JP3150921B2 - 突条付き削り節とその切削に使用される回転刃物 - Google Patents

突条付き削り節とその切削に使用される回転刃物

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JP3150921B2
JP3150921B2 JP14270797A JP14270797A JP3150921B2 JP 3150921 B2 JP3150921 B2 JP 3150921B2 JP 14270797 A JP14270797 A JP 14270797A JP 14270797 A JP14270797 A JP 14270797A JP 3150921 B2 JP3150921 B2 JP 3150921B2
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cutting
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栄一郎 上田
茂 岡本
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株式会社にんべん
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、なまり節、若節、
荒節、裸節、黴付け節等の節類を回転刃物で切削して得
られる突条付き削り節と、それを切削するための回転刃
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】節類には各種のものがあり、原料魚から
不要部分を除去し、それを煮熟したなまり節、なまり節
を少し焙乾した若節、なまり節を本格的に焙乾した荒
節、荒節からタール分を除去した裸節、裸節に黴付けし
た黴付け節等があり、それらの節は魚肉の使用部分によ
り亀節、本節に分けられている。また、従来は畜肉のみ
を、又は畜肉と魚肉との混合物を鰹節状に成形した人造
魚節もある(以下これらをまとめて節類という)。これ
らの節類は業務用或は家庭用として使用する場合、回転
刃物で切削して小片の削り節として使用されている。
【0003】節類切削用の回転刃物には各種構造のもの
があり、主な例として図6、図7に示すものがある。図
6に示すものは円盤状の回転体Aに細長い鉋刃状の切削
刃Bを複数枚取り付けたものであり、図7に示すものは
ロール状の回転体Cの外周に、その軸線方向に斜めに湾
曲したヘリカル状の切削刃Bを外側に突出させて設けた
ものである。
【0004】前記した回転刃物の切削刃Bはいずれの場
合も、夫々の長手方向に分断された断続刃D(図7c、
d)となっている。図6の回転刃物では回転体Aと押し
板Eとの間に鰹節Fを差し込んで回転刃物を回転させる
と、鰹節Fが切削刃Bの断続刃で切削されて、断続刃の
幅と同じ幅の細長い削り節が得られる。図7の回転刃物
ではその軸穴Gに差し込んだ回転軸を回転させて回転刃
物を回転させ、それに鰹節Fを押し当てると鰹節Fが切
削刃Bの断続刃で切削されて、断続刃の幅と同じ幅の細
長い削り節が得られる。得られる削り節の寸法は通常は
幅数mm、長さ数mm〜1乃至2cm、厚さ0.1mm
程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の削り節
幅、長さ、形状がほぼ均一に揃うため、包装しても
体裁がよく、見映えがし、高級感があり、特に難点はな
いが、しいてあげれば、厚さが0.1mm程度と薄いた
めに、包装時或は包装後に折れたり、欠けたりし易いと
か、そのために粉が発生するとか、包装しても嵩ばらな
いためにボリューム感に乏しく、見映えがしにくい、と
いった課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、折れた
り、欠けたりしにくく、粉末が発生しにくく、包装する
と嵩ばってボリューム感があって見映えがする突条付き
削り節と、その削り節を得るのに使用される回転刃物を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本件出願の第1の発明で
ある突条付き削り節は、ニック12により仕切られた断
続刃4が形成された回転刃物3により節類を切削して得
られる削り節1の表面に、その上方に突出する補強用の
突条2が1本又は2本以上形成され、その突条2は削り
節1の切削方向に細長であり、突条2の突条の高さが削
り節1の肉厚と同じ又は略同じなものである。
【0008】本件出願の第2の発明である突条付き削り
節は、第1又は第2の突条付き削り節において、突条2
は、回転方向先方の列の断続刃4により切削されて魚節
5の切削面6に突出して残ったニック12による削り残
し部分7が、切削面6と共に後続の列の断続刃4により
切削されて、切削面6の表面に突出するように形成され
ものである。
【0009】本件出願の第1の回転刃物は、回転体8に
その回転軸14に沿って細長いスリット状の刃物取付け
溝9が形成され、その両端が回転体8の軸方向端面16
に開口され、刃物取付け溝9に板状の刃物10がその刃
先が刃物取付け溝9よりも外側に突出するように取り付
けられ、刃物10はニック12により仕切られた断続刃
4が回転体8の回転方向に離して2列以上配列され、回
転体8の回転方向先方の列の断続刃4と後方の列の断続
刃4は断続方向にずらして、断続刃4により魚節5を切
削すると、切削面6が削り節1として切削されると共に
ニック12による削り残し部分7が切削面6に突出して
残り、その削り残し部分7が切削面6と共に後続の列の
断続刃4により切削されて、削り残し部分7が削り節1
の表面に補強用の突条2として形成されるようにし、こ
の回転体8に刃物10により切削された削り節が入る排
出孔17が刃物取付け溝9に添って形成され、その両端
が回転体8の軸方向端面16に開口されて排出孔17に
入った削り節が排出されるようにしたものである。
【0010】本件出願の第2の回転刃物は、前記回転刃
物における回転方向後方の列の断続刃4の幅を先方の列
の断続刃4の幅よりも広くして、隣接する2つの削り残
し部分7が同時に切削される幅として、切削面6に突出
して残った2本以上の削り残し部分7が切削面6と共に
後続の列の断続刃4により切削されて、削り節1の表面
に補強用の突条2が2本以上形成されるようにしたもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の突条付き削り節の第1の
実施形態を図1(a)に基づき説明する。この突条付き
削り節は、削り節1の表面の幅方向ほぼ中央に、その上
方に突出する細長の突条2が、削り節1の長手方向(切
削方向)に沿って形成されたものである。この突条付き
削り節は荒節、黴付き節等の節類を回転刃物で切削して
得られたものであり、削り節1の寸法は幅3mm、長さ
1〜2cm、厚さ0.1mm程度である。突条2は幅
0.1mm、高さ0.1mm程度である。
【0012】本発明の突条付き削り節の第2の実施形態
を図1(b)に基づき説明する。この突条付き削り節
は、削り節1の表面に、その上方に突出する細長の突条
2が削り節1の長手方向(切削方向)に沿って2本突設
され、しかもその2本の突条2は削り節1の幅方向に間
隔をあけて平行に形成されたものである。この突条付き
削り節も荒節、黴付き節等の節類を回転刃物で切削して
得られたものであり、削り節1の寸法は幅が図1(a)
の削り節1の幅の約2倍の6mm、長さと厚さは図1
(a)の削り節1のそれらとほぼ同じであり、夫々1〜
2cm、0.1mm程度である。突条2の幅も、高さも
図1(a)の突条2のそれらとほぼ同じであり、夫々
0.1mm、0.1mm程度である。
【0013】本発明の突条付き削り節を得るための回転
刃物10の第1の実施形態を図3〜図6に基いて説明
する。この回転刃物3は図3(a、b)のように、ロ−
ル状の回転体8の刃物取付け溝9内に、板状の刃物10
をその刃先が刃物取付け溝9より外側に突出するように
取り付けてなる。この刃物10は図3(a)、図4
(a、b)の様に細長い刃先11に長手方向に所定間隔
で且つ回転体8の回転方向と平行に幅の細い溝、切込み
等の仕切り(ニック)12を入れて刃先11を所望幅に
断続して断続刃4を形成してなる。この断続刃4の幅は
それにより切削されて得られる削り節1の幅になるた
め、所望とする削り節の幅、例えば5mm程度としてあ
る。また、ニック12の幅は広過ぎるとその部分が魚節
類を切削できずに幅の広い削り残しとなり、狭過ぎると
切削される削り節が分離されずに繋ってしまうため、
0.4mm程度にして削り残しの幅が小さくなり、しか
も、繋がらないようにしてある。
【0014】前記の刃物取付け溝9は図3(b)に示す
様に、回転体8の回転軸14に沿って形成されて、回転
体8の外周面15に細長いスリットのように開口される
と共に、その両端が回転体8の軸方向端面16に開口さ
れている。また、回転体8には刃物10で切削された突
条付きの削り節が入って外部に排出される排出孔17を
形成し、その長手方向両端を回転体8の軸方向両端面1
6に開口してある。
【0015】前記の刃物10は回転体8の前記の刃物取
付け溝9内にセットし、その刃物10が抜け落ちないよ
うにするために、図3(b)の様にビス等の止め具18
を回転体8の軸方向両端面16に螺子止めして、刃物1
0の長手方向両端を押えるようにしてある。刃物10は
この方法によらずに、回転体8に取外しできないように
ロー付けしたり、ネジ止めしたりしてもよく、また、回
転体8と一体に形成してもよい。本発明の回転刃物3は
図6、図7に示すような構造のものであってもよいが、
いずれの場合も回転体8の回転方向前後に離して取り付
けられる2列以上の刃物10は、図5(a)又は(b)
のように配列する必要がある。
【0016】図5(a)に示すものは回転体8の回転方
向先方の列の刃物10の断続刃4と、回転方向後方とな
る列の刃物10の断続刃4とを交互に千鳥配列にずらし
て、両列の刃物10の仕切り12が互いに他方の列の断
続刃4の刃幅のほぼ中央に位置するようにしてある。こ
のような構造とすることにより、回転方向先方の列の断
続刃4により切削された魚節5(図2a、b)の切削面
6に、仕切り12の部分が削り残し部分7として残る。
この削り残し部分7(図2a、b)は、切削面6と共に
後続の列の断続刃4により切削されて、図1(a)の様
に一つの削り節1の上面に1本の突条2が突設する突条
付き削り節が得られる。
【0017】図5(b)に示すものは回転体1の回転方
向後方の列の刃物10の断続刃4の幅を、回転方向前方
の列の刃物10の断続刃4の約2倍の広さにし、しか
も、その後方の列の断続刃4と前方の列の断続刃4とを
交互に千鳥配列にずらして、前方の列の断続刃4の2つ
の仕切り12が、後方の列の断続刃4の刃幅の間に位置
するようにしてある。このような構造とすることによ
り、回転方向先方の列の断続刃4により切削された魚節
5(図2a、b)の切削面6に、仕切り12の部分が削
り残し部分7として数本残る。この数本の削り残し部分
7のうち隣接する2本の削り残し部分7が、切削面6と
共に後方の列の断続刃4により同時に切削されて、図1
(b)の様に一つの削り節1の上面に2本の突条2が突
設する突条付き削り節が得られる。
【0018】
【発明の効果】本発明の第1、第2の突条付き削り節
は、削り節1の表面に、補強用の突条2が突設されてい
るので次のような効果がある。 1.削り節1が補強されて、折れたり、欠けたりしにく
くなり、このため粉末も発生しにくくなり、包装すると
嵩ばってボリューム感があって見映えのするものとな
る。 2.1枚の削り節1の寸法や肉厚は従来のこの種の削り
節と同じであっても、突条2が付いている分だけ従来の
削り節よりも節の量が多くなるため、だし(味)が出易
くなる。
【0019】本発明の第の回転刃物は、回転体8の回
転方向先方と後方の2列の断続刃の配列位置をその配
列方向にずらして、回転方向先方の列の断続刃により
切削された魚節5の切削面6に残る断続刃間の削り残し
部分7が、その切削面6と共に後続の列の断続刃4によ
り切削されるようにしたので、その回転刃物3を回転さ
せて節類を切削すれば、突条2の付いた突条付き削り節
が確実に得られる。
【0020】本発明の第の回転刃物は、回転体8の回
転方向先方と後方の2列の断続刃4の配列位置をその配
列方向にずらすと共に、後方の列の断続刃4の幅を、先
方の列の断続刃4で切削された魚節5の切削面6に残る
断続刃間の削り残し部分7のうち、隣接する2つの削り
残し部分7が同時に切削される幅として、先方の列の断
続刃4により削り残された隣接する2つの削り残し部分
7が、その切削面6と共に後続の列の各断続刃4により
切削されるようにしたので、その回転刃物を回転させ
て節類を切削すれば、突条2が2本突設された突条付き
削り節が確実に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の突条が1本付いた突条付き削
り節の一例を示す斜視図、(b)は突条が2本付いた突
条付き削り節の一例を示す斜視図。
【図2】(a)は本発明の突条付き削り節を切削する場
合の節類の平面図、(b)は同節類の側面図。
【図3】(a)は本発明の回転刃物の一例を示す正面
図、(b)は(a)の回転刃物の側面図。
【図4】(a)は本発明の回転刃物を構成する板状の刃
物の正面図、(b)は同刃物の平面図。
【図5】(a)は本発明の回転刃物における前方列と後
方列の断続刃の位置ずれ関係の一例を示す正面図、
(b)は同刃物の位置ずれ関係の他例を示す正面図。
【図6】(a)は従来の円盤式回転刃物の側面図、
(b)は同刃物の正面図。
【図7】(a)は従来の回転刃物の他例を示す平面図、
(b)は同刃物の側面図、(c)は同刃物の部分詳細
図、(d)は同刃物の他例の部分詳細図。
【符号の説明】
1 削り節 2 突条 3 回転刃物 4 断続刃 5 魚節 6 切削面 7 削り残し部分 8 回転体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−120740(JP,A) 特開 昭58−170428(JP,A) 特開 昭61−63237(JP,A) 実開 昭60−84298(JP,U) 実開 平2−97597(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 3/28 A23L 1/325 A23B 4/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニック(12)により仕切られた断続刃
    (4)が形成された回転刃物(3)により節類を切削し
    て得られる削り節(1)の表面に、その上方に突出する
    補強用の突条(2)が1本又は2本以上形成され、その
    突条(2)は削り節(1)の切削方向に細長であり、突
    条(2)の突条の高さが削り節(1)の肉厚と同じ又は
    略同じであるることを特徴とする突条付き削り節。
  2. 【請求項2】請求項1記載の突条付き削り節において、
    突条(2)は、回転方向先方の列の断続刃(4)により
    切削されて魚節(5)の切削面(6)に突出して残った
    ニック(12)による削り残し部分(7)が、切削面
    (6)と共に後続の列の断続刃(4)により切削され
    て、切削面(6)の表面に突出するように形成された
    のであることを特徴とする突条付き削り節。
  3. 【請求項3】回転体(8)にその回転軸(14)に沿っ
    て細長いスリット状の刃物取付け溝(9)が形成され、
    その両端が回転体(8)の軸方向端面(16)に開口さ
    れ、刃物取付け溝(9)に板状の刃物(10)がその刃
    先が刃物取付け溝(9)よりも外側に突出するように取
    り付けられ、刃物(10)はニック(12)により仕切
    られた断続刃(4)が回転体(8)の回転方向に離して
    2列以上配列され、回転体(8)の回転方向先方の列の
    断続刃(4)と後方の列の断続刃(4)は断続方向にず
    らして、断続刃(4)により魚節(5)を切削すると、
    切削面(6)が削り節(1)として切削されると共にニ
    ック(12)による削り残し部分(7)が切削面(6)
    に突出して残り、その削り残し部分(7)が切削面
    (6)と共に後続の列の断続刃(4)により切削され
    て、削り残し部分(7)が削り節(1)の表面に補強用
    の突条(2)として形成されるようにし、この回転体
    (8)に刃物(10)により切削された削り節が入る排
    出孔(17)が刃物取付け溝(9)に添って形成され、
    その両端が回転体(8)の軸方向端面(16)に開口さ
    れて 排出孔(17)に入った削り節が排出されるように
    したことを特徴とする回転刃物。
  4. 【請求項4】請求項3記載の回転刃物において、回転方
    向後方の列の断続刃(4)の幅を先方の列の断続刃
    (4)の幅よりも広くして、隣接する2つの削り残し部
    分(7)が同時に切削される幅として、切削面(6)に
    突出して残った2本以上の削り残し部分(7)が切削面
    (6)と共に後続の列の断続刃(4)により切削され
    て、削り節(1)の表面に補強用の突条(2)が2本以
    上形成されるようにしたことを特徴とする回転刃物。
JP14270797A 1997-05-30 1997-05-30 突条付き削り節とその切削に使用される回転刃物 Expired - Lifetime JP3150921B2 (ja)

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