JP3147977B2 - 炭化珪素焼結体製反射ミラー用基板とその製造方法 - Google Patents
炭化珪素焼結体製反射ミラー用基板とその製造方法Info
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- C04B35/515—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鏡面研磨された炭化珪
素焼結体よりなる反射ミラー用基板及び反射ミラーとそ
の製造方法に関する。
素焼結体よりなる反射ミラー用基板及び反射ミラーとそ
の製造方法に関する。
【0002】本発明の炭化珪素焼結体製反射ミラー用基
板及び反射ミラーは、X線、レーザー光等の反射ミラー
用基板及び反射ミラーとして有用で、各種光学機器等に
利用できる。
板及び反射ミラーは、X線、レーザー光等の反射ミラー
用基板及び反射ミラーとして有用で、各種光学機器等に
利用できる。
【0003】
【従来の技術】X線やレーザー光等の反射ミラーは、種
々の分野において数多く利用されている。従来、このよ
うな反射ミラーには金属製基板やガラス製基板等が使用
されてきた。
々の分野において数多く利用されている。従来、このよ
うな反射ミラーには金属製基板やガラス製基板等が使用
されてきた。
【0004】しかし、技術のハイテク化と共に、光源の
高出力化、光の走査の高速化及び分光の高精度化などが
必要となり、反射ミラー用基板にたいして高耐熱性や高
剛性が求められるようになってきた。
高出力化、光の走査の高速化及び分光の高精度化などが
必要となり、反射ミラー用基板にたいして高耐熱性や高
剛性が求められるようになってきた。
【0005】セラミックス焼結体は、高耐熱性かつ高剛
性であり、上記のような要請に対して、反射ミラー用基
板材料として望ましい材料ではあるが、従来のセラミッ
クスは表面粗さが低く低反射率であるため、反射ミラー
用基板への適用は困難であった。
性であり、上記のような要請に対して、反射ミラー用基
板材料として望ましい材料ではあるが、従来のセラミッ
クスは表面粗さが低く低反射率であるため、反射ミラー
用基板への適用は困難であった。
【0006】反射ミラー用基板へのセラミックスの適用
を考える場合、一般のセラミックス焼結体の内、加工の
難易度及びX線等への安定性等を考慮すると、炭化珪素
焼結体が適しているものと考えられる。
を考える場合、一般のセラミックス焼結体の内、加工の
難易度及びX線等への安定性等を考慮すると、炭化珪素
焼結体が適しているものと考えられる。
【0007】炭化珪素焼結体を製造する場合、炭化珪素
は共有結合性が強く、焼結助剤を加えずに緻密化するこ
とは困難である。そのため、これまで炭化珪素の焼結に
際して焼結助剤を用いた次の様な製造方法が知られてい
る。
は共有結合性が強く、焼結助剤を加えずに緻密化するこ
とは困難である。そのため、これまで炭化珪素の焼結に
際して焼結助剤を用いた次の様な製造方法が知られてい
る。
【0008】特開昭49―7311号公報に開示された
ボロン及びカーボンの同時添加による固相焼結法と、
R.A.Alliegroらによる酸化アルミニウム添
加による液相焼結法(Journal of The
American Ceramic Society,
39巻、p.386,1956年)である。
ボロン及びカーボンの同時添加による固相焼結法と、
R.A.Alliegroらによる酸化アルミニウム添
加による液相焼結法(Journal of The
American Ceramic Society,
39巻、p.386,1956年)である。
【0009】この内、固相焼結法により作製した炭化珪
素は、緻密化が不十分であり、ほぼ理論密度であること
が必要な反射ミラー用基板には適用できない。
素は、緻密化が不十分であり、ほぼ理論密度であること
が必要な反射ミラー用基板には適用できない。
【0010】一方の液相焼結法は、緻密化が進み易く、
ホットプレス焼結法を用いることにより、ほぼ理論密度
近くまで緻密化した炭化珪素焼結体を得ることができる
とされている。
ホットプレス焼結法を用いることにより、ほぼ理論密度
近くまで緻密化した炭化珪素焼結体を得ることができる
とされている。
【0011】液相焼結法による炭化珪素焼結体について
は、前述のR.A.AlliegroらによるJour
nal of The American Ceram
icSociety,39巻、p.386,1956
年、や特公昭57―41538号公報、特公昭60―3
4515号公報、特開昭63―21251号公報等が知
られている。
は、前述のR.A.AlliegroらによるJour
nal of The American Ceram
icSociety,39巻、p.386,1956
年、や特公昭57―41538号公報、特公昭60―3
4515号公報、特開昭63―21251号公報等が知
られている。
【0012】しかしながら、これらは炭化珪素焼結体の
構造材料としての用途を意図しているため、高密度化さ
れていても、焼結体の中にアルミニウム化合物粒子や、
製造工程に起因する炭化タングステン粒子等が存在する
ものであり、本発明のような高純度かつ緻密な炭化珪素
焼結体やその用途を示唆するものではない。
構造材料としての用途を意図しているため、高密度化さ
れていても、焼結体の中にアルミニウム化合物粒子や、
製造工程に起因する炭化タングステン粒子等が存在する
ものであり、本発明のような高純度かつ緻密な炭化珪素
焼結体やその用途を示唆するものではない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高純
度緻密質炭化珪素焼結体を用いて鏡面を得ることがで
き、表面粗度に優れた反射ミラー用基板、反射ミラー及
びその製造方法を提供するものである。
度緻密質炭化珪素焼結体を用いて鏡面を得ることがで
き、表面粗度に優れた反射ミラー用基板、反射ミラー及
びその製造方法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、焼結体中にア
ルミニウムを、アルミニウム換算で0.35〜1.00
wt%含有するが、アルミニウム化合物粒子の残留がな
い、相対密度99.5%以上の高純度緻密質炭化珪素焼
結体よりなり、反射面の表面粗度がRa2nm以下であ
る反射ミラー用基板、更には炭化珪素及びアルミニウム
換算で0.35〜1.00wt%に相当するアルミニウ
ムもしくはアルミニウム化合物よりなる混合粉末を、ア
ルゴンガス雰囲気中で1800〜2100℃、負荷圧力
10MPa以上でホットプレス焼結した後、得られた焼
結体の反射面の表面粗度をRa2nm以下に研磨するこ
とを特徴とする前記の炭化珪素焼結体製反射ミラー用基
板の製造方法である。
ルミニウムを、アルミニウム換算で0.35〜1.00
wt%含有するが、アルミニウム化合物粒子の残留がな
い、相対密度99.5%以上の高純度緻密質炭化珪素焼
結体よりなり、反射面の表面粗度がRa2nm以下であ
る反射ミラー用基板、更には炭化珪素及びアルミニウム
換算で0.35〜1.00wt%に相当するアルミニウ
ムもしくはアルミニウム化合物よりなる混合粉末を、ア
ルゴンガス雰囲気中で1800〜2100℃、負荷圧力
10MPa以上でホットプレス焼結した後、得られた焼
結体の反射面の表面粗度をRa2nm以下に研磨するこ
とを特徴とする前記の炭化珪素焼結体製反射ミラー用基
板の製造方法である。
【0015】さらには、前記の炭化珪素焼結体製反射ミ
ラー用基板の表面に、反射膜をコーティングしてなる反
射ミラーである。
ラー用基板の表面に、反射膜をコーティングしてなる反
射ミラーである。
【0016】また、炭化珪素焼結体の相対密度は理論密
度を100%として計算した。理論密度は、焼結体中に
原料の成分割合どうりに炭化珪素、アルミニウムもしく
はアルミニウム化合物が存在しているとして、それぞれ
の密度より求めた。
度を100%として計算した。理論密度は、焼結体中に
原料の成分割合どうりに炭化珪素、アルミニウムもしく
はアルミニウム化合物が存在しているとして、それぞれ
の密度より求めた。
【0017】以下に本発明の内容を詳細に説明する。
【0018】まず、炭化珪素焼結体の相対密度は、9
9.5%以上でないと焼結体中に空孔が多く存在し、反
射ミラー用基板等に適用した場合、表面粗度が低下す
る。
9.5%以上でないと焼結体中に空孔が多く存在し、反
射ミラー用基板等に適用した場合、表面粗度が低下す
る。
【0019】又、アルニミニウム化合物粒子が焼結体中
に残留すると、炭化珪素粒子と研磨のされ易さが異なる
ため、研磨面に凹凸ができ、表面粗度が低下する。
に残留すると、炭化珪素粒子と研磨のされ易さが異なる
ため、研磨面に凹凸ができ、表面粗度が低下する。
【0020】反射面の表面粗度としてはRa2nm以下
でないと、反射ミラーとして十分な反射率を得ることは
困難である。より好ましい反射面の表面粗度はRa1n
m以下である。
でないと、反射ミラーとして十分な反射率を得ることは
困難である。より好ましい反射面の表面粗度はRa1n
m以下である。
【0021】次に、本発明の炭化珪素焼結体の製造方法
について説明する。
について説明する。
【0022】本発明の炭化珪素焼結体の製造に使用す
る、原料の炭化珪素粉末及び金属アルミニウムもしくは
アルミニウム化合物は、市販の粉末を使用すればよい
が、炭化珪素粉末については焼結性を向上させるため、
平均粒径が0.5μm以下であることが望ましい。
る、原料の炭化珪素粉末及び金属アルミニウムもしくは
アルミニウム化合物は、市販の粉末を使用すればよい
が、炭化珪素粉末については焼結性を向上させるため、
平均粒径が0.5μm以下であることが望ましい。
【0023】アルミニウム化合物としては、酸化アルミ
ニウムや窒化アルミニウムなどが入手しやすく使用が多
いが、この他、炭化アルミニウム、珪化アルミニウム、
アルミナゾル及びベーマイト等も使用できる。
ニウムや窒化アルミニウムなどが入手しやすく使用が多
いが、この他、炭化アルミニウム、珪化アルミニウム、
アルミナゾル及びベーマイト等も使用できる。
【0024】次に焼結について説明する。
【0025】炭化珪素焼結体の製造に際して、焼結助剤
として用いる金属アルミニウムもしくはアルミニウム化
合物の含有割合はアルミニウム換算で0.35〜1.0
0wt%である。好ましくは0.40〜0.70wt%
である。
として用いる金属アルミニウムもしくはアルミニウム化
合物の含有割合はアルミニウム換算で0.35〜1.0
0wt%である。好ましくは0.40〜0.70wt%
である。
【0026】これは、炭化珪素の十分な緻密化を促進す
るため、アルミニウム換算で0.35wt%以上である
ことが必要であり、一方、アルミニウム換算で1.00
wt%を超えて含有させると、焼結体中にアルニミニウ
ム化合物粒子が残留し、反射面における研磨むらのもと
となるためである。
るため、アルミニウム換算で0.35wt%以上である
ことが必要であり、一方、アルミニウム換算で1.00
wt%を超えて含有させると、焼結体中にアルニミニウ
ム化合物粒子が残留し、反射面における研磨むらのもと
となるためである。
【0027】焼結温度については、炭化珪素の十分な緻
密化を促進するため、1800℃以上でなければならな
い。
密化を促進するため、1800℃以上でなければならな
い。
【0028】一方、2100℃を超えると炭化珪素焼結
体の分解が起こり易くなり、密度低下をもたらすため、
1800〜2100℃の範囲がよい。望ましくは、19
00〜2050℃の範囲である。
体の分解が起こり易くなり、密度低下をもたらすため、
1800〜2100℃の範囲がよい。望ましくは、19
00〜2050℃の範囲である。
【0029】又、ホットプレスの負荷圧力は10MPa
以上でないと焼結が促進されない。負荷圧力の上限は、
モールドの材質の強度によって決まる。
以上でないと焼結が促進されない。負荷圧力の上限は、
モールドの材質の強度によって決まる。
【0030】2000℃程度の高温条件ではグラファイ
トもしくはC―Cコンポジット製のモールドが使用さ
れ、これらの材料の強度の上限より、現状では、負荷圧
力は100MPa未満とすることが望ましい。
トもしくはC―Cコンポジット製のモールドが使用さ
れ、これらの材料の強度の上限より、現状では、負荷圧
力は100MPa未満とすることが望ましい。
【0031】アルミニウム化合物の含有量について以下
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
【0032】アルミニウム化合物を添加した炭化珪素で
は、炭化珪素粒子中に固溶したアルミニウム以外のアル
ミニウムが、焼結助剤として有効であることを本発明者
らは精密かつ稠密な実験により明らかにした。
は、炭化珪素粒子中に固溶したアルミニウム以外のアル
ミニウムが、焼結助剤として有効であることを本発明者
らは精密かつ稠密な実験により明らかにした。
【0033】つまり、アルミニウムが炭化珪素に固溶し
きれない場合、固溶限界量以上のアルミニウムは粒界に
残留し、炭化珪素表面の酸化珪素との間で融液を形成
し、その融液中への炭化珪素の溶融・再析出を通して焼
結が進展する。
きれない場合、固溶限界量以上のアルミニウムは粒界に
残留し、炭化珪素表面の酸化珪素との間で融液を形成
し、その融液中への炭化珪素の溶融・再析出を通して焼
結が進展する。
【0034】固溶限界を決定するには強度比(1500
℃での強度/常温強度)を調べた。もしも、アルミニウ
ム化合物が固溶限界量以上に添加されれば、1500℃
の高温下では粒界相が流動化し、強度劣化が起きる。
℃での強度/常温強度)を調べた。もしも、アルミニウ
ム化合物が固溶限界量以上に添加されれば、1500℃
の高温下では粒界相が流動化し、強度劣化が起きる。
【0035】つまり、強度比が低下し始めた所が固溶限
界量と判定した。図1に酸化アルミニウム添加量に対
し、強度比及び焼結体の相対密度を示した。固溶限界を
超えて酸化アルミニウムを添加したとたん、急激に緻密
化が促進されることがわかる。
界量と判定した。図1に酸化アルミニウム添加量に対
し、強度比及び焼結体の相対密度を示した。固溶限界を
超えて酸化アルミニウムを添加したとたん、急激に緻密
化が促進されることがわかる。
【0036】従来のアルミニウム化合物添加炭化珪素焼
結体では、強度や靭性などの機械的特性のみが注目され
た結果、緻密化のみが指向され、過剰な量のアルミニウ
ム化合物が添加されてきた。
結体では、強度や靭性などの機械的特性のみが注目され
た結果、緻密化のみが指向され、過剰な量のアルミニウ
ム化合物が添加されてきた。
【0037】その結果、焼結体中にアルミニウム化合物
粒子が残留し、これを反射ミラー用基板として使用する
ために表面を研磨すると、研磨むらが起こり表面粗度が
悪化する。
粒子が残留し、これを反射ミラー用基板として使用する
ために表面を研磨すると、研磨むらが起こり表面粗度が
悪化する。
【0038】本発明は従来考慮されなかった焼結助剤の
残留防止という観点から焼結現象を詳細に検討し、アル
ミニウムの炭化珪素中への固溶限界を厳密に検討するこ
とにより、相対密度が99.5%以上になり、十分に緻
密化しているが、焼結体中にアルミニウム化合物粒子は
残留しない、アルミニウム化合物の添加量を決定した。
残留防止という観点から焼結現象を詳細に検討し、アル
ミニウムの炭化珪素中への固溶限界を厳密に検討するこ
とにより、相対密度が99.5%以上になり、十分に緻
密化しているが、焼結体中にアルミニウム化合物粒子は
残留しない、アルミニウム化合物の添加量を決定した。
【0039】図2に従来のアルミニウム化合物添加炭化
珪素(a)及び本開発材(b)の研磨面の微分干渉顕微
鏡写真を示した。
珪素(a)及び本開発材(b)の研磨面の微分干渉顕微
鏡写真を示した。
【0040】図中の黒い部分がアルミニウム化合物粒子
である。
である。
【0041】アルミニウム化合物粒子の残留の有無は4
00倍の微分干渉顕微鏡写真中の黒い部分の有無により
判断した。
00倍の微分干渉顕微鏡写真中の黒い部分の有無により
判断した。
【0042】又、透過電子顕微鏡による観察及び元素分
析によれば、本開発材中の固溶限界量以上のアルミニウ
ムは原料中の不純物と一緒に三重点に存在している。
析によれば、本開発材中の固溶限界量以上のアルミニウ
ムは原料中の不純物と一緒に三重点に存在している。
【0043】しかし、三重点は直径0.1μm程度と小
さく、現状レベルの鏡面では表面粗度には影響しない。
さく、現状レベルの鏡面では表面粗度には影響しない。
【0044】更に、図2に示したように、均質な微細構
造を実現したことにより、含有する粒子間の熱膨張差に
よる強度劣化も回避できる。
造を実現したことにより、含有する粒子間の熱膨張差に
よる強度劣化も回避できる。
【0045】表面研磨はラップ盤によりダイアモンドの
遊離砥粒を用いて行った。遊離砥粒は最終的には、1/
4μm程度のものを使用した。表面粗度の測定はランク
テーラーホブソン社製タリステップを使用し、針圧2m
gで行った。
遊離砥粒を用いて行った。遊離砥粒は最終的には、1/
4μm程度のものを使用した。表面粗度の測定はランク
テーラーホブソン社製タリステップを使用し、針圧2m
gで行った。
【0046】反射ミラーは上記の炭化珪素焼結体製反射
ミラー用基板に、用途に合わせて、公知のように金、
銀、白金、アルミニウム等をコーティングすることによ
り作製される。
ミラー用基板に、用途に合わせて、公知のように金、
銀、白金、アルミニウム等をコーティングすることによ
り作製される。
【0047】コーティング法としては真空蒸着法、物理
スパッタリング法及び化学スパッタリング法等を適用す
れば良い。
スパッタリング法及び化学スパッタリング法等を適用す
れば良い。
【0048】
【作用】本発明によって得られる炭化珪素焼結体は、ア
ルミニウム化合物粒子の残留がなく、相対密度が99.
5%以上である。
ルミニウム化合物粒子の残留がなく、相対密度が99.
5%以上である。
【0049】本発明者らの研究によれば、このような特
徴は、本発明の炭化珪素焼結体が、焼結助剤として添加
したアルミニウム化合物の量を、相対密度が99.5%
以上になり、十分に緻密化させた上に、焼結体中にアル
ミニウム化合物粒子は残留しないように厳密にコントロ
ールしたことに基ずくものである。
徴は、本発明の炭化珪素焼結体が、焼結助剤として添加
したアルミニウム化合物の量を、相対密度が99.5%
以上になり、十分に緻密化させた上に、焼結体中にアル
ミニウム化合物粒子は残留しないように厳密にコントロ
ールしたことに基ずくものである。
【0050】添加するアルミニウム化合物の量を本発明
の範囲にコントロールすることは、アルミニウム化合物
粒子の残留がなく、高密度を有する炭化珪素焼結体を実
現するために不可欠である。
の範囲にコントロールすることは、アルミニウム化合物
粒子の残留がなく、高密度を有する炭化珪素焼結体を実
現するために不可欠である。
【0051】本発明の炭化珪素焼結体は、炭化珪素本来
の特性を損なうことなく、低濃度のアルミニウム化合物
添加により緻密化が可能となる材料であり、アルミニウ
ム化合物粒子が残留せずかつ高密度(>99.5%)な
表面粗度の優れた炭化珪素焼結体製反射ミラー用基板及
び高剛性、高耐熱性かつ高反射率の反射ミラーが実現で
きる。
の特性を損なうことなく、低濃度のアルミニウム化合物
添加により緻密化が可能となる材料であり、アルミニウ
ム化合物粒子が残留せずかつ高密度(>99.5%)な
表面粗度の優れた炭化珪素焼結体製反射ミラー用基板及
び高剛性、高耐熱性かつ高反射率の反射ミラーが実現で
きる。
【0052】
【実施例】平均粒径0.3μmの炭化珪素粉末、平均粒
径0.3μmの酸化アルミニウム粉末及び平均粒径0.
4μmの窒化アルミニウム粉末を第1表の組成に秤量
し、炭化珪素製ボールミルを用いて24時間混練し乾燥
した。
径0.3μmの酸化アルミニウム粉末及び平均粒径0.
4μmの窒化アルミニウム粉末を第1表の組成に秤量
し、炭化珪素製ボールミルを用いて24時間混練し乾燥
した。
【0053】この混合粉末を種々の条件でホットプレス
焼結を行なった。ホットプレス焼結体よりミラー形状
(20×20×2mm)を切り出し、遊離砥粒を使用し
てラップ盤により表面研磨を行った。
焼結を行なった。ホットプレス焼結体よりミラー形状
(20×20×2mm)を切り出し、遊離砥粒を使用し
てラップ盤により表面研磨を行った。
【0054】得られたミラー用基板に対して、アルキメ
デス法による密度測定及びランクテーラーホブソン社製
タリステップによる表面粗度の測定を行なった。表面粗
度はRaで示した。
デス法による密度測定及びランクテーラーホブソン社製
タリステップによる表面粗度の測定を行なった。表面粗
度はRaで示した。
【0055】又、残留アルミニウム化合物粒子の有無を
400倍の微分干渉顕微鏡写真中の黒い部分の有無によ
り判断した。実施例においては、アルミニウム化合物粒
子の残留は見られなかった。
400倍の微分干渉顕微鏡写真中の黒い部分の有無によ
り判断した。実施例においては、アルミニウム化合物粒
子の残留は見られなかった。
【0056】以上の物性の他に、以下の物性測定を行な
った。超音波の音速測定により算出される弾性率は
4.6×104kg/mm2であり、極めて高い剛性を保
持している。
った。超音波の音速測定により算出される弾性率は
4.6×104kg/mm2であり、極めて高い剛性を保
持している。
【0057】JIS R1601に準拠して三点曲げ
強度の測定を常温から1500℃の範囲で行なった。常
温強度は90kg/cm2であり、1000℃までは強
度劣化は見られず、耐熱性は高かった。
強度の測定を常温から1500℃の範囲で行なった。常
温強度は90kg/cm2であり、1000℃までは強
度劣化は見られず、耐熱性は高かった。
【0058】レーザーフラッシュ法による熱伝導率の
測定結果は0.24cal/cm・s・℃と高い値を示
していた。つまり、高精度化に伴う高剛性・高耐熱性と
いうミラー基板への要求を満たしている。
測定結果は0.24cal/cm・s・℃と高い値を示
していた。つまり、高精度化に伴う高剛性・高耐熱性と
いうミラー基板への要求を満たしている。
【0059】その他に、 TMAにより測定した熱膨張
係数は常温から200℃の範囲内で約3.5×106/
℃であった。熱膨張の小さい材料であり、この点も精度
向上につながる。
係数は常温から200℃の範囲内で約3.5×106/
℃であった。熱膨張の小さい材料であり、この点も精度
向上につながる。
【0060】 JIS R1607に準拠して、KIC値
を測定すると、3.5MPam0.5である。従来、ミラ
ー基板として使用されるガラスに比べ、靭性が高く、扱
いが容易となる。
を測定すると、3.5MPam0.5である。従来、ミラ
ー基板として使用されるガラスに比べ、靭性が高く、扱
いが容易となる。
【0061】得られた基板にアルミニウムを蒸着し、反
射ミラーを作製した。
射ミラーを作製した。
【0062】反射ミラーのレーザー光に対する反射率は
表面粗度が小さくなるに従って向上し、本実施例の反射
ミラーでは、反射率は93%程度と高い値を示した。
表面粗度が小さくなるに従って向上し、本実施例の反射
ミラーでは、反射率は93%程度と高い値を示した。
【0063】
【発明の効果】本発明の炭化珪素焼結体は、従来の炭化
珪素焼結体に比べ、助剤成分の炭化珪素中への固溶現象
を解明し、焼結における助剤成分の必要量を精密に決定
した結果、焼結体中にアルミニウム化合物粒子が残留せ
ず、高密度の材料が作成可能となった。
珪素焼結体に比べ、助剤成分の炭化珪素中への固溶現象
を解明し、焼結における助剤成分の必要量を精密に決定
した結果、焼結体中にアルミニウム化合物粒子が残留せ
ず、高密度の材料が作成可能となった。
【0064】また、反射ミラー用基板に適用すると、優
れた表面粗度特性を示し、X線やレーザー光等の反射ミ
ラーとして高耐熱性かつ高剛性であり、高反射率をも実
現できたものである。
れた表面粗度特性を示し、X線やレーザー光等の反射ミ
ラーとして高耐熱性かつ高剛性であり、高反射率をも実
現できたものである。
【0065】
【表1】
【図1】酸化アルミニウム添加量に対し、強度比及び焼
結体の相対密度を示した図。
結体の相対密度を示した図。
【図2】従来のアルミニウム化合物添加炭化珪素(a)
及び本開発材(b)の研磨面のセラミック材料の組織の
微分干渉顕微鏡写真である。
及び本開発材(b)の研磨面のセラミック材料の組織の
微分干渉顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/565 - 35/577 G02B 5/08
Claims (3)
- 【請求項1】 相対密度99.5%以上の炭化珪素焼結
体よりなり、焼結体中にアルミニウムを、アルミニウム
換算で0.35〜1.00wt%含有するが、アルミニ
ウム化合物粒子の残留がなく、反射面の表面粗度がRa
2nm以下である炭化珪素焼結体製反射ミラー用基板。 - 【請求項2】 請求項1記載の炭化珪素焼結体製反射ミ
ラー用基板の表面に、反射膜をコーティングしてなる反
射ミラー。 - 【請求項3】 炭化珪素及びアルミニウム換算で0.3
5〜1.00wt%に相当するアルミニウムもしくはア
ルミニウム化合物よりなる混合粉末を、アルゴンガス雰
囲気中で1800〜2100℃、負荷圧力10MPa以
上でホットプレス焼結した後、得られた焼結体の反射面
の表面粗度をRa2nm以下に研磨することを特徴とす
る請求項1記載の炭化珪素焼結体製反射ミラー用基板の
製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP07576692A JP3147977B2 (ja) | 1991-12-19 | 1992-02-28 | 炭化珪素焼結体製反射ミラー用基板とその製造方法 |
| US07/995,642 US5407750A (en) | 1991-12-19 | 1992-12-18 | High purity dense silicon carbide sintered body and process for making same |
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| JP3-353901 | 1991-12-19 | ||
| JP07576692A JP3147977B2 (ja) | 1991-12-19 | 1992-02-28 | 炭化珪素焼結体製反射ミラー用基板とその製造方法 |
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|---|---|
| JPH05246764A JPH05246764A (ja) | 1993-09-24 |
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-
1992
- 1992-02-28 JP JP07576692A patent/JP3147977B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1992-12-18 US US07/995,642 patent/US5407750A/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
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|---|---|---|---|---|
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5407750A (en) | 1995-04-18 |
| JPH05246764A (ja) | 1993-09-24 |
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