JP2803968B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2803968B2
JP2803968B2 JP5114927A JP11492793A JP2803968B2 JP 2803968 B2 JP2803968 B2 JP 2803968B2 JP 5114927 A JP5114927 A JP 5114927A JP 11492793 A JP11492793 A JP 11492793A JP 2803968 B2 JP2803968 B2 JP 2803968B2
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亮 斎藤
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッド等の発
熱体で穿孔されたマスタを巻装して印刷を行う孔版印刷
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている孔版印刷用のマスタ
は、薄い熱可塑性樹脂フィルム(厚み2〜8μm程度)
に多孔質支持体の和紙、合成繊維、あるいは和紙・合成
繊維の混抄したものを貼り合わせたラミネート構造にな
っている。このマスタのフィルムをサーマルヘッド等の
発熱体素子で加熱穿孔し、版胴に巻装して版胴内部より
インキを供給し、プレスローラー等の押圧部材で押圧
し、版胴開口部、マスタ穿孔部よりインキを滲出させ印
刷用紙に転写することで印刷が行われる。インキは、マ
スタの多孔質支持体である和紙等の繊維を通過するた
め、そこに繊維が複雑に絡み合った部分(ダマになって
いる部分)があったり、穿孔した部分を繊維が横切って
いた場合等にその透過が阻害され、ベタ部に繊維模様が
現れたり細線が切れたりかすれたりする、所謂、繊維目
が発生してしまうという問題点があった。
【0003】そこで、繊維目発生の原因となる和紙等の
多孔質支持体を薄くしたり、多孔質支持体を用いずに熱
可塑性樹脂フィルムのみで印刷を行い、繊維目による不
具合を低減させる試みがなされている。しかし、従来の
マスタの見かけの強度は多孔質支持体が受け持ってお
り、多孔質支持体を薄くしたり熱可塑性樹脂フィルムの
みからなるマスタで印刷を行うと、熱可塑性樹脂フィル
ムが薄いだけにマスタの強度(腰)が大幅に低下してし
まう。
【0004】従来の孔版印刷装置の版胴外周面には、マ
スタ先端部を挟持するための係止部材が設けられてお
り、それは版胴軸線と平行なステージ部とクランパー部
材とで構成されていて、新しいマスタを巻装する毎に開
閉部材によりクランパー部材が開閉し、マスタ先端部を
挟持する。
【0005】一般にマスタは、プラテンローラーやその
マスタ搬送方向下流側に設けられた送りローラー等によ
り係止部材まで搬送されるが、版胴が回転するので、マ
スタを案内する案内板や送りローラーがステージ部やク
ランパー部材と衝突する虞があるため、それらをあまり
版胴に近接して設けることができない。従って、多孔質
支持体を持ったマスタのように、マスタに腰がある場合
は問題とならないが、多孔質支持体が薄いか若しくは多
孔質支持体を持たない実質的に熱可塑性樹脂フィルムの
みからなるマスタでは、送りローラーから係止部材に届
くまでに静電気等で送りローラーに巻き付いてしまった
り、ローラーに巻き付かずに搬送されても穿孔時の収縮
やフィルムのくせ等により僅かではあるが波打ち現象が
発生してしまう。その状態でマスタをクランプすると、
その波打ちがもとで版胴上でマスタにしわが発生し、印
刷不良となってしまうという問題点があった。そこで、
風圧でマスタを版胴上に押圧し、腰の弱いマスタでもし
わを発生させずにクランプする技術が特公昭62−29
97号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭62−
2997号公報に開示された技術では、送風時にマスタ
の先端部が暴れてしまい、そのままマスタをクランプす
ると、しわをさらに助長させてしまうという問題点があ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
感熱孔版マスタの先端部を挟持する係止手段を外周面に
有する多孔性の回転自在な版胴と、画像情報に応じて前
記感熱孔版マスタを選択的に加熱穿孔し、前記感熱孔版
マスタを前記版胴の外周面に巻装させるべく搬送する製
版手段と、製版済みマスタを一定の長さに切断する切断
手段とを具備した孔版印刷装置において、前記係止手段
が、前記切断手段と前記版胴の外周面との間を往復動可
能であり、前記係止手段は、前記感熱孔版マスタの先端
を、該先端が前記切断手段を通過した位置から挟持搬送
し、前記版胴外周面上の所定位置に保持することを特徴
とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに前記係止手段が、前記感熱
孔版マスタを挟持する挟持手段と、前記感熱孔版マスタ
を前記版胴外周面上の定位置に保持する保持手段とから
なり、前記係止手段の挟持・保持動作と前記版胴の回転
動作とを組み合わせて前記感熱孔版マスタの保持を行う
ことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、感熱孔版マスタの
先端部を挟持する係止手段を外周面に有する多孔性の回
転自在な版胴と、画像情報に応じて前記感熱孔版マスタ
を選択的に加熱穿孔し、前記感熱孔版マスタを前記版胴
の外周面に巻装させるべく搬送する製版手段と、製版済
みマスタを一定の長さに切断する切断手段とを具備した
孔版印刷装置において、前記版胴が重複して巻成された
円筒体からなり、前記重複して巻成された部位に前記係
止手段を具備し、該係止手段が前記感熱孔版マスタの先
端を、該先端が前記切断手段を通過した位置から挟持搬
送し、前記版胴の回転動作に伴って前記版胴外周面上の
所定位置に保持することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、多孔性の回転自在
な版胴と、感熱孔版マスタの先端部を挟持する係止手段
と、画像情報に応じて前記感熱孔版マスタを選択的に加
熱穿孔し、前記感熱孔版マスタを前記版胴の外周面に巻
装させるべく搬送する製版手段と、製版済みマスタを一
定の長さに切断する切断手段とを具備した孔版印刷装置
において、前記版胴がマスタ挟持位置に停止したときの
前記係止手段の近傍に、前記切断手段と前記係止手段を
通過した位置との間を往復動可能な搬送用係止部材を具
備し、該搬送用係止部材が、前記感熱孔版マスタの先端
を、該先端が前記切断手段を通過した位置から前記版胴
外周面上の前記係止手段を通過した位置まで挟持搬送し
た状態で、前記係止手段が前記感熱孔版マスタを保持す
ることを特徴とする。
【0011】 請求項5記載の発明は、多孔性の回転自在
な版胴と、感熱孔版マスタの先端部を挟持する係止手段
と、画像情報に応じて前記感熱孔版マスタを選択的に加
熱穿孔し、前記感熱孔版マスタを前記版胴の外周面に巻
装させるべく搬送する製版手段と、製版済みマスタを一
定の長さに切断する切断手段とを具備した孔版印刷装置
において、前記版胴がマスタ挟持位置に停止したときの
前記係止手段の近傍に設けられた、前記切断手段と前記
版胴の外周面との間を往復動可能な搬送用係止部材を有
すると共に、前記係止手段が、前記版胴の外周面上に設
けられたステージ部と、このステージ部と着脱自在に設
けられた、前記感熱孔版マスタの先端を前記ステージ部
とで挟持する係止部材とを有し、前記係止部材が前記ス
テージ部より前記版胴の上方へと離脱することによって
生じた前記ステージ部と前記係止部材との間の空間を通
過して、前記搬送用係止部材が、前記感熱孔版マスタの
先端を、該先端が前記切断手段を通過した位置から前記
版胴外周面上の所定位置まで挟持搬送した後、前記係止
手段が前記感熱孔版マスタを保持することを特徴とす
る。
【0012】 請求項6記載の発明は、多孔性の回転自在
な版胴と、感熱孔版マスタの先端部を挟持する係止手段
と、画像情報に応じて前記感熱孔版マスタを選択的に加
熱穿孔し、前記感熱孔版マスタを前記版胴の外周面に巻
装させるべく搬送する製版手段と、製版済みマスタを一
定の長さに切断する切断手段とを具備した孔版印刷装置
において、前記版胴がマスタ挟持位置に停止したときの
前記係止手段の近傍に設けられた、前記切断手段と前記
版胴の外周面との間を往復動可能な搬送用係止部材を有
すると共に、前記係止手段が、前記版胴の外周面上に設
けられたステージ部と、前記版胴の外周面に前記ステー
ジ部に対して接離自在に枢着され、前記感熱孔版マスタ
の先端を前記ステージ部とで挟持するクランパーとを有
し、前記クランパーが前記ステージ部に対して開くこと
によって生じた前記ステージ部と前記クランパーとの間
の空間を通過して、前記搬送用係止部材が、前記感熱孔
版マスタの先端を、該先端が前記切断手段を通過した位
置から前記版胴外周面上の所定位置まで挟持搬送した
後、前記係止手段が前記感熱孔版マスタを保持すること
を特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、切断手段と版胴
外周面との間を往復動可能な係止手段が、感熱孔版マス
タの先端を、その先端が切断手段を通過した位置から挟
持搬送し、版胴外周面上の所定位置に保持するので、マ
スタにしわを生じさせることがない。
【0014】請求項2記載の発明によれば、係止手段が
感熱孔版マスタを挟持する挟持手段と、感熱孔版マスタ
を版胴外周面上の定位置に保持する保持手段とからな
り、この係止手段の挟持・保持動作と版胴の回転動作と
を組み合わせて感熱孔版マスタを保持するので、マスタ
にしわを生じさせることがない。
【0015】請求項3記載の発明によれば、版胴が重複
して巻成された円筒体からなり、その重複して巻成され
た部位に設けられた係止手段で感熱孔版マスタの先端
を、その先端が前記切断手段を通過した位置から挟持搬
送し、前記版胴の回転動作に伴って前記版胴外周面上の
所定位置に保持するので、マスタにしわを生じさせるこ
とがない。
【0016】請求項4記載の発明によれば、版胴がマス
タ挟持位置に停止したときの係止手段の近傍に搬送用係
止部材を具備し、その搬送用係止部材がマスタの先端
を、その先端が切断手段を通過した位置から版胴外周面
上の係止手段を通過した位置まで挟持搬送した後、係止
手段でマスタを保持するので、マスタにしわを生じさせ
ることがない。
【0017】 請求項5記載の発明によれば、版胴がマス
タ挟持位置に停止したときの係止手段の近傍に、切断手
段と版胴の外周面との間を往復動可能な搬送用係止部材
を有すると共に、係止手段がステージ部及びステージ部
と着脱自在に設けられた係止部材とを有し、係止部材が
ステージ部より版胴の上方へと離脱することによって生
じたステージ部と係止部材との間の空間を通過して、搬
送用係止部材が、その先端が切断手段を通過した位置か
ら版胴外周面上の所定位置までマスタを挟持搬送した
後、係止手段がマスタを保持するので、マスタにしわを
生じさせることがない。
【0018】 請求項6記載の発明によれば、版胴がマス
タ挟持位置に停止したときの係止手段の近傍に、切断手
段と版胴の外周面との間を往復動可能な搬送用係止部材
を有すると共に、係止手段がステージ部及びステージ部
に対して接離自在に枢着されたクランパーとを有し、ク
ランパーがステージ部に対して開くことによって生じた
ステージ部とクランパーとの間の空間を通過して、搬送
用係止部材が、その先端が切断手段を通過した位置から
版胴外周面上の所定位置までマスタを挟持搬送した後、
係止手段がマスタを保持するので、マスタにしわを生じ
させることがない。
【0019】
【実施例】本発明の第1の実施例を示す図1において、
ロール状に巻成された感熱孔版マスタ1(以下、単にマ
スタという)は、孔版印刷装置本体に支軸1aで回転可
能に支持されている。マスタ1貯容位置の近傍には、図
示していないステッピングモーターで反時計回り方向に
回転駆動されるプラテンローラー2とサーマルヘッド3
からなる製版手段100 が配設されており、マスタ1はプ
ラテンローラー2でサーマルヘッド3に押圧され、入力
された画像情報に基づいてサーマルヘッド3で溶融穿孔
されつつ搬送される。製版されたマスタ1は、図示して
いない駆動手段で作動する切断手段としてのカッター4
で所定の長さに切断される。
【0020】多孔性の円筒体からなり、図示されないモ
ーターで反時計回り方向に回転駆動される版胴5の内部
には、版胴5と同期して回転し、版胴5へインキを供給
するインキローラー6が版胴内周面と接するように設け
られており、ドクターローラー7は、インキローラー6
とドクターローラー7との楔状空間に形成されるインキ
溜まり9のインキをインキローラー6の表面に均一に供
給する。インキは、外部のインキ供給装置によりインキ
パイプ8を通じてインキ溜まり9に供給される。
【0021】版胴5の下方には、版胴5の外周面に印刷
用紙を押圧する回転自在のプレスローラー10が、その外
周面を版胴5の外周面に対して接離可能に設けられてい
る。
【0022】版胴5の外周面には、製版されたマスタ1
を係止する係止手段110 が設けられている。この係止手
段110 は、図2に示すように、ステージ部11、中間ステ
ージ12、クランパー13、マスタステージ14から主に構成
されている。
【0023】ステージ部11は版胴5の外周面上に設け
られた平面部で、その中央部にはマグネット26が埋め
込まれており、このマグネット26は、係止手段110
が後述する保持状態となったとき、その保持状態を維持
するために中間ステージ12をステージ部11に磁力に
より吸引させる。また、ステージ部11の版胴回転方向
上流側端部には第1回転軸15が軸受部11a,11b
により回転自在に挿通されている。第1回転軸15の一
端部であって軸受部11bに支持されている側にはク
ンパー駆動用プーリー16が固設されており、さらにそ
の外側にはクランパー駆動用ギヤ17が固設されてい
る。
【0024】第1回転軸15の一端部であって、軸受部11
bに支持されている位置とクランパー駆動用プーリー16
が固設されている位置との略中間の位置と、その反対側
の端部であって、第1回転軸15が軸受部11aに支持され
ている位置より外側の端部には、略コ字形状の中間ステ
ージ12が、図2に示すように、垂直に立ち上がったその
両側部の端部に設けられた係合孔12a,12aによって、
第1回転軸15に対して回転自在に取り付けられている。
【0025】中間ステージ12の両側部には、その端部に
設けられた係合孔12a,12aと対向する端部に係合孔12
b,12bがそれぞれ形成されており、そこには第2回転
軸18が回転自在に挿通されている。
【0026】第2回転軸18の一端部であって、クランパ
ー駆動用プーリー16と対向する位置には、クランパー駆
動用プーリー19が固設されており、一対のクランパー駆
動用プーリー16,19には、クランパー駆動用ベルト20が
掛け渡されている。
【0027】第2回転軸18のクランパー駆動用プーリー
19が取り付けられている側の端部であって、第2回転軸
18が中間ステージ12の端部に挿通している位置と、クラ
ンパー駆動用プーリー19が固設されている位置の略中間
の位置、及び第2回転軸18のクランパー駆動用プーリー
19が取り付けられている側と反対側の端部には、略コ字
形状のマスタステージ14が、図2に示すように、垂直に
立ち上がったその両側部に設けられた係合孔14a,14b
によって、第2回転軸18に対して回転自在に取り付けら
れている。
【0028】マスタステージ14は、その上面においてク
ランパー13と接離自在であり、クランパー13と当接する
面は平面で、クランパー13と当接しないその先端部は、
マスタ1を導入し易いように下方に傾斜している。ま
た、係合孔14aを有する側部は、係合孔14bを有する側
部よりも版胴回転方向側に延出しており、その端部はピ
ン21でステージ駆動用アーム22の一端に揺動自在に枢着
されている。マスタステージ14の下面には、図示してい
ないマグネットが設けられており、このマグネットは、
係止手段110 が後述する保持状態となったときに、中間
ステージ12とマスタステージ14とを磁力により吸引させ
る。
【0029】ステージ駆動用アーム22の他端は、ステー
ジ部11上の中間位置よりもやや版胴進行方向下流側に寄
った位置に配設された軸受部11cに、ステージ駆動用ア
ーム22と一体的に設けられたピン23によって枢着されて
おり、ピン23のステージ駆動用アーム22との係合端部と
反対側の端部には、ステージ駆動用ギヤ24が固着されて
いる。
【0030】マスタステージ14の上面と接離自在に設け
られたクランパー13は、金属板13aに高摩擦抵抗部材13
bを貼り合わせた構造となっており、金属板13aの端部
は、その数箇所が下方へと垂直に折り曲げられていて、
ねじ25で第2回転軸18に固着され、第2回転軸18の回転
にともなって回動自在となっている。また、高摩擦抵抗
部材13bには、図示していないマグネットが埋め込まれ
ており、このマグネットは、係止手段110 が後述する保
持状態となったとき、磁力によってクランパー13をマス
タステージ14に吸着させ、マスタ1を確実に保持させ
る。
【0031】次に、本発明の動作について説明する。図
1は、係止手段110 の待機状態を示しており、版胴5
は、係止手段110 が待機状態時の定位置となる待機位置
で停止している。この待機位置においては、図2におい
て、ステージ駆動用ギヤ24と孔版印刷装置本体側に設け
られた図示していないステージ駆動用ステッピングモー
ターの出力軸に取り付けられた駆動ギヤとが噛み合って
おり、また、クランパー駆動用ギヤ17も、孔版印刷装置
本体側に設けられた図示していないクランパー駆動用ス
テッピングモーターの出力軸に取り付けられた駆動ギヤ
と噛み合っている。
【0032】版胴5が待機位置に停止すると、ステージ
駆動用ギヤ24に回転力を与えるステージ駆動用ステッピ
ングモーターが回転し、ステージ駆動用ギヤ24を図2に
おいて時計回り方向に回転させる。するとステージ駆動
用アーム22が時計回り方向に回動し、ステージ駆動用ア
ーム22に設けられているマスタステージ14、及びマスタ
ステージ14に設けられている中間ステージ12をカッター
4の方向へ移動させる。そして、ステージ駆動用ステッ
ピングモーターのステップ数によりマスタステージの先
端部が図1に示す所定の位置に達したと判断すると、ス
テージ駆動用ステッピングモーターの回転が停止する。
その際の係止手段110 の概略動作を図3に示す。
【0033】ステージ駆動用ギヤ24が回転を開始するの
と同時に、クランパー駆動用ギヤ17に回転力を与えるク
ランパー駆動用ステッピングモーターが回転し、クラン
パー駆動用ギヤ17を図2において反時計回り方向に回転
させる。するとその回転力がクランパー駆動用プーリー
16からクランパー駆動用ベルト20を介してクランパー駆
動用プーリー19に伝達されて、第2回転軸18を反時計回
り方向に回転させ、クランパー13をマスタステージ14か
ら離隔させる方向に回動させる。そして、クランパー駆
動用ステッピングモーターのステップ数により、クラン
パー13が図1に示す所定の角度開いたと判断すると、ク
ランパー駆動用ステッピングモーターの回転が停止し、
図1に示す待機状態となる。
【0034】係止手段110 が図1に示す待機状態となる
と、プラテンローラー2が図示していないプラテンロー
ラー駆動用ステッピングモーターにより反時計回り方向
に回転し、マスタ1をサーマルヘッド3に押圧させつつ
搬送する。サーマルヘッド3は、画像情報に基づいてマ
スタ1の表面に穿孔動作を行う。
【0035】サーマルヘッド3で溶融穿孔されたマスタ
1は、プラテンローラー2の回転によってカッター4を
通過した後、待機しているマスタステージ14上に送り出
される。そして、プラテンローラー2を回転駆動してい
るプラテンローラー駆動用ステッピングモーターのステ
ップ数により、マスタ1の先端がマスタステージ14上の
所定の位置に達したと判断すると、プラテンローラー2
の回転が停止すると同時にクランパー駆動用ギヤ17に回
転力を与えるクランパー駆動用ステッピングモーターが
回転し、クランパー駆動用ギヤ17を図2において時計回
り方向に回転させて、クランパー13をマスタステージ14
に当接させ、クランパー13とマスタステージ14とでマス
タ1を挟持する。
【0036】クランパー13がマスタ1を挟持した後、
プラテンローラー2とステージ駆動用ギヤ24とがそれ
ぞれ反時計回り方向に回転駆動され、係止手段110を
同図の左方向に移動させてマスタ1をステージ部11上
へと搬送する。このとき、ステージ駆動用ギヤ24を駆
動しているステージ駆動用ステッピングモーターには定
トルク伝達機構が設けられており、プラテンローラー2
の回転によるマスタ1の搬送速度とステージ駆動用ギヤ
24の回転による係止手段110の移動速度とを同期さ
せている。
【0037】係止手段110がマスタ1の先端を版胴5
の外周面上の保持位置に保持し、図4に示す保持状態と
なると、版胴5は反時計回り方向に回転を始め、図5に
示すように、その外周面に製版されたマスタ1を巻装す
る。このとき、版胴5を回転駆動する図示していない駆
動モーターには定トルク伝達機構が設けられており、版
胴5の回転速度はプラテンローラー2の回転速度と同期
するように構成されている。そして、プラテンローラー
2を駆動しているプラテンローラー駆動用ステッピング
モーターのステップ数より、製版されたマスタ1が所定
の長さ搬送されたと判断すると、カッター4がマスタ1
を切断し巻装が完了する。この後、版胴5の外周面に
巻装されたマスタ1に対して、図示していない印刷用紙
給紙機構より供給された印刷用紙がプレスローラー10
によって押圧され、マスタ1版胴5の外周面に密着さ
れた後、印刷が行われる。
【0038】図6、図7は本発明の第2の実施例を示し
ており、上記実施例と重複する部位については同一の符
号を付し、個々の詳細な説明は割愛する。
【0039】ステージ部11の版胴進行方向下流側の端部
には、軸受部11d,11dが形成されている。ステージ部
11の上面と接離自在に設けられた保持手段としてのマス
タ中間ステージ27は、軸受部11d,11dに挿通されたス
テージ駆動軸28と一体に構成されており、ステージ部11
に枢着されている。マスタ中間ステージ27は、ステージ
部11と当接しない先端部がマスタ1を導入し易いように
下方に傾斜しており、その上面の略中央部には、軸受部
27a,27aを有している。
【0040】マスタ中間ステージ27の上面には、第1の
実施例におけるクランパー13と同じ構造の挟持手段とし
てのクランパー38が、クランパー駆動軸29で第1の実施
例と同様に枢着されている。クランパー駆動軸29の一端
にはクランパー駆動用ギヤ30が固設されており、このク
ランパー駆動用ギヤ30は、マスタ中間ステージ27が後述
する製版位置に位置決めされたときに孔版印刷装置本体
に設けられたクランパー駆動用ステッピングモーター31
の出力軸端に固着されたギヤ32と噛み合うようになって
おり、クランパー駆動用ステッピングモーター31の回転
力でクランパー38をマスタ中間ステージ27に対して接離
自在に回動させる構造となっている。上記のマスタ中間
ステージ27とクランパー38とで係止手段120 を構成して
いる。
【0041】ステージ駆動軸28の一端はプレート33の一
端と固着されており、プレート33の他端にはローラー34
が軸35で枢着されていて、ローラー34はその下方に配設
されたカムプレート36の軌道面36a上を転動する。カム
プレート36は、図6に示すように右側端部が下方に曲折
した略横長楕円形状であり、その中央部においてアーム
37の一端部に一体的に固着されている。アーム37は図6
に示すような略L字形状であり、孔版印刷装置本体に設
けられた図示していない駆動装置によって、図7に示す
矢印方向に揺動自在に支持されている。
【0042】製版開始の信号が出力されると、図示して
いない駆動装置がアーム37を図6に示す製版位置に移動
させる。次に版胴5が反時計回り方向に回転し、ステー
ジ部11を図6に示す製版位置に移動させて停止する。す
なわちローラー34がカムプレート36の軌道面36a上に乗
り、マスタ中間ステージ27をマグネット26の吸着力に抗
してステージ部11より開く方向に移動させ、マスタ中間
ステージ27を図6に示す製版位置に移動させる。次にク
ランパー駆動用ステッピングモーター31が回転し、クラ
ンパー38をマスタ中間ステージ27より開く方向に、所定
角度移動させて待機状態となる。
【0043】係止手段120 が待機状態となると、プラテ
ンローラー2が反時計回り方向に回転し、マスタ1をサ
ーマルヘッド3に押圧しながら搬送する。この際にサー
マルヘッド3は、マスタ1に対して、入力された画像信
号に基づく溶解穿孔を行う。製版されたマスタ1はプラ
テンローラー2によって搬送され、カッター4を通過し
た後、待機しているマスタ中間ステージ27上に送り出さ
れる。そして、プラテンローラー2を回転駆動している
プラテンローラー駆動用ステッピングモーターのステッ
プ数により、マスタ1の先端がマスタ中間ステージ27上
の所定の位置に達したと判断すると、プラテンローラー
2の回転が停止すると同時にクランパー駆動用ギヤ30に
回転力を与えるクランパー駆動用ステッピングモーター
31が回転し、クランパー駆動用ギヤ30を図7で示す時計
回り方向に回転させて、クランパー38をマスタ中間ステ
ージ27に当接させ、クランパー38とマスタ中間ステージ
27とでマスタ1を挟持して、図6に示した状態となる。
【0044】クランパー38がマスタ1を挟持すると版
胴5は反時計回り方向に回転を始め、その外周面に製版
されたマスタ1を巻装する。このとき、版胴5を回転駆
動する図示していない駆動モーターには定トルク伝達機
構が設けられており、版胴5の回転速度はプラテンロー
ラー2の回転速度と同期するように構成されている。版
胴5が回転する際に、マスタ中間ステージ27はカムプ
レート36の形状に沿って移動し、徐々にステージ部1
1に近接した後ステージ部11と当接し、マグネット
26で保持される。そして、プラテンローラー2を駆動
しているプラテンローラー駆動用ステッピングモーター
のステップ数より、製版されたマスタ1が所定の長さ搬
送されたと判断すると、カッター4がマスタ1を切断し
巻装が完了する。この後、版胴5の外周面に巻装され
たマスタ1に対して、図示していない印刷用紙給紙機構
より供給された印刷用紙がプレスローラー10によって
押圧されマスタ1版胴5の外周面に密着され、図示
していない駆動装置がアーム37を下方へと退避させた
後、印刷が行われる。
【0045】尚、この実施例において、プレート33に代
えてギヤを設け、カムプレート36,アーム37に代えて駆
動モーターを設置し、駆動モーターの出力軸端にギヤを
設けて、版胴5が回転して図6の位置となったときに、
上記の軸を互いに噛み合うように配置し、マスタ中間ス
テージ27の保持を図るように構成してもよい。この構成
の場合は、クランパー38がマスタ1を挟持した後、版胴
5が回転を開始すると上記の各ギヤが外れてマスタ中間
ステージ27がステージ部11へ当接しようと下方へ移動す
るが、プラテンローラー2を駆動するプラテンローラー
駆動用ステッピングモーターと版胴5を駆動するモータ
ーとの回転速度を調節することによって、製版手段100
と係止手段120 との間のマスタ1に適当な張力をもた
せ、この張力でマスタ中間ステージ27をステージ部11に
対して徐々に近接させる。
【0046】図8は本発明の第3の実施例を示してお
り、上記各実施例と重複する部位については同一の符号
を付し、個々の詳細な説明は割愛する。
【0047】版胴39は多孔性の円筒体からなり、その端
部39aが重複して巻成されている。端部39aの上面には
軸受部39b,39bに支持されたクランパー駆動軸40が設
けられており、このクランパー駆動軸40には第1の実施
例におけるクランパー13と同じ構造の係止手段としての
クランパー41が第1の実施例と同様に枢着されている。
クランパー駆動軸40の一端には図示していないクランパ
ー駆動用ギヤが設けられており、このクランパー駆動用
ギヤは端部39aが後述する製版位置に位置決めされたと
きに、図示していない孔版印刷装置本体に設けられたク
ランパー駆動用ステッピングモーターの出力軸端に固着
されたギヤと噛み合うようになっており、このクランパ
ー駆動用ステッピングモーターの回転力でクランパー41
を端部39aに対して接離自在に回動させる構造となって
いる。また、端部39aの下面には、版胴39の外周面に端
部39aを保持させるマグネットが設けられている。
【0048】端部39aの下方には、その上面に端部39a
を載置し、後述する製版位置に端部39aを位置決めさせ
る分離爪42が、軸43で印刷装置本体に枢着されている。
分離爪42の先端部には、細切れ状のローラー44が複数個
枢着されている。
【0049】製版開始の信号が出力されると、図示して
いない駆動手段が分離爪42を反時計回り方向に回動さ
せ、分離爪42の先端を版胴39の外周面に当接させ停止さ
せる。次に版胴39が図示していない駆動手段によって時
計回り方向に回転すると、端部39aが分離爪42によって
版胴39の外周面より剥離され、ローラー44に補助されて
分離爪42の上面に載置され、図8に示す製版位置で停止
する。次に図示していないクランパー駆動用ステッピン
グモーターがクランパー41を端部39aから開く方向に所
定角度回動させて、クランパー41が待機状態となる。次
に上記各実施例と同様に、プラテンローラー2によって
製版済みマスタ1が端部39a上に搬送されると、クラン
パー41がマスタ1を挟持して図8に示す状態となる。
【0050】クランパー41がマスタ1を挟持すると版
胴39は反時計回り方向に回転を始め、その外周面に製
版されたマスタ1を巻装する。このとき、版胴39を回
転駆動する図示していない駆動モーターには定トルク伝
達機構が設けられており、版胴39の回転速度はプラテ
ンローラー2の回転速度と同期するように構成されて
る。版胴39が回転する際に端部39aは分離爪42上
を移動し、徐々に版胴外周面に接近した後版胴外周面
と当接しマグネットで保持される。そして、プラテン
ローラー2を駆動しているプラテンローラー駆動用ステ
ッピングモーターのステップ数より、製版されたマスタ
1が所定の長さ搬送されたと判断すると、カッター4が
マスタ1を切断し巻装が完了する。この後、版胴39
の外周面に巻装されたマスタ1に対して、図示していな
い印刷用紙給紙機構より供給された印刷用紙がプレスロ
ーラー10によって押圧されマスタ1版胴5の外周
面に密着され、図示していない駆動装置が分離爪42を
上方へと退避させた後、印刷が行われる。
【0051】図9は本発明の第4の実施例を示してお
り、上記実施例と重複する部位については同一の符号を
付し、個々の詳細な説明は割愛する。
【0052】版胴5の上方には、係止手段130 及び搬送
用係止部材140 が配設されている。
【0053】係止手段130 は、ステージ部11と係止部材
としてのクランプアーム45及びクランプ片46より構成さ
れている。
【0054】クランプアーム45は、図10に示すよう
に、その両端部が相反する向きに互いに平行となるよう
に曲折しており、その一方の端部45aには溝部47が形成
されている。また、他方の端部45bにはクランプアーム
駆動軸48が一体的に固着されている。クランプアーム駆
動軸48の一方の端部にはクランプアーム駆動用ギヤ49が
固着されており、他方の端部は孔版印刷装置本体に回転
自在に支持されている。
【0055】クランプ片46は、図11に示すように、略
コ字状に折り曲げられた金属板であり、その側壁間にロ
ーラー50,50が軸51,51で回転自在に支持されている。
【0056】図9、図11に示すように、クランプ片46
の底面とローラー50,50との間には、クランプアーム45
の端部45aが挿入される。
【0057】搬送用係止部材140 は、図12に示すよう
に、搬送ステージ52、クランパー53、送りねじ54、レー
ル55,55から主に構成されている。
【0058】搬送ステージ52は、略コ字状の荷台56と底
板57との一体構造となっており、荷台56は底板57の一方
の端部寄りに固着されている。荷台56の上面56aには、
その中央部にねじブッシュ58が、両端部にはリニアモー
ションベアリング59,59がそれぞれ固設されている。そ
して、ねじブッシュ58には送りねじ54が螺合しており、
リニアモーションベアリング59,59にはレール55,55が
それぞれ挿通している。
【0059】送りねじ54の一方の端部には、この送りね
じ54に回転力を与える送りねじ駆動用ステッピングモー
ター60が接続されており、他方の端部は孔版印刷装置本
体に回転自在に支持されている。また、レール55,55の
両端部は孔版印刷装置本体にそれぞれ固着されており、
送りねじ54、レール55,55は互いに平行となるように配
設されている。これにより、送りねじ駆動用ステッピン
グモーター60で送りねじ54を回転させてねじブッシュ58
を移動させ、リニアモーションベアリング59,59でガイ
ドしてレール55,55に沿って搬送ステージ52を移動させ
る構造となっている。この移動の際に、ステージ部11と
底板57との間には僅かに隙間をもたせ、ステージ部11と
底板57とが接触しないように、搬送用係止部材140 は配
置されている。
【0060】ねじブッシュ58の下方にはソレノイド61が
配設されており、そのプランジャ61aの先端部には略L
字状のアーム62の一方の端部がピン63で枢着されてい
る。アーム62の他方の端部には、接続板64がピン65で枢
着されている。アーム62の曲折部には支持棒66が挿通さ
れており、支持棒66の両端部は荷台56の側面に固着され
ている。
【0061】底板57の両側部には軸受部57a,57aが形
成されており、そこにはクランパー軸67が回転自在に挿
通されている。
【0062】クランパー53は金属板68に高摩擦抵抗部材
69を貼り合わせた構造となっており、金属板68の長さは
高摩擦抵抗部材よりも長く延出していて、その延出部68
aはクランパー軸67に固着されている。そして、金属板
68の上面中央部には軸受部68bが形成されており、そこ
には軸70で接続板64の一端部が枢着されている。また、
高摩擦抵抗部材69には図示していないマグネットが埋め
込まれている。
【0063】図9は待機状態を示している。この状態に
おいて、版胴5はステージ部11を真上にした状態で停止
している。クランプ片46はクランプアーム45の端部45a
と係合しており、クランプアーム45は図示の待機位置に
静止している。搬送ステージ52は、送りねじ駆動用ステ
ッピングモーター60が回転することでねじブッシュ58が
移動し、図9の左方向から図9に示す待機位置に移動し
て停止する。
【0064】製版開始の信号が出力され、係止手段130
及び搬送用係止部材140 が待機状態となると、プラテン
ローラー2が反時計回り方向に回転し、マスタ1をサー
マルヘッド3に押圧しながら搬送する。この際にサーマ
ルヘッド3は、マスタ1に対して、入力された画像信号
に基づく溶解穿孔を行う。製版されたマスタ1はプラテ
ンローラー2によって搬送され、カッター4を通過した
後、待機している搬送ステージ52の底板57上に送り出さ
れる。そして、プラテンローラー2を回転駆動している
プラテンローラー駆動用ステッピングモーターのステッ
プ数により、マスタ1の先端が搬送ステージ52の所定の
位置に達したと判断すると、プラテンローラー2の回転
が停止すると同時にソレノイド61に通電がなされ、プラ
ンジャ61aを図の右方向に押し出す。するとアーム62が
支持棒66を中心に回動し、接続板64を介してクランパー
53を図9で示す時計回り方向に回動させて、クランパー
53を搬送ステージ52の底板57に当接させ、クランパー53
と搬送ステージ52とでマスタ1を挟持する。
【0065】クランパー53がマスタ1を挟持すると、送
りねじ駆動用ステッピングモーター60が回転し、搬送ス
テージ52を図の左方向に移動させる。送りねじ駆動用ス
テッピングモーター60のステップ数より、搬送ステージ
52が図13に示す係止位置に達すると、送りねじ駆動用
ステッピングモーター60の回転が停止し、搬送ステージ
52を図示の位置で停止させる。それと同時に、クランプ
アーム駆動用ギヤ49を駆動させる図示していない駆動モ
ーターが回転し、クランプアーム45を反時計回り方向に
回動させて、クランプ片46とステージ部11とでマスタ1
を挟持する。このときマスタ1は、クランパー53と搬送
ステージ52とで挟持されているので、しわが伸ばされた
状態でクランプ片46でステージ部11上に保持される。ク
ランプ片46は、ステージ部11に設けられた図示していな
いマグネットに吸着される。
【0066】クランプ片46がマスタ1を保持すると、
ソレノイド61への通電が遮断されプランジャ61a
が図の左方向へと移動し、クランパー53を底板57か
ら離れる方向へと回動させマスタ1を開放する。する
と、再び送りねじ駆動用ステッピングモーター60が回
転し、搬送ステージ52をさらに左方向へと移動させ、
図14に示す退避位置まで移動させて停止する。搬送用
係止部材140が退避位置に位置決めされると版胴5が
反時計回り方向に回転し、その外周面に製版済みマスタ
1の巻装を開始する。それよりやや遅れて、クランプア
ーム駆動用ギヤ49を駆動させる図示していない駆動モ
ーターが回転し、クランプアーム45を時計回り方向に
回動させて、クランプアーム45を図14に示す退避
置に位置決めさせて停止する。
【0067】版胴5を回転駆動する図示していない駆動
モーターには定トルク伝達機構が設けられており、版胴
5の回転速度はプラテンローラー2の回転速度と同期す
るように構成されている。その後、プラテンローラー2
を駆動しているプラテンローラー駆動用ステッピングモ
ーターのステップ数より、製版されたマスタ1が所定の
長さ搬送されたと判断すると、カッター4がマスタ1を
切断し巻装が完了する。この後、版胴5の外周面に巻
装されたマスタ1に対して、図示していない印刷用紙給
紙機構より供給された印刷用紙がプレスローラー10に
よって押圧され、マスタ1版胴5の外周面に密着され
た後、印刷が行われる。
【0068】図15は本発明の第5の実施例を示してお
り、上記実施例と重複する部位については同一の符号を
付し、個々の詳細な説明は割愛する。
【0069】版胴5の上方には、係止手段150 及び搬送
用係止部材160 が配設されている。
【0070】係止手段150 は、ステージ部11、クランパ
ー71より構成されている。
【0071】クランパー71は、図16に示すように、略
コ字状に折り曲げられた側板72の曲折側端部に天板73を
固着させ、天板73の下面に台形の高摩擦抵抗部材74を固
設した構造となっており、高摩擦抵抗部材74には図示し
ていない鉄板が埋め込まれている。側板72の自由端部
は、クランパー駆動軸75でステージ部11の端部に枢着さ
れており、クランパー駆動軸75の一端にはクランパー駆
動用ギヤ76が固着されている。
【0072】搬送用係止部材160 は、上記実施例におけ
る搬送用係止部材140 とほぼ同様であるが、この実施例
においては底板77とアーム78が、上記実施例における底
板57及びアーム62よりもマスタ搬送方向に長く形成され
ている。
【0073】図15は待機状態を示している。この状態
において、版胴5はステージ部11を真上にした状態で停
止している。クランパー71は図示の待機位置に静止して
いる。搬送ステージ52は、送りねじ駆動用ステッピング
モーター60が回転することでねじブッシュ58が移動し、
図15の左方向から図15に示す待機位置に移動して停
止する。
【0074】製版開始の信号が出力され、係止手段150
及び搬送用係止部材160 が待機状態となると、プラテン
ローラー2が反時計回り方向に回転し、マスタ1をサー
マルヘッド3に押圧しながら搬送する。この際にサーマ
ルヘッド3は、マスタ1に対して、入力された画像信号
に基づく溶解穿孔を行う。製版されたマスタ1はプラテ
ンローラー2によって搬送され、カッター4を通過した
後、待機している搬送ステージ52の底板77上に送り出さ
れる。そして、プラテンローラー2を回転駆動している
プラテンローラー駆動用ステッピングモーターのステッ
プ数により、マスタ1の先端が搬送ステージ52の所定の
位置に達したと判断すると、プラテンローラー2の回転
が停止すると同時にソレノイド61に通電がなされ、プラ
ンジャ61aを図の右方向に押し出す。するとアーム78が
支持棒66を中心に回動し、接続板64を介してクランパー
53を図15で示す時計回り方向に回動させて、クランパ
ー53を搬送ステージ52の底板77に当接させ、クランパー
53と搬送ステージ52とでマスタ1を挟持する。
【0075】クランパー53がマスタ1を挟持すると、送
りねじ駆動用ステッピングモーター60が回転し、搬送ス
テージ52を図の左方向に移動させる。このとき搬送ステ
ージ52は、図16に示す側板72,72の間の空間72aを通
過する。送りねじ駆動用ステッピングモーター60のステ
ップ数より、搬送ステージ52が係止位置に達すると、送
りねじ駆動用ステッピングモーター60の回転が停止し、
搬送ステージ52を停止させる。それと同時に、クランパ
ー駆動用ギヤ76を駆動させる図示していない駆動モータ
ーが回転し、クランパー71を時計回り方向に回動させ
て、高摩擦抵抗部材74とステージ部11とでマスタ1を挟
持する。このときマスタ1は、クランパー53と搬送ステ
ージ52とで挟持されているので、しわが伸ばされた状態
で高摩擦抵抗部材74でステージ部11上に保持される。高
摩擦抵抗部材74は、ステージ部11に設けられた図示して
いないマグネットに吸着される。
【0076】クランパー71がマスタ1を保持すると、
ソレノイド61への通電が遮断されプランジャ61a
が図の左方向へと移動し、クランパー53を底板77か
ら離れる方向へと回動させマスタ1を開放する。する
と、再び送りねじ駆動用ステッピングモーター60が回
転し、搬送ステージ52をさらに左方向へと移動させ、
退避位置まで移動させて停止する。搬送用係止部材16
0が退避位置に位置決めされると、版胴5が反時計回り
方向に回転しその外周面に製版済みマスタ1の巻装を
開始する。
【0077】版胴5を回転駆動する図示していない駆動
モーターには定トルク伝達機構が設けられており、版胴
5の回転速度はプラテンローラー2の回転速度と同期す
るように構成されている。その後、プラテンローラー2
を駆動しているプラテンローラー駆動用ステッピングモ
ーターのステップ数より、製版されたマスタ1が所定の
長さ搬送されたと判断すると、カッター4がマスタ1を
切断し巻装が完了する。この後、版胴5の外周面に巻
装されたマスタ1に対して、図示していない印刷用紙給
紙機構より供給された印刷用紙がプレスローラー10に
よって押圧され、マスタ1版胴5の外周面に密着され
た後、印刷が行われる。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、切断手段
と版胴外周面との間を往復動可能な係止手段が、感熱孔
版マスタの先端を、その先端が切断手段を通過した位置
から挟持搬送し、版胴外周面上の所定位置に保持するの
で、搬送時において感熱孔版マスタに発生する波打ちや
たわみを防止し、版胴巻装時に感熱孔版マスタ表面に発
生するしわを防止することができる。
【0079】請求項2記載の発明によれば、係止手段が
感熱孔版マスタを挟持する挟持手段と、感熱孔版マスタ
を版胴外周面上の定位置に保持する保持手段とからな
り、この係止手段の挟持・保持動作と版胴の回転動作と
を組み合わせて感熱孔版マスタを保持するので、搬送時
において感熱孔版マスタに発生する波打ちやたわみを防
止し、版胴巻装時に感熱孔版マスタ表面に発生するしわ
を防止することができると共に、係止手段の構成を簡素
化することができる。
【0080】請求項3記載の発明によれば、版胴が重複
して巻成された円筒体からなり、その重複して巻成され
た部位に設けられた係止手段で感熱孔版マスタの先端
を、その先端が前記切断手段を通過した位置から挟持搬
送し、前記版胴の回転動作に伴って前記版胴外周面上の
所定位置に保持するので、搬送時において感熱孔版マス
タに発生する波打ちやたわみを防止し、版胴巻装時に感
熱孔版マスタ表面に発生するしわを防止することができ
ると共に、係止手段の構成を簡素化することができ、薄
型の係止手段を用いることができる。
【0081】請求項4記載の発明によれば、版胴がマス
タ挟持位置に停止したときの係止手段の近傍に搬送用係
止部材を具備し、その搬送用係止部材が感熱孔版マスタ
の先端を、その先端が切断手段を通過した位置から版胴
外周面上の係止手段を通過した位置まで挟持搬送した状
態で、係止手段がマスタを保持するので、搬送時におい
て感熱孔版マスタに発生する波打ちやたわみを防止し、
版胴巻装時における感熱孔版マスタ表面へのしわの発生
を防止することができる。
【0082】請求項5記載の発明によれば、係止手段
が、版胴外周面上に設けられたステージ部と、そのステ
ージ部と着脱自在に設けられ、感熱孔版マスタの先端を
ステージ部とで挟持する係止部材とを有し、係止部材が
ステージ部より版胴の上方へ離脱することによって生じ
たステージ部と係止部材との間の空間を、マスタの先端
を挟持した搬送用係止部材が往復動可能に通過するの
で、搬送時において感熱孔版マスタに発生する波打ちや
たわみを防止し、版胴巻装時に感熱孔版マスタ表面に発
生するしわを防止することができる。
【0083】請求項6記載の発明によれば、係止手段
が、版胴外周面上に設けられたステージ部と、そのステ
ージ部に対して接離自在に枢着され、感熱孔版マスタの
先端をステージ部とで挟持するクランパーとを有し、ク
ランパーがステージ部に対して開くことによって生じた
ステージ部とクランパーとの空間を、マスタの先端を挟
持した搬送用係止部材が往復動可能に通過するので、搬
送時において感熱孔版マスタに発生する波打ちやたわみ
を防止し、版胴巻装時に感熱孔版マスタ表面に発生する
しわを防止することができると共に、係止手段の構成を
簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を採用した孔版印刷装置
要部の概略側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明する部分斜視図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施例を説明する概略図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例を説明する概略側面図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施例を説明する概略側面図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施例を採用した孔版印刷装置
要部の側面図である。
【図7】本発明の第2の実施例を説明する部分斜視図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施例を採用した孔版印刷装置
要部の側面図である。
【図9】本発明の第4の実施例を採用した孔版印刷装置
要部の概略側面図である。
【図10】本発明の第4の実施例を説明する部分斜視図
である。
【図11】本発明の第4の実施例を説明する投影図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施例を説明する部分斜視図
である。
【図13】本発明の第4の実施例を説明する概略側面図
である。
【図14】本発明の第4の実施例を説明する概略側面図
である。
【図15】本発明の第5の実施例を採用した孔版印刷装
置要部の概略側面図である。
【図16】本発明の第5の実施例を説明する部分斜視図
である。
【符号の説明】
1 感熱孔版マスタ(マスタ) 4 切断手段(カッター) 5,39 版胴 11 ステージ部 27 保持手段(マスタ中間ステージ) 38 挟持手段(クランパー) 41,110,120,130,150 係止手段(クランパー) 45 係止部材(クランプアーム) 71 クランパー 100 製版手段 140,160 搬送用係止部材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感熱孔版マスタの先端部を挟持する係止手
    段を外周面に有する多孔性の回転自在な版胴と、 画像情報に応じて前記感熱孔版マスタを選択的に加熱穿
    孔し、前記感熱孔版マスタを前記版胴の外周面に巻装さ
    せるべく搬送する製版手段と、 製版済みマスタを一定の長さに切断する切断手段とを具
    備した孔版印刷装置において、 前記係止手段が、前記切断手段と前記版胴の外周面との
    間を往復動可能であり、前記係止手段は、前記感熱孔版
    マスタの先端を、該先端が前記切断手段を通過した位置
    から挟持搬送し、前記版胴外周面上の所定位置に保持す
    ることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】前記係止手段が、前記感熱孔版マスタを挟
    持する挟持手段と、前記感熱孔版マスタを前記版胴外周
    面上の定位置に保持する保持手段とからなり、前記係止
    手段の挟持・保持動作と前記版胴の回転動作とを組み合
    わせて前記感熱孔版マスタの保持を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】感熱孔版マスタの先端部を挟持する係止手
    段を外周面に有する多孔性の回転自在な版胴と、 画像情報に応じて前記感熱孔版マスタを選択的に加熱穿
    孔し、前記感熱孔版マスタを前記版胴の外周面に巻装さ
    せるべく搬送する製版手段と、 製版済みマスタを一定の長さに切断する切断手段とを具
    備した孔版印刷装置において、 前記版胴が重複して巻成された円筒体からなり、前記重
    複して巻成された部位に前記係止手段を具備し、該係止
    手段が前記感熱孔版マスタの先端を、該先端が前記切断
    手段を通過した位置から挟持搬送し、前記版胴の回転動
    作に伴って前記版胴外周面上の所定位置に保持すること
    を特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】多孔性の回転自在な版胴と、 感熱孔版マスタの先端部を挟持する係止手段と、 画像情報に応じて前記感熱孔版マスタを選択的に加熱穿
    孔し、前記感熱孔版マスタを前記版胴の外周面に巻装さ
    せるべく搬送する製版手段と、 製版済みマスタを一定の長さに切断する切断手段とを具
    備した孔版印刷装置において、 前記版胴がマスタ挟持位置に停止したときの前記係止手
    段の近傍に、前記切断手段と前記係止手段を通過した位
    との間を往復動可能な搬送用係止部材を具備し、該搬
    送用係止部材が、前記感熱孔版マスタの先端を、該先端
    が前記切断手段を通過した位置から前記版胴外周面上の
    前記係止手段を通過した位置まで挟持搬送した状態で
    前記係止手段が前記感熱孔版マスタを保持することを特
    徴とする孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】多孔性の回転自在な版胴と、 感熱孔版マスタの先端部を挟持する係止手段と、 画像情報に応じて前記感熱孔版マスタを選択的に加熱穿
    孔し、前記感熱孔版マスタを前記版胴の外周面に巻装さ
    せるべく搬送する製版手段と、 製版済みマスタを一定の長さに切断する切断手段とを具
    備した孔版印刷装置において、 前記版胴がマスタ挟持位置に停止したときの前記係止手
    段の近傍に設けられた、前記切断手段と前記版胴の外周
    面との間を往復動可能な搬送用係止部材を有すると共
    に、前記係止手段が、前記版胴の外周面上に設けられた
    ステージ部と、このステージ部と着脱自在に設けられ
    た、前記感熱孔版マスタの先端を前記ステージ部とで挟
    持する係止部材とを有し、前記係止部材が前記ステージ
    部より前記版胴の上方へと離脱することによって生じた
    前記ステージ部と前記係止部材との間の空間を通過し
    て、前記搬送用係止部材が、前記感熱孔版マスタの先端
    を、該先端が前記切断手段を通過した位置から前記版胴
    外周面上の所定位置まで挟持搬送した後、前記係止手段
    が前記感熱孔版マスタを保持することを特徴とする孔版
    印刷装置。
  6. 【請求項6】多孔性の回転自在な版胴と、 感熱孔版マスタの先端部を挟持する係止手段と、 画像情報に応じて前記感熱孔版マスタを選択的に加熱穿
    孔し、前記感熱孔版マスタを前記版胴の外周面に巻装さ
    せるべく搬送する製版手段と、 製版済みマスタを一定の長さに切断する切断手段とを具
    備した孔版印刷装置において、 前記版胴がマスタ挟持位置に停止したときの前記係止手
    段の近傍に設けられた、前記切断手段と前記版胴の外周
    面との間を往復動可能な搬送用係止部材を有すると共
    に、前記係止手段が、前記版胴の外周面上に設けられた
    ステージ部と、前記版胴の外周面に前記ステージ部に対
    して接離自在に枢着され、前記感熱孔版マスタの先端を
    前記ステージ部とで挟持するクランパーとを有し、前記
    クランパーが前記ステージ部に対して開くことによって
    生じた前記ステージ部と前記クランパーとの間の空間を
    通過して、前記搬送用係止部材が、前記感熱孔版マスタ
    の先端を、該先端が前記切断手段を通過した位置から前
    記版胴外周面上の所定位置まで挟持搬送した後、前記係
    止手段が前記感熱孔版マスタを保持することを特徴とす
    る孔版印刷装置。
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