JP3206076B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JP3206076B2 JP3206076B2 JP3404492A JP3404492A JP3206076B2 JP 3206076 B2 JP3206076 B2 JP 3206076B2 JP 3404492 A JP3404492 A JP 3404492A JP 3404492 A JP3404492 A JP 3404492A JP 3206076 B2 JP3206076 B2 JP 3206076B2
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- parts
- thermoplastic resin
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- monomer
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、加工性、耐薬
品性、耐衝撃性に優れ、かつ金型離型性が良好であり、
電気製品、自動車部品などに有用な熱可塑性樹脂組成物
に関する。
品性、耐衝撃性に優れ、かつ金型離型性が良好であり、
電気製品、自動車部品などに有用な熱可塑性樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マレイミド系共重合体とAS樹脂
もしくはABS樹脂などとのブレンド樹脂(以下「マレ
イミド系共重合体組成物」ということがある)の研究開
発が活発に進められている。このマレイミド系共重合体
組成物は、特に耐熱性に優れていることから、自動車部
品、家電部品において、従来、ABS樹脂の耐熱性の不
足により変性ポリフェニレンエーテル樹脂などが使用さ
れている部品の代替を目的に研究開発が進められてい
る。
もしくはABS樹脂などとのブレンド樹脂(以下「マレ
イミド系共重合体組成物」ということがある)の研究開
発が活発に進められている。このマレイミド系共重合体
組成物は、特に耐熱性に優れていることから、自動車部
品、家電部品において、従来、ABS樹脂の耐熱性の不
足により変性ポリフェニレンエーテル樹脂などが使用さ
れている部品の代替を目的に研究開発が進められてい
る。
【0003】このような部品用途は、近年、大型化、複
雑化が進んでおり、成形品によっては金型からの離型時
の割れが問題となる。この離型不良に関しては、従来、
成形加工メーカーにおいて、金型キャビティに離型剤を
塗布する方法が一般的に行われている。しかしながら、
近年、成形加工メーカーでは、自動無人化運転が増えて
おり、離型剤塗布が必要な成形材料では成形が実際に出
来ない場合もある。このため、成形材料の離型性は、材
料物性同様に重要な要求物性となっている。特に、シア
ン化ビニル単量体を必須成分とするマレイミド系共重合
体とゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂とからなる組成物
は、耐熱性、耐薬品性、耐衝撃性、加工性に優れてはい
るが、離型性が充分ではない。
雑化が進んでおり、成形品によっては金型からの離型時
の割れが問題となる。この離型不良に関しては、従来、
成形加工メーカーにおいて、金型キャビティに離型剤を
塗布する方法が一般的に行われている。しかしながら、
近年、成形加工メーカーでは、自動無人化運転が増えて
おり、離型剤塗布が必要な成形材料では成形が実際に出
来ない場合もある。このため、成形材料の離型性は、材
料物性同様に重要な要求物性となっている。特に、シア
ン化ビニル単量体を必須成分とするマレイミド系共重合
体とゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂とからなる組成物
は、耐熱性、耐薬品性、耐衝撃性、加工性に優れてはい
るが、離型性が充分ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の課題を背景になされたもので、シアン化ビニル単量
体を必須成分とするマレイミド系共重合体とゴム変性ス
チレン系熱可塑性樹脂とからなる組成物に第3成分とし
て少量の有機ポリシロキサンを配合することにより、耐
熱性、加工性、耐薬品性、耐衝撃性、および金型離型性
に優れた熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
術の課題を背景になされたもので、シアン化ビニル単量
体を必須成分とするマレイミド系共重合体とゴム変性ス
チレン系熱可塑性樹脂とからなる組成物に第3成分とし
て少量の有機ポリシロキサンを配合することにより、耐
熱性、加工性、耐薬品性、耐衝撃性、および金型離型性
に優れた熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(I)(a)N
−置換マレイミド単量体5〜50重量%、(b)芳香族ビ
ニル単量体10〜94重量%、および(c)シアン化ビ
ニル単量体1〜40重量%〔ただし、(a)+(b)+
(c)=100重量%〕を共重合して得られるマレイミ
ド系共重合体5重量部以上〜50重量部未満、(II)ゴ
ム変性スチレン系熱可塑性樹脂95重量部以下〜50重
量部を超える量、ならびに(III)有機ポリシロキサンを
(I)〜(II)成分の合計量100重量部に対して0.
05重量部を超え、3.0重量部以下、を含有してなる
熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。
−置換マレイミド単量体5〜50重量%、(b)芳香族ビ
ニル単量体10〜94重量%、および(c)シアン化ビ
ニル単量体1〜40重量%〔ただし、(a)+(b)+
(c)=100重量%〕を共重合して得られるマレイミ
ド系共重合体5重量部以上〜50重量部未満、(II)ゴ
ム変性スチレン系熱可塑性樹脂95重量部以下〜50重
量部を超える量、ならびに(III)有機ポリシロキサンを
(I)〜(II)成分の合計量100重量部に対して0.
05重量部を超え、3.0重量部以下、を含有してなる
熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。
【0006】まず、(I)マレイミド系共重合体に使用
される(a)N−置換マレイミド単量体としては、アル
キル基の炭素数が1〜4のN−アルキルマレイミド、N
−フェニルマレイミド、N−置換フェニルマレイミド、
N−シクロヘキシルマレイミドなどが挙げられるが、好
ましくはN−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシル
マレイミドである。(a)N−置換マレイミド単量体と
しては、例えば無水マレイン酸を共重合させ、アニリン
などでイミド化したものも含まれる。
される(a)N−置換マレイミド単量体としては、アル
キル基の炭素数が1〜4のN−アルキルマレイミド、N
−フェニルマレイミド、N−置換フェニルマレイミド、
N−シクロヘキシルマレイミドなどが挙げられるが、好
ましくはN−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシル
マレイミドである。(a)N−置換マレイミド単量体と
しては、例えば無水マレイン酸を共重合させ、アニリン
などでイミド化したものも含まれる。
【0007】また、(I)マレイミド系共重合体に使用
される(b)芳香族ビニル単量体としては、スチレン、
α−メチルスチレン、α−クロロスチレン、ブロモスチ
レン、p−メチルスチレンなどが挙げられ、1種または
2種以上混合して用いられる。特に、スチレン、α−メ
チルスチレンが好ましい。さらに、(I)マレイミド系
共重合体に使用される(c)シアン化ビニル単量体とし
ては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、マレオ
ニトリルなどが挙げられ、これらは1種単独であるいは
2種以上混合して用いられる。特に、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルが好ましい。
される(b)芳香族ビニル単量体としては、スチレン、
α−メチルスチレン、α−クロロスチレン、ブロモスチ
レン、p−メチルスチレンなどが挙げられ、1種または
2種以上混合して用いられる。特に、スチレン、α−メ
チルスチレンが好ましい。さらに、(I)マレイミド系
共重合体に使用される(c)シアン化ビニル単量体とし
ては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、マレオ
ニトリルなどが挙げられ、これらは1種単独であるいは
2種以上混合して用いられる。特に、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルが好ましい。
【0008】(a)N−置換マレイミド単量体の使用量
は、(I)成分中に5〜50重量%、好ましくは10〜
45重量%であり、5重量%未満では耐熱性の改良効果
が小さく、一方50重量%を超えると加工性が低下し実
用的でない。 (b)芳香族ビニル単量体の使用量は、(I)成分中に
10〜94重量%、好ましくは20〜85重量%であ
り、10重量%未満では加工性が低下し、一方94重量
%を超えると耐衝撃性が低下する。 (c)シアン化ビニル単量体の使用量は、(I)成分中
に1〜40重量%、好ましくは5〜35重量%であり、
1重量%未満では耐熱性、耐衝撃性、耐薬品性が低下
し、一方40重量%を超えると加工性、離型性が低下す
る。 (I)マレイミド系共重合体は、以上のような(a)〜
(c)単量体を含有する単量体成分を共重合して得られ
るが、その重合方法は、乳化重合、懸濁重合、溶液重
合、塊状重合などが用いられる。また、本発明に使用さ
れる(I)マレイミド系共重合体の極限粘度(メチルエ
チルケトン中、30℃)は、通常、0.3〜0.9dl
/gである。
は、(I)成分中に5〜50重量%、好ましくは10〜
45重量%であり、5重量%未満では耐熱性の改良効果
が小さく、一方50重量%を超えると加工性が低下し実
用的でない。 (b)芳香族ビニル単量体の使用量は、(I)成分中に
10〜94重量%、好ましくは20〜85重量%であ
り、10重量%未満では加工性が低下し、一方94重量
%を超えると耐衝撃性が低下する。 (c)シアン化ビニル単量体の使用量は、(I)成分中
に1〜40重量%、好ましくは5〜35重量%であり、
1重量%未満では耐熱性、耐衝撃性、耐薬品性が低下
し、一方40重量%を超えると加工性、離型性が低下す
る。 (I)マレイミド系共重合体は、以上のような(a)〜
(c)単量体を含有する単量体成分を共重合して得られ
るが、その重合方法は、乳化重合、懸濁重合、溶液重
合、塊状重合などが用いられる。また、本発明に使用さ
れる(I)マレイミド系共重合体の極限粘度(メチルエ
チルケトン中、30℃)は、通常、0.3〜0.9dl
/gである。
【0009】次に、本発明に用いられる(II) ゴム変性
スチレン系熱可塑性樹脂は、好ましくはゴム質重合体の
存在下に芳香族ビニル単量体または芳香族ビニル単量体
と他のビニル単量体をグラフト共重合させる、いわゆる
グラフト共重合処方によって得られるものが好ましい。
また、このグラフト共重合処方によって得られるゴム変
性スチレン系熱可塑性樹脂(グラフト共重合体)に、別
途方法によって得られるスチレン系(共)重合体を混合
する、いわゆるグラフト−ブレンド法によって得られた
ものを用いてもよい。
スチレン系熱可塑性樹脂は、好ましくはゴム質重合体の
存在下に芳香族ビニル単量体または芳香族ビニル単量体
と他のビニル単量体をグラフト共重合させる、いわゆる
グラフト共重合処方によって得られるものが好ましい。
また、このグラフト共重合処方によって得られるゴム変
性スチレン系熱可塑性樹脂(グラフト共重合体)に、別
途方法によって得られるスチレン系(共)重合体を混合
する、いわゆるグラフト−ブレンド法によって得られた
ものを用いてもよい。
【0010】ここで、前記ゴム質重合体としては、ポリ
ブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリル
系共重合体、水添ジエン系共重合体、エチレン−プロピ
レン系共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリウレタンな
どが用いられるが、なかでもポリブタジエンが好まし
い。 (II) ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂のゴム成分の好
ましい粒径は、少なくとも50重量%が1,200〜
1,500Åであるもの、さらに好ましくは少なくとも
70重量%が1,200〜2,500Åのものである。
ブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリル
系共重合体、水添ジエン系共重合体、エチレン−プロピ
レン系共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリウレタンな
どが用いられるが、なかでもポリブタジエンが好まし
い。 (II) ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂のゴム成分の好
ましい粒径は、少なくとも50重量%が1,200〜
1,500Åであるもの、さらに好ましくは少なくとも
70重量%が1,200〜2,500Åのものである。
【0011】また、(II) ゴム変性スチレン系熱可塑性
樹脂に使用される芳香族ビニル単量体は、前記(I)成
分に使用される(a)成分と同様のものが挙げられる
が、好ましくはスチレン、α−メチルスチレン、ブロモ
スチレン、p−メチルスチレンである。さらに、芳香族
ビニル単量体以外の共重合可能な他のビニル単量体とし
ては、(I)成分に使用される(a)成分と同様のN−
置換マレイミド単量体、(c)成分と同様のシアン化ビ
ニル単量体のほか、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、無水マレイン酸、メタクリル酸、メチルア
クリレート、エチルアクリレートなどが用いられる。
(II) ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂のゴム質重合体
以外の樹脂成分(グラフト成分+マトリックス成分)
は、好ましくは芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単
量体とからなり、その組成割合は、好ましくは60〜9
0/40〜10重量%、さらに好ましくは65〜85/
35〜15重量%である。この組成範囲にあると、耐衝
撃性が一段と優れる。
樹脂に使用される芳香族ビニル単量体は、前記(I)成
分に使用される(a)成分と同様のものが挙げられる
が、好ましくはスチレン、α−メチルスチレン、ブロモ
スチレン、p−メチルスチレンである。さらに、芳香族
ビニル単量体以外の共重合可能な他のビニル単量体とし
ては、(I)成分に使用される(a)成分と同様のN−
置換マレイミド単量体、(c)成分と同様のシアン化ビ
ニル単量体のほか、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、無水マレイン酸、メタクリル酸、メチルア
クリレート、エチルアクリレートなどが用いられる。
(II) ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂のゴム質重合体
以外の樹脂成分(グラフト成分+マトリックス成分)
は、好ましくは芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単
量体とからなり、その組成割合は、好ましくは60〜9
0/40〜10重量%、さらに好ましくは65〜85/
35〜15重量%である。この組成範囲にあると、耐衝
撃性が一段と優れる。
【0012】このようにして得られる(II) ゴム変性ス
チレン系熱可塑性樹脂の具体例としては、従来のアクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹
脂)、アクリロニトリル−エチレン・プロピレン−スチ
レン樹脂(AES樹脂)、メタクリル酸メチル−ブタジ
エン−スチレン樹脂(MBS樹脂)、アクリロニトリル
−ブタジエン−メタクリル酸メチル−スチレン樹脂(透
明ABS樹脂)、ゴム変性ポリスチレン(ハイインパク
トポリスチレン;HIPS)などが挙げられる。 (II) ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂中のゴム含有率
としては、5〜40重量%が好ましく、さらに好ましく
は10〜30重量%である。また、(II) ゴム変性スチ
レン系熱可塑性樹脂のメチルエチルケトン中30℃で測
定した極限粘度〔η〕は、好ましくは0.2〜1.2d
l/g、さらに好ましくは0.3〜1.0dl/gであ
る。さらに、(II) ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂中
のグラフト重合体のゴム成分のアセトンなどを用いた溶
剤分別によって測定されるグラフト率は、好ましくは1
0〜150%、さらに好ましくは20〜100%であ
る。
チレン系熱可塑性樹脂の具体例としては、従来のアクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹
脂)、アクリロニトリル−エチレン・プロピレン−スチ
レン樹脂(AES樹脂)、メタクリル酸メチル−ブタジ
エン−スチレン樹脂(MBS樹脂)、アクリロニトリル
−ブタジエン−メタクリル酸メチル−スチレン樹脂(透
明ABS樹脂)、ゴム変性ポリスチレン(ハイインパク
トポリスチレン;HIPS)などが挙げられる。 (II) ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂中のゴム含有率
としては、5〜40重量%が好ましく、さらに好ましく
は10〜30重量%である。また、(II) ゴム変性スチ
レン系熱可塑性樹脂のメチルエチルケトン中30℃で測
定した極限粘度〔η〕は、好ましくは0.2〜1.2d
l/g、さらに好ましくは0.3〜1.0dl/gであ
る。さらに、(II) ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂中
のグラフト重合体のゴム成分のアセトンなどを用いた溶
剤分別によって測定されるグラフト率は、好ましくは1
0〜150%、さらに好ましくは20〜100%であ
る。
【0013】次に、本発明に用いられる(III)有機ポリ
シロキサンは、次の一般式 (式中、R1 およびR2 は同一または異なり、アルキル
基、アリール基またはアラルキル基を示す)で表される
繰り返し単位を有するポリマーである。
シロキサンは、次の一般式 (式中、R1 およびR2 は同一または異なり、アルキル
基、アリール基またはアラルキル基を示す)で表される
繰り返し単位を有するポリマーである。
【0014】なお、この(III)有機ポリシロキサンの一
部を、水酸基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基な
どで置換したものでもよい。これらの(III)有機ポリシ
ロキサンは、1種単独であるいは2種以上混合して用い
られる。この(III)有機ポリシロキサンの具体例として
は、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキ
サン、ジフェニルポリシロキサンなどが挙げられる。 (III)有機ポリシロキサンの粘度は特に限定されない
が、好ましくは110〜100,000cst(30
℃)、さらに好ましくは100〜20,000cstで
ある。
部を、水酸基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基な
どで置換したものでもよい。これらの(III)有機ポリシ
ロキサンは、1種単独であるいは2種以上混合して用い
られる。この(III)有機ポリシロキサンの具体例として
は、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキ
サン、ジフェニルポリシロキサンなどが挙げられる。 (III)有機ポリシロキサンの粘度は特に限定されない
が、好ましくは110〜100,000cst(30
℃)、さらに好ましくは100〜20,000cstで
ある。
【0015】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、前記
(I)〜(III)成分を主成分とするが、その組成は、
(I)マレイミド系共重合体が5重量部以上〜50重量
部未満、好ましくは10重量部以上〜50重量部未満、
(II)ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂が95重量部以
下〜50重量部を超える量、好ましくは90重量部以下
〜50重量部を超える量〔ただし、(I)+(II)=1
00重量部〕、(III)有機ポリシロキサンが前記(I)
〜(II)成分の合計量100重量部に対し0.05重量部
を超え、3.0重量部以下、好ましくは0.1〜2.0
重量部である。(I)成分の配合量が、5重量部未満で
は耐熱性の改良が不充分であり、一方50重量部以上で
は加工性が低下して実用的ではない。また、(II)成分の
配合量が、50重量部以下では耐衝撃性が低く、一方9
5重量部を超えると耐熱性が低下する。さらに、(III)
成分の配合量が、(I)〜(II)成分の合計量100重
量部に対して、0.05重量部以下では金型離型性の改
良効果が発現せず、一方3.0重量部を超えても金型離
型性の効果は頭打ちとなり経済的でない。
(I)〜(III)成分を主成分とするが、その組成は、
(I)マレイミド系共重合体が5重量部以上〜50重量
部未満、好ましくは10重量部以上〜50重量部未満、
(II)ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂が95重量部以
下〜50重量部を超える量、好ましくは90重量部以下
〜50重量部を超える量〔ただし、(I)+(II)=1
00重量部〕、(III)有機ポリシロキサンが前記(I)
〜(II)成分の合計量100重量部に対し0.05重量部
を超え、3.0重量部以下、好ましくは0.1〜2.0
重量部である。(I)成分の配合量が、5重量部未満で
は耐熱性の改良が不充分であり、一方50重量部以上で
は加工性が低下して実用的ではない。また、(II)成分の
配合量が、50重量部以下では耐衝撃性が低く、一方9
5重量部を超えると耐熱性が低下する。さらに、(III)
成分の配合量が、(I)〜(II)成分の合計量100重
量部に対して、0.05重量部以下では金型離型性の改
良効果が発現せず、一方3.0重量部を超えても金型離
型性の効果は頭打ちとなり経済的でない。
【0016】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、前記
(I)〜(III)成分を主成分とするが、そのほか必要に
応じて滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、難燃剤、紫外線
吸収剤、光酸化防止剤、着色剤、ガラス繊維などの無機
質充填材、あるいはこの種の熱可塑性樹脂組成物におい
て一般に用いられている配合剤や添加剤を混合すること
が可能である。
(I)〜(III)成分を主成分とするが、そのほか必要に
応じて滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、難燃剤、紫外線
吸収剤、光酸化防止剤、着色剤、ガラス繊維などの無機
質充填材、あるいはこの種の熱可塑性樹脂組成物におい
て一般に用いられている配合剤や添加剤を混合すること
が可能である。
【0017】本発明の熱可塑性樹脂組成物の混合には、
バンバリーミキサー、ブラベンダー、プラストミル、ニ
ーダー、ベント付き押し出し機などの一般に熱可塑性樹
脂の混合に用いられている各種の混合装置および方法を
用いることができるが、これらのなかでもベント付き押
し出し機を用いる方法が好ましい。また、混合前の各樹
脂成分の形態は特に限定されるものではなく、例えばペ
レット、ビーズ、粉末、フレークなどのいずれの形態の
ものでも混合可能であるが、混合する温度は、混合する
(I)マレイミド系共重合体の融点以上の温度であるこ
とが必要であり、このため混合温度は200℃以上であ
ることが好ましい。
バンバリーミキサー、ブラベンダー、プラストミル、ニ
ーダー、ベント付き押し出し機などの一般に熱可塑性樹
脂の混合に用いられている各種の混合装置および方法を
用いることができるが、これらのなかでもベント付き押
し出し機を用いる方法が好ましい。また、混合前の各樹
脂成分の形態は特に限定されるものではなく、例えばペ
レット、ビーズ、粉末、フレークなどのいずれの形態の
ものでも混合可能であるが、混合する温度は、混合する
(I)マレイミド系共重合体の融点以上の温度であるこ
とが必要であり、このため混合温度は200℃以上であ
ることが好ましい。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的
に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下
の実施例に何ら制約されるものではない。なお、実施例
中、部および%は特に断らないかぎり重量基準である。
また、実施例中の各種の測定は、下記の方法に拠った。アイゾット衝撃強度、熱変形温度 260℃で射出成形した試験片を、下記条件で物性測定
した。 アイゾット衝撃強度;ASTM D256(1/4″、
ノッチ付き) 熱変形温度;ASTM D648(1/2″、18.6
kg/cm2 )メルトフローレート JIS K7210に従い、240℃、荷重10kgで
測定した。
に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下
の実施例に何ら制約されるものではない。なお、実施例
中、部および%は特に断らないかぎり重量基準である。
また、実施例中の各種の測定は、下記の方法に拠った。アイゾット衝撃強度、熱変形温度 260℃で射出成形した試験片を、下記条件で物性測定
した。 アイゾット衝撃強度;ASTM D256(1/4″、
ノッチ付き) 熱変形温度;ASTM D648(1/2″、18.6
kg/cm2 )メルトフローレート JIS K7210に従い、240℃、荷重10kgで
測定した。
【0019】金型離型性評価 図1の金型を用いて成形し、14本の突き出しピンの白
化箇所の個数を数えて以下の基準により評価した。 白化箇所数 評価点 0〜2 ◎ 3〜5 ○ 6〜10 △ 11〜14 ×
化箇所の個数を数えて以下の基準により評価した。 白化箇所数 評価点 0〜2 ◎ 3〜5 ○ 6〜10 △ 11〜14 ×
【0020】参考例1〔(I)マレイミド系共重合体の
調製〕 攪拌機および板バッフルを備えた内容積5リットルの反
応器に、純水50部、過硫酸カリウム0.2部を仕込
み、反応器内をチッ素ガスで置換したのち、攪拌下に7
0℃に昇温した。この反応器に、t−ドデシルメルカプ
タン0.1部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
1部、純水100部と表1に示す単量体を混合したもの
を5時間かけて連続添加した。その後、80℃に昇温し
て2時間エージングしラテックスを得た。得られた共重
合体ラテックスに塩化カルシウム水溶液を加えて凝固処
理し、生成物を回収した。
調製〕 攪拌機および板バッフルを備えた内容積5リットルの反
応器に、純水50部、過硫酸カリウム0.2部を仕込
み、反応器内をチッ素ガスで置換したのち、攪拌下に7
0℃に昇温した。この反応器に、t−ドデシルメルカプ
タン0.1部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
1部、純水100部と表1に示す単量体を混合したもの
を5時間かけて連続添加した。その後、80℃に昇温し
て2時間エージングしラテックスを得た。得られた共重
合体ラテックスに塩化カルシウム水溶液を加えて凝固処
理し、生成物を回収した。
【0021】
【表1】
【0022】参考例2〔(II) ゴム変性スチレン系熱可
塑性樹脂の調製〕 ABS樹脂1;ポリブタジエンゴム40部にスチレン4
5部およびアクリロニトリル15部をグラフト重合する
ことによって得られたグラフト重合体。 グラフト率=50%、〔η〕(メチルエチルケトン可溶
分の極限粘度)=0.5dl/g AS樹脂1;スチレン75部およびアクリロニトリル2
5部よりなるAS樹脂。〔η〕(メチルエチルケトン可
溶分の極限粘度)=0.6dl/g
塑性樹脂の調製〕 ABS樹脂1;ポリブタジエンゴム40部にスチレン4
5部およびアクリロニトリル15部をグラフト重合する
ことによって得られたグラフト重合体。 グラフト率=50%、〔η〕(メチルエチルケトン可溶
分の極限粘度)=0.5dl/g AS樹脂1;スチレン75部およびアクリロニトリル2
5部よりなるAS樹脂。〔η〕(メチルエチルケトン可
溶分の極限粘度)=0.6dl/g
【0023】 参考例3〔(III)有機ポリシロキサンの調製〕 C−1;メチルポリシロキサン、粘度=200cst
(30℃) C−3;ジフェニルポリシロキサン、粘度=1,000
cst(30℃)
(30℃) C−3;ジフェニルポリシロキサン、粘度=1,000
cst(30℃)
【0024】実施例1〜2、比較例1〜8 表2〜3に示す配合処方で(I)〜(III)成分をヘンシ
ェルミキサーで混合し、さらに二軸押し出し機を用いて
230〜260℃の温度でペレットを作成した。このペ
レットを用い、260℃で射出成形し、アイゾット衝撃
強度、熱変形温度を測定した。また、金型離型性評価
は、前述したように、図1の金型を用いて成形し、評価
した。結果を表2〜3に示す。
ェルミキサーで混合し、さらに二軸押し出し機を用いて
230〜260℃の温度でペレットを作成した。このペ
レットを用い、260℃で射出成形し、アイゾット衝撃
強度、熱変形温度を測定した。また、金型離型性評価
は、前述したように、図1の金型を用いて成形し、評価
した。結果を表2〜3に示す。
【0025】表2から明らかなように、実施例1〜2
は、本発明の組成物であり、物性も良好でかつ金型離型
性も良好である。これに対し、表3から明らかなよう
に、比較例1は、(III)有機ポリシロキサンが本発明の
範囲を外れて少ない場合であり、金型離型性が劣る。比
較例2は、(III)有機ポリシロキサンが本発明の範囲を
超えて多い場合であり、金型離型性が頭打ちとなってい
る。比較例3は、シアン化ビニル単量体が本発明の範囲
未満にある(I)成分を用いた例であり、耐衝撃性、耐
熱性が劣る。
は、本発明の組成物であり、物性も良好でかつ金型離型
性も良好である。これに対し、表3から明らかなよう
に、比較例1は、(III)有機ポリシロキサンが本発明の
範囲を外れて少ない場合であり、金型離型性が劣る。比
較例2は、(III)有機ポリシロキサンが本発明の範囲を
超えて多い場合であり、金型離型性が頭打ちとなってい
る。比較例3は、シアン化ビニル単量体が本発明の範囲
未満にある(I)成分を用いた例であり、耐衝撃性、耐
熱性が劣る。
【0026】比較例4は、N−フェニルマレイミドが本
発明の範囲を超えた(I)成分を用いた例であり、耐衝
撃性、成形加工性が劣る。比較例5は、シアンビニル単
量体が本発明の範囲を超え、かつスチレン量が本発明の
範囲未満の(I)成分を用いた例であり、耐衝撃性、成
形加工性、離型性が劣る。比較例6は、(I)成分の
(b)芳香族ビニル単量体の含量が本発明の範囲を超え
る場合であり、耐衝撃性、耐熱性が劣る。比較例7は、
(I)成分に(c)シアン化ビニル単量体を用いない例
であり、耐衝撃性、耐熱性が劣る。比較例8は、(I)成
分が多い場合であり、加工性が劣る。
発明の範囲を超えた(I)成分を用いた例であり、耐衝
撃性、成形加工性が劣る。比較例5は、シアンビニル単
量体が本発明の範囲を超え、かつスチレン量が本発明の
範囲未満の(I)成分を用いた例であり、耐衝撃性、成
形加工性、離型性が劣る。比較例6は、(I)成分の
(b)芳香族ビニル単量体の含量が本発明の範囲を超え
る場合であり、耐衝撃性、耐熱性が劣る。比較例7は、
(I)成分に(c)シアン化ビニル単量体を用いない例
であり、耐衝撃性、耐熱性が劣る。比較例8は、(I)成
分が多い場合であり、加工性が劣る。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、耐熱
性、加工性、耐薬品性、耐衝撃性に優れ、かつ金型離型
性に優れる。本発明の熱可塑性樹脂組成物は、特に金型
離型性に優れていることから、優れた離型性が求められ
る大型成形品、複雑な形状の成形品の成形材料として有
用であり、それらの成形品の成形加工を自動無人化で行
うときの離型不良によるトラブルが大幅に改善され、そ
の工業的意義は極めて大きい。
性、加工性、耐薬品性、耐衝撃性に優れ、かつ金型離型
性に優れる。本発明の熱可塑性樹脂組成物は、特に金型
離型性に優れていることから、優れた離型性が求められ
る大型成形品、複雑な形状の成形品の成形材料として有
用であり、それらの成形品の成形加工を自動無人化で行
うときの離型不良によるトラブルが大幅に改善され、そ
の工業的意義は極めて大きい。
【図1】金型離型性を評価するために用いられる金型の
概略図であり、(イ)は平面図、(ロ)は側面図、
(ハ)は正面図である。
概略図であり、(イ)は平面図、(ロ)は側面図、
(ハ)は正面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古山 建樹 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−7345(JP,A) 特開 昭63−135441(JP,A) 特開 平5−163404(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 55/02 C08L 25/00 - 25/18 C08L 33/18 - 33/26 C08L 35/06
Claims (1)
- 【請求項1】 (I)(a)N−置換マレイミド単量体5
〜50重量%、(b)芳香族ビニル単量体10〜94重量
%、および(c)シアン化ビニル単量体1〜40重量%
〔ただし、(a)+(b)+(c)=100重量%〕を
共重合して得られるマレイミド系共重合体5重量部以上
〜50重量部未満、 (II)ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂95重量部以下
〜50重量部を超える量、ならびに(III)有機ポリシロ
キサンを(I)〜(II)成分の合計量100重量部に対
して0.05重量部を超え、3.0重量部以下、を含有
してなる熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3404492A JP3206076B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3404492A JP3206076B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05202254A JPH05202254A (ja) | 1993-08-10 |
| JP3206076B2 true JP3206076B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=12403319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3404492A Ceased JP3206076B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3206076B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100371515B1 (ko) * | 1997-12-27 | 2003-04-03 | 제일모직주식회사 | 내약품성및내프레온성이우수한수지조성물 |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP3404492A patent/JP3206076B2/ja not_active Ceased
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05202254A (ja) | 1993-08-10 |
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