JP2811642B2 - 電子写真用転写紙 - Google Patents

電子写真用転写紙

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JP2811642B2
JP2811642B2 JP3145590A JP3145590A JP2811642B2 JP 2811642 B2 JP2811642 B2 JP 2811642B2 JP 3145590 A JP3145590 A JP 3145590A JP 3145590 A JP3145590 A JP 3145590A JP 2811642 B2 JP2811642 B2 JP 2811642B2
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俊介 奥島
功 小高
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New Oji Paper Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
Oji Paper Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真用転写紙に関する。更に詳しくは、
本発明はトナーの熱定着を行う電子写真式複写機に用い
られる転写紙の複写機での走行性と作業性が良好な転写
紙に関する。
[従来の技術] 電子写真式複写機に用いられる転写紙には複写機での
走行性と作業性が良好で、とりわけ、トナーを転写した
後に発生するカールの少ないことが要求される。
電子写真式複写機では転写紙にトナーで画像を形成し
た後にトナーを紙の上に定着させるために加熱圧着させ
る方式が採用されているが、この温度は通常180℃以上
に加熱される。即ち、転写紙はトナーでの画像形成後、
高温に加熱された金属ロールと弾性ロールの間を通過さ
せられる。この際転写紙は加熱されるので水分が減少
し、それに伴って紙の収縮が発生し、いわゆる複写後の
カールが大きくなりソーターで詰まるので拝紙ができな
いなどの作業性が悪くなるという問題があった。
[発明が解決しようとする課題] かかる現状に鑑み、本発明者は紙の抄造条件とカール
の発生機構を鋭意研究した結果、紙を構成するパルプ繊
維の配向性とカールの発生原因に極めて著しい相関があ
り、パルプ繊維の配向性をコントロールすることにより
カールの発生を抑制できることを見いだし本発明を完成
するに至った。
従って、本発明の目的は電子写真式複写機において転
写後にカールの発生が少なく、走行性及び作業性が極め
て良好な電子写真用転写紙を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は紙のフェルト層とワイヤー層の水分変化に基
づく伸縮率の差が紙の流れ方向において0.006から−0.0
06の範囲であり、紙のクロス方向において0.011から−
0.011の範囲であることを特徴とした電子写真用転写紙
という構成としたものである。
本発明の伸縮率の測定方法は以下の通りである。
転写紙の流れ方向及びクロス方向において幅5mm,長さ
100mmの短冊状の紙片を採取する。この紙片を第1図に
示すように20℃の環境下に片持ち梁で50mm支持し,周り
の湿度を変化させることにより紙片の水分を変化させて
紙片にカールを発生せしめ、この時の△Xと△Y及び紙
片の水分を測定する。水分(M)はカールの測定用とは
別に用意した紙片で測定し、カール測定用紙片と同じ湿
度下においてその重量(Wg)を測定し、全てのカールの
測定が終了した後にその紙片の絶乾重量(Wo)を測定し
て、次式によってカール測定時の紙片の水分を求める。
M={(Wg−Wo)/Wg}×100(%) 湿度を65%RH−80%RH−20%RH−80%RH−20%RH−80
%RH−20%RH−80%RHの如く変化させ、それぞれの湿度
で測定された紙片の水分での紙片のカール曲率(k)を
次式によって求める。
k=2△Y/(△X2+△Y2) 本発明では最終サイクルでの湿度20%RH及び80%RHに
おける紙片の水分、M20とM80及びカール曲率、k20とk80
を求め、これらの値から次式によって紙片の水分が1%
変化した場合の曲率変化(k)を求める。
K=(k80−k20)/(M80−M20) 転写紙がフェルト層とワイヤー層の2層から構成され
ているとして、それぞれの層の水分が1%変化した場合
の寸法変化率、即ちそれぞれの伸縮率をRf,Bwとすると
表裏差(Bf−Bw)と曲率変化(k)の関係式は転写紙の
厚みをtとして近似的に次式で表される。
(Bf−Bw)=−2tK/3 紙を構成しているパルプ繊維の断面方向への水分変化
による寸法変化は長さ方向への寸法変化に比べて10倍程
度であるから、紙の抄造の際にフェルト層とワイヤー層
で繊維配向の程度が異なれば紙の伸縮表裏差(Bf−Bw)
が発生し、カール発生の主原因となっている。従って、
フェルト層でパルプ繊維が流れ方向に並んでいる傾向が
強く(即ち、繊維配向が強く)、逆にワイヤー層ではそ
の傾向が弱い(即ち、繊維配向が弱い)場合、フェルト
層の流れ方向における伸縮率は繊維配向が弱い場合に比
べて小さく、クロス方向における伸縮率は大きくなり、
一方ワイヤー層では流れ方向における伸縮率は繊維配向
が強い場合に比べて大きくなり、クロス方向では逆にな
る。即ち、フェルト層とワイヤー層の繊維配向の強さの
差が大きくなる程流れ方向及びクロス方向における伸縮
率の表裏差が大きくなるので、この伸縮率の表裏差を小
さくするには繊維配向の表裏差を小さくしなければなら
ない。
本発明では紙の抄造条件を変化させて繊維配向を調整
し、それによって伸縮率の表裏差を調整するのが好都合
である。
そのひとつの方法としては抄紙機のワイヤー上での脱
水速度をスライスから噴出するパルプスラリーのワイヤ
ー上への着地点の長短をコントロールする。即ち、パル
プスラリーのワイヤー上への着地点の長短はスライスの
上リップと下リップの開度及び上リップの水平位置によ
ってコントロールすることができ、パルプスラリーのジ
ェット流をフォーミングボードの手前側(インレット
側)に落とすほど脱水が早くなって、ワイヤー層の繊維
配向がフェルト層の繊維配向より強くなり、繊維配向表
裏差が大きくなる。したがって、パルプスラリーのジェ
ット流の着地点をフォーミングボードの手前側(インレ
ット側)から向こう側(プレス側)へ移動させるに従
い、繊維配向表裏差は小さくなるが、一方、パルプスラ
リーのジェット流をフオーミングボードの向かう側(プ
レス側)へ落とすほどフェルト層の繊維配向がワイヤー
層の繊維配向より強くなり、再び繊維配向表裏差が大き
くなる。ジェット流の速度、m/min.(J)とワイヤー速
度、m/min.(W)の比は一つの目安であるが、本発明で
はJ/Wは0.95〜1.05の範囲内で適宜選ばれる。このよう
にして、パルプスラリーのジェット流のワイヤー上への
着地点の長短をコントロールすることにより繊維配向表
裏差を調整して伸縮率表裏差が小さくなる点を選び、流
れ方向で0.006から−0.006の範囲、クロス方向で0.011
から−0.011の範囲に保持することが出来る。
本発明に用いられる原料パルプとしては広葉樹晒パル
プ、針葉樹晒パルプ及び脱墨古紙パルプ或いはこれらの
混合パルプが所望に応じて使用される。更に、本発明は
公知の抄紙用薬品と抄紙機で製造される電子写真用転写
紙に応用される。
[実施例] 以下に実施例をあげて本発明をより具体的に説明する
が、もちろん本発明はこれによって限定されるものでは
ない。
実施例及び比較例 実施例1〜4及び比較例1〜3 フリーネス410mlc.s.f.(カナダ標準フリーネス)ま
で叩解した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を抄紙用原
料パルプとして用い、次に示す通り抄紙用薬品及び填料
をパルプ当り絶乾表示で添加した。
アルケニルコハク酸無水物(ファイブラン−81、王子
ナショナル社製) 0.09重量% カチオン化デンプン(ケートF,王子ナショナル社製) 0.5 重量% 硫酸バンド 0.2 重量% 炭酸カルシウム(軽質、TP−121S、奥多摩工業社製) 5.0 重量% この紙料を用いて長網抄紙機で抄造し、サイズプレス
及びマシンカレンダーを通し米坪64g/m2,密度0.7g/cm3,
紙の水分5.0%の転写紙を得た。サイズプレス薬品とし
てはサイズプレス用デンプン(酸化デンプン、王子エー
スB,王子ナショナル社製)とスチレン−マレイン酸共重
合体(ポリマロン−482、荒川化学社製)を5:0.2の比率
で用い、この混合物の紙への塗布は0.6g/m2であった。
得られた転写紙(A4判)の複写後のカール、走行性及び
作業性を評価し、結果を第1表に示す。
(転写紙の評価方法) 複写機での転写紙の走行性及び作業性の評価は富士ゼ
ロックス社製の電子写真複写機(形式:5990,ソーター
付)でA4判の転写紙を1000枚複写して行われた。
1)カール 第2図に示すように、カールしている転写紙の一辺を
手でつまみ、対辺の円弧の高さ(L)を読み取り、転写
紙の10枚の読み取り値の平均値で示した。円弧の高さが
大きい程カールが大きい。
2)走行性 転写紙1000枚の複写を行う間に発生する紙詰まりなど
のトラブルが発生した回数で示した。
3)作業性 複写後の転写紙がソータービンに入る枚数で評価し
た。
実施例5〜8及び比較例4〜6 パルプ原料としてフリーネス410mlc.s.f.(カナダ標
準フリーネス)のLBKP、脱墨されたフリーネス200mlc.
s.f.(カナダ標準フリーネス)及び白色度70%の新聞古
紙パルプ及びフリーネス350ml及び白色度70%の上質古
紙パルプを第2表のように配合したこと以外は実施例1
〜4及び比較例1〜3と同じ様にして転写紙を抄造し
た。得られた転写紙の評価も前記と同じ様に行ない。結
果を第2表に示す。
第1表及び第2表から明らかなように、本発明の伸縮
率表裏差の特性値を有する転写紙の複写後のカール、走
行性及び作業性が良好であるのに対し、本発明の伸縮率
表裏差よりはずれた特性値を有する転写紙の複写後カー
ル、走行性及び作業性は劣っていることが分かる。
[発明の効果] 本発明は電子写真用転写紙の流れ方向及びクロス方向
における伸縮率表裏差を調整することにより、用いるパ
ルプ原料の種類に関係なく複写後のカールが少なく、走
行性及び作業性が著しく改善できるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は転写紙の伸縮率を測定する際の紙片の支持及び
測定を示す概略図であり、第2図はA4判の転写紙のカー
ル測定を示す斜視図である。カールはLの測定値(mm)
の平均値で示される。 1……△Y 2……△X 3……紙片 4……L

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙のフェルト層とワイヤー層の水分変化に
    基づく伸縮率の差が紙の流れ方向において0.006から−
    0.006の範囲であり、紙のクロス方向において0.011から
    −0.011の範囲であることを特徴とする電子写真用転写
    紙。
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JPH03236062A JPH03236062A (ja) 1991-10-22
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