JP3144891B2 - 不純物拡散方法 - Google Patents

不純物拡散方法

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逸三 岡
英明 名倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン基板中へ二種
の不純物を同時に再現性よく拡散させるのに適した不純
物拡散方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコン基板に二種の不純物を拡
散させる方法として塗布拡散法、石英封管拡散法が知ら
れている。
【0003】塗布拡散法は、シリコン基板の両面に一種
類の不純物をそれぞれ塗布したのち、熱処理することに
よって両面から同時にシリコン基板中へ二種の不純物を
拡散させる方法である。
【0004】これに対し、封管拡散法は、二酸化珪素膜
の拡散に対するマスク効果を利用し、例えば、二酸化珪
素膜に対してマスク作用のないガリウムとマスク作用の
あるリンを封管中に入れた後、熱処理することによって
シリコン基板の片面に、ガリウムとリンを同時に拡散さ
せることができる。
【0005】上述した二つの方法では、拡散不純物とし
ては、塗布拡散法においては、酸化物が、また、封管拡
散法においてはシリコン粉末に固溶した元素または単体
金属が用いられており、シリコン基板へ拡散させた時の
拡散層の表面濃度や拡散深さのばらつきを発生させる原
因の一つとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、封管拡散法によって、リンまたはボロンの不純物
源としては、シリコン中にリンもしくはボロンを添加さ
せた粉末が用いられているのに対し、シリコン基板中へ
リンと、ガリウムもしくはアルミニウムを拡散させる場
合、ガリウムもしくはアルミニウムは金属状の元素で用
いられる場合が多い。しかし、ガリウムやアルミニウム
の蒸気圧は低いため、封管内に金属元素を配置し、熱処
理した場合、蒸発が進まず封管内で濃度差を生じ、その
結果、ガリウムやアルミニウムの拡散深さ、拡散長にば
らつきを生じやすかった。
【0007】本発明の目的は、シリコン基板へ二種類の
不純物を同時に封管拡散させる際の拡散層のばらつき、
すなわち表面濃度や拡散深さについて、特にガリウムも
しくはアルミニウムの拡散深さのばらつきを減少させる
方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の不純物拡散方法は、石英管と、前記石英管
内に設置されたシリコン基板と、前記石英管内に設置さ
れた拡散源を備え、前記拡散源をリンもしくはボロンを
添加したシリコン粉末、および、ガリウムもしくはアル
ミニウムのハロゲン化物として真空封入し、次に、熱処
理を行うことによって、リンとガリウムもしくはアルミ
ニウム、またはボロンとガリウムもしくはアルミニウム
を同時にシリコン基板中に拡散させることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明の不純物拡散方法によれば、ガリウムも
しくはアルミニウムの不純物源として、それぞれのハロ
ゲン化物、すなわち、ハロゲン化ガリウムまたはハロゲ
ン化アルミニウムを用いることにより、金属元素の蒸気
圧よりも高い蒸気圧となり、封管内での分圧を高めるこ
とができ、封管内での濃度差を少なくし、拡散深さのば
らつきを極めて少なくするものである。また、熱処理に
よってハロゲン化ガリウムおよびハロゲン化アルミニウ
ムは熱分解し、分解生成物である金属状のガリウムもし
くはアルミニウムがシリコン基板中に拡散する。
【0010】化学式で表わすと、ガリウム及びアルミニ
ウム等のハロゲン化物MX3は、熱分解によって、 2MX3→3X2↑+2M のように、ハロゲン分子と金属元素に分解し、金属元素
はシリコン基板中に拡散する。
【0011】表1にはガリウム、アルミニウム及びそれ
らの代表的なハロゲン化物の温度1100℃における蒸
気圧を示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0014】図1、図2は本発明の第1の実施例を示
す。図1において、1は弗化アルミニウム、2はボロン
添加シリコン粉末、3はシリコン基板、4は石英管、5
は真空容器である。図2において、6はエミッタ電極、
7はベース電極、8は二酸化珪素膜、9はエミッタ領
域、10はベース領域、11、12はコレクタ領域、1
3はコレクタ電極である。
【0015】直径3インチ、比抵抗20ΩcmのN型の
シリコン基板3を100枚と、ボロンを1019cm-3
加したシリコン粉末2を20g、弗化アルミニウム1を
50mgを石英管4の真空容器5中に真空封入する。
【0016】この後、1200℃で8時間熱処理する。
この熱処理によって得られたP型のベース領域10の表
面濃度は1019cm-3であり、ボロンの拡散深さは1
1.0μm、アルミニウムの拡散深さは15.2μmであ
った。上記ベース拡散が完了した後、選択的にエミッタ
領域9を形成した。しかる後、エミッタ電極6、ベース
電極7およびコレクタ電極13を形成することで、三重
拡散プレーナ型トランジスタを得る。
【0017】図3は本発明の第2の実施例を示す。図3
において、6はエミッタ電極、7はベース電極、8は二
酸化珪素膜、9はエミッタ領域、10はベース領域、1
1、12はコレクタ領域、13はコレクタ電極、14は
絶縁膜、15はN型領域である。
【0018】直径3インチ、比抵抗10ΩcmのP型の
シリコン基板3を熱酸化し、ホトエッチングにより、部
分的に二酸化珪素膜8を除去する。このようなシリコン
基板3を100枚と、リンを1021cm-3添加したシリ
コン粉末を20g、ヨウ化ガリウムを30mgを石英管
の真空容器中に真空封入する。
【0019】その後、1200℃で6時間熱処理する。
この熱処理によって得られた拡散層、即ち、二酸化珪素
膜8の存在しないN型領域15の表面濃度は1021cm
-3で、リンの拡散深さは17.2μmであった。
【0020】また、二酸化珪素膜8の存在するP型のシ
リコン基板3の表面濃度は5×10 17cm-3、そして拡
散深さは12.1μmであった。ベース領域10、エミ
ッタ領域9を選択的に形成した後、ベース領域10を分
割するためにメサエッチングを行った。しかるのち、エ
ミッタ電極6、ベース電極7及びコレクタ電極13を形
成することで、三重拡散メサ型トランジスタが得られ
る。
【0021】本実施例の効果として、第1の実施例の拡
散層をNPNトランジスタのベース領域として利用した
場合の直流電流増幅率のばらつきを図4に示す。
【0022】なお、従来例、即ち、不純物源としてボロ
ンを1019cm-3添加したシリコン粉末と金属アルミニ
ウムを用いて拡散したベース拡散層とを比較して示し
た。
【0023】明らかに本発明によると、直流電流増幅率
のばらつきは小さくなり、製造歩留を向上させることが
できる。
【0024】次に、第2の実施例で示したシリコン粉末
とヨウ化ガリウムを用いた本実施例でも、P型シリコン
粉末と金属ガリウムを用いる従来法で行ったものに比べ
て、直流電流増幅率のばらつきは大幅に減少されてい
た。
【0025】
【発明の効果】本発明は、蒸気圧の高いハロゲン化ガリ
ウムまたはハロゲン化アルミニウムを不純物源とするこ
とで封管内での濃度差を少なくでき、極めてばらつきの
少ない拡散深さを得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の石英管による拡散熱処理の
構成を示す断面図
【図2】本発明の第1の実施例で得られたトランジスタ
の断面図
【図3】本発明の第2の実施例で得られたトランジスタ
の断面図
【図4】本発明の第1の実施例で得られたトランジスタ
直流電流増幅率のばらつきを示す図
【符号の説明】
1 弗化アルミニウム 2 ボロン添加シリコン粉末 3 シリコン基板 4 石英管 5 真空容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−28177(JP,A) 特公 昭47−22418(JP,B1) 特公 昭48−28107(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/22 - 21/24 H01L 21/38 - 21/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石英管と、前記石英管内に設置されたシリ
    コン基板と、前記石英管内に設置された拡散源を備え、
    前記拡散源をリンもしくはボロンを添加したシリコン粉
    末、および、ガリウムもしくはアルミニウムのハロゲン
    化物として真空封入し、次に、熱処理を行うことによっ
    て、リンとガリウムもしくはアルミニウム、またはボロ
    ンとガリウムもしくはアルミニウムを同時にシリコン基
    板中に拡散させることを特徴とする不純物拡散方法。
JP15463592A 1992-06-15 1992-06-15 不純物拡散方法 Expired - Lifetime JP3144891B2 (ja)

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