JP3055357B2 - 内燃機関用空気清浄器の目詰まり検出装置 - Google Patents

内燃機関用空気清浄器の目詰まり検出装置

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JP3055357B2
JP3055357B2 JP9164693A JP9164693A JP3055357B2 JP 3055357 B2 JP3055357 B2 JP 3055357B2 JP 9164693 A JP9164693 A JP 9164693A JP 9164693 A JP9164693 A JP 9164693A JP 3055357 B2 JP3055357 B2 JP 3055357B2
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等の内燃
機関に用いられる空気清浄器の目詰まりを検出するため
の目詰まり検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の目詰まり検出装置として
は、例えば実開昭57−85126号公報及び特開昭6
2−150064号公報に開示された技術がある。前者
の技術では、フィルタを気流方向へ可動な構造とし、フ
ィルタの移動量を検知し、その移動量が所定値以上とな
ったとき、フィルタが目詰まりを起こしていると判定し
ている。また、後者の技術では、吸気通路におけるフィ
ルタよりも下流側での負圧と、排気通路内での排気ガス
の圧力とを比較し、両者の偏差が所定値以上となったと
き、フィルタが目詰まりしていると判定している。前記
したいずれの技術においても、吸気通路においてフィル
タとスロットルバルブとの間の空間がフィルタの目詰ま
りにより負圧になる現象に着目し、その負圧値に基づい
て目詰まりを検出するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現在市販さ
れている一般的な内燃機関においては、フィルタ下流
で、かつスロットルバルブ上流の通路には吸気温センサ
が配置されているだけで、負圧を検出するセンサ等が設
けられていない。このため、前記従来の目詰まり検出装
置を上記内燃機関に適用した場合には、負圧を求めるた
めに特別な装置を付加しなければならず、その分コスト
が上昇する問題がある。
【0004】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は特別な装置の追加を行わずに目詰
まりの検出を行い、装置追加にともなうコスト上昇を防
止することが可能な内燃機関用空気清浄器の目詰まり検
出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、図1に示すように、内燃機関M1へ吸
入空気を導入するための吸気管M2に設けられ、同吸入
空気を清浄にするべく、吸入空気が通過する際に異物を
捕捉する空気清浄器M3と、前記吸気管M2の空気清浄
器M3よりも下流側に設けられ、前記内燃機関M1の出
力を制御するべく、同内燃機関M1への吸入空気量を調
整するためのスロットルバルブM4と、前記スロットル
バルブM4の開度を検出する開度検出手段M5と、前記
内燃機関M1の出力状態を検出する出力状態検出手段M
6と、前記空気清浄器M3が目詰まりしていない状態
で、前記内燃機関M1が予め定めた所定出力状態となる
ときのスロットルバルブM4の基準開度を記憶した基準
開度記憶手段M7と、前記出力状態検出手段M6による
内燃機関M1の実際の出力状態が前記所定出力状態であ
るとき、前記開度検出手段M5による実際のスロットル
開度と、前記基準開度記憶手段M7に記憶された基準開
度とを比較し、両者の偏差が予め定めた値よりも大きい
場合に前記空気清浄器M3が目詰まりしていると判定す
る目詰まり判定手段M8とを備えている。
【0006】また、第2の発明は、図2に示すように、
内燃機関M11へ吸入空気を導入するための吸気管M1
2に設けられ、同吸入空気を清浄にするべく、吸入空気
が通過する際に異物を捕捉する空気清浄器M13と、前
記吸気管M12の空気清浄器M13よりも下流側に設け
られ、前記内燃機関M11の出力を制御するべく、同内
燃機関M11への吸入空気量を調整するためのスロット
ルバルブM14と、前記スロットルバルブM14の開度
を検出する開度検出手段M15と、前記吸気管M12の
空気清浄器M13よりも下流側に設けられ、前記内燃機
関M11への吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段
M16と、前記空気清浄器M13が目詰まりしていない
状態で、前記内燃機関M11への吸入空気量が予め定め
た所定吸入空気量となるときのスロットルバルブM14
の基準開度を記憶した基準開度記憶手段M17と、前記
吸入空気量検出手段M16による内燃機関M11への実
際の吸入空気量が前記所定吸入空気量であるとき、前記
開度検出手段M15による実際のスロットル開度と、前
記基準開度記憶手段M17に記憶された基準開度とを比
較し、両者の偏差が予め定めた値よりも大きい場合に前
記空気清浄器M13が目詰まりしていると判定する目詰
まり判定手段M18とを備えている。
【0007】
【作用】第1の発明においては、図1に示すように、吸
気管M2に流入する吸入空気中に塵、埃等の異物が混入
していると、これらは空気清浄器M3を通過する際に、
同空気清浄器M3によって捕捉される。異物が除去され
た清浄な吸入空気はスロットルバルブM4を通過して内
燃機関M1に取り込まれる。このとき、内燃機関M1へ
の吸入空気の量はスロットルバルブM4の開度に応じて
調整される。また、この吸入空気量に応じて内燃機関M
1の出力が制御される。
【0008】前記の内燃機関M1では、その作動時間が
長くなるに従い、空気清浄器M3に捕捉されて累積する
異物の量が増加する。この増加により、空気清浄器M3
を通過する吸入空気の量が減少する。この際、内燃機関
M1の出力状態を予め定めた所定出力状態とするには、
異物による吸入空気量の減少分を、スロットルバルブM
4の開度調整で補う必要がある。このときのスロットル
バルブM4の開度は、空気清浄器M3に捕捉されている
異物の量が増加するに従い大きくなる。
【0009】この現象を利用して、第1の発明では以下
のようにして空気清浄器M3の目詰まりが判定される。
内燃機関M1の作動中に、スロットルバルブM4の開度
が開度検出手段M5によって検出されるとともに、内燃
機関M1の出力状態が出力状態検出手段M6によって検
出される。出力状態検出手段M6による内燃機関M1の
実際の出力状態が予め定めた所定出力状態であるとき、
開度検出手段M5による実際のスロットル開度と、基準
開度記憶手段M7に記憶された基準開度とが、目詰まり
判定手段M8により比較される。基準開度は、空気清浄
器M3が目詰まりしていない状態で、内燃機関M1が予
め定めた所定出力状態となるときのスロットルバルブM
4の開度である。実際のスロットル開度と基準開度との
偏差が予め定めた値よりも大きいと、目詰まり判定手段
M8により、空気清浄器M3が目詰まりしていると判定
される。
【0010】このように、従来より内燃機関M1に設け
られているスロットル開度センサ等の開度検出手段M5
が流用され、ソフト的に目詰まりの判定作業がなされ
る。また、第2の発明においては、図2に示すように、
吸入空気中の塵、埃等の異物は空気清浄器M13を通過
する際に、同空気清浄器M13によって捕捉される。異
物が除去された清浄な吸入空気はスロットルバルブM1
4を通過して内燃機関M11に取り込まれる。このと
き、内燃機関M11への吸入空気の量はスロットルバル
ブM14の開度に応じて調整される。
【0011】前記内燃機関M11では、その作動時間が
長くなるに従い、空気清浄器M13に捕捉されて累積す
る異物の量が増加し、空気清浄器M13を通過する吸入
空気の量が減少する。この際、内燃機関M11への吸入
空気量を予め定めた所定吸入空気量とするには、異物に
よる吸入空気量の減少分をスロットルバルブM14の開
度調整で補う必要がある。このときのスロットルバルブ
M14の開度は、空気清浄器M13に捕捉されている異
物の量が増加するに従い大きくなる。
【0012】この現象を利用して、第2の発明では以下
のようにして空気清浄器M13の目詰まりが判定され
る。内燃機関M11の作動中に、スロットルバルブM1
4の開度が開度検出手段M15によって検出されるとと
もに、そのスロットルバルブM14よりも下流側を通過
して内燃機関M11へ導入される吸入空気量が吸入空気
量検出手段M16によって検出される。吸入空気量検出
手段M16による内燃機関M11の実際の吸入空気量が
予め定めた所定吸入空気量であるとき、開度検出手段M
15による実際のスロットル開度と、基準開度記憶手段
M17に記憶された基準開度とが目詰まり判定手段M1
8によって比較される。基準開度は、空気清浄器M13
が目詰まりしていない状態で、内燃機関M11への吸入
空気量が予め定めた所定吸入空気量となるときのスロッ
トルバルブM14の開度である。実際のスロットル開度
と基準開度との偏差が予め定めた値よりも大きいと、目
詰まり判定手段M18により、空気清浄器M13が目詰
まりしていると判定される。
【0013】従って、第2の発明においても既設の開度
検出手段M15が流用され、ソフト的に目詰まりの判定
作業がなされる。
【0014】
【実施例】
(第1実施例)以下、第1の発明を具体化した第1実施
例を図3〜図5に従って説明する。
【0015】図2は本実施例の目詰まり検出装置の概略
構成図である。車両には内燃機関としてガソリンエンジ
ン1が搭載され、その出力側には自動変速機(図示しな
い)が駆動連結されている。エンジン1には、その燃焼
室へ空気を導くための吸気管2が接続されている。吸気
管2の上流端(図3の左端)には空気清浄器としてのエ
アクリーナ3が取付けられている。エアクリーナ3のケ
ース内にはフィルタ(エレメント)4が装着されてお
り、このフィルタ4は吸入空気が通過する際に塵、埃等
の異物を捕捉する。
【0016】吸気管2内においてエアクリーナ3の下流
側にはバタフライ式のスロットルバルブ5が配されてい
る。スロットルバルブ5は支軸6により吸気管2に回動
可能に支持されている。スロットルバルブ5はエンジン
1の出力を制御するべく、吸気管2を流通する吸入空気
の量を調節するためのものである。スロットルバルブ5
の近傍には、開度検出手段としてのスロットル開度セン
サ7が配設されている。スロットル開度センサ7はスロ
ットルバルブ5の支軸6に機械的に連結されており、そ
の支軸6の回転変位(スロットル開度θ)を電気信号に
変換する。
【0017】吸気管2においてスロットルバルブ5の下
流側には、可動ベーン式の吸入空気量センサ8が取付け
られている。このタイプの吸入空気量センサ8は、吸入
空気が通過するときにベーン(回転板)を押し開く力と
リターンばねとが釣り合う位置によって吸入空気量Qを
検出する。
【0018】また、車両のインストルメントパネルに
は、エアクリーナ3のフィルタ4が目詰まりしているこ
とを運転者に知らせるための警告灯9が設けられてい
る。この警告灯9は、エンジン制御用の電子制御装置
(エンジンECU)11の出力側に電気的に接続されて
いる。エンジンECU11は、基準開度記憶手段及び目
詰まり判定手段を構成している。エンジンECU11の
入力側には前記したスロットル開度センサ7及び吸入空
気量センサ8が接続されている。それ以外にも、エンジ
ンECU11の入力側には車速センサ12、回転数セン
サ13、及び自動変速機制御用の電子制御装置(ECT
ECU)14が接続されている。これらの車速センサ1
2、回転数センサ13及びECTECU14は、エンジ
ン1の出力状態を検出するための出力状態検出手段を構
成している。
【0019】車速センサ12はスピードメータ(図示し
ない)に内蔵されており、スピードメータケーブルによ
って駆動される永久磁石の磁束をリードスイッチで検知
し、1回転当たり4パルスの車速信号(車速V)を検出
する。回転数センサ13は、ディストリビュータに内蔵
され、かつ等角度毎に多数個の突起を有するタイミング
ロータと、1つのピックアップコイルとからなる。回転
数センサ13は、タイミングロータの回転に応じピック
アップコイルから出力されるパルス信号に基づきエンジ
ン回転数NEを検出する。ECTECU14は自動変速
機のソレノイドを駆動してロックアップするか否かを判
定しており、ロックアップするための条件が成立したと
きロックアップ信号をエンジンECU11に出力する。
ここでロックアップの検出を行うのは、自動変速機を搭
載した車両においては、エンジン1が所定のある回転数
で回転していてもロックアップされていないと、エンジ
ン回転数NEと車速V(車輪の回転数に相当)とが1対
1で対応しないからである。
【0020】エンジンECU11は、前記したスロット
ル開度センサ7、車速センサ12、回転数センサ13、
ECTECU14からの各種信号に基づきエアクリーナ
3の目詰まりの状態を判断し、その判断結果に応じて警
告灯9の作動を制御する。目詰まりの判断のために、エ
ンジンECU11のメモリ(ROM)には、エアクリー
ナ3が目詰まりしていない状態で、つまり、エアクリー
ナ3の未使用状態で、エンジン1が予め定めた所定出力
状態となるときのスロットルバルブ5の基準開度θaが
予め(車両製造時に)記憶されている。この所定出力状
態としては、例えば、エンジン回転数NEが2400r
pmであり、かつ車速Vが100Km/hであり、かつ
自動変速機がロックアップされている状態が挙げられ
る。
【0021】なお、前記したスロットル開度センサ7、
車速センサ12、回転数センサ13、ECTECU14
は、エアクリーナ3の目詰まり状態の判定を行うために
新たに追加されたものではなく、エンジン1の燃料噴射
制御、点火時期制御や、自動変速機の変速パターンの選
択、ロックアップ制御等を行うためにもともと車両に設
けられたものである。本実施例では、これらの各種セン
サをエアクリーナ3の目詰まり検出に流用している。
【0022】上記の目詰まり検出装置を備えたエンジン
1の作動時においては、吸気管2に流入する吸入空気中
に塵、埃等の異物が混入していると、これらはエアクリ
ーナ3を通過する際に、そのエアクリーナ3のフィルタ
4によって捕捉される。異物が除去された清浄な吸入空
気はスロットルバルブ5を通過してエンジン1に取り込
まれる。このとき、エンジン1への吸入空気の量はスロ
ットルバルブ5の開度に応じて調整される。また、この
吸入空気量に応じてエンジン1の出力が制御される。
【0023】前記のエンジン1においては、その作動時
間が長くなるに従い、エアクリーナ3に捕捉されて累積
する異物の量が増加する。この増加により、エアクリー
ナ3を通過する吸入空気の量が減少する。この際、エン
ジン1の出力状態を予め定めた所定出力状態とするに
は、異物による吸入空気量の減少分を、スロットルバル
ブ5の開度調整で補う必要がある。このときのスロット
ルバルブ5の開度は、エアクリーナ3のフィルタ4に捕
捉されている異物の量が増加するに従い大きくなる。
【0024】次に、前記の現象を利用して行われる目詰
まり検出装置の作用及び効果について説明する。図4の
フローチャートはエンジンECU11によって実行され
る各処理のうち、エアクリーナ3の目詰まりを検出する
ための「目詰まり検出ルーチン」を示しており、所定の
タイミングで起動される。
【0025】目詰まり検出ルーチンの各処理は、カウン
タのカウント動作に基づいて実行される。カウンタは、
エンジン1が上記所定出力状態となっている期間に読み
込まれたスロットル感度θの読み込み回数をカウントす
る。カウント動作により得られるカウント値Cは、エン
ジン1が上記所定出力状態となっている時間に相当す
る。このカウント値Cはエンジン始動のためにイグニシ
ョンスイッチがオン操作されたときに初期値として
「0」に設定される。
【0026】このルーチンの処理が開始されると、エン
ジンECU11はまずステップ101で、車速センサ1
2による車速V、回転数センサ13によるエンジン回転
数NE、ECTECU14からのロックアップ信号の有
無をそれぞれ読み込む。
【0027】続いて、エンジンECU11はステップ1
02〜104において、エンジン1の出力状態が前記所
定状態であるか否かを判定する。ステップ102におい
ては、車速Vが100Km/hであるか否かを判定す
る。ステップ103においては、エンジン回転数NEが
2400rpmであるか否かを判定する。さらに、ステ
ップ104においては、ECTECU14からロックア
ップ信号が出力されているか否かを判定する。
【0028】ステップ102〜104の判定条件の一つ
でも成立していないと、エンジンECU11は、そのと
きのエンジン1の出力状態(車両走行状態)がエアクリ
ーナ3の目詰まり状態を判定するための状態でないと判
断し、ステップ105でカウンタのカウント値Cを
「0」にリセットする。また、エンジンECU11は、
ステップ106で警告灯9を消灯させるための信号を出
力し、その後の処理を一旦終了する。
【0029】前記ステップ102〜104の判定条件が
全て成立すると、エンジンECU11は、ステップ10
7へ移行し、スロットル開度センサ7によるそのときの
スロットル開度θを読み込み、これをメモリに記憶す
る。次に、エンジンECU11は、ステップ108でカ
ウンタのカウント値Cを「1」だけカウントアップす
る。ステップ102〜104の判定条件が成立した直後
には、カウント値Cは「1」となる。
【0030】続いて、エンジンECU11はステップ1
09において、前記カウント値Cが所定値A以上である
か否かを判定する。この所定値Aは例えば「10秒」に
相当する値である。カウント値Cが所定値A未満である
と(C<A)、エンジンECU11は前記ステップ10
1〜108の処理を繰り返す。ここで、カウント値Cが
所定値A以上となる前に、ステップ102〜104の判
定条件の一つでも成立しなくなると、エアクリーナ3の
目詰まり検出を行わない。
【0031】前記ステップ109の判定条件が成立する
と(C≧A)、エンジンECU11は、そのときのエン
ジン1の出力状態(走行状態)がエアクリーナ3の目詰
まりを判定するための状態であると判断し、ステップ1
10へ移行する。ステップ110においてエンジンEC
U11は、前記ステップ107で記憶したスロットル開
度θの平均値を求め、その平均値を外気温、大気圧、エ
ンジン冷却水温等によって補正する。ここで、補正によ
って得られた値を補正開度θbとする。
【0032】次に、エンジンECU11はステップ11
1において、前記補正開度θbから基準開度θaを減算
し、その減算結果を偏差αとする。基準開度θaは前述
したように、エアクリーナ3が目詰まりしていない状態
(新品のエアクリーナ3使用時の状態)で、エンジン1
が所定出力状態となるときのスロットルバルブ5の開度
である。
【0033】続いて、エンジンECU11はステップ1
12において、前記偏差αが予め定められた設定値Bよ
りも大きいか否かを判定する。偏差αが設定値以下であ
ると、エンジンECU11はエアクリーナ3の目詰まり
の状態が許容できる程度であると判断し、ステップ10
6で警告灯9を消灯させるための信号を出力する。ま
た、偏差αが設定値よりも大きいと、エンジンECU1
1はエアクリーナ3の目詰まりの状態が許容できる程度
を越えており、フィルタ4を交換するか、あるいは清浄
する必要があると判断し、ステップ113で警告灯9を
点灯させるための信号を出力する。そして、ステップ1
06又は113の処理を実行後、エンジンECU11は
以後の処理を一旦終了する。
【0034】このように、本実施例では、エアクリーナ
3のフィルタ4が目詰まりしていない状態で、エンジン
1が所定出力状態となるときのスロットルバルブ5の基
準開度θaを記憶している。そして、エンジン1の実際
の出力状態が前記所定出力状態であるとき(ステップ1
02〜104の判定条件が全て成立したとき)、スロッ
トル開度センサ7による実際のスロットル開度(補正開
度θb)と、前記基準開度θaとを比較し(ステップ1
11)、両者の偏差αが予め定めた値(設定値B)より
も大きい場合にエアクリーナ3が目詰まりしていると判
定するようにした(ステップ112)。
【0035】例えば、図5で示すように、フィルタ4が
新品でフィルタ透過率が100%のときには、偏差αは
「0」となる。エンジン1の作動時間の増大に従い、フ
ィルタ透過率が減少するとともに偏差αが増加する。こ
の偏差αが設定値B以下であると、警告灯9は消灯され
続ける。そして、タイミングt1で偏差αが設定値Bよ
りも大きくなると、警告灯9が点灯される。この点灯に
より、運転者はフィルタ4の交換又は清浄の必要性を知
ることができる。
【0036】このようにして、本実施例では、ソフト的
に目詰まりの判定作業が行われる。この判定に際して
は、従来よりエンジン1に設けられているスロットル開
度センサ7を流用しているだけで、特別なセンサ、装置
等を追加していない。このため、負圧を求めるために特
別な装置を付加しなければならない従来技術とは異な
り、本実施例では特別なコスト上昇なく目詰まり検出を
行うことができる。
【0037】また、本実施例では所定出力状態が一定時
間続いたときにのみ、スロットル開度の平均値を求め、
その値(補正開度θb)を用いてエアクリーナ3の目詰
まりの判定を行うようにしているので、瞬間的に所定出
力状態になったときの誤差を排除できる。 (第2実施例)次に、第2の発明を具体化した第2実施
例を図6に基づいて説明する。この図6は前記図4に対
応する目詰まり検出ルーチンを示している。本実施例
は、図3における吸入空気量センサ8を吸入空気量検出
手段として流用し、その検出信号(吸入空気量Q)を目
詰まり検出に使用している。また、エアクリーナ3が目
詰まりしていない状態で、エンジン1への吸入空気量Q
が予め定めた所定吸入空気量Qaとなるときのスロット
ルバルブ5の基準開度θaを記憶している。それ以外の
構成は前記第1実施例と同様である。なお、図6におい
て図4と同様の処理に関しては同一のステップ数を付
し、説明を省略する。
【0038】このルーチンの処理が開始されると、エン
ジンECU11はステップ101aにおいて、吸入空気
量センサ8による吸入空気量Qを読み込む。この処理
は、図4のステップ101における車速V、エンジン回
転数NE、ロックアップ信号有無の読み込み処理に代わ
るものである。
【0039】続いて、エンジンECU11はステップ1
02aにおいて、前記吸入空気量Qが所定吸入空気量Q
aであるか否かを判定する。この処理は、図4のステッ
プ102〜104の判定処理に代わるものである。吸入
空気量Qが所定吸入空気量Qaと一致しない場合、エン
ジンECU11は、そのときのエンジン1の出力状態
(走行状態)がエアクリーナ3の目詰まりを判定するた
めの状態でないと判断し、ステップ105,106の処
理を実行する。
【0040】また、吸入空気量Qが所定吸入空気量Qa
と一致する場合、エンジンECU11は、そのときのエ
ンジン1の状態がエアクリーナ3の目詰まり状態を判定
するための状態であると判断し、ステップ107〜11
3の処理を実行する。特に、ステップ111において補
正開度θbと前記基準開度θaとの偏差αを求め、ステ
ップ112において、前記偏差αが予め定められた設定
値Bよりも大きいか否かを判定する。そして、この偏差
αが設定値Bよりも大きいと、エアクリーナ3の目詰ま
りの状態が許容できる程度を越えていると判断し、ステ
ップ113で警告灯9を点灯させるための信号を出力す
る。
【0041】このように、本実施例では、エアクリーナ
3が目詰まりしていない状態で、エンジン1への吸入空
気量Qが所定吸入空気量Qaとなるときのスロットルバ
ルブ5の基準開度θaを記憶している。そして、吸入空
気量センサ8による実際の吸入空気量Qが所定吸入空気
量Qaであるとき、実際のスロットル開度θと前記基準
開度θaとを比較し、両者の偏差が予め定めた値(設定
値B)よりも大きい場合にエアクリーナ3が目詰まりし
ていると判定するようにしている。
【0042】従って、本実施例によっても前記第1実施
例と同様に、特別な装置の追加を行わず、コストを上昇
させることなく目詰まりの検出を行うことができる。な
お、第1及び第2の発明は前記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば以下のように発明の趣旨から
逸脱しない範囲で任意に変更してもよい。
【0043】(1)前記第1実施例及び第2実施例では
吸入空気量センサ8として可動ベーン式センサを用いた
が、これに代えて、吸気管内にカルマン渦を発生させ、
単位時間に発生する渦の数を超音波変調により検出する
カルマン渦式センサを用いてもよい。また、電流を流し
て加熱した白金熱線を吸気管内に配置し、吸入空気流に
よって白金熱線が冷却されて電気抵抗が変化することを
利用した熱線式センサを用いてもよい。
【0044】(2)前記第1実施例では、車両の出力状
態が特定の1つの状態(所定出力状態)となったとき
(図4のステップ102〜104の判定条件が全て成立
したとき)にのみ目詰まりの判定を行うようにしたが、
この所定出力状態として複数の状態を設定してもよい。
この場合には、設定した各出力状態毎に異なる補正を行
うことが好ましい。
【0045】(3)前記第1実施例及び第2実施例で
は、自動変速機が駆動連結されたエンジン1に目詰まり
検出装置を適用したが、これを手動変速機が駆動連結さ
れたエンジンに適用してもよい。第1実施例の場合に
は、図4中のステップ104の処理が不要となる。
【0046】(4)前記第1実施例では、所定出力状態
が10秒継続した場合に目詰まりの判定を行うように
し、第2実施例では所定吸入空気量Qaの状態が10秒
継続した場合に目詰まりの判定を行うようにしたが、こ
れらの継続時間を適宜変更してもよい。
【0047】(5)前記第1実施例ではエンジン1の所
定出力状態として、車速Vが100Km/hであり、か
つ、エンジン回転数NEが2400rpmであり、かつ
ロップアップ信号が出力されていることを設定したが、
これらは一例にすぎず、車両に応じて適合することが好
ましい。
【0048】(6)図4及び図6の各ステップ112の
後に、補正開度θbと基準開度θaとの偏差αが「0」
よりも小さいか否かを判定する処理を追加し、この判定
条件が成立した場合に、フィルタ4の未装着や破損を検
知するようにしてもよい。これは、フィルタ4が装着さ
れていなかったり破損されていたりした場合には、流入
抵抗がなくなるために所定出力状態では補正開度θbが
基準開度θaよりも小さくなり、偏差αが0よりも小さ
くなるからである。
【0049】(7)前記第1実施例及び第2実施例の警
告灯9に代えて、ブザーによって目詰まりを運転者に知
らせるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明では、空
気清浄器が目詰まりしていない状態で、内燃機関が予め
定めた所定出力状態となるときのスロットルバルブの基
準開度を記憶している。そして、内燃機関の実際の出力
状態が前記所定出力状態であるとき、実際のスロットル
開度と前記基準開度とを比較し、両者の偏差が予め定め
た値よりも大きい場合に空気清浄器が目詰まりしている
と判定するようにしている。このように既設のセンサを
流用しソフト的に判定作業をしているので、特別な装置
の追加を行わずに目詰まりの検出を行い、装置追加にと
もなうコスト上昇を防止することができる。
【0051】また、第2の発明では、空気清浄器が目詰
まりしていない状態で、内燃機関への吸入空気量が予め
定めた所定吸入空気量となるときのスロットルバルブの
基準開度を記憶している。そして、内燃機関への実際の
吸入空気量が前記所定吸入空気量であるとき、実際のス
ロットル開度と前記基準開度とを比較し、両者の偏差が
予め定めた値よりも大きい場合に空気清浄器が目詰まり
していると判定するようにしている。このため、第2の
発明によっても、特別な装置の追加を行わずに目詰まり
の検出を行い、装置追加にともなうコスト上昇を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の概念構成図である。
【図2】第2の発明の概念構成図である。
【図3】第1の発明を具体化した第1実施例におけるエ
アクリーナの目詰まり検出装置の概略構成図である。
【図4】第1実施例において、エンジンECUによって
実行される目詰まり検出ルーチンを説明するフローチャ
ートである。
【図5】第1実施例において、補正開度と基準開度との
偏差、フィルタ透過率、及び警告灯の点灯状態の関係を
示すタイミングチャートである。
【図6】第2の発明を具体化した第2実施例において、
エンジンECUによって実行される目詰まり検出ルーチ
ンを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、2…吸気管、3…空気
清浄器としてのエアクリーナ、5…スロットルバルブ、
7…開度検出手段としてのスロットル開度センサ、8…
吸入空気量検出手段としての吸入空気量センサ、11…
基準開度記憶手段及び目詰まり判定手段としてのエンジ
ンECU、12…出力状態検出手段の一部を構成する車
速センサ、13…出力状態検出手段の一部を構成する回
転数センサ、14…出力状態検出手段の一部を構成する
ECTECU、θ…スロットル開度、θa…基準開度、
Q…吸入空気量、Qa…所定吸入空気量、α…偏差、B
…設定値

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関へ吸入空気を導入するための吸
    気管に設けられ、同吸入空気を清浄にするべく、吸入空
    気が通過する際に異物を捕捉する空気清浄器と、 前記吸気管の空気清浄器よりも下流側に設けられ、前記
    内燃機関の出力を制御するべく、同内燃機関への吸入空
    気量を調整するためのスロットルバルブと、 前記スロットルバルブの開度を検出する開度検出手段
    と、 前記内燃機関の出力状態を検出する出力状態検出手段
    と、 前記空気清浄器が目詰まりしていない状態で、前記内燃
    機関が予め定めた所定出力状態となるときのスロットル
    バルブの基準開度を記憶した基準開度記憶手段と、 前記出力状態検出手段による内燃機関の実際の出力状態
    が前記所定出力状態であるとき、前記開度検出手段によ
    る実際のスロットル開度と、前記基準開度記憶手段に記
    憶された基準開度とを比較し、両者の偏差が予め定めた
    値よりも大きい場合に前記空気清浄器が目詰まりしてい
    ると判定する目詰まり判定手段とを備えたことを特徴と
    する内燃機関用空気清浄器の目詰まり検出装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関へ吸入空気を導入するための吸
    気管に設けられ、同吸入空気を清浄にするべく、吸入空
    気が通過する際に異物を捕捉する空気清浄器と、 前記吸気管の空気清浄器よりも下流側に設けられ、前記
    内燃機関の出力を制御するべく、同内燃機関への吸入空
    気量を調整するためのスロットルバルブと、 前記スロットルバルブの開度を検出する開度検出手段
    と、 前記吸気管の空気清浄器よりも下流側に設けられ、前記
    内燃機関への吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段
    と、 前記空気清浄器が目詰まりしていない状態で、前記内燃
    機関への吸入空気量が予め定めた所定吸入空気量となる
    ときのスロットルバルブの基準開度を記憶した基準開度
    記憶手段と、 前記吸入空気量検出手段による内燃機関への実際の吸入
    空気量が前記所定吸入空気量であるとき、前記開度検出
    手段による実際のスロットル開度と、前記基準開度記憶
    手段に記憶された基準開度とを比較し、両者の偏差が予
    め定めた値よりも大きい場合に前記空気清浄器が目詰ま
    りしていると判定する目詰まり判定手段とを備えたこと
    を特徴とする内燃機関用空気清浄器の目詰まり検出装
    置。
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