JP2811449B2 - 船外機用内燃機関の排気装置 - Google Patents

船外機用内燃機関の排気装置

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JP2811449B2 JP63188166A JP18816688A JP2811449B2 JP 2811449 B2 JP2811449 B2 JP 2811449B2 JP 63188166 A JP63188166 A JP 63188166A JP 18816688 A JP18816688 A JP 18816688A JP 2811449 B2 JP2811449 B2 JP 2811449B2
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弘昭 大谷
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は船外機用内燃機関の排気装置に関する。
[従来の技術] 従来の船外機等の排気装置においては、排気通路の少
なくとも一部を、外筒部(例えばケーシング)と内筒部
(例えば排気膨張室を形成する壁体)からなる二重筒構
造にて構成してなるものがある。この時、内筒部は、機
関および外筒部と一体の中間部材等にボルト等で直接的
に固定され、片持ち支持されている。
なお、二重筒構造とする理由は、外筒部と内筒部との
間に水壁、排気通路、もしくは消音層を設ける等の各種
要請による。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の排気装置にあっては、その
外筒部から周囲に以下の如くの騒音が放射する。
内部の排気圧力波で加振された内筒部の振動が、水
壁、空気層等を経て外筒部に伝わり、これが外筒部を加
振して騒音となる。
内部の排気圧力波で加振された内筒部の振動が、中間
部材等を介して外筒部に伝わり、これが外筒部を加振し
て騒音となる。
機関の振動が中間部材等を経由して外筒部に伝わり、
これが外筒部を加振して騒音となる。
本発明は、船外機用内燃機関において、排気経路の少
なくとも一部を二重筒構造とするとき、外筒部からの放
射騒音を低減することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、船外機の機関の排気口に連なる排気経路を
備え、排気経路の少なくとも一部を、外筒部と内筒部か
らなる二重筒構造にて構成してなる船外機用内燃機関の
排気装置において、機関の下部に外筒部を取付けて該外
筒部を下方に延在させ、外筒部の内部にて内筒部を下方
に延在させ、該内筒部の上部は機関の下部に、該内筒部
の下部は外筒部の下部にそれぞれ弾性部材を介して取付
け、外筒部の内側に設けた水壁形成用壁と内筒部の間に
水壁を形成し、外筒部の上側後部に排気口を有する膨張
室を形成し、その膨張室の下方に該水壁形成用壁の上端
を配置し、外筒部と水壁形成用壁との間に船外機の外部
と連通する空間を形成したものである。
[作用] 内筒部の上部は機関の下部に、内筒部の下部は外筒部
の下部に弾性部材を介して取付けたので、上下の弾性部
材は内筒部と外筒部の間を密封するものとなり、内筒部
の中を流れる排気パルス音が外に漏れるのを防止でき
る。
水壁形成用壁の上端を、外筒部の上側後部に排気口を
形成する膨張室の下方に位置させたので、溜った水は水
壁形成用壁の上端からオーバーフローして下方に流れ
る。従って、水位の高い低速低負荷運転域でも溜った水
が膨張室に形成された排気口を塞ぐことなく、排気は排
気口から容易に排出される。
外筒部の内側に設けた水壁形成用壁と内筒部との間に
水壁を形成したので、この水壁による遮音効果を向上で
きる。
外筒部と内筒部の間に水壁を形成し、水壁形成用壁と
外筒部との間に空間を形成したので、水壁形成用壁から
オーバーフローする水をその空間に流すことができ、外
筒部へ伝わる排気の放射音をその空間で有効に遮音でき
る。
以上により、排気経路の少なくとも一部を二重筒構造
とする時、外筒部からの放射騒音を低減することができ
る。
[実施例] 第1図は本発明の第1実施例を示す要部断面図、第2
図は第1図のII-II線に沿う断面図、第3図は第1図のI
II-III線に沿う断面図、第4図は第2図のIV-IV線に沿
う断面図、第5図は第1図の排気経路の模式図である。
船外機10は、第1図に示すように、ブラケット11を介
してその推進ユニット12を船尾板13に取着可能としてい
る。推進ユニット12は、ケーシング14の上部に中間部材
15を介してエンジン16を搭載している。エンジン16の出
力は、ドライブ軸17を介してプロペラ軸18に伝達され、
プロペラ19を駆動可能とする。エンジン16は水冷エンジ
ンであり、ドライブ軸17によって駆動される水ポンプ20
は、外水取入口21から取入れた外水をエンジン16に圧送
する。
ケーシング14は、その中央部に筒体22を保持してい
る。筒体22は、その内部に主膨張室23を形成している。
主膨張室23には、エンジン16の排気通路24および中間部
材15の排気通路25に連通する排気管26が開口している。
すなわち、この実施例においては、エンジン16に連な
る排気通路の一部を、ケーシング14(外筒部)と筒体22
(内筒部)からなる二重筒構造にて構成している。
主膨張室23は、ケーシング14の下部に形成されている
排気通路27、プロペラ19のボス部28に形成されている主
排気口29を介して外部の水中に連通している。排気通路
24、25、主膨張室23、排気通路27は主排気通路を形成す
る。
また、主膨張室23は、ケーシング14、中間部材15、筒
体22に形成される副排気通路30、ケーシング14の後部に
形成されている副排気口31を介して外部の水中ないしは
空中に連通している。
ここで、副排気口31は主排気口29より上方レベルに配
置されている。
また、副排気通路30は、第1図〜第4図に示すよう
に、筒体22の両側部に開口して主膨張室23に連通する孔
状通路32、ケーシング14と筒体22の間に形成されて孔状
通路32の下流側に位置する第1副膨張室33、中間部材15
の底部の両側部に開口し第1副膨張室33の下流側に位置
する連通路34、中間部材15に形成されて連通路34の下流
側に位置する第2副膨張室35、中間部材15の後部に開口
し第2副膨張室35の下流側に位置する連通路36、筒体22
の後部に形成されて連通路36の下流側に位置する第3副
膨張室37により構成されている。
なお、エンジン16を冷却した後の冷却水は、エンジン
16の排気通路41から中間部材15の排水通路42に排出さ
れ、さらに中間部材15の底部に設けられて排水通路42に
連なる小孔43から第1副膨張室33に排出される。第1副
膨張室33に導かれた冷却水は、ケーシング14と筒体22の
間に水壁を形成し、ケーシング14の水壁形成用壁14aの
上端よりオーバーフローし、図示しない排出口から外部
に流出するとともに、排気ガスパルスおよび主排気口29
における背圧に基づく主膨張室23の圧力に応じて、孔状
通路32から主膨張室23に流出する。なお、中間部材15の
排水通路42に導かれた冷却水の一部を直接的に主膨張室
23に排出し、排気管26のまわりに落下させてもよい。な
お、低速時には主に排気ガスが、主膨張室23から水壁側
へ排気パルスに応じて孔状通路32を通過する。
しかして、筒体22は、その下端全周部をケーシング
14の水壁形成内面の下端部に設けられるマウントゴム44
(弾性部材)に支持され、その上端全周部を中間部材
15の下端面に設けられるマウントゴム45(弾性部材)で
支持される。なお、マウントゴム44は水壁の水により冷
却され、マウントゴム45は筒体22の上端側外周部に設け
た水受部46が捕捉した水(排水通路42に連なる小孔43か
ら落下する水)により冷却される。
第5図は上述した排気通路を模式的に示したものであ
る。
次に、上記第1実施例の作用について説明する。
上記実施例によれば、エンジン16の排気圧力が主排
気口29に作用する外水の水頭圧力より小であるエンジン
16の低速低負荷運転域では、エンジン16の排気が副排気
口31から空中に排出され、エンジン16の排気圧力が主
排気口29に作用する外水の水頭圧力より大となるエンジ
ン16の高速高負荷運転域では、エンジン16の排気が主排
気口29から水中に排出される。
筒体22の上部はエンジン16の下部に、筒体22の下部は
ケーシング14の下部にマウントゴム44、45を介して取付
けたので、上下のマウントゴム44、45は筒体22とケーシ
ング14の間を密封するものとなり、筒体22の中を流れる
排気パルス音が外に漏れるのを防止できる。
水壁形成用壁14Aの上端を、ケーシング14の上側後部
に副排気口31を形成する副膨張室37の下方に位置させた
ので、溜った水は水壁形成用壁14Aの上端からオーバー
フローして下方に流れる。従って、水位の高い低速低負
荷運転域でも溜った水が副膨張室37に形成された副排気
口31を塞ぐことなく、排気は副排気口31から容易に排出
される。
ケーシング14の内側に設けた水壁形成用壁14Aと筒体2
2との間に水壁を形成したので、この水壁による遮音効
果を向上できる。
ケーシング14と筒体22の間に水壁を形成し、水壁形成
用壁14Aとケーシング14との間に空間を形成したので、
水壁形成用壁14Aからオーバーフローする水をその空間
に流すことができ、ケーシング14へ伝わる排気の放射音
をその空間で有効に遮音できる。
以上により、排気通路の一部を二重筒構造とする時、
ケーシング14からの放射騒音を低減することができる。
また、この実施例においては、筒体22の振動が内部音
を増幅してこれが副排気口31から大きなアイドルホール
音として放出することを防止でき、副排気口31からのア
イドルホール音も低減できる。
第6図は本発明の第2実施例を示す要部断面図、第7
図は第6図のVII-VII線に沿う断面図である。
この第2実施例が前記第1実施例と実質的に同一の機
能部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
この第2実施例が前記第1実施例と異なる点は、ケー
シング14が中間部材15を介することなくエンジン16に接
続され、エンジン16の排気通路24に直接的に接続される
排気管51をケーシング14の内部に配設したことにある。
すなわち、この第2実施例においては、エンジン16に
連なる排気経路の一部を、ケーシング14(外筒部)と排
気管51(内筒部)からなる二重筒構造にて構成してい
る。
なお、船外機10は、ケーシング14の内部に設けた隔壁
52および後側の外周壁53と、排気管51の間に排気管51を
囲む水ジャケット54を形成している。55は水ジャケット
54のオーバーフロー水を排水する排水通路である。
さらに、船外機10はケーシング14の隔壁52および隔壁
52の前側に配設される別の隔壁56により、排気管51に対
する前方に位置することとなる排気膨張室57を形成して
いる。排気膨張室57は、ケーシング14のロワー側部分に
形成される排気通路58、およびプロペラボス部に形成さ
れる排気通路を介して外部に連通している。なお、ケー
シング14は、前記隔壁52の上側部分に排気連通路59を開
口している。これにより、排気膨張室57は、排気連通路
59を介して水ジャケット54の上部空間に連通し、さらに
ケーシング14の後側の外周壁53に設けられているアイド
ルホール60を介して外部に連通している。すなわち、エ
ンジン16の低速低負荷運転域においては、排気は排気膨
張室57、排気連通路59、水ジャケット54の上部空間を経
てアイドルホール60から排出される。他方、エンジン16
の高速高負荷運転域においては、排気は排気膨張室57、
排気通路58を経てプロペラボス部から排出される。
しかして、この第2実施例において、排気管51は、
その下端全周部をケーシング14の内部に設けたマウント
ゴム61(弾性部材)に支持され、その上端全周部をエ
ンジン16の下端面に設けられるマウントゴム62(弾性部
材)で支持される。
したがって、この場合にも、前記第1実施例における
と同様の原理で、排気管51の振動がマウントゴム61、62
により減衰され、あるいは振動絶縁される。また、排気
管51およびマウントゴム61、62が動吸振器的作用を行な
う。これにより、ケーシング14からの放射騒音を低減で
きる。
また、排気管51の振動が内部音を増幅してこれがアイ
ドルホール60から大きなアイドルホール音として放出す
ることも防止できる。
第8図は本発明の第3実施例を示す模式図である。
この第3実施例は水噴射推進船等の船外機70への適用
例である。図において、71は船体、72はエンジン、73は
水噴射通路、74はインペラである。エンジン72に連なる
排気通路75の一部を、排気膨張ケース76(外筒部)と排
気管77(内筒部)からなる二重筒構造にて構成してい
る。さらに、排気管77の前後の端部を、マウントゴム7
8、79(弾性部材)で支持している。この場合にも、排
気膨張ケース76からの放射騒音を低減できる。
第9図は本発明の第4実施例を示す模式図である。
この第4実施例はオートバイ80への適用例である。エ
ンジン81に連なる排気管82(外筒部)の内部に、内筒83
(内筒部)を設け、二重筒構造としている。さらに、内
筒83の前後の端部を、マウントゴム84、85(弾性部材)
で支持している。この場合にも、排気管82からの放射騒
音を低減できる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、船外機用内燃機関に
おいて、排気経路の少なくとも一部を二重筒構造とする
とき、外筒部からの放射騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1実施例を示す要部断面図、第2図
は第1図のII-II線に沿う断面図、第3図は第1図のIII
-III線に沿う断面図、第4図は第2図のIV-IV線に沿う
断面図、第5図は第1図の排気経路の模式図、第6図は
本発明の第2実施例を示す要部断面図、第7図は第6図
のVII-VII線に沿う断面図、第8図は本発明の第3実施
例を示す模式図、第9図は本発明の第4実施例を示す模
式図である。 14……ケーシング(外筒部)、16……エンジン、22……
筒体(内筒部)、44、45……マウントゴム(弾性部
材)、51……排気管(内筒部)、61、62……マウントゴ
ム(弾性部材)、72……エンジン、76……排気膨張ケー
ス(外筒部)、77……排気管(内筒部)、78、79……マ
ウントゴム(弾性部材)、81……エンジン、82……排気
管(外筒部)、83……内筒(内筒部)、84、85……マウ
ントゴム(弾性部材)。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭53−120628(JP,U) 実開 昭55−9847(JP,U) 実開 昭55−64421(JP,U) 実開 昭54−178317(JP,U) 特公 昭56−41478(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 7/08 - 7/12 B63H 21/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船外機の機関の排気口に連なる排気経路を
    備え、排気経路の少なくとも一部を、外筒部と内筒部か
    らなる二重筒構造にて構成してなる船外機用内燃機関の
    排気装置において、 機関の下部に外筒部を取付けて該外筒部を下方に延在さ
    せ、 外筒部の内部にて内筒部を下方に延在させ、該内筒部の
    上部は機関の下部に、該内筒部の下部は外筒部の下部に
    それぞれ弾性部材を介して取付け、 外筒部の内側に設けた水壁形成用壁と内筒部の間に水壁
    を形成し、外筒部の上側後部に排気口を有する膨張室を
    形成し、その膨張室の下方に該水壁形成用壁の上端を配
    置し、 外筒部と水壁形成用壁との間に船外機の外部と連通する
    空間を形成したことを特徴とする船外機用内燃機関の排
    気装置。
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