JP3142352B2 - カラー画像転写体およびカラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像転写体およびカラー画像形成方法

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JP3142352B2 JP04046348A JP4634892A JP3142352B2 JP 3142352 B2 JP3142352 B2 JP 3142352B2 JP 04046348 A JP04046348 A JP 04046348A JP 4634892 A JP4634892 A JP 4634892A JP 3142352 B2 JP3142352 B2 JP 3142352B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー複写機またはカ
ラープリンター等に適用される電子写真法により、良質
なフルカラー画像を形成するためのカラー画像転写体お
よびカラー画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法によりフルカラー画像を形成
する方法の一例においては、例えば、有機または無機の
光導電性材料を用いた感光体上に、B(ブルー)、G
(グリーン)、R(レッド)および必要に応じてND
(ニュートラル)等のフィルターを介して得た色分解光
が照射されて各色別に静電潜像が形成され、これら各色
別の静電潜像がY(イエロー)、M(マゼンタ)、C
(シアン)および必要に応じてBK(ブラック)等のカ
ラートナーにより逐次現像されて各色別のカラートナー
像が形成される。この各色別のカラートナー像は、感光
体上に重ね合わせて形成された後に転写体に一括転写さ
れるか、もしくは感光体上にトナー像を形成するごとに
転写体上に転写されて転写体上で重ね合わせられる。転
写体上に重ね合わされたカラートナー像は、熱ローラ定
着器により加熱定着されてカラー画像が形成される。
【0003】このような電子写真法に使用されるカラー
トナーは、熱可塑性樹脂中に染料または顔料等を分散含
有せしめて構成された粒子からなり、平均粒径は通常5
〜20μmである。このため、特開昭63−92965
号公報に記載されているように、カラートナー像は1〜
4層のトナー粒子層により形成されており、定着後のカ
ラートナー画像においても表面の垂直方向に凹凸を有す
ることとなってしまう。このような電子写真法による凹
凸を有するカラー画像は、一般の写真や印刷に比べて色
再現性および光沢性に乏しく、結果的には、カラー画像
品質に劣っている。このようなカラー画像の画像品質を
向上するために、例えば、特開昭63−92965号公
報においては、転写体基体上に透明樹脂層を形成し、そ
の透明樹脂層上にトナー粒子を加熱ローラにより埋め込
む技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等が鋭意検討を重ねた結果、前記技術によればある程
度の光沢を有する画像品質の良好なカラー画像を提供で
きるものの、ここで用いられている透明樹脂層を構成す
る樹脂は、軟化点が60〜70℃のアクリル樹脂である
ため、加熱溶融すると接着性が高くなり、透明樹脂層か
ら画像が剥がれて加熱ローラへ接着または転移してしま
って画像が欠落したり、加熱ローラから再転移して画像
を汚染してしまうという問題点を有する。また、形成さ
れたカラー画像は30℃程度の比較的高温の環境条件下
では軟化して接着性を有するため、他の紙等を画像上に
重ね合わせると接着してしまって剥がれなかったり、画
像が転移してしまったりして、画像の保存性が著しく劣
るものであることが判明した。
【0005】また、ローラのみによる熱ローラ定着方式
では、接触加熱後分離するまでの時間が僅かであるた
め、トナーは完全に溶融するわけでなくゴム状弾性体の
状態であり、加熱ローラの圧力により弾性変形して平滑
状になるものの、圧力が解除されるとまた元の状態へ緩
和することとなり、接触する加熱ローラと同様の表面状
態を呈するには至らずトナー粒子が隆起した状態となっ
てしまう問題がある。さらに、加熱ローラとトナー像が
剥離される分離の段階において、溶融したトナーは加熱
ローラと接着性を有するため定着トナー像は画像の表面
に沿った方向へ加熱ローラにより引っ張られて浮き上が
ってしまう問題がある。
【0006】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、光沢を有する高品質なカラー画
像を提供することのできるカラー画像転写体およびカラ
ー画像形成方法を提供することにある。本発明の他の目
的は、加熱定着装置により画像の欠落や汚染を生じない
カラー画像転写体およびカラー画像形成方法を提供する
ことにある。さらに、本発明の他の目的は、カラー画像
の保存性が良好なカラー画像転写体およびカラー画像形
成方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明のカラー画像転写体は、3種以上のカラート
ナーによりカラー画像を形成するためのカラー画像転写
体において、該画像転写体表面にゼラチンよりなる透明
層を備えてなり、 当該透明層は、当該画像転写体の最上層部である上層
と、下層とよりなり、 当該上層は、スチレン系単量体およびアクリル系単量体
から選ばれる単量体から構成される、平均粒径が0.1
〜5.0μmの樹脂粒子が5〜40重量%の量で分散含
有されてなり、 上層の厚さが10〜50μm、下層の厚さが10〜30
μm、透明層の全体の厚さが20〜80μmであること
を特徴とする。 本発明のカラー画像形成方法は、3種以
上のカラートナーにより形成されたトナー像を画像転写
体上に溶融せしめて固着するカラー画像形成方法におい
て、画像転写体として請求項1に記載のカラー画像転写体を
用い、 カラートナーとして、ポリエステル樹脂を50重量%以
上の割合で含有するバインダー樹脂により構成される着
色樹脂粒子よりなるものを用いる ことを特徴とする。ま
た、3種以上のカラートナーにより形成されたトナー像
を画像転写体上に溶融せしめて固着するカラー画像形成
方法において、画像転写体として請求項1に記載のカラー画像転写体を
用い、 カラートナーとして、ポリエステル樹脂を50重量%以
上の割合で含有するバインダー樹脂により構成される着
色樹脂粒子よりなるものを用い、 トナー像を画像転写体
上にベルト状の加熱搬送体により溶融せしめて固着する
ことを特徴とする。
【0008】以下本発明について詳細に説明する。 〔カラー画像転写体〕 本発明のカラー画像転写体における透明層(以下、便宜
上「透明樹脂層」という。)は、ゼラチンよりなり、ま
た、透明樹脂層の最上層部に樹脂粒子を分散含有してな
る。このように、ゼラチンで透明樹脂層を構成すると、
ゼラチンが軟質であるためにトナー粒子を完全に透明樹
脂層中に埋め込むことができ、これによりカラー画像表
面はトナー粒子による凹凸がない平滑な表面状態とな
り、光沢性に優れた画像品質の良好なカラー画像とする
ことができる。また、透明樹脂層の最上層部に樹脂粒子
を分散含有せしめることにより、定着時においては、ゼ
ラチンによる付着性を緩和でき、定着部材との離型性が
優れ、カラートナー画像が定着部材に転移することが防
止され、また、保存時においてもゼラチン層を保護する
ことにより他の部材へカラートナー画像が付着すること
が防止されて保存性に優れる。
【0009】本発明における透明樹脂層を構成するゼラ
チンは、通常のものを用いることができるが、いわゆる
石灰処理ゼラチンであることが好ましく、カラートナー
画像の保存性に優れる。そのほか、酸処理ゼラチンや酵
素処理ゼラチンを用いてもよく、ゼラチンの加水分解物
も用いることができる。
【0010】また、透明樹脂層の最上層部に分散含有せ
しめる樹脂粒子は、平均粒径が0.1〜5.0μmのも
のとされる。さらに、透明樹脂層の最上層部に分散含有
せしめる樹脂粒子量は樹脂分散層に対して5〜40重量
とされる。該樹脂粒子を構成する樹脂としては、スチ
レン系単量体、アクリル系単量体から選ばれる単量体か
ら構成される。このような単量体としては、スチレン、
α−メチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリ
ル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ジメ
チルアミノエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸−2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタク
リル酸ジエチルアミノエチル等のアクリル系単量体を挙
げることができる。
【0011】本発明では、前記透明樹脂層を構成するこ
とにより、ベルト状の加熱搬送体により定着すると容易
に軟化したトナー粒子が埋め込まれ優れた光沢性を有す
るカラー画像を得ることができる。さらに、溶融状態に
おいても加熱搬送体との離型性が良好で離型時に加熱搬
送体への接着による画像の浮き上がりや転移による画像
の欠落を防止できる。また、得られた光沢性の良好なカ
ラー画像は、樹脂粒子が添加されているために、比較的
高温の環境条件下においても融着性がなく保存性に優れ
ている。
【0012】本発明におけるカラー画像転写体の透明樹
脂層は、例えば紙、プラスチック等からなる転写体基体
の表面に、20〜80μm、好ましくは20〜60μm
の厚さで設けられることが高画質のカラー画像を提供す
る上で好ましい。また、樹脂粒子を分散せしめる上層は
10〜50μm、下層のゼラチン層は10〜30μm
される。透明樹脂層の層厚が過小では、カラートナー像
が溶融、定着されたときに、透明樹脂層中に十分に埋め
込まれず、凹凸の多い光沢性に欠ける画像となる。一
方、透明樹脂層の層厚が過大では、カラートナー像およ
び透明樹脂層が例えばベルト状の加熱搬送体に転移しや
すくなって画像の欠落や表面の凹凸の発生が生じ、光沢
性に劣る不良なカラー画像となってしまう。前記透明樹
脂層は、ゼラチン、樹脂粒子を水等の溶剤に溶解もしく
は分散して、これを転写体上に塗布、乾燥して形成され
る。
【0013】〔カラー画像形成方法〕次に、本発明のカ
ラー画像形成方法について説明する。本発明に用いられ
るカラー現像剤としては、流動性、摩擦帯電性、現像
性、画像再現性等の向上を図る観点から、非磁性のカラ
ートナーと磁性キャリアから構成される2成分系カラー
現像剤が好ましく用いられる。前記非磁性のカラートナ
ーは、バインダー樹脂、着色剤、必要により荷電制御剤
およびその他の特性改良剤等から構成される着色樹脂粒
子により形成されるか、または、必要に応じてさらに無
機酸化物微粒子を外部から添加混合して形成される。
【0014】前記バインダー樹脂としては、スチレン−
アクリル系樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、ポリエス
テル樹脂等を用いることができるが、カラー画像転写体
の透明樹脂層との非相溶性を向上して定着後の画像の広
がりや境界領域のシャープさを付与するために、ポリエ
ステル樹脂を50重量%以上の割合で含有することが好
ましい。
【0015】前記着色剤としては、BK(ブラック)ト
ナーとして、カーボンブラック、C(シアン)トナーと
して、フタロシアニンブルー、Y(イエロー)トナーと
して、ベンジジンイエロー、キノリンイエロー、クロモ
フタールイエロー、M(マゼンタ)トナーとして、クロ
モフタールレッド、PVファストレッド等の通常使用さ
れているものを使用することができる。
【0016】前記荷電制御剤としては、モノアゾ染料の
金属錯塩、カルボン酸系化合物との金属錯体、第四級ア
ンモニウム塩系化合物、ニグロシン染料等を使用するこ
とができる。前記その他の特性改良剤としては、パラフ
ィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレン
ワックス等の融点が60〜160℃のワックスをバイン
ダー樹脂100重量部に対して10重量部以下で使用で
きる。前記無機酸化物微粒子としては、シランカップリ
ング剤により疎水化処理されたシリカ、酸化チタン等を
トナーに5重量%以下の割合で添加混合して使用するこ
とができる。本発明に用いるトナーの軟化点は、画質の
劣化を招くことがないように90〜150℃であること
が好ましい。
【0017】前記キャリアとしては、鉄、フェライト、
マグネタイト等の磁性体粒子、またはこの磁性体粒子を
スチレン−アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素
系樹脂等により被覆処理された被覆磁性体粒子を使用す
ることができる。
【0018】本発明において軟化点Tspとは、フロー
テスター「CFT−500」(島津製作所製)を用い
て、測定条件を、荷重20kg/cm2 、ノズルの直径
1mm、ノズルの長さ1mm、予備加熱80℃で10分
間、昇温速度6℃/minとし、サンプル量1cm
3 (真比重×1cm3 で表される重量)を測定記録した
とき、フローテスターのプランジャー降下量−温度曲線
(軟化流動曲線)におけるS字曲線の高さをhとしたと
き、h/2のときの温度をいう。
【0019】本発明においてガラス転移点Tgとは、示
差走査熱量計「低温DSC」(理学電気社製)を用い、
昇温速度10℃/minで測定した際に、ガラス転移領
域におけるDSCサーモグラムのガラス転移点以下のベ
ースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピー
クの頂点までの間での最大傾斜を示す接線との交点の温
度をいう。
【0020】本発明のカラー画像形成方法は、例えば電
子写真法により形成された感光体上のカラートナー像を
前記カラー画像転写体に転写し、これを加熱、溶融、定
着してカラー画像を形成する際に、当該カラー画像転写
体として前記特定の透明樹脂層を設けたものを使用し、
カラートナー像を当該透明樹脂層中に埋め込むようにベ
ルト状の加熱搬送体により定着してカラー画像を形成す
るようにしたものである。かかる構成によれば、ベルト
状の加熱搬送体の搬送中にもカラー画像転写体が加熱さ
れているため、ローラのみによる定着方式に比べてはる
かに長い時間加熱されていることとなり、透明樹脂層は
十分溶融し、カラートナー粒子が埋め込まれやすくな
り、またカラートナー粒子も完全な流動状態になるた
め、永久変形して定着固化される。さらに、離型時にお
いても、ベルト状の加熱搬送体とカラー画像転写体およ
びカラートナー画像との離型性が良好なため、カラート
ナー像の浮き上がりや転移による画像の欠落も発生しな
い。このため得られるカラー画像は、照明光の乱反射が
防止されて光沢性に優れ、ベルト状の加熱搬送体へ画像
が付着することがなく、高品質で、保存性が良好であ
る。
【0021】図1の(a)は、透明樹脂層がない場合の
光の反射状況を示しており、図1の(b)は、透明樹脂
層を有し、定着カラートナー像が当該透明樹脂層中に埋
め込まれた場合の光の反射状況を示している。図1にお
いて、1はカラー画像転写体、1Aは普通紙からなる転
写体基体、1Bは透明樹脂層、2は定着カラートナー像
である。図1の(b)から明らかなように、定着カラー
トナー像2が透明樹脂層1B中に埋め込まれている場合
には、光の散乱がなく、反射性が良好なため、良好な光
沢性を有するカラー画像が得られる。
【0022】図2は、本発明のカラー画像転写体上に形
成されたカラートナー像を定着する場合に好適に用いる
ことができる定着装置の一例を示すものである。この図
2の定着装置においては、熱源を内蔵する部材下に移動
するベルト状の加熱搬送体により、カラー画像転写体の
表面の透明樹脂層上に付着したカラートナーを加熱して
透明樹脂層中に溶融させ、次いで冷却して固着させ、さ
らにベルト状の加熱搬送体をカラー画像転写体から分離
してカラー画像を形成することができる。図2におい
て、1はカラー画像転写体(以下適宜単に「転写体」と
いう)、2Aはカラートナー像、3は加熱ロールであ
る。加熱ロール3は、内部に赤外線ランプ等の熱源6を
有している。また、加熱ロール3は、回転軸に固定され
たコア4の外周にゴム等の弾性層5が設けられて構成さ
れている。7は加圧ロール、8aは上側耐熱ベルト、8
bは下側耐熱ベルトである。これらの耐熱ベルト8a,
8bは、ポリイミド等の耐熱性樹脂の表面がシリコーン
樹脂により処理されて構成されている。9は剥離ロー
ル、10は当該剥離ロールに対する加圧ロールである。
11は必要に応じて設けられる転写体1の分離爪、12
は必要に応じて設けられる強制冷却装置である。
【0023】図2の定着装置においては、カラートナー
像2Aを担持した転写体1が、熱源6を有する部材下に
移動する耐熱ベルト8a,8bにより加熱、搬送され、
前記転写体1上のカラートナー像2Aが溶融、定着さ
れ、かつ、自然空冷ないし強制冷却装置12により変形
しにくい状態とするために冷却された後に、剥離ロール
9により分離される。このような定着装置によれば、き
わめて平滑なカラー画像が得られる。
【0024】本発明のカラー画像形成方法においては、
感光体上に像露光して各色別の静電潜像を形成し、これ
をY、M C、BKの各色トナーで重ね合わせて現像し
てカラートナー像を形成し、重ね合わされたカラートナ
ー像を転写体上に一括転写し、これを加熱定着してカラ
ー画像を形成することが好ましい。
【0025】以下に本発明のカラー画像形成方法をより
具体的に説明する。図3は、本発明の方法に使用するこ
とができるカラー画像形成装置の断面図であり、Kは画
像読み取り部、Lはレーザー書き込み部、Mは画像形成
部、Nは給紙部である。画像読み取り部Kは、ミラー2
5とハロゲンランプ24とが取付けられたキャリッジ2
2と、ミラー26および27が取付けられた可動ミラー
ユニット23と、レンズ30と、色分解フィルタ装置3
2と、CCD33と、画像処理装置34とから構成され
ている。レーザー書き込み部Lは、モーター41、ポリ
ゴンミラー42等からなる。画像形成部Mは、例えば有
機光導電性半導体材料からなる感光体40と、前露光ラ
ンプ45Aと、スコロトロン帯電器45Bと、ACバイ
アスP1と、DCバイアスP2が印加されたY、M、C
およびBKの負極性トナーを含む現像剤が充填された現
像器46Y、46M、46Cおよび46BKと、感光体
40に形成されたカラートナー像を転写体PAまたはP
Bに一括転写する転写器47と、分離器48と、カラー
トナー像を定着する定着器55と、感光体40上に残留
するトナーを除去するクリーニング装置49とから構成
されている。定着器55は図2に示したものと同様の構
成である。給紙部Nは、転写器47および分離器48に
給紙カセット50Aまたは50Bから転写体PAまたは
PBを送り出すための送り出しローラ51Aおよび51
Bと、タイミングローラ52を有している。
【0026】以上のように構成されたカラー画像形成装
置を用いて、次のようにして本発明のカラー画像形成方
法を実施することができる。すなわち、スタートボタン
を「オン」し、制御回路を介してイニシャライズ信号を
画像読み取り部Kに出力させ、色分解フィルタ装置32
においてBフィルタにセットする。感光体40の1回転
目において、画像読み取り部Kの原稿台21上の原稿2
0をキャリッジ22のハロゲンランプ24によって光走
査し、ステッピングモーターにより駆動される前記ミラ
ー群25、26、27およびBフィルタがセットされた
色分解フィルタ装置32を介して、原稿の光像をレンズ
30を通してCCD33の受光面に結像させ、電気信号
に変換する。得られる電気信号を画像処理装置34にお
いて、A/D変換、シェイディング補正、階調補正、色
変換、ゴースト処理、多値化等の信号処理を施して、第
1の色信号であるY画像信号を次のレーザ書き込み部L
に出力する。
【0027】レーザー光源から発振されるレーザービー
ムを、前記Y画像信号によりパルス幅変調して、モータ
ー41により回転駆動されるポリゴンミラー42によっ
て回転走査し、fθレンズ43を経てミラー44により
光路を曲げてあらかじめ前露光ランプ45Aによる前露
光および帯電器45Bによって一様な帯電を付与した感
光体40面上に像露光し、静電潜像を形成する。次い
で、この静電潜像を現像器46Yにより非接触で反転現
像してYトナー像を形成する。得られたYトナー像を感
光体40に保持したまま、すでに感光体40の面から離
間させてあるクリーニング装置49の下を通過させ、次
のMトナー像を形成するために感光体40の2回目の回
転に伴って帯電器45Bへと搬送する。
【0028】帯電器45Bにより、Yトナー像が担持さ
れた状態の感光体40の表面を一様に負に再帯電し、次
いで、色分解フィルタ装置32においてGフィルタに切
り換え、画像読み取り部Kの次の走査により画像処理装
置34からの第2の色信号であるM画像信号に基づくレ
ーザービームの像露光を行って、感光体40上に静電潜
像を形成し、これを現像器46Mにより非接触反転現像
してYトナー像上に、Mトナー像を重ね合わせて形成す
る。
【0029】以下同様にして感光体40の3回目および
4回目において、Rフィルタを用いたC画像信号に基づ
くレーザービームの像露光、現像器46Cによる現像、
およびNDフィルタを用いたBK画像信号に基づくレー
ザービームの像露光、現像器46BKによる現像を経
て、感光体40上のYトナー像、Mトナー像上にCトナ
ー像およびBKトナー像を重ね合わせてカラートナー像
を形成する。
【0030】得られたカラートナー像を、像形成とタイ
ミングを合わせてカセット50Aから送り出しローラ5
1Aおよびタイミングローラ52を介して転写領域に搬
送した本発明のカラー画像転写体PA上に転写器47の
作用で一括転写させる。カラートナー像が転写された転
写体PAを、分離器48により感光体40から分離した
後、搬送ベルト54により定着器55へと搬送し、当該
定着器55(図2参照)で加熱定着してカラー画像を形
成し、排紙ローラ56により排紙皿57へと排出する。
【0031】
〔実施例1〕
<転写体の作製>A4サイズの普通紙に石灰処理ゼラチ
ンを塗布した後、石灰処理ゼラチン90重量部とポリメ
チルメタクリレート樹脂粒子(平均粒径0.3μm)1
0重量部を水に溶解・分散せしめて塗布し乾燥して、透
明樹脂層を有する本発明の転写体Aを得た。この転写体
Aの透明樹脂層の乾燥膜厚は、下層のゼラチン層が15
μm、上層の樹脂粒子分散層が20μm、全体で35μ
mであった。
【0032】<現像剤の作製> ポリエステル樹脂 100重量部 着色剤(カーボンブラック) 10重量部 ポリプロピレン 3重量部 以上の材料を溶融混練し、粉砕し、分級することによ
り、軟化点132℃、平均粒径10μmのBKトナーを
作製した。着色剤をそれぞれ ベンジジンイエロー 5重量部 ローダミンB 5重量部 銅フタロシアニン 5重量部 に変更した他は上記のBKトナーと同様にして、軟化点
130℃、平均粒径10μmのYトナー、Mトナー、C
トナーを作製した。以上の4種のカラートナーのそれぞ
れ5重量部と、スチレン−メチルメタクリレート共重合
体を被覆した球形フェライトキャリア95重量部とを混
合することにより合計4種のフルカラー用の現像剤を得
た。
【0033】これらの現像剤を用いて図2のベルト状定
着装置を備えた図3のカラー画像形成装置によりカラー
画像を形成した。得られた画像はベルト状加熱搬送体へ
の転移もなく、画像の欠落がない光沢性に優れ、画像品
質の高いものであった。次に、形成されたカラー画像の
画像同士を向き合わせて重ね、これに0.5g/cm2
の荷重をかけ、温度40℃、相対湿度80%の環境下に
1日間放置して保存性のテストを行った。その結果、画
像が付着することなく保存性が良好であった。
【0034】〔実施例2〕 <転写体の作製>実施例1において、石灰処理ゼラチン
80重量部とポリメチルメタクリレート樹脂粒子(平均
粒径1.2μm)20重量部に代えた他は同様にして本
発明の転写体Bを得た。この転写体Bの透明樹脂層の乾
燥膜厚は、下層のゼラチン層が15μm、上層の樹脂粒
子分散層が26μm、全体で41μmであった。転写体
Aの代わりに転写体Bを用いた他は実施例1と同様に
し、同様な結果を得た。
【0035】〔実施例3〕 <転写体の作製>実施例1において、石灰処理ゼラチン
70重量部とポリスチレン−メチルメタクリレート樹脂
粒子(平均粒径3.5μm,共重合重量比50/50)
30重量部に代えた他は同様にして本発明の転写体Cを
得た。この転写体Cの透明樹脂層の乾燥膜厚は、下層の
ゼラチン層が15μm、上層の樹脂粒子分散層が32μ
m、全体で47μmであった。転写体Aの代わりに転写
体Cを用いた他は実施例1と同様にし、同様な結果を得
た。
【0036】〔比較例1〕軟化点が70℃のメチルメタ
クリレート−ブチルアクリレート共重合体を20重量%
の濃度でアセトン溶媒に溶解せしめ、ワイアーバーによ
りA4サイズの普通紙に塗布して乾燥し、20μm厚の
透明樹脂層を有する比較用転写体aを作製した。実施例
1において、転写体Aを比較用転写体aに変更した他は
実施例1と同様に評価したところ、得られた画像の一部
がベルト状の加熱搬送体に転移し、画像の欠落が発生
し、光沢性に劣る画像であった。また、保存性のテスト
では画像同士が接着してしまって強制的に引き離すと一
方から他方の画像に画像が転移してしまった。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のカラー画像転写体およびカラー画像形成方法によれ
ば、光沢を有する高品質で保存性に優れたカラー画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、透明樹脂層を有しない転写体を用い
た場合の光の反射状況を示す説明図、(b)は、透明樹
脂層を有する転写体を用いた場合の光の反射状況を示す
説明図である。
【図2】本発明に好適に使用することができる定着装置
の一例の断面図である。
【図3】本発明のカラー画像形成方法の実施に用いるこ
とができるカラー画像形成装置の一例の断面図である。
【符号の説明】
1 カラー画像転写体(転写体) 1A 転写体基体 1B 透明
樹脂層 2 定着カラートナー像 2A カラ
ートナー像 3 加熱ロール 4 コア 5 弾性層 6 熱源 7 加圧ロール 8a 耐熱
ベルト 8b 耐熱ベルト 9 剥離
ロール 10 加圧ロール 11 分離
爪 12 強制冷却装置 20 原稿
台 21 原稿 22 キャ
リッジ 23 可動ミラーユニット 24 ハロ
ゲンランプ 30 レンズ 32 色分
解フィルタ装置 33 CCD 34 画像
処理装置 41 モーター 42 ポリ
ゴンミラー 43 fθレンズ 45A 前露
光ランプ 45B スコロトロン帯電器 46Y イエ
ロー現像器 46M マゼンタ現像器 46C シア
ン現像器 46BK ブラック現像器 47 転写
器 48 分離器 49 クリ
ーニング装置 PA カラー画像転写体 PB カラ
ー画像転写体 55 定着器 K 画像
読み取り部 L レーザー書き込み部 M 画像
形成部 N 給紙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 15/20 101 G03G 15/20 101 (56)参考文献 特開 昭58−112735(JP,A) 特開 平2−162383(JP,A) 特開 平5−127413(JP,A) 特開 昭63−109458(JP,A) 実開 昭62−87344(JP,U) 特表 昭55−500209(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 7/00 G03G 13/00 G03G 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3種以上のカラートナーによりカラー画
    像を形成するためのカラー画像転写体において、該画像
    転写体表面にゼラチンよりなる透明層を備えてなり、 当該透明層は、当該画像転写体の最上層部である上層
    と、下層とよりなり、 当該上層は、スチレン系単量体およびアクリル系単量体
    から選ばれる単量体から構成される、平均粒径が0.1
    〜5.0μmの樹脂粒子が5〜40重量%の量で分散含
    有されてなり、 上層の厚さが10〜50μm、下層の厚さが10〜30
    μm、透明層の全体の厚さが20〜80μmであること
    を特徴とするカラー画像転写体。
  2. 【請求項2】 3種以上のカラートナーにより形成され
    たトナー像を画像転写体上に溶融せしめて固着するカラ
    ー画像形成方法において、画像転写体として請求項1に記載のカラー画像転写体を
    用い、 カラートナーとして、ポリエステル樹脂を50重量%以
    上の割合で含有するバインダー樹脂により構成される着
    色樹脂粒子よりなるものを用いる ことを特徴とするカラ
    ー画像形成方法。
  3. 【請求項3】 3種以上のカラートナーにより形成され
    たトナー像を画像転写体上に溶融せしめて固着するカラ
    ー画像形成方法において、画像転写体として請求項1に記載のカラー画像転写体を
    用い、 カラートナーとして、ポリエステル樹脂を50重量%以
    上の割合で含有するバインダー樹脂により構成される着
    色樹脂粒子よりなるものを用い、 トナー像を画像転写体
    上にベルト状の加熱搬送体により溶融せしめて固着する
    ことを特徴とするカラー画像形成方法。
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