JP3317546B2 - 多分割ゴアによる飛行船又は気球のエンベロープ製造方法 - Google Patents

多分割ゴアによる飛行船又は気球のエンベロープ製造方法

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JP3317546B2 JP09259093A JP9259093A JP3317546B2 JP 3317546 B2 JP3317546 B2 JP 3317546B2 JP 09259093 A JP09259093 A JP 09259093A JP 9259093 A JP9259093 A JP 9259093A JP 3317546 B2 JP3317546 B2 JP 3317546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多分割ゴアを溶着する
ことにより飛行船又は気球のエンベロープを製造する方
法の改良に関するもので、特に生産性に優れるものを提
供しようとするものである。
【0002】
【従来技術】従来の飛行船や気球のエンベロープの製造
方法として、図6に示すように予め膜材から線対称なゴ
アを複数枚裁断し、該裁断したゴアの外周端部を重ね合
わせ、一方の外周縁部を溶着又は裁縫等により一枚づつ
結合させ、これらを複数枚結合させることにより袋状の
エンベロープを完成させ方法が知られており、該エンベ
ロープ内にヘリウムガス又は水素ガスを注入して飛行船
や気球を作成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらかかる従
来のエンベロープの製造方法の場合は、ゴアを一枚一枚
重ね合わせて外周を溶着等により結合する作業が必要で
あるために、エンベロープの完成までに長い時間を要す
る。また一枚一枚結合する方式であることから結合作業
時の誤差等により膜材の溶着部に多少しわがよる等の不
都合もある。そこで本発明はかかる従来技術の欠点に鑑
みなされたもので、作業時間が短くて済むと共に、結合
部にしわがよりにくいエンベロープの製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 すなわち本発明は、 a)片面のみ溶着可能な帯状膜材を溶着側が内側で、か
つ谷部が互いに接触するように蛇腹状に折り曲げ、最終
的に一方の膜材の端部を他方の折り曲げ片の山部まで折
り重ねる工程と、 b)当該折り重ねた膜材を膜材の非溶着側の縁と交叉す
る不連続な溶着線において高周波、インパルス又は熱等
の溶着機にて折り重ねた膜材の折り曲げ谷線に対して線
対称なゴア形状に溶着する工程と、 c)該溶着線の外側で膜材を裁断する工程と、 d)裁断した袋状のエンベロープを裏返す工程とからな
る多分割ゴアによる飛行船又は気球のエンベロープ製造
方法により本目的を達成する。本発明では、膜材の折り
曲げに際してはなるべく正確に折ることが必要であり、
線対称なゴア形状に溶着する場合は、製造しようとする
飛行船又は気球の形状に合わせて溶着し、完成品が球体
又は楕円球体となるようにする。また裁断後に裏返す関
係から、溶着部の一端を開放させるように構成する。
【0005】
【作用】a)の工程より同一幅の膜材が左右対称に複数
枚でき、b)の工程により膜材内側の折り重ねた部分に
連続的に溶着され、c)の工程により左右対称同一形状
からなる複数枚のゴアが同時に溶着されたエンベロープ
ができ、d)の工程により周縁の溶着部がエンベロープ
の内側に位置するために表面が滑らかなエンベロープと
なる。
【0006】
【実施例】以下に本発明を図示された実施例に従って詳
細に説明する。1は、本発明に使用する片面(表面)が
溶着可能な帯状の膜材であり、該膜材1を図1に示すよ
うにほぼ真中の長方形の部分2を基本形のベースとして
等間隔に山線を引き、基本形2の両端の膜材を山線間の
中心線を谷線3として蛇腹状に複数回折り曲げ、最終的
にいずれか一方の帯体1の端部の基本形のものを他方の
折り曲げ片の上から折り重ねている。尚、蛇腹状に折り
曲げるに際して、両側の折り曲げ谷線3,3が線接触す
るように正確に折り曲げるようにしている。
【0007】次に蛇腹状に折り曲げた膜材1をきちんと
重ねた状態で、図2に示すように高周波、インパルス又
は熱等を用いた溶着機にて、膜材1の内側を溶着する。
尚、溶着するに際して、完成品の形状を良くするために
中央の谷線3,3に対して線対称なゴア形状に溶着線4
ができるように溶着するのが良く、本実施例では、一方
の端を不連続として一端に穴ができるようにしている。
【0008】さらに溶着後に図2に示すように、溶着線
4の少し外周側に沿って裁断を行うと複数枚(10枚)
のゴア5からなるエンベロープ6となるが、溶着線及び
裁断片が表面上に突出した状態にある。そこでこのエン
ベロープを裏返すことによりゴア5の溶着部及び裁断片
がエンベロープ6の内側に位置することになるために出
来上がったエンベロープ表面は滑らかなものとなる。
【0009】次に図5に示すものは、製造方法の第2実
施例を示すもので、予め片面が溶着可能な膜材1を長方
形状に複数枚切断しておき、うち2枚を残して他の膜材
1を外側に溶着側が位置するように半分に折り曲げ、折
り曲げ線3,3が線接触するように左右対称に複数枚層
状に重ね合わせ、さらに残りの膜材1,1の溶着側でも
って前記重ねた層を挾み込むようにしている。あとの溶
着、裁断、裏返し等の工程は前述第1実施例と同じであ
る。
【0010】以上述べた構成において溶着機で線対称に
線状に溶着することにより左右対称で同形の複数枚のゴ
ア5の輪郭をとることができ、また溶着線に沿って裁断
することにより全て同形のゴア5が外周縁で溶着された
状態となる(図2)。次にゴア5が複数枚溶着すること
によりできるエンベロープ6の端部にできた穴を介して
裏返すことにより表面が滑らかな飛行船又は気球のエン
ベロープを製造することができる。
【0011】尚、本実施例1及び2では、飛行船を作る
ためのエンベロープの製造方法について説明したが、こ
れに限定されるものではなく溶着線を適宜選択すること
により気球形状のものを製造することができることはい
うまでもない。尚、エンベロープを作成するための膜材
はヘリウムガス又は水素ガス等を殆ど逃がさない素材を
用いると良い。また第2実施例において膜材を長方形形
状に裁断する例を示したがこれに限定されるものではな
く、折り曲げ線3が直線となるように折り曲げ、折り曲
げ線3,3が同士が線接触するように左右対称に複数枚
層状に重ね合わせるようにしても良い。
【0012】
【効果】以上述べたように本発明にかかるエンベロープ
の製造方法は、1回の溶着作業と1回の裁断作業にて一
度にエンベロープを作成することができるので、従来の
ものに比較して製造作業が簡単であると共に、溶着部に
しわができにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる膜材の正面図及び側面図であ
る。
【図2】 溶着から裁断する工程におけるゴアの形状を
示す正面図及び側面図である。
【図3】 エンベロープを裏返した状態を示す正面図で
ある。
【図4】 図3の縦断面の端面図である。
【図5】 第2実施例を示す膜材の側面図である。
【図6】 多数のゴアを一枚一枚溶着する従来技術にお
ける斜視図である。
【符号の説明】
1 膜材 2 基本形 3 谷線 4 溶着線 5 ゴア 6 エンベロープ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次のa)〜d)の各工程、 a)片面のみ溶着可能な帯状膜材を溶着側が内側とな
    り、かつ谷部が互いに接触するように蛇腹状に折り曲
    げ、最終的に一方の端部を他方の折り曲げ片の山部まで
    折り重ねる工程と、 b)当該折り重ねた膜材を膜材の非溶着側の縁と交叉す
    る不連続な溶着線において高周波、インパルス又は熱等
    の溶着機にて折り重ねた膜材の折り曲げ谷線に対して線
    対称なゴア形状に溶着する工程と、 c)該溶着線の外側で膜材を裁断する工程と、 d)裁断した袋状のエンベロープを裏返す工程とからな
    る多分割ゴアによる飛行船又は気球のエンベロープ製造
    方法。
  2. 【請求項2】 次のa)〜d)の各工程、 a)片面のみ溶着可能な長方形状膜材を溶着側が外側と
    なるように半分に折り曲げたものを折り曲げ谷部が互い
    に接触するように左右複数枚づつ重ね、さらにその上下
    を長方形の膜材の溶着側で挟む工程と、 b)当該折り重ねた膜材を膜材の非溶着側の縁と交叉す
    る不連続な溶着線において高周波、インパルス又は熱等
    の溶着機にて折り重ねた膜材の折り曲げ谷線に対して線
    対称なゴア形状に溶着する工程と、 c)該溶着線の外側で膜材を裁断する工程と、 d)裁断した袋状のエンベロープを裏返す工程とからな
    る多分割ゴアによる飛行船又は気球のエンベロープ製造
    方法。
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