JP3144650B2 - ミシンの上糸供給量制御装置 - Google Patents
ミシンの上糸供給量制御装置Info
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Description
上糸供給機構により、上糸供給源から縫い針側へ1針毎
に供給させるべき上糸供給量を制御する上糸供給量制御
装置に関するものである。
針毎に強制的に上糸を繰り出し、これを縫い針へ供給す
るようにした上糸供給機構を備えたものが知られてい
る。この上糸供給装置としては、一対のローラ等によっ
て上糸を挟持し、そのローラを縫い針の昇降動作に同期
して回転させることにより供給動作を行うものや、縫い
針に同期して昇降する繰り出し腕により、上糸を引き下
げて上糸供給源から上糸を繰り出すもの等、種々のもの
が提案されている。そして、これら装置によって供給さ
せるべき上糸量は、縫製しようとする布の厚さによって
種々異なるため、これら機構には上糸供給量を調整し得
る設定手段が設けられているのが通例である。
ような上糸供給機構を備えた従来のミシンでは、縫製動
作中の布厚の変化等に拘りなく設定手段にて設定された
一定の上糸供給量が常時供給されるようになっているた
め、布Wに図13に示すような段部W1,W2が形成さ
れていた場合には、各段部W1,W2における縫目が不
適切なものとなるという問題が生じた。すなわち、縫目
を形成する上糸と下糸との結節位置が平坦部W0の中間
位置に来るよう設定手段にて上糸供給量を設定した場
合、段差部では上糸供給量の不足によって結節点が布の
表面から露出してしまい、縫製品質が著しく損なわれる
という問題が発生した。
てなされたもので、段部のある布に対し、いかなる部分
の縫製においても上糸供給機構による上糸供給量を常に
適正に保つことができ、良好な縫製品質を得ることがで
きる上糸供給装置の提供を目的とする。
における布厚を検出する布厚検出手段と、前記布厚検出
手段の検出結果に基づき布厚の増減を判別する判別手段
と、前記布厚検出手段にて検出される布厚に応じて適正
上糸供給量を設定する適正上糸供給量設定手段と、前記
適正上糸供給量設定手段によって設定された適正上糸供
給量に応じて上糸供給機構を駆動させる上糸供給機構制
御手段と、判別手段が布厚の増減の変化量を検知してから前記適正
上糸供給量設定手段が上糸供給量の設定動作をなすまで
の時間を 制御するタイミング制御手段とを備え、前記タ
イミング制御手段は、判別手段にて布厚の増加または減
少が判別されたとき、その増加または減少した布厚の変
化量に対応する適正上糸供給量の設定動作のタイミング
を、布厚の増加または減少に伴う布厚の変化量および上
糸の伸縮性に基づいて設定された遅延時間分遅らせるよ
うに構成したものである。
のものの他に、判別手段にて布厚の増大が検出された時
点で、その布厚に対応する適正上糸供給量の設定タイミ
ングを、布厚増大に伴う上糸伸張量と判別手段による布
厚判別の進み誤差時間とに基づき設定された遅延時間分
遅らせる第1のタイミング制御手段と、判別手段にて布
厚の増大が検出された時点で、その布厚に対応する適正
上糸供給量の設定タイミングを、布厚減少に伴う上糸収
縮量と判別手段による布厚判別の遅れ誤差時間とに基づ
き設定された補正時間に基づいて補正する第2のタイミ
ング制御手段とからなるものとしても良い。
出手段にて検出された布厚に応じて適正上糸供給量設定
手段がその布厚に最適な適正上糸供給量を設定し、その
設定に応じて上糸供給機構制御手段が上糸供給機構を駆
動し、設定された適正上糸供給量を縫い針側へ供給させ
る。また、布厚検出手段にて検出された布厚に応じて判
別手段は布厚の変化を判別し、布厚が増大した場合に
は、タイミング制御手段が前記適正上糸供給量設定手段
による適正上糸供給量の設定タイミングを所定の遅延時
間分遅らせるよう作用する。従って、縫製動作中、上糸
供給量は各部分の布厚に応じて自動的に変化し、いかな
る部分にも良好な縫製品質が得られる。このように、こ
の発明によれば縫製動作中に布厚が変化した場合にも、
その布厚に対応する適正上糸供給量が自動的に供給され
る。また、布厚が増大した直後は上糸に伸びが生じ、そ
の伸びによって結接点の位置が下方に形成される傾向に
あるため、布厚が増大した時点で直ちにその増大した布
厚に対応する適正上糸供給量を設定せず、所定の遅延時
間が経過するまでの間、それ以前に設定されている比較
的少量の適正上糸供給量を供給することにより、布厚増
大直後の数針に対しても過不足なく上糸を供給すること
ができ、確実に布中に結接を形成することができる。ま
た布厚減少時には、上糸が収縮し、その収縮によって結
接点の位置が上方へ引き上げられる傾向にあるため、布
厚が減少した時点で直ちにその減少した布厚に対応する
適正上糸供給量を設定せず、所定の遅延時間が経過する
までの間、それ以前に設定されている比較的多量の適正
上糸供給量を供給する。これにより、布厚減少直後の数
針に対しても過不足なく上糸を供給することができる。
さらに、前記タイミング制御手段を、上述のような上糸
の伸張、収縮だけでなく、判別手段による判別遅れ誤差
時間及び判別進み誤差時間をも勘案して適正上糸供給量
の設定タイミングを設定するものとすれば、より適正な
上糸供給量動作を実現することができる。
に基づき説明する。図1は、この実施例に適用した上糸
供給機構の一例を示す図である。ここに示す上糸供給機
構1は、上糸供給源IOと天秤Tとの間に設けられてお
り、一対の上糸繰り出しローラ2a,2bと、その前後
に設けられた第1,第2の糸押えソレノイド3a,3b
とを協働させて上糸I1を供給するようになっている。
すなわち、前記一対の上糸繰り出しローラ2a,2bの
うち一方のローラ2aは図外のモータにより常時回転駆
動し、上糸供給源IO側に位置する第1の糸押えソレノ
イド3aをOFFとして上糸I1の保持を解放させるこ
とにより、上糸I1を糸繰り出しローラ2aを介して第
2の糸押えソレノイド3bまで送り、所定量供給後、第
1の糸押えソレノイド3aをONし、続いて天秤Tが上
死点に達する以前に第2の糸押えソレノイド3bをOF
Fし、それまでに第2の糸押えソレノイドまで供給され
た上糸I1を解放することにより、これを縫い針Kに供
給するようにしている。なお、この上糸繰り出しローラ
2a及び糸押えソレノイド3a,3bの動作は、ミシン
主軸の回転及び図外のモータに同期して行われ、その動
作速度は縫製速度に伴って変化する。また、上糸供給量
を調整する場合には、繰り出しローラ2aに接続される
図外のモータの回転に対する糸押えソレノイド3aの解
放タイミングを調整することにより行うことができる。
置された布の針落ち位置近傍を押える布押え部材5が設
けられている(図2参照)。この布押え部材5はミシン
アームM1に昇降可能に保持された押え棒6の下端に支
持されている。押え棒6は常には、不図示のばね体によ
り下方へ付勢されており、その付勢力によって布押え部
材5が布Wを押えるようになっており、図2に示すよう
に布厚に応じて押え棒6の高さ位置が変化する。そし
て、この実施例では、押え棒6に固定したマグネットM
gと、上下に所定の間隔を介して配設した第1,第2の
磁気センサS1,S2とによって、図2に示す布のいか
なる部分を布押え部材5が押えているかを検出し得るよ
うになっている。
の布厚を有する部分(以下、この部分を平部と称す)W
0を押えている時、マグネットMgは磁気センサS1の
みと対向し、第2の磁気センサS2とは非対向状態とな
る。その結果、第1の磁気センサS1はONとなり、第
2の磁気センサS2はOFFとなる。また、布押え部材
5が布に形成されている第1の段部W1を押えている場
合には、マグネットMgは両磁気センサに対して非対向
状態となり、両磁気センサS1,S2は共にOFFとな
る。さらに、布押え部材5が第2の段部W2を押えた場
合には、第2の磁気センサS2にマグネットMgが対向
し、第1の磁気センサとは非対向状態となり、第1の磁
気センサS1はOFF、第2の磁気センサS2はONと
なる。
り、布押え部材5の高さ位置が布Wのいかなる部分を押
えているかを判断することができる。なお、上記磁気セ
ンサS1,S2は平部W0及び各段部W1,W2の高さ
位置等に応じて適宜その配設位置を上下に調節し得るよ
うになっている。また、ここでは、最大3段階に布厚が
変化する場合を想定したため、2個の磁気センサS1,
S2を用いているが、さらに多段に布厚が変化するもの
を使用する場合には、3個以上の磁気センサを配設すれ
ば良い。なお、マグネットMgを固定した上記布押え部
材5と第1,第2の磁気センサS1,S2によって布厚
検出手段を構成している。
ブロック図である。図において、11はCPU12,R
OM13,RAM14からなる周知のマイクロコンピュ
ータである。このマイクロコンピュータ11は、ミシン
主軸を回転させるミシンモータの駆動制御に加え、上糸
供給動作に関する後述の演算、判別、制御等の動作を行
うようになっている。なお、このマイクロコンピュータ
11により適正上糸量設定手段、第1,第2のタイミン
グ制御手段、上糸供給機構制御手段及び判別手段が構成
されている。また、15は前記ミシンアームM1に設け
られた操作パネルであり、ここで設定された設定データ
は、前記CPU12に入力される。この操作パネル15
には、後述の補正値A1,A2、遅延針数Nu(N1〜
N6),Nd及び布の各部の厚さVhを設定する設定ス
イッチSW1,SW2,SW3,SW4及びSW5が設
けられており、これら設定スイッチにて設定されたデー
タは、CPU12を介して一旦RAM14に格納され
る。
に連係される箇所に設けられミシンによる縫製ピッチを
検出するピッチ検出センサ、17はミシンによる縫製速
度を検出する速度検出器であり、ミシンの主軸に設けら
れ、1回転で24パルスを発生し、そのパルス幅で速度
を検出する。18は縫い針Kが上死点に達した時点で検
出信号を発生させる主軸に設けられた上位置検出センサ
であり、これら16〜18はCPU12の入力側に接続
されている。なお、19はミシンモータ20の駆動回
路、21は上糸供給機構1に設けられているモータ22
の駆動回路である。
に基づき、図2に示す布を縫製する場合の動作を説明す
る。なお、以下の動作は、平部W1から縫製動作を開始
する場合を想定した動作となっている。縫製動作開始当
初、布押え部材5は図2(a)に示すように布(平部)
W0を押圧しているため、第2の磁気センサS2はOF
F,第1の磁気センサS1はONとなり、図4のステッ
プ1,2を経てステップ3へと移行する。このステップ
3では、縫い針Kが上死点に達したか否かを上位置検出
センサ18からの出力に基づいて判断し、上死点に達し
た時点で、そのとき設定されている縫製ピッチPdをピ
ッチ検出センサ16からの出力に基づき設定すると共
に、速度検出器17にて検出された縫製動作速度に基づ
き速度補正率Shを設定する(ステップ4)。
したVhの読み込みを行い(ステップ5)、さらに、読
み込まれた値に基づき上糸供給量P0を設定する(ステ
ップ6)。この上糸供給量P0は、 P0=Pd×Sh+Vh の演算を行うことにより設定される。そして、CPU1
2からは設定された上糸供給量が得られるよう、上糸供
給機構のモータの駆動回路21を駆動する(ステップ
7)。以上の動作を1針毎に繰り返すことにより、平部
W0における縫製動作時には、その縫製動作開始当初か
ら布厚及び縫製速度に応じた適正上糸供給量が1針毎に
供給される。なお、ここでいう適正上糸供給量とは、上
記のようにある一定の布厚に対して縫製動作を行った場
合に、その布厚内に確実に結接点が形成されるような上
糸供給量をいう。
われた後、第1の段部W1あるいは第2の段部W2が針
落ち位置に達し、布押え部材5が上昇すると、第1の磁
気センサS1はONからOFFへと切り替わる。そして
このとき、第2の磁気センサS2がOFFとなっていれ
ば第1の段部W1であり、CPU12は第1の段部W1
が針落ち位置にあるとの判断を下してフローチャート
(図5参照)を実行させる。また、第2の磁気センサS
2がONとなっていれば、第2の段部W2が針落ち位置
にあるとの判断を下してフローチャート(図7参照)
を実行させる。そして、フローチャート(図5)で
は、次のような動作が実行される。すなわち、ステップ
A1では、CPU12に内蔵された針数カウンタのカウ
ント値Nを0に設定する。なお、この針数カウンタと
は、一針毎に上位置検出センサから出力されるパルスを
カウントするカウンタである。この後、ステップA2で
は、前記カウント値が予め設定した遅延針数N1に達し
たか否かの判断を行い、前記カウント値が遅延針数に達
していなければ、カウント値Nを一針毎に増大させ、以
下ステップA4〜A8によって前記図4のステップ3〜
7と同様の動作を実行し上糸供給動作を行う。
すると、ステップA9で縫い針Kの上死点が検出される
毎に、ステップA10〜A15に示す動作が行われる。
すなわち、ステップA10では、ステップA5と同様に
縫製ピッチPd及び速度補正率Shを設定し、ステップ
A11では、Pd,Sh,Vhに加え、予め設定した補
正量A1を読み込む。この補正値A1は、第1の段部W
1の布厚と平部W0との布厚の差の1/2の値となって
いる。なお、段部の布厚Vhとは、段部の上面から平部
の下面に至る距離を意味する。
た上記各値に基づき上糸供給量P1を設定する。これ
は、 P1=Pd×Sh+Vh+A1 の演算によって設定され、その設定上糸供給量に基づき
上糸供給機構のモータ駆動回路21が制御される(ステ
ップA13)。以下、ステップA14及びA15によ
り、第1の磁気センサS1がOFFとなるか、あるいは
第2の磁気センサがONとなるまで、一針毎に以上の動
作を繰り返す。
は、第1の段部W1の縫製動作時において、平部W0の
縫製時に設定した適正上糸供給量P0に対し、さらに補
正量A1を加えるようになっており、これにより、第1
の段部W1の布厚の中間位置に結接点が設定されるよう
な適正上糸供給量P1が供給されることとなる。但し、
この適正上糸供給量P1を設定するタイミングは第1の
段部W1が検出されると同時ではなく、予め設定した遅
延時間(遅延針数N1)経過後に行うようになってい
る。これは、次のような理由による。すなわち、段部W
1を有する布Wに対し一定の上糸供給量で縫製動作を行
った場合、上糸に伸びが発生しなければ、図11(a)
に示すように上糸I1と下糸I2との結接点Ipは布W
の段部W1で上にあがりほぼ一定の高さに形成されるこ
とになる。そして、布厚によっては各結接点Ipが布W
の表面から露呈し、これによって縫製品質が著しく損な
われるという問題が発生する。このため、段部W1の縫
製動作においては、平部W0における上糸供給量に対
し、前述の補正量A1を加えることが必要になると考え
られる。
して縫製動作を行った場合には、段部縫い始めの数針に
おいて、上糸I1が下糸I2に引かれて伸張し、図11
(b)に示すように結接点Ipが同図(a)に示す位置
よりもかなり下方に位置するという現象が発生した。こ
のため、段部W1の前端部が針落ち位置に達した時点で
直ちに前述のような補正量A1の加算を行った場合に
は、逆に縫い始めの数針Naにおける上糸供給量が過剰
になり、結接点が布の下面に露出してしまうという問題
が発生する。そこで、段部W1における適正上糸供給量
P1の設定は、前記数針Naに基づいて設定した遅延針
数N1が経過した後に行い、これによって上述のような
過剰な上糸供給の発生を防止するようになっている。
定において、上述のような糸の伸びだけでなく、布厚検
出手段の検出誤差をも考慮して設定している。すなわ
ち、この実施例では、針落ち位置における布厚変化の検
出を、布押え部材5の上昇位置を磁気センサS1,S2
で検出することにより行っているが、この布押え部材5
は、図12(a)に示すように段部W1が針落ち位置H
aに達する数針手前から後端部が段部W1に乗り上げ始
め、布押え棒6を上昇させて行く。このため、布押え部
材5が完全に段部W1の上面を押さえる前に、針落ち位
置における布押え部材5の高さ位置が、磁気センサS1
がONとなる検知高さ位置を越え、磁気センサS1をO
FFさせてしまうこととなる(図12(b),(c)参
照)。この検出誤差により、CPU12では、実際に段
部W1が針落ち位置に達するより数針早い時刻に段部が
針落ち位置に達したとの判断を行うこととなり、判別時
刻に進み誤差時間が生じる。
進み誤差時間に相当する針数Nb(図12(a)参照)
をも勘案して前述の遅延針数Nu(N1〜N6)を設定
している。すなわち、 Nu=Na+Nb に設定している。なお、ここで示したNa,Nbは布厚
及び糸の伸張性等によって適宜設定される値である。こ
れによれば、布厚検出手段の検出誤差を解消でき、段部
縫製が開始されてから正確にNa針経過した時点で、補
正量A1を加えることができる。このため、段部W1の
いかなる箇所においても結接点Ipが布の上面及び下面
から露出することはなくなり、段部W1における縫製品
質は良好なものとなる。
14,A15において、磁気センサS2がONであると
判断された場合には、第2の段部W2の立上りが針落ち
位置に達して布厚が増大したとの判断が下されフローチ
ャート(図6参照)を実行させる。第1の磁気センサ
S1がONとなっている場合には、第1の段部W1の立
下りが針落ち位置に達して布厚が減少したとの判断が下
され、フローチャート(図9参照)を実行させる。そ
して、第2の段部W2の立上りが針落ち位置に達したと
の判断が下されると、フローチャート(図6参照)へ
移行し、ステップB1〜B13にて前述のフローチャー
トとほぼ同様の動作を実行する。
は、上糸の伸びと検出誤差とを勘案して設定した遅延針
数N2に達するまで、第1の段部W1に対する適正上糸
供給量P1=Pd×Sh+Vh+A1が供給され、N2
針経過した後は、ステップB9〜B13の動作により第
1の段部の適正上糸供給量に補正量A2を加えた上糸供
給量P2=Pd×Sh+Vh+A1+A2が設定され
る。この補正値A2は、第2の段部W2の布厚と第1の
段部W1との布厚の差の1/2の値となっているため、
ここで設定される上糸供給量P2は、第2の段部W2に
おける適正上糸供給量となる。なお、第1の段部W1か
ら第2の段部W2への布厚の増大量が、平部W0から第
1の段部W1への布厚増大量より大であれば、前記遅延
針数N2はN1より大なる値となり、また、増大量の大
小関係が上述の逆であれば、遅延針数N1、N2の大小
関係も逆になる。このように、第2の段部W2を縫製す
る場合にも、その布厚に応じた適正上糸供給量P2が所
定の遅延針数N2経過後に設定されるため、良好な縫製
品質が得られる。
センサS1,S2のON,OFF状態が判断され、第1
の磁気センサS1がONであれば、針落ち位置Haにお
ける布厚が第2の段部W2から平部W0へと変化した
(減少した)との判断がなされ、フローチャート(図
10参照)を実行させる。両磁気センサS1,S2がO
FFであれば落ち位置Haにおける布厚が第2の段部W
2から第1の段部へと変化した(減少した)との判断が
なされ、フローチャート(図8参照)を実行させる。
1において第2の磁気センサS2がONであると判断さ
れた場合には、針落ち位置における布厚が平部W0から
第2の段部W2へと変化した(増大した)との判断が下
され、フローチャート(図7参照)へ移行する。この
場合、ステップC1〜C8では、布厚の増大量に基づい
て予め設定された遅延針数N3が経過するまでの間、平
部W0における適正上糸供給量P0(=Pd×Sh+V
h)が供給され、遅延針数N3経過後には、第2の段部
W2に対する適正上糸供給量P2(P2=Pd×Sh+
Vh+A1+A2)が供給される。これにより、平部W
0から第2の段部W2へと布厚が変化した場合にも、結
接点が露出するのを防止することができる。なお、平部
W0から第2の段部W2への布厚の増大量は、平部W0
から第1の段部W1への増大量、及び第1の段部W1か
ら第2の段部W2への増大量(P2−P1)より、明ら
かに大なる値となるため、遅延針数N3は先の遅延針数
N1,N2より大きな値に設定される。
テップB15にて針落ち位置Haにおける布厚が第2の
段部W2から第1の段部へと変化した(減少した)との
判断がなされた場合には、フローチャート(図8)の
動作を実行する。ここで、ステップD1〜D8では、第
2の段部W2に対応する適正上糸供給量(P=Pd×S
h+Vh+A1+A2)が遅延針数N4に達するまで設
定され、供給される。また、ステップD9〜D15で
は、遅延針数N4が経過した後の上糸供給量の設定、供
給を行う。ここで設定される上糸供給量は、第2の段部
W2に対する適正上糸供給量P2から補正量A2が減算
されたものとなる。つまり、ここで設定される上糸供給
量は、第1の段部W1に対する適正上糸供給量P1(=
Pd×Sh+Vh+A1)となる。
が減少する場合にも、一定の遅延針数(ここではN4)
を経過した後に補正量A2を減算するようになってい
る。これは、布厚減少時に上糸が収縮するためである。
布厚の大きな部分の縫製時には、布と糸との抵抗によっ
て下糸の引き上げにより大きな抵抗がかかるため、上糸
に多くの伸びが発生する。そして、その伸びは布厚が減
少した後の縫製に対し、数針の間影響を与える。つま
り、布厚減少に伴って布と糸との抵抗が減少することに
より、それまで伸張していた上糸が収縮し、その収縮に
よって結接点Ipが上方へと引き上げられることとなる
(図11(b)参照)。従って、針落ち位置Haにおけ
る布厚が減少した時点で、直ちに減少した布厚に対応す
る適正上糸供給量を設定した場合には、結接点が第1の
段部W1における布厚の中間位置より上方に引き上げら
れ、場合によっては布の表面から露出するという問題が
発生する。
2の縫製動作から第1の段部W1の縫製動作に切り換っ
た時点で、直ちに上糸供給量を減少させず、上糸の伸び
が残留する間、すなわち遅延針数N4が経過するまでの
間、第2の段部W2にて設定されていた上糸供給量を供
給し、その後、第1の段部W1における適正上糸供給量
P(=Pd×Sh+Vh+A1)を供給するようになっ
ている。これによれば、布厚減少後の数針N4に生じる
上糸の収縮を補正量A1によって吸収することができ、
第1の段部W1のいかなる部分においても結接点が表出
するのを防止することができる。
1,第2の磁気センサS1,S2の出力信号に基づき1
針毎に布厚の変化を検出し、第2の磁気センサS2がO
Nとなっていれば、再び第2の段部W2が落ち位置Ha
に達して布厚が増大したとの判断を下され、フローチャ
ート(図6参照)へ移行し、第1の磁気センサS1が
ONとなっていれば、第1の段部W1の立下りが落ち位
置Haを通過して布厚が第1の段部W1から平部W0へ
と減少したとの判断が下され、フローチャート(図9
参照)へと移行する。ここで、布厚が平部W0の布厚へ
と減少したとの判断がなされた場合には、その布厚減少
量に基づき予め設定した遅延針数N5が経過するまでの
間、第1の段部W1に対する適正上糸供給量P1の設
定、供給を行う(ステップE1〜E8)。そして遅延針
数N5が経過した後は、第1の段部W1に対する適正上
糸供給量P1から補正量A1を差し引いた上糸供給量、
すなわち平部における上糸供給量P0(=Pd×Sh+
Vh)の設定、供給がなされる(ステップE9〜E1
5)。このように、第1の段部W1から平部W0へと縫
製すべき布厚が減少変化する場合にも、遅延針数N5の
経過を待って平部W0に対する適正上糸供給量(P=P
d×Sh+Vh)を設定するようになっているため、平
部W0から結接点が露出することはな区、良好な縫製品
質を得ることができる。
縫製すべき布の厚さが第2の段部W2から平部W0へと
変化した場合の動作が行われる。すなわち、フローチャ
ート(図6)のステップB14で磁気センサS1がO
Nであると判別された場合にこのフローチャート(図
10)の動作が実行される。この場合、ステップF1〜
F8では、遅延針数N6が経過するまでの間、第2の段
部W2における適正上糸供給量P2(=Pd×Sh+V
h+A1+A2)が供給され、遅延針数N6経過後に
は、第2の段部W2の適正上糸供給量P2からA1+A
2を差し引いた上糸供給量、すなわち平部W0における
上糸供給量P(=Pd×Sh+Vh)が供給される。こ
れにより、第2の段部W2から平部W0へと布厚が減少
した場合にも、結接点の表出を防止することができる。
動作を開始する場合を想定して上糸供給量の制御を行う
ようにしたが、段部W1、W2から縫製動作を開始させ
るようにすることも可能であり、この発明は特に上記実
施例に限定されるものではない。また、布に形成される
段部の種類も上記実施例の様に2段に設定する場合に限
らず、3段以上の段部に対応させ得るようにすることも
上記実施例に開示した技術に基づき容易に実現可能であ
る。
磁気センサS1,S2とを用いて布厚を検出するように
したが、この布厚検出手段としては、その他のものを用
いることも可能であり、特に上記実施例に示したものに
限定されない。例えば、布厚検出手段として光りセンサ
を用いることも可能である。この光りセンサとしては、
布厚の増減によって出力信号がON,OFFするもの
や、布に照射した光の透過量を検出することによって布
厚の増減を検出するものなど種々のものが適用可能であ
る。そして、このような光りセンサを用いれば、布押え
部材5を用いた場合のような検出誤差を発生させること
なく、正確に布厚の増減を検出することができる。さら
に、ポテンショメータでも良い。
は、必ずしも針落ち位置において行う必要はなく、針落
ち位置から布搬送方向手前に検出位置を設定することも
可能である。すなわち、検出位置から針落ち位置に至る
針数を予め設定しておくか、あるいは、CPUによって
算出するようにし、検出位置にて検出されたデータをそ
の設定あるいは算出された針数後に適用するようにする
ことで容易に実現可能である。この場合に適用する布厚
検出手段としては、光りセンサが最適であると思われる
が、上記実施例に示した布押え部材と同様に布厚の変化
に伴って上下するものを針落ち位置の手前に配置するこ
とも可能である。
機構として図1に示すようにローラ2a,2bを用いた
ものを示したが、この発明は、その他の構成を有する上
糸供給機構の制御にも適用可能である。
糸供給量制御装置は、検出手段によって針落ち位置にお
ける布厚を検出し、検出された布厚に応じた適正上糸供
給量を設定し、その設定量に応じて上糸供給機構を駆動
させるようにすると共に、その適正上糸供給量の設定タ
イミングを布厚の増大及び減少時に所定時間遅らせるよ
うにしたため、縫製動作中に布厚が変化しようとも、上
糸と下糸との結接点を常に布厚中に位置させることがで
き、良好な縫製品質を得ることができる。
供給機構を示す外観斜視図である。
図であり、(a)は布厚検出手段を構成する布押え部材
が布の平部を押えた状態を示し、(b)は布押え部材が
布の第1の段部を押えた状態を示し、(c)は布押え部
材が布の第2の段部を押えた状態を示している。
ある。
動作を示すフローチャートである。
部から第1の段部へと変化した場合の上糸供給量制御動
作を示すフローチャートである。
1の段部から第2の段部へと変化した場合の上糸供給量
制御動作を示すフローチャートである。
部から第2の段部へと変化した場合の上糸供給量制御動
作を示すフローチャートである。
2の段部から第1の段部へと変化した場合の上糸供給量
制御動作を示すフローチャートである。
1の段部から平部へと変化した場合の上糸供給量制御動
作を示すフローチャートである。
第2の段部から平部へと変化した場合の上糸供給量制御
動作を示すフローチャートである。
合の結接点の形成状態を示す説明側面図であり、(a)
は上糸が伸縮しないと仮定した場合の結接点の位置を示
し、(b)は実際の縫製で上糸が伸縮した場合の結接点
の位置を示している。
検出誤差の発生状態を示す説明図であり、(a)は布の
段部により、第1の磁気センサがOFFとなる検知高さ
位置まで布押え部材及び布押え棒が押し上げられた状態
を示す説明側面図である。(b)は磁気センサがOFF
となる布押え棒の検知高さ位置を示す線図、(c)は布
押え部材の昇降に伴う磁気センサのON,OFF状態を
示す線図である。
る。
量設定手段,上糸供給供給機構制御手段,タイミング制
御手段,第1のタイミング制御手段,第2のタイミング
制御段) W 布 W0 平部 W1 第1の段部 W2 第2の段部
Claims (2)
- 【請求項1】 ミシンに設けられた所定の上糸供給機構
によって上糸供給源から縫い針側へ1針毎に供給させる
べき上糸供給量を制御する上糸供給量制御装置であっ
て、 針落ち位置における布厚を検出する布厚検出手段と、 前記布厚検出手段の検出結果に基づき布厚の増減を判別
する判別手段と、 前記布厚検出手段にて検出される布厚に応じて適正上糸
供給量を設定する適正上糸供給量設定手段と、 前記適正上糸供給量設定手段によって設定された適正上
糸供給量に応じて前記上糸供給機構を駆動させる上糸供
給機構制御手段と、判別手段が布厚の増減の変化量を検知してから前記適正
上糸供給量設定手段が上糸供給量の設定動作をなすまで
の時間を 制御するタイミング制御手段とを備え、 前記タイミング制御手段は、判別手段にて布厚の増加ま
たは減少が判別されたとき、その増加または減少した布
厚の変化量に対応する適正上糸供給量の設定動作のタイ
ミングを、布厚の増加または減少に伴う布厚の変化量お
よび上糸の伸縮性に基づいて設定された遅延時間分遅ら
せるように構成したことを特徴としたミシンの上糸供給
量制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記タイミング制御
手段は、判別手段にて布厚の増大が検出された時点で、
その増大した布厚の変化量に対応する適正上糸供給量の
設定タイミングを、布厚増大の変化量と上糸の伸縮性に
基づいて設定された遅延時間分遅らせる第1のタイミン
グ制御手段と、判別手段にて布厚の減少が検出された時
点で、その減少した布厚の変化量に対応する適正上糸供
給量の設定動作のタイミングを、布厚減少の変化量と上
糸の伸張性に基づいて設定した遅延時間分遅らせる第2
のタイミング制御手段とにより構成したことを特徴とし
たミシンの上糸供給量制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05724492A JP3144650B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | ミシンの上糸供給量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05724492A JP3144650B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | ミシンの上糸供給量制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05245283A JPH05245283A (ja) | 1993-09-24 |
| JP3144650B2 true JP3144650B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=13050123
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05724492A Expired - Fee Related JP3144650B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | ミシンの上糸供給量制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3144650B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102122400B1 (ko) * | 2019-11-05 | 2020-06-15 | (주)썬테크 | 재봉기 및 원단 측정 모듈 |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP05724492A patent/JP3144650B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102122400B1 (ko) * | 2019-11-05 | 2020-06-15 | (주)썬테크 | 재봉기 및 원단 측정 모듈 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05245283A (ja) | 1993-09-24 |
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