JP3298916B2 - 溶接缶体の製造方法 - Google Patents
溶接缶体の製造方法Info
- Publication number
- JP3298916B2 JP3298916B2 JP03336392A JP3336392A JP3298916B2 JP 3298916 B2 JP3298916 B2 JP 3298916B2 JP 03336392 A JP03336392 A JP 03336392A JP 3336392 A JP3336392 A JP 3336392A JP 3298916 B2 JP3298916 B2 JP 3298916B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- resin protective
- protective coating
- resin
- coating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
するものであり、更に詳しくはヘアムースなどのように
ウォーターベースで腐食性の強いエアゾール製品の容器
に適した溶接缶体の製造方法に関するものである。
溶剤を主体とするソルベントベースのものが主として用
いられており、前記エアゾール製品を内容物として充填
するエアゾール容器には主として溶剤型エポキシフェノ
ール樹脂系塗料又は溶剤型エポキシユリア樹脂系塗料の
いずれかを各々2層塗りの内面焼き付け塗装を行ったス
チール製溶接缶体が用いられている。
ール内容物を用いたエアゾール製品が活発に実用化され
ている。ところが、前記泡状エアゾール内容物の多くは
弱酸性を有し水分含有率が20%以上のウォーターベー
スのものであり、このような泡状エアゾール内容物を従
来からのソルベントベースのエアゾール製品に用いられ
ている内面塗装を行ったスチール製溶接缶体に充填する
と、前記溶接缶体に施されている内面塗装では耐蝕性が
不十分であるために缶体の基体金属に腐食または孔食が
発生する傾向がある。
れば耐蝕性を増大させることができるが、このために前
記溶剤型塗料を一挙に膜厚に塗布すると、焼き付け時に
塗膜が発泡して塗装不良を生じたり、加工性が低下して
前記溶接缶体の端部にネックイン加工や缶蓋の巻締め加
工を行う際に該加工による変形部の塗膜にクラックを生
じてその部分に腐食が発生する。従って、溶剤型塗料に
より十分な耐蝕性を有する塗膜を形成しようとすると、
少量ずつ塗装して焼き付ける操作を多数回に亘って繰り
返さなければならず、工程が煩雑になる。
ティングキャップに用いられる膜厚100μm程度のプ
ラスチックフィルムをラミネートしたスチール材によれ
ば、前記ウォーターベースのエアゾール内容物に対して
十分な耐蝕性が得られるが、これらの材料からなる容器
は非常に高価であるので、安価で前記エアゾール内容物
に対して十分な耐蝕性を有する内面塗装が施されたスチ
ール製溶接缶体の開発が望まれる。
14433号公報には、缶胴内面を直接被覆する第1層
にエポキシ・フェノール樹脂系塗料によりその乾燥塗膜
厚1〜8μmの第1樹脂保護被覆層を設け、前記第1層
に上塗りされる第2層にはガラス転移温度が50℃以上
のビニル・オルガノゾル系塗料により乾燥塗膜厚3〜2
0μmの第2樹脂保護被覆層を設けてなるスチール材か
ら形成された溶接缶体を用いたエアゾール容器が開示さ
れている。前記公報に開示されたエアゾール容器は、ガ
ラス転移温度が50℃以上のビニル・オルガノゾル系塗
料により耐水性が確保されるので、水分含有率が20%
以上のウォーターベースのエアゾール製品を充填しても
スチール製の基体金属に腐食または孔食が発生すること
がなく、前記エアゾール製品の容器として好適に使用す
ることができる。
は、前記公報に記載された製造方法によれば、まず、ス
チール材の薄板の缶胴内面側に缶胴ブランクの両端縁部
となる部分を除いて前記エポキシ・フェノール樹脂系塗
料をローラコーティングして焼付けし乾燥塗膜厚1〜8
μmの第1樹脂保護被覆層を形成し、次いで前記第1樹
脂保護被覆層の上に前記ビニル・オルガノゾル系塗料を
ローラコーティングして焼付けし乾燥塗膜厚3〜20μ
mの第2樹脂保護被覆層を形成する。次に、第1及び第
2の両樹脂保護被覆層が形成された前記薄板をブランク
サイズに裁断し、これを両端縁部で重ね合わせて筒状に
形成して溶接し、缶胴を形成する。前記缶胴の溶接接合
部には塗装が施されていないので、缶胴形成後に前記溶
接接合部を補修塗装する。そして、前記缶胴の一方の端
部に缶蓋を巻締め、缶内面側を補修塗装したのち、他方
の端部に缶蓋を巻締めマウンティングキャップを取着す
ることにより製造される。
ニル・オルガノゾル系塗料からなる第2樹脂保護被覆層
により十分な耐水性を確保するためには、下塗り層とし
てエポキシ・フェノール樹脂系塗料からなる第1樹脂保
護被覆層を形成することが不可欠であり、第1及び第2
の両樹脂保護被覆層をそれぞれ塗装して焼き付けなけれ
ばならないので、工程が煩雑になるとの不都合がある。
また、前記製造方法では、第1及び第2の両樹脂保護被
覆層の形成後にスチール材の薄板をブランクサイズに裁
断し、筒状に形成して溶接するので、このような処理に
より樹脂保護被覆層に傷が付くことがあり、ウォーター
ベースのエアゾール製品のような腐食性の強い内容物を
充填すると、前記傷から腐食が生じる虞れがある。
の別の製造方法として、前記と同様にして第1樹脂保護
被覆層を形成した前記薄板をブランクサイズに裁断し、
両端縁部で重ね合わせて溶接して缶胴を形成したのち、
前記缶胴の溶接接合部を補修塗装して、さらに缶胴内面
側に前記ビニル・オルガノゾル系塗料をスプレーコーテ
ィングして焼付けし、第2樹脂保護被覆層を形成する製
造方法が記載されている。
護被覆層に傷が付くことを避けることができるが、前記
のように塗料をスプレーコーティングする製造方法によ
るときには、スプレーコーティングに使用する塗料の固
形分量を低くしなければならないため、所望の厚さの塗
膜を得るためには塗装と焼き付けとを複数回に亘って繰
り返さねばならず、工程がさらに煩雑になる。
加工又は絞りしごき加工によって形成された底部を有す
る缶胴では、缶体に粉体塗料からなる樹脂保護被覆層を
形成する技術が知られている。前記底部を有する缶胴は
缶内面側に段差及び突起などがなく平滑であるので、下
塗り層を設けることなく、粉体塗料を静電塗装により付
着させたのち加熱溶融させて焼き付けることにより、所
望の膜厚を有する樹脂保護被覆層を容易に形成すること
ができる。
樹脂保護被覆層を形成しようとすると、前記溶接缶体に
は溶接接合部に缶胴ブランクの重ね合わせによる段差及
び溶接の際に生じた突起などの凹凸があるので粉体塗料
が均一に付着しにくく、耐蝕性に優れた樹脂保護被覆層
が得られにくい。また、前記溶接缶体の一方の端部に缶
蓋を巻締めたのち、前記粉体塗料からなる樹脂保護被覆
層を形成しようとすると、溶接接合部に缶蓋が巻締めら
れた部分では特に前記粉体塗料が付着しにくく、塗装欠
陥が生じやすいという不都合がある。
合を解消して、ウォーターベースのエアゾール製品のよ
うな腐食性の強い内容物に対して優れた耐蝕性を有する
溶接缶体の製造方法を提供することを目的とする。
めに、本発明の溶接缶体の製造方法は、スチール材の薄
板からなる缶胴ブランクを両端縁部で重ね合わせて溶接
接合して筒状の缶胴を形成する缶胴形成工程と、該缶胴
の溶接接合部の缶内面側に塗装面補修のための第1の樹
脂保護被覆層を形成して溶接接合部を被覆する溶接接合
部被覆工程と、平均粒子径が40μm以下の粉体である
粉体塗料を前記第1の樹脂保護被覆層の上から前記缶胴
の内面側全体に静電塗布して焼き付けることにより、厚
さ10〜100μmの塗膜からなる第2の樹脂保護被覆
層を形成する内面被覆工程と、前記第1及び第2の両樹
脂保護被覆層を形成した缶胴の端部に缶蓋を巻締める缶
蓋巻締め工程とからなることを特徴とする。
ウォーターベースのエアゾール製品のような腐食性の強
い内容物が充填されるときには、前記内面被覆工程にお
いて第2の樹脂保護被覆層を10〜100μm、好まし
くは20〜50μmの厚さに形成する。前記第2の樹脂
保護被覆層の厚さが10μm以下であるときには腐食性
の強い内容物により缶体に腐食が生じることがあり、1
00μm以上であるときにはネックイン加工、フランジ
加工、缶蓋の二重巻締めなどの工程で変形する部分の前
記第2の樹脂保護被覆層に亀裂や剥離が生じることがあ
る。
部で重ね合わて溶接するので溶接接合部に段差を有して
おり、また前記溶接の際に針状或は鱗状の突起を生じ
る。前記段差及び突起などの凹凸は第2の樹脂保護被覆
層だけでは十分に被覆できないことがあるので、前記製
造方法では溶接接合部の缶内面側に第1の樹脂保護被覆
層を形成する。前記第1の樹脂保護被覆層は、従来公知
の塗装補修用塗料から形成することができ、溶剤型エポ
キシ樹脂系塗料またはエポキシ樹脂系、ポリエステル樹
脂系等の粉体塗料をローラコートまたはスプレーコート
により塗装したのち焼き付けることにより形成される。
2の樹脂保護被覆層が形成されるので、前記段差及び突
起を完全に被覆するものでなくともよく、前記焼き付け
も完全でなくともよい。前記第1の樹脂保護被覆層の焼
き付けは、溶剤型エポキシ樹脂系塗料の場合には溶剤成
分がほぼ揮発している程度、エポキシ・ポリエステル系
粉体塗料の場合には塗料が溶融して缶体から脱落しない
程度であればよく、後工程の第2の樹脂保護被覆層を形
成する際に同時に焼き付けることができる。
塗料は、前記第1の樹脂保護被覆層を形成する塗料と親
和性に優れていることが好ましい。このような粉体塗料
としては、熱硬化性エポキシ樹脂系塗料、エポキシ・ポ
リエステル系塗料、熱可塑性ポリエステル系塗料のいず
れか一種が好ましく、さらに前記第1及び第2の両樹脂
保護被覆層が同系統の塗料の組み合せとなるようにする
ことが望ましい。
してもよく、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の
顔料、前記第2の樹脂保護被覆層の表面状態等を改善す
るためのレベリング剤、ネックイン加工、フランジ加工
等で前記第2の樹脂保護被覆層に傷が付くことを防止す
るための各種滑剤等を配合することが望ましい。
下、さらに20μm以下であることが好ましく、平均粒
子径が前記範囲にあることにより、内容物の腐食特性に
応じて前記範囲で必要且つ十分な厚さを有する樹脂保護
被覆層を形成することができる。前記粉体塗料の平均粒
子径が40μm以上であるときには、形成される樹脂保
護被覆層に欠陥が生じやすくなり、欠陥の発生を防止す
るためには、さらに厚い樹脂保護被覆層を形成する必要
がある。
の金属露出部を残して缶内面側に溶剤型エポキシ系塗料
が塗布されていることが耐蝕性を向上させる上で好まし
い。前記エポキシ系塗料としては、例えば、エポキシ樹
脂とレゾール型フェノール樹脂とを70:30〜90:
10の割合で配合したエポキシ・フェノール系塗料、エ
ポキシ樹脂とアミノブラスト樹脂とを80:20〜9
0:10の割合で配合したエポキシ・アミノ樹脂等を挙
げることができる。前記エポキシ系塗料により形成され
る塗膜の厚さは2〜5μmであることが好ましい。2μ
m以下では耐蝕性を向上させる効果が十分に得られない
ことがあり、該塗膜の上にはさらに前記第2の樹脂保護
被覆層が形成されるので5μm以上とすることは不要で
ある。
端縁部を重ね合わせて溶接することにより形成された缶
胴の溶接接合部の缶内面側を前記第1の樹脂保護被覆層
により被覆するので、前記重ね合わせによる段差及び溶
接の際に生じる突起などの凹凸が隠蔽される。次に、前
記第1の樹脂保護被覆層により溶接接合部周辺の凹凸が
隠蔽されて平滑になった缶胴の内面側全体に、粉体塗装
をすることにより、前記粉体塗料が均一に付着し塗装欠
陥のない第2の樹脂保護被覆層が得られる。そして、前
記第2の樹脂保護被覆層を形成したのち前記缶胴の端部
に缶蓋を巻締めるので、缶蓋巻締部の周辺においても前
記第2の樹脂保護被覆層に塗装欠陥のない溶接缶体が得
られる。
0μmの範囲の厚さに形成することにより、ヘアムース
などウォーターベースのエアゾール製品のような腐食性
の強い内容物に対しても、優れた耐蝕性が得られる。
塗料は、熱硬化性エポキシ樹脂系塗料、エポキシ・ポリ
エステル系塗料、熱可塑性ポリエステル系塗料のいずれ
か一種を用いることにより、前記第1及び第2の両樹脂
保護被覆層の間で優れた層間密着性が得られる。
であることにより、前記第2の樹脂保護被覆層が内容物
の腐食性に応じて必要且つ十分な厚さに形成される。
めの金属露出部を残して缶内面側に溶剤型エポキシ系塗
料からなる下塗り層が形成されていることにより、前記
第2の樹脂保護被覆層の耐蝕性がさらに向上される。
溶接缶体の製造方法についてさらに詳しく説明する。図
1(a)は本発明に係わる一実施例の製造方法で得られ
た溶接缶体の内面塗装の構成を概念的に示す一部断面
図、図1(b)は他の実施例の製造方法で得られた溶接
缶体の内面塗装の構成を概念的に示す一部断面図、図2
は従来例の製造方法で得られた溶接缶体の内面塗装の構
成を概念的に示す一部断面図である。
/m2 の薄錫めっき鋼板からなり、両端縁部に溶接のた
めの金属露出部を残して缶外面側にアクリル系クリア樹
脂を塗装した缶胴ブランクを両端縁部で重ね合わせて溶
接接合して、図1(a)に示す直径52.4mm、高さ
約145mmの筒状の缶胴1を形成した。前記缶胴1
は、缶外面側に前記アクリル系クリア樹脂からなる塗膜
2が形成されている。
溶剤型エポキシ系補修塗料を用いて約20μmの厚さの
第1の樹脂保護被覆層4を形成した。樹脂保護被覆層4
は、前記溶剤型エポキシ系補修塗料を塗布したのち缶体
外面側から300〜400℃の熱風を約8秒間吹きつけ
て焼き付けを行った。前記溶剤型エポキシ系補修塗料と
しては、エポキシ樹脂90部とウレア樹脂10部とから
なる溶剤系エポキシウレア系塗料を用いた。
約8μmの熱硬化性エポキシ樹脂系粉体塗料を静電塗布
したのち、200℃で2分間焼き付けを行い、厚さ約2
2μmの第2の樹脂保護被覆層5を形成した。前記熱硬
化性エポキシ樹脂系粉体塗料としては、エポキシ樹脂
(シェル社製、エピュート1004)90部と無水トリ
メリット酸10部とを主体とする粉体塗料を用いた。
びフランジ加工を施し、別途作成したエアゾール缶用底
蓋及び天蓋(目金)を二重巻締めして取着し、さらに前
記天蓋にマウンティングキャップを取着して、エアゾー
ル容器用溶接缶体を製造した。尚、前記底蓋、天蓋及び
マウンティングキャップは、内外面に二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルムをラミネートしたティン・
フリー・スチール(TFS)板から作成されたものであ
る。
缶体に、80%−エタノール水、ヘアムース(水分含有
率70%、pH6.2)、炭酸水をそれぞれ噴射剤とと
もに充填して、45℃で3か月間保存し、缶胴内面の腐
食状態を評価した。その結果を表1に示す。
樹脂保護被覆層4をエポキシ・ポリエステル系粉体塗料
により約35μmの厚さに静電塗装し、第2の樹脂保護
被覆層5を平均粒子径約15μmのエポキシ・ポリエス
テル系粉体塗料を静電塗装したのち200℃で2分間焼
き付けを行い約25μmの厚さに形成した以外は、実施
例1と同様にしてエアゾール容器用溶接缶体を製造し
た。第1の樹脂保護被覆層4を形成する粉体塗料として
は熱硬化型エポキシ・ポリエステル系粉体塗料(バーニ
カラー社製)を、また第2の樹脂保護被覆層5を形成す
るエポキシ・ポリエステル系粉体塗料には、エポキシ樹
脂36部、ポリエステル樹脂36部、酸化チタン28部
からなる顔料入り熱硬化型エポキシ・ポリエステル系粉
体塗料を使用した。
缶体に、実施例1と同じ80%−エタノール水、ヘアム
ース及び炭酸水をそれぞれ噴射剤とともに充填して、4
5℃で3か月間保存し、缶胴内面の腐食状態を評価し
た。その結果を表1に示す。
樹脂保護被覆層4を全く形成しなかった以外は、実施例
2と同様にしてエアゾール容器用溶接缶体を製造した。
缶体に、実施例1と同じ80%−エタノール水、ヘアム
ース及び炭酸水をそれぞれ噴射剤とともに充填して、4
5℃で3か月間保存し、缶胴内面の腐食状態を評価し
た。その結果を表1に示す。
/m2 の薄錫めっき鋼板からなり、両端縁部に溶接のた
めの金属露出部を残して缶外面側にアクリル系クリア樹
脂を、缶内面側にエポキシ・フェノール樹脂系下塗り塗
料をそれぞれ塗装した缶胴ブランクを両端縁部で重ね合
わせて溶接接合して、図2に示す筒状の缶胴21を形成
した。前記缶胴21は実施例1で作成した缶胴1と同じ
大きさ及び形状を有している。缶胴21は、缶外面側に
は前記アクリル系クリア樹脂からなる塗膜22が形成さ
れており、缶内面側には前記エポキシ・フェノール樹脂
系下塗り塗料により塗装及び焼き付けを2回行って合計
で約11μmの厚さの樹脂保護被膜層26が形成されて
いる。前記エポキシ・フェノール樹脂系下塗り塗料に
は、エポキシ樹脂85部とレゾール型フェノール樹脂1
5部とからなる溶剤系塗料を使用した。
にエポキシ・ポリエステル樹脂系粉体塗料を用いて約8
0μmの厚さの樹脂保護被覆層24を形成し、補修塗装
を行った。前記エポキシ・ポリエステル樹脂系粉体塗料
には、実施例2で使用したものと同じ熱硬化型エポキシ
・ポリエステル系粉体塗料(バーニカラー社製)を使用
した。
してエアゾール容器用溶接缶体を製造した。本比較例で
得られたエアゾール容器用溶接缶体に、実施例1と同じ
80%−エタノール水、ヘアムース及び炭酸水をそれぞ
れ噴射剤とともに充填して、45℃で3か月間保存し、
缶胴内面の腐食状態を評価した。その結果を表1に示
す。
/m2 の薄錫めっき鋼板からなり、両端縁部に溶接のた
めの金属露出部を残して缶外面側にアクリル系クリア樹
脂を、缶内面側にエポキシ・フェノール樹脂系下塗り塗
料をそれぞれ塗装した缶胴ブランクを両端縁部で重ね合
わせて溶接接合して、図1(b)に示す筒状の缶胴11
を形成した。前記缶胴11は実施例1で作成した缶胴1
と同じ大きさ及び形状を有している。缶胴11は、缶外
面側には前記アクリル系クリア樹脂からなる塗膜12が
形成されており、缶内面側には前記エポキシ・フェノー
ル樹脂系下塗り塗料が塗装、焼き付けされて約4μmの
厚さの下塗り層16が形成されている。前記エポキシ・
フェノール樹脂系下塗り塗料には、比較例2で使用した
ものと同じエポキシ樹脂85部とレゾール型フェノール
樹脂15部とからなる溶剤系塗料を使用した。
側に溶剤型エポキシ系補修塗料を用いて約20μmの厚
さの第1の樹脂保護被覆層14を形成した。樹脂保護被
覆層14は、前記溶剤型エポキシ系補修塗料を塗布した
のち缶体外面側から300〜400℃の熱風を約8秒間
吹きつけて焼き付けを行った。前記溶剤型エポキシ系補
修塗料には、実施例1で使用したものと同じエポキシ樹
脂90部とウレア樹脂10部とからなる溶剤系エポキシ
ウレア系塗料を使用した。
径約33μmの熱可塑性ポリエステル樹脂系粉体塗料を
静電塗布したのち、200℃で1分間焼き付けを行い、
厚さ約40μmの第2の樹脂保護被覆層15を形成し
た。前記熱可塑性ポリエステル樹脂系粉体塗料には、熱
可塑性ポリエステル樹脂系粉体塗料(バニーカラー社
製)を使用した。
してエアゾール容器用溶接缶体を製造した。本実施例で
得られたエアゾール容器用溶接缶体に、実施例1と同じ
80%−エタノール水、ヘアムース及び炭酸水をそれぞ
れ噴射剤とともに充填して、45℃で3か月間保存し、
缶胴内面の腐食状態を評価した。その結果を表1に示
す。
施例2の製造方法により得られたエアゾール容器用溶接
缶体は缶内面側全体を被覆する第2の樹脂保護被覆層が
粉体塗料からなり十分な厚さを有するので、ウォーター
ベースの内容物(80%−エタノール水)に対しても、
ウォーターベースで弱酸性の内容物(ヘアムース及び炭
酸水)に対しても優れた耐蝕性を有する。また、実施例
3の製造方法により得られたエアゾール容器用溶接缶体
は前記第2の樹脂保護被覆層が下塗り層の上に設けられ
ているので、前記内容物に対してさらに優れた耐蝕性を
有する。
護被覆層を設けていない比較例1のエアゾール容器用溶
接缶体では、溶接接合部の凹凸の隠蔽が不十分となり、
この部分に腐食が生じている。また、従来例の製造方法
により得られた比較例2のエアゾール容器用溶接缶体で
は、前記エポキシ・フェノール樹脂系下塗り塗料の塗装
及び焼き付けを2回行って前記ウォーターベースの各内
容物に対して十分耐蝕性を有する程度の膜厚の樹脂保護
被覆層を形成しているが、前記樹脂保護被覆層は形成後
の工程で傷が付いており、前記傷付いた部分に腐食が生
じている。
の製造方法によれば、缶胴の溶接接合部の缶内面側に第
1の樹脂保護被覆層を設け溶接接合部の凹凸を隠蔽した
のち、缶内面側全体に粉体塗料からなる第2の樹脂保護
被覆層を設けるので、塗装欠陥のない塗膜を得ることが
できる。そして、前記第1及び第2の樹脂保護被覆層が
設けられた缶胴の端部に缶蓋を巻締めるので、缶蓋巻締
部の周辺においても第2の樹脂保護被覆層に塗装欠陥の
ない溶接缶体を得ることができる。
護被覆層を10〜100μmの範囲の厚さに形成するこ
とにより、ヘアムースなどウォーターベースのエアゾー
ル製品のような腐食性の強い内容物に対しても、優れた
耐蝕性を得ることができる。
塗料は、熱硬化性エポキシ樹脂系塗料、エポキシ・ポリ
エステル系塗料、熱可塑性ポリエステル系塗料のいずれ
か一種を用いることにより、前記第1及び第2の両樹脂
保護被覆層の間で優れた層間密着性を得ることができ
る。
であることにより、前記第2の樹脂保護被覆層を内容物
の腐食性に応じて必要且つ十分な厚さに形成することが
できる。
溶接のための金属露出部を残して缶内面側に溶剤型エポ
キシ系塗料からなる下塗り層が形成されている缶胴ブラ
ンクを使用することにより、前記第2の樹脂保護被覆層
の耐蝕性をさらに向上させることができる。
概念的一部断面図、
一部断面図。
第1の樹脂保護被覆層、 5、15…第2の樹脂保護被
覆層、16…下塗り層。
Claims (3)
- 【請求項1】 スチール材の薄板からなる缶胴ブランク
を両端縁部で重ね合わせて溶接接合して筒状の缶胴を形
成する缶胴形成工程と、 該缶胴の溶接接合部の缶内面側に塗装面補修のための第
1の樹脂保護被覆層を形成して溶接接合部を被覆する溶
接接合部被覆工程と、平均粒子径が40μm以下の粉体である粉体塗料を前記
第1の樹脂保護被覆層の上から前記 缶胴の内面側全体に
静電塗布して焼き付けることにより、厚さ10〜100
μmの塗膜からなる第2の樹脂保護被覆層を形成する内
面被覆工程と、 前記第1及び第2の両樹脂保護被覆層を形成した缶胴の
端部に缶蓋を巻締める缶蓋巻締め工程とからなることを
特徴とする溶接缶体の製造方法。 - 【請求項2】 前記第2の樹脂保護被覆層を形成する粉
体塗料は、熱硬化性エポキシ樹脂系塗料、エポキシ・ポ
リエステル系塗料、又は熱可塑性ポリエステル系塗料の
何れか一種であることを特徴とする請求項1記載の溶接
缶体の製造方法。 - 【請求項3】 前記缶胴ブランクは、両端縁部に溶接の
ための金属露出部を残して缶内面側に溶剤型エポキシ系
塗料からなる下塗り層が形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の溶接缶体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03336392A JP3298916B2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 溶接缶体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03336392A JP3298916B2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 溶接缶体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05228564A JPH05228564A (ja) | 1993-09-07 |
| JP3298916B2 true JP3298916B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=12384506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03336392A Expired - Fee Related JP3298916B2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 溶接缶体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3298916B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102010062807A1 (de) * | 2010-12-10 | 2012-06-14 | Henkel Ag & Co. Kgaa | N-Acylaminosäuren als Korrosionsschutz |
| JP2015089544A (ja) * | 2013-11-07 | 2015-05-11 | 旭サナック株式会社 | 溶接金属製品の静電塗装方法 |
-
1992
- 1992-02-20 JP JP03336392A patent/JP3298916B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05228564A (ja) | 1993-09-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4500575A (en) | Hot-melt adhesive of a copolyester of a dibasic acid with a polyhydric alcohol | |
| JPH0532256A (ja) | 溶接缶体 | |
| JPH03180228A (ja) | 缶詰用缶及びその製造方法 | |
| JPH05112755A (ja) | 2ピース缶用被覆金属板用のコーテイング剤組成物及びそれを用いた被覆金属板 | |
| JPS6113888B2 (ja) | ||
| JP3298916B2 (ja) | 溶接缶体の製造方法 | |
| JP4434562B2 (ja) | 内面に塗装を施した金属容器およびその製造方法 | |
| CA1189749A (en) | Coated metal container and method of making the same | |
| JP3585958B2 (ja) | エアゾール用金属缶体及びその製造方法 | |
| JP2863389B2 (ja) | エアゾール缶用容器及びエアゾール缶 | |
| JPH0487939A (ja) | 缶詰用缶胴及びその製造方法 | |
| JP3259416B2 (ja) | 溶接缶用ラミネート鋼板 | |
| JP3926052B2 (ja) | 加工密着性および耐食性に優れた2ピース缶用フィルムラミネート鋼板 | |
| JP2678498B2 (ja) | ショットブラスト処理感現出用塗料および塗装方法 | |
| JPH0413144B2 (ja) | ||
| JP3591064B2 (ja) | 金属缶胴 | |
| JP3298971B2 (ja) | 缶体材料被覆用ポリエステルフィルム及びその製造方法 | |
| JPS58177448A (ja) | 錫めつき鋼板を用いた溶接缶体 | |
| JPH02242738A (ja) | ブリキラミネート材を用いた缶体及び製法 | |
| JPH09290213A (ja) | 金属材表面被膜構造とその形成方法 | |
| JPH07314069A (ja) | 金属缶体及びその製造方法 | |
| JP2000015373A (ja) | 熱可塑性樹脂被覆金属板を用いた缶蓋の製造方法および缶蓋 | |
| JPS60240344A (ja) | 塗装金属容器の製法 | |
| JPS62173244A (ja) | 耐食性に優れた複合鋼製飲食缶用側面継目なし容器およびその製造法 | |
| JPS60183070A (ja) | 溶接缶体の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080419 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110419 Year of fee payment: 9 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |