JP2869929B2 - 擬竹材の製造方法 - Google Patents

擬竹材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、天然竹を模した
擬竹材の製造方法に係り、詳しくは図們竹(ズメンダ
ケ)や胡麻竹などのように独特の模様を有する天然竹に
酷似した擬竹材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】天然竹の中でも稈表面に独特の模様を有
する図們竹や胡麻竹などは、観賞用の他に、特に茶室や
和室などの内装材として固有の風合いが求められる場合
に多く用いられている。しかし、これら図們竹などは稀
少価値が高く、極めて高価であるため、従来は、真竹な
どに代表される一般の天然竹の生長過程において、その
稈表面に特定の薬品を噴霧するという栽培方法により、
模様付きの天然竹材を一種人工的に得ていたのである。
【0003】他方、従来から真竹の代替竹材としてプラ
スチック製の擬竹材が広く利用されており、その製造方
法は、例えば本出願人の出願に係る特開昭55−150
327号公報又は実開昭62−60399号等によって
知られている。その代表的なものを図4に例示すれば、
芯材Sを送出するに当たり機内に地色用溶融樹脂Y1の
スクリューシリンダーS1と暗色用溶融樹脂Y2のスク
リューシリンダーS2を備えた二連式の押出成形機1を
用いて、芯材Sの表面に緑色や黄色といった地色皮膜J
を形成すると共に、さらに当該押出成形機1の後方に芯
材Sの送出を瞬間的に停止させるチャックTを装置する
ことによって適宜間隔で節部Fを隆成した上で、当該節
部Fに上記暗色用溶融樹脂Y2で暗色模様を施すといっ
た工程により、真竹に酷似した擬竹材Gを安価に量産可
能としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術のうち前者に係る天然竹の栽培方法では、その生長
過程に合わせて薬品を噴霧するといった手間がかかる
上、ある程度生長するまでに長期間を要するため、量産
することはおろか、近年見られる天然竹の入手難という
根本的問題もあって、必ずしもそれらが安価に得られる
ものではなかったのである。
【0005】一方、後者に係る擬竹材の製造方法では、
真竹に酷似する擬竹材の製造が可能であるものの、これ
と一連してさらに当該擬竹材の表面に、図們竹や胡麻竹
などに似た特殊模様を付与する技術は未解決であったの
である。
【0006】本発明は上述した課題に鑑みなされたもの
であり、天然竹の中でも図們竹や胡麻竹の代替竹材とし
て、表面に特殊模様を有する擬竹材を安価に提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、常法に従って押出成形機のダイス口から
成形送出される擬竹材を、可撓性の転写ローラとガイド
ローラの間を通過させて上記擬竹材との摩擦抵抗により
両ローラを回転させると同時に、外周面に所望の模様を
凹設してなる版ローラを上記転写ローラと外周面を接触
させることにより連動して回転させ、さらに上記擬竹材
の送出に伴って上記版ローラの上記模様に塗り込んだ色
材を上記転写ローラの外周面に写し取ると共に、この写
し取った色材を上記転写ローラにより上記擬竹材の表面
に転写して模様を施すようにという手段を用いた。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
した図面に従って説明すると、図1において1は、図4
に示した従来と同様の二連式の押出成形機であって、予
めプラスチック材等で成型された芯材Sの表面に緑色や
黄色といった地色皮膜Jと暗色模様を施した節部Fとを
形成してなる一般擬竹材Gを連続成形し得るものである
が、ここでは芯材Sとして円弧材を用い、当該表面にの
み上記地色皮膜Jおよび節部Fを施すことにより、割竹
状の一般擬竹材Gを成形送出するものである。そして、
押出成形機1から送出された擬竹材Gは、そのダイス口
1aから所定距離Kだけ前方に配置されたゴムやシリコ
ンなどからなる可撓性の転写ローラ2とガイドローラ3
の間を通過させるのである。このとき両ローラ2・3は
擬竹材Gとの摩擦抵抗により回転するものであるが、ガ
イドローラ3で擬竹材Gを下方から支えつつ、転写ロー
ラ2が擬竹材Gの表面形状に応じて弾性変形するように
予め両ローラ2・3の間隔を調整しておくものである。
【0009】さらに、4は図2に示したように、外周面
4aに例えば図們竹の稈模様を模した模様4bを凹設し
てなる版ローラであって、転写ローラ2と外周面を接触
させることにより、転写ローラ2の回転を受けて回転す
るように配置されている。また、5は所望の色彩を有す
る溶融樹脂や塗料などの色材5aを版ローラ4の外周面
4aに塗布する色材供給部、6は版ローラ4の外周面4
aの一箇所で接触する板状の平掻き部であって、版ロー
ラ4に塗布した色材5aのうち模様4bに塗り込められ
た以外の余剰分を掻き取り除去するものである。
【0010】而して、先ず押出成形機1から擬竹材Gが
一定速度で送出されることによって、転写ローラ2およ
びガイドローラが回転し始め、さらに転写ローラ2と連
動して版ローラ4が回転する(同図中の矢印方向を参
照)。このとき版ローラ4の外周面4aには色材供給部
5により色材5aが塗布され、さらに平掻き部6によっ
て外周面4aに塗布した余剰の色材5aを掻き取って、
模様4bだけに色材5aが残るようにする。この状態か
らさらに版ローラ4が回転し、転写ローラと接触するこ
とによって模様4bに残った色材5aが転写ローラ2の
外周面に写し取られ、その後、転写ローラ2が擬竹材G
の表面形状に応じて弾性変形することによって、写し取
られた色材5aを擬竹材Gの表面に万遍なく転写し、模
様を施すことができるのである。
【0011】また、転写ローラ2は押出成形機1のダイ
ス口1aから所定距離Kだけ前方に配置されているの
で、擬竹材Gが転写ローラ2を通過する際には、擬竹材
Gの表面温度は押出成形機1のダイス口1aにおける温
度(通常、150〜180℃)からある程度(100℃
前後)まで自然冷却され、擬竹材Gの表面熱による転写
ローラ2の熱変質が防止できると同時に、擬竹材Gに対
する色材5aの定着性の向上を図ることができるのであ
る。
【0012】なお、上記実施形態では、模様を施す前の
一般擬竹材Gの製造工程として二連式の押出成形機1に
よる場合を説明したが、一般擬竹材の製造工程はこれに
限らず、本発明においては常法に従い、従来公知の擬竹
材成形機を用いて行うことができるのである。
【0013】また、上記実施形態では割竹状の擬竹材G
の表面に模様を施すことを例示したが、芯材Sとして円
筒材を用いた丸竹状の擬竹材に模様を施すことも可能で
ある。すなわち、上述した転写ローラ2によれば、それ
1個で1/4円弧の擬竹材Gに模様を施すことが可能で
あるため、丸竹状の擬竹材に模様を施そうとすれば上記
転写ローラ2を4個用意すればよいのである。具体的に
は、図3に示したように、転写ローラ2と版ローラ4の
組合せを4組用意し、それぞれが接触しないように各組
を丸竹状擬竹材の周囲に90度おきに配置することによ
って、当該擬竹材Gの外周全面に模様を施すことができ
るのである。なお、本例の場合、上記各組を同一面上に
配置し、転写ローラ2同士を擬竹材を介して対面させる
ことによって、対面関係にある転写ローラ2にガイドロ
ーラ3の機能を併有させているが、この配置以外に、ガ
イドローラ3を含めた各組をそれぞれが接触しないよう
に擬竹材の進行方向前後に配置してもよいことは勿論で
ある。ここで、擬竹材に対する転写ローラ2の転写範囲
は、当該転写ローラの弾性および擬竹材との接触圧によ
って決定されるため、これらを適宜調整することによっ
てあらゆる形状の擬竹材に模様を施すことができるので
ある。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
常法による一般擬竹材の成形方法を踏襲して当該擬竹材
の表面に模様を施すことができるため、従来のように成
長過程に薬品を噴霧するといった天然竹の栽培方法と比
らべて、図們竹や胡麻竹に酷似した竹材を安価に提供す
ることができる。また、版ローラを交換することで模様
を変更することができるといった利便性に優れるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施形態を示した押出成形機の
縦断面図
【図2】同、ローラ部分の拡大斜視図
【図3】本発明方法の他の実施形態を示したローラ部分
の拡大断面図
【図4】従来方法を示した押出成形機の縦断面図
【符号の説明】
1 押出成形機 2 転写ローラ 3 ガイドローラ 4 版ローラ 4b 模様 5 色材供給部 5a 色材 6 平掻き部 G 擬竹材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05D 1/28,7/02 B05D 5/06 B29C 47/20 B29D 23/00 B29L 23:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出成形機のダイス口から成形送出される
    擬竹材を、可撓性の転写ローラとガイドローラの間を通
    過させて上記擬竹材との摩擦抵抗により両ローラを回転
    させると共に、上記転写ローラと外周面を接触して回転
    する版ローラに所望の模様面を凹設し、当該模様面に塗
    り込んだ色材を上記転写ローラを介して擬竹材の表面に
    転写するようにしたことを特徴とする擬竹材の製造方
    法。
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