JP3145539B2 - 架橋重合体成形品の製造方法 - Google Patents
架橋重合体成形品の製造方法Info
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Description
重合体成形品の製造方法に関するものである。さらに詳
しくは、気泡の混入が少なく且つ優れた物性を有する架
橋重合体成形品の製造方法に関するものである。
系ともいう)の触媒成分を含有するメタセシス重合性環
状オレフィンからなるモノマー液と活性化剤成分を含有
するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー
液とを混合し(本明細書においては、この混合されたモ
ノマー液を原料混合液又は混合液という場合がある)、
金型内へ注入し、金型内で重合・架橋させて架橋重合体
成形品を製造する方法は知られている(例えば特公平3
−28451号公報参照)。
ノマーを使用しうること、モノマーの粘度が低く射出成
形の圧力が低いこと、重合・架橋反応が速く成形サイク
ルが短いこと、大型の成形品を比較的容易に得ることが
できることおよび成形品は剛性と耐衝撃性のバランスが
よいことなどの優れた利点を有している。
に、重合・架橋反応が極めて速く、通常型内で反応が終
了するのは、原料混合液の注入が終ってから数分以内、
多くの場合1分以内である。反応が早いために前記2つ
のモノマー液を混合した後、原料混合液は短いパイプを
通じて金型へ注入される。この原料混合液は環状オレフ
ィンモノマーを主体としており、その粘度は通常の樹脂
の射出成形の場合と比べて極めて低い。
合液の粘度が低いことによって、大形成形品を得ること
が容易であること並びに耐熱性の高価な金型を必要とし
ないことなどが大きな利点となっている。
く、早い速度で金型へ注入され且つ重合反応が極めて早
いために、金型内において気体のまき込みにより気泡が
生じやすくその気泡が成形物中に取り込まれることがあ
る。特に原料混合液の注入開始時または初期に生じた気
泡は、成形品の表面に気泡となって残る場合があること
が見い出された。
料混合液の急速な注入によって金型内において気泡が生
じない方法について種々研究を重ねた。特に原料混合液
の注入により、金型内において気泡の発生を抑制し且つ
成形品の特性に悪影響を与えない方法について研究を進
めた。
物質を加え、原料混合液の粘度を高くすることにより、
金型内における気泡の発生が抑制できること、特に原料
混合液の粘度が30℃において300c.p.s以上であ
ることが気泡の発生の抑制に望ましいことがわかった。
本明細書において原料混合液の粘度の単位「c.p.s」
は、特に断わらない限り30℃において測定されたセン
チポイズを意味するものとする。
の調製に要するエネルギーが大きくなり、混合が不充分
になる場合もあり、さらにその供給に多大のエネルギー
が必要となる。従ってこの点から1800c.p.s以下
であることが望ましい。
せて粘度を300〜1800c.p.sに調整するには通
常3〜25重量%の多量の高分子物質を原料混合液に添
加しなければならない。しかしながら、このような多量
の高分子物質を添加した原料混合液から得られた成形品
は耐熱性が低いなどのむしろ弊害が生じることがわかっ
た。その上高分子物質を多量に添加すると高分子物質中
に含まれる各種添加剤のために反応が阻害される場合も
あり、また高分子物質は高価である場合が多く製品コス
トの上昇を招いたり、原料混合液の注入に要するエネル
ギーを増大させることにもなる。
混合液の注入開始初期の粘度を300〜1800c.p.
sとし、それ以降は低い粘度の原料混合液を注入するこ
とにより、得られた成形品の表面には気泡の存在は認め
られないこと並びに成形品の耐熱性の低下は実質的に許
容される程度であることを見出した。しかも通常の低い
粘度の原料混合液を途中から注入しても気泡の発生は少
なく、仮に発生しても成形品の内部に閉じ込められるた
めその存在は問題とならないこともわかった。
て到達されたものであって、メタセシス重合触媒系の触
媒成分を含有するメタセシス重合性環状オレフィンから
なるモノマー液A(溶液A)とメタセシス重合触媒系の
活性化剤成分を含有するメタセシス重合性環状オレフィ
ンからなるモノマー液B(溶液B)とを混合し、この混
合液を金型内に注入して金型内で重合および架橋反応せ
しめて架橋重合体成形品を製造する方法において、金型
へ注入されるべき該混合液の量を容量で100Vとした
時、(1)注入を開始してから1V〜50Vの任意の量
の混合液を注入するまでは300〜1800c.p.sの
粘度に調整された混合液[I]を金型に注入し、そして
(2)その後注入が完了するまでは、注入開始に注入す
る混合液の粘度より200c.p.s以上低く、且つ10
〜500c.p.sの粘度に調整された混合液[II]を
金型へ注入する、ことを特徴とする架橋重合体成形品の
製造方法である。
べき全原料混合液に対してその或る一定割合量は、高分
子物質を添加して粘度を高くし、注入の開始から注入
し、その後は高分子物質を含まないか或いはその含有量
の少ない低い粘度に調整された原料混合液を注入するの
である。かくして本発明方法では、原料混合液の注入開
始初期における金型内において気泡の発生が抑制され、
気泡の少ない成形品を得ることができる。
の原料混合液中には高分子物質が比較的多量添加された
にも拘らず、成形品全体としては高分子物質の配合割合
は低く抑えられているので耐熱性の低下などの物性の問
題は充分に許容できる程度である。
状オレフィンの架橋重合体成形品を得る場合、原料混合
液中に高分子物質(高分子改良剤)を添加する方法は公
知である(特公平4−9812号公報参照)。この公報
に記載された方法は、高分子物質、特にエラストマーを
添加することによって、添加しない場合に比べて成形品
の耐衝撃強度を5〜10倍上げることを目的としてい
る。
ィン架橋重合体成形品の耐衝撃強度の改良のためには、
高分子改良剤、特にエラストマーの添加は、一般に数%
(重量)程度でよく、それ以上添加しても添加量の増加
に従って衝撃強度が向上するわけでなく、約10%(重
量)を越えるとむしろ耐熱性が低下する傾向が認められ
た。
添加された場合の原料混合液は本発明方法の注入開始初
期の原料混合液[1]の粘度には達しない場合がある。
一方本発明方法の注入開始初期における粘度(300〜
1800c.p.s)を有する原料混合液を注入の開始
から完了まで使用して成形した場合、高分子物質の含有
量が高くなり、成形品の耐熱性の低下、コスト高、高分
子物質中の添加剤による悪影響、注入圧力の上昇などの
阻害は避けられないことが多い。
明する。本発明方法において、架橋重合体を形成するた
めのメタセシス重合性環状オレフィンとしては、メタセ
シス重合性シクロアルケン基を分子中に1〜2個含有す
るものが使用される。好ましくは、ノルボルネン骨格を
分子中に少なくとも1つ有する化合物である。これらの
具体例としては、ジシクロペンタジエン、トリシクロペ
ンタジエン、シクロペンタジエン−メチルシクロペンタ
ジエン共二量体、5−エチリデンノルボルネン、ノルボ
ルネン、ノルボルナジエン、5−シクロヘキセニルノル
ボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,6,
7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、1,4−メタノ
−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタ
レン、6−エチリデン−1,4,5,8−ジメタノ−1,
4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、
6−エチリデン−1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a,
5,6,7,8,8a−ヘプタヒドロナフタレン、1,4,
5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−ヘキ
サヒドロナフタレン、エチレンビス(5−ノルボルネ
ン)などを挙げることができこれらの混合物も使用する
ことができる。特にジシクロペンタジエンまたはそれを
50モル%以上、好ましくは70モル%以上含む混合物
が好適に用いられる。また、必要に応じて、酸素、窒素
などの異種元素を含有する極性基を有するメタセシス重
合性環状オレフィンを共重合モノマーとして用いること
ができる。かかる共重合モノマーも、ノルボルネン構造
単位を有するものが好ましく且つ極性基としてはエステ
ル基、エーテル基、シアノ基、N−置換イミド基、ハロ
ゲン基などが好ましい。かかる共重合モノマーの具体例
としては、5−メトキシカルボニルノルボルネン、5−
(2−エチルヘキシロキシ)カルボニル−5−メチルノ
ルボルネン、5−フェニロキシメチルノルボルネン、5
−シアノノルボルネン、6−シアノ−1,4,5,8−ジ
メタノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ
ナフタレン、N−ブチルナデック酸イミド、5−クロル
ノルボルネンなどを挙げることができる。
には、メタセシス重合触媒系の触媒成分が含有されてい
る。かかる触媒成分としては、タングステン、レニウ
ム、タンタル、モリブデンなどの金属のハライドなどの
塩類が用いられるが、特にタングステン化合物が好まし
い。かかるタングステン化合物としては、タングステン
ヘキサハライド、タングステンオキシハライドなどが好
ましく、より具体的にはタングステンヘキサクロライ
ド、タングステンオキシクロライドなどが好ましい。ま
た、有機アンモニウムタングステン酸塩なども用いるこ
とができる。かかるタングステン化合物は、直接モノマ
ーに添加すると、直ちにカチオン重合を開始することが
分かっており好ましくない。従って、かかるタングステ
ン化合物は不活性溶媒、例えばベンゼン、トルエン、ク
ロロベンゼンなどに予め懸濁し、少量のアルコール系化
合物および/またはフェノール系化合物を添加すること
によって可溶化させて使用するのが好ましい。さらに上
述した如き、好ましくない重合を予防するためにタング
ステン化合物1モルに対し、約1〜5モルのルイス塩基
またはキレート化剤を添加することが好ましい。かかる
添加剤としてはアセチルアセトン、アセト酢酸アルキル
エステル類、テトラヒドロフラン、ベンゾニトリルなど
を挙げることができる。極性モノマーを用いる場合に
は、前述の如く、そのものがルイス塩基である場合があ
り、上記の如き化合物を特に加えなくてもその作用を有
している場合もある。前述の如くして、触媒成分を含む
モノマー液A(溶液A)は、実質上十分な安定性を有す
ることになる。
B)中には、メタセシス重合触媒系の活性化剤成分が含
有されている。この活性化剤成分は、周期律表第I〜第
III族の金属のアルキル化物を中心とする有機金属化
合物、特にテトラアルキル錫、アルキルアルミニウム化
合物、アルキルアルミニウムハライド化合物が好まし
く、具体的には塩化ジエチルアルミニウム、ジ塩化エチ
ルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジオクチ
ルアルミニウムアイオダイド、テトラブチル錫などを挙
げることができる。これら活性化成分としての有機金属
化合物を、モノマーに溶解することにより、モノマー液
B(溶液B)が形成される。
し、金型内に注入することによって、架橋重合体成形品
を得ることができるが、上記組成のままでは、重合反応
が非常に速く開始されるので、成形金型に十分流れ込ま
ない間に硬化が起こることもあり、度々問題となる場合
が多い。従って、活性調節剤を用いることが好ましい。
かかる調節剤としては、ルイス塩基類が一般に用いら
れ、なかんずく、エーテル類、エステル類、ニトリル類
などが用いられる。具体例としては安息香酸エチル、ブ
チルエーテル、ジグライムなどを挙げることができる。
かかる調節剤は一般的に、有機金属化合物の活性化剤の
成分の溶液(溶液B)の側に添加して用いられる。前述
と同様にルイス塩基を有するモノマーを使用する場合に
は、それを調節剤の役目を兼ねさせることができる。
触媒成分としてタングステン化合物を用いる場合は、上
記原料モノマーに対するタングステン化合物の比率は、
モル基準で約1,000対1〜1,5000対1、好まし
くは2,000対1の付近であり、また、活性化成分は
アルキルアルミニウム類を用いる場合には、上記原料モ
ノマーに対するアルミニウム化合物の比率は、モル基準
で約100対1〜5,000対1、好ましくは200対
1〜500対1の付近が用いられる。さらに上述した如
き、マスク剤や調節剤については、実験によって上記触
媒系の使用量に応じて、適宜、調節して用いることがで
きる。
よび溶液Bを混合した原料混合液を金型へ注入して架橋
重合体成形品を得る。その際本発明方法では、金型へ注
入すべき原料混合物の全量を容量で100Vとしたとき
1V〜50V、好ましくは5V〜40Vの量の原料混合
液は、高分子物質を添加して300〜1800c.p.
s、好ましくは500〜1500c.p.sに調整された
液を使用し、注入開始時から注入する。この高められた
粘度の原料混合液[I]は、注入開始から金型へ導入さ
れる。そしてこの原料混合液[I]の注入が終了して
後、引き続いて原料混合液[II]の注入が行なわれ
る。原料混合液[II]は、混合液[I]よりも粘度が
200c.p.s低く且つ10〜500c.p.s、好まし
くは20〜300c.p.sの粘度を有している。原料混
合液[II]の注入量は、全注入量を容量で100Vと
したとき99V〜50V、好ましくは95V〜60Vで
ある。
混合液は、高分子物質を全く添加しない場合、通常約1
0c.p.s以下の粘度を有している。注入開始初期に使
用される原料混合液[I]は、前記粘度に調整するため
に高分子物質が添加される。
フィンに対して可溶性であり且つ重合反応を阻害しない
ものまたはしにくいものが好ましい。特に好ましいのは
成形品の物性、殊に衝撃強度の改良に効果を有するもの
である。かかる高分子物質としてはオレフィン系エラス
トマーまたはジエン系エラストマーが好ましい例として
挙げられ、具体的には例えばスチレン−ブタジエン−ス
チレンブロツクゴム、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロックゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブチ
ルゴム、エチレンプロピレン−ジエンターポリマー、ニ
トリルゴムなどの広範なエラストマーが挙げられる。そ
の他の高分子物質としてポリスチレン、スチレンアクリ
ロニトリルコポリマー、メタクリル樹脂、石油樹脂、塩
化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ンやプロピレンのコポリマーなどの樹脂をあげることが
出来る。
溶液Bの片方または両方の溶液に予め高分子物質を添加
しておいてもよいが、好ましいのは、これら溶液とは別
個に高分子物質を高い濃度で含有する環状オレフィン溶
液(溶液C)を調整しておくことである。先ず溶液A、
溶液Bおよび溶液Cを適当な割合でミキシングヘッドで
衝突混合して原料混合液[I]を調整して注入を開始
し、適当な時間に溶液Cのミキシングヘッドへの供給を
減少させるか或いは停止して原料混合液[II]を調整
し注入を終了まで継続すればよい。
は、実用に当たって、その特性を改良または、維持する
ため、各種添加剤を配合することができる。かかる添加
剤としては、充填剤、顔料、酸化紡糸剤、光安定化剤な
どがある。この様な添加剤は、先の高分子物質と同様に
粘度調節剤としても使用できる。
および溶液Bのいずれか、または両方に前もって添加し
ておく方法を挙げることができるが、その場合、その液
中の反応性の強い触媒成分や、活性化剤成分と実用上差
支えある程度には反応せず、かつ重合を阻害しないもの
でなくてはならない。どうしてもその反応がさけえない
が共存しても重合は実質的に阻害しないものの場合は、
溶液Cに添加し混合使用することも出来る。
効果がある。かかるものとしては、ガラス繊維、雲母、
カーボンブラック、ウオラストナイト等を挙げることが
できる。これらをシランカプラーなどによって表面処理
したものを好適に使用することができる。
止剤を予め溶液中に加えておくことが望ましい。これら
酸化防止剤の具体例としては、2,6−ジ−t−ブチル
−p−クレゾール、N,N'−ジフェニル−p−フェニレ
ンジアミン、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシシンナメート)]メタンなどが
挙げられる。
生を抑制することができ気泡の混入のない平滑な表面を
有する架橋重合体成形品を得ることができる。また成形
品は耐熱性の低下は殆んど認められず、優れた特性を維
持している。
明する。 実施例1 (1)触媒成分溶液(A−1)の調製 六塩化タングステン20重量部を窒素気流中下で乾燥ト
ルエン70重量部に添加し、次いでノニルフェノール2
重量部およびトルエン16重量部よりなる溶液を添加し
て0.5Mのタングステン含有触媒液を調整し、この溶
液に対し窒素ガスを一晩パージして、六塩化タングステ
ンとノニルフェノールとの反応によって生成される塩化
水素ガスを除去して、さらにかかる溶液10容量部に対
し、1容量部のアセチルアセトンを加えて重合用触媒と
した。精製ジシクロペンタジエン95重量部、精製エチ
リデンノルボルネン5重量部よりなるモノマー混合物に
対し、エチレン含有70モル%のエチレン−プロピレン
−エチリデンノルボルネン重合ゴム3.5重量部、酸化
安定剤としてエタノックス702 2重量部を加えた溶
液に上記重合用触媒溶液をタングスチン含量が0.01
モル/リットルになるように加えて触媒成分を含む溶液
(A−1)を調整した。この溶液(A−1)の粘度は3
0℃で200c.p.sであった。
ン−プロピレン−エチリデンノルボルネン重合ゴムを
4.5重量部使用する以外は前記(1)と同様にして触
媒成分溶液(A−2)を調整した。この溶液(A−2)
の粘度は30℃で500c.p.sであった。
ムアイオダイド15、ジグライム100のモル割合で混
合調整した重合用活性化剤混合溶液を精製ジシクロペン
タジエン95重量部、精製エチリデンノルボルネン5重
量部、エチレン含有70モル%のエチレン−プロピレン
−エチリデンノルボルネン重合ゴム3.5重量部よりな
る混合物にアルミニウムの含有が0.03モル/リット
ルになる割合で混合し、活性化剤成分を含有する溶液
(B−1)を調製した。溶液(B−1)の粘度は30℃
で200c.p.sであった。
ン−プロピレン−エチリデンノルボルネン重合ゴムを
4.5重量部使用する以外は前記(3)と同様にして活
性化剤成分溶液(B−2)を調製した。この溶液(B−
2)の粘度は30℃で500c.p.sであった。
ノルボルネン5重量部、エチレン含有70モル%のエチ
レン−プロピレン−エチリデンノルボルネン重合ゴム
6.5重量部よりなる溶液Cを調製した。溶液Cの粘度
は30℃で2500c.p.sであった。
1,2及び3にそれぞれ溶液A−1、溶液B−1及び溶
液Cを入れ、表1に示した条件によって射出した。 図
1において、1は溶液A−1の、2は溶液B−1の、お
よび3は溶液Cの貯槽である。それぞれの溶液は配管
4、4'、5、5'および6、6'によってミキシングヘ
ッド7と貯槽1、2、3の間をそれぞれ循環している。
金型8への注入への信号が発信されるとミキシングヘッ
ド7内の流路が変更され、溶液A、溶液Bおよび溶液C
がミキシングヘッド7内の空間に注入され、通常はその
注入の際に衝突によって各溶液の混合が達成される。こ
の時、溶液A−1、溶液B−1および溶液Cの注入開始
は同時に実施し、溶液Cの注入終了は溶液A−1および
溶液B−1の注入終了より早くなるように実施した。
350g/秒の速度で注入し、溶液Cを表1に示された
速度で注入した。表中“エラストマー濃度”とは全注入
量を100V(容量)とした時、注入を開始してから溶
液Cの注入が継続している間の混合液のエラストマー濃
度(重量%)であり、粘度とはその混合物の粘度(c.
p.s)である。金型8は550mm×550mm×4
mmの板状の空間を持つ鉄製の金型を使用し、当該空間
を充填する量を超える射出成分は金型の出口に設けられ
た容器(液溜まり)にあふれ出る方式とした。金型温度
は予め、片側を90℃、もう一方の面を60℃とした。
射出終了後1分で金型を開け、成形物を得た。図2は、
この金型の横断面図であり、9は液の注入口、11は液
溜まり、12はベントを示している。液の注入開始時に
は注入された液は矢印のように流れるが、金型に入ると
きに下方に落下するため流れに乱れが生じ、10の部分
に図2の拡大図に示すような気泡が発生する場合があ
る。表1における「気泡の状態」とはこの様にして発生
した気泡の状態を成形物から観察した結果である。
の空間を持つ鉄製の金型を使用し、溶液A−2を400
g/秒、溶液B−2を400g/秒の速度で注入し、溶
液Cを表2に示す速度で注入し且つ表2に示した各溶液
の注入時間とする以外は実施例1の(6)成形品の製造
と同様に操作して成形品を得た。その結果を表2にまと
めて示した。
す。
びその部分拡大図を示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 メタセシス重合触媒系の触媒成分を含有
するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー
液A(溶液A)とメタセシス重合触媒系の活性化剤成分
を含有するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモ
ノマー液B(溶液B)とを混合し、この混合液を金型内
に注入して金型内で重合および架橋反応せしめて架橋重
合体成形品を製造する方法において、金型へ注入される
べき該混合液の量を容量で100Vとした時、(1)注
入を開始してから1V〜50Vの任意の量の混合液を注
入するまでは300〜1800c.p.sの粘度に調整さ
れた混合液[I]を金型に注入し、そして(2)その後
注入が完了するまでは、注入開始に注入する混合液
[I]の粘度より200c.p.s以上低く且つ10〜5
00c.p.sの粘度に調整された混合液[II]を金型
へ注入する、ことを特徴とする架橋重合体成形品の製造
方法。 - 【請求項2】 混合液[I]の粘度は500〜1500
c.p.sに調整されている請求項1による製造方法。 - 【請求項3】 混合液[I]は注入を開始してから5V
〜40Vの量を金型に注入する請求項1による製造方
法。 - 【請求項4】 混合液[II]は混合液[I]よりも2
00c.p.s以上粘度が低く且つ20〜300c.p.s
の粘度を有する請求項1による製造方法。 - 【請求項5】 混合液[I]は、オレフィン系エラスト
マーおよび/またはジエン系エラストマーが添加されて
いる請求項1による製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17308393A JP3145539B2 (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 架橋重合体成形品の製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0724864A JPH0724864A (ja) | 1995-01-27 |
| JP3145539B2 true JP3145539B2 (ja) | 2001-03-12 |
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1993
- 1993-07-13 JP JP17308393A patent/JP3145539B2/ja not_active Expired - Fee Related
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