JP3149480B2 - インクジェット記録用インク - Google Patents

インクジェット記録用インク

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JP3149480B2 JP29002391A JP29002391A JP3149480B2 JP 3149480 B2 JP3149480 B2 JP 3149480B2 JP 29002391 A JP29002391 A JP 29002391A JP 29002391 A JP29002391 A JP 29002391A JP 3149480 B2 JP3149480 B2 JP 3149480B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体インクにより文字
・画像の記録を行うインクジェット記録装置用いるイン
クジェット記録用インクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録方式に用いる
インクとしては、臭気・安全性等の面から水性インクが
主流をしめており、各種の水溶性染料を水または水と水
溶性有機溶剤の混合溶剤に溶解させ、必要により各種添
加剤が添加された溶解系インクが現在使用されている。
これらのインクジェット記録の長所としては、直接記録
であるためプロセスが簡単である、無騒音である、カラ
ー化が容易である、高速記録が可能である、普通紙が使
用できるため低ランニングコストである、微小インク滴
を吐出させるため高解像度の記録が可能である等の優れ
た特徴を有しており、将来が注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記の従来技術
では、 (1)被転写体上でインクがにじみ、高品位な記録画像
が得られない。
【0004】(2)被転写体上での乾燥速度が遅く、尾
びきが生じたり、手が汚れたり、カラーインクを重ね合
わせた際、混色によるにじみが発生する。
【0005】(3)記録ヘッド内あるいはインク流路内
に発生した気泡に対して排出操作を行っても排出できず
ドット抜け・印字乱れが発生する。
【0006】等の課題がある。
【0007】特に前記(3)の課題を解決するために、
例えば、特開昭60−24957号公報には、インク流
路内を親水化処理することが示され、酸処理、プラズマ
処理等により親水化するという方法が提供されている。
又、特公平2−54784号公報には、染料水溶液をイ
ンク流路面と接触させた状態で加温し、予め流路面に染
料を吸着または浸透させることにより濡れをよくする方
法が提供されている。しかしながら、前述親水化処理は
一次的なものであり、持続性に乏しいため、インクジェ
ット記録ヘッドにインクが充填されていない状態で長時
間放置するとインク流路内の親水化処理の効果が失わ
れ、印字安定性・信頼性が確保できなかった。
【0008】そこで、本発明は前記課題を解決するため
のもので、本発明の目的は、あらゆる被転写体に対して
文字・画像のにじみが生じない、輪郭が鮮明で高濃度な
プリントを可能にし、インクのヘッド・流路への充填性
に優れかつ無処理のヘッド内及び流路内に発生した気泡
を容易に排出することができるインクジェット記録イン
クを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録用インクは、液体インクにより文字・画像の記録を
行うインクジェット記録用インクにおいて、少なくとも
着色剤、C.I.ダイレクトブラック154を0.01
重量%以上0.1重量%以下含有し、グリセリンを1〜
15重量%、炭素数4以下の1価アルコールを1〜5重
量%、水を75〜95重量%含有することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明のインクジェット記録用インクにおいて
は、C.I.ダイレクトブラック154の界面活性な性
質を利用することにより、インクジェット記録用インク
に本染料を添加し、硝子、金属(ニッケル、ステンレ
ス)あるいはプラスチック、感光性樹脂等で作られたヘ
ッド構成部材及び流路構成部材との濡れ性を飛躍的に向
上させ、ヘッド及び流路を処理する必要もなく、容易に
インクを充填することができ、発生した気泡を容易に排
出することができるため、吐出安定性・信頼性を確保す
ることができ、しかも本染料を添加することにより、イ
ンクジェット記録用インクのインク物性(例えば粘度、
表面張力、pH及び紙との濡れ性)を低下させることが
ないため文字・画像のにじみのない高品位な印字を得る
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明のインクジェット記
録用インクについて具体的に例示する。
【0012】本発明のインクジェット記録用インクに添
加される染料としては、0.01重量%以上のC.I.
ダイレクトブラック154が必須成分でそれ以外の染料
として従来のインクに使用されている水溶性染料を使用
することができ、他のインク成分添加により、沈澱物の
生成のないものならどのような染料でも使用できる。例
えば、C.I.ダイレクトイエロー1、8、11、1
2、24、26、27、28、33、39、44、5
0、58、85、86、87、88、89、98、C.
I.ダイレクトレッド1、2、4、9、11、13、1
7、20、23、24、28、31、33、37、3
9、44、46、62、63、75、79、80、8
1、83、84、89、95、99、113、197、
201、218、220、224、225、226、2
27、228、229、230、231、C.I.ダイ
レクトブルー1、2、6、15、22、25、41、7
1、76、78、86、87、90、98、163、1
65、202、C.I.ダイレクトブラック2、7、1
9、22、24、32、38、51、56、63、7
1、74、75、77、108、168、C.I.アシ
ッドイエロー1、3、7、11、17、19、23、2
5、29、38、44、79、127、144、C.
I.アシッドレッド1、6、8、9、13、14、1
8、26、27、35、37、42、52、82、8
5、87、89、92、97、106、111、11
4、115、118、134、158、186、24
9、254、289、C.I.アシッドブルー1、7、
9、22、23、25、29、40、41、43、4
5、78、80、82、92、127、249、C.
I.アシッドブラック1、2、7、24、26、29、
31、44、48、50、52、94、C.I.ベイシ
ックイエロー1、2、11、34、C.I.ベイシック
レッド1、2、9、12、14、17、18、37、
C.I.ベイシックブルー1、3、5、7、9、22、
24、25、26、28、29、C.I.ベイシックブ
ラック2、8、C.I.フードブラック1、2、C.
I.フードブルー2、C.I.フードバイオレット2、
フードレッド14、C.I.フードイエロー4等を使用
できる。上記の染料の例は、本発明の記録インクに適用
できるインクに対して特に好ましいものであり、本発明
に使用するインク用の染料はこれらの染料に限定される
ものではない。
【0013】本発明の記録インクに使用するのに好適な
溶媒は、Caイオン、Mgイオンが5ppm以下のイオ
ン交換水75〜95重量%と目詰まり防止剤としてグリ
セリン1〜15重量%と浸透剤として炭素数4以下の1
価のアルコールすなわちメタノール、エタノール、n−
プロパノール、iso−プロパノール、ブタノール1〜
5重量%が必須成分でそのほかに炭素数1〜4のアルキ
ルアルコール類、ケトンまたはケトアルコール類、エー
テル類、ポリアルキレングリコール類、アルキレン基が
2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類、多
価アルコールの低級アルキルエーテル、Nーメチルー2
ーピロリドン、2ーピロリドン、1ー3ージメチルー2
ーイミダゾリジノン、トリエタノールアミン等が用いら
れるが、これに限定される物ではない。
【0014】本発明の基本構成は以上の通りであるが、
従来公知の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、表面張力
調整剤、比抵抗調整剤、pH調整剤(水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、防カビ剤、キ
レート化剤等を必要に応じて添加することができる。
【0015】インク物性としては、動作時の温度を0℃
〜50℃に設定した場合におけるインク粘度は、ヘッド
の高速応答下におけるインクの供給の安定性及びインク
の液滴飛翔安定性を考慮すると吐出ノズル近傍において
30mPa・s以下が必要であり、さらに高速応答性実
現のためには1.5〜20mPa・sがより好ましい。
高速応答性とはここでは2ページ/分(A4サイズ)以
上の印字能力をいう。又、動作時の温度を0℃〜50℃
に設定した場合におけるインクの表面張力としては、4
0〜60dyne/cmが好ましく、pHとしては、7
〜10程度が好ましい。
【0016】又、本発明のインクジェット記録用インク
は、必要により熱風・加熱ロール・赤外線等の熱定着手
段により乾燥・定着させ、より一層の速乾性を付与する
こともできる。
【0017】以下、実施例・比較例を挙げることにより
本発明を具体的に説明するが、本例が本発明を限定する
ものではない。
【0018】
〔実施例2〕
C.I.ダイレクトブラック154 0.01重量% C.I.ダイレクトブラック19 2.99重量% グリセリン 5重量% 1.3ジメチル2イミダゾリジノン 2重量% エタノール 3重量% イオン交換水 87重量% 実施例1、実施例2に示すインクを用い、インクジェッ
トプリンタHG−4000(セイコーエプソン(株)
製)を使用し、印字品質、速乾性レベルを市販のPPC
用紙(富士ゼロックス(株)製、商品名「P紙」:中性
紙)、ボンド紙(キンバリー・クラーク・コーポレーシ
ョン製、商品名「Neenah Bond」:酸性
紙)、再生紙(富士ゼロックス(株)製、商品名「R
紙」:中性紙)に記録を行い、以下の評価を行った。
【0019】印字品質 にじみ評価:顕微鏡による100倍、400倍での観察
と目視による観察 ◎:繊維に沿ったにじみもなく繊維上にドットが保持さ
れている ○:繊維に沿ったにじみは少しあるが目視ではわからな
い △:目視で若干にじみがわかる ×:かなりにじんで、エッジがギザギザしている 記録濃度:マクベス濃度計による反射O・D値の測定 速乾性 印字3秒後、6秒後、12秒後に紙のエッジで印字部を
擦る ◎:3秒後でスマッジング無し ○:6秒後でスマッジング無し △:12秒後でスマッジング無し ×:12秒後でスマッジング有り 以上の評価結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】又、実施例1、実施例2のインクと実施例
1からC.I.ダイレクトブラック154を除いた比較
例1のインクのニッケル、ステンレス304、ポリサル
フォン、感光性樹脂(東京応化製ドライフィルム)との
インク滴下1分後の接触角を自動接触角計(CZ−A
型、協和界面化学(株)製)にて測定した結果を表2に
示す。
【0022】
【表2】
【0023】又、図1に示した吸引ポンプ11(吸引ポ
ンプの圧力は、−15cmHg程度で吸引量は、0.0
2cc/s)を使用しインクジェット記録用ヘッドに完
全に充填できるまでの時間を計測し、その後、インクジ
ェット記録ヘッドを70℃で5日放置した後、図1に示
した吸引ポンプ11を使用し、ノズル12からキャップ
13を通じ、インク14を吸引し、ヘッド及び供給路内
の気泡を完全に排出できるまでの時間を計測した結果を
表3に示す。
【0024】
【表3】
【0025】又、安定して連続吐出する時間を測定した
結果を表4に示す。
【0026】
【表4】
【0027】表1、表2、表3、表4から明らかなよう
に、本実施例のインクジェット記録用インクは極めて優
れた結果が得られた。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録用インクによれば、少なくとも着色剤、C.
I.ダイレクトブラック154を0.01重量%以上
0.1重量%以下含有し、グリセリンを1〜15重量
%、炭素数4以下の1価アルコールを1〜5重量%、水
を75〜95重量%含有することにより、あらゆる被転
写体に対して文字・画像のにじみが生じない、輪郭が鮮
明で高濃度なプリントを可能にするという効果を有す
る。
【0029】又、インク自身のヘッド内及び流路内との
親和性によりインクの初期充填を容易にし、発生した気
泡を無処理で容易に排出することができるため、気泡を
排出するための装置が簡略化でき、記録装置のコストの
低減化が可能となるばかりでなく、気泡排出のために消
費するインクを大幅に節約できるという効果も有する。
【0030】又、流路内を空にした状態で輸送及び保存
が可能となるため、輸送コストの低減化を可能にすると
いう効果も有する。
【0031】さらに、本発明のインクジェット記録用イ
ンクは、小型・低価格・高印字品質・長期信頼性・吐出
安定性に優れたインクジェットプリンタを可能にするも
のであり、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の模式図である。
【符号の説明】
11・・・・・・吸引ポンプ 12・・・・・・ノズル 13・・・・・・キャップ 14・・・・・・インク 15・・・・・・ヘッド及び供給路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体インクにより文字・画像の記録を行う
    インクジェット記録用インクにおいて、少なくとも着色
    剤、C.I.ダイレクトブラック154を0.01重量
    %以上0.1重量%以下含有し、グリセリンを1〜15
    重量%、炭素数4以下の1価アルコールを1〜5重量
    %、水を75〜95重量%含有することを特徴とするイ
    ンクジェット記録用インク。
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