JP2919528B2 - 水素吸蔵合金およびその製造方法 - Google Patents
水素吸蔵合金およびその製造方法Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/32—Hydrogen storage
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- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水素吸蔵合金およびその製造方法に関する
ものである。
ものである。
(従来の技術) 近年、地球温暖化などが環境問題として取り上げられ
るようになってきており、化石燃料に代わるエネルギー
源として水素が注目されるようになってきつつある。水
素は、資源的に制約がないこと、クリーンであること、
輸送、貯蔵が可能であること、自然の循環系を乱さない
こと、広汎な用途があることなど代替えエネルギー源と
して極めて有用なものであるところから、従来から気体
水素もしくは液体水素として使用されてきているが、最
近、金属水素化物として水素を貯蔵する水素吸蔵合金
が、特に関心をもたれるようになってきている。
るようになってきており、化石燃料に代わるエネルギー
源として水素が注目されるようになってきつつある。水
素は、資源的に制約がないこと、クリーンであること、
輸送、貯蔵が可能であること、自然の循環系を乱さない
こと、広汎な用途があることなど代替えエネルギー源と
して極めて有用なものであるところから、従来から気体
水素もしくは液体水素として使用されてきているが、最
近、金属水素化物として水素を貯蔵する水素吸蔵合金
が、特に関心をもたれるようになってきている。
該水素吸蔵合金は、金属の水素化・解離の現象を応用
して水素の貯蔵、運搬、エネルギー変換を行うものであ
り、Zr、Ti等の遷移金属の水素化物が知られている(例
えば、特公昭59−50744号公報参照)。
して水素の貯蔵、運搬、エネルギー変換を行うものであ
り、Zr、Ti等の遷移金属の水素化物が知られている(例
えば、特公昭59−50744号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) 上記の如き水素吸蔵合金には、現状では (1)初期活性化が容易でないという問題。
(2)水素吸蔵量および水素吸蔵速度の問題。
(3)合金の耐久性、被毒、微粉化の問題。
(4)熱伝導性の問題 (5)コスト的な問題 等があるが、これらのうち、耐微粉化性と吸蔵速度は、
水素吸蔵合金の実用化における重要な問題とされる。
水素吸蔵合金の実用化における重要な問題とされる。
つまり、水素吸蔵合金は、水素の吸蔵・放出を行う際
に膨張・収縮を繰り返すが、その際に生ずる歪エネルギ
ーによってクラックが発生し、従来例の場合、10回程度
の水素吸蔵・放出で、約15μmの微粉末になってしまう
という微粉化現象が生じていた。このようにして水素吸
蔵合金の微粉化が生ずると、ひどい場合には高々数サイ
クルの吸蔵・放出でフィルターを通して合金粉末が飛散
したり、熱伝導性が悪化して吸蔵効率が悪くなるという
問題がある。また、水素吸蔵速度は、水素の充填や使用
時の吸蔵・放出に実用上大きな影響を及ぼすこととな
る。
に膨張・収縮を繰り返すが、その際に生ずる歪エネルギ
ーによってクラックが発生し、従来例の場合、10回程度
の水素吸蔵・放出で、約15μmの微粉末になってしまう
という微粉化現象が生じていた。このようにして水素吸
蔵合金の微粉化が生ずると、ひどい場合には高々数サイ
クルの吸蔵・放出でフィルターを通して合金粉末が飛散
したり、熱伝導性が悪化して吸蔵効率が悪くなるという
問題がある。また、水素吸蔵速度は、水素の充填や使用
時の吸蔵・放出に実用上大きな影響を及ぼすこととな
る。
従って、水素吸蔵合金においては、その微粉化をいか
に抑制するか、水素吸蔵速度をいかに速めるかが、実用
化を図る上での重要な技術的解決課題となってきている
のである。
に抑制するか、水素吸蔵速度をいかに速めるかが、実用
化を図る上での重要な技術的解決課題となってきている
のである。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、水素吸
蔵合金の耐微粉化性および水素吸蔵速度の向上を図るこ
とを目的とするものである。
蔵合金の耐微粉化性および水素吸蔵速度の向上を図るこ
とを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 請求項1の発明では、上記課題を解決するための手段
として、Zr(Fe1-xCrx)2、TiMnx、TiFex、LaNi5のうちの
選ばれたものからなる水素吸蔵材中に、10〜45wt%のMg
が拡散接合している。Mgを使用した理由は、軽量、安価
で且つ軟化点が低く展性に富んでおり、バインダとして
優れた特性をもっていると考えられるからである。
として、Zr(Fe1-xCrx)2、TiMnx、TiFex、LaNi5のうちの
選ばれたものからなる水素吸蔵材中に、10〜45wt%のMg
が拡散接合している。Mgを使用した理由は、軽量、安価
で且つ軟化点が低く展性に富んでおり、バインダとして
優れた特性をもっていると考えられるからである。
請求項2の発明では、上記課題を解決するための手段
として、Zr(Fe1-xCrx)2、TiMnx、TiFex、LaNi5のうちの
選ばれたものからなる水素吸蔵材中に10〜45wt%のMgを
添加したものに対して、200〜650℃の熱処理を施して前
記水素吸蔵材中にMgを拡散接合させるようにしている。
なお、Mgは、室温から300℃の温度範囲では水素吸蔵は
起こらず、バインダの役目のみをしている。
として、Zr(Fe1-xCrx)2、TiMnx、TiFex、LaNi5のうちの
選ばれたものからなる水素吸蔵材中に10〜45wt%のMgを
添加したものに対して、200〜650℃の熱処理を施して前
記水素吸蔵材中にMgを拡散接合させるようにしている。
なお、Mgは、室温から300℃の温度範囲では水素吸蔵は
起こらず、バインダの役目のみをしている。
(作用) 請求項1の発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
用が得られる。
即ち、室温付近で水素の吸蔵・放出が可能で水素吸蔵
量も大きい水素吸蔵材[例えば、Zr(Fe1-xCrx)2、TiMn
x、TiFex、LaNi5]中に10〜45wt%のMgを拡散接合せし
めたことにより、水素吸蔵時において水素吸蔵材が膨張
する際に、該膨張による応力をMgが吸収緩和する如く作
用することとなる。しかも、水素吸蔵材中にバインダで
あるMgを原子間結合である拡散接合したことにより、両
者の結合力が向上せしめられることとなる。また、熱処
理工程においてMgが水素吸蔵材中の酸素を奪って還元す
るため、水素吸蔵材の水素吸蔵能が向上することとな
る。
量も大きい水素吸蔵材[例えば、Zr(Fe1-xCrx)2、TiMn
x、TiFex、LaNi5]中に10〜45wt%のMgを拡散接合せし
めたことにより、水素吸蔵時において水素吸蔵材が膨張
する際に、該膨張による応力をMgが吸収緩和する如く作
用することとなる。しかも、水素吸蔵材中にバインダで
あるMgを原子間結合である拡散接合したことにより、両
者の結合力が向上せしめられることとなる。また、熱処
理工程においてMgが水素吸蔵材中の酸素を奪って還元す
るため、水素吸蔵材の水素吸蔵能が向上することとな
る。
なお、Mgの添加量が少なすぎると(即ち、10wt%未満
となると)、Mgが水素吸蔵材の周囲に均一に分散せしめ
られなくなるところから、膨張による応力を吸収緩和す
る作用が十分に得られなくなる。また、Mgの添加量が多
すぎると(即ち、45wt%超えると)、水素吸蔵材による
水素の吸蔵・放出が遅くなる。従って、Mgの添加量は、
10〜45wt%とするのが望ましい。
となると)、Mgが水素吸蔵材の周囲に均一に分散せしめ
られなくなるところから、膨張による応力を吸収緩和す
る作用が十分に得られなくなる。また、Mgの添加量が多
すぎると(即ち、45wt%超えると)、水素吸蔵材による
水素の吸蔵・放出が遅くなる。従って、Mgの添加量は、
10〜45wt%とするのが望ましい。
請求項2の発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
用が得られる。
即ち、室温付近で水素の吸蔵・放出が可能で吸蔵量も
大きい水素吸蔵材[例えば、Zr(Fe1-xCrx)2、TiMnx、Ti
Fex、LaNi5]に対して10〜45wt%のMgをバインダとして
添加した後、200〜650℃で熱処理して前記水素吸蔵材中
にMgを拡散接合するようにしたことにより、水素吸蔵材
とバインダであるMgとの間に原子間結合である有効な拡
散接合が生じることとなって両者の結合力が向上せしめ
られることとなるとともに、熱処理工程においてMgが水
素吸蔵材中の酸素を奪って還元することで、水素吸蔵材
の水素吸蔵能が向上することとなる。
大きい水素吸蔵材[例えば、Zr(Fe1-xCrx)2、TiMnx、Ti
Fex、LaNi5]に対して10〜45wt%のMgをバインダとして
添加した後、200〜650℃で熱処理して前記水素吸蔵材中
にMgを拡散接合するようにしたことにより、水素吸蔵材
とバインダであるMgとの間に原子間結合である有効な拡
散接合が生じることとなって両者の結合力が向上せしめ
られることとなるとともに、熱処理工程においてMgが水
素吸蔵材中の酸素を奪って還元することで、水素吸蔵材
の水素吸蔵能が向上することとなる。
なお、熱処理温度が200℃未満の場合には、水素吸蔵
材とバインダであるMgとの間に充分な拡散が生じず、前
述の効果が期待できない。また、熱処理温度が650℃を
超えると、Mgの融点を超えることとなるため、形状維持
が困難となり、実用的でない。従って、熱処理温度は、
200〜650℃の範囲とするのが望ましい。
材とバインダであるMgとの間に充分な拡散が生じず、前
述の効果が期待できない。また、熱処理温度が650℃を
超えると、Mgの融点を超えることとなるため、形状維持
が困難となり、実用的でない。従って、熱処理温度は、
200〜650℃の範囲とするのが望ましい。
(発明の効果) 請求項1の発明によれば、Zr(Fe1-xCrx)2、TiMnx、Ti
Fex、LaNi5のうちの選ばれたものからなる水素吸蔵材中
に、10〜45wt%のMgを原子間結合である拡散接合して、
水素吸蔵材とバインダであるMgとの間の拡散接合によ
り、両者の結合力が向上せしめられるようにしたので、
室温付近で水素の吸蔵・放出が可能で吸蔵量も大きい水
素吸蔵材が水素吸蔵時に膨張する際に、該膨張による応
力をMgが吸収緩和する如く作用することとなり、水素の
吸蔵・放出を繰り返した場合におけるクラック発生が大
幅に抑制され、耐微粉化性が著しく(即ち、従来の10〜
100倍に)向上するという優れた効果がある。
Fex、LaNi5のうちの選ばれたものからなる水素吸蔵材中
に、10〜45wt%のMgを原子間結合である拡散接合して、
水素吸蔵材とバインダであるMgとの間の拡散接合によ
り、両者の結合力が向上せしめられるようにしたので、
室温付近で水素の吸蔵・放出が可能で吸蔵量も大きい水
素吸蔵材が水素吸蔵時に膨張する際に、該膨張による応
力をMgが吸収緩和する如く作用することとなり、水素の
吸蔵・放出を繰り返した場合におけるクラック発生が大
幅に抑制され、耐微粉化性が著しく(即ち、従来の10〜
100倍に)向上するという優れた効果がある。
また、熱処理工程においてMgが水素吸蔵材中の酸素を
奪って還元するため、水素吸蔵材の水素吸蔵能が向上す
るという効果もある。
奪って還元するため、水素吸蔵材の水素吸蔵能が向上す
るという効果もある。
請求項2の発明によれば、Zr(Fe1-xCrx)2、TiMnx、Ti
Fex、LaNi5のうちの選ばれたものからなる水素吸蔵材粉
末中に10〜45wt%のMgを添加したものに対して、200〜6
50℃の熱処理を施して前記水素吸蔵材中にMgを拡散接合
すようにして、室温付近で水素の吸蔵・放出が可能で水
素吸蔵量も大きい水素吸蔵材とバインダであるMgとの間
に原子間結合である有効な拡散が生じることとなって両
者の結合力が向上せしめられるようにしたので、かくし
て得られた水素吸蔵合金では、水素の吸蔵・放出を繰り
返した場合におけるクラック発生が大幅に抑制されるこ
ととなり、耐微粉化性が著しく(即ち、従来の10〜100
倍に)向上するという優れた効果がある。
Fex、LaNi5のうちの選ばれたものからなる水素吸蔵材粉
末中に10〜45wt%のMgを添加したものに対して、200〜6
50℃の熱処理を施して前記水素吸蔵材中にMgを拡散接合
すようにして、室温付近で水素の吸蔵・放出が可能で水
素吸蔵量も大きい水素吸蔵材とバインダであるMgとの間
に原子間結合である有効な拡散が生じることとなって両
者の結合力が向上せしめられるようにしたので、かくし
て得られた水素吸蔵合金では、水素の吸蔵・放出を繰り
返した場合におけるクラック発生が大幅に抑制されるこ
ととなり、耐微粉化性が著しく(即ち、従来の10〜100
倍に)向上するという優れた効果がある。
また、上記熱処理工程においては、Mgが水素吸蔵材中
の酸素を奪って還元することとなっているので、得られ
た水素吸蔵材の水素吸蔵能が著しく向上するという効果
もある。
の酸素を奪って還元することとなっているので、得られ
た水素吸蔵材の水素吸蔵能が著しく向上するという効果
もある。
(実施例) 以下、具体的実施例に基づいて本発明を説明する。
実施例1 Zr(Fe0.7Cr0.3)2の化学式が表され、粒度20μm以下
に調整された水素吸蔵材粉末と、23.1wt%のMg粉末と
を、非酸化性雰囲気のArガス中で混合し、8.5t/cm2の圧
力で圧粉成形し、得られた圧粉成形体に対してArなどの
非酸化性雰囲気中、2〜3気圧で500℃×20hrの熱処理
を行ったところ、Zr(Fe0.7Cr0.3)2の化学式で表される
水素吸蔵材中に23.1wt%のMgが拡散接合されたMg複合水
素吸蔵合金が得られた。該拡散接合は、原子間結合なの
で両者の結合力は強固となる。
に調整された水素吸蔵材粉末と、23.1wt%のMg粉末と
を、非酸化性雰囲気のArガス中で混合し、8.5t/cm2の圧
力で圧粉成形し、得られた圧粉成形体に対してArなどの
非酸化性雰囲気中、2〜3気圧で500℃×20hrの熱処理
を行ったところ、Zr(Fe0.7Cr0.3)2の化学式で表される
水素吸蔵材中に23.1wt%のMgが拡散接合されたMg複合水
素吸蔵合金が得られた。該拡散接合は、原子間結合なの
で両者の結合力は強固となる。
上記の如くして得られたMg複合水素吸蔵合金において
は、第1図の組織写真に示すように、水素吸蔵材(写真
における灰色部分)間にMg(写真における黒色部分)が
拡散接合されており、該Mgがバインダとしての作用をし
ていることがわかる。
は、第1図の組織写真に示すように、水素吸蔵材(写真
における灰色部分)間にMg(写真における黒色部分)が
拡散接合されており、該Mgがバインダとしての作用をし
ていることがわかる。
このような構成の水素吸蔵合金の場合、水素吸蔵材が
水素吸蔵時に膨張する際に、該膨張による応力をバイン
ダとしての作用を有するMgが吸収緩和する如く作用する
こととなり、水素の吸蔵・放出を繰り返した場合におけ
るクラック発生が大幅に抑制されることとなり、耐微粉
化性が著しく向上する。ちなみに、Mgを添加していない
ものの場合、10回程度の水素吸蔵・放出で微粉化してし
まうのに対して、本実施例の水素吸蔵合金の場合、1000
回の水素の吸蔵・放出でも微粉化が起こらなかった。
水素吸蔵時に膨張する際に、該膨張による応力をバイン
ダとしての作用を有するMgが吸収緩和する如く作用する
こととなり、水素の吸蔵・放出を繰り返した場合におけ
るクラック発生が大幅に抑制されることとなり、耐微粉
化性が著しく向上する。ちなみに、Mgを添加していない
ものの場合、10回程度の水素吸蔵・放出で微粉化してし
まうのに対して、本実施例の水素吸蔵合金の場合、1000
回の水素の吸蔵・放出でも微粉化が起こらなかった。
さて、水素吸蔵材に対するMgの添加量の変化による微
粉化および水素移動量への影響を調べるため、Mg添加量
を種々変えてテストしたところ、第2図示の特性が得ら
れた。
粉化および水素移動量への影響を調べるため、Mg添加量
を種々変えてテストしたところ、第2図示の特性が得ら
れた。
第2図には、Mg添加量(wt%)に対する耐微粉化性
(即ち、微粉化に至る水素吸蔵・放出回数)および水素
移動量(H/m)の変化が実線および点線でそれぞれ示さ
れている。ここで、H/mは、水素吸蔵合金1モル当たり
の水素原子数を表す。
(即ち、微粉化に至る水素吸蔵・放出回数)および水素
移動量(H/m)の変化が実線および点線でそれぞれ示さ
れている。ここで、H/mは、水素吸蔵合金1モル当たり
の水素原子数を表す。
これによれば、Mg添加量が10wt%未満になると耐微粉
化性が急激に低下し、Mg添加量が45wt%を超えると水素
移動量が低下してくることがわかる。このことは、Mgの
バインダとしての作用が添加量の減少により低下するこ
と、反対に多量のMgの存在によって水素吸蔵能が低下す
ることを表している。従って、Mg添加量は、10〜45wt%
の範囲とするのが望ましいとされる。
化性が急激に低下し、Mg添加量が45wt%を超えると水素
移動量が低下してくることがわかる。このことは、Mgの
バインダとしての作用が添加量の減少により低下するこ
と、反対に多量のMgの存在によって水素吸蔵能が低下す
ることを表している。従って、Mg添加量は、10〜45wt%
の範囲とするのが望ましいとされる。
また、Zr(Fe0.7Cr0.3)2の化学式で表される原料水素
吸蔵材粉末の粒度の変化によるMg複合水素吸蔵合金(例
えば、23.1wt%Mg添加水素吸蔵合金)の耐微粉化性を調
べるため、原料水素吸蔵材の粒度(μm)を種々変えて
テストしたところ第3図図示の特性が得られた。
吸蔵材粉末の粒度の変化によるMg複合水素吸蔵合金(例
えば、23.1wt%Mg添加水素吸蔵合金)の耐微粉化性を調
べるため、原料水素吸蔵材の粒度(μm)を種々変えて
テストしたところ第3図図示の特性が得られた。
これによれば、水素吸蔵材の粒度のいかんに拘わら
ず、従来のものに比べて10倍以上の高い耐久性(即ち、
耐微粉化性)を示すが、水素吸蔵材の粒度を20μm以下
に調整した場合、著しい耐微粉化性(即ち、従来の100
倍以上)を示すことがわかる。このことは、水素吸蔵材
の粒度を小さくすることにより、接触面積の増大が図ら
れる結果、水素吸蔵材の拡散性が容易となって相互の結
合力が向上することに起因しているものと思われる。な
お、水素吸蔵材の粒度が20μmを超えた場合、接触面積
が減少して相互の結合力が若干低下するところから、耐
微粉化性の低下を招くこととなっているものと思われ
る。従って、水素吸蔵材の粒度は20μm以下とするのが
望ましいとされる。
ず、従来のものに比べて10倍以上の高い耐久性(即ち、
耐微粉化性)を示すが、水素吸蔵材の粒度を20μm以下
に調整した場合、著しい耐微粉化性(即ち、従来の100
倍以上)を示すことがわかる。このことは、水素吸蔵材
の粒度を小さくすることにより、接触面積の増大が図ら
れる結果、水素吸蔵材の拡散性が容易となって相互の結
合力が向上することに起因しているものと思われる。な
お、水素吸蔵材の粒度が20μmを超えた場合、接触面積
が減少して相互の結合力が若干低下するところから、耐
微粉化性の低下を招くこととなっているものと思われ
る。従って、水素吸蔵材の粒度は20μm以下とするのが
望ましいとされる。
さらに、水素吸蔵合金製造過程における熱処理の耐久
性(即ち、耐微粉化性)および水素吸蔵速度に与える影
響を調べるため、熱処理条件を種々変えてテストしたと
ころ第4図および第5図図示の特性が得られた。
性(即ち、耐微粉化性)および水素吸蔵速度に与える影
響を調べるため、熱処理条件を種々変えてテストしたと
ころ第4図および第5図図示の特性が得られた。
これによれば、熱処理を行わないもの、あるいは150
℃×20hrの熱処理を行ったものに比べて、本実施例にお
ける如く500℃×20hrの熱処理を行ったものが極めて優
れた耐微粉化性および水素吸蔵速度を示すことがわか
る。このことは、熱処理により水素吸蔵材とバインダで
あるMgとの間に原子間結合である有効な拡散が生じるこ
ととなって両者の結合力が向上せしめられること、熱処
理工程においてMgが水素吸蔵材中の酸素を奪って還元す
ることで、水素吸蔵材の水素吸蔵能が向上することに起
因しているものと思われる。
℃×20hrの熱処理を行ったものに比べて、本実施例にお
ける如く500℃×20hrの熱処理を行ったものが極めて優
れた耐微粉化性および水素吸蔵速度を示すことがわか
る。このことは、熱処理により水素吸蔵材とバインダで
あるMgとの間に原子間結合である有効な拡散が生じるこ
ととなって両者の結合力が向上せしめられること、熱処
理工程においてMgが水素吸蔵材中の酸素を奪って還元す
ることで、水素吸蔵材の水素吸蔵能が向上することに起
因しているものと思われる。
なお、熱処理温度が200℃未満の場合には、水素吸蔵
材とバインダであるMgとの間に充分な拡散が生じず、前
述の効果が期待できない。また、熱処理温度が650℃を
超えると、Mgの融点を超えることとなるため、形状維持
が困難となり、実用的でない。従って、熱処理温度は、
200〜650℃の範囲とするのが望ましいとされる。
材とバインダであるMgとの間に充分な拡散が生じず、前
述の効果が期待できない。また、熱処理温度が650℃を
超えると、Mgの融点を超えることとなるため、形状維持
が困難となり、実用的でない。従って、熱処理温度は、
200〜650℃の範囲とするのが望ましいとされる。
実施例2 TiMn1.5、TiFe、LaNi5の化学式でそれぞれ表される水
素吸蔵材についても、前記実施例1の場合と同様な方法
によりMgを添加し且つ熱処理を行って、それぞれTiMn
1.5、TiFe、LaNi5主成分とするMg複合水素吸蔵合金を製
造したところ、これらのMg複合水素吸蔵合金も、前記実
施例1のものと同様な特性を示した。即ち、高い耐微粉
化性と高い水素吸蔵速度とを示すものとなっている。
素吸蔵材についても、前記実施例1の場合と同様な方法
によりMgを添加し且つ熱処理を行って、それぞれTiMn
1.5、TiFe、LaNi5主成分とするMg複合水素吸蔵合金を製
造したところ、これらのMg複合水素吸蔵合金も、前記実
施例1のものと同様な特性を示した。即ち、高い耐微粉
化性と高い水素吸蔵速度とを示すものとなっている。
なお、上記実施例では、Zr(Fe1-xCrx)2においてはx
=0.3、TiMnxにおいてはx=1.5、TiFexにおいてはx=
1としているが、本発明はその他の数値のものにも適用
可能である。
=0.3、TiMnxにおいてはx=1.5、TiFexにおいてはx=
1としているが、本発明はその他の数値のものにも適用
可能である。
第1図は本発明の実施例1にかかる水素吸蔵合金の内部
組織を示す顕微鏡写真、第2図は水素吸蔵合金における
Mg添加量(wt%)に対する耐微粉化性(回)の変化を示
す特性図、第3図は水素吸蔵材の粒度(μm)の変化に
対する耐微粉化性(回)の変化を示す特性図、第4図は
熱処理条件の変化に対する耐微粉化性(回)の変化を示
す特性図、第5図は熱処理条件の変化による水素吸蔵速
度の変化を示す特性図である。
組織を示す顕微鏡写真、第2図は水素吸蔵合金における
Mg添加量(wt%)に対する耐微粉化性(回)の変化を示
す特性図、第3図は水素吸蔵材の粒度(μm)の変化に
対する耐微粉化性(回)の変化を示す特性図、第4図は
熱処理条件の変化に対する耐微粉化性(回)の変化を示
す特性図、第5図は熱処理条件の変化による水素吸蔵速
度の変化を示す特性図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/10 C22F 1/10 A 1/16 1/16 C 1/18 1/18 H // B22F 1/00 B22F 1/00 R C22F 1/00 621 C22F 1/00 621 627 627 641 641A 687 687 691 691B (72)発明者 藤井 博信 広島県広島市東区牛田早稲田3丁目11番 21―501 (72)発明者 折茂 慎一 広島県安芸郡海田町三迫3丁目6番5号 (56)参考文献 特開 昭55−167101(JP,A) 特開 平1−119501(JP,A) 特開 昭63−310936(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 1/00,14/00,19/00,22/00 C22C 27/06,38/00 C22F 1/00 C01B 3/00 H01M 4/24,4/26,4/38
Claims (2)
- 【請求項1】Zr(Fe1-xCrx)2、TiMnx、TiFex、LaNi5のう
ちの選ばれたものからなる水素吸蔵材中に、10〜45wt%
のMgが拡散接合されていることを特徴とする水素吸蔵合
金。 - 【請求項2】Zr(Fe1-xCrx)2、TiMnx、TiFex、LaNi5のう
ちの選ばれたものからなる水素吸蔵材粉末中に10〜45wt
%のMgを添加したものに対して、200〜650℃の熱処理を
施して前記水素吸蔵材中にMgを拡散接合させることを特
徴とする水素吸蔵合金の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2036750A JP2919528B2 (ja) | 1990-02-16 | 1990-02-16 | 水素吸蔵合金およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2036750A JP2919528B2 (ja) | 1990-02-16 | 1990-02-16 | 水素吸蔵合金およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03240933A JPH03240933A (ja) | 1991-10-28 |
| JP2919528B2 true JP2919528B2 (ja) | 1999-07-12 |
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ID=12478410
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2036750A Expired - Fee Related JP2919528B2 (ja) | 1990-02-16 | 1990-02-16 | 水素吸蔵合金およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2919528B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6682609B1 (en) * | 1994-07-22 | 2004-01-27 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Hydrogen absorbing alloy, method of surface modification of the alloy, negative electrode for battery and alkaline secondary battery |
-
1990
- 1990-02-16 JP JP2036750A patent/JP2919528B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH03240933A (ja) | 1991-10-28 |
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