JP3028708B2 - 内燃機関用インジェクタ駆動装置 - Google Patents

内燃機関用インジェクタ駆動装置

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JP3028708B2
JP3028708B2 JP5179091A JP17909193A JP3028708B2 JP 3028708 B2 JP3028708 B2 JP 3028708B2 JP 5179091 A JP5179091 A JP 5179091A JP 17909193 A JP17909193 A JP 17909193A JP 3028708 B2 JP3028708 B2 JP 3028708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に燃料を供給
するインジェクタを駆動するインジェクタ駆動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関を最適な状態で動作させるため
には、空燃比を機関の各部の温度や回転速度等に応じて
適確に制御することが重要である。インジェクタにより
機関に燃料を供給する場合には、インジェクタから燃料
を噴射する時間(燃料噴射時間)と、インジェクタに与
える燃料の圧力(燃圧)とにより燃料の噴射量が決ま
る。また空燃比は温度や大気圧の影響を受けるため、空
燃比を適確に制御するためには、大気圧や各部の温度等
の制御条件に応じて燃料噴射時間を正確に制御すること
が必要である。
【0003】そのため最近では、マイクロコンピュータ
を用いて燃料の噴射時間を制御する内燃機関用燃料噴射
装置が用いられるようになっている。マイクロコンピュ
ータは、センサから与えられる大気圧や温度等の情報
と、信号発電機の出力とを入力として、燃料噴射位置
(燃料の噴射を開始する回転角度位置)と燃料噴射時間
とを演算し、演算した燃料噴射位置で、演算した燃料噴
射時間の情報を含む噴射指令信号をインジェクタ駆動回
路に与える。この噴射指令信号は例えば、燃料噴射位置
で立上り、燃料噴射時間に等しい信号幅を有する矩形波
状の信号からなり、インジェクタ駆動回路は該噴射指令
信号が与えられている間インジェクタに駆動電流を与え
る。インジェクタは駆動電流が与えられている間その弁
を開いて燃料を噴射する。
【0004】この種の燃料噴射装置においては、マイク
ロコンピュータの電源の電圧が低下してマイクロコンピ
ュータが動作しない状態にあると燃料の噴射が行われな
いため、例えば機関の始動時にマイクロコンピュータの
電源電圧が低いと機関を始動させることができない。
【0005】またバッテリを搭載せずに、手動スタート
やキックスタートにより起動する内燃機関においてマイ
クロコンピュータによるインジェクタの制御を可能にす
るためには、マイクロコンピュータを内燃機関により駆
動される発電機を電源として動作させる必要があるが、
この場合機関の始動時に発電機の出力電圧が確立するま
での間はマイクロコンピュータを正常に動作させること
ができないため、機関の始動が困難になる。
【0006】更にマイクロコンピュータの電源が確保さ
れている場合でも、CPUが誤動作した場合や、多気筒
内燃機関の気筒の判別ができなくなった場合等には、マ
イクロコンピュータによる制御を適確に行うことができ
なくなる。
【0007】上記のような問題を解決するため、マイク
ロコンピュータが正常に動作する状態にあるときには、
マイクロコンピュータによりインジェクタを制御し、マ
イクロコンピュータが正常に動作しないときに、ハード
ウェア回路によりインジェクタを制御するようにしたイ
ンジェクタ制御装置が提案されている。
【0008】この既提案の制御装置は、図8に示したよ
うに、マイクロコンピュータにより各種の制御条件に応
じて燃料噴射時間を演算して演算された燃料噴射時間に
相当する時間幅の信号をソフト制御用噴射指令信号Vj
´として発生するソフト制御用噴射指令信号発生部a
と、ハードウェア回路を用いて所定の燃料噴射時間に相
当する時間幅の信号をハード制御用噴射指令信号Vjと
してを発生するハード制御用噴射指令信号発生部bと、
マイクロコンピュータが正常に動作しているときにはソ
フト制御用噴射指令信号が発生している間インジェクタ
に駆動電流を供給し、マイクロコンピュータが正常に動
作しない状態にある非常時にはハード制御用噴射指令信
号が発生している間インジェクタに駆動電流を供給する
インジェクタ駆動回路cとを備えている。
【0009】ハード制御用噴射指令信号発生部bは、内
燃機関の回転を検出して、図9に示したように、機関の
回転数が設定値N1 に達したことが検出されたときに回
転検出信号Vd を出力する回転検出回路dと、内燃機関
の始動時に適した噴射時間tjsに相当する信号幅の矩形
波信号を始動時用噴射指令信号Vj1として出力する始動
時用噴射指令信号発生回路eと、定常運転時に適した噴
射時間tjn(<tjs)に相当する信号幅の矩形波信号を
定常時用噴射指令信号Vj2として出力する定常時用噴射
指令信号発生回路fと、回転検出信号Vd が与えられて
いないときには始動時用噴射指令信号Vj1を選択してハ
ード制御用噴射指令信号Vj として出力し、回転検出信
号が与えられているときには定常時用噴射指令信号Vj2
を選択してハード制御用噴射指令信号Vj として出力す
る信号選択回路gとからなっている。
【0010】インジェクタ駆動回路cは、切替回路h
と、トランジスタTrからなるスイッチ回路kとからな
っている。ソフト制御用噴射指令信号発生部aを構成す
るマイクロコンピュータは、正常に動作しているときに
高レベルの切替信号Ve を発生し、正常に動作しなくな
ったときに切替信号Ve の発生を停止する。切替信号V
e は切替回路hの制御端子に与えられている。切替回路
hは、切替信号Ve が与えられているときにソフト制御
用噴射指令信号Vj´を発生している期間スイッチ回路
kを構成するトランジスタTrのベースにトリガ信号を
与え、切替信号Ve の供給が停止されたときにハード制
御用噴射指令信号Vjが発生している期間トランジスタ
Trにトリガ信号を与える。トランジスタTrは、切替
回路hからトリガ信号が与えられている期間導通して図
示しない電源回路からインジェクタの駆動コイルLiに
駆動電流を流す。インジェクタは、駆動電流が与えられ
ている間だけその弁を開いて機関の燃料噴射空間(通常
はスロットルボディ内)に燃料を噴射する。
【0011】上記のインジェクタ駆動装置によりインジ
ェクタを駆動した場合、燃料の噴射時間tj の時間的な
変化は図10のようになる。すなわち、機関の始動時に
は、噴射時間tj が始動時用噴射指令信号Vj1の信号幅
tjsに等しくなり、機関に定常運転時よりも増量された
燃料が供給される。始動後、時刻t1 において機関の回
転数がN1 に達し、回転検出信号Vd が発生すると、噴
射時間tj が定常時用噴射指令信号Vj2の信号幅tjnに
等しくなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】機関の始動時にインジ
ェクタからスロットルボディ内に燃料を噴射させると、
噴射された燃料はスロットルボディの壁面等に液膜を形
成しながらシリンダ側に輸送される。最初は多くの燃料
が液膜にとられるため、噴射された燃料の内のごく一部
しかシリンダに供給されないが、時間の経過に伴って液
膜を形成した燃料が気化していくため、シリンダ内に供
給される燃料の量は指数関数的に増加していく。従っ
て、機関の始動時における燃料の輸送系は1次遅れ系で
あると見ることができる。
【0013】特に2サイクル機関では、スロットルボデ
ィ内に供給された燃料がクランク室内と掃気ポートとを
経た後にシリンダ内に入るため、機関の始動時に液膜を
形成するために使われる燃料の量が多くなり、機関の始
動時の初期にシリンダ内に供給される燃料の量が少なく
なる。
【0014】今2サイクル機関において、図11に示し
たように、ハードウェア回路が発生する噴射指令信号V
j の信号幅を定常時の噴射時間tjnに等しくし、各噴射
時期における燃料の噴射時間を一定(=tjn) として機
関の始動操作を行ったとすると、シリンダに供給される
燃料の量は時間tの経過に伴って図12に示すように変
化する。すなわち、時刻0からta までの間は液膜の形
成のために大量の燃料がとられるため、シリンダへの燃
料供給量Qはごく僅かである。時刻ta 以降で燃料の気
化が促進されるようになるとシリンダへの燃料供給量が
指数関数的に増加していき、時刻tb に達すると燃料の
供給量が飽和値Qs に達する。
【0015】このように、噴射時間を定常時の値に固定
して機関の始動操作を行った場合、時刻0からtb まで
の間は混合気が稀薄になるため、機関を始動させること
ができなかったり、機関の回転を安定に維持することが
できなかったりする。機関の始動時にハードウェア回路
によりインジェクタを駆動して、機関の始動を支障なく
行わせ、機関を安定に動作させるためには、機関の始動
時に燃料の噴射量を増加させて、時刻0からtb までの
期間燃料の供給の遅れを補償してやる必要がある。この
場合に必要とされる噴射時間tj の特性(始動時増量特
性)は、図13の曲線イのようになる。
【0016】また燃料がクランク室内を経由することが
ない4サイクル機関においては、機関の始動時に必要と
される噴射時間tj の特性が図13の曲線ロのようにな
る。ところが、既提案のインジェクタ駆動装置では、図
10に示したように、始動時の噴射時間tjs及び定常運
転時の噴射時間tjnがそれぞれ一定であったため、図1
3に示すような特性の始動時増量制御を行わせることが
できなかった。
【0017】例えば2サイクル機関において図10に示
すような始動時増量制御を行った場合には、図14に示
したように、時刻0〜t1 の期間図示のAの部分だけシ
リンダに供給される混合気が濃くなる(リッチになる)
ため、回転数の上昇が鈍くなって回転の立上りが不安定
になったり、排気中のHCが増加したりするという問題
が生じる。
【0018】また時刻t1 〜tb の期間は、図示のBの
部分だけシリンダに供給される混合気が稀薄に(リーン
に)なるため、スロットル開度をアイドル状態として
も、アイドル空燃比との関係で機関の回転数が上昇して
しまうという問題が生じる。
【0019】本発明の目的は、ハードウェア回路により
機関が要求する始動時増量特性を得ることができるよう
にした内燃機関用インジェクタ駆動装置を提供すること
にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、マイクロコン
ピュータにより各種の制御条件に応じて燃料噴射時間を
演算して演算された燃料噴射時間に相当する時間幅のソ
フト制御用噴射指令信号を発生するソフト制御用噴射指
令信号発生部と、燃料噴射時間に相当する時間幅のハー
ド制御用噴射指令信号をハードウェア回路により発生す
るハード制御用噴射指令信号発生部と、マイクロコンピ
ュータが正常に動作しているときにはソフト制御用噴射
指令信号が発生している間インジェクタに駆動電流を供
給し、マイクロコンピュータが正常に動作しない状態に
あるときにハード制御用噴射指令信号が発生している間
インジェクタに駆動電流を供給するインジェクタ駆動回
路とを備えた内燃機関用インジェクタ駆動装置に係わる
ものである。
【0021】本発明においては、ハード制御用噴射指令
信号発生部が、内燃機関の燃料噴射位置でタイミング信
号を発生するタイミング信号発生手段と、静電容量がC
のコンデンサと合成抵抗値がRの抵抗回路と該抵抗回路
の一部に接続されて導通状態になったときに該抵抗回路
の合成抵抗値Rを減少させる半導体能動素子とを備えた
信号幅決定回路を有して、該信号幅決定回路の時定数R
Cにより決まる信号幅を有する矩形波信号をハード制御
用噴射指令信号として発生する矩形波信号発生回路と、
内燃機関が始動した後に半導体能動素子を遮断状態から
その内部インピーダンスを徐々に減少させるように制御
する半導体能動素子制御回路とを備えている。
【0022】上記抵抗回路は例えば、内燃機関の定常運
転時の信号幅を決定する定常時信号幅決定用抵抗と、該
定常時信号幅決定用抵抗に対して直列に接続された始動
時増量幅決定用抵抗とにより構成される。この場合半導
体能動素子は始動時増量幅決定用抵抗に対して並列に接
続される。
【0023】上記抵抗回路はまた、第1の抵抗と、半導
体能動素子を通して第1の抵抗に並列に接続された第2
の抵抗とにより構成することもできる。
【0024】上記抵抗回路は周囲温度が上昇したときに
その合成抵抗値を減少させる温度補償用の感温抵抗素子
を備えていることが望ましい。
【0025】上記の構成において、定常時信号幅決定用
抵抗、始動時増量幅決定用抵抗、第1及び第2の抵抗
は、それぞれ単一の抵抗素子からなっていてもよく、複
数の抵抗素子からなっていてもよい。
【0026】
【作用】上記のように、矩形波信号発生回路の信号幅を
決定する抵抗回路の一部に半導体能動素子を接続して該
半導体能動素子が導通したときに抵抗回路の合成抵抗値
が小さくなるようにするとともに、内燃機関が始動した
後に半導体能動素子を遮断状態からその内部インピーダ
ンスを徐々に減少させるように制御する半導体能動素子
制御回路を設けると、機関の始動開始時の噴射時間を定
常運転時の噴射時間よりも長くし、機関が始動した後は
噴射時間を徐々に短くして最終的に定常運転時の値に収
束させることができる。そのため、ハード制御用噴射指
令信号発生部の出力で、図12に示されたような理想の
特性に近い始動時増量特性を得ることができ、マイクロ
コンピュータが正常に機能しない状態でも、機関の始動
性を良好にし、機関の低速時の回転を安定に維持するこ
とができる。
【0027】
【実施例】図1は本発明の実施例の全体的な構成を示し
たもので、同図において10はソフト制御用噴射指令信
号発生部、11はハード制御用噴射指令信号発生部、1
2はインジェクタ13に駆動電流を流すインジェクタ駆
動回路、14は内燃機関に取付けられた磁石発電機内に
設けられた発電コイル15を電源として直流定電圧を出
力する電源回路である。
【0028】ソフト制御用噴射指令信号発生部10は、
電源回路14の出力で駆動されるマイクロコンピュータ
10Aと、該マイクロコンピュータを動作させるための
所定のソフトウェアとにより実現され、スロットルバル
ブの開度を検出するスロットルセンサの出力と、吸気温
度を検出する温度センサ、大気圧を検出する気圧センサ
等の各種センサの出力とを入力として、燃料の噴射時間
を与えるソフト制御用噴射指令信号Vj ´を出力する。
ソフト制御用噴射指令信号発生部10は、マイクロコン
ピュータにより噴射時間の制御を行っている従来の内燃
機関用燃料噴射装置に用いられているものと同様のもの
でよい。
【0029】ハード制御用噴射指令信号発生部11は、
内燃機関により駆動される信号発電機1を備えて内燃機
関の所定の回転角度位置で噴射時間制御用のタイミング
信号Vt を発生する信号発生手段11Aと、信号幅決定
回路を有して、タイミング信号Vt が与えられる毎に信
号幅決定回路の時定数により決定される信号幅を有する
矩形波信号をハード制御用噴射指令信号Vj として発生
する矩形波信号発生回路11Bとからなっている。この
ハード制御用噴射指令信号発生部の具体的構成例につい
ては後述する。
【0030】信号発電機1の出力は図示しない波形整形
回路を通してマイクロコンピュータ10Aにも与えられ
ている。マイクロコンピュータ10Aは、信号発電機1
の出力から機関の回転角度情報と速度情報とを得て、各
回転数における燃料噴射位置及び燃料噴射時間を演算す
る。
【0031】インジェクタ駆動回路12は、マイクロコ
ンピュータが正常に動作し得る状態にあるときにソフト
制御用噴射指令信号Vj ´が発生している間インジェク
タ13に駆動電流を与え、マイクロコンピュータが正常
に動作しない状態にあるときには、ハード制御用噴射指
令信号Vj が発生している間インジェクタ13に駆動電
流を与える回路で、切替回路12Aと、スイッチ回路1
2Bとにより構成できる。
【0032】マイクロコンピュータ10Aを動作させる
ためのプログラムには、公知の手法によりマイクロコン
ピュータが正常に動作しているか否かをチェックするチ
ェック用プログラムが組み込まれていて、マイクロコン
ピュータは、正常に動作しているときに高レベルの切替
信号Ve を発生し、正常に動作しない状態になったとき
に該切替信号Ve の発生を停止する。この切替信号Ve
は切替回路12Aの制御端子に与えられている。切替回
路12Aは、切替信号Ve が与えられているときに、マ
イクロコンピュータ10Aがソフト制御用噴射指令信号
Vj ´を発生している期間スイッチ回路12Bの制御端
子にトリガ信号を与え、マイクロコンピュータの動作が
正常に行われなくなって切替信号Ve の供給が停止した
ときに、矩形波信号発生回路11Bがハード制御用噴射
指令信号Vj を発生している期間スイッチ回路12Bの
制御端子にトリガ信号を与える。スイッチ回路12B
は、切替回路12Aからトリガ信号が与えられている期
間だけ導通して電源回路14からインジェクタ13の駆
動コイル13a に駆動電流を流す。インジェクタ13
は、駆動電流が与えられている間だけその弁を開いて機
関の燃料噴射空間に燃料を噴射する。
【0033】図1の装置において、マイクロコンピュー
タ10Aが正常に動作しているときには、マイクロコン
ピュータがソフト制御用噴射指令信号Vj ´を発生して
いる間インジェクタ13に駆動電流が与えられるため、
燃料の噴射時間はマイクロコンピュータ10Aにより制
御される。
【0034】機関の始動時に電源が確立しないためにマ
イクロコンピュータ10Aが正常に動作しないとき、ま
たは機関の運転中に何等かの原因によりマイクロコンピ
ュータ10Aが正常に動作しなくなったときには、マイ
クロコンピュータ10Aが切替信号Ve の出力を停止す
るため、切替回路12Aはハード制御用噴射指令信号発
生部11が噴射指令信号Vj を発生している期間スイッ
チ回路12Bにトリガ信号を与える。従って、マイクロ
コンピュータが正常に動作しない非常時には、ハード制
御用噴射指令信号発生部11により燃料の噴射時間が制
御される。
【0035】図2は本発明の実施例で用いるハード制御
用噴射指令信号発生部11の具体的な構成例を示したも
ので、同図において1はロータ101と信号発電子10
2とから成る信号発電機である。ロータ101は鉄製の
回転体の外周にリラクタ101a を設けたもので、機関
の回転軸に取り付けられている。このロータを構成する
回転体としては、機関に取り付けられたフライホイール
磁石回転子のフライホイールを利用することができる。
【0036】信号発電子102は、ロータ101に対向
する磁極部を有する鉄心と、該鉄心に巻回された信号コ
イル102a と、該鉄心に磁気結合された永久磁石とを
備えた公知のもので、リラクタ101a が信号発電子1
02の鉄心の磁極部に対向し始める際及び該対向を終了
する際にそれぞれ生じる磁束変化により信号コイル10
2a にパルス状の信号Vs1及びVs2を発生する。
【0037】なおロータ101に設けるリラクタはその
周方向の一端及び他端側で信号発電子に磁束変化を生じ
させるものであればよく、回転体の外周部に設けた凹部
であってもよい。
【0038】信号発電機1は必ずしも上記のような信号
発電子を用いたものでなくてもよく、ホールIC等の半
導体磁気検出素子を用いてリラクタにより生じさせられ
る磁束変化を検出するようにしたものでもよい。
【0039】本実施例では、上記信号発電機1から得ら
れるパルス信号Vs1,Vs2のうち、正極性の信号Vs1を
波形整形回路16によりパルス状に整形してタイミング
信号Vt として用いる。このタイミング信号Vt の発生
位置が燃料の噴射を開始させるのに適当な位置(燃料噴
射位置)になるように、ロータ101の取付角度を設定
しておく。
【0040】上記のタイミング信号Vs1は、ICからな
る単安定マルチバイブレータ5のトリガ端子TRGに入
力されている。単安定マルチバイブレータ5の外付けコ
ンデンサ・抵抗接続端子Th と接地端子GNDとの間に
信号幅決定回路6が接続され、単安定マルチバイブレー
タ5と信号幅決定回路6とにより、矩形波信号発生回路
11Bが構成されている。この矩形波信号発生回路は、
タイミング信号Vt が与えられる毎に信号幅決定回路6
の時定数により決定される信号幅tj を有する矩形波信
号をハード制御用噴射指令信号Vj として発生する。信
号幅tj が燃料の噴射時間になる。
【0041】信号幅決定回路6は、単安定マルチバイブ
レータ5の端子Th とGNDとの間に接続されたコンデ
ンサ6a と、端子Th と電源回路から電圧Eが印加され
る端子との間に接続された抵抗回路(6b 〜6d )と、
該抵抗回路の一部に接続された半導体能動素子としての
PNPトランジスタ6e とからなっている。
【0042】抵抗回路は、単安定マルチバイブレータの
端子Th に一端が接続された定常時信号幅決定用抵抗6
b と、抵抗6b の他端と電源電圧Eが与えられる電源端
子との間に接続された始動時信号幅決定用抵抗6c と、
抵抗6c の両端に並列に接続された負の温度係数を有す
る温度補償用の感温抵抗素子6d とからなり、トランジ
スタ6e は、そのコレクタエミッタ間端子が抵抗6c の
両端に並列に接続されている。
【0043】トランジスタ6e のベースには抵抗器17
a の一端が接続され、抵抗器17aの他端と接地間にコ
ンデンサ17b が接続されている。コンデンサ17b の
非接地側の端子とトランジスタ6e のコレクタとの間に
スイッチ回路17c が接続され、コンデンサ17b の両
端に抵抗器17d が接続されている。また波形整形回路
16から得られるタイミング信号Vt の発生周期から機
関の回転数を検出して、該回転数が設定値に達したとき
に回転検出信号Vn を出力する回転検出回路17e が設
けられて、該回転検出回路17e から得られる回転検出
信号Vn がスイッチ回路17c の制御端子に与えられて
いる。スイッチ回路17c は半導体スイッチ素子または
リレーからなっていて、その制御端子に回転検出信号V
n が与えられていないときに導通状態を保持し、回転検
出回路17e が回転検出信号Vnを発生したときに遮断
状態になるようになっている。
【0044】本実施例では、抵抗器17a ,17d とコ
ンデンサ17b とスイッチ回路17c と回転検出回路1
7e とにより、半導体能動素子(トランジスタ6e )を
制御する半導体能動素子制御回路17が構成されてい
る。
【0045】図2のハード制御用噴射指令信号発生部1
1の動作は次の通りである。
【0046】今時刻0において機関の始動操作を開始し
たとすると、機関の回転数Nは時間tの経過に伴って例
えば図3(A)に示すように変化する。回転検出回路1
7eは、時刻ta で回転数Nが設定値Na に達したとき
に回転検出信号Vn を出力する。
【0047】回転検出回路17e が回転検出信号Vn を
発生していない状態では、スイッチ回路17c が導通状
態にあるため、機関の始動操作が行われて電源端子Eに
電源電圧が印加されると、コンデンサ17b が瞬時に充
電される。またスイッチ回路17c が閉じているときに
はトランジスタ6e が遮断状態に保持される。
【0048】トランジスタ6e が遮断状態にあるときに
は、信号幅決定回路6の抵抗回路の合成抵抗値Rが、抵
抗6c 及び感温抵抗素子6d の並列合成抵抗値と、抵抗
6bの抵抗値との和に等しくなり、この合成抵抗値Rと
コンデンサ6a の静電容量Cとの積によりハード制御用
噴射指令信号Vj の信号幅が決まる。この噴射指令信号
Vj の信号幅tj が図12の理想の増量特性の所期の噴
射時間tjaに等しくなるように、各抵抗の抵抗値とコン
デンサ6a の静電容量とが設定されている。
【0049】時刻ta で回転検出信号Vn が発生する
と、スイッチ回路17c が遮断状態になる。スイッチ回
路17c が遮断状態になると、コンデンサ17b の電荷
が抵抗17d を通して放電していき、図3(C)に示す
ように、コンデンサ17b の両端の電圧Vc が低下して
いく。このコンデンサの両端の電圧の低下に伴って、図
3(D)に示すようにトランジスタ6e のベース電流I
b が増加していき、図3(E)に示すように、トランジ
スタ6e のコレクタエミッタ間の抵抗Ztrが低下してい
く。したがって図3(F)に示したように、トランジス
タ6e のコレクタエミッタ間回路と抵抗6c と感温抵抗
素子6d との並列回路の合成抵抗値Zp が時間の経過に
伴って徐々に低下していく。そのため、信号幅決定回路
6の時定数RCが時間の経過に伴って減少していき、ハ
ード制御用噴射指令信号Vj の信号幅(燃料噴射時間)
tj は、図3(G)に示すように、時刻ta から徐々に
小さくなっていく。本実施例では最終的にトランジスタ
6e が導通状態になり、抵抗6c 及び感温抵抗素子6d
が実質的に短絡された状態になるため、噴射指令信号V
j の信号幅は抵抗6b の抵抗値とコンデンサCの静電容
量とにより決まるようになる。この状態で噴射指令信号
Vj の信号幅が定常運転時の噴射時間tjnに等しくなる
ように、抵抗6b の抵抗値を設定しておく。また時刻t
a 以降の噴射指令信号の信号幅の減少割合が図12の増
量特性の噴射時間の減少割合にほぼ等しくなるように、
コンデンサ17b の放電時定数を設定しておく。
【0050】インジェクタにより内燃機関に燃料を供給
する場合、空燃比は吸気管内に吸入される空気の質量A
と噴射される燃料の質量Fとの比(A/F)により決ま
る。従って、吸気管内に吸入される空気の体積が同じで
あっても、空気の温度が変化してその密度が変化すると
空燃比が変化してしまう。
【0051】即ち、空気の質量は空気温度の上昇に伴っ
て小さくなっていくため、吸入空気の体積を一定とした
場合、或空燃比を得るために必要とされる燃料噴射時間
は、吸気温度の上昇に伴って短くなっていく。そのた
め、吸気温度の如何にかかわらず噴射時間を一定とする
と、吸気温度が高いときに燃料がリッチになり、吸気温
度が低いときに燃料がリーンになって、機関の動作に支
障を来すおそれがある。従って、空燃比を適正な範囲に
保って機関を正常に動作させるためには、燃料噴射時間
を吸気温度の上昇に伴って短くしていく必要がある。
【0052】上記の実施例のように、負の温度係数を有
する感温抵抗素子6d を設けておくと、始動時のハード
制御用噴射指令信号の時間幅を、温度の上昇に伴って狭
くしていくことができるため、始動時に供給される燃料
が空気温度が高いときにリッチになったり、空気温度が
低いときにリーンになったりするのを防ぐことができ
る。
【0053】上記の実施例では、トランジスタ6e (半
導体能動素子)を最終的に導通状態にするように制御し
ているが、定常運転状態においてトランジスタ6e が能
動領域にあって、所定の内部抵抗を有するように、トラ
ンジスタ6e を制御するようにしてもよい。このように
構成する場合には、抵抗6e と感温抵抗素子6d とトラ
ンジスタ6e との並列回路の合成抵抗値と抵抗6b の抵
抗値との和とコンデンサ6a の静電容量との値により定
常運転時の燃料噴射時間も決まる。
【0054】図4は本発明の他の実施例で用いるハード
制御用噴射指令信号発生部の構成を示したもので、この
実施例では、トランジスタ6e のベースに一端が接続さ
れた抵抗17a の他端にエミッタが接地されたNPNト
ランジスタ17f のコレクタが接続され、トランジスタ
17f のベースが抵抗17g を介してコンデンサ17b
の非接地側端子に接続されている。コンデンサ17b の
両端には、内燃機関に取付けられた磁石発電機内に設け
られた発電コイル17h の出力がダイオード17i と抵
抗17j とを通して印加されている。この例では、抵抗
17a ,17g及び17j と、トランジスタ17f と、
コンデンサ17b とダイオード17i と、発電コイル1
7h とにより、半導体能動素子制御回路17が構成され
ている。その他の点は図2に示した例と同様である。
【0055】図5(A)ないし(G)を参照して図4に
示したハード制御用噴射指令信号発生部の動作を説明す
る。
【0056】この例では、時刻0で機関を始動した後、
時刻tb で機関を停止させ、時刻tcで機関を再始動す
るものとする。時刻0で機関を始動させると、機関の回
転数Nは図5(A)に示すように上昇していく。機関が
回転すると発電コイル17hの出力電圧が増大していく
ため、発電コイル17h の出力でダイオード17i と抵
抗17j とを通して充電されるコンデンサ17b の両端
の電圧Vc (図5B)が上昇していく。時刻ta で機関
の回転数が設定値に達し、コンデンサ17b の両端の電
圧Vc が設定値に達すると、図5(C)に示すように、
トランジスタ17f にベース電流Ib1が流れ始める。ベ
ース電流Ib1の増加に伴ってトランジスタ17f のコレ
クタエミッタ間の内部抵抗が減少していくため、図5
(D)に示したようにトランジスタ6e のベース電流I
b2が増加していき、このベース電流Ib2の増加に伴って
図5(E)に示すようにトランジスタ6e のコレクタエ
ミッタ間の内部抵抗Ztr1 が減少していく。そのため、
図5(F)に示したように、抵抗6c と感温抵抗素子6
d とトランジスタ6e のコレクタエミッタ間回路との並
列回路の合成抵抗値Zp も減少していく。従って、図5
(G)に示したように、信号幅決定回路6の時定数が減
少していき、噴射指令信号Vj の信号幅tj が小さくな
っていく。本実施例では最終的にトランジスタ6e が導
通状態になるため、信号幅tj は定常時の噴射時間tjn
に収束する。
【0057】時刻tc で機関を再始動したときには、コ
ンデンサ17b の電荷が残っているため、最初からトラ
ンジスタ17f 及び6e が能動領域に入ってトランジス
タ17f のコレクタエミッタ間の内部抵抗が低い値を示
す。従って図5(G)に示したように、機関の再始動時
には、噴射指令信号Vj の信号幅tj が狭くなり、始動
時に供給される燃料の量が減少させられる。このように
構成すると、燃料をほとんど増量する必要がない機関の
再始動時に、燃料の増量分を少なくすることができるた
め、始動時に供給される燃料が過剰になってプラグが濡
れ、機関の始動が困難になるのを防ぐことができる。
【0058】機関を停止した後、次に機関を始動するま
での時間が長い場合には、その間に機関が冷えてしまう
ため、始動時の増量分を多くする必要がある。図4に示
した例では、コンデンサ17b の電荷が図に破線矢印で
示したように、抵抗17g とトランジスタ17f のベー
スエミッタ間とを通してゆっくりと放電するため、機関
の再始動までの時間が長い場合には、半導体能動素子制
御回路17の状態を初期状態に復帰させることができ、
始動時の噴射量の増量分を機関が冷えているときの値t
jaに戻すことができる。
【0059】図4に示した例で、トランジスタ17f の
ベースとコンデンサ17b の非接地側端子との間にアノ
ードをコンデンサ17b 側に向けたダイオードを挿入す
ると、該ダイオードの順方向電圧降下分だけトランジス
タ17f のトリガレベルを高くして、該トランジスタ1
7f が導通を開始する時期を遅らせることができるた
め、始動時に噴射時間がtiaのままで推移する時間を長
くすることができる。
【0060】図2に示した例では、半導体能動素子(ト
ランジスタ6e )を抵抗6c に並列に接続しているが、
図6に示すように、抵抗6c をトランジスタ6e のコレ
クタエミッタ間回路を通して感温抵抗素子6d の両端に
接続するようにしてもよい。この例では、感温抵抗素子
6d 及び抵抗6c が始動時及び定常時の噴射時間を決定
する第1及び第2の抵抗として用いられる。また図2の
例で設けられていた抵抗6b は省略されている。その他
の点は図2の例と同様である。
【0061】図6に示した例では、機関の始動時にトラ
ンジスタ6e が遮断している間は感温抵抗素子6d の抵
抗値とコンデンサ6a の静電容量とにより噴射指令信号
Vjの信号幅が決まる。回転検出信号Vn が出力されて
スイッチ17c が開き、トランジスタ6e の内部抵抗が
減少し始めると、抵抗6c とトランジスタ6e のコレク
タエミッタ間抵抗との直列合成値と感温抵抗素子6d の
抵抗値との並列合成値とコンデンサ6a の静電容量とに
より噴射指令信号Vj の信号幅が決まるようになり、噴
射時間tj が短くなっていく。トランジスタ6e が完全
に導通状態になると、抵抗6c と感温抵抗素子6d の抵
抗値との並列合成値とコンデンサ6a の静電容量とによ
り噴射指令信号Vj の信号幅が決まるようになり、燃料
の噴射時間tj は定常時の値tjnに収束する。
【0062】上記の各実施例では、半導体能動素子とし
てトランジスタが用いられているが、他の半導体能動素
子、例えば電界効果トランジスタを用いることができ
る。例えば図7に示したように、図4のトランジスタ6
e 及び17f をそれぞれPチャンネルジャンクションF
ET6e ´及びNチャンネルMOSFET17f ´で置
き換えることができる。図4のNPNトランジスタ17
f の代りにNチャンネルMOSFETを用いて、コンデ
ンサ17b の電荷をFETのゲート回路を通して放電さ
せようとすると、放電に非常に長い時間がかかるため、
図7に示した例では、抵抗17k を設けてコンデンサ1
7b の放電時間を短くしている。
【0063】上記の各実施例では、矩形波信号発生回路
として単安定マルチバイブレータを用いたが、他の構成
の矩形波信号発生回路を用いることもできる。
【0064】図2、図7及び図8に示した例では、単安
定マルチバイブレータのICを用いているが、2つのフ
リップフロップ回路と積分回路とを組み合わせて構成し
た単安定マルチバイブレータ等を用いることもできる。
【0065】図1、図4及び図7の実施例において、抵
抗6b の両端に負の温度係数を有する感温抵抗素子を接
続したり、抵抗6b を負の温度係数を有する感温抵抗素
子で置き換えたりすることにより、定常運転時の噴射時
間の温度補償を行うようにすることもできる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、矩形波
信号発生回路の信号幅を決定する抵抗回路の一部に半導
体能動素子を接続して該半導体能動素子が導通したとき
に抵抗回路の合成抵抗値が小さくなるようにするととも
に、内燃機関が始動した後に半導体能動素子を遮断状態
からその内部インピーダンスを徐々に減少させるように
制御する半導体能動素子制御回路を設けたので、機関の
始動開始時の噴射時間を定常運転時の噴射時間よりも長
くし、機関が始動した後は噴射時間を徐々に短くして最
終的に定常運転時の値に収束させることができる。従っ
て、ハード制御用噴射指令信号発生部の出力で、理想の
特性に近い始動時増量特性を得ることができ、マイクロ
コンピュータが正常に機能しない状態でも、機関の始動
性を良好にし、機関の低速時の回転を安定に維持するこ
とができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体的な構成を示したブロッ
ク図である。
【図2】図1の装置で用いるハード制御用噴射指令信号
発生部の具体的な構成例を示した回路図である。
【図3】図2の各部の信号波形を示した波形図である。
【図4】本発明で用いるハード制御用噴射指令信号発生
部の他の構成例を示した回路図である。
【図5】図4の各部の信号波形を示した波形図である。
【図6】本発明で用いるハード制御用噴射指令信号発生
部の他の構成例を示した回路図である。
【図7】本発明で用いるハード制御用噴射指令信号発生
部の他の構成例を示した回路図である。
【図8】従来のインジェクタ駆動装置の構成を示したブ
ロック図である。
【図9】機関の始動時の回転数の時間的な変化を示した
線図である。
【図10】従来のインジェクタ駆動装置により得られる
始動時増量特性を示した線図である。
【図11】噴射時間を定常時の大きさに固定した状態を
示した線図である。
【図12】図11のように噴射時間を一定とした場合の
燃料供給量の時間的変化を示した線図である。
【図13】機関が必要とする理想の始動時増量特性を示
した線図である。
【図14】従来のインジェクタ駆動装置の不具合を説明
するための線図である。
【符号の説明】
1 信号発電機 5 単安定マルチバイブレータ 6 信号幅決定回路 6a コンデンサ 6b ,6c 抵抗 6d 感温抵抗素子 6e トランジスタ(半導体能動素子) 10 ソフト制御用噴射指令信号発生部 11 ハード制御用噴射指令信号発生部 17 半導体能動素子制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/20 325 F02D 41/06 330

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロコンピュータにより各種の制御
    条件に応じて燃料噴射時間を演算して演算された燃料噴
    射時間に相当する時間幅のソフト制御用噴射指令信号を
    発生するソフト制御用噴射指令信号発生部と、燃料噴射
    時間に相当する時間幅のハード制御用噴射指令信号をハ
    ードウェア回路により発生するハード制御用噴射指令信
    号発生部と、マイクロコンピュータが正常に動作してい
    るときには前記ソフト制御用噴射指令信号が発生してい
    る間インジェクタに駆動電流を供給し、マイクロコンピ
    ュータが正常に動作しない状態にあるときに前記ハード
    制御用噴射指令信号が発生している間インジェクタに駆
    動電流を供給するインジェクタ駆動回路とを備えた内燃
    機関用インジェクタ駆動装置であって、 前記ハード制御用噴射指令信号発生部は、 内燃機関の燃料噴射位置でタイミング信号を発生するタ
    イミング信号発生手段と、 静電容量がCのコンデンサと合成抵抗値がRの抵抗回路
    と該抵抗回路の一部に接続されて導通状態になったとき
    に該抵抗回路の合成抵抗値Rを減少させる半導体能動素
    子とを備えた信号幅決定回路を有して、該信号幅決定回
    路の時定数RCにより決まる信号幅を有する矩形波信号
    を前記ハード制御用噴射指令信号として発生する矩形波
    信号発生回路と、 内燃機関が始動した後に前記半導体能動素子を遮断状態
    からその内部インピーダンスを徐々に減少させるように
    制御する半導体能動素子制御回路とを具備したことを特
    徴とする内燃機関用インジェクタ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗回路は、内燃機関の定常運転時
    の信号幅を決定する定常時信号幅決定用抵抗と、該定常
    時信号幅決定用抵抗に対して直列に接続された始動時増
    量幅決定用抵抗とを有し、 前記半導体能動素子は前記始動時増量幅決定用抵抗に対
    して並列に接続されていることを特徴とする請求項1に
    記載の内燃機関用インジェクタ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗回路は、第1の抵抗と、前記半
    導体能動素子を通して前記第1の抵抗に並列に接続され
    た第2の抵抗とを有していることを特徴とする請求項1
    に記載の内燃機関用インジェクタ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗回路は周囲温度が上昇したとき
    に前記合成抵抗値を減少させる温度補償用の感温抵抗素
    子を含んでいることを特徴とする請求項1,2または3
    のいずれか1つに記載の内燃機関用インジェクタ駆動装
    置。
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