JP2865788B2 - サーマルヘッドの製造方法 - Google Patents

サーマルヘッドの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、サーマルヘッドの製造方法に関する。
[従来の技術] ファクシミリ通信装置などの印画装置としてサーマル
ヘッドが広く用いられている。サーマルヘッドを製造す
るにあたり、複数の発熱素子が直線状に形成され、かつ
各発熱素子に個別に電力を供給するための複数の電極と
が形成されたヘッド基板が用いられる。各発熱素子は印
画すべきデータに対応して駆動回路素子により選択的に
発熱駆動される。この駆動回路素子は前記ヘッド基板と
は別個の電気絶縁性を有する材料から成る駆動基板上に
搭載され、駆動基板には駆動回路素子に接続される複数
の電極が回路配線として形成される。これらのヘッド基
板と駆動基板とは放熱板上に間隔をあけて固定され、可
撓性配線基板が各基板の電極に形成された接続端子には
んだ付でそれぞれ接続されて、ヘッド基板と駆動基板と
が電気的に接続される。
[発明が解決しようとする課題] 従来ではこのような形式のサーマルヘッドを製造する
にあたり、ヘッド基板と駆動基板とをたとえばセラミッ
クスなどの同一の材料から一体形で製造して分離し、上
述したように可撓性配線基板で接続している。このため
ヘッド基板と駆動基板とを時間的に前後する別工程で可
撓性配線基板とそれぞれはんだ接続される場合、後の工
程ではんだ付が行われるとき、接続部を複数の接続端子
に亘って一挙に加熱する平面形状の加熱手段による熱が
可撓性配線基板を介して、はんだ接続が終了している側
に伝わり、はんだが再び溶融する場合がある。このよう
な事態が発生すると接続不良を引き起こしてしまう。ま
た前記各基板と接続基板とを同時にはんだ接続する場
合、2箇所の接続部において同時に位置合わせを行って
接続する必要があり、このような位置合わせは困難であ
り多大な手間を要してしまうと言う問題点を有してい
る。
本発明の目的は、上述の技術的課題を解消し、製造工
程が格段に簡略化されるサーマルヘッドの製造方法を提
供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、複数の発熱素子と、該発熱素子に個別に通
電する複数の電極とが形成されたヘッド基板と、 上記発熱素子を電力付勢する駆動回路素子と、該駆動
回路素子に接続された複数の電極とが形成された駆動基
板とを、接続用導体を用いて接続してサーマルヘッドを
製造する方法において、 前記ヘッド基板と駆動基板を熱伝導率が異なる材質で
構成し、熱伝導率が大きい基板の電極と接続用導体とを
溶融接続し、しかる後、 熱伝導率が小さい基板の電極と接続用導体とを溶融接
続するようにしたことを特徴とするサーマルヘッドの製
造方法である。
[作 用] 本発明に従えば、ヘッド基板と駆動基板の熱伝導率は
異なる値に選ばれる。これらの基板のうち、熱伝導率が
大きい基板の電極と接続用導体とを溶融接続し、前記各
基板のうち残余の基板の電極と接続用導体とを溶融接続
する。前記残余の基板と接続用導体とを溶融接続する場
合、残余の基板は熱伝導率が小さい側であり、接続に十
分な熱量が得られる。
またこのとき残余の基板と接続用導体との接続を行う
ための熱は、接続用導体を介して、熱伝導率が大きい側
の基板との接続部に伝わるけれども、伝わった熱は熱伝
導率が大きい基板において接続部から急速に拡散し放熱
される。このため、熱伝導率が大きい基板の電極と接続
用導体との接続部が再び溶融する温度に上昇することが
防がれる。これによりヘッド基板と駆動基板とを接続用
導体で確実に電気的に接続することができる。またこれ
らの基板と接続用導体とは、時間的に前後する別工程で
接続されるため、接続時における位置合わせが容易とな
る。このようにして製造工程が簡略化される。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例により製造されたサーマル
ヘッド1の平面図であり、第2図はサーマルヘッド1の
断面図である。サーマルヘッド1はたとえばアルミニウ
ムなどから成る放熱板2を備え、この上にアルミナなど
のセラミックス材料から成るヘッド基板3とガラス繊維
で強化されたエポキシ樹脂材料から成る駆動基板4とが
接着剤などで固定される。前記ヘッド基板3の熱伝導率
は、たとえば60×10-3(cal/cmsec℃)であり、駆動基
板4の熱伝導率は、たとえば2×10-3(cal/cmsec℃)
である。
ヘッド基板3上には、厚膜共通電極層5とグレーズ層
6とが形成され、この上に発熱抵抗体層7が形成され
る。発熱抵抗体層7上には共通電極8と個別電極9とが
形成され、複数の発熱抵抗素子10が直線状に配列され
る。個別電極9の発熱抵抗素子10の反対側において、接
続導体であり可能性配線基板(以下、FPCと略す)11と
の接続に係る接続部12には接続端子13が形成される。
駆動基板4上には発熱抵抗素子10を選択的に発熱駆動
するための駆動回路素子14が搭載され、駆動回路素子14
と接続される複数の電極15が回路配線として形成され
る。この電極15のFPC11側の接続部16には接続端子17が
形成される。前記接続端子13,17は、たとえばはんだ層
である。前記FPC11は相互に対応する接続端子13,17を個
別に接続する接続配線18が合成樹脂材料などの支持体19
上に形成されて成る。
第3図は本実施例の製造方法を説明する工程図であ
り、第4図は本実施例の製造工程を説明する平面図であ
る。第3図工程a1では、前述したようにアルミナなどの
セラミックスとガラス繊維で強化されたエポキシ樹脂材
料からヘッド基板3および駆動基板4を個別に製造し、
まず第4図(1)に示すように熱伝導率の大きな材料か
ら成るヘッド基板3を準備する。工程a2では、ヘッド基
板3の接続端子13とFPC11の接続配線18とを接続する。
第4図(2)に示されるようにヘッド基板3の接続端子
13とFPC11とをその接続部12において重ね、平板状の加
熱ヒータ(図示せず)たとえば400〜460℃または450〜5
00℃に加熱して、前記接続部12に接続させ、両者をはん
だで溶融接続する。
第3図工程a3では、第4図(3)に示すように駆動基
板4の接続端子17とFPC11の接続配線18とを接続部16に
おいて重ね、前記加熱ヒータを350〜400℃に加熱して接
続部16に接触させ、両者をはんだ溶融接続する。
上述した実施例の製造方法では、ヘッド基板3と駆動
基板4とをFPC11を用いてはんだで溶融接続するに当た
り、まずヘッド基板3とFPC11との接続を行い、次に駆
動基板4とFPC11との接続を行うようにした。これによ
り溶融接続を行うに際して、接続端子13,17とFPC11にお
ける対応する接続配線18とが重なるように位置決めが行
われるが、このような位置決めは接続部12または接送部
16のいずれか一方毎に別工程で行えばよく、従来例に比
較して位置合わせが格段に容易となる。これにより製造
工程の簡略化を図ることができる。
また駆動基板4とFPC11との接続を行うに際し、接続
部16と加熱ヒータを用いたが、この加熱ヒータによる熱
はFPC11の接続配線18を介して接続部12側に伝わる。し
かしながらヘッド基板3は前述したように熱伝導率が大
きく選ばれており、伝わった熱は接続部12からヘッド基
板3内へ速やかに拡散し、接続部12の温度ははんだが溶
融する温度にまで到達する事態を防いでいる。これによ
り従来技術で説明したような接続不良の発生を防ぐこと
ができ、サーマルヘッドの品質を向上することができ
る。
前記ヘッド基板3および駆動基板4はいずれもセラミ
ックから形成されてもよく、そのセラミックの材質が炭
化ケイ素、窒化ケイ素およびジルコニアなど異なる場合
でも、本発明を実施することができる。
[発明の効果] 以上のように本発明に従えば、熱伝導率が大きい基板
を接続用導体と溶融接続した後、残余の基板と接続用導
体とを溶融接続する場合、残余の基板は熱伝導率が小さ
く選ばれており、接続に十分な熱量が得られる。またこ
のとき残余の基板と接続用導体との接続を行うための熱
は、接続用導体を介して熱伝導率が大きい基板との接続
部に伝わるけれども、伝わった熱は熱伝導率が大きい基
板において接続部から急速に拡散し放熱される。このた
め熱伝導率が大きい基板の電極と接続用導体との接続部
が再び溶融する温度に上昇することが防がれる。これに
よりヘッド基板と駆動基板とを接続用導体で確実に電気
的に接続することができる。またこれらの基板と接続用
導体とは、時間的に前後する別工程で接続されるため、
接続時における位置合わせが容易となる。このようにし
て製造工程が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
第1図はサーマルヘッド1の平面図、第2図はサーマル
ヘッド1の断面図、第3図は本発明の一実施例の製造方
法を説明する工程図、第4図は本実施例の製造方法を説
明する断面図である。 1……サーマルヘッド、3……ヘッド基板、4……駆動
基板、8……共通電極、9……個別電極、10……発熱抵
抗素子、11……FPC、12,16……接続部、13,17……接続
端子、14……駆動回路素子、15……電極、18……接続配
線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の発熱素子と、該発熱素子に個別に通
    電する複数の電極とが形成されたヘッド基板と、 上記発熱素子を電力付勢する駆動回路素子と、該駆動回
    路素子に接続された複数の電極とが形成された駆動基板
    とを、接続用導体を用いて接続してサーマルヘッドを製
    造する方法において、 前記ヘッド基板と駆動基板を熱伝導率が異なる材質で構
    成し、熱伝導率が大きい基板の電極と接続用導体とを溶
    融接続し、しかる後、 熱伝導率が小さい基板の電極と接続用導体とを溶融接続
    するようにしたことを特徴とするサーマルヘッドの製造
    方法。
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