JP2950960B2 - 油圧緩衝装置 - Google Patents
油圧緩衝装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両の懸架装置等に用いられる油圧緩衝装
置に関する。
置に関する。
(従来の技術) 斯かる油圧緩衝装置は、作動油を封入したシリンダ内
にピストンを摺動自在に嵌装してシリンダ内を2つの油
室に区画し、該ピストンに結着されたピストンロッドを
シリンダ外に延出するとともに、該ピストンロッドとシ
リンダ間にスプリングを縮装して構成される。そして、
この油圧緩衝装置において、シリンダとピストンロッド
の相対伸縮動によってピストンがシリンダ内を摺動すれ
ば、シリンダ内に作動油の流れが生じ、この作動油の流
動損失によって所要の減衰力が生じ、この減衰力によっ
て車両等に加わる衝撃が有効に吸収緩和される。
にピストンを摺動自在に嵌装してシリンダ内を2つの油
室に区画し、該ピストンに結着されたピストンロッドを
シリンダ外に延出するとともに、該ピストンロッドとシ
リンダ間にスプリングを縮装して構成される。そして、
この油圧緩衝装置において、シリンダとピストンロッド
の相対伸縮動によってピストンがシリンダ内を摺動すれ
ば、シリンダ内に作動油の流れが生じ、この作動油の流
動損失によって所要の減衰力が生じ、この減衰力によっ
て車両等に加わる衝撃が有効に吸収緩和される。
ところで、油圧緩衝装置は外部から加わる衝撃を熱エ
ネルギーに変換するため、作動時間の経過と共に作動油
の温度が上昇してその粘度が低下し、発生減衰力が次第
に下がっていくという問題がある。
ネルギーに変換するため、作動時間の経過と共に作動油
の温度が上昇してその粘度が低下し、発生減衰力が次第
に下がっていくという問題がある。
そこで、作動油の温度変化に応じて伸縮する熱膨張係
数の大きな部材(プッシュロッド)を用いて油路の開口
面積を変え、即ち、作動油の温度上昇に伴って油路の開
口面積を絞り、作動油の粘度低下に伴う減衰力不足を補
償する提案がなされている(実開昭52−129896号公報参
照)。
数の大きな部材(プッシュロッド)を用いて油路の開口
面積を変え、即ち、作動油の温度上昇に伴って油路の開
口面積を絞り、作動油の粘度低下に伴う減衰力不足を補
償する提案がなされている(実開昭52−129896号公報参
照)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記提案に係る油圧緩衝装置にあって
は、プッシュロッドは先端のニードル弁の部分のみが作
動油と接触するだけであるため、プッシュロッドに油温
が伝わりにくく、又、他の実施例としてプッシュロッド
の先端部の油路に熱膨張係数の大きなスリーブを嵌入
し、その先端を伸縮自在としてニードル弁の弁座とした
ものがある。
は、プッシュロッドは先端のニードル弁の部分のみが作
動油と接触するだけであるため、プッシュロッドに油温
が伝わりにくく、又、他の実施例としてプッシュロッド
の先端部の油路に熱膨張係数の大きなスリーブを嵌入
し、その先端を伸縮自在としてニードル弁の弁座とした
ものがある。
しかし、上記構成のものでも作動油はスリーブの内周
を流動するだけであり、且つ、スリーブに伝わった熱は
ピストン側に放熱され、油温変化に対して迅速な減衰力
の補償ができないという不都合があった。更に、この構
造ではピストンロッド内にプッシュロッドが挿入されて
いるため、位置依存式の減衰力の調整機構をピストンロ
ッド内に設けることが困難であるという問題がある。
を流動するだけであり、且つ、スリーブに伝わった熱は
ピストン側に放熱され、油温変化に対して迅速な減衰力
の補償ができないという不都合があった。更に、この構
造ではピストンロッド内にプッシュロッドが挿入されて
いるため、位置依存式の減衰力の調整機構をピストンロ
ッド内に設けることが困難であるという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的
とする処は、ピストンロッド内に温度による減衰力の調
整装置と位置依存式の減衰力調整装置とをコンパクトに
組み込むことが可能で、一層きめ細かな減衰力の調整を
行うことができるとともに、油温変化に対する減衰力の
補償に迅速の行なうことができる油圧緩衝装置を提供す
ることにある。
とする処は、ピストンロッド内に温度による減衰力の調
整装置と位置依存式の減衰力調整装置とをコンパクトに
組み込むことが可能で、一層きめ細かな減衰力の調整を
行うことができるとともに、油温変化に対する減衰力の
補償に迅速の行なうことができる油圧緩衝装置を提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は、作動油を封入し
たシリンダ内に中空状のピストンロッドを挿入し、該ピ
ストンロッドのシリンダ内に臨む開口端に、シリンダ内
に摺動自在に嵌装されたピストンを取り付け、該ピスト
ンによってシリンダ内を2つの油室に区画して成る油圧
緩衝装置において、 前記ピストンロッドよりも大きな熱膨張係数を有する
スリーブをピストンロッド内に同軸に貫挿し、該スリー
ブの一端をピストンロッドのシリンダ外に延出された延
出端に固定するとともに、他端をピストンロッドの開口
端側に軸線方向に伸縮自在に保持して先部と成し、該ス
リーブの先部を、この外周面とピストンロッド内周面と
の間に環状の第1の油路が形成されるように小径部に形
成し、スリーブの先部先端にピストンロッド内周面に固
定された環状のストッパを近接配置して弁部と成すこと
によって前記第1の油路を絞る第1の可変オリフィスを
構成し、前記第1の油路をピストンロッドを径方向に貫
通する油孔に連通してピストンをバイパスして前記2つ
の油室を連通させる第1のバイパス通路を形成し、一端
がシリンダに固定されたプッシュロッドの他端をピスト
ンロッドの開口端より前記ストッパを貫通して前記スリ
ーブ内に摺動自在に挿入し、前記プッシュロッドの他端
外周面を長手方向の位置によって断面積が変化するよう
構成し、この外周面に対向する内周面を有するブッシュ
を前記スリーブの内周面に固定してスリーブとプッシュ
ロッド間に形成される環状の第2の油路を絞る第2の可
変オリフィスを構成し、前記第2の油路を、スリーブの
小径部を径方向に貫通する油孔と前記第1の油路とを介
してピストンロッドを貫通する前記油孔に連通させて前
記第1のバイパス通路に接続される第2のバイパス通路
を形成し、第1及び第2のバイパス通路をピストンロッ
ド内で並列に配置したことを特徴とする。
たシリンダ内に中空状のピストンロッドを挿入し、該ピ
ストンロッドのシリンダ内に臨む開口端に、シリンダ内
に摺動自在に嵌装されたピストンを取り付け、該ピスト
ンによってシリンダ内を2つの油室に区画して成る油圧
緩衝装置において、 前記ピストンロッドよりも大きな熱膨張係数を有する
スリーブをピストンロッド内に同軸に貫挿し、該スリー
ブの一端をピストンロッドのシリンダ外に延出された延
出端に固定するとともに、他端をピストンロッドの開口
端側に軸線方向に伸縮自在に保持して先部と成し、該ス
リーブの先部を、この外周面とピストンロッド内周面と
の間に環状の第1の油路が形成されるように小径部に形
成し、スリーブの先部先端にピストンロッド内周面に固
定された環状のストッパを近接配置して弁部と成すこと
によって前記第1の油路を絞る第1の可変オリフィスを
構成し、前記第1の油路をピストンロッドを径方向に貫
通する油孔に連通してピストンをバイパスして前記2つ
の油室を連通させる第1のバイパス通路を形成し、一端
がシリンダに固定されたプッシュロッドの他端をピスト
ンロッドの開口端より前記ストッパを貫通して前記スリ
ーブ内に摺動自在に挿入し、前記プッシュロッドの他端
外周面を長手方向の位置によって断面積が変化するよう
構成し、この外周面に対向する内周面を有するブッシュ
を前記スリーブの内周面に固定してスリーブとプッシュ
ロッド間に形成される環状の第2の油路を絞る第2の可
変オリフィスを構成し、前記第2の油路を、スリーブの
小径部を径方向に貫通する油孔と前記第1の油路とを介
してピストンロッドを貫通する前記油孔に連通させて前
記第1のバイパス通路に接続される第2のバイパス通路
を形成し、第1及び第2のバイパス通路をピストンロッ
ド内で並列に配置したことを特徴とする。
(作用) 本発明によれば、作動油の温度で油路の絞りが変化す
る第1のバイパス通路とピストンロッドの位置によって
油路の絞りが変化する第2のバイパス通路とをピストン
ロッド内に並列に配置したため、ピストンロッド内に温
度による減衰力の調整装置と位置依存式の減衰力調整装
置とをコンパクトに組み込むことが可能となり、一層き
め細かな減衰力の調整を行うことができる。
る第1のバイパス通路とピストンロッドの位置によって
油路の絞りが変化する第2のバイパス通路とをピストン
ロッド内に並列に配置したため、ピストンロッド内に温
度による減衰力の調整装置と位置依存式の減衰力調整装
置とをコンパクトに組み込むことが可能となり、一層き
め細かな減衰力の調整を行うことができる。
又、熱膨張係数が大きなスリーブ内にプッシュロッド
の進退動によって強制的に作動油を浸入させるととも
に、第1及び第2のバイパス通路がスリーブの小径部の
内外周に形成され、スリーブの管壁の内外周を作動油が
流れてスリーブは作動油の温度変化に対して敏感に反応
して伸縮するため、減衰力の補償を応答遅れなく迅速に
行うことができる。
の進退動によって強制的に作動油を浸入させるととも
に、第1及び第2のバイパス通路がスリーブの小径部の
内外周に形成され、スリーブの管壁の内外周を作動油が
流れてスリーブは作動油の温度変化に対して敏感に反応
して伸縮するため、減衰力の補償を応答遅れなく迅速に
行うことができる。
(実施例) 以下に本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
る。
第1図は本発明に係る油圧緩衝装置の縦端面図、第2
図乃至第4図は同油圧緩衝装置要部の拡大詳細図であ
る。
図乃至第4図は同油圧緩衝装置要部の拡大詳細図であ
る。
第1図に示す油圧緩衝装置1において、2はシリンダ
であり、該シリンダ2内には下方から中空状のピストン
ロッド3がロッドガイド4を貫通して挿入されており、
該ピストンロッド3のシリンダ2内に臨む端部(上端
部)にはシリンダ2内に摺動自在に嵌装されたピストン
5が結着されている。そして、シリンダ2内はピストン
5によって上下の油室S1,S2に区画されており、油室S1,
S2には作動油が封入され、油室S1の上部はガスGが封入
されている。
であり、該シリンダ2内には下方から中空状のピストン
ロッド3がロッドガイド4を貫通して挿入されており、
該ピストンロッド3のシリンダ2内に臨む端部(上端
部)にはシリンダ2内に摺動自在に嵌装されたピストン
5が結着されている。そして、シリンダ2内はピストン
5によって上下の油室S1,S2に区画されており、油室S1,
S2には作動油が封入され、油室S1の上部はガスGが封入
されている。
ところで、前記ピストン5には、その上面がバルブ6
によって閉じられる油孔7…と、下面がバルブ8によっ
て閉じられる油孔9…が穿設されている。尚、第1図
中、10はリバンドストッパである。
によって閉じられる油孔7…と、下面がバルブ8によっ
て閉じられる油孔9…が穿設されている。尚、第1図
中、10はリバンドストッパである。
又、前記ピストンロッド3内にはスリーブ11が同軸に
貫挿保持されており、該スリーブ11内にはこれらの上方
からプッシュロッド12の先部が摺動自在に挿入されてい
る。スリーブ11はピストンロッド3によりも熱膨張係数
の大きなアルミニウム、マグネシウム等の材質で構成さ
れ、その上部には油孔13…(第2図参照)が穿設されて
おり、該スリーブ11のピストンロッド3に対する長さ方
向の位置はピストンロッド3の下端部に設けられる調整
機構14によって調整される。尚、調整機構14は調整ナッ
ト15を含んで構成され、この調整ナット15を回すことに
よってスリーブ11の位置が調整される。
貫挿保持されており、該スリーブ11内にはこれらの上方
からプッシュロッド12の先部が摺動自在に挿入されてい
る。スリーブ11はピストンロッド3によりも熱膨張係数
の大きなアルミニウム、マグネシウム等の材質で構成さ
れ、その上部には油孔13…(第2図参照)が穿設されて
おり、該スリーブ11のピストンロッド3に対する長さ方
向の位置はピストンロッド3の下端部に設けられる調整
機構14によって調整される。尚、調整機構14は調整ナッ
ト15を含んで構成され、この調整ナット15を回すことに
よってスリーブ11の位置が調整される。
而して、上記スリーブ11のピストンロッド3の開口端
側の上端部は軸線方向(上下方向)に伸縮自在に保持さ
れて先部とされ、この先部は、その外周面とピストンロ
ッド3の内周面との間に環状の第1の油路33(第2図参
照)が形成されるように小径部を構成している。そし
て、第2図に詳細に示すように、スリーブ11の先部の先
端に、ピストンロッド3の内周面に固定された環状のス
トッパ17を近接配置することによって弁部16が形成され
ており、該弁部16は前記ストッパ17とスリーブ11の先部
とで前記第1の油路33を絞る第1の可変オリフィス18を
構成している。
側の上端部は軸線方向(上下方向)に伸縮自在に保持さ
れて先部とされ、この先部は、その外周面とピストンロ
ッド3の内周面との間に環状の第1の油路33(第2図参
照)が形成されるように小径部を構成している。そし
て、第2図に詳細に示すように、スリーブ11の先部の先
端に、ピストンロッド3の内周面に固定された環状のス
トッパ17を近接配置することによって弁部16が形成され
ており、該弁部16は前記ストッパ17とスリーブ11の先部
とで前記第1の油路33を絞る第1の可変オリフィス18を
構成している。
一方、前記プッシュロッド12はその一端(上端)をシ
リンダ2内の上部内周に結着された円板状のホルダ19の
中央に結着されて下方に垂直に延設されており、他端
(下端部)はスリーブ11の内周に結着されたブッシュ20
によってガイドされて前述のようにスリーブ11内に摺動
自在に挿入されている。
リンダ2内の上部内周に結着された円板状のホルダ19の
中央に結着されて下方に垂直に延設されており、他端
(下端部)はスリーブ11の内周に結着されたブッシュ20
によってガイドされて前述のようにスリーブ11内に摺動
自在に挿入されている。
又、第2図に示すように、プッシュロッド12の中間に
は小径部12a、該小径部12aと大径部12bとを結ぶテーパ
部12c,12cが形成されており、その断面積が長手方向の
位置によって変化するよう構成されている。そいて、こ
のプッシュロッド12と前記ブッシュ20との間には、スリ
ーブ11とプッシュロッド12との間に形成される第2の油
路34を絞る第2の可変オリフィス21が形成される。
は小径部12a、該小径部12aと大径部12bとを結ぶテーパ
部12c,12cが形成されており、その断面積が長手方向の
位置によって変化するよう構成されている。そいて、こ
のプッシュロッド12と前記ブッシュ20との間には、スリ
ーブ11とプッシュロッド12との間に形成される第2の油
路34を絞る第2の可変オリフィス21が形成される。
而して、シリンダ2内にはピストンロッド3とスリー
ブ11及びプッシュロッド12との間に前記油室S1,S2を相
連通せしめる第1のバイパス通路22と第2のバイパス通
路35(第2図に破線矢印にて示す)が形成されている。
ブ11及びプッシュロッド12との間に前記油室S1,S2を相
連通せしめる第1のバイパス通路22と第2のバイパス通
路35(第2図に破線矢印にて示す)が形成されている。
ここで、第1のバイパス通路22は前記第1の油路33を
ピストンロッド3に穿設された油孔23…に連通させてピ
ストン5をバイパスして前記油室S1,S2を相連通せしめ
るものであり、第2のバイパス通路35は前記第2の油路
34を前記油孔13…と前記第1の油路33を介して前記油孔
23…に連通されるものである。そして、第2のバイパス
通路35は第1のバイパス通路22に接続され、両者はピス
トンロッド3内で並列に配置されている。
ピストンロッド3に穿設された油孔23…に連通させてピ
ストン5をバイパスして前記油室S1,S2を相連通せしめ
るものであり、第2のバイパス通路35は前記第2の油路
34を前記油孔13…と前記第1の油路33を介して前記油孔
23…に連通されるものである。そして、第2のバイパス
通路35は第1のバイパス通路22に接続され、両者はピス
トンロッド3内で並列に配置されている。
他方、シリンダ2の上部外周に結着されたスプリング
シート24とピストンロッド3の下端に結着されたスプリ
ングシート25の間には中間にスプリングガイド26を介し
て大小異径の2本のばね定数の異なるスプリング27,28
が縮装されている。
シート24とピストンロッド3の下端に結着されたスプリ
ングシート25の間には中間にスプリングガイド26を介し
て大小異径の2本のばね定数の異なるスプリング27,28
が縮装されている。
上記スプリングガイド26はシリンダ2の外周に沿って
摺動自在に保持されており、該スプリングガイド26とこ
れの上方のシリンダ2外周に保持されたストッパ29の間
にはばね定数の小さな小線径のスプリング30が縮装され
ている。尚、ストッパ29の位置はカム31を回すことによ
って調整される。又、第1図中、32はバンプストッパで
ある。
摺動自在に保持されており、該スプリングガイド26とこ
れの上方のシリンダ2外周に保持されたストッパ29の間
にはばね定数の小さな小線径のスプリング30が縮装され
ている。尚、ストッパ29の位置はカム31を回すことによ
って調整される。又、第1図中、32はバンプストッパで
ある。
次に、本油圧緩衝装置1の作用を説明する。
第1図は油圧緩衝装置1の最伸長状態を示すが、該油
圧緩衝装置1は通常の使用状態(例えば、自動二輪用に
あっては、ライダーが乗車した状態)では、第2図に示
すようにプッシュロッド12の小径部12aがブッシュ20の
部位に位置するよう調整されており、このとき油圧緩衝
装置1が微小な衝撃を受けると、該油圧緩衝装置1は微
小な衝撃に追従して伸縮動し、この伸縮動によって当該
油圧緩衝装置1に発生する比較的小さな減衰力によって
衝撃が吸収緩和される。即ち、圧縮行程においては、油
室S1内の作動油の一部はピストン5に穿設された油孔9
…を通り、その圧力でバルブ8を押し開いて油室S2内に
流入し、他は第1のバイパス通路22及び第2のバイパス
通路35を通って油室S2内に流入する。
圧緩衝装置1は通常の使用状態(例えば、自動二輪用に
あっては、ライダーが乗車した状態)では、第2図に示
すようにプッシュロッド12の小径部12aがブッシュ20の
部位に位置するよう調整されており、このとき油圧緩衝
装置1が微小な衝撃を受けると、該油圧緩衝装置1は微
小な衝撃に追従して伸縮動し、この伸縮動によって当該
油圧緩衝装置1に発生する比較的小さな減衰力によって
衝撃が吸収緩和される。即ち、圧縮行程においては、油
室S1内の作動油の一部はピストン5に穿設された油孔9
…を通り、その圧力でバルブ8を押し開いて油室S2内に
流入し、他は第1のバイパス通路22及び第2のバイパス
通路35を通って油室S2内に流入する。
又、圧縮行程ではプッシュロッド12がスリーブ12内に
進入するため、該スリーブ11内の作動油は油孔13…及び
可変オリフィス18,21を通って油室S2内に流入する。こ
のような作動油の流れにおいて生ずる作動油の流動損失
(流動抵抗)によって所要の減衰力が発生するが、この
とき、可変オリフィス21の開口面積は最大であるため、
バイパス通路22を流れる作動油の流動損失は小さく抑え
られ、得られる減衰力は比較的小さなものとなる。
進入するため、該スリーブ11内の作動油は油孔13…及び
可変オリフィス18,21を通って油室S2内に流入する。こ
のような作動油の流れにおいて生ずる作動油の流動損失
(流動抵抗)によって所要の減衰力が発生するが、この
とき、可変オリフィス21の開口面積は最大であるため、
バイパス通路22を流れる作動油の流動損失は小さく抑え
られ、得られる減衰力は比較的小さなものとなる。
他方、伸長行程においては、油室S2内の作動油の一部
はピストン5に穿設された油孔7…を通ってその圧力で
バルブ6を押し開いて油室S1内に流入し、他はバイパス
通路22及び第2のバイパス通路35を通って油室S1内に流
入する。
はピストン5に穿設された油孔7…を通ってその圧力で
バルブ6を押し開いて油室S1内に流入し、他はバイパス
通路22及び第2のバイパス通路35を通って油室S1内に流
入する。
又、伸長行程ではプッシュロッド12がスリーブ11から
退出するため、スリーブ12内へは油室S1の作動油がバイ
パス通路22の一部及び油孔13…を通って流入する。そし
て、この伸長行程においても、前記圧縮行程と同様に作
動油の流動損失によって比較的小さな減衰力が得られ
る。
退出するため、スリーブ12内へは油室S1の作動油がバイ
パス通路22の一部及び油孔13…を通って流入する。そし
て、この伸長行程においても、前記圧縮行程と同様に作
動油の流動損失によって比較的小さな減衰力が得られ
る。
次に、油圧緩衝装置1のストロークが増大して第3図
に示すようにプッシュロッド12のテーパ部12cがブッシ
ュ20の部位に位置すると、可変オリフィス21はストロー
クの増大に伴って絞られるため、この可変オリフィス21
を通過する作動油の流動損失が増し、以前よりも高い減
衰力が得られる。
に示すようにプッシュロッド12のテーパ部12cがブッシ
ュ20の部位に位置すると、可変オリフィス21はストロー
クの増大に伴って絞られるため、この可変オリフィス21
を通過する作動油の流動損失が増し、以前よりも高い減
衰力が得られる。
そして、更にストロークが増大して第4図に示すよう
にプッシュロッド12の大径部12bがブッシュ20に位置す
ると、可変オリフィス21の開口面積は0となり、作動油
は弁部16の可変オリフィス18のみを通過するようにな
り、この結果、作動油の流動損失が増して高い減衰力が
得られるようになる。
にプッシュロッド12の大径部12bがブッシュ20に位置す
ると、可変オリフィス21の開口面積は0となり、作動油
は弁部16の可変オリフィス18のみを通過するようにな
り、この結果、作動油の流動損失が増して高い減衰力が
得られるようになる。
ところで、当該油圧緩衝装置1においては外部から加
わる衝撃を熱エネルギーに変換するため、作動時間の経
過と共に作動油の温度が上昇してその粘度が低下する。
わる衝撃を熱エネルギーに変換するため、作動時間の経
過と共に作動油の温度が上昇してその粘度が低下する。
然るに、本実施例ではスリーブ11は前述のようにピス
トンロッド3よりも大きな熱膨張係数を有する材質で構
成されるため、油温が上昇すると延びて弁部16の可変オ
リフィス18を絞る。このため、この可変オリフィス18を
通過する作動油の流動抵抗が高められ、温度上昇による
粘度低下に伴なう減衰力の低下が作動油の流動抵抗の増
大によって補償される。
トンロッド3よりも大きな熱膨張係数を有する材質で構
成されるため、油温が上昇すると延びて弁部16の可変オ
リフィス18を絞る。このため、この可変オリフィス18を
通過する作動油の流動抵抗が高められ、温度上昇による
粘度低下に伴なう減衰力の低下が作動油の流動抵抗の増
大によって補償される。
而して、本実施例では、作動油の温度で第1の油路33
の絞りが変化する第1のバイパス通路22とピストンロッ
ド3の位置によって第2の油路34の絞りが変化する第2
のバイパス通路35とをピストンロッド3内に並列に配置
したため、ピストンロッド3内に温度による減衰力の調
整装置と位置依存式の現水力調整装置とをコンパクトに
組み込むことが可能となり、一層きめ細かな減衰力の調
整を行うことができる。
の絞りが変化する第1のバイパス通路22とピストンロッ
ド3の位置によって第2の油路34の絞りが変化する第2
のバイパス通路35とをピストンロッド3内に並列に配置
したため、ピストンロッド3内に温度による減衰力の調
整装置と位置依存式の現水力調整装置とをコンパクトに
組み込むことが可能となり、一層きめ細かな減衰力の調
整を行うことができる。
又、本実施例によれば、熱膨張係数が大きなスリーブ
11内にプッシュロッド3の進退動によって強制的に作動
油を浸入させるとともに、第1及び第2のバイパス通路
22,35がスリーブ11の小径部の内外周に形成され、スリ
ーブ11の管壁の内外周を作動油が流れてスリーブ11は作
動油の温度変化に対して敏感に反応して伸縮するため、
減衰力の補償を応答遅れなく迅速に行うことができると
いう効果が得られる。
11内にプッシュロッド3の進退動によって強制的に作動
油を浸入させるとともに、第1及び第2のバイパス通路
22,35がスリーブ11の小径部の内外周に形成され、スリ
ーブ11の管壁の内外周を作動油が流れてスリーブ11は作
動油の温度変化に対して敏感に反応して伸縮するため、
減衰力の補償を応答遅れなく迅速に行うことができると
いう効果が得られる。
ところで、本実施例では、前述のように2本のスプリ
ング27,28をこれらの間にスプリングガイド26を介在せ
しめて縮装しているため、スプリングガイド26がストッ
パ29に当接するまでのストローク範囲では、両スプリン
グ27,28のばね定数を合成した比較的や柔らかいばね特
性が得られ、スプリングガイド26がストッパ29に当接す
るフトローク範囲では、一方のスプリング28のみが機能
するため、比較的剛いばね定性が得られる。
ング27,28をこれらの間にスプリングガイド26を介在せ
しめて縮装しているため、スプリングガイド26がストッ
パ29に当接するまでのストローク範囲では、両スプリン
グ27,28のばね定数を合成した比較的や柔らかいばね特
性が得られ、スプリングガイド26がストッパ29に当接す
るフトローク範囲では、一方のスプリング28のみが機能
するため、比較的剛いばね定性が得られる。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、作動
油の温度で油路の絞りが変化する第1のバイパス通路と
ピストンロッドの位置によって油路の絞りが変化する第
2のバイパス通路とをピストンロッド内に並列に配置し
たため、ピストンロッド内に温度による減衰力の調整装
置と位置依存式の減衰力調整装置とをコンパクトに組み
込むことが可能となり、一層きめ細かな減衰力の調整を
行うことができるという効果が得られる。
油の温度で油路の絞りが変化する第1のバイパス通路と
ピストンロッドの位置によって油路の絞りが変化する第
2のバイパス通路とをピストンロッド内に並列に配置し
たため、ピストンロッド内に温度による減衰力の調整装
置と位置依存式の減衰力調整装置とをコンパクトに組み
込むことが可能となり、一層きめ細かな減衰力の調整を
行うことができるという効果が得られる。
又、本発明によれば、熱膨張係数が大きなスリーブ内
にプッシュロッドの進退動によって強制的に作動油を浸
入させるとともに、第1及び第2のバイパス通路がスリ
ーブの小径部の内外周に形成され、スリーブの管壁の内
外周を作動油が流れてスリーブは作動油の温度変化に対
して敏感に反応して伸縮するため、減衰力の補償を応答
遅れなく迅速に行うことができるという効果が得られ
る。
にプッシュロッドの進退動によって強制的に作動油を浸
入させるとともに、第1及び第2のバイパス通路がスリ
ーブの小径部の内外周に形成され、スリーブの管壁の内
外周を作動油が流れてスリーブは作動油の温度変化に対
して敏感に反応して伸縮するため、減衰力の補償を応答
遅れなく迅速に行うことができるという効果が得られ
る。
第1図は本発明に係る油圧緩衝装置の縦断面図、第2図
乃至第4図は同油圧緩衝装置要部の拡大詳細図である。 1……油圧緩衝装置、2……シリンダ、3……ピストン
ロッド、5……ピストン、11……スリーブ、12……プッ
シュロッド、13……油孔、16……弁部、17……ストッ
パ、18……第1の可変オリフィス、20……ブッシュ、21
……第2の可変オリフィス、22……第1のバイパス通
路、23……油孔、33……第1の油路、34……第2の油
路、35……第2のバイパス通路、S1,S2……油室。
乃至第4図は同油圧緩衝装置要部の拡大詳細図である。 1……油圧緩衝装置、2……シリンダ、3……ピストン
ロッド、5……ピストン、11……スリーブ、12……プッ
シュロッド、13……油孔、16……弁部、17……ストッ
パ、18……第1の可変オリフィス、20……ブッシュ、21
……第2の可変オリフィス、22……第1のバイパス通
路、23……油孔、33……第1の油路、34……第2の油
路、35……第2のバイパス通路、S1,S2……油室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−73938(JP,U) 実開 平1−78747(JP,U) 実開 昭52−129896(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 9/00 - 9/58 B60G 17/08
Claims (1)
- 【請求項1】作動油を封入したシリンダ内に中空状のピ
ストンロッドを挿入し、該ピストンロッドのシリンダ内
に臨む開口端に、シリンダ内に摺動自在に嵌装されたピ
ストンを取り付け、該ピストンによってシリンダ内を2
つの油室に区画して成る油圧緩衝装置において、 前記ピストンロッドよりも大きな熱膨張係数を有するス
リーブをピストンロッド内に同軸に貫挿し、該スリーブ
の一端をピストンロッドのシリンダ外に延出された延出
端に固定するとともに、他端をピストンロッドの開口端
側に軸線方向に伸縮自在に保持して先部と成し、該スリ
ーブの先部を、この外周面とピストンロッド内周面との
間に環状の第1の油路が形成されるように小径部に形成
し、スリーブの先部先端にピストンロッド内周面に固定
された環状のストッパを近接配置して弁部と成すことに
よって前記第1の油路を絞る第1の可変オリフィスを構
成し、前記第1の油路をピストンロッドを径方向に貫通
する油孔に連通してピストンをバイパスして前記2つの
油室を連通させる第1のバイパス通路を形成し、一端が
シリンダに固定されたプッシュロッドの他端をピストン
ロッドの開口端より前記ストッパを貫通して前記スリー
ブ内に摺動自在に挿入し、前記プッシュロッドの他端外
周面を長手方向の位置によって断面積が変化するよう構
成し、この外周面に対向する内周面を有するブッシュを
前記スリーブの内周面に固定してスリーブとプッシュロ
ッド間に形成される環状の第2の油路を絞る第2の可変
オリフィスを構成し、前記第2の油路を、スリーブの小
径部を径方向に貫通する油孔と前記第1の油路とを介し
てピストンロッドを貫通する前記油孔に連通させて前記
第1のバイパス通路に接続される第2のバイパス通路を
形成し、第1及び第2のバイパス通路をピストンロッド
内で並列に配置したことを特徴とする油圧緩衝装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25713090A JP2950960B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 油圧緩衝装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25713090A JP2950960B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 油圧緩衝装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04136533A JPH04136533A (ja) | 1992-05-11 |
| JP2950960B2 true JP2950960B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=17302147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25713090A Expired - Fee Related JP2950960B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 油圧緩衝装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2950960B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2539604A4 (en) * | 2010-02-24 | 2018-01-10 | Strömsholmen AB | Gas spring with temperature compensation |
| WO2020113248A1 (de) * | 2018-12-05 | 2020-06-11 | Suspension Tech Gmbh | Thermischer aktuator für einen hydraulischen stossdämpfer |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4740042B2 (ja) * | 2006-06-02 | 2011-08-03 | カヤバ工業株式会社 | 緩衝器 |
| CN101688580A (zh) * | 2007-03-20 | 2010-03-31 | 维克多·汉纳蒂耶维奇·帕勒沃泽夫 | 调节减振器中的阀容量的方法及具有可调节阀容量的减振器 |
-
1990
- 1990-09-28 JP JP25713090A patent/JP2950960B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2539604A4 (en) * | 2010-02-24 | 2018-01-10 | Strömsholmen AB | Gas spring with temperature compensation |
| WO2020113248A1 (de) * | 2018-12-05 | 2020-06-11 | Suspension Tech Gmbh | Thermischer aktuator für einen hydraulischen stossdämpfer |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04136533A (ja) | 1992-05-11 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |