JP2703473B2 - 光ディスク用ハブ - Google Patents

光ディスク用ハブ

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JP2703473B2
JP2703473B2 JP4350229A JP35022992A JP2703473B2 JP 2703473 B2 JP2703473 B2 JP 2703473B2 JP 4350229 A JP4350229 A JP 4350229A JP 35022992 A JP35022992 A JP 35022992A JP 2703473 B2 JP2703473 B2 JP 2703473B2
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啓正 四ノ宮
秋広 加藤
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Teijin Ltd
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Nifco Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク用ハブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク用ハブとしては、金属
を材質とするものが知られており、かかる金属ハブを光
ディスク基板に直接取り付けるには、接着剤を使用した
り、ネジ止めする等の方法が用いられていた。しかしな
がらこのような場合、駆動装置内の温度変化のような種
々の環境条件の変化により光ディスク基板に歪みを生じ
複屈折が増大し、記録の誤読あるいは読取り不能等の問
題があった。かかる問題点を解決する目的で基板材料即
ちポリカーボネート樹脂と金属板とのコンポジットハブ
及び基板材料に多段重合体をブレンドしてなる樹脂と金
属板とのコンポジットハブの提案がなされた(特開昭6
3−251982号公報)。しかし例えば前者のコンポ
ジットハブの場合、成形後の冷却によるポリカーボネー
ト樹脂と金属板との収縮率の差でハブの変形やクラック
が発生するという初期的、短期的問題点があった。また
後者の場合はこのような初期的、短期的問題点はない
が、湿熱試験による耐久試験でハブにクラックが発生し
たり、ハブの割れが起こり光ディスクの使用ができなく
なる等実用上の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、光デ
ィスク用ハブにおいて初期的、短期的問題点がなく、か
つ長期の使用が可能な材料を提供することであり、更に
詳しくは耐久性にすぐれたポリカーボネート樹脂系光デ
ィスク用ハブを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、光ディスク用ハブ
に用いる樹脂として、芳香族ポリカーボネートを主体と
し、ポリオレフィン及びアクリル酸エステル系2段グラ
フト弾性重合体を配合してなる樹脂組成物が、種々の環
境条件の変化によって発生したハブ内の応力もハブの変
形や割れの発生等を起こさせず、課題を解決するのに極
めて効果的である事を見出し本発明に到達した。
【0005】本発明は、金属板を内蔵したポリカーボネ
ート系樹脂成形物よりなる光ディスク用ハブにおいて、
該樹脂が、ポリカーボネート樹脂100重量部あたり、
ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリメチルペンテン
からなる群から選ばれた少なくとも一種のポリオレフィ
ン0.2〜10重量部及びアクリル酸エステル系2段グ
ラフト弾性重合体0.5〜10重量部配合してなるポリ
カーボネート系樹脂組成物であることを特徴とする光デ
ィスク用ハブである。
【0006】本発明に用いられるポリカーボネート樹脂
は、2価フェノールより誘導される粘度平均分子量1
4,000〜100,000、好ましくは18,000
〜40,000の芳香族ポリカーボネート樹脂であり、
通常2価フェノールとカーボネート前駆体とを溶液法あ
るいは溶融法で反応せしめて製造される。2価フェノー
ルの代表的な例を挙げると、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン(以下ビスフェノールAと略
す)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2
−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、1,1−(4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)オキサイド等が挙げられる。好ましい2価フェノ
ールはビス(4−ヒドロキシフェニール)アルカン、特
にビスフェノールAを主原料とするものである。
【0007】またカーボネート前駆体としてはカルボニ
ルハライド、カルボニルエステルまたはハロホルメート
等が挙げられ、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボ
ネート、2価フェノールのハロホルメート及びそれらの
混合物である。ポリカーボネートを製造するに当たり、
前記2価フェノールは単独または2種以上を使用するこ
とができる。また、適当な分子量調整剤、分岐剤、反応
を促進するための触媒等も使用できる。かくして得られ
た芳香族ポリカーボネート樹脂の2種以上を混合しても
差し支えない。
【0008】本発明に用いられるポリオレフィンである
ポリエチレン、ポリプロピレン及び/又はポリメチルペ
ンテンは通常市販されているものでよいが、溶融特性が
ポリカーボネート樹脂に近いものが好ましい。
【0009】本発明に用いられるアクリル酸エステル系
2段グラフト弾性重合体は、アクリル酸エステルを主成
分とし、これにブタジエン及び架橋剤を乳化重合したア
クリルゴムを幹成分とするアクリル系弾性重合体であ
り、具体的には例えば2−エチルヘキシルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル3
5〜60重量部(54〜92重量%)ブタジエン5〜2
0重量部(8〜31重量%),メチルメタクリレート0
〜15重量部(0〜15重量%)及び架橋剤(例えばエ
チレンジメタクリレート)0.6〜1.3重量部(0.
9〜2.0重量%)を乳化重合させて得られるゴムラテ
ックスに凝集剤を加えて平均粒径0.13〜0.20μ
に調整したラテックス状ゴム65重量部(100重量
%)に対して、第1段グラフト成分としてスチレン5〜
15重量部,メチルメタクリレート5〜10重量部,ア
クリロニトリル0〜10重量部,架橋剤(例えばエチレ
ンジメタクリレート、ジビニルベンゼン等)0.1〜
0.3重量部よりなる混合モノマー20〜25重量部を
グラフト重合させ、更に第2段グラフト成分としてメチ
ルメタクリレート10〜15重量部,架橋剤(例えばエ
チレンジメタクリレート、ジビニルベンゼン等)0.1
〜0.3重量部よりなる混合モノマー10〜15重量部
をグラフト重合させることによって製造された多成分系
共重合樹脂である。
【0010】かかるアクリル酸エステル系2段グラフト
弾性重合体は呉羽化学工業(株)からHIA-15として市販
されており、容易に入手する事ができる。本発明におい
て、配合比はポリカーボネート樹脂100重量部に対
し、ポリオレフィン並びにアクリル酸エステル系2段グ
ラフト弾性重合体はそれぞれ0.2〜5重量部,0.5
〜10重量部であり、更に好ましくはそれぞれ0.5〜
3重量部、1〜10重量部である。
【0011】ポリオレフィン並びにアクリル酸エステル
系2段グラフト弾性重合体の配合量が前記の範囲より多
くても少なくても、本発明の樹脂組成物の持つ特性即ち
種々の環境条件の変化によって発生したハブ内の応力も
ハブの変形や割れの発生等を起こさせないような効果は
得られず、更に耐熱性が低下したり、層剥離等による外
観不良が発生したり、また溶剤接着の場合に接着力不足
となり好ましくない。
【0012】本発明に使用されるポリカーボネート樹脂
組成物には、改質を目的として他の添加剤例えば強化
剤、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、離型剤、帯電防
止剤等を配合することができる。
【0013】本発明の樹脂組成物を製造する方法として
は、例えばポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン並び
にアクリル酸エステル系2段グラフト弾性重合体を一軸
押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、混練ロー
ル、ブラベンダー、ニーダー等の混練機等を用いて、所
定の加熱下に溶融混練する方法が挙げられる。この中で
一軸押出機、二軸押出機を用いる方法が好ましい。
【0014】一方、本発明の光ディスク用ハブのもう一
つの構成成分である金属板については、金属の種類及び
形状等は特に限定されない。適宜好適なものが選択さ
れ、インサート成形によりハブ中に組み込まれる。本発
明を以下の実施例により更に詳細に説明する。実施例中
の初期特性の剥離の有無は成形品の層剥離の有無を示
す。
【0015】
【実施例1〜3】予め乾燥したポリカーボネート樹脂
{帝人化成(株)製パンライトL−1225;表1中で
はPCで示す}100重量部に表1に示す量のポリオレ
フィン{三井石油化学(株)製ハイゼックス2100J
P;表1中ではPOで示す}及びアクリル系弾性重合体
{呉羽化学工業(株)製HIA-15;表1中ではAEで示
す}を加え、V型ブレンダーを用いて混合し、30mmφ押
出機(ナカタニ機械製VSK−30)で溶融押出しペレ
ット化した。得られたペレットは120℃×5時間乾燥
後、溶融物をハブの金属板(直径22mm,厚さ0.5m
m)がセットされた金型にインサート射出成形し光ディ
スク用ハブ(直径25mm,厚さ2.3mm)を得てその特
性を評価した。
【0016】耐久性試験として恒温恒湿槽(タバイ
(株)製;プラチナス サブゼロ ルシファー PSL
−2G)にて80℃×85%RH×2000時間処理し
てクラック、割れ等を評価し表1に示す。
【0017】
【比較例1〜2】実施例1〜3と同様な方法で、表1に
示す樹脂組成物を用いて得られた光ディスク用ハブの評
価結果を表1に示す。
【0018】
【比較例3】実施例1〜3と同様な方法で、多段重合体
{呉羽化学工業(株)製BTA;表1中ではGPで示
す}を用いた樹脂組成物を使用して得られた光ディスク
用ハブの評価結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明の光ディスク用ハブは、特殊なポ
リカーボネート系樹脂組成物を使用することにより、種
々の環境条件の変化によっても光ディスクの複屈折の増
大やハブの変形、割れの発生等がなく、長期の使用が可
能になり、工業的に極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−251982(JP,A) 特開 平5−41053(JP,A) 特開 平3−283154(JP,A) 実開 平2−193376(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を内蔵した芳香族ポリカーボネー
    ト樹脂系成形物よりなる光ディスク用ハブにおいて、該
    樹脂がポリカーボネート樹脂100重量部当たり、ポリ
    エチレン、ポリプロピレン及びポリメチルペンテンから
    なる群から選ばれた少なくとも一種のポリオレフィン
    0.2〜10重量部及びアクリル酸エステル系2段グラ
    フト弾性重合体0.5〜10重量部を配合せしめてなる
    ポリカーボネート系樹脂組成物であることを特徴とする
    光ディスク用ハブ。
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