JP3229496B2 - ヒドロキシカルボン酸エステルの製造法 - Google Patents
ヒドロキシカルボン酸エステルの製造法Info
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒドロキシカルボン酸ア
ミドとアルコールからヒドロキシカルボン酸エステルを
製造する方法に関する。ヒドロキシカルボン酸エステル
は、たとえば乳酸エステルは高沸点溶剤として用いられ
るほか、食品添加物や香料、医農薬の原料として用いら
れ、またα−ヒドロキシイソ酪酸エステルは溶剤として
用いられるほか、脱水によるメタクリル酸エステルの生
成、アミノリシスによるα−アミノ酸の生成などの原料
として用いられている等、工業的に重要な化合物であ
る。
ミドとアルコールからヒドロキシカルボン酸エステルを
製造する方法に関する。ヒドロキシカルボン酸エステル
は、たとえば乳酸エステルは高沸点溶剤として用いられ
るほか、食品添加物や香料、医農薬の原料として用いら
れ、またα−ヒドロキシイソ酪酸エステルは溶剤として
用いられるほか、脱水によるメタクリル酸エステルの生
成、アミノリシスによるα−アミノ酸の生成などの原料
として用いられている等、工業的に重要な化合物であ
る。
【0002】
【従来の技術】ヒドロキシカルボン酸エステルを製造す
る方法としては鉱酸を用いる方法が古くから知られてい
た。たとえば、乳酸エステルを製造する方法としては、
特公昭30−8061号公報にラクトニトリルをアルコ
ール及び水に溶解し、硫酸を加えて加水分解並びにエス
テル化を行い、生成する混合物に加熱下でアルコール蒸
気を導入する方法が開示されている。また特公昭40−
2333号公報にはラクトニトリルとアルコ−ル、硫酸
を用いて110℃の温度で加水分解並びにエステル化を
行なう方法が開示されている。しかし、この方法におい
ては乳酸エステルの2量体が副生する。特公昭47−1
3027号公報には、実質的に無水の状態で塩化水素の
存在下にラクトニトリルとアルコ−ルを反応させる方法
が記載されている。しかし、この方法においては、エー
テルが副生する。特公昭63−66304号公報には、
ラクトニトリルを、0.8〜1.1倍モルの水及び硫酸
と反応させ、ついで、反応生成物にラクトニトリルに対
して0.5〜2倍モルの水及びアルコールを添加してエ
ステル化を行う方法が記載されている。
る方法としては鉱酸を用いる方法が古くから知られてい
た。たとえば、乳酸エステルを製造する方法としては、
特公昭30−8061号公報にラクトニトリルをアルコ
ール及び水に溶解し、硫酸を加えて加水分解並びにエス
テル化を行い、生成する混合物に加熱下でアルコール蒸
気を導入する方法が開示されている。また特公昭40−
2333号公報にはラクトニトリルとアルコ−ル、硫酸
を用いて110℃の温度で加水分解並びにエステル化を
行なう方法が開示されている。しかし、この方法におい
ては乳酸エステルの2量体が副生する。特公昭47−1
3027号公報には、実質的に無水の状態で塩化水素の
存在下にラクトニトリルとアルコ−ルを反応させる方法
が記載されている。しかし、この方法においては、エー
テルが副生する。特公昭63−66304号公報には、
ラクトニトリルを、0.8〜1.1倍モルの水及び硫酸
と反応させ、ついで、反応生成物にラクトニトリルに対
して0.5〜2倍モルの水及びアルコールを添加してエ
ステル化を行う方法が記載されている。
【0003】α−ヒドロキシイソ酪酸エステルを製造す
る方法としては、酸触媒を用いアセトンシアンヒドリン
から直接α−ヒドロキシイソ酪酸エステルを製造する方
法が知られている。たとえば、米国特許明細書第204
1820号にはアセトンシアンヒドリンと硫酸とアルコ
−ルとを100℃以下の温度で加水分解並びにエステル
化を行ったのち、無水硫酸ナトリウムを加えて蒸留する
方法が開示されている。この方法においては収率が低
く、メタクリル酸メチルの副生が多い。特開平4−23
0241号公報には、アセトンシアンヒドリンとアルコ
−ルを塩化水素の共存下で反応させ、生成した2−ヒド
ロキシ−2−メチルイミノプロピオニトリルメチルエス
テル塩酸塩を水と反応させる方法が記載されている。こ
れらの方法は、どれも多量の硫酸アンモニウムもしくは
メチル硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム等を副生
し、その処理に多大な費用を要すると共に目的生成物で
あるカルボン酸エステルを高純度で分離生成することが
困難であった。また、硫酸もしくは塩酸を使用するため
に反応装置は高価な耐蝕性材料を使用しなければならな
い。
る方法としては、酸触媒を用いアセトンシアンヒドリン
から直接α−ヒドロキシイソ酪酸エステルを製造する方
法が知られている。たとえば、米国特許明細書第204
1820号にはアセトンシアンヒドリンと硫酸とアルコ
−ルとを100℃以下の温度で加水分解並びにエステル
化を行ったのち、無水硫酸ナトリウムを加えて蒸留する
方法が開示されている。この方法においては収率が低
く、メタクリル酸メチルの副生が多い。特開平4−23
0241号公報には、アセトンシアンヒドリンとアルコ
−ルを塩化水素の共存下で反応させ、生成した2−ヒド
ロキシ−2−メチルイミノプロピオニトリルメチルエス
テル塩酸塩を水と反応させる方法が記載されている。こ
れらの方法は、どれも多量の硫酸アンモニウムもしくは
メチル硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム等を副生
し、その処理に多大な費用を要すると共に目的生成物で
あるカルボン酸エステルを高純度で分離生成することが
困難であった。また、硫酸もしくは塩酸を使用するため
に反応装置は高価な耐蝕性材料を使用しなければならな
い。
【0004】カルボン酸アミドからカルボン酸エステル
を製造する方法として、特開昭52−3015号公報に
は陰イオンがエステルを形成する酸の残基である少なく
とも部分的に溶解した金属カルボキシレートの存在下で
反応を実施する方法が記載されている。しかし、この方
法は、カルボン酸エステル収率が低く実用的ではない上
に、触媒の回収が困難である。このほか特開平2−26
8137号公報、特開平3−48637号公報、特開平
3−141242号公報、特公平3−53292号公報
などにはカルボン酸アミドとギ酸エステル、またはアル
コールと一酸化炭素とを反応させてカルボン酸エステル
とホルムアミドを製造する方法が記載されている。しか
し、これらの方法では、高価なギ酸エステルを用いた
り、毒性の強い一酸化炭素を高圧で使用する必要があ
る。
を製造する方法として、特開昭52−3015号公報に
は陰イオンがエステルを形成する酸の残基である少なく
とも部分的に溶解した金属カルボキシレートの存在下で
反応を実施する方法が記載されている。しかし、この方
法は、カルボン酸エステル収率が低く実用的ではない上
に、触媒の回収が困難である。このほか特開平2−26
8137号公報、特開平3−48637号公報、特開平
3−141242号公報、特公平3−53292号公報
などにはカルボン酸アミドとギ酸エステル、またはアル
コールと一酸化炭素とを反応させてカルボン酸エステル
とホルムアミドを製造する方法が記載されている。しか
し、これらの方法では、高価なギ酸エステルを用いた
り、毒性の強い一酸化炭素を高圧で使用する必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】従来の技術におい
て、ヒドロキシカルボン酸エステルを製造する際には多
量の硫酸、塩酸などの副原料を必要としたり、触媒を用
いる場合も収率が低く煩雑な精製工程を必要とするなど
工業的には種々の問題があった。本発明の目的は、ヒド
ロキシカルボン酸アミドとアルコールからヒドロキシカ
ルボン酸エステルの製造を工業的に有利に実施できる方
法を提供することにあり、具体的には、不溶性の金属を
触媒として用いることにより、高収率、高選択率でヒド
ロキシカルボン酸エステルを製造することができる新規
なヒドロキシカルボン酸エステルの製造法を提供するこ
とにある。
て、ヒドロキシカルボン酸エステルを製造する際には多
量の硫酸、塩酸などの副原料を必要としたり、触媒を用
いる場合も収率が低く煩雑な精製工程を必要とするなど
工業的には種々の問題があった。本発明の目的は、ヒド
ロキシカルボン酸アミドとアルコールからヒドロキシカ
ルボン酸エステルの製造を工業的に有利に実施できる方
法を提供することにあり、具体的には、不溶性の金属を
触媒として用いることにより、高収率、高選択率でヒド
ロキシカルボン酸エステルを製造することができる新規
なヒドロキシカルボン酸エステルの製造法を提供するこ
とにある。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明は、ヒドロキシカ
ルボン酸アミドとアルコ−ルを、不溶性の金属触媒の存
在下に液相で反応させることを特徴とするヒドロキシカ
ルボン酸エステルの製造法に関する。
ルボン酸アミドとアルコ−ルを、不溶性の金属触媒の存
在下に液相で反応させることを特徴とするヒドロキシカ
ルボン酸エステルの製造法に関する。
【0007】以下、本発明を詳しく説明する。本発明の
方法において用いる触媒は、不溶性の金属触媒である。
不溶性とは反応系に実質的に溶解せず、反応後分離が容
易であることを意味する。金属触媒としては、周期律表
のIIIa、IVa、Va、VIa 、VIIa、VIII、Ib、IIb 、III
b、IVb、VbおよびVIb 族の元素から選ばれた1種または
2種以上の不溶性の金属元素からなる触媒である。好ま
しくは、金属触媒が、Zr、Hf、V、Nb、Ta、C
r、Mo、W、Fe、Co、Ni、Cu、Ga、In、
BiおよびTeからなる群より選ばれた1種または2種
以上の元素を含む触媒である。
方法において用いる触媒は、不溶性の金属触媒である。
不溶性とは反応系に実質的に溶解せず、反応後分離が容
易であることを意味する。金属触媒としては、周期律表
のIIIa、IVa、Va、VIa 、VIIa、VIII、Ib、IIb 、III
b、IVb、VbおよびVIb 族の元素から選ばれた1種または
2種以上の不溶性の金属元素からなる触媒である。好ま
しくは、金属触媒が、Zr、Hf、V、Nb、Ta、C
r、Mo、W、Fe、Co、Ni、Cu、Ga、In、
BiおよびTeからなる群より選ばれた1種または2種
以上の元素を含む触媒である。
【0008】本発明の触媒は、市販の金属あるいは調製
したもの何れも用いることができる。調製法としては、
この種の技術分野で知られている任意の方法を用いるこ
とができる。触媒の原料としては、それぞれの成分の金
属、酸化物、水酸化物、塩化物、無機酸塩、有機酸塩な
どの多くの種類のものの中から選ぶことができる。ま
た、化学処理、還元処理などを施すことにより金属とな
り得るようなものも使用できる。金属触媒の表面の一部
が酸化されていても、反応使用時にアルコールにより還
元され金属となり、触媒活性は向上することがある。ま
た、水素還元などの前処理を行なってもよい。触媒が2
種以上の金属元素からなる場合、その割合は広い範囲で
変えることができる。
したもの何れも用いることができる。調製法としては、
この種の技術分野で知られている任意の方法を用いるこ
とができる。触媒の原料としては、それぞれの成分の金
属、酸化物、水酸化物、塩化物、無機酸塩、有機酸塩な
どの多くの種類のものの中から選ぶことができる。ま
た、化学処理、還元処理などを施すことにより金属とな
り得るようなものも使用できる。金属触媒の表面の一部
が酸化されていても、反応使用時にアルコールにより還
元され金属となり、触媒活性は向上することがある。ま
た、水素還元などの前処理を行なってもよい。触媒が2
種以上の金属元素からなる場合、その割合は広い範囲で
変えることができる。
【0009】触媒の形態は、粉体、球状、ペレットなど
いかなる形状で使用してもよい。また、触媒は坦体に担
持して用いることもできる。担体としては例えば、活性
炭、アルミナ、シリカ等を用いることができる。これら
の触媒は、アルコールなどに溶けにくいため、反応終了
後の触媒の回収が容易である。
いかなる形状で使用してもよい。また、触媒は坦体に担
持して用いることもできる。担体としては例えば、活性
炭、アルミナ、シリカ等を用いることができる。これら
の触媒は、アルコールなどに溶けにくいため、反応終了
後の触媒の回収が容易である。
【0010】本発明の反応は、ヒドロキシカルボン酸ア
ミドとアルコールとの反応を、上記金属触媒の存在下、
液相で行う。本発明に用いられるヒドロキシカルボン酸
アミドとしては、ラクトアミド、α−ヒドロキシイソ酪
酸アミド、α−オキシイソ吉草酸アミド、サリチルアミ
ド等が挙げられる。アルコ−ルとしては、メタノ−ル、
エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタノ−ル、ベンジルアル
コール等が挙げられる。アルコ−ルの使用量は、ヒドロ
キシカルボン酸アミドに対して1〜50倍モル、好まし
くは2〜20倍モルの範囲で用いるのがよい。
ミドとアルコールとの反応を、上記金属触媒の存在下、
液相で行う。本発明に用いられるヒドロキシカルボン酸
アミドとしては、ラクトアミド、α−ヒドロキシイソ酪
酸アミド、α−オキシイソ吉草酸アミド、サリチルアミ
ド等が挙げられる。アルコ−ルとしては、メタノ−ル、
エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタノ−ル、ベンジルアル
コール等が挙げられる。アルコ−ルの使用量は、ヒドロ
キシカルボン酸アミドに対して1〜50倍モル、好まし
くは2〜20倍モルの範囲で用いるのがよい。
【0011】反応温度は、150〜260℃、好ましく
は180〜240℃の範囲で行うのがよい。150℃よ
り低い温度では反応速度が小さくなり、また260℃よ
り高い温度ではアルコキシカルボン酸エステル、カルボ
ン酸などの副生成物量が多くなり好ましくない。本発明
の反応は、反応系内に水が存在しない方が好ましいが、
水の量がカルボン酸アミドに対して3倍モル以下なら反
応は進行する。
は180〜240℃の範囲で行うのがよい。150℃よ
り低い温度では反応速度が小さくなり、また260℃よ
り高い温度ではアルコキシカルボン酸エステル、カルボ
ン酸などの副生成物量が多くなり好ましくない。本発明
の反応は、反応系内に水が存在しない方が好ましいが、
水の量がカルボン酸アミドに対して3倍モル以下なら反
応は進行する。
【0012】反応圧力は、使用されるアルコールの種類
および使用量、反応温度により適宜決められるが、1〜
100気圧、好ましくは加圧下、特に2〜80気圧の範
囲で行うのがよい。
および使用量、反応温度により適宜決められるが、1〜
100気圧、好ましくは加圧下、特に2〜80気圧の範
囲で行うのがよい。
【0013】本反応は、溶媒の共存下に反応を行うこと
もできる。例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等
を挙げることができる。また、反応の形式は、回分式、
連続式の何れの方法により行うことができる。
もできる。例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等
を挙げることができる。また、反応の形式は、回分式、
連続式の何れの方法により行うことができる。
【0014】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明の方法を更に詳
しく説明する。
しく説明する。
【0015】実施例1〜19 α−ヒドロキシイソ酪酸アミド15.5g、メタノール
48g、金属触媒の微粉末1gを200mlのオートク
レーブに仕込み、圧力を32気圧に保ち、撹拌下、反応
温度200℃で3時間反応を行なった。この間オートク
レーブへ窒素ガスを毎分200mlの割合で送り込み、
生成するアンモニアをオートクレーブから窒素ガスと共
に放出した。反応後、反応液を冷却し、触媒を濾別後ガ
スクロマトグラフィーにより反応生成物の分析を行なっ
た。この結果を表1に示す。
48g、金属触媒の微粉末1gを200mlのオートク
レーブに仕込み、圧力を32気圧に保ち、撹拌下、反応
温度200℃で3時間反応を行なった。この間オートク
レーブへ窒素ガスを毎分200mlの割合で送り込み、
生成するアンモニアをオートクレーブから窒素ガスと共
に放出した。反応後、反応液を冷却し、触媒を濾別後ガ
スクロマトグラフィーにより反応生成物の分析を行なっ
た。この結果を表1に示す。
【0016】
【表1】 実施例 金属触媒 α−ヒドロキシイソ α−ヒドロキシイソ 酪酸アミド 酪酸メチル 転化率(%) 選択率(%)収率(%) ──────────────────────────────────── 1 金属ランタン 53.7 97.5 52.4 2 金属チタン 82.8 96.2 79.7 3 金属バナジウム 72.1 95.4 68.8 4 金属タングステン 79.5 94.5 75.1 5 金属マンガン 42.3 94.9 40.1 6 金属コバルト 61.4 96.6 59.3 7 金属銅 51.7 97.0 50.1 8 金属亜鉛 51.9 93.7 48.6 9 金属ガリウム 61.0 95.3 58.1 10 金属スズ 78.3 96.5 76.0 11 金属ビスマス 94.7 97.6 92.4 12 金属テルル 96.9 96.7 93.7 13 シリカ担持ビスマス 10wt%担持 96.0 97.5 93.6 14 シリカ担持テルル 10wt%担持 97.1 97.3 94.5 15 アルミナ担持スズ 10wt%担持 88.7 95.0 84.3 16 活性炭担持ニッケル 10wt%担持 81.2 98.5 80.0 17 ビスマス化銀 76.6 94.3 72.2 18 テルル化鉄 85.7 95.4 81.8 19 アンチモン化クロム 61.6 94.2 58.0
【0017】実施例20〜34 ラクトアミド17.8g、メタノール48g、金属触媒
の微粉末1gを200mlのオートクレーブに仕込み、
圧力を34気圧に保ち、撹拌下、反応温度200℃で3
時間反応を行なった。この間オートクレーブへ窒素ガス
を毎分200mlの割合で送り込み、生成するアンモニ
アをオートクレーブから窒素ガスと共に放出した。反応
後、反応液を冷却し、触媒を濾別後ガスクロマトグラフ
ィーにより反応生成物の分析を行なった。この結果を表
2に示す。
の微粉末1gを200mlのオートクレーブに仕込み、
圧力を34気圧に保ち、撹拌下、反応温度200℃で3
時間反応を行なった。この間オートクレーブへ窒素ガス
を毎分200mlの割合で送り込み、生成するアンモニ
アをオートクレーブから窒素ガスと共に放出した。反応
後、反応液を冷却し、触媒を濾別後ガスクロマトグラフ
ィーにより反応生成物の分析を行なった。この結果を表
2に示す。
【0018】
【表2】 実施例 金属触媒 ラクトアミド 乳酸メチル 転化率(%) 選択率(%)収率(%) ──────────────────────────────────── 20 金属チタン 83.4 95.2 79.4 21 金属バナジウム 75.3 96.4 72.6 22 金属タングステン 81.5 96.1 78.3 23 金属鉄 66.1 95.6 63.2 24 金属カドミウム 57.8 93.9 54.2 25 金属ガリウム 54.3 94.7 51.4 26 金属スズ 78.3 96.5 75.6 27 金属ビスマス 98.1 97.3 95.5 28 金属テルル 98.8 95.7 94.6 29 シリカ担持ビスマス 10wt%担持 95.8 97.1 93.0 30 シリカ担持テルル 10wt%担持 97.1 94.3 91.6 31 アルミナ担持スズ 10wt%担持 88.7 91.0 80.7 32 活性炭担持ニッケル 10wt%担持 78.4 94.6 74.2 33 ビスマス化銀 82.2 93.8 77.1 34 テルル化鉄 80.7 94.5 76.3
【0019】実施例35 α−ヒドロキシイソ酪酸アミド15.5g、メタノール
48g、触媒として一部酸化されている金属ビスマス微
粉末1gを200mlのオートクレーブに仕込み、圧力
を32気圧に保ち、撹拌下、反応温度200℃で1時間
反応を行なった。この間オートクレーブへ窒素ガスを毎
分200mlの割合で送り込み、生成するアンモニアを
オートクレーブから窒素ガスと共に放出した。反応後、
反応液を冷却し、触媒を濾別後ガスクロマトグラフィー
により反応生成物の分析を行なった。回収した触媒を繰
り返して用いさらに3回反応を行なった。触媒の反応使
用前および各反応使用後におけるXRDパターンを図1
に示す。また、反応生成物の分析結果を表3に示す。図
1および表3より、反応前の使用触媒には酸化物相の存
在が認められるが、反応に使用することにより酸化物相
は消失し、触媒性能が向上して目的生成物の選択率およ
び収率は増加することが判る。
48g、触媒として一部酸化されている金属ビスマス微
粉末1gを200mlのオートクレーブに仕込み、圧力
を32気圧に保ち、撹拌下、反応温度200℃で1時間
反応を行なった。この間オートクレーブへ窒素ガスを毎
分200mlの割合で送り込み、生成するアンモニアを
オートクレーブから窒素ガスと共に放出した。反応後、
反応液を冷却し、触媒を濾別後ガスクロマトグラフィー
により反応生成物の分析を行なった。回収した触媒を繰
り返して用いさらに3回反応を行なった。触媒の反応使
用前および各反応使用後におけるXRDパターンを図1
に示す。また、反応生成物の分析結果を表3に示す。図
1および表3より、反応前の使用触媒には酸化物相の存
在が認められるが、反応に使用することにより酸化物相
は消失し、触媒性能が向上して目的生成物の選択率およ
び収率は増加することが判る。
【0020】
【表3】 実施例 反応 α−ヒドロキシイソ α−ヒドロキシイソ 酪酸アミド 酪酸メチル 転化率(%) 選択率(%)収率(%) ──────────────────────────────────── 1回目 57.8 96.6 55.8 2回目 71.7 98.5 70.6 3回目 72.2 98.7 71.3 4回目 74.1 98.1 72.7
【0021】比較例1〜7 下記表4に記載の触媒を用いたこと以外は、実施例1と
同様の方法で反応を行った。その結果を表4に示す。
同様の方法で反応を行った。その結果を表4に示す。
【0022】
【表4】 比較例 触媒 α−ヒドロキシイソ α−ヒドロキシイソ 酪酸アミド 酪酸メチル 転化率(%) 選択率(%)収率(%) ──────────────────────────────────── 1 リン酸ホウ素 51.3 74.0 38.0 2 リン酸アルミニウム 51.0 55.3 28.2 3 ケイモリブデン酸 100 49.6 49.6 4 ケイタングステン酸 79.0 61.4 48.5 5 酸化テルル 37.5 87.4 32.8 6 硝酸ビスマス 41.4 94.1 39.0 7 ナトリウムメチラート 79.0 61.4 48.5
【0023】
【発明の効果】本発明の方法に従えば、ヒドロキシカル
ボン酸アミドをメタノールと反応させるにあたり、液相
で不溶性の金属を触媒として用いることにより、高収
率、高選択率でヒドロキシカルボン酸エステルを製造す
ることができるうえ、これら触媒は、反応終了後の触媒
の回収が容易であり、また繰り返し使用が可能であるの
で、その工業的意義は大きい。また、本発明の方法で
は、硫酸や塩酸などの酸を使用しないので耐蝕性の高価
な製造装置を必要としない。
ボン酸アミドをメタノールと反応させるにあたり、液相
で不溶性の金属を触媒として用いることにより、高収
率、高選択率でヒドロキシカルボン酸エステルを製造す
ることができるうえ、これら触媒は、反応終了後の触媒
の回収が容易であり、また繰り返し使用が可能であるの
で、その工業的意義は大きい。また、本発明の方法で
は、硫酸や塩酸などの酸を使用しないので耐蝕性の高価
な製造装置を必要としない。
【図1】実施例35における触媒の反応使用前および反
応使用後におけるXRDパターンである。
応使用後におけるXRDパターンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01J 23/16 B01J 23/16 X 23/18 23/18 X 23/22 23/22 X 23/26 23/26 X 23/30 23/30 X 23/34 23/34 X 23/72 23/72 X 23/745 27/057 X 23/75 C07C 69/675 23/755 69/68 27/057 C07B 61/00 300 C07C 69/675 B01J 23/74 301X 69/68 311X // C07B 61/00 300 321X (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 67/20 C07C 69/675 C07C 69/68 C07B 61/00 300 CASREACT(STN)
Claims (4)
- 【請求項1】ヒドロキシカルボン酸アミドとアルコール
を、不溶性の金属触媒(ただし、ルテニウム及び/また
はロジウムを除く。)の存在下に液相で反応させること
を特徴とするヒドロキシカルボン酸エステルの製造法。 - 【請求項2】金属触媒が、周期律表のIIIa、IV
a、Va、VIa、VIIa、VIII(ただし、ルテ
ニウム及び/またはロジウムを除く。)、Ib、II
b、IIIb、IVb、VbおよびVIb族元素から選
ばれた1種または2種以上の元素を含む触媒である請求
項1記載の製造法。 - 【請求項3】 金属触媒が、Zr、Hf、V、Nb、T
a、Cr、Mo、W、Fe、Co、Ni、Cu、Ga、
In、BiおよびTeからなる群より選ばれた1種また
は2種以上の元素を含む触媒である請求項1記載の製造
法。 - 【請求項4】ヒドロキシカルボン酸アミドが、ラクトア
ミドまたはα−ヒドロキシイソ酪酸アミドである請求項
1記載の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23605894A JP3229496B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | ヒドロキシカルボン酸エステルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23605894A JP3229496B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | ヒドロキシカルボン酸エステルの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0873406A JPH0873406A (ja) | 1996-03-19 |
| JP3229496B2 true JP3229496B2 (ja) | 2001-11-19 |
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ID=16995120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23605894A Expired - Fee Related JP3229496B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | ヒドロキシカルボン酸エステルの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3229496B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| ES2200429T3 (es) * | 1998-03-25 | 2004-03-01 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Procedimiento de preparacion de alfa-hidroxicarboxilato. |
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-
1994
- 1994-09-06 JP JP23605894A patent/JP3229496B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0873406A (ja) | 1996-03-19 |
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