JP3012000B2 - 積層材 - Google Patents

積層材

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、積層材に係り、特に流動性乃至半流動性物
質を収容するチューブ容器に用いられる積層材に関す
る。
〔従来の技術〕 練ハミガキ、化粧品、練食品等の流動性乃至半流動性
物質を収容するチューブ容器は、適度の腰の強さ、耐水
性、ガスバリアー性等の物性を有する積層材で成形され
ている筒状の胴部と、肩部と首部とを有し胴部と上部開
口端に係合されている閉塞部材と、この閉塞部材の首部
に着脱可能に装着されているキャップとを備えている。
そして、耐水性の付与と成形の容易化を図るために、近
年、構成中に紙層が存在しない積層材が開発されてい
る。このような積層材の一例として、外側から熱可塑性
樹脂層/2軸延伸樹脂フィルム層/印刷層/隠蔽樹脂層/
バリアー層/熱可塑性樹脂層の積層構成を有する積層材
を挙げることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述のような積層材では印刷層として
使用されているインキの色と隠蔽樹脂層の色とにより積
層材の地色が決まり、例えば白色、乳白色、クリーム色
等の地色であり、金属製の押出しチューブをイメージさ
せるような金属光沢を有する積層材はなかった。また、
隠蔽樹脂層を用いることなくバリアー層としてのアルミ
ニウム箔の金属光沢を地色とした場合、製造段階でアル
ミニウム箔に生じた微笑凹凸、しわにより金属光沢面の
平面性が悪化し、逆に押出しチューブのイメージを低下
させてしまうという問題があった。
本発明は、上述のような事情に鑑みて創案されたもの
であり、金属光沢の地色を有し、かつ、その金属光沢面
が凹凸のない良好な表面状態である積層材を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
このような問題を解決するために、本発明のチューブ
容器用積層材は、少なくとも中間支持層と、該中間支持
層の外側に位置し熱可塑性樹脂層からなる最外層と、前
記中間支持層の内側に位置し熱可塑性樹脂層からなる最
内層と、該最内層と前記中間支持層との間に位置するバ
リアー層とを有し、前記中間支持層は、2軸延伸樹脂フ
ィルム層の少なくとも一方の面に印刷層を設けると共
に、当該2軸延伸樹脂フィルム層の内側の面に前記印刷
層よりも内側に位置する金属薄膜を設けたような構成で
ある。
あるいは、本発明のチューブ容器用積層材は、少なく
とも中間支持層と、該中間支持層の外側に位置し熱可塑
性樹脂層からなる最外層と、前記中間支持層の内側に位
置し熱可塑性樹脂層からなる最内層と、該最内層と前記
中間支持層との間に位置するバリアー層とを有し、前記
中間支持層は、少なくとも一方の面に金属薄膜を有する
第一の2軸延伸樹脂フィルム層の外側に、印刷層を有す
る第二の2軸延伸樹脂フィルム層を積層したような構成
である。
〔作用〕
2軸延伸樹脂フィルム層からなる中間支持層は、その
外側と内側にそれぞれ熱可塑性樹脂層からなる最外層と
最内層とを積層され、上記中間支持層と最内層との間に
はバリアー層が設けられており、かつ上記中間支持層の
少なくとも一方の面には金属薄膜が形成されている。こ
れにより、最外層側から積層材を見たときに上記中間支
持層の金属薄膜の金属光沢が地色として確認されるとと
もに、積層材にはバリアー性等の所定の特性が付与され
る。
〔実施例〕
以下、本発明の好適な実施例について図面を参照して
説明する。
第1図は本発明の積層材の一実施例を示す概略断面図
である。第1図において、本発明の積層材1は中間支持
層2と、この中間支持層2の外側(図面上方)にアンカ
ーコート層9を介して積層されている最外層である熱可
塑性樹脂層8と、アンカーコート層10および低密度ポリ
エチレン樹脂層11を介して中間支持層2の内側(図面下
方)に積層されている腰調整フィルム層12と、この腰調
整フィルム層12にアンカーコート層13およびオレフィン
と不飽和カルボン酸との共重合体(酸コポリマー)層14
を介して積層されているバリアー層15と、このバリアー
層15に酸コポリマー層16を介して積層されている最内層
としての熱可塑性樹脂層17とを有している。
中間支持層2は、内側に裏刷りされた印刷層4を有す
る2軸延伸樹脂フィルム層3と、接着剤層5を介して2
軸延伸樹脂フィルム層3に積層されている2軸延伸樹脂
フィルム層6とから構成されている。そして、2軸延伸
樹脂フィルム層6は、その少なくとも一方の面(図示例
では外側の接着剤層5と接触する面)に金属薄膜7が設
けられている。
中間支持層2に用いられる2軸延伸樹脂フィルムとし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、
ナイロン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の透明フィ
ルムあるいは半透明フィルムを挙げることができる。こ
のような2軸延伸樹脂フィルム層3の厚さは10〜50μm
程度、2軸延伸樹脂フィルム層6の厚さは10〜50μm程
度であり、中間支持層2全体の厚さは20〜100μm程度
が好ましい。また、接着剤層5はウレタン系接着剤等の
公知の接着剤であってよい。
印刷層4はグラビア印刷、オフセット印刷等の公知の
印刷方式により形成されたものであり、印刷層4が形成
される2軸延伸樹脂フィルム層3の表面に予めコロナ処
理を施してもよい。
2軸延伸樹脂フィルム層6に設けられている金属薄膜
7は、真空蒸着法、メッキ法、スパッタ法、転写法等の
公知の手段により形成することができる。そして、金属
薄膜7はアルミニウム等の金属光沢をそのまま有するも
のでもよく、また、マット調、ヘアーライン調(微細線
を有するもの)等としてもよい。
最外層である熱可塑性樹脂層8は、積層材1を筒状に
して押出しチューブの胴部を形成する際に、最内層であ
る熱可塑性樹脂層17を熱融着されるものであり、低密度
ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、中密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリビニル
アルコール等の熱可塑性樹脂からなる。このような熱可
塑性樹脂層8の厚さは、50μm以上であることが好まし
い。これは、上記のように筒状に形成した場合に、積層
材1の端面からアルミニウム箔層15が露出するのを防止
するためである。また、熱可塑性樹脂層8は単層であっ
てもよいが、熱可塑性樹脂フィルムの片面に熱可塑性樹
脂を押出しラミネートしたような積層構造であってもよ
い。さらに、熱可塑性樹脂層8には、積層材1の用途に
応じて静電防止剤、スリップ剤等を添加してもよい。
アンカーコート層9,10,13の形成は、有機チタネー
ト、ポリエチレンイミン、イソシアネート基を有する化
合物等からなるアンカーコート剤を用いて行われる。
低密度ポリエチレン樹脂層11は、アンカーコート層10
が設けられた中間支持層2に腰調整フィルムをラミネー
トするためのものであり、厚さは10〜50μm程度が好ま
しい。そして、低密度ポリエチレン樹脂層11を介して中
間支持層2に設けられた腰調整フィルム層12は、積層材
1の腰の強さを調整するためのものであり、積層材1の
用途に応じて材料、厚さ等を適宜変更することができ
る。すなわち、直鎖低密度ポリエチレン樹脂フィルム、
低密度ポリエチレン樹脂フィルム、中密度ポリエチレン
樹脂フィルム、未延伸ポリプロピレンフィルム等の厚さ
20〜100μm程度の樹脂フィルムを用いることができ
る。なお、積層材1に要求される腰の強さから、腰調整
フィルム層12が不要な場合は、低密度ポリエチレン樹脂
層11、腰調整フィルム層12およびアンカーコート層13を
設けることなく、アンカーコート層10に酸コポリマー層
14以下を直接積層してもよい。
酸コポリマー層14は、アンカーコート層13が設けられ
た腰調整フィルム層12にバリアー層15を積層するための
ものである。この酸コポリマー層14は、エチレン−メタ
クリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体等を
溶融押出しすることにより形成され、厚さは20〜100μ
m程度が好ましい。
そして、酸コポリマー層14を介して積層されるバリア
ー層15としては、アルミニウム箔層、あるいはポリビニ
ルアルコール、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂フィルムを
用いることができる。このバリアー層15の厚さは6〜50
μm程度が好ましい。
酸コポリマー層16は、バリアー層15に最内層としての
熱可塑性樹脂層17を積層するためのものであり、上記の
酸コポリマー層14と同様の材料を用いることができる。
最内層としての熱可塑性樹脂層17は、熱可塑性樹脂層
8と同質の熱可塑性樹脂からなっていてよく、その厚さ
は50μm以上であることが好ましい。この熱可塑性樹脂
層17は単層あってもよく、また熱可塑性樹脂フィルムの
片面に熱可塑性樹脂を押出しラミネートしたような積層
構造であってもよい。
上述のような積層材1は、中間支持層2を構成する2
軸延伸樹脂フィルム層6に形成された金属薄膜7が最外
層としての熱可塑性樹脂層8側から認識されるため、金
属光沢、マット調の金属光沢あるいはヘアーライン調の
金属光沢の地色を有する積層材となる。そして、金属薄
膜7は2軸延伸樹脂フィルムに形成されているので、製
造段階における金属薄膜7への凹凸、しわの発生は、金
属箔を用いる場合に比べて大幅に少なく、このため表面
性が良好で綺麗な金属光沢地色を得ることができる。
このような積層材1は、押出しラミネートによる積層
により製造することができる。
第2図は本発明の積層材の他の態様を示す概略断面図
である。第2図に示される積層材1′は中間支持層が上
記の積層材1と異なる他の積層材1と同様の構成を有す
る。この積層材1′における中間支持層2′は、2軸延
伸樹脂フィルム層6′と、この2軸延伸樹脂フィルム層
6′の外側に設けられた印刷層4′と、内側に設けられ
た金属薄膜7′とから構成されている。なお、第2図の
おいて第1図に示される積層材と同一の構成部分には同
一の番号を付して説明は省略する。
第3図は本発明の積層材の他の態様を示す概略断面図
である。第3図において、本発明の積層材21は中間支持
層22と、この中間支持層22の外側(図面上方)に接着剤
層29を介して積層されている最外層である熱可塑性樹脂
フィルム層28と、接着剤層30を介して中間支持層22の内
側(図面下方)に積層されているバリアー層31と、この
バリアー層31に接着剤層32を介して積層されている最内
層としての熱可塑性樹脂フィルム層33とを有している。
積層材21の中間支持層22は、上述の中間支持層2と同
様に内側に裏刷りされた印刷層24を有する2軸延伸樹脂
フィルム層23と、接着剤層25を介して2軸延伸樹脂フィ
ルム層23に積層されている金属薄膜27を備えた2軸延伸
樹脂フィルム層26とから構成されている。この中間支持
層22を構成する各層の材料、厚さは上述の中間支持層2
の場合と同じである。
また、熱可塑性樹脂フィルム層28と熱可塑性樹脂フィ
ルム層33は、上述の熱可塑性樹脂層8,17に用いることの
できる熱可塑性樹脂からなっている。そして、熱可塑性
樹脂フィルム層28と熱可塑性樹脂フィルム層33は同質の
熱可塑性樹脂で構成されることが好ましい。また、熱可
塑性樹脂フィルム層28,33の厚さは、上述の熱可塑性樹
脂層8,17と同様の範囲で管理することができる。
さらに、バリアー層31の材料、厚さも第1図に示され
るバリアー層15に従うことができる。
このような積層材21は、接着剤層29,30,32を介したド
ライラミネートによる積層により製造することができ
る。使用する接着剤はウレタン系接着剤等の公知の接着
剤であってよい。
次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
実験例 押出しラミネート法により第1図に示される積層構成
の積層材を以下のようにして作成した。
まず、厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルム(東洋紡(株)製E5100)の片面に
コロナ処理を施し、このコロナ処理面にグラビア印刷に
より印刷層を形成した。次に、片面に真空蒸着により金
属薄膜を形成した2軸延伸PETフィルム(東洋紡(株)
製T7070)の金属薄膜面と上記の2軸延伸PETフィルム
(E5100)の印刷層形成面とをウレタン系接着剤(武田
薬品(株)製A515/A12)でドライラミネートして中間支
持層となる積層フィルムを作成した。
この中間支持層の2軸延伸PETフィルム(E5100)側に
ポリエチレンイミン系アンカーコート剤(日本触媒化学
(株)製エポミンP−1000)を用いてアンカーコート層
を形成し、このアンカーコート層上に低密度ポリエチレ
ン樹脂(三井石油化学(株)製M11P)を70μmの厚さで
押出しラミネートした。
また、上記の中間支持層の2軸延伸PETフィルム(T70
70)側に上記のポリエチレンイミン系アンカーコート剤
(エポミンP−1000)を用いてアンカーコート層を形成
し、このアンカーコート層上に20μmの厚さで押出した
低密度ポリエチレン樹脂(M11P)を介して、厚さ50μm
の直鎖低密度ポリエチレン樹脂フィルム(大日本樹脂
(株)製SR−X)をその非コロナ処理面側が低密度ポリ
エチレン樹脂(M11P)に接触するようにサンドラミネー
トした。この直鎖低密度ポリエチレン樹脂フィルム(SR
−X)は腰調整用のフィルムとして積層した。
次に、上記の直鎖低密度ポリエチレン樹脂フィルム
(SR−X)のコロナ処理面側に上記のポリエチレンイミ
ン系アンカーコート剤(エポミンP−1000)を用いてア
ンカーコート層を形成し、このアンカーコート層上に20
μmの厚さで押出したエチレン−メタクリル酸共重合体
(三井石油化学(株)製AN4205)を介して、バリアー層
用の厚さ10μmのアルミニウム箔(日本製箔(株)製)
をサンドラミネートした。
更に、上記のアルミニウム箔上に上記のエチレン−メ
タクリル酸共重合体(AN4205)を30μmの厚さで押出し
ラミネートし、その後、低密度ポリエチレン樹脂(M11
P)を60μmの厚さで押出しラミネートして積層材を作
成した。
次に、この積層材を70μmの低密度ポリエチレン樹脂
(最外層)を外側にして筒状の胴部を形成し、この胴部
を用いて押出しチューブを作成した。この押出しチュー
ブでは、2軸延伸PETフィルム(T7070)に設けられた金
属薄膜が金属光沢地色として明瞭に確認され、金属製の
押出しチューブをイメージさせるものであった。また、
印刷層も良好に認識された。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明によれば最外層側から積
層材を見たときに中間支持層の金属薄膜が金属光沢、マ
ット調の金属光沢あるいはヘアーライン調の金属光沢の
地色として認識されるとともに、金属薄膜が2軸延伸樹
脂フィルムに形成されているので、製造段階における金
属薄膜への凹凸の発生はほとんどなく、このため表面性
が良好で綺麗な金属光沢地色を有する積層材を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の積層材の一実施例を示す概略断面図、
第2図は本発明の積層材の他の態様を示す概略断面図、
第3図は本発明の積層材の他の態様を示す概略断面図で
ある。 1,21……積層材、2,22……中間支持層、3,23……2軸延
伸樹脂フィルム層、4,24……印刷層、5,25……接着剤
層、6,26……2軸延伸樹脂フィルム層、7,27……金属薄
膜、8……最外層である熱可塑性樹脂層、9,10,13……
アンカーコート層、11……低密度ポリエチレン樹脂層、
12……腰調整フィルム層、14,16……酸コポリマー層、1
5,31……バリアー層、17……最内層である熱可塑性樹脂
層、28,33……熱可塑性樹脂フィルム層、29,30,32……
接着剤層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−303726(JP,A) 実開 昭62−85416(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B65D 35/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも中間支持層と、該中間支持層の
    外側に位置し熱可塑性樹脂層からなる最外層と、前記中
    間支持層の内側に位置し熱可塑性樹脂層からなる最内層
    と、該最内層と前記中間支持層との間に位置するバリア
    ー層とを有し、 前記中間支持層は、2軸延伸樹脂フィルム層の少なくと
    も一方の面に印刷層を設けると共に、当該2軸延伸樹脂
    フィルム層の内側の面に前記印刷層よりも内側に位置す
    る金属薄膜を設けてなることを特徴とするチューブ容器
    用積層材。
  2. 【請求項2】少なくとも中間支持層と、該中間支持層の
    外側に位置し熱可塑性樹脂層からなる最外層と、前記中
    間支持層の内側に位置し熱可塑性樹脂層からなる最内層
    と、該最内層と前記中間支持層との間に位置するバリア
    ー層とを有し、 前記中間支持層は、少なくとも一方の面に金属薄膜を有
    する第一の2軸延伸樹脂フィルム層の外側に、印刷層を
    有する第二の2軸延伸樹脂フィルム層を積層してなるこ
    とを特徴とするチューブ容器用積層材。
  3. 【請求項3】最外層を構成する熱可塑性樹脂と最内層を
    構成する熱可塑性樹脂とが同質の熱可塑性樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のチューブ容器
    用積層材。
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