |