JP2916529B2 - Nc工作機械における工具制御方法 - Google Patents
Nc工作機械における工具制御方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はNC工作機械の制御方法に関し、特に自由曲面
などの3次元形状を切削加工する際の工具経路および工
具速度の決定方法に関する。
などの3次元形状を切削加工する際の工具経路および工
具速度の決定方法に関する。
[従来の技術] 従来、NC工作機械の工具経路を計算する場合、オフセ
ット曲面あるいはオフセット曲線を利用して、曲面ごと
に算出していた。例えば、工具として半径rのボールエ
ンドミルを使用する場合、要求形状の曲面から距離rの
点の集合であるオフセット曲面を求め、そのオフセット
曲面に沿って工具中心(先端部の球面の中心)を走査さ
せる。また、x,y,z値のいずれかを一定にして走査する
場合は、走査すべき平面と目標曲面との交線を求め、そ
の交線から距離rのオフセット曲線を工具経路とする。
ただし、曲面の曲率半径が工具に比して小さい箇所、あ
るいは異なる曲面が隣接する箇所においては、工具と曲
面とが干渉しないように、工具経路を設定しなければな
らない。
ット曲面あるいはオフセット曲線を利用して、曲面ごと
に算出していた。例えば、工具として半径rのボールエ
ンドミルを使用する場合、要求形状の曲面から距離rの
点の集合であるオフセット曲面を求め、そのオフセット
曲面に沿って工具中心(先端部の球面の中心)を走査さ
せる。また、x,y,z値のいずれかを一定にして走査する
場合は、走査すべき平面と目標曲面との交線を求め、そ
の交線から距離rのオフセット曲線を工具経路とする。
ただし、曲面の曲率半径が工具に比して小さい箇所、あ
るいは異なる曲面が隣接する箇所においては、工具と曲
面とが干渉しないように、工具経路を設定しなければな
らない。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術を用いて工具経路を算出する場合、いく
つかの困難が生ずる。
つかの困難が生ずる。
まず、オフセット曲面あるいは曲線の算出、ならびに
隣接曲面との干渉計算を正確、かつ安定に行うために
は、一般に複雑な数値計算を行う必要がある。
隣接曲面との干渉計算を正確、かつ安定に行うために
は、一般に複雑な数値計算を行う必要がある。
また、そのためのアルゴリズムは、曲面の表現形式に
よって異なるため、種々の曲面に対応するためには、個
々にプログラムを作成する必要がある。
よって異なるため、種々の曲面に対応するためには、個
々にプログラムを作成する必要がある。
さらに、これらの干渉計算は、工具形状によって計算
方法が異なる。NC工作機械を用いた切削加工において
は、荒加工、仕上げ加工などの各段階ごとに、異なる形
状の工具を使用することがあるが、従来技術では、工具
形状ごとにプログラムを作成しなければならない。
方法が異なる。NC工作機械を用いた切削加工において
は、荒加工、仕上げ加工などの各段階ごとに、異なる形
状の工具を使用することがあるが、従来技術では、工具
形状ごとにプログラムを作成しなければならない。
求められた工具経路が適切であるかどうかは、実際に
切削を行ったときの削り残し量や削り込み量、あるいは
単位時間当りの切削量などによって評価できる。しかし
ながら、従来技術では切削前にこれらの評価を行うこと
は難しい。また、工具の最適移動速度は、単位移動距離
当りの切削量に依存するが、切削量を事前に計算し、場
所に応じて速度を変化させることも、従来技術では困難
である。
切削を行ったときの削り残し量や削り込み量、あるいは
単位時間当りの切削量などによって評価できる。しかし
ながら、従来技術では切削前にこれらの評価を行うこと
は難しい。また、工具の最適移動速度は、単位移動距離
当りの切削量に依存するが、切削量を事前に計算し、場
所に応じて速度を変化させることも、従来技術では困難
である。
本発明の目的は、種々の3次元形状を切削加工する際
に、工具経路の算出、評価、および工具速度の制御を、
曲面の表現形式や工具形状によらずに実現するための統
一的手段を提供することにある。
に、工具経路の算出、評価、および工具速度の制御を、
曲面の表現形式や工具形状によらずに実現するための統
一的手段を提供することにある。
[課題を解決するための手段】 本発明の、要求された3次元形状である要求形状を作
成するための工具経路を求める工具経路を計算する方法
は、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座
標上の予め与えられた各標本点における形状表面座標値
を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処理(1
1)と、要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先
端形状hから、xy座標上の各標本点における、工具が前
記要求形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求
形状接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具
移動限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L
(x,y)を作成する処理(12)と、前記2次元配列L
(x,y)から工具経路pを作成する処理(13)とを含
む。
成するための工具経路を求める工具経路を計算する方法
は、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座
標上の予め与えられた各標本点における形状表面座標値
を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処理(1
1)と、要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先
端形状hから、xy座標上の各標本点における、工具が前
記要求形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求
形状接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具
移動限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L
(x,y)を作成する処理(12)と、前記2次元配列L
(x,y)から工具経路pを作成する処理(13)とを含
む。
本発明の、要求された3次元形状である要求形状を作
成するために求められた工具経路の適否を評価する工具
経路評価方法は、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座
標上の予め与えられた各標本点における形状表面のz座
標値を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処理
(11)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先端形
状hから、xy座標上の各標本点における、工具が前記要
求形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求形状
に接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具移
動限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L
(x,y)を作成する処理(12)と、 前記2次元配列L(x,y)から工具経路pを作成する
処理(13)と、 前記工具経路pと工具の先端形状hとから、工具先端
中心がある標本点にあるときに、該標本点を中心として
工具端面の投影面内にある他の標本点を工具が通過する
ときの工具先端中心のz座標値を求め、これらz座標値
のうち要求形状までの距離が最大となるz座標値を求
め、該z座標値と、切削加工前の被削材表面である切削
前形状の、xy座標上の各標本点のz座標値を要素とする
2次元配列R(x、y)のz座標値とを比較し、比較結
果に応じて前者または後者を要素とする、切削加工後の
被削面形状を示す2次元配列F(x、y)を作成する処
理(21)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)と切削後形状の2次
元配列F(x,y)との差、すなわち削り残し量もしくは
削り込み量の2次元配列D(x,y)を求める処理(22)
と、 前記2次元配列D(x,y)の値を用いて前記工具経路
pの適否を評価する処理(23)を含む。
成するために求められた工具経路の適否を評価する工具
経路評価方法は、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座
標上の予め与えられた各標本点における形状表面のz座
標値を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処理
(11)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先端形
状hから、xy座標上の各標本点における、工具が前記要
求形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求形状
に接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具移
動限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L
(x,y)を作成する処理(12)と、 前記2次元配列L(x,y)から工具経路pを作成する
処理(13)と、 前記工具経路pと工具の先端形状hとから、工具先端
中心がある標本点にあるときに、該標本点を中心として
工具端面の投影面内にある他の標本点を工具が通過する
ときの工具先端中心のz座標値を求め、これらz座標値
のうち要求形状までの距離が最大となるz座標値を求
め、該z座標値と、切削加工前の被削材表面である切削
前形状の、xy座標上の各標本点のz座標値を要素とする
2次元配列R(x、y)のz座標値とを比較し、比較結
果に応じて前者または後者を要素とする、切削加工後の
被削面形状を示す2次元配列F(x、y)を作成する処
理(21)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)と切削後形状の2次
元配列F(x,y)との差、すなわち削り残し量もしくは
削り込み量の2次元配列D(x,y)を求める処理(22)
と、 前記2次元配列D(x,y)の値を用いて前記工具経路
pの適否を評価する処理(23)を含む。
本発明の、要求された3次元形状である要求形状を作
成するための、工具経路の適否を評価する工具経路評価
方法は、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座
標上の予め与えられた各標本点における、形状表面のz
座標値を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処
理(11)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先端形
状hから、xy座標上の各標本点における、工具が前記要
求形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求形状
に接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具移
動限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L
(x,y)を作成する処理(12)と、 前記2次元配列L(x,y)から工具経路pを作成する
処理(13)と、 前記工具経路pと工具の先端形状hとから、工具先端
中心がある標本点にあるときに、該標本点を中心として
工具端面の投影面内にある他の標本点を工具が通過する
ときの工具先端中心のz座標値を求め、これらz座標値
のうち要求形状までの距離が最大となるz座標値を求
め、該z座標値と、切削加工前の被削材表面である切削
前形状の、xy座標上の各標本点のz座標値を要素とする
2次元配列R(x、y)のz座標値とを比較し、比較結
果に応じて前者または後者を要素とする、切削加工後の
被削面形状を示す2次元配列F(x、y)を作成する処
理(21)と、 前記2次元配列R(x、y)とF(x、y)を用い、
ある瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fs-1と次
の瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fsの差分を
工具の該瞬間の位置における端面の投影面内の全ての標
本点について加算することを順次繰り返すことで、工具
経路p上の各点において工具が単位距離動いたときの切
削量cを求める処理(31)と、 工具の移動速度が一定であるとして、前記切削量cを
用いて前記工具経路p上の各点における単位時間当たり
の切削量を求め、該切削量により前記工具経路pの適否
を評価する処理(33)を含む。
成するための、工具経路の適否を評価する工具経路評価
方法は、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座
標上の予め与えられた各標本点における、形状表面のz
座標値を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処
理(11)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先端形
状hから、xy座標上の各標本点における、工具が前記要
求形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求形状
に接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具移
動限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L
(x,y)を作成する処理(12)と、 前記2次元配列L(x,y)から工具経路pを作成する
処理(13)と、 前記工具経路pと工具の先端形状hとから、工具先端
中心がある標本点にあるときに、該標本点を中心として
工具端面の投影面内にある他の標本点を工具が通過する
ときの工具先端中心のz座標値を求め、これらz座標値
のうち要求形状までの距離が最大となるz座標値を求
め、該z座標値と、切削加工前の被削材表面である切削
前形状の、xy座標上の各標本点のz座標値を要素とする
2次元配列R(x、y)のz座標値とを比較し、比較結
果に応じて前者または後者を要素とする、切削加工後の
被削面形状を示す2次元配列F(x、y)を作成する処
理(21)と、 前記2次元配列R(x、y)とF(x、y)を用い、
ある瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fs-1と次
の瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fsの差分を
工具の該瞬間の位置における端面の投影面内の全ての標
本点について加算することを順次繰り返すことで、工具
経路p上の各点において工具が単位距離動いたときの切
削量cを求める処理(31)と、 工具の移動速度が一定であるとして、前記切削量cを
用いて前記工具経路p上の各点における単位時間当たり
の切削量を求め、該切削量により前記工具経路pの適否
を評価する処理(33)を含む。
本発明の、要求された3次元形状である要求形状を作
成するための、工具の移動速度を制御する工具速度制御
方法は、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座
標上の予め与えられた各標本点における、形状表面のz
座標値を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処
理(11)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先端形
状hから、xy座標上の各標本点における、工具が前記要
求形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求形状
に接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具移
動限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L
(x,y)を作成する処理(12)と、 前記2次元配列L(x,y)から工具経路pを作成する
処理(13)と、 前記工具経路pと工具の先端形状hとから、工具先端
中心がある標本点にあるときに、該標本点を中心として
工具端面の投影面内にある他の標本点を工具が通過する
ときの工具先端中心のz座標値を求め、これらz座標値
のうち要求形状までの距離が最大となるz座標値を求
め、該z座標値と、切削加工前の被削材表面である切削
前形状の、xy座標上の各標本点のz座標値を要素とする
2次元配列R(x、y)のz座標値とを比較し、比較結
果に応じて前者または後者を要素とする、切削加工後の
被削面形状を示す2次元配列F(x、y)を作成する処
理(21)と、 前記2次元配列R(x、y)とF(x、y)を用い、
ある瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fs-1と次
の瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fsの差分を
工具の該瞬間の位置のおける端面内の全ての標本点につ
いて加算することを順次繰り返すことで、工具経路p上
の各点において工具が単位距離動いたときの切削量cを
求める処理(31)と、 前記単位移動距離当たりの切削量cに応じた最適移動
速度を算出し、場所により工具の移動速度を変化させる
処理を有する。
成するための、工具の移動速度を制御する工具速度制御
方法は、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座
標上の予め与えられた各標本点における、形状表面のz
座標値を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処
理(11)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先端形
状hから、xy座標上の各標本点における、工具が前記要
求形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求形状
に接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具移
動限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L
(x,y)を作成する処理(12)と、 前記2次元配列L(x,y)から工具経路pを作成する
処理(13)と、 前記工具経路pと工具の先端形状hとから、工具先端
中心がある標本点にあるときに、該標本点を中心として
工具端面の投影面内にある他の標本点を工具が通過する
ときの工具先端中心のz座標値を求め、これらz座標値
のうち要求形状までの距離が最大となるz座標値を求
め、該z座標値と、切削加工前の被削材表面である切削
前形状の、xy座標上の各標本点のz座標値を要素とする
2次元配列R(x、y)のz座標値とを比較し、比較結
果に応じて前者または後者を要素とする、切削加工後の
被削面形状を示す2次元配列F(x、y)を作成する処
理(21)と、 前記2次元配列R(x、y)とF(x、y)を用い、
ある瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fs-1と次
の瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fsの差分を
工具の該瞬間の位置のおける端面内の全ての標本点につ
いて加算することを順次繰り返すことで、工具経路p上
の各点において工具が単位距離動いたときの切削量cを
求める処理(31)と、 前記単位移動距離当たりの切削量cに応じた最適移動
速度を算出し、場所により工具の移動速度を変化させる
処理を有する。
[作用] 本発明では、3次元形状と、xy座標上の、希望する加
工精度を基に間隔が定められた点である各標本点におけ
る形状表面のz座標値を用いて、2次元配列として表現
し、 ・その3次元形状表面に工具が接するときの工具位置 ・切削加工時において、工具通過位置(工具の通過すべ
き位置)を指定したときの切削後の3次元形状 ・切削加工時において、工具位置を単位距離だけ移動さ
せたときの切削量 ・要求形状と切削形状との差、すなわち削り残し量もし
くは削り込み量 を、xy座標上の各標本点における形状表面のz座標値と
工具中心(回転軸)までの平面距離、ならびに工具の先
端形状を用いて、2次元画像処理に基づいて算出してい
る。
工精度を基に間隔が定められた点である各標本点におけ
る形状表面のz座標値を用いて、2次元配列として表現
し、 ・その3次元形状表面に工具が接するときの工具位置 ・切削加工時において、工具通過位置(工具の通過すべ
き位置)を指定したときの切削後の3次元形状 ・切削加工時において、工具位置を単位距離だけ移動さ
せたときの切削量 ・要求形状と切削形状との差、すなわち削り残し量もし
くは削り込み量 を、xy座標上の各標本点における形状表面のz座標値と
工具中心(回転軸)までの平面距離、ならびに工具の先
端形状を用いて、2次元画像処理に基づいて算出してい
る。
上記の各処理は、任意の3次元形状について、その形
状表面のz座標の2次元配列さえ得られれば、曲面の表
現形式や隣接曲面との関係に拘らず、2次元画像処理に
より統一的に実行できる。
状表面のz座標の2次元配列さえ得られれば、曲面の表
現形式や隣接曲面との関係に拘らず、2次元画像処理に
より統一的に実行できる。
また、工具形状を変更する場合(例えばボールエンド
ミルからフラットエンドミルに変更する場合)も、画像
処理の配列を変更するだけで実現できるため、ブログラ
ムの変更が不要となる利点がある。
ミルからフラットエンドミルに変更する場合)も、画像
処理の配列を変更するだけで実現できるため、ブログラ
ムの変更が不要となる利点がある。
ここで、標本点の間隔と加工精度の関係について説明
する。標本点の間隔をdとし、半径rのボールエンドミ
ルで、凹凸の十分小さいなめらかな曲面を切削する場
合、曲面の水平面に対する角度がθの点における切削誤
差ε(第5図)は、以下のように近似でき、dを大きく
してもεを小さくできる。
する。標本点の間隔をdとし、半径rのボールエンドミ
ルで、凹凸の十分小さいなめらかな曲面を切削する場
合、曲面の水平面に対する角度がθの点における切削誤
差ε(第5図)は、以下のように近似でき、dを大きく
してもεを小さくできる。
ε≒d2/(8r cos2θ) ただし、εは最大でもdを超えることはない。
例えば、r=2.0mm、d=0.2mm、θ=45゜の場合、ε
≒0.005mmとなる。
≒0.005mmとなる。
なお、形状表面のz座標の2次元配列は、コンピュー
タグラフィックスで平行投影画像を生成する場合におけ
るスキャンコンバージョン処理(ディスプレイ平面上の
領域として多角形もしくは曲線で与えられた形状から領
域内部の画素の集合を求める処理)ならびに隠面消去処
理を行うことによって、副産物として得られる。この処
理は、以降の各処理とは全く独立に行うことができる。
タグラフィックスで平行投影画像を生成する場合におけ
るスキャンコンバージョン処理(ディスプレイ平面上の
領域として多角形もしくは曲線で与えられた形状から領
域内部の画素の集合を求める処理)ならびに隠面消去処
理を行うことによって、副産物として得られる。この処
理は、以降の各処理とは全く独立に行うことができる。
[実施例] 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。なお、以下の説明では、z軸を上下方向に取り、上
向きを正とする。また、特に断りがない限り、工具の回
転軸をz軸方向として上方から切削するような、x,y,z
の3軸制御のNC工作機械を例にとって説明する。
る。なお、以下の説明では、z軸を上下方向に取り、上
向きを正とする。また、特に断りがない限り、工具の回
転軸をz軸方向として上方から切削するような、x,y,z
の3軸制御のNC工作機械を例にとって説明する。
第1図は工具経路計算方法の全体の処理の流れを示す
図、第2図は切削後形状の算出法の説明図である。
図、第2図は切削後形状の算出法の説明図である。
まず、xy座標上の予め与えられた各標本点における要
求形状のz座標値(複数の面が重なっている場合は、最
上面のz座標値)を要素とする2次元配列S(x,y)を
作成する。この2次元配列S(x,y)はコンピュータグ
ラフィックス(以下、CGと記す)で平行投影画像を生成
する場合のzバッファ(視点から対象物体表面までの距
離を蓄えた2次元配列)にほかならない。したがって、
CGにおけるスキャンコンバージョン処理ならびに隠面消
去処理11を行うことによって、2次元配列S(x,y)は
作成できる。特に、zバッファ法に基づく各種CG処理を
高速に実行できるような既存のハードウエアもしくはソ
フトウェアは、この処理11にそのまま流用することがで
きる。
求形状のz座標値(複数の面が重なっている場合は、最
上面のz座標値)を要素とする2次元配列S(x,y)を
作成する。この2次元配列S(x,y)はコンピュータグ
ラフィックス(以下、CGと記す)で平行投影画像を生成
する場合のzバッファ(視点から対象物体表面までの距
離を蓄えた2次元配列)にほかならない。したがって、
CGにおけるスキャンコンバージョン処理ならびに隠面消
去処理11を行うことによって、2次元配列S(x,y)は
作成できる。特に、zバッファ法に基づく各種CG処理を
高速に実行できるような既存のハードウエアもしくはソ
フトウェアは、この処理11にそのまま流用することがで
きる。
次に、工具移動限界面(2次元配列S(x、y)上の
各標本点において、本来切削すべきではない部分を削除
せずに工具先端が要求形状に接する限界面)の2次元配
列L(x,y)(z座標値を要素とする)を求める工具移
動限界面算出処理12を行う。この処理12は、以下の考え
法によって実現される。いま、工具半径をrとし、回転
軸上の工具の先端Oを基準点(高さ0)としたときに、
回転軸から距離dだけ離れた工具端面上の高さを距離d
の関数h(d)とおく。
各標本点において、本来切削すべきではない部分を削除
せずに工具先端が要求形状に接する限界面)の2次元配
列L(x,y)(z座標値を要素とする)を求める工具移
動限界面算出処理12を行う。この処理12は、以下の考え
法によって実現される。いま、工具半径をrとし、回転
軸上の工具の先端Oを基準点(高さ0)としたときに、
回転軸から距離dだけ離れた工具端面上の高さを距離d
の関数h(d)とおく。
工具の回転軸の座標(x,y)からx軸、y軸方向にそ
れぞれi,j離れた標本点(x+1,y+j)の距離dはd=
(i2+j2)1/2で表わされるので、高さh(d)はh
((i2+j2)1/2)で表わされる。
れぞれi,j離れた標本点(x+1,y+j)の距離dはd=
(i2+j2)1/2で表わされるので、高さh(d)はh
((i2+j2)1/2)で表わされる。
表1はr=3のボールエンドミルの場合の各標本点
(i,j)の高さhを示している。この場合、i,jはi2+j2
<r2=32を満たさなければならないので、とりうる標本
点のi,jの値はi,j=−2,−1,0,1,2となる。表1中の4
隅の「+∞」はi2+j2<r2を満たさないことを示してお
り、画像処理の対象とならない。
(i,j)の高さhを示している。この場合、i,jはi2+j2
<r2=32を満たさなければならないので、とりうる標本
点のi,jの値はi,j=−2,−1,0,1,2となる。表1中の4
隅の「+∞」はi2+j2<r2を満たさないことを示してお
り、画像処理の対象とならない。
ある標本点(x+i,y+j)において、工具中心Oか
らの距離xを求めると、 x=(i2+j2)1/2 例えば、表1の◎印の標本点の座標は(2,−1)であ
るから、 x=(22+(−1)2)1/2=51/2 工具中心Oにおける工具の高さを0としたとき、各標
本点(i,j)における工具の高さhは工具中心0から距
離xの関数h(x)で次式で与えられる。
らの距離xを求めると、 x=(i2+j2)1/2 例えば、表1の◎印の標本点の座標は(2,−1)であ
るから、 x=(22+(−1)2)1/2=51/2 工具中心Oにおける工具の高さを0としたとき、各標
本点(i,j)における工具の高さhは工具中心0から距
離xの関数h(x)で次式で与えられる。
h(x)=3−(32−x2)1/2 例えば上記標本点(2,−1)での工具の高さhは h(5)=3−(32−(51/2)2)1/2=3−2=1 となる。他の標本点の値も同様に求められる。
表2は半径r=3のフラットエンドミルの場合であ
る。この場合、工具の高さは4隅の標本点をを除いて一
定で、かつ工具中心Oと同じ高さであるので、 h(x)=0 となる。
る。この場合、工具の高さは4隅の標本点をを除いて一
定で、かつ工具中心Oと同じ高さであるので、 h(x)=0 となる。
量子化誤差や工具の移動誤差による削り込みを防ぐに
は、その誤差分だけ工具の大きさを仮想的に膨らました
配列を用意すればよい。表3は、表2に例えば誤差0.5
を見込んだ場合の例である。誤差を0.5だけ膨らました
場合、配列の大きさは離散的にしかとれないので、元の
5×5より外側に1画素ずつ膨らんで7×7となる。こ
の場合、上述の議論においてr=3.5とすればよく、表
3が得られる。工具表面が実際の工具先端(高さ0)よ
りも下方にあると考えて処理するため、値は負になる。
は、その誤差分だけ工具の大きさを仮想的に膨らました
配列を用意すればよい。表3は、表2に例えば誤差0.5
を見込んだ場合の例である。誤差を0.5だけ膨らました
場合、配列の大きさは離散的にしかとれないので、元の
5×5より外側に1画素ずつ膨らんで7×7となる。こ
の場合、上述の議論においてr=3.5とすればよく、表
3が得られる。工具表面が実際の工具先端(高さ0)よ
りも下方にあると考えて処理するため、値は負になる。
工具端面上の標本点P(x+i,y+j)の高さはL
(x,y)+h(d)=L(x,y)+h((i2+j2)1/2)
で表わされる。そして工具端面上の標本点P(x+1,y
+j)の高さは要求形状の高さS(x+i,y+j)以上
でなければならない。すなわち L(x,y)+h((i2+j2)1/2≧S(x+i,y+j) L(x,y)≧S(x+i,y+j)−h((i2+j2)1/2) 上式は点Oを中心とし、半径r内の全ての標本点につ
いて成立しなければならない。さもないと要求形状より
さらに削り込んでしまうからである。したがって、 すなわち、L(x,y)はS{(x+i,y+j)−h
((i2+j2)1/2)}の最大値以上でなければならな
い。L(x,y)は最大値に等しければよいから となる。
(x,y)+h(d)=L(x,y)+h((i2+j2)1/2)
で表わされる。そして工具端面上の標本点P(x+1,y
+j)の高さは要求形状の高さS(x+i,y+j)以上
でなければならない。すなわち L(x,y)+h((i2+j2)1/2≧S(x+i,y+j) L(x,y)≧S(x+i,y+j)−h((i2+j2)1/2) 上式は点Oを中心とし、半径r内の全ての標本点につ
いて成立しなければならない。さもないと要求形状より
さらに削り込んでしまうからである。したがって、 すなわち、L(x,y)はS{(x+i,y+j)−h
((i2+j2)1/2)}の最大値以上でなければならな
い。L(x,y)は最大値に等しければよいから となる。
最後に、工具経路pを算出するために、工具経路作成
処理13を行う。配列L(x,y)の要素を、目的とする経
路に応じて並べたものが工具経路pとなる。この処理13
として以下のような方法を用いることができる。
処理13を行う。配列L(x,y)の要素を、目的とする経
路に応じて並べたものが工具経路pとなる。この処理13
として以下のような方法を用いることができる。
(1)走査工具経路 工具をxもしくはy座標一定で移動させる方法であ
る。配列L(x,y)の要素を縦もしくは横方向に順次読
み出すことにより得られる。
る。配列L(x,y)の要素を縦もしくは横方向に順次読
み出すことにより得られる。
(2)等高線工具経路 工具をある水平面上(z座標一定)で移動させる方法
である。配列L(x,y)上で、このz座標値をもつ点を
追跡していくことにより、経路は得られる。
である。配列L(x,y)上で、このz座標値をもつ点を
追跡していくことにより、経路は得られる。
(3)曲面座標工具経路 工具を曲面のパラメータ座標(uv座標系)に沿って移
動させる方法である。配列S(x,y)を作成する処理11
において、Gバッファ法(T.Saito,T.Takahasi:“Compr
ehensible Rendernig of 3−D Shapes"Proc.SIGGRAPH '
90,pp.197−206)を用いて、各格子点での物体/バッチ
の識別番号、u座標値、およびv座標値を同時に求めて
2次元配列にしておけば、これらの配列上で追跡処理を
行うことにより、工具経路は得られる。
動させる方法である。配列S(x,y)を作成する処理11
において、Gバッファ法(T.Saito,T.Takahasi:“Compr
ehensible Rendernig of 3−D Shapes"Proc.SIGGRAPH '
90,pp.197−206)を用いて、各格子点での物体/バッチ
の識別番号、u座標値、およびv座標値を同時に求めて
2次元配列にしておけば、これらの配列上で追跡処理を
行うことにより、工具経路は得られる。
(4)5軸制御の場合 5軸制御のNC工作機械では、真上だけでなく、斜め上
もしくは横からも切削することができる。この場合、真
上以外の方向から投影して配列Sを作成することによっ
て、上記(1),(2),(3)のそれぞれに対応でき
る。
もしくは横からも切削することができる。この場合、真
上以外の方向から投影して配列Sを作成することによっ
て、上記(1),(2),(3)のそれぞれに対応でき
る。
第3図は、削り残し量および削り込み量に基づく工具
経路評価方法の全体の処理の流れを示す図である。
経路評価方法の全体の処理の流れを示す図である。
まず、切削後形状の2次元配列F(x,y)を求める切
削後形状算出処理21を行う。この処理21は、以下の考え
方によって実現される。まず、工具経路pから2次元配
列P(x,y)を作成する。この配列P(x,y)の各要素の
値は、以下の方法で求める。
削後形状算出処理21を行う。この処理21は、以下の考え
方によって実現される。まず、工具経路pから2次元配
列P(x,y)を作成する。この配列P(x,y)の各要素の
値は、以下の方法で求める。
工具が標本点(x,y)上を通る場合、そのときのz座
標値(複数回通る場合、その最小値)、通らない場合は
その標本点は切削されなかったことになるので無限大と
する。配列P(x,y)は切削後の形状の高さ(z座標
値)となる。
標値(複数回通る場合、その最小値)、通らない場合は
その標本点は切削されなかったことになるので無限大と
する。配列P(x,y)は切削後の形状の高さ(z座標
値)となる。
切削前形状の2次元配列(被削材のz座標値)をR
(x,y)とする。
(x,y)とする。
標本点(x+i,y+j)を工具が通過した場合、標本
点(x+i,y+j)の中さはP(x+i,y+j)であり、
工具の先端Oの高さはこれよりh((i2+j2)1/2)だ
け高くなり(工具の前進方向)、被削材はP(x+i,y
+j)+h((i2+j2)1/2)まで削られることにあ
る。この値は工具半径r内の標本点(i,jの値)によっ
て異なり最小値 が一連の切削後の高さとなる。さもないと、要求形状S
(x,y)よりさらに削り込むことになるからである。
点(x+i,y+j)の中さはP(x+i,y+j)であり、
工具の先端Oの高さはこれよりh((i2+j2)1/2)だ
け高くなり(工具の前進方向)、被削材はP(x+i,y
+j)+h((i2+j2)1/2)まで削られることにあ
る。この値は工具半径r内の標本点(i,jの値)によっ
て異なり最小値 が一連の切削後の高さとなる。さもないと、要求形状S
(x,y)よりさらに削り込むことになるからである。
そして、この高さが切削前の高さR(x,y)よりも小
さければ、そのまま切削後形状F(x,y)となるが、R
(x,y)よりも大きければ被削材が全く削られないこと
になるため、F(x,y)=R(x,y)となる。
さければ、そのまま切削後形状F(x,y)となるが、R
(x,y)よりも大きければ被削材が全く削られないこと
になるため、F(x,y)=R(x,y)となる。
よって、切削後形状の2次元配列F(x,y)は、 によって求められる。この処理12は、処理11と同様に、
2次元画像処理として実現できる。また、この処理21
は、後述の処理31をインクリメンタルに行ったときの最
終結果として得ることもできる。
2次元画像処理として実現できる。また、この処理21
は、後述の処理31をインクリメンタルに行ったときの最
終結果として得ることもできる。
次に、切削後形状の2次元配列F(x,y)と要求形状
の2次元配列S(x,y)との、各要素ごとの差を求める
(減算処理22)。いま、差の配列D(x,y)を、 D(x,y)=F(x,y)−S(x,y) により求めるものとすると、D(x,y)は、値が正であ
る場合は、その場所の削り残し量(高さ)を示し、一
方、負である場合は、削り込み量(深さ)を示す。よっ
て、この配列D(x,y)を用いて、目的に応じた工具経
路pの適否を評価することができる(工具経路評価処理
23)。一般に、荒加工では、削り残し量は、少ないほ
ど、また、ムラがないほど、好ましく、一方、削り込み
は許されない。仕上げ加工では、与えられた公差内に入
っているかどうかなどが評価基準となる。
の2次元配列S(x,y)との、各要素ごとの差を求める
(減算処理22)。いま、差の配列D(x,y)を、 D(x,y)=F(x,y)−S(x,y) により求めるものとすると、D(x,y)は、値が正であ
る場合は、その場所の削り残し量(高さ)を示し、一
方、負である場合は、削り込み量(深さ)を示す。よっ
て、この配列D(x,y)を用いて、目的に応じた工具経
路pの適否を評価することができる(工具経路評価処理
23)。一般に、荒加工では、削り残し量は、少ないほ
ど、また、ムラがないほど、好ましく、一方、削り込み
は許されない。仕上げ加工では、与えられた公差内に入
っているかどうかなどが評価基準となる。
第4図は、単位移動距離もしくは単位時間当り切削量
cに基づく工具経路評価ならびに工具速度制御方法の全
体の処理の流れを示す図である。
cに基づく工具経路評価ならびに工具速度制御方法の全
体の処理の流れを示す図である。
まず、工具経路p上の各点における単位移動距離当り
の切削量cを算出する切削量算出処理31を行う。この処
理31は以下の方法によって実現される。
の切削量cを算出する切削量算出処理31を行う。この処
理31は以下の方法によって実現される。
ある瞬間sにおける、切削後形状Fs(x,y)を、その
前の瞬間における切削後形状Fs-1(x,y)から求める。
前の瞬間における切削後形状Fs-1(x,y)から求める。
標本点(x,y)における被削材の高さFs(x,y)は、瞬
間sにおいて標本点(x,y)と工具先端(xs,ys)の距離
が工具半径rよりも大きい場合には、前のステップでの
Fs-1(x,y)と変りがない。工具半径rよりも小さい場
合には、前のステップでの高さFs-1(x,y)と、この値
での工具先端の高さzs+h(((x−xs)2+(y−
ys)2)1/2)の小さい方の値となる。
間sにおいて標本点(x,y)と工具先端(xs,ys)の距離
が工具半径rよりも大きい場合には、前のステップでの
Fs-1(x,y)と変りがない。工具半径rよりも小さい場
合には、前のステップでの高さFs-1(x,y)と、この値
での工具先端の高さzs+h(((x−xs)2+(y−
ys)2)1/2)の小さい方の値となる。
そしてFs-1(x,y)とFs(x,y)の差分を格子点(x,
y)について加算したものがある瞬間sにおける切削量
c(s)となる。
y)について加算したものがある瞬間sにおける切削量
c(s)となる。
すなわち、工具が次の瞬間に点(xs,ys,zs)に移動し
たときの形状の2次元配列Fsおよび切削量c(s)は によって求められる。なお、配列Fs(x,y)は初期値F0
(切削前形状の配列R(x,y)に等しい)からインクリ
メンタルに計算できる。また、切削終了後、配列Fsは配
列Fに等しくなる。
たときの形状の2次元配列Fsおよび切削量c(s)は によって求められる。なお、配列Fs(x,y)は初期値F0
(切削前形状の配列R(x,y)に等しい)からインクリ
メンタルに計算できる。また、切削終了後、配列Fsは配
列Fに等しくなる。
工具の移動速度が一定である場合、単位距離当りの切
削量cを用いて、工具経路p上の各点における単位時間
当りの切削量cは容易に求まる。これによって、単位時
間当りの工具および被削材にかかる負荷を予め求めるこ
とができるので、工具および被削材を損なうことなく加
工できるか否かの判断が可能である(工具経路評価処理
33)。
削量cを用いて、工具経路p上の各点における単位時間
当りの切削量cは容易に求まる。これによって、単位時
間当りの工具および被削材にかかる負荷を予め求めるこ
とができるので、工具および被削材を損なうことなく加
工できるか否かの判断が可能である(工具経路評価処理
33)。
次に、工具の最適切削速度(最適移動速度)vを決定
する切削速度決定処理32を行う。工具の最適移動速度v
は、一般に単位移動距離当りの切削量cに依存するか
ら、単位移動距離当り切削量cを用いて、工具経路p上
の各点における最適移動速度を計算できる。工具の最大
負荷(単位時間当りの最大切削量)をcmaxとすると、c
(s)>cmaxのとき、工具は過負荷状態であるので、工
具や被削材が破損することがあり、好ましい状態ではな
い。この場合、c(s)=cmaxとなるまで移動量を減ら
す。
する切削速度決定処理32を行う。工具の最適移動速度v
は、一般に単位移動距離当りの切削量cに依存するか
ら、単位移動距離当り切削量cを用いて、工具経路p上
の各点における最適移動速度を計算できる。工具の最大
負荷(単位時間当りの最大切削量)をcmaxとすると、c
(s)>cmaxのとき、工具は過負荷状態であるので、工
具や被削材が破損することがあり、好ましい状態ではな
い。この場合、c(s)=cmaxとなるまで移動量を減ら
す。
c(s)<cmaxのとき、工具はもっと負荷をかけるこ
とができる。つまり、効率はよくない。もっと早い速度
で移動できるので、c(s)=cmaxとなるまで移動量を
増やす。
とができる。つまり、効率はよくない。もっと早い速度
で移動できるので、c(s)=cmaxとなるまで移動量を
増やす。
これによって、場所により工具移動速度を変化させな
がら、常に最適条件で切削を行うことができる。
がら、常に最適条件で切削を行うことができる。
最後に、請求項1の方法を実現したソフトウェアと市
販のソフトウェア(従来技術のオフセット曲線を利用し
たもの)の工具経路pの生成時間の比較結果を表1に示
す。この表から、本発明の方法が従来よりも処理時間が
短縮されることが分かる。
販のソフトウェア(従来技術のオフセット曲線を利用し
たもの)の工具経路pの生成時間の比較結果を表1に示
す。この表から、本発明の方法が従来よりも処理時間が
短縮されることが分かる。
比較条件はワークステーション(機種名:IRIS Indigo
ELAN(R4000))、メモリ64MB、対象データ:建材(30
cm×30cm)フラクタル模様、Gバッファサイズ(標本点
数):1000×1000である。また、“grid"は標本点の間
隔、“ピッチ”は工具を走査させる間隔(例えばX軸に
沿った水平走査を繰り返す場合、1走査後のY軸の移動
間隔)である。
ELAN(R4000))、メモリ64MB、対象データ:建材(30
cm×30cm)フラクタル模様、Gバッファサイズ(標本点
数):1000×1000である。また、“grid"は標本点の間
隔、“ピッチ”は工具を走査させる間隔(例えばX軸に
沿った水平走査を繰り返す場合、1走査後のY軸の移動
間隔)である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、NC工作機械を用いて種
々の3次元形状を切削加工する際の、工具経路の算出、
評価、および工具速度の制御を曲面の表現形式や工具形
状によらず統一的に実現することにより、工具経路計算
のためのソフトウエア開発が容易になるとともに、経路
計算の高速化、加工品質ならびに加工速度の向上が図ら
れ、また、加工形状や加工品質を実際に切削することな
く確認し、評価できるため、切削の失敗による無駄を省
くことができる効果がある。
々の3次元形状を切削加工する際の、工具経路の算出、
評価、および工具速度の制御を曲面の表現形式や工具形
状によらず統一的に実現することにより、工具経路計算
のためのソフトウエア開発が容易になるとともに、経路
計算の高速化、加工品質ならびに加工速度の向上が図ら
れ、また、加工形状や加工品質を実際に切削することな
く確認し、評価できるため、切削の失敗による無駄を省
くことができる効果がある。
第1図は工具経路計算方法の全体の処理流れを示す図、
第2図は切削後形状の算出法の説明図、第3図は削り残
し量および削り込み量に基づく工具経路評価方法の全体
の処理の流れを示す図、第4図は単位移動距離もしくは
単位時間当り切削量cに基づく工具経路評価ならびに工
具速度制御方法の処理の全体の流れを示す図、第5図は
標本点の間隔と精度の関係を説明するための図である。 11……スキャンコンバーション処理、隠面消去処理 12……工具移動限界面算出処理 13……工具経路作成処理 21……切削後形状算出処理 22……減算処理 23……工具経路pの評価処理 31……切削量算出処理 32……切削速度決定処理 33……工具経路評価処理
第2図は切削後形状の算出法の説明図、第3図は削り残
し量および削り込み量に基づく工具経路評価方法の全体
の処理の流れを示す図、第4図は単位移動距離もしくは
単位時間当り切削量cに基づく工具経路評価ならびに工
具速度制御方法の処理の全体の流れを示す図、第5図は
標本点の間隔と精度の関係を説明するための図である。 11……スキャンコンバーション処理、隠面消去処理 12……工具移動限界面算出処理 13……工具経路作成処理 21……切削後形状算出処理 22……減算処理 23……工具経路pの評価処理 31……切削量算出処理 32……切削速度決定処理 33……工具経路評価処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−263501(JP,A) 特開 平2−288902(JP,A) 特開 平2−260007(JP,A) 特開 平2−155003(JP,A) 特開 昭63−64105(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 19/4093 B23Q 15/00 G05B 19/4069
Claims (4)
- 【請求項1】NC工作機械を用いた切削加工において、要
求される3次元形状である要求形状を作成するための工
具経路を求める工具経路計算方法であって、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座標
上の予め与えられた各標本点における形状表面のz座標
値を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処理(1
1)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先端形状
hから、xy座標上の各標本点における、工具が前記要求
形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求形状に
接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具移動
限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L(x,
y)を作成する処理(12)と、 前記2次元配列L(x,y)から工具経路pを作成する処
理(13)とを含む工具経路計算方法。 - 【請求項2】NC工作機械を用いた切削加工において、要
求された3次元形状である要求形状を作成するために求
められた工具経路の適否を評価する工具経路評価方法で
あって、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座標
上の予め与えられた各標本点における形状表面のz座標
値を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処理(1
1)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先端形状
hから、xy座標上の各標本点における、工具が前記要求
形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求形状に
接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具移動
限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L(x,
y)を作成する処理(12)と、 前記2次元配列L(x,y)から工具経路pを作成する処
理(13)と、 前記工具経路pと工具の先端形状hとから、工具先端中
心がある標本点にあるときに、該標本点を中心として工
具端面の投影面内にある他の標本点を工具が通過すると
きの工具先端中心のz座標値を求め、これらz座標値の
うち要求形状までの距離が最大となるz座標値を求め、
該z座標値と、切削加工前の被削材表面である切削前形
状の、xy座標上の各標本点のz座標値を要素とする2次
元配列R(x、y)のz座標値とを比較し、比較結果に
応じて前者または後者を要素とする、切削加工後の被削
面形状を示す2次元配列F(x、y)を作成する処理
(21)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)と切削後形状の2次元
配列F(x,y)との差、すなわち削り残し量もしくは削
り込み量の2次元配列D(x,y)を求める処理(22)
と、 前記2次元配列D(x,y)の値を用いて前記工具経路p
の適否を評価する処理(23)を含む工具経路評価方法。 - 【請求項3】NC工作機械を用いた切削加工において、要
求された3次元形状である要求形状を作成するために求
められた工具経路の適否を評価する工具経路評価方法で
あって、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座標
上の予め与えられた各標本点における、形状表面のz座
標値を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処理
(11)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先端形状
hから、xy座標上の各標本点における、工具が前記要求
形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求形状に
接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具移動
限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L(x,
y)を作成する処理(12)と、 前記2次元配列L(x,y)から工具経路pを作成する処
理(13)と、 前記工具経路pと工具の先端形状hとから、工具先端中
心がある標本点にあるときに、該標本点を中心として工
具端面の投影面内にある他の標本点を工具が通過すると
きの工具先端中心のz座標値を求め、これらz座標値の
うち要求形状までの距離が最大となるz座標値を求め、
該z座標値と、切削加工前の被削材表面である切削前形
状の、xy座標上の各標本点のz座標値を要素とする2次
元配列R(x、y)のz座標値とを比較し、比較結果に
応じて前者または後者を要素とする、切削加工後の被削
面形状を示す2次元配列F(x、y)を作成する処理
(21)と、 前記2次元配列R(x、y)とF(x、y)を用い、あ
る瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fs-1と次の
瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fsの差分を工
具の該瞬間の位置における端面の投影面内の全ての標本
点について加算することを順次繰り返すことで、工具経
路p上の各点において工具が単位距離動いたときの切削
量cを求める処理(31)と、 工具の移動速度が一定であるとして、前記切削量cを用
いて前記工具経路p上の各点における単位時間当たりの
切削量を求め、該切削量により前記工具経路pの適否を
評価する処理(33)を含む工具経路評価方法。 - 【請求項4】NC工作機械を用いた切削加工において、要
求された3次元形状である要求形状を作成するための、
工具の移動速度を制御する工具速度制御方法であって、 xyz座標系のz軸を工具の回転軸にとった場合、xy座標
上の予め与えられた各標本点における、形状表面のz座
標値を要素とする2次元配列S(x,y)を作成する処理
(11)と、 要求形状の2次元配列S(x,y)および工具の先端形状
hから、xy座標上の各標本点における、工具が前記要求
形状に対して切り込み過ぎを生じないで前記要求形状に
接するときの工具先端中心のz座標値を求め、工具移動
限界を示す、該z座標値を要素とする2次元配列L(x,
y)を作成する処理(12)と、 前記2次元配列L(x,y)から工具経路pを作成する処
理(13)と、 前記工具経路pと工具の先端形状hとから、工具先端中
心がある標本点にあるときに、該標本点を中心として工
具端面の投影面内にある他の標本点を工具が通過すると
きの工具先端中心のz座標値を求め、これらz座標値の
うち要求形状までの距離が最大となるz座標値を求め、
該z座標値と、切削加工前の被削材表面である切削前形
状の、xy座標上の各標本点のz座標値を要素とする2次
元配列R(x、y)のz座標値とを比較し、比較結果に
応じて、前者または後者を要素とする、切削加工後の被
削面形状を示す2次元配列F(x、y)を作成する処理
(21)と、 前記2次元配列R(x、y)とF(x、y)を用い、あ
る瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fs-1と次の
瞬間における2次元配列F(x、y)の値Fsの差分を工
具の該瞬間の位置のおける端面内の全ての標本点につい
て加算することを順次繰り返すことで、工具経路p上の
各点において工具が単位距離動いたときの切削量cを求
める処理(31)と、 前記単位移動距離当たりの切削量cに応じた最適移動速
度を算出し、場所により工具の移動速度を変化させる処
理を有する工具速度制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32947390A JP2916529B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | Nc工作機械における工具制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32947390A JP2916529B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | Nc工作機械における工具制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04205210A JPH04205210A (ja) | 1992-07-27 |
| JP2916529B2 true JP2916529B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=18221773
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32947390A Expired - Fee Related JP2916529B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | Nc工作機械における工具制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2916529B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| DE60035129T2 (de) | 2000-06-30 | 2008-02-07 | Okuma Corp., Nagoya | Vorrichtung und verfahren zur maschinellen simulation für numerisch gesteuerte bearbeitungsweisen |
| KR20030001694A (ko) * | 2001-06-26 | 2003-01-08 | 강명창 | 공구의 절삭속도 일정제어에 의한 기계가공방법 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP32947390A patent/JP2916529B2/ja not_active Expired - Fee Related
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