JP3200542B2 - ホースプロテクタ - Google Patents

ホースプロテクタ

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JP3200542B2 JP20095395A JP20095395A JP3200542B2 JP 3200542 B2 JP3200542 B2 JP 3200542B2 JP 20095395 A JP20095395 A JP 20095395A JP 20095395 A JP20095395 A JP 20095395A JP 3200542 B2 JP3200542 B2 JP 3200542B2
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敬一 児玉
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホースプロテクタ
に係わり、特に車両用ブレーキホース等の保護に適した
ホースプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ブレーキホースは一端を車輪のブ
レーキ部に接続して用いられる。このため、ブレーキホ
ースはタイヤハウス内に取り回す必要がある。この場
合、タイヤハウス内のスペースが狭いことから、車両走
行時の振動等によってブレーキホースがタイヤハウス内
の周囲部品と干渉する可能性がある。
【0003】このため、従来より、ブレーキホースをス
ポンジ製やゴム製のプロテクタで保護することが行われ
ている。ホースの保護を目的とするホースプロテクタと
しては、たとえば実開昭61−66295に開示される
ホースプロテクタが従来より公知である。上記マイクロ
フィルムに開示されるホースプロテクタは、外周面の軸
方向に凹凸形状を有し、内周面がブレーキホースに嵌着
される円筒状弾性部材から構成されている。かかる構成
のホースプロテクタをブレーキホースに装着した場合、
装着部と周囲部品との直接の干渉を防ぐことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両が寒冷
地において走行する場合、ブレーキホースなどの露出部
分には着氷が生ずる可能性がある。ブレーキホースに着
氷が生ずると、着氷と車輪等との干渉により操舵性能が
劣化する等の不利益が発生するため、着氷は速やかに除
去されることが望ましい。車両用ブレーキホースに上記
従来のホースプロテクタを装着した場合、ホースプロテ
クタと周囲部品とが干渉した際にホースプロテクタは径
方向に変形する。ホースプロテクタの外周面には凹凸形
状が設けられているため、ホースプロテクタが径方向に
変形すると、その凹部断面には変形が生ずる。凹部断面
に変形が生ずると、その内部に固着する着氷が凹部表面
から離脱し、ホースプロテクタの表面から着氷が脱落す
る効果が生ずる。かかる着氷脱落効果は、ホースプロテ
クタの変形が大きいほど大きなものとなる。ところが、
上記従来のホースプロテクタは、その内周面全面でブレ
ーキホースと密着しているため径方向の剛性が高く、径
方向に充分な変形を得ることは困難であった。この意味
で上記従来のホースプロテクタは、ブレーキホースへの
着氷を除去する機構として、必ずしも理想的な構成では
なかった。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ブレーキホースを保護するとともに、周囲との
干渉時に充分な変形を生ずることにより着氷の除去を効
果的に行うことが可能なホースプロテクタを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、ホースの
外周に装着されるホースプロテクタにおいて、外周面の
少なくとも一部に凹凸を有すると共に、凹凸が設けられ
た部位の少なくとも一部の内周面がホース外周面から所
定距離離間されたホースプロテクタにより達成される。
【0007】本発明において、ホースプロテクタの外周
面上には凹凸が形成されている。凹凸の形状はホースプ
ロテクタが径方向に変形した際に変形する。凹凸形状が
変形すると、その外周に固着した着氷が脱落し易くな
る。また、凹凸の内周面は少なくとも一部がホース外周
面から所定距離離間されている。ホースプロテクタとホ
ースが離間している部位では、ホースプロテクタの径方
向の剛性が低下される。このため、かかる部位において
は、ホースプロテクタと周囲とが干渉した際に、ホース
プロテクタの径方向には大きな変形が生ずる。ホースプ
ロテクタに径方向の大きな変形が生ずると、凹凸形成部
位の凹部断面に大きな変形が生じ、ホースプロテクタの
表面に固着した着氷に脱落方向への外力が働く。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例であるホ
ースプロテクタ20が装着されたブレーキホース12の
構成を示す。ブレーキホース12は繊維やワイヤ等で補
強されたゴム又は合成樹脂製の柔軟ホースであり、両端
にはソケット11が装着されている。ホースプロテクタ
10はブレーキホース12の中間部に装着されている。
【0009】図2はホースプロテクタ20の構造図を示
す。なお、図2には、ホースプロテクタ20の内部構造
を明らかにするため、一部を切断した状態のホースプロ
テクタ20を表している。ホースプロテクタ20は、外
径及び内径が軸方向中央部ほど大きく、また両端部ほど
小さくなるように形成された、ほぼ一定の肉厚を有する
おおむね円筒形のゴム性部材である。ホースプロテクタ
20の両端部の内径はブレーキホース12の外径よりも
わずかに小さく設けられている。ホースプロテクタ20
はこれら両端部がブレーキホース12に嵌着されること
によりブレーキホース12に固定されている。
【0010】前述の如くホースプロテクタ20は内径が
軸方向中央部に行くほど大きく設けられている。このた
め、ホースプロテクタ20の中間部位には、ブレーキホ
ース12の外周面とホースプロテクタ20の外周面との
間に中空部22が形成されている。また、ホースプロテ
クタ20の外周面には、軸方向及び周方向に溝24が、
それぞれほぼ等間隔に形成されている。このため、ホー
スプロテクタ20の表面上には、溝24が形成された部
位と、溝24が形成されていない部位とで、凹凸形状が
形成されている。上述したホースプロテクタ20がブレ
ーキホース12に装着されると、ブレーキホース12の
ホースプロテクタ20の装着部においては、ブレーキホ
ース12と周辺部位との直接の干渉が防止される。
【0011】図3は、本実施例のホースプロテクタ20
を備えたブレーキホース12を右前輪部のタイヤハウス
内に配設した例を示す。図3において、ブレーキ機構3
2はホイール34の中心部に固定される支持部材36に
組み付けられている。支持部材36は図示しないタイロ
ッドを介してラックバーに連結されており、ステアリン
グ操作に従って左右操舵方向に動くことができる。ショ
ックアブソーバ38の上端は車体40に固定され、下端
はジョイント42を介して支持部材36に連結されてい
る。ブレーキホース12の一端はソケット11を介して
ブレーキ機構32に取り付けられている。ブレーキホー
ス12の他端は、車体40を貫通してタイヤハウス内に
導入されたブレーキ配管46に接続されている。また、
ブレーキホース12は、ブレーキホース12とブレーキ
配管46との接続部位に設けられた取付け部材48によ
って車体40に固定されている。さらに、ブレーキホー
ス12は、その中間部が中間保持具50によってショッ
クアブソーバ38に固定されている。ブレーキホース1
2はショックアブソーバ38への取付け部位と車体40
への取付け部位との間にU字型に取り回されている。そ
して、ホースプロテクタ20は、ブレーキホース12の
U字型に取り回される部位(以下、U字部位と称す)1
2aの最下部となる部位に装着されている。
【0012】かかる構成によれば、車両走行時に路面の
凹凸に起因して生ずる走行振動は、ホイール34が上下
に運動することにより吸収される。この際ショックアブ
ソーバ38は振動を吸収すべく伸縮し、その動作に伴っ
て中間保持具50が上下に運動する。また、ステアリン
グが操舵されると、ホイール34は鉛直軸回りに回転
し、その回転に伴ってショックアブソーバ38も軸回り
に回転する。この際中間保持具50はショックアブソー
バ38の軸回りを回動することになる。
【0013】このように、車両の走行中においては、中
間保持具50に車体40に対して相対的な上下運動及び
軸回りの回転運動が生じる。この場合、ブレーキホース
12のU字部位12aの両端が相対的に運動することに
なり、U字部位12aには変形・運動が生じる。特に、
操舵操作によってショックアブソーバ38が回転し、ブ
レーキホース12のショックアブソーバ38への取付け
用中間保持具50が車体40に近接した状態で、ホイー
ル34に上下運動が生ずると、ブレーキホース12のU
字部位12aの下端部とタイヤハウス内の車体40の一
部とが干渉するおそれがある。
【0014】これに対して、本実施例においてはU字部
位12aの下端には、ホースプロテクタ20が装着され
ている。このため、U字部位12aの下端部と車体40
との干渉からブレーキホース12が適切に保護されるこ
とになる。ところで、車両が融雪時期等に寒冷地を走行
する場合、融雪により濡れた路面上を走行するため、タ
イヤによる水の撥ね上げによりタイヤハウス内の露出部
分には水滴が付着する。特に、ブレーキホース12のU
字部位12aの最下部には、U字部位12aに付着した
水滴が結集するため、多量の水滴が付着し易い。ブレー
キホース12に水滴が付着した状態で車両が走行する
と、走行風による冷却効果等によって付着した水滴が凍
結して着氷となる。この際、U字部位12aの最下部に
は多量の水滴が集中するため大きな着氷が形成され易
い。本実施例においては、図4に示す如く、U字部位1
2aの最下部にホースプロテクタ20が装着されている
ため、ホースプロテクタ20の周囲に着氷が生じ易い。
このようなブレーキホース12への着氷は、着氷と車輪
等との干渉により、車輪の最大舵角が制限されることが
あるため、速やかに除去することが望ましい。
【0015】これに対して、本実施例のホースプロテク
タ20においては、ホースプロテクタ20の内周面とブ
レーキホース12の外周面との間に中空部22を設ける
ことにより、十分な保護機能を確保しつつホースプロテ
クタ20の周方向の剛性を低く抑制することとしてい
る。このため、ホースプロテクタ20が車体40と干渉
した際に、ホースプロテクタ20は径方向内側へ大きく
変形することができる。ホースプロテクタ20が車体4
0との干渉状態から非干渉状態に復帰する際、ホースプ
ロテクタ20は径方向外側へ変形して初期の形状に戻
る。ホースプロテクタ20が径方向外側に変形する際、
ホースプロテクタ20の表面に形成された溝22の断面
は、図5に点線で示す状態から実線で示す状態へ変形す
る。この場合、溝22の側壁22a,22bが外側に向
けて運動するとともに、底面22cが上方に運動する。
かかる溝22の変形によってホースプロテクタ20の表
面に固着した着氷には、離脱方向に向かう外力が働く。
上述の如く、ホースプロテクタ20は径方向に大きく変
形することができる。このため、溝22の変形量も大き
く、着氷にも離脱方向に大きな外力が作用する。このた
め、ホースプロテクタ20によれば高い着氷離脱効果を
得ることができる。
【0016】なお、ホースプロテクタ20と車体40と
が干渉する際、ホースプロテクタ20は径方向に大きく
変形できるため、干渉に伴う衝撃を柔軟に吸収すること
ができる。このため、ホースプロテクタ20は、ホース
に密着して配設されるホースプロテクタに比して、干渉
時に生ずる異音の低減やその表面の摩耗抑制についても
優れた効果を有している。
【0017】また、上述の如くホースプロテクタ20
は、可撓性を有するゴム性部材の内部に中空部が設けら
れた構造とされているため、曲げ変形に対する剛性が小
さい。このため、ホースプロテクタ20を装着してもブ
レーキホース12の取り回し性が悪化することはない。
【0018】さらに、上述の如くホースプロテクタ20
の内周面が、ブレーキホース12の外周面から離間され
ているため、ブレーキホース12を変形させなくてもホ
ースプロテクタ20を変形させることができる。なお、
本実施例に関わるホースプロテクタ20は中空部22が
空気で満たされる構成であるが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、中空部22には、空気の代わりにス
ポンジ、作動流体等からなる緩衝材料を充填してもよ
い。
【0019】また、上述したホースプロテクタ20は外
周面に溝24が形成される構成であるが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、溝24の代わりに凸条を形
成することにより、上記したホースプロテクタ20とは
外周面の凹凸が逆の状態となるような構成としてもよ
い。
【0020】さらに、上述したホースプロテクタ20
は、その両端部においてブレーキホース12に嵌着され
る構成であるが、本発明はこれに限定されるものではな
い。すなわち、凹凸が形成された部位の内周面がホース
から離間されている構成であれば足り、例えば図6に示
すホースプロテクタ50の如く、凹凸が形成された部位
の内周側に環状空間52を形成し、ホースプロテクタ5
0の内周面全面でブレーキホース12に嵌着される構成
としてもよい。かかる構成によれば、環状空間52が、
上述した中空部22と同様の機能を果たす。このため、
ホースプロテクタ50によっても、上記ホースプロテク
タ20と同様の着氷離脱効果を得ることができる。
【0021】次に、本発明の第2実施例を図7を参照し
て説明する。図7は本実施例のホースプロテクタ60の
構造図である。なお、図7には、ホースプロテクタ60
の内部構造を明らかにするため、一部を切断した状態の
ホースプロテクタ60を表している。
【0022】ホースプロテクタ60は外周面が蛇腹形状
に形成された、ほぼ一定の肉厚を有するゴム製部材であ
る。ホースプロテクタ60の両端部の内径はブレーキホ
ース12の外径よりもわずかに小さく設けられている。
ホースプロテクタ60はこれら両端部がブレーキホース
12に嵌着されることによりブレーキホース12に固定
されている。ホースプロテクタ60の中間部位では、外
周面が蛇腹形状に形成されることによって、ブレーキホ
ース12の外周面とホースプロテクタ60の内周面との
間に中空部62が形成されている。また、ホースプロテ
クタ60は、その最小径部がブレーキホース12の外径
よりも大きくなるように設けられている。このため、ホ
ースプロテクタ60は、蛇腹部64の内周面をブレーキ
ホース12の外周面に干渉させることなく容易に変形す
ることができる。
【0023】かかる構成によれば、ブレーキホース12
のホースプロテクタ60の装着部においては、ブレーキ
ホース12と周囲部品との直接の干渉を防止することが
できる。また、上述の如くホースプロテクタ60の内周
面とブレーキホース12の外周面との間に中空部62が
設けられているため、ホースプロテクタ60は径方向に
容易に変形することができる。さらに、本実施例のホー
スプロテクタ60によれば、ホースプロテクタ60と車
体40とが干渉した際に、または、車両走行中にブレー
キホース12に振動が生じた際に、ホースプロテクタ6
0の表面に形成された蛇腹部64に開閉運動、すなわち
軸方向の運動が生ずる。蛇腹部64にかかる変形が生じ
た場合、ホースプロテクタ60の表面に固着した着氷に
脱落方向へ向かう外力が作用するとともに、ホースプロ
テクタ60の表面に付着した水滴にも脱落方向の力が作
用する。このため、ホースプロテクタ60によれば、高
い着氷離脱効果と、着氷の固着・成長を防止する効果と
を得ることができる。
【0024】なお、ホースプロテクタ60は、周辺部品
との干渉時に、その衝撃を柔軟に吸収し得る点、及び、
ホースの剛性によらず柔軟に変形し得る点で、上述した
ホースプロテクタ20と同様である。このため、ホース
プロテクタ60によっても、干渉時の異音の抑制、その
表面の摩耗低減、ブレーキホース12の取り回しに関す
る作業性の悪化防止等を確実に実現することができる。
【0025】なお、上記実施例においては、ブレーキホ
ース12が前記したホースに、溝24が前記した凹凸形
成部位の凹部に、蛇腹部64が前記した凹凸形成部位
に、それぞれ相当している。
【0026】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、ホースプ
ロテクタがホース外周部に装着されるため、ホースを外
部との干渉から保護することができる。また、ホースプ
ロテクタが外部と干渉した場合に、ホースプロテクタが
大きく変形できるため、ホースプロテクタ表面への着氷
に脱落方向への大きな外力を付与することができる。こ
のため、本発明に係わるホースプロテクタによれば、ホ
ースの保護を確実に図りつつ、その表面に固着した着氷
を効果的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるホースプロテクタが装
着されたブレーキホースの構成を示す図である。
【図2】本実施例のホースプロテクタの構成を示す図で
ある。
【図3】本実施例のホースプロテクタが装着されたブレ
ーキホースを右前輪部のタイヤハウス内に配設した一例
を示す図である。
【図4】本実施例のホースプロテクタへの着氷を示す図
である。
【図5】本実施例のホースプロテクタの干渉時の溝の変
形を示す図である。
【図6】本実施例においてホースプロテクタがブレーキ
ホースと内周面全面で嵌合する場合の構成を示す図であ
る。
【図7】本発明の第三実施例のホースプロテクタの構成
を示す図である。
【符号の説明】
12 ブレーキホース 20、50、60 ホースプロテクタ 22、62 中空部 52 環状空間 24 溝 64 蛇腹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 文男 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−338590(JP,A) 特開 昭57−83787(JP,A) 実開 昭61−66295(JP,U) 実開 平5−86090(JP,U) 実開 平5−87397(JP,U) 実開 平2−46194(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 57/00 B60T 17/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホースの外周に装着されるホースプロテク
    タにおいて、 外周面の少なくとも一部に凹凸を有すると共に、凹凸が
    設けられた部位の少なくとも一部の内周面がホース外周
    面から所定距離離間されていることを特徴とするホース
    プロテクタ。
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